JP2001000418A - 褥瘡に係る骨突出度検査装置 - Google Patents

褥瘡に係る骨突出度検査装置

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JP2001000418A
JP2001000418A JP11172453A JP17245399A JP2001000418A JP 2001000418 A JP2001000418 A JP 2001000418A JP 11172453 A JP11172453 A JP 11172453A JP 17245399 A JP17245399 A JP 17245399A JP 2001000418 A JP2001000418 A JP 2001000418A
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groove
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Takehiko Oura
武彦 大浦
Yuji Shirasaki
雄治 白崎
Yuji Imaide
祐司 今出
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MUTOU TECHNOS KK
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】褥瘡の発生に決定的な関わりを有する人体の骨
突出度を簡便に検査可能とし、褥瘡発生の予知の精度を
向上させる。 【解決手段】人体背面部における断面外郭線の形状を測
定する形状読取り手段と、読み取った前記形状の表出手
段と、人体背面部における断面外郭線に係る複数の形状
とこれら複数の形状に対応する評価情報とが記録され、
記録されている前記複数の形状と前記表出手段に描出さ
れた形状とを比較して比較結果に応じて所定の評価情報
を特定する判定手段と、を具え前記形状読取り手段は、
一対の基準子、両基準子間にそれぞれ均等な間隔で配設
される複数の測定子、前記基準子および測定子とを垂直
方向に昇降自在に保持する支持手段、前記基準子および
測定子に係合するとともに各測定子の昇降に追従して所
定の形状に変化する転写板、前記転写板に倣い転写板形
状を描出するために転写板に隣接して配置される前記表
出手段の保持手段を具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、褥瘡に係る骨の突出
度検査装置に関し、詳しくは、褥瘡いわゆる床擦れの発
生に関連する複数の生体表面部位の所定基準位置からの
距離を測定するとともに、この測定値を基に、あるいは
測定値と他のメルクマ−ルとを併せて褥瘡の発生予知に
資するための骨突出度検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧迫性壊疽のうちで、褥瘡は重症患者が
長期間病床にある場合に、衣類、寝具、その他の日常使
用具によって圧迫を受ける部位に生じるものであり、患
者は当該治療対象に加えて、さらに治癒困難な疾病を抱
えることになる。
【0003】従来、褥瘡に関しては、その位置、ステ−
ジ、大きさ、空洞の広がり、下掘れ、トンネル、滲出
液、壊死組織、肉芽組織および上皮形成の有無等の検査
に加え、さらに患者の健康状態、合併症、栄養状態等の
査定を行い、これらの総合的な判断によって発生の予知
ないしは現状の把握をなし、これに対応している。具体
的には、(1)知覚の認知、(2)浸潤、(3)活動
性、(4)可動性、(5)栄養状態、(6)まさつのず
れ、等についてその程度を観察評価することによってな
している。すなわち、前記項目毎にその程度を3ないし
4のステ−ジに段階分けしたうえ、その各ステ−ジに褥
瘡の発生の蓋然性の高くなるにつれ低くなる評価点を、
例えば1(褥瘡発生)〜4(正常状態)のように設定し
て、前記各項目毎の観察結果を前記評価点に換算する。
かくして、例えば、評価の合計点が14以下である場合
には、褥瘡発生の危険度が極めて高い状態にあると評価
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、褥瘡の発生
