JP2001002007A - 包装機における被包装物の詰り防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被包装物の流れとポーカヘッドの動きを常に
視認できるようにしておくこと。 【解決手段】 フォーマチューブ２の咽喉部３に出入し
て咽喉部３で生じる被包装物のブリッジを突き崩すポー
カヘッド６の動きを、プランジャの上死点と下死点部分
に設けた発光ダイオード７、７により視認可能となし
て、被包装物の流れとポーカヘッドの動きをもとに、ポ
ーカヘッドの動作タイミングを調整できるようにしたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は包装機に設ける被包
装物の詰り防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ポテトチップスのような被包装物を包装
する際、被包装物がフォーマーチューブの内部でブリッ
ジを形成して詰りが生じるのを防ぐために、フォーマチ
ューブの一側に設けたエアシリンダによりフォーマチュ
ーブの咽喉部に斜め上方からシャフト部を出入させ、そ
の先端のポーカヘッドによって内部に生じたブリッジを
突き崩すようにした装置が用いられる。

【０００３】ところが、この種の装置は動作のタイミン
グが重要で、被包装物が落下しつつある際にポーカヘッ
ドを突いた場合には、引込みの過程で落下中の被包装物
を持ち上げた状態となしてしまう結果、その流下を阻害
してしまうことになり、また逆に、被包装物が咽喉部を
通過したあとで突いたような場合には、何の効果ももた
らし得なくなるといったように、包装速度の高速化に対
応して動作タイミングも正確に調整しなければならない
にも拘りなく、外から動きを見ながらこの種の装置を調
整することができないといった不都合を有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
動作を視覚によって容易に確認することのできる新たな
包装機における被包装物の詰り防止装置を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかか
る課題を達成するための包装機における被包装物の詰り
防止装置として、包装機の一部に、フォーマチューブの
咽喉部に出入するポーカヘッドの駆動手段を設けるとと
もに、このポーカヘッドの動きを視認することができる
表示部を設けるようにしたものである。

【０００６】

【作用】このように構成したことにより、被包装物の流
れとポーカヘッドの動きの関係とから、詰り防止装置の
動作タイミングを調整してゆく。

【０００７】

【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の実施例につ
いて説明する。図１は本発明の一実施例を示したもので
ある。

【０００８】計量ヘッドの下方に配設したフォーマチュ
ーブ２には、その咽喉部３に、電磁弁９によって操作さ
れるエアシリンダ４が斜め下方に一体的に取付けられて
いて、その作動杆５の下端に固定したポーカヘッド６を
ホッパ２の咽喉部３に突入させることにより、この部分
に生じた被包装物のブリッジを突き崩すように構成され
ている。

【０００９】このエアシリンダ４には、プランジャが上
死点と下死点へ達する毎に発光するダイオード７、７が
スイッチを介して取付けられていて、これらのソレイド
７、７の発光の如何によってポーカヘッド６の動きが目
で確認することのできる視認可能な表示体として構成さ
れている。

【００１０】一方、図中符号１０は所要のタイミングを
もってエアシリンダ４を動作させる制御回路で、この制
御回路１０は、計量ヘッド１の開閉動作信号を受けてタ
イミング信号出力手段１２に信号を出力する秤量信号入
力手段１１と、秤量信号入力手段１２からの信号を受け
るとクロックパルスをもとに所要時間後に電磁弁駆動手
段１３にタイミング信号を出力するタイミング信号出力
手段１２と、このタイミング信号出力手段１２に作用し
てタイミングを任意に設定する外部設定手段１４とによ
って構成されている。

【００１１】このように構成された装置は、計量ヘッド
１から投下された一定量の被包装物を、筒状に形成され
た包材内に順に収納して包装してゆくように構成されて
いるが、この包装動作の際、フォーマチューブ２の咽喉
部３に設けたエアシリンダ４は、計量ヘッド１が被包装
物を投下してから若干の時間が経過した後に作動して、
作動杆５先端のポーカヘッド６を咽喉部３に出力させ、
その部分に発生したブリッジを突き崩してゆく。

【００１２】この出入動作は、プランジャが上死点と下
死点に達する都度発光するダイオードによって操作者に
視認されるから、いま、被包装物の種類によってポーカ
ヘッド６が咽喉部３に突入する時点と、被包装物が咽喉
部３を通過する時点との間にズレが生じてこの部分にブ
リッジが形成されたうような場合には、操作者は、被包
装物の流れとダイオード７、７の発光をもとにポーカヘ
ッド６の動きにタイミングのズレがあると判断し、直ち
につまみ等の外部認定手段１４を操作してエアシリンダ
４の動作タイミングを被包装物の流れに合わせて修正す
る。

【００１３】図２に示した実施例は、一端にポーカヘッ
ドを固定した作動杆１５の他端に表示体１７を取付け、
その動きをもとにエアシリンダ１４の動きを視認できる
ようにしたものである。

【００１４】また図３に示した実施例は、ロータリソレ
ノイド１４によって回動駆動される鎌形のポーカヘッド
１６をフォーマチューブ２の咽喉部３に出入させるよう
に構成し、この鎌形のポーカヘッド１６自体を表示体と
してその動きを視認させ得るように構成したものであ
る。

【００１５】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、包装
機にポーカヘッドの駆動手段と、ポーカヘッドの動きを
視認する表示部を設けるようにしたので、被包装物の流
れとポーカヘッドの動きをもとにポーカヘッドの出入の
時期を適正に修正し、咽喉部内での被包装物の詰まりを
未然に抑えて、包装機を常に正常な状態のもとで動作さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す装置の構成図である。

【図２】本発明の他の実施例を示した図である。

【図３】本発明のさらに別の実施例を示した図である。

【符号の説明】

２ フォーマチューブ ３ 咽喉部 ４、１４ エアシリンダ ６、１６、２６ ポーカヘッド ７、１７ 表示部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 包装機の一部に、フォーマチューブの咽
   喉部に出入するポーカヘッドの駆動手段を設けるととも
   に、 該ポーカヘッドの動きを視認可能な表示部を設けたこと
   を特徴とする包装機における被包装物の詰り防止装置。
2. 【請求項２】 上記ポーカヘッドの上死点と下死点のう
   ちの少くとも一方を検出して表示する視認可能な表示部
   を設けたことを特徴とする請求項１記載の包装機におけ
   る被包装物の詰り防止装置。
3. 【請求項３】 上記ポーカヘッドそれ自体を視認可能な
   表示部となしたことを特徴とする請求項１記載の包装機
   における被包装物の詰り防止装置。