JP2001029003A - 枝肉殺菌装置 - Google Patents
枝肉殺菌装置Info
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- JP2001029003A JP2001029003A JP20378099A JP20378099A JP2001029003A JP 2001029003 A JP2001029003 A JP 2001029003A JP 20378099 A JP20378099 A JP 20378099A JP 20378099 A JP20378099 A JP 20378099A JP 2001029003 A JP2001029003 A JP 2001029003A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A22—BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
- A22B—SLAUGHTERING
- A22B5/00—Accessories for use during or after slaughtering
- A22B5/0082—Cleaning, washing or disinfecting carcasses
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Processing Of Meat And Fish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 枝肉の殺菌作業を連続的に行うことができる
枝肉殺菌装置を提供すること。 【解決手段】 噴霧ノズル付送水管などを備えたパネル
ユニット3が、枝肉移動軸Yおよび殺菌室中心軸Xの位
置で4分割されている。その4分割されたパネルユニッ
ト3が、各噴霧ノズル付送水管の殺菌室中心軸X側の端
部に配設された主送水管12を回転軸として、それぞれ
外方へ旋回されることにより、搬入口と搬出口とが同時
に開放される。よって、搬入口からパネルユニット3に
よって囲まれた殺菌室の中へ枝肉Mを搬入すると同時
に、搬出口からは殺菌済みの枝肉Mを搬出することがで
きるので、枝肉Mの殺菌作業の連続化を可能として、殺
菌処理に要する時間を短縮することができる。
枝肉殺菌装置を提供すること。 【解決手段】 噴霧ノズル付送水管などを備えたパネル
ユニット3が、枝肉移動軸Yおよび殺菌室中心軸Xの位
置で4分割されている。その4分割されたパネルユニッ
ト3が、各噴霧ノズル付送水管の殺菌室中心軸X側の端
部に配設された主送水管12を回転軸として、それぞれ
外方へ旋回されることにより、搬入口と搬出口とが同時
に開放される。よって、搬入口からパネルユニット3に
よって囲まれた殺菌室の中へ枝肉Mを搬入すると同時
に、搬出口からは殺菌済みの枝肉Mを搬出することがで
きるので、枝肉Mの殺菌作業の連続化を可能として、殺
菌処理に要する時間を短縮することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、屠畜された牛の
枝肉を殺菌するために使用される枝肉殺菌装置に関し、
特に、枝肉の殺菌作業を連続的に行うことができる枝肉
殺菌装置に関するものである。
枝肉を殺菌するために使用される枝肉殺菌装置に関し、
特に、枝肉の殺菌作業を連続的に行うことができる枝肉
殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、「O−157」など病原性大腸
菌による食中毒被害が問題となっている。O−157菌
は、牛や豚に保菌されており、そのO−157菌を保菌
する牛や豚の糞便などに汚染された肉類や二次汚染され
た食品を介して人に感染する。食肉を加工する食肉加工
センターなどにおいては、牛は通常、屠畜された後に放
血、剥皮され、さらに内臓、頭、肢端が取り去られた
後、正中線に沿って左右に二分割されて「枝肉」とされ
る。この枝肉になった状態でO−157菌を殺菌してお
く必要がある。枝肉を殺菌する装置としては、吊り搬送
装置によって吊持された枝肉を殺菌室内へ搬入し、その
殺菌室内の略全周方向に配設された噴霧ノズル付送水管
から殺菌液を高圧で噴霧することによって、枝肉に付着
したO−157菌を殺菌するものがある。このようにし
て枝肉を殺菌する装置が、特開平10−290656号
公報に記載されている。
菌による食中毒被害が問題となっている。O−157菌
は、牛や豚に保菌されており、そのO−157菌を保菌
する牛や豚の糞便などに汚染された肉類や二次汚染され
た食品を介して人に感染する。食肉を加工する食肉加工
センターなどにおいては、牛は通常、屠畜された後に放
血、剥皮され、さらに内臓、頭、肢端が取り去られた
後、正中線に沿って左右に二分割されて「枝肉」とされ
る。この枝肉になった状態でO−157菌を殺菌してお
く必要がある。枝肉を殺菌する装置としては、吊り搬送
装置によって吊持された枝肉を殺菌室内へ搬入し、その
殺菌室内の略全周方向に配設された噴霧ノズル付送水管
から殺菌液を高圧で噴霧することによって、枝肉に付着
したO−157菌を殺菌するものがある。このようにし
て枝肉を殺菌する装置が、特開平10−290656号
公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る特開平10−290656号公報に示される枝肉殺菌
装置においては、殺菌室内の略全周方向に配設された噴
霧ノズル付送水管が、搬入口と搬出口とを結ぶ枝肉移動
軸部分で左右に2分割されており、枝肉の搬入時および
搬出時には、その2分割された噴霧ノズル付送水管が搬
入口側、または搬出口側のいずれかに向かって開くもの
である。よって、搬入口側に向かって噴霧ノズル付送水
管が開いている場合には、搬出口は閉じているので、そ
の搬出口から殺菌済みの枝肉を搬出することができな
い。逆に、搬出口側に向かって噴霧ノズル付送水管が開
いている場合には、搬入口は閉じているので、その搬入
口から装置内へ次の枝肉を搬入することができない。つ
まり、枝肉の搬入と搬出とを同時に行うことができない
ので、殺菌作業がバッチ式(個別)の処理となってしま
い、連続的に行うことができないという問題点があっ
た。
る特開平10−290656号公報に示される枝肉殺菌
装置においては、殺菌室内の略全周方向に配設された噴
霧ノズル付送水管が、搬入口と搬出口とを結ぶ枝肉移動
軸部分で左右に2分割されており、枝肉の搬入時および
搬出時には、その2分割された噴霧ノズル付送水管が搬
入口側、または搬出口側のいずれかに向かって開くもの
である。よって、搬入口側に向かって噴霧ノズル付送水
管が開いている場合には、搬出口は閉じているので、そ
の搬出口から殺菌済みの枝肉を搬出することができな
い。逆に、搬出口側に向かって噴霧ノズル付送水管が開
いている場合には、搬入口は閉じているので、その搬入
口から装置内へ次の枝肉を搬入することができない。つ
まり、枝肉の搬入と搬出とを同時に行うことができない
ので、殺菌作業がバッチ式(個別)の処理となってしま
い、連続的に行うことができないという問題点があっ
た。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、枝肉の殺菌作業を連続的に行うこ
とができる枝肉殺菌装置を提供することを目的としてい
る。
なされたものであり、枝肉の殺菌作業を連続的に行うこ
とができる枝肉殺菌装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の枝肉殺菌装置は、枝肉を搬入する搬
入口と、その枝肉を搬出する搬出口とを備えた殺菌室
と、その殺菌室の外周に配設されると共に、噴霧された
