JP2001036724A - 画像処理装置及び方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法及び記憶媒体

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JP2001036724A
JP2001036724A JP11203766A JP20376699A JP2001036724A JP 2001036724 A JP2001036724 A JP 2001036724A JP 11203766 A JP11203766 A JP 11203766A JP 20376699 A JP20376699 A JP 20376699A JP 2001036724 A JP2001036724 A JP 2001036724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子すかし技術において、画質の劣化を少な
くし、且つ、改竄個所特定の精度を向上させる。 【解決手段】 画像データ、及びそれに埋め込む著作権
者名等の情報を入力する(S1、S2)。そして、中高
帯域成分のマスクパターンを画像データの開始位置に設
定し、そのマスクパターン中の埋め込み対象位置の画素
データを量子化する(S5)。このとき、量子化誤差
は、その位置に埋め込む情報のビットに応じるようにす
る。これを画像全体に対して繰り返し行う(S5〜S
9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び方
法及び記憶媒体、詳しくはデジタル画像データの中に視
覚できないように情報を埋め込み、或いは埋め込まれた
情報を抽出する画像処理装置及び方法及び記憶媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子透かし技術はデジタルコンテ
ンツの著作権を保護する手法として色々な方法が開発さ
れて来た。この方法は、画像のデジタル情報の中に著作
権保有者の名前・購入者のID等デジタルコンテンツの
取り扱い情報を、眼に見えない様に埋め込み、違法コピ
ーによる無断の使用を追跡可能とする手法として、電子
流通でのセキュリテイ・著作権保護技術として最近注目
を浴びている。更に、デジタルコンテンツの改竄抑止を
実現する手段としての電子透かし技術の開発もされてい
る。この電子透かし技術においてデータの埋め込みの方
法として、種々の方法が提案されている。そのうちの一
つの方法として、マスクパターンを利用して情報を埋め
込む方法がある。この方法は、デジタル化した画像デー
タにマスクパターンに従った埋め込みを繰り返し行うも
ので、例えば、図1(a)〜(d)のマスクパターンに
示したa,b,c,dの位置に、図2乃至図4のような
マスクパターン配列に従い、量子化誤差などを利用して
情報を埋め込み、合成画像を得る。
【0003】しかしながら、このようにして得られた合
成画像への改竄個所特定の精度を向上させるには、マス
クパターンを図2、図4のように画像データに隙間なく
配置する必要がある。更に、合成画像から一部切り取ら
れた画像からの透かし情報の検出精度を向上させるに
は、一般的に図4のようなマスクパターン配置が望まし
い。従って、改竄箇所特定の精度、切り取りに対する透
かし耐性向上の両者を満足させるためには、図4のよう
なマスクパターン配置での埋め込みをする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる方法で埋め込み
を行うことにより、改竄個所特定の精度、切り取りに対
する耐性向上が可能であるが、以下の問題点がある。
1)耐性向上のためには、マスクパターンのサイズは小
さいほどよいが、低周波ノイズやブロックノイズが視覚
的に目立ちやすく画質劣化を生じる。また、埋め込める
情報量はマスクパターンのデータ数に制限を受ける。
【0005】例えば、図1(a)〜(d)のマスクパタ
ーンを利用した場合、a,b,c,dの4ビット、ま
た、最大でも16ビットに制限される。2)画質向上の
ためには、マスクパターンのサイズは大きいほどよい
が、耐性が弱くなる。3)改竄個所特定の精度向上のた
めには、埋め込み位置を多くする必要があが、低周波ノ
イズやブロックノイズが視覚的に目立ちやすく画質劣化
を生じる。
【0006】従って、改竄個所特定の精度、切り取りに
対する耐性向上と画質とはお互いにトレードオフの関係
にあり、一方をよくすると他方が悪くなり、両方を満足
させる事はできなかった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決し、画質の劣
