JP2001044935A - 光イコライザおよびこれを用いた光増幅装置と波長多重光伝送装置 - Google Patents
光イコライザおよびこれを用いた光増幅装置と波長多重光伝送装置Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 光増幅器の利得波長依存性を補償する光イコ
ライザで、任意の利得波長依存性を補償し、かつ低損失
偏光依存性の光イコライザを実現する。 【解決手段】 光ファイバ11および12は、レンズ2
1および22により、コリメートビームによって光学的
に結合されている。レンズ21および22の間には、互
いにFSRの異なるN個のエタロンフィルタ30が挿入
されている。N番目のエタロンフィルタの損失最大値、
損失最小値およびFSRは、光イコライザを適用する光
増幅器の利得波長特性をフーリエ級数展開して設定され
る。なお、エタロンフィルタとしては、ガラス板の両面
に特定反射率を有する誘電体多層膜あるいは金属膜を形
成したもの、ガラス板上に誘電体膜を蒸着等により所定
の厚さに形成したもの等を使用することができる。
ライザで、任意の利得波長依存性を補償し、かつ低損失
偏光依存性の光イコライザを実現する。 【解決手段】 光ファイバ11および12は、レンズ2
1および22により、コリメートビームによって光学的
に結合されている。レンズ21および22の間には、互
いにFSRの異なるN個のエタロンフィルタ30が挿入
されている。N番目のエタロンフィルタの損失最大値、
損失最小値およびFSRは、光イコライザを適用する光
増幅器の利得波長特性をフーリエ級数展開して設定され
る。なお、エタロンフィルタとしては、ガラス板の両面
に特定反射率を有する誘電体多層膜あるいは金属膜を形
成したもの、ガラス板上に誘電体膜を蒸着等により所定
の厚さに形成したもの等を使用することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光イコライザとこ
れを用いた光増幅装置及び波長多重光伝送装置に関し、
特に光増幅器の利得波長依存特性を平坦化する光イコラ
イザとこれを適用した光増幅装置に関する。
れを用いた光増幅装置及び波長多重光伝送装置に関し、
特に光増幅器の利得波長依存特性を平坦化する光イコラ
イザとこれを適用した光増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの大容量化を実現するた
めの技術のひとつに、光波長多重伝送方式がある。これ
は1本の光ファイバに互いに波長が異なる複数の光信号
を多重化した上で伝送する方式である。
めの技術のひとつに、光波長多重伝送方式がある。これ
は1本の光ファイバに互いに波長が異なる複数の光信号
を多重化した上で伝送する方式である。
【0003】一方、近年急速に実現化された、希土類ド
ープ光ファイバを増幅媒体とする光ファイバ増幅器は、
異なる波長の信号を一括して増幅することが可能であ
る。この光ファイバ増幅器を光波長多重伝送方式に適用
すれば、大容量長距離伝送システムが実現できる。
ープ光ファイバを増幅媒体とする光ファイバ増幅器は、
異なる波長の信号を一括して増幅することが可能であ
る。この光ファイバ増幅器を光波長多重伝送方式に適用
すれば、大容量長距離伝送システムが実現できる。
【0004】ところで、一般に光ファイバ増幅器および
光半導体増幅器のどちらについてもその利得は波長によ
り異なる。したがって、波長多重された複数の信号光を
一括増幅すると、光増幅器の光出力レベルは、波長によ
って異なる。しかも光増幅器を多段に接続した場合は、
この光出力レベル差が累積する。
光半導体増幅器のどちらについてもその利得は波長によ
り異なる。したがって、波長多重された複数の信号光を
一括増幅すると、光増幅器の光出力レベルは、波長によ
って異なる。しかも光増幅器を多段に接続した場合は、
この光出力レベル差が累積する。
【0005】受信器側において波長分岐後に受信する
際、光出力レベルが波長により異なるため、各波長間の
クロストーク劣化や、受信器の受光レベルの設定上の問
題が生じる。
際、光出力レベルが波長により異なるため、各波長間の
クロストーク劣化や、受信器の受光レベルの設定上の問
題が生じる。
【0006】そこで、光増幅器の利得波長依存性を補償
する光イコライザが必要になる。
する光イコライザが必要になる。
【0007】従来、光ファイバ増幅器の利得波長依存性
を補償する方法のひとつに光ファイバ増幅器にその利得
波長依存性を平坦化するための等化光フィルタを挿入す
る方法がある。このような手法は、例えば、特願平01
−177985号に記載されている。また、別の方法と
して、特願平05−109975号に記載されているよ
うな光ファイバカプラを備える方法がある。
を補償する方法のひとつに光ファイバ増幅器にその利得
波長依存性を平坦化するための等化光フィルタを挿入す
る方法がある。このような手法は、例えば、特願平01
−177985号に記載されている。また、別の方法と
して、特願平05−109975号に記載されているよ
うな光ファイバカプラを備える方法がある。
【0008】また、等化光フィルタのひとつとして、グ
レーティング型(例えば、M.Tachibana,
R.I.Laming, P.R.Morkel an
dD.N.Payne”Gain−shaped Er
bium−doped fibre amplifie
r with broad spectral ban
dwidth”,Technical Digest
on OpticalAmplifiers and
Their Applications.pp.44−
47,1990.)、マッハツエンダ型(例えば、特願
平2−270766号)が提案されている。
レーティング型(例えば、M.Tachibana,
R.I.Laming, P.R.Morkel an
dD.N.Payne”Gain−shaped Er
bium−doped fibre amplifie
r with broad spectral ban
