JP2000513708A - 細胞増殖阻止のためのカルシウム流入ブロッカーを含む組成物 - Google Patents

細胞増殖阻止のためのカルシウム流入ブロッカーを含む組成物

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JP2000513708A JP09524697A JP52469797A JP2000513708A JP 2000513708 A JP2000513708 A JP 2000513708A JP 09524697 A JP09524697 A JP 09524697A JP 52469797 A JP52469797 A JP 52469797A JP 2000513708 A JP2000513708 A JP 2000513708A
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ベルガー,スチュアート,アラン
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ザ ウエルズリー ホスピタル ファウンデイション
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Abstract

(57)【要約】 本発明の一般的特徴は、Ca2+流入ブロッカーによって、刺激された細胞の死を誘導することである。本発明はその種々の面において、或る組成物を哺乳動物、例えばヒトに治療目的で投与すること;組成物類、例えばCa2+流入ブロッカーと、細胞死を誘導すべき細胞を普通は刺激する作用物質とを含む組成物など;組成物キット、例えばCa2+流入ブロッカーと、細胞死を誘導すべき細胞を正常には刺激する作用物質とを含む組成物キット;このような組成物または組成物キットの抗炎症剤および/または抗増殖剤としての使用;および細胞死誘導のために用いる医薬品の製造におけるCa2+流入ブロッカーの使用またはCa2+流入ブロッカーと作用物質との使用を含む。本発明はCa2+流入ブロッカーまたはCa2+流入ブロッカーと、正常には細胞を刺激する作用物質との組み合わせによる、細胞死を誘導する治療に対する疾患動物の感受性を診断する方法を含める。本発明はCa2+流入ブロッカーとしても潜在的化合物をスクリーニングする方法を含める。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞増殖阻止のためのカルシウム流入ブロッカーを含む組成物 発明の分野 本発明はCa2+流入ブロッカーを使用して、刺激された細胞の死を誘導するこ とを特徴とし、増殖性疾患の治療法を含める。 発明の背景 大部分の癌治療は、正常細胞はそのままとして、癌細胞の増殖を阻止またはコ ントロールすることを目的としている。そこでガン細胞と正常細胞とを区別する 特徴を確認し、特殊な治療薬を用いてこれらの差を標的とすることに多くの注目 が集まっている。 細胞の規則正しい増殖および発達は、大部分、可溶性分泌リガンドと刺激され た細胞表面上の特殊な受容体との相互作用によってコントロールされている(Ce ll、61巻、203−12ページ[1990])。細胞増殖のコントロールにお けるそれらの重要な役割を考慮すれば、多数の成長因子またはそれらの受容体が 、正常−および異常増殖刺激間の密接な関連性の基礎になる公知の癌原遺伝子、 例えばneu、EGFR(v−erb−b)、c−fms(CSF−1R)、およ びc−kitなど、であることは驚くに当たらない。成長因子またはそれらの受 容体はしばしば腫瘍細胞の発生および/または維持に関係するから、これらの分 子は、それらの刺激活性を相殺または中和することを目的とする特殊な治療の真 の標的と考えることができる。 c−kit受容体は不適当な発現または突然変異が多数の腫瘍と関連する例で ある。骨髄性白血病にはc−kitが共通的に発現するのに加えて(シトネン( Siittonen)ら、1994)、c−kitは小細胞性肺癌(ヒダ(Hida)ら、19 94)、女性生殖管腫瘍(イノウエら、1994)および乳癌(ハイネス(Hine s)ら、1995)にも高い割合で見いだされている。これらの場合の多くでは 、腫瘍細胞はc−kitおよびSLFの両方を発現し、それらの腫瘍原性に 貢献するオートクリンを刺激する結果となる。同様に、c−kitの共通の優性 活性化突然変異がヒト、マウスおよびラット由来の肥満細胞腫にも確認されてい る(ツジムラら、1994;ツジムラら、1995;カナクラら、1994;キ タヤマら、1995)。優性トランスフォーミング癌遺伝子、並びに腫瘍サプレ ッサー機能喪失が多くの型の癌で強く示唆される。例えば、若干の研究は、原発 性乳癌細胞において、成長因子受容体の突然変異、不適当な発現、過剰発現、お よびオートクリン刺激を証明した(ルプ(Lupu)ら、1994;エシール(Ethier) 、1995;ルジョーネ(LeJeune)ら、1993)。したがって、多くの研究者 はこれらの分子を特異的に標的とする革新的なアプローチを推し進めている(コ プレスキー(Kopreski)ら、1996;フライ(Fry)ら、1995;レヴィツキ(Le vitzki)ら、1995)。腫瘍サプレッサー機能の喪失が、もはや生理的細胞死 メカニズムに支配されない細胞の発生という形で、癌細胞形成に貢献し得ること も明らかである。腫瘍サプレッサー機能の喪失は乳癌でも広く証明されている( ホラク(Horak)ら、1991;トール(Thor)ら、1992;ワング(Wang)ら、1 993;バーグ(Bargou)ら、1995;クラジェウスキー(Krajewski)ら、19 95;リー(Lee)、1995)。腫瘍サプレッサー機能の喪失の重要な結果は、 一般的種類の抗癌治療に対する抵抗性である(ル(Lu)ら、1996;コースマイ ヤー(Korsmeyer)、1995)。 多くの抗増殖剤が現在癌治療に用いられている。大抵の場合、それらは速やか に分割する細胞に特異的に作用するように設計されている。しかし、細胞分割は 多くの体細胞型に通常起こるものであるから、正常組織への毒性がしばしば認め られ、これらの薬の有用性および有効性を制限する。 同様に、異常−または過度細胞活性化および増殖は多くの炎症状態の特徴でも ある。例えば、自己免疫病は、免疫系の細胞がその患者に存在する自己抗原を識 別し、それに反応する状態である。現在の治療は免疫細胞反応を非特異的方法で 弱める傾向にあり、その結果感染症およびその他の不都合な病気にかかり易くな る。 アレルギー性疾患は不適当な活性化シグナルが重大な疾患をおこすもう一つの 状態である。 したがって、これらのおよびその他の状態において、特殊な増殖または活性化 シグナルに反応する細胞に向けられるより大きい特異性を有する治療が必要であ る。 細胞内貯蔵からのCa2+動員と、その後の細胞外Ca2+のStore-Operated Cha nnels(lcracチャンネルとも呼ばれる)を介する流入(ホス(Hoth)ら、199 2;ホスら1993;ペナー(Penner)ら、1993)は、多くの成長因子、抗原 、Fc、およびG−蛋白質結合受容体によって開始する一般的シグナル化事象で ある。このシグナルはホスホリパーゼC(PLC)の種々のアイソホームの活性 化の結果であり、第二のメッセンジャーIP3およびジアシルグリセロール(Rhe e、1991)の発生に導く。細胞内Ca2+のこの急速な増加と、その後の緩徐 な減少が、有糸分裂発生、活性化およ細胞移動を含める多くの細胞プロセスに関 連づけられてきた(リュイス(Lewis)ら、1995)。 Ca2+流人は多数の細胞型のアポプトーシスのコントロール、またはプログラ ムされた細胞死と関連づけられるとはいえ、アポプトーシスにおけるCa2+の正 確な役割は理解されていない(クレナス(Crrenius)ら、1992;ニコテラ(Nico tera)ら、1994;ダウド(Dowd)、1995)。Ca2+イオノフォアによって 誘起されるような細胞内過剰Ca2+濃度が多数の実験系においてアポプトーシス を起こすことが示された(キザキら、1989;タダクマら、1990)。脾細 胞のアポプトーシスはCa2+依存性エンドヌクレアーゼに関係するように見え( リベイロ(Ribeiro)ら、1993)、細胞内Ca2+増加は活性化T細胞ハイブリ ドーマ(マーセプ(Mercep)ら、1989)および未成熟胸腺細胞(マッコンキー (McConkey)ら、1989)両方のアポプトーシスに関連づけられている。最近タ カタら(1995)は、B細胞の表面−IgM−仲介性アポプトーシスがPLC −yの存在しない場合に減少することを示し、この型のアポプトーシスをCa2+ 動員と関係づけた。これらの観察とは異なり、若干の細胞はCa2+流入によって アポプトーシスから防御されるようにみえる。例えば、IL−3依存性肥満細胞 および細胞系は、Ca2+イオノフォアの添加により、成長因子離脱仲介性アポプ トーシスから防御され(ロドリゲツ−タルダキー(Rodriguez-Tarduchy)ら、19 92)、そしてプログラムされた神経死も細胞内 Ca2+の増加によって抑制される(ランピート(Lampeet)ら、1995)。 アポプトーシスに対する正および負の効果を両方共仲介する2、3の蛋白質が 確認されている。Bc1−2は線虫(C.elegans)ced−9が原型である関連蛋 白質ファミリーのメンバーである(リード(Reed)、1994)。ファミリーメン バーの1クラス(Bc1−2を含む)はアポプトーシスシグナルから細胞を守り 、他のクラス(このファミリーのpro-apoputicメンバーであるbaxを含む)は アポプトーシスを促進する。これら2クラス間のバランスが、細胞がアポプトー シスによって死ぬか、または生き延びるかを決めると考えられる(オルトヴァイ (Oltvai)ら、1993)。 Bc1−2蛋白質の過剰発現は種々の作用物質、例えば照射、化学療法剤、酸 化剤およびステロイドなどによって誘起されるアポプトーシスの防御に通ずる( コースマイヤー、1995)。しかしその他のアポプトーシスシグナルは、Bc 1−2には不感受性であるようにみえる。これらは、TNF、Fas活性化、活 性化誘導性細胞死、WEHI−231細胞の抗IgM処理およびスーパー抗原仲 介性クローン欠失を含める(アシュエル(Ashwell)ら、1987;スミス(Smith) ら、1989;ジョーンズ(Jones)ら、1990;セントマン(Sentman)ら、19 91;ブラウン(Brown)ら、1992;クエンド(Cuende)ら、1993;メモン( Memon)ら、1995;ミウラら、1995)。或る場合には、これらのアポプト ーシスシグナルが、プロテアーゼのインターロイキンー1β変換酵素(ICE) ファミリーのインヒビターによって中和されることが証明され、アポプトーシス にこれらの酵素が関係していることが示唆された(エナリ(Enari)ら、1995 ;チナイヤン(Chinnaiyan)ら、1996)。 公知のCa2+流入ブロッカーであるケトチフェンは高濃度で肥満細胞活性化お よび単核細胞増殖を抑制することが報告された(グシュキン(Gushchin)ら、19 85)。ケトチフェンを用いて、神経線維腫の肥満細胞関連性症状をコントロー ルすることができることも示された(リッカルディ(Riccardi)ら、1987;リ ッカルディら、1993)。ケトチフェンは全身性肥満細胞腫の症状の抑制に有 効であることも示された(ポヴォア(Povoa)ら、1991)。ケトチフェンは抗 原に対するT細胞反応を阻止するがPHAまたは破傷風トキソイド に対するT細胞反応は阻止しないことが示された(コンド(Kondo)ら、1994 )。ケトチフェンは分裂促進剤刺激によるリンパ球増殖を阻止し得ることが報告 された(ペトラッシュ(Petrasch)ら、1993)。高濃度ケトチフェンはリン パ球およびU937ヒト単球前駆細胞系においてそれぞれT−リンパ球マイトジ ェン刺激−およびアデノシン三燐酸刺激−細胞内Ca2+増加も阻止した。しかし in vivo実験では、健康な志願者に1mgケトチフェンを1日2回7日間投与し ても循環リンパ球のサブセット組成の数は変化しなかった。 もう一つのCa2+流入ブロッカーであるエコナゾールは、1μg/mlでNS I/Ag4骨髄腫細胞の細胞生育性および細胞数を減少させることが判明した( デナイヤー(Denyer)ら、1985)。 Ca2+流入阻止特性を有する化合物CAIは腫瘍細胞の増殖、およびFGFに 反応したHUVECの増殖を抑制することが報告された(コーン(Kohn)ら、19 92;コーンら、1994;コーンら、1994b)。 カルシウムチャンネル ブロッカー化合物による腫瘍増殖および転移阻止が米 国特許第4,690,935号(テイラー(Taylor)ら、1987)に記載されて いる。カルシウムチャンネル ブロッカー化合物および白金配位化合物を投与し て腫瘍の増殖および転移を阻止することが米国特許第4906646号(ホン(H onn)ら、1990)に記載されている。 クロトリマゾールは、in vitro細胞増殖を抑制する濃度で、3T3細胞の細胞 内貯蔵庫からCa2+を放出することが示された。クロトリマゾールのCa2+プー ルに与える影響は可逆的であることが見いだされた。クロトリマゾールはSCI Dマウスにヒトメラノーマ細胞によって作った実験的肺転移の数を抑制する効果 を有することも判明した(ベンザケン(Benzaquen)ら、1995)。 発明の概要 本発明の一般的特徴は、刺激された細胞のCa2+流入ブロッカーによる死の誘 導である。本発明は種々の面において、細胞死を誘導する組成物の投与、例えば ヒトなどの哺乳動物の治療目的での組成物の投与、組成物、例えばCa2+流入ブ ロッカーと、細胞死に導きたい細胞を正常では刺激する作用物質とを含む組成 物;組成物のキット、例えばCa2+流入ブロッカーと、細胞死に導きたい細胞を 正常では刺激する作用物質とを含むキットなど;このような組成物または組成物 キットの、抗炎症剤および/または抗増殖剤としての使用;そして細胞死の誘導 に使用するための医薬品の製造におけるCa2+流入ブロッカーの使用、またはC a2+流入ブロッカーと作用物質との使用を含む。本発明は疾患動物のCa2+流入 ブロッカー投与に対する、またはCa2+流入ブロッカーと、細胞を正常では刺激 して細胞死を誘導し、投与すると細胞死を引き起こし得る作用物質との組み合わ せ投与に対する感受性を診断する方法を含める。本発明はCa2+流入ブロッカー のような潜在的化合物をスクリーニングする方法を含める。 本発明の範囲において、細胞または細胞受容体を普通は刺激する作用物質また は因子またはリガンドまたはその他のアゴニストとは、細胞または受容体を刺激 するものである。このような刺激は、概して細胞の増殖、生存および/または活 性化を促進する。言い換えれば、本発明により、細胞死は、刺激された細胞に実 際に誘導される。特別の実施例(その詳細は以下に述べる)によると、SLFの 存在下で培養したとき正常では刺激される肥満細胞では、SLFおよびCa2+流 入ブロッカーとの組み合わせの存在下で培養したとき死が誘発される。