JP2001056774A - ファイル領域管理方法 - Google Patents

ファイル領域管理方法

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JP2001056774A
JP2001056774A JP11232001A JP23200199A JP2001056774A JP 2001056774 A JP2001056774 A JP 2001056774A JP 11232001 A JP11232001 A JP 11232001A JP 23200199 A JP23200199 A JP 23200199A JP 2001056774 A JP2001056774 A JP 2001056774A
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fat
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cluster
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Kiyousuke Tokoro
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空き領域を探すための処理時間を短縮し、フ
ァイルの割り付けや解放を高速で行う。 【解決手段】 空き領域のクラスタに対応する複数個の
FATエントリ22をリンクさせ、これらのFATエン
トリのうち、先頭のFATエントリに対するtopof free
ポインタ12を管理領域上のスーパーブロック10に設
ける。また、ファイルのデータのクラスタに対応するF
ATエントリ24のうち、末尾のFATエントリに対す
るtailポインタ18をディレクトリエントリ領域14に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファイル領域管理方
法に関し、特に、ユーザが扱うファイルやディレクトリ
を実際の物理的なディスク上に対応させて、ファイルや
ディレクトリ自体を構成するファイル領域管理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】オーディオビデオ情報のデジタル化の進
展と、様々なネットワークサービスの普及は、それに素
早く、かつ柔軟に対応するために、汎用OS(オペレー
ティングシステム)の採用が欠かせなくなってきてい
る。
【0003】一般的に広く使われているファイル領域管
理方法は、UNIX系のOSで一般的に用いられている
ビットマップとリストで管理する方法と、DOSやWi
ndowsで用いられているFAT(ファイルアロケー
ションテーブル)で管理する方法の2つに大別できる。
【0004】図4は従来のFATファイルシステムの配
列を示した模式図である。図4を参照して、DOSやW
indowsのFATファイルシステムについて説明す
る。FATファイルシステムは、ブートセクタ領域と、
2つのFAT、ディレクトリエントリ領域(ルートディ
レクトリエントリ領域)、及びデータ領域とで構成され
る。FAT2はFAT1と同一の内容が記録されてお
り、FAT1が壊れたときに参照される。
【0005】ブートセクタ領域には、論理的なセクタ
長、トラック数、1トラック当たりのセクタ数などの記
録媒体の論理構造データであるBPB(BIOS Parameter
Block)や、DOS/Windowsのブートストラッ
プローダが記録される。
【0006】データ領域には、各ファイルのデータ本体
が分割されて格納され、幾つかの物理セクタ(物理ブロ
ック)をひとまとめにしたクラスタ(アロケーションブ
ロック)と呼ばれる単位で管理される。FATには、デ
ータ領域上の一連のクラスタの構成を示す情報、すなわ
ちクラスタの使用状況が記録されている。したがって、
分割されたファイルのデータがクラスタを単位として記
録されているので、ファイルのデータのディスク上の物
理的な位置は常に連続しているわけではない。
【0007】FATファイルシステムは、DOSにおけ
るフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクな
どのブロックデバイス上のファイルやディレクトリを実
際の物理的なディスク上に対応させ、ファイルやディレ
クトリ自体を構成する体系である。DOSのファイルシ
ステムは、ディレクトリエントリとFATという情報に
よって管理されている。
【0008】図5は従来のFATエントリの一例を示す
