JP2001020728A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

排ガス浄化装置

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JP2001020728A JP2000192653A JP2000192653A JP2001020728A JP 2001020728 A JP2001020728 A JP 2001020728A JP 2000192653 A JP2000192653 A JP 2000192653A JP 2000192653 A JP2000192653 A JP 2000192653A JP 2001020728 A JP2001020728 A JP 2001020728A
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の触媒の長年の運転における劣化によ
る効率低下を防止するために、効率の低下を検出し、高
い効率を維持できるようにエンジン制御する。 【解決手段】エンジン1の排気管2に触媒3が設置され
ている。触媒3の前後に排気ガス状態を検出するセンサ
7,8を設けている。このセンサ7,8は例えばλ=1
でステップ的に出力が変化する酸素センサや、空燃比に
比例して出力が変化するセンサでもよい。この両者のセ
ンサの検出値をコントロールユニット9に取り込み、そ
の比較結果により触媒の浄化効率,劣化度を推定し、効
率が最適になるようにエンジン制御する。 【効果】本発明によれば、長年の運転による触媒の効率
低下を正確に検出し、効率の低下を回避するようにエン
ジン制御するので、高い排気浄化特性を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気系に
設けたNOx浄化触媒の評価方法及びその評価装置及び
その触媒効率制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来提案されているNOx浄化触媒の効
率低下や劣化を推定する方法としては、特開平4−26541
4 号公報にみられるように、自動車の走行距離をパラメ
ータとし、走行距離がある値以上になるとNOx浄化触
媒の効率が充分低下したと見なしていた。
【0003】また、NOx浄化触媒に使用されるHCの
量が不足している時にHCの量を増加する方法が特開平
3−229914 号公報で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では走行距離等で触媒の評価を行っているため正確
な評価ができないといった問題がある。また、異なる特
性の触媒の双方の診断を正しく評価することについての
配慮がなされていない。
【0005】また、HCの量の不足に関しては触媒の評
価と関係なくHCの量を制御していたので、これも正確
な状態でHCの量の制御ができないという問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、内燃機関の
排気系に設けられ、排気ガス成分を浄化するNOx触媒
と、三元触媒又は酸化触媒の少なくともいずれか2つの
組合せによりなる複合触媒を有し、前記複合触媒の上
流,下流および前記複合触媒の間に配設された排気ガス
特定成分を検出するセンサ出力のいずれか2つの組合せ
に基づいて前記複合触媒を構成する触媒の評価を行う触
媒の評価方法において、前記NOx触媒と前記三元触媒
又は酸化触媒の診断のための運転域を異なるものとした
ことを特徴とする触媒の評価方法により解決される。
【0007】また、他の課題は、内燃機関の排気系に設
けられ、排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化触媒
を備えたものにおいて、前記NOx浄化触媒の評価を行
い、その結果、浄化効率が低下していると判断されたと
き、アシストエア噴射弁のアシストエア量、又は、スワ
ール通路流量の少なくともいずれかを制御することによ
り、前記NOx触媒へ供給されるHCの量を増加するよ
うにしたことを特徴とする触媒効率制御方法により解決
される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の全体システムの一
実施例を示す。エンジン1の排気管2に触媒3が設置さ
れている。触媒3はリーン空燃比でのNOxを浄化する
リーンNOx触媒4と理論空燃比でNOx,CO,HC
を浄化する三元触媒又は酸化触媒5が配置されている。
この両者を切換弁6で運転状態により使いわけるように
構成する。リーンNOx触媒としては例えば、銅−ゼオ
ライト系に金属を担持したものが考えられる。この触媒
は一般的に高温,リッチ空燃比で劣化するという特性を
持っている。このため、出力運転域,始動暖機時等では