化を少なくし、且つ、改竄個所特定の精度を向上させる
ことを可能ならしめる画像処理装置及び方法及び記憶媒
体を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備え
る。すなわち、画像データに所定の情報を埋め込む画像
処理装置であって、ブルーノイズ特性に従ってM×Nサ
イズ内の埋め込み対象位置を特定したマスクパターンと
発生する発生手段と、前記画像データの一部に前記マス
クパターンをあてはめ、前記所定の情報を前記埋め込み
対象位置に相当する画像データを変調することにより埋
め込む埋め込み手段とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態を詳細に説明する。
【0010】図14、実施形態における情報処理装置の
ブロック構成図である。図中、1は装置全体の制御を司
るCPUであり、2はBIOSやブートプログラムを記
憶してるROMである。3はOSや各種アプリケーショ
ンがロードされると共にCPUのワークエリアとしても
使用されるRAMであり、読み取った画像を格納する画
像メモリ3aが確保される。4はハードディスク等の外
部記憶装置であり、ここにOSや各種アプリケーション
プログラムが格納されている。また、処理結果の画像デ
ータもファイルとして格納可能になっている。5はキー
ボード(マウス等のポインティングデバイスを含む)で
あり、6は原稿画像をカラー画像データとして読み取る
イメージスキャナであり、SCSI等のインタフェース
で接続されている。7は表示制御部であり、内部に表示
対象の画像データを格納する表示メモリを含んでいる。
8は表示制御部7から出力されてくる映像信号を表示す
る表示装置であり、CRTや液晶表示器等である。9は
カラープリンタであり、例えばインク液滴を熱エネルギ
ーによって吐出する記録ヘッドを各記録色成分だけ有す
るプリンタエンジンを備えている。10はネットワーク
(インターネットでも勿論構わない)との情報通信を行
うためのネットワーク通信部である。
【0011】上記構成において、実施形態では、イメー
ジスキャナで読み取ったカラー画像データを画像メモリ
3aに格納し、別途設定された情報を電子すかし技術を
用いて埋め込むものである。
【0012】図5は、低周波成分を含まない中高帯域成
分からなる、いわゆるブルーノイズ特性を有する32×
32画素のマスクパターンである。図中の黒点は、情報
の埋め込み位置を示す。ここで、埋め込む情報量(ビッ
ト数)は、この黒点の数以下にする。
【0013】なお、上記ブルーノイズ特性を有するマス
クパターンは、通常、画像の2値化の為に使用されるも
のであるが、本実施形態ではこのブルーノイズ特性を有
するパターンを利用して情報を埋め込むことにより、人
間の視覚特性を考慮した効率良い電子すかし処理を行う
ことが可能である。また、ブルーノイズマスクのパター
ン構成については、例えば、Digital Halftoning, Robe
rt Ulichney著(1987,Massachusetts Institue of Techn
ology、或いは、特許第2622429号等に開示があ
る。
【0014】図6は、図5のマスクパターンで画像デー
タ全体に情報を埋め込む際のマスクパターンの配置であ
る。以下に、図5のマスクパターンと図6のマスクパタ
ーンの配置を用いた、埋め込みと検出方法を説明する。
【0015】埋め込みは、まず、先に説明したようにイ
メージスキャナから原画像データを画像メモリ3aに読
み込む。次に、図6のマスクパターン配置の左上を始め
として、図5のマスクパターンの埋め込み位置に情報を
埋め込みを行い、完了したら、その右のマスクパターン
配置の埋め込みを行う。この処理を図6のマスクパター
ン配置の右下まで行う。
【0016】図7は、上記の埋め込みにおける、埋め込
み対象マスクパターン位置の移動の仕方を示している。
画像の左端から矢印の方向にマスクパターンを移動させ
ながら、マスクパターンの埋め込み位置に情報の埋め込
みを行う。
【0017】図8は、図5のマスクパターンの埋め込み
位置に対応する画像データへの埋め込み方法を示してい
る。Xは画素値、hは量子化のステップ幅、nは自然数
を示す。
【0018】埋め込みのルールは、埋め込み情報が0の
場合は、再量子化データの偶数番目に量子化し、埋め込
み情報が1の時は、再量子化データの奇数番目に量子化
を行う。
【0019】図示の場合、注目画素値Xが2nと2n+
1の間にある例を示したが、仮に注目画素値Xが2n−
1と2nの間にあった場合、注目画素の位置に0を埋め
