JP2001027207A - 転倒防止器具 - Google Patents

転倒防止器具

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JP2001027207A
JP2001027207A JP11197682A JP19768299A JP2001027207A JP 2001027207 A JP2001027207 A JP 2001027207A JP 11197682 A JP11197682 A JP 11197682A JP 19768299 A JP19768299 A JP 19768299A JP 2001027207 A JP2001027207 A JP 2001027207A
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Takeshi Yamazaki
毅 山崎
Takako Yamazaki
孝子 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動販売機等の機器の設置において転倒を防止
し、しかも通路の妨げにならない転倒防止器具を提供す
る。 【解決手段】剛性を有する板状体2の上面に、自動販売
機等を固定する固定部材3が設けられた転倒防止器具1
であって、上記板状体2に、板状体2の端縁から突出す
るとともに先端付近が接地されて自動販売機等の転倒を
防止する突出板5が設けられ、この突出板5を、自動販
売機等の下に収容可能にすることにより、自動販売機等
の設置において転倒を防止し、しかも通路の妨げになら
ないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機・AT
M・券売機・両替機・コンピューターサーバー・医療機
器・各種計測器・精密機器・冷蔵庫等の設置品が転倒す
るのを防止する転倒防止器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動販売機等の比較的重量の
ある機器は、地震や振動等によって倒れたり移動したり
するのを防止するため。アンカーボルトを使用して床面
に固定することが行われていた。すなわち、図7に示す
ように、設置する機器43の下面にら着されたアジャス
タ44に、アジャスタ押え金具45を取り付ける一方、
床面41にアンカーボルト42を打ち込む。そして、上
記アンカーボルト42に、アジャスタ押え金具45のア
ンカー穴46を挿通させた状態で、ナット47をアンカ
ーボルト42にら着させることにより、機器43を床面
41に固定することが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にアンカーボルト42を使用する方法では、アンカーボ
ルト42の打ち込み作業に手間がかかり、作業が煩雑で
作業時間も長くなるという問題がある。しかも、機器4
3を撤去したり移動したりする際には、アンカーボルト
42を床面41から抜き取ったり打ち直したりする必要
があり、その作業が極めて煩雑である。さらに、アンカ
ーボルト42を抜き取った後は床面41が損傷している
ため、その修復作業が困難で、時間と費用がかかるとい
う問題もある。
【0004】そこで、最近では、アンカーボルト42を
使用せず、粘着剤や両面テープ等によって機器43を床
面41に固定することも行われるようになってきた。
【0005】しかしながら、近年、自動販売機の設置に
より、歩道等の通路が妨げられることが問題視されるに
ともない、通路を確保しうるよう、自動販売機自体の厚
みを極めて薄くする傾向にある。このような厚みの薄い
自動販売機は、従来のような十分な奥行き寸法が確保さ
れているものに比べ、多少の振動や外力で転倒しやすい
という問題がある。
【0006】上記のような倒れやすい自動販売機の設置
において、粘着剤や両面テープ等で機器が固定される
と、通常の状態では特に問題が生じないものの、商品の
補充や売上金の回収時に前面の扉を開いた際、扉の重み
で扉が開いた方に機器が倒れやすく、極めて危険である
という問題がある。また、従来から広く用いられている
「スキー板」と呼ばれる設置器具もあるが、このスキー
板は、丁度スキーのそりのように自動販売機の前方に大
きくはみ出し、通行の妨げになることから、厚みの薄い
自動販売機の設置には適していない。これらのような事
情から、自動販売機等の機器の設置において、転倒を防
止しうる転倒防止器具の開発が強く望まれていた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、自動販売機等の機器の設置において転倒を防止
し、しかも通路の妨げにならない転倒防止器具の提供を
その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の転倒防止器具は、剛性を有する板状体の上
面に、被設置物を固定する固定用部材が設けられた転倒
防止器具であって、上記板状体に、板状体の端縁から突
