JP2001021657A - ケーシング内への設置物固定構造 - Google Patents
ケーシング内への設置物固定構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】地震計が収容される耐圧容器等の設置物を、ケ
ーシング内に固定する場合において、大型の機構を必要
とせず、耐久性に優れ、容易に設置できる固定構造を提
供する 【解決手段】設置物(例えば耐圧容器2)の外周に、設
置物2を取り囲むように筒部材1を設ける。この筒部材
1には、筒部材1の内外周へ貫通した穴3と、この穴3
に連通し、筒部材1の長さ方向に沿った、内周溝4とが
形成されている。穴3には、押圧部材5が装填されてお
り、内周溝4には、穴3側にくさび部材6と、くさび部
材6に対して穴3と反対側に、くさび部材6と連結した
水膨張シール材7とが設けられ、押圧部材5、くさび部
材6及び水膨張シール材7が設置された部分と、ケーシ
ング8直径方向に対向する部分には、円弧状ばね9が設
けられている。
ーシング内に固定する場合において、大型の機構を必要
とせず、耐久性に優れ、容易に設置できる固定構造を提
供する 【解決手段】設置物(例えば耐圧容器2)の外周に、設
置物2を取り囲むように筒部材1を設ける。この筒部材
1には、筒部材1の内外周へ貫通した穴3と、この穴3
に連通し、筒部材1の長さ方向に沿った、内周溝4とが
形成されている。穴3には、押圧部材5が装填されてお
り、内周溝4には、穴3側にくさび部材6と、くさび部
材6に対して穴3と反対側に、くさび部材6と連結した
水膨張シール材7とが設けられ、押圧部材5、くさび部
材6及び水膨張シール材7が設置された部分と、ケーシ
ング8直径方向に対向する部分には、円弧状ばね9が設
けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング内への
設置物固定構造に関するものである。
設置物固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震計の地中への設置は、地震計を耐圧
容器に入れて固定し、この耐圧容器を地中に設けられた
ケーシングに固定することによって行っている。従来、
耐圧容器の固定は、耐圧容器の保護管の外周に出没可能
な出没部材を設け、モーターやバネなどにより、この出
没部材を張り出すことによってケーシング内に固定した
り、バネで直接ケーシングを押すことにより固定したり
している。
容器に入れて固定し、この耐圧容器を地中に設けられた
ケーシングに固定することによって行っている。従来、
耐圧容器の固定は、耐圧容器の保護管の外周に出没可能
な出没部材を設け、モーターやバネなどにより、この出
没部材を張り出すことによってケーシング内に固定した
り、バネで直接ケーシングを押すことにより固定したり
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、モータを用い
て出没部材を張り出す場合は、モータの設置やモータと
出没部材との連結などにより、機構が大きくなってしま
う。また、バネを用いる場合は、長期間使用するとバネ
の弾性力が低下するなどの耐久性に問題がある。また、
モータやバネ、出没部材の取付作業も繁雑となる。
て出没部材を張り出す場合は、モータの設置やモータと
出没部材との連結などにより、機構が大きくなってしま
う。また、バネを用いる場合は、長期間使用するとバネ
の弾性力が低下するなどの耐久性に問題がある。また、
モータやバネ、出没部材の取付作業も繁雑となる。
【0004】そこで、本発明の課題は、地震計が収容さ
れる耐圧容器等の設置物を、ケーシング内に固定する場
合において、大型の機構を必要とせず、耐久性に優れ、
容易に設置できる固定構造を提供することである。
れる耐圧容器等の設置物を、ケーシング内に固定する場
合において、大型の機構を必要とせず、耐久性に優れ、
容易に設置できる固定構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、地中
に埋設されるケーシングの内部に設置物を固定する構造
であって、ケーシング(8)内周面と設置物(例えば、
耐圧容器2)外周面との間に、くさび部材(6)と、こ
のくさび部材に対しケーシング長さ方向に配置されてく
さび部材との当接によりケーシング内周面側に押圧され
る押圧部材(5)と、くさび部材に対しケーシング長さ
方向で押圧部材と反対側に配置されて吸水により膨張す
る水膨張機能を具備する水膨張シール材(7)と、を介
設し、水膨張シール材の吸水によるケーシング長さ方向
への膨張変形でくさび部材をケーシング長さ方向に移動
させて、くさび部材との当接で押圧部材をケーシング内
周面に圧接させることによりケーシング内に設置物を固
定したこと、を特徴としている。
請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、地中
に埋設されるケーシングの内部に設置物を固定する構造
であって、ケーシング(8)内周面と設置物(例えば、
耐圧容器2)外周面との間に、くさび部材(6)と、こ
のくさび部材に対しケーシング長さ方向に配置されてく
さび部材との当接によりケーシング内周面側に押圧され
る押圧部材(5)と、くさび部材に対しケーシング長さ
方向で押圧部材と反対側に配置されて吸水により膨張す
る水膨張機能を具備する水膨張シール材(7)と、を介
