JP2001006270A

JP2001006270A - キャッシュ機能を備える情報・データ処理装置及び情報・データ処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びシステム・オン・チップ型集積装置及びビデオデータ編集装置及びビデオ・オン・デマンドサーバ装置及びネットワーク・ゲーム・サーバ装置

Info

Publication number: JP2001006270A
Application number: JP11172846A
Authority: JP
Inventors: Noboru Oya; 昇大宅
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1999-06-18
Filing date: 1999-06-18
Publication date: 2001-01-12

Abstract

(57)【要約】【課題】キャッシュ機能を備え、新データへの旧デー
タ混入がない高効率且つ高信頼度の情報データ処理装置
及び情報データ処理方法を提供する。【解決手段】低速の主記録装置Ｄｋへの記録／再生を
バッファメモリを介して行う際に、高速のメモリで構成
してキャッシュ・メモリＣｃｈとして機能させる。入出
力装置Ａｉоｊから発生した記録要求ｃｍｄｊが更新記
録であり、キャッシュ・メモリＣｃｈ上に旧データが存
在して、且つ旧データが他の入出力装置Ａｉоｋへの読
出し作業中であれば、新たにキャッシュ領域を確保して
更新記録データを書込んで新データとし、これを主記録
装置Ｄｋへ記録する。旧データが記録されている旧領域
は読出し作業の終了時に以後無効として領域解放され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュ機能を
備える情報・データ処理装置及び情報・データ処理方法
及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びシステム
・オン・チップ型集積装置及びビデオデータ編集装置及
びビデオ・オン・デマンドサーバ装置及びネットワーク
・ゲーム・サーバ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】デジタルソースの広範な普及にともな
い、多チャンネルの情報ソースを同時に処理する構成の
装置或いはシステムが要求されている。ここで要求され
る機能の例としては、複数チャンネルの例えばビデオデ
ータ列（動画像または静止画像から成る映像データと音
声データから構成）から成るストリームを同時に記録
し、または同時に再生し、或いは一部のストリームを記
録しつつ同時に他の一部のストリームを再生するもので
ある。

【０００３】このような機能を備え、且つ前記の要求に
対応する装置例として、ハード磁気ディスク媒体などの
ランダムアクセス可能なノンリニア型の記録メディアを
用いたマルチチャンネル対応のビデオサーバ、またはＡ
Ｖ（Ａｕｄｉо／Ｖｉｄｅо）サーバがある。マルチチ
ャンネル・ビデオサーバ装置が適用される分野の例とし
て、放送設備用があり、ビデオストリームの送出システ
ムとして適用される。この他、複数本のビデオストリー
ムを対象として編集を行うことが可能なビデオデータ編
集システムがある。

【０００４】さらに、多チャンネルの映像番組を同時に
送出し、或いは同一のビデオ素材を再生時間をずらせて
再生送出する、非同期ネットワーク系のビデオ・オン・
デマンド（ＶＯＤ）システムまたはＮＶＯＤ（ニア・ビ
デオ・オン・デマンド）システムにおいても、マルチチ
ャンネル・サーバ装置が適用されている。

【０００５】上記に加えてさらに、複数のゲームプレイ
ヤをクライアントとして、ゲーム素材としてのビデオ
（音声を含む）データ列から成る複数のゲーム・ストリ
ームを、サーバ側から複数のゲームプレイヤへ送出し、
各ゲームプレイヤからサーバ側へ送られる各ゲームの制
御コマンドや、複数のゲームプレイヤから発信された画
像データを受け付けて対応処理する、非同期ネットワー
ク系のネットワーク・ゲーム・サーバ装置として、マル
チチャンネル・サーバ装置の適用が検討されている。

【０００６】そして、前記のようなマルチチャンネル・
サーバ装置の基本部分として、ランダムアクセス可能な
ノンリニア型の記録メディアである主記録媒体と、この
主記録媒体へデータ記録し、または記録データを読出し
再生する情報・データ処理部を備える情報・データ処理
装置があり、情報・データ処理部はマルチチャネルに対
応した複数系統の情報・データ群を主記録媒体に記録／
読出する機能を具備している。このような複数系統の情
報・データは、情報・データ処理部において複数のタス
クとして取り扱いが為され、処理される。

【０００７】さらに複数タスクのコンカレント処理に対
応して、主記録媒体を複数基のハード磁気ディスクドラ
イブ（ＨＤＤ）で構成したものがマルチチャンネル・デ
ィスクレコーダ装置であり、例えばＲＡＩＤシステムを
プラットフォームとするＦＡＲＡＤ（商品名）などが実
用化されている。

【０００８】このような複数基のディスク装置を主記録
媒体としてディスクアレイに編成し、または非同期ネッ
トワークを介してアクセスする場合、主記録媒体との間
の通信速度は一定ではない。そこで、一定の応答速度を
保証するべく、入出力装置との間にバッフア・メモリを
設ける構成が一般的である。

【０００９】図２１は、従来のマルチチャネル対応のデ
ィスクレコーダ装置の要部構成を示す。このディスクレ
コーダ装置は、データを読出し及び書き換え可能に記録
する主記録媒体Ｄｋと、複数基のバッファ・メモリＤｂ
ｕｆ１０１〜Ｄｂｕｆ１０４と、制御装置ＣＴ１００を
備える。

【００１０】各バッファ・メモリＤｂｕｆ１０１〜Ｄｂ
ｕｆ１０４には、それぞれ１基ずつ入出力装置Ａｉо１
〜Ａｉо４が接続されており、各バッファ・メモリＤｂ
ｕｆ１０１〜Ｄｂｕｆ１０４は制御装置ＣＴ１００の制
御下で作動して、入出力装置Ａｉо１〜Ａｉо４の各々
から入力データを受けてバッファリングし、これら入力
データを主記録媒体Ｄｋへ転写する。また主記録媒体Ｄ
ｋから転写された出力データを受けてバッファリング
し、これら出力データをそれぞれ各バッファ・メモリＤ
ｂｕｆ１０１〜Ｄｂｕｆ１０４へ送出可能に構成されて
いる。

【００１１】いま、主記録媒体Ｄｋ上の記録位置すなわ
ちアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２に着目するデータｄｔｇ
が記録されているものとする。ここで入出力装置Ａｉо
１から、コマンドｃｍｄ１が制御装置ＣＴ１００へ入力
され、このコマンドｃｍｄ１の内容が主記録媒体Ｄｋ上
のアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２からデータｄｔｇを読み
出すものであれば、制御装置ＣＴ１００はデータｄｔｇ
を主記録媒体Ｄｋ上のアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２から
バッファ・メモリＤｂｕｆ１０１へ転写する。

【００１２】バッファ・メモリＤｂｕｆ１０１は転写さ
れたデータｄｔｇをバッファリングし、ついでこのデー
タｄｔｇは再生データＰо１として入出力装置Ａｉо１
に送出される。ここで、送出後においてバッファ・メモ
リＤｂｕｆ１０１上には転写されたデータｄｔｇが保存
されている。この保存は、入出力装置Ａｉо１から次の
コマンドが発信されるまで継続される。

【００１３】同様に、他の入出力装置Ａｉо２〜Ａｉо
４から、コマンドｃｍｄ２〜ｃｍｄ４が制御装置ＣＴ１
００へ入力され、これらコマンドの内容が主記録媒体Ｄ
ｋ上の所望のアドレスからデータを読み出すものであれ
ば、制御装置ＣＴ１００はこれらデータを主記録媒体Ｄ
ｋ上からバッファ・メモリＤｂｕｆ１０２〜Ｄｂｕｆ１
０４へ転写してバッファリングさせ、ついでこれらのデ
ータは再生データとして入出力装置Ａｉо２〜Ａｉо４
に送出される。このようにしてバッファリングにより、
主記録媒体上からの読出しと再生データ出力とのタイミ
ング整合がなされる。

【００１４】以上のバッファリング動作は再生データに
関してであったが、入力データについても同様に主記録
媒体上への書込みのタイミング整合を行う構成とされ
る。このように従来の構成では、バッファ・メモリは各
チャネル毎に存在するから全体で複数基が存在してい
る。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】前記の構成において、
データｄｔｇが主記録媒体Ｄｋ上のアドレスａｄｒ１〜
ａｄｒ２からバッファ・メモリＤｂｕｆ１０１へ転写さ
れ、再生データＰо１として入出力装置Ａｉо１に送出
されたのち、たとえば入出力装置Ａｉо３から、主記録
媒体Ｄｋ上のアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２からデータｄ
ｔｇを読み出す内容のコマンドｃｍｄ３が発信される
と、前記入出力装置Ａｉо１におけると同様にデータｄ
ｔｇが主記録媒体Ｄｋ上のアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２
からバッファ・メモリＤｂｕｆ１０３へ転写される。し
たがって同一のアドレスの内容が再度、主記録媒体Ｄｋ
上から転写されることになる。

【００１６】このように従来構成によれば、着目するデ
ータｄｔｇが転写されてバッファ・メモリＤｂｕｆ１０
１上に存在していても、これが他のポートにおいて再利
用されることがなく、同一データｄｔｇが再び主記録媒
体Ｄｋ上のアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２からバッファ・
メモリＤｂｕｆ１０３上に転写されるという動作が実行
されなければならない。すなわち各バッファ・メモリ間
での直接データ転写がなされない構成であり、且つ各チ
ャネルは夫々異なるタスクを実行するため、同一システ
ム内で複数のタスクが同一データを要求した場合には、
主記録媒体上の同一データに対して異なるバッファ・メ
モリへの複数回の転写が発生することになり、この結
果、アクセス時間がかかり、効率向上に支障が生じると
いう問題があった。

【００１７】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、アクセス効率の
向上が可能な、キャッシュ機能を備える情報・データ処
理装置、及び情報・データ処理方法、及びコンピュータ
読み取り可能な記録媒体、及びシステム・オン・チップ
型集積装置、及びビデオデータ編集装置、及びビデオ・
オン・デマンドサーバ装置、及びネットワーク・ゲーム
・サーバ装置を夫々提供することを目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】以下、本発明の手段を説
明するに先立って、用語の定義を行う。

【００１９】「主記録媒体」は、ビデオデータを記録／
再生可能なランダムアクセスによるノンリニア方式の記
録媒体一般として定義され、具体的にはハード磁気ディ
スク媒体、光学式ディスク媒体、さらに半導体ディスク
と呼称される大容量半導体メモリ装置が含まれる。

【００２０】「バッファ機能」は、入力データを主記録
媒体上へ記録する場合における、入力データの記録単位
と主記録媒体上への記録単位が異なる際の整合や、入力
データの受理タイミングと主記録媒体上への書込みのタ
イミングが異なる際のタイミング整合をはかるための、
或いは主記録媒体上の記録データを読み出して再生デー
タとする場合における、主記録媒体上からの再生単位と
要求される再生データの再生単位が異なる際の整合や、
主記録媒体上からの読出しのタイミングと再生データの
送出タイミングが異なる際のタイミング整合をはかるた
めの、データの暫定蓄積すなわち緩衝（バッファリン
グ）機能である。このバッファ機能は主記録媒体と入出
力装置間にバッファ・メモリ装置を設けることによって
実現される。

【００２１】「キャッシュ機能」は、同一のデータが高
い頻度で繰り返し、主記録媒体上から読出す要求がなさ
れる場合において、再生効率を向上させるため当該デー
タを高速アクセス可能なメモリ装置へ記憶しておき、主
記録媒体上から読出す要求が発生すると、その都度主記
録媒体上から読出す代りにメモリ装置から記憶されたデ
ータを読出し送出する機能である。このキャッシュ機能
は主記録媒体と入出力装置間にキャッシュ・メモリ装置
を設け、着目データを暫定記憶することによって実現さ
れる。

【００２２】「キャッシュ・メモリ」は、コントローラ
であるＣＰＵ（中央処理装置：ストアード・プログラム
方式で作動するプロセッサであり、マイクロコンピュー
タやＲＩＳＣプロセッサやＤＳＰのアリスメティック・
ユニットにより実現される）と、アクセス時間の遅い主
記録媒体、例えば磁気ディスク媒体の間に位置する、高
速のメモリ装置である。主記録媒体へのデータ記録／再
生は、キャッシュ・メモリを介して実行される。キャッ
シュ・メモリには、主記録媒体に記録されたデータの内
でとりわけアクセス頻度が大であるデータが転写されて
キャッシュ・データとして常駐する。この結果、主記録
媒体に記録されたデータのアクセス時に、主記録媒体か
ら読み出し転写する動作を省略してキャッシュ・メモリ
から高速で読み出すことが可能になる。

【００２３】「ヒット」は、コントローラが要求したデ
ータがその要求時点でキャッシュ・メモリ上に存在する
状態を示す。したがって主記録媒体から読み出す必要が
なく、さらに新たなキャッシュ・メモリ領域の確保が不
要である。

【００２４】「ミスヒット」は、コントローラが要求し
たデータがその要求時点でキャッシュ・メモリ上に存在
しない状態を示す。したがって主記録媒体から読み出す
必要がある。さらに、新たなキャッシユ・メモリ領域の
確保が必要になる。

【００２５】「書き戻し」は、キャッシュ・メモリに書
込まれた内容を主記録媒体へ書き戻す操作を示す。キャ
ッシュ・メモリに書き込まれただけの状態では主記録媒
体上の記録内容との整合性が取れていないので、キャッ
シュ・メモリにライト要求が発生した際などの適当なタ
イミングで主記録媒体へ書き戻し（ライトスルーまたは
ライトアウト）がなされる。

【００２６】「チャンネル」は、記録用データストリー
ムまたは再生用データストリームを系に伝送する経路で
あり、１本のチャンネルは１本のデータストリームを伝
送させる。

【００２７】「ビデオ」は一般的に、動画または静止画
の画像と音声から成るが、本発明では説明の便宜上、
「ビデオ信号」は画像信号と音声信号のうち少なくとも
いずれか一方から成るものとして扱う。ビデオ信号が二
値化されたものが「ビデオデータ」であり、したがって
ビデオデータは、いずれも二値化された、画像データま
たは音声データのうち少なくともいずれか一方から成
る。

【００２８】「ビデオフレーム」は、ビデオデータが纏
められて成り、また「ビデオファイル」は、ビデオフレ
ームが複数個纏められて成る。さらに「ビデオストリ
ーム」は、ビデオファイル中の複数のビデオフレームが
時系列で配列されて成り、識別のためのストリームＩＤ
を付与可能である。

【００２９】ビデオ信号、ビデオデータ、ビデオフレー
ム、ビデオファイル、ビデオストリームは夫々、使途ま
たは使用形態に応じて記録用、または再生用となる。

【００３０】次に本発明の原理の概要を述べる。但し以
下の説明は原理の概要であり、したがって当然ながら請
求内容の全て及び詳細を網羅するものではない。本発明
の原理の概要の第一は、大容量で低速の主記録媒体を備
える装置と、入出力データを記憶データとして暫定記憶
するバツフア・メモリ装置と、このバッファ・メモリ装
置を制御する制御装置と、複数の入出力装置からなるマ
ルチチャンネルシステムにおいて、バッフア・メモリ装
置を少なくとも論理的に一つの構成とし、且つキャッシ
ュ機能を持たせて、バッフア・メモリ装置をキャッシュ
・メモリ装置としても動作可能にするものである。した
がって制御装置は、バッフア機能およびキャッシュ機能
の両方を制御するよう構成される。

【００３１】本発明の原理の概要の第二は、上記のよう
に構成されたキャッシュ機能付きのバッフア・メモリ装
置が記憶データを読出し中に、入力データがバッフア・
メモリ装置に送付されると、バッフア・メモリ装置上に
新記憶領域を作成し、この新記憶領域に入力データを新
記憶データとして記憶させるものである。したがってキ
ャッシュ・メモリのアクセス単位より主記録媒体のアク
セス単位の方が小さく、主記録媒体のアクセスに要する
時間が一定でない場合に、ライト要求によって作成され
たキャッシュに対してはリード要求がミスヒットするよ
うにキャッシュ・メモリを制御する。

【００３２】以下、本発明に係る手段を述べる。

【００３３】前記従来技術の課題を解決するため、本発
明の請求項１に係るキャッシュ機能を備える情報・デー
タ処理装置は、主記録媒体への記録要求がなされた入力
データをバッファ手段に記憶データとして暫定記憶のの
ち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写記
録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当
位置に存在する記録情報を転写して前記バッファ手段へ
記憶データとして暫定記憶ののち前記バッファ手段から
再生データとして出力する構成の情報データ処理装置で
あって、前記バッファ手段のデータアクセス速度を前記
主記録媒体のデータアクセス速度より高速に構成し、前
記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶データ
を少なくとも次の再生要求が発生するまで保持させ、発
生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情
報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持された
前記記憶データを再生データとして出力する制御手段を
備えたことを特徴とする。

【００３４】前記の構成によれば、バッファ手段によっ
て入力データと主記録媒体上への書込みのタイミング整
合や、主記録媒体上からの読出しと再生データ出力との
タイミング整合を調整するバッファ機能が実現されると
同時に、再生時に着目データを主記録媒体上から再度読
出しすることなく送出可能なキャッシュ機能が実現され
る。

【００３５】本発明の請求項２に係るキャッシュ機能を
備える情報・データ処理装置は、主記録媒体への記録要
求がなされた入力データをバッファ手段に記憶データと
して暫定記憶ののち前記主記録媒体上の所定位置へ記録
情報として転写記録し、または再生要求に基づき前記主
記録媒体上の該当位置に存在する前記記録情報を転写し
て前記バッファ手段へ記憶データとして暫定記憶ののち
前記バッファ手段から再生データとして出力する構成の
情報データ処理装置であって、前記バッファ手段のデー
タアクセス速度を前記主記録媒体のデータアクセス速度
より高速に構成し、前記バッファ手段上に暫定記憶され
ている前記記憶データを少なくとも次の再生要求が発生
するまで保持させ、発生した次の再生要求が前記主記録
媒体上の同一の記録情報の再生である場合、前記バッフ
ァ手段上に保持された前記記憶データを再生データとし
て出力し、さらに前記記録要求および前記入力データの
発生時に、前記バッファ手段上から記憶データが読出し
中であると、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて
前記新記憶領域に前記入力データを新記憶データとして
暫定記憶させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の
所定位置へ記録情報として転写する制御手段を備えたこ
とを特徴とする。

【００３６】前記の構成によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、正しい読出しが続行される。しか
も他方において入力データが遅滞なく処理される。

【００３７】本発明の請求項６に係る情報・データ処理
方法は、主記録媒体への記録要求がなされた入力データ
を、前記主記録媒体のデータアクセス速度より高速のバ
ッファ手段上に記憶データとして暫定記憶ののち、前記
主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写記録し、
または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する記録情報を転写して前記バッファ手段上へ記憶
データとして暫定記憶ののち、前記バッファ手段上から
再生データとして出力する構成の情報データ処理装置に
適用される情報データ処理方法であって、前記バッファ
手段上に暫定記憶されている前記記憶データを少なくと
も次の再生要求が発生するまで保持し、発生した次の再
生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情報の再生であ
る場合、前記バッファ手段上に保持された前記記憶デー
タを再生データとして出力することを特徴とする。

【００３８】前記の方法によれば、バッファ手段によっ
て入力データと主記録媒体上への書込みのタイミング整
合や、主記録媒体上からの読出しと再生データ出力との
タイミング整合を調整するバッファ機能が実現されると
同時に、再生時に再生データを主記録媒体上から再度読
出しすることなく送出可能なキャッシュ機能が実現され
る。

