JP2001040634A - 水底地盤上に設ける構築物 - Google Patents

水底地盤上に設ける構築物

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JP2001040634A
JP2001040634A JP11215666A JP21566699A JP2001040634A JP 2001040634 A JP2001040634 A JP 2001040634A JP 11215666 A JP11215666 A JP 11215666A JP 21566699 A JP21566699 A JP 21566699A JP 2001040634 A JP2001040634 A JP 2001040634A
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forming unit
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Shinichiro Hayashi
慎一郎 林
Kazushiro Hayashi
和志郎 林
Kozaburo Hayashi
宏三郎 林
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 海、湖、又は川等、比較的水深の浅い部分に
所要の構築をするための、「水底地盤上に設ける基礎構
築物」と言う新規な技術を提供する。 【解決手段】 区画された多数の小空間を、前後、左
右、上下に、互いに連通させた状態で整然と結合して成
る形態を具えた基礎用構築体Uを、水底地盤Hから立ち
上がらせて構築する。 当該基礎用構築体Uの非冠水部
分に構築用スペースJとする。 当該基礎用構築体Uの
水中に没する部分は、水の流れ、魚の回遊性等を阻害し
ないように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海、湖、又は川等、比
較的水深の浅い部分に構築するための、水底地盤上に設
ける基礎構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海上構築物、例えば臨水自動車
道、臨水遊歩突堤、水上遊戯施設、水上の多目的スペー
ス等を構築する際、橋桁で支えるか、或いは埋め立てに
依存するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】橋桁で支えるものであ
ると、広いスペースを得ることが困難であり、また、埋
め立てに依存して構築した場合、構築物の存在は水域の
分断を招き、例えば魚類の回遊を阻害する等、生態系に
悪影響を及ぼす恐れがある。
【0004】更に、人工浮き島的工法に依存することも
出来るが、この場合、費用の高騰化と管理の困難性、並
びに陸上との交通及び輸送アクセスの問題等が生じるこ
ととなる。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決
し、構築作業の簡易性と迅速性、並びに構築費の廉価性
が図られると同時に、上記生態系の悪影響と言うような
心配を解消した「水底地盤上に設ける基礎構築物」と言
う新規な技術の提供を図ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、区画された多
数の小空間を、前後、左右、上下に、互いに連通させた
状態で整然と結合して成る形態を具えた基礎用構築体U
を、水底地盤Hから立ち上がらせて構築し、当該基礎用
構築体Uの非冠水部分を所要構築物の構築スペースJと
し、更に、基礎用構築体Uの上記小空間の存在に基づ
き、水の流れ、魚の回遊性等を阻害しないように構成し
た水底地盤上に設ける基礎構築物に係る。
【0007】そして、上記構築スペースJの両側には、
段差を設けて臨水性を高めた臨水スペースLを所要段数
形成して実施することも出来る。
【0008】そして、基礎用構築体Uの具体的構成は、
基盤部1の盤面に筒体部2を突設して成るスペーサーユ
ニットAを、前後左右及び上下方向に連結することに依
って組み立てられる多段の枠状構造物に対して、垂直補
強用柱部Vと水平補強用梁部Wとを縦横に配設するよう
に構成する。
【0009】本発明は、上記のような構成に基づき、従
