JP2001050059A - 排ガスエネルギー回収設備 - Google Patents
排ガスエネルギー回収設備Info
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Abstract
開発され実用化されている高炉用コンバインドサイクル
発電プラントを用いて回収できるようにし、回収効率を
大幅に向上できる排ガスエネルギー回収設備を提供す
る。 【解決手段】 溶融還元プラント1にて発生する排ガス
を、高炉用コンバインドサイクル発電プラント10を介
してエネルギー回収する設備であって、排ガスに窒素を
継続的に混合することによって、コンバインドサイクル
発電プラント10に最適なガスエネルギー量になるよう
調整して、コンバインドサイクル発電プラント10へ供
給する。
Description
のうち、とくに溶融還元プラントにおいて発生するとこ
ろの、COおよびH2ガスを含む多量の可燃性の排ガス
のエネルギーを回収するための排ガスエネルギー回収設
備に関するものである。
排ガスのエネルギー回収設備には、燃焼ボイラが一般的
に使用されているが、エネルギーの回収効率が35%程
度と非常に低かった。
ついては、燃焼ボイラに代わって、発電効率に優れたコ
ンバインドサイクル発電プラント(CCPP)が適用さ
れている。このコンバインドサイクル発電プラントは、
ガスタービン(GT),燃料ガス圧縮機(FGC)、蒸気タ
ービン(ST)、発電機(GENO)を主要機器とする一軸型
のパワートレインで、高炉からの排ガスを燃料として運
転されるものも開発されている。そして、コンバインド
サイクル発電プラントを使用した場合には、回収効率が
45%程度まで向上している。
3号公報に記載の石炭ガス化コンバインドサイクル発電
プラントがある。この石炭ガス化コンバインサイクル
は、石炭をガス化し、この石炭ガスを燃料としてガスタ
ービンを駆動し発電機を運転するとともに、ガスタービ
ンの排ガスを熱回収し、この熱によって発生させた蒸気
で蒸気タービンを駆動して発電機を運転するサイクルで
ある。
とする排ガスを発生する上記溶融還元プラント(溶融還
元法)は、鉄鉱石などを溶融状態で還元するためのプラ
ントで、高炉法などに代わるものであり、鉄鉱石(酸化
鉄)などの金属酸化物を含有する鉱石を、溶融状態で還
元して鉄やフェロアロイを得るプラント(方法)であ
る。溶融還元法には種々の方式があり、溶融還元炉のみ
を使用するもののほか、予備還元炉と溶融還元炉とを組
み合わせて使用するものがある。溶融還元炉では炉内に
鉱石、石炭などを装入したうえ酸素を吹き込み、溶融状
態で鉱石を還元する。このとき溶融還元炉からは CO
(一酸化炭素)およびH2(水素)を主成分とする還元力
のある高温ガスが発生するので、このガスを利用して鉱
石をあらかじめ固体状態で予備還元する、というのが予
備還元炉を組み合わせたプラントである。この場合は溶
融還元炉の発生ガスがもつ熱と還元力を有効に利用でき
るという利点があるので、予備還元炉を使用する方がむ
しろ溶融還元法の主流になりつつある。また予備還元炉
としては、粉粒状鉱石が流動層を形成(流動化)して上
記のガスと接触・反応する、流動層式のものが広く採用
されている。
た高炉用コンバインドサイクル発電プラントを溶融還元
プラントと組み合わせて使用しようとすると、次のよう
な不都合が生じる。
としても、その排ガスのエネルギー量が高炉から発生す
る排ガスとは異なっているために、発電プラントをあら
たに開発しなければ適用できず、かつその開発費は膨大
なものとなる。
量(LHV)が740〜840kcal/Nm3であること
から、高炉用CCPPで使用可能な排ガスの低位発熱量
(LHV)は750〜980kcal/Nm3前後で、排ガ
スのLHV総計は320MJ/sec(275,150,
592kcal/h)前後に設定されている。この場合、例
えばLHVを900kcal/Nm3にすると、ガスタービ
ン入口ガス流量は305,720Nm3/hになる。
