JP2001010594A - 境界層制御装置および境界層制御方法 - Google Patents

境界層制御装置および境界層制御方法

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JP2001010594A
JP2001010594A JP11185910A JP18591099A JP2001010594A JP 2001010594 A JP2001010594 A JP 2001010594A JP 11185910 A JP11185910 A JP 11185910A JP 18591099 A JP18591099 A JP 18591099A JP 2001010594 A JP2001010594 A JP 2001010594A
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Ryutaro Yoshino
龍太郎 吉野
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛行機等の移動体の種々の運動状態において
抗力を効果的に低減すべく、境界層の遷移点の位置を制
御する。 【解決手段】 飛行機の主翼Wの表面に配置したホット
フィルム等のセンサSの出力に基づいて、遷移点検知手
段M1が層流境界層BLL から乱流境界層BLTへの遷
移点tの位置を検知する。制御手段M2はフラップFの
舵角δfを微小角度変化させ、その結果生じた遷移点t
の移動を監視して舵角δfを更に微小角度変化させる操
作を繰り返すことにより、遷移点tの位置をできる限り
後方に移動させて抗力を低減する。この境界層制御は実
際の遷移点tの位置を監視しながら行われるために極め
て効果的であるだけでなく、飛行機の運動状態に関わら
ずに効果を発揮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の抗力を低
減するための境界層制御装置および境界層制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】飛行機が空気中を飛行する際に空気抵抗
により多大のエネルギーが失われ、燃料消費量の増加を
招く原因となっている。特に流れのレイノルズ数が大き
いために飛行機の表面の境界層が乱流に遷移している領
域では、空気の摩擦抵抗によるエネルギー損失は無視で
きない大きさになるため、乱流境界層への遷移を遅らせ
て層流境界層の領域をできるだけ長く保つことにより、
摩擦抵抗の低減を図る工夫がなされている。このような
要請に基づいて開発された翼型として、層流翼が良く知
られている。
【0003】しかしながら、飛行機は速度、気温、高
度、姿勢等が様々に異なる条件で飛行するため、層流翼
では全ての飛行条件において摩擦抵抗を低減することは
困難である。そこで、飛行機の主翼のような物体表面の
空気流の状態をセンサで検知し、検知した空気流の状態
に応じて物体表面に振動を与えたり、物体表面にノズル
で空気を噴出したりして、境界層の遷移や剥離を防止し
て摩擦抵抗を低減するものが、特開平10−28111
5号公報により公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に記載されたものは、物体表面に振動を与える手段や物
体表面に空気を噴出する手段が必要であり、そのために
重量やコストが増大するという問題がある。しかもセン
サは境界層に遷移や剥離が起きる前兆を検知するもので
あって境界層の遷移点の移動を監視するものではないた
め、遷移点をできるだけ後方に移動させて抗力を最小化
する精密な制御を行うのが難しいという問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、移動体の種々の運動状態において抗力を効果的に低
減するための境界層制御装置および境界層制御方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、移動体の表面
に沿う境界層を制御する境界層制御装置において、境界
層が層流境界層から乱流境界層に遷移する遷移点を検知
する遷移点検知手段と、移動体の表面に沿って遷移点の
位置を移動させる遷移点移動手段と、移動体の前端から
遷移点までの距離が最長になるように遷移点移動手段を
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする境界層制
御装置が提案される。
【0007】上記構成によれば、境界層が層流境界層か
ら乱流境界層に遷移する遷移点を遷移点検知手段で検知
し、制御手段で遷移点移動手段を制御して移動体の前端
から遷移点までの距離を最長にするので、移動体の運動
状態に関わらず該移動体の抗力を効果的に低減してエネ
ルギー効率を高めることができる。特に、抗力が小さい
層流境界層の長さに相当する移動体の前端から遷移点ま
での距離を直接監視して制御するので、極めて高い精度
で抗力低減制御を行うことができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記移動体は飛行機の主翼で
あり、前記遷移点移動手段は、主翼の後縁に設けられた
可動翼面であることを特徴とする境界層制御装置が提案
される。