設し、水膨張シール材の吸水によるケーシング長さ方向
への膨張変形でくさび部材をケーシング長さ方向に移動
させて、くさび部材との当接で押圧部材をケーシング内
周面に圧接させることによりケーシング内に設置物を固
定したこと、を特徴としている。
【0006】ここで、水膨張シール材は給水することに
より徐々に膨張するものとし、例えば、シールドトンネ
ルにおけるセグメント接合部パッキンとして用いられる
加硫ゴム系のものなどが挙げられる。
より徐々に膨張するものとし、例えば、シールドトンネ
ルにおけるセグメント接合部パッキンとして用いられる
加硫ゴム系のものなどが挙げられる。
【0007】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、ケーシング内周面と設置物外周面との間において、
吸水によりケーシング長さ方向へ膨張変形した水膨張シ
ール材により動かされたくさび部材との当接によって、
押圧部材がケーシング内周面に圧接することで設置物を
固定するので、固定を行う機構を小型化することがで
き、耐久性も良くなる。また、水膨張シール材は、吸水
により徐々に膨張していくので、設置物のケーシング内
への挿入に支障を与えることがない。
ば、ケーシング内周面と設置物外周面との間において、
吸水によりケーシング長さ方向へ膨張変形した水膨張シ
ール材により動かされたくさび部材との当接によって、
押圧部材がケーシング内周面に圧接することで設置物を
固定するので、固定を行う機構を小型化することがで
き、耐久性も良くなる。また、水膨張シール材は、吸水
により徐々に膨張していくので、設置物のケーシング内
への挿入に支障を与えることがない。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のケ
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、ケーシング内周面と設置物外周面との間で
くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材とケーシング
直径方向に対向する部分に、弾性部材(例えば、円弧状
ばね9)を介設したことを特徴としている。
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、ケーシング内周面と設置物外周面との間で
くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材とケーシング
直径方向に対向する部分に、弾性部材(例えば、円弧状
ばね9)を介設したことを特徴としている。
【0009】ここで、弾性部材はケーシングの径方向に
弾性を示すものであれば良く、例えば円弧状のばねなど
が挙げられる。
弾性を示すものであれば良く、例えば円弧状のばねなど
が挙げられる。
【0010】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、弾性部材を設けたことにより、押圧部材がケーシン
グ内周面に圧接した状態であっても、設置物を上方へ強
く引き上げることでケーシングから取り出すことができ
る。
ば、弾性部材を設けたことにより、押圧部材がケーシン
グ内周面に圧接した状態であっても、設置物を上方へ強
く引き上げることでケーシングから取り出すことができ
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載のケ
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、設置物の外周に筒部材(1)が設けられて
いて、この筒部材には、内外周への貫通穴(3)と、こ
の貫通穴に対し筒部材長さ方向に沿った内周溝(4)
と、が形成されており、貫通穴に押圧部材が装填され
て、内周溝内にくさび部材及び水膨張シール材が装填さ
れていることを特徴としている。
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、設置物の外周に筒部材(1)が設けられて
いて、この筒部材には、内外周への貫通穴(3)と、こ
の貫通穴に対し筒部材長さ方向に沿った内周溝(4)
と、が形成されており、貫通穴に押圧部材が装填され
て、内周溝内にくさび部材及び水膨張シール材が装填さ
れていることを特徴としている。
【0012】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、設置物外周に設けた筒部材の貫通穴に押圧部材を装
填し、内周溝内にくさび部材及び水膨張シール材を装填
するだけであるので、取付には大きなスペースを必要と
せず、取付作業も容易である。
ば、設置物外周に設けた筒部材の貫通穴に押圧部材を装
填し、内周溝内にくさび部材及び水膨張シール材を装填
するだけであるので、取付には大きなスペースを必要と
せず、取付作業も容易である。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載のケ
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材
は、ケーシング円周方向に離間して複数組設けられてい
ることを特徴としている。
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材