【００３９】本発明の請求項７に係る情報・データ処理
方法は、主記録媒体への記録要求がなされた入力データ
を、前記主記録媒体のデータアクセス速度より高速のバ
ッファ手段上に記憶データとして暫定記憶ののち、前記
主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写記録し、
または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する記録情報を転写して前記バッファ手段上へ記憶
データとして暫定記憶ののち、前記バッファ手段上から
再生データとして出力する構成の情報データ処理装置に
適用される情報データ処理方法であって、前記バッファ
手段上に暫定記憶されている前記記憶データを少なくと
も次の再生要求が発生するまで保持し、発生した次の再
生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情報の再生であ
る場合、前記バッファ手段上に保持された前記記憶デー
タを再生データとして出力し、さらに前記記録要求およ
び前記入力データの発生時に、前記バッファ手段上から
記憶データが読出し中であると、前記バッファ手段上に
新記憶領域を設けて前記新記憶領域に前記入力データを
新記憶データとして暫定記憶させ、前記新記憶データを
前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写する
ことを特徴とする。

【００４０】前記の方法によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、よって読出し内容に誤りが発生せ
ず、且つ入力データの処理に遅滞が生じることのない動
作が為される。

【００４１】本発明の請求項１１に係るコンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、主記録媒体への記録要求がな
された入力データをバッファ手段上に記憶データとして
暫定記憶ののち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報
として転写記録し、または再生要求に基づき前記主記録
媒体上の該当位置に存在する記録情報を転写して前記バ
ッファ手段上へ記憶データとして暫定記憶ののち前記バ
ッファ手段から再生データとして出力し、且つ所定のプ
ログラムを読取り実行可能なコンピュータを備えて構成
された情報データ処理装置に適用される記録媒体であっ
て、前記コンピュータを、前記バッファ手段上に暫定
記憶されている前記記憶データを少なくとも次の再生要
求が発生するまで保持し、発生した次の再生要求が前記
主記録媒体上の同一の記録情報の再生である場合、前記
バッファ手段上に保持された前記記憶データを再生デー
タとして出力する制御手段として機能させるための、プ
ログラムを記録したことを特徴とする。

【００４２】前記の構成によれば、バッファ手段によ
る、入力データと主記録媒体上への書込みのタイミング
整合や、主記録媒体上からの読出しと再生データ出力と
のタイミング整合を調整するバッファ機能と同時に、再
生時に着目データを主記録媒体上から再度読出しするこ
となく送出するキャッシュ機能をも可能にする、コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体が実現される。

【００４３】本発明の請求項１２に係るコンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、主記録媒体への記録要求がな
された入力データをバッファ手段上に記憶データとして
暫定記憶ののち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報
として転写記録し、または再生要求に基づき前記主記録
媒体上の所定位置から前記記録情報を転写して前記バッ
ファ手段上へ記憶データとして暫定記憶ののち前記バッ
ファ手段上から再生データとして出力し、且つ所定のプ
ログラムを読取り実行可能なコンピュータを備えて構成
された情報データ処理装置に適用される記録媒体であっ
て、前記コンピュータを、前記バッファ手段上に暫定
記憶されている前記記憶データを少なくとも次の再生要
求が発生するまで保持し、発生した次の再生要求が前記
主記録媒体上の同一の記録情報の再生である場合、前記
バッファ手段上に保持された前記記憶データを再生デー
タとして出力し、さらに前記記録要求および前記入力デ
ータの発生時に、前記バッファ手段上から記憶データが
読出し中であると、前記バッファ手段上に新記憶領域を
設けて前記新記憶領域に前記入力データを新記憶データ
として暫定記憶させ、前記新記憶データを前記主記録媒
体上の所定位置へ記録情報として転写する制御手段とし
て機能させるための、プログラムを記録したことを特徴
とする。

【００４４】前記の構成によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、よって読出し内容に誤りが発生せ
ず、且つ入力データの処理に遅滞が生じることのない動
作を可能にする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
が実現される。

【００４５】本発明の請求項１６に係るシステム・オン
・チップ型集積装置は、情報データを記録および再生可
能な主記録媒体を具備する情報データ処理装置に組み込
み可能なシステム・オン・チップ型集積装置であって、
同一チップ上に、少なくとも１基のマイクロコンピュー
タにより構成されるメインコントロール部と、入力デー
タを記憶データとして暫定記憶し、または前記主記録媒
体上から転写された記録情報を記憶データとして暫定記
憶し、且つデータアクセス速度が前記主記録媒体のデー
タアクセス速度より高速であるバッファ手段と、前記メ
インコントロール部によって読み取りと実行が可能なプ
ログラムで構成された制御手段が記録されたメモリ部
と、を備え、且つ前記制御手段は少なくとも前記メイン
コントロール部を、前記主記録媒体上への記録要求がな
された入力データを記憶データとして前記バッファ手段
上に暫定記憶させ、且つ前記記憶データを前記主記録媒
体上の所定位置へ転写して記録情報として記録させ、ま
たは再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に存
在する記録情報を前記バッファ手段上に転写して記憶デ
ータとして暫定記憶させ、さらに前記バッファ手段上に
暫定記憶されている前記記憶データを少なくとも次の再
生要求が発生するまで保持させ、発生した次の再生要求
が前記主記録媒体上の同一の記録情報の再生である場
合、前記バッファ手段上に保持された前記記憶データを
再生データとして出力するよう、機能させるためのプロ
グラムを含んで構成されたことを特徴とする。

【００４６】前記の構成によれば、バッファ手段によっ
て入力データと主記録媒体上への書込みのタイミング整
合や、主記録媒体上からの読出しと再生データ出力との
タイミング整合を調整するバッファ機能と同時に、再生
時に着目データを主記録媒体上から再度読出しすること
なく送出可能なキャッシュ機能が可能なシステム・オン
・チップ型集積装置が実現される。

【００４７】本発明の請求項１７に係るシステム・オン
・チップ型集積装置は、情報データを記録および再生可
能な主記録媒体を具備する情報データ処理装置に組み込
み可能なシステム・オン・チップ型集積装置であって、
同一チップ上に、少なくとも１基のマイクロコンピュー
タにより構成されるメインコントロール部と、入力デー
タを記憶データとして暫定記憶し、または前記主記録媒
体上から転写された記録情報を記憶データとして暫定記
憶し、且つデータアクセス速度が前記主記録媒体のデー
タアクセス速度より高速であるバッファ手段と、前記メ
インコントロール部によって読み取りと実行が可能なプ
ログラムで構成された制御手段が記録されたメモリ部
と、を備え、且つ前記制御手段は少なくとも前記メイン
コントロール部を、前記主記録媒体上への記録要求がな
された入力データを記憶データとして前記バッファ手段
上に暫定記憶させ、且つ前記記憶データを前記主記録媒
体上の所定位置へ転写して記録情報として記録させ、ま
たは再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に存
在する記録情報を前記バッファ手段上に転写して記憶デ
ータとして暫定記憶させ、さらに前記バッファ手段上に
暫定記憶されている前記記憶データを少なくとも次の再
生要求が発生するまで保持させ、発生した次の再生要求
が前記主記録媒体上の同一の記録情報の再生である場
合、前記バッファ手段上に保持された前記記憶データを
再生データとして出力し、さらに前記記録要求および前
記入力データの発生時に、前記バッファ手段上から記憶
データが読出し中であると、前記バッファ手段上に新記
憶領域を設けて前記新記憶領域に前記入力データを新記
憶データとして暫定記憶させ、前記新記憶データを前記
主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写するよ
う、機能させるためのプログラムを含んで構成されたこ
とを特徴とする。

【００４８】前記の構成によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、よって読出し内容に誤りが発生せ
ず、且つ入力データの処理に遅滞が生じることのない動
作が可能なシステム・オン・チップ型集積装置が実現さ
れる。

【００４９】本発明の請求項２１に係るビデオデータ編
集装置は、内蔵する主記録媒体上に記録情報を記録し、
または記録された前記記録情報を読出し再生する情報・
データ処理装置と、前記情報・データ処理装置に記録要
求とともに入力データを送付し、また前記情報・データ
処理装置に記録されたデータの再生要求を送付して再生
データを受理し編集する編集装置と、前記情報・データ
処理装置および前記編集装置の動作を管理する制御コン
ピュータとを備えたビデオデータ編集装置において、前
記情報・データ処理装置は、前記入力データを記憶デー
タとして暫定記憶し、または前記主記録媒体上から転写
された前記記録情報を記憶データとして暫定記憶し、且
つデータアクセス速度が前記主記録媒体のデータアクセ
ス速度より高速であるバッファ手段と、前記記録要求が
なされた前記入力データを記憶データとして前記バッフ
ァ手段上へ暫定記憶させ、且つ前記記憶データを前記主
記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写し、または
再生要求に基づき前記主記録媒体の該当位置に存在する
記録情報を記憶データとして前記バッファ手段上へ転写
して暫定記憶させ、且つ前記記憶データを再生データと
して出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶され
ている前記記憶データを少なくとも次の再生要求が発生
するまで保持させ、発生した次の再生要求が前記主記録
媒体上の同一の記録情報の再生である場合、前記バッフ
ァ手段上に保持された前記記憶データを再生データとし
て出力する、制御手段と、を備えたことを特徴とする。

【００５０】前記の構成によれば、バッファ手段によっ
て入力データと主記録媒体上への書込みのタイミング整
合や、主記録媒体上からの読出しと再生データ出力との
タイミング整合を調整するバッファ機能と同時に、再生
時に着目データを主記録媒体上から再度読出しすること
なく送出可能なキャッシュ機能を具備するビデオデータ
編集装置が実現される。

【００５１】本発明の請求項２２に係るビデオデータ編
集装置は、内蔵する主記録媒体上に記録情報を記録し、
または記録された前記記録情報を読出し再生する情報・
データ処理装置と、前記情報・データ処理装置に記録要
求とともに入力データを送付し、また前記情報・データ
処理装置に記録されたデータの再生要求を送付して再生
データを受理し編集する編集装置と、前記情報・データ
処理装置および前記編集装置の動作を管理する制御コン
ピュータとを備えたビデオデータ編集装置において、前
記情報・データ処理装置は、前記入力データを記憶デー
タとして暫定記憶し、または前記主記録媒体上から転写
された前記記録情報を記憶データとして暫定記憶し、且
つデータアクセス速度が前記主記録媒体のデータアクセ
ス速度より高速であるバッファ手段と、前記記録要求が
なされた前記入力データを記憶データとして前記バッフ
ァ手段上へ暫定記憶させ、且つ前記記憶データを前記主
記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写し、または
再生要求に基づき前記主記録媒体の該当位置に存在する
記録情報を記憶データとして前記バッファ手段上へ転写
して暫定記憶させ、且つ前記記憶データを再生データと
して出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶され
ている前記記憶データを少なくとも次の再生要求が発生
するまで保持させ、発生した次の再生要求が前記主記録
媒体上の同一の記録情報の再生である場合、前記バッフ
ァ手段上に保持された前記記憶データを再生データとし
て出力し、さらに前記記録要求および前記入力データの
発生時に、前記バッファ手段上から記憶データが読出し
中であると、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて
前記新記憶領域に前記入力データを新記憶データとして
暫定記憶させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の
所定位置へ記録情報として転写する、制御手段と、を備
えたことを特徴とする。

【００５２】前記の構成によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、正しい読出しが続行され、しかも
他方において入力データが遅滞なく処理可能な機能を具
備するビデオデータ編集装置が実現される。

【００５３】本発明の請求項２６に係るビデオ・オン・
デマンドサーバ装置は、内蔵する主記録媒体上に、送付
された記録要求に基づいて入力映像データを記録するか
又は更新記録し、または送付された再生要求に基づき映
像データを読出し再生映像データとして出力する情報・
データ処理装置と、前記情報・データ処理装置へ記録要
求と入力映像データを授けて前記主記録媒体への記録を
管理し、且つ複数の視聴者から再生映像データの再生開
始位置および再生開始時間の指定を含む再生要求が到着
すると、前記情報・データ処理装置に前記各再生要求を
授けることによって前記各再生映像データを受け、前記
各再生映像データに基づき編成した各ビデオストリーム
を前記各視聴者へ配信する記録・配信管理装置と、を備
えたビデオ・オン・デマンドサーバ装置において、前記
情報・データ処理装置は、前記入力映像データを記憶デ
ータとして暫定記憶し、または前記主記録媒体上から読
出転写された前記映像データを記憶データとして暫定記
憶し、且つデータアクセス速度が前記主記録媒体のデー
タアクセス速度より高速であるバッファ手段と、前記記
録要求がなされた前記入力映像データを前記バッファ手
段上へ記憶データとして暫定記憶させ、且つ前記記憶デ
ータを前記主記録媒体上の所定位置へ転写し、または前
記再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当する位置か
ら映像データを前記バッファ手段上へ記憶データとして
転写し、且つ前記記憶データを前記再生映像データとし
て前記記録・配信管理装置へ出力し、さらに前記バッフ
ァ手段上に暫定記憶されている前記記憶データを少なく
とも所定時間保持させ、前記所定時間内に前記記憶デー
タに該当する映像データの再生要求が前記記録・配信管
理装置から発生すると、前記バッファ手段上に保持され
た前記記憶データを再生映像データとして前記記録・配
信管理装置へ出力する制御手段と、を備えたことを特徴
とする。

【００５４】前記の構成によれば、バッファ手段によっ
て入力映像データと主記録媒体上への書込みのタイミン
グ整合や、主記録媒体上からの読出しと再生映像データ
出力とのタイミング整合を調整するバッファ機能と同時
に、再生時に着目する映像データを主記録媒体上から再
度読出しすることなく送出可能なキャッシュ機能を具備
したビデオ・オン・デマンドサーバ装置が実現される。

【００５５】本発明の請求項２７に係るビデオ・オン・
デマンドサーバ装置は、内蔵する主記録媒体上に、送付
された記録要求に基づいて入力映像データを記録するか
又は更新記録し、または送付された再生要求に基づき映
像データを読出し再生映像データとして出力する情報・
データ処理装置と、前記情報・データ処理装置へ記録要
求と入力映像データを授けて前記主記録媒体への記録を
管理し、且つ複数の視聴者から再生映像データの再生開
始位置および再生開始時間の指定を含む再生要求が到着
すると、前記情報・データ処理装置に前記各再生要求を
授けることによって前記各再生映像データを受け、前記
各再生映像データに基づき編成した各ビデオストリーム
を前記各視聴者へ配信する記録・配信管理装置と、を備
えたビデオ・オン・デマンドサーバ装置において、前記
情報・データ処理装置は、前記入力映像データを記憶デ
ータとして暫定記憶し、または前記主記録媒体上から読
出転写された前記映像データを記憶データとして暫定記
憶し、且つデータアクセス速度が前記主記録媒体のデー
タアクセス速度より高速であるバッファ手段と、前記記
録要求がなされた前記入力映像データを前記バッファ手
段上へ記憶データとして暫定記憶させ、且つ前記記憶デ
ータを前記主記録媒体上の所定位置へ転写し、または前
記再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当する位置か
ら映像データを前記バッファ手段上へ記憶データとして
転写し、且つ前記記憶データを前記再生映像データとし
て前記記録・配信管理装置へ出力し、さらに前記バッフ
ァ手段上に暫定記憶されている前記記憶データを少なく
とも所定時間保持させ、前記所定時間内に前記記憶デー
タに該当する映像データの再生要求が前記記録・配信管
理装置から発生すると、前記バッファ手段上に保持され
た前記記憶データを再生映像データとして前記記録・配
信管理装置へ出力し、さらに前記記録要求および前記入
力映像データの発生時に、前記バッファ手段上から記憶
データが読出し中であると、前記バッファ手段上に新記
憶領域を設けて前記新記憶領域に前記入力映像データを
新記憶データとして暫定記憶させ、前記新記憶データを
前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写す
る、制御手段と、を備えたことを特徴とする。

【００５６】前記の構成によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、正しい読出しが続行され、しかも
他方において入力データが遅滞なく処理される機能を具
備したビデオ・オン・デマンドサーバ装置が実現され
る。

【００５７】本発明の請求項３１に係るネットワーク・
ゲーム・サーバ装置は、内蔵する主記録媒体上に少なく
とも記録情報を記録し、または送付された再生要求に基
づき前記記録情報を読出して再生データとして出力する
情報・データ処理装置と、複数のゲームプレイヤから夫
々到着する各要求信号に基づき各ゲームプレイヤ毎にゲ
ームの進行を制御するゲーム管理手段を有し、前記ゲー
ム管理手段による管理結果に基づき各ゲームプレイヤ毎
に記録要求または再生要求の少なくとも何れかを編成
し、前記各記録要求を所与の記録情報とともに前記情報
・データ処理装置に送付し、または前記各再生要求を前
記情報・データ処理装置に送付して読出された前記再生
データを受理すると前記各再生データを前記各ゲームプ
レイヤへ夫々配信する配信管理装置と、を備えたネット
ワーク・ゲーム・サーバ装置において、前記情報・デー
タ処理装置は、データアクセス速度が前記主記録媒体の
データアクセス速度より高速であり、且つ前記主記録媒
体上へ転写される前記記録情報または前記主記録媒体上
から転写された前記記録情報を記憶データとして暫定記
憶するバッファ手段と、前記主記録媒体上への前記記録
要求に基づき、前記バッファ手段上に暫定記憶されてい
る前記記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ記録
情報として転写し、前記主記録媒体上への前記再生要求
に基づき前記主記録媒体上の該当位置に存在する記録情
報を前記バッファ手段上へ記憶データとして転写して暫
定記憶させ、且つ前記記憶データを前記再生データとし
て前記配信管理装置へ出力し、さらに前記バッファ手段
上に暫定記憶されている前記記憶データを少なくとも所
定時間保持させ、前記所定時間内に前記記憶データに該
当する再生要求が前記配信管理装置から送付されると、
前記バッファ手段上に保持された前記記憶データを再生
データとして出力する制御手段と、を備えたことを特徴
とする。

【００５８】前記の構成によれば、バッファ手段によっ
て入力データと主記録媒体上への書込みのタイミング整
合や、主記録媒体上からの読出しと再生データ出力との
タイミング整合を調整するバッファ機能と同時に、再生
時に着目データを主記録媒体上から再度読出しすること
なく送出可能なキャッシュ機能が具備されたネットワー
ク・ゲーム・サーバ装置が実現される。