リーンNOx触媒をバイパスした方が良い場合がある。
このため切換弁6を設けている。リーン運転域では、切
換弁6を閉じて排気ガスをリーンNOx触媒に供給する
ようにする。また、混合気が濃くなるエンジンの出力運
転域,始動暖機時には切換弁6を開いて、排気ガスを後
流の三元触媒あるいは酸化触媒に供給するようにする。
このリーンNOx触媒のNOxの転換効率を検出するた
めに、例えば触媒3の前後に排気ガス状態を検出するセ
ンサ7,8を設けている。このセンサ7,8は例えば空
気過剰率λ=1でステップ的に出力が変化する酸素セン
サや、空気過剰率に比例して出力が変化する空燃比セン
サでもよい。この両者のセンサの検出値はコントロール
ユニット9に取り込まれて、その比較結果により触媒の
浄化効率あるいは劣化度を推定する。エアクリーナ10
から流入する空気はその量を空気量センサ11により測
定されたあと、電動モータ12で駆動されるスロットル
13を介してコレクター14に流入する。その後独立吸
気管15を通りエンジン1に吸入される。吸気ポート部
16には、スワール生成のためのバイパス通路17と分
流弁18が設けられている。リーン運転領域では、燃焼
室内に旋回流つまりスワールを形成し燃焼を改善する必
要がある。このため、このようなときは分流弁18を閉
じて空気をバイパス通路17を通るようにする。空気に
偏流が起こるので結果的に燃焼室内にスワールが生成さ
れる。燃料は燃料噴射弁19から供給される。混合気へ
の点火は点火プラグ20で行われる。エンジンの回転数
検出のためのクランク角検出器21がクランク軸22に
設けられている。
【0009】図2にリーンNOx触媒のNOxのN2
の転換効率を示した。図2(A)は触媒温度と転換効率
の関係を示したものである。この触媒はある温度範囲で
高い効率を示す。しかし、この高い効率を示す温度は触
媒が劣化すると高温側に移行するという特性がある。こ
の様子を図2(B)に示す。最高効率を示す温度が走行
距離が多くなるつまり劣化するに従って高くなっている
のがわかる。また、図3(A)に排気ガス内のHC量と
転換効率の関係を示す。ある量のNOxに対してはHC
量に最適な値があり、この点になるようにHC量を制御
する方が高い浄化率が得られる。しかし、この最高転換
率を示すHC量も図3(B)に示すように劣化すると変
化してしまう。このことから劣化を検出してHC量をそ
れに応じて変化させる必要がある。
【0010】次に、触媒の転換効率,劣化度を検出する
方法について説明する。図4(A)に示したように、排
気管3内に設置されたリーンNOx触媒4のエンジン側
30の排気ガス成分は、NOx還元に関するもののみを
あげるとNOx,HC,O2となる。図4(B)にガス
の分子を模式的に示した。窒素はN,未燃炭化水素はH
C,酸素は○印で示した。触媒上では、HCと酸素が反
応して、中間生成物(四角で囲んだHCで表示。)とな
りこれがNOxに作用してN2 に分解する。このため、
触媒の下流31の排気ガスはN2,H2O,CO2 とな
り、NOxは還元されていることがわかる。この場合図
4(B)に示したように、触媒の前後で酸素の濃度が変
化する。したがって転換効率の変化を検出する検出法の
一例としては、このリーンNOx触媒前後の酸素濃度を
検出する方法が考えられる。
【0011】図5に検出の原理を示す。図5(A)に示
したように酸素濃度を検出するセンサ7,8を触媒の前
後に装着する。センサ7,8の構成は、例えばジルコニ
アの固体電解質32の両側に白金電極33a,33bが
設けられている。この電極のうちの排気ガス側の電極3
3aの排気側にガスの拡散を律する拡散抵抗体34が形
成されている。電極33aを接地側として排気管3等の
筺体に接続する構成とする。この場合、もう一方の電極
に所定の電位を印加するとこの時の電流値が排気ガス側
の酸素濃度に比例するようになる。つまり電流値を検出
することによって酸素濃度を測定できる。センサ8の構
成,動作原理もセンサ7と同じである。
【0012】図5(B)に排気ガス組成の模式図を示し
た。(イ)のように反応前には窒素,HC,酸素が共存
している。しかし、センサ7の電極33a上では、白金
の触媒作用でHCがほぼ完全に酸化される、このため
(ロ)に示したように検出される酸素濃度は、反応した
酸素が少なくなっている一点鎖線で囲んだ量となる。一
方触媒4の後流では(ハ)に示したように、HCはほぼ
完全に反応し、なおかつNOxの還元により分解した酸
素があるために、検出される酸素濃度は一点鎖線で囲ん
だ量となるので(ロ)の状態よりは多くなっている。こ
のため(ロ)(ハ)の一点鎖線で囲んだ酸素量を比較する
とわかるように、触媒4の前後で検出される酸素量が異
なっている。図5(C)に示したように酸素量を検出す
るセンサの信号は、異なった値を示すようになる。
【0013】図6に劣化度あるいは転換効率の検出の原
