JP2001028750A - 画像出力装置,画像再生方法,オブジェクト合成装置,オブジェクト合成方法,及びデータ記憶媒体 - Google Patents

画像出力装置,画像再生方法,オブジェクト合成装置,オブジェクト合成方法,及びデータ記憶媒体

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JP2001028750A
JP2001028750A JP26435199A JP26435199A JP2001028750A JP 2001028750 A JP2001028750 A JP 2001028750A JP 26435199 A JP26435199 A JP 26435199A JP 26435199 A JP26435199 A JP 26435199A JP 2001028750 A JP2001028750 A JP 2001028750A
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JP26435199A
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Yoshinori Matsui
義徳 松井
Makoto Hagai
誠 羽飼
Takanori Ishida
孝典 石田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像出力装置における処理能力に拘わらず、
音声データと画像データの間での再生処理を同期させ
て、再生画像と再生音声のずれを防止する。 【解決手段】 第1,第2の物体に対応する符号化画像
オブジェクトデータE1,E2を復号化する第1,第2
の復号化器11a,11bと、各復号化器の出力を、所
定の合成周期でもって各フレーム毎に合成する画像デー
タ合成手段12と、その出力である合成データCdを所
定数のフレーム分だけ格納するバッファ13と、上記バ
ッファ13から合成データを読みだして出力する画像出
力手段14とを備え、画像出力装置の処理能力により決
まる表示予定時刻Tと、バッファに格納されている合成
データを表示すべき設定表示時刻Toutとの比較結果
に基づいて、画像合成手段12における画像データ合成
周期を決定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像出力装置及び画
像再生方法に関し、特に所定の画像(シーン)を構成す
る複数の物体(オブジェクト)に対応する符号化画像オ
ブジェクトデータに復号化処理及び合成処理を施して、
上記所定の画像に対応する画像データを再生する再生処
理に関するものである。また、本発明はオブジェクト合
成装置及びオブジェクト合成方法に関し、特に、各オブ
ジェクトの画像データであるオブジェクトデータを、合
成画像及び各オブジェクトに関連する補助情報に基づい
て合成するオブジェク合成処理に関するものである。さ
らに、本発明はデータ記憶媒体に関し、上記再生処理を
ソフトウエアにより行うためのプログラムを格納したデ
ータ記憶媒体、及びオブジェクト合成処理をソフトウエ
アにより行うためのプログラムを格納したデータ記憶媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声,画像,その他のデータを統
合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報
メディア,つまり新聞,雑誌,テレビ,ラジオ,電話等
の情報を人に伝達する手段がマルチメディアの対象とし
て取り上げられるようになってきた。一般に、マルチメ
ディアとは、文字だけでなく、図形、音声、特に画像等
を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報
メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報
をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。と
ころが、上記各情報メディアで扱われる情報量をディジ
タル情報量として見積もってみると、文字の場合1文字
当たりの情報量は1〜2バイトであるのに対し、音声の
場合1秒当たり64Kbits(電話品質)、さらに動画に
ついては1秒当たり100Mbits(現行テレビ放送品
質)以上の情報量が必要となり、上述したほとんどの情
報メディアにおいては、その膨大な情報をディジタル形
式でそのまま扱うことは現実的ではない。例えば、テレ
ビ電話は、64Kbps 〜1.5Mbps の伝送速度を持つ
サービス総合ディジタル網(ISDN:Integrated Serv
ices Digital Network)によってすでに実用化されてい
るが、テレビカメラの映像情報をそのままISDNで送
ることは不可能である。
【0003】そこで、必要となってくるのが情報の圧縮
技術である。例えば、テレビ電話の場合、ITU−T
(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で国際標準
化されたH.261やH.263規格の動画圧縮技術が
用いられている。また、MPEG1規格の情報圧縮技術
によると、通常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)
に音声情報とともに画像情報を記録することも可能とな
る。
【0004】ここで、MPEG(Moving Picture Exper
ts Group) とは、動画データ(動画像の画像信号)の圧
縮技術に関する国際規格であり、MPEG1は、動画デ
ータを1.5Mbps まで、つまりテレビ信号の情報を約
100分の1にまで圧縮する規格である。また、MPE
G1規格を対象とする伝送速度が主として約1.5Mbp
s に制限されていることから、さらなる高画質化の要求
をみたすべく規格化されたMPEG2では、動画データ
が2〜15Mbps に圧縮される。さらに現状では、MP
EG1,MPEG2と国際的な標準化を進めてきた作業
グループ(ISO/IEC JTC1/SC29/WG11) によって、1つの
シーン(1フレームの画像)を構成する物体(オブジェ
クト)を単位として符号化処理や信号操作を可能とし、
マルチメディア時代に必要な新しい機能を実現する動画
データの圧縮技術(オブジェクト符号化方式)がMPE
G4として規格化されつつある。なお、MPEG4に関
連する参考文献としては、ISO/IEC14496-1 MPEG-4 Syst
ems, FinalCommittee Draft, 15 May 1998がある。通
常、動画像に対する符号化方式では、動画像を一連の複
数の静止画像(1フレーム)として扱い、各フレーム毎
に対応する画像データを圧縮符号化している。これに対
し、MPEG4規格の対象となっているオブジェクト符
号化方式では、1画面(1フレームの画像)に対応する
画像データは、該1画面内に含まれる特定の形状を有す
る画像(前景)や背景等をそれぞれ一つのオブジェクト
として、各オブジェクトに対応する画像データ毎に個別
に扱われる。このようなオブジェクト符号化方式では、
各オブジェクトごとに適切な圧縮符号化処理を行うこと
が可能となり、1画面の画像データに対するデータ圧縮
率を向上することができる。また、このオブジェクト符
号化方式では、1画面上における各オブジェクトの配置
を示す情報等を、オブジェクトデータとは別に取り扱う
ことにより、オブジェクトデータの加工や編集の利便性
を向上することができる。このような国際標準規格であ
るMPEG4に準拠したオブジェクト符号化方式では、
複数の物体(オブジェクト)に対応する符号化された画
像データを復号化して合成し、合成画像に対応する再生
データを生成し、上記合成画像(再生シーン)の表示を
行うことが可能となっている。ここで、上記各物体に対
応する符号化された画像データ(符号化画像オブジェク
トデータ)は、パケット化して伝送される。つまり符号
化画像オブジェクトデータは適当な長さの符号列に分割
され、この符号列にヘッダなどの付加情報を付加して伝
送されるようになっている。なお、上記符号列の先頭に
ヘッダを付加したものがパケットである。また、MPE
G4では、1つのシーンを構成する複数のオブジェクト
に対応する符号化画像オブジェクトデータがパケットに
より多重化されて、1つのビットストリームとして伝送
されるようになっている。
【0005】図16(a)は、このような多重ビットスト
リームのデータ構造を示しており、該多重ビットストリ
ームBsは、種々の物体(オブジェクト)に対応するパ
ケット、例えばパケットP(n),P(n+1),P
(n+2)を含む構成となっている。これらのパケット
P(n),P(n+1),P(n+2)はそれぞれ、ヘ
ッダH(n),H(n+1),H(n+2)及びデータ
部D(n),D(n+1),D(n+2)から構成され
ている。
【0006】各パケットのデータ部には、対応する符号
化画像オブジェクトデータを構成する符号列が格納され
ており、また、そのヘッダ部には、データ部に格納され
ているデータの内容を識別するための識別情報や、該デ
ータの復号再生処理のための時刻管理情報などが格納さ
れている。
【0007】この時刻管理情報は、ビデオデータやオー
ディオデータに、その復号再生処理の単位であるアクセ
スユニット毎に付加されるものであり、この時刻管理情
報は、タイムスタンプと呼ばれている。このタイムスタ
ンプには、復号処理の時刻管理情報であるDTS(Deco
ding Time Stamp )や合成処理の時刻管理情報であるC
TS(Composition Time Stamp)があるが、いずれか1
つの処理に対応するタイムスタンプがあれば、他の処理
の時刻は演算により求められるので、基本的には、1つ
のタイムスタンプ(CTS)があればよい。ただし、各
フレームに対応する、合成処理や表示処理などを含む再
生処理の順序と復号処理の順序が異なる場合などは、各
フレームにタイムスタンプとしてDTSを追加する必要
がある。なお、上記アクセスユニットはビデオデータで
は1フレーム,オーディオデータでは1オーディオフレ
ームに相当する。そして、パケットのデータ部にアクセ
スユニットの先頭データが格納されている場合には必
ず、そのパケットのヘッダには上記アクセスユニットに
対応するタイムスタンプが格納されている。
【0008】なお、図16(b)は、第1の物体(オブジ
ェクト)に対応する符号化画像オブジェクトデータの、
アクセスユニットとしての1フレームに相当する部分
(フレームデータ)Fd1が示され、図16(c)は、第
2の物体(オブジェクト)に対応する符号化画像オブジ
ェクトデータの、アクセスユニットとしての1フレーム
に相当する部分(フレームデータ)Fd2が示されてい
る。これらのフレームデータFd1,Fd2はVOP
(Video Object Plane)と呼ばれており、それぞれその
先頭部分にタイムスタンプTs1,Ts2が付加されて
いる。
【0009】ところで従来から、複数のオブジェクトデ
ータを合成して1シーンの表示を行うための画像合成方
法としては、CGD(Computational Graceful Degrada
tion)と呼ばれる技術(以下CGD法という。)があ
る。例えば、このCGD法の一例として、符号化された
オブジェクトデータを復号化して復号化データを出力す
る復号化器における復号化能力を推定し、復号化データ
を出力すべき時間までに復号化処理が終了するように復
号化処理におけるステップ数を削減する方法がある。そ
の他の例として、各フレームに優先度情報を付加しその
優先度情報と画像合成装置の処理能力に応じて適応的
に、フレーム毎あるいはパケット毎に復号化処理におけ
るステップ数(演算処理量)を削減させる方法などがあ
る。
【0010】これらの方法では、復号化器の処理能力に
応じて、復号化データを出力すべき時間までに確実に、
符号化された画像オブジェクトデータに対する復号化処
理を終了し、各オブジェクトに対応する復号化データの
合成を行って1シーンに対応する再生データを出力する
ことができるため、これらの方法は、画像出力装置をそ
の負荷がその処理能力以上にならないよう制御するため
の有効な手法である。
【0011】図17はこのような負荷制御を行う画像出
力装置の一構成例を示すブロック図である。この画像出
力装置1150は、所定のネットワークNの伝送経路か
ら供給されるビットストリーム(符号化データ)Bsを
受け、該ビットストリームから所要のオブジェクトに対
応するデータ(符号化画像オブジェクトデータ)を抽出
し、該データに対する復号化処理及び合成処理を行っ
て、所定のシーン(合成画像)に対応する再生データを
出力するものである。そして、この画像出力装置115
0は、上記伝送経路のトラフィック状態に応じてデータ
の復号化処理を制御するよう構成されている。
【0012】すなわち、この画像出力装置1150は、
ネットワークNの伝送経路から受信した多重ビットスト
リームBsから、第1の物体に対応するパケットのみを
選択して、この物体に対応する符号化画像オブジェクト
データE1及びタイムスタンプTs1をアクセスユニッ
ト(1フレーム)毎に出力するとともに、上記伝送経路
におけるデータ伝送速度Ds1を出力する第1のデータ
受信手段1151aと、ネットワークNの伝送経路から
受信した多重ビットストリームBsから、第2の物体に
対応するパケットのみを選択して、この物体に対応する
符号化画像オブジェクトデータE2及びタイムスタンプ
Ts2をアクセスユニット(1フレーム)毎に出力する
とともに、上記伝送経路におけるデータ伝送速度Ds2
を出力する第2のデータ受信手段1151bとを有して
いる。なお、ここでは、これらのデータ受信手段115
1a及び1151bは、上記多重ビットストリームBs
からデータを分離する分離器1151を構成している。
また、第1の物体に対応するパケットを含む多重ビット
ストリームは、第2の物体に対応するパケットを含む多
重ビットストリームと同一のものであっても異なるもの
であってもよい。
【0013】また、上記画像出力装置1150は、上記
符号化画像オブジェクトデータE1をタイムスタンプT
s1及びデータ伝送速度Ds1に基づいて復号化して、
上記第1の物体に対応する復号化データD1を出力する
第1の復号化器1152aと、上記符号化画像オブジェ
クトデータE2をタイムスタンプTs2及びデータ伝送
速度Ds2に基づいて復号化して、上記第2の物体に対
応する復号化データD2を出力する第2の復号化器11
52bと、該両復号化データを合成して、所要シーンに
対応する合成データCdを出力する画像データ合成手段
1153とを有している。ここで、上記各復号化器11
52a,1152bは、伝送経路におけるデータ伝送速
度が低く、符号化画像オブジェクトデータの入力レート
が低い場合には、各フレームに対して通常の復号化処理
を行い、伝送経路におけるデータ伝送速度が高く、符号
化画像オブジェクトデータの入力レートが高い場合に
は、各フレームに対する復号化処理を、演算量の少ない
ものとする構成となっている。
【0014】さらに、上記画像出力装置1150は、画
像データ合成手段1153から所定のタイミングで出力
される合成データCdを格納するバッファ1154と、
該バッファ1154から格納データBdを、所定の表示
タイミング(表示予定時刻)を示す情報DTrに基づい
て読み出し、読み出されたデータを再生データTdとし
て表示装置1150aに出力する画像表示手段1155
と、本画像出力装置1150の処理能力に応じて画像表
示周期を決定し、該画像表示周期に基づいて上記表示予
定時刻を示す情報DTrを出力する制御手段1156と
を有している。
【0015】このような構成の画像出力装置1150で
は、ネットワーク上の所定の伝送経路から、第1,第2
の物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを格納
したパケットを含むビットストリームBsが入力される
と、第1,第2のデータ受信手段1151a,1151
bでは、それぞれ対応する物体のパケットが選択され
て、各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータE
1,E2及びタイムスタンプTs1,Ts2がフレーム
毎に第1,第2の復号化器1152a,1152bに出
力される。このとき、上記第1,第2のデータ受信手段
1151a,1151bからは、各物体に対応するパケ
ットを含むビットストリームの伝送経路におけるデータ
伝送速度情報Ds1,Ds2が検出されて、それぞれ第
1,第2の復号化器1152a,1152bに出力され
る。
【0016】すると、各復号化器1152a,1152
bでは、上記符号化画像オブジェクトデータE1,E2
に対する復号化処理がフレーム毎に、それぞれタイムス
タンプTs1,Ts2から決まる復号処理時刻に行わ
れ、復号化データD1,D2が出力される。また、この
際には、上記復号化処理は、データ伝送速度情報Ds
1,Ds2に基づいて制御される。つまり、伝送経路に
おけるデータ伝送速度が低く、符号化画像オブジェクト
データの入力レートが低い場合には、各フレームに対し
て通常の復号化処理が行われ、伝送経路におけるデータ
伝送速度が高く、符号化画像オブジェクトデータの入力
レートが高い場合には、各フレームに対する復号化処理
として、演算量の少ない処理が行われる。
【0017】そして、各復号化データD1及びD2が画
像データ合成手段1153に入力されると、該合成手段
1153では、所要のシーンに対応する合成データCd
が生成されてバッファ1154に出力される。このと
き、画像表示手段1155では、制御手段1156から
の表示予定時刻を示す情報DTrに基づいて上記バッフ
ァ1154から格納データBdを読み出すデータ読み出
し処理が行われて、上記所要シーンに対応する再生デー
タRdが表示装置1150aに出力される。これによ
り、表示装置1150aでは、上記再生データRdに基
づいて上記所要シーンの画像表示が行われる。
【0018】図18は、上記CGD法を用いた画像出力
装置の他の構成例を説明するためのブロック図である。
この画像出力装置1160は、復号化器における演算負
荷や処理時間に応じて復号化処理を制御するよう構成し
たものである。すなわち、この画像出力装置1160
は、上記画像出力装置1150と同様、ネットワークN
の伝送経路から受信した多重ビットストリームBsか
ら、上記第1,第2の物体に対応するパケットを選択し
て、各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータE
1,E2及び対応するタイムスタンプTs1,Ts2を
抽出する分離器1161を有している。
【0019】また、上記画像出力装置1160は、上記
符号化画像オブジェクトデータE1をタイムスタンプT
s1及び復号制御信号Cn1に基づいて復号化して、上
記第1の物体に対応する復号化データD1を出力する第
1の復号化器1161aと、上記符号化画像オブジェク
トデータE2をタイムスタンプTs2及び復号制御信号
Cn2に基づいて復号化して、上記第2の物体に対応す
る復号化データD2を出力する第2の復号化器1161
bと、該両復号化データを合成して、所要シーンに対応
する合成データCdを出力する画像データ合成手段11
63と、上記各復号化器1161a,1161bにおけ
る演算負荷及びデータ処理時間をモニタ信号Dm1,D
m2から取得し、上記復号制御信号Cn1,Cn2によ
り各復号化器1161a,1161bを制御する復号化
処理量推定手段1162a,1162bとを有してい
る。ここで、上記復号化処理量推定器1162a,11
62bは、復号化器1161a,1161bにおける演
算負荷が大きい場合あるいは一定量のデータに対する処
理時間が長い場合には、各復号化器での復号化処理が単
位時間当たりの演算量の少ないものとなり、復号化器1
161a,1161bにおける演算負荷が小さい場合あ
るいは一定量のデータに対する処理時間が短い場合に
は、各復号化器での復号化処理が単位時間当たりの演算
量の多いものとなるよう、上記各復号化器を制御する構
成となっている。
【0020】さらに、上記画像出力装置1160は、上
記画像出力装置1150と同様、画像データ合成手段1
163から所定のタイミングで出力される合成データC
dを格納するバッファ1164と、該バッファ1164
から格納データBdを、所定の表示タイミング(表示予
定時刻)を示す情報DTrに基づいて読み出して、該読
み出したデータを再生データRdとして表示装置116
0aに出力する画像表示手段1165と、本画像出力装
置1160の処理能力に応じて画像表示周期を決定し、
該画像表示周期に基づいて上記表示予定時刻を示す情報
DTrを出力する制御手段1166とを有している。
【0021】このような構成の画像出力装置1160で
は、ネットワーク上の所定の伝送経路から、第1,第2
の物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを格納
したパケットを含むビットストリームBsが入力される
と、上記分離器1161では、それぞれ対応する物体の
パケットが選択されて、各物体に対応する符号化画像オ
ブジェクトデータE1,E2及びタイムスタンプTs
1,Ts2がフレーム毎に第1,第2の復号化器116
1a,1161bに出力される。
【0022】すると、各復号化器1161a,1161
bでは、上記符号化画像オブジェクトデータE1,E2
に対する復号化処理がフレーム毎に、それぞれタイムス
タンプTs1,Ts2から決まる復号処理時刻に行わ
れ、復号化データD1,D2が出力される。また、この
とき、上記第1,第2の復号化処理量推定手段1162
a,1162bでは、各復号化器1161a,1161
bからのモニタ信号Dm1,Dm2に基づいて、演算負
荷及び処理時間が測定され、測定された演算負荷及び処
理時間に応じた制御信号Cn1,Cn2がそれぞれ各復
号化器1161a,1161bに出力される。これによ
り、各復号化器1161a,1161bは、演算負荷が
大きい場合あるいは処理時間が長い場合には、各復号化
器での復号化処理が演算量の少ないものとなり、演算負
荷が小さい場合あるいは処理時間が短い場合には、各復
号化器での復号化処理が演算量の多いものとなるよう制
御される。
【0023】そして、各復号化データD1及びD2が画
像データ合成手段1163に入力されると、該合成手段
1163では、所要のシーンに対応する合成データCd
が生成されてバッファ1164に出力される。このと
き、画像表示手段1165では、制御手段1166から
の表示予定時刻を示す情報DTrに基づいて上記バッフ
ァ1164から格納データBdを読み出す処理が行われ
て、上記所要シーンに対応する再生データRdが表示装
置1160aに出力される。これにより、表示装置11
60aでは、上記再生データRdに基づいて上記所要シ
ーンの画像表示が行われる。
【0024】次に、上記シーンを構成する複数のオブジ
ェクトのうちに、オブジェクトデータの繰り返し再生が
行われるオブジェクトが含まれている場合の合成処理に
ついて説明する。上述したオブジェクト符号化方式で
は、シーン(画面)を複数のオブジェクトにより再構成
するための合成情報、及び各オブジェクトの表示等に関
するサイド情報を含む補助情報(プログラム情報)が、
オブジェクトデータの合成処理及び合成された画像の再
生表示を行う際に用いられる。また、オブジェクトデー
タの加工や編集する際にも、各オブジェクトデータとと
もに上記プログラム情報が用いられる。上記合成情報
は、上記のような各オブジェクトの配置情報等を含む情
報であり、MPEG4では、合成情報として、VRML
(参考文献:ISO/IEC 14772-1, Virtual Reality Model
ing Language, 1997)に類似したシーン記述言語が規格
化されている。また、MPEG4では、各オブジェクト
に対応するサイド情報として、オブジェクトデスクリプ
タ(オブジェクト記述子)ODが規格化されている。
【0025】以下、複数のオブジェクトを含む1シーン
(1フレームの画像)と、このシーンに対応する、シー
ン記述言語により表される合成情報(シーン記述デー
タ)について具体的に説明する。図27は、オーディオ
データが付随した映像データから得られる一連画像(動
画像)の1シーン(図(a))、該シーンを構成するオブ
ジェクトの階層構造(図(b))、及び該シーンに対応す
るシーン記述(図(c))を示している。ここでは、動画
像の1フレームの画像であるシーン20は、階層構造を
なす複数のオブジェクト(小画像)から構成されてい
る。具体的には、上記シーン20は、背景画像に相当す
る背景オブジェクト21,背景音楽に相当するオーディ
オオブジェクト22,背景中を移動する移動体に相当す
る移動オブジェクト23,上記背景画像上に表示された
ロゴ(Let's start)に相当する文字オブジェクト26,
移動体の前,後の車輪としての第1,第2の車輪オブジ
ェクト24,25から構成されている。
【0026】ここで、上記シーン20は1つのノードと
なっており、このノード20には上記背景オブジェクト
21とオーディオオブジェクト22が属している。ま
た、上記背景オブジェクト21も1つのノードとなって
おり、このノード21には上記移動オブジェクト23及
び上記文字オブジェクト26は属している。さらに、上
記移動オブジェクト23も1つのノードとなっており、
このノード23には第1,第2の車輪オブジェクト2
4,25が属している。また、MPEG4におけるシー
ン記述(合成情報)は、上記シーンが各オブジェクトに
よりどのように構成されるかを示すものであり、図27
(c)に示すシーン記述SDにより上記シーン20の階層
構造が表現されている。
【0027】つまり、標記「2Dオブジェクト」A1に
より、上記第1の階層にはビデオオブジェクト21とオ
ーディオオブジェクト22が含まれ、かつ標記「2Dオ
ブジェクト」A2により示される第2の階層が存在する
ことが示されている。また、標記「2Dオブジェクト」
A2により、上記第2の階層にはテキストオブジェクト
26とビデオオブジェクト23が含まれ、かつ標記「2
Dオブジェクト」A3により示される第3の階層が存在
することが示されている。さらに、標記「2Dオブジェ
クト」A3により、上記第3の階層にはビデオオブジェ
クト24とビデオオブジェクト25が含まれていること
が示されている。ここで上記各標記「2Dオブジェク
ト」A1〜A3は、それぞれに対応する第1〜第3の階
層に含まれるオブジェクトが二次元オブジェクトである
ことを示している。また、上記シーン記述SDでは、各