説明図である。この例では、FATエントリ2から始ま
るファイルは、データ領域のクラスタ番号002hに格納さ
れ、続いてクラスタ番号003h、さらに、以下クラスタ番
号004h、005hにその後のデータが格納されていることを
示している。FATエントリ5にデータFFFh(EOFマ
ーク)が書き込まれていることから、クラスタ番号がこ
のファイルデータの最終記録位置である。また、FAT
エントリの値が000hであるクラスタ6〜8は、空き領
域であることを示している。なお、末尾の「h」は、そ
の値が16進数であることを示している。
【0009】FATエントリのクラスタ番号は、ファイ
ルデータ本体が分割されて格納されるクラスタと1:1
に対応しており、ファイル本体を構成するデータ領域上
のクラスタ番号の集合のうち、それぞれ後に続くクラス
タ番号を保持している。したがって、たとえクラスタの
物理的な位置が離れていても、FATの一連のクラスタ
番号を読み取っていけば、データ領域上に格納されてい
るクラスタを順に読み出し、分割されたファイル本体を
再構成することが可能である。また、後続するクラスタ
がないFATエントリ、すなわち、対応するクラスタが
各ファイルの最終クラスタである場合は、エンドマーク
としてユニークな値が書き込まれる。また、エンドマー
クの値が0であるFATエントリは空き領域であること
を意味する。ただし、各ファイルの一連のクラスタ番号
のうち、先頭のクラスタ番号だけはディレクトリエント
リに書き込まれている。
【0010】図6は、図4に示したディレクトリエント
リ領域に記録されるディレクトリエントリのフォーマッ
トである。1つのディレクトリエントリは32バイトで
構成され、ファイル名(名前)、拡張子、更新日時、先
頭クラスタ番号(開始クラスタ)、ファイルサイズなど
が記録される。
【0011】FATファイルシステムの長所としては、
以下のことが挙げられる。 (1)FATチェーンを順に追えば、次々とファイルを
構成するクラスタがわかるので、シーケンシャルファイ
ルに向いている。 (2)ファイルの管理情報をあらかじめRAMに読み込
み常駐させておき、オーディオビデオ情報の再生中に余
分なシークが発生しないようにしたい場合、ファイルの
位置情報を示す情報やルートディレクトリがFATとし
て1箇所に集中しているので、RAMへ常駐させやす
い。したがって、DOSやWindowsに限らず、他
の多くのOSでもサポートされることが多い。
【0012】図7はUNIXのディレクトリとiノード
テーブルの構成を示す模式図である。FATファイルシ
ステムでは、ディレクトリエントリにファイル名とその
ファイルに関するタイムスタンプやアトリビュートなど
の情報が記録されていたのに対し、UNIXの一般的な
ファイルシステムでは、ファイル名はディレクトリに、
ファイルに関連する情報はiノードと呼ばれる領域に分
けて記録されることが多い。したがって、図7に示すよ
うにUNIXではひとつのファイルが、複数の名前を持
つことができる。そのときディレクトリには、ファイル
名以外に、そのファイルに対応するiノード番号(i
1、i2など)だけが記録されるのが普通である。
【0013】図8は、UNIXの一般的なファイルシス
テムにおけるファイル領域の内部表現の一例を示す模式
図である。少なくとも、ファイルの所有者IDやファイ
ルの格納場所、ファイルの日付などのファイルの特徴を
保持するiノードと、ユーザデータ領域をファイルに関
連付ける最小単位のクラスタから構成される。クラスタ
はアロケーションブロック又は単にブロックといわれる
ことも多く、通常、1クラスタは512Bytes又は10
24Bytesである。
【0014】iノードには、そのファイルを構成するク
ラスタのアドレスを複数個保持するフィールドがある。
例えばクラスタのアドレスが15個の場合、フィールド
0〜14までの15個あり、ファイルが1〜12個のク
ラスタで記録できる場合には、個々のクラスタがそのフ
ィールドに記録される。このクラスタは間接クラスタ
(間接ブロック)と呼ばれる。
【0015】12個を超えるクラスタがファイルの記録
に必要な場合には、ファイルを構成するクラスタのアド
レスを保持するため、1〜2個のクラスタを割り付ける
必要がある。このクラスタは一重間接クラスタ(一重間
接ブロック)と呼ばれ、クラスタのアドレスをフィール
ド12に保持する。それでもまだファイルを構成するク
ラスタのアドレスを保持するのに十分でなければ、さら
に間接クラスタ(間接ブロック)を複数設ける。このク
