JP2001016636A - 加入者無線端末 - Google Patents

加入者無線端末

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JP2001016636A
JP2001016636A JP11181853A JP18185399A JP2001016636A JP 2001016636 A JP2001016636 A JP 2001016636A JP 11181853 A JP11181853 A JP 11181853A JP 18185399 A JP18185399 A JP 18185399A JP 2001016636 A JP2001016636 A JP 2001016636A
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radio
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JP11181853A
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Tsutomu Sano
勉 佐野
Koichi Araya
幸一 荒谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定無線通信システムにおいて、無線基地局に
加入者無線端末が追従同期し、無線品質の劣化に伴い通
信が不可能になることを防止する。 【解決手段】複数の無線基地局の各々からの信号の受信
電界強度がより高い無線基地局を選択し、予め定めた時
間内に、複数回、選択された無線基地局からの信号の受
信レベルの計測を行い、予め定めた受信レベル以下にな
った回数を計数し、この回数が予め定めた回数を超えた
ときに、この無線基地局を選択肢から除外する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA方式を採
る無線通信システムに関し、特に、無線基地局が送出す
る制御チャネルにより加入者無線端末を制御する場合の
同期捕捉方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、特開平9−1870
66号公報に記載されている発明に述べられているよう
な複数の無線基地局を有するPHSシステムにおける無
線基地局間の無線同期方法が知られている。各々の無線
基地局は、無線基地局間を接続させている有線通信回線
を介して他の無線基地局に従属同期している。この場
合、制御チャネルに含まれるシステム識別符号及び受信
電界強度により、追従すべき無線基地局を選択し、選択
された無線基地局から送出されるクロックを抽出して追
従同期する方式をとっている。この場合、無線基地局間
は有線通信回線に接続されているため、一度同期を確立
すると、同一同期タイミングを保持し続ける。また、同
期している無線基地局の各々は、精度よく従属同期して
いるため、一度同期を確立するとタイミングを監視する
必要はない。
【0003】このような同期確立の従来方式を、加入者
無線端末が、自宅などに固定的に設置される固定無線通
信システムに使用する場合、加入者無線端末は、無線基
地局から送出される制御チャネルに含まれるシステム識
別符号及び受信電界強度により、追従すべき無線基地局
を選択し、選択された無線基地局から送出されるクロッ
クを抽出して追従同期することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、固定無線通信
システムにおける加入者無線端末は、無線基地局とクロ
ックの精度が異なるため、クロック周波数の違いによ
り、時間経過と共に位相ずれを生じ、同期はずれを起
す。同期はずれがおきると、再度同期すべき無線基地局
の探索を開始する。そのため、再同期にかかる時間を要
し、通話不可能時間を生ずるという問題が発生する。
【0005】また、固定無線通信システムにおいては、
加入者無線端末は、移動しないものの、電波の伝播路に
自動車等の遮断物が移動してきたときなどに、受信電界
強度の劣化が発生すると、クロック抽出ができず同期は
ずれが発生し、着呼・発呼が不可能になる問題が発生す
る。
【0006】本発明の目的は、固定無線通信システムに
おいて、安定的な通話接続を可能とする固定無線通信シ
