JP2001046497A - 微量注入装置 - Google Patents

微量注入装置

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JP2001046497A
JP2001046497A JP11225973A JP22597399A JP2001046497A JP 2001046497 A JP2001046497 A JP 2001046497A JP 11225973 A JP11225973 A JP 11225973A JP 22597399 A JP22597399 A JP 22597399A JP 2001046497 A JP2001046497 A JP 2001046497A
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JP
Japan
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hydraulic fluid
storage chamber
insulin
discharge
physiological saline
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JP11225973A
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Yoshiaki Konishi
義昭 小西
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高精度な微量注入装置の提供。 【解決手段】 作動液収容室と逆流不可能に吐出され
る吐出液を内蔵する吐出液収容室とに隔絶し、前記吐出
液収容室の容積を減少可能とする隔絶部材を備えたポン
プ室と、前記ポンプ室外に設けられ、変形可能な作動液
貯留容器と、前記作動液貯留容器内部の作動液を、逆流
不可能に、前記作動液収容室に導入する作動液導入路
と、前記作動液収容室の容積を変化させる容積変化付与
手段とを備える微量注入装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微量注入装置に関
し、具体的には、人工膵臓等に好ましく用いることので
きる微量注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人工膵臓は、糖尿病患者に、血糖値に応
じた量のインシュリンを投与する機能を有する。
【0003】人工膵臓は、一般的に、患者から血液を連
続的に採取し、前記血液中の血糖値を測定する「計測
部」と、前記「計測部」において測定された血糖値に基
づいて、前記患者に投与すべきインシュリン量を決定す
る「制御部」と、前記「制御部」において決定されたイ
ンシュリン量に従って前記患者にインシュリンを投与す
る「投与部」とを備える。
【0004】前記「投与部」は、インシュリンを前記患
者の血管内に注入する注入装置を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、糖尿病患者が急
増するにつれて、患者の身体に取り付けて用いる装着型
人工膵臓、及び持ち運びが容易な可搬型人工膵臓などに
対する要望が高まってきた。
【0006】ここで、人工膵臓における「投与部」にお
いて用いられる注入装置においては、インシュリンを微
量ずつ高い定量性で患者に注入できること、及び小型で
あること等が要求される。
【0007】しかし、従来は、前記2点を満足させる微
量注入装置は殆ど無かった。
【0008】本発明は、前記2点を満足させ、前記人工
膵臓の「投与部」において好ましく用いられ、更に、デ
ィスポーザブル化も可能な微量注入装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すること
を目的とする本発明に係る微量注入装置は、(1)作動
液が導入される作動液収容室と、逆流不可能に吐出され
る吐出液を内蔵する吐出液収容室とに隔絶し、前記吐出
液収容室の容積を減少可能とする隔絶部材を備えたポン
プ室と、前記ポンプ室外に設けられ、作動液を収容する
変形可能な作動液貯留容器と、前記作動液貯留容器内部
の作動液を、逆流不可能に、前記ポンプ室に導入する作
動液導入路と、前記作動液収容室の容積を変化させる容
積変化付与手段とを備えてなることを特徴とする微量注
入装置、(2)前記(1)における作動液中の気泡を除
去する気泡除去時において、前記作動液収容室内の作動
液を、前記請求項1における作動液貯留容器に逆流不可
能に導出し、運転時には閉鎖される作動液導出路と、前
記気泡除去時において、請求項1における吐出液収容室
内の吐出液を吐出不能にする閉鎖手段とを有する気泡除
去手段を更に備えてなる前記(1)に記載の微量注入装
置、(3)前記(1)におけるポンプ室は、更に、前記
作動室内を排気して前記作動液収容室内に作動液を誘い
込むポンプ室排気手段を備えてなる(1)又は(2)に
記載の微量注入装置、(4)前記(2)における作動液
導出路は、途中に、吸引吐出ポンプが介装されてなる
(2)又は(3)に記載の微量注入装置、及び(5)前
記(1)における隔絶手段が、弾性密閉容器である
(1)〜(4)の何れかに記載の微量注入装置を挙げる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】1.本発明の微量注入装置におけ
る主な態様 本明細書における請求項1に記載の微量注入装置、即ち
作動液収容室、吐出液収容室、及び隔絶部材を備えたポ
ンプ室と、作動液貯留容器と、作動液導入路と、容積変
化付与手段とを備える微量注入装置の概略を図1及び図
2に示す。
【0011】図1及び図2に示されるように、前記
(1)に記載の微量注入装置において、ポンプ室Aは、
隔絶部材Bによって、作動液収容室A1と吐出液収容室
A2とに隔絶されている。
【0012】隔絶部材Bは、ポンプ室A内を作動液収容
室A1と吐出液収容室A2とを隔絶する前記機能の他
に、作動液収容室A1に作動液を導入したときに、前記
作動液収容室A1の体積を増大させ、吐出液収容室A2
の体積を減少させるように変形する機能も有している。
【0013】図1に示されている微量注入装置において
は、前記隔絶部材Bとして可撓隔壁B1を備える。前記
可撓隔壁B1としては、例えばダイアフラム及びベロー
ズ等が挙げられる。
【0014】図1に示されている微量注入装置において
は、前記可撓隔壁B1を挟んで作動液収容室A1に対向