こむ場合には注目画素値は偶数である2nに、1の場合
には奇数である2n−1に量子化されることになるの
で、矛盾は発生しない。
【0020】簡単に説明すると、入力画素がRGB各8
ビットで表現され、B成分について埋めこみを行うこと
を考える。この場合、入力画像の或る画素のB成分は
0、1、…、255のいずれかの値を取り得るわけであ
るが、量子化ステップ幅を仮に8とすると、情報の埋め
こみ及び量子化後のデータは、0、8、16、24、3
2…の値を取り得るというものである。ここで0、1
6、32…は上記の2n、つまり偶数に対応し、8、2
4…は2n+1、つまり、奇数に対応するものである。
【0021】さて、逆に埋めこまれたデータを検出する
場合、基本的に、量子化ステップ幅の偶数倍(0、1
6、32…)であればそこに埋めこまれたであろうデー
タは0であるし、奇数倍(8、24…)であれば1とし
て検出することができる。ただし、埋めこみ対象の位置
であると判定された画素に対してである。それ以外のデ
ータの場合(例えば10等)、その画素位置には少なく
とも情報が埋め込まれていないことになる。
【0022】今、埋め込み方法で変換された画像データ
(図9(a))、その一部を切り取った画像データ(図
9(b))、及び、図9の画像データに改竄を施した画
像データ(図10(a))、図9(a)の一部を切り取
って改竄した画像データ(図10(b))があったとす
る。
【0023】この場合、図11に示すように、それぞれ
の画像の左上を始点とし、図5に示したマスクパターン
の黒色で示されるドットを調べることで情報が埋めこま
れているか否かを判定する。この際、図11のPoin
t(x、y)の座標と判定数を記録しておく。
【0024】なお、ドットに情報が埋めこまれているか
否かの判定は、図5のマスクパターンの黒ドットでマス
クされる各画素の値が、量子化ステップ幅の整数倍とな
っているかどうかで判定する。そして、この整数倍であ
ると判定された数(以下、判定数という)と、そのとき
のマスクパターンの位置を示すPoint(x,y)と
を対応付けてRAM3内の適当な領域に格納する。
【0025】以下、この処理を右方向に1画素分移動さ
せながら繰り返し、右端に到達した後は、図11の左上
隅から下方向に1ドットずらした位置に移動し、同様の
処理を繰り返すことで行う。
【0026】こうして、対象となる画像全体に対する判
定処理が終了すると、判定数をキーにして多い順にソー
トする。そして、閾値以上の判定数となった、Poin
t(x、y)の座標と判定数を求める。ここで閾値とし
ては、埋めこむ情報量(ビット数)を用いれば良い。た
だし、著作者名でqビット必要な場合で、埋めこむ情報
がQ(マスクパターンの黒ドット数>Q>q)ビットで
ある場合、残りのビット(Q−q)には、パリティと
か、適当な値を含ませれば良い。
【0027】図12は、こうして得られたk組の情報を
示している(閾値以上の個数がk個存在したことを示し
ている)。
【0028】そして、組みの情報それぞれに対して、埋
め込まれている情報の判定を、図5のマスクパターンの
埋め込み位置分行う。この際、各組の埋め込み位置に対
応した判定情報を記録しておく。
【0029】図13は、各組のP1〜Pnの埋め込み位
置に対応した判定情報を示している。判定のルールは、
画素データXが量子化ステップ幅hの偶数倍であれば
“0”、奇数倍であれば“1”が埋め込まれていると判
断するのは先に説明した通りである。
【0030】そして、同じ埋め込み位置同士の
“0”、”1”の多数決を行い、埋め込まれた情報を判
定する。
【0031】ところで、改竄個所の特定は、以下のよう
にして行う。
【0032】上記多数決の多数を占めるpoint
(x,Y)のx、yはマスクパターンのサイズ(実施形
態では32×32としている)に依存した値になる。よ
り詳しくは、改竄がない場合には、入力画像の左上隅位
置をx=0、Y=0とした場合、基本的にpoint
(x,y)のx、yは x=32×i+c1 y=32×j+c2 ここで、i,j=0、1、2、…であり、c1及びc2
は定数(勿論、入力画像に依存する)である。情報の埋
めこみは画像全体に対して行っているので、i,jは本
来、連続しているはずである。
【0033】従って、point(x、y)のx、yが
上記の関係において、仮に、j=5のときの、i=1、
2、3、4、10、11における領域が埋めこみ対象の
領域として判定された場合には、j=5、i=5〜9で
示される各領域が改竄されていると判定して良いことに
なる。
【0034】こうして改竄箇所が判定された場合には、
改竄されている旨のメッセージと、入力画像データ中の
