JP2001025921A - 放電加工方法及びその装置 - Google Patents

放電加工方法及びその装置

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JP2001025921A
JP2001025921A JP2000186081A JP2000186081A JP2001025921A JP 2001025921 A JP2001025921 A JP 2001025921A JP 2000186081 A JP2000186081 A JP 2000186081A JP 2000186081 A JP2000186081 A JP 2000186081A JP 2001025921 A JP2001025921 A JP 2001025921A
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マルタン ロラン
Aldo Gamboni
ガンボニ アルド
Maurizio Tognoli
トニョリニ モリジオ
Gilbert Bovy
ボベイ ジルベール
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Agie Charmilles New Technologies SA
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    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • B23H1/02Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges
    • B23H1/022Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges for shaping the discharge pulse train
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
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    • B23H2300/20Relaxation circuit power supplies for supplying the machining current, e.g. capacitor or inductance energy storage circuits

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電加工の際に電極-ツールの摩耗を最小に
する。 【解決手段】 サーボ制御手段は、電圧源の内部電圧の
調整器62と、放電発生装置63と、放電の電流の増加
の勾配Pを計算するために配置した第1素子64と、
予め決定された放電の回数の平均勾配を計算するのに適
合した第2素子65と、基準勾配Prefと平均勾配と
の間の算術差を計算するのに適合した第3素子61とを
具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 動作スペースに
よって離間した電極ツールを用いて電極ピースが加工さ
れ、その加工を、電気回路によって電気的なインパルス
を前記電極ツールと前記電極ピースとの間に印加するこ
とによって行い、その電気回路が、少なくとも1個の低
インピーダンス電圧源及び調整回路を具える放電加工方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放電加工では、ピースと電極との間に接
続した連続的に放電する発生器が必要とされ、電極は、
放電によって徐々にピースに入り込む。電極の摩耗が少
ないので、サーボ機構によって単一の軸線に沿って入り
込む場合、電極の形状に従った中空の製品が得られ、そ
のサーボ機構は、ピースと電極との間の最適な距離、い
わゆる火花距離を維持し、その距離を、数ミクロンの目
安としている。他のサーボ機構は、他の軸線に沿った相
対的な並進及び/又は回転移動を行うことができ、その
うちの一つは、押圧したときの変形を予め決定するため
にこれらの動作の大きさを考慮している。これらの動作
及びサーボ機構は十分既知であり、かつ、習得された技
術であるので、ここでは説明しない。しかしながら、電
極の最初の寸法が加工中に維持されない場合には正確な
押圧を行うことができず、その場合、複数の電極を設け
る必要があり、これによって、余分なコストがかかり、
放電加工が更に不経済なものとなる。容積的な摩耗に関
するパフォーマンスが顕著である場合でも、摩耗が非常
に少ない発生器を設ける際の問題は常に存在する。その
理由は、現在の発生器を用いると、所定の好適な状態及
び0.1%程度の値が得られるからである。しかしなが
ら、この摩耗は均等に分布せず、電極の突出部及び端部
に集中し、その結果、完全な形状の製品を得るのが困難
となる。
【0003】抵抗による電流の制約を有するタイプの発
生器は、連続的な放電を発生させるトランジスタを使用
したときから既知である。図14は、特にスイッチSに
よってトランジスタを表すことによって原理を非常に簡
単化したものを示す。Eを、電圧源の内部電圧すなわ
ち空電圧(vacuum voltage)とし、電流は、抵抗R、値L
の寄生すなわち分布インダクタンス及び電極とピースと
の間のスペースのインピーダンスによって制限される。
放電中、このインピーダンスは、電流iの値に関係なく
その端子の電圧Uを維持する素子によって理想的な方
法で表される。当然、物理的な実現は、特に電極-ピー
ス電圧が放電開始時よりも十分高いために更に複雑にな
り、放電終了時の電圧の平均統計量として規定した所定
の電圧U に向かって展開する。以下の理解のために、
放電開始時に、電流は、勾配di/dt=(E
)/Lによって増加し、かつ、漸進的に(E−U
)/Rに向かう傾向にある。このタイプの発生器は、
許容しうる摩耗を生じさせるが、後に説明するように、
非常に少ない摩耗に対して、Uに非常に近い調整可能
な電圧Eが要求され、その結果、漸進的な電流の制御
には、Rの値の非常に正確な調整も要求され、それは非
常に困難であり、かつ、コストがかかるものである。
【0004】電流源タイプの発生器は、電流制御に関し
て高い柔軟性を有する第2のカテゴリーを形成する。そ
の理由は、スイッチングトランジスタが、規格に従う電
流を必要とするからである。したがって、それは、その
端子の電圧に関係なく放電中ほぼ一定に電流を維持する
ことができ、又は少なくとも所定の制限に向かわせるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
イプの発生器は、最初に非常に急峻な勾配で電流パルス
を発生させるという不都合を有し、それは摩耗の原因と
なる。
【0006】本発明の目的は、上記不都合を除去し、電
極-ツールの摩耗を最小にし、完全な形状の製品を提供
し、かつ、加工用の電流の上昇中及び上昇後の電流の制
御を容易にする放電加工方法及びその装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記電気的な
インパルスの電流の増加の調整を、前記電極ツールと前
記電極ピースとの間の放電のトリガ後に時間の関数とし
て制御して、このような電流の増加に関連するパラメー
タを、前記電極ツールの最小摩耗値に対応する基準量に
ほぼ等しくすることを特徴とするものである。その特徴
によって、電極−ツールの摩耗を非常に小さくすること
ができる加工方法及び装置を得ることができる。この電
極の最初の寸法及び形状が加工中に維持され、これによ
って、放電が非常に正確になり、かつ、経済的なものと
なる。したがって、電極とピースとの間に接続した低イ
ンピーダンスの電圧源の影響下で遷移電流が発生する第
1モードに従って放電をトリガし、インピーダンスを十
分に低くし、電流の増加を、回路の電気的な特性だけで
なく放電電圧も参照して決定し、電流の上昇を、技術的
な検査によって予め決定された最小の摩耗値に調整し、
遷移電流が所望の値に到達すると、主に回路の電気的な
特性によって電流が決定される第2モードに従って動作