するように吐出液収容室A2が形成されている。
【0015】吐出液収容室A2の内部には、前記吐出液
収容室A2から逆流不可能に吐出される吐出液が内蔵さ
れ、言い換えれば収容されている。前記吐出液として
は、例えば疾患の治療及び診断等の目的で人体に注入さ
れる各種薬液等が挙げられ、具体的には、各種検査薬、
インシュリン溶液、及びブドウ糖溶液等が挙げられる。
【0016】前記吐出液収容室A2には、内部に収容さ
れた吐出液が逆流不可能にポンプ室Aの外部に流出する
流路である吐出流路A3が設けられている。図1に示さ
れている微量注入装置においては、前記吐出流路A3
は、前記ポンプ室Aの壁を貫通する管路である吐出管路
A4と、前記吐出管路A4の途中又は末端に介装され、
前記吐出液収容室A2から外側に向かう方向にのみ開く
逆止弁A5とを備える。
【0017】図2に示されている微量注入装置には、隔
絶部材として弾性密閉容器B2を備える。前記弾性密閉
容器B2としては、例えば図2に示されるような弾性
袋、及び両端が閉じたチューブ状の形態を有するチュー
ブ状弾性容器等が挙げられる。前記弾性密閉容器B2の
内部に吐出液が内蔵されて吐出液収容室A2が形成され
ている。
【0018】前記吐出液収容室A2には、吐出流路A3
が設けられている。図2に示されている微量注入装置に
おいては、前記吐出流路A3が有する吐出管路A4は、
一端が前記弾性密閉容器B2に固定され、逆止弁A5
は、前記吐出管路A4の途中に設けられているが、前記
逆止弁A5は、弾性密閉容器B2と吐出管路A4との間
に設けられてもよい。
【0019】図2に示されている微量注入装置において
は、前記弾性密閉容器B2をポンプ室Aに対して着脱可
能に形成することができる。
【0020】前記弾性密閉容器B2がポンプ室Aに対し
て着脱可能に形成された微量注入装置においては、蓋と
弾性密閉容器B2を収容する本体とに分割できるポンプ
室A、言い換えれば2つ割れ構造を有するポンプ室Aを
用いることができる。又、前記微量注入装置において
は、弾性密閉容器B2を出し入れする開口と、前記開口
に嵌装又は螺合されるところの、吐出管路A4が挿通さ
れた栓状部材とを有するポンプ室Aも用いることができ
る。
【0021】前記作動液収容室A1は、作動液が貯留さ
れている変形可能な容器である作動液貯留容器Cと、前
記作動液を逆流不可能に前記作動液収容室A1に導入す
る作動液導入路Dによって結合されている。作動液貯留
容器Cとしては、軟質合成樹脂及び各種エラストマー等
の可撓性材料によって形成された可撓性容器を挙げるこ
とができる。作動液貯留容器Cの内部には、作動液のみ
が貯留されていてもよく、又、作動液と不活性気体とが
封入されていてもよい。
【0022】作動液は、作動液収容室A1における容積
変化を、隔絶部材Bを通して吐出液収容室A2に伝達す
る機能を有する。このような作動液としては、常温にお
いて実質的に非圧縮性である液体を挙げることができ、
具体的には水、生理食塩水、グリセリン、グリセリン水
溶液、エタノール、エタノール水溶液、及び流動パラフ
ィン等を挙げることができる。前記作動液のうちでは、
何らかの理由で隔絶部材Bが破損して作動液収容室A1
内の作動液が吐出液収容室A2に漏れたときにおける安
全性の観点から、生理食塩水が最も好ましい。
【0023】前記作動液貯留容器Cの内部に前記作動液
と共に封入できる不活性気体としては、作動液中に大量
に溶解したり、作動液を変質させたりすることのない気
体が挙げられ、具体的には、空気、窒素、及びアルゴン
ガス等が挙げられる。
【0024】前記作動液導入路Dとしては、前記作動液
貯留容器Cから作動液収容室A1に向かう方向にのみ作
動液を流通させる流路が挙げられ、具体的には、図1及
び図2に示されるように、作動液収容室A1と作動液貯
留槽Cとを結合する作動液導入管路D1と、前記作動液
導入管路D1の途中に介装され、作動液貯留容器Cから
作動液収容室A1に向かう方向にのみ開く逆止弁D2と
を備える流路等が挙げられる。
【0025】作動液導出路Dを前記作動液貯留容器C及
び前記作動液収容室A1に接続する位置は、図1及び図
2に示されるように、作動液貯留容器C及び作動液収容
室A1の下端部及びその近傍が好ましい。
【0026】本発明の微量注入装置は、更に、作動液収
容室A1の容積を変化させ、前記作動液貯留容器Cから
前記作動液導入路Dを通して前記作動液収容室A1内に
作動液を導入する容積変化付与手段Eを備えている。
【0027】図1及び図2に示されている微量注入装置
においては、容積変化付与手段Eとして、前記作動液収
容室A1の壁面に設けられた圧電型振動子及び磁歪型振
動子等の振動子型容積変化付与装置が用いられている。
【0028】前記容積変化付与手段Eとしては、他に、
前記作動液収容室A1の壁面の一部を形成し、適宜の駆
動手段により往復動するダイアフラムを備えるダイアフ
ラム型溶液変化付与装置、及び前記作動液収容室A1に
流路で結合され、シリンダと前記シリンダ内を往復動す
るピストンとを備える往復動型容積変化付与装置を挙げ
ることができる。前記容積変化付与手段Eとしては、前
記作動液収容室A1の容積を微小づつ変化させることが
容易である点、及び構造が単純である点、及び小型化が
容易である点等から、振動子型容積変化付与装置が最も
好ましい。
【0029】図1及び図2に示されている微量注入装置
において、容積変化付与手段Eとして用いられている振
動子型容積変化付与装置に交流を印加すると、前記振動
子型容積変化付与装置における作動液収容室A1に臨む
面が、前記作動液収容室A1に対して往復動するように
振動し、作動液収容室A1が繰り返し加圧及び減圧され
る。
【0030】前記作動液収容室A1が減圧されると、前
記隔絶部材Bを介して吐出液収容室A2も減圧される。
しかし、吐出流路A3は、前述のように逆流不可能に形
成されている故に、前記吐出液収容室A2が減圧される
と閉止する。よって、前記吐出流路A3から吐出液収容
室A2内に空気が吸引される代わりに、作動液貯留容器
C内部の作動液が、作動液導入路Dを通って前記作動液
収容室A1内に導入される。
【0031】一方、前記作動液収容室A1が加圧された
ときには、前記吐出液前記作動液導入路Dは閉止され、
前記作動液収容室A1内の作動液が作動液貯留容器C内
部に戻ることはない。
【0032】このように、前記容積変化付与手段Eによ
り、作動液収容室A1が繰り返し減圧及び加圧される
と、前記作動液貯留槽Cから前記作動液収容室A1に作
