JP2001050991A - 電流変成装置 - Google Patents

電流変成装置

Info

Publication number
JP2001050991A
JP2001050991A JP11226050A JP22605099A JP2001050991A JP 2001050991 A JP2001050991 A JP 2001050991A JP 11226050 A JP11226050 A JP 11226050A JP 22605099 A JP22605099 A JP 22605099A JP 2001050991 A JP2001050991 A JP 2001050991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
signal
signal processing
information
data transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11226050A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Maruyama
志郎 丸山
Hiroyuki Maehara
宏之 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11226050A priority Critical patent/JP2001050991A/ja
Publication of JP2001050991A publication Critical patent/JP2001050991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Transformers For Measuring Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた測定精度を確保すると共に変電機器の
コンパクト化を図り、変電システム全体の簡略化・合理
化に貢献する電流変成装置を提供する。 【解決手段】 電流変成装置40には単一のロゴスキー
コイル3を有する電流検出手段1が設けられている。ロ
ゴスキーコイル3の出力部には抵抗4a,4bが接続さ
れ、各抵抗4a,4bには第1および第2の信号処理手
段10a,10bが接続されている。2つの信号処理手
段10a,10bは電流検出手段1から電流情報を入力
してこの電流情報を上位システム30a,30bにて必
要とする電流信号情報に加工するように構成されてい
る。また、各信号処理手段10a,10bには前記電流
信号情報を上位システム30a,30bに伝送する第1
および第2のデータ伝送手段20a,20bが接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電機器の1次電
流を測定して、そのデータを複数の上位システムに出力
する電流変成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、変電機器の課電通電状態の計
測や、事故等により大電流が流れた場合の変電機器の保
護を目的として、変電機器には電流変成装置が設けられ
ている。電流変成装置は通常、保護システムや制御シス
テム等の複数の上位システムと組み合わされて使用され
ている。例えば、鉄心と巻線を主体として構成された電
流変成装置では、電磁誘導作用を利用して変電機器の1
次電流を上位システムに適合するレベルの2次電流に変
成させている。
【0003】上記の電流変成装置は、鉄心あるいは巻線
の断面積を一般の変圧器よりも大きくして負担を大きく
とっている。そのため、入力部の消費電力が大きいアナ
ログ形の上位システムと組み合わせた場合でも、特別な
付加装置を必要としないといった利点がある。ただし、
上位システムのディジタル化が進む近年では、電流変成
装置に要求される負担は非常に小さくなってきており、
前記利点の重要度は低下する傾向にある。また、精度の
向上や装置の簡略化といった観点から見て、電流変成装
置から電流電圧情報を直接、ディジタルデータの形で伝
送することが望まれている。
【0004】このような背景に加えて、鉄心を用いた電
流変成装置には鉄共振や磁気飽和現象による悪影響が生
じるおそれがである。そこで最近では、各種の電流検出
手段と電子回路と組み合わせた電流変成装置が開発さ
れ、実用化されつつある。電流検出手段とは、変電機器
の1次電流に関する電流情報を取得する電流センサであ
り、具体的にはロゴスキーコイルや光学素子(ファラデ
ー効果等の光学効果を持つ素子)が知られている。これ
らの電流変成装置によれば、鉄芯を用いずに構成してい
るので装置を軽量化できるばかりでなく、磁気飽和現象
がほとんど無いため、1次電流に対する電流検出手段の
出力の直線性が極めて良好である。したがって、電流検
出手段自体のダイナミックレンジを大きくすることが可
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電流変成装