ステム及び加入者無線端末を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、複数の無線基地局と無線通信を行う加入
者無線端末において、前記複数の無線基地局の各々から
の信号の受信電界強度がより高い無線基地局を選択する
選択手段と、当該選択手段により選択された無線基地局
からの信号の受信レベルを予め定めた時間監視する監視
手段とを有し、前記選択手段は、前記監視手段による監
視の結果、予め定めた品質劣化が生じた場合に、当該無
線基地局の選択肢から除外する。前記監視手段は、前記
予め定めた時間内に、複数回、前記受信レベルの計測を
行い、前記選択手段は、前記予め定めた時間内に、予め
定めた受信レベル以下になった回数が予め定めた回数を
超えたときに、前記予め定めた品質劣化が生じたとす
る。これにより、受信電界強度が変動し、受信レベルが
低下するような伝播路を経由する基地局を除外すること
ができる。
【0008】また、複数の無線基地局と複数チャネルの
無線通信を行う加入者無線端末において、クロックを生
成するクロック生成手段と、前記無線基地局からの信号
から抽出されたクロックと、前記クロック生成手段によ
り生成されたクロックとの位相差を検出する位相差検出
手段とを有し、前記クロック生成手段は、前記位相差検
出手段により検出された位相差がある場合に、生成する
クロックの周波数を調整する。前記クロック生成手段
は、調整する周波数が異なる複数の調整量を備え、前記
位相差検出手段により検出された位相差が予め定めた位
相差の範囲内にあるかないかを判断し、当該判断の結果
に応じて前記複数の調整量の一つを選択する。これによ
り、位相差を調整することができる。
【0009】複数の無線基地局と無線通信を行う加入者
無線端末において、前記複数の無線基地局の各々からの
信号の受信電界強度がより高い無線基地局を選択する選
択手段と、当該選択手段により選択された無線基地局か
らの信号に同期を取る同期手段と、前記同期手段により
取られた同期について、予め定めた時間間隔で、同期外
れがあるかないかを判断し、予め定めた回数連続して同
期はずれがあったときに連続同期はずれと判定する連続
同期はずれ判定手段とを有し、前記選択手段は、前記連
続同期はずれ判定手段による判定の結果、連続同期はず
れと判定された場合に、当該無線基地局を選択外とす
る。これにより、連続して同期はずれが起きたときに、
選択外として、一時的に同期はずれを起こしたような場
合には、選択外としないようにできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6を参照して説明する。
【0011】まず、本発明の実施の形態を図1および図
2に示すPHSシステムを例にして説明する。
【0012】図1に、本実施の形態における固定無線通
信システムの構成図を示す。図1において、無線基地局
1〜4は、公衆通信網11と有線通信回線14を介して
接続される。無線基地局1〜4のTDMAフレームタイ
ミングは、有線通信回線に通常従属同期している。ま
た、無線基地局1〜4は、無線通信13により、アンテ
ナ16を経由し、加入者宅18内の加入者無線端末17
に接続され、制御チャネルおよび通話チャネルの通信を
可能としている。
【0013】一般的に、無線通信13の電波伝播路は、
障害物15で示すような樹木の風での揺らぎや、自動車
等の移動体により遮蔽されることがある。
【0014】また、図2に、固定無線通信システムにお
けるTDMAフレームの形態を示す。図2において、T
DMAフレームは、無線基地局の送信タイムスロット2
1の4タイムスロットと、受信タイムスロット22の4
タイムスロットとで1フレーム(5msec)を構成して
いる。加入者無線端末17は、無線基地局が100mse
c(すなわち、20フレーム)ごとに1回送出する、予
め定めたタイムスロット内の制御チャネルを受信し、同
期用同期ワード及びシステム固有の識別符号を監視する
ことにより追従同期することができる。
【0015】また、加入者無線端末は、受信タイムスロ
ット23および送信タイムスロット24により無線基地
局と4チャネルの通信を行っている。この場合、加入者
無線端末17は、PHSなどの1チャネルの通信と異な
り、複数チャネルを同時に通信することができる。この
ため、1チャネルの場合には、クロックの同期はずれを
起こしたときは、強制的に同期を取るように調整すれば
良いが、複数チャネルの場合には、クロックの精度によ
