JP2001032478A - ソーラー装置付き屋根構造 - Google Patents

ソーラー装置付き屋根構造

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JP2001032478A
JP2001032478A JP11206265A JP20626599A JP2001032478A JP 2001032478 A JP2001032478 A JP 2001032478A JP 11206265 A JP11206265 A JP 11206265A JP 20626599 A JP20626599 A JP 20626599A JP 2001032478 A JP2001032478 A JP 2001032478A
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solar cell
solar
cell module
heat
module
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Kiyoshi Takeuchi
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光・熱ハイブリッドモジュールと太陽電
池モジュールとを取り付けた美麗なソ−ラー装置付き屋
根構造を提供する。 【解決手段】 太陽光・熱ハイブリッドモジュール5と
太陽電池モジュール4とを屋根の上面に取り付けたソー
ラー装置付き屋根構造である。そして、太陽光・熱ハイ
ブリッドモジュール5を左右対称の位置に配置したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池モジュール
の下方に集熱パネルを取り付けた太陽光・熱ハイブリッ
ドモジュールと太陽電池モジュールとを屋根の上面に取
り付けたソーラー装置付き屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石炭や石油等の燃料の消費増大等
に起因する地球環境問題・エネルギー枯渇問題の深刻化
に伴い、特許第2581869号に記載あるように、住
宅等の屋根の上に複数個の太陽電池モジュールを設置
し、この太陽電池モジュールでクリーンで無限な太陽エ
ネルギーの中の光エネルギーを電力に変えて住宅に供給
するソーラー装置が注目されている。この特許第258
1869号における太陽電池モジュールを取り付けたソ
ーラー装置付き屋根構造は、屋根パネル本体の上面に太
陽電池モジュールを端面を突き合わせて取り付け、この
太陽電池モジュールと屋根本体との間に通気層を形成し
たものである。
【0003】又、太陽エネルギーの中のもう一つのエネ
ルギーである熱エネルギーは既に多く利用されている。
この熱エネルギーを利用する最も一般的な方法は、集熱
管内に熱媒体を充填した集熱装置を住宅等の屋根の上に
取り付け、太陽熱で加熱された熱媒体の熱を給湯や冷暖
房に利用するものである。
【0004】この集熱装置としては種々な構造が知られ
ている。例えば、特開昭56−59160号公報には、
箱体の中に集熱管を取り付けた箱形の太陽熱集熱器を屋
根の上に設置した後、この集熱管の下側に発泡性合成樹
脂を注入し、ここで発泡性合成樹脂を発泡させて、集熱
管の下側に合成樹脂発泡体層を形成させた集熱装置が記
載されている。
【0005】更に、上記集熱管を複数個並べて集熱パネ
ルとし、この集熱パネルの上方に太陽電池モジュールを
取り付けて、太陽の光エネルギーと熱エネルギーの両方
を利用する太陽光・熱ハイブリッドモジュールは、太陽
の光と熱の両方のエネルギーを利用することができるの
で注目され、種々な太陽光・熱ハイブリッドモジュール
が提案され実用化されている。例えば、特開平10−2
81563号公報には、集熱パネルと太陽電池モジュー
ルとをエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の高
分子の封止部材で一体にした太陽光・熱ハイブリッドモ
ジュールが記載されている。
【0006】そして、この特開平10−281563号
公報に記載されているような太陽光・熱ハイブリッドモ
ジュールで得られる電力と熱とを比較すると、通常の家
庭では熱の方が多く得られる。そのために、家庭で使用
する電力に合わせて太陽光・熱ハイブリッドモジュール
を取り付けると熱が余り不経済であるし、熱に合わせて
太陽光・熱ハイブリッドモジュールを取り付けると電力
が不足するという問題がある。
【0007】従って、多くの住宅では、熱の必要量に応
じて太陽光・熱ハイブリッドモジュールを取り付け、不
足する電力は、特許第2581869号に記載されてい
るような太陽電池モジュール等を取り付けて利用するよ
うにしている。即ち、太陽電池モジュールと太陽光・熱
ハイブリッドモジュールの両方を取り付けることによっ
て、電力と熱を過不足なく利用するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、太陽電池モジ
ュールと太陽光・熱ハイブリッドモジュールとは、高さ
と色が異なる。即ち、太陽光・熱ハイブリッドモジュー