置において、変電機器の1次電流を測定して、そのデー
タを上位システムに出力する場合、実際の変電機器の1
次電流値の計測仕様については以下のダイナミックレン
ジが必要である。定格1次電流値を4kAとした場合、
上位制御システムでは、その5%値に対して0.75%
の比誤差が要求され、最小電流値として1.5Aを測定
できることが求められる。また、上位保護システムとし
ては、定格電流の20倍つまり80kAの電流を測定し
なくてはならない。そのため、最小量子化単位を1.5
Aとしても、80kAまで一つのアナログ/ディジタル
変換器にて処理しようとすると、当該のアナログ/ディ
ジタル変換器には19ビットの分解能が必要となる。
【0006】このように、上位システムの種類に応じて
電流変成装置に要求される分解能は異なっている。した
がって、各上位システムの要求分解能に合致した電流変
成装置を同一箇所に複数配置していた。この結果、電流
変成装置を有する変電機器が大形化さぜるを得ず、上位
システムも含めた変電システム全体の簡略化・合理化を
妨げていた。
【0007】また、電流変成装置においては、上記のコ
ンパクト化という課題はもとより、信頼性や保守性に関
してもその向上が強く求められている。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
提案されたものであり、その主たる目的は、一つの電流
検出手段から複数の1次電流情報を取出して複数の上位
システム用に分けて出力することにより、優れた測定精
度を確保すると共に変電機器のコンパクト化を図り、ひ
いては変電システム全体の簡略化・合理化に貢献する電
流変成装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、信頼性および
保守性に優れた電流変成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、変電機器の1次電流を測定して、そのデ
ータを複数の上位システムに出力する電流変成装置にお
いて、以下のような技術的特徴を有するものである。
【0011】請求項1記載の発明は、前記1次電流の電
流情報を取得して、この電流情報を前記上位システム用
に分けて出力する電流検出手段と、この電流検出手段か
ら前記電流情報を入力してこの電流情報を前記各上位シ
ステムにて必要とする電流信号情報に加工する複数の信
号処理手段と、前記信号処理手段から前記電流信号情報
を入力してこの電流信号情報を前記各上位システムに伝
送する複数のデータ伝送手段とが設けられたことを特徴
とする。
【0012】以上のような構成を有する請求項1記載の
発明においては、1つの電流検出手段が1次電流情報を
複数の上位システム用に分けて複数の信号処理手段に出
力するので、それぞれの信号処理手段が各1次電流情報
を各上位システムごとに適切な電流信号情報に加工する
ことができる。すなわち、単一の電流検出手段によって
測定レンジの異なる複数の電流信号情報を獲得し、信号
処理手段にて各上位システムが必要とする計測範囲につ
いて信号処理を行うことができる。したがって、優れた
測定精度を確保することができる。そして、複数のデー
タ伝送手段が前記電流信号情報を複数の上位システムに
伝送する。これにより、要求分解能が異なる上位システ
ムが複数配置された場合であっても、電流変成装置は1
つで済み、変電機器の外形寸法をコンパクトに抑えるこ
とができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
流変成装置において、信号処理手段とデータ伝送手段と
が、大地電位により絶縁された高電圧回路部に設けられ
たことを特徴としている。
【0014】以上のような請求項2記載の発明によれ
ば、信号処理手段およびデータ伝送手段を絶縁した高電
圧回路部に設けたので、前記の手段同士をつなぐ接続ケ
ーブルを短くすることができる。このため、ケーブルに
よるノイズの影響を低減することができ、1次電流情報
を高い精度で測定することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の電
流変成装置において、信号処理手段とデータ伝送手段と
が、高電圧充電部および絶縁媒体を収納する接地金属容
器の近傍に設けられたことを特徴とする。
【0016】このような請求項3記載の発明によれば、
信号処理手段とデータ伝送手段とを接地金属容器側に設
けたので、変電機器が課電中であっても、これら手段に
近付くことができ、保守作業の実施が容易となる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の電流変成装置において、前記電流検出手段に
は出力の全電圧を分圧する単一のロゴスキーコイルが設
けられ、このロゴスキーコイルが前記1次電流の電流情
報として全電圧信号と部分電圧信号という2つの信号に
分けて出力するように構成されたことを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の電流変成装置において、前記電流検出手段に