殺菌液が前記殺菌室外へ飛散するのを防止する側面パネ
ルと、その側面パネルの内側に配設されると共に、枝肉
を殺菌するための殺菌液を噴射する噴霧ノズル付送水管
と、その噴霧ノズル付送水管へ殺菌液を供給する主送水
管とを備えており、前記噴霧ノズル付送水管は複数個に
分割され、その分割された噴霧ノズル付送水管が移動す
ることによって、前記搬入口と搬出口とが同時に形成さ
れる。
めに請求項1記載の枝肉殺菌装置は、枝肉を搬入する搬
入口と、その枝肉を搬出する搬出口とを備えた殺菌室
と、その殺菌室の外周に配設されると共に、噴霧された
殺菌液が前記殺菌室外へ飛散するのを防止する側面パネ
ルと、その側面パネルの内側に配設されると共に、枝肉
を殺菌するための殺菌液を噴射する噴霧ノズル付送水管
と、その噴霧ノズル付送水管へ殺菌液を供給する主送水
管とを備えており、前記噴霧ノズル付送水管は複数個に
分割され、その分割された噴霧ノズル付送水管が移動す
ることによって、前記搬入口と搬出口とが同時に形成さ
れる。
【0006】この請求項1記載の枝肉殺菌装置によれ
ば、噴霧ノズル付送水管は複数個に分割され、その分割
された噴霧ノズル付送水管が移動することによって搬入
口および搬出口が同時に形成され、その搬入口から枝肉
が殺菌室内へ搬入されると共に、搬出口から殺菌済みの
枝肉が搬出される。
ば、噴霧ノズル付送水管は複数個に分割され、その分割
された噴霧ノズル付送水管が移動することによって搬入
口および搬出口が同時に形成され、その搬入口から枝肉
が殺菌室内へ搬入されると共に、搬出口から殺菌済みの
枝肉が搬出される。
【0007】請求項2記載の枝肉殺菌装置は、請求項1
記載の枝肉殺菌装置において、前記噴霧ノズル付送水管
は平面視において4分割されており、前記主送水管は、
その4分割された各噴霧ノズル付送水管の片方の端部近
傍にそれぞれ略垂直に立設されると共に、1の主送水管
は他の噴霧ノズル付送水管に配設された他の主送水管と
隣接して配設され、その主送水管を回転軸として、前記
4分割された噴霧ノズル付送水管がそれぞれ外方へ旋回
することにより、前記搬入口と搬出口とが同時に開放さ
れる。
記載の枝肉殺菌装置において、前記噴霧ノズル付送水管
は平面視において4分割されており、前記主送水管は、
その4分割された各噴霧ノズル付送水管の片方の端部近
傍にそれぞれ略垂直に立設されると共に、1の主送水管
は他の噴霧ノズル付送水管に配設された他の主送水管と
隣接して配設され、その主送水管を回転軸として、前記
4分割された噴霧ノズル付送水管がそれぞれ外方へ旋回
することにより、前記搬入口と搬出口とが同時に開放さ
れる。
【0008】請求項3記載の枝肉殺菌装置は、請求項1
または2に記載の枝肉殺菌装置において、前記噴霧ノズ
ル付送水管は、前記殺菌室の外周に配設された前記側面
パネルに埋設または当接されて一体化されている。
または2に記載の枝肉殺菌装置において、前記噴霧ノズ
ル付送水管は、前記殺菌室の外周に配設された前記側面
パネルに埋設または当接されて一体化されている。
【0009】請求項4記載の枝肉殺菌装置は、請求項1
から3のいずれかに記載の枝肉殺菌装置において、前記
殺菌室は、前記噴霧ノズル付送水管および前記側面パネ
ルが一体化されたパネルユニットによって、前記搬入口
および搬出口が閉じられた場合に略密閉される。
から3のいずれかに記載の枝肉殺菌装置において、前記
殺菌室は、前記噴霧ノズル付送水管および前記側面パネ
ルが一体化されたパネルユニットによって、前記搬入口
および搬出口が閉じられた場合に略密閉される。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である枝肉殺菌装置1の斜視図である。な
お、理解を容易にするために、枝肉殺菌装置1の上方に
配設される開閉駆動装置17を省略して図示している。
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である枝肉殺菌装置1の斜視図である。な
お、理解を容易にするために、枝肉殺菌装置1の上方に
配設される開閉駆動装置17を省略して図示している。
【0011】枝肉殺菌装置1の下部には台座2が配設さ
れ、その台座2の上には略円筒状に形成されたパネルユ
ニット3が立設されている。その立設されたパネルユニ
ット3によって囲まれた空間が、その空間内へ搬入され
た枝肉Mに殺菌液を噴霧する殺菌室4となっている。パ
ネルユニット3には、その内部に形成された殺菌室4の
中の様子を外部から観察するための窓5が上下方向に3
箇所、周方向に4箇所の計12箇所配設されている。
れ、その台座2の上には略円筒状に形成されたパネルユ
ニット3が立設されている。その立設されたパネルユニ
ット3によって囲まれた空間が、その空間内へ搬入され
た枝肉Mに殺菌液を噴霧する殺菌室4となっている。パ
ネルユニット3には、その内部に形成された殺菌室4の
中の様子を外部から観察するための窓5が上下方向に3
箇所、周方向に4箇所の計12箇所配設されている。
【0012】パネルユニット3は、枝肉Mが搬送レール
50に沿って移動する方向の枝肉移動軸Yと、その枝肉
移動軸Yと平面視において直交する殺菌室中心軸Xとに
よって4分割されている。詳細は後述するが、枝肉殺菌
装置1の上方に突出している主送水管12が、それぞれ
矢印方向へ回転することによって、4分割されたパネル
ユニット3はそれぞれ外方(矢印方向)へ旋回し、枝肉
Mを殺菌室4の中へ搬入するための搬入口6と、枝肉M
を殺菌室4から搬出するための搬出口7とが同時に形成
される(図4(b)参照)。
50に沿って移動する方向の枝肉移動軸Yと、その枝肉
移動軸Yと平面視において直交する殺菌室中心軸Xとに
よって4分割されている。詳細は後述するが、枝肉殺菌
装置1の上方に突出している主送水管12が、それぞれ
矢印方向へ回転することによって、4分割されたパネル
ユニット3はそれぞれ外方(矢印方向)へ旋回し、枝肉
Mを殺菌室4の中へ搬入するための搬入口6と、枝肉M
を殺菌室4から搬出するための搬出口7とが同時に形成
される(図4(b)参照)。
【0013】パネルユニット3の上方には、噴霧された
殺菌液が殺菌室4の外へ飛散するのを防止する天板8が
配設されている。枝肉Mの搬入時および搬出時には、搬
送レール50に装着された吊り搬送機51の吊り材54
が天板8の部分を通過するので、天板8は搬送レール5
0の略直下で左右に2分割されている。各天板8の間に
は、吊り材54が通過できるだけの隙間が確保されてい
る。天板8は、上述した主送水管12を回転可能に支持
すると共に、主送水管12の回転中心位置を固定するテ
ンプレートの役割も果たしている。
殺菌液が殺菌室4の外へ飛散するのを防止する天板8が
配設されている。枝肉Mの搬入時および搬出時には、搬
送レール50に装着された吊り搬送機51の吊り材54
が天板8の部分を通過するので、天板8は搬送レール5
0の略直下で左右に2分割されている。各天板8の間に
は、吊り材54が通過できるだけの隙間が確保されてい
る。天板8は、上述した主送水管12を回転可能に支持
すると共に、主送水管12の回転中心位置を固定するテ
ンプレートの役割も果たしている。
【0014】枝肉殺菌装置1の上方には、枝肉Mを搬送
するための搬送レール50が装架されており、その搬送
レール50上には滑車52を備えた吊り搬送機51が移
動可能に装着されている。吊り搬送機51の略中央に
は、外周面に搬送レール50と適合する溝を刻装された
滑車52が配設され、その滑車52は上部が略逆U字形
に形成された吊り金具53に回転可能に軸支されてい
る。吊り金具53の下部は略L字形に形成され、その吊
り金具53の搬送レール50の略直下に相当する位置か
らは、吊り材54が垂下されている。吊り材54の下端
は鉤形に形成されており、その鉤部54aに枝肉Mを引