【0009】上記構成によれば、遷移点移動手段が飛行
機の主翼の後縁に設けられた可動翼面から構成されるの
で、通常の飛行機の主翼に備えられているフラップやエ
ルロンを遷移点移動手段として利用して重量およびコス
トを削減することができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、前記可動翼面の操作により発
生する飛行機の揚力の変化あるいはピッチングモーメン
トの変化を補償する補償手段を備えたことを特徴とする
境界層制御装置が提案される。
【0011】上記構成によれば、可動翼面の操作により
発生する飛行機の揚力の変化あるいはピッチングモーメ
ントの変化を補償手段により補償するので、境界層制御
に伴う機体姿勢の変化を最小限に抑えて乗り心地を向上
させることができる。
【0012】また請求項4に記載された発明によれば、
移動体の表面に沿う境界層を制御する境界層制御方法に
おいて、境界層が層流境界層から乱流境界層に遷移する
遷移点を検知する第1ステップと、遷移点移動手段を操
作して遷移点の位置を後方に移動させる第2ステップ
と、遷移点の後方への移動が停止したときに遷移点移動
手段の操作を停止する第3ステップと、遷移点が移動を
始めたときに前記第2ステップおよび前記第3ステップ
を繰り返す第4ステップとを備えたことを特徴とする境
界層制御方法が提案される。
【0013】上記構成によれば、境界層が層流境界層か
ら乱流境界層に遷移する遷移点を検知し、その遷移点が
最も後方位置になるように遷移点移動手段を操作するの
で、移動体の運動状態に関わらず該移動体の抗力を効果
的に低減してエネルギー効率を高めることができる。特
に、抗力が小さい層流境界層の長さに対応す遷移点の位
置を直接監視して制御するので、極めて高い精度で抗力
低減制御を行うことができる。
【0014】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項4の構成に加えて、前記移動体は飛行機の主翼で
あり、前記遷移点移動手段は、主翼の後縁に設けられた
可動翼面であることを特徴とする境界層制御方法が提案
される。
【0015】上記構成によれば、遷移点移動手段が飛行
機の主翼の後縁に設けられた可動翼面から構成されるの
で、通常の飛行機の主翼に備えられているフラップやエ
ルロンを遷移点移動手段として利用して重量およびコス
トを削減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は飛行機の主翼の境界層制御装置の構成を示す
図、図2はフラップの舵角を種々に変化させたときの迎
角に対する抗力係数の変化特性を示すグラフ、図3は境
界層制御のフローチャート、図4は境界層制御のシミュ
レーション結果を示すグラフ、図5は水平尾翼のエレベ
ータによるピッチングモーメントおよび揚力の釣合いを
説明する図、図6は水平尾翼のエレベータおよび先尾翼
のエレベータによるピッチングモーメントおよび揚力の
釣合いを説明する図である。
【0018】図1は飛行機の主翼Wのプロフィールを示
すもので、主翼Wの表面に沿って形成される境界層は上
流側の層流境界層BLL と下流側の乱流境界層BLT
から構成される。層流境界層BLL および乱流境界層B
T の遷移点tの位置は、本発明の遷移点移動手段を構
成する可動翼面としてのフラップFの舵角δfを変化さ
せることにより前後に移動する。層流境界層BLL の摩
擦抵抗は乱流境界層BLT の摩擦抵抗に比べて大幅に小
さいため、フラップFの舵角δfを制御して層流境界層
BLL および乱流境界層BLT の遷移点tをできるだけ
後縁側に移動させれば、層流境界層BLL の領域を拡大
して主翼Wの抗力Dを低減することができる。
【0019】主翼Wの表面には、例えばホットフィルム
よりなる多数のセンサS…が設けられる。ホットフィル
ムは境界層内の空気分子の運動状態を放熱量に基づいて
検知するもので、ホットフィルムからの信号が入力され
る遷移点検知手段M1は、層流境界層BLL および乱流
境界層BLT における空気分子の運動状態の差異に基づ
いて遷移点tの位置を検知する。制御手段M2は、遷移
点検知手段M1から入力された遷移点tの位置に基づい
て主翼WのフラップFの舵角δfを制御し、遷移点tの
位置をできるだけ後方に移動させることにより、主翼W
の前縁から遷移点tまでの距離xを最長化して抗力Dを
低減する。
【0020】図2は、フラップFの舵角δfを種々に変
化させたときの迎角αに対する抗力係数CD の変化特性
を示すもので、迎角αが何れの大きさにあっても、フラ
ップFの舵角δfの変化に応じて抗力係数CD が変化す
ることを示している。換言すると、フラップFの舵角δ
fを変化させれば抗力係数CD を変化させることができ
る。
【0021】次に、図3のフローチャートに基づいて、
制御手段M2において実行される境界層制御の内容を説
明する。
【0022】先ず、ステップS1で遷移点検知手段M1
により遷移点tの位置を検知し、ステップS2で遷移点
tの前回位置と今回位置とを比較して遷移点tが移動し
たか否かを判断する。その結果、遷移点tが後方に移動
していれば、ステップS3で遷移点tを更に後方に移動
させるべくフラップFの舵角δfを微小角度だけ前回と
同方向に変化させ、逆に遷移点tが前方に移動していれ
ば、ステップS3で遷移点tを後方に移動させるべくフ
