JP2001053744A - パラレル配信システム - Google Patents

パラレル配信システム

Info

Publication number
JP2001053744A
JP2001053744A JP11224434A JP22443499A JP2001053744A JP 2001053744 A JP2001053744 A JP 2001053744A JP 11224434 A JP11224434 A JP 11224434A JP 22443499 A JP22443499 A JP 22443499A JP 2001053744 A JP2001053744 A JP 2001053744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
control
reception
control connection
sending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11224434A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Endo
浩太郎 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11224434A priority Critical patent/JP2001053744A/ja
Publication of JP2001053744A publication Critical patent/JP2001053744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数台の送信コンピュータを利用したパラレル
配信システムにおいて、データの配信にかかる負荷を分
散し高性能な処理を実現するとともに、いずれの送信コ
ンピュータが故障しても、システム全体として故障しな
い高信頼性を有したパラレル配信システムを提供するこ
と。 【解決手段】クラスタシステム上で整列マルチキャスト
31を用いて多重化された制御プロセスを有する。受信
プロセス10が再生要求を受信制御コネクション11を
介して制御プロセス30に送る。制御プロセス30は、
再生要求(A)を送信制御コネクション21を介して最
適な送信プロセス20に送る。送信プロセス20はデー
タをネットワーク1を介して連続的に受信プロセス10
に送り、配信完了(B)を送信制御コネクション21を
介して制御プロセス30に送る。制御プロセス30は配
信完了を受信制御コネクション11を介して受信プロセ
ス10に送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パラレル配信シ
ステムに関わり、特に複数台のコンピュータを利用した
データの配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオオンデマンドシステムで
は、複数の受信プロセスと送信プロセスがネットワーク
を介して接続され、受信プロセス側が送信プロセス側に
再生要求を出力し、送信プロセス側がネットワークを介
して要求されたタイトルのビデオデータを要求元受信プ
ロセス側に配信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、受信プロセス側
から送信プロセスが故障したという情報を得るのに、デ
ータの受信の途切れにより判断している。このため、ネ
ットワークの負荷が大きくなったときなどに判断ミスを
犯しやすいという欠点がある。
【0004】また、負荷分散の最小時間単位が1秒程度
であったため、受信プロセスから複数の再生要求がほぼ
同時にきた場合、ひとつの送信プロセスに処理が集中し
てしまうという問題があった。
【0005】さらに、各送信プロセスの負荷がどのよう
になっているかを受信プロセス側から判断する場合、受
信プロセスがすべての送信プロセスに対して負荷の状況
を聞かなければならなかった。この場合、各受信プロセ
スが独立して負荷の平均化を行おうとするので、負荷の
低い送信プロセスへ、過剰に処理が一斉に移動して、シ
ーソーシンドロームと呼ばれる現象が起きる危険性があ
った。
【0006】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数台の送信コンピュータを利用した
パラレル配信システムにおいて、データの配信にかかる
負荷を分散し、高性能な処理を実現するとともに、いず
れの送信コンピュータが故障しても、システム全体とし
ては故障しない、高信頼性を有するパラレル配信システ
ムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のパラレル配信
システムは、ネットワークに接続された複数の送信コン
ピュータ群と、ネットワークに接続された複数の受信コ
ンピュータ群と、クラスタシステム上で整列マルチキャ
ストを用いて多重化された制御プロセスと、各送信コン
ピュータ上に設けられ、データを連続的に受信コンピュ
ータに送信する送信プロセスと、各受信コンピュータ上
に設けられ、データを連続的に送信コンピュータから受
信する受信プロセスと、受信プロセスと制御プロセスの
間の受信制御コネクションと、送信プロセスと制御プロ
セスとの間の送信制御コネクションとを具備し、前記受
信プロセスが再生要求を受信制御コネクションを通して
制御プロセスに送り、前記制御プロセスが前記再生要求
を送信制御コネクションを通して最適な送信プロセスに
送り、送信プロセスがデータを連続的に受信プロセスに
送り、送信プロセスが配信完了を送信制御コネクション
を通して制御プロセスに送り、制御プロセスが前記配信
完了を受信制御コネクションを通して受信プロセスに送
ることを特徴とする。
【0008】この発明によれば、複数台の送信コンピュ
ータで構成するクラスタシステム上で、データの配信を
行う送信プロセスは分散して配置し、並列処理により高
性能処理を実現し、耐障害処理と、負荷分散制御を多重
化することにより高信頼な制御プロセスとして構成する
ことにより、全体として、高信頼、高性能な配信システ
ムが実現される。
【0009】また、本発明によれば、送信プロセスは、
前記送信制御コネクションのエラーによって、前記送信
プロセスの故障を検出し、前記送信プロセスが処理して
いた配信のエラー完了を前記受信制御コネクションを通
して前記受信プロセスに送る手段を有し、前記受信プロ
セスは、受信バッファの最後尾からの再生要求を受信制
御コネクションを通して制御プロセスに送る手段を有
し、前記制御プロセスは、前記再生要求を送信制御コネ
クションを通して、停止した送信プロセスとは異なる最
適な送信プロセスに送る手段を有し、それにより送信プ
ロセスが受信プロセスに送ることを特徴とする。
【0010】これにより、ある送信プロセスが故障した
場合、制御プロセスがコネクションエラーを検出し、エ
ラー完了を受信プロセスに通知する。受信プロセスは続
きの再生要求を直ちに送り返し、制御プロセスでその要
求が別の送信プロセスに割り当てられる。この結果、受
信プロセスは僅かな切替え時間だけで、続きのデータが
得られることになる。
【0011】また、本発明は、送信コンピュータが故障
して停止したとき、送信コンピュータ間のハートビート
障害検出機能により他の送信プロセスが故障を検出し、
それを送信制御コネクションを通して制御プロセスに送
り、制御プロセスが故障した送信プロセスとの送信制御
コネクションを切断することを特徴とする。