概してこ のような正常な刺激は細胞内へのCa2+流入を伴う。 好適Ca2+流入ブロッカーはnon-voltage-gated流入ブロッカーである。 治療の好適対象はヒトである。 本発明の好適方法は、細胞死を必要とする哺乳動物に細胞死を誘導する方法で あり、その際細胞は或る因子によって刺激され、その後Ca2+流入を伴うという 方法であって、哺乳動物に有効量のCa2+流入ブロッカーと有効量のその種の因 子とを投与することを含んでなる。 また別の好適実施態様により、前記細胞の受容体のリガンドによる、(または )作用物質による刺激を受け、同時にCa2+流入を伴う細胞を有する哺乳動物に おいて、本発明は、哺乳動物に有効量のCa2+流入ブロッカーと有効量のその種 リガンドとを投与することを含んでなる、細胞死を誘導する方法である。 また別の好適実施態様によると、本発明は細胞死を必要とする哺乳動物に細胞 死をおこす方法であり、その際このような細胞は、“或る作用物質と結合する と、細胞内へのCa2+流入およびホスホリパーゼCの活性化がおきるという受容 体”を有する;そして本発明は哺乳動物に有効量のCa2+流入ブロッカーおよび 有効量のその種作用物質を投与することを含んでなる。 もう一つの実施態様によると、本発明は細胞死を必要とする哺乳動物に細胞死 をおこす方法であって、其の際細胞は因子による刺激を受けることができ、それ に伴うCa2+流入がおこり、さらに本方法は哺乳動物に有効量のnon-voltage ga ted Ca2+流入ブロッカーおよび有効量のこの種の因子を投与することを含んで なる。 その因子または作用物質、またはその他は、例えば細胞の受容体に対するアゴ ニスティック抗体、または細胞受容体の天然リガンドであってもよい。 前記細胞は肥満細胞、単球、マクロファージ、線維芽細胞、T細胞、B細胞、 好塩基球または癌細胞である。 哺乳動物は増殖性疾患の治療を必要とすることがある、例えばそれは癌、特に 乳癌にかかっているヒトであり、または患者はアレルギーまたは自己免疫疾患に かかっているかも知れない。 死を誘導すべき細胞(または細胞群)は、例えば、c−kit受容体また突然 変異c−kit受容体、T細胞受容体、CD3、FcyRII、FcyRIII 、FcyRI、G−蛋白質結合受容体、ボンベシン受容体、ガストリン放出ペプ チド受容体、ブラジキニン受容体、カルバコル受容体、ムスカイン分子受容体、 CCK−8受容体、バソプレッシン受容体、ニューロキニン受容体、サブスタン スP受容体、プリン作動性分子受容体、TGF−α受容体、EGF受容体、ヘレ グリン受容体、erbB1受容体、erbB2受容体、erbB3受容体、er bB4受容体、PDGF受容体、SLF受容体、FLT−3リガンド受容体、塩 基性FGF受容体、酸性FGF受容体、エノテリン受容体、NGF受容体、VE GF受容体、およびHGF受容体からなる群から選択される表面受容体をもつこ とができる。 前記細胞に投与すべき作用物質または因子はSLF、TGF−α、EGF、ヘ レグリン、erbB1に対するアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、e rbB3に対するアゴニスト、erbB4に対するアゴニスト、 PDGF A、PDGF B、FLT−3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF 、エノテリン、NGF、VEGF、HGF、TCRに対するアゴニスト、CD3 受容体に対するアゴニスト、FcyRII受容体に対するアゴニスト、FcyR III受容体に対するアゴニスト、FceRI受容体に対するアゴニスト、G蛋 白結合受容体に対するアゴニスト、ボンベシン、ガストリン、ガストリン放出ペ プチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカイン受容体アゴニスト、CCK−8 、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンスP、プリン作動性受容体アゴ ニスト、ATP、アデノシン、および1、25−ジヒドロキシビタミンD3、お よびそれらの組み合わせから選択できる。 その細胞は例えば高活性免疫細胞で、方法は抗体を含み、因子はその抗体に対 する抗原であってもよい。細胞はIgEが結合する高活性免疫細胞で、因子はそ の受容体に対する抗体であってもよい。 細胞は好塩基性または肥満細胞でもよい。 Ca2+流入ブロッカーと因子、リガンドなどとは別々に投与することができる 。 好適実施態様によると、Ca2+流入ブロッカーは作用物質の前に投与する。 他の好適実施態様では、作用物質/因子などとCa2+流入ブロッカーとが単一 段階で投与される。 好適には、Ca2+流入ブロッカーの存在しない場合のこのような作用物質によ る細胞刺激は、正常では細胞の増殖、生存性および/または活性を促進する。 特殊の実施態様において、細胞はc−kit受容体を発現し、その際本発明の 方法は有効量のc−kitリガンドを哺乳動物に投与することを含む。 患者は白血病、腫瘍増殖または肺癌にかかることがある。 本発明の因子は細胞の受容体に結合する増殖因子であり、その結合は正常では 細胞増殖をおこす。 患者は癌または過形成にかかっているかも知れない。 因子は蛋白質でもよい。 因子は前記細胞の受容体に結合する生存因子であり、その結合は、前記Ca2+ 流入ブロッカーが存在しない場合は、普通は細胞の寿命を高める。 特殊の実施態様によると、細胞は造血前駆細胞である。 因子は前記細胞の受容体に結合する活性化因子であり、その結合は、前記Ca2+ 流入ブロッカーが存在しない場合は細胞を活性化するのが普通である。 Ca2+流入ブロッカーはNi2+、ケトチフェン、エコナゾール、テニダップ、 CAI、Cd2+、Co2+、La3+、Mn2+、SKF−96365およびクロモリ ン、またはそれらの組み合わせのいずれかの1つ以上である。 特殊の実施態様によると、本発明は細胞死を必要とする哺乳動物の構造的に活 性化された細胞の死を誘発する方法であり、有効量のCa2+流入ブロッカーを哺 乳動物に投与することを含んでなる。好適には前記活性化は、不活性状態の前記 細胞中のCa2+濃度より高められたCa2+濃度をもたらす。構造的活性化は突然 変異c−kit受容体の存在の結果である。患者は肥満細胞腫にかかっているか も知れない。 また別の実施態様によると、本発明は細胞がオートクリン刺激にさらされてお り、細胞死を必要とする哺乳動物の細胞死を誘導する方法であって、有効量のC a2+流入ブロッカーを哺乳動物に投与することを含んでなる。Ca2+流入ブロッ カーはNi2+でもよい。 また別の実施態様によると、本発明は、哺乳動物に抗増殖剤として投与して細 胞増殖を抑制する薬物組成物であって、Ca2+流入ブロッカーと、正常には前記 細胞の受容体に結合してCa2+の細胞内流入をおこす因子とを含んでなる。 その組成物は、そのような因子と受容体との結合が正常にはホスホリパーゼC の活性化をおこすような組成物である。その組成物は、non-voltage-gatedCa2 + 流入ブロッカーであるCa2+流入ブロッカーを含むことができる。前記因子は その受容体に対するアゴニスティック抗体である。前記因子はSLF、TGF− α、EGF、ヘレグリン、erbB1に対するアゴニスト、erbB2に対する アゴニスト、erbB3に対するアゴニスト、erbB4に対するアゴニスト、 PDGF A、PDGF B、FLT−3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF 、エノテリン、NGF、VEGF、HGF、TCRに対するアゴニスト、CD3 受容体に対するアゴニスト、FcyRII受容体に対するアゴニスト、FcyR III受容体に対するアゴニスト、FcyRI受容体に対するアゴ ニスト、G蛋白結合受容体に対するアゴニスト、ボンベシン、ガストリン、ガス トリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリン受容体アゴニスト 、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンスP、プリン作動 性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25−ジヒドロキシビタ ミンD3およびこれらの組み合わせの群から選択することができる。 組成物は免疫細胞の表面抗体の抗原を含むことができる。 前記組成物はIgEに対するアゴニストである因子を含むことができる。 前記組成物は、因子と受容体との結合が、前記Ca2+流入ブロッカーが存在し ない場合は、正常には前記細胞の増殖、寿命および/または活性化を促進するよ うな因子を含むことができる。 また別の面によると、本発明は哺乳動物の細胞増殖を阻止するために用いる薬 物組成物のキットであり、そのキットはCa2+流入ブロッカーと、正常には前記 細胞の受容体に結合してCa2+細胞内流入をおこす因子とを含んでなる。前記因 子は、その因子と受容体との結合が正常にははホスホリパーゼCの活性化をおこ すような因子である。 Ca2+流入ブロッカーはnon-voltage-gated Ca2+流入ブロッカーである。 組成物の1因子は受容体に対するアゴニスティック抗体である。前記因子は受 容体の天然リガンドである。前記因子はSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリ ン、erbB1に対するアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB 3に対するアゴニスト、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDG F B、FLT−3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF 、VEGF、HGF、TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニ スト、FcyRII受容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対する アゴニスト、FcyRI受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体に対する アゴニスト、ボンベシン、ガストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン 、カルバコル、ムスカリン受容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニ ューロキニン、サブスタンスP、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデ ノシン、および1、25−ジヒドロキシビタミンD3、およびこれらの組み合わ せの群から選択することができる。因子が SLFであるのが特に好ましい。 前記因子は免疫細胞の表面抗体の抗原である場合もある。 前記因子はIgEに対するアゴニストである場合もある。 前記因子は、その因子と受容体との結合が、前記Ca2+流入ブロッカーの存在 しない場合は正常には前記細胞の増殖、生存および/または活性化を促進するよ うな因子である。 別の実施態様において、本発明は、本発明の薬物学的組成物を抗増殖剤として 、または抗炎症薬として使用することを含む。 それに応じて、本発明の薬物学的組成物のキットを抗増殖剤、または抗炎症薬 として用いることができる。 本発明は、前記細胞の増殖を阻止する薬剤として使用するための医薬品の製造 において、Ca2+流入ブロッカーと正常には細胞の受容体に結合してCa2+の細 胞内流入をおこす因子とを使用することを含む。 本発明は前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製 造において、Ca2+流入ブロッカーと本発明の因子とを使用することを含み、そ の際前記因子と受容体との結合が正常にはホスホリパーゼCの活性化をおこす。 本発明は、前記細胞の増殖を抑制する作用物質として使用するための医薬品の 製造においてCa2+流入ブロッカーおよび本発明の因子を使用することを含み、 前記Ca2+流入ブロッカーはnon-voltage-gated Ca2+流入ブロッカーである。 特殊の実施態様によると、本発明は前記細胞の増殖を抑制する作用物質として 使用するための医薬品の製造にCa2+流入ブロッカーおよび本発明の因子を使用 することを含み、前記因子は受容体のアゴニスティック抗体である。 或る特殊の実施態様は、前記細胞の増殖を抑制する作用物質として使用するた めの医薬品の製造にCa2+流入ブロッカーおよび本発明の因子を使用することを 含み、前記因子は前記受容体の天然リガンドである。 特殊の実施態様は前記細胞の増殖を抑制する作用物質として使用するための医 薬品の製造にCa2+流入ブロッカーおよび本発明の因子を使用することを含み、 前記因子はSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に対するアゴ ニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニスト、er bB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT−3リガンド 、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HGF、TCR に対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRII受容体に 対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニスト、FcyRI受容 体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体に対するアゴニスト、ボンベシン、ガ ストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリン受 容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンス P、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25−ジ ヒドロキシビタミンD3、およびこれらの組み合わせの群から選択される。前記 因子は特にSLFである。 好適実施態様は、前記細胞の増殖を抑制する作用物質として使用するための医 薬品の製造においてCa2+流入ブロッカーと本発明の因子とを使用することを含 み、前記因子は免疫細胞の表面抗体の抗原である。 好適実施態様は前記細胞の増殖を抑制する作用物質として使用するための医薬 品の製造においてCa2+流入ブロッカーと本発明の因子とを使用することを含み 、前記因子はIgEに対するアゴニストである。 