来の問題を解決したものである。
【0010】
【作用】水底地盤H上に基礎用構築体Uを設置する。
設置された基礎用構築体Uの非冠水部分である上面寄り
部分を所要構築物の構築スペースJとする。 構築物と
しては、図1に示すような臨水自動車道が挙げられる
が、これ以外には、臨水遊歩道、レストハウス、水上遊
戯施設、水上多目的スペース等が挙げられる。構築スペ
ースJの完成後において、基礎用構築体Uは、区画され
た多数の小空間を、前後、左右、上下に、互いに連通さ
せた状態で整然と結合して成る形態を具えたものである
ため、当該小空間の存在に基づき、水の流通及び魚の回
遊等を阻害しない。 従って、水中の生態系を壊すこと
がない。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の全体を表し、図2
は本発明の基礎部材である基礎用構築体Uだけを表して
ある。当該基礎用構築体Uであるが、これは、区画され
た多数の小空間を、前後、左右、上下に、互いに連通さ
せた状態で整然と結合して成る形態を具えたものであ
る。 そして、当該基礎用構築体Uは、区画された多数
の小空間が互いに連通させた事に基づき、透水性、流水
性を保ち、当該基礎用構築体Uを水底地盤Hから立ち上
がらせて構築しても、水の流れ、魚の回遊性等を阻害し
ないように構成されている。
【0012】また、図1に実施例として示す基礎用構築
体Uは、非冠水部分を適宜構築物に対するとするように
構築される。 そして、構築スペースJ上の構築物とし
ては、図1に示すような臨水自動車道が挙げられる。
これ以外には、臨水遊歩道、レストハウス、水上遊戯施
設、水上多目的スペース等が挙げられる。また、場合に
依っては、図1に示すように、構築スペースJの両側
に、臨水スペースLを所望段数形成して実施する場合も
ある。 当該臨水スペースLは、水際での休息、遊技、
或いは飲食施設の構築用として用いられる。
【0013】そして、上記した構築スペースJ、臨水ス
ペースLを含む基礎用構築体Uの非冠水部分は、アスフ
ァルト、タイル、人工芝、その他目的に応じた材料によ
る外装層Nで覆われている。 然し乍、水中にある部分
は、上記したように水の流れ、魚の回遊性等を阻害しな
いようにするため、基本的には外装層Nは一切設けない
ものとする。 図中、Rは水位線を表す。 なお、Sは
電線、ガス管、水道管等を通すための共同溝的利用に供
する連通溝状枠体部である。
【0014】そして、基礎用構築体Uの冠水部分は、区
画された多数の小空間を、前後、左右、上下に、互いに
連通させた状態で整然と結合して成る形態であるため、
絶好の魚礁として機能し、魚類の育成、繁殖を促すこと
ができる。 更に、ある程度の仕切を施すことにより、
魚介類の産卵場所としての利用を図ることもできる。
【0015】なお、図示の実施例においては、二段の臨
水スペースL,Lを設けるように構成してあるが、これ
に限定されるものではない。 すなわち、当該各種施設
構築用スペースは一段、若しくはこれ以上等、必要とす
る段数を適宜形成すれば良い。そして、当該スペース
は、あくまでも水と身近に親しむスペースとして利用す
るものであるが、下記のような利用も図られる。
【0016】すなわち、上記した臨海スペースLに想定
される各種施設であるが、プール等の遊泳施設、ヨット
ハーバー、船着き場、ウインドサーフィン、水上スキー
等の水上遊戯施設、魚釣り用突堤、キャンプ場所等、各
種の施設が考えられる。 勿論、水域であることから離
れた考え方で、例えば映画館、遊園地等の娯楽施設を設
けることも考えられる。
【0017】次に、上述した基礎用構築体Uの具体的構
成を説明する。 図6は当該基礎用構築体Uの一実施例
を表したものである。
【0018】そして、図3に示すような基礎用構築体U
は、図4に示すスペーサーユニットA、すなわち、連通
枠状を呈する基盤部1と、当該基盤部1の盤面に一体的
に突設した円錐台形状筒体部2とから成るスペーサーユ
ニットAを、所要数、図3に示すように、前後、左右、
上下に連結して構成したものである。 なお、図3に示
す積層段数は便宜的なものであり、これに限定されるも
のではない。
【0019】上記スペーサーユニットAであるが、図3
及び図4に示すように、二枚のスペーサーユニットAを
その互いの筒体部2を対向させた状態で上下に連結した
