JP2000513226A - 高ビカー軟化点オレフィン/アクリル酸コポリマーを含有する、食品接着層を有するフィルム内に包装した調理済み食品を有する包装品 - Google Patents

高ビカー軟化点オレフィン/アクリル酸コポリマーを含有する、食品接着層を有するフィルム内に包装した調理済み食品を有する包装品

Info

Publication number
JP2000513226A
JP2000513226A JP10503485A JP50348598A JP2000513226A JP 2000513226 A JP2000513226 A JP 2000513226A JP 10503485 A JP10503485 A JP 10503485A JP 50348598 A JP50348598 A JP 50348598A JP 2000513226 A JP2000513226 A JP 2000513226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
ethylene
acrylic acid
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10503485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3939357B2 (ja
Inventor
ラメツシユ,ラム・ケイ
Original Assignee
クライオバツク・インコーポレイテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クライオバツク・インコーポレイテツド filed Critical クライオバツク・インコーポレイテツド
Publication of JP2000513226A publication Critical patent/JP2000513226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3939357B2 publication Critical patent/JP3939357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C13/00Sausage casings
    • A22C13/0013Chemical composition of synthetic sausage casings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C13/00Sausage casings
    • A22C2013/0053Sausage casings multilayer casings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C13/00Sausage casings
    • A22C2013/0066Sausage casings casings according to the presence or absence of seams
    • A22C2013/0069Sausage casings casings according to the presence or absence of seams seamed casings, casings with at least one longitudinal seam
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C13/00Sausage casings
    • A22C2013/0086Sausage casings shrinkable casings

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 包装された製品は、調理済み肉製品の周りに形作られたフィルムを有する。調理済み肉製品は、フィルムの肉接触面に接着している。フィルムの肉接触表面は、°Fで、少なくとも232マイナス5×オレフィン/アクリル酸コポリマー中のアクリル酸マーの重量パーセントのビカー軟化点を有するオレフィン/アクリル酸コポリマーからなる。調理済み肉製品は、ソーセージ、ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイクソーセージ及び高水添加ハムからなる群から選択された少なくとも1員からなる。オレフィン/アクリル酸コポリマーは、高脂肪/低タンパク質肉製品に対して良く接着することが見出され、熱収縮性フィルムの形成のために延伸性であり、従来利用できるオレフィン/アクリル酸コポリマーよりも強いシールを与える。

