JP2001027525A - 配管検査装置の推進方法および装置 - Google Patents

配管検査装置の推進方法および装置

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JP2001027525A
JP2001027525A JP11201344A JP20134499A JP2001027525A JP 2001027525 A JP2001027525 A JP 2001027525A JP 11201344 A JP11201344 A JP 11201344A JP 20134499 A JP20134499 A JP 20134499A JP 2001027525 A JP2001027525 A JP 2001027525A
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pig
pressure
pipe
pressure receiving
inspection device
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JP11201344A
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English (en)
Inventor
Koji Yamada
浩司 山田
Hiroyasu Ide
裕恭 井出
Ritsuo Sato
律夫 佐藤
Haruhisa Tanaka
晴久 田中
Toshiaki Fujita
利明 藤田
Toyokichi Kimura
豊吉 木村
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査対象部位の一端側にしかピグ挿入部を
形成できないような配管でも、配管検査および配管検査
装置の回収を可能ならしめるようにする。 【解決手段】 非破壊検査機器21を搭載したピグ23
を配管22内に挿入し、ピグ前後に発生する風圧または
液圧を、ピグ前後部に設置した受圧体24に受けさせ
て、これら受圧体24が受ける圧力の差によりピグを推
進させる際に、受圧体24として、ピグ23の両端に突
設した先端側が縮径する段軸25の各段部端面25a,
25b,25cに固定した面積の異なる複数の受圧板2
6,27,28を用い、風圧または液圧を各受圧板2
6,27,28に分散して受けさせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査対象となる
配管内を往復推進させることのできる配管検査装置の推
進方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の配管検査装置の推進方法に
用いられる装置を示す構成図である。この従来の配管検
査装置の推進装置は、非破壊検査機器、例えば超音波探
触子1を搭載して被検査対象となる配管2内に挿入され
るピグ3の前後部に、それぞれ2段のスクレーパカップ
4A,4Bを設けている。各スクレーパカップ4A,4
Bは、配管2の内面との摺接する周縁部にそれぞれテー
パ5が形成され、そのくさび効果によって後方向への移
動は阻止され、前方向への移動はスムーズに行えるよう
になっている。
【0003】このように、従来の配管検査装置の推進装
置は、テーパ5を有するスクレーパカップ4A,4Bか
らなり、一方向のみ推進可能となっている。このため、
配管検査に際しては、予め配管2の被検査対象部位の両
端にそれぞれピグ挿入部を形成し、一方の挿入部より他
方の挿入部に向けてピグ3を挿入し、推進させながら配
管検査を行い、他方の挿入部より回収するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようにくさび効果によって一方向への推進しか許容され
ていない従来の推進装置を用いた配管検査装置では、被
検査対象配管が図8に示すように被検査対象部位の一端
側にしかピグ挿入部2aを形成できないような陸上から
沖合の海中に延びる配管2Aの場合や、被検査対象部位
の一端側にしかピグ挿入部を形成できないような埋設配
管の場合は、配管検査は可能であるが配管検査装置の回
収は困難である。
【0005】本発明の技術的課題は、被検査対象部位の
一端側にしかピグ挿入部を形成できないような配管で
も、配管検査および配管検査装置の回収を可能ならしめ
るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る配管検査装
