JP2001056291A - 光透過量測定センサ - Google Patents

光透過量測定センサ

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JP2001056291A
JP2001056291A JP11231033A JP23103399A JP2001056291A JP 2001056291 A JP2001056291 A JP 2001056291A JP 11231033 A JP11231033 A JP 11231033A JP 23103399 A JP23103399 A JP 23103399A JP 2001056291 A JP2001056291 A JP 2001056291A
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JP11231033A
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English (en)
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Junichiro Okabe
純一郎 岡部
Toshio Yoshioka
稔生 吉岡
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Optex Co Ltd
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Optex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湖沼等の濁度や透視度を光学的な手法によっ
て測定する光透過量測定センサに対し、外乱の影響を小
さくし、信頼性の高い校正が行えるようにする。 【解決手段】 校正動作時に取り込んだ多数の受光デー
タのバラツキを校正判定回路13で認識し、この受光デ
ータのバラツキが大きいときは受光データをキャンセル
する。受光データのバラツキが小さいとき、これら受光
データを校正用データとして利用し、濁度換算演算回路
9により求められた換算係数をEEPROM10に格納
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活用水、産業用
水、海洋、河川、湖沼等の濁度や透視度を測定するため
に使用される光透過量測定センサに係る。特に、本発明
は、センサの校正の信頼性を向上するための対策に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−55706
号公報に開示されているように、湖沼等の濁度や透視度
を光学的な手法によって測定する光透過量測定センサ
(水質センサ)が知られている。この種のセンサは、投
光素子としての発光ダイオードと受光素子としてのフォ
トトランジスタとが対向して配設されている。発光ダイ
オードから発せられた光は水中の懸濁物質によって散
乱、吸収される。このため、フォトトランジスタに到達
する光量は発光ダイオードの投光量に比べて減少する。
この発光ダイオードの投光量とフォトトランジスタの受
光量とを比較することによって水中で散乱または吸収さ
れた光量を求め、これによって水の濁度や透視度を測定
するようになっている。
【0003】特に、上記公報に開示されている水質セン
サは、濁度や透視度を測定しようとする湖沼等に投げ込
んで測定を行うポータブル型のものであり、使い勝手が
良好である。
【0004】また、この種のセンサでは、長期間に亘っ
て使用した場合に、発光ダイオードの投光量やフォトト
ランジスタの受光感度が劣化してくる。このため、定期
的に校正作業を行って、常に正確な濁度や透視度の測定
が行えるようにしている。
【0005】この校正作業は、センサを湖沼等から引き
上げ、空気中や清水中において行われる。具体的には、
空気中や清水中において発光ダイオードから発せられた
光をフォトトランジスタに受光させる。この空気中や清
水中には懸濁物質は殆ど存在しないため、この際のフォ
トトランジスタの出力を懸濁物質が存在しない状態での
濁度や透視度として設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
校正作業は、外乱の影響を受けやすい環境下において行
われていた。以下に、この校正時の外乱の影響について
列挙する。
【0007】・太陽光や蛍光灯の光等といった発光ダイ
オードからの投光以外の光をフォトトランジスタが受光
してしまう ・環境温度の変化が校正作業時の発光ダイオードやフォ
トトランジスタに悪影響を及ぼしてしまう ・電波や電源ノイズの影響を受けてしまう ・湖沼等から引き上げた際に、温度変化に伴って結露が
発生し、この結露の影響によってフォトトランジスタ受
光感度が変化してしまう このように、様々な外乱の影響を受けるため、信頼性の
高い校正を行うことができないのが実状であった。そし
て、校正の信頼性が十分に得られていない場合には、セ