は直列に接続した複数のロゴスキーコイルが設けられ、
これらロゴスキーコイルが前記1次電流の電流情報とし
て全てのロゴスキーコイルの出力電圧信号と一部のロゴ
スキーコイルの出力電圧信号という2つの信号に分けて
出力するように構成されたことを特徴とする。
【0019】これら請求項4または5記載の発明におい
ては、単数または複数のロゴスキーコイルからなる電流
検出手段を用いることにより、2種類の信号に分けて出
力することができる。したがって、電流検出手段から測
定レンジの異なる2つの出力信号を取り出すことができ
る。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の電流変成装置において、前記信号
処理手段がそれぞれ、前記上位システムから出力された
同期信号を入力して、この同期信号により設定されたタ
イミングで前記1次電流の電流情報を加工するように構
成されたことを特徴とする。
【0021】この請求項6記載の発明では、それぞれの
上位システムから設定されたタイミングで信号処理を実
施できるため、変電システム全体として同期の取れた信
号処理が可能となり、信頼性が高まる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5または6記載の電流変成装置において、前記
信号処理手段および前記データ伝送手段の少なくとも一
方が、同一構成のものとして複数並列に接続されたこと
を特徴とする。
【0023】上記請求項7記載の発明においては、信号
処理手段およびデータ伝送手段の少なくとも一方を2重
化して構成しているため、変電システムの冗長化を図る
ことができ、システム全体の高信頼性を確保することが
できる。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6または7記載の電流変成装置において、
前記各データ伝送手段と前記各上位システムとが1対1
の伝送路により接続されたことを特徴とする。
【0025】このような請求項8記載の発明によれば、
データ伝送手段と上位システムとを1対1の伝送路で接
続するので、伝送情報を単純化でき、システム全体の単
純化を進めることができる。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6または7記載の電流変成装置において、
前記データ伝送手段と上位システムとがLAN(ローカ
ルエリアネットワーク)により接続されたことを特徴と
している。
【0027】このような請求項9記載の発明によれば、
データ伝送手段と上位システムとの接続はLANに接続
するだけで良いため、情報の共有化や接続部構成の標準
化を図ることができ、システムの拡張性が高くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って、本発明の実
施の形態の一例について、詳細な説明を行う。 (1)第1の実施の形態…請求項1および4対応 [構成]第1の実施の形態は請求項1および4記載の発
明に対応する。図1は第1の実施の形態の構成を示すブ
ロック図、図2は信号処理手段のブロック図である。
【0029】図1に示すように、第1の実施の形態に係
る電流変成装置40は、変電機器の1次側導体2におけ
る1次電流を測定して、そのデータを2つの上位システ
ム30a,30bに出力するようになっている。電流変
成装置40には電流検出手段1が設けられており、この
電流検出手段1には1次側導体2の周囲を囲むようにし
て、全出力電圧を分圧出力することが可能な単一のロゴ
スキーコイル3が配置されている。ロゴスキーコイル3
の出力部には抵抗4a,4bが接続されている。ロゴス
キーコイル3は1次側導体2を流れる一次電流の時間変
化に比例した電圧信号を出力するようになっている。こ
のとき、ロゴスキーコイル3は抵抗4a,4bの働きに
より、電圧信号を上位システム30a,30b用として
全電圧信号と部分電圧信号という2つの信号に分けて出
力するように構成されている。
【0030】抵抗4a,4bの端部には接続ケーブル5
a,5bを介して第1および第2の信号処理手段10
a,10bが接続されている。2つの信号処理手段10
a,10bは電流検出手段1から前記電流情報を入力し
てこの電流情報を各上位システム30a,30bにて必
要とする電流信号情報に加工するもので、それぞれに低
域通過フィルタ部11、アナログ−ディジタル変換部1
2および信号処理部13が設けられている(図2参
照)。
【0031】第1および第2の信号処理手段10a,1
0bにはそれぞれ、第1および第2のデータ伝送手段2
0a,20bが接続されている。2つのデータ伝送手段
20a,20bにはそれぞれ、通信用光ケーブル31
a,31bが接続されており、各通信用光ケーブル31
a,31bを介して上位システム30a,30bが接続
されている。
【0032】[作用]以上の構成を有する第1の実施の
形態の動作は以下の通りである。すなわち、ロゴスキー
コイル3が1次側導体2を流れる一次電流の時間変化に