置の推進方法は、非破壊検査機器を搭載したピグを配管
内に挿入し、ピグ前後に発生する風圧または液圧を、ピ
グ前後部に設置した受圧体に受けさせて、これら受圧体
が受ける圧力の差によりピグを推進させる際に、受圧体
として、ピグの両端に突設した先端側が縮径する段軸の
各段部端面に固定した面積の異なる複数の受圧板を用
い、風圧または液圧を各受圧板に分散して受けさせるよ
うにしたことを特徴としている。
【0007】また、この方法に用いられる装置は、受圧
体を、ピグの両端に突設した先端側が縮径する段軸の各
段部端面にそれぞれ固定された複数の受圧板から形成
し、かつこれら受圧板のうち、その最内側の受圧板の形
状と大きさは配管の断面と略等しく設定し、それ以外の
受圧板は最内側受圧板よりも小さく設定したものであ
る。
【0008】また、本発明に係る配管検査装置の推進方
法は、非破壊検査機器を搭載したピグを配管内に挿入
し、ピグ前後に発生する風圧または液圧を、ピグ前後部
に設置した受圧体に受けさせて、これら受圧体が受ける
圧力の差によりピグを推進させる際に、受圧体として、
ピグの両端部の周りにそれぞれ設置されて内部が周方向
で複数の室に画成されたエアバッグを用い、エアバッグ
の各室の圧力を調整することで、ピグの姿勢を制御しな
がら風圧または液圧を各エアバッグに受けさせるように
したことを特徴としている。
【0009】また、この方法に用いられる装置は、受圧
体を、ピグの両端部の周りにそれぞれ設置したエアバッ
グから形成し、かつこれらエアバッグは、内部が周方向
で複数の室に画成され、各室の圧力を調整することで、
ピグの姿勢を制御できるようにしたものである。
【0010】また、ピグに、配管内でピグの姿勢を検出
する姿勢検出センサと、姿勢検出センサの検出結果に基
づいてピグの軸線と配管軸線とのズレ量を演算し、これ
を姿勢修正信号として出力する姿勢制御装置と、圧縮空
気のボンベと、ボンベとエアバッグ間に介在して、姿勢
修正信号に基づきピグの軸線と配管軸線とを一致させる
ように、エアバッグの各室へエアを独立して給排制御す
るエア給排制御装置と、エアバッグからエア給排制御装
置を介して排出されるエアをピグ後方へ排出するための
排気口と、を設けたものである。
【0011】また、姿勢検出センサとして、ピグ両端側
の周方向複数個所に設置されて、配管内面に向けて伸縮
自在な距離計測ロッド、磁気的センサ、近設スイッチ、
またはピグ両端側外周の周方向複数個所に設置された光
学的距離計測器を用いたものである。
【0012】また、姿勢検出センサとして、放射方向の
面内で揺動自在にピグの周方向複数個所に設置されて、
自由端がそれぞれピグ両端側に延び、先端に補助タイヤ
が取り付けられた揺動量検出センサを用いたものであ
る。
【0013】また、ピグ両端に、エアバッグと配管内面
との間に滑動用の液体を供給するノズルを設けたもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】実施形態1.以下、本発明の第1
の実施形態に係る配管検査装置の推進方法およびこの方
法に用いられる装置を図1及び図2に基づき説明する。
図1はこの第1実施形態に係る推進装置を搭載した配管
検査装置を配管内に挿入して走行させながら非破壊検査
を行っている状態を示す正面断面図、図2は図1のA−
A矢視断面図である。
【0015】この第1実施形態の配管検査装置の推進装
置は、非破壊検査機器すなわち超音波探触子21を搭載
して配管22内に挿入されたピグ23の前後部に、配管
22内でピグ前後に発生する風圧または液圧を受ける複
数の受圧板からなる受圧体24,24を設置し、これら
受圧体24,24が受ける圧力の差によりピグ23を前
方または後方へ推進させ得るようになっている。
【0016】これを更に詳述すると、受圧体24は、ピ
グ23の両端に突設した先端側が縮径する段軸25の各
段部端面25a,25b,25cにそれぞれ固定された
第1乃至第3受圧板26,27,28から形成され、こ
れら受圧板のうち、その最内側の第3受圧板28の形状
と大きさは配管22の断面と略等しく設定され、それ以
外の第1及び第2受圧板26,27は第3受圧板28よ
りも小さく設定されている。つまり、各受圧板26,2
7,28は、最先端の第1受圧板26から最内側の第3
受圧板28にかけて順次面積が拡大するように設定され
ている。また最内側の第3受圧板28は、背面側をバッ
グアップリング29によって保持されている。ここで、
配管22の内面と接触する第3受圧板28は、スムーズ