る位相ずれが問題となる。以下に、固定無線通信システ
ムにおける加入者無線端末と、無線基地局とのクロック
の精度の違いにより、時間経過と共に位相ずれを生じる
問題について説明する。
【0016】正常動作時、図1に示す公衆通信網11に
有線通信回線14を介して接続される無線基地局1〜4
の内部クロックは、公衆通信網クロックに従属し、その
精度は、10-9程度である。また、通常、無線基地局
は、有線通信回線に精度よく従属同期しているが外乱に
よる影響により瞬断を起こす場合がある。この時、無線
基地局は、精度が悪い内部の水晶発振子により、自走状
態となる。このような有線通信回線14の障害発生時、
すなわち異常動作時は、無線基地局の内部クロックは自
走することとなり、その精度は、±50ppm程度とな
る。
【0017】一方、加入者無線端末は、装置内部の精度
±2.5ppmのクロックで動作している。夫々の周波
数の違いにより時間経過と共に生ずる周波数誤差をa、
単位時間Tに対する位相ずれ量ΔTとすると数1に示す
ような関係が成り立つ。
【0018】
【数1】ΔT=T−T/(1−a) 数1を用い、無線基地局の正常動作時と、異常動作時と
のクロック精度の違いで、100msec経過後の無線
基地局と加入者無線端末との位相ずれを導くと 無線基地局正常動作時=0.31μsec 無線基地局異常動作時=5.31μsec となる。
【0019】このように、無線基地局と加入者無線端末
とは、時間経過とともに位相ずれを生じ、そのままでは
送受信が不可能となる。
【0020】更に、図2および図3を参照し、位相ずれ
による問題を説明する。
【0021】無線基地局は、図2に示すTxタイムスロ
ット1の予め定めた位置に制御チャネルとして同期ワー
ドを図3に示すように挿入しているものとする。加入者
無線端末は、Rxタイムスロット1を受信しようとして
いる。図3に示すように、加入者無線端末は、同期ワー
ドを抽出するために、予め定めた時間の受信可能範囲(ウ
イント゛ゥ)31により無線基地局から送出された制御チャネ
ル内にある同期ワード32を捕捉する。前述したよう
に、無線基地局の正常動作時で0.31μsec/100msec、無
線基地局異常動作時で5.31μsec/100msec、+方向33
もしくは−方向34に位相ずれを起こし、時間経過と共
に、無線基地局からの送出制御チャネル内の同期ワード
が、受信可能範囲に入らずに受信不可能となる。
【0022】このような受信不可となることを防ぐため
に、本実施の形態においては、無線基地局に加入者無線
端末が追従同期するように、定期的に同期を取り、位相
ずれを防止する。無線基地局の正常動作時は、無線基地
局の送出制御チャネルに対し、加入者無線端末の受信タ
イミングの位相ずれ量は、0.31μsec/100msecであり、
次回100msec後の制御チャネル受信時には、±5.2μsec
範囲内にあることがわかる。また、無線基地局異常動作
時は、無線基地局の送出制御チャネルに対し、加入者無
線端末の受信タイミングの位相ずれ量は、5.31μsec/1
00msecであり次回100msec後の制御チャネル受信時±5.2
μsec範囲外になることがわかる。これらを利用し、±
5.2μsec範囲内である時、無線基地局の動作状態を正常
動作と判断し、3.84MHzクロック(260nsec/1クロッ
ク)の2ビット挿抜により位相ずれを補正する。また、±
5.2μsec範囲外である時、無線基地局の異常動作と判断
し、3.84MHzクロック(260nsec/1クロック)の20ビ
ット挿抜により位相ずれを補正する。このように、検出
された位相差が予め定めた位相差の範囲内にあるかない
かを判断し、当該判断の結果、位相差が予め定めた位相
差の範囲内にある場合とない場合とで、調整する周波数
を異ならせるようにしている。このようにすることによ
り、正常時、異常時ともに同期を取っている。 なお、
無線基地局の異常動作が、通常1秒程度継続すると無線
基地局は、自立的に運用停止とする。従って、異常時に
は、数秒追従することができれば、システム上問題ない
といえる。
【0023】次に、受信電界強度の時間変動を図6を用
いて説明する。
【0024】図6において、縦軸を受信電界強度Rv、
横軸を時間tで表すと、空間を伝搬する電波は、61に
示すような特性となる。このような受信電界強度の時間
変動は、電波伝搬路の複雑さや移動体などによる電波伝
播路の遮蔽により起こり、電波伝播において避けられな