階層に属するオブジェクトに対応させて、該オブジェク
トを特定するためのオブジェクトデスクリプタ識別子
(例えばOD_ID=10)、該オブジェクトが繰り返
し再生を行うものであるか否かを示すフラグ(例えばL
OOP=TRUE)等の詳細情報CI1〜CI5が記述
されている。
【0028】図28は、上記シーン記述(図27(c)参
照)の一部の詳細情報を具体的に示している。この部分
の記述から、上記シーン20には、オブジェクトデスク
リプタ識別子(OD_ID)がOD_ID=10である
2次元ビデオオブジェクトと、オブジェクトデスクリプ
タ識別子(OD_ID)がOD_ID=20である2次
元ビデオオブジェクトとが含まれていることが分かる。
また、上記2次元ビデオオブジェクト(OD_ID=1
0)に対応するノードに、そのLOOPフラグとして
「LOOP=TRUE」が設定されていることから、こ
のオブジェクトは繰り返し再生が行われるものであるこ
とが分かる。また、上記2次元ビデオオブジェクト(O
D_ID=20)に対応するノードには、そのLOOP
フラグとして「LOOP=FALSE」が設定されてい
ることから、このオブジェクトは繰り返し再生ではな
く、通常再生が行われるものであることが分かる。上記
繰り返し再生では、オブジェクトの最終フレームに対す
るデータの再生が行われた後は、そのオブジェクトの先
頭フレームに戻ってデータの再生が行われる。なお、上
記シーン記述では、オブジェクトの所在は、対応するノ
ード中のオブジェクトデスクリプタ識別子(OD_I
D)により指定しているが、オブジェクトの所在は、オ
ブジェクトに対応するノード中にて、URL(ユニフォ
ームリソースロケータ)により指定してもよい。この場
合にも同様にLOOPフラグにより、対応するオブジェ
クトの繰り返し再生の要,不要を表すことができる。
【0029】図29は、MPEG4システムにてサイド
情報として規格化されているオブジェクトデスクリプタ
を具体的に示す図である。ここでは、オブジェクトデス
クリプタDO24は、オブジェクトデスクリプタ識別子
(OD_ID=10)により特定されるビデオオブジェ
クト24に対応する(図29(a)参照)。オブジェクト
デスクリプタDO21は、オブジェクトデスクリプタ識
別子(OD_ID=20)により特定されるビデオオブ
ジェクト21に対応する(図29(b)参照)。
【0030】オブジェクトデスクリプタでは、対応する
オブジェクトのフレーム更新周期を示す情報としてCU
(コンポジションユニット)持続時間が定義することが
できる。このCU持続時間が定義されている場合、この
CU持続時間は、対応するオブジェクトの1フレームの
画像をCU持続時間毎に更新すべきことを意味してい
る。例えば、ビデオオブジェクト24のCU持続時間
(Composition Unit Duration=100)(図29(a)参
照)は、フレーム更新周期が100ミリ秒であることを
示している。また、ビデオオブジェクト21のCU持続
時間(Composition Unit Duration=80)(図29(b)
参照)は、フレーム更新周期が80ミリ秒であることを
示している。
【0031】従来のオブジェクト合成装置には、例えば
図17に示す画像再生装置における画像データ合成手段
1153,バッファ1154,画像表示手段1155,
及び制御手段1156からなる部分に相当する装置に
は、画像オブジェクトデータとともに、これに対応する
合成情報及びサイド情報が入力され、該オブジェクト合
成装置では、合成情報から各オブジェクトを表示すべき
画面上の位置や、各オブジェクトに対する繰り返し再生
の要不要等が取得され、またサイド情報からは、各オブ
ジェクトのフレーム更新周期情報等が取得される。そし
て、オブジェクト合成装置では、シーンを構成する個々
のオブジェクトのフレーム更新周期に基づいて、オブジ
ェクトデータの合成処理(つまり合成画像のフレーム更
新処理)が行われる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像出力装置では以下のような問題があった。
上述した従来提案されていたCGD法は、図17に示す
画像出力装置1150における、伝送経路のトラッフィ
ク状態に応じて復号化処理を制御する方法や、図18に
示す画像出力装置1160における、符号化画像オブジ
ェクトデータの復号化器における負荷や処理時間に応じ
て復号化処理を制御する方法であり、復号化器後段の画
像データ合成手段や画像表示手段における負荷や処理時
間を考慮したものではない。
【0033】このため、処理能力の高い画像出力装置で
は、入力される画像オブジェクトデータのフレームレー
トが高い場合でも、全てのフレームに対して通常の復号
化処理,合成処理,及び表示処理を行うことができる
が、処理能力の低い画像出力装置では、上記のようにフ
レームレートが高い場合には、全てのフレームに対し
て、上記と同様な処理を行うと、画像出力装置の処理能
力により決まる各フレームの表示予定時刻までに、符号
化画像オブジェクトデータに対する、表示のための全て
の処理が完了しないことがある。
【0034】従って、処理能力の高い画像出力装置で
は、画像データを適切な表示予定時刻に出力することが
可能であるが、処理能力が低い画像出力装置では、画像
データは適切な表示予定時刻に出力されず、この結果、
表示予定時刻より遅れて出力される画像データと該表示
予定時刻に出力される音声データとの間で同期が取れな
くなるといった、視聴者にとって好ましくない事態が生
ずるという問題があった。また、上述した従来のオブジ
ェクト合成装置では、シーンを構成する複数の物体のう
ちに、フレーム更新周期が異なるものがある場合には、
合成画像を良好に表示することができないという問題が
あった。
【0035】つまり、上述したように、MPEG4に準
拠したオブジェクト符号化方式では、シーンを構成する
個々の物体ごとにフレーム更新周期を設定することがで
きるため、オブジェクト合成装置では、合成画像のフレ
ーム更新処理を、シーンを構成するすべてのオブジェク
トに対応するフレーム更新周期に基づくタイミングで行
うことも可能である。ところが、このようなすべてのオ
ブジェクトのフレーム更新周期を満たすよう合成画像の
フレーム更新処理を行うことは、合成装置におけるデー
タ処理量が膨大なものとなる。
【0036】例えば、図30は、0ミリ秒を基準とし
て、3つのオブジェクトOb1〜Ob3のフレームが更
新されるタイミング、及びこれらのオブジェクトからな
る合成画像Csのフレームが、各オブジェクトのフレー
ム更新周期に基づいて更新されるタイミングを示してい
る。ここでは、オブジェクトOb1に対応するフレーム
更新周期は100ミリ秒、オブジェクトOb2に対応す
るフレーム更新周期は90ミリ秒、オブジェクトOb3
に対応するフレーム更新周期は95ミリ秒としている。
【0037】この場合、合成画像Csのフレームは、例
えば、図30に示すように、90ミリ秒から5ミリ秒間
隔で3回更新され、180ミリ秒から10ミリ秒間隔で
3回更新され、270ミリ秒から15ミリ秒間隔で3回
更新され、360ミリ秒から20ミリ秒間隔で3回更新
されることとなる。このようにシーンを構成するすべて
のオブジェクトのフレーム更新周期を満たすよう合成画
像のフレーム更新処理を行うことは、短い時間内に多く
のフレーム更新処理が行われることとなり、合成装置に
おけるデータ処理量が膨大なものとなる。
【0038】そこで、従来のオブジェクト合成装置で
は、合成画像のフレーム更新周期を、該合成装置のデー
タ処理能力等に基づいて決定し、決定されたフレーム更
新周期に合わせて合成画像のフレーム更新処理を行うよ
うにしている。ところが、このような合成処理では、合
成画像のフレーム更新周期が、合成画像を構成する個々
の物体に対応する、サイド情報から得られるフレーム更
新周期と一致しているとは限らない。このため、複数の
物体を含む合成画像(再生シーン)が正しく再生表示さ
れない場合があるという問題点があった。
【0039】以下この問題点について詳述する。例え
ば、ここでは、上記オブジェクト(OD_ID=10)
24は、4フレーム(フレームA〜D)からなり、この
オブジェクトに対するフレーム更新周期は、図31(a)
に示すように100ミリ秒となっている。このフレーム
更新周期(100ミリ秒)は、図29(a)に示すオブジ
ェクトデスクリプタOD24に「CompositionUnitDurat
ion=100」として記述されている。そして、このオ
ブジェクト24に対応するオブジェクトデータを、以下
のような周期の異なるオブジェクト合成処理(つまりフ
レーム更新周期が異なる合成画像の表示処理)〔1〕〜
〔4〕により表示する場合、各合成処理による表示状態
は、図31(b)〜図31(e)に示すようになる。ここで、
オブジェクト合成処理〔1〕,〔2〕,〔3〕,〔4〕
における合成画像のフレーム更新周期は、それぞれ、1
00ミリ秒,200ミリ秒,300ミリ秒,400ミリ
秒とする。
【0040】図31(b)に示すように、合成画像のフレ
ーム更新周期が100ミリ秒である場合には、合成画像
のフレーム更新周期がオブジェクト24のフレーム更新
周期と一致するため、オブジェクト24の画像は良好に
表示されることとなる。一方、図31(c) 〜上記31
(e)に示すように、合成画像のフレーム更新周期が10
0ミリ秒より長い場合には、オブジェクト24のフレー
ムがスキップされることとなる。
【0041】例えば、合成画像のフレーム更新周期が2
00ミリ秒である場合には、オブジェクト24の4フレ
ームのうちの2つのフレームB,Dがスキップされる。
合成画像のフレーム更新周期が400ミリ秒である場合
には、オブジェクト24の4フレームのうちの3つのフ
レームB〜Dがスキップされる。また、合成画像のフレ
ーム更新周期が300ミリ秒である場合には、オブジェ
クト24の4つのフレームが正しい順序で再生されなく
なる。
【0042】このようなフレームスキップは、通常再生
が行われるオブジェクトであっても発生するが、通常再
生されるオブジェクトは、一部のフレームをスキップし
ても、そのオブジェクトのフレーム更新周期に従って表
示する方が、合成画像は視聴者にとって違和感が少ない
ものとなる。これは、通常再生されるオブジェクトは他
のオーディオオブジェクトやビデオオブジェクトと同期
して表示する必要がある場合が多いからである。しかし
ながら、繰り返し再生が行われるオブジェクトは、他の
オブジェクトと同期して表示するよりも、このオブジェ
クト自体の表示周期の乱れの影響が大きいため、スキッ
プの発生がより重大な問題となる。
【0043】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、データ処理能力に応じて、符号化
された画像オブジェクトデータに対して適正な再生処理
を施して、データ処理能力によって決まる表示予定時刻
に、画像表示のための再生データを出力することができ
る画像出力装置及び画像再生方法,並びに上記画像再生
方法による処理をコンピュータにより行うためのプログ
ラムを格納したデータ記憶媒体を得ることを目的とす
る。本発明は、シーンを構成する複数の物体のうちに、
オブジェクトデータの繰り返し再生が行われる物体が含
まれている場合にも、再生処理における演算負荷を大き
く増大することなく、上記複数の物体からなる合成画
像,つまり再生シーンを良好に表示することができるオ
ブジェクト合成装置及びオブジェクト合成方法,並びに
上記オブジェクト合成方法による処理をコンピュータに
より行うためのプログラムを格納したデータ記憶媒体を
得ることを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る画像出力装置は、所定の画像を構成する個々の物体
に対応する画像オブジェクトデータを符号化して得られ
る、表示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定さ
れた符号化画像オブジェクトデータを受け、該符号化画
像オブジェクトデータに対して復号化処理及び合成処理
を施して、所定の画像を表示するための再生データを出
力する画像出力装置であって、上記各物体に対応する符
号化画像オブジェクトデータを復号化して復号化データ
を出力する復号化器と、上記複数の復号化データを合成
して1つのフレームに対応する合成データを生成する合
成処理を、フレーム毎に繰り返し行う画像データ合成手
段と、上記合成データを所定数のフレーム分だけ格納す
るバッファと、上記バッファに格納された各合成データ
に対応する設定表示時刻と、表示処理能力により決定さ
れる表示予定時刻との比較結果に基づいて、特定のフレ
ームに対応する合成データを選択して、上記再生データ
として出力する画像表示手段と、上記設定表示時刻と表
示予定時刻の比較結果に基づいて上記合成処理の周期を
決定して合成周期情報を出力する画像データ合成周期決
定手段とを備え、上記画像データ合成手段を、上記合成
周期情報が示す合成周期でもって、上記合成処理を行う
よう構成したものである。
【0045】この発明(請求項2)に係る画像出力装置
は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像オ
ブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単位
であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像オ
ブジェクトデータを受け、該符号化画像オブジェクトデ
ータに対して復号化処理及び合成処理を施して、所定の
画像を表示するための再生データを出力する画像出力装
置であって、上記各物体に対応する符号化画像オブジェ
クトデータを復号化して復号化データを出力する復号化
器と、上記複数の復号化データを合成して1つのフレー
ムに対応する合成データを生成する合成処理を、フレー
ム毎に繰り返し行う画像データ合成手段と、上記合成デ
ータを所定数のフレーム分だけ格納するバッファと、上
記バッファに格納された各合成データに対応する設定表
示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時刻
との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する合
成データを選択して、上記再生データとして出力する画
像表示手段と、上記設定表示時刻と表示予定時刻の比較
結果に基づいて、上記復号化器にて単位時間当たりに復
号化処理が行われる各物体に対応する復号化フレーム数
を決定して、各物体に対応する復号化フレーム数情報を
出力する復号化フレーム数決定手段とを備え、上記復号
化器を、各物体に対応する単位時間当たりの復号化処理
量が、上記復号化フレーム数情報が示す単位時間当たり
のフレーム数に相当するものとなるよう、復号化処理を
行う構成としたものである。
【0046】この発明(請求項3)は、請求項2記載の
画像出力装置において、上記復号化器を、上記各物体に
対応する復号化フレーム数情報に応じて単位時間当たり
の復号化フレーム数を変更する際、上記符号化画像オブ
ジェクトデータに対して施された符号化処理の種類に基
づいて、復号化処理の対象とする処理フレーム及び復号
化処理の対象としない間引きフレームを決定する構成と
したものである。
【0047】この発明(請求項4)に係る画像出力装置
は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像オ
ブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単位
であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像オ
ブジェクトデータを受け、該符号化画像オブジェクトデ
ータに対して復号化処理及び合成処理を施して、所定の
画像を表示するための再生データを出力する画像出力装
置であって、上記各物体に対応する符号化画像オブジェ
クトデータを復号化して復号化データを出力する復号化
器と、上記複数の復号化データを合成して1つのフレー
ムに対応する合成データを生成する合成処理を、フレー
ム毎に繰り返し行う画像データ合成手段と、上記合成デ
ータを所定数のフレーム分だけ格納するバッファと、上
記バッファに格納された各合成データに対応する設定表
示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時刻
との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する合
成データを選択して、上記再生データとして出力する画
像表示手段と、上記画像データ合成手段から上記バッフ
ァへ合成データを書き込む際の待ち時間に基づいて、上
記復号化器にて単位時間当たりに復号化処理が行われる
各物体に対応する復号化フレーム数を決定して、各物体
に対応する復号化フレーム数情報を出力する復号化フレ
ーム数決定手段とを備え、上記復号化器を、各物体に対
応する単位時間当たりの復号化処理量が上記復号化フレ
ーム数情報が示す単位時間当たりのフレーム数に相当す
るものとなるよう、復号化処理を行う構成としたもので
ある。
【0048】この発明(請求項5)は、請求項4記載の
画像出力装置において、上記復号化器を、上記各物体に
対応する復号化フレーム数情報に応じて単位時間当たり
の復号化フレーム数を変更する際、上記符号化画像オブ
ジェクトデータに対して施された符号化処理の種類に基
づいて、復号化処理の対象とする対象フレーム及び復号
化処理の対象としない間引きフレームを決定する構成と
したものである。
【0049】この発明(請求項6)に係る画像出力装置
は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像オ
ブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単位
であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像オ
ブジェクトデータを受け、該符号化画像オブジェクトデ
ータに対して復号化処理及び合成処理を施して、所定の
画像を表示するための再生データを出力する画像出力装
置であって、上記各物体に対応する符号化画像オブジェ
クトデータを復号化して復号化データを出力する復号化
器と、上記複数の復号化データを合成して1つのフレー
ムに対応する合成データを生成する合成処理を、フレー
ム毎に繰り返し行う画像データ合成手段と、上記合成デ
ータを所定数のフレーム分だけ格納するバッファと、上
記バッファに格納された各合成データに対応する設定表
示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時刻
との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する合
成データを選択して、上記再生データとして出力する画
像表示手段と、上記バッファに格納された各合成データ
に対応する設定表示時刻と、表示処理能力により決定さ
れる表示予定時刻との比較結果、及び上記画像データ合
成手段から上記バッファへ合成データを書き込む際の待
ち時間に基づいて、上記復号化器にて単位時間当たりに
復号化処理が行われる各物体に対応する復号化フレーム
数を決定して、各物体に対応する復号化フレーム数情報
を出力する復号化フレーム数決定手段とを備え、上記復
号化器を、各物体に対応する単位時間当たりの復号化処
理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位時間当たり
のフレーム数に相当するものとなるよう、復号化処理を
行う構成としたものである。
【0050】この発明(請求項7)は、請求項6記載の
画像出力装置において、上記復号化器を、上記各物体に
対応する復号化フレーム数情報に応じて単位時間当たり
の復号化フレーム数を変更する際、上記符号化画像オブ
ジェクトデータに対して施された符号化処理の種類に基
づいて、復号化処理の対象とするフレーム及び復号化処
理の対象としない間引きフレームを決定する構成とした
ものである。
【0051】この発明(請求項8)に係る画像再生方法
は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像オ
ブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単位
であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像オ
ブジェクトデータに対して、復号化処理及び合成処理を
施して、上記所定の画像を表示するための再生データを
出力する画像再生方法であって、上記各物体に対応する
符号化画像オブジェクトデータを復号化して得られる復
号化データを合成して1 つのフレームに対応する合成デ
ータを生成する合成処理を、フレーム毎に繰り返し行う
復号データ合成処理と、上記合成データを所定数のフレ
ーム分だけバッファに格納するバッファ処理と、上記バ
ッファに格納された各合成データに対応する設定表示時
刻と、表示処理能力により決定される表示予定時刻との
比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する合成デ
ータを選択して、上記再生データとして出力する再生デ
ータ出力処理と、上記設定表示時刻と表示予定時刻の比
較結果に基づいて上記合成処理の周期を決定して合成周
期情報を出力する画像データ合成周期決定処理とを含
み、上記画像データ合成処理では、上記合成周期情報が
示す合成周期でもって、上記合成処理を行うものであ
る。
【0052】この発明(請求項9)に係る画像再生方法
は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像オ
ブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単位
であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像オ
ブジェクトデータに対して、復号化処理及び合成処理を
施して、所定の画像を表示するための再生データを出力
する画像再生方法であって、上記各物体に対応する符号
化画像オブジェクトデータを復号化して、各物体に対応
する復号化データを出力する復号化処理と、上記各物体
に対応する復号化データを合成して合成データを所定数
のフレーム分だけバッファに格納する合成処理と、上記
バッファに格納された各フレームの合成データに対応す
る設定表示時刻と、表示処理能力により決定される表示
予定時刻との比較結果に基づいて、特定のフレームに対
応する合成データを選択して、上記再生データとして出
力する再生データ出力処理と、上記設定表示時刻と表示
予定時刻の比較結果に基づいて、単位時間当たりに復号
化処理が行われる各物体に対応する復号化フレーム数を
決定して、各物体に対応する復号化フレーム数情報を出
力する復号化フレーム数決定処理とを含み、上記復号化
処理では、各物体に対応する単位時間当たりの復号化処
理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位時間当たり
のフレーム数に相当するものとなるよう、符号化画像オ
ブジェクトデータを復号化するものである。
【0053】この発明(請求項10)に係る画像再生方
法は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像
オブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単
位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像
オブジェクトデータに対して、復号化処理及び合成処理
を施して、上記所定の画像を表示するための再生データ
を出力する画像データ再生方法であって、上記各物体に
対応する符号化画像オブジェクトデータを復号化して、
各物体に対応する復号化データを出力する復号化処理
と、上記各物体に対応する復号化データを合成して合成
データを所定数のフレーム分だけバッファに格納する合
成処理と、上記バッファに格納された各フレームの合成
データに対応する設定表示時刻と、表示処理能力により
決定される表示予定時刻との比較結果に基づいて、特定
のフレームに対応する合成データを選択して、上記再生
データとして出力する再生データ出力処理と、上記バッ
ファへ合成データを書き込む際の待ち時間に基づいて、
単位時間当たりに復号化処理が行われる各物体に対応す
る復号化フレーム数を決定して、各物体に対応する復号
化フレーム数情報を出力する復号化フレーム数決定処理
とを含み、上記復号化処理では、各物体に対応する単位
時間当たりの復号化処理量が上記復号化フレーム数情報
が示す単位時間当たりのフレーム数に相当するものとな
るよう、符号化画像オブジェクトデータを復号化するも
のである。
【0054】この発明(請求項11)に係る画像再生方
法は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画像
オブジェクトデータを符号化して得られる、表示処理単
位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符号化画像
オブジェクトデータに対して、復号化処理及び合成処理
を施して、所定の画像を表示するための再生データを出
力する画像再生方法であって、上記各物体に対応する符
号化画像オブジェクトデータを復号化して、各物体に対
応する復号化データを出力する復号化処理と、上記複数
の復号化データを合成して合成データを所定数のフレー
ム分だけバッファに格納する合成処理と、上記バッファ
に格納された各フレームの合成データに対応する設定表
示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時刻
との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する合
成データを選択して、上記再生データとして出力する再
生データ出力処理と、上記バッファに格納された各フレ
ームの合成データに対応する設定表示時刻と、表示処理
能力により決定される表示予定時刻との比較結果、及び
上記バッファへ合成データを書き込む際の待ち時間に基
づいて、単位時間当たりに復号化処理が行われる各物体
に対応する復号化フレーム数を決定して、各物体に対応
する復号化フレーム数情報を出力する復号化フレーム数
決定処理とを含み、上記復号化処理では、各物体に対応