は、患者の特定箇所での骨突出度の度合いの増加、健康
状態、日常生活自立度、合併症、栄養状態等に大きく関
わりを有している。すなわち、患者の健康状態、日常生
活自立度、栄養状態の不良。低下あるいは合併症等によ
り、仙骨部その他において、周辺部位に比較して骨の突
出が発生すると患者がベッドなどの横臥した状態では主
として骨が突出している部位に患者の体重の負荷がかか
り、この部位に一種の応力集中現象が発生することにあ
ると考えられている。そして、応力が集中した部位の血
管は圧迫により閉塞状態になり、この状態が長く持続す
ると生体組織は虚血状態を経て、遂には壊死状態に至
る。
【0005】一方、生体において骨が突出していない部
位では、圧迫に対して生体組織の弾性変動により対応で
きるため虚血状態にいたることはない。
【0006】このように、褥瘡の発生メカニズムにおい
て、ベッドその他の寝具等と接する生体表面における骨
突出部の有無および突出の度合い等は極めて重要な要件
となっている。にもかかわらず、従来の褥瘡に係る評価
手法は、前述のように患者の全身状態の単なる主観的な
把握に止どまっており、特に褥瘡発生の予知の精度に問
題があった。
【0007】ところで、褥瘡の発生に関しては、前述の
ような患者の全身状態の兆候に加え、人体表面における
殿筋部、仙骨部、腰部、背中部といった各部位相互にお
いて、殿筋部を基準としてこれに対する他の前記各部位
の高低が強く影響することが臨床的に知見されている。
【0008】前記各部位のうち、仙骨部、腰部、背中部
は骨格の構成形態に依拠していて、例えば患者が俯せ状
態にあるとき、俯せ面(寝具等と身体との接触部位を含
む水平面)から前記各部位面までの距離は概ね一定であ
るが、殿筋部は患者のその時々の状態に応じて変動す
る。すなわち、健康状態にある場合は、殿筋部面と俯せ
面との距離は一般的に仙骨部面と俯せ面との距離より大
きくなっている。換言すれば、患者が腹臥位をとった状
態で、両殿筋部の頂点を結ぶ直線は仙骨部より高い位置
にある。一方、褥瘡発生の蓋然性が高い場合には、仙骨
部面と俯せ面との距離は殿筋部面と俯せ面との距離以下
となっており、換言すれば前記両殿筋部の頂点を結ぶ直
線仙骨部の位置以下となっており、臨床的に仙骨部が突
出した状態と判断できる。したがって、人体背面部の所
要箇所における、いわゆる骨突出度の客観的な把握は褥
瘡の発生に係る診断において不可欠である。しかしなが
ら、従来、上述のような骨突出度を正確かつ簡便に測定
し、褥瘡の診断において定量化された客観的な資料を供
しえるものはなかった。
【課題を解決するための手段】
【0009】本願発明は、褥瘡診断装置を、人体背面部
における断面外郭線の形状を測定する形状読取り手段
と、読み取った前記形状の表出手段と、人体背面部にお
ける断面外郭線に係る複数の形状とこれら複数の形状に
対応する評価情報とが記録され、記録されている前記複
数の形状と前記表出手段に描出された形状とを比較して
比較結果に応じて所定の評価情報を特定する判定手段
と、により構成するとともに、前記形状読取り手段を、
一対の基準子と、両基準子間にそれぞれ均等な間隔で配
設される複数の測定子と、前記基準子および測定子とを
垂直方向に昇降自在に保持する支持手段と、前記基準子
および測定子に係合するとともに各測定子の昇降に追従
して所定の形状に変化する転写板と、前記転写板に倣い
転写板形状を描出するために転写板に隣接して配置され
る前記表出手段の保持手段と、により構成して、上記従
来の課題を解決しようとするものである。
【0010】また、前記褥瘡診断装置において、転写板
は可撓性部材で形成するとともに、転写板における基準
子および測定子との係合位置を変化させるための係合位
置調節手段を具え、この係合位置調節手段を転写板に形
成した貫通溝で構成し、基準子および測定子とは前記貫
通溝に挿通されて転写板と係合するようにすることがあ
る。
【0011】さらに、前記褥瘡診断装置において、基準
子および測定子はそれぞれ同一長さの棒状部材で形成
し、それぞれの頂部に設けたフランジ部で転写板の貫通
溝に係止するようにすることがある。
【0012】また、前記褥瘡診断装置において、支持手
段は、基準子および測定子を挿入して垂直方向に昇降自
在に保持するための挿通孔を形成した支持本体と、挿通