ンサの信頼性も低下し、濁度や透視度を正確に測定する
ことができなくなってしまう。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、湖沼等の濁度や透視
度を光学的な手法によって測定する光透過量測定センサ
に対し、外乱の影響を小さくし、信頼性の高い校正が行
えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、校正動作時に取
り込んだ複数の受光データのバラツキを認識し、このバ
ラツキ状態に応じて校正動作が正確に行える状態である
か否かを判断して、バラツキが小さい場合にのみ、その
データを使用して校正動作を行うようにしている。
【0010】−解決手段− 具体的に、本発明は、投光手段と、この投光手段から投
光されて測定対象流体を通過した光を受光する受光手段
とを備え、投光手段の投光量と受光手段の受光量とを比
較して測定対象流体中の光透過量を測定するセンサを前
提とする。この光透過量測定センサに対し、校正作業
時、投光手段からの投光を受光手段に受光させて得られ
る受光データを複数個取り込み、これら受光データのば
らつき度合と、予め設定された基準ばらつき度合とを比
較し、受光データのばらつき度合が基準ばらつき度合よ
りも大きいとき、これら取り込まれた全ての受光データ
をキャンセルして、これら受光データによる校正作業を
禁止する校正判定手段を備えさせている。
【0011】この特定事項により、校正判定手段は、受
光データのばらつき度合が基準ばらつき度合よりも小さ
い場合にのみ、これを校正用データとして利用して校正
動作を行わせる。つまり、外乱の影響が少ない状態で取
り込まれた受光データのみを使用して校正動作を行うよ
うにしている。このため、正確な校正動作を行うことが
可能になる。
【0012】また、校正判定手段の具体的な動作として
は、取り込まれた全ての受光データの平均値を求め、こ
の平均値を含む所定の範囲内に存在する受光データの全
受光データに対する割合が所定値以下であるときに、取
り込まれた全ての受光データをキャンセルするようにな
っている。
【0013】このように、受光データの平均値を求め
て、それを基準に設定された範囲内に存在するデータ割
合を認識するといった比較的簡単な動作で、取り込まれ
た受光データの信頼性の高さを判断して、その受光デー
タを校正に使用するか否かを判定することができる。
【0014】また、校正判定手段に加えて校正実行手段
を備えさせたものとして、校正判定手段が、取り込まれ
た複数個の受光データの平均値を求め、この平均値を含
む所定の範囲内に存在する受光データの全取り込み受光
データに対する割合が所定値以上であるときに、この全
取り込み受光データを校正用データとして保存するよう
にしている。また、校正実行手段が、校正判定手段によ
る受光データの保存動作が複数回行われた後、これら保
存された全ての受光データを用いて校正動作を行うよう
にしている。
【0015】更に、校正判定手段及び校正実行手段を備
えた他の構成として、校正判定手段が、取り込まれた複
数個の受光データの平均値を求め、この平均値を含む所
定の許容範囲内に存在する受光データの全取り込み受光
データに対する割合が所定値以上であるときに、この全
取り込み受光データを校正用データとして保存する校正
判定動作を行うようにする。一方、この校正判定手段に
よる校正用データの保存動作が行われる度に上記許容範
囲を狭く設定していく許容範囲設定手段を備えさせ、校
正実行手段が、校正判定手段による校正用データの保存
動作が複数回行われた後、これら保存された全ての受光
データを用いて校正動作を行うようにしている。
【0016】これら特定事項により、比較的少数のデー
タを取り込む度に、そのデータの信頼性の高さを判定
し、信頼性の高いデータのみを多数個保存して校正を行
うことになる。このため、外乱の影響を受けたデータを
確実に除去することが可能になる。また、校正判定手段
による校正用データの保存動作が行われる度に許容範囲
を狭く設定していくようにした場合には、次第に信頼性
の高い受光データが保存でき、更に信頼性の高い校正動
作を行うことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では本発明に係る光透過量
測定センサを水中の濁度を測定するための濁度センサと
して構成した場合について説明する。
【0018】 −濁度センサの構成及び濁度測定動作の説明− 図1は、本形態に係る濁度センサの制御ブロックを示し
ている。本濁度センサは、発光ダイオードで成る投光手
段としての投光素子1、フォトトランジスタまたはフォ
トダイオイードで成る受光手段としての受光素子2、同
様にフォトトランジスタまたはフォトダイオイードで成
る基準信号受光素子3を備えている。投光素子1と受光
素子2との間には所定の空間が存在しており、本濁度セ
ンサを湖沼等の水(測定対象流体)中に沈めることによ
り、この空間に水が入り込んで、投光素子1からの投光