もう一つの実施態様は、抗増殖剤として使用するための医薬品の製造において Ca2+流入ブロッカーと本発明の因子とを使用することを含み、前記因子と受容 体との結合は、前記Ca2+流入ブロッカーの存在しない場合は前記細胞の増殖、 生存および/または活性化を促進するのが普通である。 もう一つの実施態様によると、本発明は治療に対する疾患哺乳動物細胞の感受 性をCa2+流入ブロッカーで、またはブロッカーと細胞の受容体をさらに活性化 する因子とで診断する方法であって、 正常組織と比較することを含んでなり、その際、活性化PLCの濃度上昇は、 細胞が前記治療に感じ易くなっていることを示唆する。 このような方法は疾患組織のサンプル採取を含むことができる。 さらにこの方法は、あらかじめ決めた量の前記組織から得られるPLCの存在 下で反応するPLC基質量のモニターを含むアッセイ段階を含める。この方法は あらかじめ決めた量の前記組織から、ELISA法によってPLCを分離するこ とを含める。PLC基質は[3H]−PIP2である。 もう一つの実施態様において、本発明はCa2+流入ブロッカーとしての作用物 質をスクリーニングする方法であって、上記方法は次の諸段階を含む: 前記作用物質の存在下で第1細胞群を培養し、その際細胞は、Ca2+の細胞内 流入を促進する活性化受容体を有し; 前記作用物質の存在下で第2細胞群を培養し、その際第2群の細胞には第2群 の細胞内へのCa2+流入を促進する活性化受容体が存在せず; 第1細胞群の増殖が、作用物質の存在しない場合の第1群の細胞増殖に対応す る第1のあらかじめ決めたレベルより少ないかどうかを確かめ; そして 第2細胞群の増殖が、作用物質の存在しない場合の第2群の細胞増殖に対応す る第2のあらかじめ決めたレベルと実質上同じであるかどうかを確かめ;その際 、 第1のあらかじめ決めたレベル以下である第1細胞群の増殖および第2のあら かじめ決めたレベルと実質上同じである第2細胞群の増殖は、前記作用物質がC a2+ブロッカーであることを示唆する。 第1群の細胞の受容体は構造的に活性化することができ、または第1群の細胞 の受容体はオートクリン刺激にさらされ、または第1群細胞受容体を外因性作用 物質によって活性化される。 作用物質は第1群細胞の受容体の天然リガンドである。第1群細胞の受容体お よび第2群細胞の受容体は同じ受容体であってもよい。 特殊の実施態様において、受容体はc−kit受容体、EGF受容体およびF GF受容体の群から選択される。 好適には第1群の細胞および第2群の細胞はヒト細胞である。 好適には第1群の細胞は肥満細胞であり、第2群の細胞は肥満細胞であり、受 容体はc−kit受容体であり、第1群の細胞はSLFの存在下で培養される。 特殊の実施態様によると第1群の細胞に第1群の細胞の前記受容体がトランス フェクトされる。 図の簡単な説明 図1Aから図1Fまでは増殖-または活性化シグナルとCa2+流入ブロッカー との組み合わせによるBMMCの死の誘導を示す。細胞毒性アッセイは材料およ び方法の部に記載するように行った。図1Aないし図1Cでは、BMMCをSL F(すべての場合に500ng/ml)(丸)またはIL−3(すべての場合に 25%WEH1−3で条件づけたメジウム)(四角)のどちらかと、指示量のケ トチフェン(図1)、エコナゾール(図1B)またはNi2+(図1C)と共にイ ンキュベートした。図1EではBMMCをIgE抗DNPモノクローナルSPE −7で被覆し、その後IL−3プラス指示量のDNP−HSA(Ag)と共に、 5μMエコナゾールの存在下で(丸)またはエコナゾール欠如下で(四角)イン キュベートした。図1Fでは、BMMCをIL−3プラス指示量のサブスタンス Pと共に、5マイクロMエコナゾールの存在下で(丸)またはエコナゾール欠如 下で(四角)インキュベートした。すべての場合に、培養24時間後にトリパン ブルーを排除できた、または排除できなかった細胞を数えることによって死んだ 細胞の割合を確認した。誤差棒は3回の測定から決定した標準誤差を示す。 図2Aおよび図2Bは、SLFプラスCa2+流入ブロッカーによる32D−k itまたはp815細胞における細胞死の誘導を示す。32D−kit(図2A )またはp815細胞を、SLF(充実棒)またはIL−3(斜線棒)のどちら かと指示濃度のCa2+流入ブロッカーと共にインキュベートした。培養18時間 後のトリパンブルー排除によって細胞死を決定した。 図3Aから図3Eは、種々の因子およびCa2+流入ブロッカーと共にインキュ ベートした32D−kit細胞の形態を示す。32D−kit細胞をSLFのみ と(図3A)、IL−3のみと(図3B)、5μMエコナゾールとSLFと(図 3C)、または5μMエコナゾールとIL−3と共に18時間(図3D)インキ ュベートした。図3Eでは細胞を付加因子なしにインキュベートした。細胞を 位相差顕微鏡で400×倍率で写真にとった。 図4は、細胞DNA含量の関数としての32D−kitの相対的細胞数をプロ ットしたものである。32D−kit細胞をSLFのみ(図4A)、IL−3の み(図4B)と共に、8μMエコナゾールとSLF中で(図4C)、または8μ MエコナゾールおよびIL−3中で(図4D)18時間インキュベートした。図 4Eでは、付加因子なしで細胞をインキュベートした。細胞を材料および方法の 部に記したようにヨウ化プロピジウムで染色し、その後フローサイトメトリーに よってDNA含量を測定した。 図5はSLFとCa2+流入ブロッカーによって誘導される32D−kit細胞 のアポプトーシスをオレイン酸が防御することを示す。32D−kit細胞をS LFおよび5μMエコナゾールおよびオレイン酸と共に(充実棒)、またはSL Fと5μMエコナゾールとエライジン酸(斜線棒)と共に、またはIL−3と5 μMエコナゾールとオレイン酸(斑点棒)と共に18時間インキュベートした。 死んだ細胞の比率をトリパンブルー排除によって決定した。 図6Aおよび図6Bは、SLFとCa2+流入ブロッカーによって誘導されるア ポプトーシスに対するイオノマイシンの影響を示す。図6Aでは32D−kit 細胞を5μMエコナゾールおよび指示量のイオノマイシンと共にSLF(丸)ま たはIL−3(四角)の存在下で18時間インキュベートした。死んだ細胞の比 率はトリパンブルー排除によって決定した。 図7Aは32D−kit(レーン1)または32D−kit−Bc1−2(レ ーン2)細胞からの細胞溶解物のウエスターンブロットを示す。細胞を材料およ び方法の部に記したように溶解し、SDS−PAGEによって分離し、ニトロセ ルロースに移し、抗Bc1−2抗体で検査した。 図7Bは、SLFプラスCa2+流入ブロッカーによって誘導したアポプトーシ スに与えるBc1−2過剰発現の影響を示す。32D−kit(充実棒)または 32D−kit−Bc1−2(斜線棒)細胞をSLFまたはIL−3プラス2. 5、5または10μMエコナゾールと共に18時間インキュベートし、死んだ細 胞の比率をトリパンブルー排除によって決定した。付加的培養において、IL− 3のみを加えるかまたは因子を全く加えずに、細胞生育性を同様に試験し た。付加した25または250μM YVAD−CHOの細胞生育性に与える影 響も、付加的因子を加えなかった別の培養基で評価した。 図8は、SLFとCa2+流入ブロッカーによって誘導されるアポプトーシスに 対するYVAD−CHOの影響を示す。32D−kit細胞をYVAD−CHO 欠如下でSLFと共にインキュベートするか(丸)、25μM YVAD−CH O(三角)またはIL−3(四角)の存在下でSLFと共に、指示量のエコナゾ ールと共にインキュベートした。18時間培養後、死んだ細胞の割合をトリパン ブルー排除によって評価した。 図9Aは、連続的に活性化した受容体を有する癌細胞にCa2+流入ブロッカー によって誘導したアポプトーシスを示す。2.5×104SK−BR3細胞(A TCCカタログ番号#HTB−30)を96ウェルプレートのウェル中、0.1 ml RPMIプラス0.5%FBS中で、10ng/ml EGF(上皮成長 因子)を加えて(丸)または加えずに(四角)、そして指示濃度のエコナゾール と共に18時間インキュベートした。18時間培養後、死んだ細胞の割合をトリ パンブルー排除によって評価した。 図9Bは、種々の条件下のオートクリン刺激MDA−MB−231乳癌細胞に おけるCa2+ブロッカーによって誘導されるアポプトーシスを示す。棒1:対照 ;棒2:20μMエコナゾール;棒3:20μMエコナゾールと10μMYVA D−CHO(ICEインヒビター);棒4:20μMエコナゾールと100μM YVAD−CHO;棒5:20μM エコナゾールと0.1μMイオノマイシ ン(カルシウム イオノフォア);棒6:20μMエコナゾールと10nMイオ ノマイシン;棒7:20μMエコナゾールと1μMイオノマイシン;棒8;20 μMエコナゾールと10μMオレイン酸(PLC活性化インヒビター);そして 棒9:20μMエコナゾールと100μMオレイン酸。 図10は、ヒト乳癌由来細胞におけるEGFおよびCa2+流入ブロッカーによ り誘導されるアポプトーシスを示す。2.5×104 MCF−7細胞を96ウェ ルプレートのウェル中、0.1mlDMEMプラス0.5%FBS中で、10n g/mlEGFを加えて(丸)または加えずに(四角)、指示されたエコナゾー ル濃度で18時間インキュベートした。培養18時間後、死んだ細胞の割合 をトリパンブルー排除によって評価した。 図11AはSLFを静脈注射したマウスの白血病細胞に与えるCa2+流入ブロ ッカーおよび活性化因子の影響を示す。マウスの静脈内に1×107G418耐 性32D−kit細胞を接種した。接種後3ないし5週間に(実験1&3;5週 間、実験2;3週間)、マウスに15μgSLFを静脈注射した。2時間後、マ ウスにさらに100mg/kgケトチフェンを経口投与した。翌日脾臓を摘出し 、白血病細胞の存在を試験した;そのためには細胞を20%WEH1−3条件づ け培地と、1mg/mlG418を含む増殖培地(0.3%寒天を含む)にプレ ートし、検出をG418耐性白血病細胞に制限した。7日後、コロニーを数えた 。 図11Bは図11Aと同様であったが、この場合は脾臓細胞についてIL−3 に反応して寒天中にコロニーを形成できるすべての細胞、すなわち白血病細胞も 正常細胞も含めた細胞の存在を試験した。 図12は、SLFを皮下投与したマウス白血病細胞に与えるCa2+流入ブロッ カーおよび活性化因子の影響を示す。マウスには1×107 32D−kit細胞 を静脈内に接種した。インキュベーションの3週間後にマウスに100mg/k gを経口胃管法によって100mg/kgケトチフェンを投与した。ケトチフェ ン投与4時間後、マウスに15μgSLFを皮下注射した。注射2時間後、マウ スにさらに100mg/kgケトチフェンを経口投与した。翌日、脾臓を摘出し 白血病細胞の存在を試験した;そのためには細胞を20%WEH1−3条件づけ 培地と、1mg/mlG418を含む0.3%寒天含有増殖培地にプレートし、 検出をG418耐性白血病細胞に制限した。7日後、コロニーを数えた。 好適実施態様の説明 材料および方法 細胞.骨髄由来肥満細胞(BMMC)を既述のように生成した(バーガー(Ber ger)ら、1994)。それらを10%熱不活性化FBSおよびIL−3のソース としての2%WEH1−3上澄液を補充したOPTI−MEM(Gibco,Burlingto n,ON)に培養した。32D−kit細胞(オンタリオ癌研究所のDr.Mark Min den博士からの贈り物)はc−kitを発現するIL−3依存性骨髄単球性細胞 系である(フ(Hu)ら、1995)。32D−kit細胞を10%加熱不活性化F BS、2%WEH1−3、および1mg/mlG418(Gibco)を補充したRP MI(Gibco)で増殖させた。p815細胞系はネズミ肥満細胞系である。p81 5細胞を10%熱不活性化FBSを補充したRPMI中で増殖させた。Bc1− 2gp+e NIH3T3パッケイジング細胞をダルベッコ改良イーグル培地( DMEM−Gibco)で増殖させ、10%FBSおよび2μg/mlプロマイシン (シグマ社、St.Louis、Mo)を補充した。すべての細胞培養培地は55μMβ− メルカプトエタノールおよび抗生物質(両方共シグマ社)も含んでいた。SK− BR3、MDA−MB231およびMCF−7細胞はATCCから入手した。S K−BR3およびMDA−MB231細胞は10%熱不活性化ウシ胎児血清およ び10μg/mlヒトインスリン(シグマ)を補充したDMEM培地に培養した 。 Bc1−2過発現32D−kit細胞の生成。gp+e bc1−2レトロウ ィルス生産細胞はデイビッド(Y.Ben-David)博士(トロント)からの贈り物であ り、プロマイシン耐性およびネズミbc1−2両方の遺伝子を発現するLXSN −ベース−レトロウィルスベクターを含む。感染のために、gp+eパッケイジ ング細胞の融合層を24時間、32D−kit細胞と共培養した。非付着性32 D−kit細胞をその後取り出し、48時間培養し、その後2μg/mlプロマ イシンの存在下でbc1−2過発現細胞を選択した。 組換えSLFの生成。組換えネズミ スチール因子(SLF)を大腸菌(E.col i)中で、pFLAG.ATS、IPTG−誘導性分泌発現ベクターを用 いて可溶性型に作成した(インターサイエンス(InterScience)、マークハム、O N)。このベクターは8個のアミノ酸N−末端FLAGエピトープを含む(イン ターサイエンス)。pFLAG.ATS.SLFプラスミドを含む大腸菌をルリ ア(Luria)ブロス(Gibco)中で100μg/mlアンピシリン(シグマ)と共に3 7℃で一晩インキュベートした。この培養物を20倍に希釈し、OD800が0. 4−0.5になるまで増殖させ、その後33mg/L IPTG(Gibco)で誘導 した。その後培養物を37℃で一晩インキュベートし、細胞を10,000rp mで20分間ペレット化した。細菌性上澄液を0.22ミクロン フィルターを 通過させ、1mM CaCl2および100μM PMSFと共に−80℃で保 存した。FLAG−SLFを、アガロースゲル(インターサイエンス)に共有結 合した抗FLAG M1マウス モノクローナル抗体のカラムで親和性カラム精 製した。このモノクローナルはFLAGエピトープにCa2+依存性に結合し、過 剰のCa2+はEDTAとキレート化することによって溶出が可能となる。カラム はまず最初に30mlPBS+1mM CaCl2で平衡化し、細菌性上澄液を 3回カラムを通過させる。そのカラムをPBS+1mM CaCl2でよく洗っ た、そしてFLAG−SLF融合蛋白質を1mM PBS+2mM EDTAで 6回溶出した。これらを集め、濃縮し、PBSに対して透析し、銀染色によって 純度を検査した。 その他の試薬類。モノクローナル ネズミ ジニトロフェニル(DNP)特異 的IgE、クローンSPE−7並びにアルブミン−ヒトDNP−HSA抗原はシ グマ社から入手した。