理を示す。図6(A)は装置の概略である。センサ7,
8の電極33bに所定の電圧Vを印加する、この時固定
抵抗R1,R2に流れた電流の電圧降下分をV1,V2
して差動増幅器36,37で検出する。このV1,V2
がそれぞれのセンサ7,8の固体電解質32に流れる電
流値すなわち検出される酸素濃度である。このV1,V2
の差を再び差動増幅器39で検出する。この差V2−V1
が劣化度に関連する値である。このセンサは、図6
(B)に示したように、酸素濃度によって出力が変化す
るものなので、触媒4の前後の酸素濃度の差が検出でき
る。その様子を図6(C),図6(D)に示す。V2の方
が酸素濃度が多い分だけ高い出力となっている。ここ
で、触媒前のセンサ7の出力V1は空燃比制御に用いる
ことができる。もちろん、触媒後センサ8の出力V2
も併せ空燃比制御に用いてもよい。またここでは、V1
とV2の差を差動増幅器39で検出しているが、V1,V
2 をアナログ−ディジタル変換器で変換しマイクロコン
ピュータに取り込んで、その差分を演算処理により求め
てもよい。その場合のフローチャートを説明する。まず
初めに図7は空燃比制御する場合のフローチャートであ
る。まずステップ100でV1を測定し、ステップ11
0で図7(B)に示したような目標空燃比(A/F)に
対するセンサの目標出力Vref を、エンジン回転数Nと
負荷のマップから検索してくる。ステップ120でV1
とVrefを比較し、V1が大きければ現在の空燃比が目標
よりリーン側になっていると判断して、ステップ130
で燃料噴射量Tiを増加して空燃比をリッチ側に移行す
る。また、V1が小さい場合は、現在の空燃比がリッチ
側になっていると判断しステップ140でTiを減少す
る。以上のようにTを決定してステップ150で燃料噴
射弁19に出力する。このようにして、転換効率あるい
は劣化を検出するセンサを用いて空燃比制御が実現でき
る。
【0014】次に図8に触媒の劣化を検出するためのフ
ローを示す。ステップ210でV1,V2を測定し両者の
差を演算する。次にステップ220でこの差が所定値以
下の場合、ステップ230に進み触媒によるN2 の還元
作用による酸素の増加分が少なかったと判断し触媒が劣
化したと推測する。つまり、劣化と判断しその劣化度を
表示する。触媒前後の酸素濃度差、つまりV1,V2の差
が大きい方が触媒の還元作用が強く、劣化していないこ
とになる。
【0015】図9に精度を向上した劣化判定法を示す。
ステップ300でV1,V2の差を計算し、ステップ31
0で触媒温度Tcまたは排気ガス温度がある範囲内にな
っているかを判定する。これは、図2に示すように、触
媒の転換効率は温度に依存するので温度が変わった場合
効率の低下と判断する可能性があるためである。このた
め、いつも所定の温度範囲内にある場合のみ劣化判定を
実現するようにする。またこのことは、センサの温度特
性を無視できるという意味においても有効である。温度
がある範囲内にあると判断した後の劣化判定は図8と同
じである。つまり、ステップ320でV2−V1の差が基
準値以下であればステップ330で劣化と判定し、更に
ステップ340でこの差に対応した劣化度を表示する。
【0016】次に図10に別の検出法を示す。ここで用
いるセンサは図10(B)に示すように酸素濃度(空燃
比)に対して非線形な出力特性を持つ酸素センサであ
る。このようなセンサの場合は、センサ7,8の排気側
の電極40a上に設けられた拡散膜42は簡単なもので
十分である。具体的には図5の拡散膜34より薄い層で
よい。図10(A)に示した装置では、このような出力
が2値形の酸素センサを用いている。このようなセンサ
では排気側の電極40aを接地し、もう一方の電極40
bに発生する電圧(起電力)V1,V2 を検出する。こ
の両者のセンサの電圧の差を基に劣化度を検出する。よ
り具体的には図10(B)にあるように排気ガスが理論
空燃比よりうすい時のV1,V2 を測定し、差動増幅器
44で出力値の差を検出するようになっている。しか
し、前述したように、マイクロコンピュータに取り込ん
で両者の差を演算で求めてもよい。この差により触媒の
劣化度を推定する。図10(C),図10(D)に
1,V2 の出力例を示す。触媒後の出力は図10
(D)に示したように、ガス中に酸素が相対的に多く含
まれているので、図10(C)に示した出力値より小さ
くなっている。このV1,V2 の差が劣化度に関連した
指標となる。
【0017】図11に更に別の実施例を示す。この場合
は前置触媒53と後流の後置触媒54を直列に配置した
構成のもので、センサ50,51,52をそれぞれ3個
配置した。前置触媒53の効率および劣化はセンサ5
0,51で前述した方法で検出する。また、後置触媒5
4の効率および劣化はセンサ51,52でまたは、セン
サ50,52で検出するようにする。このような配置に