動液が導入され、これにより作動液収容室A1の体積が
増大する。したがって、図1及び図2において二点鎖線
で示したように、図1に示されている微量注入装置にお
いては、可撓隔壁B1が、吐出液収容室A2に向かう方
向に弾性変形し、図2に示されている微量注入装置にお
いては、弾性密閉容器B2が萎む方向に弾性変形する。
したがって、吐出液収容室A2の体積は減少し、前記吐
出液収容室A2内部の吐出液が吐出される。
【0033】本明細書における請求項2に記載の微量注
入装置の一例につき、概略を図3に示す。図3に示され
ている微量注入装置は、図2に示されている微量注入装
置に気泡除去手段を付加した微量注入装置である。図3
において、図1及び図2と同一の符号は、特に断らない
限り、前記符号が図1及び図2において示す要素と同一
の要素を示す。
【0034】図3に示されている微量注入装置におい
て、前記気泡除去手段は、作動液中の気泡を除去する気
泡除去時に、前記作動液導入路Dと協働して、作動液収
容室A1と作動液貯留容器Cとの間で前記作動液を循環
させて作動液中の気泡を除去する機能と、気泡除去時
に、吐出液収容室A2内の吐出液を吐出不能にする機能
とを有する。
【0035】前記気泡除去手段は、気泡除去時に、前記
作動液収容室A1から作動液貯留容器Cに逆流不可能に
導出し、運転時には閉鎖される作動液導出路Fと、前記
気泡除去時において、吐出液収容室A2内の吐出液を吐
出不能にする吐出流路閉鎖手段Gとを備える。
【0036】前記作動液導出路Fとしては、図3に示さ
れるように、作動液収容室A1と作動液貯留容器Cとを
結合する作動液導出管路F1と、前記作動液導出管路F
1に介装された開閉弁F3と逆止弁F2とを備える作動
液導出流路を挙げることができる。前記逆止弁F2は、
作動液収容室A1から作動液貯留容器Cに向かう方向に
のみ開く逆止弁である。
【0037】前記作動液導出管路F1を作動液収容室A
1及び作動液貯留容器Cに接続する位置は、前記作動液
収容室A1及び作動液貯留槽Cの上端部が好ましい。
【0038】前記逆止弁F2は、図3に示されるよう
に、前記作動液導出管路F1における前記開閉弁F3が
介装された位置よりも作動液収容室A1寄りに介装され
てもよく、反対に、前記開閉弁F3の位置よりも作動液
貯留室C寄りの位置に介装されてもよい。
【0039】作動液導出路Fとしては、他に、図5に示
されるように、前記作動液導出管路F1と、前記作動液
導出管路F1の途中に介装された吸引吐出ポンプF4と
を備える作動液導出流路等が挙げられる。前記作動液導
出流路においては、吸引吐出ポンプF4は、作動液収容
室A1から作動液を吸引し、作動液貯留容器Cに向かっ
て前記作動液を吐出する機能を有している。前記吸引吐
出ポンプF4としては、プランジャポンプ及びダイアフ
ラムポンプ等の往復ポンプを挙げることができる。
【0040】図3に示されている微量注入装置において
は、吐出管路A4に設けられた逆止弁A5は吐出流路閉
鎖手段Gを兼ねる。前記逆止弁A5は、作動液導入路D
における逆止弁D2、及び前記作動液導出路Fにおける
逆止弁F2の何れよりも開成圧力、即ち逆止弁を開くの
に必要な順方向の圧力が高いことが好ましい。前記吐出
流路閉鎖手段Gとしては、他に、吐出流路A3に介装さ
れた開閉弁等の吐出流路開閉手段が挙げられる。
【0041】図3に示されている微量注入装置におい
て、作動液中の気泡を除去する気泡除去時には、作動液
導出路Fの開閉弁F3を開き、容積変化付与手段Eを作
動させて、作動液収容室A1を繰り返し減圧及び加圧す
る。
【0042】作動液収容室A1が減圧されると、図1に
示されている微量注入装置と同様に、作動液貯留容器C
から作動液収容室A1に作動液が導入される。
【0043】前記作動液収容室A1が加圧されると、吐
出液収容室A2も加圧されるが、加圧時における作動液
収容室A1内の圧力、即ち吐出液収容室A2内の圧力が
吐出管路A4に設けられた逆止弁A5の開成圧力よりも
低く、作動液導出路Fにおける逆止弁F2の強さよりも
高ければ、前記逆止弁A5は開かず、逆止弁F2のみが
開の状態になるから、作動液導出路Fを通じて、前記作
動液収容室A1から作動液貯留容器Cに向かって作動液
が導出される。
【0044】このように、作動液導出路Fの開閉弁F3
を開き、容積変化付与手段Eを作動させると、作動液貯
留容器Cと作動液収容室A1との間を作動液が循環し、
前記作動液貯留容器C内部において作動液中の気泡が除
去される。
【0045】作動液中の気泡が除去されたら、前記開閉
弁F3を閉じて作動液導出路Fを閉止する。
【0046】作動液導出流路Fを閉止した状態で、容積
変化付与手段Eを作動させると、作動液収容室A1内部
が減圧されたときに作動液貯留容器Cから前記作動液収
容室A1内部に作動液が導入されるが、作動液収容室A
1が加圧されたときには、前記作動液収容室A1内部の
作動液は、作動液導出流路Fを通って作動液貯留容器C
に導出されないので、弾性密閉容器B2を介して吐出液
収容室A2が加圧される。したがって、加圧時の作動液
収容室A1の圧力が逆止弁A5の開成圧力よりも高くな
るように容積変化付与手段Eを作動させると、加圧の度
毎に逆止弁A5が開くから、図1及び図2に示されてい
る微量注入装置と同様に、吐出液収容室A2から前記吐
出流路A3を通って吐出液が吐出される。
【0047】本明細書における請求項3に記載の微量注
入装置の一例を図4に示す。図4に示されている微量注
入装置においては、図2に示されている微量注入装置に
更にポンプ室排気手段が設けられている。図4におい
て、図1及び図2と同一の符号は、特に断らない限り、
前記符号が図1及び図2において示す要素と同一の要素
を示す。
【0048】図4に示されている微量注入装置において
は、作動液収容室A1内を排気して前記作動液収容室内
A1に作動液を誘い込む機能を有するポンプ室排気手段
Hが、前記作動室A1に接続されている。図4に示され
ている微量注入装置では、前記ポンプ室排気手段Hとし
て、シリンジH1が用いられている。ポンプ室排気手段
Hとしては、前記シリンジH1の他に、ベローズを備
え、前記ベローズを伸長させると作動液収容室A1内の
空気を吸引し、前記ベローズを収縮させると前記空気を
外部に排出するベローズポンプ、及び真空ポンプ等を挙
げることができる。尚、前記ポンプ室排気手段Hと前記
作動液収容室A1とは、開閉可能な流路により結合され
ていることが好ましい。
【0049】図4に示されている微量注入装置におい
