JP2001057135A - 電力開閉制御装置 - Google Patents

電力開閉制御装置

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JP2001057135A
JP2001057135A JP11232949A JP23294999A JP2001057135A JP 2001057135 A JP2001057135 A JP 2001057135A JP 11232949 A JP11232949 A JP 11232949A JP 23294999 A JP23294999 A JP 23294999A JP 2001057135 A JP2001057135 A JP 2001057135A
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power switching
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Kotaro Wada
耕太郎 和田
Haruhiko Kayama
治彦 香山
Hiromoto Ito
弘基 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のタイミングで投入または遮断を行うこ
とができる電力開閉制御装置を提供する。 【解決手段】 電力開閉装置の開閉極時間の変動を予測
する動作時間予測部12と、電力開閉装置の主回路電圧
1および主回路電流2の少なくとも一方の位相を検出す
る零点検出部11と、電力開閉装置に開閉極指令7入力
時に、零点検出部11により検出された所定の位相を基
準にし、この位相に前記予測された開閉極時間の変動を
加味した位相において電力開閉装置開閉極指令6を電力
開閉装置に出力する制御信号発生部13とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力開閉装置の
接触子の開閉タイミングを制御して、系統や機器にとっ
て有害な現象が発生するのを防止する電力開閉制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力開閉装置の開閉タイミングを制御し
て、開極あるいは閉極を所望のタイミングで行う電力開
閉制御装置に関する技術として、例えば、Instructions
for the closing Synchronous Control Unit(33-600A-
SCU-6;ABB)に開示されたものがある。
【0003】以下、従来技術について説明する。電力開
閉装置の開閉極時間を予測する際には、周囲温度が基準
温度t0のときの各制御電圧における開閉極時間の変動
ΔTvolt(v)と、駆動コイルの制御電圧が基準電
圧v0のときの各周囲温度における開閉極時間の変動Δ
Ttmp(t)を用いる。電力開閉装置の周囲温度が基
準温度t0からΔTtmp(t)だけ変動したとき、及
び、駆動コイルの制御電圧が基準電圧v0からΔTvo
lt(v)だけ変動したとき、開閉極時間の変動ΔT
(v、t)は次式のように推定される。
【0004】ΔT(v、t)=ΔTtmp(t)+ΔT
volt(v)
【0005】この開閉極時間の変動ΔT(v、t)を開
閉極動作時に考慮することにより、電力開閉装置を所望
のタイミングで投入または遮断することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力開閉制御装
置は以上のように、駆動コイルの制御電圧vによる開閉
極時間の変動ΔTと周囲温度tによる開閉極時間の変動
ΔTとを独立したものとして求めていた。しかし、実際
は電力開閉装置の開閉極時間に対する周囲温度と制御電
圧の影響は互いに独立したものではない。
【0007】そのため、それぞれの変動が独立したもの
と考えた場合に、例えば電力開閉装置の周囲温度が基準
温度t0ではなく、また駆動コイルの制御電圧も基準電
圧v0でないときの開閉極動作条件では、正確に開閉極
時間の変動ΔTを予測することはできず、結果として、
所望のタイミングで電力開閉装置を投入または遮断する
ことができないという問題点があった。
【0008】従来の電力開閉制御装置は、同機種の電力
開閉装置に対する制御電圧あるいは周囲温度に対する開
閉極時間の変動ΔTを同一としていた。しかし、同機種
の電力開閉装置であっても、個々の電力開閉装置は開閉