ルは太陽電池モジュールより集熱パネルが取り付けられ
ているだけ高くなる。又、太陽電池モジュールは内部の
太陽電池セルが透けて見えるに対して、集熱パネルは熱
を多く集熱できるように黒い色をしていて、この集熱パ
ネルのために太陽光・熱ハイブリッドモジュールは黒い
色をしている。そのため、屋根の上面にこの太陽電池モ
ジュールと太陽光・熱ハイブリッドモジュールとを並べ
て取り付けると両者がバラバラな外観を呈して見た目の
印象が悪い。
【0009】そこで、本発明の目的は、太陽光・熱ハイ
ブリッドモジュールと太陽電池モジュールとを取り付け
た美麗なソーラー装置付き屋根構造を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、太陽電池モジュールの下方に集熱パネルを取り付け
た太陽光・熱ハイブリッドモジュールと太陽電池モジュ
ールとが屋根の上面に取り付けられたソーラー装置付き
屋根構造であって、前記太陽光・熱ハイブリッドモジュ
ールが左右対称の位置に配置されているものである。
【0011】請求項2記載の発明は、太陽電池モジュー
ルの下方に集熱パネルを取り付けた太陽光・熱ハイブリ
ッドモジュールと太陽電池モジュールとが屋根の上面に
取り付けられたソーラー装置付き屋根構造であって、前
記太陽電池モジュールの上面と太陽光・熱ハイブリッド
モジュールの上面とがほぼ同じ高さになる状態に取り付
けられ、太陽電池モジュールの下方に通気層が形成され
ているものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明に係り、前記太陽電池モジュールの複数個が隣接した
状態に取り付けられ、この隣接した複数個の太陽電池モ
ジュールの通気層が連通されて通気経路が形成され、一
番水下の太陽電池モジュールの水下側にこの通気経路の
空気吸込口が設けられ、一番水上の太陽電池モジュール
の水上側にこの通気経路の空気放出口が設けられている
ものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明に係り、前記太陽電池モジュールが複数列、複数段に
隣接した状態に取り付けられ、この複数例の各例毎に複
数段の太陽電池モジュールの通気層が連通されて通気経
路が形成され、各列の一番水下の太陽電池モジュールの
水下側に通気経路の空気吸込口が設けられ、各列の一番
水上の太陽電池モジュールの水上側に通気経路の空気放
出口が設けられているものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2〜4のい
ずれかに記載の発明に係り、前記太陽電池モジュールが
複数列、複数段に隣接した状態に取り付けられ、この太
陽電池モジュールのいずれかの列の水上または水下に
は、隙間を設けて太陽光・熱ハイブリッドモジュールが
取り付けられ、この太陽電池モジュールと太陽光・熱ハ
イブリッドモジュールの隙間を覆う状態に水切り材が取
り付けられ、この水切り材または水切り材の下方に空気
吸込口または空気放出口が設けられているものである。
【0015】本発明に使用する太陽電池モジュールと
は、直並列に連結された複数個の太陽電池セルを不透水
性の封止材で包み、上面に透光性板材を取り付け、下面
に不透水性を有するバックフィルム等を取り付けて、太
陽電池セルが雨水等に濡れないようにした本体と、この
本体の周囲に設けた枠体とからなるモジュールである。
ここで、太陽電池セルとは、発電能力のある物質をセル
状にしたものであり、シリコン系半導体、化合物系半導
体等の結晶系(単結晶系や多結晶系)半導体やアモルフ
ァス系半導体等をセル状にしたものが好適である。
【0016】又、透光性板材としてはガラス板等の無機
系透光材の板材や、ポリアクリル樹脂板やポリカーボネ
ート樹脂板等の有機系透光材の板材が好適である。バッ
クフィルムとしてはポリフッ化ビニル樹脂(PVF)が
好適であり、封止材はエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)が好適である。
【0017】そして、この太陽電池モジュールの好適な
製造方法としては、直並列に連結した複数個の太陽電池
セルの上下面にEVAフィルムを重合し、この上面にガ
ラス板等の透光性板材を、下面にPVF製のバックフィ
ルムを重合し、全体を加熱加圧して、EVAを溶融して
全体を一体に接着させて本体とし、更に、この本体の周
縁部をシリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の高分子封止材の枠体でシールする方法であ
る。
【0018】本発明に使用する太陽光・熱ハイブリッド
モジュールとは、前記太陽電池モジュールの下方に集熱
パネルを取り付けたものである。この際、上記太陽電池
モジュールと集熱パネルとを若干隙間を設けて取り付け
てもよいし、密着させた状態に取り付けてもよい。又、
接着剤で接着してもよいし、ボルト・ナット等の連結具
で連結してもよい。更に、バックフィルムの替わりに集
熱パネルを太陽電池モジュールの下面に取り付けた太陽
光・熱ハイブリッドモジュールは、バックフィルムが不
要になるし、太陽光・熱ハイブリッドモジュールが一工
程で製造できるので好ましい。