することにより、複合触媒システムの劣化診断が可能に
なる。触媒の種類としては前置触媒53をNOx還元触媒
として後置触媒54を三元触媒または酸化触媒とする。
この場合、NOx還元触媒53の劣化を判断する方法は前
述したようにセンサ50,51の検出出力を比較するこ
とにより行う。また、後置触媒54の劣化判断にはセン
サ51,52の信号を使用するか、またはセンサ50,
52を用いて後置触媒54の診断をしてもよい。センサ
50,51,52の信号はマイクロコンピュータ9に取
り込まれ、演算処理される。この場合の制御フローチャ
ートを図12に示す。NOx還元触媒54はリーン運転域
でNOx浄化の触媒作用を示すので、ステップ400でリ
ーン運転域を判断してリーン運転域の場合は診断モード
を開始する。つまりステップ410で触媒53の前後の
センサ50,51の信号V1,V2 を測定しステップ4
20で劣化度を診断する。この診断は図8,図9のフロ
ーチャートを用いる。その後該当触媒の劣化度をステッ
プ430で表示する。また、後置触媒の場合はステップ
440で空気過剰率λ=1での運転時に劣化を判断す
る。この運転状態の時にはステップ450でセンサ5
0,52の出力V1,V3 を測定し、その信号を基にス
テップ460で劣化を診断する。またこの場合、センサ
51,52の出力V2,V3 を測定して同様に劣化を判
断してもよい。以上のように、複数の触媒を用いる複合
触媒システムでは、それぞれの触媒が作用する領域の時
にその触媒の効率または劣化を診断する方法がよい。
【0018】図13に更に別の実施例を示した。この場
合は、複数の触媒が並列に配置されている。触媒55,
56は並列に配置されており、負荷や電動で動作するア
クチュエータ58で駆動される切換弁57で運転状態に
応じて選択的にガスを流す触媒を選択する。例えば、触
媒56に排気ガスが流れるように切換弁57Aが開かれ
ていると、触媒55には排気ガスが流れないように切換
弁57Bが閉じている。この場合は、触媒56が動作す
べき運転状態の時に、センサ58,59の信号を基に触
媒56の効率や劣化を判断する。また、切換弁57A,
58Bを回転することにより、触媒55にガスが流れる
ようにした場合は、触媒56にはガスが流れなくなる。
この場合は、触媒55の動作すべき運転状態の時にセン
サ58,59の信号を基に触媒55の効率や劣化を判断
する。アクチュエータ58の動作、センサ58,59の
信号の取り込み、演算はマイクロコンピュータ9で行
う。
【0019】その場合のフローチャートを図14に示
す。図13の触媒の一方をNOx還元触媒、もう一方を
三元触媒あるいは酸化触媒とした場合について説明す
る。まずステップ500でリーン運転域かどうかを判断
し、リーン運転域の場合はステップ510で切換弁57
Aを動作させNOx還元触媒に排ガスを供給する。その
後条件が成立したらステップ520でセンサ58,59
の信号を測定してステップ530でNOx触媒用の劣化
診断を行いステップ540で診断結果を表示する。
【0020】また、リーン運転以外の場合はステップ5
50で切換弁57Aを閉じ、逆に切換弁57Bを開くよ
うに切り換えて三元触媒に排気ガスを流すようにする。
その後、ステップ560で理論空燃比λ=1の運転状態
であるかどうかを判断し、λ=1の場合はステップ57
0でセンサ58,59の信号を測定してステップ580で
三元触媒用の劣化診断を行い、その後ステップ540で
診断結果を表示する。
【0021】図15に更に別の方法を示した。センサ6
1の一方に触媒60の上流のガスを導き、もう一方の面
に触媒下流のガスを導くように構成し、一個のセンサで
触媒前後のガス中の酸素濃度の差を検出するようにして
いる。ここで、排気管3のガスのほとんどは触媒に流れ
る。しかし、その一部は通路62を流れてセンサ61の
一方側に設けられたチャンバ63に導かれる。そのガス
は、触媒の前流に設けたベンチュリ65の吸引作用で、
通路62,チャンバ63,通路64と流れる。
【0022】一方センサ61の排気管側には、触媒60
の後流のガスが導かれる。このセンサ61の構造を図1
5(B)に示す。センサの左側には触媒上流のガスが導
かれ、右側には触媒後流のガスが導かれるようにする。
このセンサはジルコニアの固体電解質66の両側に白金
の電極67a,67bが設けられており、さらにその外
側には多孔質の保護膜68a,68bが設けられてい
る。固体電解質66の両側とも触媒作用があり、HCを
酸化させることができる。このようにすることにより、
固体電解質66では酸化した後の残存酸素を検出するこ
とになる。この場合両側の酸素濃度の差を検出すればよ
いので、酸素濃淡電池である固体電解質は好都合であ
る。更に、一方側の電極67bを接地し、もう一方の電
極67aの電位を測定すれは、その検出値は酸素の濃度