サブスタンスP、すべてのCa2+チャンネルブロッカー、 イオノマイシン、オレイン酸およびエライジン酸 EGF、およびbEGFもシ グマ社から入手した。イオノマイシンは1mM溶液としてDMSO中に−20℃ で保存した。オレインおよびエライジン酸は脱気したエタノール性溶液にそれぞ れ1Mおよび100mM濃度で保存し、窒素ガスソース下でシールし、−20℃ で保存した。YVAD−CHO ICEプロテアーゼインヒビターペプチドはア マーシャム(Amersham)(Arlington Heights、IL)から入手し、DMSO中1mM 溶液として−20℃で保存した。 細胞死アッセイ。2.5×104BMMCs、32D−kitまたはP815 細胞を96ウェル平底プレートに、0.5%FBSを含むRPMI0.1ml中 に入れた。細胞にはSLF、サブスタンスPまたはIL3プラスCa2+チャンネ ルブロッカーを追加した。IgEを加える場合、細胞を10μg/mlSPE− 7と共に4℃で45分インキュベートし、その後RPMI、0.5%FBSで3 回洗い、その後96ウェルプレートに接種し、100ng/mlDNP−HSA を加えた。死んでいる細胞の割合は、培養18または24時間後にトリパンブル ーを排除できる、またはできない細胞を数えることによって測定した。 DNA含量の分析。1.25×106細胞を上記のように18または24時間 インキュベートした。細胞を遠心分離して沈殿させ、下記の成分からなるヴィン デロヴ試薬に再懸濁した:3.4mMトリス−pH8.75μMヨウ化プロピジ ウム(シグマ社から入手)、0.1%NP−40、700u/l RNAse( シグマ社)および10mM NaCl。細胞をその後フローサイトメトリーによ って分析した。 ウエスターン ブロッティング。1×10632D−kitおよび32D−k it−bc12細胞をPBSで洗い、TBS中1%NP−40、10%グリセロ ールと下記のインヒビター類とを含む溶解緩衝液に再懸濁した:500μMオル トバナジン酸ナトリウム、10μg/mlアプロチニン、10μg/ml ロイ ペプチンおよび1mM PMSF(すべてシグマ社)。そして4℃で20分間イ ンキュベートした。溶解物を12,000rpmで10分間遠心分離し、上澄液 を、β2−メルカプトエタノールを含むサンプル緩衝液の等量に加えた。サンプ ルを12%SDS−PAGEによって分離し、ニトロセルロースに移した。その ブロットをPBS中5%スキムミルクパウダー、0.1%ツイーン20(ICN 、Aurora OH)でブロックし、抗−bc1−2抗体(U.B.I.、Lake Pacid,NY) で検査した。ウエスターンブロットを化学ルミネッセンス試薬(アマーシャム) で発現させた。 マウス。in vivo 32D−kit実験のためのマウスは齢6ないし8週の雄C 3H/heマウスで、チャールズ リバー研究所、ボストン、マサチュセッツ、 から入手した。マウスに1×107白血病細胞を静脈内接種した。接種後3およ び5週間の間にマウスに0.4ml容量の水中100mg/kgケトチフェ ン(シグマ)を経口胃管法によて投与した。最初のケトチフェン投与後にマウス にPBS中15μgSLFを静脈内または皮下注射した。SLF投与後、第2の ケトチフェンを投与した。 実験1:Ca2+チャンネルブロッカーは活性化シグナルを死のシグナルに変え る。 肥満細胞は、c−kit受容体トリプシンキナーゼのためのリガンドであるS LFによって刺激されて増殖する。しかし、図1A−Cに示すように、もしもこ れらの細胞をケトチフェン、エコナゾールまたはNi2+のようなCa2+流入ブロ ッカーと共にインキュベートするならば、この増殖シグナルは死のシグナルに変 わる。これとは異なり、肥満細胞をCa2+流入ブロッカーおよびIL−3と共に インキュベートした場合は死は認められない。肥満細胞をSLF、Ca2+流入ブ ロッカー、およびIL−3と共に刺激的インキュベートした場合、やはり細胞死 が起き(図4D)、IL−3がこの特殊の死のシグナルを防御しないことを示唆 した。Ca2+流入ブロッカーそれ自体は、増殖−または生存因子を投与しなけれ ば肥満細胞死を促進しない(示されず)。SLFプラスCa2+流入ブロッカーに よる細胞死の誘導はSLFの濃度増加と共に高まる。これは、ブロッカーと関連 するこの型の細胞死を引き起こすために必要な、SLFと関係する(だがIL− 3とは関係しない)シグナル化特性があることを示すものである。Ca2+流入ブ ロッカーの効果は単にSLFの刺激特性を相殺または中和するものではない。む しろブロッカーはSLFが発生する重要なシグナルと結合し、活性化経路を細胞 死の経路に変える。 SLFもIL−3も両方共、肥満細胞分裂を促進するとはいえ、SLFのみが Ca2+流入を引き起こす(コロンボ(Columbo)ら、1994;ラド(Rad)ら、19 94)。そこで肥満細胞においてCa2+を動員することが知られている2つの他 のシグナルの細胞生育性に与える影響が研究された。IgEの親和性受容体と抗 原との架橋は、PLC−y活性化およびCa2+動員など、肥満細胞分解をおこす 一連のシグナル化事象を開始する(ジュヴィン(Jouvin)ら、1995)。Ca2+ 流入ブロッカーの存在下でのAgプラスIgEによる肥満細胞刺激が細胞 生育性に与える影響を図1Eに示す。細胞死は、肥満細胞がエコナゾールの存在 下でIgEプラス抗原で刺激されるときに起こり、抗原刺激のみまたはエコナゾ ールのみは細胞生育性に影響がないことがわかる。Ni2+およびケトチフェンも 架橋IgE受容体と一緒になって細胞死を引き起こす(示されず)。 肥満細胞はサブスタンスPのような両性カチオン性ペプチドにも応答する(ブ エブ(Bueb)ら、1990;マウスリ(Mousli)ら、1990)。これらの分子は直 接ヘテロトリマーG-蛋白質を刺激し、PLC−β活性化、Ca2+動員、および 、最適以下の濃度の抗原プラスIgEの存在のもとで、肥満細胞分解をおこす。 図1Fに示すように、肥満細胞をエコナゾールの存在下でサブスタンスPで刺激 したときにも細胞死は起きる。SLFの場合のように、Ca2+流入ブロッカーの 存在下における細胞死の程度はAgまたはサブスタンスPの濃度増加と共に増加 する。これらの3シグナル(IL−3ではない)はすべてCa2+を動員してCa2+ 流入をおこすから、Ca2+流入ブロッカーと併用して細胞死を誘導するために はCa2+動員が必要なシグナルであるらしい。 肥満細胞以外の細胞における活性化シグナルおよびCa2+流入ブロッカーの組 み合わせによる細胞死の誘導も試験した。32D細胞はc−kit陰性、IL− 3依存性骨髄単球であり、因子を除去すると自滅的に(apoptotically)死ぬ(バ フィー(Baffy)ら、1993)。これらの細胞にc−kitを転移および発現さ せると、それらはin vitroでSLFに反応するようになり、in vivoではそれら を腫瘍原性にする(フ(Hu)ら、1995)。図2Aに示すように、c−kitの 発現はこれらの細胞をSLFおよびCa2+流入ブロッカーによる細胞死の誘導に 対して敏感にする。 増殖因子受容体の構造的活性化またはオートクリン刺激によりトランスフォー ムされる因子非依存性腫瘍が多数報告されている。因子非依存性腫瘍の一例は肥 満細胞腫p815である、それは付加因子が存在しなくても、突然変異した、構 造的活性化c−kit受容体の存在により増殖する(ツジムラら、1994)。 図2Bに示すように、Ca2+流入ブロッカーのみで、付加SLF刺激がなくても p815細胞に細胞死を十分引き起こす。これは多分、p815 c−kit受 容体によるシグナル化のリガンド非依存性を反映し、したがってそれがCa2+流 入ブロッカーと一緒になって細胞死を誘導することができることを反映する。こ れらの結果は、SLFおよびCa2+流入ブロッカーによる細胞死の誘導が肥満細 胞に限られず、その他の細胞型にも、特に高度に活性化された受容体を有するそ れらにも認め得ることを示す。 実験2:BMMCおよび32D−kit誘導性死はアポプトーシスである。 SLFおよびCa2+流入ブロッカーで処理した後の肥満細胞および32D−k it細胞の目による検査は、核濃縮および膜ブレブを含めるアポプトーシスの特 徴を明らかにした(図3C)。アポプトーシス中に特徴的に断片化し、減少する DNA含量も測定された。図4Aおよび図4Bに示し、表1にまとめるように、 32D−kit細胞をSLFまたはIL−3単独で18時間処理したところ、su bdiploid(2倍体以下の)DNA量を有する細胞集団は生成しなかったが、エコ ナゾール プラス SLF(IL−3では生成せず)はsubdiploid DNAを有 する細胞の大集団を生成した(図4Cおよび4D)。32D−kit細胞は、増 殖因子が欠如するとアポプトーシスを受けることが知られている。増殖因子除去 18時間後に32D−kit細胞はsub-diploid DNAを含む細胞を適度な比率 で示した。この集団は因子除去の24時間後に実質上増加する(データは示され ず)。こうしてCa2+流入ブロッカー プラス SLFによって誘導されるアポ プトーシスプロセスは因子除去によって認められるアポプトーシスより速い。肥 満細胞もSLFプラスCa2+流入ブロッカーで処理した後sub-diploid DNA含 量を示す(表1);これはアポプトーシスメカニズムによる細胞死の誘導と一致 する。 (1) BMMCを8μMエコナゾール プラス IL−3(25%WEHI でコンディショニングした培地)、SLF(500ng/m)と共に 、または因子なしで24時間インキュベートし、ヨウ化プロピジウム で染色し、DNA含量を分析した。 (2) 32D-kit細胞を分析前に18時間同様にインキュベーとした。 n.d.:確認されず 実験3:細胞をオレイン酸により、SLF−Ca2+流入ブロッカー誘起性アポプ トーシスから防御 Ca2+動員シグナルはCa2+流入ブロッカーと一緒になってアポプトーシスを 誘導するという観察は、この効果がホスホリパーゼCの活性化によって仲介され ることを示唆する。PLC活性化が細胞死にとって重要であるかどうかを確認す るために、上皮成長因子(EGF)刺激に反応してPLC活性化を阻止すること がわかっている(カサビエル(Casabiell)ら、1993)オレイン酸のアポプト ーシス誘発に与える効果を調べた。EGF結合またはEGF受容体チロシンキナ ーゼ活性化は変化させないこの阻止効果は、cis−9−オクタデセン酸(オレ イン酸)でのみ認められ、trans−9−オクタデセン酸(エライジン酸)で は認められない(カサビエルら、1991)。32D−kit細胞をオレイン酸 またはエライジン酸の存在下でエコナゾールおよびSLFまたはIL−3と共に インキュベートした。図5に示すように、SLFおよびCa2+チャンネルブロッ カーで処理した32D−kit細胞はオレイン酸によって細胞死から救助された が、エライジン酸によっては救助されなかった。オレイン酸の有効範囲は1−1 00μMであり、これはPLC阻止に必要な濃度に一致する(カサビエル、ツガ ザ(Zugaza)、1993)。この考察はCa2+流入ブロッカーと組み合わせてアポ プトーシスを誘導する際にホスホリパーゼCの活性化が必要であることと矛盾し ない。 実験4:細胞をイオノマイシンにより、SLF−Ca2+流入ブロッカー誘起性ア ポプトーシスから防御。 受容体活性化後のCa2+流入は貯蔵作動性Ca2+チャンネル(Icracとも 呼ばれる)の開口によって仲介される(ペナー(Penner)ら、1993)。Icr acチャンネルは阻止のための標的であるらしい、なぜならば3化合物、ケトチ フェン、エコナゾールおよびNi2+、がSLFと共力して細胞死を誘起する効率 は、それらのIcrac阻止能力と相関しているからである(フランチウス(Fra nzius)ら、1994)。Voltage gated Ca2+チャンネルブロッカーであるベラ パミルおよびニフェジピンが、SLFと組み合わせ使用したとき、細胞死の誘導 に無効であることも観察されている。この結果はSLFとの共力による細胞死の 誘導はnon-voltage gated Ca2+流入ブロッカーに特異的であることを示唆する 。 その他の非特異的効果がエコナゾールおよびケトチフェン両方に報告されてい る(フランチウス、ホス(Hoth)、1994)。Ca2+流入のブロックが細胞死の 誘導に重要であるかどうかを確認するために、カルシウムイオノフォア イオノ マイシンのアポプトーシス誘導に対する効果を調べた。図6Aに示すように、イ オノマイシンは、32D−kit細胞をSLFプラスCa2+流入ブロッカー誘導 性死から濃度依存的に保護し、10nMで最大保護を示した。イオノマイシンが Ca2+に特異性を有するとして(リウ(Liu)ら、1978)、これらの結果は 、活性化シグナルと共力してアポプトーシスを誘導するために必要なのはCa2+ 流入の特異的ブロックであることを示唆する。細胞内Ca2+の過剰濃度を作り出 すより高濃度のイオノマイシンは細胞死を再び起こした。これは、細胞活性化の 範囲では、Ca2+流入の両極端が細胞死を誘導し得ることを示すものである。 実験5:32D−kit細胞においてSLFおよびプラスCa2+流入ブロッカー によって誘起されるアポプトーシスに対するBc1−2の影響。 蛋白質のBc1−2ファミリーは、種々の作用物質によって誘導されるアポプ トーシスからの細胞保護と強く関連づけられている。Bc1−2の発現は増殖し つつある細胞と関連づけられ(ホッケンベリー(Hockenbery)ら、1991;ヴェ イス(Veis)ら、1993)、腫瘍サプレッサーp53によって負の調節を受け( ミヤシタら、1994)、Bc1−2の過剰発現は32D−kit細胞を因子除 去後のアポプトーシス死から守る(ヌネツ(Nunez)ら、1990;バフィー、ミ ヤシタら、1993)。そこでBc1−2蛋白質の過剰発現がSLFおよびCa2+ 流入物質によるアポプトーシス誘発に与える効果を調べた。32D−kit細 胞に、Bc1−2遺伝子を含むレトロウィルスベクター(シュワルツ、1995 )を感染させ、Bc1−2過剰発現細胞系を生成した(図7)。それら細胞のア ポプトーシス感受性を調べ、Bc1−2過剰発現が32D−kit細胞を因子除 去により誘発するアポプトーシスから守ることが見いだされた(図7B)。しか し、図7Bに示すように、32D−kit細胞におけるBc1−2の過剰発現は これらの細胞をSLFとエコナゾールによるアポプトーシス誘発から保護するこ とはできない。これらの考察は、SLF プラス ブロッカーによ る細胞死の誘発はBc1−2非依存性様式で起きるとの結論に導いた。 32Dkit−Bc1−2細胞は低濃度イオノマイシンによって、SLF プ ラス ブロッカーによるアポプトーシスから同様に保護されたが(図6B)、3 2Dkit細胞とは異なり、それらはより高濃度イオノマイシンで顕著な細胞死 を示さなかった。そこでこれらの結果は、活性化された細胞では、Ca2+ブロッ クによって誘起する死と、過剰レベルCa2+流入により誘起する死とは、少なく ともBc1−2感受性レベルにおいて、異なることを示す。 