っ掛けることにより、枝肉Mを吊り搬送機51に装着す
ることができる。よって、吊り搬送機51に吊持された
枝肉Mを、搬送レール50に沿って前後方向へ自在に移
動させることができる。このように、本実施例の枝肉殺
菌装置1は、枝肉Mの吊り搬送を考慮したものであるの
で、既設の食肉処理ラインに大幅な変更を加えることな
く、適用することができる。
するための搬送レール50が装架されており、その搬送
レール50上には滑車52を備えた吊り搬送機51が移
動可能に装着されている。吊り搬送機51の略中央に
は、外周面に搬送レール50と適合する溝を刻装された
滑車52が配設され、その滑車52は上部が略逆U字形
に形成された吊り金具53に回転可能に軸支されてい
る。吊り金具53の下部は略L字形に形成され、その吊
り金具53の搬送レール50の略直下に相当する位置か
らは、吊り材54が垂下されている。吊り材54の下端
は鉤形に形成されており、その鉤部54aに枝肉Mを引
っ掛けることにより、枝肉Mを吊り搬送機51に装着す
ることができる。よって、吊り搬送機51に吊持された
枝肉Mを、搬送レール50に沿って前後方向へ自在に移
動させることができる。このように、本実施例の枝肉殺
菌装置1は、枝肉Mの吊り搬送を考慮したものであるの
で、既設の食肉処理ラインに大幅な変更を加えることな
く、適用することができる。
【0015】図2は、図1中のA−A線における枝肉殺
菌装置1の断面図である。前述したように、台座2の上
には、略円筒状に形成されたパネルユニット3が立設さ
れており、そのパネルユニット3は搬入口6と搬出口7
とを結ぶ枝肉移動軸Yと、その枝肉移動軸Yと平面視に
おいて直交する殺菌室中心軸Xとによって4分割されて
いる。詳細は後述するが、パネルユニット3は側面パネ
ル13、主送水管12、噴霧ノズル付送水管14および
噴霧ノズル15によって構成されている。なお、図2で
は、枝肉殺菌装置1の奥方向(搬出口7方向)に配設さ
れた2枚のパネルユニット3が図示されている。
菌装置1の断面図である。前述したように、台座2の上
には、略円筒状に形成されたパネルユニット3が立設さ
れており、そのパネルユニット3は搬入口6と搬出口7
とを結ぶ枝肉移動軸Yと、その枝肉移動軸Yと平面視に
おいて直交する殺菌室中心軸Xとによって4分割されて
いる。詳細は後述するが、パネルユニット3は側面パネ
ル13、主送水管12、噴霧ノズル付送水管14および
噴霧ノズル15によって構成されている。なお、図2で
は、枝肉殺菌装置1の奥方向(搬出口7方向)に配設さ
れた2枚のパネルユニット3が図示されている。
【0016】図2における右側方からは、枝肉殺菌装置
1に殺菌液を供給する送水本管9が台座2の下部へ貫入
している。送水本管9は、各パネルユニット3へ殺菌液
を供給するために、台座2の下部で計4本(図2では、
2本だけ図示)の送水支管10に分岐している。各送水
支管10は、平面視におけるパネルユニット3の殺菌室
中心軸X側の端部近傍で上方へ屈曲され、台座2の上面
近傍へそれぞれ延出されている。
1に殺菌液を供給する送水本管9が台座2の下部へ貫入
している。送水本管9は、各パネルユニット3へ殺菌液
を供給するために、台座2の下部で計4本(図2では、
2本だけ図示)の送水支管10に分岐している。各送水
支管10は、平面視におけるパネルユニット3の殺菌室
中心軸X側の端部近傍で上方へ屈曲され、台座2の上面
近傍へそれぞれ延出されている。
【0017】台座2とパネルユニット3との境界部分に
おける各送水支管10の上端には、その上部に立設され
る主送水管12を回転軸として回転可能に連結するため
のスイベールジョイント11がそれぞれ配設されてい
る。スイベールジョイント11は、継手部分が略二重の
円筒状に形成されており、その重なり部分に複列ボール
(図示せず)を内装している。この複列ボールが継手部
分で回転することによって、主送水管12を回転軸に3
60゜回転可能にして送水支管10に連結することがで
きる。
おける各送水支管10の上端には、その上部に立設され
る主送水管12を回転軸として回転可能に連結するため
のスイベールジョイント11がそれぞれ配設されてい
る。スイベールジョイント11は、継手部分が略二重の
円筒状に形成されており、その重なり部分に複列ボール
(図示せず)を内装している。この複列ボールが継手部
分で回転することによって、主送水管12を回転軸に3
60゜回転可能にして送水支管10に連結することがで
きる。
【0018】各スイベールジョイント11に連結されつ
つ、略垂直に立設された主送水管12は、パネルユニッ
ト3を構成する側面パネル13の内部にそれぞれ埋設さ
れている。側面パネル13は、噴霧された殺菌液が殺菌
室4の外へ飛散するのを防止するものであり、厚さが略
一定の曲面板状に形成されている。側面パネル13内に
埋設された各主送水管12からは、噴霧ノズル付送水管
14が5段ずつ分岐している。各噴霧ノズル付送水管1
4は、主送水管12と同じく側面パネル13の内部にそ
れぞれ埋設されている。
つ、略垂直に立設された主送水管12は、パネルユニッ
ト3を構成する側面パネル13の内部にそれぞれ埋設さ
れている。側面パネル13は、噴霧された殺菌液が殺菌
室4の外へ飛散するのを防止するものであり、厚さが略
一定の曲面板状に形成されている。側面パネル13内に
埋設された各主送水管12からは、噴霧ノズル付送水管
14が5段ずつ分岐している。各噴霧ノズル付送水管1
4は、主送水管12と同じく側面パネル13の内部にそ
れぞれ埋設されている。
【0019】図3は、図2中のB−B線における枝肉殺
菌装置1の断面図である。図3に示すように、枝肉Mの
周囲を囲むようにして各噴霧ノズル付送水管14が側面
パネル13内にそれぞれ埋設されている。各噴霧ノズル
付送水管14の殺菌室4側の側面部には、殺菌室4の略
中心方向へ向けて、噴霧ノズル15がそれぞれ突設され
ている。噴霧ノズル15の先端には、噴出口(図示せ
ず)が穿設されており、その噴出口は側面パネル13の
内周面に露出している。本実施例では、各パネルユニッ
ト3の1段の噴霧ノズル付送水管14について、それぞ
れ5箇所ずつ噴霧ノズル15が配設されている。
菌装置1の断面図である。図3に示すように、枝肉Mの
周囲を囲むようにして各噴霧ノズル付送水管14が側面
パネル13内にそれぞれ埋設されている。各噴霧ノズル
付送水管14の殺菌室4側の側面部には、殺菌室4の略
中心方向へ向けて、噴霧ノズル15がそれぞれ突設され
ている。噴霧ノズル15の先端には、噴出口(図示せ
ず)が穿設されており、その噴出口は側面パネル13の
内周面に露出している。本実施例では、各パネルユニッ
ト3の1段の噴霧ノズル付送水管14について、それぞ
れ5箇所ずつ噴霧ノズル15が配設されている。
【0020】噴霧ノズル15は略円錐状に形成され、そ
の円形の底面部には細かい孔状の噴出口(図示せず)が
多数穿設されており、この噴出口から霧状の殺菌液が枝
肉Mへ噴霧される。詳細には、噴霧ノズル付送水管14
から送られてきた殺菌液が所定の圧力に達すると、噴霧
ノズル15から枝肉Mへ向かって霧状になった殺菌液が
噴霧されるように構成されている。このように、殺菌液
を霧状にして噴霧することにより、使用する殺菌液の量
を著しく少なくすることができる。
の円形の底面部には細かい孔状の噴出口(図示せず)が
多数穿設されており、この噴出口から霧状の殺菌液が枝
肉Mへ噴霧される。詳細には、噴霧ノズル付送水管14
から送られてきた殺菌液が所定の圧力に達すると、噴霧
ノズル15から枝肉Mへ向かって霧状になった殺菌液が
噴霧されるように構成されている。このように、殺菌液
を霧状にして噴霧することにより、使用する殺菌液の量
を著しく少なくすることができる。
【0021】殺菌液の経路についてまとめると、殺菌液
は、まず、送水本管9から供給され、各パネルユニット