孔における基準子の位置固定手段と、測定子の挿通孔に
おける昇降調整手段とを具え、前記昇降調整手段を、前
記各挿通孔に臨むように前記支持本体に穿設された溝部
と、この溝部に装填された弾性部材と、前記弾性部材に
対して接離し弾性部材を介して各測定子を挿通孔の所定
位置に固定する押圧板とで構成することがある。
【0013】さらにまた、前記褥瘡診断装置において、
表出手段に描出された形状とを比較して比較結果に応じ
て所定の評価情報を特定する判定手段は、水平線分と、
この水平線分の所定点を中心に所定角度の間隔で描かれ
た複数の目盛り線とを描画した透明材で構成することが
ある。
【0014】
【実施形態】次に、本願請求項1ないし6に係る発明の
一実施形態を図に基づいて説明する。図1および2は、
それぞれ本願発明に係る褥瘡診断装置の一実施形態に係
る斜視図と正面図であり、図において、1は形状読取り
手段、2は基準子、3は測定子である。これら基準子2
および測定子3は、支持手段に垂直方向に昇降自在に保
持されていて、この実施形態では、測定子3は7本の棒
状のロッドで構成されてそれぞれ等間隔で並立状態にあ
り、これら複数の測定子3の両端にロッド状の基準子2
が設けられている。
【0015】前記支持手段は、前記基準子2および測定
子3の挿通孔を有する支持本体4aと、挿通孔における
基準子2の位置固定手段4bと、測定子の挿通孔におけ
る昇降調整手段とから構成されているが、これらの詳細
については後述する。さて、再び図1および2におい
て、5は、基準子2および測定子3に係合するとともに
各測定子の昇降に追従して所定の形状に変化する転写板
であり、この実施形態では薄板状のスチ−ル材で形成さ
れているが、可撓性を有する樹脂材等を使用しても良
い。転写板5には、基準子2および測定子3との係合位
置を変化させるための係合位置調節手段としての長穴状
の貫通溝7が設けられ、基準子2および測定子3とは前
記貫通溝7に挿通されて、それぞれの頂部に形成したフ
ランジ部により転写板5の前記と貫通溝7に係止される
ようになっている。6は、表出手段の保持手段でありこ
の下部には前記支持本体4aが固定されており、この支
持本体4aに並立支持される基準子2および測定子3と
これらに係合する前記転写板5とは表出手段の保持手段
6に隣接している。人体背面部における断面外郭線の形
状を測定する形状読取り手段1により読み取った人体背
面部における断面外郭線の形状は表出手段に描出するこ
とになるが、この実施形態では、表出手段は記録紙で構
成している。そして、この記録紙は、前記保持手段6に
おいて、ホルダ−6a、6aにより挟持されるようにな
っている。なお、10は、前記支持本体4aの前面にあ
って、支持本体4aに接離する押圧板である。
【0016】図3は、形状読取り手段1の各部、特に前
記支持手段の関連構成を示す斜視図である。図におい
て、4a1は、ロッド状の前記基準子2および測定子3
を挿通し垂直方向に昇降自在に保持するための挿通孔で
あり、支持本体4aを上下に貫通して設けられている。
4b、4bは挿通孔における基準子2の位置固定手段と
して前記押圧板10に取り付けられる固定ネジで、その
先端部は支持本体4aの挿通孔4a1中の前記基準子2
に当接してその位置を固定するようになっている。 基
準子2および測定子3を垂直方向に昇降自在に保持する
支持手段は、前述したように、支持本体4a、基準子2
の位置固定手段4b、そして測定子3の挿通孔における
昇降調整手段とから構成されているが、次にこの昇降調
整手段について説明する。
【0017】図3において、8は、支持本体4aの表面
長手方向に水平に穿設された溝部である。支持本体4a
には、すでにその上下方向に前記挿通孔4a1が貫通し
て形成されているが、図4に示すように前記溝部8はこ
の挿通孔4a1に接して形成されていて、このため溝部
8の底部は各挿通孔4a1と連通する状態となってい
る。さらに図4に示すように、9は、前記溝部8に充填
挿入された弾性部材としてのシリコンチュ−ブであり、
このシリコンチュ−ブはその装着状態において、その側
面の一方側は前記溝部8の表面に、また側面の他方側は
各挿通孔4a1内に、それぞれやや突出する状態になっ
ている。また、10a、10aは押圧板10を支持本体