いものとなっている。
【0025】受信電界強度61に示すように、受信電界
強度が低下している部分は、通常無線誤りと検知され
る。この時、指標として、受信電界強度とビット誤り率
特性とが表現されるが、一般的に、受信電界強度低下に
対しビット誤り率の対数に比例して劣化する。図6に示
すような受信電界強度を示す電波伝搬路経由して、加入
者無線端末に電波が到来するような場合、受信電界強度
が低下したときには、制御チャネルが受信不可能となり
通話不可能状態が頻繁に発生する事が考えられる。ま
た、単発的に発生する受信電界強度低下部分を検出し同
期はずれと判定し、再同期手順に移行し、長時間通信不
可能状態をすることも考えられる。
【0026】この問題を、さらに、図2および図3を用
いて捕捉説明する。
【0027】無線基地局は、図2に示すTxタイムスロ
ット1を使用し、制御チャネルを送信しているものとす
る。この時、加入者無線端末は、Rxタイムスロット1
を使用し、制御チャネルを受信しようとする。このRx
タイムスロット1の受信時に、受信電界強度が低下する
と、ビット誤り率が劣化し、図3に示す無線基地局の送
出制御チャネル内の同期ワード32が受信できなくな
る。このような状態が頻繁に発生すると、通話チャネル
割り当てシーケンスによる通話チャネルの割り当てが不
可能になり、安定した通信を著しく阻害する。
【0028】本実施の形態においては、このような状態
に対応するために、加入者無線端末の受信電界強度が頻
繁に低下する電波伝播路を通る無線基地局について追従
不可とする手順、つまり、排除する手順を備える。この
ため、本実施の形態では、予め定めた時間内に、複数
回、無線基地局からの信号の受信レベルの計測を行い、
予め定めた受信レベル以下になった回数を計数し、この
予め定めた時間において、計数した回数が予め定めた回
数を超えたときにこの無線基地局に追従しないようにし
ている。
【0029】次に、本実施の形態における加入者無線端
末のハードウェア構成例を図4を参照して説明する。
【0030】図4において、加入者無線端末は、無線基
地局との送受信を行うアンテナ45と、送受信部からな
る無線部44と、TDMAタイミング生成、及び制御チ
ャネル同期ワードから受信タイミングの誤差検出を行
い、3.84MHzクロック(260nsec/1クロック)のビット
挿抜により位相ずれを補正し、この時使用する受信可能
範囲(ウィント゛ゥ)の生成を行うTDMAコントロール部41
と、本実施の形態における処理手順を実行するCPU4
2と、処理手順(プログラム)を記憶しておくROM43
と、無線基地局情報などを記憶しておくRAM48とを
備え、それぞれは、アドレスおよびデータバス47で接
続されている。また、CPU42は、受信電界強度を測
定する受信レベル判定部、A/Dコンバータ(ADC)、各
種制御用タイマーなどを備え、さらに、ユーザインター
フェース部46に接続されている。
【0031】ユーザインターフェース部46は、ユーザ
が使用する機器、例えばパーソナルコンピュータ(P
C)などの端末装置や電話機等に接続される部分であ
り、これらの端末装置を、加入者無線端末を利用し、無
線基地局を介して公衆網に接続させてデータ通信及び通
話を行わせる。
【0032】通話時の通話チャネルは、無線基地局送出
の制御チャネルによる司令で割り当てられる空きスロッ
トを利用し、通話及びデータ通信を実現する。
【0033】無線基地局と加入者無線端末間の通話チャ
ネル割り当てシーケンスを図5に示す。図5に示すシー
ケンスは、第二世代コードレス電話システム標準規格R
CRSTD−28記載のシーケンスであり、例として加
入者無線端末側からの発呼を例にとり説明する。
【0034】図5において、加入者無線端末は、発呼す
る際、まず制御チャネルを用い、"リンクチャネル割り
当て要求51を送信する。無線基地局は、この要求を受
信後、空きスロットを確認し、リンクチャネル割り当て
許可52を応答として、加入者無線端末に送信する。そ
の後、呼設定、認証手順を経て通話開始となる。
【0035】つぎに、本実施の形態における処理手順に
ついて図7、図8および図4を参照して説明する。図7
に、本実施の形態における処理のフローチャートを示
し、図8に同期候補テーブルの内容を示す。図7に示す
フローチャートに対応するプログラムは、図4に示すR
OM43に記憶され、また、CPU42において実行さ