は、ケーシング円周方向に離間して複数組設けられてい
ることを特徴としている。
【0014】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材を複数組
設けたことにより、設置物を固定する力が強くなり、確
実に固定することができる。
ば、くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材を複数組
設けたことにより、設置物を固定する力が強くなり、確
実に固定することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載のケ
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、設置物は、地震計を収容する耐圧容器
(2)であることを特徴としている。
ーシング内への設置物固定構造であって、例えば図1に
示すように、設置物は、地震計を収容する耐圧容器
(2)であることを特徴としている。
【0016】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、地中の深い位置に固定する必要のある地震計を収容
する耐圧容器を、小型の機構で、容易かつ確実に固定す
ることができる。また、取り出しも可能である。
ば、地中の深い位置に固定する必要のある地震計を収容
する耐圧容器を、小型の機構で、容易かつ確実に固定す
ることができる。また、取り出しも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るケーシング
内への設置物固定構造の実施の形態例を図1及び図2に
基づいて説明する。先ず、図1は設置物の外周に設けた
筒部材の構造を示す図である。筒部材1は耐圧容器2の
外周に、耐圧容器2を取り囲むように設けられている。
耐圧容器2には地震計(図示省略)が収容されている。
筒部材1には、筒部材1の内外周へ貫通した穴3と、こ
の穴3に連通し、筒部材1の長さ方向に沿った、内周溝
4とが形成されている。穴3には、押圧部材5が装填さ
れており、内周溝4には、穴3側にくさび部材6と、く
さび部材6に対して穴3と反対側に、くさび部材6と連
結した水膨張シール材7とが設けられている。押圧部材
5は、図示のように、くさび部材6のテーパ面と当接す
るピン状のものである。押圧部材5、くさび部材6及び
水膨張シール材7が設置された部分と、ケーシング8直
径方向に対向する部分には、円弧状ばね9が設けられて
いる。
内への設置物固定構造の実施の形態例を図1及び図2に
基づいて説明する。先ず、図1は設置物の外周に設けた
筒部材の構造を示す図である。筒部材1は耐圧容器2の
外周に、耐圧容器2を取り囲むように設けられている。
耐圧容器2には地震計(図示省略)が収容されている。
筒部材1には、筒部材1の内外周へ貫通した穴3と、こ
の穴3に連通し、筒部材1の長さ方向に沿った、内周溝
4とが形成されている。穴3には、押圧部材5が装填さ
れており、内周溝4には、穴3側にくさび部材6と、く
さび部材6に対して穴3と反対側に、くさび部材6と連
結した水膨張シール材7とが設けられている。押圧部材
5は、図示のように、くさび部材6のテーパ面と当接す
るピン状のものである。押圧部材5、くさび部材6及び
水膨張シール材7が設置された部分と、ケーシング8直
径方向に対向する部分には、円弧状ばね9が設けられて
いる。
【0018】水膨張シール材7は、吸水によって徐々に
膨張変形するものとし、例えば、長期耐久性に優れた加
硫ゴム系のものが挙げられる。また、押圧部材5及びく
さび部材6は、変形しにくいものであればよく、例えば
金属等で形成されているものとする。
膨張変形するものとし、例えば、長期耐久性に優れた加
硫ゴム系のものが挙げられる。また、押圧部材5及びく
さび部材6は、変形しにくいものであればよく、例えば
金属等で形成されているものとする。
【0019】押圧部材5、くさび部材6及び水膨張シー
ル材7は複数組設けられているものとし、設置される数
は筒部材1の大きさ等により任意に設定できるものとす
る。また、押圧部材5、くさび部材6及び水膨張シール
材7を3組以上設置する場合は、円弧状ばね9と、押圧
部材5、くさび部材6及び水膨張シール材7とが交互に
配置されないように設置することとする。
ル材7は複数組設けられているものとし、設置される数
は筒部材1の大きさ等により任意に設定できるものとす
る。また、押圧部材5、くさび部材6及び水膨張シール
材7を3組以上設置する場合は、円弧状ばね9と、押圧
部材5、くさび部材6及び水膨張シール材7とが交互に
配置されないように設置することとする。
【0020】次に、地震計を収容した耐圧容器2のケー
シング8内での固定方法を説明する。まず、地震計を収
容した耐圧容器2の外周に、上記のように押圧部材5、
くさび部材6及び水膨張シール材7と円弧状ばね9を備
えた筒部材1を設置し、この耐圧容器2を地中に埋設し
たケーシング8内に、所定の位置まで挿入する(図1参
照)。筒部材1に設けられた水膨張シール材7は、図2
に示すように、吸水することによって内周溝4内をケー
シング8の長さ方向に膨張変形して、くさび部材6をケ
ーシング8の長さ方向に押し動かす。水膨張シール材7
によって押し動かされたくさび部材6は、そのテーパ面
が押圧部材5に当接し、さらに、押圧部材5を筒部材1
の外周方向へ押し出す。押し出された押圧部材5は、ケ