【００５９】本発明の請求項３２に係るネットワーク・
ゲーム・サーバ装置は、内蔵する主記録媒体上に少なく
とも記録情報を記録し、または送付された再生要求に基
づき前記記録情報を読出して再生データとして出力する
情報・データ処理装置と、複数のゲームプレイヤから夫
々到着する各要求信号に基づき各ゲームプレイヤ毎にゲ
ームの進行を制御するゲーム管理手段を有し、前記ゲー
ム管理手段による管理結果に基づき各ゲームプレイヤ毎
に記録要求または再生要求の少なくとも何れかを編成
し、前記各記録要求を所与の記録情報とともに前記情報
・データ処理装置に送付し、または前記各再生要求を前
記情報・データ処理装置に送付して読出された前記再生
データを受理すると前記各再生データを前記各ゲームプ
レイヤへ夫々配信する配信管理装置と、を備えたネット
ワーク・ゲーム・サーバ装置において、前記情報・デー
タ処理装置は、データアクセス速度が前記主記録媒体の
データアクセス速度より高速であり、且つ前記主記録媒
体上へ転写される前記記録情報または前記主記録媒体上
から転写された前記記録情報を記憶データとして暫定記
憶するバッファ手段と、前記主記録媒体への前記記録要
求に基づき、前記バッファ手段上に暫定記憶されている
前記記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ記録情
報として転写し、前記主記録媒体上からの前記再生要求
に基づき前記主記録媒体上の該当する位置から前記記録
情報を前記バッファ手段上へ記憶データとして転写して
暫定記憶させ、且つ前記記憶データを前記再生データと
して前記配信管理装置へ出力し、さらに前記バッファ手
段上に暫定記憶されている前記記憶データを少なくとも
所定時間保持させ、前記所定時間内に前記記憶データに
該当する再生要求が前記配信管理装置から送付される
と、前記バッファ手段上に保持された前記記憶データを
読出して再生データとして出力し、さらに前記記録要求
と所与の記録情報が送付された時に、前記バッファ手段
から記憶データが読出し中であると、前記バッファ手段
上に新記憶領域を設けて前記新記憶領域に前記所与の記
録情報を新記憶データとして暫定記憶させ、前記新記憶
データを前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として
転写する制御手段と、を備えたことを特徴とする。

【００６０】前記の構成によれば、バッファ手段上の記
憶データが読出し中においてバッファ手段にデータ入力
が為されると、新記憶領域が設けられ、この新記憶領域
に入力データが新記憶データとして記憶される。これに
より、読出し中の記憶データが入力データによって書き
換えられることなく、正しい読出しが続行され、しかも
他方において入力データが遅滞なく処理される機能が具
備されたネットワーク・ゲーム・サーバ装置が実現され
る。

【００６１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。

【００６２】図１は、本発明に係るキャッシュ機能を備
える情報・データ処理装置の一実施形態の要部ブロック
構成図である。図２は、図１に示されるキャッシュ機能
を備える情報・データ処理装置の詳細ブロック構成図で
ある。図３は、図１に示されるキャッシュ機能を備える
情報・データ処理装置の動作フローチャートである。

【００６３】図１に示されるように、本発明に係るキャ
ッシュ機能を備える情報・データ処理装置ＳＤＰ１は、
データを読出し及び書き換え可能に記録する主記録装置
Ｄｋと、１基のキャッシュ・メモリＣｃｈと、制御装置
μＣを備える。

【００６４】キャッシュ・メモリＣｃｈは、主記録装置
Ｄｋのアクセス速度よりも高速で制御装置μＣの制御下
で動作し、データキャッシュの機能と、データバッファ
リングの機能の、２種類の機能を備える。制御装置μＣ
は、キャッシュ・メモリＣｃｈのバッファリング機能と
キャッシュ機能の両方を制御するよう構成されている。

【００６５】データバッファリング機能としては、入出
力装置Ａｉо１〜Ａｉо４から入力される入力データを
記憶データとして暫定記憶し、この記憶データが主記録
媒体Ｄｋの所定位置へ記録情報として転写記録される。

【００６６】例えば入出力装置Ａｉо１から、入力要求
のコマンドｃｍｄ１が制御装置μＣへ入力され、入力デ
ータｄｉ１がキャッシュ・メモリＣｃｈへ入力される
と、これがキャッシュ・メモリＣｃｈ上の領域ａｒａ１
に記憶データｄｉ１’として暫定記憶される。制御装置
μＣは目標アドレス（ａｄｒ１〜ａｄｒ２）を演算し、
この暫定記憶された記憶データｄｉ１’を主記録媒体Ｄ
ｋの所定アドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２へ記録情報ｄｉ
１’’として記録する。入力データの記録は上記のよう
に為され、これを一つのタスクとする。

【００６７】上記のタスクの終了時には、キャッシュ・
メモリＣｃｈ上の領域ａｒａ１に記憶データｄｉ１’が
存在している。ここでキャッシュ機能を発揮させ、この
記憶データｄｉ１’を少なくとも次のコマンド、例えば
再生要求が入出力装置Ａｉоｊ（ｊ＝１、２、３、４）
から制御装置μＣへ入力されるまでキャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ上に維持させる。

【００６８】ここで、入出力装置Ａｉо３から、主記録
媒体Ｄｋのアドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２へ記録されてい
る記録情報ｄｉ１’’を再生する要求のコマンドｃｍｄ
３が制御装置μＣへ入力されると、制御装置μＣは目標
アドレス（ａｄｒ１〜ａｄｒ２）を確認する。そして当
該アドレスａｄｒ１〜ａｄｒ２の記録情報ｄｉ１’’が
転写されて既に記憶データｄｉ１’としてキャッシュ・
メモリＣｃｈ上の領域ａｒａ１に暫定記憶されているこ
とを確認すると、主記録媒体Ｄｋから読み出すことな
く、直ちにキャッシュ・メモリＣｃｈ上から記憶データ
ｄｉ１’を読出し、再生データｄо３として入出力装置
Ａｉо３へ送出する。データの再生は上記のように為さ
れ、これが一つのタスクとなる。

【００６９】このように、キャッシュ・メモリＣｃｈ上
の領域ａｒａ１に暫定記憶されている記憶データｄｉ
１’をキャッシュ・データとして扱うことにより、前の
タスクによって確保された記憶データｄｉ１’を再利用
することが可能となる。このときの所要時間はキャッシ
ュ・メモリＣｃｈ上からの読出しに要する時間のみでよ
く、低速の主記録媒体Ｄｋからキャッシュ・メモリＣｃ
ｈ上へ転写する時間を省略することができる。これによ
り、高効率のスループットが可能になる。

【００７０】以下、図２に基づき、キャッシュ機能を備
える情報・データ処理装置ＳＤＰ１のブロック構成を詳
細に説明する。情報・データ処理装置ＳＤＰ１は、高速
リアルタイムランダムアクセスのためのディスク・マネ
ージメント・アルゴリズムＦＡＲＡＤ（ＦａｓｔＲａ
ｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＤｉｓｋ）を応用した装置で
あり、比較的少ないデイスク構成でマルチ・チャンネル
のデータの高速ランダムアクセスが可能に構成されてい
る。情報・データ処理装置ＳＤＰ１全体はマイクロコン
トローラμＣにより管理される。

【００７１】図２に示される構成では、主記録媒体Ｄｋ
として複数基のデイスク６−１乃至６−Ｍが設けられ、
ディスクアレイを構成している。ディスクの一部は符号
６−１から６−４に示される複数基のハード磁気ディス
クドライブ（ＨＤＤ）で構成され、また他の一部は符号
６−Ｎに示される複数基の光ディスク装置である。さら
に、他の一部として符号６−Ｍに示される複数基のセミ
コンメモリ（半導体ディスク）を採用することも可能に
構成されている。そして、これら複数基の記録媒体は階
層構造で構築されるか、またはインターリービングによ
り分散記録される構成となっている。以下、これらを論
理ディスクとして扱い、記述は「ディスク」とする。各
ディスクは、不図示のディスクコントローラにより制御
される。

【００７２】主記録媒体Ｄｋの各ディスクは、ＳＣＳＩ
バス３７−ｋ（ｋ＝１、２、・・）を経由して１基のキ
ャッシュ・モジュール８に接続される。各ＳＣＳＩバス
３７−ｋは第ｉＳＣＳＩコントローラ７−ｉ（ｉ＝１、
２、・・・）として図示され、ＳＰＣ（ＳＣＳＩＰｒ
ｉｐｈｅｒａｌＣｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）として作動す
る複数基のＳＣＳＩコントローラにより制御される。

【００７３】キャッシュ・モジュール８は、授受した記
憶データを暫定記憶する高速大容量のメモリ、例えばＳ
ＲＡＭやシンクロナスＤＲＡＭ（Ｓ−ＤＲＡＭ）で構成
されるキャッシュ・メモリＣｃｈと、このキャッシュ・
メモリＣｃｈを制御するキャッシュ・コントローラ９を
備える。主記録媒体Ｄｋとキャッシュ・メモリＣｃｈ間
のデータ転写は、ＳＣＳＩバス３７−ｋ（ｋ＝１、２、
・・）を経由して為される。

【００７４】一方、キャッシュ・メモリＣｃｈは更にＤ
ＭＡバス５に接続され、ＤＭＡバス５を介して複数基の
データＩ／Ｏモジュール１０−ｎ（ｎ＝１、２、・・）
間で入出力データを授受する。

【００７５】各データＩ／Ｏモジュール１０−ｎは、Ｄ
ＭＡコントローラ４−ｎ、データバッファ１３−ｎ、Ｉ
／Ｏコントローラ１１−ｎを備え、外付けされる入出力
装置Ａｉоｎ（ｎ＝１、２、・・）とデータバッファ１
３−ｎ間で入出力データの授受をするとともに、誤り訂
正などの処理を施す。

【００７６】ＤＭＡコントローラ４−ｎは、ＤＭＡバス
５を制御してキャッシュ・メモリＣｃｈとデータバッフ
ァ１３−ｎ間で入出力データをＤＭＡ転送するようにな
されている。また複数のＤＭＡコントローラ４−ｎのう
ち、ＤＭＡバス調停を実行する１基のコントローラが設
定されるが、詳細は省略される。

【００７７】Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｎは、入出力装
置Ａｉо（ｎ）から供給される例えばＳＤＩフォーマッ
トのシリアル入力信号を受け取り、入力データに編成し
てデータバッファ１３−ｎに供給し、或いはデータバッ
ファ１３−ｎから供給された再生データをＳＤＩフォー
マットのシリアル出力信号にして入出力装置Ａｉо
（ｎ）に供給するように構成されている。さらに、入出
力装置Ａｉоｎから入力されるコマンドｃｍｄ（ｎ）
を、後述のコモンバス３を経由してマイクロコントロー
ラμＣへ送付する。

【００７８】さらに、主として制御信号伝達のためのコ
モンバス３が設けられており、このコモンバス３にはマ
イクロコントローラμＣ、各ＳＣＳＩコントローラ７−
ｉ、キャッシュ・モジュール８、各ＤＭＡコントローラ
４−ｎ、各データバッファ１３−ｎ、各Ｉ／Ｏコントロ
ーラ１１−ｎ、さらに不図示の各ディスクコントローラ
が制御信号を授受可能に接続されている。

【００７９】マイクロコントローラμＣは、ストアード
・プログラム方式のマイクロコンピュータやＲＩＳＣプ
ロセッサによるＣＰＵ２０、随時読み書き可能なメモリ
装置のＲＡＭ２１、およびＲＯＭ（読出専用メモリ）２
２を備える。なお読出し専用メモリ２２には、フラッシ
ュメモリに代表されるＥＥＰＲＯＭが含まれる。

【００８０】ＲＯＭ２２には、いずれもＣＰＵ２０によ
って読出・実行可能なプログラムとして、タスク管理の
ためのタスク管理手段２２Ｂ、キャッシュのヒットを検
査するためのヒット検査手段２２Ｃ、さらに装置全体の
制御を司る主制御手段２２Ａが格納される。

【００８１】主制御手段２２Ａの機能には、各ＳＣＳＩ
コントローラ７−ｉ、キャッシュ・モジュール８、各Ｄ
ＭＡコントローラ４−ｎ、各データバッファ１３−ｎ、
各Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｎの作動タイミング制御、
コマンド処理、バッファ／メモリ間データ転送制御、タ
スク管理手段２２Ｂとヒット検査手段２２Ｃのトリガ等
がある。またＲＡＭ２１上にキャッシュメモリコンテン
ツテーブル２１Ｂを作成し、その内容更新をする。

【００８２】タスク管理手段２２Ｂは、主制御手段２２
Ａによりトリガされ、発生するタスクの処理を司り、Ｒ
ＡＭ２１上にタスクコントロールテーブル２１Ａを作成
し、その内容更新をする。一方、ヒット検査手段２２Ｃ
は、主制御手段２２Ａによりトリガされ、着目データの
キャッシュへのヒット／ミスヒットを、キャッシュメモ
リコンテンツテーブル２１Ｂを参照して検査する。

【００８３】上記のキャッシュ機能を備える情報・デー
タ処理装置ＳＤＰ１の動作は、図３のフローチャートで
示される。同図に示されるように、主制御手段２２Ａは
入出力装置Ａｉо（ｊ）（ｊ＝１、２、３）から発生し
た要求ｃｍｄ（ｊ）（ｊ＝１、２、３）の内容を確認し
（ステップＳ１）、タスク管理手段２２Ｂを作動させ
る。タスク管理手段２２Ｂは新タスクを定義してタスク
コントロールテーブル２１Ａを更新する。

【００８４】入力された要求が記録（書込：ライト）要
求Ａであれば、主制御手段２２Ａは入出力装置Ａｉо
（ｊ）から入力データを読込み、ＤＭＡバス５経由でキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ上に格納して記憶させ（ステッ
プＳ２）、ついでこのキャッシュ・メモリＣｃｈ上の記
憶データをＳＣＳＩバス経由で主記録媒体Ｄｋへ転写し
て記録する（ステップＳ３）。すなわち主記録媒体への
書き戻し（ライトスルーまたはライトアウト）がなされ
る。

【００８５】一方、入出力装置Ａｉо（ｊ）から発生し
た要求ｃｍｄ（ｊ）の内容が再生（読出：リード）要求
Ｂであれば、ステップＳ４へ進んでヒット検査手段２２
Ｃを作動させる。ヒット検査手段２２Ｃはキャッシュ・
メモリＣｃｈ上に着目するキャッシュ・データの有無を
検査する。

【００８６】着目するキャッシュ・データが存在（ヒッ
ト）すれば、この検査結果をヒット検査手段２２Ｃから
受けて主制御手段２２ＡはステップＳ６へ進み、キャッ
シュ・データの読出しを実行し、入出力装置Ａｉо
（ｊ）へ再生データを送出する。

【００８７】一方、ステップＳ４において着目するキャ
ッシュ・データが存在しなければ（ミスヒット）、主記
録装置Ｄｋから該当データをキャッシュ・メモリＣｃｈ
上に転写し（ステップＳ５）、ステップＳ６へ進んでキ
ャッシュ・データの読出しを実行し、入出力装置Ａｉо
（ｊ）へ再生データを送出する。

【００８８】このように本実施形態は、低速の主記録装
置Ｄｋへの記録／再生を行う際に、高速のメモリで構成
したキャッシュ・メモリＣｃｈをバッファメモリとして
も機能させる構成とする。すなわちキャッシュ・メモリ
を各チャネル毎にではなく、システム全体で共有できる
バッフア・メモリとしても使用することによって、入出
力装置からみた書込／読出の所要時間短縮がなされ、応
答度の優れた動作が可能になる。これにより高効率の情
報データ処理装置及び情報データ処理方法の提供を可能
にするものである。

【００８９】また、主記録媒体Ｄｋを並列アクセス可能
な複数の記録媒体から構成し、且つ各記録媒体とキャッ
シュ・メモリＣｃｈ間のデータ転写におけるアクセス単
位を、キャッシュ・メモリＣｃｈへの入力データまたは
再生データのアクセス単位よりも小とすることにより、
キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生データ
のキャッシュ・メモリＣｃｈへの入出力を効率化でき、
さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる処理の効
率化または複数の入出力データの同時処理が可能にな
る。

【００９０】また、上記の実施形態では入出力インタフ
ェースにシリアルデジタルインターフェース（ＳＤＩ）
を採用しているが、アナログ信号であっても差し支えな
い。

【００９１】つぎに、本発明に係るコンピュータ読み取
り可能な記録媒体の一実施形態を説明する。このコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体は、主記録媒体Ｄｋへの
記録要求がなされた入力データをキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ上に記憶データとして暫定記憶ののち主記録媒体Ｄ
ｋ上の所定位置へ記録情報として転写記録し、または再
生要求に基づき主記録媒体Ｄｋ上の該当位置に存在する
記録情報を転写してキャッシュ・メモリＣｃｈ上へ記憶
データとして暫定記憶ののちキャッシュ・メモリＣｃｈ
から再生データとして出力し、且つ所定のプログラムを
読取り実行可能なコンピュータを備えて構成された情報
データ処理装置に適用される記録媒体であり、例えば読
出し専用半導体メモリや、磁気または光による記録メデ
ィアとして提供される。

【００９２】このコンピュータ読み取り可能な記録媒体
には、コンピュータを、キャッシュ・メモリＣｃｈ上に
暫定記憶されている記憶データを少なくとも次の再生要
求が発生するまで保持し、発生した次の再生要求が主記
録媒体Ｄｋ上の同一の記録情報の再生である場合、キャ
ッシュ・メモリＣｃｈ上に保持された記憶データを再生
データとして出力する制御手段として機能させるための
プログラムが記録されている。

【００９３】前記の構成のコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を適用することにより、キャッシュ・メモリＣ
ｃｈによる、入力データと主記録媒体Ｄｋ上への書込み
のタイミング整合や、主記録媒体Ｄｋ上からの読出しと
再生データ出力とのタイミング整合を調整するバッファ
機能と同時に、再生時に着目データを主記録媒体Ｄｋ上
から再度読出しすることなく送出するキャッシュ機能が
具現される。

【００９４】さらに、主記録媒体Ｄｋが並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成され、且つ各記録媒体とキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ間のデータ転写におけるアクセ
ス単位が、キャッシュ・メモリＣｃｈへの入力データま
たは再生データのアクセス単位よりも小とされた装置
に、前記の制御手段を対応させることにより、キャッシ
ュの効率を保ち、入力データまたは再生データのキャッ
シュ・メモリＣｃｈへの入出力を効率化でき、さらに複
数の記録媒体への同時アクセスによる処理の効率化また
は複数の入出力データの同時処理が可能になる。

【００９５】つぎに、本発明に係るシステム・オン・チ
ップ型集積装置の一実施形態を、図４のブロック構成図
に基づき説明する。本実施形態のシステム・オン・チッ
プ型集積装置ＳｙｓＬ１は、情報・データ処理装置に組
み込み可能な集積装置として構成される。

【００９６】システム・オン・チップ型集積装置Ｓｙｓ
Ｌ１を組み込む情報・データ処理装置には、前述した主
記録媒体Ｄｋと、複数基のデータＩ／Ｏモジュール１０
−ｎ（ｎ＝１、２、・・）が具備されているものとす
る。各データＩ／Ｏモジュール１０−ｎには、情報・デ
ータ処理装置に外付けされた入出力装置からコマンド及
び入力データが送付され、また各データＩ／Ｏモジュー
ル１０−ｎから入出力装置へ再生データが送付されるよ
う構成される。

【００９７】システム・オン・チップ型集積装置Ｓｙｓ
Ｌ１は、同一チップ上に、コモンバス３、ＳＣＳＩバス
３７、このコモンバス３にそれぞれ接続されたマイクロ
プロセッサ部２０（マイクロプロセッサやマイクロコン
ピュータなどの中央演算処理部分であり、命令セットを
実行するための演算器やシーケンサを含むＬＳＩの構成
ブロック）、ＲＯＭから成るプログラムメモリ部２２、
ＲＡＭ２１、キャッシュ・メモリＣｃｈ、キャッシュコ
ントローラ９、第１〜第３ＳＣＳＩコントローラ７−１
〜７−３、ＳＣＳＩバス３７に接続されたＳＣＳＩ入出
力端子Ｔ１、キャッシュ・メモリＣｃｈに接続されたＤ
ＭＡバス端子Ｔ２、コモンバス３に接続されたコモンバ
ス端子Ｔ３を備える。なお、これら構成部分で前記実施
形態におけると同じ部分には前記と同一符号を付けて、
説明は省略される。以下同様である。

