JP2001007426A - 1.4〜1.52μm帯の光増幅器またはレーザー発振器の励起方法 - Google Patents

1.4〜1.52μm帯の光増幅器またはレーザー発振器の励起方法

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JP2001007426A
JP2001007426A JP17637899A JP17637899A JP2001007426A JP 2001007426 A JP2001007426 A JP 2001007426A JP 17637899 A JP17637899 A JP 17637899A JP 17637899 A JP17637899 A JP 17637899A JP 2001007426 A JP2001007426 A JP 2001007426A
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laser
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Hiroyuki Inoue
博之 井上
Yoshinori Kubota
能徳 久保田
Natsuya Nishimura
夏哉 西村
Seiki Miura
清貴 三浦
Takuya Tejima
卓也 手島
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1.4〜1.52μm帯の光増幅器またはレ
ーザー発振器の励起方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも励起光源、合分波器、増幅用
光導波路を備えた1.4〜1.52μm帯光増幅器また
はレーザー発振器において、波長1.0〜1.2μmの
範囲から少なくとも1波長と、波長0.75〜0.85
μmの範囲から少なくとも1波長の、互いに異なる二種
類以上の波長で励起する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1.4〜1.52
μm帯の光通信などで用いられる光増幅器またはレーザ
ー発振器の励起方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信において、石英ファイバの最低損
失波長である1.55μm帯、0分散波長である1.3
μm帯が使われてきた。これらの波長帯に対して光増幅
器の研究開発が活発に行われ、特に1.55μm帯で大
きな成功をおさめてきた。近年になり、インターネット
やデータ伝送の高速大容量化が求められ、通信容量増加
の観点から波長多重通信(WDM)が実用化されつつあ
る。しかし、1.55μm帯だけでは、いずれ容量が不
足する可能性があり、別の帯域を求める動きが出てき
た。特に、1.3〜1.7μmまでの石英ファイバーの
広い透過波長範囲全域を通信に使用したいと言う要求が
強い。このため、Tmを添加した1.47μm帯や1.
65μm帯ファイバー増幅器の研究が盛んに行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1.47μm帯の増幅
またはレーザー発振には、Tmを添加した低フォノンガ
ラスのファイバーを使用する提案がなされている(1988
年第14回欧州光学委員会議事録、D.N.Payne他 Rareear
th-doping fiber laser and amplifiers pp49-53.およ
び IEEE.J.Quantum Electronics vol.24(6) (1988) 92
0-923など)。そのTmの準位を図1に示す。1.47
μm帯の増幅とは、3434の誘導放出過程を利用し
て行われるものであり、実際には1.4〜1.52μm
の幅広い利得、増幅帯域を持っている。励起方法として
は、1.06μmで二段階励起する方法(特開平5−2
75792号公報)、0.7〜0.89μm帯でTmの
34を直接励起する方法(特開平4−265251号公
報)、1.2μm帯で二段階励起する方法(特開平4−
180279号公報)などが開示されている。しかし、
Tmの34準位の蛍光寿命は、34の蛍光寿命よりも短
く、増幅またはレーザー発振に必要な反転分布を得るこ
とは困難であることが知られている。このような特性
は、自己停止(Self terminating)機構と言われ、高効
率な増幅またはレーザー発振に不向きとされている。こ
のため、34を短寿命化するために、Eu,Tb,H
o,Prなどを添加する方法(特開平4−265251
号公報、特開平5−145168号公報、特開平7−4
5899号公報など)が開示されている。しかし、これ
らの共添加元素は、一定の濃度以上添加すると、目的波
長の1.4〜1.52μm帯にも吸収の裾がかかるなど
