JP2001037399A - ネズミ捕獲器 - Google Patents

ネズミ捕獲器

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JP2001037399A
JP2001037399A JP11211806A JP21180699A JP2001037399A JP 2001037399 A JP2001037399 A JP 2001037399A JP 11211806 A JP11211806 A JP 11211806A JP 21180699 A JP21180699 A JP 21180699A JP 2001037399 A JP2001037399 A JP 2001037399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捕獲器本体に開口された侵入口が少ないた
め、捕獲効率が悪い上、侵入口より捕獲器本体内が見通
せるため、警戒心の強いネズミを捕獲しにくい。 【解決手段】 箱形に形成された捕獲器本体1の両端板
1aと両側板1c及び上面板1bの少なくとも2面に、
1個以上の侵入口2を開口し、かつ両端板1aや両側板
1cに開口された侵入口2には筒体3を接続してトンネ
ル状に形成すると共に、上記捕獲器本体1内に、ネズミ
を粘着する粘着手段4を設けたもので、侵入口2が多い
ため、捕獲効率が向上すると共に、侵入口2より捕獲器
本体1内が見通せないため、警戒心の強いネズミでも容
易に捕獲することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はネズミの侵入口を
改善したネズミ捕獲器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のネズミ捕獲器としては、例
えば特開平5−70280号公報や、特開平8−116
854号公報、特許第2694338号公報に記載され
たものが公知である。
【0003】上記特開平5−70280号公報に記載さ
れたネズミ捕獲器は、角筒状の筒体の両端に、上端側が
扉支軸により回動自在に支承された扉が設けられてい
て、筒体内に設置されたエサに誘引されたネズミが両端
部の侵入口より扉を開けて筒体内へ侵入すると、侵入口
の扉が閉まって、筒体内よりネズミが出られないように
したもので、習性のの異なるモグラも捕獲できるように
構成されている。
【0004】また特開平8−116854号公報に記載
のネズミ捕獲器は、両端が開口したネズミ捕獲器内に粘
着紙とエサを置いて、エサに誘引されたネズミがネズミ
捕獲器内に侵入すると、ネズミに粘着紙が粘着して、ネ
ズミを捕獲するようにしたものである。
【0005】さらに特許第2694338号公報に記載
のネズミ捕獲器は、両端に侵入口を有する捕獲器本体内
に、天井の低い通路を設け、この通路の天井に粘着面を
設けて、侵入口より侵入したネズミやゴキブリが通路を
通過しようとすると、天井の粘着具にネズミやゴキブリ
の背中が粘着されて、ネズミやゴキブリを捕獲するよう
にしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記何れの公報
のネズミ捕獲器も、捕獲器本体の両端などの2個所のネ
ズミの侵入口を設けた構造のため、捕獲器本体内へネズ
ミが侵入する確率が低く、その結果ネズミの捕獲率も低
いなどの不具合がある。また特開平8−116854号
公報や、特許第2694338号公報記載のネズミ捕獲
器では、侵入口より捕獲器本体内が見通せるため、警戒
心の強いネズミは、侵入口より捕獲器本体内を覗くだけ
で逃げ出すことが多いことから、ネズミを効率よく捕獲
することができないなどの不具合もある。
【0007】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、捕獲器本体の周囲や上面に多く
の侵入口を有し、かつ侵入口より捕獲器本体が見通せな
いようにしたネズミ捕獲器を提供して、ネズミの捕獲が
効率よく行えるようにすることを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、箱形に形成された捕獲器本体の
両端板と両側板及び上面板の少なくとも2面に、1個以
上の侵入口を開口し、かつ両端板や両側板に開口された
侵入口には筒体を接続してトンネル状に形成すると共
に、上記捕獲器本体内に、ネズミを粘着する粘着手段を
設けたものである。
