JP2001034034A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001034034A
JP2001034034A JP11201694A JP20169499A JP2001034034A JP 2001034034 A JP2001034034 A JP 2001034034A JP 11201694 A JP11201694 A JP 11201694A JP 20169499 A JP20169499 A JP 20169499A JP 2001034034 A JP2001034034 A JP 2001034034A
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Yasushi Shimizu
康史 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】像担持体1の帯電手段2として帯電促進粒子Z
を付着させた接触帯電部材2Aを用い、現像手段4の現
像剤Tに帯電促進粒子Zを混合した画像形成装置におい
て、帯電促進粒子Zの帯電部材2Aへの供給を安定さ
せ、また帯電部材2Aから該帯電部材に付着の現像剤
(トナー)Tを効率的に除去し、長期に渡って安定した
帯電性を得る。 【解決手段】帯電部材2Aに接触し、現像部材4aから
は離れた第1位置R1と、現像部材4aに接触または近
接し、帯電部材2Aからは離れた第2位置R2とに位置
切り換え制御される中間回転体9を有し、該中間回転体
9は第1位置R1に位置切り換えされた状態時において
は帯電部材2Aの電位以上の電位をとることが可能であ
り、第2位置R2に位置切り換えされた状態時において
は現像部材4aの電位以下の電位をとることが可能であ
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像担持体の帯電手段
として接触帯電手段を用いた画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、少なくとも像担持体と接触
帯電部材とのニップ部に帯電促進粒子を介在させて注入
帯電を支配的にした接触帯電手段を用いた画像形成装置
に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、電子写真装置・静電記録装置等の
画像形成装置においては、像担持体上で静電潜像を形成
するために、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担
持体を一様な電位に帯電させるための帯電行程が必要で
あり、そのような帯電手段としては像担持体に非接触な
コロナ帯電装置等が用いられてきた。しかしながら、コ
ロナ帯電装置では、オゾンが多量に発生する、帯電装置
と像担持体との間に10KV程度の高い電圧を印加しな
ければならない等の問題があった。
【0004】これらの問題を解決する帯電手段として、
近年、像担持体に直接接触する帯電部材(接触帯電部
材)に電圧を印加することで、像担持体を一様に帯電さ
せる、いわゆる接触帯電装置が提案・実用化されてい
る。
【0005】a)ローラ帯電装置 上記の接触帯電装置の代表的なものは図8に示すような
ローラ帯電装置2Xである。ローラ帯電装置2Xは接触
帯電部材2Xaとして導電性ローラ(以下、帯電ローラ
と記す)を用いたものであり、本例の帯電ローラ2Xa
は、芯金2Xdと、この芯金回りにローラ状に一体に形
成具備させた導電性ベースローラ部2Xcと、さらにそ
の外周面に形成具備させた中抵抗の表層2Xbとからな
る複合層ローラである。
【0006】1は被帯電体としての像担持体であり、例
えば、回転ドラム型の電子写真感光体である。この像担
持体1は矢印aの時計方向に所定の周速度で回転駆動さ
れる。
【0007】帯電ローラ2Xaは芯金2Xdの両端部を
軸受部材に回転自由に保持させて、像担持体1に対して
軸線を並行にして、かつ所定の押圧力で像担持体1に圧
接させて配設してあり、像担持体1の回転に従動して矢
印bの反時計方向に回転する。
【0008】帯電ローラ2Xaと像担持体1の間には電
源Slにより所定の電圧が印加されており、これにより
上記像担持体1は一様な電位に帯電させられる。
【0009】ここで、上記の電圧の印加については、
.直流電圧のみを印加する方法(DC方式)、.直
流電圧に交流電圧を重畳させた電圧を印加するする方法
(AC方式)の2通りがある。
【0010】のDC方式の場合では、例えば、像担持
体1上の電位を−600Vにするためには、−1300
V程度の電圧を印加する必要があり、のAC方式の場
合では、直流電圧を−600V重畳する交流電圧を15
00Vpp以上として印加することで、同様に、像担持
体1上の電位を−600Vにすることができる。
【0011】この場合における帯電のメカニズムは、
のDC方式、のAC方式のいずれの場合でも、Pasche
n (パッシェン)の法則に従うものであり、図8中の領
域Aで示されるような、帯電ローラ2Xaと像担持体1
とがある特定の距離において、すなわちPaschen の法則
を満足する領域で放電現象が起こり、像担持体1上を帯
電させるものである。
【0012】しかしながら、このような接触帯電装置は
上記の帯電メカニズムからも分かるとおり、初めに述べ
たコロナ帯電装置と同じことを微小な空間部で行ってい
るものであり、オゾンの発生はコロナ帯電装置よりは大
幅に抑えられているものの、やはり発生する。このオゾ
ンは、酸化窒素を生成し、像担持体1上に付着した場
合、その抵抗が低いため、帯電不良による画像不良を発
生させる。
【0013】b)磁気ブラシ帯電装置 これに対して、接触帯電であるけれども、上記のような
オゾンの発生の問題が無く、またこれに伴い帯電装置に
印加する電圧を更に低くできる帯電プロセスが特開平6
−3921号公報等に提案されている。
【0014】この帯電プロセスにおける特徴は、像担持
体1の表面電位を帯電装置に印加した電圧とほぼ同じ電
位に出来ることであり、これは放電現象を用いることな
く、接触帯電部材と像担持体表面との直接の電荷のやり
とりにより像担持体への電荷注入を行うことで可能とす
るものである(注入帯電プロセス)。
【0015】上記の注入帯電プロセスを実現するための
接触帯電装置(注入帯電装置)としていくつかのタイプ
の帯電装置が提案されている。
【0016】その代表的な1つとして磁気ブラシタイプ
の注入帯電装置(磁気ブラシ帯電装置)2Yの一例の概
略構成模型図を図9に示す。この例の磁気ブラシ帯電装
置2Yはスリーブ回転タイプのものである。
【0017】2Yaは装置ハウジング、2Ybは磁気ブ
ラシ担持部材としての非磁性スリーブ(以下、帯電スリ
ーブと記す)であり、一部を外部に露呈させて装置ハウ
ジング2Ya内に回転可能に配設してある。
【0018】2Ycは磁界発生手段としてのマグネット
ローラであり、帯電スリーブ2Yb内に挿入して非回転
に固定して配設してあり、この固定のマグネットローラ
2Ycの外回りを帯電スリーブ2Ybが矢印bの時計方
向に回転駆動される。
【0019】2Ydは装置ハウジング2Ya内に収容さ
せた導電性磁性粒子(マグネットキャリア、以下、帯電
キャリアと記す)である。
【0020】2Yeは装置ハウジング2Yaの開口部に
設けた導電性の磁気ブラシ層厚規制部材(以下、規制ブ
レードと記す)であり、帯電スリーブ2Ybに対して所
定の僅少な間隙を存して取り付けられている。この規制
ブレード2Yeは、帯電スリーブ2Yb上に該スリーブ
内のマグネットローラ2Ycの磁界により磁気ブラシと
して磁気拘束されて担持され、帯電スリーブ2Ybの回
転に伴い回転搬送されて装置ハウジング2Ya内から持
ち出される帯電キャリア2Ydの量すなわち磁気ブラシ
の層厚を所定に規制して適正量の帯電キャリアの磁気ブ