【0012】これにより、他の送信プロセスがハートビ
ートが無くなったことにより送信コンピュータの故障を
検出し、故障検出を受信プロセスに通知する。受信プロ
セスは続きの再生要求をただちに送り返し、制御プロセ
スでその要求が他の送信プロセスに割り当てられること
になる。この結果、受信プロセスは、ハートビートのタ
イムアウト時間だけ遅延して、続きのデータが得られる
ことになる。
【0013】また、本発明によれば、前記送信プロセス
が自らの負荷を送信制御コネクションを通して制御プロ
セスに送り、制御プロセスが再生要求を送る送信プロセ
スを選択する際に、もっとも負荷の小さい送信プロセス
に送ることを特徴とする。
【0014】これにより、受信プロセスから複数の再生
要求がほぼ同時にきた場合でも、制御プロセスがひとつ
しかないので、それぞれの再生要求は、順に処理され均
等に割り振られる。
【0015】また、本発明によれば、配信完了によっ
て、各送信プロセスの負荷の差が一定のしきい値以上の
とき、前記制御プロセスは、高い負荷の送信プロセスが
処理していた配信のひとつまたは複数を擬似的にエラー
完了とみなし、エラー停止要求を送信制御コネクション
を通して送信プロセスに送り、送信プロセスがデータ送
信を停止し、エラー完了を送信制御コネクションを通し
て制御プロセスに送り、制御プロセスが前記エラー完了
を受信制御コネクションを通して受信プロセスに送り、
受信プロセスが受信バッファの最後尾からの再生要求を
受信制御コネクションを通して停止した送信プロセスと
は異なる最適な送信プロセスに送り、前記送信プロセス
がデータを受信プロセスに送ることを特徴とする。
【0016】これにより、制御プロセスは、負荷を平均
化するため、負荷の高い送信プロセスにエラー停止要求
を出し、その結果、その送信プロセスからエラー完了と
小さくなった負荷通知とが返ってくる。エラー完了は受
信プロセスに送られ、受信プロセスは続きの再生要求を
ただちに送り返し、制御プロセスでその要求が他の送信
プロセスに割り当てられる。この結果、ある送信プロセ
スでの処理がひとつ終了すると、負荷の高かった送信プ
ロセスから処理がひとつ移動してきたことになる。この
ように負荷の平均化をスムーズに行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0018】図1は、この発明のパラレル配信システム
の一実施形態のブロック図である。同図において、複数
の送信コンピュータ(サーバと呼ぶ場合もある)41、
42、43、44が例えばLAN(Local Area Network)等
のネットワーク1を介して接続される。これら複数の送
信コンピュータ41、42、43、44はクラスタシス
テムを構成する。前記ネットワーク1は、例えばEthern
etで構成される。前記ネットワーク1にはさらに複数の
受信プロセス10が接続される。各送信コンピュータ4
1、42、43、44は、送信プロセス20と、例え
ば、Ethernetで構成される送信制御コネクション21
と、整列マルチキャスト31と、被多重化制御プロセス
32と、受信制御コネクションフィルタ33と、送信制
御コネクションフィルタ34とで構成される。制御プロ
セス30は、各送信コンピュータ41、42、43、4
4上の整列マルチキャスト31、被多重化制御プロセス
32、受信制御コネクションフィルタ33、送信制御コ
ネクションフィルタ34とにより構成され、多重化され
ている。制御プロセス30は例えばミドルウエアで構成
される。
【0019】各送信コンピュータ41、42、43、4
4上の送信プロセス20と制御プロセス30とは、各送
信制御コネクション21を介して接続される。
【0020】各送信プロセス20は、それぞれ送信制御
コネクション21により制御プロセス30と通信可能で
あり、またネットワーク1を介して受信プロセス10に
データの配信を行う。
【0021】各受信プロセス10は、例えば、Ethernet
で構成される受信制御コネクション11を介して制御プ
ロセス30と接続されている。各受信プロセス10は、
各受信コンピュータ上にひとつづあってもよいし、1台
の受信コンピュータ上に複数の受信プロセス10があっ
てもよい。各受信プロセス10は、受信制御コネクショ
ン11によって制御プロセス30と通信可能であり、ま
た、送信プロセス20からデータの配信22が行われ
る。
【0022】受信制御コネクションフィルタ33は、制
御プロセス30内において、多重化されているが、受信
プロセス10からの再生要求を受け付けるのはいずれか
1つの受信制御コネクションフィルタ33である。すな
わち、複数ある受信制御コネクションフィルタ33のう
ちどの受信制御コネクションフィルタ33が受信プロセ
ス10からの再生要求を受け付けるかはあらかじめ決め
られている。この場合、具体的には複数の受信制御コネ
クションフィルタ33のいずれか1つにIP(Internet
Protocol)アドレスを付けておく。1つの受信制御コネ
クションフィルタ33のみが受信プロセス10からの再
生要求を受け付ける理由は次の通りである。すなわち、
すべての送信コンピュータ41、42、43、44がネ
ットワーク1に接続されているので、すべての受信制御
コネクションフィルタ33が受信プロセス10からの再
生要求を受け取るように構成することもできるが、その
場合、複数の受信プロセス10からの再生要求を受け取
る順番がすべての受信制御コネクションフィルタ33で
同じになるとは限らない。このため、常に1台の受信制
御コネクションフィルタ33が複数の受信プロセス10
からの再生要求を受け取る構成とし、その再生要求を整
列マルチキャスト31を用いてすべての被多重化制御プ
ロセス32に送り直すように構成されている。
【0023】整列マルチキャスト31は、それぞれの送
信コンピュータ41、42、43、44からすべてのコ
ンピュータにデータを配送するプロトコルであり、デー
タの到着順序がすべてのコンピュータで同じであること
を保証する。すなわち、整列マルチキャスト31は受信
制御コネクションフィルタ33から出力された、複数の
受信プロセス10からの再生要求をその出力順に被多重
化制御プロセス32に一斉同報する。
【0024】クラスタシステムでは、各コンピュータ4
1、42、43、44が独立に故障する可能性がある。
仮に1台のコンピュータが故障しただけで、システム全
体が機能しなくなるように構成されていると、クラスタ
システムの稼働率は1台のコンピュータの稼働率よりも
低くなってしまう。これを防止するために、システム全
体にかかわる処理は多重化する必要がある。多重化する
ことにより、クラスタシステムの稼働率を1台のコンピ
ュータの稼働率よりも高くすることが可能である。クラ
スタシステムでは、それぞれのコンピュータ上の処理が
独立して動作する。本発明では、多重化される処理を同
期的に動作させるため、整列マルチキャスト31が用い
られる。
【0025】整列マルチキャスト31の実現方法として
は、例えばクラスタ間を専用のEthernetで接続し、Et
hernet(登録商標)のCSMA/CD(Carrier S
ense Multiple Access with Collision Detection)方式
の特性によりハードウエア的に整列させることができ
る。あるいは、グローバル更新プロトコル(global upda
te protocol, GLUP)を用いてソフトウエア的に整列させ
るようにしても良い。
【0026】整列マルチキャスト31を用いた多重化方
