JP2001039746A - セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたコンクリート - Google Patents
セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたコンクリートInfo
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/04—Waste materials; Refuse
- C04B18/16—Waste materials; Refuse from building or ceramic industry
- C04B18/167—Recycled materials, i.e. waste materials reused in the production of the same materials
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Abstract
ンクリート再生微粉末を有効利用し、コンクリート廃材
をリサイクルできるとともに、発熱量の小さい高強度で
高流動性のコンクリートを提供する。 【解決手段】 粒径0.15mm未満のコンクリート再生微粉
末と、無水石膏及び/又はシリカ質微粉末を含有してな
るコンクリート組成物、無水石膏及び/又はシリカ質微
粉末の無水石膏、シリカ質微粉末各々の単位量が10〜50
kg/m3である該コンクリート組成物、単位セメント量が3
50kg/m3以下である該コンクリート組成物、並びに、該
コンクリート組成物を使用してなり、断熱温度上昇量が
50℃以下であるコンクリートを構成とする。
Description
物を解体するときなどに発生するコンクリート廃材から
得られるコンクリート再生微粉末を有効利用して得られ
るコンクリート混和材、セメント組成物、及びそれを用
いたコンクリートに関する。
や、高強度化等の機能向上に伴い、解体工事によって多
量のコンクリート廃材が発生している。そして、そのコ
ンクリート廃材の約半分は道路舗装用路盤材等に再利用
され、残りのコンクリート廃材は、これまで、山間部や
海面埋め立てなどに廃棄処理されてきた(無機マテリア
ル、Vol.4、491〜499頁、1997、無機マテリアル学会発
行)。しかしながら、この廃棄処理地が不足したり、遠
方になるなどによる不法投棄は環境汚染とも関連して大
きな社会問題となっており、環境保全や省資源的な見地
からも、コンクリート廃材を有効利用する方法が求めら
れている。
材は採取が困難になってきており、骨材資源の枯渇問題
の解消とコンクリート廃材の有効利用の両面から、コン
クリート廃材を破砕して得られる再生骨材のコンクリー
ト構造物構築への使用が検討されており、コンクリート
廃材の有効なリサイクル方法として期待されている(無
機マテリアル、Vol.4、491〜499頁、1997、無機マテリ
アル学会発行)。しかしながら、コンクリート廃材を破
砕する際、セメント水和物や骨材の微粉砕物が多量に発
生するという課題があった。
用方法がなく、殆ど廃棄処分されており、微粉砕物の再
利用は、コンクリート廃材のリサイクルにおいて解決し
なければならない課題となっていた。
品質の確保等の面から高流動コンクリートの技術開発が
進み、実用化されてきている(高流動コンクリート施工
指針、土木学会発行 1998年)。また、自重によりある
程度の変形性は有するが、バイブレータ等の振動機によ
って、変形させ、締固めを行う通常のコンクリートに比
べて、高流動コンクリーは、締固めをしないで型枠内に
充填するような自己充填性を有するコンクリートであ
り、高流動性と適度な材料分離抵抗性を併せ持つ必要が
ある。
性能減水剤の減水剤の添加により得られる。また、適度
な材料分離抵抗性を得るには、セメント等の粉体量を増
加し、水粉体比を小さくしてコンクリートの粘性を上げ
る方法がある(高流動コンクリート施工指針、土木学会
発行 1998年)。しかしながら、粉体量を増加させるた
めに単位セメント量を多くすると、水和熱による温度ひ
び割れが発生するおそれが高くなるという課題があっ
た。このため高流動コンクリートとしての性能を確保で
きる範囲内で、単位セメント量をできるだけ少なくして
温度上昇を抑制し、比較的活性が低く、発熱量の小さい
粉体を使用してコンクリートの粘性を確保することが求
められるが、単位セメント量を低減すると強度発現性が
低下するという課題があった。
意検討した結果、コンクリート廃材を破砕する際に発生
する微粉砕物を有効利用した特定の材料を使用すること
により、コンクリート廃材をリサイクルするとともに、
発熱量の小さい、高強度、かつ、高流動性のコンクリー
トが得られるという知見を得て、本発明を完成するに至
った。
15mm未満のコンクリート再生微粉末と、無水石膏及び/
又はシリカ質微粉末を含有してなるセメント混和材であ
り、セメントと該セメント混和材とを含有してなるセメ
ント組成物であり、さらに、減水剤を含有してなる該セ
メント組成物であり、無水石膏、シリカ質微粉末各々の
単位量が10〜50kg/m3である該セメント組成物であり、
単位セメント量が350kg/m3以下である該セメント組成物
であり、該セメント組成物を使用してなり、断熱温度上
昇量が50℃以下であるコンクリートである。
再生微粉末と、無水石膏及び/又はシリカ質微粉末(以
下、混和材という)を含有してなるセメント混和材であ
り、セメントと該セメント混和材を含有してなるセメン
ト組成物であり、該セメント組成物を使用してなるコン
クリート、特に、高流動コンクリートである。
(以下、再生粉という)とは、コンクリート廃材を粉砕
したときに発生する微粉砕物を分級して得た粒径0.15mm
未満のものである。コンクリート廃材の発生源や採取法
については特に限定されるものではないが、一般には、