ラップFの舵角δfを微小角度だけ前回と逆方向に変化
させる。上記ステップS1〜S3の繰り返しにより、遷
移点tの位置が後方に移動するようにフラップFの舵角
δfが制御される。
【0023】遷移点tの位置が限界位置まで後退して主
翼Wの前縁から遷移点tまでの距離xが最大になると、
つまり層流境界層BLL の長さが最大になって抗力Dが
最小になると、前記ステップS2で遷移点tが実質的に
移動しなくなるため、ステップS4でフラップFの舵角
δfをその位置に固定する。飛行機の運動状態を含む全
ての条件が変化しなければフラップFの舵角δfは前記
ステップS4の位置に保持され、遷移点tの位置も固定
されるが、条件の変化により前記ステップS2で遷移点
tの位置が移動すると、再びステップS3で遷移点tを
後方に移動させるべくフラップFの舵角δfを微小角度
だけ変化させる。
【0024】その結果、新たに固定された遷移点tの位
置は前回の固定位置に対して後方になる場合も前方にな
る場合もあるが、少なくとも、そのときの飛行機の運動
状態を含む条件の範囲内で最も後方位置に制御される。
而して、飛行機の運動状態が種々に変化しても、層流境
界層BLL から乱流境界層BLT への遷移点tの位置を
常に可能な限り後方に移動させ、抗力Dを効果的に低減
してエネルギーの節減に寄与するこができる。
【0025】以上のように、フラップFの舵角δfを微
小角度変化させ、その結果生じた遷移点tの移動を監視
して前記舵角δfを更に微小角度変化させる操作を繰り
返すことにより、前記舵角δfを飛行機の抗力Dが最小
になる目標舵角に収束させることができる。また、この
境界層制御は実際の遷移点tの位置を監視しながら行わ
れるので極めて効果的であるだけでなく、飛行機の運動
状態に関わらずに効果を発揮することができる。しかも
飛行機の主翼Wに元々備えられているフラップFを遷移
点移動手段として利用するので、特別の遷移点移動手段
が不要になって重量およびコストが削減される。
【0026】図4には、前記境界層制御をシミュレート
した計算結果が示されており、フラップFの舵角δfの
変化によって抗力Dおよび抗力係数CD が減少している
ことが確認される。
【0027】ところで、図5に示すように、境界層制御
によりフラップFの舵角δfを変化させて抗力Dを低減
するとき、それに伴ってピッチングモーメントMおよび
揚力Lも変化してしまい、飛行機の姿勢や運動状態が望
ましくない方向に変化する可能性がある。例えば、フラ
ップFを下げ方向に操作すると、機首上げ方向のピッチ
ングモーメントMが発生するとともに主翼Wの揚力Lw
も増加する。そこで、補償手段としての水平尾翼Hに設
けたエレベータを下げ方向にトリムすることにより揚力
Lhを発生させ、この揚力Lhで機首下げ方向のピッチ
ングモーメントMを発生させてピッチ軸まわりの釣合い
を保つことができる。しかも、エレベータの操作に伴う
抗力Dの増加は無視できる程度であるため、全機の抗力
Dは確実に減少する。但し、フラップFの下げ操作に伴
って主翼Wの揚力Lwが増加し、更にエレベータの下げ
操作に伴って水平尾翼Hの揚力Lhも増加するため、全
機の揚力Lは増加してしまう。
【0028】図6には先尾翼C(カナード)を備えた飛
行機の例が示される。例えば、フラップFの下げ方向に
操作に伴って機首上げ方向のピッチングモーメントMが
発生し、かつ主翼Wの揚力Lwが増加したとき、補償手
段としての水平尾翼Hに設けたエレベータを下げ方向に
トリムすることにより揚力Lhを発生させるとともに、
補償手段としての先尾翼Cに設けたエレベータを上げ方
向にトリムすることにより負の揚力Lcを発生させる。
その結果、水平尾翼Hが発生する揚力Lhおよび先尾翼
Cが発生する下向きの揚力Lcで機首下げ方向のピッチ
ングモーメントMを発生させてピッチ軸まわりの釣合い
を保つことができ、しかも水平尾翼Hが発生する揚力L
hおよび先尾翼Cが発生する下向きの揚力Lcを相殺さ
せて全機の揚力Lの変化を最小限に抑えることができ
る。この場合にも、水平尾翼Hのエレベータおよび先尾
翼Cのエレベータの操作に伴う抗力Dの増加は無視でき
る程度であるため、全機の抗力Dは確実に減少する。
【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0030】例えば、実施例では移動体として飛行機の
主翼Wを例示したが、本発明は飛行機の主翼W以外の任
意の移動体に対して適用することができる。また実施例
では遷移点検知手段M1に信号を出力するセンサS…と
してホットフィルムを例示したが、遷移点tにおける圧
力、温度、音等の変化を検知可能な他の任意のセンサを
用いることができる。また遷移点移動手段は実施例のフ
ラップFに限定されず、エルロンであっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、境界層が層流境界層から乱流境界層に遷移す
る遷移点を遷移点検知手段で検知し、制御手段で遷移点
移動手段を制御して移動体の前端から遷移点までの距離
を最長にするので、移動体の運動状態に関わらず該移動
体の抗力を効果的に低減してエネルギー効率を高めるこ
とができる。特に、抗力が小さい層流境界層の長さに相
当する移動体の前端から遷移点までの距離を直接監視し
て制御するので、極めて高い精度で抗力低減制御を行う