dwidth”,Technical Digest
on OpticalAmplifiers and
Their Applications.pp.44−
47,1990.)、マッハツエンダ型(例えば、特願
平2−270766号)が提案されている。
【0009】さらに、マッハツエンダ型の光イコライザ
の改善型として、透過率の波長依存性の変動周期が互い
に異なるマッハツエンダ型光フィルタを多段に従属接続
したものが提案されている(例えば、特願平5−600
47号)。
の改善型として、透過率の波長依存性の変動周期が互い
に異なるマッハツエンダ型光フィルタを多段に従属接続
したものが提案されている(例えば、特願平5−600
47号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例には、
それぞれ以下に示す欠点がある。
それぞれ以下に示す欠点がある。
【0011】すなわち、光ファイバカプラは、2本の光
ファイバを溶融・延伸して作製され、光ファイバ間のエ
バネセント結合を利用している。この種のカプラでは、
損失の波長依存性の変動周期を短くする場合、原理上、
融着結合部を長く作る必要があり、融着結合部の長さと
ともに、損失波長特性の製造再現性は低下する。
ファイバを溶融・延伸して作製され、光ファイバ間のエ
バネセント結合を利用している。この種のカプラでは、
損失の波長依存性の変動周期を短くする場合、原理上、
融着結合部を長く作る必要があり、融着結合部の長さと
ともに、損失波長特性の製造再現性は低下する。
【0012】現在、光ファイバ増幅器で用いられている
波長1550nm帯において、光ファイバ増幅器の利得
対波長特性を補償しようとした場合には、光ファイバカ
プラの損失対波長特性曲線の周期を約100nm以下ま
で短くする必要があり、このような特性を安定的に作製
するには技術的困難が伴う。
波長1550nm帯において、光ファイバ増幅器の利得
対波長特性を補償しようとした場合には、光ファイバカ
プラの損失対波長特性曲線の周期を約100nm以下ま
で短くする必要があり、このような特性を安定的に作製
するには技術的困難が伴う。
【0013】一般に光増幅器の利得対波長特性を光フィ
ルタによって補償しようとした場合、光フィルタの透過
波長特性を双峰性としなければならない場合が多い。こ
のような双峰性の透過波長特性を得る場合には、2つの
透過ピークの波長間隔と透過率を厳密に再現性良く作製
する必要が生じる。誘電体多層膜による干渉膜フィルタ
を用いた例では、このような双峰性の透過特性を厳密か
つ安定的に製造するのは極めて困難である。
ルタによって補償しようとした場合、光フィルタの透過
波長特性を双峰性としなければならない場合が多い。こ
のような双峰性の透過波長特性を得る場合には、2つの
透過ピークの波長間隔と透過率を厳密に再現性良く作製
する必要が生じる。誘電体多層膜による干渉膜フィルタ
を用いた例では、このような双峰性の透過特性を厳密か
つ安定的に製造するのは極めて困難である。
【0014】また、グレーティング(ファイバ型グレー
ティング、あるいは、ガラス基板上に設けられたグレー
ティング)を用いた例では、その損失の波長依存性は特
定の波長で急峻なピークを有しており、光増幅器の利得
波長曲線とのずれが大きいため、これを利得波長依存性
の補償に使用する場合には、原理上、補償誤差が大きく
なるという欠点がある。
ティング、あるいは、ガラス基板上に設けられたグレー
ティング)を用いた例では、その損失の波長依存性は特
定の波長で急峻なピークを有しており、光増幅器の利得
波長曲線とのずれが大きいため、これを利得波長依存性
の補償に使用する場合には、原理上、補償誤差が大きく
なるという欠点がある。
【0015】他の従来例として、マッハツエンダ型光フ
ィルタがある。これは、石英導波路基板上にマッハツエ
ンダ型導波路が形成され、それぞれの位相調整には熱光
学効果が用いられている。このマッハツエンダ型光フィ
ルタでは、電極に印加される電圧を調整して熱光学効果
による屈折率変化を生じさせ、位相を変化させて透過率
波長依存性を波長方向に調整している。マッハツエンダ
型光フィルタは、例えば特願平5−60047号に詳細
に記載されている。
ィルタがある。これは、石英導波路基板上にマッハツエ
ンダ型導波路が形成され、それぞれの位相調整には熱光
学効果が用いられている。このマッハツエンダ型光フィ
ルタでは、電極に印加される電圧を調整して熱光学効果
による屈折率変化を生じさせ、位相を変化させて透過率
波長依存性を波長方向に調整している。マッハツエンダ
型光フィルタは、例えば特願平5−60047号に詳細
に記載されている。
【0016】しかしながら、マッハツエンダ型光フィル
タの場合、導波路上に設けられた電極の発熱により透過
光の位相調整を行うため、導波路内部の歪みが発生しや
すく、これが透過率の偏光依存性を発生させるという欠
点がある。
タの場合、導波路上に設けられた電極の発熱により透過
光の位相調整を行うため、導波路内部の歪みが発生しや
すく、これが透過率の偏光依存性を発生させるという欠
点がある。
【0017】本発明の目的は、上述した従来例の種々の
問題点に鑑み、光増幅器の利得波長依存性の補償誤差が
少なく、透過率の偏光依存性が小さく、かつ安定に製造
し得る光イコライザを実現することにある。
問題点に鑑み、光増幅器の利得波長依存性の補償誤差が
少なく、透過率の偏光依存性が小さく、かつ安定に製造
し得る光イコライザを実現することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の光イコライザ
は、従来の上記欠点を除去するために、縦続に配置され
た複数のエタロンフィルタと、このエタロンフィルタに
光を出力する光出力部と、エタロンフィルタを透過する
光が入力される光入力部とを備え、複数のエタロンフィ
ルタは、互いに異なるフリースペクトラム領域を有して
いることを特徴としている。
は、従来の上記欠点を除去するために、縦続に配置され