差を示すことになる。この測定した電位はマイクロコン
ピュータ9に取り込んで処理される。
【0023】センサ61の更に具体的構成を図16に示
す。保護管70の中にセンサが配置されている。触媒後
流の排気ガス側の電極67bは絶縁材71にプリントさ
れた導線を介して保護管70により接地される。また、
もう一方の触媒前流の排気ガス側の電極67aはコネク
タ部69から外部に導かれる。センサ本体は排気管72
に固定的に捩じ込まれる。このような構成にすることに
より、触媒前後の排気ガスをセンサのそれぞれの面に導
くことができる。このセンサは酸素濃淡電池なのでセン
サの両側の酸素濃度の差によって、図16(B)のよう
な特性を示す。センサが劣化しない場合は、図5に示し
たようにNOxの酸素が還元されるので、触媒後流の排
ガス中の酸素濃度が大きくなる。センサの両側の酸素濃
度差が大きい場合は、(イ)のようにセンサの出力は低
くなる。一方、両側の酸素濃度差が小さい場合は、固体
電解質66に起電力が発生し(ロ)のように出力は大き
くなる。このため、図16(C)に示したように経過時
間がたつにつれて、センサの出力は大きくなる。これを
検出すれば、触媒の劣化を検出できる。このように、一
個のセンサで検出すると、検出面が温度的に同一になっ
ているので検出の温度依存性が少なくなり、検出精度が
向上する。
【0024】図17に検出のフローチャートを示す。ま
ずステップ600でリーン運転域かどうか判断し、さら
にリーン運転の場合はステップ610で排気ガス温度T
gがある所定値内にあるかどうかを判断する。温度があ
る所定値の範囲内になっている場合はセンサも活性化さ
れているし、触媒の温度依存性を回避することができ
る。このようにセンサが活性化する温度のみを選ぶこと
によりセンサにヒータを設ける必要がなくなる。その
後、ステップ620でセンサの出力を測定し、ステップ
630で劣化度を判定する。この判定法は、検出したセ
ンサの出力値がある基準値以上かあるいは以下かを判定
することで行える。そしてステップ640で劣化度を判
定してその度合い表示する。
【0025】図18に更に別の実施例を示す。リーン運
転時には、切換弁6を閉じることにより排気ガスはNO
x還元触媒4に流れ、その後流にある三元触媒5に流れ
る。
【0026】この時、切換弁6を多少ガスが漏れるよう
に作っておき、図16(A)に示すようなセンサ73に
触媒4に上流のガスが流れるようにする。また、センサ
73のもう一方の面には触媒4を通ったガスが流れるよ
うになっている。センサの信号はマイクロコンピュータ
9に取り込まれて演算処理される。また、切換弁6を開
くと排気ガスはNOx還元触媒4には流れずに三元触媒
にのみ流れるようになる。
【0027】図19に別の実施例を示す。ここでは、切
換弁6の上流に図16(A)に示すようなセンサ73を
配置する。この切換弁6は、マイクロコンピュータ9の
指令により駆動装置74を介して駆動される。センサ7
3には触媒前後のガスが導かれるようになる。切換弁6
の位置をセンサ73の後流に持ってきたのは、センサ7
3の触媒前流側の面に触媒4後流のガスが流れ込まない
ようにするためである。
【0028】図20に更に別の実施例を示した。リーン
運転時は切換弁75を開いて排気ガスをNOx還元触媒
4に流す。この場合、センサ78の触媒4の後流の排気
ガス面には触媒後流のガスが流れるようになる。しか
し、切換弁75からはガスが少し排気管76の方に流れ
るので、センサ78の触媒4の前流排気ガス面には触媒
上流のガスが流れるようになっている。リーン運転以外
の運転状態では切換弁75を点線のように切り換えて排
気ガスを排気管76の方に流す。排気管76には三元触
媒5が配置されている。このような構成でも一個のセン
サで触媒の劣化を検出できる。
【0029】次に触媒の劣化および効率を検出した後に
効率を向上させるためのエンジン制御法について説明す
る。図21はそのシステムの全体面である。触媒4の前
後にセンサ7,8が取り付けられている。また、ガスの
温度を検出するセンサ80が排気管に取り付けられてい
る。触媒の劣化をセンサ7,8の出力から判断したあと
に、図2で示したように、効率が最高となる温度,HC
濃度に制御する必要がある。このための方法について説
明する。温度を制御する方法としては、一つとしてエン
ジン1の冷却水86の循環を制御する方法がある。制御
弁87により冷却水の循環量を少なくするとエンジン1
の燃焼温度が上がって排気温度が上昇する。つまり触媒
4が劣化したと判断されたら冷却水の循環を制御して排
気ガス温度を上昇させ、効率の低下を防止する。また、
温度を制御する別の方法は、点火装置84,点火プラグ
20による点火時期を制御することが考えられる。点火
時期を遅らせると排気温度は上昇する。つまり、触媒が
劣化したら点火時期を多少遅らせて排気温度を上昇させ
効率の低下を防止する。また、劣化により要求HC量が