極時間の変動ΔTに対して異なる周囲温度依存性あるい
は制御電圧依存性をもつている。そのため、同機種の電
力開閉装置の全てが、開閉極時間の変動に対して同一の
周囲温度依存性あるいは制御電圧依存性を持つことを前
提に開閉極時間の変動ΔTを予測すると、正確に開閉極
時間の変動ΔTを予測できず、結果として、所望のタイ
ミングで電力開閉装置を投入または遮断することができ
ないという問題点があった。
【0009】また、従来の電力開閉制御装置は、電力開
閉装置の動作間隔の長短に依存した開閉極時間の変動Δ
Tを考慮していなかった。しかし、頻繁に電力開閉装置
を動作させることで動作間隔を短くした場合と、長期間
の間をおいて電力開閉装置を動作させることで動作間隔
を長くした場合とでは、摺動部品表面の状態の経時的変
化、あるいは潤滑剤の固化による粘性の増加などによる
摩擦力の変化が生じる。
【0010】例えば、開極時間を長くとった後に閉極動
作に移行すると、摺動部品表面の状態変化、あるいは潤
滑剤の固化などによる摩擦力の増大によって可動部分が
円滑に動作しないため正確に閉極時間の変動ΔTを予測
できず、結果として、所望のタイミングで電力開閉装置
の投入を行うことができないという問題点があった。
【0011】次に、これらの問題点を各添付図面に従っ
て詳細に説明する。図11は、電力開閉装置の駆動コイ
ルの制御電圧Vに対する開閉極時間の変動ΔTの予測値
の一例である。従来技術では、駆動コイルの制御電圧に
対する開閉極時間の変動ΔTと電力開閉装置の周囲温度
に対する開閉極時間ΔTの変動が互いに独立したもので
あるとしていた。従って、例えば電力開閉装置の周囲温
度tがt0、t1、t2の場合の駆動コイルの制御電圧
に対する開閉極時間の変動ΔTの関係は、図11の実線
で示す曲線S111,S112,S113のようにな
り、同図11の破線で示す実際の変動ΔTの関係を示す
曲線S114,S115とは異なっていた。
【0012】したがって、それぞれの変動を独立に考え
た場合は、正確な開閉極時間の変動ΔTを予測できない
ため、変動を考慮した所望のタイミングで電力開閉装置
の投入または遮断を行うことができなかった。
【0013】また、図12の曲線S121,S122,
S123は、電力開閉装置の周囲温度がt0であるとき
の、同一機種の電力開閉装置CB1、CB2、CB3の
駆動コイルの実際の制御電圧vに対する開閉極時間の変
動ΔTを示している。
【0014】図12に示すように、周囲温度が同じであ
る同一機種の電力開閉装置CB1、CB2、CB3にお
いても、電力開閉装置個々の部品公差、組立公差によ
り、電力開閉装置CB1、CB2、CB3毎に駆動コイ
ルの制御電圧Vと開閉極時間の変動ΔTの関係は異なる
ものとなる。
【0015】しかし、従来は、電力開閉装置個々の部品
公差、組立公差を考慮せずに、開閉極時間の変動ΔTを
求めていたため、電力開閉装置の開閉極時間の変動ΔT
を正確に予測できず、結果として、所望のタイミングで
電力開閉装置を投入または遮断を行うことができなかっ
た。
【0016】また、図10は、電力開閉装置の周囲温度
および駆動コイルの制御電圧を一定としたときの、電力
開閉装置の動作間隔に対する開閉極時間の変動ΔTを示
している。
【0017】図10に示すように、電力開閉装置の動作
間隔が長い程、上述したように開閉極時間の変動ΔTは
大きくなる。しかし、従来では、動作間隔を考慮せずに
開閉極時間の変動ΔTを予測していたため、開閉極時間
の変動ΔTを正確に予測できず、結果として、所望のタ
イミングで電力開閉器を投入または遮断を行うことが困
難であるという問題点があった。
【0018】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、所望のタイミングで電力開閉
装置を投入または遮断を行うことができる電力開閉制御
装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
力開閉制御装置は、電力開閉装置の開閉極時間の変動を
予測する変動時間予測手段と、前記電力開閉装置の主回
路電圧および主回路電流の少なくとも一方の位相を検出
する位相検出手段と、前記電力開閉装置に開閉極指令入
力時に、前記位相検出手段により検出された所定の位相
を基準にし、この位相に前記予測された開閉極時間の変
動を加味した位相において開閉極制御信号を前記電力開
