JP2001036339A - セクタアンテナ - Google Patents

セクタアンテナ

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JP2001036339A
JP2001036339A JP11204660A JP20466099A JP2001036339A JP 2001036339 A JP2001036339 A JP 2001036339A JP 11204660 A JP11204660 A JP 11204660A JP 20466099 A JP20466099 A JP 20466099A JP 2001036339 A JP2001036339 A JP 2001036339A
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antenna
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center
directional antennas
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JP11204660A
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English (en)
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Mitsuru Muramoto
充 村本
Kanemi Sasaki
金見 佐々木
Kiyohiko Ito
精彦 伊藤
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンプルな2次元の構造をもち、小型化が可
能で、かつ、高精度に加工することが容易で、低コスト
なセクタアンテナを提供する。 【解決手段】 この発明のセクタアンテナ1は、誘電体
基板上の中心Oの周りに60度ずつ異なる半径方向R
1,R2,〜,R6に配置された指向性アンテナ10,
20,〜,60を有している。この指向性アンテナは、
半径方向に直交し、等間隔にアレー状に配置された複数
のアンテナ素子11,12,〜,63と、前記複数の指
向性アンテナのいずれか一つを選択してビーム方向が中
心Oを向くように励振する選択励振手段とを有する。ア
ンテナ素子は、プリント基板技術により高精度で生成で
き、前記励振を行っても、ビーム方向にアンテナ特性を
劣化させるものがなく、バックワード励振が可能で構造
を小型化できる。バックワード励振により給電開始位置
を中心部分に設定できるので配線関係が簡略になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同一平面の上で
中心の周りに一定の角度ずつ半径方向の向きを変えて指
向性アンテナが複数配置されたセクタアンテナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセクタアンテナは、無線
LAN等の高速伝送を行う無線システムにおいて重要な
構成要素となっており、例えば、特開平7−13184
5号公報において、自動車電話および携帯電話等の移動
端末との通信システムに使用される基地局送受信装置の
例が述べられている。これらの無線LANシステムにお
いては、図9に示されるような構成が採用されている。
すなわち、基地局510,520は、相互に有線ライン
LNによって接続され、それぞれのサービスエリア内の
移動端末511,512,513;521,522と無
線回線にて接続される。この場合に、これらの基地局送
受信装置に用いられるセクタアンテナについては、例え
ば、「NTT R&D Vol. 45 No. 8 1996“19GHz帯高速
無線LAN装置”」や「IEEE Network Magazine Nov. 1
991, pp. 21 - 26“Radio Propagation and Anti-Multi
path Techniques in the WIN Environment”」等の文献
に記載されたものが知られている。
【0003】上述の基地局送受信装置等に使用されるセ
クタアンテナとしては、例えば、3セクタ、6セクタ、
12セクタのものがよく知られているが、そのうちの1
2セクタのものが図10に示されている。図10に示さ
れたセクタアンテナ190は、導体からなる円盤191
の上に半径方向外側に向かって延びる12個のリフレク
タ192が配置され、リフレクタ192の一端は中心近
くの環状部193によって接続されている。2つのリフ
レクタ192と環状部193とで囲まれた部分の環状部
193に近いところにアンテナ素子194が配置されて
いる。したがって、2つのリフレクタ192と環状部1