式では、すべての被多重化制御プロセス32はある決ま
った初期状態(例えばすべての変数が0)からはじま
る。入力されるデータはかならず整列マルチキャスト3
1を通してすべての被多重化制御プロセス32に入力さ
れるので、同一順序になっており、すべての被多重化制
御プロセス32の状態遷移は同一になり、出力列もすべ
て同じになる。すなわち、被多重化制御プロセス32の
実行が多重化されていることになる。
【0027】受信制御コネクションフィルタ33は、受
信制御コネクション11からのパケットを整列マルチキ
ャスト31に渡し、被多重化制御プロセス32からのパ
ケットを受信制御コネクション11に渡す。各受信制御
コネクションフィルタ33は、制御プロセス30に固有
な同一の論理アドレスを有し、受信制御コネクション1
1側では、送信コンピュータのアドレスではなく、この
論理アドレスを用いて通信を行う。これにより、受信プ
ロセス10側から見ると、実際のどの送信コンピュータ
とやりとりしているかは関係なくなる。従って、送信コ
ンピュータ41、42、43、44が故障した時でも、
他の送信コンピュータが動作していれば、受信制御コネ
クション11は切断されない。
【0028】送信制御コネクションフィルタ34は、送
信制御コネクション21からのパケットを整列マルチキ
ャスト31に渡し、被多重化制御プロセス32からのパ
ケットを送信制御コネクション21に渡す。各送信制御
コネクションフィルタ34は、自分のいる送信コンピュ
ータ上としか通信しないアドレス(いわゆるループバッ
クアドレス)を有し、送信制御コネクション21側で
は、ループバックアドレスを用いて通信を行う。これに
より、送信プロセス20側から見ると、制御プロセス3
0は自分のいる送信コンピュータ上にあるので、制御プ
ロセス30が多重化されていることを意識しない。送信
制御コネクション21を流れるパケットは、同一サーバ
内(図1に示す実施形態ではサーバ43)で被多重化制
御プロセスから送信プロセス20に出力されるだけなの
で、実際には、ネットワーク1上に出力されない。
【0029】各コンピュータ41、42、43、44上
の各被多重化制御プロセス32は整列マルチキャスト3
1から出力された再生要求(A)をどの送信プロセス2
0に送るかを所定の判断ロジックに従って決定する。今
仮に各被多重化制御プロセス32が図1に示すようにコ
ンピュータ43上の送信プロセス20に送る決定をした
とすると、各コンピュータ41、42、43、44上の
送信制御コネクションフィルタ34は、自分がコンピュ
ータ43上の送信制御コネクションフィルタ34か否か
を判断する。自分がコンピュータ43上の送信制御コネ
クションフィルタ34であると判断した送信制御コネク
ションフィルタ34は、被多重化制御プロセス32から
の再生要求(A)を送信制御コネクション21を介して
送信プロセス20に出力する。一方、コンピュータ43
上の送信制御コネクションフィルタ34ではないと判断
した送信制御コネクションフィルタ34は、被多重化制
御プロセス32から出力された再生要求(A)を送信制
御コネクション21に出力しない。被多重化制御プロセ
ス32がどの送信プロセス20に再生要求(A)を出力
するかの判断ロジックは、例えば、各送信プロセス20
の負荷量に応じて決定することができる。あるいは、ビ
デオオンデマンドシステムのようなアプリケーションの
場合に、人気のあるタイトルはすべてのコンピュータ4
1、42、43、44上に保持し、人気のないタイトル
はいずれか1台のコンピュータ上に保持するように構成
されている場合に、その目的のタイトルが保持されてい
る送信プロセス20に再生要求(A)を出力する場合も
考えられる。
【0030】送信制御コネクションフィルタ34から出
力された再生要求(A)を受信した、コンピュータ43
上の送信プロセス20は、要求されたビデオデータをネ
ットワーク1を介して要求元受信プロセス10に送信す
る。ビデオデータの配信を完了すると、コンピュータ4
3上の送信プロセス20は、配信完了(B)を整列マル
チキャスト31に出力する。整列マルチキャスト31
は、配信完了(B)を各コンピュータ41、42、4
3、44上の被多重化制御プロセス32に出力する。各
コンピュータ41、42、43、44上の被多重化制御
プロセス32は、配信完了(B)を受信制御コネクショ
ンフィルタ33に出力する。上述したように、各コンピ
ュータ41、42、43、44上の受信制御コネクショ
ンフィルタ33のうち、あらかじめ決められた受信制御
コネクションフィルタ(この実施例では、コンピュータ
42上の受信制御コネクションフィルタ33)から配信
完了(B)が要求元受信プロセス10に送信され、残り
の受信制御コネクションフィルタ33は配信完了(B)
を送信しない。
【0031】図2に図1に示す被多重化制御プロセス3
2の詳細ブロック図を示す。同図に示すように、被多重
化制御プロセス32は、受信制御コネクションアダプタ
35と、送信制御コネクションアダプタ36と、制御プ
ロセスコントロール37と、状態記憶部38とを有す
る。
【0032】受信制御コネクションアダプタ35は、後
述する受信プロセス10側の受信制御コネクションアダ
プタ13(図3参照)と対になってコネクションプロト
コルを実装する。従って、同図に示すように受信制御コ
ネクションアダプタ35は受信プロセス10の数だけ存
在する。具体的には、受信制御コネクションアダプタ3
5は再送制御、フロー制御、輻輳制御などを実行する。
【0033】送信制御コネクションアダプタ36は、後
述する送信プロセス20側の送信制御コネクションアダ
プタ23(図4参照)と対になってコネクションプロト
コルを実装する。すなわち、送信制御コネクションアダ
プタ36は送信コンピュータ41、42、43、44の
数だけ設けられる。送信制御コネクション21は、ネッ
トワークを経由しないので、信頼性が高く、送信制御コ
ネクションアダプタ36側では、フロー制御のみ行えば
よい。また、信頼性の高いコネクションであるため、送
信プロセスが故障を起こしたときそれをエラーの形で検
出することができる。
【0034】状態記憶部38は、図10に示すように再
生要求と受信プロセス10と送信プロセス20の対応表
と、各送信プロセス20の負荷状態を記憶している。
【0035】制御プロセスコントロール37は、受信制
御コネクションアダプタ35および送信制御コネクショ
ンアダプタ36からパケットをうけとり、状態記憶部3
8の内容を変更し、受信制御コネクションアダプタ35
および送信制御コネクションアダプタ36にパケットを
出力する。
【0036】制御プロセスコントロール37は、受信制
御コネクションアダプタ35から再生要求(A)を受け
取ると、状態記憶部38を調べ、最も負荷の低い送信プ
ロセス20へ再生要求(A)を出力する。そして、再生
要求(A)と、受信プロセス10、送信プロセス20の
組を状態記憶部38に記憶する。さらに、状態記憶部3
8に記憶されているその送信プロセス20の負荷状態を
不明状態にする。送信プロセス20の負荷状態を不明状
態にするのは次の理由による。
【0037】すなわち、最も負荷の低い送信プロセス2
0に再生要求(A)を出力すると、その送信プロセス2
0はその再生要求(A)を受け付けたことにより負荷が
増大する。その送信プロセス20は、その増大した負荷
を制御プロセスコントロール37に通知するが、その通
知があるまでは、制御プロセスコントロール37はその
送信プロセス20の負荷がわからない。送信プロセス2
0から新たな負荷通知がくるまでの間、その送信プロセ