た複数のエタロンフィルタと、このエタロンフィルタに
光を出力する光出力部と、エタロンフィルタを透過する
光が入力される光入力部とを備え、複数のエタロンフィ
ルタは、互いに異なるフリースペクトラム領域を有して
いることを特徴としている。
【0019】そして、エタロンフィルタは、光を透過さ
せるガラス等の基板の両面に光の一部を反射させる反射
膜が形成された反射基板を含んでおり、この反射膜は誘
電体多層膜あるいは金属膜で構成される。ここで、この
基板は、エタロンフィルタを透過する複数の光信号の損
失差があらかじめ定められた特定の値になる板厚を有し
ている。また、誘電体多層膜の膜厚を、エタロンフィル
タを透過する前記複数の光信号の損失差があらかじめ定
められた特定の値になるように設定するによっても各波
長間の損失差を補償することができる。
せるガラス等の基板の両面に光の一部を反射させる反射
膜が形成された反射基板を含んでおり、この反射膜は誘
電体多層膜あるいは金属膜で構成される。ここで、この
基板は、エタロンフィルタを透過する複数の光信号の損
失差があらかじめ定められた特定の値になる板厚を有し
ている。また、誘電体多層膜の膜厚を、エタロンフィル
タを透過する前記複数の光信号の損失差があらかじめ定
められた特定の値になるように設定するによっても各波
長間の損失差を補償することができる。
【0020】本発明の光増幅装置は、基本的に上記特徴
を有する光イコライザを適用したもので、入力された光
信号を増幅して増幅光信号を出力する光増幅器と、上記
光イコライザを備えている。ここで、光イコライザは、
光増幅器の後段あるいは前段に配置されている。また、
2つの光増幅器を用いて、光イコライザをその間に配置
することも可能である。
を有する光イコライザを適用したもので、入力された光
信号を増幅して増幅光信号を出力する光増幅器と、上記
光イコライザを備えている。ここで、光イコライザは、
光増幅器の後段あるいは前段に配置されている。また、
2つの光増幅器を用いて、光イコライザをその間に配置
することも可能である。
【0021】光増幅器は、光ファイバ増幅器であって
も、光半導体増幅器であっても適用可能である。
も、光半導体増幅器であっても適用可能である。
【0022】さらに、本発明の波長多重光伝送装置は、
上記特徴を有する光増幅装置を中継器に用いたものであ
り、互いに異なる複数の波長の光信号を送出する光送信
器と、複数の光信号を合波して合波光信号を光伝送路の
一端に出力する光結合器とを含む光送信装置と、光伝送
路の他端から出力される合波光信号を波長毎に分波して
分波光信号を送出する光分波器と、光分波器に接続され
分波光信号をそれぞれ電気信号に変換する光受信器とを
含む光受信装置とから構成されている。そして、光送信
装置と受信装置の間には、光伝送路から入力された合波
光信号を増幅して光伝送路に出力する、少なくとも一つ
の光増幅中継装置が配置されている。
上記特徴を有する光増幅装置を中継器に用いたものであ
り、互いに異なる複数の波長の光信号を送出する光送信
器と、複数の光信号を合波して合波光信号を光伝送路の
一端に出力する光結合器とを含む光送信装置と、光伝送
路の他端から出力される合波光信号を波長毎に分波して
分波光信号を送出する光分波器と、光分波器に接続され
分波光信号をそれぞれ電気信号に変換する光受信器とを
含む光受信装置とから構成されている。そして、光送信
装置と受信装置の間には、光伝送路から入力された合波
光信号を増幅して光伝送路に出力する、少なくとも一つ
の光増幅中継装置が配置されている。
【0023】このような構成において、光増幅中継装置
は、入力された光信号を増幅して増幅光信号を出力する
光増幅器と、縦続に配置された複数のエタロンフィルタ
と該エタロンフィルタに光を出力する光出力部とエタロ
ンフィルタを透過する光が入力される光入力部とを有
し、複数のエタロンフィルタは互いに異なるフリースペ
クトラム領域を有する光イコライザとを備えていること
を特徴としている。
は、入力された光信号を増幅して増幅光信号を出力する
光増幅器と、縦続に配置された複数のエタロンフィルタ
と該エタロンフィルタに光を出力する光出力部とエタロ
ンフィルタを透過する光が入力される光入力部とを有
し、複数のエタロンフィルタは互いに異なるフリースペ
クトラム領域を有する光イコライザとを備えていること
を特徴としている。
【0024】ここで、光イコライザは、光増幅器の後段
または前段に配置されている。光増幅器は、光ファイバ
増幅器であっても光半導体増幅器であっても適用可能で
ある。
または前段に配置されている。光増幅器は、光ファイバ
増幅器であっても光半導体増幅器であっても適用可能で
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】まず最初に、上記特徴を有する光
イコライザの基本原理について説明する。
イコライザの基本原理について説明する。
【0026】本発明の光イコライザは、光軸を一致して
配置した2つの光ファイバコリメータの光路間に、フリ
ースペクトラム領域(以下「FSR」という。)が互い
に異なる少なくとも2つ以上のエタロンフィルタが縦続
に配置されている。
配置した2つの光ファイバコリメータの光路間に、フリ
ースペクトラム領域(以下「FSR」という。)が互い
に異なる少なくとも2つ以上のエタロンフィルタが縦続
に配置されている。
【0027】エタロンフィルタは、平行に配置した2つ
の半透過膜間の繰り返し反射による干渉の原理を応用し
たものである。空気中に置かれた屈折率nの媒質の両面
に、それぞれ反射率r1およびr2の半透過膜を施した
場合、これらの半透過膜間の繰り返し反射による干渉の
透過率(T)は、近似的に
の半透過膜間の繰り返し反射による干渉の原理を応用し
たものである。空気中に置かれた屈折率nの媒質の両面
に、それぞれ反射率r1およびr2の半透過膜を施した
場合、これらの半透過膜間の繰り返し反射による干渉の
透過率(T)は、近似的に
【0028】
【数1】
【0029】で表される。ここで、
【0030】
【数2】