【0019】この太陽光・熱ハイブリッドモジュールの
好適な製造方法は、透光性板材、EVAフィルム、直並
列に連結した複数個の太陽電池セル、EVAフィルム、
集熱パネルをこの順に重合し、加熱加圧してEVAフィ
ルムを溶融して全体を一体に接着して太陽電池モジュー
ルと集熱パネルとからなる本体とし、更に、この本体の
周縁部をシリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂等の高分子封止材の枠体でシールする方法であ
る。
【0020】ここで使用する集熱パネルとは複数の集熱
管をパネル状に組み立てたものである。そして、効率よ
く集熱できるように集熱管間を塞いだ状態に集熱板を取
り付け、集熱管の水上と水下に集熱管の中に熱媒体を供
給したり取り出すためにヘッダー管を配置し、供給側の
水下のヘッダー管と集熱管の下端とを、又、取出側の水
上のヘッダー管と集熱管の上端とを連通させたものが好
ましい。この太陽光・熱ハイブリッドモジュールは、太
陽電池モジュールの下方に集熱パネルが取り付けられて
いるので、通常、太陽電池モジュールより背が高くなっ
ている。
【0021】このように、この複数個の太陽電池モジュ
ールと複数個の太陽光・熱ハイブリッドモジュールとは
高さが異なるので、この両者を並べて取付架台等で取り
付ける場合には、請求項2記載のように、太陽電池モジ
ュールの上面と太陽光・熱ハイブリッドモジュールの上
面をほぼ同じ高さにし、太陽電池モジュールの下方に隙
間を設けると、上面がほぼ同一平面となり美麗になる
し、太陽電池モジュールの下方の隙間が通気層となるの
で、好ましい。
【0022】請求項2〜4記載の発明において、太陽電
池モジュールの水上または水下に太陽光・熱ハイブリッ
ドモジュールを取り付ける場合には、この太陽電池モジ
ュールと太陽光・熱ハイブリッドモジュールとの間に隙
間を設けて空気吸込口や空気放出口を設けるとよい。こ
の際には、請求項5記載の発明のように、この太陽電池
モジュールと太陽光・熱ハイブリッドモジュールの隙間
を覆う状態に水切り材を取り付けて、この水切り材また
は水切り材の下方に空気吸込口または空気放出口を設け
るとよい。
【0023】更に好ましい構造は、太陽電池モジュール
の上方に太陽光・熱ハイブリッドモジュールを取り付け
る場合には、太陽光・熱ハイブリッドモジュールの下面
から太陽電池モジュールの上面に水切り材を差し渡して
太陽光・熱ハイブリッドモジュールの上面を流れている
雨水を水切り材によって太陽電池モジュールの上面に流
れるようにし、水切り材と太陽電池モジュールとの間に
隙間を設けて、この隙間を通気経路の空気放出口とした
構造である。又、太陽電池モジュールの下方に太陽光・
熱ハイブリッドモジュールを取り付ける場合には、太陽
電池モジュールの下面から太陽光・熱ハイブリッドモジ
ュールの上面に水切り材を差し渡して太陽電池モジュー
ルの上面を流れている雨水を水切り材によって太陽光・
熱ハイブリッドモジュールの上面に流れるようにし、水
切り材と太陽光・熱ハイブリッドモジュールとの間に隙
間を設けて、この隙間を通気経路の空気放出口とした構
造である。このような構造にすると、この隙間や空気吸
込口や空気放出口から雨水が入らなくなり好ましい。
【0024】(作用)請求項1記載の発明では、太陽光
・熱ハイブリッドモジュールが左右対称の位置に配置さ
れているから、全体が統一した外観を有し意匠的に優れ
たものとなり美麗である。又、同一棟の中に2世帯同居
し、この2世帯がそれぞれ別個に居住空間を確保してい
る場合には、太陽電池モジュールと太陽光・熱ハイブリ
ッドからなる全体の中央部分から分割し、それぞれから
それぞれの世帯に配管したり配線すれば、配管や配線の
長さが短くコストダウンになるし、施工し易くなる。
【0025】請求項2記載の発明では、太陽電池モジュ
ールの上面と太陽光・熱ハイブリッドモジュールの上面
とがほぼ同じ高さに取り付けられているから、凹凸がほ
とんどなく、全体がほぼ同一平面となり美麗である。し
かも、太陽電池モジュールの下方に通気層が形成されて
いるから、太陽電池モジュールの下面が通気層の中の空
気によって冷却され発電効率が低下しなくなる。尚、こ
の通気層の中の空気は隙間を通って通気される。又、太
陽光・熱ハイブリッドモジュールの下方には隙間がない
か、小さい。従って、通気されず、集熱管の熱効率がよ
い。尚、この太陽光・熱ハイブリッドモジュールの下面
に断熱材を取り付けると更に熱効率がよくなる。
【0026】請求項3記載の発明では、太陽電池モジュ
ールの複数個が隣接した状態に取り付けられ、この隣接
した複数個の太陽電池モジュールの通気層が連通されて
通気経路が形成され、一番水下の太陽電池モジュールの
水下側に通気経路の空気吸込口が形成され、一番水上の
太陽電池モジュールの水上側に通気経路の空気放出口が
形成されているから、通気層の中の空気が温められると
比重が小さく軽くなると、自動的に通気経路の中を上方
に上昇し、空気放出口から出てゆく。その結果、一番水
下の太陽電池モジュールの水下側に形成されている空気
吸込口から新鮮な冷たい空気が入る。
【0027】このように、空気吸込口から入った空気