スの負荷を前の状態で記憶しておくと、その送信プロセ
スは負荷が低い状態に見えるため、その間に新たな再生
要求がくると、その送信プロセス20に再生要求が集中
してしまう。このため、その送信プロセス20から新た
な増大した負荷通知がくるまで、その送信プロセス20
の負荷状態を不明に設定する。
【0038】配信完了(B)を送信制御コネクションア
ダプタ36から受け取ると、制御プロセスコントロール
37は、対応する受信プロセス10を状態記憶部38か
ら検索し、その受信プロセス10へ配信完了(B)を出
力する。さらに、制御プロセスコントロール37は、状
態記憶部38に記憶されている、その再生要求(A)
と、受信プロセス10、送信プロセス20の組を削除す
る。
【0039】負荷通知(D)を送信制御コネクションア
ダプタ36から受け取ると、制御プロセスコントロール
37は状態記憶部38に記憶されている負荷状態を更新
する。その結果、負荷の最大値と最小値の差がしきい値
以上の場合、もっとも負荷の高い送信プロセス20が処
理している再生要求(A)のうち、最も古いものに対し
て、エラー停止要求(E)を出力する。すなわち、強制
的にエラー停止要求(E)を受信プロセス10に出力す
ることにより、受信プロセス10は再度再生要求(A)
を出力する。これにより、この再生要求(A)を負荷の
低い送信プロセス20に割り振ることができる。すなわ
ち、負荷分散の処理も、エラーにより送信プロセス20
を切り替える処理も同じ仕組みを使って切り替える。
【0040】状態記憶部38に記憶されているエラー停
止要求(E)を出力した送信プロセス20の負荷状態を
不明状態にする。すなわち、送信プロセス20に再生要
求(A)や、エラー停止要求(E)を出力した後は、負
荷状態が変化するはずであり、前の負荷状態はもはや意
味を持たない。この時の状態を不明状態とすることによ
り、連続してきた再生要求(A)がつづけて同一の送信
プロセス20に過剰に割り当てられるのを防止する。す
なわち、不明状態にすると、再生要求(A)がきても、
負荷状態が不明の場合には、その送信プロセス20に
は、再生要求(A)を送出しない。
【0041】なお、最大負荷と最低負荷の差が比較的小
さいときに、負荷の平均化を行おうとすると、処理を切
り替えた後で、負荷の大小関係が逆転し、再び切替えが
起きる危険性がある。この現象は、一般にシーソーシン
ドロームと呼ばれる。従って、しきい値は、少なくとも
ひとつの再生要求の付加の2倍よりも大きくなくてはな
らない。
【0042】コネクションエラー(F)を送信制御コネ
クションアダプタ36から受け取ると、制御プロセスコ
ントロール37は、状態記憶部38を調べ、その送信プ
ロセス20で処理していた再生要求に対するエラー完了
をそれぞれの受信プロセス10に出力する。そして、状
態記憶部38に記憶されている負荷状態を故障状態に更
新する。
【0043】故障検出(G)を送信制御コネクションア
ダプタ36から受け取ると、制御プロセスコントロール
37は、故障した送信プロセス20につながる送信制御
コネクション21を切断し、負荷通知(D)を擬似生成
する。すなわち、負荷通知(D)は本来送信プロセス2
0が通知するが、故障した場合には、通知できないの
で、制御プロセスコントロール37は、図10に示す状
態記憶部38の送信プロセスの負荷状態を例えば無限状
態(処理不可能な状態)に設定する。
【0044】図3は、図1に示す受信プロセス10の詳
細ブロック図である。同図に示すように、受信プロセス
10は、受信プロセスコントロール12、受信制御コネ
クションアダプタ13、受信バッファ14、および受信
部15とから構成される。
【0045】受信制御コネクションアダプタ13は、被
多重化制御プロセス32側の受信制御コネクションアダ
プタ35と対になってコネクションプロトコルを実装す
る。
【0046】受信プロセスコントロール12は、受信制
御コネクションアダプタ13へ再生要求を出力し、配信
完了(B)、エラー完了(C)を受け取る。さらに、受
信プロセスコントロール12は、受信バッファ14から
データを読み出し、再生を行う。この実施形態におい
て、再生は、例えば動画の表示や音声の再生を意味す
る。
【0047】受信部15は、送信プロセス20にある送
信部24からのデータの配送22を受信し、受信したデ
ータを受信バッファ14に格納する。受信バッファ14
の役割は、データの配送22がリアルタイムに行われな
かったときに、受信プロセスコントロール12へのデー
タの供給を安定的に行うことである。データの安定供給
は、データが動画や、音声の場合には特に重要である。
受信バッファの必要サイズは以下の式で計算される。
【0048】必要サイズ=再生レート×最大遅延時間+
受信バッファマージン また、受信部15は、受信バッファ14がオーバフロー
しないように、受信バッファ14の空き容量を送信プロ
セス20の送信部24に伝えるフロー制御を行う。
【0049】受信プロセスコントロール12は、ユーザ
が再生要求(A)をしたとき、ユーザが指定した位置か
らの再生要求(A)を受信制御コネクションアダプタ1
3に出力する。
【0050】エラー完了(C)を受信制御コネクション
アダプタ13から受け取ると、受信プロセスコントロー
ル12は、受信バッファ14の最後尾位置を調べ、そこ
から続きの再生要求(A)を受信制御コネクションアダ
プタ13に出力する。
【0051】配信完了(B)を受信制御コネクションア
ダプタ13から受け取ると、受信プロセスコントロール
12は、受信バッファ14が空になるのを待ちユーザに
配信完了(B)を通知する。
【0052】図4は図1に示す送信プロセス20の詳細
ブロック図である。同図に示すように送信プロセス20
は、送信制御コネクションアダプタ23、送信部24、
送信プロセスコントロール25、データベース26、ハ
ートビートアダプタ27とで構成される。
【0053】送信制御コネクションアダプタ23は、受
信プロセス20側の送信制御コネクションアダプタ36
と対になってコネクションプロトコルを実装する。
【0054】送信プロセスコントロール25は、送信制
御コネクションアダプタ23から、再生要求(A)、エ
ラー停止要求(E)を受けとり、配信完了(B)、エラ
ー完了(C)を出力する。また、必要に応じて送信部2
4の動作を制御する。
【0055】送信部24は、受信プロセス10にある受
信部15へデータの配送22を行う。このとき、受信バ
ッファ14の空き容量に応じて送出レートを以下の3点
を補間することにより決定する。
【0056】すなわち、図9(a)に示すように、空き
容量が受信バッファサイズのとき、送出レートは最大送
出レートに設定される。また、空き容量が図9(a)に
示す受信バッファマージンのとき、送出レートは再生レ
ート(すなわち、図9(b)に示すように、データ量を
再生レート×最大遅延時間)に設定される。さらに、空
き容量が0のとき、送出レートは0に設定される。
【0057】この結果、安定状態では、受信バッファ1
4の空き容量は、受信バッファマージンに等しくなる。
また、配信開始から安定情状態に至る平均時間は以下の
式で表される。
【0058】配信開始から安定状態にいたる平均時間=
2×最大遅延時間/(最大送出レート/再生レート−
1) 最大送出レートを決定することにより、ひとつのデータ
の配信が他のデータの配信のさまたげになる、ネットワ
ークの輻輳状態を回避することができる。
【0059】ハートビートアダプタ27は、他の送信プ
ロセスとハートビート50を交換することにより、他の
送信プロセスの故障を検出する。故障を検出した場合、