を行う。摩耗が非常に小さくなることの主な利点は、経
済的に非常に重要である。その理由は、冒頭で説明した
ように、それによって正確に加工できるだけでなく、要
求される電極の個数も減少するからである。
【0008】他の利点は、プロセスを種々の既知のタイ
プの発生器に導入できることであり、抵抗による電流の
制限を行い、インダクタンスによる電流の制限を行い、
スイッチングトランジスタを、電流源及びDC−DCコ
ンバータを形成するように配置する。さらに、プラット
ホームとしての役割を果たす発生器に固有の利点を保持
することができる。例えば、既知の技術による電流源を
有する発生器を、放電の電流の増加の最初の勾配を制御
することができる新たな発生器に変更し、これによっ
て、摩耗を非常に小さくする調整を行うことができる。
さらに、特に電流を制限するのに適合した抵抗やインダ
クタンスのような他の任意の素子が存在しない場合、電
流源を有する放電の利点が維持され、その機能は、パワ
ートランジスタの迅速な切替によって満足される。この
発生器の制御の柔軟性によって、種々の電流パルスの形
態を発生させることができる。
【0009】好適には、前記電気的なインパルスの電流
の増加の調整を行う第1遷移段階と、前記電流の増加が
少なくとも一つの基準値に到達するとすぐにその基準値
を有する前記加工用の電流を維持する第2段階とを有す
る。したがって、有効な放電及び簡単な制御が行われる
電極ツールの摩耗を非常に小さくすることができる。
【0010】前記電流の増加の調整をサーボループによ
って行って、前記パラメータを表す統計サイズを、予め
設定した前記基準サイズに一致させる。加工用の電流の
上昇の調整が非常に重大である場合、ライン長の差や、
素子の寿命及び誤差や、温度変化のような妨害にもかか
わらず、サーボ機構は、実験で得られる非常に小さい摩
耗の状況の下で現場における生産を可能にする。
【0011】さらに好適には、前記調整を、少なくとも
一つの低インピーダンスの調整可能な電圧源の調整可能
な内部電圧で作動させることによって行う。その特徴に
よって、加工用の電流の増加の勾配の調整を非常に細か
くかつ正確に行うことができる。
【0012】好適には、前記最小摩耗値に対応する基準
サイズを、前記調整可能な電圧源の内部電圧を変化さ
せ、かつ、所定の回数の放電の電流の増加の勾配角のス
ペクトルを散乱を観察することによって決定する。
【0013】前記基準サイズを、前記勾配角のスペクト
ルの分散がほぼ最大であるときに取得する。摩耗の測定
の驚くべき結果は、最小の摩耗が一連の放電の電流の増
加のスペクトルの分散に直接関連することを示す。した
がって、電流の増加のスペクトルの分散を観察すると、
最小の摩耗状態が、加工用の電流の増加の最適な勾配の
ような基準サイズの値に対応する。
【0014】好適例は、連続的なサーボ制御ループによ
る放電の電流の増加の平均勾配のサーボ制御を実行する
に当たり、予め確立した基準電圧に対応する初期値に固
定した前記内部電圧を用いて加工サイクルを開始し、劣
化した放電、短絡及び電弧を識別検査によって除去し、
存続させる放電の電流の増加の勾配を決定し、n=Nの
加工サイクルを行い、N回の存続させる放電に対する電
流の増加の平均勾配を計算し、前記基準勾配に対して取
得した電流の増加の平均勾配の比較を行い、計算した前
記平均勾配が、前記基準勾配に調整間隔を加算したもの
より大きい場合又は前記基準勾配から前記調整間隔を減
算したものより小さい場合、前記内部電圧の新たな初期
値を取得するために、前記内部電圧を、予め決定した調
整値だけ減少させ又は増加させ、かつ、前記内部電圧の
新たな初期値を用いて前記連続的なサーボ制御ループを
実行することを特徴とするものである。このような自動
制御は、簡単な制御ユニットを容易に実現し、かつ、摩
耗に関する最適な結果を現場で再現することができる。
【0015】好適な変形例において、前記パラメータ
を、低インピーダンスの電圧源が電流を流さない間に遮
断された放電の回数とし、前記電気的なインパルスの電
流の増加を調整して、前記遮断された放電の回数を、最
小摩耗に対応する基準数に一致させる。その特徴によっ
て、実行が容易であるとともに非常に好適な最小の摩耗
結果を満足するプロセスを得ることができる。
【0016】このような好適なプロセスは、連続的なサ
ーボ制御ループによる放電の電流の増加に対してサーボ
制御を実行するに当たり、予め確立した基準電圧に対応
する初期値に固定した前記内部電圧を用いて加工サイク
ルを開始し、劣化した放電、短絡及び電弧を識別検査に
よって除去し、遮断された放電を検出し、n=Nの加工
サイクルを行い、遮断された放電の回数を計算し、この
回数を、前記電極ツールの最小摩耗に対応する予め確立
した基準数と比較し、計算した前記回数が、前記基準数
に調整間隔を加算したものより大きい場合又は前記基準
数から前記調整間隔を減算したものより小さい場合、前
記内部電圧の新たな初期値を取得するために、前記内部
電圧を、予め決定した調整値だけ減少させ又は増加さ
せ、かつ、前記内部電圧の新たな初期値を用いて前記連
続的なサーボ制御ループを実行することを特徴とするも
のである。
【0017】当然、本発明は、動作スペースによって電
極ピースから離間した電極ツールと、少なくとも一つの
低インピーダンスの電圧源を有する電気回路と、前記電
極ツールと前記電極ピースとの間に電気的なインパルス
を印加するように配置した調整回路とを具える放電加工
装置において、前記電極ツールと前記電極ピースとの間
の放電のトリガ後に時間関数として電流の増加の割合の
割合を調整して、このような電流の増加に関連するパラ
メータを、前記電極ツールの最小摩耗値に対応する基準
量にほぼ等しくする調整手段を具えることを特徴とする
放電加工装置にも関するものである。この装置によっ
て、電極−ツールの摩耗が非常に小さくなり、かつ、非
常に正確な加工を行うことができるようになる。また、
摩耗を非常に小さくするために、現存する放電発生器の
変形を非常に容易に行うことができる。
【0018】好適には、前記調整手段を、前記内部電圧
を少なくとも一つのインピーダンス電圧源から調整可能
に変更するように配置する。
【0019】好適例によれば、前記パラメータを、前記
加工用の電流の増加の平均勾配とし、前記電極ツールの
最小摩耗となる予め確立された基準勾配に一致するよう
に前記平均勾配を調整する手段を具える。その特徴によ
って、最小の摩耗状態の調整を簡単かつ正確に行うこと
ができる。
【0020】好適例によれば、低インピーダンスの第1
電圧源を具え、その内部電圧を、制御ユニットによって
調整可能にし、第1分岐が、前記第1電圧源の第1端子
を前記電極ツールに接続し、低インピーダンスの第2電
圧源と、第1スイッチと、第1電流の第1測定部と、自
己誘導巻線と、第2スイッチと、第2電流の第2測定部
と、第1ダイオードとを具え、これらを直列接続し、前
記第2スイッチの入力部を、第2ダイオードによって前
記第1電圧源の第1端子に接続し、前記電極ピースを、
第3分岐によって前記第1電圧源の第2端子に接続し、
その第3分岐を、第3ダイオードによって前記第1スイ
ッチの出力側に接続するとともに、第4ダイオードによ
って前記第2スイッチの出力側に接続し、前記制御ユニ
ットが、前記測定部から信号を受信するとともに、制御
信号を前記第1電圧源及びスイッチに供給するように構
成する。これによって、非常に正確な調整、電極−ツー
ルの最小摩耗に対する加工状態のサーボ制御及び1回の
放電の全サイクル中の加工用電流の容易な制御を行うこ
とができる電気−加工(electro-machining)発生器を得
ることができる。
【0021】他の非常に好適な例は、第1端子を第1分
岐によって前記電極ツールに接続した低インピーダンス
の第1電圧源を具え、第1スイッチと、内部電圧が制御
ユニットによって調整可能な他の低インピーダンスの電
圧源と、電流測定部と、第1ダイオードとを具え、これ
らを直列接続し、前記電極ピースを、第2スイッチを有
する第2分岐によって前記第1電圧源の第2端子に接続
し、2個のスイッチの入力側に接続する第2ダイオード
を有する第3分岐と、2個のスイッチの出力側に接続す
る第3ダイオードを有する第4分岐とを具え、前記制御