【0031】である。
【0032】一方、信号光波長に対する光増幅器の利得
曲線は、波長に対するフーリエ級数に展開できる。した
がって、利得曲線のフーリエ展開項と同じ振幅および周
期の正弦波状損失特性を有するフィルタを組み合わせれ
ば、光増幅器の利得曲線を完全に平坦化することができ
る。
曲線は、波長に対するフーリエ級数に展開できる。した
がって、利得曲線のフーリエ展開項と同じ振幅および周
期の正弦波状損失特性を有するフィルタを組み合わせれ
ば、光増幅器の利得曲線を完全に平坦化することができ
る。
【0033】本発明の光イコライザでは、(1)式で示
される正弦波状の損失波長特性を有するエタロンフィル
タを用いるため、光増幅器の利得対波長曲線を、原理
上、完全に補償し平坦化することができる。
される正弦波状の損失波長特性を有するエタロンフィル
タを用いるため、光増幅器の利得対波長曲線を、原理
上、完全に補償し平坦化することができる。
【0034】上述した本発明の光イコライザを光増幅器
に適用した場合の波長間の利得の平坦化の原理について
を、図面を参照してさらに詳細に説明する。図1は、光
イコライザの利得波長依存性補償動作の原理説明図であ
る。
に適用した場合の波長間の利得の平坦化の原理について
を、図面を参照してさらに詳細に説明する。図1は、光
イコライザの利得波長依存性補償動作の原理説明図であ
る。
【0035】図1(a)は、光ファイバ増幅器の利得の
波長依存性の一例を示す曲線(利得波長曲線)である。
このような利得の波長依存性もエタロンフィルタにより
平坦化することができる。すなわち、本発明の図1
(a)の利得波長曲線を2次のフーリエ展開項にまで展
開し、これらのフーリエ展開項とそれぞれ同じ振幅およ
び周期を持つ複数のエタロンフィルタを用いる。
波長依存性の一例を示す曲線(利得波長曲線)である。
このような利得の波長依存性もエタロンフィルタにより
平坦化することができる。すなわち、本発明の図1
(a)の利得波長曲線を2次のフーリエ展開項にまで展
開し、これらのフーリエ展開項とそれぞれ同じ振幅およ
び周期を持つ複数のエタロンフィルタを用いる。
【0036】例えば、上記利得波長曲線に対しては、図
1(c)および(d)のような損失波長特性を有するエ
タロンフィルタを用いる。この損失波長特性の振幅およ
び周期は、上述したように、エタロンフィルタの光路長
および反射率を適宜設定することにより得られる。この
2つのエタロンフィルタを組み合わせると,図1(b)
の損失波長特性を持った光イコライザが得られる。
1(c)および(d)のような損失波長特性を有するエ
タロンフィルタを用いる。この損失波長特性の振幅およ
び周期は、上述したように、エタロンフィルタの光路長
および反射率を適宜設定することにより得られる。この
2つのエタロンフィルタを組み合わせると,図1(b)
の損失波長特性を持った光イコライザが得られる。
【0037】図1(b)の損失波長特性は,利得波長曲
線のフーリエ展開項の重ね合わせであるため、図1
(a)と本質的に同等の曲線となっている。したがっ
て、図1(b)の損失波長特性を有する光イコライザを
用いれば、図1(a)の利得波長曲線を平坦化すること
ができる。
線のフーリエ展開項の重ね合わせであるため、図1
(a)と本質的に同等の曲線となっている。したがっ
て、図1(b)の損失波長特性を有する光イコライザを
用いれば、図1(a)の利得波長曲線を平坦化すること
ができる。
【0038】なお、上記エタロンフィルタは、透過波長
特性を光の入射角度θで調整できるため、光イコライザ
製造時に損失波長特性を微調できるという利点を有して
いる。
特性を光の入射角度θで調整できるため、光イコライザ
製造時に損失波長特性を微調できるという利点を有して
いる。
【0039】さらに、エタロンフィルタの損失の偏光依
存性は、光の入射角θをゼロに近づけることにより簡単
に解消することができるという利点も有している。
存性は、光の入射角θをゼロに近づけることにより簡単
に解消することができるという利点も有している。
【0040】次に本発明の実施の形態について図面を参
照して詳細に説明する。
照して詳細に説明する。
【0041】図2は、本発明の光イコライザの実施例の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【0042】光ファイバ11および12は、レンズ21
および22により、コリメートビームによって光学的に
結合されている。レンズ21および22の間には、互い
にFSRの異なるN個のエタロンフィルタ30が挿入さ
れている。N番目のエタロンフィルタの損失最大値、損
失最小値およびFSRは、本発明の光イコライザを適用
する光増幅器の利得波長特性をフーリエ級数展開して設
定される。なお、エタロンフィルタとしては、ガラス板
の両面に特定反射率を有する誘電体多層膜あるいは金属
膜を形成したもの、ガラス板上に誘電体膜を蒸着等によ
り所定の厚さに形成したもの等を使用することができ
る。
および22により、コリメートビームによって光学的に
結合されている。レンズ21および22の間には、互い
にFSRの異なるN個のエタロンフィルタ30が挿入さ
れている。N番目のエタロンフィルタの損失最大値、損
失最小値およびFSRは、本発明の光イコライザを適用
する光増幅器の利得波長特性をフーリエ級数展開して設
定される。なお、エタロンフィルタとしては、ガラス板
の両面に特定反射率を有する誘電体多層膜あるいは金属
膜を形成したもの、ガラス板上に誘電体膜を蒸着等によ
り所定の厚さに形成したもの等を使用することができ
る。
【0043】図3および図4は、本発明による光イコラ
イザを光増幅器に使用する場合の実施例の構成を示す図
である。
イザを光増幅器に使用する場合の実施例の構成を示す図
である。
【0044】光ファイバ増幅器あるいは光半導体増幅器
からなる光増幅器40の出力端あるいは入力端に、図2
に示した光イコライザ50が接続されている。光増幅器
40の利得の波長依存性に起因して、増幅された各波長