【００９８】ＳＣＳＩバス３７は第１〜第３ＳＣＳＩコ
ントローラ７−１〜７−３によりデータ伝送制御され、
端子Ｔ１とキャッシュ・メモリＣｃｈ間をデータ伝送す
る。端子Ｔ１には主記録媒体Ｄｋが接続される。

【００９９】端子Ｔ２にはチップ外のＤＭＡバスを経由
してチップ外の複数基のデータＩ／Ｏモジュール１０−
ｎ（ｎ＝１、２、・・）が接続される。これにより、キ
ャッシュ・メモリＣｃｈはチップ外の複数基のデータＩ
／Ｏモジュール１０−ｎとＤＭＡバスを介してデータ授
受する。

【０１００】端子Ｔ３にはチップ外の延長コモンバスが
接続される。この延長コモンバスには少なくともデータ
Ｉ／Ｏモジュール１０−ｎが接続されており、データＩ
／Ｏモジュール１０−ｎとチップ内のマイクロプロセッ
サ部２０との制御信号の授受が可能である。

【０１０１】プログラムメモリ部２２には、それぞれコ
ンピュータによって読出し且つ実行可能なプログラムと
して、装置全体の動作管理を司る主制御手段２２Ａ、タ
スク管理のためのタスク管理手段２２Ｂ、キャッシュの
ヒットを検査するためのヒット検査手段２２Ｃが格納さ
れている。これら各プログラムの機能と動作は前記実施
形態におけると同様であり、前記説明を援用する。

【０１０２】このシステム・オン・チップ型集積装置Ｓ
ｙｓＬ１が上記の構成の情報・データ処理装置に組み込
まれ、プログラムで構成された前記各手段２２Ａ〜２２
Ｃが、システム・オン・チップ型集積装置ＳｙｓＬ１に
内蔵されたマイクロプロセッサ部２０により読み取り実
行されると、以下のように動作する。

【０１０３】チップ外のデータＩ／Ｏモジュール１０−
ｎが情報・データ処理装置に外付けの入出力装置から受
けた入力コマンドを、延長コモンバス、端子Ｔ３、コモ
ンバス３を経由して主制御手段２２Ａへ送付する。一
方、入出力装置から受けた入力データはデータＩ／Ｏモ
ジュール１０−ｎにおいて誤り訂正等の前処理が施さ
れ、ＤＭＡバス、端子Ｔ２を経てキャッシュコントロー
ラ９へ送付される。

【０１０４】主制御手段２２Ａは送付されたコマンドを
受けると、タスク管理手段２２Ｂを作動させる。タスク
管理手段２２Ｂは新タスクを定義してタスクコントロー
ルテーブル２１Ａを更新する。さらに入力コマンドであ
ることを確認すると、送付された入力データをキャッシ
ュ・メモリＣｃｈ上に記憶データとして暫定記憶させ
る。さらにキャッシュ・メモリＣｃｈ上のこの記憶デー
タ（キャッシュ・データ）を、ＳＣＳＩバス３７および
端子Ｔ１経由で主記録媒体Ｄｋへ転写し、書き戻し（ラ
イトスルーまたはライトアウト）を行う。

【０１０５】一方、送付されたコマンドが出力コマンド
であることを確認すると、ヒット検査手段２２Ｃを作動
させる。ヒット検査手段２２Ｃはキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ上に着目するキャッシュ・データの有無を検査す
る。

【０１０６】着目するキャッシュ・データが存在（ヒッ
ト）するという検査結果をヒット検査手段２２Ｃから受
けて、主制御手段２２Ａはキャッシュコントローラ９を
駆動し、キャッシュコントローラ９はキャッシュ・メモ
リＣｃｈ上から着目するキャッシュ・データを読出し、
端子Ｔ２を経てチップ外へ送出する。この読み出された
キャッシュ・データはデータＩ／Ｏモジュール１０−ｎ
を経て再生データとして入出力装置へ渡される。

【０１０７】一方、検査結果が、着目するキャッシュ・
データが存在しないミスヒットであると、主制御手段２
２Ａは第ｉＳＣＳＩコントローラ７−ｉへアクセス指令
を発し、主記録装置Ｄｋから該当データをキャッシュ・
メモリＣｃｈ上に転写させ、さらに前記のようにキャッ
シュ・データの読出しを実行し、端子Ｔ２およびデータ
Ｉ／Ｏモジュール１０−ｎを経て入出力装置へ再生デー
タとして送出する。

【０１０８】上記のように、情報・データ処理装置に本
システム・オン・チップ集積装置ＳｙｓＬ１を組み込む
ことにより、例えば前記図２に示される機能を備える情
報・データ処理装置を容易に製造することが可能とな
る。

【０１０９】さらに、主記録媒体Ｄｋが並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成され、且つ各記録媒体とキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ間のデータ転写におけるアクセ
ス単位が、キャッシュ・メモリＣｃｈへの入力データま
たは再生データのアクセス単位よりも小とされた装置
に、前記の主制御手段２２Ａを対応させることにより、
キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生データ
のキャッシュ・メモリＣｃｈへの入出力を効率化でき、
さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる処理の効
率化または複数の入出力データの同時処理が可能にな
る。

【０１１０】なお通常、システム・オン・チップ装置の
上記各部分はコアとして纏められ、複数のＩＰとして一
枚の基板上に配置形成される。システム・オン・チップ
装置は、システムＬＳＩ（ＳｙｓｔｅｍＬＳＩ）とも
呼称される。

【０１１１】ところで前述した情報・データ処理装置Ｓ
ＤＰ１、システム・オン・チップ集積装置ＳｙｓＬ１に
おけるように、主記録媒体Ｄｋを並列処理可能な複数基
のディスク媒体から構成し、記録情報を複数基のディス
ク媒体に分散記録することにより、読出しタスクを複数
基の各ディスク媒体ごとのサブタスクに分割し、全サブ
タスクをコンカレントに実行することができ、これによ
り実質的な読出速度を改善することができる。

【０１１２】この場合、各ディスク媒体とキャッシュ・
メモリＣｃｈ間のデータ転写におけるアクセス単位（こ
れを主記録媒体アクセス単位と記述する）を、キャッシ
ュ・メモリＣｃｈへの入力データまたは再生データの転
送あるいはアクセス単位（これをキャッシュ管理単位と
記述する）よりも小とすることにより、上記の分散記録
および読出時のサブタスク分割が容易となる。

【０１１３】図５は、このようなキャッシュ管理単位と
主記録媒体アクセス単位が異なる構成の説明図であり、
キャッシュ管理単位を画像１フレーム、主記録媒体アク
セス単位を１／５フレームとした場合を示す。キャッシ
ュ・メモリＣｃｈ上で画像１フレームのキャッシュ・デ
ータが、５セグメントｓｅｇ１〜ｓｅｇ５に分割され
る。主記録媒体Ｄｋへのデータ授受は各セグメントｓｅ
ｇ（ｉ）（ｉ＝１〜５）毎に平行して為され、入出力装
置Ａｉоへのデータ授受は５セグメントｓｅｇ１〜ｓｅ
ｇ５一括で為される。

【０１１４】また、各セグメントｓｅｇ（ｉ）毎に個別
にアクセスが同時実行されることにより、各ディスク媒
体から個別に読み出されて統合されるまでのタイミング
のずれを、キャッシュ・メモリＣｃｈの有するバッファ
リング機能により吸収することができる。

【０１１５】さらに図６は、このようなキャッシュ管理
単位と主記録媒体アクセス単位が異なる構成によるマル
チタスク動作として、複数のデータ入出力が実行される
際の説明図である。これは複数の入出力装置が同一のキ
ャッシュ・メモリＣｃｈをアクセスする例であり、入出
力装置Ａｉоｊからはキャッシュ・メモリＣｃｈにキャ
ッシュ管理単位で入力データが転写され、また入出力装
置Ａｉоｋ、Ａｉоｍはキャッシュ・メモリＣｃｈから
キャッシュ管理単位で再生データが読み出される。

【０１１６】このようなマルチタスク処理においてタス
ク間のコントロールが為されない場合には、図７〜図９
で示す状態が生じることがある。入出力装置Ａｉоｋへ
の読出しタスクが実行中で、主記録媒体Ｄｋを構成する
各ディスク媒体からの読出しタイミングのずれによりキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ上のセグメントｓｅｇ２とセグ
メントｓｅｇ４のみへ転写されていて、他のセグメント
への転写待ちの状態（図７）にある。

【０１１７】この待ち状態において、入出力装置Ａｉо
ｊからの書込タスクが発生して、入力データがキャッシ
ュ管理単位でキャッシュ・メモリＣｃｈ上に入力される
と、キャッシュ・メモリＣｃｈ上の全セグメントｓｅｇ
１〜ｓｅｇ５が入力データによって書き換えられる（図
８）。これにより転写されていたセグメントｓｅｇ２と
セグメントｓｅｇ４のデータが消える。この直後に、待
ち状態にあったセグメントｓｅｇ１、ｓｅｇ３、ｓｅｇ
５への転写がなされると、キャッシュ・メモリＣｃｈ上
に入力されていたセグメントｓｅｇ１、ｓｅｇ３、ｓｅ
ｇ５のデータが書き換えられる（図９）。ここでセグメ
ントｓｅｇ２、ｓｅｇ４のデータは書き換えられず、入
出力装置Ａｉоｊから送付されたデータが維持されてい
る。

【０１１８】このようにしてキャッシュ・メモリＣｃｈ
上の各セグメントｓｅｇ１〜ｓｅｇ５のデータが、入出
力データの混在した状態で、読出しタスクが進行する
と、入出力装置Ａｉоｋへはセグメントｓｅｇ２、ｓｅ
ｇ４の不正なデータが出力されることになり、一方、同
様に書込タスクが進行すると、セグメントｓｅｇ１、ｓ
ｅｇ３、ｓｅｇ５の不正なデータが主記録媒体Ｄｋへ転
写されることになる。

【０１１９】このような動作を回避するために、各タス
ク毎の専用の時間幅（タイムスロット）を割当て、時分
割でキャッシュ・メモリＣｃｈを使用する構成とするこ
とが可能であるが、時分割管理機構が必要となり、さら
に各セグメントの退避場所を設けるか、或いは時間幅内
でキャッシュ・メモリＣｃｈ使用に一区切りがつき、キ
ャッシュ・メモリＣｃｈを明け渡せるように、時間幅を
前以て設定する必要があり、よって必ずしも高効率には
ならない。

【０１２０】そこで本発明は、上記に関して新たな技術
を提供する。図１１および図１２は、このような本発明
の他の実施形態に係る情報・データ処理装置ＳＤＰ２の
原理を示す。前述した好ましくない状態は、入力装置か
らのデータ転送が１度にこのキャッシュ領域全体を書き
換えるが、主記録媒体からの分割データ転送は非同期に
完了するために発生する。従って、本実施形態に係る情
報・データ処理装置ＳＤＰ２は二種類の機能を備え、二
種類の動作を行うよう構成される。

【０１２１】図１１は、記憶領域が記録と再生で同一で
ある場合の、キャッシュ・メモリへの書込／読出動作の
説明図であり、第１の動作に対応する。第１の動作は、
入力要求の発生（図中の丸印数値１）ののちに、その入
力データの出力要求が発生（図中の丸印数値２）する場
合に実行されるもので、入出力装置Ａｉоｊから主記録
媒体Ｄｋへの入力データが一括してキャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ上に転写され、さらに主記録媒体Ｄｋへ記録され
る。ここで、少なくともキャッシュ・メモリＣｃｈ上に
転写後に、主記録媒体Ｄｋへ記録されたか、または記録
が為される当該データの出力要求が入出力装置Ａｉоｋ
から発生すると、主記録媒体Ｄｋから転写させることな
く直ちに、キャッシュ・メモリＣｃｈ上の当該データを
入出力装置Ａｉоｋへ送出する。

【０１２２】すなわち、入出力装置Ａｉоｋから主記録
媒体Ｄｋの或るフレームデータの再生要求が発生した
時、当該フレームのデータが他の入出力装置Ａｉоｊに
よる記録要求によって既に一括してキャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ上にあれば、直ちにこのデータを入出力装置Ａｉ
оｋへ一括して再生出力する。たとえこの間に、このデ
ータの主記録媒体Ｄｋへの記録作業が進行中であっても
差し支えなく、入出力装置Ａｉоｋへ出力が可能であ
る。これは、入出力装置ＡｉоｋおよびＡｉоｊによる
キャッシュ・メモリＣｃｈへの入出力がキャッシュ管理
単位（この場合はフレーム単位）で一括実行されること
に依っている。したがって、キャッシュ・メモリＣｃｈ
から主記録媒体Ｄｋへの記録作業が主記録媒体アクセス
単位で分割して実行されても、これによってキャッシュ
・メモリＣｃｈ内の着目データが影響されることはな
い。

【０１２３】この第１の動作の場合は、キャッシュ・メ
モリＣｃｈ内の着目データが記憶されている部分は、記
録領域ＣｃｈＲであると同時に再生領域ＣｃｈＰとして
も使用されることになる。

【０１２４】図１２は、第２の動作として記憶領域が記
録と再生で異なる場合のキャッシュ・メモリへの書込／
読出動作の説明図である。これは、キャッシュ・メモリ
からの読出し処理中にキャッシュ・メモリへの書込が発
生する場合に対応する。以下、同図に基づいて第２の動
作を説明する。

【０１２５】図１２において、入出力装置Ａｉоｊから
主記録媒体Ｄｋへ記録要求が発生した時（図中の丸印数
値２）、キャッシュ・メモリ上から現在、他の入出力装
置Ａｉоｋへ再生中のときは（図中の丸印数値１）、こ
のキャッシュ・メモリの部分は再生領域ＣｃｈＰとして
使用されている。したがって、この領域の内容に更新を
加えてしまうと、現在再生中の読出し内容が途中で変え
られることになり、正しい再生が行われなくなる。すな
わち、既にキャッシュ・メモリが現在再生使用中であれ
ば、これに更新記録を行うことはできない。

【０１２６】そこで本実施形態では、キャッシュ・メモ
リ上に新たな領域ＣｃｈＲを作成して、この新領域をこ
の記録用に使用することにし、記録するデータを書き込
むようにする。こうして新領域ＣｃｈＲに記録用データ
を格納し、ついでこの新領域ＣｃｈＲから記録用データ
を主記録媒体Ｄｋへ記録する。このようにキャッシュ・
メモリ内に記録用として新領域ＣｃｈＲを作成すること
により、現在実行中の再生タスクに支障を及ぼすことな
く、しかも主記録媒体Ｄｋへの円滑な記録が可能にな
る。

【０１２７】但し上記で、新領域ＣｃｈＲに格納した記
録用データと、再生用に使用された領域ＣｃｈＰ内のキ
ャッシュ・データとが、主記録媒体Ｄｋ上の同一アドレ
スに存するものである場合は、現在実行中の再生タスク
が終了すると、領域ＣｃｈＰ内の当該キャッシュ・デー
タは廃棄されなければならない。これ以降は、キャッシ
ュ・メモリ内に当該アドレスのデータとして新領域Ｃｃ
ｈＲのデータだけが存在し、しかもこの記録用として設
けられた新領域は、主記録媒体Ｄｋへの転写記録が終了
すればＣｃｈＲの区分が解消され、以降はキャッシュ・
メモリＣｃｈの一領域として機能する。

【０１２８】上記のように本実施形態に係る情報・デー
タ処理装置ＳＤＰ２は、マルチタスク発生時に、入力要
求と出力要求の発生順序に対応してキャッシュ・メモリ
に新領域を設けるか否かを選択する構成となっている。
したがってリード要求とライト要求の発行された前後関
係に基づいて図１１の動作と図１２の動作の何れを実行
するかを選択することにより、キャッシュ効率を保った
まま混在データの記録を防ぐことができる。

【０１２９】上記の動作は纏めて図１３のフローチャー
トで示される。同図に示されるように、入出力装置から
発生した要求内容を確認し（ステップＳ５１）、再生
（読出：リード）要求であれば、ステップＳ５２へ進ん
でキャッシュ・メモリＣｃｈ上に着目するキャッシュ・
データの有無を確認する（後述のヒット検査手段２２
Ｃ’による）。

【０１３０】着目するキャッシュ・データが存在すれ
ば、ステップＳ５５へ進んでキャッシュ・データの読出
し操作を実行し、キャッシュ管理単位で一括して入出力
装置へ再生データを送出する。

【０１３１】一方、着目するキャッシュ・データが存在
しなければ、新たな領域を確保して（ステップＳ５
３）、低速の主記録装置Ｄｋへのリード要求を発行し
（ステップＳ５４）、主記録装置Ｄｋから主記録アクセ
ス単位で分割して読み出されるのを纏めてキャッシュ管
理単位になれば、一括して入出力装置へ再生データを送
出する（ステップＳ５５）。

【０１３２】つぎに、ステップＳ５１において入出力装
置から発生した要求内容が記録（書込：ライト）要求で
あれば、ステップＳ６０へ進んでキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ上に着目するキャッシュ・データの有無を確認する
（後述のヒット検査手段２２Ｃ’による）。

【０１３３】着目するキャッシュ・データが存在しなけ
れば、新たな領域を確保して（ステップＳ６２）、入出
力装置から記録データを読込み（ステップＳ６３）、低
速の主記録装置Ｄｋへのライト要求を発行し（ステップ
Ｓ６４）、キャッシュ・メモリＣｃｈ上の記録データを
主記録アクセス単位で分割して主記録装置Ｄｋへ記録す
る。

【０１３４】一方、着目するキャッシュ・データが存在
すれば、ステップＳ６１へ進み、そのキャッシュ・デー
タが読出中で使用されているか否かを確認し、使用中で
なければ、ステップＳ６３へ進む。もし使用中であれ
ば、ステップＳ６２へ進み、新たなキャッシュ領域を確
保して、この新領域へ記録データを書き込む。なお。旧
データが記録されている、現在読出中の旧領域は、読出
し作業の終了時に以後無効として領域解放される。

【０１３５】前記の実施形態によれば、複数のチャネル
からそれぞれタスクが発生し、キャッシュ・メモリＣｃ
ｈの使用が時間的に重なる場合でも、入力データと出力
データがキャッシュ上で混在することがない。この結
果、オーディオやビデオデータの処理においてデータ混
在による音や画のノイズが生じる等の不都合を排除で
き、データが正しく再現される。すなわちマルチタスク
対応でデータ混入がない。さらに、主記録媒体Ｄｋ内の
データとキャッシュ・メモリＣｃｈ上のキャッシュ・デ
ータとの整合性が常に確保され、且つ高効率のキャッシ
ュ動作を実現でき、よって高効率且つ高信頼度の情報・
データ処理装置および情報・データ処理方法を具現でき
る。