ものを一単位とし、これを所要単位、前後、左右、及び
上下の各方向に連結することに依って、基礎用構築体U
を形成する。 形成された基礎用構築体Uは、筒体部2
がスペーサー用柱として機能し、基盤部1で仕切られ、
かつ、互いに連通する多数の空間が形成された形態を呈
する。
【0020】なお、筒体部2相互の連結は、図4に示す
実施例にあっては、当該筒体部2の互いの頂面に差し込
まれる連結金具Pを介して確固に連結するように構成し
てあるが、当該連結手段はこれに限定されるものではな
い。
【0021】更に、当該スペーサーユニットAである
が、その保管時または輸送時等にあっては、下位に位置
するスペーサーユニットの円錐台形状筒体部2に対し
て、上位に位置するスペーサーユニットの円錐台形状筒
体部が嵌合させることに依って、互いに密な状態での積
重が可能化されるように構成してある。 従って、輸送
時または保管時の嵩高性の最小化が図られる。
【0022】なお、図4に示す実施例にあっては、四つ
の筒体部2を中心に対して対称的に形成するように構成
してあるが、当該筒体部2の配置形態及び形成個数は、
図示の実施例に限定されるものではない。 すなわち、
当該筒体部2は一個または適宜の複数個とすることが出
来る。
【0023】更に、上記筒体部2の形態も、図示のよう
な円錐台形状に限定されるものではないが、前記のよう
な密な状態での積重が出来る形態とすることが好まし
い。積重可能な形態であれば、多角形や楕円等任意の断
面形状を具えた筒体であっても良い。
【0024】更に、基盤部1の平面形状も、図4に示す
ような正四角形状以外、円形、楕円形、多角形等任意な
形状とすることも出来る。 換言すると、当該基盤部1
の平面形状は、同一面状に連続して組み合わせ可能とす
る形状であれば良い。
【0025】そして、多数のスペーサーユニットA群で
構成される基礎用構築体Uは、図3に示すように、垂直
補強用柱部Vと水平補強用梁部Wとを、後述するように
して縦横に配設することに依って、上方からの圧力に対
する強い耐性が付与されるような補強が施されている。
すなわち、上記のように形成された基礎用構築体Uに
は、その補強的役割を果たすための、下記するような補
強用ブロック部材が一体に組み込ませてある。
【0026】図8において、Bは柱形成用ユニット、C
は当該柱形成用ユニットBの上端に連結される分岐路形
成用ユニット、Dは当該分岐路形成用ユニットCの分岐
路に連結する梁部形成用ユニットである。 そして、当
該各ユニットB、C、Dは下記のように構成されてい
る。
【0027】上記した柱形成用ユニットBであるが、図
5に示すように、柱部構成用矩形枠部と、その端部に連
なる水平フランジ部とで構成される枠状体を、縦方向に
コーナー状に四分割された形態を具えている。 すなわ
ち、当該柱形成用ユニットBは、分割柱部3とこれに連
なる分割フランジ部4とを具えたものである。
【0028】そして、当該柱形成用ユニットBは、四つ
の当該ユニットBを、互いの分割柱部3の端縁を合致さ
せたものを一単位とするように構成してある。 なお、
合致状態にあるフランジ部の外形の大きさは、前述した
スペーサーユニットAにおける基盤部1と等大となるよ
うに構成してある。 更に、当該ユニットBの高さは、
スペーサーユニットAの高さと等しくなるように構成し
てある。
【0029】前記した分岐路形成用ユニットCである
が、図6に示すように、四隅に立ち上がらせるための柱
部と、その下縁に連設する分岐路用底板部とで構成され
る枠状体を、縦方向にコーナー状に四分割した形態を具
えたものである。 すなわち、当該分岐路形成用ユニッ
トCは、柱単体部5とこれの下縁に連設する分岐用分割
底板部6とを具えたものである。
【0030】そして、当該分岐路形成用ユニットCは、
これを四つ、互いの分岐用分割底板部6の端縁を合致さ
せたものを一単位とするように構成してある。 なお、
当該合致状態にある分岐路形成用ユニットCは、前記柱
形成用ユニットBのフランジ部上にぴったりと載設され
る大きさ、すなわち、両者の平面積が等大となるように
構成してある。
【0031】前記した梁部形成用ユニットDであるが、
図7に示すように、上記柱単体部5の上端面と面一に合
致する外向き上縁板部7と、当該柱単体部5と等しい高
さを具えた垂直板部8と、対向する当該柱単体部5の幅