の増幅光信号の出力レベルに差が生じても、これを相殺
するようにあらかじめ光イコライザの各波長に対する挿
入損失を設定しておけば、レベル差を補償してレベルを
平坦化することができる。このような機能を有する本発
明の光イコライザは、光増幅器40の前段に配置しても
よいし、また後段に配置してもよい。また、光増幅器4
0を2つ用いて、光イコライザを2つの光増幅器の間に
配置してもよい。
からなる光増幅器40の出力端あるいは入力端に、図2
に示した光イコライザ50が接続されている。光増幅器
40の利得の波長依存性に起因して、増幅された各波長
の増幅光信号の出力レベルに差が生じても、これを相殺
するようにあらかじめ光イコライザの各波長に対する挿
入損失を設定しておけば、レベル差を補償してレベルを
平坦化することができる。このような機能を有する本発
明の光イコライザは、光増幅器40の前段に配置しても
よいし、また後段に配置してもよい。また、光増幅器4
0を2つ用いて、光イコライザを2つの光増幅器の間に
配置してもよい。
【0045】さらに、本発明の光イコライザは、光増幅
器40の利得の波長依存性によるレベル差のみならず、
光伝送路により生じた各波長の光信号間のレベル差をも
解消することができる。
器40の利得の波長依存性によるレベル差のみならず、
光伝送路により生じた各波長の光信号間のレベル差をも
解消することができる。
【0046】次に、本発明の光イコライザを、光増幅器
を有する中継器からなる波長多重光伝送システムに適用
した場合について説明する。
を有する中継器からなる波長多重光伝送システムに適用
した場合について説明する。
【0047】図5は、本発明による光イコライザを含む
光増幅器を、波長多重光伝送システムに適用する場合の
実施例の構成を示している。互いに波長の異なる複数の
光送信器60の出力は、光カプラ71により1本の光フ
ァイバに結合されて、光伝送路80へ出力される。光伝
送路80には少なくとも1個の光増幅器90が挿入され
ており、光増幅器90の内部には、図2に示した光イコ
ライザ50が使用されている。光伝送路80の出力端に
は、波長多重信号を波長毎に分離するための光カプラ7
2が接続されており、光カプラ72で分離された光信号
は、複数の光受信器100により受信される。
光増幅器を、波長多重光伝送システムに適用する場合の
実施例の構成を示している。互いに波長の異なる複数の
光送信器60の出力は、光カプラ71により1本の光フ
ァイバに結合されて、光伝送路80へ出力される。光伝
送路80には少なくとも1個の光増幅器90が挿入され
ており、光増幅器90の内部には、図2に示した光イコ
ライザ50が使用されている。光伝送路80の出力端に
は、波長多重信号を波長毎に分離するための光カプラ7
2が接続されており、光カプラ72で分離された光信号
は、複数の光受信器100により受信される。
【0048】
【発明の効果】本発明の光イコライザは、縦続に配置さ
れた複数のエタロンフィルタと、このエタロンフィルタ
に光を出力する光出力部と、エタロンフィルタを透過す
る光が入力される光入力部とを備え、複数のエタロンフ
ィルタは、互いに異なるフリースペクトラム領域を有し
ている。このような構成の採用により、光増幅器の利得
波長曲線をほぼ完全に平坦化することができる。
れた複数のエタロンフィルタと、このエタロンフィルタ
に光を出力する光出力部と、エタロンフィルタを透過す
る光が入力される光入力部とを備え、複数のエタロンフ
ィルタは、互いに異なるフリースペクトラム領域を有し
ている。このような構成の採用により、光増幅器の利得
波長曲線をほぼ完全に平坦化することができる。
【0049】これは、すでに詳細に説明したように、原
理上、利得波長曲線のフーリエ展開項を正弦波状の損失
波長特性を有する複数のフィルタにより完全に補償でき
ること、およびエタロンフィルタは原理的に正弦波状の
損失波長特性を有すること、から理解される。
理上、利得波長曲線のフーリエ展開項を正弦波状の損失
波長特性を有する複数のフィルタにより完全に補償でき
ること、およびエタロンフィルタは原理的に正弦波状の
損失波長特性を有すること、から理解される。
【0050】また、本発明の光イコライザは、製造時に
エタロンフィルタへの光の入射角度を調整することによ
り損失波長特性を微調できるため、安定的に一定の特性
を有する光イコライザを製造できるという利点もある。
エタロンフィルタへの光の入射角度を調整することによ
り損失波長特性を微調できるため、安定的に一定の特性
を有する光イコライザを製造できるという利点もある。
【0051】これは、エタロンフィルタの損失波長特性
を示す原理式において、損失波長特性が光の入射角θの
関数になっていることから理解される。
を示す原理式において、損失波長特性が光の入射角θの
関数になっていることから理解される。
【0052】さらに、エタロンフィルタの光路長を適切
に選んで作製することにより、エタロンフィルタへの光
の入射角度を0度付近にまで近づけて、損失の偏光依存
性を低減することもできる。これは、エタロンフィルタ
の損失波長特性の原理式において、損失波長特性が光路
長dの関数になっていることから理解される。
に選んで作製することにより、エタロンフィルタへの光
の入射角度を0度付近にまで近づけて、損失の偏光依存
性を低減することもできる。これは、エタロンフィルタ
の損失波長特性の原理式において、損失波長特性が光路
長dの関数になっていることから理解される。
【0053】このような特徴を有する本発明の光イコラ
イザを光増幅器と組合せて光中継器として用いることに
より、波長多重光伝送装置においても光信号の波長間の
利得の相違によるレベル差の発生を抑制し、安定した波
長多重光伝送が実現できるようになる。
イザを光増幅器と組合せて光中継器として用いることに
より、波長多重光伝送装置においても光信号の波長間の
利得の相違によるレベル差の発生を抑制し、安定した波
長多重光伝送が実現できるようになる。
【図1】本発明の光イコライザの利得波長依存性補償動
作の原理説明図である。
作の原理説明図である。