する単位時間当たりの復号化処理量が上記復号化フレー
ム数情報が示す単位時間当たりのフレーム数に相当する
ものとなるよう、符号化画像オブジェクトデータを復号
化するものである。
【0055】この発明(請求項12)に係るデータ記憶
媒体は、画像データをコンピュータにより処理するため
のプログラムを格納したデータ記憶媒体であって、上記
プログラムとして、請求項8記載の画像再生方法による
再生データの生成処理をコンピュータに行わせるための
画像再生プログラムを格納したものである。
【0056】この発明(請求項13)に係るデータ記憶
媒体は、画像データをコンピュータにより処理するため
のプログラムを格納したデータ記憶媒体であって、上記
プログラムとして、請求項9記載の画像再生方法による
再生データの生成処理をコンピュータに行わせるための
画像再生プログラムを格納したものである。
【0057】この発明(請求項14)に係るデータ記憶
媒体は、画像データをコンピュータにより処理するため
のプログラムを格納したデータ記憶媒体であって、上記
プログラムとして、請求項10記載の画像再生方法によ
る再生データの生成処理をコンピュータに行わせるため
の画像再生プログラムを格納したものである。
【0058】この発明(請求項15)に係るデータ記憶
媒体は、画像データをコンピュータにより処理するため
のプログラムを格納したデータ記憶媒体であって、上記
プログラムとして、請求項11記載の画像再生方法によ
る再生データの生成処理をコンピュータに行わせるため
の画像再生プログラムを格納したものである。
【0059】この発明(請求項16)に係る画像出力装
置は、所定の画像を構成する複数の物体の各々に対応す
る画像オブジェクトデータを受け、これらの複数の画像
オブジェクトデータを合成して、上記所定の画像を表示
するための再生データを出力する画像出力装置であっ
て、上記複数の画像オブジェクトデータを、該各物体の
フレームを更新する周期を示すオブジェクト周期情報、
及び上記合成画像のフレームを更新する周期を示す合成
画像周期情報を参照して合成するオブジェクト合成手段
と、制御信号に基づいて、上記周期情報のいずれかを、
フレームの更新周期が該制御信号に応じた値となるよう
変更する周期情報変更手段とを備え、上記合成手段を、
変更された周期情報を、これに対応する変更前の周期情
報に代えて参照して、上記複数の画像オブジェクトデー
タの合成を行う構成としたものである。
【0060】この発明(請求項17)に係る画像出力方
法は、所定の画像を構成する複数の物体の各々に対応す
る画像オブジェクトデータを受け、これらの複数の画像
オブジェクトデータを合成して、上記所定の画像を表示
するための再生データを出力する画像出力方法であっ
て、上記複数の画像オブジェクトデータを合成する周期
を、該各物体のフレームを更新する周期を示すオブジェ
クト周期情報、及び上記合成画像のフレームを更新する
周期を示す合成画像周期情報を参照して決定する合成周
期決定処理と、制御信号に基づいて、上記周期情報のい
ずれかを、フレームの更新周期が該制御信号に応じた値
となるよう変更する周期情報変更処理とを含み、上記合
成周期決定処理では、変更された周期情報を、これに対
応する変更前の周期情報に代えて参照するものである。
【0061】この発明(請求項18)に係るデータ記憶
媒体は、画像データをコンピュータにより処理するため
のプログラムを格納したデータ記憶媒体であって、 上
記プログラムとして、請求項17記載の画像再生方法に
よる再生データの生成処理をコンピュータにより行うた
めの画像再生プログラムを格納したものである。
【0062】この発明(請求項19)に係るオブジェク
ト合成装置は、所定の画像を構成する個々の物体に対応
する画像オブジェクトデータを、上記画像に付随する補
助情報に基づいて合成するオブジェクト合成装置であっ
て、上記補助情報として、物体のフレームを更新する周
期を示す、各物体に対応するオブジェクト周期情報、及
び画像オブジェクトデータに対する表示処理の方法を示
す表示方法情報を含むプログラム情報を格納するプログ
ラム情報格納手段と、上記プログラム情報格納手段に格
納されたプログラム情報に基づいて、上記物体毎に、画
像オブジェクトデータに対する表示処理の方法を判定
し、判定結果を示す判定信号を出力する判定手段と、上
記判定信号を受け、上記プログラム情報に対して、上記
判定の対象となった物体のオブジェクト周期情報を上記
判定結果に応じて変更する情報更新処理を施す周期情報
更新手段と、上記情報更新処理が施されたプログラム情
報を用いて、上記各物体に対応する画像オブジェクトデ
ータを一定周期で合成する合成手段とを備えたものであ
る。
【0063】この発明(請求項20)は、請求項19記
載の画像オブジェクトデータ合成装置において、上記プ
ログラム情報を、上記個々のオブジェクトの合成により
所定の画像を再生するための合成情報を含むものとし、
該合成情報を上記表示方法情報を含むものとし、上記プ
ログラム情報格納手段を、上記プログラム情報に含まれ
る合成情報を格納する合成情報メモリを有する構成と
し、上記判定手段を、上記合成情報メモリに格納されて
いる合成情報を受け、該合成情報に含まれる表示方法情
報に基づいて、上記物体毎に、画像オブジェクトデータ
に対する表示処理の方法を判定する構成としたものであ
る。
【0064】この発明(請求項21)は、請求項19記
載の画像オブジェクトデータ合成装置において、上記プ
ログラム情報を、上記個々の物体に付随するサイド情報
を含むものとし、該サイド情報を上記表示方法情報を含
むものとし、上記プログラム情報格納手段を、上記プロ
グラム情報に含まれる各物体に対応するサイド情報を格
納するサイド情報メモリを有する構成とし、上記判定手
段を、上記サイド情報メモリに格納されているサイド情
報を受け、該サイド情報に含まれる表示方法情報に基づ
いて、上記物体毎に、画像オブジェクトデータに対する
表示処理の方法を判定する構成としたものである。
【0065】この発明(請求項22)は、請求項19記
載のオブジェクト合成装置において、上記プログラム情
報に含まれる、各物体に対応する表示方法情報を、該物
体が、フレームに対応する画像オブジェクトデータを繰
り返し再生する必要があるか否かを示すフラグとしたも
のである。
【0066】この発明(請求項23)は、請求項19記
載のオブジェクト合成装置において、上記プログラム情
報に含まれる、各物体に対応する表示方法情報を、該物
体のオブジェクト周期情報を変更可能であるか否かを示
すフラグとしたものである。
【0067】この発明(請求項24)は、請求項19記
載のオブジェクト合成装置において、上記周期情報更新
手段を、上記情報更新処理として、上記物体のオブジェ
クト周期情報を、上記物体のフレーム更新周期が、上記
合成手段における画像オブジェクトデータを合成する合
成周期の整数倍となるよう更新する処理を行う構成とし
たものである。
【0068】この発明(請求項25)は、請求項24記
載のオブジェクト合成装置において、上記周期情報更新
手段を、上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成周
期以下であるとき、上記物体のフレーム更新周期が合成
周期の1倍となるよう、該オブジェクト周期情報を更新
する構成としたものである。
【0069】この発明(請求項26)は、請求項24記
載のオブジェクト合成装置において、上記周期情報更新
手段を、上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成周
期よりも大きいときには、上記物体のフレーム更新周期
が、上記合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェクト
周期情報の値以上であって最小値となるよう、上記オブ
ジェクト周期情報を更新する構成としたものである。
【0070】この発明(請求項27)は、請求項24記
載のオブジェクト合成装置において、上記周期情報更新
手段を、上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成周
期よりも大きいときには、上記合成周期の倍数値のうち
の、上記オブジェクト周期情報の値以下であって最大の
値である第1の候補値と、上記合成周期の倍数値のうち
の、上記オブジェクト周期情報の値以上である最小の値
である第2の候補値とを算出し、上記物体のフレーム更
新周期が、第1の候補値及び第2の候補値のうちの、上
記オブジェクト周期情報の値に近い方の値となるよう、
上記オブジェクト周期情報を更新する構成としたもので
ある。
【0071】この発明(請求項28)に係るオブジェク
ト合成方法は、所定の画像を構成する個々の物体に対応
する画像オブジェクトデータを、上記画像に付随する補
助情報に基づいて合成するオブジェクト合成方法であっ
て、上記補助情報である、物体のフレームを更新する周
期を示す、各物体に対応するオブジェクト周期情報、及
び画像オブジェクトデータに対する表示処理の方法を示
す表示方法情報を含むプログラム情報に基づいて、上記
物体毎に、画像オブジェクトデータに対する表示処理の
方法を判定する判定処理と、上記プログラム情報に対し
て、上記判定の対象となった物体のオブジェクト周期情
報を上記判定処理の結果に応じて変更する情報更新処理
を施す周期情報更新処理と、上記情報更新処理が施され
たプログラム情報を用いて、上記各物体に対応する画像
オブジェクトデータを一定周期で合成する合成処理とを
含むものである。
【0072】この発明(請求項29)は、請求項28記
載のオブジェクト合成方法において、上記プログラム情
報に含まれる、各物体に対応する表示方法情報として、
該物体が、フレームに対応する画像オブジェクトデータ
を繰り返し再生する必要があるか否かを示すフラグを用
いるものである。
【0073】この発明(請求項30)は、請求項28記
載のオブジェクト合成方法において、上記プログラム情
報に含まれる、各物体に対応する表示方法情報として、
該物体のオブジェクト周期情報を変更可能であるか否か
を示すフラグを用いるものである。
【0074】この発明(請求項31)は、請求項28記
載のオブジェクト合成方法において、上記周期情報更新
処理では、上記情報更新処理として、上記物体のオブジ
ェクト周期情報を、上記物体のフレーム更新周期が、上
記合成手段における画像オブジェクトデータを合成する
合成周期の整数倍となるよう更新する処理を行うもので
ある。
【0075】この発明(請求項32)は、請求項31記
載のオブジェクト合成方法において、上記周期情報更新
処理では、上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成
周期以下であるとき、上記物体のフレーム更新周期が合
成周期の1倍となるよう、該オブジェクト周期情報を更
新するものである。
【0076】この発明(請求項33)は、請求項31記
載のオブジェクト合成方法において、上記周期情報更新
処理では、上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成
周期よりも大きいときには、上記物体のフレーム更新周
期が、上記合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェク
ト周期情報の値以上であって最小値となるよう、上記オ
ブジェクト周期情報を更新するものである。
【0077】この発明(請求項34)は、請求項31記
載のオブジェクト合成方法において、上記周期情報更新
処理では、上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成
周期よりも大きいときには、上記合成周期の倍数値のう
ちの、上記オブジェクト周期情報の値以下であって最大
の値である第1の候補値と、上記合成周期の倍数値のう
ちの、上記オブジェクト周期情報の値以上である最小の
値である第2の候補値とを算出し、上記物体のフレーム
更新周期が、第1の候補値及び第2の候補値のうちの、
上記オブジェクト周期情報の値に近い方の値となるよ
う、上記オブジェクト周期情報を更新するものである。
【0078】この発明(請求項35)に係るデータ記憶
媒体は、所定の画像を構成する個々の物体に対応する画
像オブジェクトデータを、上記画像に付随する補助情報
に基づいて合成するオブジェクト合成処理を、コンピュ
ータにより行うためのプログラムを格納したデータ記憶
媒体であって、オブジェクト合成処理では、上記コンピ
ュータが上記プログラムに従って、上記補助情報であ
る、物体のフレームを更新する周期を示す、各物体に対
応するオブジェクト周期情報、及び画像オブジェクトデ
ータに対する表示処理の方法を示す表示方法情報を含む
プログラム情報に基づいて、上記物体毎に、画像オブジ
ェクトデータに対する表示処理の方法を判定し、上記プ
ログラム情報に対して、上記判定の対象となった物体の
オブジェクト周期情報を上記判定処理の結果に応じて変
更する情報更新処理を施し、上記情報更新処理が施され
たプログラム情報を用いて、上記各物体に対応する画像
オブジェクトデータを一定周期で合成するものである。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
画像出力装置を説明するためのブロック図である。この
実施の形態1の画像出力装置110は、第1及び第2の
物体に対応する復号化データ(つまり第1及び第2の符
号化画像オブジェクトデータに復号化処理を施して得ら
れるデータ)を合成する合成処理を、本装置の演算処理
能力に応じて制御する構成となっている。
【0080】つまり、上記画像出力装置110は、図1
8に示す従来の画像出力装置1160と同様、ネットワ
ークNの伝送経路から受信した図16(a) に示すデータ
構造を有する多重ビットストリームBsから、上記第
1,第2の物体に対応するパケットを選択して、各物体
に対応する符号化画像オブジェクトデータE1,E2及
び対応するタイムスタンプTs1,Ts2を抽出する分
離器11を有している。
【0081】また、この画像出力装置110は、上記符
号化画像オブジェクトデータE1をタイムスタンプTs
1に基づいて復号化して、上記第1の物体に対応する復
号化データD1を出力する第1の復号化器11aと、上
記符号化画像オブジェクトデータE2をタイムスタンプ
Ts2に基づいて復号化して、上記第2の物体に対応す
る復号化データD2を出力する第2の復号化器11b
と、該両復号化データを所定の合成周期Pcmpでもっ
て合成して、所要シーンに対応する合成データCdを出
力する画像データ合成手段12とを有している。この画
像データ合成手段12は、合成周期Pcmpを示す合成
周期情報DP0を出力するとともに、更新された合成周
期情報DP1に基づいて、上記合成周期Pcmpを更新
する構成となっている。なお、この画像データ合成手段
は、数フレーム分の合成データを格納する出力バッファ
(図示せず)を有している。
【0082】また、上記画像出力装置110は、画像デ
ータ合成手段12の出力バッファに格納されている合成
データCdを、所定のバッファ制御信号Bctにより所
定数のフレーム分(ここでは4フレーム分)だけ読み出
して格納するバッファ13と、該バッファ13に格納さ
れている格納データ(所定の合成データ)Bdを読み出
し、該読み出したデータを再生データRdとして表示装
置100に出力する画像表示手段14と、上記合成周期
Pcmpを更新して、更新された合成周期を示す情報D
P1を上記画像データ合成手段12に出力する画像デー
タ合成周期決定手段15と、本画像出力装置110の処
理能力により決まる画像表示周期Tpに基づいて、実際
に上記表示装置100にて画像表示が行われる表示予定
時刻Tを示す情報DTrを出力する制御手段15とを有
している。
【0083】ここで、上記画像データ合成周期決定手段
15は、上記バッファ13からの、上記タイムスタンプ
Ts1,Ts2により示される設定表示時刻Toutを
示す情報DTout,上記制御手段16からの表示予定
時刻Tを示す情報DTr,及び画像データ合成手段12
からの合成周期Pcmpを示す情報DP0に基づいて、
上記合成周期を更新して、更新された合成周期を示す情
報DP1を出力する構成となっている。また、上記画像
表示手段14は、上記表示予定時刻を示す情報DTr及
び設定表示時刻を示す情報DToutに基づいて、上記
バッファ13から所定の合成データを読みだして出力す
る構成となっている。さらに、この画像表示手段14
は、上記合成データをバッファから読み出すための処理
の回数をカウントするカウンタ(図示せず)を有してお
り、このカウンタの出力値bcが所定値(ここでは
「4」)になったとき、上記バッファ制御信号Bctを
上記バッファ13に出力する構成となっている。
【0084】図2は、上記バッファ13の構成、及び該
バッファに格納される合成データの形式を説明するため
の図であり、図2(a) はバッファにおけるデータ記憶領
域を示している。上記バッファ13は、4つのデータ格
納領域Rma〜Rmdを有しており、各データ格納領域
Rma〜Rmdはそれぞれ、データ格納領域を識別する
ためのデータ識別子Didの値として、上記カウンタの
出力値bcに相当する2ビットの値を格納するカウンタ
値格納部Bma〜Bmdと、合成データを格納するため
のnバイトのデータ格納部Gma〜Gmdと、各合成デ
ータに対応する設定表示時刻Toutを示す情報DTo
utを格納する時刻情報格納部Tma〜Tmdとを有し
ている。
【0085】また、図2(b) ,(c) は、それぞれ画像出
力装置における、例えばデータ処理の開始時刻などの表
示基準時刻(T=0ミリ秒)に対する表示予定時刻T
(T=1000ミリ秒),表示予定時刻T(T=140
0ミリ秒)における、上記バッファに格納されているデ
ータを示している。なおここでは、本画像出力装置11
0の処理能力により決まる画像表示周期Tpは400ミ
リ秒としている。
【0086】次に動作について説明する。ネットワーク
N上の所定の伝送経路から、第1,第2の物体に対応す
る符号化画像オブジェクトデータを格納したパケットを
含むビットストリームBsが本画像出力装置110に入
力されると、上記分離器11では、第1,第2の物体の
パケットが選択されて、各物体に対応する符号化画像オ
ブジェクトデータE1,E2及びタイムスタンプTs
1,Ts2がフレーム毎に第1,第2の復号化器11
a,11bに出力される。すると、各復号化器11a,
11bでは、上記符号化画像オブジェクトデータE1,
E2に対する復号化処理がフレーム毎に、それぞれタイ
ムスタンプTs1,Ts2から決まる復号処理時刻に行
われ、復号化データD1,D2が出力される。
【0087】そして、各復号化データD1及びD2が画
像データ合成手段12に入力されると、該合成手段12
では、所定の合成周期Pcmpでもって所要シーンに対
応する合成データCdが生成されてバッファ13に出力
される。このとき、画像データ合成周期決定手段15で
は、上記バッファ13から出力される、上記タイムスタ
ンプにより示される設定表示時刻Toutを示す情報D
Tout,制御手段15からの表示予定時刻Tを示す情
報DTr,及び上記合成手段12からの合成周期Pcm
pを示す情報DP0に基づいて、上記合成周期Pcmp
に対する更新処理を行われて、この更新処理により得ら
れた合成周期を示す情報DP1が上記合成手段12に出
力される。すると、上記合成手段12では、合成処理
が、該更新された合成周期に基づいて行われる。そし
て、上記画像表示手段14では、上記表示予定時刻情報
DTr及び設定表示時刻情報DToutに基づいて上記
バッファ13から、所定の合成データBdが再生データ
Rdとして表示装置100に読み出され、表示装置10
0ではこの再生データRdに基づいて所要シーンの表示
が行われる。
【0088】以下、上記バッファ13及び画像表示手段
14の動作について詳しく説明する。図3は、画像表示
手段14が上記バッファ13から格納データBdを読み
だす処理を説明するためのフローチャートである。ま
ず、上記合成処理が開始されると、上記画像表示手段1
4におけるカウンタの出力値bcが「0」に初期化され
(ステップS31)、上記所定の合成周期Pcmpでも
って、所要シーンに対応する各フレームの合成データC
dが生成される。また、画像表示手段14では、上記合
成処理の開始と同時に計時動作が開始され、計時時刻M
tが、制御手段15からの時刻情報DTrにより決まる
最初の表示予定時刻Tに達するまで、格納データの読み
出し処理を待機する状態が維持される(ステップS3
2)。
【0089】そしてこの間に、4フレーム分の合成デー
タCd、及び、対応する設定表示時刻Toutを示す情
報DToutが、上記バッファ13の、上記各データ識
別子Didの値「0」,「1」,「2」,「3」に対応
するデータ格納領域Rma〜Rmdに順次格納される。
この際、各フレームの合成データCdは、上記各データ
格納領域におけるnビットのデータ格納部Gma〜Gm
dに格納され、対応する設定表示時刻Toutを示す情
報DToutは、所定ビットの時刻格納領域Tma〜T
mdに格納される。
【0090】このようにバッファに格納された合成デー
タCdは、画像表示手段14により、上記設定表示時刻
情報DTout及び表示予定時刻情報DTrに基づいて
読みだされる(ステップS32〜S39)。すなわち、
上記画像表示手段14における計時時刻Mtが、表示予
定時刻Tになると、該画像表示手段14におけるカウン
タの出力値bcと値が同一であるデータ識別子Didに
対応する、バッファ13内の設定表示時刻情報DTou
tが該画像表示手段14に入力され、上記表示予定時刻
Tと設定表示時刻Toutの差分の絶対値(|Tout
−T|)が比較指標値として求められ、この指標値が、
閾値(つまり画像データ合成周期Pcmpの0.5倍)
と比較される(ステップS34)。
【0091】この比較の結果、上記指標値が閾値以下で
ある場合は、上記カウンタの出力値bcと値が等しいデ
ータ識別子Didに対応する、バッファ内の合成データ
が、上記画像表示手段14により選択されて、再生デー
タRdとして表示装置100へ出力される(ステップS
35)。このようにバッファ13から合成データが読み
だされたときには、ステップS32における待機の目標
時間である表示予定時刻Tが、次の表示予定時刻に更新
される(ステップS35a)。
【0092】その後、上記画像表示手段14におけるカ
ウンタの出力値bcが1つインクリメントされ(ステッ
プS37)、インクリメントしたカウンタの出力値bc
が(bc=4)であるか否かの判定が行われる(ステッ
プS38)。この判定の結果、インクリメントしたカウ
ンタの出力値bcが(bc=4)でなければ、上記ステ
ップS32の処理が再度行われ、上記カウンタの出力値
bcが(bc=4)であれば、上記カウンタの出力値b
cがbc=0にセットされる(ステップS39)。この
ステップS39の処理は、バッファ13に格納されてい
る合成データの内容を更新し、再生データとして利用で
きない古い合成データを捨てることに相当する。その
後、画像表示手段14の処理はステップS32の処理に
戻る。
【0093】一方、上記ステップS34での判定の結
果、指標値が閾値よりも大きい場合は、カウンタの出力
値bcとその値が等しいデータ識別子を有する合成デー
タは、表示予定時刻Tにおいて出力される合成データと
して選択されず、ステップS36にてこの合成データの
設定表示時刻Toutと表示予定時刻Tとが比較され
る。
【0094】この比較の結果、設定表示時刻Toutが
表示予定時刻Tよりも大きい場合、画像表示手段14に
おける、表示予定時刻と等しい計時時刻Mtが、合成デ
ータに対応する設定表示時刻に達するまでには、まだ7
5ミリ秒以上あるということであるので、ステップS3
2における待機の目標時間である表示予定時刻Tが、次
の表示予定時刻に更新される(ステップS36a)。そ
の後、画像表示手段14の処理はそのまま、ステップS
32に戻り、計時時刻Mtが、上記更新された表示予定
時刻Tに達するまで待機状態が続く。
【0095】上記ステップS36での比較の結果、設定
表示時刻Toutが表示予定時刻Tよりも小さい場合、
ステップS37〜S39の処理が行われ、画像表示手段
14の処理はステップS32の待機状態となる。
【0096】以下、上記ステップS32での待機状態に
て、例えば、バッファ13に図2(b) に示すデータが格
納されている場合について、具体的に説明する。この場
合、上記ステップS32では、画像表示手段14におけ
る計時時刻Mtが表示予定時刻(T=1000ミリ秒)
になるのを待っており、また、画像表示手段14におけ
るカウンタの出力値bcは「0」であるとする。また、
バッファ13のデータ格納部Gma〜Gmdには、設定
表示時刻Toutが750ミリ秒,900ミリ秒,10
50ミリ秒,1200ミリ秒であるフレームに対応する
合成データCd5,Cd6,Cd7,Cd8が格納され
ている。
【0097】ここで、上記合成データCd5〜Cd8
は、本画像出力装置が合成処理を開始してから生成され
た第5〜第8番目のフレームに対応するデータであり、
設定表示時刻Tが150ミリ秒,300ミリ秒,450
ミリ秒,600ミリ秒であるフレームに対応する第1〜
第4の合成データはバッファ13から破棄されている。
また、バッファ13のカウンタ値格納部Bma,Bm
b,Bmc,Bmdには、上記各合成データCd5,C
d6,Cd7,Cd8に対応するデータ識別子Didの
値として「0」,「1」,「2」,「3」が格納され、
時刻情報格納部Tma,Tmb,Tmc,Tmdには、
対応する設定表示時刻Toutとして750ミリ秒,9
00ミリ秒,1050ミリ秒,1200ミリ秒が格納さ
れている。
【0098】なお、図4には、上記表示予定時刻T(1
000ミリ秒)、バッファ13に格納されている各合成
データCd5〜Cd8の設定表示時刻Tout(750
ミリ秒,900ミリ秒,1050ミリ秒,1200ミリ
秒)及び合成処理の周期Pcmp(150ミリ秒)につ
いての大小関係が示されている。ステップS33にて、
計時時刻Mtが表示予定時刻T(1000ミリ秒)にな
るまで処理の待機が行われた後、ステップS33にて、
上記カウンタの出力値bc「0」と値が一致するデータ
識別子を有する合成データCd5の設定表示時刻Tou
t(750ミリ秒)が画像表示手段14に入力される。
【0099】すると、続くステップS34にて、画像表
示手段14では、下記の式(A)を満たすか否かの判定
が行われる。 |Tout−T|≦0.5×Pcmp …(A) この場合、Tout=750,T=1000,Pcmp
=150であるため、|Tout−T|=250,0.