出するとともに先端付近が接地されて被設置物の転倒を
防止する突出部材が設けられ、この突出部材が、被設置
物下に収容可能になっていることを要旨とする。
【0009】すなわち、本発明の転倒防止器具は、板状
体に、板状体の端縁から突出するとともに先端付近が接
地されて被設置物の転倒を防止する突出部材が設けられ
ている。このため、例えば、厚みが薄く倒れやすい自動
販売機等の被設置物の設置において、上記板状体の下面
に粘着剤や両面テープ等を貼着して床面に被設置物を固
定した状態で、突出部材によって転倒が防止される。そ
して、商品の補充や売上金の回収のときに前面の扉を開
いた際にも、扉の重みで被設置物が倒れるような危険が
回避される。しかも、上記突出部材が、被設置物下に収
容可能になっているため、従来のスキー板のように通行
の妨げになるようなこともない。
【0010】本発明の転倒防止器具において、上記被設
置物が開閉扉を有するものであり、上記開閉扉の開扉に
ともなって、上記突出部材が、開閉扉の移動方向に向か
って突出するようになっている場合には、例えば、商品
の補充や売上金の回収のときに開閉扉を開き、上記開閉
扉の重みで被設置物が倒れやすくなる状態のときに、自
動的に、倒れやすい方向に向かって突出部材が突出して
転倒が有効に防止される。
【0011】本発明の転倒防止器具において、上記板状
体の下面に、衝撃吸収率が80%以上、粘着力が1kg
/cm以上1.6kg/cm以下、アスカーC硬度
が1以上50以下である衝撃吸収材が貼着されている場
合には、アンカーボルトや接着剤を使用しなくても、上
記衝撃吸収材の粘着力に被設置物の荷重が加わることに
よって板状体と床面が固着し、被設置物を床面に強固に
固定することができ、地震や振動が加わっても、被設置
物が倒れたり移動したりすることが防止される。したが
って、従来のようなアンカーボルトの打ち込み作業が不
要となり、作業が簡単で早くなる。しかも、被設置物を
撤去したり移動したりする際には、被設置物を板状体か
ら取り外して荷重を取り除き、衝撃吸収材を床面からゆ
っくりと剥離させればきれいに取り除くことができる。
このように、撤去や移動が簡単で時間がかからないう
え、床面も損傷せず、床面の修復作業等が全く不要にな
る。このように、撤去や移動に要する手間が少なくな
り、費用も大幅に安くなる。さらに、床面が振動した場
合、その振動が衝撃吸収材で吸収されて被設置物にほと
んど伝わらなくなるため、コンピュータサーバーやAT
M・医療機器等の精密機器の固定にも適している。
【0012】本発明の転倒防止器具において、上記衝撃
吸収材として、中性ウレタンエラストマーに硬化剤を混
入して半架橋状態にした粘性および弾性を有するウレタ
ン系ゴムが用いられたものである場合には、アンカーボ
ルトや接着剤を使用しなくても、上記衝撃吸収材の粘着
力に被設置物の荷重が加わることによって板状体と床面
が固着し、被設置物を床面に強固に固定することがで
き、地震や振動が加わっても、被設置物が倒れたり移動
したりすることが防止される。しかも、被設置物を撤去
したり移動したりする際には、被設置物を板状体から取
り外して荷重を取り除き、衝撃吸収材を床面からゆっく
りと剥離させればきれいに取り除くことができる。さら
に、床面が振動した場合、その振動が衝撃吸収材で吸収
されて被設置物にほとんど伝わらなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0014】図1は、本発明の転倒防止器具の一実施の
形態を示す図である。この転倒防止器具1は、鋼製の板
状体2の上面に、平面視略U字状を呈した固定部材3が
溶接等によって取り付けられている。上記板状体2は平
面視略四角形で、固定部材3は、平面視で上記板状体2
の角寄りの部分に設けられている。上記固定部材3に
は、ねじ部を有するアジャスタが嵌合され、自動販売機
等の被設置物を固定するようになっている。図において
4は、アジャスタの外れ止めである。
【0015】上記板状体2上面の略中央部には、突出板
5の一端部が回動自在に連結されている。上記突出板5
の他端部には、円盤状の接地脚7が調節ねじ8を介して
取り付けられている。この接地脚7は、調節ねじ8のね
じ回動により上下移動し、接地脚7と接地面との距離を
調節できるようになっている。図において9は突出板5
の回動を所定位置で止める係止ピンである。
【0016】上記板状体2の下面には、シート状の衝撃
吸収材6が貼着されている。上記衝撃吸収材6として
は、例えば、中性ウレタンエラストマーに硬化剤を混入
して半架橋状態にした粘性および弾性を有するウレタン
系ゴム(ゲルニック;ニック社の商品名,Gベース;ニ
ック商品開発センター社の商品名)が用いられる。
【0017】上記衝撃吸収材6の特性として、衝撃吸収
率は80%以上が好ましく、90%以上であればより好
ましい。80%未満では、十分な振動吸収性能が得られ
ないからである。また、粘着力は1kg/cm以上
1.6kg/cm以下が好ましい。1kg/cm
満では、板状体2と床面との固着が十分にならず、1.