ユニットが、前記測定部から信号を受信するとともに、
前記他の電圧源及びスイッチに制御信号を供給するよう
に構成したことを特徴とするものである。本例は、特に
簡単かつ低コストな構成を有するが、遷移段階及び調整
段階における加工用の電流の制御が容易である。さら
に、現存する回路に本発明を適用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して詳細に説明する。装置の第1の実施の形態を図1に
示し、それは、電極Oと加工すべきピースPとの間に火
花を発生させるのに必要な加工用の電流を発生させるの
に適合した低インピーダンスの電圧源Eを具え、これ
ら電極OとピースPは、動作スロットすなわちギャップ
Gによって互いに離間している。この電圧源Eは、調
整可能な電圧Uで安定され、この電圧によって、大き
な電圧降下なく高電流密度を発生させることができ、こ
の電圧は、良好な精度(resolution)で調整可能である。
【0023】電圧源Eの正端子を分岐Bによって電
極Oに接続し、分岐Bは、補助電圧源Eと、例えば
トランジスタの形態の第1スイッチSと、測定抵抗の
ような電流Iを測定する第1測定部Mと、磁気エネ
ルギーを蓄積する自己誘導コイルLと、例えばトラン
ジスタの形態の第2スイッチSと、電流Iに対する
第2測定部Mと、ダイオードDと、寄生線路インピ
ーダンスを表すLとを具え、これらは直列接続してい
る。補助電圧源Eの負端子を、ダイオードDを具え
る分岐BによってスイッチSに接続する。
【0024】電圧源Eの負端子を、分岐Bによって
ピースPに接続する。この回路は、キャパシタンスC
及び電位差計Tを更に具え、これらキャパシタンスC
及び電位差計Tを、分岐Bと分岐Bとの間の電
圧源Eに並列接続する。さらに、分岐Bを、ダイオ
ードDによって、スイッチSと測定部Mとの間の
接合部に接続する。第2電位差計Tを、電極Oとピー
スPとの間に接続して、ギャップG間の電位差Uを測
定する。さらに、ダイオードD は、分岐Bをスイッ
チSの出力部に接続する。
【0025】本実施の形態は、電極OとピースPとの間
に並列にダイオードDの出力側及びピースPに接続し
た放電用のトリガ回路Bも具える。このトリガ回路B
は、トリガ発生器Eと、抵抗Rと、ダイオードD
と、電流I用の測定部Mとを具える。
【0026】この回路のアッセンブリは電子制御回路C
Pによって制御され、電子制御回路CPは、素子M
,M,T及びTからの測定信号を受信すると
ともに、制御信号を素子E,S,S及びSに送
信する。種々の素子の値を、典型的には以下のようにす
る。電圧源Eを、2kWの電力に対して25Vと50
Vとの間の値とし、電圧源Eを、5Vの目安とし、電
圧源Eを、300Wの電力に対して100Vの目安と
し、巻線Lを約120μHとし、インダクタンスL
を2μHの目安とし、抵抗Rを約50Ωとし、容量C
を約10μFとする。好適には、2個の電圧源E
びEのインピーダンスを零とする。
【0027】図1の回路の動作を以下説明する。スイッ
チすなわちトランジスタS,S及びSの導通状態
及び非導通状態は、制御ユニットCPによって制御され
る。
【0028】加工サイクルは、トリガ期間TD、火花期
間TA及び休止期間TBによって構成される。休止期間
TBにおいて、スイッチS及びSを開く。この期間
中、電圧源Eは、自己誘導巻線Lに蓄積されたエネ
ルギーを放出する。スイッチSを閉じると、電圧源E
は、ループE,S,M,Dを通じて自己誘導
巻線Lに給電を行う。測定部Mによって測定された
電流Iが、予め設定された第1の値例えば2.5Aに
到達すると、スイッチSを開き、緩和回路L
,E,D,Mを流れる電流Iを、予め設定
された第2の値まで減少させる。したがって、休止期間
中、電流Iは、スイッチSの開閉による制御ユニッ
トCPによって調整される。
【0029】トリガ期間は、スイッチS及びSを同
時に閉じることによって得られる。高インピーダンスの
電圧源Eによって、電位差計Tによって測定される
ギャップG間に高電圧Uを発生させる。
【0030】トリガの瞬時は、測定部Mに電流I
流すことによって検出される。トリガが行われると、火
花期間が開始され、制御ユニットCPは、測定部M
起動させる。火花期間は、電流の増加の遷移段階によっ
て始まり、その間、火花電流が確立される。測定部M
によって測定される電流Iが、測定部Mを流れる電
流Iよりも大きい間、ダイオードDは遮断されな
い。このような電流の増加の遷移段階中、関係式dI2
/dt=(U−U)/Lが成立する。ここで、U
を、電圧源Eの端子の電圧とし、Uを、ギャップ
G間の瞬時的な放電電圧とし、Lを線路インピーダン
スとする。
【0031】電流Iが電流Iに等しいとき、ダイオ
ードDが遮断され、これによって遷移段階を出て調整
モード段階に入り、この場合、ループE,E
,M ,L,S,D,L及び増大時のギャ
ップに従うスイッチSを開閉することによって、電流
は、予め設定された制限IとI−Δとの間に維
持される。したがって、緩和ループL,S,M
,L,ギャップ、D ,Mを流れる電流が減少
する。したがって、このような調整モードは火花期間T
Aの残りの間に生じ、この際、スイッチS及びS
閉じられている。放電のトリガが行われる際にスイッチ
を開くこともできる。それにもかかわらず、放電の
早すぎる消失を回避するためにDを閉じるのが好まし
い。
【0032】火花期間TAの終了時に、スイッチS
びSを開いて、休止期間TBを開始し、この際、スイ
ッチSを開閉することによって電流Iが調整される
とともに、緩和回路L,ギャップ、D,M,D
に電流Iが流れる。
【0033】本発明の重要な態様は、特に、低インピー
ダンスの電圧源Eの影響の下で発生する電流Iで上
記遷移モードを形成することにあり、その電圧Uを、
上記規則に従う制御ユニットCPによって調整し及び制
御することができる。この電圧源Eの調整及び自動制
御のモードを、後に詳細に説明する。トリガ発生器E
から供給された初期電流値によって、上記規則に従う遷
移モードから外れる。
【0034】このような遷移段階中の電流の増加は、調
整モードを含む電流の全ての増加中のトリガ直後にU
>Uであるときにのみあり得る。電圧源Eの電圧U
が非常に低い、例えばU<Uである場合、ダイオ
ードDは遮断され、電圧源Eによって電流が生じな
い。トリガ発生器Eから供給される電流のみが、電極
及びピースが配置された分岐を循環し、その電流は、調
整モードになる又は調整モードを維持するのに必要な値
よりも著しく小さい。Uによって低い値からの変動が
遅くなる場合、本発明に基づく上記現象を観察すること
ができる。電流の遷移段階をアナログオシロスコープを
用いて観察することによって、幅を決定することができ
る信号スペクトルを見ることができる。Uの値が、予
め設定された値例えば18Vより低い場合、トリガ発生
器から供給される電流より上の電流が発生せず、したが
って、電流の遷移段階が観察されない。このような予め
設定された値より上の場合、増大する放電の狭いスペク
トルが出現しはじめるとともに、トリガすべき調整モー
ドが許容されはじめる。
【0035】時間の関数としての電流Iを示す図2
は、勾配の角度の最大値APmaxと勾配の角度の最小
値APminとの間の狭い角距DAを有するこのような
狭いスペクトルを示す。 DA=APmax−APmin 例えば約25VのU(図3)の第2の値付近において、
電流の増加の平均勾配dI/dtは強調され、スペク
トルは明らかに広がる。このようなUの第2の値付近
において、放電の電流の増大の勾配の分散は、角度差D
A=APmax−APminを増大させる場合に比べて
著しく大きい。
【0036】調整された電圧源Eの電圧U21の増加
を順次追跡することによって、電流の増加の勾配I
dtのスペクトル、したがって角距DAによって与えら
れる分散は、30Vの例において電圧Uの第3の値を
超えて減少し、それに対して、電流の増加の平均勾配I
/dtは更に強調される(図4)。スペクトルの上記
幅を、調整された電圧源Eの電圧Uの関数として値
DA=APmax−APminによって与えられる勾配
の角度の分散によって表す(図5)場合、この分散は、
の所定の値に対して最大値を超える。
【0037】Uの種々の値で実行される技術的な検査