ラシコート層を形成する役目をする。
【0021】磁気ブラシ帯電装置2Yは像担持体1に対
して帯電スリーブ2Ybを並行に近接させて配設され
る。帯電スリーブ2Ybと像担持体1は所定の僅少な間
隙を存して対向させてある。この隙間部において、前述
のように規制ブレード2Yeで層厚規制されて搬送され
る、帯電スリーブ2Yb上の帯電キャリアの磁気ブラシ
が接触帯電部材として像担持体1に対して接触して像担
持体1面が該磁気ブラシで摺擦される。Nはその磁気ブ
ラシ接触ニップ部(帯電部、帯電領域)である。帯電部
Nを通過した帯電キャリアの磁気ブラシは引き続く帯電
スリーブ2Ybの回転により装置ハウジング2Ya内の
帯電キャリア溜りに戻し搬送される。
【0022】本例の磁気ブラシ帯電装置2Yにおいては
上記規制ブレード2Yeには電源S1により−600V
の直流電圧が印加されている。このため、像担持体1上
において磁気ブラシの帯電キャリアに接触している部分
はこれと同電位になろうとする。この時、帯電キャリア
から像担持体1表面のエネルギー障壁を越えて電荷が像
担持体1に注入されれば像担持体1は帯電される。ま
た、このエネルギー障壁を越えられないか、もしくは磁
気ブラシの帯電キャリアと像担持体1が離れるときに、
再び、像担持体1から電荷が帯電キャリアに移動する場
合には、帯電は起こらない。この現象は、像担持体1の
持つ表面のエネルギー障壁や、電荷の保持能力によると
ころが大きい一方で、競争反応として考えた場合、帯電
キャリアが像担持体1と接触する機会の頻度が重要にな
る。
【0023】この頻度を上げるためには、帯電キャリア
2Ydの粒径を小さくし、帯電キャリア2Ydの磁力を
大きくするなどして、帯電キャリア2Ydの密度を高く
し、また、帯電スリーブ2Ybと像担持体1との対向部
である帯電部Nにおいて帯電スリーブ2Ybの回転方向
を像担持体1の進行方向と逆にして相対速度を上げるな
どして、像担持体1への時間当たりの帯電キャリア接触
回数を増やすことが効果がある。
【0024】上記のように、像担持体1への電荷の注入
サイトとなる帯電キャリア2Ydを高い確率で像担持体
1に接触させることにより、像担持体1の表面電位は帯
電スリーブに印加した−600Vとほぼ同じ電位とな
り、また、ミクロな部分についても、帯電ムラのない均
一帯電が可能になっている。
【0025】しかしながら、本システムを実施する場合
には、帯電キャリアを保持するための機構が必凄とな
り、シール性などを考えると、難しい問題が多くあっ
た。
【0026】c)ファーブラシ帯電装置 また、上記の磁気ブラシタイプとは異なるタイプの帯電
装置として図10に示すようなファーブラシタイプの注
入帯電装置2Z(ファーブラシ帯電装置)も考案されて
いる。
【0027】ファーブラシ帯電装置2Zは接触帯電部材
としてファーブラシ2Zaを用いたものであり、本例の
ファーブラシ2Zaは、芯金2Zbと、この芯金回りに
設けた導電性の毛ブラシ部2Zcからなる回転ブラシで
ある。
【0028】上記のファーブラシ2Zaはその芯金2Z
bの両端部を軸受部材に回転自由に保持させて、像担持
体1に対して軸線を並行にして、かつ所定の押圧力で像
担持体1に圧接させて配設してあり、接触ニップ部(帯
電部)Nにおいて像担持体1の回転方向とは逆方向とな
る矢印bの時計方向に回転駆動される。
【0029】ファーブラシタイプでは、磁気ブラシタイ
プにおける帯電キャリアによる磁気ブラシの役割を導電
性の毛(ファー)2Zcに持たせたものであり、磁気ブ
ラシタイプの時と同様の電圧を電源Slよりファーブラ
シ2Zaに印加し、ファーブラシを上記のように回転駆
動させファーブラシの毛先で像担持体1を摺擦すること
により像担持体1表面の帯電を行う。
【0030】ファーブラシタイプでは、磁気ブラシタイ
プで問題となる帯電キャリアの保持方法などで有利な一
方で、帯電効率を上げるためにはファーブラシの密集度
を上げたり、毛を柔らかくしながら、均一性を保持しな
ければならないなど、製造方法的な面で難しい問題があ
る。
【0031】また、磁気ブラシタイプ、ファーブラシタ
イプの両方のタイプ共に、像担持体1上に残った現像剤
は、接触帯電部材である磁気ブラシやファーブラシ上に
徐々に蓄積されるものであり、これは帯電不良の発生に
つながる。この蓄積される現像剤を除去するためには、
かなり大がかりな装置を付けなければならないという問
題がある。
【0032】d)スポンジローラ帯電装置 これらの問題を解決した帯電装置として考案されたの
が、図11に示すようなスポンジローラタイプの注入帯
電装置2(スポンジローラ帯電装置)である。このタイ
プは、接触帯電部材として導電性・可撓性(可塑性)の
接触帯電部材として、スポンジローラ2A(以下、帯電
スポンジローラと記す、図においては該ローラ2Aの上
半部は省略してある)を用い、この帯電スポンジローラ
2Aの表面の空包部に帯電促進粒子といわれる比較的低
抵抗の粒子Zを付着させたものであり、前述の磁気ブラ
シタイプの帯電キャリアにこの帯電催進粒子Zが相当す
るものである。
【0033】上記の帯電スポンジローラ2Aは像担持体
1に対して軸線を並行にして、かつ所定の押圧力で像担
持体1に圧接させて配設してあり、接触ニップ部(帯電
部)Nにおいて像担持体1の回転方向とは逆方向となる
矢印bの時計方向に回転駆動される。帯電スポンジロー
ラ2Aに電源Slより電圧を印加し、帯電部Nにおいて
帯電スポンジローラ表面の帯電促進粒子で像担持体1を
摺擦することにより像担持体1表面の帯電を行う。
【0034】図12はこのスポンジローラ帯電装置2を
用いた画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像
形成装置は、転写式電子写真プロセス、クリーナーレス
システム、反転現像方式のレーザービームプリンタであ
る。
【0035】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体であり、矢印aの時計方向に所定の周速度を
もって回転駆動される。この像担持体1はその回転過程
でスポンジローラ帯電装置2により帯電部Nで所定の極
性・電位に一様に帯電処理され、その帯電処理面にレー
ザースキャナ3による像露光Lがなされることで画像情
報の静電潜像の形成がなされる。その静電潜像が非接触
のジャンピング現像装置4により現像部Dでトナー画像
として反転現像される。S1は帯電バイアス印加電源、
S2が現像バイアス印加電源である。
【0036】一方、不図示の給紙部から像担持体1と転
写手段としての転写ローラ5との当接ニップ部である転
写部Mに対して所定の制御タイミングにて転写材Pが給
紙導入され、その転写材Pが転写部Mを挟持搬送されて
いく過程において像担持体1面側のトナー画像が転写材
Pの面に順次に転写されていく。S3は帯電バイアス印
加電源である。転写部Mを通った転写材Pは像担持体1
の面から分離され、熱ローラタイプ等の定着装置6に導
入されてトナー画像に定着処理を受けて定着ローラの回
転方向eに排紙される。
【0037】また転写材Pに対するトナー画像転写後の
像担持体1面には若干の転写残トナーが残留する。本例
のプリンタはその転写残トナーを除去する専用のクリー
ナー(クリーニング装置)は具備させていないクリーナ
ーレスシステムの装置であり、像担持体1面上の転写残
トナーは引き続く像担持体1の回転に伴い、帯電部Nに
持ち運ばれ、さらには現像部Dに持ち運ばれて、該現像
部Dにおいて現像装置4によりいわゆる現像同時クリー
ニング(現像同時回収)される。
【0038】現像同時クリーニングは、転写後に像担持
体上に若干残留した転写残トナーを次工程以後の現像時
にかぶり取りバイアスによって回収する方法である。こ
の方法によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて
次工程以後に用いられるため、廃トナーをなくし、メン
テナンスに手を煩わせることも少なくすることができ
る。またスペース面での利点も大きく、画像形成装置を
小型化できるようになる。
【0039】ここで、このスポンジローラタイプの大き
な特徴は、注入サイトとなる帯電促進拉子Zはジャンピ
ング現像装置4の現像容器中に現像剤T(磁性トナー)
と共に混合してあり、この帯電促進粒子混合の現像剤T
が現像材担持部材としての現像スリーブ(現像ローラ)
に薄層として塗布されて現像部Dに搬送され像担持体1
上の静電潜像の現像が実行されているときに上記混入の
帯電促進粒子Zも像担持体1上に付着して転写部Mを経
由し帯電部Nに持ち運ばれることで、帯電促進粒子Zは
図中の太線に示したルートにより、現像装置4から帯電
スポンジローラ2Aに達して帯電スポンジローラ2Aに
対する帯電促進粒子Zの供給がなされる。
【0040】帯電促進粒子Zの像担持体1への供給は非
接触のジャンピング現像装置4により、現像剤Tによる
像担持体1の現像と共に行う。像担持体1へ供給された
帯電促進粒子Zはその帯電極性を現像剤Tと逆極性にす
ることで、転写部Mにおいて転写装置5により転写材P
に実質的に転写されることなく像担持体1上に残し、帯
電部Nに持ち運ばせて、帯電スポンジローラ2A上で回
収することで、常に新たな注入サイトを得るというもの
である。
【0041】このため、磁気ブラシタイプやファーブラ
シタイプで問題となった、粒子の保持方法や、帯電部材
の製法の難しさなどの問題が比較的少なく、また現像剤
Tがスポンジローラ2−A上に蓄積していっても、それ
以上に帯電促進粒子Zを供給すれば、帯電不良の発生も
抑えることが可能になる。
【0042】また、このタイプでは、像担持体1上のト
ナー画像の転写材Pへの転写後、像担持体1のクリーニ
ングは無くさなければならないが、この時発生した転写
残トナーは帯電部Nに持ち運ばれて、帯電工程が行われ
ている帯電促進粒子Zと像担持体1との間を通過する間
に像担持体1同様に電荷注入が行われるため適正な電荷
を持つことが可能になるため、現像工程が行われている
現像部Dを通過する際に素通りすることなく現像装置4
に回収されることになる。従って、クリーナーの無い電
子写真プロセスをも実現することが可能となる。
【0043】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記のスポンジローラタイプの注入帯電装置2の場合、そ
の注入サイトとなる帯電催進粒子Zは現像装置4の現像
剤T中に含まれているものであり、帯電スポンジローラ
2Aへの帯電催進粒子Zの供給量は現像装置4から像担
持体1への現像剤Tの供給量に左右される。
【0044】従って、印字率の低い画像が長く続いた場
合では、現像装置4から像担持体1上に供給されて帯電
部Nに持ち運ばれる帯電促進粒子Zの量も少なくなり、
帯電不良が発生するという問題があった。
【0045】また、帯電促進粒子Zは現像剤Tと逆の帯
電極性を持つため、現像剤量に対して常に同じ比率で像
担持体1上に供給されてゆくわけではない。現像装置4
から像担持体1への帯電催進粒子Zの供給量は、現像シ
ステムの形態や、現像剤自身の帯電量、また印字パター
ンなどによっても変わってゆくものであるが、例えば、
現像剤Tに対して帯電促進粒子Zが像担持体1に対して
過剰に供給されやすいシステムでは、現像剤Tの使用が
進むと、現像容器中の現像剤Tに対する帯電促進粒子T
の混合比率が落ちてくるため帯電不良が発生しやすくな
り、また逆に初期において像担持体1に対する帯電促進
粒子Zの供給が不足気味になるシステムもあるなど、長
期に渡って常に現像剤量に対して同程度の比率で帯電促
進粒子Zを像担持体1に供給するシステムを得ることは
難しいという問題があった。
【0046】また、この問題に対して、現像剤Tに対す
る帯電促進粒子Zの量が少なくなった場合でも十分に帯
電が行なえるように現像装置4の現像剤Tに対する全体
の帯電促進粒子比率を高くした場合は現像剤Tの現像性
に問題が発生するなどの問題があった。
【0047】また、本システムにおいては、像担持体1
上のトナー画像の転写材Pに対する転写後の像担持体1
の専用クリーナーを具備させてのクリーニング工程は無
い。これは通常この時の転写残トナーが、帯電工程が行
われている時に帯電部Nの帯電促進粒子Zと像担持体1
との間を通過する間に像担持体1同様に電荷注入が行わ
れるため適正な電荷を持つことが可能になるため、現像
部Dにおいて現像工程が行われている領域を通過する際
に素通りすることなく現像装置4に回収されることにな
る。従って、クリーナーの無い電子写真プロセスをも実
現することが可能となっている。
【0048】しかしながら、ジャム時などにおいて、転
写材Pに転写されない印字率の高いトナー画像が像担持
体1上に残った場合などにおいては多量のトナーが帯電
部Nに持ち運ばれて帯電スポンジローラ2Aに付着し、
帯電の阻害をする。通常工程では、帯電スポンジローラ
2Aに付着したトナーも帯電工程が行われている間に電
荷付与が行われ像担持体1上に戻ってゆくものである
が、その量が多量である場合には、帯電能力を復帰する
のに時間がかかるという問題があった。
【0049】さらには、上記のクリーナーレスのシステ
ムを成立させるためには、ある程度の高い転写システム
(転写効率の高い転写システム)を用いなければなら
ず、これを達成するためには、高い転写効率を持つ現像
剤、例えば、球形であるものが望ましいなど、現像剤が
多くの点で制限されるものであった。
【0050】これらの問題を解決するためのには、図1
3に示すように、現像装置4の現像剤T中の帯電促進粒
子Zとは別に、帯電スポンジローラ2Aに直に帯電促進
粒子Zを供給する手段2Bを設けることも考えられる
が、磁気ブラシタイプの帯電装置2Y(図9)と同様
に、どのように帯電促進粒子Zを保持するか、またどの
ように安定した帯電促進粒子量をスポンジローラ2Aに
供給するかなどの問題があり、これらを解決しようとす
る場合、かなり大がかりな装置になるという問題があっ
た。
【0051】また、帯電スポンジローラ2Aは低硬度の
弾性体であり、一般に特定箇所に長時間圧力を受けた場
合には変形しやすい。このため、像担持体1上で加圧状
態で長期放置を行った場合には像担持体との当接部が変
形し、この部分で帯電不良が発生しやすいという問題が
あった。この問題を解決しようとして、帯電スポンジロ
ーラ2Aの像担持体1に対する当接加圧カを下げる場合
には像担持体1との接触面積が狭くなるため、帯電能力
が落ちるという問題が発生した。
【0052】また、帯電工程後には像担持体1との当接
を解除するという方法も考えられが、圧解除機構を設け
た場合コストアップするという問題があった。
【0053】そこで、本発明はこのような現状に対処す
べくなされたものであって、スポンジローラタイプの注
入帯電装置のように、電圧が印加され、像担持体とニッ
プ部を形成して像担持体を帯電する可撓性の帯電部材を
有し、ニップ部には上記帯電部材による像担持体の帯電
を促進するための帯電促進粒子を介在させて像担持体を
電荷の注入により帯電させる帯電手段を用いた画像形成
装置において、帯電部材への帯電促進粒子の供給を、像
担持体を介することなく、現像手段側から介在部材を通
して直接的に供給する手投を設けることで、効率的に安
定して行い、長期に渡って安定した帯電処理を維持させ
て、帯電不良の発生を抑えて常に良好な画像を得ること
を可能とすることを目的としたものである。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0055】(1)像担持体と、上記像担持体を帯電す
る帯電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