5×Pcmp=75となり、上記式(A)を満たさな
い。
【0100】この結果、ステップS35にて、上記画像
表示装置14では、以下の式(B)を満たすか否かの判
定が行われる。 Tout>T …(B) この場合には、Tout=750,T=1000である
ため、上記式(B)を満たさない。
【0101】この結果、上記画像表示手段14では、内
部のカウンタの出力値bcを1つインクリメントして
(ステップS37)、カウンタの出力値bcが4である
か否かの判定,つまり以下の式(C)を満たすか否かの
判定が行われる(ステップS38)。 bc=4 …(C) この場合は、上記カウンタの出力値bcは「1」である
ため、上記式(C)を満たさないため、上記画像表示手
段14の処理はステップS32での待機状態に戻る。
【0102】このとき、画像出力装置の計時時刻Mtは
すでに表示予定時刻T(1000ミリ秒)に達している
ため、直ちにステップS33での処理が行われ、上記カ
ウンタの出力値bcである「1」と値が一致するデータ
識別子Didを有する合成データCd6の設定表示時刻
Tout(900ミリ秒)が画像表示手段14に入力さ
れる。
【0103】設定表示時刻が900ミリ秒である場合
も、上記設定表示時刻が750ミリ秒である場合と同
様、上記式(A),(B)及び(C)を満たさないた
め、画像表示手段14では、上記と同様にステップS3
4,S36,S37,S38の処理が行われる。これに
より画像表示手段14の内部のカウンタの出力値bcは
「2」となる。
【0104】さらに、上記画像表示手段14では、ステ
ップS32の処理後、ステップS33での処理が行わ
れ、上記カウンタの出力値bcである「2」とその値が
等しいデータ識別子を有する合成データCd7の設定表
示時刻Tout(1050ミリ秒)が入力される。
【0105】設定表示時刻が1050ミリ秒である場合
は、上記式(A)を満たすため、画像表示手段14で
は、上記ステップS34の判定処理の後に合成データC
d7がバッファ13から読みだされ、この読み出された
合成データCd7が再生データRdとして表示装置10
0に出力される(ステップS35)。続いて、ステップ
S32における待機の目標時間である表示予定時刻T
(=1000ミリ秒)が、次の表示予定時刻T(=14
00ミリ秒)に更新される(ステップS35a)。その
後、上記と同様にステップS37,S38の処理が行わ
れて、画像表示手段14の処理は、ステップS32の処
理に戻る。このとき画像表示手段14の内部のカウンタ
の出力値bcは「3」となっている。ただし、この場合
ステップS35にてバッファから合成データが読み出さ
れたので、ステップS35aにて、ステップS32にお
ける待機の目標時間である表示予定時刻Tが、次の表示
予定時刻(1400ミリ秒)に更新されている。このた
め、画像表示手段14の計時時刻Mtが表示予定時刻
(1400ミリ秒)まで待機状態が維持される。する
と、上記画像表示手段14では、ステップS32の処理
後、ステップS33での処理が行われ、上記バッファカ
ウンタの出力値bcである「3」とその値が一致するデ
ータ識別子Didを有する合成データCd8の設定表示
時刻Tout(1200ミリ秒)が入力される。
【0106】設定表示時刻が1200ミリ秒である場合
は、上記式(A)及び式(B)は満たされないため、画
像表示手段14では、上記と同様にステップS34,S
36,S37,S38の処理が行われる。つまり、内部
のバッファカウンタの出力値bcを1つインクリメント
して(ステップS37)、バッファカウンタの出力値b
cが4であるか否かの判定,つまり以下の式(C)を満
たすか否かの判定が行われる(ステップS38)。 bc=4 …(C) この場合は、上記カウンタの出力値bcは「4」である
ため、上記式(C)が満たされるため、さらに、上記カ
ウンタの出力値bcは「0」にリセットされて(ステッ
プS39)、上記画像表示手段14の処理はステップS
32での待機状態に戻る。
【0107】上記バッファ13では、上記画像表示手段
14におけるバッファカウンタの出力値が「0」にリセ
ットされたとき、該画像表示手段14からのバッファ制
御信号Bctを受けて、バッファ内の合成データの更新
が行われる。
【0108】なお、図2(c) には、合成データが更新さ
れたバッファのデータ格納領域が示されており、バッフ
ァ13のデータ格納部Gma,Gmb,Gmc,Gmd
には、設定表示時刻Toutが1350ミリ秒,150
0ミリ秒,1650ミリ秒,1800ミリ秒であるフレ
ームに対応する合成データCd9,Cd10,Cd1
1,Cd12が格納されている。また、バッファ13の
カウンタ値格納部Bma,Bmb,Bmc,Bmdに
は、上記各合成データに対応するデータ識別子Didの
値として「0」,「1」,「2」,「3」が格納され、
時刻情報格納部Tma,Tmb,Tmc,Tmdには、
上記1350ミリ秒,1500ミリ秒,1650ミリ
秒,1800ミリ秒が格納されている。
【0109】そして、上記画像表示装置14では、ステ
ップS32にて、画像出力装置の計時時刻が表示予定時
刻(1400ミリ秒)に達すると、ステップS33での
処理が行われ、上記バッファカウンタの出力値bcであ
る「0」が示す合成データCd9の設定表示時刻Tou
t(1350ミリ秒)が入力される。設定表示時刻が1
350ミリ秒である場合は、上記式(A)を満たすた
め、画像表示装置14では、上記ステップS34の判定
処理の後に合成データCd9がバッファ13から読みだ
されて、再生データRdとして表示装置100に出力さ
れる(ステップS35)。続いて、ステップS32にお
ける待機の目標時間である表示予定時刻T(=1400
ミリ秒)が、次の表示予定時刻T(=1800ミリ秒)
に更新される(ステップS35a)。
【0110】その後、内部のバッファカウンタの出力値
bcを1つインクリメントして(ステップS37)、バ
ッファカウンタの出力値bcが4であるか否かの判定,
つまり以下の式(C)を満たすか否かの判定が行われる
(ステップS38)。 bc=4 …(C) この場合は、上記カウンタ値bcは「1」であるため、
上記式(C)が満たされないため、上記画像表示手段1
4の処理はステップS32での待機状態に戻る。このよ
うな処理が上記画像表示手段14では繰り返し行われ
る。
【0111】次に、画像データ合成周期決定手段15の
動作について詳しく説明する。この画像データ合成周期
決定手段15は、図5に示すフローチャートにしたがっ
て動作する。すなわち、上記画像データ合成周期決定手
段15では、まず、制御手段16からの表示予定時刻T
を示す情報DTrが入力され(ステップS51)、バッ
ファ13に格納されている、設定表示時刻(つまり各合
成データCdを表示すべき時刻)Toutを示す情報D
Toutが入力され(ステップS52)、さらに画像デ
ータ合成手段12から画像データ合成周期Pcmpを示
す情報DP0が入力される(ステップS53)。
【0112】次に、バッファ13から供給された設定表
示時刻Toutのうちで最小のもの(STout)と表
示予定時刻Tとの差分を指標値として、この指標値が、
画像データ合成周期Pcmpを0.5倍した値と比較さ
れる(ステップS54)。つまり、以下の式(D)が満
たされるか否かの判定が行われる。 STout−T≧0.5×Pcmp …(D) 上記(D)式が満たされる場合は、上記画像データ合成
周期決定手段15では、合成周期Pcmpをある定数α
だけ減少させる処理が行われる(ステップS55)。一
方、上記(D)式が満たされない場合は、表示予定時刻
Tから、バッファ13から供給された設定表示時刻To
utのうちで最大のもの(LTout)を引き算して得
られる値を指標値として、この指標値が、合成周期Pc
mpを0.5倍して得られると比較される(ステップS
56)。
【0113】つまり、以下の式(E)が満たされるか否
かの判定が行われる。 T−LTout≧0.5×Pcmp …(E) 上記(E)式が満たされる場合には、上記画像データ合
成周期決定手段15では、上記合成周期Pcmpをα増
だけ増加させる処理が行われる(ステップS57)。一
方、上記(E)式が満たされない場合は、画像データ合
成手段12から入力された、合成周期Pcmpを示す情
報の変更は行わない。
【0114】そして、上記ステップS54〜S57の処
理により得られた画像データ合成周期Pcmpを示す周
期情報が、更新した周期情報DP1として画像データ合
成手段12に出力される(ステップS58)。画像デー
タ合成手段12では、このようにして更新された最新の
合成周期Pcmpに基づいて、画像オブジェクトデータ
の合成処理が行われる。
【0115】以下具体的に説明する。例えば、バッファ
には図2(b) に示すように、設定表示時刻Toutが7
50ミリ秒,900ミリ秒,1050ミリ秒,1200
ミリ秒の合成データCd5,Cd6,Cd7,Cd8が
格納されており、表示予定時刻Tは1000ミリ秒、合
成周期Pcmpは150ミリ秒である場合について説明
する。この場合、最小設定表示時刻SToutと表示予
定時刻Tとの差分は、−250ミリ秒であるので、上記
(D)式は満たされず、ステップS54での判定の結
果、周期決定手段15の処理は、ステップS56での判
定処理に移る。
【0116】また、表示予定時刻Tと最大設定表示時刻
LToutとの差分は−200ミリ秒であり、これは合
成周期Pcmpの0.5倍である75ミリ秒よりも小さ
いため、ステップS56での判定の結果、合成周期Pc
mpの更新が行われずに150ミリ秒のまま、該合成周
期を示す情報が更新情報DP1として画像データ合成手
段12に出力される。
【0117】また、バッファに、設定表示時刻Tout
が450ミリ秒,600ミリ秒,750ミリ秒,900
ミリ秒の合成データCd3,Cd4,Cd5,Cd6が
格納されており、表示予定時刻Tは1000ミリ秒、合
成周期Pcmpは150ミリ秒である場合は、上記画像
データ合成手段12では、以下のように、合成周期を増
加するよう変更する更新処理が行われる。
【0118】すなわち、ステップS54では、最小設定
表示時刻SToutと表示予定時刻Tとの差分は−55
0ミリ秒であるので、画像データ合成手段12における
処理は、ステップS56の処理に移る。このステップS
56での判定の結果、表示予定時刻Tと最大設定表示時
刻LToutとの差分は100ミリ秒となり、合成周期
Pcmpの0.5倍である75ミリ秒よりも大きいた
め、画像データ合成手段12における処理は、ステップ
S57の処理に移る。このステップS57では、合成周
期Pcmpを所定値αだけ増加させる処理が行われる。
ここでαを10ミリ秒とすると、合成周期Pcmpは1
50ミリ秒から160ミリ秒に更新される。その後、ス
テップS58にて、該更新された合成周期を示す情報が
更新情報DP1として画像データ合成手段12に出力さ
れる。
【0119】画像データ合成手段12では、合成周期P
cmpが変更された場合、タイムスタンプにより決まる
設定合成時刻が、合成処理が実際に行われる合成予定時
刻と等しい復号化データ、あるいは設定合成時刻が、該
合成予定時刻以前の、合成予定時刻に最も近い復号化デ
ータが、合成処理の対象となる復号化データとして用い
られる。例えば、復号化器における各フレームに対する
復号化処理の周期Pdecが120ミリ秒であるとする
と、フレームA〜Jに対応する符号化画像オブジェクト
データを復号化して得られる復号化データは、図6(a)
に示すように120ミリ秒毎に復号化器から画像データ
合成手段に出力されることとなる。つまり、図1では第
1,第2の復号化器11a,11bでは、上記フレーム
A〜Jに対応する第1,第2の物体の復号化データD
1, D2を上記のように120ミリ秒毎に出力すること
となる。
【0120】ところが、上記合成手段12での画像合成
処理の周期はPcmpは150ミリ秒であるため、上記
合成手段12からは、実際には図6(b) に示すようにフ
レームA〜D,F〜Iに対応する合成データが出力され
ることとなり、フレームE及びJの復号化データに対す
る合成処理はスキップされることとなる。この場合、上
記復号化器からは各フレームA〜Jの復号化データが1
20ミリ秒の間出力されており、画像データ合成手段1
2では、フレーム単位の合成処理を開始する際、この合
成処理の開始時点で上記復号化器から出力されている復
号化データを用いて、各フレームに対する合成処理が行
われる。
【0121】このように本実施の形態1の画像出力装置
110では、第1,第2の物体に対応する符号化画像オ
ブジェクトデータE1,E2を復号化して復号化データ
D1,D2を出力する第1,第2の復号化器11a,1
1bと、各物体に対応する復号化データを、所定の合成
周期でもって各フレーム毎に合成して合成データCdを
出力する画像データ合成手段12と、上記合成データC
dを所定数のフレーム分だけ格納するバッファ13と、
上記バッファ13に格納された合成データを読みだして
表示装置に出力する画像表示手段14とを備え、該装置
の表示処理能力により決まる表示周期を示す表示予定時
刻Tと、バッファに格納されている合成データを表示す
べき設定表示時刻Toutとの比較結果に基づいて、画
像合成手段における画像データ合成周期Pcmpを決定
するようにしたので、合成データがフレーム毎にバッフ
ァへ出力される間隔によって画像表示手段における演算
負荷を調整することが可能となり、これにより画像出力
装置における処理能力に拘わらず、音声データと画像デ
ータの間での再生処理を同期させて、再生画像と再生音
声のずれを防止することができる。
【0122】なお、本実施の形態1では、画像データ合
成周期決定手段15によるステップS54あるいはS5
6の処理として、最小設定表示時刻と表示予定時刻の差
分あるいは表示予定時刻と最大設定表示時刻の差分を、
閾値としての合成周期Pcmpの0.5倍と比較するも
のを示しているが、差分と比較される閾値は合成周期P
cmpの0.5倍に限るものではなく、任意の定数を用
いても良い。ただし、本実施の形態では、上記閾値を合
成周期Pcmpの0.5倍としているのは、表示される
画像データとその他の音声データなどとの同期を取る必
要がある場合、上記閾値の値が大きいと音声データの再
生時刻と画像データの再生時刻がかけ離れたものにな
り、視聴者に対して違和感を与えるものになってしまう
からである。
【0123】また、本実施の形態1では、画像データ合
成手段12として、図6(b) に示すように、各フレーム
に対する合成処理を行う時点で上記復号化器から出力さ
れている復号化データを用いて、各フレームに対する合
成処理を行うものを示したが、上記合成手段12におけ
る合成処理はこれに限るものではない。例えば、画像デ
ータ合成手段12は、各フレームに対する合成処理を行
うタイミングと最も近いタイミングで復号化器から出力
される復号化データを用いて、各フレームに対する合成
処理を行う構成としてもよい。ただし、この場合は、上
記各復号化器から出力される復号化データを1フレーム
分だけ格納する合成用バッファを画像データ合成手段1
2の前段に設け、上記画像データ合成手段12にて、合
成用バッファから出力される復号化データを用いて、各
フレームに対する合成処理を行うようにする必要があ
る。この場合、上記合成手段12からは、実際には図6
(c) に示すようにフレームA〜C,E〜H,Jに対応す
る合成データが出力されることとなり、フレームD,I
の復号化データに対する合成処理はスキップされること
となる。
【0124】また、本実施の形態1では、画像データ合
成周期の増加あるいは減少する処理として、上記合成周
期の増減を、増減単位量αである10ミリ秒を単位とし
て行うものを示したが、これに限るものではなく、上記
増減単位量として他の値を用いてもよい。例えば、上記
増減単位量αが小さい場合には、一定の合成周期CPc
mpに収束するまでの時間が長くなるが、この一定の合
成周期は最適な合成周期MPcmpに近いものとなる。
一方、上記増減単位量αが大きい場合には、一定の合成
周期CPcmpに収束するまでの時間は早くなるが、該
一定の合成周期CPcmpは、最適な合成周期MPcm
pからかけ離れたものとなる場合がある。
【0125】また、上記実施の形態1では、上記増減単
位量αの値を固定値としているが、この増減単位量αの
値は可変値でもよい。例えば、図7のように上記増減単
位量αの初期値をaとし、合成周期Pcmpの更新処理
における変化が増加から減少に変わった段階で、上記初
期値aを0.5倍したものを、新たな増減単位量αの値
(0.5a)とする。さらに、合成周期Pcmpの更新
処理における変化が減少から増加に変わった段階で、更
に0.5aを0.5倍して得られる値(0.25a)を
新たな増減単位量αとする。このようにして、合成周期
Pcmpの更新処理における増減単位量が、合成周期増
加時と合成周期減少時に徐々に小さくなるよう、増減単
位量αの値を変動させるようにしてもよい。このように
増減単位量αを変化させる方法では、合成周期Pcmp
が最終的には確実に最適な合成周期MPcmpに収束
し、しかも合成周期が最適な合成周期MPcmpに収束
するまでの時間も短くすることが可能である。
【0126】また、本実施の形態1では、画像出力装置
110として、第1,第2の物体に対応する復号化器を
有し、画像データ合成手段では、2つの物体に対応する
復号化データを合成するものを示したが、画像出力装置
の構成はこれに限るものではない。例えば、上記画像出
力装置は、3つ以上の任意の数の物体に対応する復号化
器を有し、任意の数の復号化データを合成して得られる
合成データを再生データとして出力する構成としてもよ
い。
【0127】さらに、本実施の形態1では、バッファ1
2しとて、4フレーム分の合成データを格納するものを
示したが、バッファの構成はこれに限るものではなく、
さらに多くのフレーム分の合成データを格納可能な構成
であってもよい。さらに、本実施の形態1では、画像出
力装置としてハードウェアで実現したものを示したが、
上記画像出力装置は、ハードウェアではなくソフトウエ
アにより実現することも可能である。例えば、上記画像
出力装置を構成する復号化器11a,11b、画像デー
タ合成手段12、画像表示手段14、画像データ合成周
期決定手段15、及び制御手段16は、これらの機能を
CPU(中央演算処理装置)が行うようプログラミング
したソフトウェアプログラムを用いて、コンピュータシ
スタムにおいて実現することも可能である。
【0128】このようなソフトウェアにより上記実施の
形態1の画像出力装置を実現した場合でも、本実施の形
態1と全く同様の結果が得られる。なお、上記ソフトウ
ェアプログラムは例えばフロッピーディスクや光ディス
ク、ICカード、ROMカセット等の記憶媒体に格納す
ることが可能である。
【0129】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2による画像出力装置を説明するためのブロック図
である。この実施の形態2の画像出力装置120は、第
1及び第2の物体に対応する符号化画像オブジェクトデ
ータを復号化する復号化処理を、本装置の演算処理能力
に応じて制御する構成となっている。つまり、上記画像
出力装置120は、図18に示す従来の画像出力装置1
160と同様、ネットワークNの伝送経路から受信した
図16(a)に示すデータ構造を有する多重ビットストリ
ームBsから、上記第1,第2の物体に対応するパケッ
トを選択して、各物体に対応する符号化画像オブジェク
トデータE1,E2及び対応するタイムスタンプTs
1,Ts2を抽出する分離器61を有している。
【0130】また、この画像出力装置120は、上記符
号化画像オブジェクトデータE1をタイムスタンプTs
1に基づいて復号化して、上記第1の物体に対応する復
号化データD1を出力する第1の復号化器61aと、上
記符号化画像オブジェクトデータE2をタイムスタンプ
Ts2に基づいて復号化して、上記第2の物体に対応す
る復号化データD2を出力する第2の復号化器61b
と、該両復号化データを所定の合成周期Pcmpでもっ
て合成して、所要シーンに対応する合成データCdを出
力する画像データ合成手段62とを有している。
【0131】ここで、上記第1,第2の復号化器61
a,61bはそれぞれ、単位時間当たりの復号化処理が
行われるフレーム数(以下、復号化画像フレーム数とも
いう。)を示すフレーム数情報DF0a,DF0bを出
力するとともに、その更新情報DF1a,DF1bに基
づいて、上記単位時間当たりの復号化画像フレーム数を
更新する構成となっている。また、上記各復号化器はそ
れぞれ、上記復号化フレーム数情報に応じて単位時間当
たりの復号化フレーム数を変更する際、上記符号化画像
オブジェクトデータに対して施された符号化処理の種類
に基づいて、復号化処理の対象となるフレームを決定す
る構成となっている。例えば、各フレームに対する符号
化処理には、画素値の画面内相関を利用する画面内符号
化処理と、画素値の画面間相関を利用する画面間予測符
号化処理があり、さらに、画面間予測符号化処理には、
順方向予測符号化処理と双方向予測符号化処理とがあ
る。この場合には、なお、画面内符号化処理が施された
フレームはIフレーム、順方向予測符号化処理が施され
たフレームはPフレーム、双方向予測符号化処理が施さ
れたフレームはBフレームと呼ばれている。
【0132】また、上記画像出力装置120は、画像デ
ータ合成手段62から所定のタイミングで出力される合
成データCdを格納するバッファ63と、該バッファ6
3に格納されている格納データBdを読み出し、読みだ
されたデータを再生データRdとして表示装置100に
出力する画像表示手段64と、上記単位時間当たりの復
号化フレーム数を決定して、決定した復号化画像フレー
ム数を示す更新情報DF1a,DF1bを上記各復号化
器61a,61bに出力する復号化フレーム数決定手段
65と、本画像出力装置120の処理能力に応じて決ま
る画像表示周期に基づいて上記表示予定時刻Tを示す情
報DTrを出力する制御手段66とを有している。
【0133】ここで、上記バッファ63は、実施の形態
1のバッファ12と全く同一構成となっている。また、
上記復号化フレーム数決定手段65は、上記バッファ6
3から出力される、上記タイムスタンプに基づく設定表
示時刻Toutを示す情報DTout,上記表示予定時
刻Tを示す情報DTr,及び現時点でのフレーム数情報
DF0a,DF0bを受け、上記設定表示時刻Tout
と表示予定時刻Tの比較結果に基づいて、上記単位時間
当たりの復号化画像フレーム数を更新して、更新された
復号化画像フレーム数を示すフレーム数情報DF1a,
DF1bを出力する構成となっている。また、上記画像
表示手段64及び制御手段66はそれぞれ、上記実施の
形態1の画像表示装置14及び制御手段16と全く同一
の構成となっている。
【0134】次に動作について説明する。ネットワーク
N上の所定の伝送経路から、第1,第2の物体に対応す
る符号化画像オブジェクトデータを格納したパケットを
含むビットストリームBsが本画像出力装置120に入
力されると、上記分離器61では、それぞれ対応する物
体のパケットが選択されて、各物体に対応する符号化画
像オブジェクトデータE1,E2及びタイムスタンプT
s1,Ts2がフレーム毎に第1,第2の復号化器61
a,61bに出力される。
【0135】すると、各復号化器61a,61bでは、
上記符号化画像オブジェクトデータE1,E2に対する
復号化処理がフレーム毎に、それぞれタイムスタンプT
s1,Ts2から決まる復号処理時刻に行われ、復号化
データD1,D2が出力される。このとき、復号化フレ
ーム数決定手段65では、上記バッファ63から出力さ
れる、上記タイムスタンプに基づく設定表示時刻Tou
tの情報DTout,制御手段66からの表示予定時刻
情報DTr,及び上記各復号化器61a,61bからの
復号化フレーム数情報DF0a,DF0bに基づいて、
上記復号化フレーム数Fnに対する更新処理を行われ
て、この更新処理により得られた復号化フレーム数Fn
を示す情報DF1a,DF1bが上記各復号化器61
a,61bに出力される。すると、上記各復号化器61
a,61bでは、復号化処理が上記更新された単位時間
当たりの復号化フレーム数Fnに基づいて行われる。
【0136】そして、各復号化データD1及びD2が画
像データ合成手段62に入力されると、該合成手段62
では、所定の合成周期Pcmpでもって所要シーンに対
応する合成データCdが生成されてバッファ63に出力
される。さらに、上記画像表示手段64では、上記表示
予定時刻情報DTr及び設定表示時刻情報DToutに
基づいて上記バッファ63から、所定の合成データBd
が再生データRdとして表示装置100に読み出され、
表示装置100ではこの再生データRdに基づいて所要
シーンの表示が行われる。
【0137】以下、上記復号化画像フレーム数決定手段
65の動作について詳しく説明する。図9は、該復号化
画像フレーム数決定手段65の動作を説明するためのフ
ローチャートであり、該復号化画像フレーム数決定手段
65の動作は、図9に示すフローチャートに従って行わ
れる。すなわち、上記復号化画像フレーム数決定手段6
5では、まず、バッファ63に格納されている設定表示
時刻(つまりバッファ内の各合成データCdを表示すべ
き時刻)Toutを示す情報DToutが入力され(ス
テップS71)、制御手段66からの表示予定時刻Tを
示す情報DTrが入力され(ステップS72)、さらに
各復号化器61a,61bから復号化フレーム数Fnを
示す情報DF0a,DF0bが入力される(ステップS
73)。
【0138】次に、バッファ63から供給された設定表
示時刻Toutのうちで最小のもの(STout)と表
示予定時刻Tとの差分を指標値として、この指標値が、
画像データ合成周期Pcmpを0.5倍した値と比較さ
れる(ステップS74)。つまり、以下の式(D)が満
たされるか否かの判定が行われる。 STout−T≧0.5×Pcmp …(D) 上記(D)式が満たされる場合は、上記復号化フレーム
数決定手段65では、復号化フレーム数を1つだけ増加
させる処理が行われる(ステップS76)。
【0139】一方、上記(D)式が満たされない場合
は、表示予定時刻Tから、バッファ63から供給された
設定表示時刻Toutのうちで最大のもの(LTou
t)を引き算して得られる値を指標値として、この指標