スは、LHVが1,000〜1,400kcal/Nm3とか
なり高く、またガス流量については200,000〜3
00,000Nm3/hとばらつきがある。
LHVは高炉用CCPPに適用可能な排ガスのLHVに
比べて高すぎるために、使用することができない。ま
た、LHV総計も概ね一致させる必要があるが、溶融還
元プラントから発生する排ガスとはかなり相違してい
る。
溶融還元プラントから発生する排ガスを、既に開発され
実用化されている高炉用コンバインドサイクル発電プラ
ントを用いて回収できるようにし、これにより従来の燃
焼ボイラによる排ガスの回収に比べて回収効率を大幅に
向上するとともに、プラント全体が安価でしかも柔軟性
をもって操業できる排ガスエネルギー回収設備を提供す
ることを目的としている。
めに本発明に係る排ガスエネルギー回収設備は、溶融還
元プラントにて発生する排ガスを、高炉用コンバインド
サイクル発電プラントを介してエネルギー回収する設備
であって、前記排ガスに窒素等の不活性ガスを継続的に
混合することによって、前記コンバインドサイクル発電
プラントに最適なガスエネルギー量になるよう調整し
て、コンバインドサイクル発電プラントへ供給すること
を特徴としている。
ネルギー回収設備によれば、既に実用化されている高炉
用コンバインドサイクル発電プラントを用いて、溶融還
元プラントから発生する排ガスのエネルギー回収に利用
することができ、あらたに溶融還元プラント専用の発電
プラントを開発するための開発費や開発期間等が不要に
なる。そして、高炉用コンバインドサイクル発電プラン
トの使用に際して、溶融還元プラントからの排ガスに不
活性ガスを継続的に適量混合するだけで、円滑に発電プ
ラントを使用することができる。
合する不活性ガスに、前記溶融還元プラントで吹練中に
使用される酸素を製造する酸素製造装置により副産物と
して発生する窒素を使用するのが好ましい。
によれば、溶融還元プラントのとくに溶融還元炉におい
て操業に必要とされる酸素を空気を原料として製造する
際に窒素が副産物として生じることから、この窒素を排
ガスに混合して使用するので、無駄がなく、経済的であ
る。
ラントが、溶融還元炉とともにその排ガスを利用する予
備還元炉を備えているのがさらに好ましい。
によれば、溶融還元プラントの溶融還元炉において排出
される排ガスは低位発熱量が極めて高いが、この排ガス
はいったん予備還元炉に導入されて、溶融還元炉に投入
される鉱石をあらかじめ固体状態で予備還元するのに使
用される。この結果、予備還元炉から排出される排ガス
は鉱石の予備還元でCOガス等が消費された状態である
から、低位発熱量が溶融還元炉から排出されたときの排
ガスに比べて低下し、排ガスに混合すべき不活性ガスの
量が少なくて済み、使用しやすいうえに、より一層無駄
がなく、経済的である。
ギー回収設備の実施の形態を図面に基づいて説明する。
融還元プラントに、コンバインドサイクル発電プラント
を組み合わせた本発明の実施例に係る排ガスエネルギー
回収設備の全体の概要を示す構成図である。
は、予備還元炉と溶融還元炉とを用いて鉄鉱石を還元す
るもので、2が溶融還元炉、3が予備還元炉である。
て銑鉄とするもので、原料および副原料として炉内には
鉄鉱石(下記の予備還元鉄)、石炭、酸素および後述す
る生石灰などが装入される。還元反応にともなって発生
する高温ガス(排出ガス)は、COおよびH2を多量に
含んで還元力があるので、フード、ダクト4を通って予
備還元炉3の下方へ導入される。
元し予備還元鉄を得るものであるが、この実施例のもの
は流動層式で、多数の開孔を設けた分散板3a上に鉄鉱
石が装入され分散板3aの下方より上記のガスが導入さ
れることにより、鉄鉱石が流動化してガスと接触し、予
備還元が進行する形式である。この予備還元炉3内で還
元された予備還元鉄は、図示を省略した装入管により溶
融還元炉2内に装入される。
Aとして銑鉄およびスラグを保持されており、この中に
石炭、石灰などとともに鉄鉱石が装入され、ランス5を