4aに対して近接または離開せしめるためのネジ手段で
ある。以上の溝部8、弾性部材9、押圧板10、ネジ手
段10aにより、測定子3の挿通孔における昇降調整手
段が構成されている。図4は、上述の溝部8、シリコン
チュ−ブ9および挿通孔4a1の関連構成を示す一部切
欠断面斜視図であり、図中4b1は、前記基準子2の位
置固定手段として前記押圧板10に取り付けられる固定
ネジ4bのネジ穴で支持本体4aの表面に形成されてい
る。また、図5は、前記昇降調整手段を構成する部材の
関連構成を示す縦断面図であり、前記ネジ手段10aの
進退により押圧板10は矢符A方向に往復動してシリコ
ンチュ−ブ9の押圧または押圧解除をなす。シリコンチ
ュ−ブ9は押圧されると捜通孔4a1内の測定子3に強
く当接して、矢符B方向に昇降可能な測定子3を所定位
置に固定することになる。シリコンチュ−ブ9への押圧
が解除されるとシリコンチュ−ブ9と測定子3は、単に
接触する状態に復帰するので、測定子3は捜通孔4a1
内で矢符B方向、すなわち垂直方向に用意に昇降可能な
状態になる。
【0018】次に、形状読取り手段1の作用、すなわち
人体背面部における断面外郭線の形状の測定について説
明する。まず、図6に示すように、形状読取り手段1の
保持手段6のホルダ−6aに表出手段としての記録紙1
1を挿入する。次いで、一対の基準子2、2の先端を支
持本体4aの底部から3cm突出させた状態で、基準子
2の位置固定手段として前記押圧板10に取り付けられ
た固定ネジ4b、4bにより挿通孔4a1内において固
定する。また、各測定子3の先端も基準子2、2の先端
に揃える。このとき、前記昇降調整手段により測定子3
の支持手段による保持状態を、測定子3が挿通孔4a1
内で自由に昇降可能ではあるが自然落下しない状態に設
定する。この設定は、具体的には前記ネジ手段10aの
進退により実行する。
【0019】次いで、図7に示すように形状読取り手段
1により人体背面部における断面外郭線の形状の測定を
なすことになる。図7は、仙骨部と両殿筋部を結ぶ断面
外郭線の形状を測定する場合を示している。まず、検査
部位、すなわち仙骨部と両殿筋部を結ぶ線分上におい
て、図7aに示すように読み取手段1を垂直状態に保持
しつつ基準子2、測定子3等のいずれかの先端を前記検
査部位に当接させ、次いで一対の基準子2の先端が両殿
筋部に接触するまで読み取手段1を軽く押し込む。この
とき、基準子2は前述のように挿通孔4a1に固定され
ているのに対して、各測定子3は挿通孔4a1内におい
て昇降自在な状態にあるから、読み取手段1の下方への
押し込みに伴い、図7の(b)に示すように各測定子3
は挿通孔4a1内を移動しその先端部は検査部位の皮膚
面に当接する結果、各測定子3の先端部を結ぶ形状は仙
骨部と両殿筋部を結ぶ断面外郭線の形状に倣ったものと
なる。 したがって、各測定子3の頂部を結ぶ形状も同
様に仙骨部と両殿筋部を結ぶ断面外郭線の形状に倣った
ものとなる。
【0020】一方、各測定子3はその頂部に設けられた
フランジ部により、転写板5の貫通孔7に係合している
から、各測定子3の上述の動作により転写板5の形状も
仙骨部と両殿筋部を結ぶ断面外郭線の形状に倣ったもの
となる。なお、各測定子3の前記動作により、各測定子
3の転写板5の貫通孔7における係合位置は移動する
が、貫通孔7は係合位置調節手段として長穴状に形成さ
れているので、係合位置の変化に対して適正に対処でき
る。
【0021】転写板5の形状が、仙骨部と両殿筋部を結
ぶ断面外郭線の形状を表したところで、昇降調整手段に
より各測定子3の挿通孔4a1内における位置を固定す
る。この作業は、具体的には図3に示すネジ手段10
a、10aを回動して行う。すなわち、ネジ手段10
a、10aを前進させると、図3および図4において説
明したように押圧板10は支持本体4aに接近してシリ
コンチュ−ブ9を押圧する。シリコンチュ−ブ9は押圧
されると捜通孔4a1内の測定子3に強く当接して、測
定子3は、挿通孔4a1内において検査実行完了時の位
置に固定されることになる。したがって、仙骨部と両殿
筋部を結ぶ断面外郭線の形状は、転写板5の形状となっ
て固定される。この状態で、図8(a)に示すように、
形状読取り手段1の保持手段6のホルダ−6aに表出手