実験6:ICEプロテアーゼインヒビターの、Ca2+流入ブロッカーおよびSL F誘導性細胞死および因子除去により誘導される細胞死に与える影響。 TNF−αおよびFasは、Bc1−2過剰発現が防御することができないア ポプトーシス誘起性シグナルの2つの例である(メモン(Memon)ら、1995; ストラッサー(Strasser))ら、1995)。これらの場合に、アポプトーシスは プロテアーゼのインターロイキン−1β変換酵素ファミリーの膜によって仲介さ れることがわかっている。ICEファミリーのプロテアーゼがSLFとCa2+流 入ブロッカーとによるアポプトーシス誘導に関係しているかどうかを確認するた めに、細胞をテトラペプチド−アルデヒドICEインヒビターYVAD−CHO (マシマら、1995;ヴァシラコス(Vasilakos)ら、1995)と共にインキ ュベーとした。我々は、YVAD−CHOが32D−kit細胞をトポイソメラ ーゼインヒビター エトポシドによって誘起されるアポプトーシスから守ること を見いだした(示されず)。YVAD−CHOがSLFプラス エコナゾールに よって誘起するアポプトーシスに対する耐性をもたらすが(図8)、因子除去に よって誘起するアポプトーシスからは32D−kit細胞を保護できない(図7 B)ことも見いだした。したがって、増殖または活性化シグナルとCa2+流入ブ ロッカーとの組み合わせによって起きるアポプトーシスはICE様プロテアーゼ によって仲介されるらしい。 実験7:ヒト癌細胞に与えるCa2+ブロッカーおよびEGFの影響 諸研究は、増殖因子受容体が乳癌に関係することを証明した。例えば、乳癌の 45%以上がEGFR陽性であることが見いだされた(フォックス(Fox)ら、19 94;フランチウス(Franzius)ら、1994)。EGRに密接に関係する増殖因 子受容体であるebB2は全乳癌の30−40%に過剰発現する(スラモン(Sla mon)ら、1989)。細胞死をこれらの細胞にCa2+流入ブロッカーと活性化シ グナルとで誘導できるかどうかを確認するために、SK−BR3細胞をエコナゾ ール存在下で、EGFと共にまたはEGF欠如下でインキュベートした。SK− BR3細胞(ATCC cat.#HTB−30)をヒト乳癌(腺癌)から引き出す 。それらはヌードマウスに腫瘍を発生する。これらの細胞は突然変異p53遺伝 子を含み(エルストナー(Elstner)ら、1995)、エストロジェン受容体陰性 で、多量のebB2分子を発現し(リー(Li)ら、1993)その結果この受容 体を連続的に活性化する。図9に示されるように、エコナゾールはEGF存在下 でも欠如下でもSK−BR3細胞に等しい水準の死を引き起こす。 MDA−MB−231細胞系は非常にに退形成性(anaplastic)の乳癌である。 それもヌードマウスに腫瘍を発生させるが、極く低レベルのebB2を発現する に過ぎない。しかしそれはFGFR陽性で、FGFによってオートクリン形式で 刺激される(ヤチジ(el Yazidi)ら、1995)。MDA−MB−231細胞の Ca2+流入ブロッカーに対する感受性、およびブロッカーによる細胞死の誘導に 与えるオレイン酸、イオノマイシン、およびYVAD−CHOの影響を調べるた めに実験が行われた。その結果をまとめて図9Bに示す。MDA−MB−231 細胞はCa2+流入ブロッカーエコナゾール被曝に反応してアアポプトーシスを受 けることがわかる。さらに、MDA−MB−231のCa2+流入ブロッカー誘起 性アアポプトーシスのメカニズムは、32D−kit細胞のそれと同じ特徴を有 するようにみえる。イオノマイシン、オレイン酸およびYVAD−CHOはMD A−MB−231細胞をCa2+流入ブロッカーにより誘導される死から防御する ことができる。MCF−7細胞(ATCC cat.#HTB−22)はヒト乳癌から誘 導される。それらはヌードマウスにおいて腫瘍原性であり、マウスをエストロジ ェンで処理したとき(ベンツ(Benz))ら、1993)またはそれら細胞をマ トリゲルに封入した場合に(ノエル(Noel)ら、1995)特にそうである。これ らの細胞はEGFによって刺激されると報告されている(ゴドン(Godden)ら、1 992)。これらの細胞のCa2+流入ブロッカーおよび活性化シグナルによる細 胞死に対する感受性を調べるために、MCF−7細胞を種々濃度のエコナゾール の存在下で10ng/mlEGFと共に、またはEGF欠如下で18時間インキ ュベーションした。図10からわかるように、MCF−7は10ng/mlEG Fの存在下において、その欠如下と比較してエコナゾールによる細胞死により大 きい感受性を示す。図9A、図9Bおよび図10に示す実験をまとめて考察する と、若干の乳癌細胞はEGFなどのような活性化因子の存在下において高められ たブロッカー感受性を示す。 実験8:Ca2+流入ブロッカーとSLFとがin vivoで32D−kit白血病細 胞に与える影響。 Ca2+流入ブロッカーと活性化シグナルとのin vivo組み合わせの効率を調べ るために、因子依存性、G418−抵抗性32D−kit白血病細胞を接種した マウスにケトチフェンとSLFとの組み合わせを投与した。1組の実験では脾細 胞を取り、白血病細胞の存在を次のようにして調べた:20%WEHI−3条件 づけ培地と1mg/ml G418を含む寒天増殖培地に細胞を接種し、G41 8耐性白血病細胞だけが検出されるようにした。他の組の実験では、脾臓におい て、IL−3に反応する、寒天中でコロニーを形成し得る全細胞、白血病細胞も 正常細胞も含める全細胞の存在を測定試験した。図11Aに示されるように、各 実験において、G418耐性コロニー形成細胞を接種動物に検出することができ る。接種動物の脾臓に見いだされるレベルは動物間で変動するが、大部分の動物 は30ないし1,000のG418耐性コロニーを含む。接種し、治療しない動 物のコロニー数の算術平均値は69938であるが、1匹の動物は非常に高水準 の白血病細胞を含んでいた。もしこの動物が含まれなければ、算術平均値は39 1である。この群の幾何学的平均は813コロニー/脾臓である。SLFのみを 注射した動物で検出されたG418−耐性コロニーの数はその因子を投与しなか った動物に比較して高い傾向があった;すなわち65および31,000 の間に変動し、算術平均値は7,399で、幾何学的平均は1545コロニー/ 脾臓であった。この検出可能コロニー数の増加はSLFによる白血病細胞の刺激 に帰せられるかも知れない。ケトチフェンのみを投与したマウスでは、検出可能 コロニー数は114から27,645までの間に変動し、算術平均は5,502 で幾何学平均は849である。ケトチフェンとSLFを投与した動物では、検出 可能コロニー数は8から537までの間に変動し、算術平均値は131、幾何学 平均は61 G418耐性コロニー/脾臓である。このデータを片側対スチュデ ントt検定(対数変換後)を用いて分析すると、非投与および投与群が互いに異 ならない確率は6.2%に過ぎない。もしも非常に高レベルの白血病細胞を含む 非投与群中1匹の動物がこの分析に含まれなければ、非投与群と投与群とが互い に異ならない確率は8.9%である。 ケトチフェンのみを投与した動物群と、ケトチフェン プラス SLFを投与 した群とを同様にして比較すると、これらの群が異ならない確率は0.8%とな り、非常に有意である。この結果はケトチフェンのみではin vivo白血病細胞に ほとんど活性をもたないが、ケトチフェンとSLFとの組み合わせは白血病細胞 数を有意に減少させることを示す。 (1) 図11Aからのデータの対数を片側スチュデントt検定を用いて互い に比較した。比較2群が互いに異ならない%確率が示される。カッコ 内の数字は非投与群の非常に高レベルの白血病細胞をもつ1匹の動物 を分析に含めない場合の同上の確率である。 これらのマウスの脾臓のコロニー形成細胞の総数について同様な分析を行い、 そのデータを図11Bに示す。白血病細胞を接種したマウスの算術平均コロニー 数は857であり、幾何学平均は669である。接種したが非投与の動物の算術 平均コロニー数は84,073であるが、非常に高レベルの白血病細胞を含む1 匹の動物が含まれていた。この動物を含めないと、算術平均コロニー数は3,4 48である。この群の幾何学平均は4,573コロニー/脾臓である。SLFの みを注射した動物で検出されたIL−3依存性コロニー数はこの因子を投与しな かった動物のそれらより高い傾向があり、算術平均は18,212で、幾何学平 均は5,171コロニー/脾臓である。この検出可能コロニー数の増加はSLF による白血病細胞の刺激に帰せられるかも知れない。ケトチフェンのみを投与し たマウスでは、算術平均は7,715で幾何学平均は2320、ケトチフェンと SLFで治療された動物では、算術平均は793で、幾何学平均は66 IL− 3依存性コロニー/脾臓であった。これらのデータを片側対スチュデントt検定 (対数変換後)を用いて分析すると、非投与群と投与群とが互いに異ならない確 率は2%であることが示される。もしも非常に高レベルの白血病細胞を含む1匹 の動物をこの分析に含めないと、非投与群と投与群とが互いに異ならない確率は 5.1%である。同様に、SLFのみを投与した群またはケトチフェンのみを投 与した群を、ケトチフェン プラス SLFを投与した群と比較した場合、これ らの群が異ならない確率は2%または1.6%である。 (1) 図11Aからのデータの対数を片側スチュデントt検定を用いて互い に比較した。比較2群が互いに異ならない%確率が示される。カッコ 内の数字は非投与群の非常に高レベルの白血病細胞をもつ1匹の動物 を分析に含めない場合の同上の確率である。 32D−kit細胞を接種したマウスにケトチフェンを経口投与し、SLFを 皮下投与する別の実験を行った。図12に示すように、このやり方ではSLFと ケトチフェンとの組み合わせは投与マウスの脾臓の白血病細胞数に有意な影響を 与えるようにはみえなかった。この実験は、活性化因子のデリバリー経路および 多分、2物質の相対的投与タイミングが、特殊の治療法の効果に影響するらしい ことを示している。 上記実験の結果は、アポプトーシスを誘発する新規の方法を説明する。この方 法は細胞(その受容体は正常な状態で活性化されたときにCa2+流入をおこす) 内へのCa2+流入の遮断と、その受容体を活性化する因子との組み合わせを含め る。特別な実施態様において、ホスホリパーゼCの活性化はCa2+流入と関係し ている。 例えば、SLF、サブスタンスP、およびIgEおよび抗原は(non-voltage-g ated)Ca2+流入ブロッカーと一緒になって肥満細胞のアポプトーシスを誘起す ることができる(ただしIL−3はこれをすることはできない)。この形のアポ プトーシスは必ずしも増殖シグナルを必要としない、というのはSLFもIL− 3も増殖性であり、一方サブスタンスPおよび抗原−IgEはごく弱い増殖性を 有するからである。増加するシグナルはアポプトーシス増加に導くから、この形 の細胞死は、Ca2+流入ブロッカーが高度に活性化された受容体と組み合ったと きに最も有効である。この考察を支持するものとして、構造的に活性化されたc −kit受容体を有するp815肥満細胞腫はCa2+流入ブロッカーのみに対し て感受性である(図2B)。SK−BR3およびMDA−MB−231細胞もC a2+流入ブロッカーのみに対して感受性である。これも、同様な突然変異を有す る(またはオートクリン刺激を受けている)細胞はこの群の薬によるアポプトー シスを受け易いことを示唆する。 オレイン酸がSLF プラス ブロッカーによるアポプトーシスを逆転するこ とができるという考察は、少なくとも若干の実施態様ではホスホリパーゼCの活 性化をおこす活性化シグナルが必要であることを示す。イオノマイシンもSLF プラス ブロッカー誘起性細胞死から細胞を守ることができる;これはCa2+流 入の特異的遮断がアポプトーシス誘発に必要であることを示すものである。SL F プラス ブロッカーにより誘発するアポプトーシスはBc1−2の過剰発現 には非感受性であるが、ICEプロテアーゼ インヒビターによって逆転させる こと ができる。これは少なくとも若干の実施態様において、このアポプトーシ スメカニズムにはICE、またはICEファミリーのプロテアーゼのメンバーが 役割を有することを示唆する。 ある種の増殖細胞は高度に活性化された受容体を有し(図9A)、PLCの活 性化をおこすから、本発明はこのような細胞のCa2+流入ブロッカー治療、また はブロッカーと、細胞受容体をさらに活性化する因子との組み合わせ治療に対す る感受性を診断する方法を含める。このような方法は: 疾患組織サンプルを採取し; その組織が正常組織に比較して高められたレベルのPLCを含むかどうか を決定し; もしもその組織が高められたレベルのPLCを含むならば、そのPLCが 活性化されているかどうかを調べる 段階を含む。 もしもこのような高められたレベルの活性化PLCが組織に見いだされるなら ば、その細胞は治療できそうである、すなわちそれらの細胞をCa2+流入ブロッ カー、またはCa2+流入ブロッカーと、活性化PLCのレベル上昇に導くシグナ ルを産生する受容体をさらに活性化する因子との組み合わせにさらすことによっ て、それら細胞は死に、増殖は減少する。 抗PLC特異的抗血清を用いて、乳癌が正常対照に比較して高レベルの酵素を 有することが示された。抗ホスホチロシン抗体による免疫沈殿とその後の抗PL C抗体によるウエスターンブロッティングを用いて活性化PLCレベルを測定す ることができる、なぜならばチロシン燐酸化されたPLCは活性化されているら しいからである(アルテガ(Arteaga)ら、1991)。 PLC酵素活性は直接測定できる(フアング(Huang)ら、1995)。つまり 、測定すべき細胞を溶解し(lyse)、PLC特異的抗血清(例えばアップステート バイオテクノロジー社(Upstate Biotechnology Inc.) Lake Placid、NY、から 市販される)を用いてPLCを免疫沈殿し、その酵素の力価を、リポソーム中基 質(90%DMPM、10%PIP2)として[3H]−PIP2(ニューイングラ ンド ニュークリア(New England Nuclear)、ボストン、マサチュセッツから入 手)を用いて、50mMトリス(pH8)、0.1mM CaCl2中0.3m M総脂質を含む緩衝液中で測定した。反応を1M HCl中0.2MCaCl2 の添加によって停止した。沈殿した小胞をフィルタープレート(ミリポア96ウ ェル疎水性マルチスクリーンDPプレートなど)上に集め、フロースルー中に存 在するイノシトール燐酸反応産物をシンチレーションカウンティングによって定 量する。 イオノマイシンが細胞死を防御もし、または誘起することもできるという観察 は、Ca2+流入の両極端がアポプトーシスに導くことを示している。しかしどち らの場合も細胞の活性化は必要であるようにみえる、なぜならばSLFの欠如下 では最小の細胞死が認められたに過ぎないからである。