通して酸素が吹き込まれることにより、鉄鉱石を溶融状
態で還元して銑鉄に変えるというプロセスがなされる。
また、酸素は酸素製造装置6において、大気中の空気を
原料として製造されるが、酸素製造装置6により酸素を
製造する過程で、不活性ガスとしての窒素が同時に発生
する。
クト7で図示を省略したサイクロンセパレータに通され
たうえ、排出ダクト8で高炉用コンバインドサイクル発
電プラント10へ送られる。セパレータ(図示せず)で
は、排ガスとともに流動層Bから飛び出した微粉粒の予
備還元鉄が捕集され、図示を省略した装入管により予備
還元炉3へ戻される。
炉排ガス用に開発されているコンバインドサイクル発電
プラント10を排ガスエネルギーの回収の主要設備とし
て使用している。排出ダクト8の途中には、電気式の排
ガス湿式除塵装置11が介設されている。また、酸素製
造装置6からは酸素供給管9がランス5に接続されると
ともに、窒素供給管12が排出ダクト8の除塵装置11
の下流側に接続されている。
ラント1の予備還元炉3から発生する排ガスおよび混合
すべき窒素ならびに窒素混合後のガスについてのガス流
量(Nm3/h,0℃ 1.03323kg/cm2 abs.換算)、ガ
ス組成(体積%)および低位発熱量(kcal/Nm3)を
表すものである。
ガスは、LHVが1,300kcal/Nm3で、排出流量は212,3
00Nm3/hであり、このままでは高炉用コンバインド
サイクル発電プラント10に適用できない。しかし、酸
素製造装置6から生じる窒素を、94,360Nm3/h(L
HVは0kcal/Nm3)ほど混合して導入するため、結
果的に、同排ガスはLHVが900kcal/Nm3、導入流量
は306,660Nm3/hになる。つまり、LHV総計も275,
994,000kcal/h(900×306,660)で、発電プラント1
0が必要とするLHV総計(275,150,592kcal/h)を
充足している。
発生する排ガスに、同プラント1に付属の酸素製造装置
6により酸素を製造する際に副産物として生じる窒素を
混合して発電プラント10に導入し、電力としてエネル
ギー回収するようにした。この結果、排ガスエネルギー
の回収効率は45%に達した。また、設備的には、既に
開発済みで実績のある高炉用コンバインドサイクル発電
プラント10を組み合わせ、集塵装置11を介設した排
出ダクト8で溶融還元プラント1と接続するとともに、
酸素製造装置6の窒素発生部と排出ダクト8とを窒素供
給管12により接続した構成である。上記実施例では、
窒素の混合割合(流量)を制御する流量調整弁(図2の
符号16)を窒素供給管12に介在させていないが、溶
融還元プラント1の排ガスの発生量が変動する場合に
は、流量調整弁を介して窒素の混入量を調整できるよう
にするのが望ましい。
ルギー回収設備の全体の概要を示す構成図である。
電気式集塵装置11および排ガス予熱装置13を順に経
由し、軸流圧縮機14に排出ダクト8により導入され
る。また、溶融還元プラント1に付属の酸素製造装置6
により発生する窒素が、窒素供給管12により流量制御
弁16を介して排ガス予熱装置13のすぐ上流側の排出
ダクト8に導入される。そして、窒素は排ガスに所定割
合(流量制御弁16により調整)で混合された状態で、
排ガス予熱装置13により予熱される。本例の排ガスエ
ネルギー回収設備では、高炉用コンバインドサイクル発
電プラント10’が、燃料ガス圧縮機として軸流圧縮機
14とラジアル圧縮機15とを一連に備えている。この
ため、排ガスと窒素は一体に混合された状態の燃料ガス
となって軸流圧縮機14にて圧縮されたのち、ガスクー
ラ17を経由して冷却されラジアル圧縮機15に導入さ
れてさらに圧縮される。それから、圧縮された燃料ガス
は燃料ガス供給管19によりガスタービン20の入口へ
送給され、ガスタービン20内に導入される。
が一体的に連設されており、ガスタービン20に導入さ
れ、ガスタービン20の駆動に使用された燃料ガスの排