【0009】上記構成により、捕獲器本体に設けられた
多くの侵入口よりネズミが侵入する確率が上がるため、
ネズミの捕獲率も向上すると共に、侵入口に接続された
筒体のトンネル効果により、侵入口より捕獲器本体内が
見通せないため、警戒心の強いネズミであっても、容易
に捕獲することができる。
【0010】また捕獲器本体が箱形のため、捕獲された
ネズミの糞、尿などで周囲を汚損することがないと共
に、捕獲したネズミを見ずに処理できるため、処理時使
用者に不快感や恐怖心を与えることが少ない。
【0011】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、侵入口に接続された筒体を、侵入口側より順次奥
へ小径となるテーパ状に形成すると共に、筒体の周囲
に、軸線に沿って複数のスリットを形成したものであ
る。
【0012】上記構成により、侵入口より侵入したネズ
ミが筒体を抜けると筒体の弾性により径が縮小してネズ
ミが逃げ出すのを阻止するため、捕獲器本体内へ侵入し
たネズミを確実に捕獲することができる。
【0013】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、上面板に開口された侵入口に、長手方向に切り込
みを有する薄膜を張設したものである。
【0014】上記構成により、上面板の侵入口へネズミ
が乗ると、ネズミの重みで薄膜が切り込みより開放し
て、ネズミが捕獲器本体内へ落下し、粘着手段により粘
着捕獲されるようになる。
【0015】上記目的を達成するため請求項4記載の発
明は、上面板に、周囲と中央に切り込みを入れることに
より形成したものである。
【0016】上記構成により、別部材を使用せずに上面
板に侵入口を形成できるため、安価にネズミ捕獲器が提
供できる。
【0017】上記目的を達成するため請求項5記載の発
明は、捕獲器本体を紙などの可燃材料により形成したも
のである。
【0018】上記構成により、ネズミを捕獲したら、可
燃ごみとして廃棄することができるため、後処理が容易
に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1はネズミ捕獲器の斜視図、図2は
同縦断面図、図3及び図4は侵入口の変形例を示す説明
図である。
【0020】これら図において1は捕獲器本体で、厚紙
などの可燃性材料により長方体状の箱形に形成されてお
り、両端板1aの下部側隅角部にそれぞれ2個所、上面
板1bのほぼ中央部に1個所の計5個所に侵入口2が開
口されている。捕獲器本体1の両端板1aに開口された
侵入口2は、左右が同径もしくは、一方が大径、そして
他方が小径に形成されていて、種類の異なるネズミが侵
入できるよう、大径な侵入口2はクマネズミなどの大型
のネズミが侵入できる大きさに、そして径の小さな侵入
口2は、ハツカネズミや子ネズミが侵入できる大きさ
に、そして中径の侵入口はイエネズミが侵入できる大き
さに、それぞれ口径が設定されていると共に、これら侵
入口2の内側には、侵入口2より捕獲器本体1内が容易
に見通せないよう、筒体3によりトンネル状に形成され
ている。
【0021】上記筒体3は、捕獲器本体1の側板1c内
面に沿って水平に固着されていて、一端側が侵入口3に
接続されていると共に、他端側は捕獲器本体1内のほぼ
中央に設置された粘着手段4の受け皿4a近傍に達して
いる。上記粘着手段4は高さの低い周壁により周囲が囲
まれた角皿状の受け皿4a内に、例えばポリブテンより
なる粘着面4bを形成したもので、ネズミがこの粘着面
4bに触れると、ネズミに粘着して、捕獲器本体1内よ
り脱出できないようにするもので、捕獲器本体1内へネ
ズミを誘引するため、粘着面4bの中央部にエサ5が設
置できるようになっている。
【0022】一方捕獲器本体1の上面板1bに設けられ
た侵入口2は、上面板1b上に乗ったネズミを捕獲器本
体1内へ落とし込む落とし穴としての機能を有するもの
で、上面板1bの長手方向に細長いほぼ楕円状の開口部
2aに樹脂フィルムよりなる薄膜6が、上面板1bの内
側より貼着されている。上記開口部2aはクマネズミ等
の大型のネズミでも落とし込める大きさとなっていると
共に、薄膜の中央には、長手方向の長さ一杯に切り込み
6aが形成されていて、この切り込み6aにより捕獲器
本体1内にネズミが落とし込めるようになっている。
【0023】なお薄膜6は不透明となるように着色すれ
ば、侵入口2より捕獲器本体1内を見通せないので、警
戒心の強いネズミでも捕獲することができるが、捕獲器