【０１３６】さらに、読出し中の記憶データに対応する
主記録媒体Ｄｋ上の位置と、新記憶データが主記録媒体
Ｄｋ上へ記録される位置が同一であれば、前記の新記憶
データが生成され且つ読出し中の記憶データに対する処
理の完了後に、この記憶データを廃棄処理し、よってキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ上に存在している新記憶データ
と旧記憶データのうち、旧記憶データを消滅させる構成
とすることにより、主記録媒体Ｄｋ上の所定位置に記録
された記録情報と、キャッシュ・メモリＣｃｈ上に存在
している記憶データとの一対一の対応関係を維持する機
能が具現される。

【０１３７】さらに、主記録媒体Ｄｋを並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成し、且つ各記録媒体とキャ
ッシュ・メモリＣｃｈ間のデータ転写におけるアクセス
単位を、キャッシュ・メモリＣｃｈへの入力データまた
は再生データのアクセス単位よりも小とすることによ
り、キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生デ
ータのキャッシュ・メモリＣｃｈへの入出力を効率化で
き、さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる処理
の効率化または複数の入出力データの同時処理が可能に
なる。

【０１３８】つぎに、本発明に係るコンピュータ読み取
り可能な記録媒体の他の実施形態を説明する。このコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体は、主記録媒体Ｄｋへ
の記録要求がなされた入力データをキャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ上に記憶データとして暫定記憶ののち主記録媒体
Ｄｋ上の所定位置へ記録情報として転写記録し、または
再生要求に基づき主記録媒体Ｄｋ上の該当位置に存在す
る記録情報を転写してキャッシュ・メモリＣｃｈ上へ記
憶データとして暫定記憶ののちキャッシュ・メモリＣｃ
ｈから再生データとして出力し、且つ所定のプログラム
を読取り実行可能なコンピュータを備えて構成された情
報データ処理装置に適用される記録媒体であり、例えば
読出し専用半導体メモリや、磁気または光による記録メ
ディアとして提供される。

【０１３９】このコンピュータ読み取り可能な記録媒体
には、コンピュータを、キャッシュ・メモリＣｃｈ上に
暫定記憶されている記憶データを少なくとも次の再生要
求が発生するまで保持し、発生した次の再生要求が主記
録媒体Ｄｋ上の同一の記録情報の再生である場合、キャ
ッシュ・メモリＣｃｈ上に保持された記憶データを再生
データとして出力し、さらに記録要求および入力データ
の発生時に、キャッシュ・メモリＣｃｈ上から記憶デー
タが読出し中であると、キャッシュ・メモリＣｃｈ上に
新記憶領域を設けて入力データを新記憶データとして暫
定記憶させ、この新記憶データを主記録媒体Ｄｋ上の所
定位置へ記録情報として転写する制御手段として機能さ
せるためのプログラムが記録されている。

【０１４０】前記の構成のコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を適用することにより、キャッシュ・メモリＣ
ｃｈによる、入力データと主記録媒体Ｄｋ上への書込み
のタイミング整合や、主記録媒体Ｄｋ上からの読出しと
再生データ出力とのタイミング整合を調整するバッファ
機能と同時に、再生時に着目データを主記録媒体Ｄｋ上
から再度読出しすることなく送出でき、さらにキャッシ
ュ・メモリＣｃｈ上の記憶データが読出し中においてキ
ャッシュ・メモリＣｃｈにデータ入力が為されると、新
記憶領域が設けられ、この新記憶領域に入力データが新
記憶データとして記憶され、よって読出し中の記憶デー
タが入力データによって書き換えられることなく、読出
し内容に誤りが発生せず、且つ入力データの処理に遅滞
が生じることのない動作を可能にするキャッシュ機能が
具現される。

【０１４１】さらに、読出し中の記憶データに対応する
主記録媒体Ｄｋ上の位置と、新記憶データが主記録媒体
Ｄｋ上へ記録される位置が同一であれば、前記の新記憶
データが生成され且つ読出し中の記憶データに対する処
理の完了後に、この記憶データを廃棄処理し、よってキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ上に存在している新記憶データ
と旧記憶データのうち、旧記憶データを消滅させる構成
とすることにより、主記録媒体Ｄｋ上の所定位置に記録
された記録情報と、キャッシュ・メモリＣｃｈ上に存在
している記憶データとの一対一の対応関係を維持する機
能が具現される。

【０１４２】さらに、主記録媒体Ｄｋが並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成され、且つ各記録媒体とキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ間のデータ転写におけるアクセ
ス単位が、キャッシュ・メモリＣｃｈへの入力データま
たは再生データのアクセス単位よりも小とされた装置
に、前記の制御手段を対応させることにより、キャッシ
ュの効率を保ち、入力データまたは再生データのキャッ
シュ・メモリＣｃｈへの入出力を効率化でき、さらに複
数の記録媒体への同時アクセスによる処理の効率化また
は複数の入出力データの同時処理が可能になる。

【０１４３】図１４は、本発明に係るビデオデータ編集
装置の一実施形態の全体ブロック図である。図１５は、
図１４に示される情報・データ処理装置の詳細ブロック
構成図である。

【０１４４】図１４に示されるように、ビデオ編集装置
ＥＤＳは、編集装置５０１にソースビデオテープレコー
ダ（ＶＴＲ）５０９や、デイリーサーバ５０７などか
ら、ビデオデータが入力され、編集されるように構成さ
れている。この編集装置５０１は、情報・データ処理装
置ＳＤＰ３を制御し、編集処理を行うように構成されて
いる。編集装置５０１は、２チャンネルのＳＤＩ（Ｓｅ
ｒｉａｌＤａｔａＩｎｔｅｒｆａｃｅ）を介して情
報・データ処理装置ＳＤＰ３に、ビデオデ−タとオーデ
ィオデータを伝送し、また、情報・データ処理装置ＳＤ
Ｐ３は、それぞれ複数チャンネルのビデオデータとオー
ディオデータをＳＤＩを介して編集装置５０１に供給す
るように構成されている。

【０１４５】さらに、編集装置５０１は、ＳＤＩを介し
て、メインモニタ５０４、オンエアバッファ５０８、ソ
ースＶＴＲ５０９、並びにホストパ−ソナルコンピュ−
タである制御コンピュータ５０３に、ビデオデータとオ
ーディオデータを供給する構成とされる。また、編集装
置５０１は、増幅器５０５にオ−ディオ信号を出力し、
スピーカ５０６から放音させるように構成されている。

【０１４６】一方、制御コンピュータ５０３は、編集装
置５０１に対して、ＲＳ−４２２規格の通信プロトコル
を使用してコマンドを送り、編集装置５０１を制御す
る。さらに制御コンピュータ５０３は、情報・データ処
理装置ＳＤＰ３に対して、ＳＣＳＩインタフェースを介
しパラレルデータとして、制御コマンドやＣＧ画像デー
タ等を入力する。

【０１４７】また編集装置５０１も、情報・データ処理
装置ＳＤＰ３、デイリーサーバ５０７、ソースＶＴＲ５
０９などに、ＲＳ−４２２を介してコマンドなどを送
り、それぞれを制御する。さらに編集装置５０１は、制
御コンピュータ５０３を介して、イーサネットにより制
御され、また外部装置を制御することができるように構
成されている。

【０１４８】一方、情報・データ処理装置ＳＤＰ３は、
ＳＣＳＩを介して制御コンピュータ５０３とコマンドや
情報の授受を行うことが可能である。

【０１４９】この情報・データ処理装置ＳＤＰ３は、内
蔵する記録メディアにマルチチャンネルのビデオデータ
を記録するとともに記録された複数の前記ビデオデータ
を指定された開始番地から所定の順序で順次読み出し、
映像データをビデオストリームとして編集装置５０１へ
出力し、編集装置５０１は、情報・データ処理装置ＳＤ
Ｐ３から取り出したビデオストリームをビデオデータと
して編集する。

【０１５０】以下、図１５に基づき、情報・データ処理
装置ＳＤＰ３の構成を説明する。なお前記の各情報・デ
ータ処理装置と同一部分は同一符号を付けて説明は前記
説明を援用する。情報・データ処理装置ＳＤＰ３は、高
速リアルタイムランダムアクセスのためのハードディス
クマネージメントアルゴリズムＦＡＲＡＤを応用した装
置であり、全体はマイクロコントローラμＣ’により管
理される。

【０１５１】主記録媒体Ｄｋの構成と、複数基の第ｉＳ
ＣＳＩコントローラ７−ｉ（ｉ＝１、２、・・・）、Ｓ
ＣＳＩバス３７−ｉ（ｉ＝１、２、・・・）、データＩ
／Ｏモジュール１０−１〜１０−３、さらにその内蔵す
るＤＭＡコントローラ４−ｉ、データバッファ１３−
ｉ、コモンバス３、ＤＭＡバス５は、前記情報・データ
処理装置と同一である。

【０１５２】Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉ’は、編集装
置５０１から供給されるＳＤＩフォーマットのシリアル
入力信号を受け取り、映像データに編成してデータバッ
ファ１３−ｉに供給し、或いはデータバッファ１３−ｉ
から供給された映像データをＳＤＩフォーマットのシリ
アル出力信号にして編集装置５０１の入力ラインに供給
するように構成されている。

【０１５３】さらに１基のバッフアモジュール８’が設
けられ、このバッフアモジュール８’には、再生領域あ
るいは記録領域として使用可能なキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ’と、これを制御するキャッシュコントローラ９’
が設けられている。キャッシュ・メモリＣｃｈ’の各領
域は、その使用状況に応じて記録用の領域ＣｃｈＲまた
は再生用の領域ＣｃｈＰとして機能する。

【０１５４】コモンバス３にはマイクロコントローラμ
Ｃ’、各ＳＣＳＩコントローラ７−ｉ、バッフアモジュ
ール８’、ＤＭＡコントローラ４−ｉ、データバッファ
１３−ｉ、Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉ’、さらに制御
信号Ｉ／Ｏインタフェース１６が制御信号の授受可能に
接続されている。

【０１５５】制御信号Ｉ／Ｏインタフェース１６は、編
集装置５０１との間で制御信号５０１ａを、また制御コ
ンピュータ５０３との間で制御信号５０３ｂを授受し、
コモンバス３を経由してマイクロコントローラμＣ’へ
供給する。

【０１５６】マイクロコントローラμＣ’は、ストアー
ドプログラム方式のマイクロコンピュータやＲＩＳＣプ
ロセッサによるＣＰＵ２０、随時読み書き可能なメモリ
装置のＲＡＭ２１、およびＲＯＭ（読出専用メモリ）２
２’を備える。

【０１５７】ＲＯＭ２２’には、いずれもＣＰＵ２０に
よって読出・実行可能なプログラムとして、タスク管理
のためのタスク管理手段２２Ｂ’、キャッシュのヒット
を検査するためのヒット検査手段２２Ｃ’、さらに装置
全体の制御を司る主制御手段２２Ａ’が格納される。と
りわけ主制御手段２２Ａ’は、キャッシュ・メモリＣｃ
ｈ’の各領域を、その使用状況に応じて再生用の領域Ｃ
ｃｈＰとして設定する他、使用状況に応じて記録用の新
領域ＣｃｈＲを新規設定する機能を備える。なお各プロ
グラムの機能は前記実施形態におけると同様であり、前
記説明（図１３および図３における説明）を援用する。

【０１５８】この構成によれば、編集装置５０１から情
報・データ処理装置ＳＤＰ３へ入力されたコマンド５０
１ａに基づいて、コマンド５０１ａが記録要求であれ
ば、この映像データが主記録媒体Ｄｋへの記録データと
してデータＩ／Ｏモジュール１０−ｉのＩ／Ｏコントロ
ーラ１１−ｉ’に入力され、データバッファ１３−ｉに
暫定記憶されると、これがＤＭＡコントローラ４−ｉの
制御下でＤＭＡバス５を経由してキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ’へ送付されるが、ここでヒット検査手段２２Ｃ’
によりヒットまたはキャッシュミスが判定される。判定
結果に基づき処理がなされるが、以降の動作は前記実施
形態における説明（図１３における説明）を援用する。
とりわけ、キャッシュがヒットして（図１３のステップ
Ｓ６０）、しかも読出し中であれば（同ステップＳ６
１）、主制御手段２２Ａ’はキャッシュ・メモリＣｃ
ｈ’上に記録用の新領域ＣｃｈＲを設定・確保する（同
ステップＳ６２）。

【０１５９】一方、コマンド５０１ａが再生要求であれ
ば、このコマンド５０１ａに基づきヒット検査手段２２
Ｃ’によりヒットまたはキャッシュミスが判定される。
判定結果に基づき処理がなされるが、この動作は前記実
施形態における説明（図１３における説明）を援用す
る。そしてキャッシュ・メモリＣｃｈ’上に着目データ
が確保されると、これがＤＭＡバス５を経由してデータ
バッファ１３−ｉに送付されて暫定記憶され、さらにＩ
／Ｏコントローラ１１−ｉ’からシリアルのビデオスト
リームとして編集装置５０１へ送付される。

【０１６０】前記のように動作することにより編集装置
５０１からみた情報・データ処理装置ＳＤＰ３への書込
／読出の所要時間短縮がなされ、反応度の優れた高効率
の編集操作が可能になる。なお、他の動作の詳細は前記
各実施形態に準ずるものであるから、前記説明が援用さ
れる。

【０１６１】さらに、読出し中の記憶データに対応する
主記録媒体Ｄｋ上の位置と、新記憶データが主記録媒体
Ｄｋ上へ記録される位置が同一であれば、前記の新記憶
データが生成され且つ読出し中の記憶データに対する処
理の完了後に、この記憶データを廃棄処理し、よってキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ’上に存在している新記憶デー
タと旧記憶データのうち、旧記憶データを消滅させる構
成とすることにより、主記録媒体Ｄｋ上の所定位置に記
録された記録情報と、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上に
存在している記憶データとの一対一の対応関係を維持す
る機能が具現される。

【０１６２】さらに、主記録媒体Ｄｋを並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成し、且つ各記録媒体とキャ
ッシュ・メモリＣｃｈ’間のデータ転写におけるアクセ
ス単位を、キャッシュ・メモリＣｃｈ’への入力データ
または再生データのアクセス単位よりも小とすることに
より、キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生
データのキャッシュ・メモリＣｃｈ’への入出力を効率
化でき、さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる
処理の効率化または複数の入出力データの同時処理が可
能になる。

【０１６３】また図１５に示した情報・データ処理装置
ＳＤＰ３の構成は、前記図１１及び図１２で示された情
報・データ処理装置ＳＤＰ２と同様であるが、これ以外
にも、例えば前記図２で示された情報・データ処理装置
ＳＤＰ１と同様に構成することもできる。この構成によ
る機能と動作の説明は、したがって前記情報・データ処
理装置ＳＤＰ１の説明を援用するものとする。

【０１６４】また、前記の各実施形態ではビデオインタ
フェースにシリアルデジタルインターフェース（ＳＤ
Ｉ）を採用しているが、アナログ信号であっても差し支
えない。

【０１６５】図１６は、本発明に係るシステム・オン・
チップ型集積装置の他の実施形態のブロック構成図であ
る。なお図４で示された前記システム・オン・チップ型
集積装置と同一の部分は同一符号を付けて説明は前記説
明を援用する。

【０１６６】本実施形態に係るシステム・オン・チップ
型集積装置ＳｙｓＬ２は、同一チップ上に、コモンバス
３、ＳＣＳＩバス３７、このコモンバス３にそれぞれ接
続されたマイクロプロセッサ部２０、ＲＯＭから成るプ
ログラムメモリ部２２’、ＲＡＭ２１、キャッシュ・メ
モリＣｃｈ’、キャッシュコントローラ９’、第１〜第
３ＳＣＳＩコントローラ７−１〜７−３、チップ外と制
御信号を授受するための制御信号Ｉ／Ｏインタフェース
１６、ＳＣＳＩバス３７に接続されたＳＣＳＩ入出力端
子Ｔ１、キャッシュ・メモリＣｃｈ’に接続されたＤＭ
Ａバス端子Ｔ２、コモンバス３に接続されたコモンバス
端子Ｔ３、制御信号Ｉ／Ｏインタフェース１６に接続さ
れた端子Ｔ４を備える。

【０１６７】プログラムメモリ部２２’には、いずれも
マイクロプロセッサ部２０によって読出・実行可能なプ
ログラムとして、タスク管理のためのタスク管理手段２
２Ｂ’、キャッシュのヒットを検査するためのヒット検
査手段２２Ｃ’、さらに装置全体の制御を司る主制御手
段２２Ａ’が格納される。

【０１６８】主制御手段２２Ａ’は、キャッシュ・メモ
リＣｃｈ’の各領域を、その使用状況に応じて再生用の
領域ＣｃｈＰとして設定する他、使用状況に応じて記録
用の新領域ＣｃｈＲを新規設定する機能を備え、主記録
媒体Ｄｋ上への記録要求がなされた入力データを記憶デ
ータとしてキャッシュ・メモリＣｃｈ’上に暫定記憶さ
せ、この記憶データを主記録媒体Ｄｋ上の所定位置へ転
写して記録情報として記録させ、または再生要求に基づ
き主記録媒体Ｄｋ上の該当位置に存在する記録情報をキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ’上に転写して記憶データとし
て暫定記憶させ、さらにキャッシュ・メモリＣｃｈ’上
に暫定記憶されている前記記憶データを少なくとも次の
再生要求が発生するまで保持させ、発生した次の再生要
求が主記録媒体Ｄｋ上の同一の記録情報の再生である場
合、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上に保持された記憶デ
ータを再生データとして出力する機能を備える。

【０１６９】主制御手段２２Ａ’はさらに、記録要求お
よび入力データの発生時に、キャッシュ・メモリＣｃ
ｈ’上から記憶データが読出し中であると、この記憶デ
ータが占める領域を再生用の領域ＣｃｈＰとして設定
し、ついでキャッシュ・メモリＣｃｈ’上に新記憶領域
ＣｃｈＲを設けて、この新記憶領域に入力データを新記
憶データとして暫定記憶させ、この新記憶データを主記
録媒体Ｄｋ上の所定位置へ記録情報として転写する機能
を備える。

【０１７０】この結果、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上
の記憶データが読出し中においてキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ’にデータ入力が為されると、新記憶領域ＣｃｈＲ
が設けられ、この新記憶領域ＣｃｈＲに入力データが新
記憶データとして記憶される。これにより、読出し中の
記憶データが入力データによって書き換えられることな
く、よって読出し内容に誤りが発生せず、且つ入力デー
タの処理に遅滞が生じることのない動作が可能になる。

【０１７１】さらに、読出し中の記憶データに対応する
主記録媒体Ｄｋ上の位置と、新記憶データが主記録媒体
Ｄｋ上へ記録される位置が同一であれば、前記の新記憶
データが生成され且つ読出し中の記憶データに対する処
理の完了後に、この記憶データを廃棄処理し、よってキ
ャッシュ・メモリＣｃｈ’上に存在している新記憶デー
タと旧記憶データのうち、旧記憶データを消滅させる構
成とすることにより、主記録媒体Ｄｋ上の所定位置に記
録された記録情報と、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上に
存在している記憶データとの一対一の対応関係を維持す
る機能が具現される。

【０１７２】さらに、主記録媒体Ｄｋを並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成し、且つ各記録媒体とキャ
ッシュ・メモリＣｃｈ’間のデータ転写におけるアクセ
ス単位を、キャッシュ・メモリＣｃｈ’への入力データ
または再生データのアクセス単位よりも小とすることに
より、キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生
データのキャッシュ・メモリＣｃｈ’への入出力を効率
化でき、さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる
処理の効率化または複数の入出力データの同時処理が可
能になる。