して、好ましくないエネルギー移動を生じ、1.4〜
1.52μm帯の増幅効率に悪影響を与えることから、
増幅媒質の組成に制限がある。また、Tm添加ファイバ
ーを二波長で励起する提案もなされているが、いずれも
アップコンバージョン過程を利用した短波長光源である
(例えば、特開平5−319858号公報、特開平8−
307000号公報など)。
【0004】
【課題を解決するための具体的手段】本発明者らは、前
記問題を解決するため鋭意検討の結果、3434間で
効率よく反転分布を形成できる励起方法を見いだし、本
発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、Tmをコアに含有した
光導波路を増幅媒質とした、1.4〜1.52μm帯光
増幅器またはレーザー発振装置において、少なくとも励
起光源として1.0〜1.2μmの範囲から少なくとも
1波長と、0.75〜0.85μmの範囲から少なくと
も1波長の、互いに異なる二種類以上の波長で励起する
ことにより、高効率な1.4〜1.52μm帯光増幅器
またはレーザー発振器を提供するものである。
【0006】以下本発明について詳述する。
【0007】Tmを添加した高効率な1.4〜1.52
μm帯(エネルギー差:約6800cm-1)の光増幅ま
たはレーザ発振には、フォノンエネルギー700cm-1
以下の低フォノンエネルギー材料が適しており、シリカ
系酸化物やホウ酸系酸化物のような高フォノンエネルギ
ー材料(一般に1000cm-1程度)は、不適当とされ
ている。このような低フォノンエネルギーガラス材料と
しては、ハライドガラス、カルコゲナイドガラス、ハラ
イド酸化物ガラス、カルコハライドガラス、テルライト
ガラス(亜テルル酸塩ガラス)、ビスマス酸塩ガラスな
どが知られている。ところが、これらの低フォノンエネ
ルギーガラス材料は、アップコンバージョンレーザー材
料としてもよく知られており、通常の励起方法では赤や
青の発光に励起エネルギーが消費され、1.4〜1.5
2μm帯の発光効率はきわめて低いことが知られてい
る。また、34の蛍光寿命は、発光下準位の34の蛍光
寿命よりも短く、自己停止機構の代表例とされ、レーザ
ー発振自体が困難なことが知られており、発振に成功し
た場合でも効率はきわめて低い(例えば、J.Y.Allain他
, Electronics lett. 25(1989)1660-1662)。このた
め、Eu,Tb,Ho,Prなどを添加し、34の蛍光
寿命を短寿命化する試みがなされている。しかし、これ
らの共添加元素も広い吸収波長帯域を持っているため、
短寿命化に十分な濃度を添加すると、1.4〜1.52
μm帯に吸収が生じたり、エネルギー移動によるアップ
コンバージョン過程によって1.4〜1.52μm帯の
発光効率が低下するなどの問題があった。また、もう一
つの方法としては、3436(基底)の発振を利用し
34の短寿命化が考えられるが、励起光のエネルギー
の半分近くを捨てることになるので、効率上好ましくな
い。
【0008】これらの方法に対し、本発明は波長1.0
〜1.2μmの範囲から少なくとも1波長と、波長0.
75〜0.85μmの範囲から少なくとも1波長の、互
いに異なる二種類以上の波長で励起することで、共添加
元素がなくても反転分布の形成が容易になり、低い励起
パワーで高効率に増幅あるいはレーザー発振可能である
ことを見いだしたものである。
【0009】本発明の励起方法をさらに詳しく図2に基
づいて説明する。まず、光導波路のコアに含有されてい
るTmイオンを、波長0.75〜0.85μmから選ば
れる少なくとも1波長の励起光(以下、励起光1とす
る)によって、基底状態(36)→34に励起する(励
起過程1)。次に、1.4〜1.52μm帯の信号光に
よる誘導放出または自然放出の形で、3434の遷移
(放射過程1)が生じ、1.4〜1.52μm帯の発光
または増幅を生じる。次に、波長1.0〜1.2μmの
範囲から選ばれる少なくとも1波長の励起光(以下、励
起光2とする)によって、発光下準位(34)→32
たは33に励起する(励起過程2)。この励起によって
34の存在確率を実効的に減少させ、自己停止機構を回
避できる。最後に、32または3334の非輻射遷移
(放射過程2)を経て、再び34 34(放射過程1)
により1.4〜1.52μm帯の発光が生じる。この励
起方法では、図2からすぐに判るとおり、34を仮想の
基底準位として用いており、反転分布の形成はきわめて
容易である。
【0010】本発明の励起方法を図3に基づいて吸収ス
ペクトルから説明すると、励起光1によって3634
の遷移、励起光2によって3432または3433
の遷移が生じることが容易に理解できる。また、励起波
長1の中でも、0.77〜0.85μm帯は、351
4のアップコンバージョン過程を回避できるため、特
に好ましい。また、励起波長2の中でも、1.0〜1.