ーシング8の内周に圧接して、耐圧容器2を固定する。
耐圧容器2をケーシング8内から取り出す場合は、耐圧
容器2を地上方向へ強く引き上げる。
シング8内での固定方法を説明する。まず、地震計を収
容した耐圧容器2の外周に、上記のように押圧部材5、
くさび部材6及び水膨張シール材7と円弧状ばね9を備
えた筒部材1を設置し、この耐圧容器2を地中に埋設し
たケーシング8内に、所定の位置まで挿入する(図1参
照)。筒部材1に設けられた水膨張シール材7は、図2
に示すように、吸水することによって内周溝4内をケー
シング8の長さ方向に膨張変形して、くさび部材6をケ
ーシング8の長さ方向に押し動かす。水膨張シール材7
によって押し動かされたくさび部材6は、そのテーパ面
が押圧部材5に当接し、さらに、押圧部材5を筒部材1
の外周方向へ押し出す。押し出された押圧部材5は、ケ
ーシング8の内周に圧接して、耐圧容器2を固定する。
耐圧容器2をケーシング8内から取り出す場合は、耐圧
容器2を地上方向へ強く引き上げる。
【0021】なお、水膨張シール材7の吸水による膨張
は、徐々に進行していくので、水膨張シール材7の膨張
に用いる水分は、耐圧容器2をケーシング8に挿入する
前に吸水させても良いし、耐圧容器2をケーシング58
に挿入する過程で、吸水するようにしても良い。
は、徐々に進行していくので、水膨張シール材7の膨張
に用いる水分は、耐圧容器2をケーシング8に挿入する
前に吸水させても良いし、耐圧容器2をケーシング58
に挿入する過程で、吸水するようにしても良い。
【0022】このように、上記実施の形態のケーシング
内への設置物固定構造によれば、吸水によって徐々にケ
ーシング8の長さ方向に膨張変形する水膨張シール材7
と、くさび部材6及び押圧部材5とを備えた筒部材1
を、地震計を収容した耐圧容器2の外周に取付け、ケー
シング8内で水膨張シール材7を膨張させることによ
り、大型の固定機構を用いずに、地震計を収容した耐圧
容器2を地中内に固定することができる。また、取付作
業も容易に行うことができる。水膨張シール材7の膨張
は徐々に進行するので、耐圧容器2を地中深くまで挿入
するのに、障害にならず、スムーズに耐圧容器2の挿入
を行うことができる。また、弾性を示す円弧状ばね9を
設けたので、耐圧容器2を地上方向へ強く引き上げるこ
とにより、耐圧容器2を取り出すことが可能である。
内への設置物固定構造によれば、吸水によって徐々にケ
ーシング8の長さ方向に膨張変形する水膨張シール材7
と、くさび部材6及び押圧部材5とを備えた筒部材1
を、地震計を収容した耐圧容器2の外周に取付け、ケー
シング8内で水膨張シール材7を膨張させることによ
り、大型の固定機構を用いずに、地震計を収容した耐圧
容器2を地中内に固定することができる。また、取付作
業も容易に行うことができる。水膨張シール材7の膨張
は徐々に進行するので、耐圧容器2を地中深くまで挿入
するのに、障害にならず、スムーズに耐圧容器2の挿入
を行うことができる。また、弾性を示す円弧状ばね9を
設けたので、耐圧容器2を地上方向へ強く引き上げるこ
とにより、耐圧容器2を取り出すことが可能である。
【0023】なお、以上の実施の形態例においては、弾
性部材として円弧状ばねを用いたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、ケーシングの径方向に弾性を示
すものであれば良い。また、押圧部材、くさび部材及び
水膨張シール材の形状や大きさ等も任意であり、その
他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であ
ることは勿論である。
性部材として円弧状ばねを用いたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、ケーシングの径方向に弾性を示
すものであれば良い。また、押圧部材、くさび部材及び
水膨張シール材の形状や大きさ等も任意であり、その
他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であ
ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るケーシング内への設置物固定構造によれば、設置物の
ケーシング内への固定には、水膨張シール材の膨張でケ
ーシング内周面に圧接する押圧部材が用いられるので、
設置物を固定する機構は小さくなり、耐久性も良くな
る。また、水膨張シール材の吸水による膨張は、徐々に
進行するので、設置物のケーシング内への挿入に支障を
きたすことなく、スムーズに行うことができる。
るケーシング内への設置物固定構造によれば、設置物の
ケーシング内への固定には、水膨張シール材の膨張でケ
ーシング内周面に圧接する押圧部材が用いられるので、
設置物を固定する機構は小さくなり、耐久性も良くな
る。また、水膨張シール材の吸水による膨張は、徐々に
進行するので、設置物のケーシング内への挿入に支障を
きたすことなく、スムーズに行うことができる。
【0025】請求項2記載の発明に係るケーシング内へ
の設置物固定構造によれば、弾性部材により、押圧部材
が設置物をケーシング内に固定している状態で、設置物
を上方へ引き上げるだけで設置物をケーシングから取り
出すことが可能となる。
の設置物固定構造によれば、弾性部材により、押圧部材