段としての記録紙11上に転写板5の形状を、筆記手段
12により転写する。かくして、被測定者に関する各種
情報が記入された表出手段としての記録紙11上には、
図8(b)に示すように転写板5の形状、すなわち仙骨
部と両殿筋部を結ぶ断面外郭線の形状13が表出され
る。
【0022】次いで、前記表出手段に描出された形状1
3に関して、判定手段により褥瘡に係る評価情報を特定
する。 図9は、人体背面部における断面外郭線に係る
複数の形状とこれら複数の形状に対応する評価情報とが
記録され、記録されている前記複数の形状と前記表出手
段11に描出された形状13とを比較して比較結果に応
じて所定の評価情報を特定する判定手段14を示す図で
ある。図9は、判定手段14の表面部14aを示してお
り、水平線分Lとこの水平線分Lの所定点Cを中心に所
定角度の間隔で描かれた複数の目盛り線L1、L2が描
画され、これらにより人体背面部における断面外郭線に
係る形状に対応する複数の形状領域15、16、17が
形成されている。
【0023】また、前記水平線分Lの所定点Cから垂線
Vが設けられ、この垂線Vの両側には2cmの間隔で垂
線V2〜V5がそれぞれ形成されている。そして、目盛
り線L1は、前記所定点Cと垂線V5上で水平線分Lか
ら1cmの点とを結ぶ線分により、さらに、目盛り線L
2は、前記所定点Cと垂線V5上で水平線分Lから2c
mの点とを結ぶ線分により、それぞれ構成されている。
図10は、判定手段14の構成を示す斜視図である。判
定手段14は、長手状の透明樹脂板による前記表面部1
4aと、この表面部14aより短手の裏面部14bと、
これら表面部14aと裏面部14bとの間にスリットS
を形成するためのスペ−サ14cとで構成されている。
【0024】さて、上述の判定手段14を用いて、図8
(b)に示した記録紙11の前記の実際に測定した仙骨
部と両殿筋部を結ぶ断面外郭線の形状13についての判
定作業は次のようになすことになる。記録紙11を判定
手段14のスリットSに挿入し、表面部14aのC点と
記録紙11の形状13のほぼ中心(仙骨部)を重ねあわ
せ、形状13が前記形状領域15、16、17のいずれ
に含まれるかを読み取る。当該実施形態では、領域15
の場合は骨突出度を軽度、領域16の場合は骨突出度を
中度、領域17の場合は骨突出度を重度と判定するよう
になっている。したがって、前記目盛り線L1、L2を
どのように形成するかは枢要であるが、本実施形態では
骨突出度と褥瘡発症の相関性を多数の臨床例における知
見を基に形成してある。また、本実施形態では、判定手
段14には骨突出度に関する評価情報のみを記録した場
合を述べたが、仙骨部、腰部、背中部等の所定部位にお
ける知覚の認知、浸潤、活動性、可動性、摩擦のずれお
よび全身の栄養状態等の第2評価情報を記録しておき、
診断者が褥瘡の発生に関して総合的な診断を正確、迅速
かつ客観的になすことも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したとおり、本願発明にあって
は、褥瘡の発生の要因を定量化し、この客観的な資料を
基に褥瘡に関する診断をなすことが可能なので、診断者
の技量に左右されることのない正確かつ普遍的な診断結
果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る診断装置の読取り
手段の斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】読取り手段の支持手段の関連構成を示す斜視図
である。
【図4】同上支持手段の一部切欠断面斜視図である。
【図5】昇降調整手段を構成する部材の関連構成を示す
縦断面図である。
【図6】読取り手段と表出手段としての記録紙を示す斜
視図である。
【図7】読取り手段の使用状態を示す斜視図である。
【図8】読取り手段の読み取った形状の表出手段として
の記録紙への転写を示す説明図である。
【図9】判定手段の1実施形態を示す説明図である。
【図10】判定手段の他の実施形態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1.......形状読取り手段 2.......基準子 3.......測定子 4a......支持本体 4b......基準子の位置固定手段 5.......転写板 6.......保持手段 7.......転写板における基準子等との係合位置