6kg/cmを超えると、衝撃吸収材6の除去が困難
になるからである。また、アスカーC硬度は、1以上5
0以下が好ましい。1未満では、機器等の重量で衝撃吸
収材6自体が圧縮されてつぶれてしまい、十分な振動吸
収性能が得られず、50を超えると、硬すぎてかえって
振動吸収性能に劣るからである。
【0018】上記特性の衝撃吸収材6を板状体2の下面
に貼着しているため、上記衝撃吸収材6の粘着力に自動
販売機10の荷重が加わることによって板状体2と床面
が固着し、自動販売機10を床面に強固に固定すること
ができ、地震や振動が加わっても、自動販売機10が倒
れたり移動したりすることが防止される。しかも、自動
販売機10を撤去したり移動したりする際には、自動販
売機10を板状体2から取り外して荷重を取り除き、衝
撃吸収材6を床面からゆっくりと剥離させればきれいに
取り除くことができる。さらに、床面が振動した場合、
その振動が衝撃吸収材6で吸収されて自動販売機10に
ほとんど伝わらなくなる。
【0019】図2および図3は、上記転倒防止器具1の
使用状態の一例を示す。この例では、上記転倒防止器具
1は、自動販売機10の四隅に配設され、4個1組で使
用される。上記転倒防止器具1は、左前に配設されるも
のは、板状体2の左前角に固定部材3が設けられ、右前
に配設されるものは、板状体2の右前角に固定部材3が
設けられ、左後に配設されるものは、板状体2の左後角
に固定部材3が設けられ、右後に配設されるものは、板
状体2の右後角に固定部材3が設けられている。これに
より、板状体2が自動販売機10の側縁からはみ出さな
いようになっている。
【0020】上記4個1組の転倒防止器具のうち、前側
(すなわち自動販売機10の扉14がある側)の2個に
ついて、突出板5が取り付けられている。他の2個につ
いては、板状体2の上面に固定部材3が固着され、下面
に衝撃吸収材6が貼着されたものが用いられている。
【0021】上記転倒防止器具1は、固定部材3の切欠
部にアジャスタ11のねじ部12が挿通されるよう台座
部13を固定部材3内に収容する。そして、衝撃吸収材
6を床面に対面させて設置させる。これにより、板状体
2の全面が衝撃吸収材6を介して床面に強固に固着す
る。
【0022】そして、上記固定部材3に外れ止め4を取
り付けて自動販売機10が前方に滑り出るのを防止す
る。また、スパナ等をアジャスタ11の六角部に嵌合さ
せてアジャスタ11を回転させ、自動販売機10の高さ
および水平を調節することが行われる。
【0023】また、上記自動販売機10の扉14は、正
面視右端(図2において右側)が本体にヒンジ連結さ
れ、このヒンジ部を中心に回動して開扉するようになっ
ている。そして、上記扉14のヒンジ部側に位置する転
倒防止器具1の突出板5と、扉14とがスプリング22
で連結されており、上記扉14が開扉されるのに伴っ
て、突出板5が扉14の回動方向に突出するようになっ
ている。
【0024】上記転倒防止器具1は、通常の使用時は、
突出板5を係止ピン9に当接するまで回動させ、自動販
売機10の下に収容しておく。そして、商品の補充や売
上金の回収等で扉14を開扉する際には、上記突出板5
を前方に回動させて自動販売機10の前方に突出させ
る。このとき、一方の突出板5は、扉14とスプリング
22で連結されているため、上記扉14の開扉に伴って
自動的に突出する。この状態で、突出板5先端部の接地
脚7が床面に接地して自動販売機10が前方に倒れよう
とするのが有効に防止される。
【0025】このように、上記転倒防止器具1によれ
ば、厚みが薄くて倒れやすい自動販売機10の転倒が有
効に防止され、扉14の重みで自動販売機10が倒れる
危険が回避される。しかも、上記突出板5が、自動販売
機10の下に収容可能になっているため、通行の妨げに
なることもない。
【0026】また、板状体2の下面に、衝撃吸収率が8
0%以上、粘着力が1kg/cm以上1.6kg/c
以下、アスカーC硬度が1以上50以下である衝撃
吸収材6が貼着されているため、アンカーボルトや両面
テープを使用しなくても、上記衝撃吸収材6の粘着力に
自動販売機10の荷重が加わることによって板状体2と
床面が固着し、自動販売機10を床面に強固に固定する
ことができ、地震や振動が加わっても、自動販売機10
が倒れたり移動したりすることが防止される。しかも、
自動販売機10を撤去したり移動したりする際には、自
動販売機10を板状体2から取り外して荷重を取り除