ラスタは二重間接クラスタ(二重間接ブロック)と呼ば
れ、クラスタのアドレスをフィールド13に保持する。
【0016】図8には不図示であるが、全ての二重間接
クラスタ(二重間接ブロック)を使ってもファイルを構
成するクラスタのアドレスを保持しきれない場合には、
さらに二重間接クラスタ(二重間接ブロック)のアドレ
スのリストを保持するクラスタを割り付ける。このクラ
スタは三重間接クラスタ(三重間接ブロック)と呼ばれ
る。FATに比べると、この方法は少し複雑に見えるか
もしれない。しかし、実際にはプログラムのコーディン
グが少し面倒となる程度であり、ソフトウェアを実行す
るコンピュータの処理そのものには支障は生じない。
【0017】UNIXの一般的なファイルシステムの長
所としては、以下のことが挙げられる。 (1)ファイルやディスクの大きさに無関係に、領域を
無駄なく管理できる。 (2)任意のファイルポジションへジャンプする際、ジ
ャンプ先の物理アドレスを取得するには、FATのよう
にチェーンをたどる必要がなく、ファイルポジションに
対応する直接クラスタや間接クラスタ(間接ブロック)
を参照するだけで済むので、ランダムアクセスが速い。 (3)iノードとディレクトリが分かれているので、長
いファイル名をサポートしても、ファイル入出力に与え
る影響が少ない。
【0018】特開平7−105053号公報には、物理
的に連続したクラスタへファイルを記録するようにし
て、ファイルの格納時間、読み出し時間を短縮する画像
記録再生装置が開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】FATファイルシステ
ムの短所としては、以下のことが挙げられる。 (1)ディスク全体のサイズが大きい場合、FAT全体
のサイズやクラスタのサイズが巨大になり、多くの管理
情報アクセスが発生し、そのために多くのメモリを消費
する。 (2)ファイルの任意のポジションにシークしようとす
る時、ディスク上の実際のアドレスを知るために、FA
Tを順に頭から追わねばならないので、シークが遅い。 (3)ファイル名は、8+3文字という制約がある。
【0020】このうち、(1)についてはWindow
s95になって、新たにディスク領域の使用効率を向上
させる目的でFAT32と呼ばれる拡張がなされたが、
結果的にはFAT全体のサイズも大きくなり、より多く
のメモリを消費するようになった。また、(3)につい
ても、ファイル名を8+3文字とする制約を撤回する拡
張がなされたが、Windows95では、極めて検索
効率が悪くなってしまっている。
【0021】一方、UNIXのファイルシステムの短所
は、ファイルや間接クラスタ(間接ブロック)の割り付
け、解放に処理時間がかかり、ファイルの記録や読み出
しの速度が遅いことが挙げられる。UNIXの一般的な
ファイルシステムにおいて、ファイルや間接クラスタ
(間接ブロック)を割り付ける時に、ファイルシステム
はどのクラスタが未使用なのかを把握している必要があ
る。そのために、未使用のクラスタと1:1に対応した
ビットマップを用意している。
【0022】このような方法では、クラスタを割り付け
る際にビットマップから空き領域を検索し、それをアド
レスのリストに変換しなければならない。また、逆にフ
ァイルを消去する時には、解放すべきクラスタのアドレ
スのリストの1エントリずつに関して、対応するビット
を「空き」マークしなければならない。これらの処理自
体は単純な反復処理であるが、圧縮しても情報量が多く
なりがちなAV情報など巨大化しやすいファイルの場
合、処理の反復回数が増加し、多くのCPUリソースを
必要とする。
【0023】FATファイルシステムでのファイル削除
も同様で、それまでファイルを構成するクラスタの識別
番号を保持していた全てのFATエントリを0(対応す
るクラスタが空き領域であることを意味する)にクリア
しなければならない。
【0024】従来のファイルシステムの多くは、空き領
域をビットマップや、FATの空きマークの形で記憶し
ている。したがって、空き領域を探すには、ビットマッ
プやFAT全体を操作しなければならず、その作業自体
は単純であるものの回数の多いループを伴い、結果的に
処理が遅くなる。また、普通のFAT方式では、ファイ
ルの末尾に新たな領域をつなげるために、そのファイル
に対応するFATエントリを順に最後まで走査しなけれ
ばならず、やはり回数の多いループを処理しなければな
らない。
【0025】普通のコンピュータアプリケーションが扱
うファイルに比ベ、オーディオビデオ情報のファイルサ