値が、合成周期Pcmpを0.5倍して得られると比較
される(ステップS75)。
【0140】つまり、以下の式(E)が満たされるか否
かの判定が行われる。 T−LTout≧0.5×Pcmp …(E) 上記(E)式が満たされる場合には、上記復号化フレー
ム数Fnが1だけ減少させる処理が行われる(ステップ
S77)。一方、上記(E)式が満たされない場合は、
各復号化器61a,61bから入力された情報DF0
a,DF0bが示す復号化フレーム数の変更は行われな
い。
【0141】そして、上記ステップS74〜S77の処
理により得られた復号化画像フレーム数Fnを示す情報
が、更新したフレーム数情報DF1a,DF1bとして
上記各復号化器61a,61bに出力される(ステップ
S78)。上記各復号化器61a,61bでは、このよ
うにして更新された最新の復号化フレーム数Pcmpに
基づいて、符号化画像オブジェクトデータの復号化処理
が行われる。
【0142】以下上記復号化器61a及び61bにて、
復号化処理の対象となるフレームを間引く方法について
説明する。このような復号化画像フレームを間引く方法
では、フレームに対する符号化処理の種類に応じて、つ
まり、符号化処理が施されたフレームがフレーム内挿符
号化フレーム(Bフレーム)、フレーム間符号化フレー
ム(Pフレーム)、及びフレーム内符号化フレーム(I
フレーム)の何れであるかについての情報に応じて間引
くフレームを設定する。
【0143】まず、フレーム内挿符号化フレームを間引
き、フレーム内挿符号化フレームを全て間引いてもまだ
間引かなければならない時にはフレーム間符号化フレー
ムを間引く。フレーム内符号化フレームは、他の被符号
化フレームに対する参照フレームとされるので、極力間
引かないが、フレーム間符号化フレームを全て間引いて
もまだ間引かなくてはならない時には、フレーム内符号
化フレームを間引いていく。
【0144】また、上記各復号化器では、実際の復号化
処理のタイミングが、タイムスタンプから得られる復号
化時刻と等しい符号化画像オブジェクトデータ、あるい
は、実際の復号化処理のタイミング以前であってこれに
最も近い、タイムスタンプから得られる復号化時刻を有
する符号化画像オブジェクトデータを復号化する。
【0145】例えば、図10に示すように、単位時間あ
たりの符号化画像オブジェクトデータのフレーム数Fn
を毎秒10フレームとし、それぞれのフレーム内符号化
フレームまたはフレーム間符号化フレームの間には2枚
のフレーム内挿符号化フレームが入るとすると、符号化
画像オブジェクトデータが復号化器に入力される周期P
objは100ミリ秒となり、符号化画像オブジェクト
データは、図10(a)に示すように順番に復号化器に入
力される。なお、図10において、Iはフレーム内符号
化フレーム、Pはフレーム間符号化フレーム、Bはフレ
ーム内挿符号化フレームをそれぞれ示す。
【0146】更新された単位時間当たりの復号化フレー
ム数Fnが毎秒8フレームであるとすると、復号化器に
おいては、符号化画像オブジェクトデータの復号化周期
Pdecは125ミリ秒となり、復号化器では、図10
(b)に示す順序で、各フレームの復号化処理が行われる
こととなる。従って、この場合、図10(a)に示す、上
記復号化器に入力された5番目と11番目のフレームが
間引かれることとなる。
【0147】このように本実施の形態2によれば、バッ
ファ63に格納されている合成データCdを表示すべき
時刻(設定表示時刻)Toutと、装置の処理能力によ
り決まる表示予定時刻Tとの比較結果に基づいて、復号
化器における時間当たりの復号化画像フレーム数を決定
するので、画像出力装置を構成する画像データ合成手段
65及び画像表示手段64の処理能力に応じた表示が可
能となる。
【0148】なお、本実施の形態2において、復号化フ
レーム数決定手段65によるステップS74あるいはS
76の処理では、最小設定表示時刻SToutと表示予
定時刻Tの差分、あるいは表示予定時刻Tと最大設定表
示時刻LToutの差分を、閾値としての合成周期Pc
mpの0.5倍と比較するようにしているが、上記差分
と比較される閾値は合成周期Pcmpの0.5倍に限る
ものではなく、任意の定数を用いてもよい。
【0149】ただし、本実施の形態では、上記閾値を合
成周期Pcmpの0.5倍としているのは、表示される
画像データとその他の音声データなどとの同期を取る必
要がある場合、上記閾値の値が大きいと音声データの再
生時刻と画像データの再生時刻がかけ離れたものにな
り、視聴者に対して違和感を与えるものになってしまう
からである。
【0150】(実施の形態3)図11は、本発明の実施
の形態3による画像出力装置を説明するためのブロック
図である。この実施の形態3の画像出力装置130は、
上記実施の形態2の画像出力装置120と同様、第1及
び第2の物体に対応する符号化画像オブジェクトデータ
を復号化する復号化処理を、本装置の演算処理能力に応
じて制御する構成となっている。ただし、この実施の形
態3の画像出力装置130は、上記実施の形態2の画像
出力装置120のように、復号化器における単位時間当
たりの復号化画像フレーム数を、各フレームに対応する
設定表示時刻Toutと表示予定時刻Tとの比較結果に
基づいて変更するのではなく、復号化器における単位時
間当たりの復号化画像フレーム数を、画像データ合成手
段からバッファに合成データが書き込まれる際の待ち時
間に基づいて変更する構成となっている。
【0151】つまり、上記画像出力装置130は、図1
8に示す従来の画像出力装置160と同様、ネットワー
クNの伝送経路から受信した図16(a)に示すデータ構
造を有する多重ビットストリームBsから、上記第1,
第2の物体に対応するパケットを選択して、各物体に対
応する符号化画像オブジェクトデータE1,E2及び対
応するタイムスタンプTs1,Ts2を抽出する分離器
81を有している。
【0152】また、この画像出力装置130は、上記符
号化画像オブジェクトデータE1をタイムスタンプTs
1に基づいて復号化して、上記第1の物体に対応する復
号化データD1を出力する第1の復号化器81aと、上
記符号化画像オブジェクトデータE2をタイムスタンプ
Ts2に基づいて復号化して、上記第2の物体に対応す
る復号化データD2を出力する第2の復号化器81b
と、該両復号化データを所定の合成周期Pcmpでもっ
て合成して、所要シーンに対応する合成データCdを出
力する画像データ合成手段82と、該画像データ合成手
段82から所定のタイミングで出力される合成データC
dを格納するバッファ83とを有している。
【0153】ここで、上記バッファ83は、実施の形態
2のバッファ62と全く同一構成となっており、上記第
1,第2の復号化器81a,81bはそれぞれ、実施の
形態2の画像出力装置120における復号化器61a,
61bと同様、単位時間当たりの復号化処理が行われる
フレーム数(復号化画像フレーム数)Fnを示すフレー
ム数情報DF0a,DF0bを出力するとともに、その
更新情報DF1a,DF1bに基づいて、上記単位時間
当たりの復号化画像フレーム数Fnを更新する構成とな
っている。また、上記画像データ合成手段82は、上記
合成データCdがバッファ13に書き込まれるタイミン
グを示す情報DWを出力する構成となっている。
【0154】また、上記画像出力装置130は、該バッ
ファ83に格納されている格納データBdを再生データ
Rdとして読み出して、表示装置100に出力する画像
表示手段84と、上記書き込みタイミング情報DWに基
づいて、単位時間当たりの復号化画像フレーム数Fnを
決定して、決定した復号化画像フレーム数を示す更新情
報DF1a,DF1bを上記各復号化器81a,81b
に出力する復号化フレーム数決定手段85と、本画像出
力装置130の処理能力に応じて決まる画像表示周期に
基づいて、上記表示予定時刻Tを示す情報DTrを出力
する制御手段86とを有している。ここで、上記画像表
示手段84及び制御手段86は、上記実施の形態1にお
ける画像表示手段14及び制御手段16と同一構成とっ
ている。
【0155】次に動作について説明する。ネットワーク
N上の所定の伝送経路から、第1,第2の物体に対応す
る符号化画像オブジェクトデータを格納したパケットを
含むビットストリームBsが本画像出力装置130に入
力されると、上記分離器81では、それぞれ対応する物
体のパケットが選択されて、各物体に対応する符号化画
像オブジェクトデータE1,E2及びタイムスタンプT
s1,Ts2がフレーム毎に第1,第2の復号化器81
a,81bに出力される。
【0156】すると、各復号化器81a,81bでは、
上記符号化画像オブジェクトデータE1,E2に対する
復号化処理がフレーム毎に、それぞれタイムスタンプT
s1,Ts2から決まる復号処理時刻に行われ、復号化
データD1,D2が出力される。このとき、復号化フレ
ーム数決定手段85では、上記画像データ合成手段82
から合成データCdが上記バッファ83に書き込まれる
タイミングを示す情報DWに基づいて、上記復号化フレ
ーム数Fnに対する更新処理が行われて、この更新処理
により得られた復号化フレーム数Fnを示す情報DF1
a,DF1bが上記各復号化器81a,81bに出力さ
れる。すると、上記各復号化器81a,81bでは、復
号化処理が上記更新された単位時間当たりの復号化画像
フレーム数Fnに基づいて行われる。
【0157】そして、各復号化データD1及びD2が画
像データ合成手段82に入力されると、該合成手段82
では、所定の合成周期Pcmpでもって所要シーンに対
応する合成データCdが生成されて上記バッファ83に
出力される。さらに、上記画像表示手段84では、上記
表示予定時刻情報DTt及び設定表示時刻情報DTou
tに基づいて上記バッファ83から、所定の合成データ
Bdが再生データRdとして表示装置100に読み出さ
れ、表示装置100ではこの再生データRdに基づいて
所要シーンの表示が行われる。
【0158】以下、上記復号化画像フレーム数決定手段
85の動作について詳しく説明する。図12は、該復号
化画像フレーム数決定手段85の動作を説明するための
フローチャートであり、この復号化画像フレーム数決定
手段85の動作は、図12に示すフローチャートに従っ
て行われる。すなわち、上記復号化画像フレーム数決定
手段85では、まず、画像データ合成手段82からバッ
ファ83へ合成データCdが出力されるタイミング情報
DWに基づいて、バッファ83への合成データCdの書
き込みの際の待ち時間Twが算出され(ステップS9
1)、続いて、各復号化器81a,81bから復号化フ
レーム数Fnを示す情報DF0a,DF0bが入力され
る(ステップS82)。
【0159】次に、上記書き込み待ち時間Twが、画像
データ合成周期Pcmpを0.5倍した値と比較される
(ステップS93)。つまり、以下の式(F)が満たさ
れるか否かの判定が行われる。 Tw≧Pcmp …(F) 上記(F)式が満たされる場合は、上記復号化フレーム
数決定手段85では、復号化画像フレーム数を1つだけ
増加させる処理が行われる(ステップS94)。一方、
上記(F)式が満たされない場合は、上記復号化フレー
ム数Fnが1だけ減少させる処理が行われる(ステップ
S95)。そして、上記ステップS93〜S95の処理
により得られた復号化画像フレーム数Fnを示す情報
が、更新したフレーム数情報DF1a,DF1bとして
上記各復号化器81a,81bに出力される(ステップ
S96)。
【0160】上記各復号化器81a,81bでは、この
ようにして更新された最新の復号化フレーム数Fnに基
づいて、各符号化画像オブジェクトデータE1,E2の
復号化処理が行われる。なお、上記復号化器81a及び
81bでは、実施の形態2の復号化器61a及び61b
と全く同様に、復号化処理の対象となるフレームの間引
く処理、及び符号化画像オブジェクトデータの復号化処
理が行われる。
【0161】このように本実施の形態3では、画像デー
タ合成手段で合成された合成データをバッファに書き込
むための待ち時間に基づいて、復号化器における符号化
画像オブジェクトデータの復号化画像フレーム数を決定
するため、画像出力装置の画像データ合成手段の処理能
力に応じた表示が可能となり、またバッファ83におけ
るオーバーフローまたはアンダーフローを回避すること
ができる。
【0162】なお、本実施の形態3では、復号化フレー
ム数決定手段85によるステップS93の処理では、画
像データ合成手段からの合成データをバッファに書き込
む際のための待ち時間と比較する閾値として、合成周期
Pcmpを用いているが、上記待ち時間と比較される閾
値はこれに限るものではなく、任意の定数を用いてもよ
い。ただし、本実施の形態では、上記閾値を合成周期P
cmpとしているのは、待ち時間Twが合成周期Pcm
pよりも小さい場合は、画像データ合成手段及び画像表
示手段における処理に時間がかかっているため、バッフ
ァのオーバーフローが起こる可能性があり、待ち時間T
wが合成周期Pcmpよりも大きい場合は、画像データ
合成手段及び画像表示手段における処理に必要な時間が
復号化に必要な時間よりも短いため、バッファのアンダ
ーフローを起こす可能性があるからである。
【0163】(実施の形態4)図13は、本発明の実施
の形態4による画像出力装置を説明するためのブロック
図である。本実施の形態4の画像出力装置140は、上
記実施の形態2における、復号化器における単位時間当
たりの復号化画像フレーム数Fnを、各フレームに対応
する設定表示時刻Toutと表示予定時刻Tとの比較結
果に基づいて変更する復号化フレーム数決定手段65に
代えて、復号化器における単位時間当たりの復号化画像
フレーム数を、各フレームに対応する設定表示時刻To
utと表示予定時刻Tとの比較結果だけでなく、画像デ
ータ合成手段からバッファに合成データが書き込まれる
際の待ち時間にも基づいて変更する復号化フレーム数決
定手段105を備えたものである。従って、本画像出力
装置140を構成する分離器111,復号化器101a
及び101b,画像データ合成手段102,バッファ1
03,画像表示装置104,及び制御手段106はそれ
ぞれ、上記実施の形態3における分離器81,復号化器
81a,81b,画像データ合成手段82,バッファ8
3,画像表示装置84,及び制御手段86と全く同一構
成となっている。
【0164】次に動作について説明する。なお、本実施
の形態4の画像出力装置140の動作は、上記復号化画
像フレーム数決定手段105の動作以外は実施の形態3
の画像出力装置130と全く同一であるため、以下の説
明では、上記復号化画像フレーム数決定手段105に関
連する動作についてのみ説明する。
【0165】図14は、上記復号化フレーム数決定手段
105の動作を説明するためのフローチャートであり、
この復号化画像フレーム数決定手段105の動作は、図
14に示すフローチャートに従って行われる。すなわ
ち、上記復号化フレーム数決定手段105では、まず、
画像データ合成手段102からバッファ103へ合成デ
ータCdが出力されるタイミング情報DWに基づいて、
バッファ103への合成データの書き込みの際の待ち時
間Twが算出される(ステップS111)。
【0166】続いて、上記決定手段105には、バッフ
ァ103に格納されている設定表示時刻(つまりバッフ
ァ内の各合成データCdを表示すべき時刻)Toutを
示す情報DToutが入力され(ステップS112)、
制御手段106からの表示予定時刻Tを示す情報DTr
が入力され(ステップS113)、さらに各復号化器1
01a,101bから復号化画像フレーム数Fnを示す
情報DF0a,DF0bが入力される(ステップS11
4)。
【0167】次に、上記決定手段105では、上記書き
込み待ち時間Twが、画像データ合成周期Pcmpを
0.5倍した値と比較される(ステップS115)。つ
まり、以下の式(F)が満たされるか否かの判定が行わ
れる。 Tw≧Pcmp …(F) 上記(F)式が満たされる場合は、上記復号化フレーム
数決定手段115では、復号化画像フレーム数を1つだ
け増加させる処理が行われる(ステップS115a)。
一方、上記(F)式が満たされない場合は、上記復号化
フレーム数Fnを1だけ減少させる処理が行われる(ス
テップS115b)。
【0168】次に、バッファ103から供給された設定
表示時刻Toutのうちで最小のもの(STout)と
表示予定時刻Tとの差分を指標値として、この指標値
が、画像データ合成周期Pcmpを0.5倍した値と比
較される(ステップS116)。つまり、以下の式
(D)が満たされるか否かの判定が行われる。 STout−T≧0.5×Pcmp …(D)
【0169】上記(D)式が満たされる場合は、上記復
号化フレーム数決定手段105では、復号化画像フレー
ム数を1つだけ増加させる処理が行われる(ステップS
116a)。一方、上記(D)式が満たされない場合
は、表示予定時刻Tから、バッファ103から供給され
た設定表示時刻Toutのうちで最大のもの(LTou
t)を引き算して得られる値を指標値として、この指標
値が、合成周期Pcmpを0.5倍して得られると比較
される(ステップS116b)。つまり、以下の式
(E)が満たされるか否かの判定が行われる。 T−LTout≧0.5×Pcmp …(E) 上記(E)式が満たされる場合には、上記復号化フレー
ム数Fnを1だけ減少させる処理が行われる(ステップ
S116c)。一方、上記(E)式が満たされない場合
は、各復号化器101a,101bから入力された情報
DF0a,DF0bが示す復号化画像フレーム数Fnの
更新は行わない。そして、上記ステップS115,S1
15a〜S115c,S116,S116a〜S116
cの処理により得られた復号化フレーム数Fnを示す情
報が、更新したフレーム数情報DF1a,DF1bとし
て上記各復号化器101a,101bに出力される(ス
テップS117)。
【0170】上記各復号化器101a,101bでは、
このようにして更新された最新の復号化フレーム数Fn
に基づいて、符号化画像オブジェクトデータの復号化処
理が行われる。なお、上記復号化器101a及び101
bでは、実施の形態2の復号化器61a及び61bと全
く同様に、復号化処理の対象となるフレームの間引く処
理、及び符号化画像オブジェクトデータの復号化処理が
行われる。
【0171】このように本実施の形態4では、合成デー
タCdをバッファ103に書き込む際の待ち時間Twだ
けでなく、バッファ103に格納されている合成データ
Cdを表示すべき時刻(設定表示時刻)Toutと装置
の処理能力により決まる表示予定時間Tとの比較結果に
基づいて、復号化器101a,101bにおける単位時
間当たりの復号化画像フレーム数Fnを決定するので、
バッファ103のオーバーフローまたはアンダーフロー
を発生させることなく、画像出力装置を構成する画像デ
ータ合成手段102及び画像表示手段104の処理能力
に応じた表示が可能となる。
【0172】なお、本実施の形態4では、復号化フレー
ム数決定手段105によるステップS115の処理で
は、画像データ合成手段からの合成データをバッファに
書き込む際のための待ち時間Twと比較する閾値とし
て、合成周期Pcmpを用いているが、上記待ち時間と
比較される閾値はこれに限るものではなく、任意の定数
を用いてもよい。ただし、本実施の形態4にて上記閾値
を合成周期Pcmpとしている理由は、上述した実施の
形態3で上記閾値を合成周期Pcmpとしている理由と
同一である。
【0173】また、本実施の形態4においても、復号化
フレーム数決定手段105によるステップS116aあ
るいはS116bの処理では、最小設定表示時刻STo
utと表示予定時刻Tの差分、あるいは表示予定時刻T
と最大設定表示時刻LToutの差分を、閾値としての
合成周期Pcmpの0.5倍と比較するようにしている
が、上記差分と比較される閾値は合成周期Pcmpの
0.5倍に限るものではなく、任意の定数を用いてもよ
い。ただし、本実施の形態4にて上記閾値を合成周期P
cmpの0.5倍としている理由は、上述した実施の形
態2で上記閾値を合成周期Pcmpの0.5倍としてい
る理由と同一である。
【0174】また、本実施の形態2,3,4において
は、各符号化画像オブジェクトデータの復号化フレーム
数Fnが等しい場合について示したが、これに限るもの
ではなく、各符号化画像オブジェクトデータの復号化フ
レーム数Fnが異なる場合には、各符号化画像オブジェ
クトデータに対してそれぞれ復号化フレーム数決定手段
を設け、各符号化オブジェクトデータ毎に別々に復号化
画像フレーム数Fnを決定するようにしてもよい。
【0175】さらに、本実施の形態2,3,4において
も、バッファとして、4フレーム分の合成データを格納
するものを示したが、バッファの構成はこれに限るもの
ではなく、さらに多くのフレーム分の合成データを格納
可能な構成であってもよい。また、本実施の形態2,
3,4においても、画像出力装置として、第1,第2の
物体に対応する復号化器を有し、画像データ合成手段で
は、2つの物体に対応する復号化データを合成するもの
を示したが、画像出力装置の構成はこれに限るものでは
ない。例えば、上記画像出力装置は、3つ以上の任意の
数の物体に対応する復号化器を有し、任意の数の復号化
データを合成して得られる合成データを再生データとし
て出力する構成としてもよい。また、上記実施の形態1
ないし4では、画像出力装置として、シーンを構成する
各物体に対応する復号化器を有するものを示したが、画
像出力装置は、1つの復号化器により、シーンを構成す
る各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを時
分割処理により復号化するものでもよい。さらに画像出
力装置は、シーンを構成する複数の物体の数より少ない
数の復号化器により、該複数の物体に対応する符号化画
像オブジェクトデータの復号化処理を適宜分担して行う
ものでもよい。例えば、5つの物体に対応する符号化画
像オブジェクトデータの復号化処理を、2つの復号化器
より分担して行い、この際、1つの復号化器では、2つ
の物体に対応する符号化画像オブジェクトデータの復号
化処理を行い、他の復号化器では、3つの物体に対応す
る符号化画像オブジェクトデータの復号化処理を行うよ
うにしてもよい。さらに、本実施の形態2,3,4で
は、画像出力装置としてハードウェアで実現したものを
示したが、上記画像出力装置は、ハードウェアではなく
ソフトウエアにより実現することも可能である。
【0176】例えば、上記実施の形態2,3,4の画像
出力装置を構成する復号化器、画像データ合成手段、画
像表示手段、復号化画像フレーム数決定手段及び制御手
段は、これらの機能をCPU(中央演算処理装置)が行
うようプログラミングしたソフトウェアプログラムを用
いて、コンピュータシスタムにおいて実現することも可
能である。
【0177】このようなソフトウェアにより上記各実施
の形態2,3,4の画像出力装置120,130,14
0を実現した場合でも、本実施の形態2,3,4と全く
同様の結果が得られる。なお、上記ソフトウェアプログ
ラムは例えばフロッピーディスクや光ディスク、ICカ
ード、ROMカセット等の記憶媒体に格納することが可
能である。
【0178】以下、上記各実施の形態の画像出力装置に
よる処理をソフトウエアにより実現するための、独立し
たコンピュータシステムについて簡単に補足説明をす
る。図15は、上記コンピュータシステムを説明するた
めの図であり、図15(a)は、フロッピーディスクの正
面からみた外観、断面構造、及びフロッピーディスク本
体を示し、図15(b)は、該フロッピーディスク本体の
物理フォーマットの例を示している。
【0179】上記フロッピーディスクFDは、上記フロ
ッピーディスク本体DをフロッピーディスクケースFC
内に収容した構造となっており、該フロッピーディスク
本体Dの表面には、同心円状に外周からは内周に向かっ
て複数のトラックTrが形成され、各トラックTrは角
度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、
上記プログラムを格納したフロッピーディスクFDで
は、上記フロッピーディスク本体Dは、その上に割り当
てられた領域(セクタ)Seに、上記プログラムとして
のデータが記録されたものとなっている。また、図15
(c)は、フロッピーディスクFDに対する上記プログラ
ムの記録、及びフロッピーディスクFDに格納したプロ
グラムを用いたソフトウエアによる画像処理を行うため
の構成を示している。
【0180】上記プログラムをフロッピーディスクFD
に記録する場合は、コンピュータシステムCsから上記
プログラムとしてのデータを、フロッピーディスクドラ
イブFDDを介してフロッピーディスクFDに書き込む。
また、フロッピーディスクFDに記録されたプログラム
により、上記画像出力装置をコンピュータシステムCs
中に構築する場合は、フロッピーディスクドライブFDD
によりプログラムをフロッピーディスクFDから読み出
し、コンピュータシステムCsにロードする。
【0181】なお、上記説明では、データ記憶媒体とし
てフロッピーディスクを用いて説明を行ったが、光ディ
スクを用いても上記フロッピーディスクの場合と同様に
ソフトウェアによる画像出力処理を行うことができる。
また、データ記憶媒体は上記光ディスクやフロッピーデ
ィスクに限るものではなく、ICカード、ROMカセッ
ト等、プログラムを記録できるものであればどのような
ものでもよく、これらのデータ記録媒体を用いる場合で
も、上記フロッピーディスク等を用いる場合と同様にソ
フトウェアによる画像出力処理を実施することができ
る。
【0182】(実施の形態5)図19は、本実施の形態
5によるオブジェクト合成装置を説明するためのブロッ
ク図である。この実施の形態5のオブジェクト合成装置
150は、1シーンを構成する複数の物体(オブジェク
ト)に対応する画像オブジェクトデータ(以下、オブジ
ェクトデータともいう。)とともに、補助情報として、
これらのオブジェクトデータを合成するための合成情報
S151及び各オブジェクトに関するサイド情報S15
2を含むプログラム情報を受け、これらのオブジェクト
からなる合成画像(シーン)に対応する画像データS1
71を表示部(図示せず)あるいは記録媒体(図示せ
ず)に出力する構成となっている。
【0183】なお、上記合成情報S151は、具体的に