の半分の幅を具えた底板部9とから成るものである。
【0032】そして、当該梁部形成用ユニットDは、こ
れを二つ、互いの底板部9の長さ方向の端縁を合致させ
たものを一単位とするように構成してある。なお、当該
梁部形成用ユニットDは、合致状態において、その上縁
板部7を含めた平面形状が、前述したスペーサーユニッ
トAにおける基盤部1と等大となるように構成してあ
る。
【0033】図8は上記した柱形成用ユニットB、分岐
路形成用ユニットC、梁部形成用ユニットDの連結状態
を表したものである。 そして、同図に示すものを一セ
ットとし、これを所要数連結することに依って、所要形
態、例えば格子状の梁が形成される。
【0034】更に、所要単位数の柱形成用ユニットBを
縦方向に連結することに依り、目的高さの柱が形成さ
れ、また、所要単位数の梁部形成用ユニットDを長手方
向に連結することに依り、目的長さの梁が形成される。
【0035】なお、上記した柱部及び梁部の内部空間に
は、図9に示すように充填材Eを充填する。 当該充填
材Eとしては、コンクリートのような強度の高い物質を
充填することが好ましい。 然し乍、構築場所に即応し
た適宜の充填材、例えば軽量性を加味した充填材等を使
用しても良い。
【0036】なお、上記梁部の内部空間に対しては、H
型鋼、木材等剛性の材料を充填しても良い。これは柱部
の空間のように流し込み充填に依存することなく、上方
からはめ込むようにしての充填が可能だからである。
【0037】ユニット部材相互の組立てに際しては、初
めに、二枚のスペーサーユニットAをその互いの筒体部
2を対向させた状態で上下に連結したものを一単位と
し、これを所要単位数、前後、左右及び上下方向に連結
することによって枠状基礎用構築体Uを形成する。 形
成された枠状基礎用構築体Uは、筒体部2をスペーサー
として所定の空間が形成された枠状基礎用構築体として
機能する。
【0038】また、上記したように形成された基礎用構
築体Uにおいて、補強を要する部分には、補強用の柱部
Vと梁部Wとを縦横に張り巡らすように、予め設定して
おく。
【0039】すなわち、柱形成用ユニットB、分岐路形
成用ユニットC、梁部形成用ユニットDを、図9に示す
ように組立て、これを上記した基礎用構築体U内に配置
する。
【0040】なお、当該各ユニットB,C,Dの平面寸
法及び高さ寸法を、スペーサーユニットAの平面寸法と
高さ寸法に合致させるような寸法的設定を施すことに依
り、当該各ユニットB,C,Dの組み込みは、これの該
当する部分に組み込むスペーサーユニットAに代えて、
当該各ユニットB,C,Dの填め込み的組み込みを行え
ば良い。
【0041】この状態で目的に応じた充填材Eを、上記
各ユニットB,C,Dで構成される空洞部に流し込め
ば、基礎用構築体Uに対する補強が果たされる。
【0042】なお、図3に示すように、基礎用構築体U
は多段的に構築されたものである。従って、下端から最
初の水平補強用梁部Wに至るまでの部分を一段とし、最
下位段を形成した後に、その上部に二段目を形成すると
言うように、所要段数に達するまで、一段づつ下方から
順次形成するような工法を採るものである。
【0043】
【発明の効果】本発明は請求項1に記載のような構成、
すなわち、区画された多数の小空間を、前後、左右、上
下に、互いに連通させた状態で整然と結合して成る形態
を具えた基礎用構築体Uを、水底地盤Hから立ち上がら
せて構築し、当該基礎用構築体Uの非冠水部分を所要構
築物の構築用スペースJとし、更に、基礎用構築物Uの
上記小空間の存在に基づき、水の流れ、魚の回遊性等を
阻害しないように構成したから、広い面積を具えた構築
用スペースJを水底地盤H上に構築することが出来る。
そして、基礎用構築体Uは、区画された多数の小空間
が互いに連通させた事に基づき、透水性、流水性を保つ
ものであるから、当該基礎用構築体Uを水底地盤Hから
立ち上がらせて構築しても、水の流れ、魚の回遊性等を
阻害することがなく、生態系に悪影響を及ぼす恐れを皆
無とする
【0044】本発明は請求項2に記載のような構成、す
なわち、基礎用構築体Uにおける構築スペースJの両側
部に、段差を設けて臨水性を高めた臨水スペースLを所
要段数連設するように構成したから、親水性が高めら
れ、当該臨水スペースLは、水際での休息、遊技、或い
は飲食施設の構築用として用いられる。