な滑動とピグ23の姿勢保持のために、材料として硬質
の合成樹脂を用い、接触面を軸方向で円弧に形成してい
るが、更に配管内面との接触面(軸方向円弧面)に例え
ば四弗化エチレン等からなる潤滑層を形成することは好
ましい。
【0017】超音波探触子21は、配管内面に向けて伸
縮自在な付勢手段31によって、超音波探傷時に配管内
面側に付勢されるようになっており、各種の超音波探触
子、例えば焦点型超音波探触子、分割型超音波探触子、
タイヤ型超音波探触子、リング状探触子、リング状アレ
イ型超音波探触子、またはストレート状アレイ型超音波
探触子、など採用可能である。なお、32はケーブルで
ある。
【0018】次に、この第1実施形態の配管検査装置の
推進装置を用いてピグを推進させる方法について説明す
る。まず、被検査対象となる配管22内に挿入部(図8
の参照)より、ピグ23をケーブル32が後方となるよ
うに挿入し、付勢手段31によって超音波探触子21を
配管内面へ押し付ける。超音波探触子21により検査が
開始されると、ピグ後方へ空気(又は水)を送り込ん
で、ピグ後方の圧力を高めるとともに、配管先端側を大
気に開放し(又は配管先端側の水を抜いていき)、ピグ
23を前進させる。この時、ピグ23の後部側の受圧体
24では、各受圧板26,27,28が風圧(又は液
圧)を分散して受け、最内側の第3受圧板28にかかる
負荷を軽減する。さらに第3受圧板28は、背面側をバ
ッグアップリング29によって保持されているため、撓
みが防止される。従って、第3受圧板28は、ピグ23
の姿勢保持に必要な厚みだけあればよく、推進源となる
風圧(又は液圧)に対して考慮する必要がなくなって、
設計的自由度が拡大する。ちなみに、各受圧板26,2
7,28が受ける推進力に寄与する圧力は、第1及び第
2受圧板26,27においては、それぞれの段部端面2
5a,25bに重なる部分に作用する圧力分であり、第
3受圧板28においてはその外面全域に作用する圧力で
ある。第1及び第2受圧板26,27のそれぞれの段部
端面25a,25bからはみ出す部分は、特に推進源と
して風圧を利用する場合に、互いに内側に位置する受圧
板に対して急激にかかる圧力を緩和するように作用し、
延いては第3受圧板28が急激な圧力により撓むのを防
止する機能を有する。
【0019】配管22の検査が終了し、ピグ23を回収
するには、付勢手段31によって超音波探触子21をピ
グ23側に縮退させてから、ピグ前方へ空気(又は水)
を送り込み、配管後端となる挿入部(図8の参照)側を
大気に開放する(又は配管後端側の水を抜いていく)。
または、配管先端側を大気に開放した状態で、配管後端
の挿入部(図8の参照)を利用して配管22内のピグ後
方を真空引きし(又は配管後端側の水を抜いていき)、
ピグ23を後進させて挿入部まで移動させ、ピグ23を
回収する。配管先端側(ピグ前方)への空気あるいは水
の導入・排出は、陸上から沖合の海中に延びる配管の場
合には、図8のように船舶を利用して行なうことがで
き、また埋設配管の場合には、適当な分岐管を利用して
行うことができる。あるいは、予め配管先端側に空気や
水の導入・排出用の小径の分岐管を設置していてもよ
い。
【0020】このように、この第1実施形態によれば、
ピグ前後部に設置されて、ピグ前後に発生する風圧(ま
たは液圧)を受ける受圧体24を、ピグ23の両端に突
設した先端側が縮径する段軸25の各段部端面25a,
25b,25cに固定した面積の異なる受圧板26,2
7,28から形成し、かつこれら受圧板のうち、その最
内側の受圧板28の形状と大きさは配管22の断面と略
等しく設定し、それ以外の受圧板は最内側の受圧板28
よりも小さく設定して、各受圧板26,27,28に風
圧(または液圧)を分散して受けさせるようにしたの
で、受圧体24を配管内面との接触面積が小さな平板か
ら形成することができて、ピグ23を配管22内で前後
にスムーズに推進させることができる。
【0021】なお、ここでは各受圧板26,27,28
が、最先端の第1受圧板26から最内側の第3受圧板2
8にかけて順次面積が拡大するように設定したものを例
に挙げて説明したが、ここで重要なのは、ピグ23の両
端に先端側が縮径する段軸25を設けて、その各段部端
面25a,25b,25cで風圧(又は液圧)を分散し
て受けさせることであり、最内側の第3受圧板28より
外側の受圧板26,27に関しては、それぞれが固定さ
れる段部端面25a,25bより大きくかつ第3受圧板
28より小さくなる範囲で設定すればよく、必ずしも順