閉装置に出力する制御信号発生手段とを備えたものであ
る。
【0020】請求項2の発明に係る電力開閉制御装置の
変動時間予測手段は、電力開閉装置の駆動コイルの制御
電圧と前記電力開閉装置の周囲温度の検出値と、予め求
めた前記電力開閉装置の複数の周囲温度における駆動コ
イルの制御電圧に対する開閉極時間の変動の関係とか
ら、動作時における前記電力開閉装置の開閉極時間の変
動を予測するものである。
【0021】請求項3の発明に係る電力開閉制御装置の
変動時間予測手段は、個々の電力開閉装置が有する固有
な動作特性に基づき、ある動作環境の下での開閉極時間
の変動を予測するものである。
【0022】請求項4の発明に係る電力開閉制御装置の
変動時間予測手段は、電力開閉装置の動作間隔に基づ
き、開閉極時間の変動を予測するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.次に、この発明の
実施の形態1に係る電力開閉制御装置を各添付図につい
て説明する。図1は実施の形態1に係る電力開閉制御装
置の構成を示す図である。図1において、1は計器用変
成器PTを通して検出した主回路の電圧、2は変流器C
Tを通して検出した主回路の電流、3は図示しない温度
センサにより検出した電力開閉装置の周囲温度、4は図
示しない電圧センサにより検出した投入用コイルの制御
電圧、5は図示しない電圧センサにより検出した遮断用
コイルの制御電圧である。
【0024】6は電力開閉装置を構成する遮断器CBを
開閉極制御する開閉極制御装置であり、この開閉極制御
装置6は検出された主回路電圧または主回路電流の零点
(主回路電圧零点または主回路電流零点)を検出すると
共に、位相を監視する零点検出部11、検出された電力
開閉装置の周囲温度、投入用コイルの制御電圧および遮
断用コイルの制御電圧より開閉極動作時間を予測する動
作時間予測部12、図示しない制御室から出される開閉
極指令7が出された後に、零点検出結果あるいは位相監
視結果、および動作時間予測部12で予測された開閉極
動作時間を取り込み、予測された開閉極動作時間に従っ
たタイミングで電力開閉装置に開閉極指令13aを発生
する制御信号発生部13より構成されている。
【0025】図2は、開閉極制御装置6の動作時間予測
部12において、各動作条件下、例えば所定の周囲温度
3における電力開閉装置の開閉極時間の変動ΔTを予測
するときに用いる駆動コイルの制御電圧Vと開閉極時間
の変動ΔTとの関係を示す曲線である。
【0026】以下、本実施の形態1の動作を図1に基づ
いて説明をする。まず、制御信号発生部13に電力開閉
装置の開閉極指令7が入力されると、投入コイルの制御
電圧4,遮断用コイルの制御電圧5および電力開閉装置
の周囲温度3に基づいて動作時間予測部12で予測され
た電力開閉装置の開閉極時間の変動ΔTを考慮した上
で、零点検出部11で検出された主回路電圧または主回
路電流の零点、或いは監視された位相をもとに所望のタ
イミングで電力開閉装置を投入または遮断する開閉極指
令13aが駆動コイルに出力される。
【0027】動作時間予測部12において電力開閉装置
の開閉極時間の変動を求めるときに用いる基準温度t0
以外の所定の周囲温度における、制御電圧4、5の変化
に対する開閉極時間の変動ΔTの関係は、予め、複数の
異なる温度条件下における動作試験結果より得られた開
閉極時間の曲線に基づいて調べる。
【0028】動作試験時の温度条件として設定していな
かった電力開閉装置の周囲温度t3における開閉極時間
の変動曲線S3を求め、駆動コイルの制御電圧vに対す
る開閉極時間の変動ΔTを予測する際には以下の手順で
実施する。
【0029】図2に示すように、まず、予め準備した温
度特性から、目標とする周囲温度t3より高く、かつ、
最も周囲温度t3に近い周囲温度t2における動作特性
と、周囲温度t3より低く、かつ、最も周囲温度t3に
近い周囲温度t1における動作特性とを基に周囲温度t
3における動作特性を示す曲線S3を求める。
【0030】即ち、曲線S1及び曲線S2をもとに、Δ
Tvolt,tmp(v,t)が共に動作時間の変動Δ
T0となる制御電圧v2,v1の差v2−v1を「1」
とした場合に、「1」の分配の割合を「a」に設定す
る。ここで、「a」とは開閉極時間の変動ΔT0となる
電圧v3とv1の差v3−v1とする。
【0031】以下、曲線S1及び曲線S2において共に
同一の動作時間の変動ΔTnとなる制御電圧v2n,v