【０１７３】このシステム・オン・チップ型集積装置Ｓ
ｙｓＬ２を、主記録媒体Ｄｋと、複数基のデータＩ／Ｏ
モジュール１０−ｎ（ｎ＝１、２、・・）が具備された
構成の情報・データ処理装置に組み込み、プログラムで
構成された前記各手段２２Ａ’〜２２Ｃ’を、システム
・オン・チップ型集積装置ＳｙｓＬ２に内蔵されたマイ
クロプロセッサ部２０により読み取り実行すると、例え
ば前記図１５に示される機能を備える情報・データ処理
装置を容易に実現でき、よって容易に製造することが可
能になる。

【０１７４】つぎに図１７および図１８は、主記録装置
Ｄｋが非同期ネットワークで接続され、記憶領域が記録
と再生で同一である場合か、或いは記憶領域が記録と再
生で異なる場合のキャッシュ・メモリＣｃｈへの書込／
読出動作の説明図である。

【０１７５】図１７は、同一素材を複数からアクセスさ
れても同じキャッシュ領域をアクセスする構成であり、
図１８は、入力用と、出力用とにキャッシュ領域を別に
確保する構成である。ここでキャッシュ・メモリＣｃｈ
への新領域設定を含む各操作は前記図１１及び図１２で
述べた操作と同様であり、よって前記説明を援用する。

【０１７６】つぎに図１９は、本発明に係るビデオ・オ
ン・デマンドサーバ装置の一実施形態のブロック構成図
である。一般的にビデオ・オン・デマンドサーバ装置
は、内蔵するランダムアクセス可能な記録メディアに映
像データを記録して、映像データで構成された複数のビ
デオファイルとする。複数の利用者の各々が、所望する
ビデオファイルの始端から終端までを指示する信号をそ
れぞれ入力すると、指示された始端から終端までのビデ
オファイルを順次記録メディアから読出してそれぞれビ
デオファイルの列からなるビデオストリームを編成し、
このようにして編成した複数のビデオストリームを各利
用者にそれぞれ送出する機能を有するものである。

【０１７７】本実施形態に係るビデオ・オン・デマンド
サーバ装置ＶＯＤＳｖは、内蔵する主記録媒体Ｄｋ上
に、送付された記録要求に基づいて入力映像データをビ
デオファイルとして記録するか又は更新記録し、また送
付された再生要求に基づき複数のビデオファイルを再生
し、再生映像として出力する情報・データ処理装置ＳＤ
Ｐ４と、ネットワークＮＷを経て受理した記録用映像Ｒ
ｓｍに基づき情報・データ処理装置ＳＤＰ４へ記録要求
と入力映像データを授けて主記録媒体Ｄｋ上の記録映像
を更新管理し、さらに複数の視聴者から夫々到着する、
再生映像データの再生開始位置および再生開始時間の指
定を含む各要求信号ｃｍｄ（ｉ）（ｉ＝１、２、‥‥）
に基づき、情報・データ処理装置ＳＤＰ４に各再生要求
を送付し、これにより出力される各再生映像データを受
理し、これに基づき編成した各ビデオストリームデータ
Ｖｓｍ（ｉ）（ｉ＝１、２、‥‥）を各視聴者へ配信す
る記録・配信管理装置ＰＲＶを備える。

【０１７８】情報・データ処理装置ＳＤＰ４は、高速リ
アルタイムランダムアクセスのためのハードディスクマ
ネージメントアルゴリズムＦＡＲＡＤを応用した装置で
あり、記録メディアとして複数のディスク媒体から構成
される主記録媒体Ｄｋと、１基のキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ’およびキャッシュコントローラ９’を備える１基
のキャッシュ・モジュール８’と、複数のディスク媒体
とキャッシュ・メモリＣｃｈ’間のデータ転送に関わる
複数基の第ｉＳＣＳＩコントローラ７−ｉ（ｉ＝１、
２、・・・）およびＳＣＳＩバス３７と、データ入出力
に関わるデータＩ／Ｏモジュール１０−ｉ（ｉ＝１〜
３）及びその内蔵するＤＭＡコントローラ４−ｉ、デー
タバッファ１３−ｉ、Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉと、
キャッシュ・メモリＣｃｈ’とデータＩ／Ｏモジュール
１０−ｉ間のデータ転送に関わるＤＭＡバス５と、コモ
ンバス３と、全体を制御するマイクロコントローラμＣ
２００を備える。

【０１７９】コモンバス３にはマイクロコントローラμ
Ｃ２００、各ＳＣＳＩコントローラ７−ｉ、バッフアモ
ジュール８’、ＤＭＡコントローラ４−ｉ、データバッ
ファ１３−ｉ、Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉ、さらに記
録・配信管理装置ＰＲＶが、主として制御信号の授受可
能に接続されている。

【０１８０】キャッシュ・メモリＣｃｈ’は、再生領域
あるいは記録領域として使用可能であり、データアクセ
ス速度が主記録媒体Ｄｋの各ディスク媒体のデータアク
セス速度より高速に構成され、主記録媒体Ｄｋへの入力
要求に基づき入力映像データを記憶データとして暫定記
憶し、また再生要求に基づき主記録媒体Ｄｋ上の該当す
る位置から転写した映像データを記憶データとして暫定
記憶する。このキャッシュ・メモリＣｃｈ’の各領域
は、その使用状況に応じて記録用の領域ＣｃｈＲまたは
再生用の領域ＣｃｈＰとして機能する。

【０１８１】Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉは、記録・配
信管理装置ＰＲＶから供給される記録要求と入力映像デ
ータ（例えばＳＤＩフォーマットのシリアル信号）を受
け取り、記録要求をコモンバス３を経てマイクロコント
ローラμＣ２００へ送付し、入力映像データをデータバ
ッファ１３−ｉに供給する。或いはデータバッファ１３
−ｉから供給された再生映像データをＳＤＩフォーマッ
トのシリアル出力信号にして記録・配信管理装置ＰＲＶ
に供給するように構成されている。

【０１８２】マイクロコントローラμＣ２００は、スト
アードプログラム方式のマイクロコンピュータやＲＩＳ
ＣプロセッサによるＣＰＵ２０、随時読み書き可能なメ
モリ装置のＲＡＭ２１、およびＲＯＭ（読出専用メモ
リ）２２２を備える。ＲＡＭ２１にはタスク・コントロ
ール・テーブル（ＴｃＴ）２１Ａ、キャッシュ・コンテ
ンツ・テーブル（ＣｃＴ）２１Ｂが暫定形成される。

【０１８３】ＲＯＭ２２２には、いずれもＣＰＵ２０に
よって読出・実行可能なプログラムとして、タスク管理
のためのタスク管理手段２２２Ｂ、キャッシュのヒット
を検査するためのヒット検査手段２２２Ｃ、さらに装置
全体の制御を司る主制御手段２２２Ａが格納される。

【０１８４】主制御手段２２２Ａは、記録要求がなされ
た入力映像データをキャッシュ・メモリＣｃｈ’上へ記
憶データとして暫定記憶させ、さらにこの記憶データを
主記録媒体Ｄｋ上の所定位置へ転写させ、または前記の
再生要求に基づき主記録媒体Ｄｋ上の該当する位置から
映像データをキャッシュ・メモリＣｃｈ’上へ記憶デー
タとして転写させ、さらにこの記憶データを再生映像デ
ータとして記録・配信管理装置ＰＲＶへ出力させるよう
制御する。

【０１８５】さらにキャッシュ・メモリＣｃｈ’上に暫
定記憶されている記憶データを少なくとも所定時間保持
させ、この所定時間内に記憶データに該当する映像デー
タの再生要求が記録・配信管理装置ＰＲＶから発生する
と、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上に保持された記憶デ
ータを再生映像データとして記録・配信管理装置ＰＲＶ
へ出力させるよう制御する。

【０１８６】さらに主制御手段２２２Ａは、記録要求お
よび入力映像データの発生時に、キャッシュ・メモリＣ
ｃｈ’上から記憶データが読出し中であると、キャッシ
ュ・メモリＣｃｈ’上に新記憶領域ＣｃｈＲを設けて、
この新記憶領域ＣｃｈＲに入力映像データを新記憶デー
タとして暫定記憶させ、さらにこの新記憶データを主記
録媒体Ｄｋ上の所定位置へ記録情報として転写する。こ
のように主制御手段２２２Ａには、キャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ’の各領域を、その使用状況に応じて再生用の領
域ＣｃｈＰとして設定する他、使用状況に応じて新記憶
領域ＣｃｈＲを新規設定する機能が備えられている。

【０１８７】前記の構成によれば、キャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ’上の記憶データが読出し中においてキャッシュ
・メモリＣｃｈ’にデータ入力が為されると、新記憶領
域ＣｃｈＲが設けられ、この新記憶領域ＣｃｈＲに入力
データが新記憶データとして記憶される。これにより、
読出し中の記憶データが入力データによって書き換えら
れることなく、正しい読出しが続行され、しかも他方に
おいて入力データが遅滞なく処理される機能を具備した
ビデオ・オン・デマンドサーバ装置が実現される。

【０１８８】このように本実施形態に係るビデオ・オン
・デマンドサーバ装置ＶＯＤＳｖによれば、サーバ側か
ら複数のビデオストリームＶｓｍ（ｉ）（ｉ＝１、２、
‥‥）の送出が複数のサブスクライバ（課金される視聴
者）へ為されると同時に、各サブスクライバからサーバ
側へ送られる各ビデオストリームの制御コマンドｃｍｄ
（ｉ）（ｉ＝１、２、‥‥）、例えばビデオストリーム
の選択、再生開始、再生途中での巻き戻しや一時停止等
の動作の要求信号を受け付け、その対応処理を実行す
る。

【０１８９】また、読出し中の記憶データに対応する主
記録媒体Ｄｋ上の位置と、新記憶データが主記録媒体Ｄ
ｋ上へ記録される位置が同一であれば、前記の新記憶デ
ータが生成され且つ読出し中の記憶データに対する処理
の完了後に、この記憶データを廃棄処理し、よってキャ
ッシュ・メモリＣｃｈ’上に存在している新記憶データ
と旧記憶データのうち、旧記憶データを消滅させる構成
とすることによって、主記録媒体Ｄｋ上の所定位置に記
録された記録情報と、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上に
存在している記憶データとの一対一の対応関係を維持す
る機能が具現される。

【０１９０】さらに、主記録媒体Ｄｋを並列アクセス可
能な複数の記録媒体から構成し、且つ各記録媒体とキャ
ッシュ・メモリＣｃｈ’間のデータ転写におけるアクセ
ス単位を、キャッシュ・メモリＣｃｈ’への入力データ
または再生データのアクセス単位よりも小とすることに
より、キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生
データのキャッシュ・メモリＣｃｈ’への入出力を効率
化でき、さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる
処理の効率化または複数の入出力データの同時処理が可
能になる。

【０１９１】なお図１９に示した情報・データ処理装置
ＳＤＰ４の構成以外にも、例えば前記図２で示された情
報・データ処理装置ＳＤＰ１と同様に構成することもで
きる。この構成による機能と動作の説明は、したがって
前記情報・データ処理装置ＳＤＰ１の説明を援用するも
のとする。

【０１９２】つぎに、本発明に係るネットワーク・ゲー
ム・サーバ装置の一実施形態を説明するが、ここで、従
来のゲーム機によるゲームシステムを以下に簡単に総括
する。ゲーム画面が動画を主体とするビデオ映像が多く
なるにしたがい、大記憶容量で且つアクセス時間上テー
プ媒体よりも有利なＲＯＭカセット媒体やＣＤＲＯＭな
どのディスク媒体を、個別に各ゲーム機やパソコンに装
填する構成が普及した。これはパッケージ系と説明さ
れ、従来のゲームシステムの基本構成であった。また２
基のゲーム機を電話回線で接続してデータ授受を行う回
線ゲーム機も実用化されている。

【０１９３】これに対して最近、ネットワーク系として
説明されるゲームシステムが導入されつつある。これ
は、多数の画像と映像をビデオファイルとして蓄積する
とともに多数のゲームプレイヤ（クライアント）と交信
し、クライアントからの要求に応じて当該クライアント
のみを対象とするゲームストーリを編成し、蓄積ビデオ
ファイルを読み出してクライアントへ送信し、さらにク
ライアントから入力された画像データまたは映像データ
に基づいて蓄積ビデオファイルを追記・更新する機能を
備えるサーバ装置と、このサーバ装置に双方向のネット
ワーク回線を経由して接続される複数のクライアントか
ら構成される、クライアント／サーバシステムである。
ここで使用される双方向のネットワーク回線は、前記の
ＶＯＤシステムでも適用されるような、クライアントか
らサーバに向かう（アップロード）伝送容量が小であ
り、サーバからクライアントへのダウンロード伝送容量
が大である非対称系の回線となる。

【０１９４】本実施形態に係るネットワーク・ゲーム・
サーバ装置ＮＷＧＳｖは、このようなサーバ装置として
適用されるものであり、複数のゲームプレイヤをサブス
クライバ（クライアント）として、同一のゲーム素材ま
たは夫々に異なるゲーム素材に基づき構成される、ビデ
オ（音声を含む）データの列から成る複数のゲーム・ス
トリームを、サーバ側から複数のゲームプレイヤへ送出
するとともに、各ゲームプレイヤからサーバ側へ送られ
る各ゲームの制御コマンドや、ゲームプレイヤから発信
された画像データを受け付けて対応処理する機能を備え
るものである。これによると、各ゲームのストリーム
は、ゲームプレイヤによって為されるコントロールに応
じてゲームの進行が変化すると、その都度更新される。

【０１９５】本実施形態に係るネットワーク・ゲーム・
サーバ装置ＮＷＧＳｖは、内蔵する主記録媒体Ｄｋ上に
少なくとも記録情報を記録し、または送付された再生要
求に基づき記録情報を読出して再生データとして出力す
る情報・データ処理装置ＳＤＰ５と、ネットワークＮＷ
を経て複数のゲームプレイヤから夫々到着する各要求信
号ｃｍｄ（ｉ）（ｉ＝１、２、‥‥）に基づき各ゲーム
プレイヤ毎にゲームの進行を制御するゲーム管理手段Ｇ
ｃｔを有し、ゲーム管理手段Ｇｃｔによる管理結果に基
づき各ゲームプレイヤ毎に記録要求または再生要求の少
なくとも何れかを編成し、各記録要求を所与の記録情報
とともに情報・データ処理装置ＳＤＰ５に送付し、また
は各再生要求を情報・データ処理装置ＳＤＰ５に送付し
て読出された再生データを受理すると、これに基づき編
成した各ゲームストリームデータＧｓｍ（ｉ）（ｉ＝
１、２、‥‥）を各ゲームプレイヤへ夫々配信する配信
管理装置ＤＶを備える。

【０１９６】情報・データ処理装置ＳＤＰ５は、高速リ
アルタイムランダムアクセスのためのハードディスクマ
ネージメントアルゴリズムＦＡＲＡＤを応用した装置で
あり、記録メディアとして複数のディスク媒体から構成
される主記録媒体Ｄｋと、１基のキャッシュ・メモリＣ
ｃｈ’およびキャッシュコントローラ９’を備える１基
のキャッシュ・モジュール８’と、複数のディスク媒体
とキャッシュ・メモリＣｃｈ’間のデータ転送に関わる
複数基の第ｉＳＣＳＩコントローラ７−ｉ（ｉ＝１、
２、・・・）およびＳＣＳＩバス３７と、データ入出力
に関わるデータＩ／Ｏモジュール１０−ｉ（ｉ＝１〜
３）及びその内蔵するＤＭＡコントローラ４−ｉ、デー
タバッファ１３−ｉ、Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉと、
キャッシュ・メモリＣｃｈ’とデータＩ／Ｏモジュール
１０−ｉ間のデータ転送に関わるＤＭＡバス５と、コモ
ンバス３と、全体を制御するマイクロコントローラμＣ
２２０を備える。

【０１９７】コモンバス３にはマイクロコントローラμ
Ｃ２２０、各ＳＣＳＩコントローラ７−ｉ、バッフアモ
ジュール８’、ＤＭＡコントローラ４−ｉ、データバッ
ファ１３−ｉ、Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉ、さらに配
信管理装置ＤＶが、主として制御信号の授受可能に接続
されている。

【０１９８】キャッシュ・メモリＣｃｈ’は、再生領域
あるいは記録領域として使用可能であり、データアクセ
ス速度が主記録媒体Ｄｋの各ディスク媒体のデータアク
セス速度より高速に構成され、主記録媒体Ｄｋへの入力
要求に基づき記録データを記憶データとして暫定記憶
し、また再生要求に基づき主記録媒体Ｄｋ上の該当する
位置から転写した再生データを記憶データとして暫定記
憶する。このキャッシュ・メモリＣｃｈ’の各領域は、
その使用状況に応じて記録用の領域ＣｃｈＲまたは再生
用の領域ＣｃｈＰとして機能する。

【０１９９】Ｉ／Ｏコントローラ１１−ｉは、配信管理
装置ＤＶから供給される記録要求と記録データを受け取
り、記録要求をコモンバス３を経てマイクロコントロー
ラμＣ２００へ送付し、記録データをデータバッファ１
３−ｉに供給する。或いはデータバッファ１３−ｉから
供給された再生データを配信管理装置ＤＶに供給するよ
うに構成されている。

【０２００】マイクロコントローラμＣ２２０は、スト
アードプログラム方式のマイクロコンピュータやＲＩＳ
ＣプロセッサによるＣＰＵ２０、随時読み書き可能なメ
モリ装置のＲＡＭ２１、およびＲＯＭ（読出専用メモ
リ）２２３を備える。ＲＡＭ２１にはタスク・コントロ
ール・テーブル（ＴｃＴ）２１Ａ、キャッシュ・コンテ
ンツ・テーブル（ＣｃＴ）２１Ｂが暫定形成される。

【０２０１】ＲＯＭ２２３には、いずれもＣＰＵ２０に
よって読出・実行可能なプログラムとして、タスク管理
のためのタスク管理手段２２３Ｂ、キャッシュのヒット
を検査するためのヒット検査手段２２３Ｃ、さらに装置
全体の制御を司る主制御手段２２３Ａが格納される。

【０２０２】主制御手段２２３Ａは、記録要求がなされ
た記録データをキャッシュ・メモリＣｃｈ’上へ記憶デ
ータとして暫定記憶させ、さらにこの記憶データを主記
録媒体Ｄｋ上の所定位置へ転写させ、または前記の再生
要求に基づき主記録媒体Ｄｋ上の該当する位置から再生
データをキャッシュ・メモリＣｃｈ’上へ記憶データと
して転写させ、さらにこの記憶データを配信管理装置Ｄ
Ｖへ出力させるよう制御する。

【０２０３】さらにキャッシュ・メモリＣｃｈ’上に暫
定記憶されている記憶データを少なくとも所定時間保持
させ、この所定時間内に記憶データに該当するデータの
再生要求が配信管理装置ＤＶから発生すると、キャッシ
ュ・メモリＣｃｈ’上に保持された記憶データを再生デ
ータとして配信管理装置ＤＶへ出力させるよう制御す
る。