て、ポンプ室排気手段Hを作動させ、具体的にはシリン
ジH1のピストンを引いて作動液収容室A1内を排気す
ると、作動液収容室A1内が減圧されるから、作動液貯
留容器Cから作動液導入路Dを通して作動液収容室A1
内に作動液が呼び込まれる。これにより、作動液収容室
A1内の空気が作動液によって置換される。
【0050】作動液収容室A1内が作動液によって置換
されたら、図2に示されている微量注入装置と同様に、
容積変化付与手段Eを作動させることにより、吐出流路
A3から吐出液を吐出させることができる。
【0051】図6は、図4に示されている微量注入装置
に、更に図3に示されている微量注入装置における作動
液導出路F及び吐出流路閉鎖手段Gを設けた微量注入装
置の一例を示す概略図である。図6において、図1〜図
5と同一の符号は、特に断らない限り前記符号が図1〜
図5において示す要素と同一の要素を示す。
【0052】図6に示されている微量注入装置における
作動液導出路Fとしては、図3に示されている微量注入
装置における作動液導出路Fのように作動液導出管路F
1と前記作動液導出管路に介装された逆止弁F2及び開
閉弁F3とを備えた作動液導出流路、及び図5に示され
るように作動液導出管路F1と前記作動液導出管路F1
に介装された吸引吐出ポンプF4とを備える作動液導出
流路等を挙げることができる。
【0053】前記ポンプ室排気手段Hとしては、図4に
示されているシリンジH1の他、ベローズポンプ及び真
空ポンプ等を挙げることができる。
【0054】前記ポンプ室排気手段Hと前記ポンプ作動
液収容室A1とを結合する流路は、開閉可能に形成され
るか、又は前記作動液導出路Fと切替可能に形成される
ことが好ましい。
【0055】図6に示されている微量注入装置において
は、図4に示されている微量注入装置と同様の手順に従
って作動液貯留室A1内の空気を作動液によって置換し
た後、図3に示されている微量注入装置と同様の手順に
したがって作動液収容室A1内の作動液中に残存する気
泡を除去することができる。
【0056】作動液収容室A1内の作動液中に残存する
気泡が除去されたら、図2に示されている微量注入装置
と同様に、容積変化付与手段Eを作動させることによ
り、吐出流路A3から吐出液を吐出させることができ
る。
【0057】2.本発明の微量注入装置の具体例 2.1 例1 図6に示されている微量注入装置の一例であるインシュ
リン注入装置について、図7に断面を示す。
【0058】以下において、「上」、「下」、「上
方」、「下方」、「上部」、「下部」、「上面」、「下
面」、「上方向」、及び「下方向」は、それぞれ本願明
細書に添付された図面の内、図7以下の図面における
「上」、「下」、「上方」、「下方」、「上部」、「下
部」、「上面」、「下面」、「上方向」、及び「下方
向」を意味する。
【0059】図7に示されるように、例1のインシュリ
ン注入装置は、図6に示されている微量注入装置におけ
る弾性密閉容器B2の一例であるインシュリンバッグ2
と、前記インシュリンバッグ2を収容するポンプ室1
と、図6に示されている微量注入装置における吐出管路
A4の一例であり、一端が前記インシュリンバッグ2に
固定され、前記ポンプ室1の壁を貫通して下方に向かっ
て延在するインシュリン吐出管3とを備えている。
【0060】例1のインシュリン注入装置においては、
前記ポンプ室1は、前記インシュリンバッグ2により、
本発明の微量注入装置における作動液の一例である生理
食塩水が収容される生理食塩水収容室1aと、インシュ
リンが収容されるインシュリン収容室1bとに隔絶され
る。前記生理食塩水収容室1aは、前記インシュリンバ
ッグ2の外側に位置し、図6の微量注入装置における作
動液収容室A1に相当する。一方、前記インシュリン収
容室1bは、前記インシュリンバッグ2の内側に位置
し、図6の微量注入装置における吐出液収容室A2に相
当する。
【0061】前記インシュリンバッグ2は、図6に示さ
れている微量注入装置における吐出液の一例であるイン
シュリン溶液が内部に充填されたところの、ゴム、熱可
塑性エラストマ、及び軟質合成樹脂等の軟質弾性材料か
ら形成された袋体である。
【0062】インシュリン吐出管3のインシュリンバッ
グ2に固定される側の一端には、図7に示されるよう
に、略円筒状の吐出管接続部材3Aが設けられている。
【0063】前記吐出管接続部材3Aの一方の端面に
は、前記インシュリンバッグ2が固定され、前記吐出管
接続部材3Aの他方の端面からは、前記吐出管接続部材
3Aの軸線に沿って前記インシュリン吐出管3が延在し
ている。
【0064】前記吐出管接続部材3Aの中空部には、吐
出方向にのみ開く逆止弁3Bが設けられている。前記逆
止弁3Bは、前記吐出管接続部材3Aの中空部の内部
を、前記中空部の軸線方向に沿って移動可能に形成され
た球状の弁体と、前記中空部におけるインシュリンバッ
グ2寄りの一端に設けられ、前記弁体が離着座する弁座
と、前記中空部の内部において、弁体を前記弁座に向か
って付勢するコイルバネとを備えた逆止弁である。前記
逆止弁3Bとしては、前記球状の弁体を有する逆止弁に
代えて、例えばシリコーンゴム等の弾性材料により形成
された板状又はシート状の弁体を有する逆止弁も用いら
れる。
【0065】例1のインシュリン注入装置は、図7に示
されるように、長方形の平面形状を有する凹陥部であ
り、前記ポンプ室1の一部を形成するインシュリンバッ
グ収容凹部1cが形成されたインシュリン注入装置本体
1Aと、前記インシュリン注入装置本体1Aに結合さ
れ、インシュリンバッグ収容凹部1cを覆蓋する蓋部1
Bとから形成され、したがって、2つ割れ構造を有して
いる。
【0066】インシュリン注入装置本体1Aにおける前
記蓋部1Bが当接する側には、外側に向かって延びるフ
ランジ部1Cが形成されている。
【0067】前記蓋部1Bは、全体として長方形の板状
であり、インシュリン注入装置本体1Aが当接する側に
は、外側に向かって延びるフランジ部1Dが形成されて
いる。
【0068】蓋部1Bには、更に、インシュリン注入装
置本体1Aが当接する側の面に、前記インシュリンバッ
グ収容凹部1cに臨む凹陥部1dが形成されている。蓋
部1Bの前記面には、前記凹陥部1dを包囲する溝が形
成され、前記溝には、前記インシュリン注入装置本体1
Aと前記蓋部1Bとの間の漏れを防止するOリングO2
が嵌装されている。
【0069】前記蓋部1Bにおける前記面とは反対側の
面には、前記凹陥部1dよりも平面方向の寸法の大きな
凹陥部である磁歪素子装着凹部1eが形成されている。