本体1内に設置したエサ5がよく見えるように透明また
は半透明にしてもよい。
【0024】次に上記構成されたネズミ捕獲器の作用を
説明する。ネズミを捕獲するに当たっては、ネズミを効
率よく捕獲するため、ネズミを捕獲器本体1内へ誘引す
るエサ5を粘着面4cの中央部に設置したら、捕獲器本
体1をネズミの出そうな場所へ設置する。ネズミは捕獲
器本体1内に設置されたエサ5の臭いなどに誘引され
て、捕獲器本体1の周囲に達すると、侵入口2より捕獲
器本体1内を覗くが、捕獲器本体1の両側板1aに開口
された侵入口2は、筒体3によりトンネル状となってい
て、捕獲器本体1内を容易に見通すことができないの
で、警戒心の強いネズミでも侵入口2より捕獲器本体1
内へ侵入する。
【0025】捕獲器本体1内に侵入したネズミは、筒体
3を通り抜けたところでエサ5に達するが、エサ5の周
囲は粘着面4bとなっているため、エサ5に到達したと
ころで、足や体に粘着面4bが粘着し捕獲される。また
両端板1aに開口された侵入口2より侵入せず、捕獲器
本体1の上面板1bに登ったネズミは、上面板1bに開
口された落とし穴構造の侵入口2より捕獲器本体1内に
落下して、侵入口2の下方に設置された粘着手段4の粘
着面4bに粘着され、捕獲される。
【0026】以上のように捕獲器本体1の周辺や上面に
多くの侵入口2が開口されていることから、捕獲記本体
1内へネズミが侵入する確率が上がり、これによってネ
ズミの捕獲率も向上すると共に、侵入口2より捕獲器本
体1内が容易に見通せないため、警戒心の強いネズミで
も、容易に捕獲することができるようになる。
【0027】また捕獲器本体1内にネズミが捕獲された
ら、捕獲器本体1ごと可燃ゴミとして廃棄することがで
きるため、捕獲後の処理も容易である。
【0028】なお上記実施の形態では、捕獲器本体1の
両端板1aと上面板1bに侵入口2を設けたが、両側板
1cにも設けても勿論よい。
【0029】また両端板1aに開口された侵入口2に接
続する筒体3は、図3の変形例に示すように、侵入口2
より奥に行くに従い順次径が小さくなるテーパ状にし
て、周囲に軸線方向に複数のスリット3aを形成しても
よいこれによってネズミはスリット3aより筒体3を押
し広げながら捕獲器本体1内へ侵入し、筒体3を通り抜
けると、筒体3の弾性により径が縮小して、ネズミが出
られなくなるため、粘着面4bに粘着しないネズミで
も、逃げようとして捕獲器本体1内を走り回っている間
に、粘着面4bに確実に粘着させることができる。
【0030】一方図4は捕獲器本体1の上面板1bに開
口された侵入口2の変形例を示すもので、図4の(イ)
は上面板1bに周辺の一部を折り線2bとして残して、
周囲と中央に切り込み2c,2dを形成したもので、ネ
ズミが侵入口2に乗ると、ネズミの重みで切り込み2
c,2dより侵入口2が開口し、侵入口2に乗ったネズ
ミを捕獲器本体1内へ落とし込むことができる。
【0031】また図4の(ロ)は侵入口2の開口部2a
に薄膜6を設けた侵入口2を複数個設けた変形例、図4
の(ハ)は切り込み2c,2dで形成した侵入口2を複
数個設けた変形例を示すもので、何れも侵入口2の数が
増すため、捕獲率を上げることができる。
【0032】さらに図5及び図6は捕獲器本体1の変形
例を示すもので、次にこれを説明する。この捕獲器本体
1の変形例では、両端板1aに開口された長方形状の侵
入口2の下辺を内側へ折り返して、傾斜面1dを形成
し、その上方に侵入口2より侵入したネズミが出られな
いようにするため逆止板1eを設けたものである。
【0033】逆止板1eは侵入口2の上辺を内側へ折り
返すことにより形成されていて、侵入口2より捕獲器本
体1内へ侵入したネズミが逃げようとして逆止板1eを
押しても、逆止板1eが開かないように、逆止板1eの
先端は傾斜面1dの上端に内側より係止できるようにな
っている。また捕獲器本体1の意匠効果を高めるため
に、両端板1aには猫などの動物の顔や、キャラクタな
どが印刷などの手段で表示されている。
【0034】上記構成された捕獲器本体1は、内部に置
かれたエサ5の匂いなどに誘引されて、侵入口2より逆
止板1eを押し開けてネズミが捕獲器本体1内へ侵入す
ると、逆止板1eが閉じてネズミが出られなくなり、捕
獲器本体1内を走り回っている間に、粘着面4bに粘着
されて捕獲されるもので、逆止板1eにより捕獲器本体
1内が見通せないため、警戒心の強いネズミも容易に捕