08μm帯は、3414のアップコンバージョン過程
を回避できるため、特に好ましい。
【0011】一見して、本発明の励起方法と同じ励起過
程を取り得るように思える1.0〜1.3μm帯の1波
長励起は、35を経由するため、3532の過程で
1.4〜1.52μm帯の光を吸収するため好ましくな
い上に、特に強励起条件下では、3414のアップコ
ンバージョン過程も引き起こすことから、好ましくない
(図4)。このように、通常の1波長励起では、自己停
止機構やアップコンバージョン過程を回避できないた
め、3434間で、高効率な反転分布形成は困難であ
る。
【0012】励起波長1と励起波長2の最適な波長選択
は、Tmの添加濃度やガラス材料の種類によって変化す
るため、一概には規定できないが、本発明の各波長帯の
範囲内で設定することができる。例えばTm:ZBLA
N(フッ化物ガラス)では励起波長1として0.79μ
m、励起波長2として1.064μmを選ぶことができ
る。最適な励起光パワーの組み合わせは、Tm濃度や光
導波路の材質、導波路の開口数などに依存するため、一
概には規定できないが、励起波長1のパワー:励起波長
2のパワーで表される励起パワー比が95:5〜5:9
5の範囲であることが好ましい。この範囲よりも励起波
長2(波長1.0〜1.2μm)が弱い場合は、34
34の間で反転分布を形成しにくくなり、十分な増幅効
率を得られない。この範囲よりも励起波長1(波長0.
75〜0.85μm)が弱い場合は、基底準位(36
34の励起が有効に行われないため、利得を得られな
い。また、励起パワー比が80:20〜40:60の範
囲では、低励起パワーでも反転分布の形成が可能であり
特に好ましい。
【0013】本発明の励起方法を使用する場合、Tm添
加媒質で1.47μm帯の増幅が可能な材料なら何でも
使用可能であることは明らかである。このような材料と
しては、フォノンエネルギーの低いガラスが一般的に利
用されており、カルコゲナイドガラス、ハライドガラ
ス、カルコハライドガラス、ハライド酸化物ガラス、テ
ルライトガラス(亜テルル酸塩ガラス)、ビスマス酸塩
ガラス、ゲルマネートガラス、ガリウム酸塩ガラスなど
が好ましく、特にコア部に使用することが好ましい。
【0014】励起レーザーとしては、半導体レーザー、
色素レーザー、固体レーザー、ガスレーザーなど、本発
明の励起波長帯で発振するレーザーなら何でも良いが、
特にファイバーピグテール付きの半導体レーザー、ファ
イバーと結合した固体レーザー、ファイバーレーザーが
好ましい。価格やサイズの面から、励起波長1(波長
0.75〜0.85μm)には半導体レーザーが、励起
波長2(波長1.0〜1.2μm)にはNdやYbを添
加した固体レーザーやファイバーレーザーが好適であ
る。また、Tmの吸収帯を完全に利用して励起効率を高
めるために、広い発振波長帯域を持つレーザー(例えば
ラマンレーザー)を用いることもや、各励起波長帯で波
長の異なる複数のレーザーを組み合わせることも効果的
である。
【0015】光増幅器を構成する場合は、波長分割多重
素子(WDM)や光アイソレータのような光通信用光学
素子を、必要に応じて使用することができる。また、増
幅器に利得監視や利得等化機能を内蔵または付属させる
と、光通信システムの信頼性が向上するので好ましい。
利得の監視には、実質的に入射信号光強度と出力信号光
強度を比較できる方法なら、どんな方法を用いても良
い。波長多重通信を行う場合は、各波長に割り当てられ
た信号ごとに検出、監視できる方法が望ましい。利得等
化機能は、受動的な方法でも能動的な方法でも良い。受
動的な利得等化方法としては、光学フィルターを利用し
た構成が簡単である。能動的な利得等化方法は、利得監
視機能とフィードバック機能から構成され、実質的に入
射信号光強度と出力信号光強度を比較し、利得を一定に
できる方法なら、どんな方法を用いても良い。波長多重
通信を行う場合は、各波長に割り当てられた信号ごとに
利得等化できる方法が望ましい。利得等化と同様の機能
であるが、出力信号光強度を一定に保つような、出力等
化機能も利得等化機能と同じように有効である。これら