れる。図8に示す同期候補テーブルは、クロックの同期
をとる無線基地局を決定するために、各無線基地局から
の信号の受信レベルの最高値が高い順に格納される。
【0036】図7において、加入者無線端末は、無線基
地局探索手順71として、受信電界強度の一番高い無線
基地局を、同期を取るべき無線基地局の第1候補とす
る。まず、受信可能な周辺の無線基地局(CS)の探索
を開始する(S711)。終了後、受信可能な無線基地
局を受信電界強度の高い順に、図8に示すような同期候
補テーブルを作成する(S712)。同期候補テーブル
は、RAM48内に作成され、無線基地局の識別番号お
よび受信電界強度のほか、ネットワークの識別コード、
無線基地局の制御チャネル送出スロット番号を格納する
ようにしても良い。
【0037】次に、同期候補テーブルの最上位にある無
線基地局を第1候補として選択決定をする(S71
3)。次に、加入者無線端末は、第1候補の無線基地局
の送出制御チャネルのスロット番号に従い、図4に示す
TDMAコントロール部41で当該スロット番号を受信
状態に設定し(S714)、受信タイミングの調整を行
う(S715)。
【0038】加入者無線端末は、次に、図6で説明した
様な電波伝播特性を持つ無線基地局を排除するための無
線基地局同期判断手順72に移行する。まず、既にタイ
マー起動済みか否かの判断を行う(S721)。未起動
の場合、CPU42によりタイマー=tを起動する(S
722)。ここで、起動済みの場合は、タイマー=t
は、起動済みとし、受信判定手順73に移行する。この
タイマーは、予め定めた時間tを計測するものであり、
例えば、5秒と予め設定しておくことができる。この時
間tの間に、第1候補の無線基地局からの受信電界強度
(Rv)を100msecごとに測定し、その受信電界
強度が予め定めた閾値(Thv)以下にあるときの回数
mが、予め定めた回数(Thn回)以上あった場合に
は、受信電界強度の変動が激しいと判断して次候補に移
行し、それ以外の変動がない場合には、同期を取るべき
無線基地局と判断する。
【0039】また、現在、制御チャネルが受信可能か否
かを判定する受信判定手順73において、TDMAコン
トロール部41の同期ワード捕捉部で同期ワード捕捉し
(S731)、ネットワーク固有の識別符号が一致する
か否かで判定を行う(S732)。判定結果が否で有る
時は、同期はずれ判定手順77に移行する。
【0040】次に、判定結果が一致した場合には、同期
判定手順72として、追従すべき無線基地局が決定済み
か否かの判定を行う(S721)。決定していない場合
には、第1候補の無線基地局から信号の受信電界強度R
vの取得を、CPU42のADCを使用して行う(S7
22)。この時、閾値Thvとの比較を行い(S72
3)、Rv<Thv時、すなわち、受信電界強度が予め
定めた閾値以下のときには、RAMに保持する回数mを
インクリメント(m=+1)する(S724)。以上の動
作を無線基地局正常動作時追従同期手順74もしくは無
線基地局異常動作時追従同期手順75をかいし、タイマ
ー=t満了まで(S725)、100msecごとに繰
り返し動作する。
【0041】次に、タイマー=t満了後、受信電界強度
の閾値THvを下回った回数mを回数閾値Thnと比較
し、m<Thnと判定した場合(S726)、1次候補
無線基地局を追従すべき無線基地局と決定する(S72
7)。m<Thn以外の時は、変動が激しいとして1次
候補無線基地局に追従不可とし、他の無線基地局を選択
するために、別基地局選択手順76に移行する。RAM
内に格納された図8に示す同期候補テーブルに格納され
ている、1次候補無線基地局を削除し、2次候補無線基
地局がある場合、別無線基地局選択78とし、2次の候
補について同様な手順を繰り返す。この時、別候補無線
基地局が存在しない場合、加入者無線端末アンテナ45
の設置場所不可と判断する(S761)。つまり、安定
的した受信電界強度が得られないと判断する。
【0042】次に、S721において、追従すべき無線
基地局が決定済みである場合、受信判定手順73に移行
する。受信判定手順73では、誤差方向および誤差範囲
の判定を行う。TDMAコントロール部41は、図3に
示す受信可能範囲内31において、誤差が5.2μsec範囲
内であるかの判定を行う(S733)。この場合、同期
ワードの中心に位置するビットの位置が、受信可能範囲
の中心からどのぐらいずれているかにより判断すること