比例した電圧信号を取得する。そしてロゴスキーコイル
3はこの電圧信号を抵抗4a,4bにより分圧して全電
圧信号と部分電圧信号とし、接続ケーブル5a,5bを
介して各信号処理手段10a,10bにそれぞれ出力す
る。
【0033】信号処理手段10a,10bでは次のよう
な信号処理が行われる。まず低域通過フィルタ部11が
電圧信号中に含まれる高周波ノイズを除去する。次に、
アナログ−ディジタル変換器12がアナログ信号である
電圧信号をディジタル信号に変換し、その信号を信号処
理部13へ伝える。信号処理部13はロゴスキーコイル
3の出力を数値積分して一次電流を復元し、上位システ
ム30a,30bが必要とする電流信号情報に加工す
る。
【0034】その後、データ伝送手段20a,20b
が、信号処理手段10a,10bにて加工された電流信
号情報を上位システム30a,30bに対する伝送手順
に適合する形に変換し、通信用光ケーブル31a,31
bを介して光シリアル信号として上位システム30a,
30bへ伝送する。
【0035】[効果]以上のような第1の実施の形態に
よれば、以下の効果が得られる。第1には、一つの電流
検出手段1から測定レンジの異なる2つの電流信号とし
て検出することができる。このため、1つの電流変成装
置40で2つの電流測定が可能となる。したがって、2
つの上位システム30a,30bにおける要求分解能が
異なる場合でも、電流変成装置40は1台で済み、変電
機器の外形寸法をコンパクトに抑えることができる。こ
れにより、変電システム全体の簡略化・合理化を図るこ
とができる。しかも、第2には、電流検出手段1によっ
て測定レンジの異なる複数の電流信号情報を獲得できる
ため、第1および第2の信号処理手段10a,10bが
それぞれ、第1および第2の上位システム30a,30
bが必要とする計測範囲について信号処理を行うことが
できる。したがって、優れた測定精度を確保することが
できる。しかも、電流検出手段1にロゴスキーコイル3
を設けたので、1次側導体2を流れる1次電流(パルス
電流)を高い精度で測定することができる。なお、ロゴ
スキーコイル3による効果として、鉄心を用いた従来の
電流変成装置と比べて軽量化であること点を挙げること
ができる。
【0036】第3には、通信用光ケーブル31a,31
bにより信号を伝送するので、上位システム30a,3
0bへの伝送に際して測定精度が低下したりノイズの影
響を受けることがなく、優れた信頼性を発揮することが
できる。
【0037】(2)第2の実施の形態…請求項2対応 [構成]次に、請求項2記載の発明を含む第2の実施の
形態について図3のブロック図を参照して説明する。な
お、図3において、図1と共通の構成要素には同一の記
号を付し、説明は省略する。第2の実施の形態による電
流変成装置は主に、気中高電圧導体2aを有する気中変
電所において用いられる。
【0038】図3に示すように、気中高電圧導体2aの
周囲にはロゴスキーコイル3が設けられている。信号処
理手段10a,10bおよびデータ伝送手段20a,2
0bは電子回路ケース35に収められている。この電子
回路ケース35は絶縁支持体50に支えられ、気中高電
圧導体2a近傍の高電位箇所に設置されている。
【0039】電子回路ケース35内には光電変換装置4
5が設けられており、ここに給電用光ケーブル41を介
して上位システム(図示せず)が接続されている。信号
処理手段10a,10bおよびデータ伝送手段20a,
20bの電源は、上位システムから給電用光ケーブル2
6を通り、光電変換装置25によって供給されるように
なっている。さらに、電子回路ケース35内のデータ伝
送手段20a、20bには、通信用光ケーブル31a、
31bを介して第1および第2の上位システム(共に図
示せず)が接続されている。
【0040】[作用]以上の構成を有する第2の実施の
形態の動作は以下の通りである。すなわち、ロゴスキー
コイル3は気中高電圧導体2aを流れる一次電流の時間
変化に比例した電圧信号を、分圧用の抵抗4a,4bを
介して信号処理手段10a,10bに出力する。それぞ
れの処理手段10a,10bでは第1の実施の形態の動
作と同様、高周波ノイズ除去、アナログ−ディジタル変
換、および数値積分等の信号処理を施し、上位システム
が必要とする電流信号情報に加工する。そして、データ
伝送手段20a,20bがこの信号情報を上位システム
に対する伝送手順に適合する形に変換し、通信用光ケー
ブル31a,31bを介して光信号として上位システム
へ伝える。
【0041】[効果]以上のよう第2の実施の形態によ
れば、上記第1の実施の形態の効果に加えて次のような
効果が得られる。すなわち、2組の信号処理手段10
a,10bおよびデータ伝送手段20a,20bを電子
回路ケース35内に設けたので、前記の手段同士をつな
ぐ接続ケーブルを短くすることができる。このため、ケ
ーブルによるノイズの影響を低減することができ、1次
電流情報を高い精度で測定することができる。
【0042】また、電子回路ケース35内のデータ伝送
手段20a,20bと上位システムとの間は通信用光ケ