調節手段(長穴状貫通孔) 8.......溝部 9.......弾性部材(シリコンチュ−ブ) 10......押圧板 10a.....ネジ手段 11......表出手段(記録紙) 14......判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今出 祐司 北海道札幌市中央区北2条西17丁目1−2 株式会社ムトウテクノス内 Fターム(参考) 4C038 VA04 VB29 VC11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体背面部における断面外郭線の形状を
    測定する形状読取り手段と、読み取った前記形状の表出
    手段と、人体背面部における断面外郭線に係る複数の形
    状とこれら複数の形状に対応する評価情報とが記録さ
    れ、記録されている前記複数の形状と前記表出手段に描
    出された形状とを比較して比較結果に応じて所定の評価
    情報を特定する判定手段と、を具え前記形状読取り手段
    は、一対の基準子と、両基準子間にそれぞれ均等な間隔
    で配設される複数の測定子と、前記基準子および測定子
    とを垂直方向に昇降自在に保持する支持手段と、前記基
    準子および測定子に係合するとともに各測定子の昇降に
    追従して所定の形状に変化する転写板と、前記転写板に
    倣い転写板形状を描出するために転写板に隣接して配置
    される前記表出手段の保持手段と、から構成したことを
    特徴とする褥瘡に係る骨突出度検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、転写板は可撓性部材
    で形成するとともに、転写板における基準子および測定
    子との係合位置を変化させるための係合位置調節手段を
    具えたことを特徴とする褥瘡に係る骨突出度検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、係合位置調節手段は
    転写板に形成した貫通溝で構成し、基準子および測定子
    とは前記貫通溝に挿通されて転写板と係合するようにし
    たことを特徴とする褥瘡に係る骨突出度検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、基準子および測定子
    はそれぞれ同一長さの棒状部材で形成し、それぞれの頂
    部に設けたフランジ部で転写板の貫通溝に係止するよう
    にしたことを特徴とする褥瘡に係る骨突出度検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、支持手段は、基準子
    および測定子を挿入して垂直方向に昇降自在に保持する
    ための挿通孔を形成した支持本体と、挿通孔における基
    準子の位置固定手段と、測定子の挿通孔における昇降調
    整手段とを具え、 前記昇降調整手段は、前記各挿通孔に臨むように前記支
    持本体に穿設された溝部と、この溝部に装填された弾性
    部材と、前記弾性部材に対して接離し弾性部材を介して
    各測定子を挿通孔の所定位置に固定する押圧板とで構成
    したことを特徴とする褥瘡に係る骨突出度検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、表出手段に描出され
    た形状とを比較して比較結果に応じて所定の評価情報を
    特定する判定手段は、水平線分と、この水平線分の所定
    点を中心に所定角度の間隔で描かれた複数の目盛り線と
    を描画した透明材で構成したことを特徴とする褥瘡に係
    る骨突出度検査装置。
JP11172453A 1999-06-18 1999-06-18 褥瘡に係る骨突出度検査装置 Withdrawn JP2001000418A (ja)

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