る画像情報書き込み手段と、その静電潜像を現像剤によ
り可視化する現像手段とを有し、上記帯電手段は、電圧
が印加され、像担持体とニップ部を形成して像担持体を
帯電する可撓性の帯電部材を有し、少なくともニップ部
には上記帯電部材による像担持体の帯電を促進するため
の帯電促進粒子が介在し、上記現像手段は現像剤に上記
帯電促進粒子が混入されており、該現像剤を担持搬送し
て現像部位において像担持体の静電潜像を現像する現像
部材を有し、上記帯電部材に接触し上記現像部材からは
離れた第1位置と、上記現像部材に接触し上記帯電部材
からは離れた第2位置とに位置切り換え制御される中間
回転体を有し、該中間回転体は上記第1位置に位置切り
換えされた状態時においては上記帯電部材の電位以上の
電位をとることが可能であり、上記第2位置に位置切り
換えされた状態時においては上記現像部材の電位以下の
電位をとることが可能であることを特徴とする画像形成
装置。
【0056】(2)上記中間回転体の第2位置への位置
切り換えは、上記現像手段における像担持体への画像形
成工程時以外の時に行われることを特徴とする(1)に
記載の画像形成装置。
【0057】(3)像担持体と、上記像担持体を帯電す
る帯電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
る画像情報書き込み手段と、その静電潜像を現像剤によ
り可視化する現像手段とを有し、上記帯電手段は、電圧
が印加され、像担持体とニップ部を形成して像担持体を
帯電する可撓性の帯電部材を有し、少なくともニップ部
には上記帯電部材による像担持体の帯電を促進するため
の帯電促進粒子が介在し、上記現像手段は現像剤に上記
帯電促進粒子が混入されており、該現像剤を担持搬送し
て現像部位において像担持体の静電潜像を現像する現像
部材を有し、上記帯電部材に接触し上記現像部材からは
離れた第1位置と、上記現像部材に近接し上記帯電部材
からは離れた第2位置とに位置切り換え制御される中間
回転体を有し、該中間回転体は上記第1位置に位置切り
換えされた状態時においては上記帯電部材の電位以上の
電位をとることが可能であり、上記第2位置に位置切り
換えされた状態時においては上記現像部材の電位以下の
電位をとることが可能であることを特徴とする画像形成
装置。
【0058】(4)上記中間回転体の第2位置への位置
切り換え状態時の中間回転体と現像部材との間に形成さ
れる電界には交流電界がかけられていることを特徴とす
る(3)に記載の画像形成装置。
【0059】(5)上記中間回転体の第2位置への位置
切り換え状態時の中間回転体と現像部材との間の電界形
成は上記現像手段における像担持体への画像形成工程時
以外の時に行われることを特徴とする(3)または
(4)に記載の画像形成装置。
【0060】〈作 用〉即ち、帯電手段の帯電部材と現
像手段の現像部材との間に回転可能な中間回転体を設
け、この中間回転体を帯電部材と現像部材とに選択的に
接触または近接出来るように移動可能とし、帯電部材と
現像部材のそれぞれに接触または近接したときに所定の
電位になるようにしたもので、その他の部分については
従来からの注入帯電システムを用いた画像形成プロセス
の設定をそのまま変えることなく用いたものである。こ
れにより、帯電部材への帯電促進粒子の供給を、簡易な
構成で、従来のような像担持体を介する方法だけでな
く、現像手段側から中間回転体を搬送媒体として直接的
に帯電手段の帯電部材に供給できるため、常に安定した
帯電工程を実現でき、また、画像形成時には現像手段の
現像部材上の現像剤層への影響をなくせるため良好な画
像が得られる。
【0061】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図6) 図1は本実施例の画像形成装置の概略構成模型図であ
る。この画像形成装置は、転写電子写真プロセス、スポ
ンジローラタイプの注入帯電方式、クリーナーレスシス
テム、反転現像方式のレーザービームプリンタである。
【0062】前述した図12のレーザービームプリンタ
と共通する構成部材・部分については再度の説明を省略
する。
【0063】(1)スポンジローラ帯電装置2 スポンジローラ帯電装置2の接触帯電部材としての帯電
スポンジローラ2Aは、硬度30度、平均発泡径50μ
mの導電性ローラであり、その外周面は帯電促進粒子Z
で覆われており、このローラが像担持体1に接触して帯
電部Nを形成している。
【0064】そして、帯電部Nにおいて像担持体1の回
転方向に対向する方向である矢印bの時計方向に回転駆
動されて像担持体に対して速度差をもって移動する。そ
の表面速度は像担持体1と等速、すなわち像担持体1と
の相対速度では像担持体表面速度に対して200%の速
さで移動している。
【0065】帯電スポンジローラ2Aに電源S1から所
定の帯電バイアスが印加されて像担持体面が注入帯電さ
れる。
【0066】帯電促進粒子Zは二次集合体を含めた平均
粒径が3μm、比抵抗106 Ω・cmの導電性酸化亜鉛
粒子を用いている。この帯電促進粒子Zは現像剤(磁性
トナー)Tの帯電極性のマイナスに対して、逆の極性で
あるプラスである。
【0067】帯電促進粒子Zは帯電スポンジローラ表面
のスポンジ空包部に重点的に付着して帯電スポンジロー
ラ2A表面を覆っている。
【0068】帯電スポンジローラ2Aには電源Slによ
り像担持体1に対して−620Vの電圧が印加されてい
る。このため、像担持体1と帯電スポンジローラ2Aが
接触する領域である帯電部Nにおいて低抵抗物質である
上記帯電促進粒子Zがこれらに直接接触する部分ではこ
れらが同電位になろうとするため像担持体1表面には電
荷が誘導され、帯電スポンジローラ2A側と同じ電位で
ある−620Vになろうとする。
【0069】この後、帯電スポンジローラ2Aと像担持
体1表面が剥離するとき再び電荷の移動も起こり、像担
持体1上の電荷は減少しようとするが、その減少量は帯
電スポンジローラ2Aや帯電促進粒子Zの抵抗値、また
像担持体1の抵抗値やその層構成によって決まるもので
あり、本実施例においてはその減少量を極力抑えるよう
な系を得ることによって、20Vの減少とし、−600
Vの表面電位を得ている。
【0070】この帯電工程後に露光装置であるレーザー
スキャナ3により画像情報に対応したレーザー光走査露
光Lがなされて像担持体1の帯電面のレーザー光が当た
った部分は一般的な電子写真プロセス同様に電位が低く
なり、露光された部分とされない部分で電位差が作ら
れ、潜像が形成される。
【0071】本実施例においては、露光された部分のい
わゆる明部電位Vlは、露光されないいわゆる暗部電位
Vd=−600Vに対して、Vl=−150Vである。
【0072】(2)現像装置4 上記のように像担持体1上に形成された静電潜像は、像
担持体1に接触しない、いわゆるジャンピング現像法を
用いた現像装置4によりトナー画像として現像される。
【0073】現像装置4は、固定された現像マグネット
4bを内包した、矢印cの反時計方向に回転可能な現像
スリーブ4a(現像部材、現像ローラ)と、上記現像ス
リーブ4aに当接している現像ブレード4c、及び現像
剤(磁性トナー)Tを収納する現像容器4dにより形成
される。
【0074】また、上記現像容器4d中には、上記帯電
促進粒子Zを重量比3部混合した現像剤Tを収容させて
ある。この現像剤Tに混合の帯電促進粒子Zは強い電気
カが働かない場合は現像剤Tにその多くが付着した状態
で移動している。
【0075】現像スリーブ4aは表面が荒らされてお
り、内包する現像マグネット4bの磁力と合わせて磁性
トナーである現像剤Tをその表面に保持し矢印cの反時
計方向への回転により搬送する。搬送された現像剤Tは
現像ブレード4cとの接触面を通過する際に現像スリー
ブ4a上での高さの規制を受けると共に、摩擦による帯