1nの差v2n−v1nを「1」とした場合に、「1」
の分配の割合を「a」を各動作時間の変動ΔTn毎に設
定し、各差v2n−v1nの分配点を順次補間して結ぶ
ことで、周囲温度t3における開閉極時間の変動特性を
示す曲線S3が図2の破線で示すように作成される。
【0032】この結果、電力開閉装置の周囲温度t3に
おける駆動コイルの制御電圧vに対する開閉極時間変動
の予測値ΔTを求めることができる。これにより、任意
の駆動コイルの制御電圧vおよび電力開閉装置の周囲温
度tにおいて、開閉時間を精度よく予測することが可能
となる。以上のように、本実施の形態1で提案したアル
ゴリズムを用いた制御方法を適用して開閉極時間変動の
予測を行うことで、予測された開閉極時間が実際の開閉
極時間と高い精度で合致する。
【0033】実施の形態2.以下に、この発明の実施の
形態2を各添付図面に従って説明する。図3は、閉極用
電磁石により吸引されるプランジャおよび電力開閉装置
の操作機構を構成する係止装置を示す図である。図にお
いて、31は閉極用電磁石Mにより吸引されるのプラン
ジャ、32は吸引されたプランジャ31により押圧され
る係止装置、33はプランジャ31と係止装置32との
距離を示す。
【0034】図4は、係止装置32の動作を踏まえた電
力開閉装置の閉極時間を説明するための図である。図に
おいて、41は電力開閉装置の投入用コイルに流れる電
流の時間変化、42は電力開閉装置の動作行程、43は
電力開閉装置の開閉極状態をそれぞれ表している。
【0035】図4に示す閉極時間Tは、投入用コイルに
電流が流れて閉極用電磁石Mが励磁され、プランジャ3
1が吸引動作を開始することで係止装置32に接触して
係止装置32と引き外し機構との係合が外れるまでの時
間T0と、係止装置32の係合が外れて動作が開始さ
れ、閉極までの時間T1とを加えたものとなる。
【0036】時間T1は操作機構の操作力および摩擦力
のみにより変化するため、コイルの制御電圧には依存し
ない。一方、時間T0は、図5で示すようにプランジャ
31が係止装置32に接触したときの力をf、係止装置
32の引き外し機構との係合を解除するために必要な力
をpとしたとき、fとpの割合f/pに依存する。
【0037】ここでfは、電力開閉装置の周囲温度によ
らず、制御電圧vおよびプランジャ31と係止装置32
との間の距離33で定まる値である。一方、pは、係止
装置32の摩擦力によって決定されるために、制御電圧
Vによらず、温度tに依存して変化する。
【0038】一般的に、操作力fが大きく、また摩擦力
pが小さいほど動作時間は短いため、f/pと時間T0
の関係は、図5に示す傾向を示す。また、図6は、プラ
ンジャ31及び係止装置32の間の距離(d1)33
と、閉極用電磁石のプランジャ31が電力開閉装置の操
作機構の係止装置32に接触したときの力fの関係を制
御電圧v1,v2をパラメータとして示している。
【0039】同一の距離d1において、制御電圧vが高
くなれば操作力fは大きくなる。また、同一の制御電圧
vにおいて、閉極用電磁石のプランジャ31と係止装置
32との間の距離33が大きくなれば、プランジャ31
と係止装置32が接触したときの電磁石鉄心とプランジ
ャー3のヘッド部下面との間の空隙Spが小さくなるた
め、操作力fは大きくなる。
【0040】図7に示すように、プランジャ31と係止
装置32との間の距離33が所定値d2,d3のときの
制御電圧vと開閉極時間の変動ΔTの関係を示す曲線S
72,S73は、プランジャ31と係止装置32との間
の距離が基準値d1のときの制御電圧と開閉極時間の変
動ΔTの関係を示す曲線S71をv軸方向に平行移動し
たものとなる。
【0041】従って、所定の周囲温度Tにおいて、個々
の電力開閉装置CB1,CB2の制御電圧vに対する開
閉極時間の変動ΔTは、それぞれv軸方向にある割合で
平行移動した曲線になる傾向がある。
【0042】上記の事項を利用して、個々の電力開閉装
置の動作特性を考慮して開閉極時間の変動ΔTを求める
本実施の形態2について説明する。まず予め想定される
変動幅内でプランジャ31と係止装置32との間の距離
33を変化させた場合の、任意の周囲温度t、制御電圧
vにおける開閉極時間の変動ΔTを実施の形態1に示し
た方法により求める。
【0043】動作時間の変動の予測の対象である電力開
閉装置において、基準温度t0のときの制御電圧vに対