変化するので、劣化した場合はHC量を増加しなければ
ならない。その方法を次に説明する。噴射弁19の燃料
噴射タイミングを変化させるとHC排出量が変化するの
で、劣化した場合はコントローラ9により設定燃料噴射
タイミングを変化させる。さらに、噴射弁19が気流に
より燃料を微粒化するエアアシスト噴射弁の場合は、ア
シストエアを減量するか停止すると燃料の微粒化が悪く
なるので、HC排出量が増加する。また、分流弁18が
閉じてスワール通路17を吸気を通すようにすると燃焼
室内に旋回流が生成され燃料が改善される。このため、
分流弁18を半開きにすることにより、スワール通路1
7以外を通る空気を増加させることにより、燃焼を悪化
させる。このことによりHC排出量が増大する。
【0030】さらに、冷却水の循環量を多くしエンジン
を冷却するとHC排出量が増加する。また、点火時期を
早めてもHC排出量は増加するので、触媒が劣化したら
その劣化の度合いに応じて点火時期を早めてもよい。ま
た、排気側でも触媒温度,HC排出量を増大することが
できる。燃料タンク82内の上部に溜っている燃料の気
化分をポンプ83などで触媒上流の排気管に供給する。
気化燃料はHCなので、触媒に供給することで触媒の効
率を向上することができる。さらに、気化燃料は軽質の
HCなので燃焼しやすく、燃焼することによって触媒温
度が上昇する。
【0031】温度を上昇させる別の方法として、触媒を
電気ヒータ88で加熱する方法がある。コントローラ9
からの信号により駆動回路81でヒータに電気を供給す
る。ヒータが加熱され、触媒温度は上昇し効率は向上す
る。このヒータは触媒の担体を導電性の材料で作って、
電気を流すようにしてもよい。
【0032】図22に触媒の温度を変える別の方法を示
した。これは排気管3に燃焼器を設けた構成を採用して
いるもので、点火装置のための駆動回路90からの電圧
で点火プラグ91で火花が形成される。燃料噴射弁92
から燃料が燃焼器93内に噴射される。また、燃焼器9
3にはポンプ94で空気を供給する。チャンバ93に噴
射された燃料は、点火プラグ91により着火されて触媒
前の排気管内に火炎が形成される。この火炎により触媒
の温度が上昇する。また、図中には電気ヒータ88の構
成も示されている。触媒4の外側を包むようにして電気
ヒータ88を構成することにより触媒を加熱することが
できる。尚、それぞれの方法は、組み合わせてもよいが
それぞれ独立でもよい。つまり、どれか一つの方法のみ
でも成立する。
【0033】図23に制御のフローチャートを示す。ス
テップ710で触媒の劣化度を検出したら、ステップ7
20でその劣化度に応じてHCの増減が必要かを判断す
る。必要と判断された場合はステップ730で劣化度に
応じてHCの増減量を決定する。その後、ステップ74
0で図21,図22に示したHC増減手段のどれか一つ
またはいくつかを組み合わせて触媒へのHC供給量を増
減する。一般的にNOx還元触媒が劣化した場合は、その
効率を確保するために触媒へのHC供給量は増加させる
必要がある。尚、ステップ710で、触媒の劣化度を検
出したら、ステップ750でその劣化度を表示する。
【0034】図24に触媒の温度を変更させるための制
御フローを示す。ステップ800で触媒の劣化度を検出
したら劣化度を表示するとともに、ステップ810で触
媒動作温度を変更する必要があるかどうか判断する。必
要と判断するとステップ820で温度変化量を決定した
ら、ステップ830で図21,図22に示した温度変更
手段のどちらか一つまたはいくつかを組み合わせて触媒
の温度を変更する。その後、ステップ840で所定温度
になったかどうかを判断し、所定温度になったらフロー
を終わる。
【0035】図25に触媒の転換効率が常に最高の状態
になるように制御する方法のフローを示す。まずステッ
プ900でリーン運転域かどうかを判断し、リーン運転
の場合は次にステップ910で定常運転かどうかを判断
する。リーン運転中で定常運転の場合は、ステップ92
0で触媒の効率を測定するセンサの信号をリードし、ス
テップ930で触媒の転換効率を見積もる。次にステッ
プ940で効率が低くなっている場合は、ステップ95
0で触媒温度,HC供給量をかえる効率変更変手段によ
りそれぞれのパラメータを制御する。その後、ステップ
960で効率が向上したかどうか判断し、向上した場合
はパラメータを変更したままにして終了し、また、効率
が向上しなかったら、ステップ970でパラメータを変
更しないまえの状態に戻して終わる。このようにするこ
とにより、常に転換効率のよい状態でエンジンを運転す
ることができる。
【0036】図26に効率,劣化度の別の検出法を示
す。図26(A)において触媒4前後のセンサ7,8の
出力信号の変動幅ΔVを比較するものである。図26
(B),図26(C)に示すように触媒4の上流の酸素