故障検出(G)を送信制御コネクションアダプタ23に
出力する。
【0060】再生要求(A)を送信制御コネクションア
ダプタ23から受け取ると、送信プロセスコントロール
25は、送信部24からの該当データの配信を開始す
る。その結果、更新された負荷状態(D)を送信制御コ
ネクションアダプタ23へ出力する。
【0061】エラー停止要求(E)を送信制御コネクシ
ョンアダプタ23から受け取ると、送信プロセスコント
ロール25は、送信部24からの該当のデータの配信を
停止し、エラー完了(C)を送信制御コネクションアダ
プタ23に出力する。その結果、更新された負荷状態
(D)を送信制御コネクションアダプタ23に出力す
る。
【0062】送信部24が配信を完了したとき、配信完
了(B)を送信制御コネクションアダプタ23に出力す
る。そして、更新された負荷状態(D)を送信制御コネ
クションアダプタ23に出力する。
【0063】上述のように構成された、この発明の一実
施形態の動作を説明する。
【0064】図3に示す構成において、受信プロセス1
0内の受信プロセスコントロール12は再生要求を受信
制御コネクションアダプタ13に出力する。受信制御コ
ネクションアダプタ13は、受信した再生要求(A)を
図1に示す受信制御コネクション11を介して制御プロ
セス30に出力する。この再生要求(A)は、上述した
ように、制御プロセス30内の所定の受信制御コネクシ
ョンフィルタ33(図1に示す実施例では、送信コンピ
ュータ43上の受信制御コネクションフィルタ33)に
より受信される。この際、複数の受信プロセス10から
複数の再生要求(A)が出力された場合、送信コンピュ
ータ43上の受信制御コネクションフィルタ33は、複
数の再生要求(A)を順次受信する。送信コンピュータ
43上の受信制御コネクションフィルタ33は、受信し
た再生要求(A)を整列マルチキャスト21に出力す
る。整列マルチキャスト31は、送信コンピュータ43
上の受信制御コネクションフィルタ33から出力された
再生要求(A)を受信した順番で、各コンピュータ4
1、42、43、44上のすべての被多重化制御プロセ
ス32に一斉同報する。各コンピュータ41、42、4
3、44上の被多重化制御プロセス32内の受信制御コ
ネクションアダプタ35は、受信した再生要求(A)を
制御プロセスコントロール37に出力する。制御プロセ
スコントロール37は、受信した再生要求(A)に応答
して、状態記憶部38を調べ、最も負荷の低い送信プロ
セス20がいずれのコンピュータ41、42、43、4
4上の送信プロセス20であるかを判断する。今、仮
に、最も負荷の低い送信プロセス20がコンピュータ4
3上の送信プロセス20であると制御プロセスコントロ
ール37が判断したとする。制御プロセスコントロール
37は、再生要求と、要求元受信プロセス10および送
信プロセス20の組を状態記憶部38に記憶する。各被
多重化制御プロセス32内の制御プロセスコントロール
37は再生要求(A)を送信制御コネクションアダプタ
36を介してそれぞれ送信制御コネクションフィルタ3
4に出力する。各コンピュータ41、42、43、44
上の送信制御コネクションフィルタ34は、自分がコン
ピュータ43上の送信制御コネクションフィルタ34か
否か判断する。自分がコンピュータ43上の送信制御コ
ネクションフィルタ34であると判断した送信制御コネ
クションフィルタ34は、被多重化制御プロセス32か
らの再生要求(A)を送信制御コネクション21を介し
てコンピュータ43上の送信プロセス20に出力する。
一方、コンピュータ43上の送信制御コネクションフィ
ルタ34ではないと判断した、各コンピュータ41、4
2、44上の送信制御コネクションフィルタ34は、各
被多重化制御プロセス32から出力された再生要求
(A)を各コンピュータ41、42、44上の送信制御
コネクション21に出力しない。
【0065】コンピュータ43上の送信プロセス20で
は図4に示すように、送信プロセスコントロール25が
送信制御コネクションアダプタ23を介して再生要求
(A)を受け取る。再生要求(A)を受け取った送信プ
ロセスコントロール25は、送信部24に対してデータ
の配送の指示を出力する。送信部24は、この指示に応
答して、データベース26から指定されたデータを読み
出し、ネットワーク1を介して要求元の受信プロセス1
0に配信する。要求元の受信プロセス10は、図3に示
す受信部13により配信されたデータを受信し、受信バ
ッファ14に記憶する。このとき、送信プロセス20の
送信部24は、受信プロセス10の受信バッファ14の
空き容量に応じて、上述したように送出レートを補間す
る。受信バッファ14に記憶されたデータは、受信プロ
セスコントロール12により再生され、例えば動画デー
タの表示や音声の再生が行われる。
【0066】また、送信プロセス20の送信プロセスコ
ントロール25は、受信プロセス10に対してデータの
配信を開始すると、更新された負荷状態(D)を送信制
御コネクションアダプタ23を介して被多重化制御プロ
セス32内の送信制御コネクションアダプタ36に通知
する。制御プロセスコントロール37は、送信制御コネ
クションアダプタ36を介して負荷状態(D)を受け取
り、状態記憶部38に記憶されているその送信プロセス
20の負荷状態を不明状態に設定する。
【0067】送信プロセス20の送信部24が配信を完
了すると、送信プロセスコントロール25は、送信制御
コネクションアダプタ23を介して配信完了(B)を整
列マルチキャスト31を介して被多重化制御プロセス3
2に送出する。被多重化制御プロセス32の制御プロセ
スコントロール37は送信制御コネクションアダプタ3
6から配信完了(B)を受け取り、状態記憶部38を参
照して対応する受信プロセス10を検索し、その受信プ
ロセス10へ受信制御コネクション11を介して送出す
る。その後、制御プロセスコントロール37は、状態記
憶部38に記憶されているその再生要求と、受信プロセ
ス、送信プロセスの組を削除する。一方、受信プロセス
10の受信プロセスコントロール12は、配信完了
(B)を受け取ると、受信バッファ14が空になるのを
待ち、ユーザに配信完了(B)を通知する。
【0068】一方、送信プロセス20の送信プロセスコ
ントロール25は、送信制御コネクションアダプタ23
を介してエラー停止要求(E)を受け取ると、送信部2
4からの該当データの配信を停止し、エラー完了(C)
を送信制御コネクションアダプタ23に出力する。ま
た、この結果、現在行っていたデータの配信を停止する
ことにより送信プロセス20の負荷が軽減するので、更
新された負荷状態(D)を送信制御コネクションアダプ
タ23に出力する。送信制御コネクションアダプタ23
は、エラー完了(C)を被多重化制御プロセス32の送
信制御コネクションアダプタ36に出力する。制御プロ
セスコントロール37は送信制御コネクションアダプタ
36からエラー完了(C)を受け取ると、対応する受信
プロセスを状態記憶部38から検索し、その受信プロセ
ス10へエラー完了(C)を送信する。さらに、制御プ
ロセスコントロール37は、状態記憶部38に記憶され
ている、その再生要求と、受信プロセスおよび送信プロ
セスの組を削除する。
【0069】受信プロセス20の受信プロセスコントロ
ール12は、受信制御コネクションアダプタ13からエ
ラー完了(C)を受け取ると、受信バッファ14に記憶
されているデータの最後尾位置を調べ、そこから続きの
再生要求(A)を受信制御コネクションアダプタ13に
出力する。この結果、受信制御コネクションアダプタ1