前記磁歪素子装着凹部1eに長方形の平面形状を有する
磁歪素子10が装着され、略ロの字側の形状を有する磁
歪素子取付枠11により固定されている。前記磁歪素子
装着凹部1eの内壁面と前記磁歪素子10の外周面との
間には、OリングO1が嵌装されている。前記磁歪素子
10は、図6の微量注入装置における容積変化付与手段
Eに相当し、交流電圧を印加すると、厚み方向に振動す
る。前記磁歪素子10におけるインシュリンバッグ2に
臨む側の面によって、前記凹陥部1dの壁面の一部が形
成される。
【0070】前記インシュリン注入装置本体1Aと前記
蓋部1Bとは、前記フランジ部1Cとフランジ部1Dと
において、ボルト(図示せず。)により、固定され、前
記インシュリンバッグ収容凹部1cと凹陥部1dとによ
り、ポンプ室1が形成される。
【0071】ポンプ室1の底面、即ち下側の壁面には、
吐出管接続部材3Aが嵌装されるところの、円筒形の内
周面を有する有底孔であるインシュリンバッグ装着穴1
gが形成されている。前記インシュリンバッグ装着穴1
gの底面から下方に向かって、インシュリン吐出管3が
挿通される吐出管挿通孔1fが設けられ、前記ポンプ室
1の壁を貫通している。前述のように、吐出管接続部材
3Aの一方の端面にインシュリンバッグ2が固定されて
いるから、吐出管接続部材3Aをインシュリンバッグ装
着穴1gに嵌装することにより、前記インシュリンバッ
グ2は、ポンプ室1の内部に装着される。前記インシュ
リンバッグ装着穴1gにおける側壁面には、吐出管接続
部材3Aを前記インシュリンバッグ装着穴1gから脱出
しないように保持するピンpが植設されている。
【0072】前記インシュリン注入装置本体1Aにおけ
る前記蓋部1Bとは反対側には、図7に示されるよう
に、図6の微量注入装置における作動液貯留容器の一例
であり、インシュリンバッグ2を形成する軟質弾性材料
と同様の軟質弾性材料から形成されたところの、弾性を
有する袋体である生理食塩水バッグ4が設けられてい
る。前記生理食塩水バッグ4の内部には生理食塩水と空
気とが収容されている。
【0073】前記生理食塩水バッグ4と前記ポンプ室1
との間には、前記生理食塩水バッグ4内の生理食塩水を
前記ポンプ室1に導入する生理食塩水導入流路5と、前
記ポンプ室1内の生理食塩水を前記生理食塩水バッグ4
に導出する生理食塩水導出流路6とが設けられている。
前記生理食塩水導入流路5は、下方に位置し、生理食塩
水導出流路6は、上方に位置する。
【0074】前記生理食塩水導入流路5は、図6の微量
注入装置における作動液導入路Dに相当し、前記生理食
塩水導出流路6は、前記微量注入装置における作動液導
出路Fに相当する。
【0075】前記生理食塩水導入流路5の一端は、前記
ポンプ室1の側壁面における底面近傍に開口し、他端
は、インシュリン注入装置本体1Aにおける生理食塩水
バッグ4に臨む側の面における下部に開口する。
【0076】前記生理食塩水導入流路5におけるポンプ
室1の側壁面における開口近傍には、生理食塩水バッグ
4からポンプ室1に向かう方向に開く逆止弁5aが設け
られる。前記逆止弁5aは、逆止弁3Bと同様の、球状
の弁体と、前記弁体が離着座する弁座と、前記弁体を前
記弁座に向かって付勢するコイルバネとを備えた逆止弁
であるが、前記逆止弁3Bよりも低い開成圧力を有す
る。
【0077】一方、前記生理食塩水導入流路5における
インシュリン注入装置本体1Aの生理食塩水バッグ4に
臨む側の面に開口する側の末端には、生理食塩水バッグ
4と生理食塩水導入流路5とを接続する生理食塩水導入
管路5bの一端が着脱可能に装着される。図7に示され
るように、生理食塩水導入管路5bは、例1のインシュ
リン注入装置を、インシュリン吐出管3の先端が下方を
向くように保持したときに、生理食塩水バッグ4の内壁
面における前記生理食塩水導入管路5bの開口が、前記
生理食塩水バッグ4の内部に充填された生理食塩水の液
面の下方に位置するように設けられる。
【0078】一方、生理食塩水導出流路6の一端は、前
記ポンプ室1の天井面、即ち底面に対向する壁面に開口
し、他端は、インシュリン注入装置本体1Aにおける生
理食塩水バッグ4に臨む側の面における上部に開口す
る。
【0079】生理食塩水導出流路6におけるポンプ室1
の天井面における開口近傍には、ポンプ室1から生理食
塩水バッグ4に向かって開く逆止弁6aが設けられてい
る。前記逆止弁6aは、前記逆止弁5aと同様の構造を
有する逆止弁であり、前記逆止弁3Bよりも低い開成圧
力を有する。
【0080】一方、生理食塩水導出流路6におけるイン
シュリン注入装置本体1Aにおける生理食塩水バッグ4
に臨む側の面に開口する側の末端には、生理食塩水バッ
グ4と生理食塩水導出流路6とを接続する生理食塩水導
出管路6bの一端が着脱可能に装着される。図7に示さ
れるように、生理食塩水導出管路6bは、例1のインシ
ュリン注入装置を、インシュリン吐出管3の先端が下方
を向くように保持したときに、生理食塩水バッグ4の内
壁面における前記生理食塩水導出管路6bの開口が、前
記生理食塩水バッグ4の内部に充填された生理食塩水の
液面の上方に位置するように設けられる。
【0081】更に図7に示されるように、前記生理食塩
水導出流路6における逆止弁6aよりも生理食塩水バッ
グ4寄りの部分から、ポンプ室1の内部を排気するポン
プ室排気流路8が上方に向かって分岐している。前記生
理食塩水導出流路6における前記ポンプ室排気流路8が
分岐する部分には、三方弁7が設けられている。前記ポ
ンプ室排気流路8の末端は、インシュリン注入装置本体
1Aの上面に開口している。前記ポンプ室排気流路8に
おける前記開口近傍には、シリンジ9の先端が挿入され
るところの、円筒形の内周面を有する拡大部であるシリ
ンジ装着ポート8aが形成されている。
【0082】次に、例1のインシュリン注入装置を用い
てインシュリンの注入を行う手順について述べる。
【0083】最初に、インシュリン吐出管3を吐出管挿
通孔1fに挿通し、吐出管接続部材3Aをインシュリン
バッグ固定穴に挿入してインシュリンバッグ2をポンプ
室1の内部に装着し、前記インシュリン注入装置本体1
Aと前記蓋部1Bとをボルトで固定する。
【0084】次いで、以下の手順に従って、ポンプ室1
における生理食塩水収容室1a内を排気して前記生理食
塩水収容室1a内に生理食塩水を誘い込む。
【0085】先ず、図7に示されるように、例1のイン
シュリン注入装置を、インシュリン吐出管3の先端が下
方を向くように保持し、シリンジ装着ポート8aにシリ