は、通気層を連通した通気経路を通過している間に太陽
電池モジュールの下面を冷し、空気自体は温められなが
ら、上方に上昇し、一番水上の太陽電池モジュールの水
上側に形成されている空気放出口より出てゆくというよ
うに、空気が自動的に太陽電池モジュールの下方に形成
された通気経路を通過するので、通気層の中にファン等
を設けて強制的に空気を送り込まなくとも、この通気経
路を通過する空気で太陽電池モジュールの下面が冷却さ
れる。
【0028】請求項4記載の発明では、太陽電池モジュ
ールの複数個が複数列、複数段に隣接した状態に取り付
けられ、この複数列の各例毎に複数段の太陽電池モジュ
ールの通気層が連通されて通気経路が形成され、各列の
一番水下の太陽電池モジュールの水下側に通気経路の空
気吸込口が形成され、各列の一番水上の太陽電池モジュ
ールの水上側に通気経路の空気放出口が形成されている
ので、各列毎にそれぞれの通気経路を通過する空気によ
って太陽電池モジュールの下面が冷却される。従って、
通気経路を通過する空気は、それぞれの列の通気層の中
の空気の温まる温度に応じた量となる。
【0029】即ち、第一の列には太陽電池モジュールだ
けが設けられ、第二の列には太陽電池モジュールと太陽
光・熱ハイブリッドモジュールとが設けられている場合
や太陽電池モジュールの列の長さが異なる場合には、太
陽電池モジュールの下面の温まる温度に差が生じるが、
この請求項4記載の発明では温度差に応じた空気量が通
気経路を通過することになる。従って、それぞれの列が
それぞれ通気経路を通過する異なる量の空気によって太
陽電池モジュールの下面が冷却され、それぞれの列の太
陽電池モジュールが過不足なく十分冷却され好ましい。
【0030】例えば、第一の列には太陽電池モジュール
だけを設け、第二の列には太陽電池モジュールと太陽光
・熱ハイブリッドモジュールとを設け、太陽電池モジュ
ールの列の水上側と水下側にそれぞれ空気放出口と空気
吸込口とを設ける場合には、横方向に太陽電池モジュー
ルだけがある部分と横方向に太陽電池モシュールと太陽
光・熱ハイブリッドモジュールがある部分とでは空気の
通過面積即ち通過速度が異なり太陽電池モジュールの下
面の冷却に過不足が生じ易いが、請求項4記載の発明の
ようにそれぞれ別に通気層を設けることによりかかるこ
とがなくなる。
【0031】請求項5記載の発明では、太陽電池モジュ
ールが複数列、複数段に隣接した状態に取り付けられ、
この太陽電池モジュールのいずれかの列の水上または水
下には、隙間を設けて太陽光・熱ハイブリッドモジュー
ルが取り付けられ、この太陽電池モジュールと太陽光・
熱ハイブリッドモジュールの隙間を覆う状態に水切り材
が取り付けられ、この水切り材または水切り材の下方に
空気吸込口または空気放出口が設けられているから、こ
の水切り材によって隙間や空気吸込口や空気放出口から
雨水が入らなくなる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1〜図11は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はソーラー装置付き屋根構造を備えた住宅を
示す斜視図、図2は図1のA−A線における断面図、図
3は図1のB−B線における断面図、図4は図1のC−
C線における断面図、図5は図1のD−D線における断
面図、図6は図1のE−E線における断面図、図7は太
陽電池モジュールを示す斜視図、図8は図7のF−F線
における断面図、図9は太陽光・熱ハイブリッドモジュ
ールの斜視図、図10は図9のG−G線における断面
図、図11は集熱パネルの斜視図である。
【0033】図1〜図11において、1はソーラー装置
付き屋根構造2を備えた住宅である。ソーラー装置付き
屋根構造2は、図1に示すように、南側の傾斜屋根21
の上面に24個の太陽電池モジュール4(図1の斜線を
施したモジュール)と12個の太陽光・熱ハイブリッド
モジュール5と、屋根材7とが取り付けられたものであ
る。
【0034】この際、12個の太陽光・熱ハイブリッド
モジュール5は、図1に示すように、6個づつに分けら
れて左右にほぼ対称の位置に配置され、しかも、図6に
示すように、太陽光・熱ハイブリッドモジュール5の上
面と太陽電池モジュール4の上面とがほぼ同一平面にな
るようにして取付架台3で取り付けられている。
【0035】太陽電池モジュール4は、図7および図8
に示すように、縦横6個ずつ並べられ、リード線で直並
列に連結された合計36個の単結晶シリコンの太陽電池
セル41、41、・・をEVAの封止材42で包み、上
面に強化ガラス43を設け、下面にPVF製のバックフ
ィルム44を設け、周囲に枠体49を設けたものであ
る。尚、このリード線は裏側に設けられた端子ボックス
57で纏められ、この端子ボックスからケーブル45に
接続され、このケーブル45の先端にコネクタ46が取
り付けられている。
【0036】この太陽電池モジュール4の製造方法を次
に示す。強化ガラス43の上にEVAフィルムを載せ、
この上にリード線で直並列に連結された36個の太陽電
池セル41を並べて載せ、この上に別のEVAフィルム
を載せ、この上にバックフィルム44を載せる。この
際、太陽電池セル41を接続しているリード線は別のE