93とアンテナ素子194とが1組の指向性アンテナを
形成している。
【0004】上述の場合、簡略に図示するために12セ
クタでなく、6セクタだとすると、そのビーム方向は、
図11の矢印RQで示されるようになる。すなわち、中
心Oから見て半径方向が60度変わる毎に1組の指向性
アンテナ196が配置され、全部で6組の指向性アンテ
ナ196が中心から外側に向くビームを形成することと
なり、全方位360度をカバーしている。このビーム方
向と逆のビーム方向を図12のように実現しようとする
場合には、ビーム方向に、対向するセクタが存在するこ
とによりアンテナ特性に劣化を生じさせる。ホーンアン
テナ等の従来の3次元構造のアンテナにおいては、この
劣化が著しいものとなることは容易に理解できよう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のセクタ
アンテナは、不要な反射波や妨害波を受信しないような
良好な特性を有しているが、3次元形状を有しているた
めに組み立て工数が多くかかり、コスト高となる問題が
ある。また、ミリ波等の非常に高い周波数の信号を扱う
場合には、その波長が短いためにアンテナ素子の寸法精
度が非常に高いことが要求される。例えば、60GHz
の信号の波長は5mmであり、図10に示されたセクタ
アンテナを構成する場合、アンテナ素子194の長さを
1/4波長とすると、1.25mmとなり、機械加工に
ついては1/100mm程度の精度を確保しなければな
らず、機械加工は容易でなく、ひいては、コスト高をま
ねくこととなる。そこで、従来のような機械加工を行わ
ないで誘電体基板の上にアンテナ(パッチアンテナ)を
構成しようとする試みが行われた。そのアンテナについ
ては、文献「1997年電子情報通信学会通信ソサイエ
ティ大会予稿集、B−1−117のpp.117 “高
速ワイヤレスアクセス端末用6セクタアンテナ”」に記
載されている。しかし、このアンテナは、複数の誘電体
基板を組み合わせて3次元構造をもったアンテナを構成
しているので、構造が複雑であり、従来と同様にコスト
高を避けることができない。
【0006】この発明は、上記の問題を解決すべくなさ
れたものであって、シンプルな2次元の構造をもつ高精
度で低コストなセクタアンテナであって、特に、準ミリ
波以上の高周波の信号を扱うことのできるセクタアンテ
ナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、この発明は、同一平面の上で中心の周りにほぼ
一定の角度ずつ半径方向の向きを変えて指向性アンテナ
が複数配置されたセクタアンテナにおいて、前記半径方
向に直交し、等間隔にアレー状に配置され、前記複数の
指向性アンテナのそれぞれを構成する複数のアンテナ素
子と、前記複数の指向性アンテナのいずれか一つを選択
してビーム方向が前記中心を向くように励振する選択励
振手段とを有する。
【0008】また、この発明において、前記複数の指向
性アンテナは、バックワード励振される。
【0009】また、この発明において、前記指向性アン
テナを構成する複数のアンテナ素子のそれぞれは、誘電
体基板の一方の表面の上の導体層に形成された細長いほ
ぼ同一形状のスロットである。
【0010】また、この発明において、前記指向性アン
テナを構成する複数のアンテナ素子のそれぞれは、前記
導体層がエッチング処理を受けて形成されている。
【0011】また、この発明において、前記選択励振手
段は、前記誘電体基板を挟んで前記指向性アンテナに対
応して前記誘電体基板の他方の表面の上に形成された複
数の給電ラインと、複数の給電ラインのうち、駆動すべ
き給電ラインを選択するためのセクタスイッチとを有す
る。また、この発明において、前記給電ラインはマイク
ロストリップ線路である。
【0012】さらに、この発明は、同一平面の上で中心
の周りに一定の角度ずつ半径方向の向きを変えて指向性
アンテナが複数配置されたセクタアンテナにおいて、円
板状の誘電体からなる基板と、前記誘電体基板の一方の
表面の上の導体層に形成された複数のスロットであっ
て、前記半径方向に直交し、等間隔にアレー状に配置さ
れ、前記複数の指向性アンテナのそれぞれを構成する複
数のアンテナ素子と、前記複数の指向アンテナのいずれ
か一つを選択して励振する選択励振手段とを有し、前記
複数のアンテナ素子のそれぞれの中心は、前記基板の上
に一定の間隔で配置された複数の仮想同心円と、一定の
角度ずつ向きを変えて仮想同心円の中心から半径方向に
延びる複数の仮想半径との交点と一致し、それぞれの長
手方向は、前記交点において仮想半径と直角に交差し、
前記選択励振手段は、前記誘電体基板を挟んで前記指向
性アンテナに対応して前記誘電体基板の他方の表面の上
に形成された複数の給電ラインと、複数の給電ラインの