3へ殺菌液を送水する送水支管10に分流した後、スイ
ベールジョイント11を経由して側面パネル13内に立
設(埋設)された主送水管12へ送られる。主送水管1
2へ送られてきた殺菌液は、主送水管12内を上昇しな
がら各噴霧ノズル付送水管14へ分流し、枝肉Mの周囲
を取り囲むように配設された各噴霧ノズル15へ到達す
る。到達した殺菌液が所定の圧力に達すると、その殺菌
液は霧状になって枝肉Mへ噴霧される。なお、本実施例
の枝肉殺菌装置1は、常温の強酸性水を殺菌液として用
いてO−157菌を殺菌する場合にも適用することがで
きる。
は、まず、送水本管9から供給され、各パネルユニット
3へ殺菌液を送水する送水支管10に分流した後、スイ
ベールジョイント11を経由して側面パネル13内に立
設(埋設)された主送水管12へ送られる。主送水管1
2へ送られてきた殺菌液は、主送水管12内を上昇しな
がら各噴霧ノズル付送水管14へ分流し、枝肉Mの周囲
を取り囲むように配設された各噴霧ノズル15へ到達す
る。到達した殺菌液が所定の圧力に達すると、その殺菌
液は霧状になって枝肉Mへ噴霧される。なお、本実施例
の枝肉殺菌装置1は、常温の強酸性水を殺菌液として用
いてO−157菌を殺菌する場合にも適用することがで
きる。
【0022】以上説明したように、主送水管12、噴霧
ノズル付送水管14および噴霧ノズル15が側面パネル
13の内部に埋設されることによって、パネルユニット
3が構成されている。このように、噴霧ノズル付送水管
14などの各種配管系の部材と側面パネル13とが一体
化されているので、これらが一体化されていない従来の
装置(特開平10−290656号公報に記載の装置)
に比べて、殺菌室4の容積を小さくすることができる。
よって、枝肉Mに霧状の殺菌液が触れやすくなるので、
噴霧ノズル15による噴霧効率を向上させることができ
る。
ノズル付送水管14および噴霧ノズル15が側面パネル
13の内部に埋設されることによって、パネルユニット
3が構成されている。このように、噴霧ノズル付送水管
14などの各種配管系の部材と側面パネル13とが一体
化されているので、これらが一体化されていない従来の
装置(特開平10−290656号公報に記載の装置)
に比べて、殺菌室4の容積を小さくすることができる。
よって、枝肉Mに霧状の殺菌液が触れやすくなるので、
噴霧ノズル15による噴霧効率を向上させることができ
る。
【0023】また、従来の装置(特開平10−2906
56号公報に記載の装置)では、噴霧ノズル付送水管が
側面パネルよりも内側に配設されていたので、殺菌室の
中が側面パネルと噴霧ノズル付送水管との二重構造にな
っていた。しかし、本実施例に示す枝肉殺菌装置1にお
いては、噴霧ノズル付送水管14などの各種配管系の部
材と側面パネル13とが一体化されているので、殺菌室
4の中が二重構造とはなっていない。よって、殺菌室4
の洗浄などのメンテナンス作業を容易に行うことができ
る。
56号公報に記載の装置)では、噴霧ノズル付送水管が
側面パネルよりも内側に配設されていたので、殺菌室の
中が側面パネルと噴霧ノズル付送水管との二重構造にな
っていた。しかし、本実施例に示す枝肉殺菌装置1にお
いては、噴霧ノズル付送水管14などの各種配管系の部
材と側面パネル13とが一体化されているので、殺菌室
4の中が二重構造とはなっていない。よって、殺菌室4
の洗浄などのメンテナンス作業を容易に行うことができ
る。
【0024】なお、本実施例では、主送水管12および
噴霧ノズル付送水管14は側面パネル13の内部に埋設
されているが、この方式に代えて、主送水管12および
噴霧ノズル付送水管14を側面パネル13の内周表面に
当接させて配設しても良い。このように配設することに
より、パネルユニット3の構造を簡略化して、枝肉殺菌
装置1の製作コストを低減することができる。
噴霧ノズル付送水管14は側面パネル13の内部に埋設
されているが、この方式に代えて、主送水管12および
噴霧ノズル付送水管14を側面パネル13の内周表面に
当接させて配設しても良い。このように配設することに
より、パネルユニット3の構造を簡略化して、枝肉殺菌
装置1の製作コストを低減することができる。
【0025】図2に示すように、殺菌室4の内側におけ
る台座2の上面部2bは、両側方から枝肉移動軸Y(図
2における中央部分)へ向かって下降傾斜されており、
その枝肉移動軸Yに沿った下端部には、略U字形断面の
排水溝2aが形成されている。この排水溝2aは、搬入
口6方向へ向けて下降傾斜されている。排水溝2aの搬
入口6側の端部側面からは、搬入口6方向(図2におけ
る手前方向)へ向かって円筒状に形成された排水管16
が延出され、台座2の側面から枝肉殺菌装置1の外方へ
向けて突出している(図1参照)。
る台座2の上面部2bは、両側方から枝肉移動軸Y(図
2における中央部分)へ向かって下降傾斜されており、
その枝肉移動軸Yに沿った下端部には、略U字形断面の
排水溝2aが形成されている。この排水溝2aは、搬入
口6方向へ向けて下降傾斜されている。排水溝2aの搬
入口6側の端部側面からは、搬入口6方向(図2におけ
る手前方向)へ向かって円筒状に形成された排水管16
が延出され、台座2の側面から枝肉殺菌装置1の外方へ
向けて突出している(図1参照)。
【0026】噴霧ノズル15から枝肉Mに噴霧された殺
菌液は、枝肉Mの表面で水滴化し、枝肉Mの表面を伝わ
って台座2の上面部2bへ落下する。落下した殺菌液
は、台座2の上面部2bの下降傾斜に沿って排水溝2a
へ集水され、排水管16から枝肉殺菌装置1の外へ排水
される。
菌液は、枝肉Mの表面で水滴化し、枝肉Mの表面を伝わ
って台座2の上面部2bへ落下する。落下した殺菌液
は、台座2の上面部2bの下降傾斜に沿って排水溝2a
へ集水され、排水管16から枝肉殺菌装置1の外へ排水
される。
【0027】側面パネル13の上部には、噴霧された殺
菌液が殺菌室4の外へ飛散するのを防止する天板8が配
設されている。前述のように、枝肉Mの搬入時および搬
出時には、吊り搬送機51の吊り材54が天板8の部分
を通過するので、天板8は搬送レール50の略直下で左
右に2分割されている。また、各天板8の殺菌室中心軸
X方向における外方側の縁部近傍には、主送水管12を
貫通させるための貫通孔8aがそれぞれ2箇所ずつ(計
4箇所)、枝肉移動軸Y方向へ並列して穿設されてい
る。この貫通孔8aによって主送水管12を回転可能に
支持すると共に、主送水管12が回転によってぶれない
ように回転中心位置を固定する。
菌液が殺菌室4の外へ飛散するのを防止する天板8が配
設されている。前述のように、枝肉Mの搬入時および搬
出時には、吊り搬送機51の吊り材54が天板8の部分
を通過するので、天板8は搬送レール50の略直下で左
右に2分割されている。また、各天板8の殺菌室中心軸
X方向における外方側の縁部近傍には、主送水管12を
貫通させるための貫通孔8aがそれぞれ2箇所ずつ(計
4箇所)、枝肉移動軸Y方向へ並列して穿設されてい
る。この貫通孔8aによって主送水管12を回転可能に
支持すると共に、主送水管12が回転によってぶれない
ように回転中心位置を固定する。
【0028】なお、本実施例では枝肉殺菌装置1全体の
説明を容易にするために、各天板8は4分割されたパネ
ルユニット3の上に載せられているだけで、外的には何
ら支持されていない構造となっている。しかし、殺菌室
中心軸X近傍の台座2の端部から柱部材(図示せず)を
立設させ、その柱部材によって各天板8を側方または上
方から支持するようにしても良い。かかる構造によれ
ば、パネルユニット3の開閉時にも天板8および各パネ
ルユニット3を安定させることができる。
説明を容易にするために、各天板8は4分割されたパネ
ルユニット3の上に載せられているだけで、外的には何
ら支持されていない構造となっている。しかし、殺菌室