Bc1−2過剰発現は、 細胞を高濃度イオノマイシンによって誘起される死からのみ守り、細胞死の基礎 にあるメカニズムはCa2+流入の2極端では同じでなく、少なくともBc1−2 感受性レベルが異なることを示唆する。例えば高濃度のイオノマイシンでは、細 胞は或る型の“Ca2+過負荷”にさらされ、この型の毒性にさらされた或る種の 細胞はBc1−2によって保護されることが知られている(シュトラッセルら、 1991;リード(Reed)、1994)。高Ca2+死の可能な仲介物質はCa2+依 存性ホスファターゼ、カルシニューリン、であるかも知れない;この物質はT細 胞(シバサキら、1995)およびB細胞(ボネフォイ(Bonnefoy)ら、1994 )のアポプトーシスを強化することが示されている。 ここに記載した結果(図7Bおよび図8)は、Bc1−2およびICEが異な るアポプトーシスメカニズムの調節に関係することを示している。細胞は、因子 除去に起因するアポプトーシスからBc1−2によって保護される(だがICE インヒビターによっては保護されない)一方、ICEインヒビターはCa2+流入 ブロッカーとSLFとの組み合わせに対して防御する(Bc1−2は防御しない )。その他のアポプトーシス誘起性シグナルに関する実験もこれらの観察と一致 する。(クエンド(Cuende)ら、1993;メモンら、1995;シュトラッセル ら、1995;ヴァシラコス(Vasilakos)ら、1995;パリジュ(Parijs)ら 、1996)。Fas活性化が、内部貯蔵所からのCa2+放出には影響を与える ことなく、T細胞の抗−CD3−依存性Ca2+流入を阻止することも最近証明さ れた(コヴァクス(Kovacs))ら、1995)。 ケトチフェンは、ヒスタミンH1受容体拮抗性およびCa2+流入阻止を両方共 あらわす公知の抗アレルギーおよび抗喘息薬である(マーチン(Martin)ら、1 978;グラント(Grant)ら、1990)。肥満細胞の破壊にCa2+流入が関係 しているとするならば、このプロセスの阻害は、その抗炎症効果の容認されるメ カニズムの一つである。こうしてここに記載の結果は、Ca2+流入ブロッカー、 特にケトチフェン、を適切な活性化シグナルと共に投与して、アレルギー症状を 治療することができることを示唆する。Ca2+流入ブロッカーは抗増殖薬として 提案されている(リッカルディ(Riccardi)、1987;フェルダー(Felder)ら、 1991;コーン(Kohn)ら、1992;エスタシオン(Estacion)ら、1993; ペトラッシュ(Petrasch)ら、1993;コンドーら、1994;バックレー(Buc kley)ら、1995;デヴリス(De Vries)ら、1995)。ここに記載の結果か ら、これらの化合物は、強力な増殖−または活性化シグナルと一緒になったとき に、より効果的であることが示唆される。そこで、Ca2+流入ブロッカーと増殖 −または活性化シグナルとの組み合わせは、強力だが特異的な抗増殖−または抗 炎症性特性を有するらしい。 発明者は、細胞内へのCa2+流入が起きる正確なメカニズムを説明するいかな る理論によっても束縛されたくない。しかし、ここに示す結果は、Ca2+流入ブ ロッカーと、細胞の受容体に結合して正常条件下でその受容体を活性化してCa2+ 流入を誘起する因子との組み合わせのその細胞への投与と、その細胞死の誘発 との関連性を確立するものである。 このような因子はその受容体の天然リガンド、すなわち本来その受容体に作用 するリガンド、アゴニスティック抗体などである。少なくとも若干の場合には、 流入はPLCの活性化に関係する。多くの場合には、活性化は細胞の刺激を含み 、“刺激”とは増殖、活性化および/または細胞生存を含める。図9Aに示す結 果は、構造的に活性化された細胞の場合−そこではその受容体はリガンドで、そ の後Ca2+流入によって活性化されるのが正常である−Ca2+流入ブロッカーの 投与のみで細胞死を誘起することができる。こうして、ここに開示される本発明 は、Ca2+流入ブロッカーを投与して、構造的に活性化された受容体(その受容 体の活性化はCa2+の細胞内流入を促進する)を有する細胞の死を誘起すること も含める。 細胞そのものによって産生される因子に反応して活性化される受容体を有する 細胞でも、Ca2+ブロッカーで処理して細胞死を引き起こすことが可能である。 特定の公知の因子、例えばSLFに関して言えば、SLFの変形物、c−ki t受容体リガンドも細胞死を引き起こすのに有効である。例えば、c−kit受 容体に対するアゴニスティック抗体類は熟練せる当業者に公知の方法によって作 り出すことができる。その他の、受容体を架橋してCa2+流入を誘導することが できる小分子も有効であるかも知れない。SLFそのものを突然変異によって改 質し、分子を安定させ、それによって哺乳動物体内におけるその半減期を延ばす ことができるかも知れない。或いは、または付加的に、SLFをポリエチレング リコール(PEG)と結合させて改質し、その使用寿命を延ばすことができる。 肥満細胞の場合、IgEとその抗原の代わりに、例えば細胞IgE受容体その ものに対する抗体を用いることができる。IgE受容体を架橋できる抗体は十中 八、九、Ca2+流入を生起するらしい。 アレルギーにかかっている人の場合、IgEクラスのアレルゲンに特異的な免 疫グロブリンが、アレルゲン特異的T細胞によって刺激されてこの特定のアイソ タイプを産生するB細胞によって生成する。IgE抗体はB細胞から細胞外腔に 分泌され、そこでそれらは肥満細胞または好塩基球の表面に見いだされるFcR Iと呼ばれる特異的受容体に結合できる。これらの肥満細胞または好塩基球が、 それらの表面に結合したIgEによって識別される多価アレルゲンに遭遇すると 、そのIgE/受容体は架橋され、活性化されて、あらかじめ形成された仲 介物質の1種類以上、例えばヒスタミンなど、の放出をおこし、場合によっては その他の炎症性分子、例えばロイコトリエン類、ポストグランジン類およびサイ トカイン類の合成および放出をおこす。したがってこの複雑な反応は多数の異な る細胞型および分子に関係し、それらのすべてがアレルギー反応の調節において 標的となり得る。これはアレルゲン特異的IgEを産生するB細胞、そのアレル ゲンに特異的なT細胞受容体を発現するT細胞、およびアレルゲン特異的IgE をその表面に有する肥満細胞および好塩基球を含める。これらの受容体によって 伝達されるシグナルはすべてCa2+を動員するから、それらは、肥満細胞でIg Eプラス 抗原で示されたように、Ca2+流入ブロッカーと一緒になって細胞死 を誘起することができる。膜IgEを発現するB細胞では、特異的抗IgE化合 物がこれらの分子を架橋し、シグナル伝達をおこす。このような化合物は、例え ばチャング(Chang)の米国特許第5,422,258号および第5,428,1 33号またはルップ(Rupp)らの米国特許第4,940,782号に記載されてい るような抗体でもよい。 その他に、これらの抗体の断片、例えば(Fab)2試薬またはB細胞の表面 IgEを識別し、架橋するその他の化合物を用いてもよい。B細胞が特異的標的 化される場合、肥満細胞または好塩基球に結合しているIgEではなく、B細胞 表面のIgEを優先的に識別する試薬を用いるのが望ましい。 特定の抗原を識別する抗体を産生するB細胞を特異的に排除したい場合、その 抗原そのものが−もしも多価であり、十分量が与えられるならば−Ca2+流入ブ ロッカーと一緒になって、その抗体を産生するB細胞を殺すのに十分なシグナル を提供する。或いは、B細胞によって産生された抗体の可変領域を識別する抗イ ディオタイプ抗体も用いることができる。このような治療の考えられる標的は自 己抗原に対する抗体を産生し、自己免疫病をおこすB細胞を含める。 もちろん、受容体担持細胞内へのCa2+流入をおこすその他の細胞受容体リガ ンド結合がある。本発明の範囲内の増殖因子受容体アゴニストは、TGF−α( トランスフォーミング成長因子)、EGF、ヘレグリン、およびその他のerb B1、2、3&4のアゴニスト、PDGF AおよびB(血小板由来増殖因子) 、SLF、FLT−3(fms様チロシンキナーゼ−3)リガンド、塩基 性および酸性FGFs(線維芽細胞増殖因子)(関連増殖因子ファミリー)、エ ノテリン、NGF(神経成長栄養因子)、VEGF(血管内皮増殖因子)、HG F(SF)(肝増殖因子;散乱因子)を含める。多重鎖免疫認識受容体に対する アゴニストは、B細胞上抗原受容体に対するアゴニスト(すなわちB細胞によっ て認識される特異抗原)、例えば表面免疫グロブリンを架橋する抗体など、T細 胞受容体アゴニスト、例えば特定TGRsを識別する抗体、抗CD3抗体または その他のアゴニスティック凝集抗体、およびFcyRIIおよびFcyRIII を活性化するその他の試薬類など、そして肥満細胞および好塩基球上のFc R I受容体に対するアゴニストを含める。G蛋白−結合受容体のアゴニストも本発 明の技術の範囲内である:ボンベシン、ガストリン、ガストリン放出ペプチド、 ブラジキニン、カルバコルおよびその他のムスカリン受容体アゴニスト、CCK −9、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンスP、ATPおよびアデノ シンを含むプリン作動性受容体アゴニスト、1、25−ジヒドロキシビタミンD3 。Ca2+流入を刺激する多くの神経伝達物質もある。細胞死はこのような細胞 にCa2+流入ブロッカーおよびリガンドの投与の結果として起きることを、ここ に開示されているものに類似の実験を用いて証明することができる。このような リガンド類およびアゴニスティック受容体抗体類の変形物も開発使用することが でき、このような変形物とCa2+流入ブロッカーとの組み合わせ投与に反応した 細胞死を測定する上記の実験に類似の実験を用いて試験することができる。 カルシウム流入ブロッカーは、好適実施態様に関連して記載したものの他には テニダップ、CAI、Cd2+、Co2+、La3+、Mn2+、SKF−96365お よびクロモリンがある、ただし熟練せる当業者に公知のこれら以外にも多くのも のがある(リュイスら、1995)。 特殊の場合に、1種類以上のCa2+流入ブロッカーと受容体結合作用物質との 組み合わせ投与は所望細胞反応を引き出すのに最も有効であることがわかる。 本明細書に開示された実験によって示されるように、細胞死が受容体リガンド (またはその他のアゴニスティック作用物質)とCa2+流入ブロッカーとの投与 によって誘起され得るかどうかを決定するために重要なのは、その受容体、およ び適切な受容体結合で発生するシグナルに対する細胞の正常反応である。それで もなお、ここに開示された実験に用いられるもの以外の細胞型が、少なくともそ れらの寿命サイクル中の或る時点−−ここに開示する発明の使用のために必要な 正常細胞反応をもたらす時点−−ではこのような受容体を発現させることは公知 である。c−kit受容体を発現し、SLFに反応するその他の細胞型の例は、 造血前駆細胞、メラニン形成細胞および生殖細胞である。その他のリガンドに結 合する受容体を発現する受容体であって、その結合が正常では必須の反応をおこ すという受容体を発現し得る細胞型の例としては、EGFおよびFGF受容体を 発現する乳癌細胞およびPDGF受容体を発現する結腸癌細胞がある。 腫瘍原性、過形成性または高度に活性な状態をあらわすこのような細胞を本発 明により適切な結合因子とCa2+流入ブロッカーとの投与によって治療すること ができる。こうして本発明による治療を施し、例えば癌、肥満細胞腫、自己免疫 炎症性疾患またはアレルギーにかかっている人を治療することができる。 c−kit受容体は白血病細胞に過剰発現し(ムロイ(Muroi)ら、1995)、 小細胞肺癌(ヒダら、1994)、女性性器腫瘍(イノウエら、1994)のか なり高い割合に見いだされることがわかった、そして神経芽細胞腫の肥満細胞侵 潤に関係しているらしい(ヒロタら、1993)。そのためこのような部位は本 発明による治療の主要候補である。 本発明の標的となる細胞が構造的に活性化されている場合は(図9A)、受容 体結合によって発生するシグナルを刺激する作用物質を含める必要がないかも知 れない、というのはシグナルがすでに発生しているからである。そのような場合 、Ca2+流入ブロッカーの投与は、受容体刺激物質を同時投与せずに行うことが できる。或る種の腫瘍細胞はそのような活性をもつことが知られており、したが ってこの方法によって治療できる。c−kit活性化突然変異がヒトおよび齧歯 類由来の肥満細胞腫に見いだされた(カナクラら、1994;キタヤマら、19 95)。適切な因子をCa2+ブロッカーと共に投与することによってシグナルを 増強することは或る状態では好ましくないというわけではない。 特定細胞型が本発明による治療に感受性をもつかどうかを確認する出発段階は 、細胞膜に発現する受容体のリガンド結合が細胞内Ca2+濃度の増加をおこす かどうかを確認することである。種々濃度のリガンド、およびCa2+流人ブロッ カー細胞培養物の投与を、本明細書に開示された実施態様の細胞について記載さ れた実験と同様に行い、細胞死が誘起される濃度を決定することができた。 特定の適応症では、適量は例えばホスト、投与法および治療すべき症状の性質 および重症度によって変動する。満足すべき結果は、受容体結合作用物質では1 日量約0.1mg/kg動物体重ないし約1mg/kg体重で得られることが示 されている、ただしこれは特定作用物質または治療すべき対象および症状によっ て変動する。さらに、1日量を2、3、4回またはそれ以上に分割して投与する ことも好都合である。 もしも作用物質が増殖因子のようなポリペプチドである場合は、例えば皮内、 筋肉内または静脈注射によって投与することができる。 本発明の受容体結合化合物を含む薬物学的組成物は少なくとも1つの薬物学的 に容認される担体または希釈剤、賦形剤、滑剤、緩衝剤、抗菌剤、増量剤、抗酸 化剤などを含み、その組成物は一般的方法で、薬物学的に容認される担体または 希釈剤などと混合することによって作られる。 公知のCa2+流入ブロッカーは、その作用物質が所望通り標的細胞に達する限 り、公知の方法によって製造および投与することができる。 特異的細胞、例えば、特定のIgEを産生するB細胞を標的とするために、そ のIgEの表面部分に対するアゴニスティック抗体を生成することができた。適 切なCa2+流入ブロッカー(1種類または複数種類)を抗体に適切に結合させ、 抗体と表面IgEとの結合によってブロッカーを、その作用が望ましい特定細胞 と接触させる。 参考文献 上記の参考文献の特別のものを以下記す。以下に列挙する文献はすべて本明細 書に参考として組み入れられる。 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 ゴマーマン,ジェニファー,リン カナダ エム5エス 1シー9 オンタリ オ州 トロント ウィルコックス ストリ ート 89