ンジ9の先端を差し込む。そして、三方弁7を切り替え
て前記ポンプ室1と生理食塩水導出流路6と前記シリン
ジ9とを連通させる。
【0086】生理食塩水導出流路6と前記シリンジ9と
を連通させたら前記シリンジ9のピストン9aを上方に
引くと、ポンプ室排気流路8及び生理食塩水導出流路6
の内部が減圧されて逆止弁6aが開き、ポンプ室1にお
ける生理食塩水収容室1aが排気される。生理食塩水収
容室1aが排気されると、生理食塩水導入流路5におけ
る逆止弁5aが開き、生理食塩水バッグ4の中の生理食
塩水が生理食塩水導入流路5を通って生理食塩水収容室
1aに誘い込まれる。
【0087】生理食塩水バッグ4から誘い込まれた生理
食塩水によって生理食塩水収容室1aの内部が生理食塩
水によりほぼ置換されたら、三方弁7を切り替え、生理
食塩水収容室1aと生理食塩水導出流路6と生理食塩水
バッグ4とを連通させる。そして、磁歪素子10に交流
電流を印加して前記磁歪素子10を厚み方向に振動させ
る。前記磁歪素子10が厚み方向に振動すると、生理食
塩水収容室1aの内容積が周期的に増減するから、生理
食塩水収容室1aの内圧が周期的に増減する。前記生理
食塩水収容室1aの内圧が増大すると、生理食塩水導入
流路5における逆止弁5aが閉止し、生理食塩水導出流
路6における逆止弁6aが開くから、生理食塩水収容室
1a内部の生理食塩水が、前記生理食塩水導出流路6を
通って生理食塩水バッグ4に導出される。一方、前記生
理食塩水収容室1aの内圧が減少すると、先の場合とは
反対に、生理食塩水導入流路5における逆止弁5aが開
き、生理食塩水導出流路6における逆止弁6aが閉止す
るから、生理食塩水バッグ4中の生理食塩水が、前記生
理食塩水導入流路5を通って生理食塩水収容室1aに導
入される。したがって、前記磁歪素子10が振動するこ
とにより、生理食塩水バッグ4から、生理食塩水導入管
路5b→生理食塩水導入流路5→生理食塩水収容室1a
→生理食塩水導出流路6→生理食塩水導出管路6bとい
う経路を経由し、前記生理食塩水バッグに4に戻る生理
食塩水の循環流が発生する。生理食塩水収容室1aの内
部に残っている微細な気泡は、前記循環流に乗って生理
食塩水バッグ4の内部に移動し、前記生理食塩水収容室
1aの内部は完全に脱気される。尚、前記生理食塩水収
容室1aを脱気するときには、前記磁歪素子10に印加
する交流の電圧及び電流を調節して、生理食塩水収容室
1a内部の圧力が吐出管接続部材3Aにおける逆止弁3
Bの開成圧力よりも高くならないようにすることが好ま
しい。
【0088】生理食塩水収容室1aの内部が脱気された
ら、シリンジ装着ポート8aからシリンジ9の先端を外
し、三方弁7を切り替えて生理食塩水導出流路6を閉止
し、磁歪素子10に更に高い電圧の交流を印加する。
【0089】磁歪素子10に交流を印加すると、先の場
合と同様に生理食塩水収容室1a内部の内圧が周期的に
増減する。生理食塩水収容室1aの内圧が減少すると、
前述のように、生理食塩水バッグ4から生理食塩水導入
流路5を通じて生理食塩水収容室1aの内部に生理食塩
水が導入される。一方、生理食塩水収容室1aの内圧が
増大した場合においては、前記生理食塩水収容室1a内
部の生理食塩水は、何処からも外部に流出することな
く、インシュリンバッグ2を周囲から加圧する。前記磁
歪素子10に印加する交流電圧を高くし、前記生理食塩
水により加圧されたときのインシュリンバッグ2の内圧
が吐出管接続部材3Aにおける逆止弁3Bの開成圧力よ
りも高くなるようにすると、インシュリンバッグ2内部
のインシュリン溶液が、前記磁歪素子10の振動周期に
合わせ、インシュリン吐出管3を通って外部に吐出され
る。
【0090】前記磁歪素子10に印加する交流の電圧を
高くして前記磁歪素子10の振動の振幅を増大させる
か、又は前記交流の周波数を高くして前記磁歪素子10
の振動の振動数を増大させるかすることにより、前記イ
ンシュリンバッグ2からのインシュリンの吐出量を増大
させることができる。反対に、前記磁歪素子10に印加
する交流の電圧及び周波数の何れか又は両方を低くする
ことにより、前記インシュリンバッグ2からのインシュ
リンの吐出量を減少させることができる。したがって、
前記磁歪素子10に印加する交流の電圧及び周波数を制
御することにより、インシュリンバッグ2からのインシ
ュリンの吐出量を制御できる。
【0091】インシュリンの注入が終了したら、インシ
ュリン吐出管3の先端が上方を向くように例1のインシ
ュリン注入装置を保持する。
【0092】前記状態において、三方弁7を切り替えて
生理食塩水収容室1aと生理食塩水導出流路6と生理食
塩水バッグ4とを再び連通させ、磁歪素子10に交流を
印加して磁歪素子10を振動させると、生理食塩水バッ
グ4→生理食塩水導入管路5b→生理食塩水導入流路5
→生理食塩水収容室1a→生理食塩水導出流路6→生理
食塩水導出管路6bの循環流が発生する。しかし、前述
のように、例1のインシュリン注入装置は、インシュリ
ン吐出管3の先端が上方を向くように保持されているか
ら、前記生理食塩水導入管路5bの生理食塩水バッグ4
の内壁面における開口は、前記生理食塩水バッグの内壁
面における生理食塩水の液面よりも高い位置に開口して
いる。したがって、前記生理食塩水バッグ4の内部に充
填された空気が、生理食塩水導入管路5b及び生理食塩
水導入流路5を通って生理食塩水収容室1aに流入し、
前記ポンプ室1内部は、前記空気によって置換される。
【0093】生理食塩水収容室1aの内部が空気によっ
て置換されたら、インシュリン注入装置本体1Aから蓋
部1Bを外し、インシュリンバッグ2を交換することが
できる。
【0094】例1のインシュリン注入装置は、小型であ
り、しかも構造が単純であるから、人工膵臓の「投与
部」において好ましく用いられる。
【0095】又、例1のインシュリン注入装置において
は、インシュリンバッグ2と吐出管接続部材3Aとイン
シュリン吐出管3とは、一体化され、ポンプ室1に着脱
可能に形成されているから、ディスポーザブルである。
したがって、衛生面において優れている。
【0096】更に、例1のインシュリン注入装置におい
ては、磁歪素子10に印加する交流の電圧及び周波数を
制御することにより、インシュリンの吐出量を高い精度
で制御できる。
【0097】2.2 例2 例1のインシュリン通入装置において、ポンプ室排気手
段として、シリンジに代えてベローズポンプを用いた例
について図8に断面を示す。
【0098】図8において、図7と同一の符号は、特に