中心軸X近傍の台座2の端部から柱部材(図示せず)を
立設させ、その柱部材によって各天板8を側方または上
方から支持するようにしても良い。かかる構造によれ
ば、パネルユニット3の開閉時にも天板8および各パネ
ルユニット3を安定させることができる。
【0029】図4(a),(b)に枝肉殺菌装置1を上
方から見た平面図を示す。図4(a)は、枝肉殺菌装置
1のパネルユニット3が閉じた状態の平面図であり、図
4(b)は、枝肉殺菌装置1のパネルユニット3が開い
た状態の平面図である。この図4(a),(b)に示す
ように、天板8の上面には、4分割されたパネルユニッ
ト3を開閉させるための開閉駆動装置17がそれぞれ配
設されている。
方から見た平面図を示す。図4(a)は、枝肉殺菌装置
1のパネルユニット3が閉じた状態の平面図であり、図
4(b)は、枝肉殺菌装置1のパネルユニット3が開い
た状態の平面図である。この図4(a),(b)に示す
ように、天板8の上面には、4分割されたパネルユニッ
ト3を開閉させるための開閉駆動装置17がそれぞれ配
設されている。
【0030】各天板8の略中央部分には、空気の力によ
ってピストン(図示せず)を伸縮させるエアシリンダ1
8が各1基ずつ(計2基)、殺菌室中心軸Xの外方へ向
けて配設されている。各エアシリンダ18の先端部に
は、平板状に形成されたシリンダ金具18aが取着され
ており、そのシリンダ金具18aの略中央部にはピン2
0を貫通させるための孔が穿設されている。
ってピストン(図示せず)を伸縮させるエアシリンダ1
8が各1基ずつ(計2基)、殺菌室中心軸Xの外方へ向
けて配設されている。各エアシリンダ18の先端部に
は、平板状に形成されたシリンダ金具18aが取着され
ており、そのシリンダ金具18aの略中央部にはピン2
0を貫通させるための孔が穿設されている。
【0031】一方、各主送水管12の上端部近傍から
は、水平方向にアーム19が延出されており、各アーム
19の先端部近傍には、アーム19の長手方向に沿って
長円形状のルーズ孔19aがそれぞれ穿設されている。
隣接する2本のアーム19のルーズ孔19aとシリンダ
金具18aの略中央部に穿設された孔とをそれぞれ重ね
合わせた状態で、ピン20が挿嵌されることによって、
シリンダ金具18aと2本のアーム19とが滑動可能に
連結されている。
は、水平方向にアーム19が延出されており、各アーム
19の先端部近傍には、アーム19の長手方向に沿って
長円形状のルーズ孔19aがそれぞれ穿設されている。
隣接する2本のアーム19のルーズ孔19aとシリンダ
金具18aの略中央部に穿設された孔とをそれぞれ重ね
合わせた状態で、ピン20が挿嵌されることによって、
シリンダ金具18aと2本のアーム19とが滑動可能に
連結されている。
【0032】図4(a)に示すように、パネルユニット
3が閉じた状態の場合、各エアシリンダ18は伸長して
おり、ピン20はそれぞれのルーズ孔19aの主送水管
12側に位置している。パネルユニット3を開放する場
合には、まず、図4(b)に示すように各エアシリンダ
18を収縮させ、ピン20をエアシリンダ18側へ引き
寄せる。すると、ピン20はそれぞれのルーズ孔19a
に沿って反主送水管12側へ滑動する。その際に、それ
ぞれのアーム19は枝肉殺菌装置1の略中央方向へ向け
て回転される。このアーム19の回転が各主送水管12
へ伝達されると、スイベールジョイント11の部分で各
主送水管12が回転し、各パネルユニット3は枝肉殺菌
装置1の外方へ旋回される。このようにして、搬入口6
と搬出口7とが同時に開放されるのである。
3が閉じた状態の場合、各エアシリンダ18は伸長して
おり、ピン20はそれぞれのルーズ孔19aの主送水管
12側に位置している。パネルユニット3を開放する場
合には、まず、図4(b)に示すように各エアシリンダ
18を収縮させ、ピン20をエアシリンダ18側へ引き
寄せる。すると、ピン20はそれぞれのルーズ孔19a
に沿って反主送水管12側へ滑動する。その際に、それ
ぞれのアーム19は枝肉殺菌装置1の略中央方向へ向け
て回転される。このアーム19の回転が各主送水管12
へ伝達されると、スイベールジョイント11の部分で各
主送水管12が回転し、各パネルユニット3は枝肉殺菌
装置1の外方へ旋回される。このようにして、搬入口6
と搬出口7とが同時に開放されるのである。
【0033】よって、搬入口6から枝肉Mを殺菌室4の
中へ搬入すると同時に、搬出口7から殺菌済みの枝肉M
を搬出することができるので、枝肉Mの殺菌作業の連続
化が可能となり、殺菌処理に要する時間を短縮すること
ができる。
中へ搬入すると同時に、搬出口7から殺菌済みの枝肉M
を搬出することができるので、枝肉Mの殺菌作業の連続
化が可能となり、殺菌処理に要する時間を短縮すること
ができる。
【0034】ここで、本実施例に示す枝肉殺菌装置1の
ように搬入口6と搬出口7とを同時に開放することがで
きる構成として、側面パネルと噴霧ノズル付送水管など
の各種配管系の部材とが一体化されたパネルユニットが
枝肉移動軸Yで2分割されているものも考えられる。こ
のような構成においても、2分割されたパネルユニット
が、枝肉移動軸Yと平面視において直交する殺菌室中心
軸Xの両外方へスライドすることにより、搬入口と搬出
口とを同時に開放することができる。
ように搬入口6と搬出口7とを同時に開放することがで
きる構成として、側面パネルと噴霧ノズル付送水管など
の各種配管系の部材とが一体化されたパネルユニットが
枝肉移動軸Yで2分割されているものも考えられる。こ
のような構成においても、2分割されたパネルユニット
が、枝肉移動軸Yと平面視において直交する殺菌室中心
軸Xの両外方へスライドすることにより、搬入口と搬出
口とを同時に開放することができる。
【0035】しかしながら、上記のような方式では、2
分割されたパネルユニットを両側方へスライドさせるこ
とにより装置全体の占有幅が広くなり、装置の設置に要
するスペースが大きくなってしまうという問題を生じ
る。また、各パネルユニットが両外方へスライドする方
式の場合、パネルユニットと一体化されると共に噴霧ノ
ズル付送水管へ殺菌液を供給する主送水管と、台座に固
定された送水支管とを接続する継手が、可撓性を有した
構造となっていなければならない。可撓性を有している
継手は、その接合部分が摩擦により摩耗しやすく、耐久
性が悪いという問題点がある。
分割されたパネルユニットを両側方へスライドさせるこ
とにより装置全体の占有幅が広くなり、装置の設置に要
するスペースが大きくなってしまうという問題を生じ
る。また、各パネルユニットが両外方へスライドする方
式の場合、パネルユニットと一体化されると共に噴霧ノ
ズル付送水管へ殺菌液を供給する主送水管と、台座に固
定された送水支管とを接続する継手が、可撓性を有した
構造となっていなければならない。可撓性を有している
継手は、その接合部分が摩擦により摩耗しやすく、耐久
性が悪いという問題点がある。
【0036】本実施例に示す枝肉殺菌装置1は、噴霧ノ
ズル付送水管14などを備えたパネルユニット3が4分
割されており、その4分割されたパネルユニット3が各
噴霧ノズル付送水管14の片側に配設された主送水管1
2を回転軸として、それぞれ枝肉殺菌装置1の外方へ旋
回することにより、搬入口6と搬出口7とを同時に開放
するものである。よって、枝肉Mを殺菌室4の内外へ出
入りさせるための搬入口6および搬出口7の開口幅を十
分確保しつつ、パネルユニット3の開放に要するスペー
スを少なくできるので、枝肉殺菌装置1の占有面積を小
さく抑えることができる。また、主送水管12は、回転
式の管継手(スイベールジョイント11)を用いて容易
に送水支管10に接続することができるので、枝肉殺菌
装置1全体の構造を簡略化することができる。
ズル付送水管14などを備えたパネルユニット3が4分