電が行われ電荷付与を受ける。この時の上記現像剤Tの
帯電性は、その材料の持つ帯電極性により、本実施例に
おいては、その多くがマイナスになる。また、同時にこ
の領域を通過する帯電促進粒子Zはプラスに帯電する。
【0076】上記のようにして現像スリーブ4aの表面
に形成された、帯電促進粒子Zを含む現像剤Tの薄層T
aは、引き続く現像スリーブ4aの回転で、像担持体1
と現像スリーブ4aとの接近対向部である現像部Dに搬
送されて現像バイアスの存在下において像担持体1側の
静電潜像の現像に供され、像担持体1側の静電潜像がト
ナー画像として反転現像される。像担持体1と現像スリ
ーブ4aは300μmのギャップを存して非接触に接近
対向させてある。現像部Dを通過した現像スリーブ4a
上の残余の現像剤薄層Tbは引き続く現像スリーブ4a
の回転で再び現像容器4d内の現像剤溜り部に戻し搬送
される。
【0077】ここで、現像部Dにおいて、現像スリーブ
4a上の現像剤薄層Taの帯電した現像剤T及び帯電促
進粒子Zが現像スリーブ4aと像担持体1の間でどのよ
うな挙動をするかを図2に示す。
【0078】すなわち、上記のマイナスに帯電した現像
剤Tは、像担持体1に接近する領域に達したとき、像担
持体1と現像スリーブ4aとの間に形成された電界によ
り、上記の静電潜像を現像する。本実施例においては、
現像スリーブ4a表面には電源S2により、像担持体1
に対して、−400Vの直流電圧に、周波数1500H
z・1600Vppの矩形波の交流電圧を重畳した電圧
が印加されており、像担持体1と現像スリーブ4a間に
形成された300μmのギャップにおいて、マイナスに
帯電している現像剤TはVd=−600Vの暗部電位部
には飛翔しないが、Vl=−150Vの明部電位部には
飛翔する。
【0079】また、この時、プラスに帯電している帯電
催進粒子Zは、電気的には、上記現像剤Tとは逆に、暗
部電位部に飛翔しやすいが、その大きさにより現像剤T
自体に付着しているものが多く、現像剤Tとの静電気力
の方が強い場合には、現像剤Tと逆の挙動を示すことな
く、現像剤Tと同様な移動の仕方を示す。
【0080】従って、帯電促進粒子Zは現像スリーブ4
a側から像担持体1側の明部電位部にも暗部電位部にも
飛翔可能である。
【0081】(3)転 写 上記の現像工程によって像担持体1上に形成されたトナ
ー画像は転写部Mにおいて転写材(転写紙)Pに転写さ
れる。転写手段である回転転写ローラ5には電源S3に
より、像担持体1に対して、2KVの直流電圧が印加さ
れており、像担持体1と転写ローラ5との間で形成され
る電界に対して、マイナスに帯電しているトナー画像は
転写ローラ5側に引き寄せられるために、トナー画像の
トナーの多くが転写材Pに転写される。
【0082】(4)現像同時クリーニング(クリーナー
レスシステム) 一方、現像部Dで現像スリーブ4a側から像担持体1面
に供給されたプラスに帯電した帯電促進粒子Zは、像担
持体1面の明部電位部において、トナー現像のトナーに
付着したものの多くは転写材Pにトナーと共に転移する
が、電気的には像担持体1上にある方が安定であるた
め、トナーに比べて多くの量が像担持体1にそのまま残
る。また、像担持体1面の暗部電位部に付着した帯電催
進粒子Zはそのほとんどがそのまま像担持体1上に残
る。
【0083】従って、転写工程を終えた像担持体1上に
は、明部電位部で転写工程で僅かに残った転写残トナー
と、像担持体1全面に比較的多く残った帯電促進粒子Z
が存在することとなる。
【0084】像担持体1上のそれらの転写残トナーと帯
電促進粒子Zは引き続く像担持体の回転により帯電部N
に持ち運ばれて帯電スポンジローラ2A上を通過する
が、帯電スポンジローラ2Aには、像担持体1に対し
て、−620Vの電圧が印加してあるため、プラスに帯
電している帯電促進粒子Zは転写工程により帯電スポン
ジローラ2Aよりプラス側に帯電している像担持体1表
面より帯電スポンジローラ2Aに移動しようとする。そ
して、帯電スポンジローラのスポンジの細密な表面に保
持されることにより、既に述べたような帯電工程の働き
を担う。
【0085】即ち現像装置4から像担持体1を介してス
ポンジローラ帯電装置2の接触帯電部材である帯電スポ
ンジローラ2Aに対して帯電促進粒子Zが供給される。
【0086】一方、帯電部Nに持ち運ばれた転写残トナ
ーは、元々プラスに帯電していた転写されにくいいわゆ
る反転成分であるか、もしくは転写の電圧を受けた後で
あるためプラスに帯電したものが多くを占めている。従
って、これらのトナーも、帯電スポンジローラ2Aに付
着するが、付着しながら像担持体1と帯電スポンジロー
ラ2Aとが帯電工程を行う領域すなわち帯電部Nを何度
か通過する内にマイナスヘの電荷付与が行われるため、
元々マイナスに帯電しやすいトナーは比較的はやい時間
でマイナスに帯電し、像担持体1に再び戻り、その後、
現像工程が行われている現像スリーブ4aとの近接する
領域即ち現像部Dを通過する際に新たに現像されるトナ
ーと同化するため(現像同時クリーニング)、本電子写
真プロセスが成り立つ。
【0087】(5)帯電促進粒子搬送媒体としての中間
ローラ このシステムで問題となるのは、既に述べたように、帯
電スポンジローラ2Aへの帯電促進粒子Zの供給方法で
あるが、本実施例においては、初期の段階では初めから
帯電スポンジローラ2Aに帯電促進粒子Zを付着させる
ことで、その帯電能力を持たせている。
【0088】一方、画像形成装置の使用が進んだ場合で
は、既に述べたように、現像工程での像担持体1に対す
る現像剤Tとの同時供給では、その使用の仕方や、使用
する画像パターンなどの因子によって、帯電促進粒子Z
の供給量は不安定になりやすい。また、画像形成装置が
給紙などのトラブルで停止した場合、像担持体1上には
多くの現像剤Tが残ったまま帯電スポンジローラ2A上
に達し、帯電能力を落とすこととなる。
【0089】本実施例においてはこれらの問題に対処し
たものとして、帯電スポンジローラ2に対する帯電促進
粒子Zの供給を像担持体1を介した間接的な供給のみで
なく、帯電スポンジローラ2Aと現像スリーブ4aの間
を移動する中間ローラ9により帯電促進粒子Zを現像装
置4から帯電スポンジローラ2Aに直接的に供給できる
ようにしたものである。
【0090】すなわち、本実施例においては、帯電スポ
ンジローラ2Aと現像スリーブ4aとの間には中間ロー
ラ9を配設してある。この中間ローラ9は像担持体1の
中心軸線Oを中心に回動自在な支持部材9aの先端側に
回転可能に軸受け支持させてある。支持部材9aは不図
示の制御回路部で制御される不図示の駆動機構により時
計方向または反時計方向に揺動移動制御される。中間ロ
ーラ9は金属ローラであり、不図示の制御回路部で制御
される不図示の駆動機構により矢印fの時計方向に所定
の周速度で回転制御される。またこの中間ローラ9には
電源S4から所定の電位になるように電圧が印加され
る。
【0091】而して、制御回路部は所定のシークエンス
にて支持部材9aの駆動機構を制御して、支持部材9a
を反時計方向に揺動移動させて中間ローラ9を帯電スポ
ンジローラ2Aに接触させ、現像スリーブ4aからは離
間させた第1位置R1(図1の実線示位置、図3の2点
鎖線示位置)と、支持部材9aを時計方向に揺動移動さ
せて中間ローラ9を現像剤薄層Taを介して現像スリー
ブ4aに接触させ、帯電スポンジローラ2Aからは離間
させた第2位置R2(図1の2点鎖線示位置、図3の実
線示位置)とに位置切換え制御する。
【0092】上記中間ローラ9の第1位置R1と第2位
置R2への切換え移動に関するシークエンスを図4に示
す。
【0093】本実施例においては、中間ローラ9は、現
像工程が行われている際には第1位置R1にあり、現像
工程以外の時には第2位置R2にある。
【0094】図4において、「前回転」は画像形成装置