はMPEG4に準拠したシーン記述言語により表される
シーン記述データ(図28参照)である。上記サイド情
報S152は、MPEG4に準拠したオブジェクトデス
クリプタ(図29参照)である。また、ここでは、説明
の都合上、複数のオブジェクトデータは、第1,第2の
画像オブジェクトデータD161,D162とする。す
なわち、このオブジェクト合成装置150は、上記合成
情報S151を格納する合成情報メモリ151と、上記
サイド情報S152を格納するサイド情報メモリ152
と、上記合成情報メモリ151に格納した合成情報に基
づいて、オブジェクト毎に、対応するオブジェクトデー
タが繰り返し再生を要するものであるか否かを判定し、
判定結果を示す制御信号S154を出力する判定手段1
53とを有している。ここで、上記サイド情報メモリ1
52は、入力されたサイド情報S152だけでなく、更
新された各オブジェクトに対応するフレーム更新周期の
情報S155を格納する構成となっている。
【0184】また、このオブジェクト合成装置150
は、入力された第1,第2の画像オブジェクトデータD
161,D162を、合成情報メモリ151における合
成情報S151に基づいて合成して、合成画像データS
171を出力する合成手段155を有している。この合
成手段155は、あらかじめ、この合成手段のデータ処
理能力などから決定されたフレーム更新周期を、合成画
像のフレーム更新周期とする構成となっている。なお、
合成画像のフレーム更新周期には、サイド情報メモリ1
52における更新周期情報S157が示すフレーム更新
周期を用いることもできる。
【0185】また、このオブジェクト合成装置150
は、上記判定手段153から出力される制御信号S15
4に応じて、サイド情報メモリ152における、判定手
段153での判定対象となるオブジェクト(対象オブジ
ェクト)のフレーム更新周期情報(T_obj)S15
5と、合成手段105からの合成画像のフレーム更新周
期情報(T_cmp)S156とを用いて、対象オブジ
ェクトのフレーム更新周期を更新する周期更新処理を行
う周期情報更新手段154を有している。このオブジェ
クト合成装置150では、この周期情報更新手段154
にて更新されたオブジェクトフレーム更新周期はサイド
情報メモリ152に格納されるようになっている。
【0186】次に動作について説明する。図19に示す
ように、本実施の形態5のオブジェクト合成装置150
には、記録媒体あるいは伝送媒体等から、合成情報S1
51、サイド情報S152、第1,第2のオブジェクト
データD161,D162が入力される。これらの情報
は、その全て又は一部が多重化された信号として入力さ
れるものであっても、それぞれの信号が別途入力される
ものであってもよい。すると、上記合成情報S151は
合成情報メモリ151に、サイド情報S152はサイド
情報メモリ102に格納される。また、第1,第2のオ
ブジェクトデータD161,D162は合成手段155
に入力される。
【0187】上記合成情報S151は図28に示すシー
ン記述データであり、各オブジェクトに対する繰り返し
再生の要否を示すLOOPフラグを含んでいる。ここで
は、第1のオブジェクトデータ(OD_ID=10)D
161のLOOPフラグは、「TRUE」であり、この
オブジェクトは繰り返し再生されるものである。第2の
オブジェクトデータ(OD_ID=20)D162のL
OOPフラグは、「FALSE」であり、このオブジェ
クトは、繰り返し再生ではなく、通常再生されるもので
ある。また、サイド情報は、図29に示すオブジェクト
デスクリプタであり、各オブジェクトのフレーム更新周
期を示すCU持続時間の記述が含まれている。第1のオ
ブジェクト(OD_ID=10)のフレーム更新周期は
100ミリ秒であり(図29(a)参照)、第2のオブジ
ェクト(OD_ID=20)のフレーム更新周期は80
ミリ秒である(図29(b)参照)。
【0188】上記判定手段153では、合成情報メモリ
151に格納されている合成情報S151に基づいて、
これに含まれるLOOPフラグS153の解析が行わ
れ、判定対象となるオブジェクトが繰り返し再生を要す
るものであるか否かが判定される。この判定の結果、対
象オブジェクトが繰り返し再生を要するものである場合
には、制御信号S154が周期情報更新手段154に出
力される。図28に示す合成情報(シーン記述データ)
では、第1のオブジェクトは繰り返し再生を要するもの
となっているので、判定手段153から周期情報更新手
段154に制御信号S154が出力される。これに対し
て第2のオブジェクトは、繰り返し再生を要しないもの
であり、判定手段153はこのオブジェクトに対応する
制御信号S154を出力しない。
【0189】次に、周期情報更新手段154では、判定
手段153より制御信号S154が入力されたときの
み、対応するオブジェクトデータのフレーム更新周期を
更新する処理(図20参照)が行われる。従って、第1
のオブジェクトに対しては、フレーム更新周期を更新す
る処理が行われ、第2のオブジェクトに対しては、フレ
ーム更新周期を更新する処理が行われない。
【0190】以下、上記周期情報更新手段154におけ
る周期更新処理について、図20のフローに従って詳し
く説明する。まず、周期情報更新手段154には、合成
手段155から、本オブジェクト合成装置における、合
成画像のフレーム更新周期(T_cmp)S156が入
力される(ステップS201)。続いて、周期情報更新
手段154には、サイド情報メモリ152から、対象オ
ブジェクトのフレーム更新周期(T_obj)S155
が入力される(ステップS202)。続くステップS2
03からステップS206では、周期情報更新手段15
4にて、合成画像フレーム更新周期(T_cmp)と、
対象オブジェクトのフレーム更新周期(T_obj)と
に基づいて、対象オブジェクトのフレーム更新周期を更
新する処理が行われる。
【0191】この処理では、対象オブジェクトのフレー
ム更新周期として、合成画像フレーム更新周期(T_c
mp)の倍数値のうち、対象オブジェクトのフレーム更
新周期(T_obj)以上であって最小の値が選択され
る。まず、変数nの初期値が「1」に設定される(ステ
ップS203)。そしてオブジェクトのフレーム更新周
期(T_obj)の値と、合成画像フレーム更新周期
(T_cmp)をn倍した値とが比較される(ステップ
S204)。後者が前者以上である場合には、周期(T
_obj)の値が周期(T_cmp)のn倍の値に変更
される(ステップS206)。一方、後者が前者に満た
ない場合には、変数nの値に値1が加えられ(ステップ
S205)、その後、上記ステップS204におけるフ
レーム更新周期の比較処理が行われる。
【0192】例えば、nが初期値1である場合は、周期
(T_obj)と周期(T_cmp)とが比較され、周
期(T_cmp)が周期(T_obj)以上であれば、
周期(T_obj)が周期(T_cmp)に変更され
る。一方、周期(T_cmp)が周期(T_obj)未
満であれば、ステップS205,及びその後続のステッ
プS204では、周期(T_obj)と、周期(T_c
mp)の2倍とが比較される。なお、ステップS204
及びステップS205の処理は、周期(T_cmp)の
n倍が周期(T_obj)以上となるまで繰り返され
る。そして、周期(T_obj)の値が周期(T_cm
p)のn倍の値に変更された後(ステップS206)、
変更された周期(T_obj)の値がサイド情報メモリ
152に格納される(ステップS207)。これにより
周期情報更新手段104による周期更新処理は終了す
る。
【0193】次に上記周期(T_cmp)が150ミリ
秒、周期(T_obj)が100ミリ秒である場合(図
21参照)における、周期情報更新手段154による周
期更新処理について説明する。この場合、周期情報更新
手段154には、ステップS201にて、合成画像フレ
ーム更新周期(T_cmp)として150ミリ秒が入力
され、ステップS202にて、オブジェクトのフレーム
更新周期(T_obj)として、100ミリ秒が入力さ
れる。
【0194】変数nが初期値「1」に設定されていると
きには、周期(T_cmp)の値「150」は周期(T
_obj)の値「100」により大きいので、ステップ
204での比較の結果、周期(T_obj)の値が周期
(T_cmp)を1倍した値「150」に変更され、こ
の値がサイド情報メモリ152に格納される。なお、図
21では、オブジェクトのフレーム更新周期(T_ob
j)の初期値「100ミリ秒」と、更新後の値である処
理結果「150ミリ秒」が示されている。
【0195】次に上記周期(T_cmp)が75ミリ
秒、周期(T_obj)が100ミリ秒である場合(図
22参照)における、周期情報更新手段154による周
期更新処理について説明する。この場合、周期情報更新
手段154には、ステップS201にて、合成画像フレ
ーム更新周期(T_cmp)として75ミリ秒が入力さ
れ、ステップS202にて、オブジェクトのフレーム更
新周期(T_obj)として、100ミリ秒が入力され
る。
【0196】変数nが初期値「1」に設定されていると
きには、周期(T_cmp)の値「75」は周期(T_
obj)の値「100」より小さいので、変数nの値が
「2」にインクリメントされる(ステップS205)。
変数nが値「2」に設定されているときには、周期(T
_cmp)の2倍の値「150(=75×2)」は周期
(T_obj)の値「100」より大きいので、周期
(T_obj)の値が、周期(T_cmp)を2倍した
値「150」に変更され、この値がサイド情報メモリ1
52に格納される。なお、図22では、オブジェクトの
フレーム更新周期(T_obj)の初期値「100ミリ
秒」と、更新後の値である処理結果「150ミリ秒」が
示されている。
【0197】このようにして周期情報更新手段154に
て、各オブジェクトのフレーム更新周期が更新される
と、合成手段155では、複数のオブジェクトデータか
らなる合成画像のデータとして、フレーム更新周期が1
50ミリ秒である合成画像に対応する再生データが得ら
れる。
【0198】上記判定手手段での判定対象となるオブジ
ェクト(対象オブジェクト)が第1のオブジェクトのよ
うに繰り返し再生を要するものである場合、上記のよう
に、オブジェクト合成装置におけるフレーム更新周期の
整数倍の周期をもって、対象オブジェクトのフレーム更
新処理が行われることとなるので、図31に示したよう
な対象オブジェクトのフレームスキップが発生せず、合
成画像を滑らかで違和感の少ないものとすることができ
る。これに対して、第2のオブジェクトのように、対象
オブジェクトが繰り返し再生を要しないものである場合
には、図19における判定手段153からの制御信号S
154が出力なされないことから、この対象オブジェク
トは、合成画像のフレーム更新周期でもってフレーム更
新処理が行われることとなる。このため、このオブジェ
クトについては図31に示したようにフレームスキップ
は発生するが、音声データ等との同期を保持しつつ画像
表示が行われることとなる。
【0199】このように本実施の形態1のオブジェクト
合成装置では、合成情報メモリ151に格納された合成
情報に基づいて、判定対象となるオブジェクトがオブジ
ェクトデータの繰り返し再生を要するものであるか否か
を判定する判定手段153を備え、繰り返し再生を要す
るオブジェクトのフレーム更新周期の値を、合成画像の
フレーム更新周期の倍数値であってオブジェクトのフレ
ーム更新周期以上の値に変更するようにしたので、繰り
返し再生を要するオブジェクトに対してはフレームスキ
ップの発生を抑制して、動くの滑らかな表示を行うこと
ができ、繰り返し再生を要しないオブジェクトに対して
は、他のオブジェクトのフレーム更新周期と同期した表
示を行うとができる。これによりいずれのオブジェクト
に対しても、適切な合成処理を行うことが可能となる。
【0200】(実施の形態6)図23は本発明の実施の
形態6によるオブジェクト合成装置を説明するためのブ
ロック図である。この実施の形態6のオブジェクト合成
装置160は、実施の形態5のオブジェクト合成装置1
50における周期情報更新手段154に代えて、該周期
情報更新手段154による周期設定処理とは異なる周期
更新処理を行う周期情報更新手段164を備えたもので
ある。このオブジェクト合成装置160におけるその他
の構成は、実施の形態5のオブジェクト合成装置150
と同一である。ここで上記周期情報更新手段164は、
合成画像のフレーム更新周期(T_cmp)の倍数値の
うちの、判定対象となるオブジェクトのフレーム更新周
期(T_obj)以上であって最小のもの(第1の候補
値)と、上記倍数値のうちの、対象オブジェクトのフレ
ーム更新周期(T_obj)未満であって最大のもの
(第2の候補値)とを比較し、判定対象となるオブジェ
クトのフレーム更新周期(T_obj)を、上記第1,
第2の候補値のうちの上記周期(T_obj)により近
いものに変更する構成となっている。
【0201】次に動作について説明する。このオブジェ
クト合成装置160では、実施の形態5と同様に、合成
情報S151は合成情報メモリ151に格納され、サイ
ド情報S152はサイド情報メモリ152に格納され
る。そして、判定手段153では、判定対象となるオブ
ジェクトがオブジェクトデータの繰り返し再生を要する
ものであるか否かの判定が行われる。この判定の結果、
対象オブジェクトが繰り返し再生を要するものである場
合のみ、周期情報更新手段164では、該対象オブジェ
クトに対するフレーム更新周期を変更する処理が行われ
る。
【0202】図24(a)は、 周期情報更新手段164に
よる処理のフローを示している。周期情報更新手段16
4には、合成画像のフレーム更新周期(T_cmp)が
入力され(ステップS600a)、上記判定対象となる
オブジェクト(対象オブジェクト)のフレーム更新周期
(T_obi)が入力される(ステップS600b)。
なお、ステップ600a及びステップS600bの処理
は、実施の形態1のステップS201及びステップS2
02の処理と同一である。
【0203】続いて、周期情報更新手段164では、合
成画像のフレーム更新周期(T_cmp)及び対象オブ
ジェクトのフレーム更新周期(T_obi)に基づい
て、対象オブジェクトのフレーム更新周期(T_ob
i)を変更する周期情報更新処理が行われる(ステップ
S600c)。その後は、変更された対象オブジェクト
のフレーム更新周期(T_obi)がサイド情報メモリ
152に格納される(ステップS600d)。この後
は、合成手段155では、実施の形態5と同様に、サイ
ド情報メモリ152に格納されたフレーム更新周期を用
いて、各オブジェクトデータを合成する処理が行われ
る。また、繰り返しを要しないオブジェクトに対して
は、実施の形態5と同様、上記のようなオブジェクトの
フレーム更新周期を更新する処理は行わずに、従来の合
成装置と同様なオブジェクトデータの合成処理が行われ
る。
【0204】以下、上記ステップ600cにおける周期
情報更新処理について詳述する。上記実施の形態5にお
ける周期情報更新処理では、合成画像のフレーム更新周
期(T_cmp)の倍数値のうちの、対象オブジェクト
のフレーム更新周期(T_obj)値以上であって最小
の値を置換周期として求め、対象オブジェクトのフレー
ム更新周期(T_obj)を、この置換周期に変更して
いる。これに対し、本実施の形態6の周期情報更新処理
では、合成画像のフレーム更新周期(T_cmp)の倍
数値のうちの、対象オブジェクトのフレーム更新周期
(T_obj)以上であって最小のもの(第1の候補
値)と、上記倍数値のうちの、対象オブジェクトのフレ
ーム更新周期(T_obj)未満であって最大のもの
(第2の候補値)とを求め、対象オブジェクトのフレー
ム更新周期(T_obj)を、上記第1,第2の候補値
のうちの上記周期(T_obj)により近いものに変更
している。
【0205】図25は、この周期情報更新処理のフロー
を示している。まず、上記周期情報更新手段164で
は、変数nの値が初期化されて「1」とされる(ステッ
プS601)。次に、当該合成装置のフレーム更新周期
である(T_cmp)のn倍の値が、処理対象であるオ
ブジェクトのフレーム更新周期である(T_obj)か
ら減算され、第1の減算結果(d_1)が取得される
(ステップS602)。またこの時、変数pの値とし
て、上記変数nの値が設定される。
【0206】続いて、変数nの値を1だけインクリメン
トする処理が行われた後(ステップS603)、周期
(T_cmp)のn倍の値が周期(T_obj)の値以
上であるか否かが判定される(ステップS604)。こ
の判定の結果、周期(T_cmp)のn倍の値が周期
(T_obj)の値以上でないときは、ステップS60
2〜S604の処理が再度行われることとなる。一方、
ステップS604での判定の結果、周期(T_cmp)
のn倍の値が周期(T_obj)の値以上であるとき
は、周期(T_cmp)のn倍の値から周期(T_ob
j)の値が減算されて第2の減算結果(d_2)が取得
される(ステップS605)。この時、変数qの値が変
数nの値に設定される。
【0207】その後、上記第1の減算結果(d_1)と
第2の減算結果(d_2)との比較が行われる(ステッ
プS606)。この比較の結果、上記第2の減算結果
(d_2)が第1の減算結果(d_1)以上であると
き、変数Nの値が上記変数pの値に設定される(ステッ
プS607)。一方,上記比較結果、上記第2の減算結
果(d_2)が第1の減算結果(d_1)未満であると
き、変数Nの値が上記変数qの値に設定される(ステッ
プS608)。そして、上記ステップS607あるいは
ステップS608に続いて、ステップ607またはステ
ップ608で得られた変数Nを用いて、対象オブジェク
トのフレーム更新周期(T_obj)が、合成画像のフ
レーム更新周期(T_cmp)のN倍の値に変更される
(ステップS609)。
【0208】次に上記周期(T_cmp)が75ミリ
秒、周期(T_obj)の初期値が100ミリ秒である
場合(図24(b)参照)における、周期情報更新手段1
64による周期更新処理について説明する。この場合、
周期情報更新手段164には、ステップS600aに
て、合成画像フレーム更新周期(T_cmp)として7
5ミリ秒が入力され、ステップS600bにて、オブジ
ェクトのフレーム更新周期(T_obj)として、10
0ミリ秒が入力される。そして、周期情報更新手段16
4では、これらの値に基づいてオブジェクトのフレーム
更新周期(T_obj)が更新される。すなわち、上記
ステップS601では変数nが「1」に設定され、ステ
ップS602では、周期(T_obj)の値「100」
から、周期(T_cmp)の値「75」の1倍が減算さ
れ、第1の減算結果(d_1)の値「25」が得られ
る。また、このとき変数pの値は、nの値「1」に設定
される。
【0209】続くステップS603では、変数nの値は
「1」から「2」にインクリメントされ、ステップS6
04では、周期(T_obj)の値「100」と、周期
(T_cmp)の値「75」の2倍「150」とが比較
される。この場合、周期(T_cmp)の値の2倍は、
周期(T_obj)の値より大きいので、ステップS6
05にて、周期(T_cmp)の値の2倍「150」か
ら、周期(T_obj)の値「100」が減算され、減
算結果(d_2)の値「50」が得られる。また、この
とき変数qの値は、変数nの値「2」に設定される。
【0210】ステップS606では、第1の減算結果
(d_1)と第2の減算結果(d_2)とが比較され
る。この場合、第2の減算結果(d_2)の値「50」
が、第1の減算結果(d_1)の値「25」より大きい
ので、ステップS607にて、変数Nの値は変数pの値
「1」に設定される。そして、ステップS609では、
周期(T_obj)の値が、周期(T_cmp)の値
「75」の1倍の値「75」に設定される。図24(b)
には、上記周期情報更新手段による周期(T_obj)
の更新結果の値が処理結果「75ミリ秒」として示され
ている。
【0211】図24(b)に示す実施の形態6における周
期情報更新処理と、図22に示す実施の形態5の周期情
報更新処理とを比較すると、対象オブジェクトのフレー
ム更新周期(T_obj)の初期値が同じである場合、
実施の形態5ではフレーム更新周期(T_obj)の値
として「150」が得られるのに対して、本実施の形態
6では、フレーム更新周期の値として「75」が得られ
ることが分かる。従って、本実施の形態6では、実施の
形態5に比べて、対象オブジェクトのフレーム更新周期
の更新前後での周期の変動を小さく抑えることができ
る。
【0212】つまり、実施の形態5では、周期(T_o
bj)の値は、周期更新処理前後で、「100ミリ秒」
から「150ミリ秒」に変化しており、その変動量は5
0ミリ秒である。一方、本実施の形態6では、周期(T
_obj)の値は、周期更新処理前後で、「100ミリ
秒」から「75ミリ秒」に変化しており、その変動量は
25ミリ秒である。
【0213】このように本実施の形態6のオブジェクト
合成装置では、合成情報メモリ151に格納された合成
情報に基づいて、判定対象となるオブジェクトが、オブ
ジェクトデータの繰り返し再生を要するものであるか否
かを判定する判定手段153を備え、繰り返し再生を要
するオブジェクトのフレーム更新周期の値を、合成画像
のフレーム更新周期の倍数値であってオブジェクトのフ
レーム更新周期に最も近い値に変更するようにしたの
で、実施の形態5と同様、繰り返し再生を要するオブジ
ェクトに対してはフレームスキップの発生を抑制し、繰
り返し再生を要しないオブジェクトに対しては他のオブ
ジェクトのフレーム更新周期と同期した表示を行うこと
ができるという効果に加えて、繰り返し再生を要するオ
ブジェクトのフレーム更新周期の、更新前後の変動量を
小さく抑えることができる効果がある。
【0214】なお、実施の形態5及び6では、オブジェ
クト合成装置として、2つのオブジェクトに対応する画
像データを合成するものを示したが、オブジェクト合成
装置は、3つ以上のオブジェクトに対応する画像データ
を合成するものであってもよく、この場合も、上記各実
施の形態と同様の周期情報更新処理が行われる。また、
実施の形態5及び6では、オブジェクト合成装置とし
て、対象オブジェクトのフレーム更新周期を更新するか
否かを、合成情報(シーン記述データ)中に記述された
LOOPフラグを用いて判断するものを示しているが、
対象オブジェクトのフレーム更新周期を更新するか否か
の判定は、その他のフラグに基づいて行うようにしても
よい。例えば、MPEG4のオブジェクト符号化方式に
おける補助情報(プログラム情報)を、各オブジェクト
に対応する、そのフレーム更新周期を更新可能か否かを
示す更新許可フラグを含むものとし、この更新許可フラ
グに基づいて、対応するオブジェクトのフレーム更新周
期の変更を行うか否かを判定するようにしてもよい。
【0215】また、上記実施の形態5,6では、合成情
報(シーン記述データ)を、各オブジェクトの表示に関
する情報(LOOPフラグ)を含むものとし、対象オブ
ジェクトのフレーム更新周期を更新するか否かの判定
を、合成情報(シーン記述データ)から得られるLOO
Pフラグに基づいて行っているが、各オブジェクトの表
示に関する情報(LOOPフラグ)は、サイド情報に記
述するようにしてもよい。この場合、周期情報の更新を
行うか否かの判定は、サイド情報から得られるLOOP
フラグに基づいて行われることとなる。
【0216】図26は、本発明の実施の形態7によるオ
ブジェクト合成装置を説明するためのブロック図であ
る。この実施の形態7のオブジェクト合成装置170
は、サイド情報に記述された各オブジェクトの表示に関
する情報(LOOPフラグ)に基づいて、対象オブジェ
クトのフレーム更新周期を更新するか否かの判定を行う
点で、上記実施の形態5のオブジェクト合成装置150
と異なっている。
【0217】つまり、実施の形態7のオブジェクト合成
装置170は、実施の形態5のオブジェクト合成装置1
50における判定手段153に代えて、サイド情報メモ
リ152から各オブジェクトの表示に関する情報(LO
OPフラグ)を取得し、判定対象となるオブジェクトが
フレーム更新周期の更新を要するものであるか否かを判
定し、判定の結果を制御信号S154として周期情報更
新手段154に出力する判定手段173を備えたもので
ある。そしてこのオブジェクト合成装置170のその他
の構成は、実施の形態5のオブジェクト合成装置150
と同一となっている。
【0218】このような構成の実施の形態7のオブジェ
クト合成装置においても、判定手段173では、サイド
情報メモリ152に格納されたサイド情報S752に基
づいて、判定対象となるオブジェクトがオブジェクトデ
ータの繰り返し再生を要するものであるか否かが判定さ
れ、繰り返し再生を要するオブジェクトのフレーム更新
周期の値が、合成画像のフレーム更新周期の倍数値であ
ってオブジェクトのフレーム更新周期以上の値に変更さ
れる。これにより、繰り返し再生を要するオブジェクト
に対してはフレームスキップの発生を抑制して、動くの
滑らかな表示を行うことができ、繰り返し再生を要しな
いオブジェクトに対しては、他のオブジェクトのフレー
ム更新周期と同期した表示を行うことができる。これに
よりいずれのオブジェクトに対しても、適切な合成処理
を行うことが可能となる。
【0219】なお、上記実施の形態5ないし7では、各
オブジェクトに対応するフレーム更新周期を示す情報
(周期更新情報)としてCU持続時間がサイド情報に記
述されている場合について説明したが、該周期更新情報
はサイド情報に記述する場合に限るものではなく、この
周期更新情報はプログラム情報内に格納されていればよ
い。例えば、合成情報(シーン記述情報)に格納されて
いてもよい。また、実施の形態5ないし7では、合成情
報として、図28に示すようなMPEG4にて規格化さ
れたシーン記述言語により表現されたシーン合成データ
が入力されるものを示したが、合成情報はこれに限定さ
れるものではない。例えば、合成情報は、MHEG(Mu
ltimedia Hypermedia Expert Group マルチメディア・
ハイパーメディア・エキスパート・グループ)、VRM
L、HTML(HyperText Mark-up Language ハイパー