によれば、電極の摩耗は、Uを値DA=APmax−
APminのほぼ最大値に調整したときに最小となる。
=Urefの最適値を、予備の技術的な検査におい
て、各ケースの電極の摩耗を測定し及び比較することに
よって零にすることができる。電圧Urefのこのよう
な最適値は、電流増加率I/dtの最適な平均勾配P
refにも対応する。同一の調整を、Urefの最適値
に対応する電流の最適な平均勾配Prefを得るように
を調整することによって行うことができる。遷移段
階中の電流放電の増加の勾配Pを連続的に測定するこ
とによって、図6に示す図に従うUの最適な調整に対
応する最適な平均基準勾配Prefと比較すべき平均勾
【外3】 を確立することができる。
【0038】角度分散(angular dispersion)DAの最大
値は、所定のタイプの装置及び材料に対して実験的に確
立され、電流の増加の勾配のサーボ制御に対する調整装
置の図(図6)で用いられる最適な平均基準勾配P
refに対応する。
【0039】この調整装置の図は、持続される放電に亘
る予め確立された基準勾配Prefと平均勾配[外3]
との間の算術差を計算するのに適合した計算部61に対
応する。それは、低インピーダンスの電圧源Eの内部
電圧Uに対する比例すなわち比例積分タイプの調整器
62と、例えば図1を参照して説明したような低インピ
ーダンス電流源Eを具える放電用の装置63と、読出
し発生電流インパルスIと、放電nの電流Pの増加
の勾配を決定するよう配置した素子64と、放電の回数
Nに亘る平均勾配[外3]を決定する区分65とを更に
具える。調整器62を、この算術差の結果として内部電
圧Uを変更するように配置して、平均勾配[外3]
が、予め確立された基準勾配Prefに対応するように
する。当然、素子61,62,64及び65を、プログ
ラマブルコンピュータの形態で容易に制御ユニットCP
に統合することができる。
【0040】図7は、放電の電流の増加の平均勾配[外
3]のサーボ制御のフローチャートを示す。サーボ制御
サイクルは以下のステップを具える。 a)開始。 b)電圧源Eの電圧Uを、予め確立された基準値U
refに等しい初期値に固定。 c)カウンタを0にセット。 d)トリガ期間TD、火花期間TA及び休止期間TBを
有する放電サイクルの開始。 e)電圧源EをギャップGに接続した瞬時すなわちス
イッチSを閉じたときに初期値t=0を有する時間t
のカウンタの火花期間の開始時における始動。 f)tにおいて電流Iを読み出し、値ILを取得。 g)tにおいて電流Iを読み出し、値IHを取得。 h)後に説明する規則に従った、正確な放電が観察され
たか否かの火花の評価。 i)式P=(IH−IL)/(t−t)に従う放
電の勾配Pの計算。 j)カウンタnの1単位増分。 k)電流の増加の平均勾配[外3]を計算するためのn
=Nであるか否かの検査。この場合、Nを、予め決定し
た放電回数とする。 l)平均勾配[外3]の計算。 m)調整差Δを加算した基準勾配Prefより勾配[外
3]が大きいか否かの検査及び肯定である場合の電圧U
の予め決定した調整値δだけの減少。 n)調整差Δだけ減少したPrefの基準に比べて勾配
[外3]が小さいか否かの検査及び肯定である場合の電
圧Uの予め決定した調整値δだけの増加。 o)調整したUrefを有する新たなサーボ制御グルー
プの再開。この配置によって、放電の電流の増加の平均
勾配[外3]を、電極の最低摩耗に対応する基準勾配P
refに一致するように制御することができる。
【0041】図8は、図1の回路で得られる信号、すな
わち、ギャップ間の測定電圧U、スイッチS,S
及びSの開又は閉状態、測定部Mによって測定され
るトリガ分岐Bを流れる電流I、測定部Mによっ
て測定される電流I並びに測定部Mによって測定さ
れる電流Iの時間tの関数の結果を示す。電流I
びIの和に対応するギャップを交差する電流Iは示
さない。図の左側の最初の放電は、降下が比較的遅いギ
ャップ間の電圧U及び比較的小さい電流増加Iの勾
配で実行した通常の放電の場合を示す。
【0042】分岐Bを流れる電流をトリガすると、遷
移段階中の電圧源Eに起因する電流Iの増加の勾配
は、時間tと時間tとの間で決定される。その後、
放電の調整段階が続き、その間、電流Iが、スイッチ
の開閉によって得られる比較的狭い制限IとI
−Δとの間で調整される。図の中央に示す放電は、ギャ
ップ間の電圧降下及び電流Iの増加が中間値で生じる
放電に対応する。
【0043】第3の放電は、抑制されない放電に対応す
る。その理由は、電圧Uの降下及び電流Iの増加が
非常に大きいからである。この放電は、短絡又は電弧を
表す放電に対応する。そのような放電は、図7のフロー
チャートの勾配の計算が考慮されず、制御ユニットCP
の手段から離れている。このような調整原理は、電流の
増加の平均勾配の測定に直接基づくものであるが、他の
変数をこの手段に相関させ、それを、相違する調整装置
を設計するのに用いることができる。
【0044】これに関連して、電圧源Eの電圧U
未満であるとき、電圧源Eから電流が流れず、す
なわち、それが遮断された状態であり、トリガ発生器か
ら供給された電流のみが動作ギャップに供給される。U
を低い値から非常に遅く変化させることによって、電
圧源Eの遮断を電流増加の平均勾配に関連させること
ができることを観察することもできる。これによって、
電圧Uを調整する他の装置を設計することができ、こ
の場合、電圧源Eが電流を流すことを許容しない放電
の係数に基づく。
【0045】この遮断現象の放電後の放電の検出につい
て、電圧源Eが電流を流しているか又はそれが遮断さ
れた状態であるかの検査及び記憶を、検出器すなわち電
流I の測定部Mを用いることによって非常に容易に
行うことができる。トリガ発生器によって電流を流す期
間中、例えば、トリガ瞬時後、調整された電圧源E
よって電流を流すことを許可されない全ての放電は、遮
断された放電として保持される。
【0046】それに対して、トリガ発生器によって電流
を流す期間中に少なくとも1回電圧源Eを通じて電流
を流す場合、放電は遮断されなかったものと考えら
れる。遮断された放電回数を計数すると、放電の全てに
対するいわゆるこれら遮断された放電の量TXが、周
期的に例えば毎秒確立される。遮断されない放電の回数
及び遮断された放電の回数Dを知ることによっ
て、この量TXは、式TX=100×Db/(Db
+Dn)に従って制御ユニットCP内で算出される。し
たがって、遮断された放電を表示することによって、本
発明を実施する装置の様々な設計を行うことができる。
【0047】しかしながら、他のタイプの周知の放電
を、動作状態が悪化したときに発生させることができ
る。それは、例えば短絡、電弧を発する放電又はいわゆ
る劣化した(contaminated)放電において、所定の回数見
られる。
【0048】これら互いに相違する放電のカテゴリー
を、トリガに続く時間に参照することができ、これは、
電極OとピースPとの間の電圧Uの遷移を観察するこ
こによって、又は検出器Mを用いて電流Iの変動を
観察することによって行われ、これによって、その区別
を行うことができ、かつ、式TX中でそれを排除する
ことができる。
【0049】図9は、ギャップ間で測定した電圧領域U
の4例を示す。 1)0Vから7Vまで:短絡。 2)7Vから約18Vまで:電弧の放電特性。 3)18Vから約Uすなわち低インピーダンスの電圧
源Eの電圧まで:統計的に保持される有効な火花すな
わち放電。 4)UからUすなわちトリガ発生器GAから供給さ
れた電圧まで:遮断された電圧。 発生器Eから発生したトリガ電圧Uを、休止時間の
終了時に印加すると、その直後にトリガが行われる。例
えば、発生器Eによって、動作状態に従う図9の遷移
a,b,c又はdによって示すような電流が直後に流れ
る。本発明の原理を実行するために、これらのタイプ
a,b,c,dを統計から除外するのが好ましい。
【0050】それにもかかわらず、トリガは一般的には
遅延される。したがって、電圧Uは、電圧Uの値ま
で上昇する。図9の遷移e,f,g又はhによって示さ
れるトリガが可能になる前に待機時間が生じる。タイプ
fの遷移のみが、平均勾配[外3]を形成するよう統計
中に観察され及び保持するよう適合した有効な火花の信