3は、続きの再生要求(A)を受信制御コネクション1
1を介して再び制御プロセス30に出力する。
【0070】なお、図面を簡単化するために、第1図で
は、ひとつの再生要求A、配信完了Bに対応するデータ
の配信のみを示しているが、一般的には、各送信プロセ
ス20は、複数のデータの配信を行っている。具体的に
は、受信プロセス10は、ホテルの各部屋にあるモニタ
装置で、データの配信はビデオ映像である場合が考えら
れる。
【0071】図5は、送信コンピュータ43上にある送
信プロセス20が故障した場合を示す。この場合、制御
プロセス30がコネクションエラー(F)を検出し、エ
ラー完了(C)を受信プロセス10に通知する。受信プ
ロセス10は続きの再生要求(A)をただちに送り返
し、制御プロセス30でその要求(A)が、送信コンピ
ュータ41上の送信プロセス20に割り当てられる。こ
の結果、受信プロセス10は少しの切替え時間だけで、
続きのデータが得られることになる。
【0072】この発明によれば、制御プロセス30から
エラー完了(C)が出力されるので、受信プロセス10
は、送信プロセス(20)の故障を的確に判断すること
ができる。
【0073】図6は、送信コンピュータ43自体が故障
により停止した場合を示す。この場合、図5で説明した
切替え動作は期待できない。本願発明では、他の送信プ
ロセス20がハートビート50が無くなったことによ
り、送信コンピュータ43の故障を検出し、故障検出
(G)を出力する。これにより、受信プロセス10は、
図5と同様の動作によりハートビート50のタイムアウ
ト時間だけ遅延して、続きのデータが得られることにな
る。従って、受信バッファ14のサイズを決定する最大
遅延時間は、ハートビート50のタイムアウトより大き
く設定しておけばよい。
【0074】また、図7は、受信プロセス10から複数
の再生要求(A)がほぼ同時にきた場合を示す。本発明
によれば、制御プロセス30がひとつしかないので、こ
のような場合でも、それぞれの再生要求(A)は、順に
処理され、均等に各送信プロセス20に割り振られる。
従って、非常に大規模な構成の場合に発生しやすい、同
時要求にも対応できる。
【0075】また、図8は、送信コンピュータ41上に
ある送信プロセス20が制御プロセス30に配信完了
(B)を通知し、小さくなった負荷通知(D)を通知し
たとき、送信コンピュータ43上の送信プロセス20
は、まだ多くの処理をしており、負荷が高かったとす
る。このとき、制御プロセス30は、負荷を平均化する
ため、送信コンピュータ43上の送信プロセス20へエ
ラー停止要求(E)を出力し、その結果、エラー完了
(C)と、小さくなった負荷通知(D)が返ってくる。
エラー完了(C)は、受信プロセス10へ送られ、受信
プロセス10は、続きの再生要求(A)をただちに送り
返し、制御プロセス30でその要求(A)が送信コンピ
ュータ41上の送信プロセスに割り当てられる。結局、
送信コンピュータ41上での処理がひとつ終了するとた
だちに、負荷の高かった送信コンピュータ43上から処
理がひとつ移動してきたことになる。このように、負荷
の平均化がスムーズに行える。
【0076】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れない。例えば、図1に示す実施形態では、ビデオデー
タが流れるネットワーク1と制御データが流れる受信制
御コネクション11は別の構成として示されているが、
物理的に同じものであってよい。また、ネットワーク上
にビデオデータと制御データが混在する形態もとり得る
し、混在しない形態も取り得る。
【0077】
【発明の効果】複数台の送信コンピュータで構成するク
ラスタシステム上で、データの配信を行う送信プロセス
は分散して配置し、並列処理により高性能処理を実現す
るとともに、耐障害処理と、負荷分散制御を多重化する
ことにより高信頼な制御プロセスとして構成することに
より、全体として高信頼、高性能な配信システムが提供
される。
【0078】例えば、4台のコンピュータから構成され
るビデオサーバシステムを考えた場合、人気のあるタイ
トルは4重化し、中程度の人気のタイトルは2重化し、
人気の無いタイトルは多重化しないような構成にしたい
場合、この発明によれば、制御プロセス30のアルゴリ
ズムを変えるだけで済むので、システム構築が容易であ
る。
【0079】また、ある送信プロセスが故障した場合、
制御プロセスがコネクションエラーを検出し、エラー完
了を受信プロセスに通知する。受信プロセスは続きの再
生要求をただちに送り返し、制御プロセスでその要求が
別の送信プロセスに割り当てられる。このため、受信プ
ロセスは僅かな切替え時間だけで、続きのデータが得ら
れることになる。
【0080】また、送信コンピュータ自体が故障した場
合、他の送信プロセスがハートビートが無くなったこと
により、これを検出し、故障検出(G)を発生する。こ
れにより、エラー完了が受信プロセスに通知されるの
で、受信プロセスはハートビートのタイムアウト時間だ
け遅延して続きのデータが得られることになる。
【0081】また、受信プロセスから複数の再生要求が
ほぼ同時にきた場合にも、制御プロセスがひとつしかな
いので、それぞれの再生要求は順に処理され均等に割り
振られる。このため、非常に大規模な構成の場合に発生
しやすい、同時要求にも対応できる。
【0082】また、負荷の高い送信プロセスがある場
合、制御プロセスは、そのプロセスにエラー停止要求を
出し、そのプロセスからエラー完了と小さくなった負荷
通知が返ってくる。エラー完了は受信プロセスに送ら
れ、受信プロセスは続きの再生要求をただちに送り返
し、制御プロセスがその再生要求を負荷の低い送信プロ
セスに割り当てる。このため、負荷の平均化をスムーズ
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパラレル配信システムの一実施形態
を示すブロック図。
【図2】図1に示す被多重化制御プロセスの詳細を示す
ブロック図。
【図3】図1に示す受信プロセスの詳細を示すブロック
図。
【図4】図1に示す送信プロセスの詳細を示すブロック
図。
【図5】送信プロセスが故障した場合の一例を示すブロ
ック図。
【図6】送信コンピュータ自体が故障により停止した場
合の一例を示すブロック図。
【図7】受信プロセスから複数の再生要求がほぼ同時に
きた場合の一例を示すブロック図。
【図8】送信プロセスの負荷の平均化をスムーズに行う
ための一例を示すブロック図。
【図9】受信バッファサイズの構成および送出レートを
説明するための図。
【図10】状態記憶部の記憶内容を示す図。
【符号の説明】
1…ネットワーク 10… 受信プロセス 11…受信制御コネクション 12…受信プロセスコントロール 13…受信制御コネクションアダプタ 14…受信バッファ 15…受信部 20…送信プロセス 21…送信制御コネクション 22…データの配信 23…送信制御コネクションアダプタ 24…送信部 25…送信プロセスコントロール 26…データベース 27…ハートビートアダプタ 30…制御プロセス 31…整列マルチキャスト 32…被多重化制御プロセス 33…受信制御コネクションフィルタ 34…送信制御コネクションフィルタ 35…受信制御コネクションアダプタ 36…送信制御コネクションアダプタ 37…制御プロセスコントロール 38…状態記憶部 41…送信コンピュータ1 42…送信コンピュータ2 43…送信コンピュータ3 44…送信コンピュータN 50…ハートビート (A)…再生要求 (B)…配信完了 (C)…エラー完了 (D)…負荷通知 (E)…エラー停止要求 (F)…コネクションエラー (G)…故障検出