VAフィルムに設けられている通孔を通し、バックフィ
ルム44に設けられている通孔から端子ボックスに連結
する。
【0037】そして、全体を熱プレスで加熱加圧する
と、両方のEVAフィルムが溶融し接着して封止材42
となって太陽電池セル41を包むと同時に、この封止材
42で太陽電池モジュール41、強化ガラス板43、バ
ックフィルム44が接着され、全体が一体の本体とな
る。
【0038】次に、この本体の周縁部を表型と裏型とか
らなる金型で挟み、金型の注入口から、加熱されたポリ
オールとイソシアネートと触媒とからなる混合物を注入
する。すると、本体の周縁部に、ポリオールとイソシア
ネートとが反応したポリウレタン樹脂の枠体49が形成
されて、太陽電池モジュール4となる。
【0039】太陽光・熱ハイブリッドモジュール5は、
図9および図10に示すように、リード線で直並列に連
結された縦横6個ずつ並べられた合計36個の単結晶シ
リコンの太陽電池セル51、51、・・をEVAの封止
材52で包み、上面に強化ガラス53を設け、下面に集
熱パネル6を設け、周囲に枠体59が設けられたもので
ある。尚、この太陽光・熱ハイブリッドモジュール5の
下面には、図6に示すように、板状の断熱材58が取り
付けられている。
【0040】太陽電池セル51と封面材52と強化ガラ
ス53とは太陽電池モジュール4に使用したものと同じ
である。集熱パネル6は、図11に示すように、集熱板
61と集熱管62とヘッダー管63とからなる。集熱板
61には円弧状に窪ませたほぼ平行な6本の湾曲部61
1が設けられていて、この6本の湾曲部611の中にそ
れぞれ集熱管62が密着して伝熱状態に取り付けられて
いる。2本のヘッダー管63はそれぞれ集熱管62の両
端側に設置されていて、この両端側のヘッダー管63に
それぞれ集熱管62の上端と下端とが連結されている。
【0041】この太陽光・熱ハイブリッドモジュール5
の製造方法を次に示す。強化ガラス53の上にEVAフ
ィルムを載せ、この上に直並列に連結された太陽電池セ
ル51を並べて載せ、この上に別のEVAフィルムを載
せ、この上に集熱パネル3を載せる。この際、太陽電池
セル51を接続しているリード線は別のEVAフィルム
に設けられている通孔を通し、更に、集熱板61に設け
られている通孔612を通して、端子ボックス57に連
結する。
【0042】そして、全体を熱プレスで加熱加圧する
と、両方のEVAフィルムが溶融して封止材52とな
り、太陽電池セル51を包むと同時に、この封止材52
で太陽電池モジュール51、強化ガラス板53、集熱パ
ネル6が接着され、全体が一体の本体となる。
【0043】次に、この本体の周縁部を表型と裏型とか
らなる金型で挟み、金型の注入口から、加熱されたポリ
オールとイソシアネートと触媒とからなる混合物を注入
する。すると、本体の周縁部に、ポリオールとイソシア
ネートとが反応したポリウレタン樹脂の枠体59が形成
されて、太陽光・熱ハイブリッドモジュール5となる。
この太陽光・熱ハイブリッドモジュール5は、集熱パネ
ル6が取り付けられているだけ太陽電池モジュール4よ
り背が高い。尚、最後に断熱材58を取り付ける。
【0044】取付架台3は、図2〜図6に示すように、
太陽電池モジュール4の上面と太陽光・熱ハイブリッド
モジュール5の上面とがほぼ同じ高さになるように高さ
の異なる取付部311を備えた支持枠31と、この太陽
モジュール4と太陽光・熱ハイブリッドモジュール5の
枠体49、59を押さえる押さえ枠32と、この押さえ
枠32を支持枠31に取り付けるビス33とからなる。
【0045】このように取付部311の高さが異なって
いるので、24個の太陽電池モジュール4と12個の太
陽光・熱ハイブリッドモジュール5とを支持枠31の上
に並べると、上面がほぼ同一平面状になる。従って、押
さえ枠32で太陽電池モジュール4の枠体49や太陽光
・熱ハイブリッドモジュールの枠体59を押さえる際に
押さえ易くなっている。そして、太陽電池モジュール4
を取付架台3で取り付けると、低い太陽電池モジュール
4の下方に通気層8が形成される。
【0046】次に、このソーラー装置付き屋根構造2を
備えた住宅1の施工方法および作用について説明する。
住宅1の本体を建設し、この住宅1の本体の上に傾斜屋
根21を取り付け、この南側の傾斜屋根21の上面に2
4個の太陽電池モジュール4と12個の断熱材58付き
太陽光・熱ハイブリッドモジュール5と、屋根材7とを
取り付け、その他種々な仕上げを行うとソーラー装置付
き屋根構造2を備えた住宅1が完成する。
【0047】次に、この南側の傾斜屋根21の上に太陽
電池モジュール4と、太陽光・熱ハイブリッドモジュー
ル5と、屋根材7とを取り付ける施工方法について更に
詳細に説明する。傾斜屋根21の野地板22の上に塩化
ビニル樹脂被覆鋼板製の不燃下地23を敷き、この上に
支持枠31を取り付け、この支持枠31の上に太陽電池
モジュール4と太陽光・熱ハイブリッドモジュール5と
を載せ、この上から押さえ枠32で太陽電池モジュール
4の枠体49や太陽光・熱ハイブリッドモジュール5の
枠体59とを押さえながらビス33を押さえ枠32の上
から支持枠31に螺入して、取付架台3で太陽電池モジ