【０２０４】さらに主制御手段２２３Ａは、記録要求お
よび記録データの発生時に、キャッシュ・メモリＣｃ
ｈ’上から記憶データが読出し中であると、キャッシュ
・メモリＣｃｈ’上に新記憶領域ＣｃｈＲを設けて、こ
の新記憶領域ＣｃｈＲに記録データを新記憶データとし
て暫定記憶させ、さらにこの新記憶データを主記録媒体
Ｄｋ上の所定位置へ記録情報として転写する。このよう
に主制御手段２２３Ａには、キャッシュ・メモリＣｃ
ｈ’の各領域を、その使用状況に応じて再生用の領域Ｃ
ｃｈＰとして設定する他、使用状況に応じて新記憶領域
ＣｃｈＲを新規設定する機能が備えられている。

【０２０５】前記の構成によれば、キャッシュ・メモリ
Ｃｃｈ’上の記憶データが読出し中においてキャッシュ
・メモリＣｃｈ’にデータ入力が為されると、新記憶領
域ＣｃｈＲが設けられ、この新記憶領域ＣｃｈＲに入力
データが新記憶データとして記憶される。これにより、
読出し中の記憶データが入力データによって書き換えら
れることなく、正しい読出しが続行され、しかも他方に
おいて入力データが遅滞なく処理される機能を具備した
ネットワーク・ゲーム・サーバ装置ＮＷＧＳｖが実現さ
れる。

【０２０６】このように本実施形態に係るネットワーク
・ゲーム・サーバ装置ＮＷＧＳｖによれば、サーバ側か
ら複数のゲームストリームＧｓｍ（ｉ）（ｉ＝１、２、
‥‥）の送出が複数のゲームプレイヤへ為されると同時
に、各ゲームプレイヤからサーバ側へ送られるコマンド
ｃｍｄ（ｉ）（ｉ＝１、２、‥‥）、例えばゲームスト
リームの選択、ゲーム対戦相手（これは複数の対戦相手
の場合も含まれる）の指定、ゲーム開始、ゲーム途中で
の一時停止等の動作の要求信号を受け付け、その対応処
理を実行する。

【０２０７】また、読出し中の記憶データに対応する主
記録媒体Ｄｋ上の位置と、新記憶データが主記録媒体Ｄ
ｋ上へ記録される位置が同一であれば、前記の新記憶デ
ータが生成され且つ読出し中の記憶データに対する処理
の完了後に、この記憶データを廃棄処理し、よってキャ
ッシュ・メモリＣｃｈ’上に存在している新記憶データ
と旧記憶データのうち、旧記憶データを消滅させる構成
とすることにより、主記録媒体Ｄｋ上の所定位置に記録
された記録情報と、キャッシュ・メモリＣｃｈ’上に存
在している記憶データとの一対一の対応関係を維持する
機能が具現される。

【０２０８】また、主記録媒体Ｄｋを並列アクセス可能
な複数の記録媒体から構成し、且つ各記録媒体とキャッ
シュ・メモリＣｃｈ’間のデータ転写におけるアクセス
単位を、キャッシュ・メモリＣｃｈ’への入力データま
たは再生データのアクセス単位よりも小とすることによ
り、キャッシュの効率を保ち、入力データまたは再生デ
ータのキャッシュ・メモリＣｃｈ’への入出力を効率化
でき、さらに複数の記録媒体への同時アクセスによる処
理の効率化または複数の入出力データの同時処理が可能
になる。

【０２０９】なお図２０に示した情報・データ処理装置
ＳＤＰ５の構成以外にも、例えば前記図２で示された情
報・データ処理装置ＳＤＰ１と同様に構成することもで
きる。この構成による機能と動作の説明は、したがって
前記情報・データ処理装置ＳＤＰ１の説明を援用するも
のとする。

【０２１０】

【発明の効果】以上に詳説したように、本発明に係るキ
ャッシュ機能を備える情報・データ処理装置及び情報・
データ処理方法によれば、バッファ手段によって入力デ
ータと主記録媒体上への書込みのタイミング整合や、主
記録媒体上からの読出しと再生データ出力とのタイミン
グ整合を調整するバッファ機能を実現すると同時に、再
生時に着目データを主記録媒体上から再度読出しするこ
となく送出可能なキャッシュ機能を実現でき、よって再
生に要する処理時間を短縮して高効率の情報・データ処
理装置及び情報・データ処理方法を提供することが可能
となる。

【０２１１】また本発明に係るコンピュータ読み取り可
能な記録媒体及びシステム・オン・チップ型集積装置に
よれば、バッファ手段を、入力データと主記録媒体上へ
の書込みのタイミング整合や、主記録媒体上からの読出
しと再生データ出力とのタイミング整合を調整するバッ
ファとして使用可能にするのみならず、再生時に着目デ
ータを主記録媒体上から再度読出しすることなく送出可
能なキャッシュとしても使用可能にする。この結果、本
発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びシ
ステム・オン・チップ型集積装置を組み込むことによ
り、処理時間を短縮して且つ高効率の各種装置または各
種システムを具現化することができる。

【０２１２】また本発明に係るビデオデータ編集装置及
びビデオ・オン・デマンドサーバ装置及びネットワーク
・ゲーム・サーバ装置は、それぞれ構成要部として上記
のキャッシュ機能を備える情報・データ処理装置を具備
するものであるから、バッファ機能とキャッシュ機能を
同時に実現するバッファ手段により、主記録媒体上から
再度アクセスすることなく直接バッファ手段上のキャッ
シュ・データを送出することができ、処理時間を短縮し
て高効率の、応答性に優れたビデオデータ編集装置、ビ
デオ・オン・デマンドサーバ装置、ネットワーク・ゲー
ム・サーバ装置を実現することができる。

【０２１３】さらに、本発明に係るキャッシュ機能を備
える情報・データ処理装置及び情報・データ処理方法に
よれば、バッファ手段によって入力データと主記録媒体
上への書込みのタイミング整合や、主記録媒体上からの
読出しと再生データ出力とのタイミング整合を調整する
バッファ機能を実現すると同時に、再生時に着目データ
を主記録媒体上から再度読出しすることなく送出可能な
キャッシュ機能を実現し、さらに、バッファ手段上の記
憶データの読出し中にバッファ手段にデータ入力がある
と、新記憶領域を設け、この新記憶領域に入力データを
新記憶データとして記憶するものであるから、処理時間
を短縮して高効率にできる上、読出し中の記憶データが
入力データによって書き換えられることがない、正しい
読出しを続行でき、しかも他方において入力データを遅
滞なく処理可能な、情報・データ処理装置及び情報・デ
ータ処理方法を提供できる。

【０２１４】さらに、本発明に係るコンピュータ読み取
り可能な記録媒体及びシステム・オン・チップ型集積装
置によれば、バッファ手段を、入力データと主記録媒体
上への書込みのタイミング整合や、主記録媒体上からの
読出しと再生データ出力とのタイミング整合を調整する
バッファとして使用可能にするのみならず、再生時に着
目データを主記録媒体上から再度読出しすることなく送
出可能なキャッシュとしても使用可能にし、さらに、バ
ッファ手段上の記憶データの読出し中にバッファ手段に
データ入力があると、新記憶領域を設け、この新記憶領
域に入力データを新記憶データとして記憶する。この結
果、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体
及びシステム・オン・チップ型集積装置を組み込むこと
により、処理時間を短縮して高効率にできる上、読出し
中の記憶データが入力データによって書き換えられるこ
とがなく、正しい読出しを続行でき、しかも他方におい
て入力データを遅滞なく処理可能な、各種装置または各
種システムを具現化することができる。

【０２１５】さらに、本発明に係るビデオデータ編集装
置及びビデオ・オン・デマンドサーバ装置及びネットワ
ーク・ゲーム・サーバ装置は、それぞれ構成要部として
上記のキャッシュ機能を備える情報・データ処理装置を
具備するものであるから、バッファ機能とキャッシュ機
能を同時に実現するバッファ手段により、主記録媒体上
から再度アクセスすることなく直接バッファ手段上のキ
ャッシュ・データを送出することができる。さらに、バ
ッファ手段上の記憶データの読出し中にバッファ手段に
データ入力があると、新記憶領域を設け、この新記憶領
域に入力データを新記憶データとして記憶するから、処
理時間を短縮して高効率で応答性に優れ、しかも読出し
中の記憶データが入力データによって書き換えられるこ
とがなく、正しい読出しを続行でき、しかも入力データ
を遅滞なく処理可能な、ビデオデータ編集装置、ビデオ
・オン・デマンドサーバ装置、ネットワーク・ゲーム・
サーバ装置を実現することができる。

【０２１６】また、上記のキャッシュ機能を備える情報
・データ処理装置、情報・データ処理方法、コンピュー
タ読み取り可能な記録媒体、システム・オン・チップ型
集積装置ビデオデータ編集装置、ビデオ・オン・デマン
ドサーバ装置、ネットワーク・ゲーム・サーバ装置にお
いて、読出し中の記憶データに対応する主記録媒体上の
位置と、新記憶データが主記録媒体上へ記録される位置
が同一であれば、前記の新記憶データが生成され且つ読
出し中の記憶データに対する処理の完了後に、この記憶
データを廃棄処理し、よってバッファ手段上に存在して
いる新記憶データと旧記憶データのうち、旧記憶データ
を消滅させる構成とすることにより、主記録媒体上の所
定位置に記録された記録情報と、バッファ手段上に存在
している記憶データとの一対一の対応関係を維持するこ
とができる。

【０２１７】さらに、上記のキャッシュ機能を備える情
報・データ処理装置、情報・データ処理方法、コンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体、システム・オン・チップ
型集積装置ビデオデータ編集装置、ビデオ・オン・デマ
ンドサーバ装置、ネットワーク・ゲーム・サーバ装置に
おいて、主記録媒体を並列アクセス可能な複数の記録媒
体から構成し、且つ各記録媒体とバッファ手段間のデー
タ転写におけるアクセス単位を、バッファ手段への入力
データまたは再生データのアクセス単位よりも小とする
ことにより、キャッシュの効率を保ち、且つリード／ラ
イト要求の混在時のデータ混合発生を排除しつつ、しか
も入力データまたは再生データのバッファ手段への入出
力を効率化でき、さらに複数の記録媒体への同時アクセ
スによる処理の効率化または複数の入出力データの同時
処理が可能になる。

【０２１８】しかもこの場合、複数の記録媒体とバッフ
ァ手段とのデータ授受においてタイミングのずれが生じ
ても、前記の新記憶領域の作成によってバッファ手段上
でデータ混合が発生せず、よって正しい読出しを続行で
き、しかも入力データの遅滞のない処理が可能になると
いう顕著な効果を奏する。

【０２１９】以上のように、本発明はキャッシュ機能を
備えて再生に要する処理時間を短縮して高効率を実現
し、また読出し処理中のデータへの入力データ混入がな
い高信頼度の記録・再生を可能とする技術を提供するも
のであり、その利用分野は上記のようにマルチメディア
サーバ装置、ＶＯＤシステム、業務用ＡＶディスクレコ
ーダ装置など、扱う単位データサイズが大であるオーデ
イオやビデオなどのデータを大量に扱うシステムのみな
らず、非同期ネットワークを使用したＶＯＤシステムや
ネットワーク・ゲームシステムに適用して顕著な効果を
実現するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るキャッシュ機能を備える情報・デ
ータ処理装置の一実施形態の要部ブロック構成図であ
る。