濃度が変動している場合、その変動の状況はセンサ7の
変動幅ΔV1 の大きさでわかる。触媒が新しい場合は、
NOx還元の反応が活発なために触媒4後流の酸素濃度
も大きく変動する。しかし、触媒が劣化してくるとNO
xの還元作用が鈍くなるので、酸素濃度の変化はあまり
なくなる。そこで、触媒4後流のセンサ8の出力信号の
変動幅ΔV2 が小さくなる。この変動幅の変化を検出し
て、触媒の劣化度を検出する。そのフローチャートを図
27に示す。ステップ1000でリーン運転域でかどう
か判定し、リーン運転域で触媒が所定温度域であるとス
テップ1010で判定すると、ステップ1020でΔV
1,ΔV2 を検出して計算する。その後ステップ103
0でΔV2/ΔV1 を計算する。次にステップ1040
でこの値が所定値以下の場合は効率が低下したと判断
し、ステップ1050で劣化度表示を行うと共にステッ
プ1060で効率向上手段を動作させる。尚、効率を判
断する場合は、効率向上手段の制御を省略することがで
きる。
【0037】図28に更に別の劣化度,効率の検出手段
を示す。図28(A)においてエンジン1に供給される
空燃比を、燃料噴射弁19の噴射量,スロットル開度を
故意に変えることにより変化させて、その時の触媒4の
前後のセンサ7,8の信号の挙動の差から触媒の劣化度
を検出する。図28(B)に示したように、空燃比をス
テップ的に変化させた場合、センサ7,8の出力もステ
ップ的に変化する。しかし、触媒が劣化している場合に
は、触媒前後のセンサ7,8の応答の違いが、劣化して
いない場合に比べ変化して来る。例えば、図中の実線は
空燃比に対して線形な出力を示すセンサの挙動を示した
ものであるが、応答の時定数τの違いが劣化すると大き
くなる。また、点線は通常の酸素センサの出力の挙動を
示したものであるが、ここでも応答の時定数τの違いが
劣化すると大きくなる。図28(C)は供給側の空燃比
をランダムもしくはある規則に従って変化させる。この
時のセンサ7,8の信号の変化の相関性から触媒の劣化
度を検出する。センサ8の信号がセンサ7の信号に比べ
て大きく崩れて(鈍って)いる場合は、触媒が劣化して
いると判断できる。その時のフローチュートを図29に
示す。ステップ1100でリーン運転域及び定常運転と
判断すると、ステップ1110で触媒が所定温度域か判
断する。次にこれを満足するとステップ1120でエン
ジンへの供給空燃比を変更する。次にステップ1130
でこの時の触媒前後のセンサの信号V1,V2 の変化時
間τの挙動の違いから、図28に示した方法で触媒の劣
化度を検出する。ステップ1140で劣化している場合
は、ステップ1150で劣化度を表示し、次にステップ
1160で図21,図22に示した効率を向上する手段
を動作させる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、各触媒に対して使用動
作環境に適した的確な診断が可能となる。また効率の低
下を回避するようにエンジン制御を実行することがで
き、高い排気浄化特性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体のシステム図。
【図2】触媒の転換効率の特性図。
【図3】触媒の転換効率の特性図。
【図4】触媒浄化の原理を説明する図。
【図5】本発明の劣化検出の原理を説明する図。
【図6】本発明の検出方法の概要図。
【図7】本発明のフローチャート。
【図8】本発明のフローチャート。
【図9】本発明のフローチャート。
【図10】本発明の他の検出方法の概要図。
【図11】本発明の他の検出装置の概要図。
【図12】図11の制御のフローチャート。
【図13】本発明の他の検出装置の概要図。
【図14】図13の制御のフローチャート。
【図15】本発明の他の検出方法の概要図。
【図16】図15の検出用センサの構成図。
【図17】図15の制御のフローチャート。
【図18】本発明の他の検出方法の概要図。
【図19】本発明の他の検出方法の概要図。
【図20】本発明の他の検出方法の概要図。
【図21】全体のシスシム図。
【図22】全体のシスシム図。
【図23】図21,図22の制御のフローチャート。
【図24】図21,図22の制御のフローチャート。
【図25】図21,図22の制御のフローチャート。
【図26】本発明の他の検出方法の概要図。
【図27】図26の制御のフローチャート。
【図28】本発明の他の検出方法の概要図。
【図29】図28の制御のフローチャート。
【符号の説明】
4…NOx還元触媒または三元触媒、5…三元または酸
化触媒、7,8…センサ、9…コントロールユニット、
17…スワール生成通路、32…固体電解質、34…拡
散抵抗体、50,51,52…センサ、57…排気切換
弁、82…燃料タンク、88…ヒータ、91…点火プラ