改竄箇所を例えば非改竄箇所と区別するようにして表示
装置8に表示する。区別表示の一例としては、改竄箇所
を枠で囲んで表示したり、色を変えて表示する等で行え
ばよいであろう。
【0035】なお、実施形態では、埋めこむべき情報は
図6に示すように正方マスクパターンを利用する場合を
説明したが、マスクパターンは一般にM×Nのサイズで
良い。
【0036】また、実施形態では、埋めこむ情報の量
(ビット数)はマスクパターンの黒ドットで示される個
数以下に限定されるが、このビット数を越える情報を格
納する場合には、マスクパターン2つにまたがって情報
A,Bを繰り返し埋めこむようにすればよい。
【0037】また、情報を埋めこむ際に、実際に必要な
情報(ビット数)+エラー訂正コードのビットを含める
ようにすると更に信頼性を上げることができる。
【0038】上記処理は具体的にはCPU1によって行
われるが、その手順(プログラム)を図15、図16に
従って説明する。なお、同プログラムは外部記憶装置4
に記憶されており、RAM3上にロードされ実行される
ことになる。
【0039】図15は、電子すかし技術による情報埋め
こみ処理の手順を示している。
【0040】先ず、ステップS1において、埋め込み対
象となる画像をイメージスキャナ6から入力し、画像メ
モリ3aに展開する。そして、ステップS2に進み、埋
めこむ情報(例えば著作権者名等)をキーボード6等か
ら入力し、ステップS3で外部記憶装置4からマスクパ
ターンをロードする。このマスクパターンは、図5に示
すように、中高帯域、つまり、中高周波成分のパターン
である。
【0041】次に、ステップS4で、画像メモリ3aに
展開された画像データに対して、マスクパターンをあて
はめる位置を初期化するため、x、yそれぞれに0を代
入する。
【0042】ステップS5では、マスクパターンの左上
隅を画像データのx、yの位置に設定し、そのマスクパ
ターン中の黒ドット中の予め決められたドット群に対し
て、埋めこむ情報(ビット)に依存して量子化処理を行
う。この処理を、埋め込む情報のビット数だけ行う。
【0043】そして、この処理を終えると、ステップS
6に進んで、入力した画像のサイズと、マスクパターン
のサイズ、及び、その時点のx、yの値から、画像の右
端に到達したか否かを判断し、否の場合には、マスクパ
ターンの幅だけ右にずらすために、ステップS7の処理
を行い、その後、ステップS5に戻り、上記処理を繰り
返す。
【0044】また、画像の右端に到達したと判断した場
合には、xを0で初期化し、yをマスクパターンの高さ
だけ増加させる。そして、ステップS9で1画面分の埋
めこみが完了したと判断されるまで、ステップS5乃至
8の処理を繰り返す。
【0045】こうして、入力した画像に対する埋めこみ
処理が完了すると、画像メモリ3aに格納された画像デ
ータは、電子すかし技術による情報が埋め込まれたこと
になるから、その画像データを出力する。出力先は、保
存の場合には、外部記憶装置4ということになるし、ネ
ットワーク(インターネットも含む)上であったりす
る。
【0046】次に、上記のようにして情報が埋め込まれ
た画像の埋め込まれた情報抽出、及び改竄判定処理を図
16のフローチャートに従って説明する。
【0047】先ず、ステップS21において、判定対象
の画像を入力し、画像メモリ3aに展開する。入力元
は、ネットワークからダウンロードしたもの、フロッピ
ー等に格納されているもの等で良く、特定のものである
必要はない。そして、ステップS22に進み、外部記憶
装置4からマスクパターン(図5参照)をロードする。
【0048】次に、ステップS23で、画像メモリ3a
に展開された画像データに対して、判定するマスクパタ
ーンをあてはめる位置を初期化するため、x、yそれぞ
れに0を代入する。
【0049】そして、ステップS24に進み、マスクパ
ターンの左上隅を画像データのx、yの位置に設定し、
そのマスクパターン中の黒ドットに対応する入力画像の
画素値を全て読出し、ステップS25で埋め込まれてい
る可能性のある画素数を計数し、その計数結果をRAM
等に一時的に記憶する。このとき、その時点におけるマ
スクパターンをあてはめたx、yの値も併せて記憶す
る。
【0050】そして、ステップS26で画像の右端にま
で到達したか否かを判断し、否の場合には、xを“1”
だけ増加、つまり、マスクパターンをあてはめる位置を
1画素ずらして、ステップS24に戻る。
【0051】また、画像の右端に到達したと判断した場
合には、ステップS28でxを“0”で初期化し、yを
“1”だけ増加させる。そして、ステップS29で画像