割されており、その4分割されたパネルユニット3が各
噴霧ノズル付送水管14の片側に配設された主送水管1
2を回転軸として、それぞれ枝肉殺菌装置1の外方へ旋
回することにより、搬入口6と搬出口7とを同時に開放
するものである。よって、枝肉Mを殺菌室4の内外へ出
入りさせるための搬入口6および搬出口7の開口幅を十
分確保しつつ、パネルユニット3の開放に要するスペー
スを少なくできるので、枝肉殺菌装置1の占有面積を小
さく抑えることができる。また、主送水管12は、回転
式の管継手(スイベールジョイント11)を用いて容易
に送水支管10に接続することができるので、枝肉殺菌
装置1全体の構造を簡略化することができる。
【0037】また、本実施例に示す枝肉殺菌装置1にお
いては、側面パネル13と噴霧ノズル付送水管14など
の各種配管系の部材とが一体化されたパネルユニット3
によって、搬入口6および搬出口7が閉じられると、殺
菌室4は略密閉される。よって、従来の装置のように、
側面パネルとは別体の開閉式の扉を配設する必要がなく
なるばかりか、その側面パネルとは別体の扉を開閉する
ための駆動装置も不要となるので、枝肉殺菌装置1全体
のコストを低減することができる。
いては、側面パネル13と噴霧ノズル付送水管14など
の各種配管系の部材とが一体化されたパネルユニット3
によって、搬入口6および搬出口7が閉じられると、殺
菌室4は略密閉される。よって、従来の装置のように、
側面パネルとは別体の開閉式の扉を配設する必要がなく
なるばかりか、その側面パネルとは別体の扉を開閉する
ための駆動装置も不要となるので、枝肉殺菌装置1全体
のコストを低減することができる。
【0038】次に、本実施例の枝肉殺菌装置1による枝
肉Mの殺菌手順について説明する。まず、吊り搬送機5
1に吊持された枝肉Mを殺菌室4へ搬入するために、各
パネルユニット3を枝肉殺菌装置1の外方へそれぞれ旋
回させて搬入口6を開放する。枝肉殺菌装置1に配設さ
れた操作盤(図示せず)を操作して、各エアシリンダ1
8を収縮させ、図4(b)に示すように、ピン20をエ
アシリンダ18側へ引き寄せる。すると、ピン20はそ
れぞれのルーズ孔19aに沿って反主送水管12側へ滑
動すると同時に、各アーム19は枝肉殺菌装置1の略中
央方向へ向けて回転される。このアーム19の回転が各
主送水管12へ伝達されると、スイベールジョイント1
1の部分で主送水管12が回転し、各パネルユニット3
は枝肉殺菌装置1の外方へそれぞれ旋回され、搬入口6
と搬出口7とを同時に開放する。
肉Mの殺菌手順について説明する。まず、吊り搬送機5
1に吊持された枝肉Mを殺菌室4へ搬入するために、各
パネルユニット3を枝肉殺菌装置1の外方へそれぞれ旋
回させて搬入口6を開放する。枝肉殺菌装置1に配設さ
れた操作盤(図示せず)を操作して、各エアシリンダ1
8を収縮させ、図4(b)に示すように、ピン20をエ
アシリンダ18側へ引き寄せる。すると、ピン20はそ
れぞれのルーズ孔19aに沿って反主送水管12側へ滑
動すると同時に、各アーム19は枝肉殺菌装置1の略中
央方向へ向けて回転される。このアーム19の回転が各
主送水管12へ伝達されると、スイベールジョイント1
1の部分で主送水管12が回転し、各パネルユニット3
は枝肉殺菌装置1の外方へそれぞれ旋回され、搬入口6
と搬出口7とを同時に開放する。
【0039】搬入口6の開放後、搬送レール50に沿っ
て吊り搬送機51を移動させて、枝肉Mを殺菌室4の中
へ搬入する。枝肉Mの殺菌室4への搬入が完了した後、
搬入口6および搬出口7を開放した時とは逆の動作で、
各パネルユニット3を枝肉殺菌装置1の略中心方向へそ
れぞれ旋回させて搬入口6と搬出口7とを閉じ、殺菌室
4を略密閉する。
て吊り搬送機51を移動させて、枝肉Mを殺菌室4の中
へ搬入する。枝肉Mの殺菌室4への搬入が完了した後、
搬入口6および搬出口7を開放した時とは逆の動作で、
各パネルユニット3を枝肉殺菌装置1の略中心方向へそ
れぞれ旋回させて搬入口6と搬出口7とを閉じ、殺菌室
4を略密閉する。
【0040】搬入口6と搬出口7とを閉じ、殺菌室4を
略密閉した後、噴霧ノズル15によって殺菌液を枝肉M
へ噴霧する。まず、枝肉殺菌装置1に配設された操作盤
(図示せず)を操作して、送水本管9に配設されたバル
ブ(図示せず)を開く。すると、殺菌液は送水本管9か
ら枝肉殺菌装置1へ供給され、各パネルユニット3へ殺
菌液を送水する送水支管10に分流した後、スイベール
ジョイント11を経由して側面パネル13内に立設(埋
設)された主送水管12へ送られる。主送水管12へ送
られてきた殺菌液は、主送水管12内を上昇しながら各
噴霧ノズル付送水管14へ分流し、枝肉Mの周囲を取り
囲むように配設された各噴霧ノズル15へ到達する。各
噴霧ノズル15へ到達した殺菌液が所定の圧力に達する
と、その殺菌液は各噴霧ノズル15から霧状になって枝
肉Mへ噴霧される。枝肉Mの表面全体は殺菌液で濡らさ
れた状態となり、O−157菌などが殺菌される。
略密閉した後、噴霧ノズル15によって殺菌液を枝肉M
へ噴霧する。まず、枝肉殺菌装置1に配設された操作盤
(図示せず)を操作して、送水本管9に配設されたバル
ブ(図示せず)を開く。すると、殺菌液は送水本管9か
ら枝肉殺菌装置1へ供給され、各パネルユニット3へ殺
菌液を送水する送水支管10に分流した後、スイベール
ジョイント11を経由して側面パネル13内に立設(埋
設)された主送水管12へ送られる。主送水管12へ送
られてきた殺菌液は、主送水管12内を上昇しながら各
噴霧ノズル付送水管14へ分流し、枝肉Mの周囲を取り
囲むように配設された各噴霧ノズル15へ到達する。各
噴霧ノズル15へ到達した殺菌液が所定の圧力に達する
と、その殺菌液は各噴霧ノズル15から霧状になって枝
肉Mへ噴霧される。枝肉Mの表面全体は殺菌液で濡らさ
れた状態となり、O−157菌などが殺菌される。
【0041】噴霧ノズル15から枝肉Mに噴霧された殺
菌液は、枝肉Mの表面で水滴化し、枝肉Mの表面を伝わ
って台座2の上面部2bへ落下する。落下した殺菌液
は、台座2の上面部2bの下降傾斜に沿って排水溝2a
へ集水され、排水管16から枝肉殺菌装置1の外へ排水
される。
菌液は、枝肉Mの表面で水滴化し、枝肉Mの表面を伝わ
って台座2の上面部2bへ落下する。落下した殺菌液
は、台座2の上面部2bの下降傾斜に沿って排水溝2a
へ集水され、排水管16から枝肉殺菌装置1の外へ排水
される。
【0042】所定時間経過して枝肉Mの殺菌が完了した
ら、先程と同様の操作で搬入口6と搬出口7とを同時に
開放する。搬入口6および搬出口7が開放されたら、搬
送レール50に沿って吊り搬送機51を移動させること
によって、搬出口7から殺菌済みの枝肉Mを搬出すると
同時に、搬入口6から次の枝肉Mを殺菌室4の中へ搬入
する。枝肉Mの搬出および搬入が完了したら、搬入口6
および搬出口7を閉じ、殺菌室4を略密閉する。
ら、先程と同様の操作で搬入口6と搬出口7とを同時に
開放する。搬入口6および搬出口7が開放されたら、搬
送レール50に沿って吊り搬送機51を移動させること
によって、搬出口7から殺菌済みの枝肉Mを搬出すると
同時に、搬入口6から次の枝肉Mを殺菌室4の中へ搬入
する。枝肉Mの搬出および搬入が完了したら、搬入口6
および搬出口7を閉じ、殺菌室4を略密閉する。
【0043】以下、同様の操作を繰り返すことにより、
枝肉Mの殺菌作業を連続的に行うことができる。なお、
本実施例では、パネルユニット3の開閉および送水本管
9のバルブ(図示せず)の開閉を全て枝肉殺菌装置1に
配設された操作盤(図示せず)を操作することによって
行ったが、これらの操作を全て自動化して、ラインを無
人化するように構成しても良い。
枝肉Mの殺菌作業を連続的に行うことができる。なお、
本実施例では、パネルユニット3の開閉および送水本管