する開閉極時間の変動ΔT3(v、t0)を、動作試験
等で求める。
【0044】図8に示すように、図示しない第3の電力
開閉装置の制御電圧vに対する開閉極時間の変動ΔT3
(v、t0)を表す曲線S83のv軸方向の右にあり、
かつ、最も近い曲線である予め調べた図示しない第2の
電力開閉装置2に対する曲線S82と、曲線S83のv
軸方向の左にあり、かつ、最も近い曲線である予め調べ
た図示しない第1の電力開閉装置に対する曲線S81を
もとに、各曲線S81,S82において、共に開閉極時
間の変動ΔT0が計測される電圧v1、v2の差v2−
v1に対する、ΔT3(v、t0)が開閉極時間の変動
ΔT0となる電圧v3とv1の差v3−v1の割合をb
とする。
【0045】次に、図9に示すように、この割合bに基
づいて任意の温度tにおける第1の電力開閉装置の開閉
極時間の変動ΔT1(v、t)を表す曲線S91を、第
2の電力開閉装置の開閉極時間の変動ΔT2(v、t)
を表す曲線S92の側に移動することにより、開閉極時
間の変動を示す既存の曲線より任意の周囲温度tにおけ
る制御電圧vに対する開閉極時間の変動ΔT3(v、
t)の曲線S93を求める。
【0046】これにより、個々の電力開閉装置に固有の
特性を考慮に入れて、任意の温度t、制御電圧vに対し
て精度よく開閉極時間の変動ΔTを予測することが可能
である。尚、図3に示すように係止装置32の回転中心
とプランジャ31との接触点までの距離X1、係止装置
32の回転中心と係止ピンPとの接触点までのX2は、
構成する部品の公差、組立時の公差等により変化する。
従って、プランジャ31から受けた力fにより係止ピン
Pの係合を解除する方向に働く力f’=(X1/X2)
fはX1,X2の公差により変化する。この場合のf’
の変化も図6に示す制御電圧vの変化によるfの変化と
同じ様相を示すため、図7におけるパラメータd1,d
2,d3の代わりに部品公差に変わるX1/X2の各値
をパラメータとしたときの制御電圧vと開閉極時間の変
動ΔTの関係を示す曲線線間の関係を把握することで、
図8、図9の曲線より、X1/X2を変化させた場合
の、任意の周囲温度t、制御電圧vにおける開閉極時間
の変動ΔTを求めることができる。
【0047】実施の形態3.次に、本実施の形態3につ
いて説明する。予め電力開閉装置の動作試験により、動
作時間予測部12は図10に示すような電力開閉装置の
動作間隔に対する開閉極時間ΔTの変動の関係を調べ
る。即ち、図10より明らかなように、動作間隔が短
い、即ち、電力開閉装置に使用頻度が高い場合は、電力
開閉装置を構成する可動部材同士の摩擦力が少ないた
め、開閉極時間の変動ΔTは少ない。しかし、電力開閉
装置に使用頻度が低い場合は、電力開閉装置を構成する
可動部材同士の摩擦力が多くなるため、開閉極時間の変
動ΔTは大きくなる。そのため、前回動作の時点からの
時間経過に基づき、開閉極時間の変動ΔTを求めること
により、精度よく開閉極時間を予測することが可能とな
る。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、電力開閉装置の開閉
極時間の変動量を予め予測し、この予測された変動量を
加味したタイミングで電力開閉装置に開閉極制御信号を
出力することで、最適なタイミングで電力開閉装置を開
閉動作することができるという効果がある。
【0049】この発明によれば、駆動コイルの制御電圧
の変化に対する開閉極時間の変動と電力開閉装置の周囲
温度に対する開閉極時間の変動が互いに影響を及ぼすも
のとして、開閉極時間の変動を予測することにより、正
確に電力開閉装置の開閉極時間を予測することができる
という効果がある。
【0050】この発明によれば、個々の電力開閉装置が
有する固有な動作特性に基づき、所定の動作環境の下で
の開閉極時間の変動を予測することで、個々の電力開閉
装置の開閉極時間を正確に予測することができるという
効果がある。
【0051】この発明によれば、電力開閉装置の動作間
隔に基づき開閉極時間の変動を予測することで、電力開
閉装置の動作履歴より精度よく開閉極時間を予測するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の電力開閉制御装置の動作ブロ
ック図である。
【図2】 図1の開閉極時間予測部において、電力開閉
装置の開閉極時間変動を予測するときに用いる駆動コイ
ルの制御電圧と開閉極時間変動を示す図である。