の機能は、遠隔操作でプログラミング可能なマイクロプ
ロセッサなどで、自動的に調整可能になっていることが
好ましい。
【0016】レーザー発振器を構成する場合は、光導波
路をリング状に接続したり、直列または並列に複数台接
続して、高出力化を図ることができる。また、ファイバ
ーグレーティングなどを用いた狭帯域発振、波長可変発
振や、パルス圧縮による超短パルス発振も可能である。
【0017】以上のように、励起波長を波長0.75〜
0.85μm帯と波長1.0〜1.2μmの二波長励起
とすることで、通常の1波長励起よりも高効率な1.4
〜1.52μm帯光増幅器またはレーザー発振器を提供
できる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 コアにTmを0.1mol%、添加したフッ化物ガラス
ファイバーを用いた。コアとクラッドの基本ガラス組成
を以下に示す。Tmは、Laを置換している。数字は、
mol%である。
【0020】 コア組成:51ZrF4−19BaF2−4.5LaF3
−2YF3−2AlF3−13.5LiF−8PbF2 クラッド組成:40HfF4−10ZrF4−19BaF
2−3LaF3−2YF3−4AlF3−22NaF このファイバーの比屈折率差は、1.1%、カットオフ
波長は、0.75μmであった。ファイバー長は10m
である。
【0021】次に測定に使用した光増幅器の構成を図5
に示す。測定に使用した光増幅用ファイバー1は、長さ
2mである。励起には波長0.788μmの半導体レー
ザー2と、波長1.064μmのNd:YAGレーザー
3を合波し、光合分波素子4と高NAの石英ファイバー
5を介して光増幅用フッ化物ファイバー1と結合してい
る。石英ファイバー5とフッ化物ファイバー1の結合は
V溝ブロックを利用し、接合端面は反射損失を低減する
ため斜めに光学研磨して、紫外線硬化型の光学接着剤で
固定した。1.47μm帯の信号発生装置6からの信号
光を光合分波素子4を介して増幅用ファイバーに入射
し、増幅された出射光を光アイソレーター7に通して計
測器8において小信号利得の測定を行った。入力信号光
は波長1.47μm、強度が−30dBmの連続光であ
る。波長0.788μmまたは波長1.064μmの単
一波長で励起した場合の小信号利得と、二波長で同時に
励起した場合の小信号利得を図6に示す。二波長励起の
場合の入力パワーは、二波長の合計パワーであり、パワ
ー比は1:1に固定されている。二波長励起では単一波
長励起に対して5dB以上の利得改善が行われ、しきい
値も低くなっていることが判る。
【0022】実施例2 実施例1と同様のフッ化物ファイバーを用い、同様の構
成で励起パワー比を変えて実験を行った。信号光の入射
条件および励起波長は実施例1と同様であり、二波長の
合計パワーは100mWに固定して計測した。結果を図
7に示す。励起波長0.788μmと1.064μmの
パワー比が95:5〜5:95の範囲で波長0.788
μmまたは波長1.064μmでの単一波長励起の場合
よりも高利得であることが判る。
【0023】実施例3 実施例1と同様の構成で、増幅媒質をIn系フッ化物ガ
ラスファイバーとし、小信号利得を測定した。Tmの添
加濃度は、0.5mol%であり、Gdの一部を置換し
ている。数字は、mol%である。
【0024】 コア組成:18InF3−12GaF3−20ZnF2
27BaF2−3PbF2−10GdF3−10YF3 クラッド組成:18InF3−12GaF3−20ZnF
2−18BaF2−12SrF2−10GdF3−10YF
3 このファイバーの比屈折率差は、1.1%、カットオフ
波長は、0.75μmであった。測定に使用したファイ
バー長は2mである。励起は波長0.81μmの半導体
レーザーと、波長1.02μmのYb:YAGレーザー
を使用した。実施例1と同様に単一波長励起の場合と二
波長励起(パワー比1:1)を測定した結果、図8に示
すように、二波長励起の方が5dB以上高利得であっ
た。
【0025】実施例4 実施例1と同様の構成で、増幅媒質をテルライト系酸化