【図2】本発明の光イコライザの一実施例を示す図であ
る。
る。
【図3】本発明の光イコライザを適用した光増幅器の第
1の実施例の構成を示す図である。
1の実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の光イコライザを適用した光増幅器の第
2の実施例の構成を示す図である。
2の実施例の構成を示す図である。
【図5】本発明の光イコライザを備える光増幅器を適用
した波長多重光伝送装置の一実施例の構成を示す図であ
る。
した波長多重光伝送装置の一実施例の構成を示す図であ
る。
11 光ファイバ 12 光ファイバ 21 レンズ 22 レンズ 30 エタロンフィルタ 40 光増幅部 50 光イコライザ 60 光送信器 71 光カプラ 72 波長分離カプラ 80 光伝送路 90 光増幅器 100 光受信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/00 14/02
Claims (32)
- 【請求項1】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタに出力する光
出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベル差を補償することを特徴
とする光イコライザ。 - 【請求項2】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域(フリースペクトラム領域が互いに2の
N乗倍(Nは整数)の関係のみからなる場合を除く。)
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタに出力する光
出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベル差を補償することを特徴
とする光イコライザ。 - 【請求項3】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号であって、レベ
ルが非周期性を有する関係にある光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタに出力する光
出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベル差を補償することを特徴
とする光イコライザ。 - 【請求項4】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベルに所定のレベル差を生じ
させることを特徴とする光イコライザ。 - 【請求項5】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域(フリースペクトラム領域(フリースペ
クトラム領域が互いに2のN乗倍(Nは整数)の関係の
みからなる場合を除く。)を有する複数のエタロンフィ
ルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベルに所定のレベル差を生じ
させることを特徴とする光イコライザ。 - 【請求項6】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベルに非周期性を有する関係
にある所定のレベル差を生じさせることを特徴とする光
イコライザ。 - 【請求項7】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる各光信号に対して所定の関係にある損失
を与えることを特徴とする光イコライザ。 - 【請求項8】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域(フリースペクトラム領域(フリースペ
クトラム領域が互いに2のN乗倍(Nは整数)の関係の
みからなる場合を除く。)を有する複数のエタロンフィ
ルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる各光信号に対して所定の関係にある損失
を与えることを特徴とする光イコライザ。 - 【請求項9】 縦続に配置され、互いに異なるフリース
ペクトラム領域を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号に対して非周期性を有する関係に
ある所定の損失を与えることを特徴とする光イコライ
ザ。 - 【請求項10】 前記複数のエタロンフィルタは、 その損失波長特性の振幅および周期が、前記複数の光信
号のそれぞれの波長に対するレベルによって定まる包絡
曲線のフーリエ展開項によって定まる振幅と周期の正弦
波状損失特性を有するフィルタの組み合わせによって構
成され、 前記複数の光信号のレベル差を補償することを特徴とす
る請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記載
の光イコライザ。 - 【請求項11】 前記エタロンフィルタはそれぞれ、 光の一部を反射させる反射膜が形成され、光路長が前記
各エタロンフィルタ間で互いに異なる基板を含み、 前記各エタロンフィルタは、該エタロンフィルタの光路
長と繰り返し反射による干渉の透過率が前記複数の光信
号のレベル差を補償するように設定されていることを特
徴とする請求項10記載の光イコライザ。 - 【請求項12】 前記反射膜は、 入射される光に対する波長特性が平坦な特性を有する誘
電体多層膜であることを特徴とする請求項11記載の光
イコライザ。 - 【請求項13】 前記反射膜は、 金属膜であることを特徴とする請求項11記載の光イコ
ライザ。 - 【請求項14】 前記基板は、 ガラス基板であることを特徴とする請求項11から請求
項13までのいずれかの請求項に記載の光イコライザ。 - 【請求項15】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して第1の増幅光信号を出力する第1の光増幅器