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GB06 JA07 JB10 JB17 JB22 KA05 KA12 KB04 KD01 KE07 KG04 KG05 KG10 MA03 MA07 MD02 ME04 ME12 ME15 5C064 BA01 BA07 BB05 BB06 BC06 BC10 BC16 BC20 BD01 BD02 BD07 BD08 BD09 5K030 HA05 HB02 HB12 KA01 KA07 LA01 LD02 LE03 MA12 MB01 MD02 9A001 CC06 CC08 DD10 JJ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続され、クラスタシス
    テムを構成する複数の送信コンピュータ群と、 ネットワークに接続された少なくとも1台の受信コンピ
    ュータと、 データの到着順序がすべての送信コンピュータで同じで
    あるように各送信コンピュータからすべての送信コンピ
    ュータにデータを配送する整列マルチキャストを用い
    て、前記クラスタシステム上で多重化された制御プロセ
    スと、 前記各送信コンピュータ上に設けられ、データを連続的
    に前記受信コンピュータに送信する送信プロセスと、 前記各受信コンピュータ上に設けられ、データを連続的
    に前記送信コンピュータから受信する受信プロセスと、 前記受信プロセスと前記制御プロセスとを接続する受信
    制御接続部と、 前記送信プロセスと前記制御プロセスとを接続する送信
    制御接続部と、 を具備し、 前記受信プロセスが再生要求を前記受信制御接続部を介
    して前記制御プロセスに送り、 前記制御プロセスが前記再生要求を前記送信制御接続部
    を介して最適な送信プロセスに送り、 前記送信プロセスがデータを連続的に前記受信プロセス
    に送り、 前記送信プロセスが配信完了情報を前記送信制御接続部
    を介して前記制御プロセスに送り、 前記制御プロセスが前記配信完了情報を前記受信制御接
    続部を介して前記受信プロセスに送ることを特徴とする
    パラレル配信システム。
  2. 【請求項2】 前記受信プロセスは、前記送信プロセス
    から送られたデータを記憶する受信バッファを有し、 前記送信プロセスは、前記送信制御接続部のエラーによ
    って、前記送信プロセスの故障を検出し、前記送信プロ
    セスが処理していた配信のエラー完了を前記受信制御接
    続部を介して前記受信プロセスに送る手段を有し、 前記受信プロセスは、前記受信バッファに記憶されたデ
    ータの最後尾からの再生要求を受信制御接続部を介して
    前記制御プロセスに送る手段を有し、 前記制御プロセスは、前記再生要求を前記送信制御接続
    部を介して、停止した送信プロセスとは異なる最適な送
    信プロセスに送る手段を有し、それにより前記送信プロ
    セスが前記受信プロセスに送ることを特徴とする請求項
    1記載のパラレル配信システム。
  3. 【請求項3】 前記各送信プロセスは、送信プロセスの
    故障を検出するハートビートアダプタを有し、前記送信
    コンピュータが故障して停止したとき、送信コンピュー
    タ間のハートビート障害検出機能により他の送信プロセ
    スが故障を検出し、故障情報を前記送信制御接続部を介
    して前記制御プロセスに送り、前記制御プロセスが故障
    した送信プロセスとの送信制御接続部を切断することを
    特徴とする請求項2記載のパラレル配信システム。
  4. 【請求項4】 前記送信プロセスが自らの負荷を前記送
    信制御接続部を介して前記制御プロセスに送り、前記制
    御プロセスが再生要求を送る送信プロセスを選択する際
    に、もっとも負荷の小さい送信プロセスに送ることを特
    徴とする請求項1記載のパラレル配信システム。
  5. 【請求項5】 配信完了によって、各送信プロセスの負
    荷の差が一定のしきい値以上のとき、前記制御プロセス
    は、高い負荷の送信プロセスが処理していた配信のひと
    つまたは複数を擬似的にエラー完了とみなし、エラー停
    止要求を送信制御接続部を介して前記送信プロセスに送
    り、 前記送信プロセスがデータ送信を停止し、エラー完了情
    報を前記送信制御接続部を介して前記制御プロセスに送
    り、 前記制御プロセスが前記エラー完了情報を前記受信制御
    接続部を介して前記受信プロセスに送り、 前記受信プロセスが前記受信バッファに記憶されたデー
    タの最後尾からの再生要求を前記受信制御接続部を介し
    て前記停止した送信プロセスとは異なる最適な送信プロ
    セスに送り、 前記送信プロセスがデータを受信プロセスに送ることを
    特徴とする請求項2または4に記載のパラレル配信シス
    テム。
JP11224434A 1999-08-06 1999-08-06 パラレル配信システム Pending JP2001053744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224434A JP2001053744A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 パラレル配信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224434A JP2001053744A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 パラレル配信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001053744A true JP2001053744A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16813724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11224434A Pending JP2001053744A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 パラレル配信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001053744A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003067215A (ja) * 2001-06-15 2003-03-07 Toshiba Corp 分散システム、同システムの多重化制御方法および時刻管理方法
JP2003256594A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電子申請システムおよび電子文書受信方法
JP2007080227A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd データ変換装置、データ変換システム、データ変換装置の制御方法、データ変換機能付加方法、プログラム及び記録媒体