物ガラスファイバーとし、小信号利得を測定した。Tm
の添加濃度は、0.1mol%であり、Laの一部を置
換している。数字は、mol%である。
【0026】 コア組成:81TeO2- 16BaO -3La23 クラッド組成:81TeO2- 16BaO -3Y23 ファイバーの比屈折率差は、0.7%、カットオフ波長
は、0.75μmであった。測定に使用したファイバー
長は10mである。励起は波長0.81μmの半導体レ
ーザーと、波長1.064μmのNd:YVO4レーザ
ーを使用した。実施例1と同様に単一波長励起の場合と
二波長励起(パワー比1:1)を測定した結果、図9に
示すように、二波長励の方が5dB以上高利得であっ
た。
【0027】実施例5 実施例1と同様の構成で、増幅媒質をビスマス系酸化物
ガラスファイバーとし、小信号利得を測定した。Tmの
添加濃度は、0.1mol%であり、Laの一部を置換
している。数字は、mol%である。
【0028】 コア組成:36Bi23−59B23−5La23 クラッド組成:70Bi23−15CdO−15B23 ファイバーの比屈折率差は、1.2%、カットオフ波長
は、0.75μmであった。測定に使用したファイバー
長は10mである。励起は波長0.77μmの半導体レ
ーザーと、波長1.057μmのNd:YLFレーザー
を使用した。実施例1と同様に単一波長励起の場合と二
波長励起(パワー比1:1)を測定した結果、図10に
示すように、二波長励起の方が5dB以上高利得であっ
た。
【0029】実施例6 実施例1と同様の構成で、増幅媒質をガリウム酸塩ガラ
スファイバーとし、小信号利得を測定した。Tmの添加
濃度は、0.3mol%である。数字は、mol%であ
る。
【0030】 コア組成:30K2O−30Ta23−40Ga23 クラッド組成:30K2O−25Ta23−45Ga2
3 このファイバーの比屈折率差は、1.3%、カットオフ
波長は、0.75μmであった。測定に使用したファイ
バー長は3mである。励起は波長0.81μmの半導体
レーザーと、波長1.064μmのNd:YAGレーザ
ーを使用した。実施例1と同様に単一波長励起の場合と
二波長励起(パワー比1:1)を測定した結果、図11
に示すように、二波長励起の方が5dB以上高利得であ
った。
【0031】実施例7 実施例1と同様の構成で、増幅媒質を硫化物ガラスファ
イバーとし、小信号利得を測定した。Tmの添加濃度
は、0.5mol%である。Tmは、Laを置換してい
る。数字は、mol%である。
【0032】 コア組成:30In23−40Ga23−30La23 クラッド組成:12Al(PO3)3−11AlF3−3
0.5RF2 −46.5MF2 (R:Mg,Ca M:Sr,Ba) この導波路の比屈折率差は、1.5%、カットオフ波長
は、0.75μmであった。測定に使用したファイバー
は長さ2mである。実施例1と同様に単一波長励起の場
合と二波長励起(パワー比1:1)を測定した結果、図
12に示すように、二波長励起の方が5dB以上高利得
であった。
【0033】
【発明の効果】本発明の励起方法を用いることにより、
高効率な1.4〜1.52μm帯光増幅器または1.4
〜1.52μm帯レーザー発振器を構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Tmの準位図および吸収スペクトルである。
【図2】Tmの準位および本発明の励起方法を説明する
図である。
【図3】Tmの各準位からの吸収断面積を示す図であ
る。
【図4】Tmの準位と1波長励起の問題点を示す図であ
る。
【図5】実施例1における増幅器の構成図である。
【図6】実施例1における増幅率の励起パワー依存性を
示す図である。
【図7】実施例2における増幅率の励起波長1と励起波
長2のパワー比依存性を示す図である。
【図8】実施例3における増幅率の励起パワー依存性を
示す図である。
【図9】実施例4における増幅率の励起パワー依存性を
示す図である。
【図10】実施例5における増幅率の励起パワー依存性
を示す図である。
【図11】実施例6における増幅率の励起パワー依存性
を示す図である。