ュール4と太陽光・熱ハイブリッドモジュール5とを取
り付ける。
【0048】次に、この太陽電池モジュール4と太陽光
・熱ハイブリッドモジュール5の下方に水切り材9を取
り付ける。又、太陽電池モジュール4の水上側に水切り
材91を取り付ける。次に、太陽電池モジュール4や太
陽光・熱ハイブリッドモジュール5の上下や左右の不燃
下地23の上に屋根材7を葺き、種々な仕上げを行う
と、ソーラー装置付き屋根構造2が完成する。このよう
にして完成したソーラー装置付き屋根構造2では、太陽
光・熱ハイブリッドモジュール5が左右対称の位置に配
置されているから、全体が統一した外観を有し意匠的に
優れたものとなり美麗である。
【0049】又、住宅1の一棟の中に2世帯同居し、こ
の2世帯がそれぞれ別個に居住空間を確保している場合
には、太陽電池モジュールと太陽光・熱ハイブリッドモ
ジュールの全体のほぼ中央から分割し、それぞれからそ
れぞれの世帯に配管したり配線すれば、配管や配線の長
さが短くコストダウンになるし、施工し易い。又、太陽
電池モジュール4の上面と太陽光・熱ハイブリッドモジ
ュール5の上面とがほぼ同じ高さに取り付けられている
から、凹凸がほとんどなく、全体がほぼ同一平面となり
美麗である。
【0050】又、太陽電池モジュール4の下方に通気層
8が形成されているから、太陽電池モジュール4の下面
が通気層8によって冷却され発電効率が低下しなくな
る。又、太陽光・熱ハイブリッドモジュール5の下面に
は断熱材58が設けられているので、集熱パネル6が保
温され熱効率がよい。
【0051】(実施例2)図12〜図16は本発明の他
の実施例を示すもので、図12は太陽電池モジュールと
太陽光・熱ハイブリッドモジュールの配置を示す平面
図、図13は図12のH−H線における断面図、図14
は図12のJ−J線における断面図、図15は図12の
K−K線における断面図、図16は図12のL−L線に
おける断面図である。
【0052】この図12〜図16に示す実施例2のソー
ラー装置付き屋根構造2aを実施例1と比較すると、図
13〜図16に示すように、太陽電モジュール4aを取
り付ける取付架台3aの支持枠31aに、通気層8aや
空気吸込口95aや空気放出口96aに通ずる通孔35
aが設けられていること、図15に示すように、太陽電
池モジュール4aの下方に取り付けられた水切り材9a
の下側に隙間が設けられて空気吸込口95aが形成され
ていること、屋根材7aの下面から太陽電池モジュール
4aの上面に差し渡された水切り材91aに通孔が設け
られて空気放出口96aが形成されていることが異な
る。
【0053】従って、通気層8aの空気が温められて比
重が軽くなると、この空気が空気層8a、通孔35aと
からなる通気経路89a(図12の点線で示す通路)を
上昇して空気放出口96aから出てゆく。すると、空気
吸込口95aから新しい空気が吸い込まれる。従って、
通気層8aの空気が温められると、図1の点線で示した
ような空気の流れが生ずる。その他の構造は実施例1と
ほぼ同じであるので説明を省略する。
【0054】この実施例2では、実施例1と同様に、太
陽電池モジュール4aの上面と太陽光・熱ハイブリッド
モジュール5a(図12の×印のモジュール)の上面と
がほぼ同じ高さに取り付けられているから、凹凸がほと
んどなく、全体がほぼ同一平面となり美麗である。しか
も、太陽電池モジュール4aの下方の通気経路89aを
通過する空気によって、太陽電池モジュール4aの下面
が冷却され発電効率が低下しない。
【0055】このように、空気が自動的に太陽電池モジ
ュール4aの下方に形成された通気経路89aを通過す
るので、通気層89aの中にファン等を設けて空気を強
制的に送り込まなくとも、この通気経路89aを通過す
る空気で太陽電池モジュール4aの下面が冷却され便利
である。又、太陽光・熱ハイブリッドモジュール5aの
下面は断熱材で保温されて、集熱パネルが冷却されず熱
効率がよい。又、水切り材9a、91aが設けられてい
るので、空気吸込口95aや空気放出口96aから雨水
が入らなく好ましい。
【0056】(実施例3)図17〜図19は本発明の別
の実施例を示すもので、図17は太陽電池モジュールと
太陽光・熱ハイブリッドモジュールの配置を示す平面
図、図18は図17のM−M線における取付架台を省略
した断面図、図19は図17のN−N線における取付架
台を省略した断面図である。
【0057】この図17〜図19に示す実施例3のソー
ラー装置付き屋根構造2bを実施例2と比較すると、太
陽電池モジュール4aを取り付ける水平方向の取付架台
の支持枠に通孔が設けられていることはほぼ同じである
が、垂直方向の取付架台の支持枠には通孔が設けられて
ないこと、従って、図17の点線で示す通気経路89b
は各列毎に独立した状態になっていること、図18に示
すように、太陽電池モジュール6bの下面から太陽光・
熱ハイブリッドモジュール5bの上面に差し渡された水
切り材92bが設けられていること、この水切り材92
aと太陽光・熱ハイブリッドモジュール5aとの間に空
気吸込口97bが形成されていることが異なる。
【0058】このような構造になっているので、同じ列
に太陽光・熱ハイブリッドモジュール5aと太陽電池モ