イズは大きくなりがちであり、それにより汎用OSのフ
ァイル管理のオーバヘッドも大きくなることがある。例
えば、6Mbpsで記録された20分の短編映画に相当する
約800MBのファイルを削除するのに、手元のPCで
は22秒を要した。各地の地域拠点に置いたビデオサー
バ、あるいは各家庭内のホームサーバに新たな番組を供
給しようとする際、それらのサーバの中に不用なファイ
ルがあれば瞬時に削除し、新たなファイルの記録のため
に利用しようとするような場合を考えると、この22秒
という時間はかなり長いものと言える。しかも、もっと
長い番組であれば、さらに「分」のオーダの処理時間を
要することが予想され、実用的でない。
【0026】本発明は上記従来の問題を鑑み、空き領域
を探すための処理時間が短縮され、ファイルの割り付け
や解放を高速で行うことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ファイルの割り付けと解放のため、F
ATで表現されるディスク上の空き領域マップ及びファ
イルの領域を表現するリスト構造の変換を行うという一
般的な操作を省き、空き領域もファイルと同様にチェー
ン構造により記述し管理することにより、空き領域や個
々のファイル領域を表すチェーン情報の切り貼りだけで
済ませる。
【0028】すなわち本発明によれば、複数のクラスタ
に分かれた記録媒体に記録されたファイルのデータを管
理するファイル領域管理方法において、空き領域のクラ
スタに対応する複数個のFATエントリをリンクさせる
ステップと、前記空き領域のクラスタに対応するFAT
エントリのうち、先頭のFATエントリへのポインタを
管理領域上に設けるステップと、ある1つのファイルの
データが記録されているクラスタに対応するFATエン
トリのうち、末尾のFATエントリへのポインタをディ
レクトリエントリ領域に設けるステップとを、有するこ
とを特徴とするファイル領域管理方法が提供される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のフ
ァイル領域管理方法について説明する。図1は本発明の
ファイル領域管理方法によりデータ構成が行われた状態
を示す模式図である。管理領域上にあるスーパーブロッ
ク10と呼ばれるディスクボリュームの様々なパラメー
タを記憶しておくエリアに、先頭空き領域が用意され
る。先頭空き領域にはtop of freeポインタ12を用意
する。そして、このtop of freeポインタ12は空き領
域のクラスタに対応するFATエントリ22のチェーン
構造の先頭にリンクさせる。なお本明細書では、チェー
ン構造の一端でありディレクトリエントリ領域などから
直接リンクされているFATエントリを先頭と呼ぶ。こ
れは図1のFATエントリAに相当するものである。ま
た、上記先頭のFATエントリとは異なる別の一端で、
エンドマークを有するFATエントリを末尾と呼ぶ。こ
れは図1のFATエントリCに相当するものである。
【0030】またディレクトリエントリ領域14には、
topポインタ16及びtailポインタ18を設ける。FA
T20には、ファイルのデータのクラスタに対応する複
数のFATエントリが存在しており、同一ファイルのデ
ータのクラスタに対応するFATエントリ24は従来の
ようにチェーン構造によりリンクしている。空き領域の
クラスタに対応するFATエントリ22に関しても、チ
ェーン構造によりリンクさせる。topポインタ16はフ
ァイルのデータのクラスタに対応するFATエントリ2
4のチェーン構造の先頭に、tailポインタ18はファイ
ルのデータのクラスタに対応するFATエントリ24の
チェーン構造の末尾にリンクしている。図1では、例と
して、ファイルのデータのクラスタに対応する3つのF
ATエントリA、B、Cと空き領域のクラスタに対応す
る3つのFATエントリF、G、Hのみを図示して考え
る。
【0031】ファイルのデータのクラスタに対応するF
ATエントリ24のうち、先頭のFATエントリとリン
クするものをディレクトリエントリ領域14に置く。つ
まり図1において、ディレクトリエントリ領域14に、
FAT20にあるFATエントリAにリンクするtopポ
インタ16を置く。FAT20においては、従来のチェ
ーン構造と同様、FATエントリAはFATエントリB
にリンクし、FATエントリBはFATエントリCにリ
ンクしている。さらに、ファイルのデータのクラスタに
対応するFATエントリ24のうち、末尾のFATエン
トリとリンクするものをディレクトリエントリ領域14
に置く。つまり図1において、ディレクトリエントリ領