コンクリート建造物の解体や改築によって発生した廃材
からコンクリート廃材を任意の手段で選別し、破砕機等
で破砕することにより得られる。コンクリート廃材の破
砕機は対象とするコンクリート廃材の大きさに応じて適
宜選定すれば良く、特に限定されるものではない。コン
クリート廃材の破砕処理を行うと、モルタルが付着した
粗骨材や、セメント水和物や骨材等の微粉砕物などが得
られる。これらを任意の分級方法、例えば、振動篩等を
用いて分級し、粒径0.15mm未満のものを再生粉として回
収する。この再生粉は、比較的活性が低く、コンクリー
ト中に配合しても殆ど発熱に寄与しないものである。得
られた再生粉をコンクリート中に配合し、粉体量を増加
させて、材料分離の起こらない、また、流動性が低下し
て作業性も悪くならない適度な粘性を付与することで高
流動コンクリートを製造することが可能である。なお、
コンクリート廃材の破砕処理によって、得られる粒径5
mm以上のものは再生粗骨材、粒径0.15mm以上、5mm未満
のものは再生細骨材として利用することが可能である。
再生粉の単位量は、50〜400kg/m3が好ましく、100〜300
kg/m3がより好ましい。50kg/m3未満では粉体量が少な
く、適度な粘性を付与して高流動コンクリートとするの
に充分でない場合があり、400kg/m3を越えると、コンク
リートの粘性が高くなり過ぎ、作業性が悪くなるばかり
でなく、流動性も低下する場合がある。
II型無水石膏、フッ酸製造時に副生する無水石膏、並び
に、二水石膏、半水石膏、及びIII型無水石膏を加熱処
理して得られた無水石膏等が挙げられる。無水石膏の粒
度は、ブレーン比表面積値で、3,000〜10,000cm2/gが好
ましく、4,000〜8,000cm2/gがより好ましい。3,000cm2/
g未満では強度発現性が充分でない場合があり、10,000c
m2/gを越えてもさらなる強度増進が期待できない。
コンやシリコン合金を電気炉で製造するときに発生する
シリカフュームや、メタカオリン、及びアエロジル等が
挙げられる。シリカ質微粉末の粒度は、BET比表面積
値で、10〜30m2/gが好ましく、15〜25m2/gがより好まし
い。10m2/g未満では強度発現性が充分でない場合があ
り、30m2/gを越えてもさらなる強度の増進が期待できな
い。
々単位量で10〜50kg/m3の範囲が好ましく、20〜40kg/m3
がより好ましい。10kg/m3未満では強度発現性が充分で
ない場合があり、50kg/m3を越えてもさらなる強度増進
効果が期待できず、経済的にも好ましくない。なお、無
水石膏やシリカ質微粉末を単独で添加した場合に得られ
る効果に対して、これらを任意に併用した場合には、相
乗的により高い効果が得られ、強度発現性が向上する。
るものではなく、普通、早強、超早強、中庸熱、耐硫酸
塩、及び低熱等の各種ポルトランドセメント、高炉セメ
ント、シリカセメント、及びフライアッシュセメント等
の各種混合セメント、普通ポルトランドセメントと中庸
熱ポルトランドセメントなどの二種類のセメントの混合
物の二成分系セメント、普通ポルトランドセメント、高
炉セメント、及びシリカセメントの三種類のセメントの
混合物の三成分系セメント、並びに、粒度調整セメント
等が挙げられる。本発明の単位セメント量は、セメント
の種類などによって変化し、特に限定されるものではな
いが、通常、350kg/m3以下が好ましく、300kg/m3以下が
より好ましい。350kg/m3以下とすることで水和熱を低く
抑え、温度ひび割れを入りにくくすることが可能であ
る。
る目的で減水剤を用いることが好ましい。本発明で減水
剤とは、高性能AE減水剤や高性能減水剤であって、具
体的には、ナフタレン系として花王社製商品名「マイテ
ィ2000S」等、ポリカルボン酸系としてエヌエムビ
ー社製商品名「レオビルドSP8N」等、メラミン系と
して日本シーカ社製商品名「シーカメントFF」等、及
びアミノスルホン酸系として藤沢薬品工業社製商品名
「パリックFP200S」等が挙げられる。減水剤の使
用量は特に限定されるものではないが、高性能AE減水
剤の場合、通常、セメントと再生粉の合計100重量部に
対して、0.3〜3.0重量部使用される。
れるものではないが、通常、コンクリート1m3中150〜1
80kg程度使用される。
はなく、通常使用される、天然砂、天然砂利、砕砂、砕
石、軽量骨材、及び重量骨材等が使用可能であり、その
使用量は、使用材料により異なり、特に限定されるもの
ではない。
て、必要に応じてAE剤や、セルロース系、アクリル
系、グリコール系、バイオポリマー、及び無機増粘剤等
の各種増粘剤を使用することができる。
り、練混ぜ方法や装置については特に限定されるもので
はないが、練混ぜミキサについて一例を挙げると、水平
2軸強制型、パン型強制型、傾胴型、及びデュアル型ミ
キサ等が使用可能である。
量を50℃以下とすることが好ましい。50℃を越えると温
度ひび割れが発生するおそれが高くなる。さらに、温度
ひび割れの発生する確率を低減する場合には45℃以下と
することがより好ましい。断熱温度上昇量は、セメント
の種類やセメントの量などで調整することが可能であ
る。
る。
材率47%の配合で構築したコンクリート構造物を解体し
て得られたコンクリート廃材をジョークラッシャー破砕
機で破砕し、その破砕物を振動篩で分級し、粒径0.15mm
未満のものを再生粉として回収した。表1に示すセメン
ト(C)、細骨材(S)、粗骨材(G)、再生粉、混和
材、及び水(W)を配合し、さらに、スランプフローを
650±50mmに合わせるように減水剤を配合して、20℃の
試験室内で、水平2軸強制ミキサを使用し、120秒間練
混ぜコンクリートを調製し、スランプフロー、断熱温度
上昇量、及び圧縮強度を測定した。結果を表1に併記す
る。
委員会高流動コンクリート研究小委員会、自己充填型の