ができる。誤差が5.2μsec範囲内であれば、無線基地局
が正常な動作をしていると判断することができるので、
無線基地局正常動作時追従同期手順74として、TDM
Aコントロール部41の同期ワード捕捉誤差検出部で位
相ずれ(誤差)方向を検出する(S741)。マイナス方
向を示した場合、3.84MHzクロックで2ビットを、TD
MAタイミング生成部のクロックに挿入し(S74
2)、マイナス方向でない場合プラス方向にずれている
と判断し、TDMAコントロール部41のビット挿抜部
が3.84MHzクロックで2ビットを、TDMAタイミング
生成部のクロックから抜く(S743)。これにより、
TDMAコントロール部41のTDMAタイミング生成
部のクロック周波数が変更され、無線基地局に追従可能
となる。
【0043】ここで、図1の説明で示した通り、無線基
地局と加入者無線端末の位相ずれは、0.31μsec/100mse
cであり、3.84MHzクロック2回(0.52μsec)/100msecのビッ
ト挿抜で充分追従できる。
【0044】一方、誤差が5.2μsec範囲内になければ、
無線基地局が異常動作をしているとして、無線基地局異
常動作時追従同期手順75に移行する。この場合、TD
MAコントロール部41の同期ワード捕捉誤差検出部で
位相ずれ(誤差)方向を検出する(S751)。マイナス
方向を示した場合3.84MHzクロックで20ビットを挿入
し(S752)、マイナス方向でない場合プラス方向に
ずれていると判断し、3.84MHzクロックで20ビットを
抜くの動作を(S753)、夫々TDMAコントロール
部31の3.84MHzクロックのビット挿抜部で行う。この
動作により、TDMAコントロール部41のTDMAタ
イミング生成部のクロック周波数が変更され、無線基地
局に追従可能となる。
【0045】ここで、図1に示した通り、無線基地局と
加入者無線端末の位相ずれは、5.31μsec/100msecであ
り、3.84MHzクロック20回(5.2μsec)/100msecのビット挿
抜で数秒追従できる。
【0046】また、追従同期完了後、図5に示す受信電
界強度の低下部分が単発的に制御チャネル受信時に発生
した場合、受信判定手順73に示すように、TDMAコ
ントロール部31の同期ワード捕捉部で同期ワードの受
信(S731)や、識別符号の受信(S732)が不可
の時が発生する。不可の場合、同期はずれ判定手順77
に移行し、この不可状態の場合を100secごとに判
定し、連続して発生した場合をインクリメントしてカウ
ントし、カウント数が予め定めたx回連続発生したかを
判定する。x回連続発生時には、連続同期はずれと判定
し、次候補の無線基地局をRAM内テーブルより検索
し、再同期を行う。x回連続回数以内の時、単発的な同
期はずれの発生と判断し、追従同期74および75を実
行する。
【0047】本実施の形態によれば、複雑な処理を必要
とすることなく、また、既に設置された基地局に変更を
加えることなく、安定的に無線基地局に追従同期が可能
となり、着呼、発呼を確実に行うことができる。また、
単発的に発生する無線誤りに対し瞬時に同期はずれとす
る事が無く、再同期にかかる余分な時間の発生を抑制す
ることができる。さらに、無線基地局の有線通信回線の
瞬断をも考慮し、追従することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定無線通信システムにおいて、安定的な通話接続を可
能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における加入者無線端末の位置づ
けを示すのシステム構成図。
【図2】本実施の形態におけるPHSシステムを例にと
ったTDMA送受信タイミングを示す説明図。
【図3】本発明加入者無線端末の受信メカニズムを示す
説明図。
【図4】本実施の形態における加入者無線端末のハード
ウェア構成図。
【図5】本実施の形態における加入者無線端末と無線基
地局の通話チャネル割り当てシーケンス図。
【図6】本実施の形態における加入者無線端末の受信電
界強度の時間変動を示す説明図。
【図7】本実施の形態における同期手順を示す説明図。
【図8】本実施の形態における同期候補テーブルの説明
図。
【符号の説明】