ことができる。
【0032】また請求項2に記載された発明によれば、
遷移点移動手段が飛行機の主翼の後縁に設けられた可動
翼面から構成されるので、通常の飛行機の主翼に備えら
れているフラップやエルロンを遷移点移動手段として利
用して重量およびコストを削減することができる。
【0033】また請求項3に記載された発明によれば、
可動翼面の操作により発生する飛行機の揚力の変化ある
いはピッチングモーメントの変化を補償手段により補償
するので、境界層制御に伴う機体姿勢の変化を最小限に
抑えて乗り心地を向上させることができる。
【0034】また請求項4に記載された発明によれば、
境界層が層流境界層から乱流境界層に遷移する遷移点を
検知し、その遷移点が最も後方位置になるように遷移点
移動手段を操作するので、移動体の運動状態に関わらず
該移動体の抗力を効果的に低減してエネルギー効率を高
めることができる。特に、抗力が小さい層流境界層の長
さに対応す遷移点の位置を直接監視して制御するので、
極めて高い精度で抗力低減制御を行うことができる。
【0035】また請求項5に記載された発明によれば、
遷移点移動手段が飛行機の主翼の後縁に設けられた可動
翼面から構成されるので、通常の飛行機の主翼に備えら
れているフラップやエルロンを遷移点移動手段として利
用して重量およびコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】飛行機の主翼の境界層制御装置の構成を示す図
【図2】フラップの舵角を種々に変化させたときの迎角
に対する抗力係数の変化特性を示すグラフ
【図3】境界層制御のフローチャート
【図4】境界層制御のシミュレーション結果を示すグラ
【図5】水平尾翼のエレベータによるピッチングモーメ
ントおよび揚力の釣合いを説明する図
【図6】水平尾翼のエレベータおよび先尾翼のエレベー
タによるピッチングモーメントおよび揚力の釣合いを説
明する図
【符号の説明】
BLL 層流境界層 BLT 乱流境界層 C 先尾翼(補償手段) F フラップ(可動翼面、遷移点移動手段) H 水平尾翼(補償手段) L 揚力 M ピッチングモーメント M1 遷移点検知手段 M2 制御手段 t 遷移点 W 主翼(移動体) x 距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体(W)の表面に沿う境界層を制御
    する境界層制御装置において、 境界層が層流境界層(BLL )から乱流境界層(B
    T )に遷移する遷移点(t)を検知する遷移点検知手
    段(M1)と、 移動体(W)の表面に沿って遷移点(t)の位置を移動
    させる遷移点移動手段(F)と、 移動体(W)の前端から遷移点(t)までの距離(x)
    が最長になるように遷移点移動手段(F)を制御する制
    御手段(M2)と、を備えたことを特徴とする境界層制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体は飛行機の主翼(W)であ
    り、前記遷移点移動手段(F)は、主翼(W)の後縁に
    設けられた可動翼面であることを特徴とする、請求項1
    に記載の境界層制御装置。
  3. 【請求項3】 前記可動翼面の操作により発生する飛行
    機の揚力(L)の変化あるいはピッチングモーメント
    (M)の変化を補償する補償手段(H,C)を備えたこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の境界層制御装置。
  4. 【請求項4】 移動体(W)の表面に沿う境界層を制御
    する境界層制御方法において、 境界層が層流境界層(BLL )から乱流境界層(B
    T )に遷移する遷移点(t)を検知する第1ステップ
    と、 遷移点移動手段(F)を操作して遷移点(t)の位置を
    後方に移動させる第2ステップと、 遷移点(t)の後方への移動が停止したときに遷移点移
    動手段(F)の操作を停止する第3ステップと、 遷移点(t)が移動を始めたときに前記第2ステップお
    よび前記第3ステップを繰り返す第4ステップと、を備
    えたことを特徴とする境界層制御方法。
  5. 【請求項5】 前記移動体は飛行機の主翼(W)であ
    り、前記遷移点移動手段(F)は、主翼(W)の後縁に
    設けられた可動翼面であることを特徴とする、請求項4
    に記載の境界層制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112857762A (zh) * 2020-12-29 2021-05-28 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种半椭球结构强度试验的过渡段

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112857762A (zh) * 2020-12-29 2021-05-28 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种半椭球结构强度试验的过渡段

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