き、衝撃吸収材6を床面からゆっくりと剥離させればき
れいに取り除くことができる。
【0027】図4は、本発明の耐震固定器具の第2の実
施の形態を示す。このものは、突出板5に、長手方向に
延びる長穴23が穿設され、上記長穴23に沿って突出
板5が前後方向にスライドするようになっている。それ
以外は、図1に示すものと同様であり、同様の作用効果
を奏する。
【0028】図5は、本発明の耐震固定器具の第3の実
施の形態を示す。このものは、突出板5に、長手方向に
延びる長穴23が穿設され、上記長穴23に沿って突出
板5が前後方向にスライドするようになっている。ま
た、板状体2の前端に、接地脚7を収容する切欠部24
が形成されている。それ以外は、図1に示すものと同様
であり、同様の作用効果を奏する。
【0029】なお、本発明において、衝撃吸収率は、鋼
球を衝撃吸収材6上に落下させ、衝撃吸収材を通じて伝
わった振動を測定することにより求められ、例えば、図
6に示す測定器によって測定される。すなわち、3点支
持法のロードセル15の上に厚み4.2mmの鋼板16
を設け、この鋼板16の上面に厚み10mmの衝撃吸収
材6を載置する。そして、スタンド17に保持された鋼
球(φ25mm,65g)18を100mm自然落下さ
せたときの最大衝撃荷重H(kg)を測定する。一方、
衝撃吸収材6を載置しないときの最大衝撃荷重G(k
g)を測定する。そして、下記の式(1)により、衝撃
吸収率(%)を求める。図において19は鋼球18を保
持する電磁石、20は動歪み測定器(6002F振興通
信工業)、21は波動記録計(8803日置電機)であ
る。
【0030】
【式1】(G−H)/G×100
【0031】また、上記各実施の形態では、板状体2と
して鋼板を用いたが、これに限定するものではなく、あ
る程度の剛性を有するものであれば、セラミック,コン
クリート,樹脂,木材,FRP等各種のものが用いられ
る。また、上記実施の形態では、被設置物として自動販
売機10の例をあげて説明したが、これに限定するもの
ではなく、例えば、ATM・券売機・両替機・コンピュ
ーターサーバー・医療機器・各種計測器・精密機器・冷
蔵庫等各種のものに適用することができる。また、自動
販売機10等を固定する固定部材3としては、上記実施
の形態に示したものにとどまらず、各種の形態のものを
含むものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の転倒防止器具に
よれば、板状体に、板状体の端縁から突出するとともに
先端付近が接地されて被設置物の転倒を防止する突出部
材が設けられている。このため、例えば、厚みが薄く倒
れやすい自動販売機等の被設置物の設置において、上記
板状体の下面に粘着剤や両面テープ等を貼着して床面に
被設置物を固定した状態で、突出部材によって転倒が防
止される。そして、商品の補充や売上金の回収のときに
前面の扉を開いた際にも、扉の重みで被設置物が倒れる
ような危険が回避される。しかも、上記突出部材が、被
設置物下に収容可能になっているため、従来のスキー板
のように通行の妨げになるようなこともない。
【0033】本発明の転倒防止器具において、上記被設
置物が開閉扉を有するものであり、上記開閉扉の開扉に
ともなって、上記突出部材が、開閉扉の移動方向に向か
って突出するようになっている場合には、例えば、商品
の補充や売上金の回収のときに開閉扉を開き、上記開閉
扉の重みで被設置物が倒れやすくなる状態のときに、自
動的に、倒れやすい方向に向かって突出部材が突出して
転倒が有効に防止される。
【0034】本発明の転倒防止器具において、上記板状
体の下面に、衝撃吸収率が80%以上、粘着力が1kg
/cm以上1.6kg/cm以下、アスカーC硬度
が1以上50以下である衝撃吸収材が貼着されている場
合には、アンカーボルトや接着剤を使用しなくても、上
記衝撃吸収材の粘着力に被設置物の荷重が加わることに
よって板状体と床面が固着し、被設置物を床面に強固に
固定することができ、地震や振動が加わっても、被設置
物が倒れたり移動したりすることが防止される。したが
って、従来のようなアンカーボルトの打ち込み作業が不
要となり、作業が簡単で早くなる。しかも、被設置物を
撤去したり移動したりする際には、被設置物を板状体か
ら取り外して荷重を取り除き、衝撃吸収材を床面からゆ
っくりと剥離させればきれいに取り除くことができる。