号を送信する。
【0051】他の全ての遷移の場合、すなわち、タイプ
a−e及びhの遷移は、平均勾配[外3]を計算するの
に使用されない。当然、不所望な放電、特に、劣化した
放電を区別する他の手段を考察することもできる。他の
例を与えるために、電流増加の勾配を観察することによ
って区別を行うことができる。所定の制限を超える過度
の勾配によって、電流を流す情報を有する信号を送信
し、この場合、ギャップ中に逆起電力が存在せず、例え
ば、抵抗を有しはじめる又は劣化した誘電体が存在し又
は短絡が存在する。
【0052】電圧源Eの電圧Uを変動させることに
よって、図10に示すように有効な火花の大部分が遮断
されることがわかる。この図は、保持された放電の量間
の相関を示すが、TXは、遮蔽された放電に対応し、
値DAは、保持された放電の電流の増大の勾配のスペク
トルの分散の角度差に対応する。
【0053】その結果、量TXを周期的に計算し、か
つ、それを、遮断された放電の最適量TXrefと比較
する場合、図11の構成で示すように電圧源Eからの
電圧Uに対する調整器を設計することができる。この
際、量TXを周期的に計算し、かつ、それを、遮断さ
れた放電の最適量TXrefと比較することによって、
図11の構成で示すように電圧源Eからの電圧U
対する調整器を設計することができる。
【0054】この調整形態は、遮断された放電の予め確
立された基準TXrefの量と放電をN回保持した後に
得られる遮断された放電の量との間の算術差を計算する
のに適合したコンピュータ部61aを具える。この調整
器61aは、低インピーダンスの電圧源Eからの電圧
を所定の調整値δだけ増減させることができる。こ
の調整形態は、電流インパルスIを発生させる放電発
生装置63と、保持された放電の回数Nに対する遮断し
た放電の量TXを決定し及び計算するように配置した
装置64aとを更に具える。素子61a,62a及び6
4aを、少なくとも部分的に制御ユニットCPに統合す
ることができる。当然、調整器62aは、算術差の関数
として内部電圧Uを変更するように配置され、この場
合、遮断された放電の量TXは基準量Trefに対応
する。
【0055】このような調整配置は、予め確立された基
準電圧Urefに対応する初期値に固定した内部電圧U
で動作サイクルTD,TA,TBを開始することによ
って連続的なループを介した放電の電流増加のサーボ制
御を実行することかできる。したがって、短絡及び電弧
からの不所望な放電すなわち劣化した放電は、識別試験
によって区別される。その後、遮断された放電が検出さ
れる。このサイクルはn=N回続行され、したがって、
最小摩耗に対応する予め確立された基準数TX ref
比較される遮断された放電の回数TXが計算される。
その結果、調整差Δだけ減少した基準数に比べて計算値
が小さい場合又は調整差Δ増加した基準数に比べて計算
値が大きい場合、内部電圧Uを調整値δだけ減少させ
又は増加させて、新たなサーボループを再開する内部電
圧Uの新たな初期値を取得する。
【0056】図12に示す回路の例は、放電を行うのに
必要な加工用の電流を部分的に発生させるように適合し
た低インピーダンスの電圧源E21も具える。この電圧
源E 21は、電圧Uで安定された連続的な電圧を有
し、重大な電圧降下なく高密度電流を発生させることが
できる。この電圧源E21の正端子を、分岐B21によ
って電極Oに接続し、その分岐B21は、スイッチS
21と、電圧U22を高精度で調整し及び制御すること
ができる低インピーダンスの他の電圧源E22と、この
分岐を流れる電流I22に対する測定部M22と、ダイ
オードD24と、寄生線路インダクタンスを表すL22
とを具え、これらを直列接続する。
【0057】電圧源E21の負端子を、分岐B23によ
って、ギャップGによって電極Oと分離したピースPに
接続する。この分岐B23はスイッチS22を具える。
さらに、分岐B21及びB23を、ダイオードD21
具える分岐B25及びダイオードD22を具える分岐B
26に接続し、分岐B25を、2個のスイッチS21
びS22の入力部に接続し、分岐B26を、2個のスイ
ッチS21及びS22の出力部に接続する。2個の分岐
25及びB26を、スイッチS21及びS を有す
る2個の分岐B21及びB23の間に交差して配置す
る。
【0058】トリガ回路Bを、電極とピースとの間で
並列に分岐し、それは、トリガ発生器Eと、抵抗R
と、ダイオードDと、電流Iの測定部Mとを具え
る。電位差計T21を他の電圧源E22の端子に接続す
るとともに、他のポテンショメータT22を、ギャップ
Gの両端間の電圧Uを測定するために電極Oとピース
Pとの間に接続する。
【0059】この回路のアッセンブリは、電子制御ユニ
ットCPによって制御され、その電子制御ユニットCP
は、素子M22,M31,T21及びT22から測定信
号を受信するとともに、その制御信号を素子E22,S
21,S22及びSに供給する。
【0060】種々の素子の値を、典型的には以下のよう
にする。電圧源E21を、1kWの電力に対して15V
の目安とし、他の電圧源E22を、1kWの電力に対し
て10Vと40Vとの間で調整可能とし、電圧源E
を、300Wの電力に対して100Vの目安とし、イ
ンダクタンスL22を約2μHとし、抵抗Rを約50
Ωとし、キャパシタC21及びC22を約10μFとす
る。好適には、追加の電圧源E22のインピーダンスを
零とする。図12の回路の動作は次の通りである。休止
期間TB中、2個のスイッチS 及びS22が開き、
インダクタンスL22に蓄積されたエネルギーは、2個
のダイオードD21及びD22を遮断しない電流の形態
で消失する。D22,E ,M22,D24に対する
緩和回路L22,G,D21,E21を得る。当然、電
圧源E21は、損傷を与えることなく正端子から負端子
に流れる電流を保持することができ、その間、この電圧
源は、インダクタンスに蓄積されるエネルギーの一部を
回復する。その状況下で、電圧源E21は、勾配:dI
/dt=(−U21+U22−U)/L22を有す
る電流を遮断し、この場合、U21及びU22を、ソー
スE21及びE22の電圧とし、Uをタップ間の電圧
とする。
【0061】トリガ期間は、スイッチSを閉じること
によって得られる。高インピーダンスの電圧源Eは、
電位差計T22によって測定されるギャップG間に高電
圧を発生させる。トリガが行われると、回路は、電流I
の増加の遷移段階、すなわち、穏やかにすべき電流I
の増加の低勾配又は電流Iの急峻な勾配において互
いに相違する動作の二つのモード間の選択を許容する。
【0062】小さい勾配dI/dtの遷移段階を有す
る第1の実施の形態は、スイッチS 21とS22のうち
の一方を閉じるとともにその他方を開くことによって得
られる。電流は、電圧U22が制御ユニットCPによっ
て調整される他の電圧源E の影響の下で増加する。
充電回路を、E22,M22,L22,ギャップ、D
21及び閉じられたS21と、E22,M22
22,ギャップ、D21,閉じられたS21及びD
22とのうちのいずれか一方とする。電流Iを、勾配
=dI/dt=(U22−U)/L22によっ
て確立する。
【0063】他の電圧源E22の空電圧(empty voltag
e)U22が放電電圧Uよりやや大きく、かつ、単一の
トランジスタ導通のみを有する場合、上昇の緩やかな遷
移段階において小さい正の勾配を得る。U22がU
りやや大きい場合に緩やかな減少段階を得ることもでき
る。U22が0に等しい場合、例えば、本発明の目的で
ある追加の電圧源E22を有しない場合、この減少段階
は急速な減少となる。
【0064】制御ユニットCPからスイッチS21,S
22に信号を送信するために、他の勾配を、マイクロ秒
の目安の非常に短い時間で変更することができる。急速
な増加段階において、2個のトランジスタS21及びS
22を導通状態にし、ダイオードD21及びD22を遮
断し、電極OとピースPとの間で放電が以前に行われた
場合、回路は、電極−ピースアッセンブリ間を閉じる。
その状況の下で、電流密度は、勾配P=dI/dt
=(U21+U22−U)/L22で急速に増加す
る。
【0065】制御ユニットCPを、既知のデジタル技術
に従って、好適にはマイクロプロセッサシステムを用い