次面積が拡大するように設定する必要はない。また段部
も3段に限らず、2段でもよく、あるいは3段以上設定
してもよい。
【0022】実施形態2.図3は本発明の第2の実施形
態に係る推進装置を搭載した配管検査装置を配管内に挿
入して走行させながら非破壊検査を行っている状態を示
す正面断面図、図4は図3のB−B矢視断面図、図5は
図3のC−C矢視断面図であり、各図中、前述の第1実
施形態のものと同一部分には同一符号を付してある。
【0023】この第2実施形態の配管検査装置の推進装
置は、非破壊検査機器すなわち超音波探触子21を搭載
して配管22内に挿入されたピグ41の前後部の周り
に、配管22内でピグ前後に発生する風圧または液圧を
受けるエアバッグ42からなる受圧体を設置し、これら
エアバッグ42,42が受ける前記風圧または液圧の差
によりピグ41を前方または後方へ推進させ得るように
なっている。
【0024】これを更に詳述すると、エアバッグ42
は、内部が周方向で複数の室a〜hに画成され、各室a
〜hの圧力を調整することで、ピグ41の姿勢を制御で
きるようになっている。
【0025】ピグ41には、配管22内でピグ41の姿
勢を検出する姿勢検出センサ43と、姿勢検出センサ4
3の検出結果に基づいてピグ41の軸線と配管軸線との
ズレ量を演算し、これを姿勢修正信号として出力する姿
勢制御装置44と、圧縮空気のボンベ45と、ボンベ4
5とエアバッグ42間に介在して、姿勢修正信号に基づ
きピグ41の軸線と配管軸線とを一致させるように、エ
アバッグ42の各室a〜hへそれぞれエア給排ホース4
6a,46b,46c,46d,46e,46f,46
g,46hを介してエアを独立して給排制御するエア給
排制御装置47と、エアバッグ42からエア給排制御装
置47を介して排出されるエアをピグ後方へ排出するた
めの排気口48と、が設けられている。
【0026】また、ピグ41の両端には、推進源として
風圧を利用する場合にピグ41のスムーズな滑動が得ら
れるように、エアバッグ42と配管22内面との間に滑
動用の液体、例えば油49を供給する複数のノズル51
が設けられている。
【0027】姿勢検出センサ43として、ここでは配管
内面に向けて伸縮自在な距離計測ロッドを用い、これを
ピグ両端側の周方向複数個所に設置しているが、それ以
外に例えばこれら伸縮自在なロッド先端に磁気的センサ
や近設スイッチを取り付けたものでもよく、またはピグ
両端側外周の周方向複数個所に光学的距離計測器を設置
したものでもよい。なお、図4中の符号52a,52
b,52c,52d,52e,52f,52g,52h
は、各室a〜hへのエア給排口である。
【0028】次に、この第2実施形態の配管検査装置の
推進装置を用いてピグを推進させる方法について説明す
る。まず、被検査対象となる配管22内に挿入部(図8
の参照)より、ピグ41をケーブル32が後方となるよ
うに挿入し、姿勢検出センサ43によりピグ41の配管
22内での姿勢を検出する。次いで、姿勢制御装置44
により姿勢検出センサ43の検出結果に基づいてピグ4
1の軸線と配管軸線とのズレ量を求め、ズレ量すなわち
姿勢修正量をエア給排制御装置47に知らせ、エアバッ
グ42,42の各室a〜hの圧力を調整させて、ピグ4
1の軸線と配管軸線とを一致させる。そして、付勢手段
31によって超音波探触子21を配管内面へ押し付けさ
せ、超音波探触子21により検査を開始させる。この
時、推進源として風圧を利用する場合には、エアバッグ
42と配管22内面との間にノズル51より油49を吹
き付けさせる。この油49の吹き付けは、連続して行う
必要はなく、間欠的でよい。
【0029】超音波探触子21により検査が開始される
と、ピグ後方へ空気(又は水)を送り込んで、ピグ後方
の圧力を高めるとともに、配管先端側を大気に開放し
(又は配管先端側の水を抜いていき)、ピグ41を前進
させる。超音波探触子21による検査中、姿勢制御装置
44は常にピグ41の姿勢を見ており、ピグ41の軸線
と配管軸線との間にズレが生ずると、直ちにエア給排制
御装置47に知らせてピグ41の姿勢を修正させる。こ
の姿勢修正時、必要なエアはボンベ45より供給し、エ
アバッグ42から排出すべきエアは排気口48よりピグ
後方へ排出する。このように、エアバッグ42の各室a
〜hの圧力を調整してピグ41の姿勢を制御しながら、
風圧または液圧をエアバッグ42に受けさせ、ピグ41
を前進させる。
【0030】配管22の検査が終了し、ピグ41を回収