うち、駆動すべき給電ラインを選択するためのセクタス
イッチとを有するとともに、前記選択励振手段は、給電
開始位置を前記仮想同心円の中心部分に有し、選択した
指向アンテナの複数のアンテナ素子をバックワード励振
する。
【0013】そして、この発明の実施の形態では、誘電
体基板の一方の表面の上の導体層において中心Oの周り
に一定の角度60度ずつ異なる半径方向R1,R2,
〜,R6の向きに指向性アンテナ10,20,〜,60
が配置されたセクタアンテナ1が形成されている。この
セクタアンテナ1においては、半径方向R1,R2,
〜,R6に直交し、等間隔にアレー状に配置され、前記
複数の指向性アンテナ10,20,〜,60のそれぞれ
を構成する複数のアンテナ素子11,12,〜,63
と、前記複数の指向性アンテナのいずれか一つを選択し
てビーム方向が中心Oを向くように励振する選択励振手
段とを有する。また、選択励振手段は、給電ライン9
1,92,93,94,95,96と、コモンライン9
7と、セクタスイッチ98とで構成することができる。
【0014】このような構成によれば、各指向性アンテ
ナを平らな基板の上に形成するのは、プリント基板生成
技術を利用すれば容易に高精度で生成でき、また、ビー
ム方向が中心を向くように励振するバックワード励振を
しても、アンテナが2次元構造で構成されているので、
ビーム方向にアンテナ特性に劣化を生じさせるものがな
く、バックワード励振が可能であって構造を小型化でき
る。さらに、バックワード励振を行うために給電開始位
置を中心部分に設定できるので配線関係が簡略になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1は、この発明の
セクタアンテナの実施の形態が使用されている無線LA
Nシステムの構成を示すブロック図、図2(a)は、図
1の無線LANの基地局や移動端末において使用される
送受信用のセクタアンテナの構成を示す平面図、図2
(b)は、図2(a)のアンテナ素子により構成される
指向性アンテナを示す図、図3は、図2(a)および図
2(b)によって示されたセクタアンテナの給電方法と
ビーム方向との関係のうちフォワード励振を説明する
図、図4は、セクタアンテナのバックワード励振であっ
て、給電開始位置がセクタアンテナの周囲部分に存在す
る場合を説明する図、図5は、セクタアンテナのバック
ワード励振であって、給電開始位置がセクタアンテナの
中心部分に存在する場合を説明する図である。図1の場
合、基地局110,120は、相互に有線ラインLLに
よって接続され、それぞれのサービスエリア内の移動端
末111,112,113;121,122と無線回線
にて接続される。
【0016】上述の基地局または移動端末によって使用
される図2(a)および図2(b)で示されるセクタア
ンテナ1においては、6組の指向性アンテナ10,2
0,〜,60が誘電体よりなる基板2の上に中心Oの周
りで対称的となるように配置されている。6組の指向性
アンテナ10,20,〜,60は、3個のアンテナ素子
11,12,13;21,22,23;〜;61,6
2,63をそれぞれ有している。この場合、アンテナ素
子11,12,13;21,22,23;〜;61,6
2,63とは、誘電体基板2の上に形成された導体層か
らアンテナ素子の形状に倣って導体層が除去されたスロ
ットである。したがって、アンテナ素子11,12,1
3;21,22,23;〜;61,62,63の部分に
は導体層はなく、それ以外の周囲全体が導体層で囲まれ
ている。アンテナ素子11,12,13;21,22,
23;〜;61,62,63のそれぞれの中心は、基板
2の中心Oの周りに一定の間隔で配置された複数の仮想
同心円C1,C2,C3と、一定の角度(図1において
は60度)ずつ向きを変えて中心Oから外方に延びる複
数の仮想半径R1,R2,〜,R6との交点に一致する
ように位置決めされている。また、アンテナ素子11,
12,13;21,22,23;〜;61,62,63
のそれぞれは、その長手方向が前記交点において仮想半
径と直角に交差するように配置されている。
【0017】上述のように、各セクタに対応してアンテ
ナ素子がアレー状に配置されたセクタアンテナ1は、3
次元形状の従来のものと異なり、2次元形状をしてい
る。このことにより、セクタアンテナ1は、プリント基
板材料にエッチング等の通常のプリント基板製作工程と
同じ処理を加え、その後、円形に加工することによって
完成させることができる。もちろん、防錆のために後工
程で鍍金などを施すのも好ましい。また、セクタの数
は、3セクタあるいは6セクタが一般的であるので、こ
の例では、6セクタに分割するように構成したが、これ
に限定されるものではない。また、外形は円形とした
が、これに限定されるものでもない。
【0018】図2(a)および図2(b)によって示さ