と、 前記第1の光増幅器の後段に配置される光イコライザと
を備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタに出力する光
出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記増幅光信号
に含まれる光信号のレベル差を補償することを特徴とす
る光増幅装置。 - 【請求項16】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して第1の増幅光信号を出力する第1の光増幅器
と、 前記第1の光増幅器の後段に配置される光イコライザと
を備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
(フリースペクトラム領域が互いに2のN乗倍(Nは整
数)の関係のみからなる場合を除く。)を有する複数の
エタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタに出力する光
出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベル差を補償することを特徴
とする光増幅装置。 - 【請求項17】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して増幅光信号を出力する第1の光増幅器と、 前記第1の光増幅器の後段に配置される光イコライザと
を備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号であって、レベ
ルが非周期性を有する関係にある光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタに出力する光
出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記第1の増幅
光信号に含まれる光信号のレベル差を補償することを特
徴とする光増幅装置。 - 【請求項18】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して第1の増幅光信号を出力する第1の光増幅器
と、 前記第1の光増幅器の前段に配置される光イコライザと
を備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベルに対して所定のレベル差
を生じさせ、 前記第1の増幅信号光に含まれる光信号のレベルを補償
することを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項19】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して増幅光信号を出力する第1の光増幅器と、 前記第1の光増幅器の前段に配置される光イコライザと
を備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
(フリースペクトラム領域が互いに2のN乗倍(Nは整
数)の関係のみからなる場合を除く。)を有する複数の
エタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベルに対して所定のレベル差
を生じさせ、 前記第1の増幅信号光に含まれる光信号のレベルを補償
することを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項20】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して増幅光信号を出力する第1の光増幅器と、 前記第1の光増幅器の前段に配置される光イコライザと
を備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号のレベルに非周期性を有する関係
にある所定のレベル差を生じさせ、 前記第1の増幅信号光に含まれる光信号のレベルを補償
することを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項21】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して第1の増幅光信号を出力する第1の光増幅器
と、 前記増幅信号光をさらに光増幅して第2の増幅光信号を
出力する第2の光増幅器と、 前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器との間に配置
される光イコライザとを備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる各光信号に対してそれぞれ所定の関係の
損失を与え、 前記第2の増幅光信号に含まれる光信号のレベルを補償
することを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項22】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して第1の増幅光信号を出力する第1の光増幅器
と、 前記増幅信号光をさらに光増幅して第2の増幅光信号を
出力する第2の光増幅器と、 前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器との間に配置
される光イコライザとを備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
(フリースペクトラム領域が互いに2のN乗倍(Nは整
数)の関係のみからなる場合を除く。)を有する複数の
エタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる各光信号に対して所定の関係にある損失
を与え、 前記第2の増幅光信号に含まれる光信号のレベルを補償
することを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項23】 互いに異なる波長の複数の光信号を光