て構成する。これは論理タスクの段階を仮定し、その場
合、先ず、「オールオアナッシング」タイプの信号をス
イッチに送信して所望の形状の適切な電流インパルスを
発生させることによって、電流を制御する。
【0066】例えば図6に示す調整形態に従う他の電圧
源E22の電圧U22の調整及びサーボ制御並びに図7
のフローチャートに従う動作も満足される。したがっ
て、図12に示す回路によって、図8に示す回路と同様
な放電を行うことができ、この場合、予め確立された基
準勾配Prefに対応するように放電の電流の増加の勾
配Pがサーボ制御される遷移段階と、その遷移段階に続
き、放電電流Iが基準値Iに調整される調整モード
段階とを有する。したがって、図12の実施の形態は、
種々のタイプの電流の増加及び減少を得ることかでき
る。具体的には、複数の例を以下示す。なお、U21
15Vとし、U=20Vとし、L22=2μHとす
る。
【0067】
【表1】
【0068】摩耗が非常に低い状況において、スイッチ
21又はS22のうちの一方のみを閉じるとともにU
22を調整することによって緩やかな電流増加を確立
し、したがって、平均勾配[外3]は、他の発生器E
22に対する予め確立された電圧Urefで開始するこ
とによって、遷移段階中のPrefに対応する。一度、
電流Iの基準値Iに到達すると、スイッチS21
22のうちのいずれか一方又は両方を開き又は閉じる
ことによって電流Iが制限Iと制限I−Δとの間
に維持される調整モード段階に入る。
【0069】したがって、この回路は、加工用の電流の
増加勾配又は減少勾配の種々の調整を行う高い柔軟性の
アプリケーションを許容する。当然、図2−7,10及
び11を参照して説明した調整及びサーボ制御手段を、
他の電圧源E22の電圧U を印加することによって
直接適用することができる。
【0070】変形例において、既に説明した実施の形態
を、好適には、図13に示すような短絡防止装置SPA
Cによって達成することができる。最終動作中に火花ス
ペースに形成される多数の金属ブリッジは、非常に破壊
されやすく、それは、通常の加工用の電流に追加される
とともに放電の再トリガを許容する特定の電流パルスを
印加することによって溶融される。したがって、インパ
ルス電流を停止させるステップ及び電極を引っ込める影
響の下で引き裂くことによって金属ブリッジを断絶する
ステップからなる従来の方法によって得られるものに比
べて、加工出力が十分に増加する。
【0071】金属ブリッジを破壊するのに適合した電流
パルスは、短絡が検出される直前には印加されないが、
公称動作電流の数倍の電流を最小インピーダンスで流す
前に1マイクロ秒の目安の遅延が必要となる。大抵の場
合において再トリガを行う前の供給の持続時間は数マイ
クロ秒となる。そうでない場合、長時間大電流を維持す
るのは無意味となる。その理由は、それによって、2個
の電極間の直接的な接触が原因で短絡が生じるからであ
る。
【0072】これによって、例えば10μFの高い値の
簡単なキャパシタンスC31を用いて、トリガ発生器E
の端子に接続した装置を製造することができる。充電
は、二つの連続するトリガの間に行われる。そのキャパ
シタンスC31は、図13に示すようなスイッチS31
及び追加のダイオードD31を通じて加工用のケーブル
に放電を行う。例えばトランジスタの形態のスイッチS
31は、図9に関連して説明したように短絡を検出する
際に制御ユニットCPによって制御される。
【0073】そのような短絡防止装置SPACを、任意
のタイプの放電回路に並列に取り付けることができる。
それは、特に本発明を実施できるようにする装置で使用
するのに重要である。その理由は、動作電流の増加が遅
い場合、金属ブリッジを溶融するのに不所望だからであ
る。
【0074】当然、他のタイプの放電による加工装置
を、本発明の実施に適用することができ、この場合、少
なくとも遷移段階又は初期放電段階中に加工用の電流を
増加させることができる調整手段が含まれる。例えば、
抵抗電流(resistive current)が制限された発生器を使
用することができるが、その発生器を、放電の開始時に
動作する補助の低インピーダンスの電圧源を追加するこ
とによって向上させて、図8に示すようなインパルスを
発生させる。既知の回路を、DC-DCコンバータとし
て既知のように適合させることができ、放電の開始時に
低インピーダンスの補助電圧源と同等のものとなるよう
に制御される。
【0075】しかしながら、これら全ての装置で用いら
れるプロセスは、同様なものであり、かつ、電極とピー
スとの間のトリガ後に電気的なインパルスすなわち放電
の電流の増加の調整を行うことによって特徴づけられ
る。この調整は、上昇の勾配P,遮断された放電の回数
TX又は調整電圧U,U22のような電流の増加に
関連したパラメータが電極ツール摩耗の最小値に対応す
る基準サイズにほぼ等しくなるように行う。この基準サ
イズを、先ず研究又は現場において決定される基準勾
配、遮断された放電の基準量、内部基準電圧等とするこ
とができる。内部電圧U,U22を調整電圧源から徐
々に変動させる実験における摩耗測定の顕著な結果とし
て、狭い範囲の電圧において最低の摩耗を示し、遷移段
階中、動作電流の増大の勾配が非常に高い分散を示す。
【0076】したがって、一連の技術的な検査によっ
て、非常に低い摩耗の各加工状態に対する遮断された放
電の勾配又は回数の内部電圧の最適すなわち基準値を与
えるテーブルを発生させることができ、この場合、加工
状態は、例えば加工用の電流Ip、トリガ時間TD、動
作時間TA及び休止時間TB、用いられる材料の組合わ
せ等によって規定される。予め確立されたパラメータを
有する加工装置を調整することによって、摩耗に関して
良好な結果を与えることができる。しかしながら、調整
の際に重要であることは、研究における良好な結果が必
ずしも現場においてもそうでないという点である。温度
や、大量生産中の素子の多少の厳密な誤差のような種々
の因子が所定の役割を果たす。しかしながら、最大の分
散は、寄生線路インダクタンスに起因し、それは、例え
ば装置の内部配線及びそのライン長による簡単なトリプ
リング(tripling)から広範囲に亘って変動するおそれが
ある。サーボ制御によって、その分散から解放され、か
つ、現場において摩耗に関する最適な結果を得ることが
できる工業製品を製造することができる。
【0077】このようなサーボ制御を、サーボ制御ルー
プによって実行することができ、この場合、電流の増加
の勾配又は遮断放電の回数のようなパラメータを表示す
る顕著な寄生は、予め決定された基準サイズに一致す
る。
【0078】したがって、技術に関するテーブルを記憶
することができ、そのテーブルは、とりわけ各状態に対
する調整可能な電圧源の電圧U,U22の値を固定す
る値Urefだけでなく、電流の増加の平均勾配[外
3]に対する基準としての役割を果たす値Prefも有
し、その勾配は、リアルタイムの測定の結果である。最
も低い摩耗となるPrefの最適値は、制御ユニットC
Pの記憶をロードするために最初に実行される技術的な
検査の結果である。サーボ制御によって、電圧U ,U
22を、[外3]とPrefとの間のあらゆる距離を補
正するように変化させ、例えば、平均勾配[外3]が基
準勾配Prefより小さい場合、電圧U,U22が増
大し、これによって、電流が急に増加し、実際に[外
3]=Pre となるまでプロセスが実行される(図6
及び7参照)。
【0079】制御ユニットCPは、迅速なデータ処理を
行うことかでき、それは、デジタルエレクトロニクス例
えばマイクロプロセッサを用いた既知の方法で実行され
る。「非常に小さい摩耗」タイプのインパルスを開始す
るために、特にI,TD,TA,TB,Uref及び
refの値に関する一連の命令を制御ユニットに送信
する。
【0080】したがって、サーボ制御は、全ての動作中
又は最初の段階中に適用される。所望の場合には、平均
勾配の対応するサイズを設定することができ、それを、
例えば、t=0を仮定することによって、すなわち、
で測定される電流によって計算することによって簡
単かつ迅速に計算することができる。重要なことは、予
め行われる技術的な検査及びマシンのサーボ制御が対応
する統計サイズを規定するのと同一技術を用いることで