テキスト・マークアップ・ランゲージ)、SMIL(Sy
nchronized Multimedia Integration Language シンク
ロナイズド・マルチメディア・インテグレーション・ラ
ンゲージ)等により記述されたものでもよい。
【0220】さらに、上記実施の形態5ないし7では、
合成情報を、シーン記述言語の形式を有するテキストデ
ータとして合成情報メモリに格納するものを示している
が、合成情報は、バイナリのビットデータとして入力さ
れ、または格納されるものとしてもよい。さらに、この
バイナリデータは、判定手段や合成手段でのデータ解析
処理が簡単なものとなるようデータ構造体化されたもの
であってもよい。また、実施の形態5ないし7では、オ
ブジェクト合成装置としてハードウェアにより構成され
るものを示したが、オブジェクト合成装置は、ソフトウ
ェアにより実現することも可能である。例えば、上記実
施の形態5ないし7のいずれかのオブジェクト合成装置
によるオブジェクトデータの合成処理をソフトウェアに
より実現するためのオブジェクト合成処理プログラムを
記録媒体に記録し、このオブジェクト合成処理プログラ
ムを、図15(c)に示すコンピュータシステム等におい
て実行することにより、実施の形態5ないし7のオブジ
ェクト合成装置は実現することができる。なお、このオ
ブジェクト合成処理プログラムは、図15(a)に示すフ
ロッピーディスクや、その他の記録媒体、例えば光ディ
スク、ICカード、ROMカセット、磁気テープ等に格
納することが可能である。
【0221】
【発明の効果】以上のようにこの発明(請求項1,8)
によれば、各物体に対応する符号化画像オブジェクトデ
ータを復号化して得られる復号化データを合成して1 つ
のフレームに対応する合成データを生成する合成処理
を、フレーム毎に繰り返し行う際、バッファに格納され
た各フレームの合成データに対応する設定表示時刻と、
表示処理能力により決定される表示予定時刻との比較結
果に基づいて、上記合成処理の周期を変更するようにし
たので、再生データとして出力される合成データのフレ
ームレートが装置の処理能力に応じて調整されることと
なり、これにより画像出力装置における処理能力に拘わ
らず、音声データと画像データの間での再生処理を同期
させて、再生画像と再生音声のずれを防止することがで
きる。
【0222】この発明(請求項2,9)によれば、各物
体に対応する符号化画像オブジェクトデータを復号化
し、各物体に対応する復号化データを合成してバッファ
に格納する際、バッファに格納された各フレームの合成
データに対応する設定表示時刻と、表示処理能力により
決定される表示予定時刻との比較結果に基づいて、単位
時間当たりに復号化処理が行われる復号化フレーム数を
変更するようにしたので、復号化データの生成処理が、
復号化データを合成する合成処理や合成データを表示装
置に出力する表示処理を行う回路構成の処理能力に応じ
たものとなり、画像出力装置全体の処理能力に応じた適
切な画像再生を行うことができる。
【0223】この発明(請求項4,10)によれば、各
物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを復号化
し、各物体に対応する復号化データを合成してバッファ
に格納する際、バッファへ合成データを書き込む際の待
ち時間に基づいて、単位時間当たりに復号化処理が行わ
れる復号化フレーム数を変更するようにしたので、復号
化データの生成処理が、復号化データを合成する合成処
理や合成データを表示装置に出力する表示処理を行う回
路構成の処理能力に応じたものとなり、画像出力装置全
体の処理能力に応じた適切な画像再生を行うことができ
る。
【0224】この発明(請求項6,11)によれば、各
物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを復号化
し、各物体に対応する復号化データを合成してバッファ
に出力する際、バッファに格納された各フレームの合成
データに対応する設定表示時刻と、表示処理能力により
決定される表示予定時刻との比較結果、及びバッファへ
合成データを書き込む際の待ち時間に基づいて、単位時
間当たりに復号化処理が行われる復号化フレーム数を変
更するようにしたので、復号化データの生成処理が、復
号化データを合成する合成処理や合成データを表示装置
に出力する表示処理を行う回路構成の処理能力により適
したものとなり、画像出力装置全体の処理能力に応じた
より適切な画像再生を行うことができる。
【0225】この発明(請求項3,5,7)によれば、
請求項2,4,6記載の画像出力装置において、復号化
フレーム数情報に応じて単位時間当たりの復号化フレー
ム数を変更する際、上記符号化画像オブジェクトデータ
に対して施された符号化処理の種類に基づいて、復号化
処理の対象とするフレーム及び復号化処理の対象としな
い間引きフレームを決定するので、復号化フレーム数の
削減の際には、復号化処理の対象としないフレームを、
画質に対する影響の小さいフレームから順に選択するこ
とができ、画質の劣化を抑えつつ、画像出力装置全体の
処理能力に応じた適切な画像再生を行うことができる。
【0226】この発明(請求項12,13,14,1
5)に係るデータ記憶媒体によれば、画像データをコン
ピュータにより処理するためのプログラムとして、請求
項8,9,10,11記載の画像再生方法による再生デ
ータの生成処理をコンピュータに行わせるための画像再
生プログラムを格納したので、上記各請求項の画像再生
方法による画像データの出力処理を汎用のコンピュータ
で簡単に実現することが可能となる。
【0227】この発明(請求項16,17)によれば、
複数の画像オブジェクトデータを、各物体のフレームを
更新する周期を示すオブジェクト周期情報、及び複数の
物体からなる合成画像のフレームを更新する周期を示す
合成画像周期情報を参照して合成する際に、制御信号に
基づいて、上記周期情報のいずれかを、フレームの更新
周期が該制御信号に応じた値となるよう変更するので、
複数の物体からなる合成画像(再生シーン)に対して
は、画像オブジェクトデータの合成装置の処理能力に適
したフレーム更新周期を設定し、また、シーンを構成す
る個々の物体に対しては、その画像オブジェクトデータ
に対する表示処理方法に適したフレーム更新周期を設定
することが可能となる。
【0228】この発明(請求項18)によれば、画像デ
ータをコンピュータにより処理するためのプログラムと
して、請求項17記載の画像再生方法による再生データ
の生成処理をコンピュータに行わせるための画像再生プ
ログラムを格納したので、上記請求項17の画像再生方
法による画像データの出力処理を汎用のコンピュータで
簡単に実現することが可能となる。
【0229】この発明(請求項19,28)によれば、
プログラム情報に含まれる物体のフレームを更新する周
期を示すオブジェクト周期情報を、該物体の画像オブジ
ェクトデータに対する表示処理方法の判定結果に応じて
更新するので、個々の物体に対して、画像オブジェクト
データに対する表示処理方法に適したフレーム更新周期
を設定することができ、画像オブジェクトデータの繰り
返し再生が行われる物体を含む合成画像(再生シーン)
を良好に表示することが可能となる。
【0230】この発明(請求項20)によれば、請求項
19記載のオブジェクト合成装置において、プログラム
情報を構成する、物体を合成するための合成情報を、画
像オブジェクトデータに対する表示処理方法を示す表示
方法情報を含むものとしているので、上記合成情報に基
づいて、個々の物体に対して、画像オブジェクトデータ
に対する表示処理方法に適したフレーム更新周期を設定
することができる。
【0231】この発明(請求項21)によれば、請求項
19記載の画像オブジェクトデータ合成装置において、
プログラム情報を構成する、物体に対応するサイド情報
を、画像オブジェクトデータに対する表示処理方法を示
す表示方法情報を含むものとしているので、上記サイド
情報に基づいて、個々の物体に対して、画像オブジェク
トデータに対する表示処理方法に適したフレーム更新周
期を設定することができる。
【0232】この発明(請求項22,29)によれば、
請求項19記載のオブジェクト合成装置,請求項28記
載のオブジェクト合成方法において、上記プログラム情
報に含まれる、各物体に対応する表示方法情報として、
該物体が、フレームに対応する画像オブジェクトデータ
を繰り返し再生する必要があるか否かを示すフラグを用
いるので、個々の物体がその画像オブジェクトデータの
繰り返し再生を要するものであるか否かに応じて、個々
の物体に対して適切なフレーム更新周期を設定すること
ができ、繰り返し再生が行われる物体を含む合成画像を
良好に表示することが可能となる。
【0233】この発明(請求項23,30)によれば、
請求項19記載のオブジェクト合成装置,請求項28記
載のオブジェクト合成方法において、上記プログラム情
報に含まれる、各物体に対応する表示方法情報として、
該物体のオブジェクト周期情報を変更可能であるか否か
を示すフラグを用いるので、物体がオブジェクト周期情
報を変更可能なものであれば、該物体に対して適切なフ
レーム更新周期を設定することができ、繰り返し再生が
行われる物体を含む合成画像を良好に表示することが可
能となる。
【0234】この発明(請求項24,31)によれば、
請求項19記載のオブジェクト合成装置,請求項28記
載のオブジェクト合成方法において、上記オブジェクト
周期情報の更新処理として、上記物体のオブジェクト周
期情報を、上記物体のフレーム更新周期が、上記画像オ
ブジェクトデータを合成する合成周期の整数倍となるよ
う更新する処理を行うので、画像オブジェクトデータを
合成する合成周期を合成画像のフレーム更新周期とし
て、物体のフレームスキップの発生を抑制しつつ、合成
画像を良好に表示することが可能となる。
【0235】この発明(請求項25,32)によれば、
請求項24記載のオブジェクト合成装置,請求項31記
載のオブジェクト合成方法において、オブジェクト周期
情報の値が、画像オブジェクトデータの合成周期以下で
あるとき、物体のフレーム更新周期が合成周期の1倍と
なるよう、該オブジェクト周期情報を更新するので、上
記と同様、画像オブジェクトデータを合成する合成周期
を合成画像のフレーム更新周期として、物体のフレーム
スキップの発生を抑制しつつ、合成画像を良好に表示す
ることが可能となる。
【0236】この発明(請求項26,33)によれば、
請求項24記載のオブジェクト合成装置,請求項31記
載のオブジェクト合成方法において、オブジェクト周期
情報の値が、画像オブジェクトデータの合成周期よりも
大きいときには、上記物体のフレーム更新周期が、上記
合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェクト周期情報
の値以上であって最小値となるよう、上記オブジェクト
周期情報を更新するので、上記と同様、画像オブジェク
トデータを合成する合成周期を合成画像のフレーム更新
周期として、物体のフレームスキップの発生を抑制しつ
つ、合成画像を良好に表示することが可能となる。
【0237】この発明(請求項27,34)によれば、
請求項24記載のオブジェクト合成装置,請求項31記
載のオブジェクト合成方法において、繰り返し再生を要
するオブジェクトのフレーム更新周期の値を、合成画像
のフレーム更新周期の倍数値であってオブジェクトのフ
レーム更新周期に最も近い値に変更するので、上記と同
様、画像オブジェクトデータを合成する合成周期を合成
画像のフレーム更新周期として、繰り返し再生を要する
物体のフレームスキップの発生を抑制しつつ、合成画像
を良好に表示することができる効果に加えて、繰り返し
再生を要するオブジェクトのフレーム更新周期の、更新
前後の変動量を小さく抑えることができる効果があ
る。。
【0238】この発明(請求項35)によれば、所定の
画像を構成する個々の物体に対応する画像オブジェクト
データを、上記画像に付随する補助情報に基づいて合成
するオブジェクト合成処理を、コンピュータにより行う
ための画像処理プログラムを、複数の物体からなるシー
ンに付随する補助情報(プログラム情報)に含まれる物
体のフレームを更新する周期を示すオブジェクト周期情
報を、該物体の画像オブジェクトデータに対する表示処
理方法の判定結果に応じて更新する周期情報更新処理を
コンピュータが行う構成としたので、ソフトウエアによ
る画像オブジェクトデータの合成処理の際に、個々の物
体に対して、画像オブジェクトデータに対する表示処理
方法に適したフレーム更新周期を設定することができ、
画像オブジェクトデータの繰り返し再生が行われる物体
を含む合成画像(再生シーン)を良好に表示することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像出力装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態1の画像出力装置を構成するバ
ッファを説明するための図であり、該バッファにおける
データ格納領域(図(a)),計時時刻T=1000,T
=1400における該データ格納領域に格納されたデー
タ(図(b),(c))を示している。
【図3】上記実施の形態1を構成する画像表示手段によ
る表示処理のフローを示す図である。
【図4】上記実施の形態1の画像出力装置の動作を説明
するための図であり、上記表示予定時刻,設定表示時
刻,及び合成周期の関係を示している。
【図5】上記実施の形態1の画像出力装置を構成する画
像データ合成周期決定決定手段による周期決定処理のフ
ローを示す図である。
【図6】上記実施の形態1の画像出力装置を構成する画
像データ合成手段の動作を説明するための模式図であ
り、各フレームに対応する復号化データが出力されるタ
イミング(図(a))と、各フレームに対応する合成デー
タが生成されるタイミング(図(b),図(c))との関係を
示している。
【図7】上記実施の形態1の画像出力装置における画像
データ合成周期決定処理の変形例を説明するための図で
あり、画像データ合成周期を更新する際の増減値が変数
である場合の画像データ合成周期Pcmpの変化を示し
ている。
【図8】本発明の実施の形態2による画像出力装置の構
成を示すブロック図である。
【図9】上記実施の形態2の画像出力装置を構成する画
像データ合成周期決定手段の処理のフローを示す図であ
る。
【図10】上記実施の形態2の画像出力装置における復
号化処理を説明するための図であり、復号化器へ符号化
画像オブジェクトデータが入力されるタイミングと、複
号化器で符号化画像オブジェクトデータが復号化される
タイミングとの関係を示している。
【図11】本発明の実施の形態3における画像出力装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】上記実施の形態3の画像出力装置を構成する
復号化フレーム数決定手段の処理のフローを示す図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態4による画像出力装置の
構成を示すブロック図である。
【図14】上記実施の形態4の画像出力装置を構成する
復号化フレーム数決定手段の処理のフローを示す図であ
る。
【図15】上記各実施の形態の符号化及び復号化処理を
コンピュータシステムにより行うためのプログラムを格
納したデータ記憶媒体(図(a),(b))、及び上記コンピ
ュータシステム(図(c))を説明するための図である。
【図16】MPEG4における符号化された画像データ
を説明するための図であり、送信側から出力される多重
ビットストリームのデータ構造(図(a)),第1の物体
のアクセスユニットに対応するフレームデータ(図
(b)),及び第2の物体のアクセスユニットに対応する
フレームデータ(図(c))を示している。
【図17】従来の伝送経路のトラッフィック状態に応じ
て復号化処理の制御を行う画像出力装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図18】従来の復号化器の処理能力に応じて復号化処
理の負荷を制御する画像出力装置の構成を示すブロック
図である。
【図19】本発明の実施の形態5による画像オブジェク
トデータ合成装置を説明するためのブロック図である。
【図20】上記実施の形態5の装置を構成する周期情報
更新手段における処理のフローを示す図である。
【図21】上記実施の形態5の装置における、周期情報
の更新処理の一例を示す図である。
【図22】上記実施の形態5の装置における、周期情報
の更新処理の他の例を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態6による画像オブジェク
トデータ合成装置を説明するためのブロック図である。
【図24】上記実施の形態6のオブジェクト合成装置に
おける、周期情報更新手段による処理の概略フロー(図
(a))、周期情報の更新処理の一例(図(b))を示す図で
ある。
【図25】上記実施の形態6の装置における周期情報更
新処理の詳細な処理のフローを示す図である。
【図26】本発明の実施の形態7によるオブジェクト合
成装置を説明するためのブロック図である。
【図27】MPEG4に準拠したオブジェクト符号化方
式の概念を説明するための図であり、複数のオブジェク
トからなるシーン(図(a))、その階層構造(図(b))、
及びシーン記述(図(c))を示している。
【図28】MPEG4に準拠したオブジェクト符号化方
式における合成情報(シーン記述データ)の一部を示す
図である。
【図29】MPEG4に準拠したオブジェクト符号化方
式におけるサイド情報に含まれるオブジェクトデスクリ
プタの例として、オブジェクト(OD_ID=10)の
オブジェクトデスクリプタ(図(a))及びオブジェクト
(OD_ID=20)のオブジェクトデスクリプタ(図
(b))を示す図である。
【図30】従来のオブジェクト合成装置による各オブジ
ェクトのフレーム更新周期に基づく合成処理における問
題点を説明するための図である。
【図31】従来のオブジェクト合成装置による合成画像
のフレーム更新周期に基づく合成処理における問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】
11,61,81,101 分離器 11a,61a,81a,101a 第1の復号化器 11b,61b,81b,101b 第2の復号化器 12,62,82,102 画像データ合成手段 13,63,83,103 バッファ 14,64,84,104 画像表示手段 15 画像データ合成周期決定手段 16,66,86,106 制御手段 65,85,105 復号化フレーム数決定手段 100 表示装置 110,120,130,140 画像出力装置 150,160,170 オブジェクト合成装置 151 合成情報メモリ 152 サイド情報メモリ 153,173 判定手段 154,164 周期情報更新手段 155 合成手段 N ネットワーク Bs ビットストリーム E1,E2 符号化画像オブジェクトデータ Ts1,Ts2 タイムスタンプ D1,D2 復号化データ Cd 合成データ Bd 格納データ Bct バッファ制御信号 Rd 再生データ T 表示予定時刻 Tout 設定表示時刻 STout 最小設定表示時刻 LTout 最大設定表示時刻 Pcmp データ合成周期 Pdec 復号処理周期 Pobj データ入力周期 DF0a,DF0b 復号周期情報 DF1a,DF1b 更新復号周期情報 DP0 合成周期情報 DP1 更新合成周期情報 DTout 設定表示時刻情報 DTr 表示予定時刻情報 Rma〜Rmd データ格納領域 Bma〜Bmd カウンタ値格納部 Gma〜Gmd データ格納部 Tma〜Tmd 時刻情報格納部 DW 書き込みタイミング情報 Tw 待ち時間 Ds1,Ds2 データ伝送速度情報 Dm1,Dm2 復号化処理量 Cn1,Cn2 復号制御信号 Cs コンピュータシステム D フロッピディスク本体 FC フロッピディスクケース FD フロッピディスク FDD フロッピディスクドライブ Se セクタ Tr トラック S151,S751 合成情報 S152,S752 サイド情報 D161 第1のオブジェクトデータ D162 第2のオブジェクトデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 孝典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C059 LB07 MA00 MB14 MB16 MB24 RB14 RB18 RC04 RC19 SS20 SS26 UA05 UA32 UA39 5C063 AB03 AB07 CA23 CA34 CA36 DA07 DA13 EB45

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像を構成する個々の物体に対応
    する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、表
    示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符
    号化画像オブジェクトデータを受け、該符号化画像オブ
    ジェクトデータに対して復号化処理及び合成処理を施し
    て、所定の画像を表示するための再生データを出力する
    画像出力装置であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して復号化データを出力する復号化器と、 上記複数の復号化データを合成して1つのフレームに対
    応する合成データを生成する合成処理を、フレーム毎に
    繰り返し行う画像データ合成手段と、 上記合成データを所定数のフレーム分だけ格納するバッ
    ファと、 上記バッファに格納された各合成データに対応する設定
    表示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時
    刻との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する
    合成データを選択して、上記再生データとして出力する
    画像表示手段と、 上記設定表示時刻と表示予定時刻の比較結果に基づいて
    上記合成処理の周期を決定して合成周期情報を出力する
    画像データ合成周期決定手段とを備え、 上記画像データ合成手段は、上記合成周期情報が示す合
    成周期でもって、上記合成処理を行うよう構成されてい
    ることを特徴とする画像出力装置。
  2. 【請求項2】 所定の画像を構成する個々の物体に対応
    する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、表
    示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符
    号化画像オブジェクトデータを受け、該符号化画像オブ
    ジェクトデータに対して復号化処理及び合成処理を施し
    て、所定の画像を表示するための再生データを出力する
    画像出力装置であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して復号化データを出力する復号化器と、 上記複数の復号化データを合成して1つのフレームに対
    応する合成データを生成する合成処理を、フレーム毎に
    繰り返し行う画像データ合成手段と、 上記合成データを所定数のフレーム分だけ格納するバッ
    ファと、 上記バッファに格納された各合成データに対応する設定
    表示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時
    刻との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する
    合成データを選択して、上記再生データとして出力する
    画像表示手段と、 上記設定表示時刻と表示予定時刻の比較結果に基づい
    て、上記復号化器にて単位時間当たりに復号化処理が行
    われる各物体に対応する復号化フレーム数を決定して、
    各物体に対応する復号化フレーム数情報を出力する復号
    化フレーム数決定手段とを備え、 上記復号化器は、各物体に対応する単位時間当たりの復
    号化処理量が、上記復号化フレーム数情報が示す単位時
    間当たりのフレーム数に相当するものとなるよう、復号
    化処理を行う構成となっていることを特徴とする画像出
    力装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像出力装置において、 上記復号化器は、上記各物体に対応する復号化フレーム
    数情報に応じて単位時間当たりの復号化フレーム数を変
    更する際、上記符号化画像オブジェクトデータに対して
    施された符号化処理の種類に基づいて、復号化処理の対
    象とする処理フレーム及び復号化処理の対象としない間
    引きフレームを決定する構成となっていることを特徴と
    する画像出力装置。
  4. 【請求項4】 所定の画像を構成する個々の物体に対応
    する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、表
    示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符
    号化画像オブジェクトデータを受け、該符号化画像オブ
    ジェクトデータに対して復号化処理及び合成処理を施し
    て、所定の画像を表示するための再生データを出力する
    画像出力装置であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して復号化データを出力する復号化器と、 上記複数の復号化データを合成して1つのフレームに対
    応する合成データを生成する合成処理を、フレーム毎に
    繰り返し行う画像データ合成手段と、 上記合成データを所定数のフレーム分だけ格納するバッ
    ファと、 上記バッファに格納された各合成データに対応する設定