増幅して第1の増幅光信号を出力する第1の光増幅器
と、 前記増幅信号光をさらに光増幅して第2の増幅光信号を
出力する第2の光増幅器と、 前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器との間に配置
される光イコライザとを備え、 前記光イコライザは、 縦続に配置され、互いに異なるフリースペクトラム領域
を有する複数のエタロンフィルタと、 互いに異なる波長を有する複数の光信号が波長多重され
た波長多重光信号を前記エタロンフィルタを前記エタロ
ンフィルタに出力する光出力手段と、 前記エタロンフィルタを透過する光が入力される光入力
手段とを備え、 前記複数のエタロンフィルタを透過する前記波長多重光
信号に含まれる光信号に対して非周期性を有する関係に
ある所定の損失を与え、 前記第2の増幅光信号に含まれる光信号のレベルを補償
することを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項24】 前記複数のエタロンフィルタは、 その損失波長特性の振幅および周期が、前記第1の光増
幅器の利得曲線のフーリエ展開項によって定まる振幅と
周期の正弦波状損失特性を有するフィルタの組み合わせ
によって構成され、 前記第1の光増幅器の利得の波長依存性を補償すること
を特徴とする請求項15から請求項20までのいずれか
の請求項に記載の光増幅装置。 - 【請求項25】 前記複数のエタロンフィルタは、 その損失波長特性の振幅および周期が、前記第1の光増
幅器の利得曲線のフーリエ展開項によって定まる振幅と
周期の正弦波状損失特性を有するフィルタの組み合わせ
によって構成され、 前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器の利得の波長
依存性を補償することを特徴とする請求項21から請求
項23までのいずれかの請求項に記載の光増幅装置。 - 【請求項26】 前記複数のエタロンフィルタは、 その損失波長特性の振幅および周期が、前記第1の光増
幅器の利得曲線のフーリエ展開項によって定まる振幅と
周期の正弦波状損失特性を有するフィルタの組み合わせ
によって構成され、 前記第1の増幅光信号に含まれる光信号のレベル差を補
償することを特徴とする請求項15から請求項20まで
のいずれかの請求項に記載の光増幅装置。 - 【請求項27】 前記エタロンフィルタはそれぞれ、 光の一部を反射させる反射膜が形成され、光路長が前記
各エタロンフィルタ間で互いに異なる基板を含み、 前記各エタロンフィルタは、該エタロンフィルタの光路
長と繰り返し反射による干渉の透過率が前記第1の増幅
光信号のレベル差を補償するように設定されていること
を特徴とする請求項26記載の光増幅装置。 - 【請求項28】 前記複数のエタロンフィルタは、 その損失波長特性の振幅および周期が、前記第1の光増
幅器と前記第2の光増幅器により与えられる利得の利得
曲線のフーリエ展開項によって定まる振幅と周期の正弦
波状損失特性を有するフィルタの組み合わせによって構
成され、 前記第1の増幅光信号に含まれる光信号のレベル差を補
償することを特徴とする請求項21から請求項23まで
のいずれかの請求項に記載の光増幅装置。 - 【請求項29】 前記エタロンフィルタはそれぞれ、 光の一部を反射させる反射膜が形成され、光路長が前記
各エタロンフィルタ間で互いに異なる基板を含み、 前記各エタロンフィルタは、該エタロンフィルタの光路
長と繰り返し反射による干渉の透過率が前記第2の増幅
光信号に含まれる光信号のレベル差を補償するように設
定されていることを特徴とする請求項28記載の光増幅
装置。 - 【請求項30】 前記第1の光増幅器は、 光ファイバ増幅器であることを特徴とする請求項15か
ら請求項29までのいずれかの請求項に記載の光増幅装
置。 - 【請求項31】 前記第1の光増幅器は、 光半導体増幅器であることを特徴とする請求項15から
請求項29までのいずれかの請求項に記載の光増幅装
置。 - 【請求項32】 互いに異なる複数の波長の光信号を送
出する光送信器と、 前記複数の光信号を合波して合波光信号を光伝送路の一
端に出力する光結合器とを含む光送信装置と、 前記光伝送路の他端から出力される合波光信号を前記波
長毎に分波して分波光信号を送出する光分波器と、 前記光分波器に接続され、前記分波光信号をそれぞれ電
気信号に変換する光受信器とを含む光受信装置と、 前記光送信装置と前記受信装置の間に配置され、前記光
伝送路から入力された前記合波光信号を増幅して前記光
伝送路に出力する、少なくとも一つの光増幅中継装置と
を備え、 前記光増幅中継装置は、 請求項15から請求項31までのいずれかの請求項に記
載の光増幅装置を備えていることを特徴とする波長多重
光伝送装置。
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JP (1) | JP2001044935A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006101040A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Fujitsu Ltd | 光分波器/光合波器の透過特性を補償する装置および方法 |
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CN114586293A (zh) * | 2019-10-29 | 2022-06-03 | 湖北工业株式会社 | 倾斜增益均衡器 |
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2000
- 2000-05-29 JP JP2000157587A patent/JP2001044935A/ja active Pending
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