気ガスが排熱回収ボイラ21にて回収され、蒸気を発生
させる。この蒸気は蒸気供給管18にて蒸気タービン2
3へ供給され、蒸気タービン23を回転駆動しこの回転
力で発電機24を回転させて発電する。また発電機24
は、減速機構25を介してガスタービン20から軸流圧
縮機14とラジアル圧縮機15とを挟んで一軸(共通の
軸)の回転駆動軸31にて接続されており、減速機構2
5によって発電機24により発電される電気(交流)の
周波数(例えば50Hz/60Hz)が変更できるよう
になっている。排熱回収ボイラ21は煙突21aを備え
ており、ガスタービン20からの排気ガスが熱回収され
たのち、煙突21aから排出される。
aを並設しており、蒸気タービン23で使用されたのち
の蒸気が凝縮機23aで凝縮されて水滴化し、送給ポン
プ26を介して送給管27からガスクーラ17に送給さ
れた後、排熱回収ボイラ21へ送られ、排気ガスと熱交
換されて蒸気になる。また、第2のガスクーラ28を備
えており、このガスクーラ28にはラジアル圧縮機15
からガスタービン20へ送られる燃料ガスの一部が、燃
料ガス供給管19から分岐された分岐管32により送ら
れ、冷却されたのち、予熱装置13で予熱された燃料ガ
スに混合され、軸流圧縮機14に供給される。また、発
電機24により発電された電気は、変圧器33で高電圧
化され、鉄塔34間に架設された電線で所要の電力消費
地へ送電される。なお、本例のコンバインドサイクル発
電プラント10’も基本的に高炉用発電プラントであ
り、溶融還元プラント1からの排ガスに不活性ガスとし
ての窒素を適量混合するようにしたところが相違する。
そして、本例の排ガスエネルギー回収設備では、結果的
に排ガスのエネルギー回収効率は46%に達した。 (他の実施例) 上記実施例では、不活性ガスとして窒素を用いた
が、窒素以外の例えば、アルゴンあるいはヘリウムを使
用することもできる。
を備えないタイプ、いいかえれば溶融還元炉2だけを備
えたタイプであっても、実施可能である。ただし、この
場合には、排ガスの低位発熱量が非常に高く、ガス排出
流量もかなり多いので、混合すべき不活性ガスの量を増
大させ、かつLHV総計がCCPPに適合するよう(例
えば、277,660,300kcal/h前後)に流量を調整する必
要がある。
からの排ガス流量や窒素の混合流量は一例であり、限定
されるものではないことはいうまでもない。しかし、排
ガスの低位発熱量が高い場合にも、高炉用コンバインド
サイクル発電プラントに使用できるようにするために
は、LHVが800〜1,000kcal/Nm3になるよう
に不活性ガスを継続的に混合する必要がある。
本発明の排ガスエネルギー回収設備には、次のような優
れた効果がある。
のエネルギーを、既に開発され実用化されている高炉用
コンバインドサイクル発電プラントを用いて回収でき
る。またこの結果、従来の燃焼ボイラによる排ガスエネ
ルギーの回収に比べて回収効率を大幅に向上させられ
る。具体的には、回収率が40%未満から45〜46%
に向上する。さらに、専用の発電プラントをあらたに開
発して組み合わせる場合に比べて、開発費や開発に要す
る期間が一切不要で、プラント全体の設備が安価で提供
し得る。しかも、高炉用コンバインドサイクル発電プラ
ントの使用に際して、溶融還元プラントからの排ガスに
不活性ガスを継続的に適量混合するだけで済むから、柔
軟性をもって操業できるとともに、円滑に発電プラント
を使用することができる。
設備では、溶融還元プラントのとくに溶融還元炉におい
て操業に必要とされる酸素を空気を原料として製造する
際に副産物として生じる窒素を排ガスに混合して使用す
るので、無駄がなく、経済的である。
設備では、溶融還元プラントの溶融還元炉から排出され
る排ガスは低位発熱量が極めて高いが、この排ガスをい
ったん予備還元炉に導入して鉱石の予備還元に使用して
いるから、低位発熱量が溶融還元炉からの排ガスに比べ
て低下しているので、排ガスに混合すべき不活性ガスの
量が少なくて済み、使用しやすく操業が容易で、より一