全体に対するステップS24、25の処理が完了したと
判断するまで、ステップS24乃至28の処理を繰り返
す。
【0052】こうして、1画面分の情報収集が終了する
と、ステップS30で記憶させたデータを、計数の多い
順番に並べ、所定数以上のものを有効とする。そして、
ステップS31に進んで、埋め込まれた情報の抽出を行
う。
【0053】ステップS32では、収集された情報とそ
れぞれのx、yの値から、改竄されているか否か、及
び、改竄されているとすればどの位置かの判定を行う。
改竄されていないと判定された場合には、ステップS3
3で埋め込まれた情報の表示、例えば著作権者名を表示
する等の処理を行う。
【0054】また、改竄されていると判定した場合に
は、ステップS34で改竄されている旨のメッセージの
表示、改竄箇所を明示するエラー処理を行い、本処理を
終了する。
【0055】以上説明したように本実施形態によれば、
情報を埋め込むために用いるマスクパターンを低周波成
分を有しないものを用い、且つ、マスクパターンの黒、
つまり、“1”となっている位置全てに情報を埋め込む
ものではなく、限られた箇所に対して量子化処理と情報
の埋め込みを行うので、画質に与える影響は少なく、良
好な画質を維持することができるようになる。また、改
竄があっても、その位置も特定できるようにもなる。
【0056】なお、本発明は単独の装置、又は、複数の
装置の組み合わせのシステムに適用しても良いのは勿論
である。
【0057】また、上記本実施形態は、例えば画像を入
力する手段(イメージスキャナやネットワーク接続のた
め、又はフロッピー(登録商標)ディスク等のハードウ
ェア)を必要とするものの、これらは汎用の情報処理装
置(パーソナルコンピュータ)が通常備えるもの、或い
は、接続可能な汎用デバイスで構わず、その処理はCP
Uの処理、つまり、プログラムによって実現できる。
【0058】よって、本発明は、前述した実施形態の機
能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録し
た記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシ
ステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出
し実行することによっても、達成されることは言うまで
もない。
【0059】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0060】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0061】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子すかし技術において、画質の劣化を少なくし、且つ、
改竄個所特定の精度を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子すかし技術による埋めこみ対象となる領域
の例を示す図である。
【図2】情報埋めこみするためのマスクパターンの配列
の一例を示す図である。
【図3】情報埋めこみするためのマスクパターンの配列
の一例を示す図である。
【図4】情報埋めこみするためのマスクパターンの配列
の一例を示す図である。
【図5】実施形態におけるマスクパターンの一例を示す
図である。
【図6】実施形態におけるマスクパターンによる情報埋
め込む領域を示す図である。
【図7】実施形態における埋めこみシーケンスを示す図
である。
【図8】実施形態における情報埋めこみの概念図であ
る。
【図9】埋め込まれた画像の一例を示す図である。
【図10】改竄された画像の一例を示す図である。
【図11】埋めこみ情報抽出処理におけるマスクパター
ンをあてはめるシーケンスを示す図である。
【図12】収集された情報の格納状態を示す図である。
【図13】埋め込まれた情報を抽出する処理を説明する
ための図である。
【図14】実施形態における装置のブロック構成図であ
る。
【図15】実施形態における埋めこみ処理を示すフロー
チャートである。
【図16】実施形態における埋めこみ情報の抽出、改竄
判定処理を示すフローチャートである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに所定の情報を埋め込む画像
    処理装置であって、 ブルーノイズ特性に従ってM×Nサイズ内の埋め込み対
    象位置を特定したマスクパターンと発生する発生手段
    と、 前記画像データの一部に前記マスクパターンをあては