グ、92…燃料噴射弁。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月21日(2000.7.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 排ガス浄化装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、リーン内燃
機関の排ガスダクトに設けられリーン燃焼時にNOxを
浄化する触媒と、該内燃機関がリーン運転中であるかど
うかを判断する手段と、リーン運転中であると判断され
たときに触媒評価を開始する手段と、空燃比を変化さ
せ、センサを用いて該触媒が作用する領域における該触
媒の効率又は劣化を診断する手段とを備えることを特徴
とする排ガス浄化装置によっても解決される。また上記
課題は、リーン内燃機関の排ガスダクトに設けられリー
ン燃焼時に排ガス中のNOxを浄化する触媒と、内燃機
関がリーン運転中であるかどうかを判断する手段と、リ
ーン運転中であると判断されたときに触媒の評価を開始
する手段と、リーン運転時に空燃比を変化させ、酸素セ
ンサ又は空燃比センサを用いて該触媒が作用する領域に
おける触媒の効率又は劣化を診断する手段とを備えるこ
とを特徴とする排ガス浄化装置によっても解決される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また上記課題は、リーン内燃機関の排ガス
ダクトに設けられ、リーン空燃比でNOxを浄化する触
媒と、リーン燃焼内燃機関の排ガス浄化触媒を評価する
装置を備えた排ガス浄化装置であって、内燃機関がリー
ン運転であるかどうかを判断する手段と、リーン運転で
あると判断したときに触媒の評価を開始する手段と、セ
ンサを用いて該触媒の下流における排ガス中の酸素の濃
度が該NOx触媒に入るガス中の酸素濃度よりも大きい
ことを検出して、該触媒の劣化を診断する手段を備える
ことを特徴とする排ガス浄化装置によっても解決され
る。また上記課題は、リーン内燃機関の排ガスダクトに
設けられ、リーン空燃比でNOxを浄化する触媒を含む
複合触媒システムと、リーン燃焼内燃機関の排ガス浄化
触媒を評価する装置を備えた排ガス浄化装置であって、
内燃機関がリーン運転であるかどうかを判断する手段
と、リーン運転であると判断したときに触媒の評価を開
始する手段と、センサを用いて該触媒の下流における排
ガス中の酸素の濃度が該NOx触媒に入るガス中の酸素
濃度よりも大きいことを検出して、該触媒の劣化を診断
する手段を備えることを特徴とする排ガス浄化装置によ
っても解決される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 314 F02D 45/00 314Z F02M 69/00 310 F02M 69/00 310E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気系に設けられ、排気ガス成
    分を浄化するNOx触媒と、三元触媒又は酸化触媒の少
    なくともいずれか2つの組合せによりなる複合触媒を有
    し、前記複合触媒の上流,下流および前記複合触媒の間
    に配設された排気ガス特定成分を検出するセンサ出力の
    いずれか2つの組合せに基づいて前記複合触媒を構成す
    る触媒の評価を行う触媒の評価方法において、 前記NOx触媒と前記三元触媒又は酸化触媒の診断のた
    めの運転域を異なるものとしたことを特徴とする触媒の
    評価方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の触媒の評価方法におい
    て、 前記NOx触媒の診断のための運転域はリーン運転域で
    あり、前記三元触媒又は酸化触媒の診断のための運転域
    は空気過剰率λ=1の運転域であることを特徴とする触
    媒の評価方法。
  3. 【請求項3】内燃機関の排気系に設けられ、排気ガス中
    のNOxを浄化するNOx浄化触媒を備えたものにおい
    て、 前記NOx浄化触媒の評価を行い、その結果、浄化効率
    が低下していると判断されたとき、アシストエア噴射弁
    のアシストエア量、又は、スワール通路流量の少なくと
    もいずれかを制御することにより、前記NOx触媒へ供
    給されるHCの量を増加するようにしたことを特徴とす
    る触媒効率制御方法。
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WO2007066743A1 (ja) * 2005-12-05 2007-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関
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