【0045】本発明は請求項3に記載のような構成、す
なわち、基礎用構築体Uの冠水部分を、魚の産卵場所及
び魚礁として機能させるように構成したから、本発明
は、単に水上構築物を構築するに留まらず、水産物の、
増殖、育成用としての役割も果たすこととなる。本発明
は請求項4に記載のような構成、すなわち、基礎用構築
体Uとして、基盤部1の盤面に筒体部2を突設して成る
スペーサーユニットAを、前後左右及び上下方向に連結
することに依って組み立てられる多段の枠状構造物に対
して、垂直補強用柱部Vと水平補強用梁部Wとを縦横に
配設することに依り、基礎用構築体Uに対する堅牢性及
び安定性が格段に向上化し、例えば台風等に際しても、
強風の吹き付け、及び、水のうねり、等の破壊力に対し
強い耐性を発揮する。
【0046】本発明は請求項5に記載のような構成、す
なわち、基礎用構造物U内に配設する垂直補強用柱部V
と水平補強用梁部Wの形成を、互いに連通されかつ縦横
に組み込んだ空洞部形成用ユニット内に対する充填物充
填に基づき形成するようにすることに依り、作業の重労
働性が解消される。なぜならば、剛性の補強材を用いた
場合、その重量に基づき、力仕事的作業を余儀なくされ
るが、本発明にあっては充填物の流し込み的充填に依存
することが出来るから、作業負担の軽減化が図られる。
同時に、補強部材の輸送及び管理の合理化も図られ
る。
【0047】本発明は請求項6に記載のような構成、す
なわち、垂直補強用柱部Vと水平補強用梁部Wを縦横に
形成するための空洞部形成用ユニットとして、柱部構成
用矩形枠部とその端部に連なる水平フランジ部とで構成
される枠状体を、所要数に分割形成して成る柱形成用ユ
ニットBと、四隅に立ち上がらせた柱部と、その下縁に
連設する分岐路用底板部とで構成される枠状体を、所要
数に分割形成して成り、かつ、上記柱形成用ユニットB
上に連結するための分岐路形成用ユニットCと、外向き
上縁板部7と垂直板部8と底板部9とで構成される枠状
体を、所要数に分割形成して成り、かつ、上記分岐路形
成用ユニットCの分岐口に連結するための梁部形成用ユ
ニットD、とで構成することに依り、各ユニットの分割
に基づくコンパクト性から、保管作業、輸送作業の容易
化、並びに軽量性から、構築作業の簡便化が図られる。
【0048】本発明は請求項7に記載のような構成、す
なわち、柱形成用ユニットBと、分岐路形成用ユニット
Cと、梁部形成用ユニットDとの平面寸法と高さ寸法と
を、スペーサーユニットAの平面寸法と高さ寸法に合致
させるように構成することに依り、当該各ユニットB,
C,Dの組み込みは、これの該当する部分のスペーサー
ユニットAに代えて行うと言う、当該各ユニットB,
C,Dの填め代え的組み込みが果たされる。 従って、
作業の迅速化及び簡便化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を表した説明用斜視図であ
る。
【図2】本発明の要旨部材たる基礎用構築体Uの説明用
正面図である。
【図3】本発明に用いる基礎用構築体Uの一実施例を表
した説明用縦断面図である。
【図4】スペーサーユニットAの斜視図である。
【図5】柱形成用ユニットBを表した参考用斜面図であ
る。
【図6】分岐路形成用ユニットCを表した参考用斜面図
である。
【図7】梁部形成用ユニットDを表した参考用斜面図で
ある。
【図8】柱形成用ユニットBと、分岐路形成用ユニット
Cと、梁部形成用ユニットDとを組立て連結した状態を
表した参考用斜面図である。
【図9】枠状基礎用構築体Uにおける各ユニットを組み
立てた状態を表した参考用縦断面図である。
【図10】枠状基礎用構築体Uにおける各ユニットを組
み立てた状態を表した参考用平面図である。
【符号の説明】
U 基礎用構築体 J 構築用スペース L 臨水スペース N 外装層 R 水位線 V 垂直補強用柱部 W 水平補強用梁部 A スペーサーユニット 1 基盤部 2 筒体部 P 連結金具 B 柱形成用ユニット 3 分割柱部 4 分割フランジ部 C 岐路形成用ユニット 5 柱単体部 6 分岐用分割底板部 D 梁部形成用ユニット 7 外向き上縁板部 8 垂直板部 9 底板部 E 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 宏三郎 茨城県日立市金沢町1丁目10番15号 Fターム(参考) 2B104 FA13 2D018 BA11 EA11 2D051 AA02 AB04 AF03 AF07 AF11 AG01 AG05 DA01 DA16 DA19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 区画された多数の小空間を、前後、左