が設置物をケーシング内に固定している状態で、設置物
を上方へ引き上げるだけで設置物をケーシングから取り
出すことが可能となる。
【0026】請求項3記載の発明に係るケーシング内へ
の設置物固定構造によれば、くさび部材、押圧部材及び
水膨張シール材を筒部材に装填しただけであるため、取
付に大きなスペースを必要としない。また、取付も容易
に行うことができる。
の設置物固定構造によれば、くさび部材、押圧部材及び
水膨張シール材を筒部材に装填しただけであるため、取
付に大きなスペースを必要としない。また、取付も容易
に行うことができる。
【0027】請求項4記載の発明に係るケーシング内へ
の設置物固定構造によれば、くさび部材、押圧部材及び
水膨張シール材を複数組用いることにより、設置物の固
定を確実に行うことができる。
の設置物固定構造によれば、くさび部材、押圧部材及び
水膨張シール材を複数組用いることにより、設置物の固
定を確実に行うことができる。
【0028】請求項5記載の発明に係るケーシング内へ
の設置物固定構造によれば、小型の固定のための機構
で、地震計を収容した耐圧容器を、地中の深い位置へ確
実に固定でき、取り外しも行うことができる。
の設置物固定構造によれば、小型の固定のための機構
で、地震計を収容した耐圧容器を、地中の深い位置へ確
実に固定でき、取り外しも行うことができる。
【図1】本発明を適用した一例として、耐圧容器の外周
に設けた筒部材の構造を示す断面図である。
に設けた筒部材の構造を示す断面図である。
【図2】図1における筒部材に設けた水膨張シール材が
膨張した状態を示す断面図である。
膨張した状態を示す断面図である。
1 筒部材 2 耐圧容器 3 穴 4 内周溝 5 押圧部材 6 くさび部材 7 水膨張シール材 8 ケーシング 9 円弧状ばね
Claims (5)
- 【請求項1】地中に埋設されるケーシングの内部に設置
物を固定する構造であって、 ケーシング内周面と設置物外周面との間に、くさび部材
と、このくさび部材に対しケーシング長さ方向に配置さ
れてくさび部材との当接によりケーシング内周面側に押
圧される押圧部材と、くさび部材に対しケーシング長さ
方向で押圧部材と反対側に配置されて吸水により膨張す
る水膨張機能を具備する水膨張シール材と、を介設し、 水膨張シール材の吸水によるケーシング長さ方向への膨
張変形でくさび部材をケーシング長さ方向に移動させ
て、くさび部材との当接で押圧部材をケーシング内周面
に圧接させることによりケーシング内に設置物を固定し
たこと、を特徴とするケーシング内への設置物固定構
造。 - 【請求項2】ケーシング内周面と設置物外周面との間で
くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材とケーシング
直径方向に対向する部分に、弾性部材を介設したこと、
を特徴とする請求項1記載のケーシング内への設置物固
定構造。 - 【請求項3】設置物の外周に筒部材が設けられていて、 この筒部材には、内外周への貫通穴と、この貫通穴に対
し筒部材長さ方向に沿った内周溝と、が形成されてお
り、 貫通穴に押圧部材が装填されて、 内周溝内にくさび部材及び水膨張シール材が装填されて
いること、を特徴とする請求項1記載のケーシング内へ
の設置物固定構造。 - 【請求項4】くさび部材、押圧部材及び水膨張シール材
は、ケーシング円周方向に離間して複数組設けられてい
ること、を特徴とする請求項1記載のケーシング内への
設置物固定構造。 - 【請求項5】設置物は、地震計を収容する耐圧容器であ
ること、を特徴とする請求項1記載のケーシング内への
設置物固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18938199A JP2001021657A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ケーシング内への設置物固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18938199A JP2001021657A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ケーシング内への設置物固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001021657A true JP2001021657A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16240372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18938199A Pending JP2001021657A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ケーシング内への設置物固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001021657A (ja) |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP18938199A patent/JP2001021657A/ja active Pending
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