11…公衆通信網 12…無線基地局1〜4 13…無線 14…有線通信回線 15…電波伝播路上の障害物 16…アンテナ 17…加入者無線端末 18…加入者宅 21…無線基地局送信タイムスロット 22…無線基地局受信タイムスロット 23…加入者無線端末受信タイムスロット 24…加入者無線端末送信タイムスロット 31…加入者無線端末受信可能範囲(ウインドゥ) 32…無線基地局送出制御チャネルフォーマット 33…位相ずれ+方向 34…位相ずれ−方向 41…TDMAコントロール部 42…CPU 43…ROM(不揮発メモリ) 44…無線部 45…アンテナ 46…ユーザ機器インターフェース部 47…データ、アドレスバス 48…RAM 51…加入者無線端末送出*リンクチャネル割り当て要
求* 52…無線基地局送出*リンクチャネル割り当て許可* 61…受信電界強度曲線 62…受信電界強度判定用閾値 71…無線基地局探索手順 72…無線基地局同期判断手順 73…受信判定手順 74…無線基地局正常動作時、追従同期手順 75…無線基地局異常動作時、追従同期手順 76…別無線基地局選択手順 77…同期はずれ判定手順 78…別無線基地局選択手順。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線基地局と無線通信を行う加入者
    無線端末において、前記複数の無線基地局の各々からの
    信号の受信電界強度がより高い無線基地局を選択する選
    択手段と、当該選択手段により選択された無線基地局か
    らの信号の受信レベルを予め定めた時間監視する監視手
    段とを有し、前記選択手段は、前記監視手段による監視
    の結果、予め定めた品質劣化が生じた場合に、当該無線
    基地局の選択肢から除外することを特徴とする加入者無
    線端末。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の加入者無線端末におい
    て、前記監視手段は、前記予め定めた時間内に、複数
    回、前記受信レベルの計測を行い、前記選択手段は、前
    記予め定めた時間内に、予め定めた受信レベル以下にな
    った回数が予め定めた回数を超えたときに、前記予め定
    めた品質劣化が生じたとすることを特徴とする加入者無
    線端末。
  3. 【請求項3】複数の無線基地局と複数チャネルの無線通
    信を行う加入者無線端末において、クロックを生成する
    クロック生成手段と、前記無線基地局からの信号から抽
    出されたクロックと、前記クロック生成手段により生成
    されたクロックとの位相差を検出する位相差検出手段と
    を有し、前記クロック生成手段は、前記位相差検出手段
    により検出された位相差がある場合に、生成するクロッ
    クの周波数を調整することを特徴とする加入者無線端
    末。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の加入者無線端末におい
    て、前記クロック生成手段は、調整する周波数が異なる
    複数の調整量を備え、前記位相差検出手段により検出さ
    れた位相差が予め定めた位相差の範囲内にあるかないか
    を判断し、当該判断の結果に応じて前記複数の調整量の
    一つを選択することを特徴とする加入者無線端末。
  5. 【請求項5】複数の無線基地局と無線通信を行う加入者
    無線端末において、前記複数の無線基地局の各々からの
    信号の受信電界強度がより高い無線基地局を選択する選
    択手段と、当該選択手段により選択された無線基地局か
    らの信号に同期を取る同期手段と、前記同期手段により
    取られた同期について、予め定めた時間間隔で、同期外
    れがあるかないかを判断し、予め定めた回数連続して同
    期はずれがあったときに連続同期はずれと判定する連続
    同期はずれ判定手段とを有し、前記選択手段は、前記連
    続同期はずれ判定手段による判定の結果、連続同期はず
    れと判定された場合に、当該無線基地局を選択外とする
    ことを特徴とする加入者無線端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021507607A (ja) * 2017-12-18 2021-02-22 京セラ株式会社 共通同期信号取得のためにアドバンスさせたダウンリンクタイミング

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