【図12】実施例7における増幅率の励起パワー依存性
を示す図である。
【符号の説明】
1 光増幅用ファイバー 2 励起波長1を供給する半導体レーザー 3 励起波長2を供給するNd:YAGレーザー 4 光合分波素子 5 高NA石英ファイバー 6 波長1.47μmの信号光発生装置 7 光アイソレーター 8 計測器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 清貴 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セント ラル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 手島 卓也 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セント ラル硝子株式会社化学研究所内 Fターム(参考) 5F072 AB02 AB07 AB13 AB15 AB20 AK06 JJ02 PP07 PP10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも励起光源、合分波器、増幅用
    光導波路を備えた1.4〜1.52μm帯光増幅器にお
    いて、増幅用光導波路のコア部は、Tmを含有し、波長
    1.0〜1.2μmの範囲から少なくとも1波長と、波
    長0.75〜0.85μmの範囲から少なくとも1波長
    の、互いに異なる二種類以上の波長で励起することを特
    徴とする1.4〜1.52μm帯光増幅器の励起方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも励起光源、合分波器、増幅用
    光導波路を備えた1.4〜1.52μm帯レーザー発振
    器において、波長1.0〜1.2μmの範囲から少なく
    とも1波長と、波長0.75〜0.85μmの範囲から
    少なくとも1波長の、互いに異なる二種類以上の波長で
    励起することを特徴とする1.4〜1.52μm帯レー
    ザー発振器の励起方法。
  3. 【請求項3】 増幅用光導波路のコア部が、ハライド酸
    化物ガラス、ハライドガラス、カルコゲナイドガラス、
    カルコハライドガラス、テルライトガラス、ビスマス酸
    塩ガラス、ゲルマネートガラス、ガリウム酸塩ガラスか
    ら選ばれる少なくとも一種類のガラス光導波路からなる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の1.
    4〜1.52μm帯の光増幅器またはレーザー発振器の
    励起方法。
  4. 【請求項4】 励起光源の少なくとも一つが半導体レー
    ザーであることを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれか記載の1.4〜1.52μm帯光増幅器またはレ
    ーザ発振器の励起方法。
  5. 【請求項5】 励起光源の少なくとも1つが半導体レー
    ザー励起固体レーザーであることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか記載の1.4〜1.52μm帯
    光増幅器またはレーザー発振器の励起方法。
  6. 【請求項6】 固体レーザーがNd添加結晶またはNd
    添加ガラスファイバを用いたレーザであることを特徴と
    する請求項5記載の1.4〜1.52μm帯光増幅器ま
    たはレーザ発振器の励起方法。
  7. 【請求項7】 波長0.75〜0.85μmの範囲から
    選ばれる励起波長の励起パワーと、波長1.0〜1.2
    μmの範囲から選ばれる励起波長の励起パワーの比が、
    95:5〜5:95の範囲内であることを特徴とする請
    求項1〜請求項6のいずれか記載の1.4〜1.52μ
    m帯光増幅器またはレーザー発振器の励起方法。
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