するには、付勢手段31によって超音波探触子21をピ
グ23側に縮退させてから、ピグ前方へ空気(又は水)
を送り込み、配管後端となる挿入部(図8の参照)側を
大気に開放する(又は配管後端側の水を抜いていく)。
または、配管先端側を大気に開放した状態で、配管後端
の挿入部(図8の参照)を利用して配管22内のピグ後
方を真空引きし(又は配管後端側の水を抜いていき)、
ピグ41を後進させて挿入部まで移動させ、ピグ41を
回収する。
【0031】このように、この第2実施形態によれば、
ピグ前後部に設置されて、ピグ前後に発生する風圧(ま
たは液圧)を受ける受圧体をエアバッグ42から形成
し、かつエアバッグ42は、内部を周方向で複数の室a
〜hに画成して、各室a〜hの圧力を調整することで、
ピグ41の姿勢を制御できるようにしたので、エアバッ
グ42の空気ばねによる位置調整機能と、付勢手段31
による超音波探触子21の位置調整機能との相乗効果に
より、高精度に超音波探触子21の位置決めを行うこと
ができる。
【0032】また、エアバッグ42により密封性がよく
なって、推進源となる風圧や液圧を効率よくエアバッグ
42に作用させることができる。
【0033】実施形態3.図6は本発明の第3の実施形
態に係る推進装置を搭載した配管検査装置を配管内に挿
入して走行させながら非破壊検査を行っている状態を示
す正面断面図であり、図中、前述の第2実施形態のもの
と同一部分には同一符号を付してある。
【0034】この第3実施形態の配管検査装置の推進装
置は、姿勢検出センサとして、ピグ41の周方向複数個
所に設置されて自由端がそれぞれピグ両端側に延び、図
示しないばねにより放射方向の面内で揺動自在に配管内
面側に付勢されて、先端に補助タイヤ62が取り付けら
れた懸架装置からなる揺動量検出センサ61を用いた点
に特徴を有しており、それ以外の構成および機能、すな
わちエアバッグ42による位置調整機能、付勢手段31
による超音波探触子21の位置調整機能、エアバッグ4
2と配管22内面との間にノズル51より滑動用の油4
9を吹き付けさせ得る機能、等は前述の第2実施形態の
ものと同一である。
【0035】この第3実施形態の配管検査装置の推進装
置においては、各揺動量検出センサ61の揺動量に基づ
いてピグ41の配管22内での姿勢が検出され、姿勢制
御装置44によりピグ41の軸線と配管軸線とのズレ量
すなわち姿勢修正量が求められ、この姿勢修正量に基づ
いてエア給排制御装置47によりエアバッグ42,42
の各室a〜h(図4参照)の圧力が調整されて、ピグ4
1の軸線と配管軸線とが一致する。そして、エアバッグ
42による密封性の向上により、推進源となる風圧や液
圧が効率よくエアバッグ42に作用し、ピグ41が配管
22内をスムーズに滑動する。
【0036】また、この第3実施形態では、各揺動量検
出センサ61は先端に補助タイヤ62を有し懸架装置と
機能し、ピグ41の重量は基本的に各揺動量検出センサ
61によって支持される。したがって、エアバッグ42
では、ピグ41を支持する必要がなくなって、ピグ41
の心ズレ補正のみ行わせればよくなり、必要とする空気
量を大幅に低減させることができる。このため、搭載す
るボンベ45aを小容量のものとすることができて、ピ
グ41の内部空間の有効利用や、ピグ41の小形化が図
れる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
破壊検査機器を搭載したピグを配管内に挿入し、ピグ前
後に発生する風圧または液圧を、ピグ前後部に設置した
受圧体に受けさせて、これら受圧体が受ける圧力の差に
よりピグを推進させる際に、受圧体として、ピグの両端
に突設した先端側が縮径する段軸の各段部端面に固定し
た面積の異なる複数の受圧板を用い、風圧または液圧を
各受圧板に分散して受けさせるようにしたので、受圧体
を配管内面との接触面積が小さな平板から形成すること
ができて、ピグを配管内で前後にスムーズに推進させる
ことができた。
【0038】また、本発明によれば、非破壊検査機器を
搭載したピグを配管内に挿入し、ピグ前後に発生する風
圧または液圧を、ピグ前後部に設置した受圧体に受けさ
せて、これら受圧体が受ける圧力の差によりピグを推進
させる際に、受圧体として、ピグの両端部の周りにそれ
ぞれ設置されて内部が周方向で複数の室に画成されたエ
アバッグを用い、エアバッグの各室の圧力を調整するこ
とで、ピグの姿勢を制御しながら風圧または液圧を各エ
アバッグに受けさせるようにしたので、推進源となる風
圧や液圧を効率よくエアバッグに作用させることができ