9のバルブ(図示せず)の開閉を全て枝肉殺菌装置1に
配設された操作盤(図示せず)を操作することによって
行ったが、これらの操作を全て自動化して、ラインを無
人化するように構成しても良い。
【0044】以上説明したように、本実施例の枝肉殺菌
装置1は、噴霧ノズル付送水管14などを備えたパネル
ユニット3が、枝肉移動軸Yおよび殺菌室中心軸Xの位
置で4分割されており、その4分割されたパネルユニッ
ト3が、各噴霧ノズル付送水管14の殺菌室中心軸X側
の端部に配設された主送水管12を回転軸として、それ
ぞれ外方へ旋回することにより、搬入口6と搬出口7と
を同時に開放するものである。よって、搬入口6から枝
肉Mを殺菌室4の中へ搬入すると同時に、搬出口7から
は殺菌済みの枝肉Mを搬出することができるので、枝肉
Mの殺菌作業の連続化を可能にして、殺菌処理に要する
時間を短縮することができる。
装置1は、噴霧ノズル付送水管14などを備えたパネル
ユニット3が、枝肉移動軸Yおよび殺菌室中心軸Xの位
置で4分割されており、その4分割されたパネルユニッ
ト3が、各噴霧ノズル付送水管14の殺菌室中心軸X側
の端部に配設された主送水管12を回転軸として、それ
ぞれ外方へ旋回することにより、搬入口6と搬出口7と
を同時に開放するものである。よって、搬入口6から枝
肉Mを殺菌室4の中へ搬入すると同時に、搬出口7から
は殺菌済みの枝肉Mを搬出することができるので、枝肉
Mの殺菌作業の連続化を可能にして、殺菌処理に要する
時間を短縮することができる。
【0045】また、搬入口6および搬出口7の開口幅を
所定量確保した場合、本実施例のように主送水管12を
回転軸として、4分割されたパネルユニット3をそれぞ
れ外方へ旋回させることにより搬入口6と搬出口7とを
同時に開放する方式では、2分割されたパネルユニット
を両側方へスライドさせる方式に比べ、パネルユニット
3の開放に要するスペースが少ないため、枝肉殺菌装置
1の占有面積を小さく抑えることができる。また、主送
水管12は、回転式の管継手(スイベールジョイント1
1)を用いて容易に送水支管10に接続することができ
るので、枝肉殺菌装置1全体の構造を簡略化することが
できる。
所定量確保した場合、本実施例のように主送水管12を
回転軸として、4分割されたパネルユニット3をそれぞ
れ外方へ旋回させることにより搬入口6と搬出口7とを
同時に開放する方式では、2分割されたパネルユニット
を両側方へスライドさせる方式に比べ、パネルユニット
3の開放に要するスペースが少ないため、枝肉殺菌装置
1の占有面積を小さく抑えることができる。また、主送
水管12は、回転式の管継手(スイベールジョイント1
1)を用いて容易に送水支管10に接続することができ
るので、枝肉殺菌装置1全体の構造を簡略化することが
できる。
【0046】また、本実施例に示す枝肉殺菌装置1にお
いては、噴霧ノズル付送水管14などの各種配管系の部
材と側面パネル13とが一体化されているので、殺菌室
4の容積を小さくすることができる。よって、噴霧ノズ
ル15による殺菌液の噴霧効率を向上させることができ
る。さらに、殺菌室4の中が側面パネル13と噴霧ノズ
ル付送水管14との二重構造になっていないので、殺菌
室4の洗浄などのメンテナンス作業を容易に行うことが
できる。
いては、噴霧ノズル付送水管14などの各種配管系の部
材と側面パネル13とが一体化されているので、殺菌室
4の容積を小さくすることができる。よって、噴霧ノズ
ル15による殺菌液の噴霧効率を向上させることができ
る。さらに、殺菌室4の中が側面パネル13と噴霧ノズ
ル付送水管14との二重構造になっていないので、殺菌
室4の洗浄などのメンテナンス作業を容易に行うことが
できる。
【0047】更に、側面パネル13と噴霧ノズル付送水
管14などの各種配管系の部材とが一体化されたパネル
ユニット3によって、搬入口6および搬出口7が閉じら
れると、殺菌室4は略密閉されるので、従来の装置のよ
うに、側面パネルとは別体の開閉式の扉を配設する必要
がなくなるばかりか、その側面パネルと別体に設けられ
た扉を開閉するための駆動装置も不要になるので、枝肉
殺菌装置1全体のコストを低減することができる。
管14などの各種配管系の部材とが一体化されたパネル
ユニット3によって、搬入口6および搬出口7が閉じら
れると、殺菌室4は略密閉されるので、従来の装置のよ
うに、側面パネルとは別体の開閉式の扉を配設する必要
がなくなるばかりか、その側面パネルと別体に設けられ
た扉を開閉するための駆動装置も不要になるので、枝肉
殺菌装置1全体のコストを低減することができる。
【0048】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0049】例えば、本実施例では、側面パネル13と
噴霧ノズル付送水管14などの各種配管系の部材とが一
体化されたパネルユニット3は4分割されていたが、こ
の分割数を増減させても良い。分割数を減らせば、パネ
ルユニット3の開閉機構が単純になり、枝肉殺菌装置1
の製作コストを抑えることができる。逆に、分割数を増
やせば、パネルユニット3の開放に要する面積を少なく
して、枝肉殺菌装置1の占有面積を小さく抑えることが
できる。
噴霧ノズル付送水管14などの各種配管系の部材とが一
体化されたパネルユニット3は4分割されていたが、こ
の分割数を増減させても良い。分割数を減らせば、パネ
ルユニット3の開閉機構が単純になり、枝肉殺菌装置1
の製作コストを抑えることができる。逆に、分割数を増
やせば、パネルユニット3の開放に要する面積を少なく
して、枝肉殺菌装置1の占有面積を小さく抑えることが
できる。
【0050】また、本実施例では、4分割されたパネル
ユニット3が、各主送水管12を回転軸としてそれぞれ
外方へ旋回することによって、搬入口6と搬出口7とを
同時に開放したが、分割されたパネルユニット3を別の
方式によって移動させて、搬入口6と搬出口7とを同時
に開放するようにしても良い。例えば、略円筒状に形成
されたパネルユニット3を複数個に分割し、分割された
各パネルユニット3を略その厚さ分ずつずらした円周状
のレール上に滑動可能に配設する。それらのパネルユニ
ット3を円周方向へスライドさせながら、枝肉殺菌装置
1の両側方へ集める。この時、各パネルユニット3は略
厚さ分ずつずらして配設されているので、複数のパネル
ユニット3が重ね合わされて格納される。このようにし
て、搬入口6と搬出口7とが同時に開放されるのであ
る。
ユニット3が、各主送水管12を回転軸としてそれぞれ
外方へ旋回することによって、搬入口6と搬出口7とを
同時に開放したが、分割されたパネルユニット3を別の
方式によって移動させて、搬入口6と搬出口7とを同時
に開放するようにしても良い。例えば、略円筒状に形成
されたパネルユニット3を複数個に分割し、分割された
各パネルユニット3を略その厚さ分ずつずらした円周状
のレール上に滑動可能に配設する。それらのパネルユニ
ット3を円周方向へスライドさせながら、枝肉殺菌装置
1の両側方へ集める。この時、各パネルユニット3は略
厚さ分ずつずらして配設されているので、複数のパネル
ユニット3が重ね合わされて格納される。このようにし
て、搬入口6と搬出口7とが同時に開放されるのであ
る。
【0051】
【発明の効果】 請求項1記載の枝肉殺菌装置によれ
ば、噴霧ノズル付送水管は複数個に分割され、その分割
された噴霧ノズル付送水管が移動することによって搬入
口および搬出口が同時に開放され、その搬入口から枝肉
が殺菌室内へ搬入されると共に、搬出口から殺菌済みの
枝肉が搬出される。よって、枝肉の搬入と搬出とを同時
に行うことができるので、殺菌作業の連続化を可能とし
て、殺菌処理に要する時間を短縮することができるとい
う効果がある。
ば、噴霧ノズル付送水管は複数個に分割され、その分割