ーブル31a、31bおよび給電用光ケーブル41によ
ってのみ接続されるので、両者を電気的に完全に絶縁す
ることができる。したがって、電子回路ケース35の配
置上の制限を緩和することができ、これを気中高電圧導
体2aの近傍に配置することが容易である。この結果、
気中高電圧導体2aの周囲にあるロゴスキーコイル3と
電子回路ケース35とを近付けることが可能であり、両
者間の接続ケーブルも短縮化することができる。
【0043】(3)第3の実施形態…請求項3対応 [構成]請求項3記載の発明に対応する第3の実施の形
態を、図4のブロック図を参照して説明する。なお、図
4において、図1あるいは図3と共通の構成要素につい
ては同一の記号を付し、説明は省略する。第3の実施の
形態による電流変成装置は、主に高電圧充電部である1
次側導体2および絶縁媒体を収納する接地金属容器6を
有する開閉装置において用いられる。第3の実施の形態
の構成上の特徴は、電子回路ケース35が接地金属容器
6の近傍に設置されている点にある。
【0044】[作用]第3の実施の形態の動作に関して
は、基本的に上記第2の実施の形態と同じなので、ここ
では省略する。
【0045】[効果]以上のような第3の実施の形態の
持つ独自の効果は次の点にある。すなわち、信号処理手
段10a,10bおよびデータ伝送手段20a,20b
を収納した電子回路ケース35を接地金属容器6の近傍
に配置しているので、1次側導体2が課電中であって
も、電子回路ケース35への接近が可能である。したが
って、前記手段の保守点検作業を容易に実施することが
できる。
【0046】(4)第4の実施形態…請求項5対応 [構成]続いて、請求項5記載の発明に対応する第4の
実施の形態について、図5のブロック図を参照して説明
する。なお、図5において、図1と共通の構成要素には
同一の記号を付し、説明は省略する。
【0047】図5に示すように、1次側導体2の周囲を
囲むようにしてプリント基板上に構成されたロゴスキー
コイル3a,3bが配置されている。ロゴスキーコイル
3a,3bは直列に接続され、ロゴスキーコイル3aと
3bの直列出力信号が接続ケーブル5aによって第1の
信号処理手段10aに、ロゴスキーコイル3bの出力信
号が接続ケーブル5bによって第2の信号処理手段10
bに、それぞれ接続されている。
【0048】[作用]以上の構成を有する本実施形態の
動作は以下の通りである。すなわち、ロゴスキーコイル
3a,3bの直列出力電圧信号およびロゴスキーコイル
3bの出力電圧信号が、接続ケーブル5a,5bによっ
て各信号処理手段10a,10bに別々に入力される。
信号処理手段10a,10bでは出力電圧信号中に含ま
れる高周波ノイズが除去され、アナログ信号である出力
電圧信号がディジタル信号に変換され、数値積分され一
次電流が復元される。その後、この信号は、データ伝送
手段20a,20bにて、上位システム30a,30b
に対する伝送手順に適合する形に変換され、通信用光ケ
ーブル31a,31bを介して光信号として上位システ
ム30a,30bへ伝えられる。
【0049】[効果]以上のような第4の実施の形態に
よれば、すなわち、2つのロゴスキーコイル3a,3b
を組み合わせるといった簡単な構成により、測定レンジ
の異なる2つの電流信号として検出することができる。
このため、電流変成装置1台で2つの電流測定が可能と
なり、変電機器のコンパクト化による変電システム全体
の簡略化・合理化ならびに測定精度の向上を図ることが
できる。しかも、第4の実施の形態では、プリント基板
上に構成したロゴスキーコイル3a,3bを採用してい
るため、前述の実施の形態よりもさらに小形・軽量化を
進めることができる。
【0050】(5)第5の実施の形態…請求項6対応 [構成]第5の実施の形態は請求項6記載の発明に対応
しており、図6はそのブロック図である。なお、第5の
実施の形態は前記第3の実施の形態に改良を加えたもの
であり、図6において図4と共通の構成要素には同一の
記号を付し、説明は省略する。
【0051】第5の実施の形態では、第1および第2の
上位システム30a,30bからそれぞれ、データ伝送
手段20a,20bに対し同期信号32a,32bが出
力され、さらにはデータ伝送手段20a,20bからそ
れぞれ、第1および第2の信号処理手段10a,10b
に対し同期信号33a,33bが出力されるように構成
されている。
【0052】[作用]以上の構成を有する第5の実施の
形態の動作は以下の通りである。すなわち、上位システ
ム30a,30bが同期信号32a,32bをデータ伝
送手段20a,20bに出力し、これら同期信号32
a,32bに基づいてデータ伝送手段20a,20bが
同期信号33a,33bを信号処理手段10a,10b
に出力する。このとき、信号処理手段10a,10bで
はロゴスキーコイル3からの電圧信号が同期信号33
a,33bと同期し、高周波ノイズ除去、アナログ−デ
ィジタル変換、および数値積分等の信号処理を行う。
【0053】[効果]以上のような第5の実施の形態に
よれば、信号処理手段10a,10bが同期信号33