層無駄がなくなり、排ガスの有効利用が図られ、経済性
にも優れている。
ントにコンバインドサイクル発電プラントを組み合わせ
た、本発明の実施例に係る排ガスエネルギー回収設備の
全体の概要を示す構成図である。
プラントに組み合わせた、本発明の第2実施例に係る排
ガスエネルギー回収設備の全体の概要を示す構成図であ
る。
ラント 11 集塵装置 12 窒素供給管 13 排ガス予熱装置 14 軸流圧縮機 15 ラジアル圧縮機 16 流量制御弁 17 ガスクーラ 18 蒸気供給管 19 燃料ガス供給管 20 ガスタービン 21 排熱回収ボイラ 23 蒸気タービン 24 発電機 25 減速機構
6)
めに本発明に係る排ガスエネルギー回収設備は、溶融還
元プラントにて発生する排ガスを、高炉用コンバインド
サイクル発電プラントを介してエネルギー回収する設備
であって、前記排ガスに、前記溶融還元プラントで吹練
中に使用される酸素を製造する酸素製造装置により副産
物として発生する窒素を継続的に混合することによっ
て、前記コンバインドサイクル発電プラントに最適なガ
スエネルギー量になるように調整し、コンバインドサイ
クル発電プラントへ供給することを特徴としている。
ネルギー回収設備によれば、既に実用化されている高炉
用コンバインドサイクル発電プラントを用いて、溶融還
元プラントから発生する排ガスのエネルギー回収に利用
することができ、あらたに溶融還元プラント専用の発電
プラントを開発するための開発費や開発期間等が不要に
なる。そして、高炉用コンバインドサイクル発電プラン
トの使用に際して、溶融還元プラントからの排ガスに不
活性ガスとしての窒素を継続的に適量混合するだけで、
円滑に発電プラントを使用することができる。しかも、
溶融還元プラントのとくに溶融還元炉において操業に必
要とされる酸素を空気を原料として製造する際に窒素が
副産物として生じることから、この窒素を排ガスに混合
して使用するので、無駄がなく、経済的である。
ラントが、溶融還元炉とともにその排ガスを利用する予
備還元炉を備えているのがさらに好ましい。
によれば、溶融還元プラントの溶融還元炉において排出
される排ガスは低位発熱量が極めて高いが、この排ガス
はいったん予備還元炉に導入されて、溶融還元炉に投入
される鉱石をあらかじめ固体状態で予備還元するのに使
用される。この結果、予備還元炉から排出される排ガス
は鉱石の予備還元でCOガス等が消費された状態である
から、低位発熱量が溶融還元炉から排出されたときの排
ガスに比べて低下し、排ガスに混合すべき不活性ガスの
量が少なくて済み、使用しやすいうえに、より一層無駄
がなく、経済的である。
ラントからの排ガスに前記窒素を供給するための前記酸
素製造装置からの窒素供給管に、該窒素の混合割合(流
量)を制御する流量調整弁を介設することが好ましい。
によれば、溶融還元プラントの排ガスの発生量が変動す
る場合には、前記流量調整弁を介して排ガスに対する窒
素の混入量を調整することができる。
のエネルギーを、既に開発され実用化されている高炉用
コンバインドサイクル発電プラントを用いて回収でき
る。またこの結果、従来の燃焼ボイラによる排ガスエネ
ルギーの回収に比べて回収効率を大幅に向上させられ
る。具体的には、回収率が40%未満から45〜46%
に向上する。さらに、専用の発電プラントをあらたに開
発して組み合わせる場合に比べて、開発費や開発に要す
る期間が一切不要で、プラント全体の設備が安価で提供
し得る。しかも、高炉用コンバインドサイクル発電プラ
ントの使用に際して、溶融還元プラントからの排ガスに
不活性ガスとしての窒素を継続的に適量混合するだけで
済むから、柔軟性をもって操業できるとともに、円滑に
発電プラントを使用することができる。そのうえ、溶融
還元プラントのとくに溶融還元炉において操業に必要と
される酸素を空気を原料として製造する際に副産物とし
て生じる窒素を排ガスに混合して使用するので、無駄が
なく、経済的である。