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.細胞死を必要とする哺乳動物において細胞死を誘導する方法であって、その 方法において細胞をCa2+流入を伴う因子によて刺激することができ、その方法 は哺乳動物に有効量のCa2+流入ブロッカーと有効量の前記因子とを投与するこ とを含む前記方法。 2.前記細胞の受容体のリガンドによる刺激、Ca2+流入を伴う作用物質による 刺激にさらされた細胞を有する哺乳動物において、前記哺乳動物に有効量のCa2+ 流入ブロッカーと有効量の前記リガンドを投与することを含んでなる細胞死誘 導法。 3.細胞死を必要とする哺乳動物に細胞死を誘導する方法であって、前記細胞は 、作用物質と結合すると、その細胞内へのカルシウム流入およびホスホリパーゼ Cの活性化をおこす受容体を有し、前記方法は哺乳動物に有効量のCa2+流入ブ ロッカーと有効量の前記作用物質とを投与することを含む方法。 4.細胞死を必要とする哺乳動物に細胞死を誘導する方法であって、前記細胞は Ca2+流入を伴う因子によって刺激され、哺乳動物に有効量のノンボルテージゲ ーテッド(non-voltage gated)のCa2+流入ブロッカーおよび有効量の前記因子 を投与することを含んでなる方法。 5.因子が前記細胞の受容体に対するアゴニスティック抗体である請求項1また は請求項4に記載の方法。 6.因子が前記細胞の受容体の天然リガンドである請求項1または請求項4に記 載の方法。 7.リガンドが受容体の天然リガンドである請求項2または請求項に記載の方 法。 8.作用物質が受容体のアゴニスティック抗体である請求項3に記載の方法。 9.作用物質が受容体のリガンドである請求項3に記載の方法。 10.リガンドが受容体の天然リガンドである請求項9に記載の方法。 11.細胞が肥満細胞、単球、マクロファージ、線維芽細胞、T細胞、B細胞、 好塩基球または癌細胞である請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項 5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、または請求項10に記載の方法 。 12.哺乳動物が増殖性疾患にかかっている請求項1、請求項2、請求項3、請 求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、または請求項1 0に記載の方法。 13.哺乳動物が癌にかかっている請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、 請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、または請求項10に記載 の方法。 14.哺乳動物が乳癌にかかっている請求項13に記載の方法。 15.哺乳動物がアレルギーにかかっている請求項1、請求項2、請求項3、請 求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、または請求項1 0に記載の方法。 16.哺乳動物が自己免疫病にかかっている請求項1、請求項2、請求項3、請 求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、または請求項 10に記載の方法。 17.前記細胞が、c−kit受容体または突然変異c−kit受容体、T細胞 受容体、CD3、FcyRII、FcyRIII、FcyRI、G−蛋白質結合 受容体、ボンベシンの受容体、ガストリン放出ペプチド受容体、ブラジキニン受 容体、カルバコル受容体、ムスカリン分子受容体、CCK−8受容体、バソプレ ッシン受容体、ニューロキニン受容体、サブスタンスP受容体、プリン作動性分 子受容体、TGF−α受容体、EGF受容体、ヘレグリン受容体、erbB1受 容体、erbB2受容体、erbB3受容体、erbB4受容体、PDGF受容 体、SLF受容体、FLT−3リガンド受容体、塩基性FGF受容体、酸性FG F受容体、エノテリン受容体、NGF受容体、VEGF受容体、およびHGF受 容体の群から選択される表面受容体を有する請求項1、請求項4、請求項5また は請求項6に記載の方法。 18.前記受容体がc−kit受容体または突然変異c−kit受容体、T細胞 受容体、CD3、FcyRII、FcyRIII、FcεRI、G蛋白結合受容 体、ボンベシン受容体、ガストリン放出ペプチド受容体、ブラジキニン受容体、 カルバコル受容体、ムスカリン分子受容体、CCK−8受容体、バソプレッシン 受容体、ニューロキニン受容体、サブスタンスP受容体、プリン作動性分子受容 体、TGF−α受容体、EGF受容体、ヘレグリン受容体、erbB1受容体、 erbB2受容体、erbB3受容体、erbB4受容体、PDGF受容体、S LF受容体、FLT−3リガンド受容体、塩基性FGF受容体、酸性FGF受容 体、エノテリン受容体、NGF受容体、VEGF受容体、およびHGF受容体の 群から選択される請求項2、請求項3、請求項7、請求項8または請求項9に記 載の方法。 19.前記因子がSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に対す るアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニスト 、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT− 3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HG F、TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRI I受容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニスト、Fc yRI受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニスト、ボンベシン 、ガストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリ ン受容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタ ンスP、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25 −ジヒドロビタミンD、およびそれらの組み合わせの群から選択される請求項1 または請求項4に記載の方法。 20.前記因子がSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に対す るアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニスト 、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT−3リ ガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HGF、 TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRII受 容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニスト、FcyR I受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニスト、ボンベシン、ガ ストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリン受 容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンス P、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25−ジ ヒドロビタミンD3およびそれらの組み合わせの群から選択される請求項2に記 載の方法。 21.前記リガンドがSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に 対するアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニ スト、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT− 3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HG F、TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRI I受容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニ スト、FcyRI受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニスト、 ボンベシン、ガストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル 、ムスカリン受容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン 、サブスタンスP、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、およ び1、25−ジヒドロビタミンD3およびそれらの組み合わせの群から選択され る請求項2に記載の方法。 22.前記作用物質がSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に 対するアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニ スト、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT− 3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HG F、TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRI I受容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニスト、Fc yRI受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニスト、ボンベシン 、ガストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリ ン受容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタ ンスP、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25 −ジヒドロビタミンD3およびそれらの組み合わせの群から選択される請求項3 に記載の方法。 23.前記細胞が高活性免疫細胞であり、抗体を含み、因子がその抗体に対する 抗原である請求項1または請求項4に記載の方法。 24.前記細胞が高活性免疫細胞であり、IgEが前記免疫細胞に結合し、前記 因子がIgEに対するアゴニストである請求項1または請求項4に記載の方法。 25.前記細胞が高活性免疫細胞で、抗体を含み、リガンドがその抗体に対する 抗原である請求項24に記載の方法。 26.前記細胞が高活性免疫細胞で、抗体を含み、リガンドがその抗体に対する 抗原である請求項2に記載の方法。 27.前記細胞が高活性免疫細胞で、IgEが前記免疫細胞に結合し、前記リガ ンドがIgEに対するアゴニストである請求項2に記載の方法。 28.前記細胞がIgE受容体を含み、リガンドが受容体に対する抗体である請 求項27に記載の方法。 29.前記細胞が高活性免疫細胞で、抗体を含み、作用物質がその抗体に対する 抗原である請求項3に記載の方法。 30.前記細胞が高活性免疫細胞で、IgEが前記免疫細胞に結合し、前記作用 物質がIgEに対するアゴニストである請求項3に記載の方法。 31.前記細胞がIgE受容体を含み、作用物質がその受容体に対する抗体であ る請求項30に記載の方法。 32.前記細胞が好塩基球である請求項24、請求項27または請求項30に記 載の方法。 33.前記細胞が肥満細胞である請求項24、請求項27または請求項30に記 載の方法。 34.Ca2+流入ブロッカーおよび因子が別々に投与される請求項1、請求項4 、請求項5、請求項6、請求項17、請求項23、請求項24、または請求項2 5に記載の方法。 35.Ca2+流入ブロッカーおよびリガンドが別々に投与される請求項2、請求 項7、請求項18、請求項20、請求項21、請求項26、または請求項27に 記載の方法。 36.Ca2+流入ブロッカーおよびリガンドが別々に投与される請求項3、請求 項8、請求項9、請求項22、請求項29、または請求項30に記載の方法。 37.Ca2+流入ブロッカーが因子に先立って投与される請求項1、請求項4、 請求項5、請求項6、請求項17、請求項23、請求項24、または請求項25 に記載の方法。 38.Ca2+流入ブロッカーがリガンドに先立って投与される請求項2、請求項 7、請求項18、請求項20、請求項21、請求項26、または請求項27に記 載の方法。 39.Ca2+流入ブロッカーが作用物質に先立って投与される請求項3、請求項 8、請求項9、請求項22、請求項29、または請求項30に記載の方法。 40.Ca2+流入ブロッカーおよび因子が単一段階で投与される請求項1、請求 項4、請求項5、請求項6、請求項17、請求項23、請求項24、または請求 項25に記載の方法。 41.Ca2+流入ブロッカーおよびリガンドが単一段階で投与される請求項2、 請求項7、請求項18、請求項20、請求項21、請求項26、または請求項2 7に記載の方法。 42.Ca2+流入ブロッカーおよび作用物質が単一段階で投与される請求項3、 請求項8、請求項9、請求項22、請求項29、または請求項30に記載の方法 。 43.前記Ca2+流入ブロッカーの欠如下における因子による細胞刺激が、普通 は前記細胞の増殖、生存および/または活性化を促進する請求項1または請求項 4に記載の方法。 44.Ca2+流入ブロッカーの欠如下におけるリガンドと受容体との結合が普通 は前記細胞の増殖、生存および/または活性化を促進する請求項3に記載の方法 。 45.Ca2+流入ブロッカーの欠如下における前記作用物質の結合が普通は前記 細胞の増殖、生存および/または活性化を促進する請求項3に記載の方法。 46.細胞がc−kit受容体を発現し、その際前記方法は有効量のc−kit リガンドを哺乳動物に投与することを含む請求項1、請求項2、請求項3、また は請求項4に記載の方法。 47.哺乳動物が白血病、腫瘍増殖または肺癌にかかっているヒトである請求項 1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項46に記載の方法。 48.前記因子が、前記細胞の受容体に結合した増殖因子であり、その結合が普 通は細胞増殖を誘起する請求項3に記載の方法。 