のスタンバイ状態において画像形成(プリント)スター
ト信号の入力により、メインモータをオンさせて像担持
体1の回転を開始させ、しばらくの間画像形成装置に所
定の画像形成前動作を実行させる工程期間である。また
「後回転」は最後のn枚目(1枚だけの画像形成の場合
も含む)の画像形成工程が終了した後もしばらくの間メ
インモータの駆動を継続させて像担持体1を回転させて
画像形成装置に所定の画像形成後動作を実行させる工程
期間である。また「紙間」は2枚以上の連続画像形成モ
ードにおいて一の転写材Pの後端が転写部Mを通過した
後、次の転写材Pの先端が転写部Mに到達するまでの間
の、転写部Mにおける転写材Pの非通紙状態期間であ
る。
【0095】また、中間ローラ9に印加されている電圧
は、画像形成全工程中において、帯電スポンジローラ2
Aに印加されている電圧と同じ−620Vである。
【0096】現像工程中において、中間ローラ9が帯電
スポンジローラ2Aに接触している第1位置Rlにある
とき、この中間ローラ9の電位は帯電スポンジローラ2
Aと同電位に設定されている。この時、これらのローラ
2A・9は接触しているため、帯電スポンジローラ2A
側と中間ローラ9側との現像剤T及び帯電催進粒子Zは
どちらのローラ2A・9にもほぼ同等の量になろうとす
る。
【0097】一方、現像工程時以外の時には、上記中間
ローラ9は現像剤薄層Taを介して現像スリーブ4aに
接触した第2位置R2にあり、現像工程を終了して0V
になった現像スリーブ4aの電位に対して−620Vの
電位差を持つ。このため、これらのローラ4a・9間に
おいて、現像スリーブ4a側の現像剤薄層Ta中のプラ
スに帯電した帯電促進粒子Zは中間ローラ9側に移動
し、中間ローラ9側のマイナスに帯電した現像剤Tは現
像スリーブ4a側に移動する。この結果、これらのロー
ラ4a・9間では、中間ローラ9側には帯電促進粒子Z
が多くなり、現像スリーブ4a側には現像剤Tが多く移
動することになる。
【0098】更に、この後、再び中間ローラ9が帯電ス
ポンジローラ2Aに接触した第1位置Rlに切換え移動
すると、帯電スポンジローラ2Aと中間ローラ9の間で
は再び現像剤T及び帯電促進粒子Zはどちらのローラ2
A・9にもはぼ同等の量になろうとするため、帯電促進
粒子Zが多く付着している中間ローラ9からは帯電スポ
ンジローラ2Aに帯電促進粒子Zが移動することにな
り、逆に、帯電スポンジローラ2A上の現像剤Tは中間
ローラ9に移動する。
【0099】従って、これらの工程を繰り返す度に(中
間ローラ9の第1位置R1と第2位置R2の交互切
換)、結果的に、帯電促進粒子Zは現像スリーブ4aよ
り帯電スポンジローラ2Aに供給され、現像剤Tは帯電
スポンジローラ2Aより現像スリーブ4aに回収され
る。
【0100】よって、本実施例においては、帯電に必要
な帯電促進粒子Zを帯電スポンジローラ2Aに効果的に
供給し、また、帯電の阻害となる、帯電スポンジローラ
2A上の現像剤Tを効果的に除去し、常に良好な帯電性
能を維持できる。
【0101】なお、本実施例においては、現像工程中に
は、中間ローラ9は第1位置R1に切換えられていて現
像スリーブ4aに接触していないため、現像スリーブ4
a上の現像剤薄層Taを乱すことはなく、画像への悪影
響はない。また、この時、中間ローラ9は潜像形成のた
めの露光Lを遮る位置にないため、潜像形成にも問題は
ない。
【0102】本実施例を実施することにより、従来例に
比べて、直接的に帯電スポンジローラ2Aに帯電促進粒
子Zを供給すると同時に、現像剤Tを除去でき、また、
現像された画像パターンや像担持体1上の転写残の現像
剤の影響を受けにくくなるため、長期に渡って安定した
帯電が得られ、また、現像装置4にも与える影響が少な
いため、常に良好な画像が得られるようになった。
【0103】本実施例においては、全工程中において中
間ローラ9への印加電圧を帯電スポンジローラ2Aへの
印加電圧と同じにすればよいため、中間ローラ9の電源
S4は帯電スポンジローラ2Aの電源Slで兼ねられる
ものであるが、中間ローラ9の電位を、第1位置Rl及
び第2位置R2で、それぞれの時において変えること
で、ローラ2A・9間およびローラ4a・9間において
より効果的な帯電促進粒子Z及び現像剤Tの授受が行え
る。
【0104】例えば、中間ローラ9が第1位置Rlにあ
る時の、中間ローラ9の電位を−400Vと設定すれ
ば、中間ローラ9に対しての帯電スポンジローラ2Aの
電位は−200Vとなるため、プラスの帯電促進粒子Z
は中間ローラ9側から帯電スポンジローラ2Aにより多
く移動しやすく、逆に、現像剤Tは帯電スポンジローラ
2A側から中間ローラ9に移動しやすくなる。
【0105】なお、上記の中間ローラ9への電圧印加に
おいて、帯電スポンジローラ2Aとの電圧差を多くとり
すぎると、帯電を乱す、ローラ2A・9間でのリーク現
象が発生するなどの問題が発生するため注意が必要であ
る。この場合、中間ローラ9を材質をゴムなどにして抵
抗を上げることで、これらの現象の発生を抑えることが
出来る。
【0106】これまで述べたように、中間ローラ9が帯
電スポンジローラ2Aに接触しているときは、中間ロー
ラ9の電位が帯電スポンジローラ2Aの電位に対して0
V以下であり、また中間ローラ9が現像スリーブ4aに
接触しているときは、中間ローラ9の電位が現像スリー
ブ4aの電位に対して0V以上であるものであるが、そ
れぞれの工程中、常にこの条件を満足している必要はな
く、それぞれの工程において、帯電スポンジローラ2A
と中間ローラ9との間および現像スリーブ4aと中間ロ
ーラ9との間において上記の帯電促進粒子Z及び現像剤
Tの授受が行われる工程が含まれていればよい。
【0107】なお、本実施例における電子写真プロセス
は、転写後の像担持体1上のクリーニング機構を持たな
いものであるが、従来例ではこれが必然であり、これを
実現するためには、高い転写効率のシステムが必要であ
った。
【0108】しかしながら、本発明では、上記のクリー
ニング機構を設けた場合においても、現像装置4側から
帯電装置の帯電スポンジローラ2Aへの帯電促進粒子Z
の供給は可能である。
【0109】従って、図5に示すようなブレードクリー
ニング装置7aや、図6に示すようなブラシローラの回
転により転写残現像剤を拡散するローラクリーニング装
置7bを設けても良く、この場合は、従来例に比べて転
写効率の条件が緩和されるため、システムとしての自由
度が高くなる。
【0110】また、本実施例は、現像剤Tに磁性トナー
を用いた非接触現像システムのものであるが、現像剤T
は磁性トナーに限るものではなく、また現像システムも
一般に広く用いられている接触現像システムにも適応で
きるものである。
【0111】〈第2の実施例〉(図7) 図7は本発明の第2の実施例を示す画像形成装置の帯電
スポンジローラ2A及び現像スリーブ4a部付近を示す
概略断面図である。
【0112】本実施例においては中間ローラ9の第2位
置R2は、中間ローラ9を現像スリーブ4aに接触させ
ないで、現像スリーブ4aに対して僅少な隙間αを存し
て非接触に近接対向させた位置としたものである。本実
施例においては中間ローラ9が現像スリーブ4aに対し
て非接触に近接対向した第2位置R2にある時の近接対
向距離αは200μmである。この時に中間ローラ9に
印加される電圧を除いては、それぞれの部材に印加され
る電圧やそれぞれの部材の回転速度等の条件は第1の実
施例と同様である。
【0113】本実施例においては、中間ローラ9が上記
の第2位置(近接位置)R2にある時に、中間ローラ9
には現像スリーブ4aの電位0Vに対して、1500H
z、1600Vppの交流電圧を重畳した−620Vの
電圧が印加されている。
【0114】上記中間ローラ9と現像スリーブ4aとの
間に近接距離α=200μmがあり、電位差620Vの