US7512688B2 (en) 2002-03-01 2009-03-31 Hitachi, Ltd. PPPoE network system that can distribute connection requests from PPPoE client terminals to specific PPPoE servers
JP2011118747A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Toshiba Corp 分散システムおよび論理時間調整方法
JP2012043455A (ja) * 2011-10-12 2012-03-01 Ricoh Co Ltd 装置、データ処理方法及びプログラム
JP2017134678A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 株式会社ぐるなび 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003067215A (ja) * 2001-06-15 2003-03-07 Toshiba Corp 分散システム、同システムの多重化制御方法および時刻管理方法
US7512688B2 (en) 2002-03-01 2009-03-31 Hitachi, Ltd. PPPoE network system that can distribute connection requests from PPPoE client terminals to specific PPPoE servers
JP2003256594A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電子申請システムおよび電子文書受信方法
JP2007080227A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd データ変換装置、データ変換システム、データ変換装置の制御方法、データ変換機能付加方法、プログラム及び記録媒体
JP2011118747A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Toshiba Corp 分散システムおよび論理時間調整方法
JP2012043455A (ja) * 2011-10-12 2012-03-01 Ricoh Co Ltd 装置、データ処理方法及びプログラム
JP2017134678A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 株式会社ぐるなび 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6243826B1 (en) Redundant network management system for a stakable fast ethernet repeater
US7778158B2 (en) Method and apparatus of load sharing and improving fault tolerance in an interactive video distribution system
US6134599A (en) System and method for organizing devices in a network into a tree using suitability values
US6381218B1 (en) Network controller system that uses directed heartbeat packets
EP1129563B1 (en) Fault-tolerant networking
US6714966B1 (en) Information delivery service
US6272113B1 (en) Network controller system that uses multicast heartbeat packets
US7159234B1 (en) System and method for streaming media server single frame failover
US6950394B1 (en) Methods and systems to transfer information using an alternative routing associated with a communication network
US6950885B2 (en) Mechanism for preventing unnecessary timeouts and retries for service requests in a cluster
US20030079016A1 (en) Using NAS appliance to build a non-conventional distributed video server
US20030041161A1 (en) Methods and apparatus for communicating data in networks with separate channels for packet assembly and packet broadcast
Awerbuch et al. Distributed control for PARIS
JP2571343B2 (ja) トークン・スター・ブリッジ
JPH09224043A (ja) デスクトップ・コンピュータ周辺機器用の高速シリアル通信リンク
US20030067917A1 (en) IGMP proxy
US8345576B2 (en) Methods and systems for dynamic subring definition within a multi-ring
US8717878B2 (en) Providing feedback information when network streaming over multiple physical interfaces
US20110271002A1 (en) Initializing network streaming over multiple physical interfaces
US7487531B1 (en) Method and apparatus of load sharing and improving fault tolerance in an interactive video distribution system
JP2001053744A (ja) パラレル配信システム
US20030035408A1 (en) Redundant communication adapter system for connecting a client to an FDDI network
US6999460B1 (en) Arbitrated loop port switching
US8645584B2 (en) Method and system for partial USB enumeration and edge initiation
US20020101874A1 (en) Physical layer transparent transport information encapsulation methods and systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070403