    表示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時
    刻との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する
    合成データを選択して、上記再生データとして出力する
    画像表示手段と、 上記画像データ合成手段から上記バッファへ合成データ
    を書き込む際の待ち時間に基づいて、上記復号化器にて
    単位時間当たりに復号化処理が行われる各物体に対応す
    る復号化フレーム数を決定して、各物体に対応する復号
    化フレーム数情報を出力する復号化フレーム数決定手段
    とを備え、 上記復号化器は、各物体に対応する単位時間当たりの復
    号化処理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位時間
    当たりのフレーム数に相当するものとなるよう、復号化
    処理を行う構成となっていることを特徴とする画像出力
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像出力装置において、 上記復号化器は、上記各物体に対応する復号化フレーム
    数情報に応じて単位時間当たりの復号化フレーム数を変
    更する際、上記符号化画像オブジェクトデータに対して
    施された符号化処理の種類に基づいて、復号化処理の対
    象とする対象フレーム及び復号化処理の対象としない間
    引きフレームを決定する構成となっていることを特徴と
    する画像出力装置。
  6. 【請求項6】 所定の画像を構成する個々の物体に対応
    する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、表
    示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符
    号化画像オブジェクトデータを受け、該符号化画像オブ
    ジェクトデータに対して復号化処理及び合成処理を施し
    て、所定の画像を表示するための再生データを出力する
    画像出力装置であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して復号化データを出力する復号化器と、 上記複数の復号化データを合成して1つのフレームに対
    応する合成データを生成する合成処理を、フレーム毎に
    繰り返し行う画像データ合成手段と、 上記合成データを所定数のフレーム分だけ格納するバッ
    ファと、 上記バッファに格納された各合成データに対応する設定
    表示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時
    刻との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する
    合成データを選択して、上記再生データとして出力する
    画像表示手段と、 上記バッファに格納された各合成データに対応する設定
    表示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時
    刻との比較結果、及び上記画像データ合成手段から上記
    バッファへ合成データを書き込む際の待ち時間に基づい
    て、上記復号化器にて単位時間当たりに復号化処理が行
    われる各物体に対応する復号化フレーム数を決定して、
    各物体に対応する復号化フレーム数情報を出力する復号
    化フレーム数決定手段とを備え、 上記復号化器は、各物体に対応する単位時間当たりの復
    号化処理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位時間
    当たりのフレーム数に相当するものとなるよう、復号化
    処理を行う構成となっていることを特徴とする画像出力
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像出力装置において、 上記復号化器は、上記各物体に対応する復号化フレーム
    数情報に応じて単位時間当たりの復号化フレーム数を変
    更する際、上記符号化画像オブジェクトデータに対して
    施された符号化処理の種類に基づいて、復号化処理の対
    象とするフレーム及び復号化処理の対象としない間引き
    フレームを決定する構成となっていることを特徴とする
    画像出力装置。
  8. 【請求項8】 所定の画像を構成する個々の物体に対応
    する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、表
    示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符
    号化画像オブジェクトデータに対して、復号化処理及び
    合成処理を施して、上記所定の画像を表示するための再
    生データを出力する画像再生方法であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して得られる復号化データを合成して1 つのフレ
    ームに対応する合成データを生成する合成処理を、フレ
    ーム毎に繰り返し行う復号データ合成処理と、 上記合成データを所定数のフレーム分だけバッファに格
    納するバッファ処理と、 上記バッファに格納された各合成データに対応する設定
    表示時刻と、表示処理能力により決定される表示予定時
    刻との比較結果に基づいて、特定のフレームに対応する
    合成データを選択して、上記再生データとして出力する
    再生データ出力処理と、 上記設定表示時刻と表示予定時刻の比較結果に基づいて
    上記合成処理の周期を決定して合成周期情報を出力する
    画像データ合成周期決定処理とを含み、 上記画像データ合成処理では、上記合成周期情報が示す
    合成周期でもって、上記合成処理を行うことを特徴とす
    る画像再生方法。
  9. 【請求項9】 所定の画像を構成する個々の物体に対応
    する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、表
    示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された符
    号化画像オブジェクトデータに対して、復号化処理及び
    合成処理を施して、所定の画像を表示するための再生デ
    ータを出力する画像再生方法であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して、各物体に対応する復号化データを出力する
    復号化処理と、 上記各物体に対応する復号化データを合成して合成デー
    タを所定数のフレーム分だけバッファに格納する合成処
    理と、 上記バッファに格納された各フレームの合成データに対
    応する設定表示時刻と、表示処理能力により決定される
    表示予定時刻との比較結果に基づいて、特定のフレーム
    に対応する合成データを選択して、上記再生データとし
    て出力する再生データ出力処理と、 上記設定表示時刻と表示予定時刻の比較結果に基づい
    て、単位時間当たりに復号化処理が行われる各物体に対
    応する復号化フレーム数を決定して、各物体に対応する
    復号化フレーム数情報を出力する復号化フレーム数決定
    処理とを含み、 上記復号化処理では、各物体に対応する単位時間当たり
    の復号化処理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位
    時間当たりのフレーム数に相当するものとなるよう、符
    号化画像オブジェクトデータを復号化することを特徴と
    する画像再生方法。
  10. 【請求項10】 所定の画像を構成する個々の物体に対
    応する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、
    表示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された
    符号化画像オブジェクトデータに対して、復号化処理及
    び合成処理を施して、上記所定の画像を表示するための
    再生データを出力する画像データ再生方法であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して、各物体に対応する復号化データを出力する
    復号化処理と、 上記各物体に対応する復号化データを合成して合成デー
    タを所定数のフレーム分だけバッファに格納する合成処
    理と、 上記バッファに格納された各フレームの合成データに対
    応する設定表示時刻と、表示処理能力により決定される
    表示予定時刻との比較結果に基づいて、特定のフレーム
    に対応する合成データを選択して、上記再生データとし
    て出力する再生データ出力処理と、 上記バッファへ合成データを書き込む際の待ち時間に基
    づいて、単位時間当たりに復号化処理が行われる各物体
    に対応する復号化フレーム数を決定して、各物体に対応
    する復号化フレーム数情報を出力する復号化フレーム数
    決定処理とを含み、 上記復号化処理では、各物体に対応する単位時間当たり
    の復号化処理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位
    時間当たりのフレーム数に相当するものとなるよう、符
    号化画像オブジェクトデータを復号化することを特徴と
    する画像再生方法。
  11. 【請求項11】 所定の画像を構成する個々の物体に対
    応する画像オブジェクトデータを符号化して得られる、
    表示処理単位であるフレーム毎に表示時刻が設定された
    符号化画像オブジェクトデータに対して、復号化処理及
    び合成処理を施して、所定の画像を表示するための再生
    データを出力する画像再生方法であって、 上記各物体に対応する符号化画像オブジェクトデータを
    復号化して、各物体に対応する復号化データを出力する
    復号化処理と、 上記複数の復号化データを合成して合成データを所定数
    のフレーム分だけバッファに格納する合成処理と、 上記バッファに格納された各フレームの合成データに対
    応する設定表示時刻と、表示処理能力により決定される
    表示予定時刻との比較結果に基づいて、特定のフレーム
    に対応する合成データを選択して、上記再生データとし
    て出力する再生データ出力処理と、 上記バッファに格納された各フレームの合成データに対
    応する設定表示時刻と、表示処理能力により決定される
    表示予定時刻との比較結果、及び上記バッファへ合成デ
    ータを書き込む際の待ち時間に基づいて、単位時間当た
    りに復号化処理が行われる各物体に対応する復号化フレ
    ーム数を決定して、各物体に対応する復号化フレーム数
    情報を出力する復号化フレーム数決定処理とを含み、 上記復号化処理では、各物体に対応する単位時間当たり
    の復号化処理量が上記復号化フレーム数情報が示す単位
    時間当たりのフレーム数に相当するものとなるよう、符
    号化画像オブジェクトデータを復号化することを特徴と
    する画像再生方法。
  12. 【請求項12】 画像データをコンピュータにより処理
    するためのプログラムを格納したデータ記憶媒体であっ
    て、 上記プログラムは、請求項8記載の画像再生方法による
    再生データの生成処理をコンピュータにより行うための
    画像再生プログラムであることを特徴とするデータ記憶
    媒体。
  13. 【請求項13】 画像データをコンピュータにより処理
    するためのプログラムを格納したデータ記憶媒体であっ
    て、 上記プログラムは、請求項9記載の画像再生方法による
    再生データの生成処理をコンピュータにより行うための
    画像再生プログラムであることを特徴とするデータ記憶
    媒体。
  14. 【請求項14】 画像データをコンピュータにより処理
    するためのプログラムを格納したデータ記憶媒体であっ
    て、 上記プログラムは、請求項10記載の画像再生方法によ
    る再生データの生成処理をコンピュータにより行うため
    の画像再生プログラムであることを特徴とするデータ記
    憶媒体。
  15. 【請求項15】 画像データをコンピュータにより処理
    するためのプログラムを格納したデータ記憶媒体であっ
    て、 上記プログラムは、請求項11記載の画像再生方法によ
    る再生データの生成処理をコンピュータにより行うため
    の画像再生プログラムであることを特徴とするデータ記
    憶媒体。
  16. 【請求項16】 所定の画像を構成する複数の物体の各
    々に対応する画像オブジェクトデータを受け、これらの
    複数の画像オブジェクトデータを合成して、上記所定の
    画像を表示するための再生データを出力する画像出力装
    置であって、 上記複数の画像オブジェクトデータを、該各物体のフレ
    ームを更新する周期を示すオブジェクト周期情報、及び
    上記合成画像のフレームを更新する周期を示す合成画像
    周期情報を参照して合成するオブジェクト合成手段と、 制御信号に基づいて、上記周期情報のいずれかを、フレ
    ームの更新周期が該制御信号に応じた値となるよう変更
    する周期情報変更手段とを備え、 上記合成手段は、変更された周期情報を、これに対応す
    る変更前の周期情報に代えて参照して、上記複数の画像
    オブジェクトデータの合成を行う構成となっていること
    を特徴とする画像出力装置。
  17. 【請求項17】 所定の画像を構成する複数の物体の各
    々に対応する画像オブジェクトデータを受け、これらの
    複数の画像オブジェクトデータを合成して、上記所定の
    画像を表示するための再生データを出力する画像出力方
    法であって、 上記複数の画像オブジェクトデータを合成する周期を、
    該各物体のフレームを更新する周期を示すオブジェクト
    周期情報、及び上記合成画像のフレームを更新する周期
    を示す合成画像周期情報を参照して決定する合成周期決
    定処理と、 制御信号に基づいて、上記周期情報のいずれかを、フレ
    ームの更新周期が該制御信号に応じた値となるよう変更
    する周期情報変更処理とを含み、 上記合成周期決定処理では、変更された周期情報を、こ
    れに対応する変更前の周期情報に代えて参照することを
    特徴とする画像出力装置。
  18. 【請求項18】 画像データをコンピュータにより処理
    するためのプログラムを格納したデータ記憶媒体であっ
    て、 上記プログラムは、請求項17記載の画像再生方法によ
    る再生データの生成処理をコンピュータにより行うため
    の画像再生プログラムであることを特徴とするデータ記
    憶媒体。
  19. 【請求項19】 所定の画像を構成する個々の物体に対
    応する画像オブジェクトデータを、上記画像に付随する
    補助情報に基づいて合成するオブジェクト合成装置であ
    って、 上記補助情報として、物体のフレームを更新する周期を
    示す、各物体に対応するオブジェクト周期情報、及び画
    像オブジェクトデータに対する表示処理の方法を示す表
    示方法情報を含むプログラム情報を格納するプログラム
    情報格納手段と、 上記プログラム情報格納手段に格納されたプログラム情
    報に基づいて、上記物体毎に、画像オブジェクトデータ
    に対する表示処理の方法を判定し、判定結果を示す判定
    信号を出力する判定手段と、 上記判定信号を受け、上記プログラム情報に対して、上
    記判定の対象となった物体のオブジェクト周期情報を上
    記判定結果に応じて変更する情報更新処理を施す周期情
    報更新手段と、 上記情報更新処理が施されたプログラム情報を用いて、
    上記各物体に対応する画像オブジェクトデータを一定周
    期で合成する合成手段とを備えたことを特徴とするオブ
    ジェクト合成装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の画像オブジェクトデ
    ータ合成装置において、 上記プログラム情報は、上記個々のオブジェクトの合成
    により所定の画像を再生するための合成情報を含み、上
    記表示方法情報は該合成情報に含まれており、 上記プログラム情報格納手段は、上記プログラム情報に
    含まれる合成情報を格納する合成情報メモリを有し、 上記判定手段は、上記合成情報メモリに格納されている
    合成情報を受け、該合成情報に含まれる表示方法情報に
    基づいて、上記物体毎に、画像オブジェクトデータに対
    する表示処理の方法を判定する構成となっていることを
    特徴とするオブジェクト合成装置。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の画像オブジェクトデ
    ータ合成装置において、 上記プログラム情報は、上記個々の物体に付随するサイ
    ド情報を含み、上記表示方法情報は該サイド情報に含ま
    れており、 上記プログラム情報格納手段は、上記プログラム情報に
    含まれる各物体に対応するサイド情報を格納するサイド
    情報メモリを有し、 上記判定手段は、上記サイド情報メモリに格納されてい
    るサイド情報を受け、該サイド情報に含まれる表示方法
    情報に基づいて、上記物体毎に、画像オブジェクトデー
    タに対する表示処理の方法を判定する構成となっている
    ことを特徴とするオブジェクト合成装置。
  22. 【請求項22】 請求項19記載のオブジェクト合成装
    置において、 上記プログラム情報に含まれる、各物体に対応する表示
    方法情報は、該物体が、フレームに対応する画像オブジ
    ェクトデータを繰り返し再生する必要があるか否かを示
    すフラグであることを特徴とするオブジェクト合成装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項19記載のオブジェクト合成装
    置において、 上記プログラム情報に含まれる、各物体に対応する表示
    方法情報は、該物体のオブジェクト周期情報を変更可能
    であるか否かを示すフラグであることを特徴とするオブ
    ジェクト合成装置。
  24. 【請求項24】 請求項19記載のオブジェクト合成装
    置において、 上記周期情報更新手段は、上記情報更新処理として、上
    記物体のオブジェクト周期情報を、上記物体のフレーム
    更新周期が、上記合成手段における画像オブジェクトデ
    ータを合成する合成周期の整数倍となるよう更新する処
    理を行う構成となっていることを特徴とするオブジェク
    ト合成装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のオブジェクト合成装
    置において、 上記周期情報更新手段は、上記オブジェクト周期情報の
    値が、上記合成周期以下であるとき、上記物体のフレー
    ム更新周期が合成周期の1倍となるよう、該オブジェク
    ト周期情報を更新する構成となっていることを特徴とす
    るオブジェクト合成装置。
  26. 【請求項26】 請求項24記載のオブジェクト合成装
    置において、 上記周期情報更新手段は、上記オブジェクト周期情報の
    値が、上記合成周期よりも大きいときには、上記物体の
    フレーム更新周期が、上記合成周期の倍数値のうちの、
    上記オブジェクト周期情報の値以上であって最小値とな
    るよう、上記オブジェクト周期情報を更新する構成とな
    っていることを特徴とするオブジェクト合成装置。
  27. 【請求項27】 請求項24記載のオブジェクト合成装
    置において、 上記周期情報更新手段は、 上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成周期よりも
    大きいときには、 上記合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェクト周期
    情報の値以下であって最大の値である第1の候補値と、
    上記合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェクト周期
    情報の値以上である最小の値である第2の候補値とを算
    出し、 上記物体のフレーム更新周期が、第1の候補値及び第2
    の候補値のうちの、上記オブジェクト周期情報の値に近
    い方の値なるよう、上記オブジェクト周期情報を更新す
    る構成となっていることを特徴とするオブジェクト合成
    装置。
  28. 【請求項28】 所定の画像を構成する個々の物体に対
    応する画像オブジェクトデータを、上記画像に付随する
    補助情報に基づいて合成するオブジェクト合成方法であ
    って、 上記補助情報である、物体のフレームを更新する周期を
    示す、各物体に対応するオブジェクト周期情報、及び画
    像オブジェクトデータに対する表示処理の方法を示す表
    示方法情報を含むプログラム情報に基づいて、上記物体
    毎に、画像オブジェクトデータに対する表示処理の方法
    を判定する判定処理と、 上記プログラム情報に対して、上記判定の対象となった
    物体のオブジェクト周期情報を上記判定処理の結果に応
    じて変更する情報更新処理を施す周期情報更新処理と、 上記情報更新処理が施されたプログラム情報を用いて、
    上記各物体に対応する画像オブジェクトデータを一定周
    期で合成する合成処理とを含むことを特徴とするオブジ
    ェクト合成方法。
  29. 【請求項29】 請求項28記載のオブジェクト合成方
    法において、 上記プログラム情報に含まれる、各物体に対応する表示
    方法情報は、該物体が、フレームに対応する画像オブジ
    ェクトデータを繰り返し再生する必要があるか否かを示
    すフラグであることを特徴とするオブジェクト合成方
    法。
  30. 【請求項30】 請求項28記載のオブジェクト合成方
    法において、 上記プログラム情報に含まれる、各物体に対応する表示
    方法情報は、該物体のオブジェクト周期情報を変更可能
    であるか否かを示すフラグであることを特徴とするオブ
    ジェクト合成方法。
  31. 【請求項31】 請求項28記載のオブジェクト合成方
    法において、 上記周期情報更新処理では、上記情報更新処理として、
    上記物体のオブジェクト周期情報を、上記物体のフレー
    ム更新周期が、上記合成手段における画像オブジェクト
    データを合成する合成周期の整数倍となるよう更新する
    処理を行うことを特徴とするオブジェクト合成方法。
  32. 【請求項32】 請求項31記載のオブジェクト合成方
    法において、 上記周期情報更新処理では、上記オブジェクト周期情報
    の値が、上記合成周期以下であるとき、上記物体のフレ
    ーム更新周期が合成周期の1倍となるよう、該オブジェ
    クト周期情報を更新することを特徴とするオブジェクト
    合成方法。
  33. 【請求項33】 請求項31記載のオブジェクト合成方
    法において、 上記周期情報更新処理では、上記オブジェクト周期情報
    の値が、上記合成周期よりも大きいときには、上記物体
    のフレーム更新周期が、上記合成周期の倍数値のうち
    の、上記オブジェクト周期情報の値以上であって最小値
    となるよう、上記オブジェクト周期情報を更新すること
    を特徴とするオブジェクト合成方法。
  34. 【請求項34】 請求項31記載のオブジェクト合成方
    法において、 上記周期情報更新処理では、 上記オブジェクト周期情報の値が、上記合成周期よりも
    大きいときには、 上記合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェクト周期
    情報の値以下であって最大の値である第1の候補値と、
    上記合成周期の倍数値のうちの、上記オブジェクト周期
    情報の値以上である最小の値である第2の候補値とを算
    出し、 上記物体のフレーム更新周期が、第1の候補値及び第2
    の候補値のうちの、上記オブジェクト周期情報の値に近
    い方の値となるよう、上記オブジェクト周期情報を更新
    することを特徴とするオブジェクト合成方法。
  35. 【請求項35】 所定の画像を構成する個々の物体に対
    応する画像オブジェクトデータを、上記画像に付随する
    補助情報に基づいて合成するオブジェクト合成処理を、
    コンピュータにより行うためのプログラムを格納したデ
    ータ記憶媒体であって、 オブジェクト合成処理では、 上記コンピュータは上記プログラムに従って、 上記補助情報である、物体のフレームを更新する周期を
    示す、各物体に対応するオブジェクト周期情報、及び画
    像オブジェクトデータに対する表示処理の方法を示す表
    示方法情報を含むプログラム情報に基づいて、上記物体
    毎に、画像オブジェクトデータに対する表示処理の方法
    を判定し、 上記プログラム情報に対して、上記判定の対象となった
    物体のオブジェクト周期情報を上記判定処理の結果に応
    じて変更する情報更新処理を施し、 上記情報更新処理が施されたプログラム情報を用いて、
    上記各物体に対応する画像オブジェクトデータを一定周
    期で合成することを特徴とするデータ記憶媒体。
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