断らない限り、前記符号が図7において示す要素と同一
の要素を示す。
【0099】図8に示されているように、例2のインシ
ュリン注入装置において用いられるベローズポンプ12
は、インシュリンバッグ2及び生理食塩水バッグ4に用
いられる軟質弾性材料と同様の軟質弾性材料から形成さ
れたところの、一対の端面を有する蛇腹状のベローズ1
2aと、前記ベローズ12aにおける一方の端面の中心
部から前記ベローズ12aの軸線に沿って外方向に延在
する空気吸入管12bと、前記ベローズ12aの内側に
おいて、前記ベロース12aを伸長させる方向に付勢す
るコイルバネ12cとを備える。
【0100】前記空気吸入管12bにおける前記ベロー
ズ12aの一方の端面に固定される側の端部には、前記
ベローズ12aが伸長すると開き、前記ベローズ12a
が収縮すると閉止する逆止弁である空気吸引弁12dが
設けられている。更に、前記ベローズ12aにおける前
記空気吸入管12bが固定される側の端面とは反対側の
端面の中心部には、前記ベローズ12aが伸長すると閉
止し、前記ベローズ12aが収縮すると開く逆止弁であ
る空気吐出弁12eが設けられている。前記空気吸引弁
12d及び前記空気吐出弁12eの何れも、逆止弁5a
及び逆止弁6aと同様に、球状の弁体と、前記弁体が離
着座する弁座と、前記弁体を前記弁座に向かって付勢す
るコイルバネとを備える逆止弁である。
【0101】前記ベローズポンプ12においては、コイ
ルバネ12cの付勢力に抗してベローズ12aに対して
前記ベローズ12aを収縮させる方向の力を加えると、
ベローズ12aの内圧は大気圧よりも高くなるから、前
記ベロース12aの内圧により、空気吸引弁12dは閉
止し、空気吐出弁12eは開く。したがって、前記ベロ
ーズ12aの内部の空気は、前記空気吐出弁12eから
外部に吐出される。
【0102】前記ベローズ12aを収縮させる方向の力
を除くと、コイルバネcの付勢力によって前記ベローズ
12aは伸長され、前記ベローズ12aの内部が減圧状
態になるから、前記ベローズ12aの外部からの大気圧
により、空気吸引弁12dは開き、空気吐出弁12eは
閉止する。したがって、空気吸入管12bから前記ベロ
ーズ12aの内部に吸気が吸入される。
【0103】例2のインシュリン注入装置においては、
図8に示されているように、インシュリン注入装置本体
1Aの上面から下方に向かって、ベローズポンプ12に
おける空気吸入管12bが挿入される有底孔である空気
吸入管挿入穴13が穿設されている。空気吸入管挿入穴
13の内径は、前記空気吸入管12bの外径と略同一で
あり、前記空気吸入管12bを挿入したときに、前記空
気吸入管挿入穴13の内壁面と前記空気吸入管12bの
外壁面との間に空気及び生理食塩水の漏れが殆ど生じな
い程度の大きさである。更に、前記空気吸入管挿入穴1
3は、空気吸入管12bを挿入して前記空気吸入管12
bの先端が前記空気吸入管挿入穴13の底面に当接した
状態において、空気吸入管12bの根本部、即ち吸気吸
引弁12dの近傍の部分が前記空気吸入管挿入穴13の
外部に露出する程度の深さに形成される。
【0104】前記空気吸入管挿入穴13におけるインシ
ュリン注入装置本体1Aの上面近傍には、円筒形の内周
面を有する拡大部であるベローズポンプ装着ポート14
が形成されている。
【0105】前記ベローズポンプ装着ポート14には、
エラストマーから形成された短円柱状の自緊栓15が圧
縮状態で嵌装されている。前記自緊栓15には、軸線に
沿って、前記ベローズポンプ12の空気吸入管12bが
挿入される十字型の切れ目が形成されている。
【0106】例2のインシュリン注入装置においては、
更に、図8に示されるように、生理食塩水導出流路6
は、生理食塩水バッグ4寄りの部分が、空気吸入管挿入
穴13におけるベローズポンプ装着ポート14の近傍に
開口し、生理食塩水収容室1a寄りの部分が、空気吸入
管挿入穴13における底部近傍に開口している。以下、
生理食塩水導出流路6におけるベローズポンプ装着ポー
ト14寄りの開口を第1開口6cといい、空気吸入管挿
入穴13の底部寄りの開口を第2開口6dという。
【0107】例2のインシュリン注入装置において、生
理食塩水収容室1aを排気して前記生理食塩水収容室1
a内に生理食塩水を誘い込むときには、空気吸入管挿入
穴13の内部において空気吸引管12bを移動させ、前
記空気吸引管12bの先端を、前記第1開口6cと第2
開口6dとの間に位置させる。
【0108】前記空気吸引管12bの先端が、空気吸入
管挿入穴13における前記第1開口6cと第2開口6d
との間に位置した状態においては、前記第1開口6cの
みが前記空気吸引管12bの側壁面によって覆蓋される
から、生理食塩水収容室1aは、食塩水導出流路6にお
ける生理食塩水収容室1a寄りの部分と空気吸引管12
bとを介してベローズポンプ12に連通する。したがっ
て、前記ベローズポンプ12を伸長させると、生理食塩
水収容室1aの内部が排気され、生理食塩水バッグ4内
部の生理食塩水が生理食塩水収容室1aの内部に呼び込
まれる。このようにして生理食塩水収容室1aの内部が
生理食塩水によって置換される。
【0109】生理食塩水収容室1aの内部が生理食塩水
によってほぼ置換されたら、空気吸入管挿入穴13から
空気吸引管12bを抜く。
【0110】空気吸入管挿入穴13から空気吸引管12
bを抜いた状態においては、自緊栓15の自緊力によ
り、前記自緊栓15に形成された切れ目が密閉するか
ら、空気吸入管挿入穴13における前記第1開口6cと
第2開口6dとの間の部分は、食塩水導出流路6の一部
を形成する。したがって、磁歪素子10に交流を印加し
て振動させると、例1のインシュリン注入装置と同様の
循環流が形成され、生理食塩水収容室1aの内部が脱気
される。
【0111】生理食塩水収容室1aの内部が脱気された
ら、空気吸入管12bを空気吸入管挿入穴13に挿入
し、前記空気吸入管12bの先端を空気吸入管挿入穴1
3の底面に当接させる。
【0112】空気吸入管12bが空気吸入管挿入穴13
に挿入され、前記空気吸入管12bの先端が空気吸入管
挿入穴13の底面に当接した状態においては、生理食塩
水導出流路6における第1開口6c及び第2開口6dの
何れも、前記空気吸入管12bの側壁により覆蓋され
る。したがって、生理食塩水導出流路6は空気吸入管1
2bにより閉塞される。
【0113】生理食塩水導出流路6が閉塞された状態
で、磁歪素子10に交流を印加して振動させると、例1