が水中を通過して受光素子2に受光されるようになって
いる。また、基準信号受光素子3は、投光素子1の近傍
に配設され、投光素子1からの投光が水中を通過するこ
となしに受光されるようになっている。
【0019】投光素子1は、発振回路4が発信する所定
周波数(例えば800Hz)の方形パルスを受け、その
周波数でパルス発光を行う。受光素子2は、水中を通過
することにより、この水中で散乱や吸収されたパルス発
光を受光する。一方、基準信号受光素子3は水中を通過
しない(散乱や吸収がされていない)パルス発光を受光
する。これら素子2,3の受光信号は、それぞれA/D
変換器5,6によってデジタル変換される。また、各A
/D変換器5,6には発振回路4からの同期信号が送信
されており、この各A/D変換器5,6からは上記パル
スと同期する信号のみが出力されるようになっている。
つまり、ノイズ成分が除去された受光信号のみが各A/
D変換器5,6から出力される。これらデジタル変換さ
れた受光信号は除算回路7で比が求められた後、対数演
算回路8で演算処理され、その後、濁度換算演算回路9
に送信される。この濁度換算演算回路9には、除算回路
7で求められる比と、その比に対応する濁度との相関関
係を求める換算式が予め格納されている。このため、こ
の換算式を利用して上記除算回路7で求められる比に応
じた濁度が算出される。この濁度換算演算回路9におい
て換算式による濁度の算出が行われる際、予めEEPR
OM10に格納されている換算係数を読み込み、この換
算係数を使用して換算式による濁度の算出が行われる。
尚、この換算係数は後述する校正動作によって設定され
るものである。この算出された濁度は出力部11(例え
ばセンサに繋がるモニタ装置の液晶表示部等)に出力さ
れる。このようにして本濁度センサによる濁度測定が行
われる。
【0020】−校正動作の説明− 本センサを長期間に亘って使用した場合に、投光素子1
の投光量や受光素子2の受光感度が劣化してくる。この
ため、定期的に(例えば年間1回)校正動作を行って、
常に正確な濁度の測定が行えるようにしている。以下、
この校正動作について説明する。
【0021】この校正動作は、センサを湖沼等の水中か
ら引き上げ、空気中や清水中において行われる。具体的
には、センサに備えられたモード切り換えスイッチ12
を操作して、「濁度測定モード」から「校正モード」に
切り換える。そして、空気中や清水中において投光素子
1から発せられた光を受光素子2に受光させる。この空
気中や清水中には懸濁物質は殆ど存在しないため、この
際の受光素子2の出力を懸濁物質が存在しない状態での
濁度とする。つまり、この受光素子2の受光信号を演算
処理し、濁度換算演算回路9の算出結果が「濁度0」と
なるような換算係数を求める。そして、この求められた
換算係数をEEPROM10に格納し、次回の濁度測定
動作からは、この新たな換算係数を用いて濁度の算出を
行うようにする。
【0022】以下、本発明に係る複数の校正動作につい
てフローチャートを用いて説明する。
【0023】(第1の校正動作)本校正動作は、校正動
作時に取り込んだ多数の受光データのバラツキを認識
し、このバラツキ状態に応じて校正動作が正確に行える
状態であるか否かを判断するようにしたものである。こ
のため、本センサは、取り込んだ受光データが使用可能
なものであるか否か(外乱の影響が少ない信頼性の高い
ものであるか否か)を判定するための校正判定回路13
を備えている。この校正判定回路13の具体的な動作を
図2のフローチャートに沿って説明する。
【0024】校正動作が開始されると、先ず、ステップ
ST1において、投光素子1をパルス発光させたまま受
光素子2によって多数個(例えば100個)の受光デー
タを取り込む。ステップST2で、これら全受光データ
の平均値を算出する。その後、ステップST3で、上記
平均値を中心として所定の範囲(例えば受光データの最
大バラツキの±5%)の範囲を設定し、これをデータ許
容範囲とする。ステップST4では、個々の受光データ
に対して、その受光データがデータ許容範囲内に存在す
るものであるか否かを判定し、このデータ許容範囲から
外れているデータ数をカウントする。そして、ステップ
ST5で、このカウントされたデータ数が所定値(例え
ば10個)を越えているか否か、つまり、取り込んだ受
光データのばらつき度合が基準ばらつき度合(この場
合、100個の受光データのうち10個の受光データが
±5%のデータ許容範囲外に存在している場合を基準ば
らつき度合としている)よりも大きいか否かを判断す
る。
【0025】カウントデータ数(データ許容範囲から外
れたデータ数)が所定値を越えている場合にはステップ
ST6に移る。このステップST6では、受光データの
信頼性が低い(外乱の影響を大きく受けている受光デー
タが多い)として作業者への報知動作を行う。この報知
の手段としては、LEDやLCD等による表示やブザー
や音声による警報等が掲げられる。その後、再び、ステ
ップST1に戻り、上記と同様の動作を繰り返す。つま