ある。その状況の下で、一連の放電に亘る時間tを超
えて観察される最大電流iを用いることもできる。
【0081】当然、サーボ制御を、遮断された放電の重
みのような他のパラメータを用いて同様に行うことがで
きる。基準のサイズを、例えば電極ツールの重さ測定又
は寸法測定を行うことによって経験的に予め決定するこ
ともできる。
【0082】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 放電によるマシンに対する装置の第1の実施
の形態を示す図である。
【図2】 電圧源Eからの電圧値に対する加工用の電
流の増加の勾配の角度を示す図である。
【図3】 電圧源Eからの電圧値に対する加工用の電
流の増加の勾配の角度を示す図である。
【図4】 電圧源Eからの電圧値に対する加工用の電
流の増加の勾配の角度を示す図である。
【図5】 電圧源Eからの電圧Uの関数としての電
流の増加の勾配の分散DAを度で示す図である。
【図6】 基準Prefに対する電流増加の平均勾配
[外3]の調整及びサーボ制御の図である。
【図7】 平均勾配[外3]のサーボ制御中に実行され
る動作のフローチャートである。
【図8】 時間関数としての図1の回路からの信号のシ
ーケンスを示す図である。
【図9】 種々のタイプの放電に対するギャップを通じ
た電圧Uの展開を示す図である。
【図10】 電圧源Eの電圧Uの関数としての遮断
された放電のサイズTXnと加工用の電流の増加の勾配
の分散DAとの間の相関を示す図である。
【図11】 遮断された放電のサイズTXnに基づくサ
ーボ制御の調整を示す図である。
【図12】 放電加工に対する装置の第2の実施の形態
を表す図である。
【図13】 二つの実施の形態に統合するように適した
短絡防止装置を示す図である。
【図14】 従来の発生器の簡単化した図である。
【符号の説明】
61 計算部 61a,62 調整器 63 放電発生装置 64 素子 65 区分 B,B,B 分岐 B トリガ回路 C キャパシタンス CP 電子制御回路 D,D,D,D ダイオード E,E 電圧源 E トリガ発生器 G ギャップ L,L コイル M,M,M 測定部 O 電極 P ピース R 抵抗 T,T 電位差計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロラン マルタン フランス国 74520 ディニ アン ヴュ アシュ ブル(番地なし) (72)発明者 アルド ガンボニ スイス国 1209 ジュネーヴ アヴニュ ドゥ ジョリ−モン 3 (72)発明者 モリジオ トニョリニ スイス国 1216 ル ミュイ レ ボー− ジョルディル(番地なし) (72)発明者 ジルベール ボベイ スイス国 1004 ローザンヌ シュマン エメ−ステンラン 7

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作スペース(G)によって離間した電
    極ツール(O)を用いて電極ピース(P)が加工され、
    その加工を、電気回路によって電気的なインパルスを前
    記電極ツールと前記電極ピースとの間に印加することに
    よって行い、その電気回路が、少なくとも1個の低イン
    ピーダンス電圧源(E,E22)及び調整回路(C
    P)を具える放電加工方法において、前記電気的なイン
    パルスの電流の増加の調整を、前記電極ツールと前記電
    極ピースとの間の放電のトリガ後に時間の関数として制
    御して、このような電流の増加に関連するパラメータ 【外1】 を、前記電極ツールの最小摩耗値に対応する基準量(P
    ref,TXref)にほぼ等しくすることを特徴とす
    る放電加工方法。
  2. 【請求項2】 前記電気的なインパルスの電流の増加の
    調整を行う第1遷移段階と、前記電流の増加が少なくと
    も一つの基準値(I)に到達するとすぐにその基準値
    を有する前記加工用の電流を維持する第2段階とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の放電加工方法。
  3. 【請求項3】 前記電流の増加の調整をサーボループに
    よって行って、前記パラメータを表す統計サイズ[外
    1]を、予め設定した前記基準サイズ(Pref,TX
    ref)に一致させることを特徴とする請求項1又は2
    記載の放電加工方法。
  4. 【請求項4】 前記調整を、少なくとも一つの低インピ
    ーダンスの調整可能な電圧源(E,E22)の調整可
    能な内部電圧(U,U22)で作動させることによっ
    て行うことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれ
    か1項に記載の放電加工方法。
  5. 【請求項5】 前記最小摩耗値に対応する基準サイズ
    (Pref)を、前記調整可能な電圧源(E
    22)の内部電圧(U,U22)を変化させ、か
    つ、所定の回数の放電の電流の増加の勾配角(DA)の
    スペクトルを散乱を観察することによって決定すること
    を特徴とする請求項1及び4記載の放電加工方法。
  6. 【請求項6】 前記基準サイズ(Pref)を、前記勾
    配角(DA)のスペクトルの分散がほぼ最大であるとき
    に取得することを特徴とする請求項5記載の放電加工方
    法。
  7. 【請求項7】 前記パラメータを、前記電極ツールの最
    小摩耗に対する予め設定された基準勾配(Pref)に
    一致するように調整した前記加工用の電流の増加の平均
    勾配 【外2】 とすることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれ
    か1項に記載の放電加工方法。
  8. 【請求項8】 連続的なサーボ制御ループによる放電の
    電流の増加の平均勾配[外2]のサーボ制御を実行する
    に当たり、 予め確立した基準電圧(Uref)に対応する初期値に
    固定した前記内部電圧(U,U22)を用いて加工サ
    イクル(TD,TA,TB)を開始し、 劣化した放電、短絡及び電弧を識別検査によって除去
    し、 存続させる放電の電流の増加の勾配(P)を決定し、 n=Nの加工サイクルを行い、 N回の存続させる放電に対する電流の増加の平均勾配
    [外2]を計算し、 前記基準勾配(Pref)に対して取得した電流の増加
    の平均勾配[外2]の比較を行い、 計算した前記平均勾配[外2]が、前記基準勾配(P
    ref)に調整間隔(Δ)を加算したものより大きい場
    合又は前記基準勾配(Pref)から前記調整間隔
    (Δ)を減算したものより小さい場合、前記内部電圧
    (U,U22)の新たな初期値を取得するために、前
    記内部電圧(U,U22)を、予め決定した調整値だ
    け減少させ又は増加させ、かつ、 前記内部電圧(U,U22)の新たな初期値を用いて
    前記連続的なサーボ制御ループを実行することを特徴と
    する請求項3,4及び7記載の放電加工方法。
  9. 【請求項9】 前記パラメータを、低インピーダンスの
    電圧源が電流を流さない間に遮断された放電の回数(T
    )とし、前記電気的なインパルスの電流の増加を調
    整して、前記遮断された放電の回数(TX)を、最小
    摩耗に対応する基準数(TXref)に一致させること
    を特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1項に記
    載の放電加工方法。
  10. 【請求項10】 連続的なサーボ制御ループによる放電
    の電流の増加に対してサーボ制御を実行するに当たり、 予め確立した基準電圧(Uref)に対応する初期値に
    固定した前記内部電圧(U,U22)を用いて加工サ
    イクル(TD,TA,TB)を開始し、 劣化した放電、短絡及び電弧を識別検査によって除去
    し、 遮断された放電を検出し、 n=Nの加工サイクルを行い、 遮断された放電の回数(TX)を計算し、 この回数を、前記電極ツールの最小摩耗に対応する予め