のインシュリン注入装置と同様にしてインシュリンバッ
グ2からインシュリン吐出管3を通してインシュリンが
吐出される。
【0114】インシュリンバッグ2からのインシュリン
の吐出が終了したら、空気吸入管挿入穴13から空気吸
引管12bを再び抜き、例1のインシュリン注入装置と
同様にして生理食塩水収容室1aの内部を、生理食塩水
バッグ4内に貯留された空気で置換することができる。
【0115】例2のインシュリン注入装置は、例1のイ
ンシュリン注入装置の有する特長に加え、例1のインシ
ュリン注入装置における三方弁7のような三方弁が生理
食塩水導入流路及び生理食塩水導出流路の何れにも設け
られていない故に、構造がより単純であり、故障が更に
少ないという特長を有する。
【0116】
【発明の効果】本発明によって提供される微量注入装置
は、小型であり、しかも構造が単純である故に、人工膵
臓におけるインシュリン等の注入装置として好ましい。
【0117】作動液収容室の容積を変化させる容積変化
付与手段として例えば磁歪素子又は電歪素子を用いた微
量注入装置は、インシュリン等の薬剤を微量ずつ高い定
量性で吐出できる故に、人工膵臓におけるインシュリン
等の注入装置として特に好ましい。
【0118】更に、隔絶部材として弾性密閉容器を用い
た微量注入装置は、前記弾性密閉容器が容易にディスポ
ーザブル化できる故に、衛生面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、作動液収容室、吐出液収容室、及び隔
絶部材として可撓隔壁を備えたポンプ室と、作動液貯留
容器と、作動液導入路と、容積変化付与手段とを備える
微量注入装置の一例を示す概略図である。
【図2】図2は、作動液収容室、吐出液収容室、及び隔
絶部材として弾性密閉容器を備えたポンプ室と、作動液
貯留容器と、作動液導入路と、容積変化付与手段とを備
える微量注入装置の一例を示す概略図である。
【図3】図3は、図2に示されている微量注入装置に気
泡除去手段として作動液導出流路と吐出流路閉鎖手段と
を付加した微量注入装置の一例を示す概略図である。
【図4】図4は、図2に示されている微量注入装置に更
にポンプ室排気手段を付加した微量注入装置の一例を示
す概略図である。
【図5】図5は、図3に示されている微量注入装置にお
いて、気泡除去手段が、吸引吐出ポンプの介装された作
動液導出管路を備える微量注入装置の一例を示す概略図
である。
【図6】図6は、図4に示されている微量注入装置に、
更に図3に示されている微量注入装置における作動液導
出路及び吐出流路閉鎖手段を設けた微量注入装置の一例
を示す概略図である。
【図7】図7は、図6に示されている微量注入装置の一
例であるインシュリン注入装置についての断面図であ
る。
【図8】図8は、例1のインシュリン通入装置におい
て、ポンプ室排気手段として、シリンジに代えてベロー
ズポンプを用いた例についての断面図である。
【符号の説明】
A…ポンプ室、A1…作動液収容室、A2…吐出液収容
室、A3…吐出流路、A4…吐出管路、A5…逆止弁;
B…隔絶部材、B1…可撓隔壁、B2…弾性密閉容器;
C…作動液貯留容器;D…作動液導入路、D1…作動液
導入管路、D2…逆止弁;E…容積変化付与手段;F…
作動液導出路、F1…作動液導出管路、F2…逆止弁、
F3…開閉弁、F4…吸引吐出ポンプ;G…吐出流路閉
鎖手段;H…ポンプ室排気手段、H1…シリンジ;O
1、O2…Oリング;1…ポンプ室、1A…インシュリ
ン注入装置本体、1B…蓋部、1C、1D…フランジ
部、1a…生理食塩水収容室、1b…インシュリン収容
室、1c…インシュリンバッグ収容凹部、1d…凹陥
部、1e…磁歪素子装着凹部、1f…吐出管挿通孔、1
g…インシュリンバッグ装着穴;2…インシュリンバッ
グ;3…インシュリン吐出管、3A…吐出管接続部材、
3B…逆止弁;4…生理食塩水バッグ 5…生理食塩水導入流路、5a…逆止弁、5b…生理食
塩水導入管路;6…生理食塩水導出流路、6a…逆止
弁、6b…生理食塩水導出管路;7…三方弁 8…ポンプ室排気流路、8a…シリンジ装着ポート 9…シリンジ、9a…ピストン;10…磁歪素子、11
…磁歪素子取付枠;12…ベローズポンプ、12a…ベ
ローズ、12b…空気吸入管、12c…コイルバネ、1
2d…空気吸引弁、12e…空気吐出弁;13…空気吸
入管挿入穴、14…ベローズポンプ装着ポート、15…
自緊栓。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液が導入される作動液収容室と逆
    流不可能に吐出される吐出液を内蔵する吐出液収容室と
    に隔絶し、前記吐出液収容室の容積を減少可能とする隔
    絶部材を備えたポンプ室と、 前記ポンプ室外に設けられ、作動液を収容する変形可能
    な作動液貯留容器と、 前記作動液貯留容器内部の作動液を、逆流不可能に、前
    記ポンプ室に導入する作動液導入路と、 前記作動液収容室の容積を変化させる容積変化付与手段
    とを備えてなることを特徴とする微量注入装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1における作動液中の気泡
    を除去する気泡除去時において、前記作動液収容室内の
    作動液を、前記請求項1における作動液貯留容器に逆流
    不可能に導出し、運転時には閉鎖される作動液導出路
    と、前記気泡除去時において、請求項1における吐出液
    収容室内の吐出液を吐出不能にする閉鎖手段とを有する
    気泡除去手段を更に備えてなる請求項1に記載の微量注
    入装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1におけるポンプ室は、更
    に、前記作動室内を排気して前記作動液収容室内に作動
    液を誘い込むポンプ室排気手段を備えてなる請求項1又
    は2に記載の微量注入装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の作動液導出路
    は、途中に、吸引吐出ポンプが介装されてなる請求項2
    又は3に記載の微量注入装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1における隔絶手段が弾性
    密閉容器である請求項1〜4の何れか1項に記載の微量
    注入装置。
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