a,33bにより、上位システム30a,30bが設定
したタイミングで信号処理を実施することができる。し
たがって、変電システム全体において同期の取れた信号
処理を実施することが可能となり、優れた信頼性を得る
ことができる。
【0054】(6)第6の実施の形態…請求項7対応 [構成]請求項7記載の発明を含む第6の実施の形態に
ついて、図7のブロック図を参照して説明する。なお、
第6の実施の形態も前記第3の実施の形態に改良を加え
たものであり、図7において図4と共通の構成要素には
同一の記号を付し、説明は省略する。
【0055】第6の実施の形態の構成上の特徴は、同一
構成の信号処理手段およびデータ伝送手段が2つ並列に
接続された点にある。すなわち、図7に示すように、第
3の実施の形態の構成に加えて、電子回路ケース35内
には第1および第2の信号処理手段10a´,10b´
と、第1および第2のデータ伝送手段20a´,20b
´が設けられている。また、第1および第2のデータ伝
送手段20a´,20b´には通信用光ケーブル31a
´、31b´が接続されており、これらケーブル31a
´、31b´は上位システム30a,30bに接続され
ている。
【0056】[作用]以上の構成を有する第6の実施の
形態では、合計4つの信号処理手段およびデータ伝送手
段が動作することになる。ただし、各手段の動作に関し
ては、上述の動作と基本的に同じであるため、ここでは
説明を省略する。
【0057】[効果]以上のような第6の実施の形態に
よれば、信号処理手段10a,10bとデータ伝送手段
20a,20bを二重化して構成したので、変電システ
ムの冗長化を図ることができ、システム全体としての信
頼性を向上させることができる。
【0058】(7)他の実施の形態 本発明は上記のような実施の形態に限定されるものでは
なく、例えば、請求項8を包含する電流変成装置として
データ伝送手段と上位システムとが1対1の伝送路によ
り接続された実施の形態も包含する。このような実施の
形態によれば、電流変成装置と上位システム間の伝送情
報が単純化できるため、システム全体を単純化すること
が可能となる。
【0059】また、請求項9を包含する電流変成装置と
して、データ伝送手段と上位システムとがLANにより
接続された実施の形態も包含する。このような実施の形
態によれば、電流変成装置と上位システム間の伝送情報
が1つのLAN上を伝送されるようになるため、1つの
情報を各所で共有化することができ、接続部の構成も標
準化を図ることができる。さらに、上記第6の実施の形
態では信号処理手段とデータ伝送手段の両方を二重化し
たが、データ伝送手段のみを二重化した構成も可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電流変成
装置によれば、一つの電流検出手段から複数の1次電流
情報を複数の上位システム用に分けて出力し、複数の信
号処理手段とデータ伝送手段とによって複数の上位シス
テムにて必要とする電流信号情報に加工して伝送するこ
とができるので、優れた測定精度を確保しつつ、電流変
成装置をコンパクト化でき、変電システム全体の簡略化
・合理化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図。
【図2】第1の実施の形態の信号処理手段のブロック
図。
【図3】本発明の第2の実施の形態のブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態のブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態のブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態のブロック図。
【図7】本発明の第6の実施の形態のブロック図。
【符号の説明】
1…電流検出手段 2…1次側導体 2a…気中高電圧導体 3,3a,3b…ロゴスキーコイル 4a,4b…抵抗 5a,5b…接続ケーブル 6…接地金属容器 10a,10a´…第1の信号処理手段 10b,10b´…第2の信号処理手段 11…低域通過フィルタ部 12…アナログ−ディジタル変換部 13…信号処理部 20a,20a´…第1のデータ伝送手段 20b,20b´…第2のデータ伝送手段 30a,30b…上位システム 31a,31a´,31b,31b´…通信用光ケーブ
ル 32a,32b,33a,33b…同期信号 35…電子回路ケース 40…電流変成装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2G025 AA00 AB14 AC05 AC09 2G035 AA08 AB07 AD19 AD37 AD65 5E081 AA05 BB03 CC07 DD11 GG01 GG06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変電機器の1次電流を測定してそのデー
    タを複数の上位システムに出力する電流変成装置におい