された噴霧ノズル付送水管が移動することによって搬入
口および搬出口が同時に開放され、その搬入口から枝肉
が殺菌室内へ搬入されると共に、搬出口から殺菌済みの
枝肉が搬出される。よって、枝肉の搬入と搬出とを同時
に行うことができるので、殺菌作業の連続化を可能とし
て、殺菌処理に要する時間を短縮することができるとい
う効果がある。
【0052】請求項2記載の枝肉殺菌装置によれば、請
求項1記載の枝肉殺菌装置の奏する効果に加え、更に、
4分割された各噴霧ノズル付送水管の片方にそれぞれ配
設された主送水管を回転軸として、各噴霧ノズル付送水
管がそれぞれ外方へ旋回されることにより、搬入口と搬
出口とが同時に開放される。よって、枝肉を殺菌室の内
外へ出入りさせるための搬入口および搬出口の開口幅を
確保しつつ、枝肉殺菌装置の設置に要するスペースを小
さく抑えることができるという効果がある。また、主送
水管は、回転式の管継手を用いて容易に装置本体に接続
することができるので、枝肉殺菌装置全体の構造を簡略
化することができるという効果がある。
求項1記載の枝肉殺菌装置の奏する効果に加え、更に、
4分割された各噴霧ノズル付送水管の片方にそれぞれ配
設された主送水管を回転軸として、各噴霧ノズル付送水
管がそれぞれ外方へ旋回されることにより、搬入口と搬
出口とが同時に開放される。よって、枝肉を殺菌室の内
外へ出入りさせるための搬入口および搬出口の開口幅を
確保しつつ、枝肉殺菌装置の設置に要するスペースを小
さく抑えることができるという効果がある。また、主送
水管は、回転式の管継手を用いて容易に装置本体に接続
することができるので、枝肉殺菌装置全体の構造を簡略
化することができるという効果がある。
【0053】請求項3記載の枝肉殺菌装置によれば、請
求項1または2に記載の枝肉殺菌装置の奏する効果に加
え、更に、噴霧ノズル付送水管は、殺菌室の外周に配設
された側面パネルに埋設または当接されて一体化されて
いるので、殺菌室内の容積を小さくすることができる。
よって、噴霧ノズルによる殺菌液の噴霧効率を向上させ
ることができるという効果がある。また、殺菌室内が側
面パネルと噴霧ノズル付送水管との2重構造にならない
ので、殺菌室内の洗浄などのメンテナンス作業を容易に
行うことができるという効果がある。
求項1または2に記載の枝肉殺菌装置の奏する効果に加
え、更に、噴霧ノズル付送水管は、殺菌室の外周に配設
された側面パネルに埋設または当接されて一体化されて
いるので、殺菌室内の容積を小さくすることができる。
よって、噴霧ノズルによる殺菌液の噴霧効率を向上させ
ることができるという効果がある。また、殺菌室内が側
面パネルと噴霧ノズル付送水管との2重構造にならない
ので、殺菌室内の洗浄などのメンテナンス作業を容易に
行うことができるという効果がある。
【0054】請求項4記載の枝肉殺菌装置によれば、請
求項1から3のいずれかに記載の枝肉殺菌装置の奏する
効果に加え、更に、殺菌室は、噴霧ノズル付送水管と側
面パネルとが一体化されたパネルユニットによって、搬
入口および搬出口が閉じられると略密閉される。よっ
て、側面パネルとは別体の開閉式の扉が不要となるばか
りか、その扉を開閉するための駆動装置も不要となるの
で、枝肉殺菌装置全体のコストを低減することができる
という効果がある。
求項1から3のいずれかに記載の枝肉殺菌装置の奏する
効果に加え、更に、殺菌室は、噴霧ノズル付送水管と側
面パネルとが一体化されたパネルユニットによって、搬
入口および搬出口が閉じられると略密閉される。よっ
て、側面パネルとは別体の開閉式の扉が不要となるばか
りか、その扉を開閉するための駆動装置も不要となるの
で、枝肉殺菌装置全体のコストを低減することができる
という効果がある。
【図1】 本発明の一実施例である枝肉殺菌装置の斜視
図である。
図である。
【図2】 図1中のA−A線における枝肉殺菌装置の断
面図である。
面図である。
【図3】 図2中のB−B線における枝肉殺菌装置の断
面図である。
面図である。
【図4】 (a)は枝肉殺菌装置のパネルユニットが閉
じた状態の平面図であり、(b)は枝肉殺菌装置のパネ
ルユニットが開いた状態の平面図である。
じた状態の平面図であり、(b)は枝肉殺菌装置のパネ
ルユニットが開いた状態の平面図である。
1 枝肉殺菌装置 3 パネルユニット 4 殺菌室 6 搬入口 7 搬出口 12 主送水管 13 側面パネル 14 噴霧ノズル付送水管 M 枝肉
Claims (4)
- 【請求項1】 枝肉を搬入する搬入口と、その枝肉を搬
出する搬出口とを備えた殺菌室と、その殺菌室の外周に
配設されると共に、噴霧された殺菌液が前記殺菌室外へ
飛散するのを防止する側面パネルと、その側面パネルの
内側に配設されると共に、枝肉を殺菌するための殺菌液
を噴射する噴霧ノズル付送水管と、その噴霧ノズル付送
水管へ殺菌液を供給する主送水管とを備えた枝肉殺菌装
置において、 前記噴霧ノズル付送水管は複数個に分割され、その分割
された噴霧ノズル付送水管が移動することによって、前
記搬入口と搬出口とが同時に開放されることを特徴とす
る枝肉殺菌装置。 - 【請求項2】 前記噴霧ノズル付送水管は平面視におい
て4分割されており、前記主送水管は、その4分割され
た各噴霧ノズル付送水管の片方の端部近傍にそれぞれ略
垂直に立設されると共に、1の主送水管は他の噴霧ノズ
ル付送水管に配設された他の主送水管と隣接して配設さ
れ、その主送水管を回転軸として、前記4分割された噴
霧ノズル付送水管がそれぞれ外方へ旋回することによ
り、前記搬入口と搬出口とが同時に開放されることを特
徴とする請求項1記載の枝肉殺菌装置。 - 【請求項3】 前記噴霧ノズル付送水管は、前記殺菌室
の外周に配設された前記側面パネルに埋設または当接さ
れて一体化されていることを特徴とする請求項1または
2に記載の枝肉殺菌装置。 - 【請求項4】 前記殺菌室は、前記噴霧ノズル付送水管
および前記側面パネルが一体化されたパネルユニットに
よって、前記搬入口および搬出口が閉じられた場合に略
密閉されることを特徴とする請求項1から3のいずれか
に記載の枝肉殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20378099A JP2001029003A (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 枝肉殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20378099A JP2001029003A (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 枝肉殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001029003A true JP2001029003A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16479663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20378099A Pending JP2001029003A (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 枝肉殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001029003A (ja) |
-
1999
- 1999-07-16 JP JP20378099A patent/JP2001029003A/ja active Pending
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