れたセクタアンテナ1の指向性アンテナ10,20,
〜,60を構成するアンテナ素子11,12,13;2
1,22,23;〜;61,62,63の給電方法につ
いて、フォワード励振とバックワード励振とが可能であ
る。すなわち、フォワード励振の場合、給電の順序(給
電方向)がビーム方向と同一であり、バックワード励振
の場合、給電の順序(給電方向)がアンテナビーム方向
と逆である。フォワード励振では、スロット間隔を1波
長以上にする必要があり、グレーティングローブも発生
する。バックワード励振では、アンテナ素子間の間隔
は、1/2波長以下であり、グレーティンググローブは
発生しない。したがって、同じ数のアンテナ素子を使用
する場合、バックワード励振を採用すれば、フォワード
励振を採用する場合に比較してアンテナの寸法を小さく
することができる。
【0019】図2(a)および図2(b)によって示さ
れたセクタアンテナ1の指向性アンテナ10,20,
〜,60を構成するアンテナ素子11,12,13;2
1,22,23;〜;61,62,63をフォワード励
振する状態を示すのが図3であり、バックワード励振す
る状態を示すのが図4および図5である。図3のフォワ
ード励振の方法は、上述したように、アンテナの寸法が
大きくなるので、図4のようにバックワード励振の方法
によれば寸法は小さくなる。しかし、図4の方法におい
ては、各セクタの給電開始位置がセクタアンテナの中心
部分ではなく、セクタアンテナの周囲部分に存在するた
めにセクタスイッチから各アンテナ素子への給電ライン
を引き回す必要がある。給電ラインの単位長当たりの損
失は、周波数の高さに比例して大きくなり、準ミリ波以
上ではその損失は著しくなるため、図4の構成は好まし
くない。そこで、図5のように構成すれば、各セクタの
給電開始位置はセクタアンテナの中心部分にすることが
でき、給電ラインを簡素にでき、かつ、バックワード励
振を採用しているのでアンテナの寸法も小さくすること
ができる。
【0020】次に上述の実施の形態をより具体的に実現
した例について図6ないし図8を参照して説明する。図
6において上面が示されるセクタアンテナ3は、プリン
ト基板の製造材料をエッチング処理し、アンテナ素子8
0a,80b,〜,80fとして表示されている部分を
スロット状に除去して形成したものである。これは、図
2のセクタアンテナ1と同様に、誘電体よりなる基板4
の上に、実質的に同一形状の6つの指向性アンテナ8
1,82,〜,86を含んでいるが、指向性アンテナ8
1,82,〜,86のそれぞれは、3つより多い6つの
アンテナ素子80a,80b,〜,80fを含んでい
る。図6のセクタアンテナ3のアンテナ素子80a,8
0b,〜,80fは、周波数19.5GHzの信号を扱
うために形成されたものであって、基板4の誘電率は
3.4で板厚は0.3mmである。また、アンテナ素子
80a,80b,〜,80fのそれぞれは、実質的に同
一形状に形成されており、その幅は約0.5mm、長さ
は約5.0mm、アンテナ素子間の間隔は約5.8mm
に形成されている。
【0021】図7において、図6のアンテナ素子80
a,80b,〜,80fへの給電方法が示されている。
給電ライン91,92,〜,96は、それぞれ指向性ア
ンテナ81,82,〜,86に対応しており、そこに送
信信号が印加されるか、そこから受信信号が抽出され
る。コモンライン97は、セクタスイッチ98によりバ
イアス端子91a,92a,〜,96aに与えられる接
続信号により、給電ライン91,92,〜,96のいず
れかと接続される。例えば、送信の場合(受信の場合に
ついては、信号方向が逆になるだけなので、ここでは説
明を省略する)、送信用の高周波信号は、コモンライン
97によって導入され、導入された高周波信号は、セク
タスイッチ98によって選択接続された給電ライン9
1,92,〜,96の何れか一つに供給され、対応する
指向性アンテナ81,82,〜,86のアンテナ素子8
0a,80b,〜,80fを励振することによって指向
性アンテナ81,82,〜,86のビーム方向に高周波
信号が送信される。
【0022】図8は、上述のセクタスイッチ98を詳細
に示している。バイアス端子91a,92a,〜,96
aは、マイクロストリップライン91c,92c,〜,
96c;91d,92d,〜,96d;91f,92
f,〜,96fを介してSPSTチップ91g,92
g,〜,96gにそれぞれ接続されており、アンテナ給
電端子91b,92b,〜,96bは、マイクロストリ
ップライン91e,92e,〜,96e;91f,92
f,〜,96fを介してSPSTチップ91g,92
g,〜,96gにそれぞれ接続されている。SPSTチ
ップ91g,92g,〜,96gは、ストリップライン
90dにおいて結合され、さらに、ストリップライン9