ジュール4aとが設けられている列では、通気層8bの
空気が温められて比重が軽くなると、上昇して通気経路
89bを通過して空気放出口96bから出てゆく。その
結果、温められた空気がなくなった通気経路89bに、
空気吸込口97bから新鮮な空気が入る。その他の構造
は実施例1とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0059】この実施例3では、実施例2の作用に加え
て、太陽電池モジュール4bの複数個が複数列、複数段
に連結されて取り付けられ、各列の一番水下の太陽電池
モジュール4bの水下側に通気経路89bの空気吸込口
95b、97bが形成され、各列の一番水上の太陽電池
モジュール4bの水上側に通気層の空気放出口96bが
形成されているので、各列毎にそれぞれの通気経路を通
過する空気によって太陽電池モジュール4bの下面が冷
却されるというように、それぞれの列がそれぞれ別々に
通過する空気によって太陽電池モジュール4bの下面が
冷却されるので十分冷却され好ましい。
【0060】又、太陽電池モジュール6bの下面から太
陽光・熱ハイブリッドモジュール5bの上面に差し渡さ
れた水切り材92bによって、太陽電池モジュール4b
と太陽光・熱ハイブリッドモジュールとの間の隙間を覆
う水切り材92bによって、太陽光・熱ハイブリッドモ
ジュール5bと太陽電池モジュール4bとの隙間や空気
吸込口97bから雨水が入らなく好ましい。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、太陽光・熱ハ
イブリッドモジュールが左右対称の位置に配置されてい
るから、全体が統一した外観を有し意匠的に優れたもの
となり美麗である。又、同一棟の中に2世帯同居し、こ
の2世帯がそれぞれ別個に居住空間を確保している場合
には、配管や配線の長さが短くコストダウンになるし、
施工し易くなり便利である。
【0062】請求項2記載の発明では、太陽電池モジュ
ールの上面と太陽光・熱ハイブリッドモジュールの上面
とがほぼ同じ高さに取り付けられているから、凹凸がほ
とんどなく、全体がほぼ同一平面となり美麗である。
又、太陽電池モジュールの下方に通気層が形成されてい
るから、太陽電池モジュールの下面が通気層の中の空気
によって冷却され発電効率が低下しない。又、太陽光・
熱ハイブリッドモジュールの下面には隙間がないか、小
さい。従って、通気されず、集熱管の熱効率がよい。
【0063】請求項3記載の発明では、太陽電池モジュ
ールの複数個が隣接した状態に取り付けられ、この隣接
した複数個の太陽電池モジュールの通気層が連通されて
通気経路が形成され、一番水下の太陽電池モジュールの
水下側に通気経路の空気吸込口が形成され、一番水上の
太陽電池モジュールの水上側に通気経路の空気放出口が
形成されているから、自動的に、一番水下の太陽電池モ
ジュールの水下側に形成されている空気吸込口から新鮮
な冷たい空気が入り、通気経路の中を上方に上昇し、空
気放出口から出てゆく。
【0064】このように、自動的に太陽電池モジュール
の下方に形成された通気経路を空気が通過するので、通
気層の中にファン等を設けて空気を強制的に送り込まな
くとも、この通気経路を通過する空気で太陽電池モジュ
ールの下面が冷却され便利である。
【0065】請求項4記載の発明では、太陽電池モジュ
ールの複数個が複数列、複数段に隣接した状態に取り付
けられ、この複数列の各例毎に複数段の太陽電池モジュ
ールの通気層が連通されて通気経路が形成され、各列の
一番水下の太陽電池モジュールの水下側に通気経路の空
気吸込口が形成され、各列の一番水上の太陽電池モジュ
ールの水上側に通気経路の空気放出口が形成されている
から、各列毎にそれぞれの通気経路を通過する空気によ
って太陽電池モジュールの下面が冷却される。従って、
それぞれの列がそれぞれ通気経路を通過する異なる量の
空気によって太陽電池モジュールの下面が冷却されるの
で、それぞれが十分冷却され好ましい。
【0066】請求項5記載の発明では、太陽電池モジュ
ールが複数列、複数段に隣接した状態に取り付けられ、
この太陽電池モジュールのいずれかの列の水上または水
下には、隙間を設けて太陽光・熱ハイブリッドモジュー
ルが取り付けられ、この太陽電池モジュールと太陽光・
熱ハイブリッドモジュールの隙間を覆う状態に水切り材
が取り付けられ、この水切り材または水切り材の下方に
空気吸込口または空気放出口が設けられているから、こ
の水切り材によって隙間や空気吸込口や空気放出口から
雨水が入らなくなり好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ソーラー装置
付き屋根構造を備えた住宅を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図1のB−B線における断面図である。
【図4】図1のC−C線における断面図である。
【図5】図1のD−D線における断面図である。
【図6】図1のE−E線における断面図である。
【図7】太陽電池モジュールを示す斜視図である。
【図8】図7のF−F線における断面図である。
【図9】太陽光・熱ハイブリッドモジュールの斜視図で
ある。