高流動コンクリートの試験方法(案)、スランプフロー
試験方法のA法に準拠 断熱温度上昇量:東京理工社製断熱温度上昇測定装置を
用いて打設温度20℃で測定 圧縮強度 :φ10×20cmの円柱供試体を作製して標準養
生し、材齢28日における圧縮強度を、JIS A 1108 コン
クリートの圧縮強度試験方法に準拠して測定
は、単位量で10〜50kg/m3の範囲が好ましく、20〜40kg/
m3がより好ましい。また、無水石膏やシリカ質微粉末を
各々単独で添加した場合に得られる効果に対して、これ
らを併用した場合には、相乗的により高い効果が得ら
れ、強度発現性が向上する。
った。結果を表2に併記する。
断熱温度上昇量は50℃以下とすることが好ましい。50℃
を越えると温度ひび割れが発生する恐れが高くなるので
好ましくない。
物を使用することにより、コンクリート廃材を破砕する
際に発生するコンクリート再生微粉末を有効利用し、コ
ンクリート廃材をリサイクルできるとともに、発熱量の
小さい高強度で高流動性のコンクリートが得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 粒径0.15mm未満のコンクリート再生微粉
末と、無水石膏及び/又はシリカ質微粉末を含有してな
るセメント混和材。 - 【請求項2】 セメントと請求項1記載のセメント混和
材とを含有してなるセメント組成物。 - 【請求項3】 セメント、請求項1記載のセメント混和
材、及び減水剤を含有してなるセメント組成物。 - 【請求項4】 無水石膏、シリカ質微粉末各々の単位量
が10〜50kg/m3であることを特徴とする請求項2又は3
記載のセメント組成物。 - 【請求項5】 単位セメント量が350kg/m3以下であるこ
とを特徴とする請求項2〜4のうちの1項記載のセメン
ト組成物。 - 【請求項6】 請求項2〜5のうちの1項記載のセメン
ト組成物を使用してなり、断熱温度上昇量が50℃以下で
あることを特徴とするコンクリート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34281599A JP2001039746A (ja) | 1999-05-27 | 1999-12-02 | セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたコンクリート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14809099 | 1999-05-27 | ||
JP11-148090 | 1999-05-27 | ||
JP34281599A JP2001039746A (ja) | 1999-05-27 | 1999-12-02 | セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたコンクリート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001039746A true JP2001039746A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=26478427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34281599A Pending JP2001039746A (ja) | 1999-05-27 | 1999-12-02 | セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたコンクリート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001039746A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003093191A1 (en) * | 2002-05-06 | 2003-11-13 | Re-Form System Co., Ltd. | Method for manufacturing recycle cement |
KR20030093056A (ko) * | 2002-06-01 | 2003-12-06 | 오영수 | 1종 재생골재를 이용한 포러스 콘크리트의 제조 및 포장기술 |
KR100808113B1 (ko) | 2006-05-03 | 2008-02-29 | 중앙대학교 산학협력단 | 슬럼프 손실 개선을 위한 분말형 혼화제의 제조방법 |
KR100984211B1 (ko) | 2009-10-28 | 2010-09-28 | 공주대학교 산학협력단 | 폐콘크리트에서 얻어지는 폐콘크리트 미분말을 이용한 콘크리트 조성물 |
JP2016117040A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 淑 百瀬 | 超微粉体含有物の固化材及び固化方法 |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34281599A patent/JP2001039746A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100984211B1 (ko) | 2009-10-28 | 2010-09-28 | 공주대학교 산학협력단 | 폐콘크리트에서 얻어지는 폐콘크리트 미분말을 이용한 콘크리트 조성물 |
JP2016117040A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 淑 百瀬 | 超微粉体含有物の固化材及び固化方法 |
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