り、信頼性の高い受光データが取り込めるまで、上記の
データ取り込み動作を繰り返すことになる。
【0026】一方、ステップST5で、カウントデータ
数が所定値以下である場合にはステップST7に移り、
受光データの信頼性が高い(外乱の影響を受けている受
光データが少ない)として、この受光データを校正に使
用することを決定し、ステップST8において、この受
光データを校正用データとして使用した上述した校正動
作を行う。この校正動作は、例えば、全データの平均値
を利用して換算係数を算出したり、任意の一つの受光デ
ータを利用して換算係数を算出するなどの動作により行
われる。
【0027】このように、本校正動作によれば、取り込
んだ多数の受光データのバラツキが比較的大きい場合に
は、これら受光データをキャンセルして再度の校正動作
を行い、外乱の影響の少ない受光データを校正用データ
として使用する校正動作が行えるようになっている。こ
のため、適切な校正によって得られた換算係数を用いて
濁度計測を行うことができ、濁度センサの高性能化を確
保して信頼性の向上を図ることができる。
【0028】尚、常に外乱の影響が大きい環境下で上記
の校正動作を行った場合、ステップST5でNO判定が
行われず、校正動作が終了しないことになってしまう。
このため、例えば、校正動作(受光データの取り込み動
作)を10回繰り返してもステップST5のNO判定が
行われない場合には、校正動作を強制終了して、前回の
校正動作で得られた換算係数(既にEEPROM10に
格納されている換算係数)を維持することが好ましい。
【0029】(第2の校正動作)本校正動作は、取り込
むべきデータ数を複数回に分割して取り込み、その取り
込みの度に受光データの信頼性が高いか否かを判断し
て、信頼性が高い場合にのみ受光データを保存する。そ
して、複数回の保存動作の後に、これら受光データに基
づいて校正動作を行うようにしたものである。
【0030】このため、本センサには、図3に示すよう
に、上記の第1の校正動作の場合と同様の校正判定回路
13に加えて、保存された信頼性の高い受光データに基
づいて校正動作を行うための校正実行回路14を備えて
いる。この校正判定回路13及び校正実行回路14の具
体的な動作を図4のフローチャートに沿って説明する。
【0031】校正動作が開始されると、先ず、ステップ
ST11において、投光素子1をパルス発光させたまま
受光素子2によって10個の受光データを取り込む。ス
テップST12で、これら受光データの平均値を算出す
ると共に、この平均値を中心として所定の範囲(例えば
±5%)の範囲を設定し、これをデータ許容範囲とし
て、個々の受光データに対して、その受光データがデー
タ許容範囲内に存在するものであるか否かを判定し、こ
のデータ許容範囲から外れているデータ数をカウント
(バラツキ計算)する。そして、ステップST13で、
このカウントされたデータ数が所定値(例えば1個)を
越えているか否かを判断する。カウントデータ数が所定
値を越えている場合には、受光データの信頼性が低い
(外乱の影響を大きく受けている)としてステップST
11に戻る。
【0032】一方、ステップST13で、カウントデー
タ数が所定値以下である場合にはステップST14に移
り、受光データの信頼性が高い(外乱の影響を受けてい
ない)として、これら受光データを保存する。その後、
ステップST15で、受光データの保存回数が所定回数
(例えば10回)に達したか否かを判定する。受光デー
タの保存回数が所定回数に達していない場合には、ステ
ップST11に戻る。このようにして、信頼性の高い受
光データの保存回数が所定回数に達するまで上記動作を
繰り返す。
【0033】ステップST15で、受光データの保存回
数が所定回数に達したと判断された場合には、ステップ
ST16に移り、保存された受光データに対して平均値
を算出する。その後、ステップST17で、この平均値
を中心として所定の範囲(例えば±5%)の範囲を設定
し、これをデータ許容範囲として、このデータ許容範囲
内に存在する受光データのみを抽出する。そして、ステ
ップST18において、この抽出された受光データのみ
を用いて上述した校正動作を行う。このような校正動作
であるため、上記ステップST11〜ステップST14
により校正判定回路13が構成され、ステップST15
〜ステップST18により校正実行回路14が構成され
ている。
【0034】このように、本校正動作によれば、比較的
少数(10個)の受光データを取り込む度に、その受光
データの信頼性の高さを判定し、信頼性の高い受光デー
タのみを多数個保存して校正を行っている。このため、
外乱の影響を受けた受光データを確実に除去することが
可能になり、更に信頼性の高い校正動作を行うことがで
きる。
【0035】(第3の校正動作)本校正動作も、取り込
むべきデータ数を複数回に分割して取り込み、その取り
込みの度に受光データの信頼性が高いか否かを判断し
て、信頼性が高い場合にのみ受光データを保存するもの
である。また、受光データを保存する度にデータ許容範