域14に、FAT20にあるFATエントリCにリンク
するtailポインタ18を置く。
【0032】空き領域に関しては、スーパーブロック1
0に、先頭空き領域(top of free)フィールドを用意
し、この領域に空いているクラスタに対応する情報を置
く。つまり図1において、スーパーブロック10に先頭
空き領域を用意して、FATにあるFATエントリFに
リンクするtop of freeポインタ12を置く。FATに
おいては、ファイルのチェーン構造と同様、FATエン
トリFはFATエントリGにリンクし、FATエントリ
GはFATエントリHにリンクする。このとき、これら
のFATエントリのチェーンの長さは、システムの状況
により任意に決定できる。したがって、FATエントリ
Hはさらに空き領域を示す情報にリンクし、空き情報に
対応する任意のFATエントリにおいて、リンクを終わ
らせることが可能である。
【0033】図1、図2、図3において、FATエント
リ内の文字はそのFATエントリの次のリンク先であ
る。また矢印は、FATエントリがリンクしていること
を表している。またendはエンドマークを表しており、
そのFATエントリが最終クラスタであることを示して
いる。
【0034】図2は、ディレクトリエントリ領域14に
対応するファイルに追記するため、さらにもう1クラス
タの領域を割り付けられた構成を示す模式図である。図
1の構成との差異は、top of freeポインタ12がFA
TエントリGに、tailポインタ18とFATエントリC
がFATエントリFにリンクしている点である。
【0035】図1の構成を図2の構成に変える方法とし
て、以下に例として挙げる方法が好ましい。まず、tail
ポインタ18がリンクするFATエントリとtailポイン
タ18そのものにtop of freeポインタ12の内容をコ
ピーする。これにより、FATエントリC及びtailポイ
ンタ18はともに、FATエントリFにリンクする。次
に、top of freeポインタ12に新たなtailポインタ1
8がリンクするFATエントリFの内容をコピーする。
これにより、top of freeポインタ12はFATエント
リGにリンクする。そして、新たなtailポインタ18が
リンクするFATエントリFにエンドマークを記入す
る。以上の3つの単純なステップにより、FATエント
リAからFATエントリB、FATエントリBからFA
TエントリCにリンクし、さらにFATエントリCはエ
ンドマークを有するFATエントリFにリンクして、空
き情報のクラスタに対応するFATエントリG、FAT
エントリHへとつなげることが可能となる。
【0036】図3は、ディレクトリエントリ領域14に
対応するファイルが削除された構成を示す模式図であ
る。図1の構成との差異は、top of freeポインタ12
がFATエントリAにリンクしている点、topポインタ
16及びtailポインタ18がエンドマークを有している
点である。
【0037】図1の構成を図3の構成に変える方法とし
て、以下に例として挙げる方法が好ましい。まず、tail
ポインタ18がリンクするFATエントリにtop of fre
eポインタ12の内容をコピーする。これにより、FA
TエントリCはFATエントリFにリンクする。次に、
top of freeポインタ12にtopポインタ16の内容をコ
ピーする。これにより、top of freeポインタ12はF
ATエントリAにリンクする。そして、topポインタ1
6とtailポインタ18にエンドマークを記入する。これ
により、topポインタ16とtailポインタ18はどこに
もリンクされなくなる。以上の3つの単純なステップに
より、ファイルが実際に占めていた領域を解放すること
ができる。
【0038】上記2つの例においては、新たな領域の追
加及びファイルを構成していた領域の解放の例を示した
が、既存ファイルへの領域の追加やファイルの末尾の一
部を解放(ファイルのtruncate)なども、ほぼ同じ方法
で実現できる。また、DOS/Windowsのディレ
クトリエントリ領域はUNIXのiノードに相当してお
り、UNIXにおいても本発明を実施することが可能で
ある。UNIXにおいても、ファイルの割り付けや解放
の場合に、ビットマップを検索したり変換したりする時
間が短縮されて処理時間が短くなる。
【0039】また、ここまでの例では、空き領域には末
尾へのポインタを設けなかったが、ファイルと同様に末
尾のポインタを設けてもよい。top of freeポインタと
同様に、スーパーブロックに設けるのが現実的である。