獲することができる。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、箱状に
形成された捕獲器本体の両端板と両側板及び上面板の少
なくとも2面に1個所以上の侵入口を開口すると共に、
両端板や両側板に開口された侵入口には、筒体を接続し
てトンネル状としたことから、捕獲器本体に設けられた
多くの侵入口よりネズミが侵入する確率が上がるため、
ネズミの捕獲率も向上すると共に、侵入口に接続された
筒体のトンネル効果により、侵入口より捕獲器本体内が
見通せないため、警戒心の強いネズミであっても、容易
に捕獲することができる。
【0036】また捕獲器本体が箱形構造のため、捕獲さ
れたネズミの糞、尿などで周囲を汚損することがない
上、捕獲したネズミを見ずに処理できるため、処理時使
用者に不快感や恐怖心を与えることが少ないと共に、侵
入口に接続された筒体を、侵入口側より順次奥へ小径と
なるテーパ状に形成し、かつ筒体の周囲に、軸線に沿っ
て複数のスリットを形成したことから、侵入口より侵入
したネズミが筒体を抜けると筒体の弾性により径が縮小
してネズミが逃げ出すのを阻止するため、捕獲器本体内
へ侵入したネズミを確実に捕獲することができる。
【0037】さらに上面板に開口された侵入口に、長手
方向に切り込みを有する薄膜を張設したことから、上面
板の侵入口へネズミが乗ると、ネズミの重みで薄膜が切
り込みより開放して、ネズミが捕獲器本体内へ落下し、
粘着手段により粘着捕獲されるようになると共に、上面
板に、周囲と中央に切り込みを入れることにより形成す
れば、別部材を使用せずに上面板に侵入口を形成できる
ため、安価にネズミ捕獲器が提供できる。
【0038】しかも捕獲器本体を紙などの可燃材料によ
り形成したことから、ネズミを捕獲したら、可燃ごみと
して廃棄することができるため、後処理が容易に行える
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になるネズミ捕獲器の斜
視図である。
【図2】この発明の実施の形態になるネズミ捕獲器の縦
断面図である。
【図3】この発明の実施の形態になるネズミ捕獲器に設
けられた侵入口の変形例を示す一部切欠斜視図である。
【図4】(イ)ないし(ハ)はこの発明の実施の形態に
なるネズミ捕獲器に設けられた侵入口の変形例を示す一
部切欠斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態になるネズミ捕獲器の変
形例を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態になるネズミ捕獲器の変
形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…捕獲器本体、1a…両端板、1b…上面板、1c…
両側板、2…侵入口、2c,2d…切り込み、3…筒
体、3a…スリット、4…粘着手段、6…薄膜、6a…
切り込み。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形に形成された捕獲器本体1の両端板
    1aと両側板1c及び上面板1bの少なくとも2面に、
    1個以上の侵入口2を開口し、かつ両端板1aや両側板
    1cに開口された侵入口2には筒体3を接続してトンネ
    ル状に形成すると共に、上記捕獲器本体1内に、ネズミ
    を粘着する粘着手段4を設けたことを特徴とするネズミ
    捕獲器。
  2. 【請求項2】 侵入口2に接続された筒体3を、侵入口
    2側より順次奥へ小径となるテーパ状に形成すると共
    に、筒体3の周囲に、軸線に沿って複数のスリット3a
    を形成してなる請求項1記載のネズミ捕獲器。
  3. 【請求項3】 上面板1cに開口された侵入口2に、長
    手方向に切り込み6aを有する薄膜6を張設してなる請
    求項1または2記載のネズミ捕獲器。
  4. 【請求項4】 上面板1cに、周囲と中央に切り込み2
    c,2dを入れることにより侵入口2を形成してなる請
    求項1または2記載のネズミ捕獲器。
  5. 【請求項5】 捕獲器本体1を紙などの可燃材料により
    形成してなる請求項1ないし4の何れか1項記載のネズ
    ミ捕獲器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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