【図3】 閉極用電磁石のプランジャおよび係止装置を
示す図である。
【図4】 電力開閉制御装置の開閉極時間について説明
する図である。
【図5】 実施の形態2における閉極用電磁石のプラン
ジャが係止装置に接触したときの力および係止装置の係
合を解除するための力に対する開閉極時間の変動の関係
を示す図である。
【図6】 閉極用電磁石のプランジャと係止装置との間
の距離と閉極用電磁石のプランジャが電力開閉装置の操
作機構の係止装置に接触したときの力の関係を示す図で
ある。
【図7】 電閉極用電磁石のプランジャと係止装置との
間の距離による制御電圧に対する開閉極時間の変動の関
係の変化の様子を説明する図である。
【図8】 図1の開閉極時間予測部において、個々の電
力開閉機器に固有の特性を考慮した上で、開閉極時間変
動を予測するときに用いる駆動コイルの制御電圧と開閉
極時間変動の関係を求める方法を説明する図である。
【図9】 図1の開閉極時間予測部において、個々の電
力開閉機器に固有の特性を考慮した上で、開閉極時間変
動を予測するときに用いる駆動コイルの制御電圧と開閉
極時間変動を示す図である。
【図10】 実施の形態3における電力開閉制御装置の
動作間隔に対する開閉極時間の変動を示す図である。
【図11】 従来の電力開閉制御装置の開閉極時間予測
部において、開閉極時間変動を予測するときの問題点を
説明する図である。
【図12】 従来の電力開閉制御装置の開閉極時間予測
部において、個々の電力開閉装置に固有の開閉極時間変
動を考慮せずに閉極時間変動を予測するときの問題点を
説明する図である。
【符号の説明】
1 主回路の電圧、2 主回路の電流、3 電力開閉装
置の周囲温度、4 投入用コイルの制御電圧、5 遮断
用コイルの制御電圧、6 電力開閉装置開閉極指令、7
制御室から出される開閉極指令、11 制御室から出
される開閉極指令、12 動作時間予測部、13 制御
信号発生部、31 閉極用電磁石のプランジャ、32
操作機構の係止装置、33 閉極用電磁石のプランジャ
と係止装置の距離、41 投入用コイルに流れる電流の
時間変化、42 電力開閉装置の動作行程、43 電力
開閉装置の開閉極状態。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 弘基 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G028 AA06 DB01 FD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力開閉装置の開閉極時間の変動を予測
    する変動時間予測手段と、前記電力開閉装置の主回路電
    圧および主回路電流の少なくとも一方の位相を検出する
    位相検出手段と、前記電力開閉装置に開閉極指令入力時
    に、前記位相検出手段により検出された所定の位相を基
    準にし、この位相に前記予測された開閉極時間の変動を
    加味した位相において開閉極制御信号を前記電力開閉装
    置に出力する制御信号発生手段とを備えたことを特徴と
    する電力開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変動時間予測手段は、電力開閉装置
    の駆動コイルの制御電圧と前記電力開閉装置の周囲温度
    の検出値と、予め求めた前記電力開閉装置の複数の周囲
    温度における駆動コイルの制御電圧に対する開閉極時間
    の変動の関係とから、動作時における前記電力開閉装置
    の開閉極時間の変動を予測することを特徴とする請求項
    1に記載の電力開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変動時間予測手段は、個々の電力開
    閉装置が有する固有な動作特性に基づき、ある動作環境
    の下での開閉極時間の変動を予測することを特徴とする
    請求項1または2に記載の電力開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変動時間予測手段は、電力開閉装置
    の動作間隔に基づき、開閉極時間の変動を予測すること
    を特徴とする請求項1または3に記載の電力開閉制御装
    置。
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