て、ピグを配管内で前後にスムーズに推進させることが
できた。
【0039】また、ピグに、配管内でピグの姿勢を検出
する姿勢検出センサと、姿勢検出センサの検出結果に基
づいてピグの軸線と配管軸線とのズレ量を演算し、これ
を姿勢修正信号として出力する姿勢制御装置と、圧縮空
気のボンベと、ボンベとエアバッグ間に介在して、姿勢
修正信号に基づきピグの軸線と配管軸線とを一致させる
ように、エアバッグの各室へエアを独立して給排制御す
るエア給排制御装置と、エアバッグからエア給排制御装
置を介して排出されるエアをピグ後方へ排出するための
排気口と、を設けたので、エアバッグを有しているにも
かかわらず、推進源として風圧や液圧のいずれの採用も
可能となった。
【0040】また、姿勢検出センサとして、ピグ両端側
の周方向複数個所に設置されて、配管内面に向けて伸縮
自在な距離計測ロッド、磁気的センサ、近設スイッチ、
またはピグ両端側外周の周方向複数個所に設置された光
学的距離計測器を用いたので、ピグの姿勢を高精度で検
出することができた。
【0041】また、姿勢検出センサとして、放射方向の
面内で揺動自在にピグの周方向複数個所に設置されて、
自由端がそれぞれピグ両端側に延び、先端に補助タイヤ
が取り付けられた揺動量検出センサを用いたので、ピグ
の重量を各揺動量検出センサによって支持させることが
できて、エアバッグの負担を軽減することができた。こ
のため、搭載するボンベを小容量のものとすることがで
きて、ピグの内部空間の有効利用や、ピグの小形化を図
ることができた。
【0042】また、ピグ両端に、エアバッグと配管内面
との間に滑動用の液体を供給するノズルを設けたので、
推進源として風圧を利用する場合でもピグのスムーズな
滑動が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る推進装置を搭載し
た配管検査装置を配管内に挿入して走行させながら非破
壊検査を行っている状態を示す正面断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る推進装置を搭載し
た配管検査装置を配管内に挿入して走行させながら非破
壊検査を行っている状態を示す正面断面図である。
【図4】図3のB−B矢視断面図である。
【図5】図3のC−C矢視断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る推進装置を搭載し
た配管検査装置を配管内に挿入して走行させながら非破
壊検査を行っている状態を示す正面断面図である。
【図7】従来の従来の配管検査装置の推進方法に用いら
れる装置を示す構成図である。
【図8】配管例の説明図である。
【符号の説明】
21 超音波探触子(非破壊検査機器) 22 配管 23,41 ピグ 24 受圧体 25 段軸 25a,25b,25c 段部端面 26,27,28 受圧板 42 エアバッグ a〜h 複数の室 43 姿勢検出センサ 44 姿勢制御装置 45,45a 圧縮空気のボンベ 47 エア給排制御装置 48 排気口 49 油(液体) 51 ノズル 61 揺動量検出センサ 62 補助タイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 律夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田中 晴久 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤田 利明 三重県津市雲出伊倉津町字14割1187 株式 会社ジャパンテクノメイト内 (72)発明者 木村 豊吉 三重県津市雲出伊倉津町字14割1187 株式 会社ジャパンテクノメイト内 Fターム(参考) 2F069 AA02 AA60 CC02 DD30 GG01 GG06 GG07 GG09 GG18 GG19 GG51 GG59 GG65 HH27 HH30 MM32 RR01 RR03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非破壊検査機器を搭載したピグを配管内
    に挿入し、ピグ前後に発生する風圧または液圧を、ピグ
    前後部に設置した受圧体に受けさせて、これら受圧体が
    受ける圧力の差によりピグを推進させる際に、 前記受圧体として、前記ピグの両端に突設した先端側が
    縮径する段軸の各段部端面に固定した面積の異なる複数
    の受圧板を用い、前記風圧または液圧を各受圧板に分散