    右、上下に、互いに連通させた状態で整然と結合して成
    る形態を具えた基礎用構築体(U)を、水底地盤(H)
    から立ち上がらせて構築し、当該基礎用構築体Uの非冠
    水部分を所要構築物の構築スペース(J)とし、更に、
    基礎用構築体(U)の上記小空間の存在に基づき、水の
    流れ、魚の回遊性等を阻害しないように構成した水底地
    盤上に設ける基礎構築物。
  2. 【請求項2】 基礎用構築体(U)における構築スペー
    ス(J)の両側部に、段差を設けて臨水性を高めた臨水
    スペース(L)を所要段数連設した請求項1に記載の水
    底地盤上に設ける基礎構築物。
  3. 【請求項3】 基礎用構築体(U)の冠水部分に、魚の
    産卵場所及び魚礁として機能させるように構成した請求
    項1または請求項2に記載の水底地盤上に設ける基礎構
    築物。
  4. 【請求項4】 基礎用構築体(U)として、基盤部
    (1)の盤面に筒体部(2)を突設して成るスペーサー
    ユニット(A)を、前後左右及び上下方向に連結するこ
    とに依って組み立てられる多段の枠状構造物に対して、
    垂直補強用柱部(V)と水平補強用梁部(W)とを縦横
    に配設するように構成した構築体を用いて成る請求項1
    又は請求項2に記載の水底地盤上に基礎を構築する道
    路。
  5. 【請求項5】 枠状構造物(U)内に配設する垂直補強
    用柱部(V)と水平補強用梁部(W)の形成を、互いに
    連通されかつ縦横に組み込んだ空洞部形成用ユニット内
    に対する充填物充填に基づき形成するようにした請求項
    3に記載の水底地盤上に基礎を構築する道路。
  6. 【請求項6】 垂直補強用柱部(V)と水平補強用梁部
    (W)を縦横に形成するための空洞部形成用ユニットと
    して、 柱部構成用矩形枠部とその端部に連なる水平フランジ部
    とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成る柱
    形成用ユニット(B)と、 四隅に立ち上がらせた柱部と、その下縁に連設する分岐
    路用底板部とで構成される枠状体を、所要数に分割形成
    して成り、かつ、上記柱形成用ユニット(B)上に連結
    するための分岐路形成用ユニット(C)と、 外向き上縁板部(7)と垂直板部(8)と底板部(9)
    とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成り、
    かつ、上記分岐路形成用ユニット(C)の分岐口に連結
    するための梁部形成用ユニット(D)とで構成して成る
    請求項4に記載の水底地盤上に基礎を構築する道路。
  7. 【請求項7】 柱形成用ユニット(B)と、分岐路形成
    用ユニット(C)と、梁部形成用ユニット(D)との平
    面寸法と高さ寸法とを、スペーサーユニット(A)の平
    面寸法と高さ寸法に合致させるように構成した請求項5
    に記載の水底地盤上に基礎を構築する道路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017089A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Daikure Co Ltd サンゴ増養殖用構造物の格子状構造物の連結具
JP2013023899A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk 道路構造
JP2013028912A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk 道路構造

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