囲を絞っていき、次第に信頼性の高い受光データが保存
できるようにしている。本センサも、上記第3の校正動
作の場合と同様に校正判定回路13及び校正実行回路1
4を備えている。また、校正用データの保存動作が行わ
れる度にデータ許容範囲を狭く設定していく許容範囲設
定手段15(図3の破線で示すブロック参照)も備えら
れている。この校正判定回路13、校正実行回路14及
び許容範囲設定手段15の具体的な動作を図5のフロー
チャートに沿って説明する。
【0036】校正動作が開始されると、先ず、ステップ
21において、データ許容範囲を比較的広く(例えば±
10%)に設定する。その後、ステップST22におい
て、投光素子1をパルス発光させたまま受光素子2によ
って10個の受光データを取り込む。ステップST23
で、これら受光データの平均値を算出すると共に、この
平均値を中心とした上記データ許容範囲を設定し、個々
の受光データに対して、その受光データがデータ許容範
囲内に存在するものであるか否かを判定し、このデータ
許容範囲から外れているデータ数をカウント(バラツキ
計算)する。そして、ステップST24で、このカウン
トされたデータ数が所定値(例えば1個)を越えている
か否かを判断する。カウントデータ数が所定値を越えて
いる場合には、受光データの信頼性が低い(外乱の影響
を大きく受けている)としてステップST22に戻る。
【0037】一方、ステップST24で、カウントデー
タ数が所定値以下である場合にはステップST25に移
り、受光データの信頼性が高い(外乱の影響を受けてい
ない)として、これら受光データを保存する。その後、
ステップST26で、受光データの保存回数が所定回数
(例えば10回)に達したか否かを判定する。受光デー
タの保存回数が所定回数に達していない場合には、ステ
ップST27において、データ許容範囲を僅かに狭く
(例えば±9%)に設定してステップST22に戻る。
このようにして、信頼性の高い受光データの保存回数が
所定回数に達するまで上記動作を繰り返す。つまり、受
光データの保存動作が行われる度に、データ許容範囲を
徐々(1%ずつ)に絞っていき、次第に信頼性の高い受
光データが保存できるようにしている。
【0038】ステップST26で、受光データの保存回
数が所定回数に達したと判断された場合には、ステップ
ST28に移り、保存された受光データに対して平均値
を算出する。その後、ステップST29で、この平均値
を中心として所定の範囲(例えば±5%)の範囲を設定
し、これをデータ許容範囲として、このデータ許容範囲
内に存在する受光データのみを抽出する。そして、ステ
ップST30において、この抽出された受光データのみ
を用いて上述した校正動作を行う。このような校正動作
であるため、上記ステップST21〜ステップST25
により校正判定回路13が構成され、ステップST2
6、28〜30により校正実行回路14が構成され、更
に、ステップST27により許容範囲設定手段15が構
成されている。
【0039】このように、本校正動作においても、比較
的少数(10個)の受光データを取り込む度に、その受
光データの信頼性の高さを判定しているので、外乱の影
響を受けた受光データを確実に除去でき、信頼性の高い
校正動作を行うことができる。また、受光データの保存
動作の際に、データ許容範囲を徐々に絞っていくことに
より、次第に信頼性の高い受光データが保存でき、これ
によっても信頼性の高い校正動作を行うことができる。
【0040】−その他の実施形態− 上記形態では本発明に係る光透過量測定センサを濁度セ
ンサとして構成した場合について説明した。本発明は、
これに限らず透視度センサとして構成することも可能で
ある。この場合、除算回路7で求められる比と、その比
に対応する透視度との相関関係を求める換算式を予め格
納しておき、この換算式を利用して透視度を算出するよ
うにする。
【0041】また、水中だけでなく、気体その他の流体
の濁度や透視度を測定するものとしても適用することが
可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、湖沼等
の濁度や透視度を光学的な手法によって測定する光透過
量測定センサに対し、校正動作時に取り込んだ複数の受
光データのバラツキを認識し、このバラツキ状態に応じ
て校正動作が正確に行える状態であるか否かを判断し
て、バラツキが小さい場合にのみ、そのデータを使用し
て校正動作を行うようにしている。このため、外乱の影
響が少ない状態で取り込まれた受光データのみを使用し
て校正動作を行うことが可能になる。従って、外乱の影
響を受けやすい環境下で校正を行う場合であっても、正
確な校正動作を行うことができ、センサの高性能化を確
保して信頼性の向上を図ることができる。
【0043】また、比較的少数のデータを取り込む度
に、そのデータの信頼性の高さを判定し、信頼性の高い
データのみを多数個保存して校正を行うようにした場合
には、外乱の影響を受けたデータを確実に除去すること