【図10】図9のG−G線における断面図である。
【図11】集熱パネルの斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、太陽電池
モジュールと太陽光・熱ハイブリッドモジュールの配置
を示す平面図である。
【図13】図12のH−H線における断面図である。
【図14】図12のJ−J線における断面図である。
【図15】図12のK−K線における断面図である。
【図16】図12のL−L線における断面図である。
【図17】本発明の別の実施例を示すもので、太陽電池
モジュールと太陽光・熱ハイブリッドモジュールの配置
を示す平面図である。
【図18】図17のM−M線における取付架台を省略し
た断面図である。
【図19】図17のN−N線における取付架台を省略し
た断面図である。
【符号の説明】
1 ソーラー装置付き屋根構造を備えた
住宅 2、2a、2b ソーラー装置付き屋根構造 3、3a、3b 取付架台 35a、35b 通孔 4、4a、4b 太陽電池モジュール 5、5a、5b 太陽光・熱ハイブリッドモジュール 8、8a、8b 通気層 89a、89b 通気経路 9、9a、9b 水切り板 95a、95b 空気吸込口 96a、96b 空気放出口 97b 空気吸込口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池モジュールの下方に集熱パネル
    を取り付けた太陽光・熱ハイブリッドモジュールと太陽
    電池モジュールとが屋根の上面に取り付けられたソーラ
    ー装置付き屋根構造であって、前記太陽光・熱ハイブリ
    ッドモジュールが左右対称の位置に配置されていること
    を特徴とするソーラー装置付き屋根構造。
  2. 【請求項2】 太陽電池モジュールの下方に集熱パネル
    を取り付けた太陽光・熱ハイブリッドモジュールと太陽
    電池モジュールとが屋根の上面に取り付けられたソーラ
    ー装置付き屋根構造であって、前記太陽電池モジュール
    の上面と太陽光・熱ハイブリッドモジュールの上面とが
    ほぼ同じ高さになる状態に取り付けられ、太陽電池モジ
    ュールの下方に通気層が形成されていることを特徴とす
    るソーラー装置付き屋根構造。
  3. 【請求項3】 前記太陽電池モジュールの複数個が隣接
    した状態に取り付けられ、この隣接した複数個の太陽電
    池モジュールの通気層が連通されて通気経路が形成さ
    れ、一番水下の太陽電池モジュールの水下側にこの通気
    経路の空気吸込口が設けられ、一番水上の太陽電池モジ
    ュールの水上側にこの通気経路の空気放出口が設けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のソーラー装置付
    き屋根構造。
  4. 【請求項4】 前記太陽電池モジュールが複数列、複数
    段に隣接した状態に取り付けられ、この複数列の各例毎
    に複数段の太陽電池モジュールの通気層が連通されて通
    気経路が形成され、各列の一番水下の太陽電池モジュー
    ルの水下側に通気経路の空気吸込口が設けられ、各列の
    一番水上の太陽電池モジュールの水上側に通気経路の空
    気放出口が設けられていることを特徴とする請求項2記
    載のソーラー装置付き屋根構造。
  5. 【請求項5】 前記太陽電池モジュールが複数列、複数
    段に隣接した状態に取り付けられ、この太陽電池モジュ
    ールのいずれかの列の水上または水下には、隙間を設け
    て太陽光・熱ハイブリッドモジュールが取り付けられ、
    この太陽電池モジュールと太陽光・熱ハイブリッドモジ
    ュールの隙間を覆う状態に水切り材が取り付けられ、こ
    の水切り材または水切り材の下方に空気吸込口または空
    気放出口が設けられていることを特徴とする請求項2〜
    4のいずれかに記載のソーラー装置付き屋根構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120054A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Sekisui Chem Co Ltd 太陽発電システムの防水構造
JP2013119730A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Daiwa House Industry Co Ltd 太陽電池パネルの軒先取付け具、並びに、屋根構造
JP2014522099A (ja) * 2011-04-21 2014-08-28 エナジー インコーポレイテッド 無動力冷却型太陽電池板
JP2015004230A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社Lixil 太陽エネルギー利用装置の架台
CN108662697A (zh) * 2018-04-30 2018-10-16 海宁市高级技工学校 中央空调新风系统中的太阳能预处理组件

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