設備では、溶融還元プラントの溶融還元炉から排出され
る排ガスは低位発熱量が極めて高いが、この排ガスをい
ったん予備還元炉に導入して鉱石の予備還元に使用して
いるから、低位発熱量が溶融還元炉からの排ガスに比べ
て低下しているので、排ガスに混合すべき不活性ガスの
量が少なくて済み、使用しやすく操業が容易で、より一
層無駄がなくなり、排ガスの有効利用が図られ、経済性
にも優れている。
設備では、溶融還元プラントの排ガスの発生量が変動す
る場合には、前記流量調整弁を介して排ガスに対する窒
素の混入量を調整できる。 ─────────────────────────────────────────────────────
8)
めに本発明に係る排ガスエネルギー回収設備は、溶融還
元プラントにて発生する排ガスを、高炉用コンバインド
サイクル発電プラントを介してエネルギー回収する設備
であって、前記排ガスに、前記溶融還元プラントで吹練
中に使用される酸素を製造する酸素製造装置により副産
物として発生する窒素を、流量制御弁を介して前記コン
バインドサイクル発電プラントに必要なガスエネルギー
量(LHV(低位発熱量)およびLHV総計(低位発熱
量総計))になるように前記窒素の混合量を調製して混
合した後、排ガス予熱装置により予熱してコンバインド
サイクル発電プラントへ供給することを特徴としてい
る。
ネルギー回収設備によれば、既に実用化されている高炉
用コンバインドサイクル発電プラントを用いて、溶融還
元プラントから発生する排ガスのエネルギー回収に利用
することができ、あらたに溶融還元プラント専用の発電
プラントを開発するための開発費や開発期間等が不要に
なる。そして、高炉用コンバインドサイクル発電プラン
トの使用に際して、溶融還元プラントからの排ガスに不
活性ガスとしての窒素を継続的に適量混合するだけで、
円滑に発電プラントを使用することができる。しかも、
溶融還元プラントのとくに溶融還元炉において操業に必
要とされる酸素を空気を原料として製造する際に窒素が
副産物として生じることから、この窒素を排ガスに混合
して使用するので、無駄がなく、経済的である。また、
溶融還元プラントの排ガスのLHVは高炉用CCPPに
適用可能な排ガスのLHVに比べて高すぎるために、そ
のままでは使用することができず、また高炉用CCPP
に適用するにはLHV総計も概ね一致させる必要がある
が、同排ガスを高炉用CCPPに使用できるようにな
り、結果的に従来の燃焼ボイラによる排ガスエネルギー
の回収に比べて回収効率を大幅に向上させられる。さら
に、排ガスに混合される窒素も排ガス予熱装置により予
熱され、排ガスと窒素は一体に混合された状態の燃料ガ
スとなって高炉用コンバインドサイクル発電プラントに
供給される。
ラントが、溶融還元炉とともにその排ガスを利用する予
備還元炉を備え、該予備還元炉から排出される排ガスの
LHVが1,300kcal/Nm3で、且つ排出流量が212,300N
m3/hであり、前記酸素製造装置から生じる窒素を94,
360Nm3/hほど前記排ガスに継続的に混合して前記コ
ンバインドサイクル発電プラントへ供給することによ
り、同排ガスのLHVが900kcal/Nm3で導入流量が30
6,660Nm3/hになるように排ガスのLHVおよび単位
時間当たりの導入量(導入流量)をそれぞれ調製して前
記発電プラントが必要とするLHV総計(275,150,592k
cal/h)を充足させることができる。
によれば、予備還元炉から排出される排ガスのLHVが
1,300kcal/Nm3で、且つ排出流量が212,300Nm3/h
である場合に、コンバインドサイクル発電プラントに必
要なLHVに排ガスのLHVを低減させ、かつ同発電プ
ラントに必要なLHV総計を確保することができる。
スのエネルギーを、既に開発され実用化されている高炉
用コンバインドサイクル発電プラントを用いて回収でき
る。またこの結果、従来の燃焼ボイラによる排ガスエネ
ルギーの回収に比べて回収効率を大幅に向上させられ