また、DOS/Windowsにはスーパーブロックの
概念が無いので、BPB(BIOS Parameter Block)やデ
ィレクトリエントリ領域内に末尾へのポインタを設ける
場所を新たに予約しておくのがよい。
【0040】また、上で説明した削除の例では、ファイ
ルに使用していた領域を、空き領域の先頭にリンクする
ことで空きの状態に変化させたが、空き領域に末尾への
ポインタがあれば、それを参照することで、速やかに空
き領域の末尾に使用していた領域をリンクすることが可
能となる。これは、ポインタが増えてわずかながら管理
が煩雑になる反面、解放された直後の領域を優先的に使
うのではなく、空き領域をローテーションしながら使え
るため、例えば、フラッシュメモリのように、同じ領域
ばかりを何度も書き替えると寿命が短くなるようなスト
レージ・サブシステムで有効な管理方法となる。
【0041】従来のファイル領域管理方法では、6Mbps
で記録された20分の短編映画に相当する約800Mbの
ファイルをrmコマンドで削除するのに要する時間は2
2.74秒であった。一方、本発明のファイル領域管理
方法では、上記のファイルを削除するのに要する時間は
わずか0.16秒であった。したがって、本発明のファ
イルシステムの処理速度は、既存のファイル領域管理方
法の処理速度の約140倍である。
【0042】また、従来のファイル領域管理方法では、
原理的に言って、割り付け又は解放するファイル領域の
サイズに比例した処理時間を要する。一方、本発明のフ
ァイル領域管理方法ではファイル領域のサイズに無関係
に短時間に処理を終えることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空き領域もファイルと同様にチェーン構造により記述
し、さらにtailポインタを設けて管理することにより、
空き領域や個々のファイル領域を表すチェーン構造の切
り貼りだけで済ませ、ループを伴わずに空き領域を探す
ことが可能となる。その結果、空き領域を探すための処
理時間が短縮され、ファイルの割り付けや解放を高速で
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイル領域管理方法によりデータ構
成が行われた状態を示す模式図である。
【図2】ディレクトリエントリ領域14に対応するファ
イルに追記するため、さらにもう1クラスタの領域を割
り付けられた構成を示す模式図である。
【図3】ディレクトリエントリ領域14に対応するファ
イルが削除された構成を示す模式図である。
【図4】従来のFATファイルシステムの配列を示した
模式図である。
【図5】従来のFATエントリの一例を示す説明図であ
る。
【図6】図4に示したルートディレクトリ領域に記録さ
れるディレクトリエントリのフォーマットである。
【図7】UNIXのディレクトリとiノードテーブルの
構成を示す模式図である。
【図8】UNIXの一般的なファイルシステムにおける
ファイル領域の内部表現の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 スーパーブロック(管理領域) 12 top of freeポインタ 14 ディレクトリエントリ領域 16 topポインタ 18 tailポインタ 20 FAT 22 空き領域のクラスタに対応するFATエントリ
(FATエントリF、G、H) 24 ファイルのデータのクラスタに対応するFATエ
ントリ(FATエントリA、B、C)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクラスタに分かれた記録媒体に記
    録されたファイルのデータを管理するファイル領域管理
    方法において、 空き領域のクラスタに対応する複数個のFATエントリ
    をリンクさせるステップと、 前記空き領域のクラスタに対応するFATエントリのう
    ち、先頭のFATエントリへのポインタを管理領域上に
    設けるステップと、 ある1つのファイルのデータが記録されているクラスタ
    に対応するFATエントリのうち、末尾のFATエント
    リへのポインタをディレクトリエントリ領域に設けるス
    テップとを、 有することを特徴とするファイル領域管理方法。
JP11232001A 1999-08-18 1999-08-18 ファイル領域管理方法 Pending JP2001056774A (ja)

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