    て、 前記1次電流の電流情報を取得してこの電流情報を前記
    上位システム用に分けて出力する電流検出手段と、 この電流検出手段から前記電流情報を入力してこの電流
    情報を前記各上位システムにて必要とする電流信号情報
    に加工する複数の信号処理手段と、 前記信号処理手段から前記電流信号情報を入力してこの
    電流信号情報を前記各上位システムに伝送する複数のデ
    ータ伝送手段とが設けられたことを特徴とする電流変成
    装置。
  2. 【請求項2】 大地電位により絶縁された高電圧回路部
    が設けられ、 この高電圧回路部に近接して前記電流検出手段と、前記
    信号処理手段と、前記データ伝送手段とが設置されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電流変成装置。
  3. 【請求項3】 高電圧充電部および絶縁媒体を収納する
    接地金属容器が設けられ、 この接地金属容器の近傍に前記信号処理手段および前記
    データ伝送手段が設置されたことを特徴とする請求項1
    記載の電流変成装置。
  4. 【請求項4】 前記電流検出手段には出力の全電圧を分
    圧する単一のロゴスキーコイルが設けられ、 このロゴスキーコイルが前記1次電流の電流情報として
    全電圧信号と部分電圧信号という2つの信号に分けて出
    力するように構成されたことを特徴とする請求項1、2
    または3記載の電流変成装置。
  5. 【請求項5】 前記電流検出手段には直列に接続した複
    数のロゴスキーコイルが設けられ、 これらロゴスキーコイルが前記1次電流の電流情報とし
    て全ての前記ロゴスキーコイルの出力電圧信号と一部の
    前記ロゴスキーコイルの出力電圧信号という2つの信号
    に分けて出力するように構成されたことを特徴とする請
    求項1、2または3記載の電流変成装置。
  6. 【請求項6】 前記信号処理手段がそれぞれ、前記上位
    システムから出力された同期信号を入力して、この同期
    信号により設定されたタイミングで前記1次電流の電流
    情報を加工するように構成されたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4または5記載の電流変成装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段および前記データ伝送
    手段の少なくとも一方が、同一構成のものとして複数並
    列に接続されたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載の電流変成装置。
  8. 【請求項8】 前記各データ伝送手段と前記各上位シス
    テムとが1対1の伝送路により接続されたことを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の電流
    変成装置。
  9. 【請求項9】 前記各データ伝送手段と前記各上位シス
    テムとがLAN(ローカルエリアネットワーク)により
    接続されたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6または7記載の電流変成装置。
JP11226050A 1999-08-10 1999-08-10 電流変成装置 Pending JP2001050991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11226050A JP2001050991A (ja) 1999-08-10 1999-08-10 電流変成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11226050A JP2001050991A (ja) 1999-08-10 1999-08-10 電流変成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001050991A true JP2001050991A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16839017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11226050A Pending JP2001050991A (ja) 1999-08-10 1999-08-10 電流変成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001050991A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860527B1 (ko) 2007-04-03 2008-09-26 엘에스산전 주식회사 전자식 전류 변성기
JP2009004801A (ja) * 2008-08-25 2009-01-08 Toshiba Corp 変流器