0bを介してセクタスイッチ入出力端子90aに接続さ
れている。ストリップライン90bとストリップライン
90dとの結合点は、ストリップライン90cによって
グランドに接続されている。
【0023】セクタスイッチ98は、上述のように構成
されているので、バイアス端子91a,92a,〜,9
6aに正の電圧が印加されると、信号は、SPSTチッ
プ91g,92g,〜,96gを通過できず、オフ状態
となり、バイアス端子91a,92a,〜,96aに負
の電圧が印加されると、信号は、SPSTチップ91
g,92g,〜,96gを通過することができ、オン状
態となる。したがって、上述のセクタアンテナ3の実際
の使用の際には、6つのセクタのバイアス端子91a,
92a,〜,96aの何れか一つにのみ、負の電圧が印
加され、他のバイアス端子には正の電圧が印加されるこ
ととなるので、例えば送信の場合、セクタスイッチ入出
力端子90aに入力された送信信号は、SPSTチップ
91g,92g,〜,96gのうち、オン状態にされた
唯一のSPSTチップを通過してそのSPSTチップに
接続されたアンテナ給電端子から給電ライン91,9
2,〜,96のうちの一つに出力される。
【0024】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明のセク
タアンテナは、同一平面の上で中心の周りにほぼ一定の
角度ずつ半径方向の向きを変えて指向性アンテナが複数
配置されたセクタアンテナであって、前記半径方向に直
交し、等間隔にアレー状に配置され、前記複数の指向性
アンテナのそれぞれを構成する複数のアンテナ素子と、
前記複数の指向性アンテナのいずれか一つを選択してビ
ーム方向が前記中心を向くように励振する選択励振手段
とを有することにより、各指向性アンテナを同一平面の
上に形成するのは、プリント基板生成技術を利用すれば
容易に高精度で生成でき、また、ビーム方向が中心を向
くように励振するバックワード励振をしても、2次元構
造なので、ビーム方向にアンテナ特性に劣化を生じさせ
るものがなく、バックワード励振が可能であり、構造を
小型化できる。さらに、バックワード励振を行うために
給電開始位置を中心部分に設定できるので配線関係が簡
略になる。この場合、前記選択励振手段は、複数の指向
性アンテナのうち、駆動すべき指向性アンテナを選択す
るためのセクタスイッチを用いれば、前記複数のアンテ
ナ素子が形成されるのと同じ基板の上に形成することが
でき、部品点数や加工数が少なくなり小型化や原価低減
に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセクタアンテナの実施の形態が使用
されている無線LANシステムを示すブロック図であ
る。
【図2】(a)は、図1の無線LANの基地局や移動端
末において使用される送受信用のセクタアンテナの構成
を示す平面図である。(b)は、(a)のアンテナ素子
により構成される指向性アンテナを示す図である。
【図3】図2によって示されたセクタアンテナの給電方
法とビーム方向との関係のうちフォワード励振を説明す
る図である。
【図4】セクタアンテナのバックワード励振であって、
給電開始位置がセクタアンテナの周囲部分に存在する場
合を説明する図である。
【図5】セクタアンテナのバックワード励振であって、
給電開始位置がセクタアンテナの中心部分に存在する場
合を説明する図である。
【図6】この発明のセクタアンテナの他の実施の形態の
構成を示す平面図である。
【図7】図6のセクタアンテナの裏面を示す図である。
【図8】図7において示されたセクタスイッチの構成を
示すブロック図である。
【図9】従来の無線LANシステムを示すブロック図で
ある。
【図10】図9の無線LANシステムにおいて使用され
る送受信アンテナの構成を示す斜視図である。
【図11】セクタアンテナのフォワード励振を説明する
図である。
【図12】セクタアンテナのバックワード励振を説明す
る図である。
【符号の説明】
1,3 セクタアンテナ 2,4 基板 10,20,30,40,50,60,81,82,8
3,84,85,86 指向性アンテナ 11,12,〜,63,80a,80b,80c,80
d,80e,80f アンテナ素子 90a セクタスイッチ入出力端子 90b,90c,90d ストリップライン 91,92,93,94,95,96 給電ライン 91a,92a,93a,94a,95a,96a
バイアス端子 91b,92b,93b,94b,95b,96b
アンテナ給電端子 91c,92c,〜,96c,91d,92d,〜,9
6d,91e,92e,〜,96e,91f,92f,
〜,96f,91g,92g,93g,94g,95
