JP2001049619A - 落橋防止装置 - Google Patents

落橋防止装置

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JP2001049619A
JP2001049619A JP22803399A JP22803399A JP2001049619A JP 2001049619 A JP2001049619 A JP 2001049619A JP 22803399 A JP22803399 A JP 22803399A JP 22803399 A JP22803399 A JP 22803399A JP 2001049619 A JP2001049619 A JP 2001049619A
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bridge
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JP22803399A
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Toru Ukishima
徹 浮島
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Shibata Industrial Co Ltd
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Shibata Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋桁と橋脚の間にアンカーバーを嵌合させた
落橋防止構造において、橋脚に着目すると、地震力によ
り橋脚に埋設されているアンカーバーと橋脚の埋設個所
の接触部に応力集中が原因とみられるクラックが発生す
るという問題がある。 【解決手段】 アンカーバーの所望個所の周囲に弾性材
と拘束材を積層させた構造を有する緩衝材を密着させる
と共にその緩衝材の外周面を嵌合個所の内周面に密着さ
せて配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高架道路橋や鉄道
橋等において、地震時の衝撃力により橋桁が橋脚から落
下するのを防ぐ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高架道路橋や鉄道橋等においては、地震
発生時に上部の橋桁が下部の橋脚から落下するのを防止
する目的で図6に示す如く、剛性体製の柱状体によるア
ンカーバー103を橋桁101と橋脚102間に嵌めて
連結することにより、橋脚から橋桁が落下するのを防い
でいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、兵庫県南部
地震においては、このような従来技術によると、地震力
に対する橋桁の移動に伴い橋桁とアンカーバーが衝突
し、その接触部において応力集中が発生することでアン
カーバーおよび橋桁が破壊する被害が発生した。また、
橋脚に着目すると、地震力により橋脚に埋設されている
アンカーバーと橋脚の埋設個所の接触部に応力集中が原
因とみられるヘアピンクラックが発生する。このクラッ
クは、発生時においては微小なものであり、事後調査時
において発見することが困難であるが、時間の経過とと
もに亀裂が大きくなることで結果的には橋脚に異常をき
たすことになるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、橋桁と
橋脚の間にアンカーバーを嵌合させた落橋防止構造にお
いて、アンカーバーの所望個所の周囲に弾性材と拘束材
を積層させた構造を有する緩衝材を密着させると共にそ
の緩衝材の外周面を嵌合個所の内周面に密着させて配置
したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は実施の形態例を示す説明図、
図2はアンカーバーと緩衝材の状態を示す断面図、図3
は同平面図、図4は緩衝材の吸収エネルギーを示すグラ
フであり、図において1は下部工である橋脚、2は上部
工である橋桁である。
【0006】3はアンカーバーであり、橋桁2の重量か
ら算出される設計外力から形状が決定される金属等の剛
性体製の柱状体である。4は緩衝材であり、ゴムや合成
樹脂等の弾性体5と天然繊維、合成繊維、金属繊維もし
くはこれらの混合した繊維からなる織布や不織布等から
なる拘束材6を交互に積層させた積層構造体を有する構
造である。なお、この積層構造の状態は任意に決められ
るものであり、また、上記積層構造の両面もしくは片面
にさらに弾性体層がある構造でもよい。
【0007】このような緩衝材4を図面ではアンカーバ
ー3の橋脚1に嵌合する部分の周囲に密着させて一体と
し、しかもその緩衝材4の外周を橋脚1の嵌合する部分
の内周面に密着させる。なお、緩衝材4のアンカーバー
3に対する取り付け状態は適宜決められるものであり、
アンカーバー3の全長すべてに設けて橋脚1および橋桁
2間に嵌合配置してもよく、また、上記の如く、下部工
である橋脚1に嵌合する部分の周囲だけに設けてもよ
い。さらには、図示はしないが上部工である橋桁2に嵌
合する部分の周囲だけに設けてもよい。これらのいずれ
の場合にも緩衝材4の外周は橋脚1や橋桁2の嵌合する
部分の内周面に密着させる。
【0008】このようにアンカーバー3に取り付ける緩
衝材4は、弾性材5と拘束材6の積層構造であり、アン
カーバー3に密着させて一体構造とするものであるが、
図4に示す如く、緩衝材4は、弾性材5の変形を拘束材
6で拘束していることから、荷重作用時の初期ばね特性
が高く、小変形で大きなエネルギーを吸収することが可
能となる。図において、A点に着目すると、A点は緩衝
材4である積層体内に積層された拘束材6の初期破断点
であり、積層された拘束材6の引張強度、伸びおよび積
層枚数等に依存している。また、A点以後について緩衝
材4の変形は、進行しているが、積層体内の拘束材6が
逐次破断することでエネルギーを吸収し、荷重がある区
間は上昇せずほぼ一定となる。
【0009】このようなことから、上記構造における緩
衝材4を密着させたアンカーバー3の緩衝材4のエネル