    確立した基準数(TX ref)と比較し、 計算した前記回数(TX)が、前記基準数に調整間隔
    (δ)を加算したものより大きい場合又は前記基準数か
    ら前記調整間隔を減算したものより小さい場合、前記内
    部電圧(U,U22)の新たな初期値を取得するため
    に、前記内部電圧(U,U22)を、予め決定した調
    整値だけ減少させ又は増加させ、かつ、 前記内部電圧(U,U22)の新たな初期値を用いて
    前記連続的なサーボ制御ループを実行することを特徴と
    する請求項3,4及び9記載の放電加工方法。
  11. 【請求項11】 前記基準(Pref,TXref,U
    ref)のサイズを、前記電極ツールの重さ又は容積の
    測定を行うことによって実験的に決定することを特徴と
    する請求項1記載の放電加工方法。
  12. 【請求項12】 動作スペース(G)によって電極ピー
    ス(P)から離間した電極ツール(O)と、少なくとも
    一つの低インピーダンスの電圧源(E,E22)を有
    する電気回路と、前記電極ツールと前記電極ピースとの
    間に電気的なインパルスを印加するように配置した調整
    回路(CP)とを具える放電加工装置において、前記電
    極ツールと前記電極ピースとの間の放電のトリガ後に時
    間関数として電流の増加の割合(dI/dt)の割合
    を調整して、このような電流の増加に関連するパラメー
    タ[外1]を、前記電極ツールの最小摩耗値に対応する
    基準量(Pref,TXref)にほぼ等しくする調整
    手段を具えることを特徴とする放電加工装置。
  13. 【請求項13】 前記調整手段を、前記内部電圧
    (U,U22)を少なくとも一つのインピーダンス電
    圧源(E,E22)から調整可能に変更するように配
    置したことを特徴とする請求項12記載の放電加工装
    置。
  14. 【請求項14】 前記パラメータを、前記加工用の電流
    の増加の平均勾配[外2]とし、前記電極ツールの最小
    摩耗となる予め確立された基準勾配(Pref)に一致
    するように前記平均勾配を調整する手段を具えることを
    特徴とする請求項12又は13記載の放電加工装置。
  15. 【請求項15】 予め確立した基準勾配(Pref)を
    用いた、前記加工用の電流の増加の勾配に対するサーボ
    制御手段(CP)を具え、そのサーボ制御手段が、前記
    電圧源の前記内部電圧(U,U22)の調整器(6
    2)と、放電発生装置(63)と、放電の電流の増加の
    勾配(P)を計算するために配置した第1素子(6
    4)と、予め決定された放電の回数(N)の平均勾配
    [外2]を計算するのに適合した第2素子(65)と、
    基準勾配(Pref)と平均勾配[外2]との間の算術
    差を計算するのに適合した第3素子(61)とを具え、
    前記調整器(62)を、この算術差の結果の関数として
    前記内部電圧(U,U22)を変更して、前記平均勾
    配[外2]が前記基準勾配(Pref)に対応するよう
    に構成したことを特徴とする請求項13及び14記載の
    放電加工装置。
  16. 【請求項16】 前記パラメータを、前記低インピーダ
    ンスの電圧源が電流を流さない間に遮断された放電の回
    数(TX)とし、前記電極ツールの最小摩耗に対応す
    る予め確立された基準数(TXref)に前記遮断され
    た放電の回数(TX)が一致するように、前記電流の
    増加を調整するように適合した手段を具えることを特徴
    とする請求項12又は13記載の放電加工装置。
  17. 【請求項17】 予め確立された基準数(TXref
    を用いた、前記遮断された放電の回数(TX)に対す
    るサーボ制御手段を具え、そのサーボ制御手段が、前記
    内部電圧(U)に対する調整器(62a)と、放電発
    生装置(63)と、予め設定された放電の回数(N)に
    対する遮断された放電の関数(TX)を決定し及び計
    算するように配置した装置(64a)と、前記基準数
    (TXref)と前記遮断された放電の回数(TX
    との間の算術差を計算するように適合した計算手段(6
    1a)とを具え、前記調整器(62a)を、この算術差
    の結果の関数として前記内部電圧(U)を変更して、
    前記遮断された放電の回数(TX)が前記基準数(T
    ref)に対応するように構成したことを特徴とする
    請求項13及び16記載の放電加工装置。
  18. 【請求項18】 低インピーダンスの第1電圧源
    (E)を具え、その内部電圧(U)を、制御ユニッ
    ト(CP)によって調整可能にし、第1分岐(B
    が、前記第1電圧源(E)の第1端子を前記電極ツー
    ル(O)に接続し、低インピーダンスの第2電圧源(E
    )と、第1スイッチ(S)と、第1電流(I)の
    第1測定部(M)と、自己誘導巻線(L)と、第2
    スイッチ(S)と、第2電流(I)の第2測定部
    (M)と、第1ダイオード(D)とを具え、これら
    を直列接続し、前記第2スイッチ(S)の入力部を、
    第2ダイオード(D)によって前記第1電圧源
    (E)の第1端子に接続し、前記電極ピース(P)
    を、第3分岐(B)によって前記第1電圧源(E
    の第2端子に接続し、その第3分岐(B)を、第3ダ
    イオード(D)によって前記第1スイッチ(S)の
    出力側に接続するとともに、第4ダイオード(D)に
    よって前記第2スイッチ(S)の出力側に接続し、前
    記制御ユニットが、前記測定部(M ,M,M)か
    ら信号を受信するとともに、制御信号を前記第1電圧源
    (E )及びスイッチ(S,S)に供給するように
    構成したことを特徴とする請求項12から17のうちの
    いずれか1項に記載の放電加工装置。
  19. 【請求項19】 第1端子を第1分岐(B21)によっ
    て前記電極ツール(O)に接続した低インピーダンスの
    第1電圧源(E21)を具え、第1スイッチ(S 21
    と、内部電圧(U22)が制御ユニット(CP)によっ
    て調整可能な他の低インピーダンスの電圧源(E22
    と、電流測定部(M22)と、第1ダイオード
    (D24)とを具え、これらを直列接続し、前記電極ピ
    ースを、第2スイッチ(S22)を有する第2分岐(B
    23)によって前記第1電圧源(E21)の第2端子に
    接続し、2個のスイッチ(S21,S22)の入力側に
    接続する第2ダイオード(D22)を有する第3分岐
    (B25)と、2個のスイッチ(S21,S22)の出
    力側に接続する第3ダイオード(B22)を有する第4
    分岐(B 26)とを具え、前記制御ユニットが、前記測
    定部(M22)から信号を受信するとともに、前記他の
    電圧源(E22)及びスイッチ(S21,S22)に制
    御信号を供給するように構成したことを特徴とする請求
    項12から17のうちのいずれか1項に記載の放電加工
    装置。
  20. 【請求項20】 前記電極ツール(O)と前記電極ピー
    ス(P)との間に接続した放電のトリガ回路(B)を
    具え、その回路が、前記制御ユニット(CP)から制御
    信号を受信する発生器(E)及びスイッチ(S)を
    具えることを特徴とする請求項18又は19記載の放電
    加工装置。
  21. 【請求項21】 前記トリガ回路の発生器(E)の端
    子に接続したキャパシタンスを具える短絡防止装置(S
    PAC)を具え、それを、前記制御ユニット(CP)か
    らの制御信号を受信するダイオード(D31)及びスイ
    ッチ(S31)によって前記電極ツール(O)に接続す
    るのに適合させたことを特徴とする請求項20記載の放
    電加工装置。
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