電界に交流電界が加えられているため、現像剤T及び帯
電促進粒子Zは、現像剤Tが像担持体1上に現像される
とき同様に、中間ローラ9と現像スリーブ4aとの間を
行き来する。
【0115】そして、その工程の中において、現像剤T
及び帯電促進粒子Zは電位的に安定な方へ移動するた
め、結果的に、第1の実施例と同様に、帯電促進粒子Z
は中間ローラ9側へ移動し、現像剤Tは現像スリーブ4
a側に移動する。
【0116】本実施例においては、中間ローラ9の第2
位置R2において中間ローラ9と現像スリーブ4aの間
をある程度精密な距離αで常に保たなくてはならないた
め、第1の実施例に比べて、そのための機構を設けなけ
ればならないが、現像スリーブ4aと中間ローラ9が非
接触で、高い交流電界がかけられているため、現像剤T
及び帯電促進粒子Zの授受を非常に選択的に行うことが
可能となる。
【0117】中間ローラ9の第1位置R1についても、
中間ローラ9を帯電スポンジローラ2Aに接触させない
で、帯電スポンジローラ2Aに対して僅少な隙間を存し
て非接触に近接対向させた位置とすることもできる。
【0118】なお、本実施例においても、第1の実施例
の図5あるいは図6と同様に、クリーニング装置7aあ
るいは7bはあっても良い。
【0119】また、第1の実施例と同様に、現像剤Tは
磁性トナーに限るものではなく、また現像システムも一
般に広く用いられている接触現像システムにも適応でき
るものである。
【0120】本実施例においても、従来例に比べて、直
接的に帯電スポンジローラ2Aに帯電促進粒子Zを供給
し、現像剤Tを除去でき、また現像された画像パターン
や像担持体1上の転写残の現像剤Tの影響を受けにくく
なるため、長期に渡って安定した帯電が得られ、また、
現像装置4にも与える影響が少ないため、常に良好な画
像が得られるようになった。
【0121】以上説明したように、像担持体1に回転し
ながら接触する接触帯電部材としての導電性のスポンジ
ローラ2Aに現像剤Tに混合した帯電促進粒子Zを付着
させることで、上記スポンジローラ2Aに印加した電圧
とほぼ同じ電位に帯電させる帯電装置2を用いた画像形
成装置において、上記スポンジローラ2Aと、現像剤T
を像担持体1との現像位置Dまで搬送する現像スリーブ
(現像ローラ)4aとの間に、回転可能で、この間を移
動可能な中間ローラ9を設け、それぞれのローラに接触
させることにより、すなわち、像担持体1に接触して帯
電を行う導電性スポンジローラ2Aと、現像を行う現像
スリーブ4aとの間に、沿う方に接触もしくは近接でき
る移動可能な中間ローラ9を設け、この中間ローラがそ
れぞれの部材2A・4aに接触もしくは近接した時に、
帯電促進粒子ZとトナーTの授受を行うことで、現像ス
リーブ4a上から帯電スポンジローラ2A上へ帯電促進
粒子Zを供給し、同時に、帯電スポンジローラ2A上に
付着したトナーを現像スリーブ4aに回収することで、
上記スポンジローラ2Aへの帯電促進粒子Zの供給を、
従来からの像担持体1を介したルートのみに頼ることな
く、現像スリーブ4aから直接的に供給できるため、画
像形成装置の使用量とともに問題となる、帯電促進粒子
量の不足や、スポンジローラ2A上への現像剤の付着に
よる帯電不良の発生を押さえることが可能になった。
【0122】また、上記工程における中間ローラ9と現
像スリーブ4aとの接触は画像形成時以外の時間で行わ
れるため、帯電促進粒子Z及び現像剤Tの授受の際の現
像工程に対する悪影響が発生することなく、良好な画像
を得ることが可能になった。
【0123】また、同じパターンを繰り返し現像した場
合に、スポンジローラ2A上の特定の位置で帯電促進粒
子Zと現像剤Tが付着のむらを起こし帯電不良が発生す
るという問題に対しても、現像スリーブからの帯電促進
粒子Zの供給は現像パターンに影響されないため、この
ような問題は発生しなくなった。
【0124】また、画像形成工程中に発生した排紙不良
等のジャムにより多量の現像剤Tが像担持体1を介して
スポンジローラ2Aへ付着した場合においても、現像剤
Tおよび帯電促進粒子Zのやり取りを像担持体1での工
程に影響されることなく、中間ローラ9を通じて直接的
に現像スリーブ4aと行えるために、元の状態へのリカ
バーが早く、帯電不良の発生が起こりにくく、その回復
も早くなった。
【0125】また、スポンジローラ2Aへの帯電促進粒
子Zの供給を像担持体1からのルートに頼る必要がなく
なったため、転写工程後に像担持体1のクリーニング工
程を設けることが可能になり、これに伴って高い転写効
率を要求されるシステムでなくてもよくなったため、シ
ステム設計上の自由度が増した。
【0126】また、上記中間ローラ9を、現像スリーブ
4aに接触させるのではなく、電界により帯電促進粒子
Zがこれらを飛翔できるほどの距離をおいて近接させた
場合では、交流電界にのみ現像剤T及び帯電促進粒子Z
の授受を行っているため、上記の効果に加えて、これら
の授受は非常に選択的に行われることが可能となった。
【0127】〈その他〉 1)像担持体は注入帯電方式の場合には表面抵抗が10
9 〜1014Ω・cmの層を持つことが望ましい。例え
ば、OPC感光体上にSnO2 等の導電性粒子を分散さ
せた表層(電荷注入層)をコーティングしたOCL感光
体、α−Si(アモルファスシリコン、非晶質シリコ
ン)の表層を有する感光体などの電荷注入帯電性を有す
るものを用いることができる。
【0128】2)帯電装置や現像装置に対する印加AC
バイアスの波形としては正弦波、矩形波、三角波など適
宜使用可能である。また、直流電源を周期的にオン/オ
フすることによって形成された矩形波であってもよい。
このようにACバイアスの波形としては周期的にその電
圧値が変化するようなバイアスが使用できる。
【0129】3)画像形成装置における像担持体の帯電
面に対する情報書き込み手段としての像露光手段は、実
施形態例のようなデジタル的なレーザー走査露光手段に
限定されるものではなく、通常のアナログ的な画像露光
手段や、LEDなどの発光素子を用いたもの、蛍光灯等
の発光素子と液晶シャッタ等の組み合わせによるものな
ど、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであ
ればよい。
【0130】4)また像担持体は静電記録誘電体などで
あってもよい。この場合は、該誘電体面を所定の極性・
電位に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等
の除電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込
み形成する。
【0131】5)静電潜像の現像方式・手段は実施例の
1成分非接触現像方式に限らない。2成分接触現像方
式、非接触現像方式でもよい。反転現像でなく、正規現
像方式であってもよい。
【0132】トナー粒子は粉砕トナーや重合トナーを用
いることができる。重合トナーを用いた場合には転写残
トナーの量をより少なくすることができ、また現像手段
での十分な回収効果が得られる。
【0133】6)転写手段は実施形態例のローラ転写だ
けでなく、ブレード転写やその他の接触転写帯電方式、
コロナ帯電器を使用した非接触転写帯電方式でもよい。
【0134】7)像担持体、帯電装置、現像装置等の任
意の作像プロセス機器を画像形成装置本体に対して一括
して着脱交換自在なプロセスカートリジ着脱式の画像形
成装置構成にすることもできる。
【0135】図1・図5・図6において、PCはプロセ
スカートリジであり、像担持体1、帯電装置2、現像装
置3、さらにはクリーニング装置7aまたは7bを包含
してなる。プロセスカートリジPCは画像形成装置本体
内の所定の位置に対して不図示の案内支持手段により着
脱自在であり、画像形成装置本体に対して所定に装着さ