が可能になる。更に、校正判定手段による校正用データ
の保存動作が行われる度に許容範囲を狭く設定していく
ようにした場合には、次第に信頼性の高い受光データが
保存でき、更に信頼性の高い校正動作を行うことが可能
になって、センサの信頼性をよりいっそう向上させるこ
とがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の校正動作を行う濁度センサの制御ブロッ
クである。
【図2】第1の校正動作を説明するためのフローチャー
ト図である。
【図3】第2及び第3の校正動作を行う濁度センサの制
御ブロックである。
【図4】第2の校正動作を説明するためのフローチャー
ト図である。
【図5】第3の校正動作を説明するためのフローチャー
ト図である。
【符号の説明】
1 投光素子(投光手段) 2 受光素子(受光手段) 13 校正判定回路(校正判定手段) 14 校正実行回路(校正実行手段) 15 許容範囲設定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光手段と、この投光手段から投光され
    て測定対象流体を通過した光を受光する受光手段とを備
    え、投光手段の投光量と受光手段の受光量とを比較して
    測定対象流体中の光透過量を測定するセンサにおいて、 校正作業時、投光手段からの投光を受光手段に受光させ
    て得られる受光データを複数個取り込み、これら受光デ
    ータのばらつき度合と、予め設定された基準ばらつき度
    合とを比較し、受光データのばらつき度合が基準ばらつ
    き度合よりも大きいとき、これら取り込まれた全ての受
    光データをキャンセルして、これら受光データによる校
    正作業を禁止する校正判定手段を備えていることを特徴
    とする光透過量測定センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光透過量測定センサにお
    いて、 校正判定手段は、取り込まれた全ての受光データの平均
    値を求め、この平均値を含む所定の範囲内に存在する受
    光データの全受光データに対する割合が所定値以下であ
    るときに、取り込まれた全ての受光データをキャンセル
    するものであることを特徴とする光透過量測定センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光透過量測定センサにお
    いて、 校正判定手段は、取り込まれた複数個の受光データの平
    均値を求め、この平均値を含む所定の範囲内に存在する
    受光データの全取り込み受光データに対する割合が所定
    値以上であるときに、この全取り込み受光データを校正
    用データとして保存するようになっている一方、 上記校正判定手段による受光データの保存動作が複数回
    行われた後、これら保存された全ての受光データを用い
    て校正動作を行う校正実行手段が備えられていることを
    特徴とする光透過量測定センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光透過量測定センサにお
    いて、 校正判定手段は、取り込まれた複数個の受光データの平
    均値を求め、この平均値を含む所定の許容範囲内に存在
    する受光データの全取り込み受光データに対する割合が
    所定値以上であるときに、この全取り込み受光データを
    校正用データとして保存する校正判定動作を行うように
    なっている一方、 上記校正判定手段による校正用データの保存動作が行わ
    れる度に上記許容範囲を狭く設定していく許容範囲設定
    手段と、 上記校正判定手段による校正用データの保存動作が複数
    回行われた後、これら保存された全ての受光データを用
    いて校正動作を行う校正実行手段とが備えられているこ
    とを特徴とする光透過量測定センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539859A (ja) * 2010-09-18 2013-10-28 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 光学測定装置較正
CN113008837A (zh) * 2021-02-18 2021-06-22 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种高精度浊度传感器

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CN113008837B (zh) * 2021-02-18 2022-08-23 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种高精度浊度传感器

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