g,96g SPSTチップ 97 コモンライン 98 セクタスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 金見 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 伊藤 精彦 北海道札幌市中央区南五条西16丁目1−10 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 AB05 BA01 CA03 DB04 FA02 FA31 HA05 JA00 JA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面の上で中心の周りにほぼ一定の
    角度ずつ半径方向の向きを変えて指向性アンテナが複数
    配置されたセクタアンテナにおいて、 前記半径方向に直交し、等間隔にアレー状に配置され、
    前記複数の指向性アンテナのそれぞれを構成する複数の
    アンテナ素子と、 前記複数の指向性アンテナのいずれか一つを選択してビ
    ーム方向が前記中心を向くように励振する選択励振手段
    とを有することを特徴とするセクタアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記複数の指向性アンテナは、バックワ
    ード励振される請求項1記載のセクタアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記指向性アンテナを構成する複数のア
    ンテナ素子のそれぞれは、誘電体基板の一方の表面の上
    の導体層に形成された細長いほぼ同一形状のスロットで
    ある請求項1記載のセクタアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記指向性アンテナを構成する複数のア
    ンテナ素子のそれぞれは、前記導体層がエッチング処理
    を受けて形成されている請求項1ないし3のいずれかに
    記載のセクタアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記選択励振手段は、前記誘電体基板を
    挟んで前記指向性アンテナに対応して前記誘電体基板の
    他方の表面の上に形成された複数の給電ラインと、複数
    の給電ラインのうち、駆動すべき給電ラインを選択する
    ためのセクタスイッチとを有する請求項4記載のセクタ
    アンテナ。
  6. 【請求項6】 前記給電ラインがマイクロストリップ線
    路である請求項5記載のセクタアンテナ。
  7. 【請求項7】 同一平面の上で中心の周りに一定の角度
    ずつ半径方向の向きを変えて指向性アンテナが複数配置
    されたセクタアンテナにおいて、 円板状の誘電体からなる基板と、 前記誘電体基板の一方の表面の上の導体層に形成された
    複数のスロットであって、前記半径方向に直交し、等間
    隔にアレー状に配置され、前記複数の指向性アンテナの
    それぞれを構成する複数のアンテナ素子と、 前記複数の指向アンテナのいずれか一つを選択して励振
    する選択励振手段とを有し、 前記複数のアンテナ素子のそれぞれの中心は、前記基板
    の上に一定の間隔で配置された複数の仮想同心円と、一
    定の角度ずつ向きを変えて仮想同心円の中心から半径方
    向に延びる複数の仮想半径との交点と一致し、それぞれ
    の長手方向は、前記交点において仮想半径と直角に交差
    し、 前記選択励振手段は、前記誘電体基板を挟んで前記指向
    性アンテナに対応して前記誘電体基板の他方の表面の上
    に形成された複数の給電ラインと、複数の給電ラインの
    うち、駆動すべき給電ラインを選択するためのセクタス
    イッチとを有するとともに、前記選択励振手段は、給電
    開始位置を前記仮想同心円の中心部分に有し、選択した
    指向アンテナの複数のアンテナ素子をバックワード励振
    することを特徴とするセクタアンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004515951A (ja) * 2000-12-05 2004-05-27 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム マルチビーム信号の受信及び/又は送信用の装置
JP2007184893A (ja) * 2005-11-02 2007-07-19 Advanced Telecommunication Research Institute International 変換器、その設計方法、およびその変換器を備えたアンテナ装置

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