【図２】図１に示されるキャッシュ機能を備える情報・
データ処理装置の詳細ブロック構成図である。

【図３】図１に示されるキャッシュ機能を備える情報・
データ処理装置の動作フローチャートである。

【図４】本発明に係るシステム・オン・チップ型集積装
置の一実施形態のブロック構成図である。

【図５】キャッシュ管理単位と主記録アクセス単位が異
なる構成の説明図である。

【図６】キャッシュ管理単位と主記録アクセス単位が異
なる構成によるデータ入出力の説明図である。

【図７】キャッシュ管理単位と主記録アクセス単位が異
なる構成により実行されるデータ入出力動作の説明図で
ある。

【図８】図７に続くデータ入出力動作の説明図である。

【図９】図８に続くデータ入出力動作の説明図である。

【図１０】図９に続くデータ入出力動作の説明図であ
る。

【図１１】本発明の他の実施形態に係る情報・データ処
理装置につき、記憶領域が記録と再生で同一である場合
のキャッシュ・メモリへの書込／読出動作の説明図であ
る。

【図１２】本発明の他の実施形態に係る情報・データ処
理装置につき、記憶領域が記録と再生で異なる場合のキ
ャッシュ・メモリへの書込／読出動作の説明図である。

【図１３】図１１及び図１２の書込／読出動作フローチ
ャートである。

【図１４】本発明に係るビデオデータ編集装置の一実施
形態の全体ブロック図である。

【図１５】図１４に示される情報・データ処理装置の詳
細ブロック構成図である。

【図１６】本発明に係るシステム・オン・チップ型集積
装置の他の実施形態のブロック構成図である。

【図１７】主記録装置がネットワーク網で接続され、記
憶領域が記録と再生で同一である構成のキャッシュ・メ
モリへの書込／読出動作の説明図である。

【図１８】主記録装置がネットワーク網で接続され、記
憶領域が記録と再生で異なる構成のキャッシュ・メモリ
への書込／読出動作の説明図である。

【図１９】本発明に係るビデオ・オン・デマンドサーバ
装置の一実施形態のブロック構成図である。

【図２０】本発明に係るネットワーク・ゲーム・サーバ
装置の一実施形態のブロック構成図である。

【図２１】従来のバッファ・メモリを備えた情報・デー
タ処理装置の要部ブロック構成図である。

【符号の説明】

ＳＤＰ１……キャッシュ機能を備える情報データ処理装
置、ａｒａ１……記憶領域、ａｄｒ１〜ａｄｒ２……主
記録装置上の着目記録アドレス、Ａｉо１〜Ａｉо４…
…入出力装置、Ｃｃｈ……キャッシュ・メモリ、μＣ…
…制御装置、Ｄｋ……主記録媒体、ｃｍｄ１〜ｃｎｄ４
……コマンド、ｄｉ１……入出力装置Ａｉо１から入力
された記録データ、ｄо３……入出力装置Ａｉо３へ出
力される再生データ、３……コモンバス、４−１……Ｄ
ＭＡコントローラ、５……ＤＭＡバス、６−１〜６−４
……ハード磁気ディスク媒体、６−Ｎ……光ディスク媒
体、６−Ｍ……半導体メモリ媒体、７−１〜７−３……
第１〜第３ＳＣＳＩコントローラ、８……キャッシュ・
モジュール、９……キャッシュコントローラ、１０−１
〜１０−３……データＩ／Ｏモジュール、１１−１……
Ｉ／Ｏコントローラ、１３−１……データバッファ、２
０……メインプロセッサ、２１……ＲＡＭ、２１Ａ……
タスク・コントロールテーブル、２１Ｂ……キャッシュ
メモリ・コンテンツテーブル、２１Ｃ……ワーキングエ
リア、２２……ＲＯＭ、２２Ａ……主制御手段、２２Ｂ
……タスク管理手段、２２Ｃ……ヒット検査手段、３７
−１……ＳＣＳＩバス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】キャッシュ機能を備える情報・データ処理装置及び情報・データ処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びシステム・オン・チップ型集積装置及びビデオデータ編集装置及びビデオ・オン・デマンドサーバ装置及びネットワーク・ゲーム・サーバ装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】主記録媒体への記録要求がなされた入力
データをバッファ手段に記憶データとして暫定記憶のの
ち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写記
録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する記録情報を転写して前記バッファ手段へ記憶デ
ータとして暫定記憶ののち前記バッファ手段から再生デ
ータとして出力する構成の情報データ処理装置であっ
て、前記バッファ手段のデータアクセス速度を前記主記録媒
体のデータアクセス速度より高速に構成し、前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶デー
タを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持させ、
発生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録
情報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持され
た前記記憶データを再生データとして出力する制御手段
を備えたことを特徴とするキャッシュ機能を備える情報
・データ処理装置。
【請求項２】主記録媒体への記録要求がなされた入力
データをバッファ手段に記憶データとして暫定記憶のの
ち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写記
録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する前記記録情報を転写して前記バッファ手段へ記
憶データとして暫定記憶ののち前記バッファ手段から再
生データとして出力する構成の情報データ処理装置であ
って、前記バッファ手段のデータアクセス速度を前記主記録媒
体のデータアクセス速度より高速に構成し、前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶デー
タを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持させ、
発生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録
情報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持され
た前記記憶データを再生データとして出力し、さらに前記記録要求および前記入力データの発生時に、
前記バッファ手段上から記憶データが読出し中である
と、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて前記新記
憶領域に前記入力データを新記憶データとして暫定記憶
させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の所定位置
へ記録情報として転写する制御手段を備えたことを特徴
とするキャッシュ機能を備える情報・データ処理装置。
【請求項３】前記読出し中の記憶データに対応する前
記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主記
録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記制御手
段は、前記新記憶データが生成され、且つ前記読出し中
の記憶データに対する処理の完了後に、前記記憶データ
を廃棄処理することを特徴とする請求項２記載のキャッ
シュ機能を備える情報・データ処理装置。
【請求項４】前記主記録媒体が並列アクセス可能な複
数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前記
バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位が、
前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再生デ
ータのアクセス単位よりも小であることを特徴とする請
求項１または２記載のキャッシュ機能を備える情報・デ
ータ処理装置。
【請求項５】前記主記録媒体が並列アクセス可能な複
数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前記
バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位が、
前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再生デ
ータのアクセス単位よりも小であることを特徴とする請
求項３記載のキャッシュ機能を備える情報・データ処理
装置。
【請求項６】主記録媒体への記録要求がなされた入力
データを、前記主記録媒体のデータアクセス速度より高
速のバッファ手段上に記憶データとして暫定記憶のの
ち、前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写
記録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する記録情報を転写して前記バッファ手段上へ記憶
データとして暫定記憶ののち、前記バッファ手段上から
再生データとして出力する構成の情報データ処理装置に
適用される情報データ処理方法であって、前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶デー
タを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持し、発
生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情
報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持された
前記記憶データを再生データとして出力することを特徴
とする情報・データ処理方法。
【請求項７】主記録媒体への記録要求がなされた入力
データを、前記主記録媒体のデータアクセス速度より高
速のバッファ手段上に記憶データとして暫定記憶のの
ち、前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写
記録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する記録情報を転写して前記バッファ手段上へ記憶
データとして暫定記憶ののち、前記バッファ手段上から
再生データとして出力する構成の情報データ処理装置に
適用される情報データ処理方法であって、前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶デー
タを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持し、発
生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情
報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持された
前記記憶データを再生データとして出力し、さらに前記記録要求および前記入力データの発生時に、
前記バッファ手段上から記憶データが読出し中である
と、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて前記新記
憶領域に前記入力データを新記憶データとして暫定記憶
させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の所定位置
へ記録情報として転写することを特徴とする情報・デー
タ処理方法。
【請求項８】前記読出し中の記憶データに対応する前
記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主記
録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記新記憶
データが生成され、且つ前記読出し中の記憶データに対
する処理の完了後に、前記記憶データを廃棄処理するこ
とを特徴とする請求項７記載の情報・データ処理方法。
【請求項９】前記主記録媒体が並列アクセス可能な複
数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前記
バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位が、
前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再生デ
ータのアクセス単位よりも小であることを特徴とする請
求項６または７記載の情報・データ処理方法。
【請求項１０】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前
記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小であることを特徴とす
る請求項８記載の情報・データ処理方法。
【請求項１１】主記録媒体への記録要求がなされた入
力データをバッファ手段上に記憶データとして暫定記憶
ののち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転
写記録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当位置に
存在する記録情報を転写して前記バッファ手段上へ記憶
データとして暫定記憶ののち前記バッファ手段から再生
データとして出力し、且つ所定のプログラムを読取り実行可能なコンピュータ
を備えて構成された情報データ処理装置に適用される記
録媒体であって、前記コンピュータを、前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶デー
タを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持し、発
生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情
報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持された
前記記憶データを再生データとして出力する制御手段と
して機能させるための、プログラムを記録したことを特
徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項１２】主記録媒体への記録要求がなされた入
力データをバッファ手段上に記憶データとして暫定記憶
ののち前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転
写記録し、または再生要求に基づき前記主記録媒体上の所定位置か
ら前記記録情報を転写して前記バッファ手段上へ記憶デ
ータとして暫定記憶ののち前記バッファ手段上から再生
データとして出力し、且つ所定のプログラムを読取り実行可能なコンピュータ
を備えて構成された情報データ処理装置に適用される記
録媒体であって、前記コンピュータを、前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記憶デー
タを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持し、発
生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一の記録情
報の再生である場合、前記バッファ手段上に保持された
前記記憶データを再生データとして出力し、さらに前記
記録要求および前記入力データの発生時に、前記バッフ
ァ手段上から記憶データが読出し中であると、前記バッ
ファ手段上に新記憶領域を設けて前記新記憶領域に前記
入力データを新記憶データとして暫定記憶させ、前記新
記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報と
して転写する制御手段として機能させるための、プログ
ラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り
可能な記録媒体。
【請求項１３】前記読出し中の記憶データに対応する
前記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主
記録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記制御
手段はさらに、前記新記憶データが生成され、且つ前記
読出し中の記憶データに対する処理の完了後に、前記記
憶データを廃棄処理することを特徴とする請求項１２記
載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項１４】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前
記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小であることを特徴とす
る請求項１１または１２記載のコンピュータ読み取り可
能な記録媒体。
【請求項１５】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前
記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小であることを特徴とす
る請求項１３記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。
【請求項１６】情報データを記録および再生可能な主
記録媒体を具備する情報データ処理装置に組み込み可能
なシステム・オン・チップ型集積装置であって、同一チップ上に、少なくとも１基のマイクロコンピュータにより構成され
るメインコントロール部と、入力データを記憶データとして暫定記憶し、または前記
主記録媒体上から転写された記録情報を記憶データとし
て暫定記憶し、且つデータアクセス速度が前記主記録媒
体のデータアクセス速度より高速であるバッファ手段
と、前記メインコントロール部によって読み取りと実行が可
能なプログラムで構成された制御手段が記録されたメモ
リ部と、を備え、且つ前記制御手段は少なくとも前記メインコントロール
部を、前記主記録媒体上への記録要求がなされた入力データを
記憶データとして前記バッファ手段上に暫定記憶させ、
且つ前記記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ転
写して記録情報として記録させ、または再生要求に基づ
き前記主記録媒体上の該当位置に存在する記録情報を前
記バッファ手段上に転写して記憶データとして暫定記憶
させ、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている
前記記憶データを少なくとも次の再生要求が発生するま
で保持させ、発生した次の再生要求が前記主記録媒体上
の同一の記録情報の再生である場合、前記バッファ手段
上に保持された前記記憶データを再生データとして出力
するよう、機能させるためのプログラムを含んで構成さ
れたことを特徴とするシステム・オン・チップ型集積装
置。
【請求項１７】情報データを記録および再生可能な主
記録媒体を具備する情報データ処理装置に組み込み可能
なシステム・オン・チップ型集積装置であって、同一チップ上に、少なくとも１基のマイクロコンピュータにより構成され
るメインコントロール部と、入力データを記憶データとして暫定記憶し、または前記
主記録媒体上から転写された記録情報を記憶データとし
て暫定記憶し、且つデータアクセス速度が前記主記録媒
体のデータアクセス速度より高速であるバッファ手段
と、前記メインコントロール部によって読み取りと実行が可
能なプログラムで構成された制御手段が記録されたメモ
リ部と、を備え、且つ前記制御手段は少なくとも前記メインコントロール
部を、前記主記録媒体上への記録要求がなされた入力データを
記憶データとして前記バッファ手段上に暫定記憶させ、
且つ前記記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ転
写して記録情報として記録させ、または再生要求に基づ
き前記主記録媒体上の該当位置に存在する記録情報を前
記バッファ手段上に転写して記憶データとして暫定記憶
させ、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている
前記記憶データを少なくとも次の再生要求が発生するま
で保持させ、発生した次の再生要求が前記主記録媒体上
の同一の記録情報の再生である場合、前記バッファ手段
上に保持された前記記憶データを再生データとして出力
し、さらに前記記録要求および前記入力データの発生時に、
前記バッファ手段上から記憶データが読出し中である
と、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて前記新記
憶領域に前記入力データを新記憶データとして暫定記憶
させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の所定位置
へ記録情報として転写するよう、機能させるためのプロ
グラムを含んで構成されたことを特徴とするシステム・
オン・チップ型集積装置。
【請求項１８】前記読出し中の記憶データに対応する
前記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主
記録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記制御
手段はさらに前記メインコントロール部を、前記新記憶データが生成され、且つ前記読出し中の記憶
データに対する処理の完了後に、前記記憶データを廃棄
処理するよう、機能させるためのプログラムを含んで構
成されたことを特徴とする請求項１７記載のシステム・
オン・チップ型集積装置。
【請求項１９】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成される際に、前記各記録媒体と
前記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小である構成とされたこ
とを特徴とする請求項１６または１７記載のシステム・
オン・チップ型集積装置。
【請求項２０】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成される際に、前記各記録媒体と
前記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小である構成とされたこ
とを特徴とする請求項１８記載のシステム・オン・チッ
プ型集積装置。
【請求項２１】内蔵する主記録媒体上に記録情報を記
録し、または記録された前記記録情報を読出し再生する
情報・データ処理装置と、前記情報・データ処理装置に
記録要求とともに入力データを送付し、また前記情報・
データ処理装置に記録されたデータの再生要求を送付し
て再生データを受理し編集する編集装置と、前記情報・
データ処理装置および前記編集装置の動作を管理する制
御コンピュータとを備えたビデオデータ編集装置におい
て、前記情報・データ処理装置は、前記入力データを記憶データとして暫定記憶し、または
前記主記録媒体上から転写された前記記録情報を記憶デ
ータとして暫定記憶し、且つデータアクセス速度が前記
主記録媒体のデータアクセス速度より高速であるバッフ
ァ手段と、前記記録要求がなされた前記入力データを記憶データと
して前記バッファ手段上へ暫定記憶させ、且つ前記記憶
データを前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として
転写し、または再生要求に基づき前記主記録媒体の該当
位置に存在する記録情報を記憶データとして前記バッフ
ァ手段上へ転写して暫定記憶させ、且つ前記記憶データ
を再生データとして出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記
憶データを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持
させ、発生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一
の記録情報の再生である場合、前記バッファ手段上に保
持された前記記憶データを再生データとして出力する、
制御手段と、を備えたことを特徴とするビデオデータ編
集装置。
【請求項２２】内蔵する主記録媒体上に記録情報を記
録し、または記録された前記記録情報を読出し再生する
情報・データ処理装置と、前記情報・データ処理装置に
記録要求とともに入力データを送付し、また前記情報・
データ処理装置に記録されたデータの再生要求を送付し
て再生データを受理し編集する編集装置と、前記情報・
データ処理装置および前記編集装置の動作を管理する制
御コンピュータとを備えたビデオデータ編集装置におい
て、前記情報・データ処理装置は、前記入力データを記憶データとして暫定記憶し、または
前記主記録媒体上から転写された前記記録情報を記憶デ
ータとして暫定記憶し、且つデータアクセス速度が前記
主記録媒体のデータアクセス速度より高速であるバッフ
ァ手段と、前記記録要求がなされた前記入力データを記憶データと
して前記バッファ手段上へ暫定記憶させ、且つ前記記憶
データを前記主記録媒体上の所定位置へ記録情報として
転写し、または再生要求に基づき前記主記録媒体の該当
位置に存在する記録情報を記憶データとして前記バッフ
ァ手段上へ転写して暫定記憶させ、且つ前記記憶データ
を再生データとして出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記
憶データを少なくとも次の再生要求が発生するまで保持
させ、発生した次の再生要求が前記主記録媒体上の同一
の記録情報の再生である場合、前記バッファ手段上に保
持された前記記憶データを再生データとして出力し、さらに前記記録要求および前記入力データの発生時に、
前記バッファ手段上から記憶データが読出し中である
と、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて前記新記
憶領域に前記入力データを新記憶データとして暫定記憶
させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の所定位置
へ記録情報として転写する、制御手段と、を備えたこと
を特徴とするビデオデータ編集装置。
【請求項２３】前記読出し中の記憶データに対応する
前記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主
記録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記制御
手段はさらに、前記新記憶データが生成され、且つ前記
読出し中の記憶データに対する処理の完了後に、前記記
憶データを廃棄処理することを特徴とする請求項２２記
載のビデオデータ編集装置。
【請求項２４】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前
記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小であることを特徴とす
る請求項２１または２２記載のビデオデータ編集装置。
【請求項２５】前記主記録媒体が並列アクセス可能な
複数の記録媒体から構成され、且つ前記各記録媒体と前
記バッファ手段間のデータ転写におけるアクセス単位
が、前記バッファ手段への前記入力データまたは前記再
生データのアクセス単位よりも小であることを特徴とす
る請求項２３記載のビデオデータ編集装置。
【請求項２６】内蔵する主記録媒体上に、送付された
記録要求に基づいて入力映像データを記録するか又は更
新記録し、または送付された再生要求に基づき映像デー
タを読出し再生映像データとして出力する情報・データ
処理装置と、前記情報・データ処理装置へ記録要求と入力映像データ
を授けて前記主記録媒体への記録を管理し、且つ複数の
視聴者から再生映像データの再生開始位置および再生開
始時間の指定を含む再生要求が到着すると、前記情報・
データ処理装置に前記各再生要求を授けることによって
前記各再生映像データを受け、前記各再生映像データに
基づき編成した各ビデオストリームを前記各視聴者へ配
信する記録・配信管理装置と、を備えたビデオ・オン・
デマンドサーバ装置において、前記情報・データ処理装置は、前記入力映像データを記憶データとして暫定記憶し、ま
たは前記主記録媒体上から読出転写された前記映像デー
タを記憶データとして暫定記憶し、且つデータアクセス
速度が前記主記録媒体のデータアクセス速度より高速で
あるバッファ手段と、前記記録要求がなされた前記入力映像データを前記バッ
ファ手段上へ記憶データとして暫定記憶させ、且つ前記
記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ転写し、ま
たは前記再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当する
位置から映像データを前記バッファ手段上へ記憶データ
として転写し、且つ前記記憶データを前記再生映像デー
タとして前記記録・配信管理装置へ出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記
憶データを少なくとも所定時間保持させ、前記所定時間
内に前記記憶データに該当する映像データの再生要求が
前記記録・配信管理装置から発生すると、前記バッファ
手段上に保持された前記記憶データを再生映像データと
して前記記録・配信管理装置へ出力する制御手段と、を
備えたことを特徴とするビデオ・オン・デマンドサーバ
装置。
【請求項２７】内蔵する主記録媒体上に、送付された
記録要求に基づいて入力映像データを記録するか又は更
新記録し、または送付された再生要求に基づき映像デー
タを読出し再生映像データとして出力する情報・データ
処理装置と、前記情報・データ処理装置へ記録要求と入力映像データ
を授けて前記主記録媒体への記録を管理し、且つ複数の
視聴者から再生映像データの再生開始位置および再生開
始時間の指定を含む再生要求が到着すると、前記情報・
データ処理装置に前記各再生要求を授けることによって
前記各再生映像データを受け、前記各再生映像データに
基づき編成した各ビデオストリームを前記各視聴者へ配
信する記録・配信管理装置と、を備えたビデオ・オン・
デマンドサーバ装置において、前記情報・データ処理装置は、前記入力映像データを記憶データとして暫定記憶し、ま
たは前記主記録媒体上から読出転写された前記映像デー
タを記憶データとして暫定記憶し、且つデータアクセス
速度が前記主記録媒体のデータアクセス速度より高速で
あるバッファ手段と、前記記録要求がなされた前記入力映像データを前記バッ
ファ手段上へ記憶データとして暫定記憶させ、且つ前記
記憶データを前記主記録媒体上の所定位置へ転写し、ま
たは前記再生要求に基づき前記主記録媒体上の該当する
位置から映像データを前記バッファ手段上へ記憶データ
として転写し、且つ前記記憶データを前記再生映像デー
タとして前記記録・配信管理装置へ出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記
憶データを少なくとも所定時間保持させ、前記所定時間
内に前記記憶データに該当する映像データの再生要求が
前記記録・配信管理装置から発生すると、前記バッファ
手段上に保持された前記記憶データを再生映像データと
して前記記録・配信管理装置へ出力し、さらに前記記録要求および前記入力映像データの発生時
に、前記バッファ手段上から記憶データが読出し中であ
ると、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて前記新
記憶領域に前記入力映像データを新記憶データとして暫
定記憶させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の所
定位置へ記録情報として転写する、制御手段と、を備え
たことを特徴とするビデオ・オン・デマンドサーバ装
置。
【請求項２８】前記読出し中の記憶データに対応する
前記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主
記録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記制御
手段はさらに、前記新記憶データが生成され、且つ前記
読出し中の記憶データに対する処理の完了後に、前記記
憶データを廃棄処理することを特徴とする請求項２７記
載のビデオ・オン・デマンドサーバ装置。
【請求項２９】前記バッファ手段と前記記録・配信管
理装置間のデータ授受におけるアクセス単位が、前記バ
ッファ手段と前記主記録媒体間のデータ転写におけるア
クセス単位よりも大であることを特徴とする請求項２６
または２７記載のビデオ・オン・デマンドサーバ装置。
【請求項３０】前記バッファ手段と前記記録・配信管
理装置間のデータ授受におけるアクセス単位が、前記バ
ッファ手段と前記主記録媒体間のデータ転写におけるア
クセス単位よりも大であることを特徴とする請求項２８
記載のビデオ・オン・デマンドサーバ装置。
【請求項３１】内蔵する主記録媒体上に少なくとも記
録情報を記録し、または送付された再生要求に基づき前
記記録情報を読出して再生データとして出力する情報・
データ処理装置と、複数のゲームプレイヤから夫々到着する各要求信号に基
づき各ゲームプレイヤ毎にゲームの進行を制御するゲー
ム管理手段を有し、前記ゲーム管理手段による管理結果
に基づき各ゲームプレイヤ毎に記録要求または再生要求
の少なくとも何れかを編成し、前記各記録要求を所与の
記録情報とともに前記情報・データ処理装置に送付し、
または前記各再生要求を前記情報・データ処理装置に送
付して読出された前記再生データを受理すると前記各再
生データを前記各ゲームプレイヤへ夫々配信する配信管
理装置と、を備えたネットワーク・ゲーム・サーバ装置
において、前記情報・データ処理装置は、データアクセス速度が前記主記録媒体のデータアクセス
速度より高速であり、且つ前記主記録媒体上へ転写される前記記録情報または
前記主記録媒体上から転写された前記記録情報を記憶デ
ータとして暫定記憶するバッファ手段と、前記主記録媒体上への前記記録要求に基づき、前記バッ
ファ手段上に暫定記憶されている前記記憶データを前記
主記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写し、前記主記録媒体上への前記再生要求に基づき前記主記録
媒体上の該当位置に存在する記録情報を前記バッファ手
段上へ記憶データとして転写して暫定記憶させ、且つ前
記記憶データを前記再生データとして前記配信管理装置
へ出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記
憶データを少なくとも所定時間保持させ、前記所定時間
内に前記記憶データに該当する再生要求が前記配信管理
装置から送付されると、前記バッファ手段上に保持され
た前記記憶データを再生データとして出力する制御手段
と、を備えたことを特徴とするネットワーク・ゲーム・
サーバ装置。
【請求項３２】内蔵する主記録媒体上に少なくとも記
録情報を記録し、または送付された再生要求に基づき前
記記録情報を読出して再生データとして出力する情報・
データ処理装置と、複数のゲームプレイヤから夫々到着する各要求信号に基
づき各ゲームプレイヤ毎にゲームの進行を制御するゲー
ム管理手段を有し、前記ゲーム管理手段による管理結果
に基づき各ゲームプレイヤ毎に記録要求または再生要求
の少なくとも何れかを編成し、前記各記録要求を所与の
記録情報とともに前記情報・データ処理装置に送付し、
または前記各再生要求を前記情報・データ処理装置に送
付して読出された前記再生データを受理すると前記各再
生データを前記各ゲームプレイヤへ夫々配信する配信管
理装置と、を備えたネットワーク・ゲーム・サーバ装置
において、前記情報・データ処理装置は、データアクセス速度が前記主記録媒体のデータアクセス
速度より高速であり、且つ前記主記録媒体上へ転写され
る前記記録情報または前記主記録媒体上から転写された
前記記録情報を記憶データとして暫定記憶するバッファ
手段と、前記主記録媒体への前記記録要求に基づき、前記バッフ
ァ手段上に暫定記憶されている前記記憶データを前記主
記録媒体上の所定位置へ記録情報として転写し、前記主記録媒体上からの前記再生要求に基づき前記主記
録媒体上の該当する位置から前記記録情報を前記バッフ
ァ手段上へ記憶データとして転写して暫定記憶させ、且
つ前記記憶データを前記再生データとして前記配信管理
装置へ出力し、さらに前記バッファ手段上に暫定記憶されている前記記
憶データを少なくとも所定時間保持させ、前記所定時間
内に前記記憶データに該当する再生要求が前記配信管理
装置から送付されると、前記バッファ手段上に保持され
た前記記憶データを読出して再生データとして出力し、さらに前記記録要求と所与の記録情報が送付された時
に、前記バッファ手段から記憶データが読出し中である
と、前記バッファ手段上に新記憶領域を設けて前記新記
憶領域に前記所与の記録情報を新記憶データとして暫定
記憶させ、前記新記憶データを前記主記録媒体上の所定
位置へ記録情報として転写する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とするネットワーク・ゲーム・サーバ装置。
【請求項３３】前記読出し中の記憶データに対応する
前記主記録媒体上の位置と、前記新記憶データが前記主
記録媒体上へ記録される位置が同一であれば、前記制御
手段はさらに、前記新記憶データが生成され、且つ前記
読出し中の記憶データに対する処理の完了後に、前記記
憶データを廃棄処理することを特徴とする請求項３２記
載のネットワーク・ゲーム・サーバ装置。
【請求項３４】前記バッファ手段と前記配信管理装置
間のデータ授受におけるアクセス単位が、前記バッファ
手段と前記主記録媒体間のデータ転写におけるアクセス
単位よりも大であることを特徴とする請求項３１または
３２記載のネットワーク・ゲーム・サーバ装置。
【請求項３５】前記バッファ手段と前記配信管理装置
間のデータ授受におけるアクセス単位が、前記バッファ
手段と前記主記録媒体間のデータ転写におけるアクセス
単位よりも大であることを特徴とする請求項３３記載の
ネットワーク・ゲーム・サーバ装置。