ギー吸収量Σは、初期荷重作用時における弾性材5の変
形を主としたエネルギー吸収量ΣR1および緩衝材4の
エネルギー吸収構造における重要要素である拘束材6の
破断によるエネルギー吸収量ΣFの和で表される。上記
した従来のアンカーバー構造におけるエネルギー吸収構
造は、その破壊によるものだけであったのに対して、本
願発明のエネルギー吸収構造は、エネルギー吸収特性に
すぐれ、耐震性能が格段に向上することがわかる。
【0010】そこで、上記の如く、緩衝材4を一体にし
たアンカーバー3を橋脚1と橋桁2間に配置した場合、
地震が発生すると、橋桁2は水平方向に移動し、アンカ
ーバー3に衝突することで、橋脚1に衝撃エネルギーが
作用するが、そこで、緩衝材4は弾性材5と拘束材6の
積層構造による弾性材5の変形でエネルギーを吸収する
ことによってアンカーバー3に作用する曲げ応力を低減
し、橋脚1のコンクリート部に作用する支圧応力を分散
・低減することができる。
【0011】そして、弾性材5の変形によるエネルギー
を越える衝撃エネルギーがアンカーバー3および橋脚1
に作用する場合には、緩衝材4の積層構造内における弾
性材5の変形がさらに進行し、拘束材6が逐次破断する
緩衝材4自体の自己破壊により衝撃エネルギーを吸収し
てアンカーバー3の曲げ破壊ならびに橋脚1を構成する
コンクリート部のクラックの発生ならびに圧縮破壊を防
止する。
【0012】なお、地震時に発生する鉛直方向の衝撃エ
ネルギーに対応させる場合には、図5に示す如く、アン
カーバー3の下方にも緩衝材7を配置するとよい。ま
た、上記した如く、緩衝材4はその外周を橋桁2の嵌合
する部分の内周面に密着させる必要があるが、一般的に
は両者の付着力によって固定されるが、橋桁2の強度低
下が危惧される場合には、例えば緩衝材4の外周に剛性
体からなる被覆材を設け、橋桁2内に配置されている鉄
筋と溶接等で一体化させてもよい。
【0013】さらに、橋桁と橋脚の間に弾性材と拘束材
を積層させた上記と同様の構造を有する支承材8を介在
させると一層の緩衝効果があり、水平方向のみならず鉛
直方向に対する衝撃エネルギーの吸収効果が得られる。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、橋
桁と橋脚の間にアンカーバーを嵌合させた落橋防止構造
において、アンカーバーの所望個所の周囲に弾性材と拘
束材を積層させた構造を有する緩衝材を密着させると共
にその緩衝材の外周面を嵌合個所の内周面に密着させて
配置したことにより、地震発生時における橋桁の移動に
ともなって発生する衝撃エネルギーに対して拘束材の破
断および弾性材の弾性によって衝撃力の緩和、エネルギ
ー吸収量の増加等によって耐震性能を大きく高める効果
を有する。
【0015】さらに、衝撃エネルギーによる橋桁、橋脚
およびアンカーバー等の構造物全体の破壊を最小限に止
めることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例を示す説明図
【図2】アンカーバーと緩衝材の状態を示す断面図
【図3】同平面図
【図4】緩衝材の吸収エネルギーを示すグラフ
【図5】他のアンカーバーと緩衝材の状態を示す断面図
【図6】従来例の説明図
【符号の説明】
1 橋脚 2 橋桁 3 アンカーバー 4 緩衝材 5 弾性体 6 拘束材 7 緩衝材 8 支承材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁と橋脚の間にアンカーバーを嵌合さ
    せた落橋防止装置において、アンカーバーの所望個所の
    周囲に弾性材と拘束材を積層させた構造を有する緩衝材
    を密着させると共にその緩衝材の外周面を嵌合個所の内
    周面に密着させて配置したことを特徴とする落橋防止装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、橋桁と橋脚の間に弾
    性材と拘束材を積層させた構造を有する支承材を配置し
    たことを特徴とする落橋防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、アンカーバーの橋桁
    と橋脚とのそれぞれの嵌合部の周囲に緩衝材を密着させ
    たことを特徴とする落橋防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、アンカーバーの橋脚
    との嵌合部の周囲に緩衝材を密着させたことを特徴とす
    る落橋防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、アンカーバーの橋桁
    との嵌合部の周囲に緩衝材を密着させたことを特徴とす
    る落橋防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、緩衝材を密着させた
    アンカーバーの端部側に緩衝材を密着させたことを特徴
    とする落橋防止装置。
JP22803399A 1999-08-11 1999-08-11 落橋防止装置 Pending JP2001049619A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082620A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Shibata Ind Co Ltd 擁壁構造
CN112900237A (zh) * 2021-01-15 2021-06-04 招商局重庆交通科研设计院有限公司 一种滑移限位耗能式防落梁结构及其施工方法
CN116537039A (zh) * 2023-07-04 2023-08-04 福建九鼎建设集团有限公司 一种抗震防落梁预制装置及制作施工方法

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CN112900237B (zh) * 2021-01-15 2022-01-04 招商局重庆交通科研设计院有限公司 一种滑移限位耗能式防落梁结构及其施工方法
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