れることで画像形成装置本体に機械的・電気的に結合化
する。
【0136】8)第2の像担持体として転写ドラムや転
写ベルト等の中間転写体などを用いて、単色画像形成ば
かりでなく多重転写等により多色、フルカラー画像を形
成する画像形成装置にも適用できる。
【0137】9)像担持体としての電子写真感光体や静
電記録誘電体を回動ベルト型にし、これに帯電・潜像形
成・現像の工程手段により所要の画像情報に対応したト
ナー像を形成させ、そのトナー像形成部を閲読表示部に
位置させて画像表示させ、像担持体は繰り返して表示画
像の形成に使用する画像表示装置(ディスプレイ装置)
もある。本発明の画像形成装置にはそのような画像表示
装置も含む。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ポンジローラタイプの注入帯電装置のように、電圧が印
加され、像担持体とニップ部を形成して像担持体を帯電
する可撓性の帯電部材を有し、ニップ部には上記帯電部
材による像担持体の帯電を促進するための帯電促進粒子
を介在させて像担持体を電荷の注入により帯電させる帯
電手段を用いた画像形成装置において、帯電部材への帯
電促進粒子の供給を、像担持体を介することなく、現像
手段側から直接的に供給する手投を設けることで、効率
的に安定して行い、長期に渡って安定した帯電処理を維
持させて、帯電不良の発生を抑えて常に良好な画像を得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の画像形成装置の概略構成模型
【図2】 現像部における現像剤と帯電促進粒子の挙動
説明図
【図3】 要部の拡大模型図
【図4】 中間ローラの位置切換えのシークエンス図
【図5】 図1の画像形成装置にブレードクリーニング
装置を具備させた画像形成装置の概略構成模型図
【図6】 図1の画像形成装置にローラクリーニング装
置を具備させた画像形成装置の概略構成模型図
【図7】 第2の実施例の画像形成装置の要部模型図
【図8】 ローラ帯電装置の説明図
【図9】 磁気ブラシ帯電装置の説明図
【図10】 ファーブラシ帯電装置の説明図
【図11】 スポンジローラ帯電装置の説明
【図12】 スポンジローラ帯電装置を用いた画像形成
装置の一例の概略構成模型図
【図13】 図12の画像形成装置において帯電スポン
ジローラに直接に帯電促進粒子を供給する手段を付加し
た図
【符号の説明】
1は像坦持体、2はスポンジローラ帯電装置、2Aは帯
電スポンジローラ、2Bは帯電促進粒子供給装置、2X
はローラ帯電装置、2Yは磁気ブラシ帯電装置、2Zは
フアーブラシ帯電装置、3はレーザースキャナ、4は現
像装置、4aは現像スリーブ、4bは現像マグネット、
4cは現像ブレード、4dは現像容器、5は転写装置、
6は定着装置、7aはブレードクリーニング装置、7b
はローラクリーニング装置、9は中間ローラ、9aは中
間ローラ支持部材、Lは露光信号、Pは転写紙、Tは現
像剤、Zは帯電促進粒子、S1は帯電装置の電源、S2
は現像装置の電源、S3は転写装置の電源、S4は中間
ローラの電源、R1は画像形成時の中間ローラの位置、
R2は帯電促進粒子供給時の中間ローラの位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、上記像担持体を帯電する帯電
    手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像
    情報書き込み手段と、その静電潜像を現像剤により可視
    化する現像手段とを有し、 上記帯電手段は、電圧が印加され、像担持体とニップ部
    を形成して像担持体を帯電する可撓性の帯電部材を有
    し、少なくともニップ部には上記帯電部材による像担持
    体の帯電を促進するための帯電促進粒子が介在し、 上記現像手段は現像剤に上記帯電促進粒子が混入されて
    おり、該現像剤を担持搬送して現像部位において像担持
    体の静電潜像を現像する現像部材を有し、 上記帯電部材に接触し上記現像部材からは離れた第1位
    置と、上記現像部材に接触し上記帯電部材からは離れた
    第2位置とに位置切り換え制御される中間回転体を有
    し、該中間回転体は上記第1位置に位置切り換えされた
    状態時においては上記帯電部材の電位以上の電位をとる
    ことが可能であり、上記第2位置に位置切り換えされた
    状態時においては上記現像部材の電位以下の電位をとる
    ことが可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記中間回転体の第2位置への位置切り換
    えは、上記現像手段における像担持体への画像形成工程
    時以外の時に行われることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体と、上記像担持体を帯電する帯電
    手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像
    情報書き込み手段と、その静電潜像を現像剤により可視
    化する現像手段とを有し、 上記帯電手段は、電圧が印加され、像担持体とニップ部
    を形成して像担持体を帯電する可撓性の帯電部材を有
    し、少なくともニップ部には上記帯電部材による像担持
    体の帯電を促進するための帯電促進粒子が介在し、 上記現像手段は現像剤に上記帯電促進粒子が混入されて
    おり、該現像剤を担持搬送して現像部位において像担持
    体の静電潜像を現像する現像部材を有し、 上記帯電部材に接触し上記現像部材からは離れた第1位
    置と、上記現像部材に近接し上記帯電部材からは離れた
    第2位置とに位置切り換え制御される中間回転体を有
    し、該中間回転体は上記第1位置に位置切り換えされた
    状態時においては上記帯電部材の電位以上の電位をとる
    ことが可能であり、上記第2位置に位置切り換えされた
    状態時においては上記現像部材の電位以下の電位をとる
    ことが可能であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記中間回転体の第2位置への位置切り換
    え状態時の中間回転体と現像部材との間に形成される電
    界には交流電界がかけられていることを特徴とする請求
    項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記中間回転体の第2位置への位置切り換
    え状態時の中間回転体と現像部材との間の電界形成は上
    記現像手段における像担持体への画像形成工程時以外の
    時に行われることを特徴とする請求項3または4に記載
    の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8937732B2 (en) 2003-04-30 2015-01-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Printer management and printing control system used with printers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8937732B2 (en) 2003-04-30 2015-01-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Printer management and printing control system used with printers

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