このように、撤去や移動が簡単で時間がかからないう
え、床面も損傷せず、床面の修復作業等が全く不要にな
る。このように、撤去や移動に要する手間が少なくな
り、費用も大幅に安くなる。さらに、床面が振動した場
合、その振動が衝撃吸収材で吸収されて被設置物にほと
んど伝わらなくなるため、コンピュータサーバーやAT
M・医療機器等の精密機器の固定にも適している。
【0035】本発明の転倒防止器具において、上記衝撃
吸収材として、中性ウレタンエラストマーに硬化剤を混
入して半架橋状態にした粘性および弾性を有するウレタ
ン系ゴムが用いられたものである場合には、アンカーボ
ルトや接着剤を使用しなくても、上記衝撃吸収材の粘着
力に被設置物の荷重が加わることによって板状体と床面
が固着し、被設置物を床面に強固に固定することがで
き、地震や振動が加わっても、被設置物が倒れたり移動
したりすることが防止される。しかも、被設置物を撤去
したり移動したりする際には、被設置物を板状体から取
り外して荷重を取り除き、衝撃吸収材を床面からゆっく
りと剥離させればきれいに取り除くことができる。さら
に、床面が振動した場合、その振動が衝撃吸収材で吸収
されて被設置物にほとんど伝わらなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転倒防止器具の一実施の形態を示す斜
視図である。
【図2】上記転倒防止器具の使用状態を示す平面図であ
る。
【図3】上記転倒防止器具の使用状態を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の転倒防止器具の第2の実施の形態を示
す平面図である。
【図5】本発明の転倒防止器具の第3の実施の形態を示
す斜視図である。
【図6】衝撃吸収率の測定装置を示す説明図である。
【図7】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 転倒防止器具 2 板状体 3 固定部材 5 突出板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を有する板状体の上面に、被設置物
    を固定する固定用部材が設けられた転倒防止器具であっ
    て、上記板状体に、板状体の端縁から突出するとともに
    先端付近が接地されて被設置物の転倒を防止する突出部
    材が設けられ、この突出部材が、被設置物下に収容可能
    になっていることを特徴とする転倒防止器具。
  2. 【請求項2】 上記被設置物が開閉扉を有するものであ
    り、上記開閉扉の開扉にともなって、上記突出部材が、
    開閉扉の移動方向に向かって突出するようになっている
    請求項1記載の転倒防止器具。
  3. 【請求項3】 上記板状体の下面に、衝撃吸収率が80
    %以上、粘着力が1kg/cm以上1.6kg/cm
    以下、アスカーC硬度が1以上50以下である衝撃吸
    収材が貼着されている請求項1または2記載の転倒防止
    器具。
  4. 【請求項4】 上記衝撃吸収材として、中性ウレタンエ
    ラストマーに硬化剤を混入して半架橋状態にした粘性お
    よび弾性を有するウレタン系ゴムが用いられたものであ
    る請求項3記載の転倒防止器具。
JP11197682A 1999-07-12 1999-07-12 転倒防止器具 Pending JP2001027207A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006036408A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Tamotsu Shimoji 固定式取付けベース
JP2012237411A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Meiwa Bendeikusu Kk 機器類の耐震装置

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JP2006036408A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Tamotsu Shimoji 固定式取付けベース
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