    して受けさせるようにしたことを特徴とする配管検査装
    置の推進方法。
  2. 【請求項2】 非破壊検査機器を搭載したピグを配管内
    に挿入し、ピグ前後に発生する風圧または液圧を、ピグ
    前後部に設置した受圧体に受けさせて、これら受圧体が
    受ける圧力の差によりピグを推進させる際に、 前記受圧体として、前記ピグの両端部の周りにそれぞれ
    設置されて内部が周方向で複数の室に画成されたエアバ
    ッグを用い、該エアバッグの各室の圧力を調整すること
    で、ピグの姿勢を制御しながら前記風圧または液圧を各
    エアバッグに受けさせるようにしたことを特徴とする配
    管検査装置の推進方法。
  3. 【請求項3】 非破壊検査機器を搭載して配管内に挿入
    されるピグの前後部に、配管内でピグ前後に発生する風
    圧または液圧を受ける受圧体を設置し、これら受圧体が
    受ける圧力の差により該ピグを推進させる配管検査装置
    の推進装置において、 前記受圧体を、前記ピグの両端に突設した先端側が縮径
    する段軸の各段部端面にそれぞれ固定された複数の受圧
    板から形成し、かつこれら受圧板のうち、その最内側の
    受圧板の形状と大きさは前記配管の断面と略等しく設定
    され、それ以外の受圧板は該最内側受圧板よりも小さく
    設定されてなることを特徴とする配管検査装置の推進装
    置。
  4. 【請求項4】 非破壊検査機器を搭載して配管内に挿入
    されるピグの前後部に、配管内でピグ前後に発生する風
    圧または液圧を受ける受圧体を設置し、これら受圧体が
    受ける圧力の差により該ピグを推進させる配管検査装置
    の推進装置において、 前記受圧体を、前記ピグの両端部の周りにそれぞれ設置
    したエアバッグから形成し、かつこれらエアバッグは、
    内部が周方向で複数の室に画成され、各室の圧力を調整
    することで、ピグの姿勢を制御できるように構成されて
    なることを特徴とする配管検査装置の推進装置。
  5. 【請求項5】 ピグに、 配管内で該ピグの姿勢を検出する姿勢検出センサと、 前記姿勢検出センサの検出結果に基づいてピグの軸線と
    配管軸線とのズレ量を演算し、これを姿勢修正信号とし
    て出力する姿勢制御装置と、 圧縮空気のボンベと、 該ボンベとエアバッグ間に介在して、前記姿勢修正信号
    に基づきピグの軸線と配管軸線とを一致させるように、
    該エアバッグの各室へエアを独立して給排制御するエア
    給排制御装置と、 前記エアバッグから前記エア給排制御装置を介して排出
    されるエアをピグ後方へ排出するための排気口と、を設
    けたことを特徴とする請求項4記載の配管検査装置の推
    進装置。
  6. 【請求項6】 姿勢検出センサは、ピグ両端側の周方向
    複数個所に設置されて、配管内面に向けて伸縮自在な距
    離計測ロッド、磁気的センサ、近設スイッチ、またはピ
    グ両端側外周の周方向複数個所に設置された光学的距離
    計測器からなることを特徴とする請求項5記載の配管検
    査装置の推進装置。
  7. 【請求項7】 姿勢検出センサは、放射方向の面内で揺
    動自在にピグの周方向複数個所に設置されて、自由端が
    それぞれピグ両端側に延び、先端に補助タイヤが取り付
    けられた揺動量検出センサからなることを特徴とする請
    求項5記載の配管検査装置の推進装置。
  8. 【請求項8】 ピグ両端に、エアバッグと配管内面との
    間に滑動用の液体を供給するノズルを設けたことを特徴
    とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の配管検
    査装置の推進装置。
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CN114235557A (zh) * 2021-12-21 2022-03-25 惠楠 一种便于使用的特种设备检验检测装置

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CN114235557A (zh) * 2021-12-21 2022-03-25 惠楠 一种便于使用的特种设备检验检测装置
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