    め、前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する
    画像データを変調することにより埋め込む埋め込み手段
    と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記マスクパターンは、2値情報により
    表現されていることを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記マスクパターンでは、2値情報によ
    りM×Nサイズ内の埋め込み対象位置と非埋め込み対象
    位置が表現されていることを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記変調は、前記埋め込み対象位置に相
    当する画像データの量子化であることを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記埋め込み手段は、前記画像データの
    一部以外にも前記マスクパターンを繰り返しあてはめ、
    前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する画像
    データを変調することにより埋めこむことを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データに所定の情報を埋め込む画像
    処理方法であって、 ブルーノイズ特性に従ってM×Nサイズ内の埋め込み対
    象位置を特定したマスクパターンと発生する発生ステッ
    プと、 前記画像データの一部に前記マスクパターンをあては
    め、前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する
    画像データを変調することにより埋め込む埋め込みステ
    ップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像データに所定の情報を埋め込む画像
    処理プログラムであって、 ブルーノイズ特性に従ってM×Nサイズ内の埋め込み対
    象位置を特定したマスクパターンと発生する発生ステッ
    プと、 前記画像データの一部に前記マスクパターンをあては
    め、前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する
    画像データを変調することにより埋め込む埋め込みステ
    ップと、を有する画像処理プログラムをコンピュータか
    ら読み取り可能な状態に記憶した記憶媒体。
  8. 【請求項8】 所定の情報が埋め込まれた画像データか
    ら、該情報を抽出する画像処理装置であって、 ブルーノイズ特性に従ってM×Nサイズ内の埋め込み対
    象位置を特定したマスクパターンと発生する発生手段
    と、 前記画像データの一部に前記マスクパターンをあては
    め、前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する
    画像データの変調状態を検出することにより抽出する抽
    出手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 所定の情報が埋め込まれた画像データか
    ら、該情報を抽出する画像処理方法であって、 ブルーノイズ特性に従ってM×Nサイズ内の埋め込み対
    象位置を特定したマスクパターンと発生する発生ステッ
    プと、 前記画像データの一部に前記マスクパターンをあては
    め、前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する
    画像データの変調状態を検出することにより抽出する抽
    出ステップと、を有することを特徴とする画像処理方
    法。
  10. 【請求項10】 所定の情報が埋め込まれた画像データ
    から、該情報を抽出する画像処理プログラムであって、 ブルーノイズ特性に従ってM×Nサイズ内の埋め込み対
    象位置を特定したマスクパターンと発生する発生ステッ
    プと、 前記画像データの一部に前記マスクパターンをあては
    め、前記所定の情報を前記埋め込み対象位置に相当する
    画像データの変調状態を検出することにより抽出する抽
    出ステップと、を有する画像処理プログラムをコンピュ
    ータから読み取り可能な状態に記憶した記憶媒体。
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