る。具体的には、回収率が40%未満から45〜46%
に向上する。さらに、専用の発電プラントをあらたに開
発して組み合わせる場合に比べて、開発費や開発に要す
る期間が一切不要で、プラント全体の設備が安価で提供
し得る。しかも、高炉用コンバインドサイクル発電プラ
ントの使用に際して、溶融還元プラントからの排ガスに
不活性ガスとしての窒素を継続的に適量混合するだけで
済むから、柔軟性をもって操業できるとともに、円滑に
発電プラントを使用することができる。そのうえ、溶融
還元プラントのとくに溶融還元炉において操業に必要と
される酸素を空気を原料として製造する際に副産物とし
て生じる窒素を排ガスに混合して使用するので、無駄が
なく、経済的である。また、前記流量調整弁を介して排
ガスに対する窒素の混入量を調整できる。さらに、溶融
還元プラントの排ガスのLHVは高炉用CCPPに適用
可能な排ガスのLHVに比べて高すぎるために、そのま
までは使用することができず、また高炉用CCPPに適
用するにはLHV総計も概ね一致させる必要があるが、
同排ガスを高炉用CCPPに使用できるようになり、結
果的に従来の燃焼ボイラによる排ガスエネルギーの回収
に比べて回収効率を大幅に向上させることができる。さ
らにまた、排ガスに混合される窒素も排ガス予熱装置に
より予熱され、排ガスと窒素は一体に混合された状態の
燃料ガスとなって高炉用コンバインドサイクル発電プラ
ントに供給される。
収設備では、予備還元炉から排出される排ガスのLHV
が1,300kcal/Nm3で、且つ排出流量が212,300Nm3/
hである場合に、コンバインドサイクル発電プラントに
必要なLHVに排ガスのLHVを低減させ、かつ同発電
プラントに必要なLHV総計を確保できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融還元プラントにて発生する排ガス
を、高炉用コンバインドサイクル発電プラントを介して
エネルギー回収する設備であって、 前記排ガスに窒素等の不活性ガスを継続的に混合するこ
とによって、前記コンバインドサイクル発電プラントに
最適なガスエネルギー量になるよう調整して、コンバイ
ンドサイクル発電プラントへ供給することを特徴とする
排ガスエネルギー回収設備。 - 【請求項2】 前記排ガスに混合する不活性ガスに、前
記溶融還元プラントで吹練中に使用される酸素を製造す
る酸素製造装置により副産物として発生する窒素を使用
する請求項1記載の排ガスエネルギー回収設備。 - 【請求項3】 前記溶融還元プラントが、溶融還元炉と
ともにその排ガスを利用する予備還元炉を備えている請
求項1又は2記載の排ガスエネルギー回収設備。
Priority Applications (1)
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JP11224285A JP3126705B1 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 排ガスエネルギー回収設備 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11224285A JP3126705B1 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 排ガスエネルギー回収設備 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3126705B1 JP3126705B1 (ja) | 2001-01-22 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-08-06 JP JP11224285A patent/JP3126705B1/ja not_active Expired - Fee Related
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