JP2010533843A (ja) * 2007-07-13 2010-10-28 キネックツ ソリューションズ インコーポレイテッド 変圧器用メータおよびそれを使用するシステム
WO2015050323A1 (ko) * 2013-10-02 2015-04-09 한국수력원자력 주식회사 로코스키 코일을 이용한 원자력발전소 대기 변압기 연결 선로 결상 검출장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860527B1 (ko) 2007-04-03 2008-09-26 엘에스산전 주식회사 전자식 전류 변성기
JP2010533843A (ja) * 2007-07-13 2010-10-28 キネックツ ソリューションズ インコーポレイテッド 変圧器用メータおよびそれを使用するシステム
JP2009004801A (ja) * 2008-08-25 2009-01-08 Toshiba Corp 変流器
WO2015050323A1 (ko) * 2013-10-02 2015-04-09 한국수력원자력 주식회사 로코스키 코일을 이용한 원자력발전소 대기 변압기 연결 선로 결상 검출장치
US9714974B2 (en) 2013-10-02 2017-07-25 Korea Hydro & Nuclear Power Co., Ltd Device for detecting open phase of connection line of standby transformer in nuclear power plant by using Rogowski coil

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9018938B2 (en) Integrated device suspended at high voltage potential for power energy metering and protection of distribution network
US7126348B2 (en) Method and a device for voltage measurement in a high-voltage conductor
US5933012A (en) Device for sensing of electric discharges in a test object
US20080136403A1 (en) Apparatus for the detection of a current and method for operating such an apparatus
US20120001645A1 (en) Combined electrical variable detection device
Schmid et al. Application of non conventional voltage and currents sensors in high voltage transmission and distribution systems
CN106771469A (zh) 配电设备用一二次融合三相智能电流电压一体化互感器
US6437554B1 (en) High current measurement system incorporating an air-core transducer
CN112997086A (zh) 电压传感器和装置
US11391761B2 (en) Current converter
EP2807664B1 (en) Combined transformer for power system
Saitoh et al. Electronic instrument transformers for integrated substation systems
JP2001050991A (ja) 電流変成装置
RU174357U1 (ru) Цифровой трансформатор тока и напряжения
JP2004117310A (ja) 複合形変成器とそれを含む電気測定システム
JP2002311061A (ja) 電力用処理装置
CN206906454U (zh) 配电设备用一二次融合三相智能电流电压一体化互感器
JP2747402B2 (ja) 送電線監視センサ
CN114362097A (zh) 高压漏电保护电路及漏电分析芯片
CN210982711U (zh) 三相电流检测电路及电能计量芯片
CN110441575B (zh) 一种共箱型气体绝缘金属封闭开关设备gis电子式电压互感器
CN102315688A (zh) 变电站仪器控制系统
KR200439625Y1 (ko) 배전급 22.9kV GIS용 전자식변성기가 내장된탄성에폭시 3상 스페이서
US6584365B1 (en) Electronic trip device with offset correction means
JP3390691B2 (ja) 電流測定装置