49.哺乳動物が癌または過形成に侵されている請求項48に記載の方法。 50.前記因子が蛋白質である請求項3に記載の方法。 51.前記因子が、前記細胞の受容体に結合する生存因子であり、その結合が普 通は細胞増殖を誘起する請求項3に記載の方法。 52.前記細胞が造血前駆細胞である請求項51に記載の方法。 53.前記因子が、前記細胞の受容体に結合する活性化因子であり、その結合が Ca2+流入ブロッカーの欠如下で普通は細胞の活性化をおこす請求項3記載の方 法。 54.前記哺乳動物がヒトである先行請求項のいずれかの項に記載の方法。 55.前記Ca2+流入ブロッカーがNi2+、ケトチフェン、エコナゾール、テニ ダップ、CA1、Cd2+、Co2+、La3+、Mn2+、SKF−96365および クロモリン、またはそれらの組み合わせの群から選択される先行請求項のいずれ かの項に記載の方法。 56.細胞死を必要とする哺乳動物の、構造的に活性化された細胞の死を誘導す る方法であって、有効量のCa2+流入ブロッカーを前記哺乳動物に投与すること を含む方法。 57.前記活性化が、前記細胞の不活性化状態にあるときの濃度以上に高められ たCa2+濃度をもたらす請求項56に記載の方法。 58.前記構造的活性化が突然変異c−kit受容体の存在の結果である請求項 56に記載の方法。 59.前記哺乳動物が肥満細胞腫にかかっているヒトである請求項58に記載の 方法。 60.細胞死を必要とする哺乳動物の細胞をオートクリン刺激にかけて細胞死を 誘導する方法であって、有効量のCa2+流入ブロッカーを哺乳動物に投与するこ とを含む方法。 61.前記Ca2+流入ブロッカーがNi2+である請求項56、請求項57、請求 項58、請求項59または請求項60に記載の方法。 62.細胞増殖を阻止する抗増殖剤として哺乳動物に投与する薬物学的組成物で あって、Ca2+流入ブロッカーと、普通は前記細胞の受容体に結合してCa2+の 細胞内流入をおこす因子とを含む薬物学的組成物。 63.前記因子と受容体との結合が普通はホスホリパーゼCの活性化をおこす請 求項62に記載の組成物。 64.前記Ca2+流入ブロッカーがノンボルテージゲーテッドのCa2+流入ブロ ッカーである請求項62または請求項63に記載の組成物。 65.前記因子が受容体に対するアゴニスティック抗体である請求項62、請求 項63、または請求項64に記載の組成物。 66.前記因子が受容体の天然リガンドである請求項62、請求項63、または 請求項64に記載の組成物。 67.前記因子がSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に対す るアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニスト 、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT−3リ ガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HGF、 TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRII受 容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニスト、FcεR I受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニスト、ボンベシン、ガ ストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリン受 容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンス P、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25−ジ ヒドロビタミンD3およびそれらの組み合わせの群から選択さ れる請求項62、請求項63、または請求項64に記載の組成物。 68.前記因子がSLFである請求項67に記載の組成物。 69.前記因子が免疫細胞の表面抗体の抗原である請求項62に記載の組成物。 70.前記因子がIgEに対するアゴニストである請求項62に記載の組成物。 71.前記因子と受容体との結合が、前記Ca2+流入ブロッカーの欠如下では普 通、前記細胞の増殖、生存および/または活性化を促進する請求項62に記載の 組成物。 72.哺乳動物の細胞増殖を阻止するために使用する薬物学的組成物のキットで あって、Ca2+流入ブロッカーと、正常には前記細胞の受容体に結合してCa2+ の細胞内流入をおこす因子とを含むキット。 73.前記因子と受容体との結合が正常にはホスホリパーゼCの活性化をおこす 請求項72に記載の組成物。 74.前記Ca2+流入ブロッカーがノンボルテージゲーテッドのCa2+流入ブロ ッカーである請求項72または請求項73に記載の組成物。 75.前記因子が受容体に対するアゴニスティック抗体である請求項72、請求 項73または請求項74に記載の組成物。 76.前記因子が受容体の天然リガンドである請求項72、請求項73、または 請求項74に記載の組成物。 77.前記因子がSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリン、erbB1に対す るアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB3に対するアゴニスト 、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDGF B、FLT−3リ ガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF、VEGF、HGF、 TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニスト、FcyRII受 容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対するアゴニスト、FcεR I受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニスト、ボンベシン、ガ ストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カルバコル、ムスカリン受 容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロキニン、サブスタンス P、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン、および1、25−ジ ヒドロビタミンD3およびそれらの組み合わせの群から選択される請求項72、 請求項73、または請求項74に記載の組成物。 78.前記因子がSLFである請求項77に記載の組成物。 79.前記因子が免疫細胞の表面抗体の抗原である請求項72に記載の組成物。 80.前記因子がIgEに対するアゴニストである請求項72に記載の組成物。 81.前記因子と受容体との結合が、前記Ca2+流入ブロッカーの欠如下で、正 常には前記細胞の増殖、生存および/または活性化を促進する請求項72に記載 の組成物。 82.抗増殖薬として請求項62、請求項63、請求項64、請求項65、請求 項66、請求項67、請求項68または請求項71に記載の薬物学的組成物の使 用。 83.抗炎症剤として請求項62、請求項63、請求項64、請求項65、請求 項66、請求項67、請求項68、請求項69、請求項70または請求項71に 記載の薬物学的組成物の使用。 84.抗増殖薬として請求項72、請求項73、請求項74、請求項75、請求 項76、請求項77、請求項78、または請求項81に記載のキットの諸成分の 使用。 85.抗炎症剤として請求項72、請求項73、請求項74、請求項75、請求 項76、請求項77、請求項78、請求項79、請求項80、または請求項81 に記載のキットの諸成分の使用。 86.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おいてCa2+流入ブロッカーおよび、正常には細胞の受容体に結合してCa2+の 細胞内流入をおこす因子の使用。 87.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86に記載のCa2+流入ブロッカーおよび因子の使用であって、前 記因子と受容体との結合が正常にはホスホリパーゼCの活性化をおこす前記使用 。 88.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86または請求項87に記載のCa2+流入ブロッカーおよび因子の 使用であって、前記Ca2+流入ブロッカーがノンボルテージゲーテッドのCa2+ 流入ブロッカーである前記使用。 89.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86、請求項87または請求項88に記載のCa2+流入ブロッカー および因子の使用であって、前記Ca2+流入ブロッカーが受容体に対するアゴニ スティック抗体である前記使用。 90.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86、請求項87または請求項88に記載のCa2+流入ブロッカー および因子の使用であって、前記Ca2+流入ブロッカーが受容体の天然リガンド である前記使用。 91.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86、請求項87または請求項88に記載のCa2+流入ブロッカー および因子の使用であって、前記因子がSLF、TGF−α、EGF、ヘレグリ ン、erbB1に対するアゴニスト、erbB2に対するアゴニスト、erbB 3に対するアゴニスト、erbB4に対するアゴニスト、PDGF A、PDG F B、FLT−3リガンド、塩基性FGF、酸性FGF、エノテリン、NGF 、VEGF、HGF、TCRに対するアゴニスト、CD3受容体に対するアゴニ スト、FcyRII受容体に対するアゴニスト、FcyRIII受容体に対する アゴニスト、FcεRI受容体に対するアゴニスト、G蛋白結合受容体のアゴニ スト、ボンベシン、ガストリン、ガストリン放出ペプチド、ブラジキニン、カル バコル、ムスカリン受容体アゴニスト、CCK−8、バソプレッシン、ニューロ キニン、サブスタンスP、プリン作動性受容体アゴニスト、ATP、アデノシン 、および1、25−ジヒドロビタミンD3およびそれらの組み合わせの群から選 択される前記使用。 92.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項91に記載のCa2+流入ブロッカーおよび因子の使用であって、前 記因子がSLFである前記使用。 93.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86に記載のCa2+流入ブロッカーおよび因子の使用であって、前 記因子が免疫細胞の表面抗体の抗原である前記使用。 94.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86に記載のCa2+流入ブロッカーおよび因子の使用であって、前 記因子がIgEに対するアゴニストである前記使用。 95.前記細胞の増殖を阻止する作用物質として使用するための医薬品の製造に おける請求項86に記載のCa2+流入ブロッカーおよび因子の使用であって、前 記因子と受容体との結合が正常には、前記Ca2+流入ブロッカーの欠如下で、前 記細胞の増殖、生存および/または活性化を促進する前記使用。 96.疾病哺乳動物細胞の、Ca2+流入ブロッカー治療、またはブロッカーと前 記細胞の受容体をさらに活性化する因子とによる治療に対する感受性を診断する 方法であって、 組織サンプルが正常組織に比較して高められたPLC活性レベルを含むかどう かを試験し;その際、 活性化PLCのレベル上昇は、細胞が前記治療に対して感受性であるらしいこと を示唆する 前記方法。 97.疾病組織のサンプルを得ることをさらに含む請求項96に記載の方法。 98.サンプルを試験する段階が、前記組織のあらかじめ決めた量から得たPL Cの存在下で反応するPLC基質量をモニターすることを含む請求項96または 請求項97に記載の方法。 99.あらかじめ決めた量の前記組織からELISAアッセイによってPLCを 分離することをさらに含む請求項98に記載の方法。 100.前記PLC基質が[3H]−PIP2である請求項98または請求項99に 記載の方法。 101.Ca2+流入ブロッカーとしての作用物質をスクリーニングする方法であ って、 前記作用物質の存在下で第1群の細胞を培養し、その際細胞はCa2+の細胞内 への流入を促進する活性化された受容体を有し; 前記作用物質の存在下で第2群の細胞を培養し、その際第2群の細胞には第2 群の細胞へのCa2+流入を促進する活性化された受容体が欠如しており; 第1群の細胞の増殖が前記作用物質が欠如しているときの第1群の細胞増殖に 一致する第1のあらかじめ決められたレベルより低いかどうかを確かめ; 第2群の細胞の増殖が前記作用物質が欠如しているときの第2群の細胞増殖に 一致する第2のあらかじめ決められたレベルと実質上同じかどうかを確かめ; 第1のあらかじめ決められたレベルより低い第1群細胞の増殖および第2のあ らかじめ決められたレベルと実質上同じである第2群細胞の増殖は前記作用物質 がCa2+ブロッカーであることを示す 諸段階を含んでなる方法。 102.第1群細胞の受容体が構造的に活性化される請求項101に記載の方法 。 103.第1群細胞の受容体がオートクリン刺激を受ける請求項101に記載の 方法。 104.第1群細胞の受容体が外因性作用物質によって活性化される請求項10 1に記載の方法。 105.作用物質が第1群細胞の受容体の天然リガンドである請求項104に記 載の方法。 106.第1群細胞の受容体と第2群細胞の受容体とが同じ受容体である請求項 101、請求項104または請求項105に記載の方法。 107.受容体がc−kit受容体、EGF受容体およびFGF受容体の群から 選択される請求項101、請求項104、請求項105または請求項106に記 載の方法。 108.第1群の細胞と第2群の細胞がヒト細胞である請求項101、請求項1 02、請求項103、請求項104、請求項105、請求項106または請求項 107に記載の方法。 109.第1群の細胞が肥満細胞であり、第2群の細胞が肥満細胞であり、受容 体がc−kit受容体で、第1群の細胞がSLFの存在下で培養される請求項1 10、請求項102、請求項103、請求項104、請求項105、請求項10 6または請求項108に記載の方法。 110.第1群細胞に第1群細胞の上記受容体をトランスフェクトする請求項1 01に記載の方法。
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