Description

【発明の詳細な説明】高ビカー軟化点オレフィン/アクリル酸コポリマーを含有する、食品 接着層を有するフィルム内に包装した調理済み食品を有する包装品 発明の分野 本発明は、一般的に、フィルムが調理済み肉製品を取り囲んでいる包装製品に 関する。本発明はまた、包装方法に指向している。本発明は特に、ハム、ソーセ ージ、モルタデッラ、ボローニャ及びブラウンシュワイク(香料入りレバー)ソ ーセージを含む包装した調理済み肉製品に関する。 発明の背景 食品包装工業では、クックイン応用、即ち、食品をフィルム内に包装し、続い て食品をフィルム中に包装したまま調理する用途にこれを使用することができる ような、それからバッグ及びケーシングを作ることができる包装フィルムが使用 されている。本明細書で使用するとき、フィルムのような包装材料に関して、用 語「クックイン」は、食品を取り囲みながらクックイン時間−温度条件への曝露 に構造的に耐え得る包装材料を指す。クックイン食品は、それらが消費者に販売 され、それらが加温 して又は加温することなく消費される包装内で調理された食品である。クックイ ン時間−温度条件は典型的に、長く遅い調理、例えば、131°F〜149°F で1〜4時間の熱水中の浸漬を指す。しかしながら、クックインは、158°F 〜212°Fで約12時間以下の浸漬を含むことができる。 クックインの間に、包装物はシール保全性を維持しなくてはならない。即ち、 全てのヒートシールした継ぎ目は、クックインの間に引き離されることに抵抗し なくてはならない。好ましくは、このフィルムは、それ自身に対してヒートシー ル性である。更に、包装フィルムは包装された食品に実質的に合致する。好まし くは、この実質的な合致性は、きつく適合した包装物を形成するように、これら の条件下で熱収縮性であるフィルムによって得られる。換言すると、有利な態様 に於いて、このフィルムはクックインの時間−温度条件下で熱収縮性である。即 ち、このフィルムは、包装した食品を熱水中に浸漬することによって、包装され た製品をぴったり包んでいる包装フィルムが、代表的に185°Fで約55%以 下、単軸又は二軸収縮で収縮するような十分な収縮エネルギーを有する。また、 クックインの間に、このフィルムは、「クックアウト」、即ち、含有される 食品の表面と包装材料の肉接触表面との間の汁の集積を制限するための食品接着 性を有していなくてはならない。この方法で、水分を保有する食品によって、製 品収率が増加する。 ハム、ソーセージ、鶏肉、モルタデッラ、ボローニャ、ブラウンシュワイクソ ーセージ等々のような種々の肉製品が、クックイン製品として製造されている。 しかしながら、これらの製品は、脂肪含有量及びタンパク質含有量に於いて実質 的に変化する。脂肪が高い製品又はタンパク質含有量が低い製品又は実質的なレ ベルの添加物(デンプン及びその他の充填剤、水など)を有する製品について、 これは、フィルム表面の極性部位に引き付けられ、フィルム対肉接着になるタン パク質分子の極性部位であると信じられるので、適当なフィルム対肉接着を得る ことは一層困難である。例えば、鶏肉は比較的低い脂肪含有量を有し、それで比 較的高いタンパク質含有量を有するので、鶏肉では適当なフィルム対肉接着を得 ることが比較的容易である。 しかしながら、ハム、ソーセージ、モルタデッラ、ボローニャ及びブラウンシ ュワイクソーセージ、特に、ソーセージ、モルタデッラ、ボローニャ及びブラウ ンシュワイクソーセージのような、高脂肪低タンパク質肉製品について適当なフ ィルム対 肉接着性を得ることは一層困難である。これらの高脂肪低タンパク質肉のクック イン包装では、ポリアミド肉接触層を有するフィルムが使用され、そうしてポリ アミドの極性基によって、クックイン工程の間の実質的なパージを防止するため のフィルム対肉接着の適当なレベルが作られてきた。更に、多くのポリアミドの 比較的高いビカー軟化点によって、包装物中に存在するヒートシールの破損の実 質的な危険無しに、クックインが起こることが可能になる。肉製品のためのクッ クイン包装に使用されてきた他のポリマーには、イオノマー、エチレン/アクリ ル酸コポリマー及びエチレン/メタクリル酸コポリマーが含まれる。 しかしながら、ポリアミドは、少なくとも殆どのオレフィンベースのポリマー及 びコポリマーに比して高価なポリマーである。エチレン/メタクリル酸コポリマ ー、エチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの金属塩中和等価物(例えば、 サーリ オレフィン材料の最良のものであることが数年来よく知られている。金属塩中和 エチレン/メタクリル酸コポリマー(例え 1650イオノマー樹脂)は特に、クックイン応用に於ける広 ノマー樹脂でも、レバーソーセージ、ボローニャ及びモルタデッラのような製品 のために許容されない接着性を有することが知られている。更に、エチレン/メ タクリル酸コポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの金属塩中 和等価物は、従来、クックインバッグ及びバックスキャムドケーシング(bac kscamed casing)応用で使用するために、適当なものより低いシ ール強度を示している。これは、これらのコポリマーが比較的低いビカー軟化点 を有し、それによって、シールがクックイン中に不能になる傾向があるので、ク ックイン最終用途で望ましくない作用を起こすためである。これは、クックイン の間にシールが支持される応用(例えば、金型内調理)並びにクックインの間に シールが支持されない応用(例えば、ラック上調理)の両方で起こり得るけれど も、シール破損は支持無しクックイン応用で一層起こりやすい。 更に、これらのフィルムの肉接着層に使用されるエチレン/アクリル酸コポリ マーの比較的高いアクリル酸マー(mer)含有量は、フィルムブロッキング問 題を起こす。即ち、その内 側表面上にこのようなコポリマーを有するフィルムチューブは、貯蔵条件の間に 、即ち、フィルムチューブをレイフラット形状て貯蔵したときそれ自身に対して 接着し、それによってフィルムを使用に適さないようにする傾向がある。 それで、クックインの間に適当なシール強度を与えながら、そしてまたポリア ミドに対して一層経済的でありながら、フィルムが、高脂肪/低タンパク質製品 について実質的なパージを防止するための適当なフィルム対肉接着性を有する包 装製品を提供することが望ましいであろう。クックイン工程の前、間及び後で、 食品に密着するようになり且つ密着したままである際にフィルムを更に助けるた めに、このようなフィルムが良好な熱収縮特性を有することも望ましいであろう 。 発明の要約 本発明は、ポリアミド食品接触層を有する相当するフィルムのコストよりも実 質的に低いコストで、高いシール強度及び高いフィルム対肉接着性を与えながら 、高いレベルの熱収縮性を可能にする食品接触層を有するフィルムを利用する。 本発明は、短期間利用できるのみであり、以前に利用できたEAAコポリマーよ りも高いビカー軟化点を有する、新規な種類のエチレン /アクリル酸コポリマー(EAAコポリマー)からなる食品接触層を利用する。 この新規なEAAコポリマーは、驚くべきことに、ソーセージ、モルタデッラ、 ボローニャ及びブラウンシュワイクソーセージのような高脂肪/低タンパク質肉 製品のために著しく高いレベルのフィルム対肉接着性を与えることが見出され、 クックインの間、より高いシール強度を与えることが見出された。また、(前記 のような)フィルムのブロッキングする傾向が低いことも見出された。更に、こ の新規なEAAコポリマーは、比較的高いレベルの熱収縮性を有する多層フィル ムの製造を妨害しないことが見出された。 第一の局面として、本発明は、調理済み肉製品を取り囲んで形作られたフィル ムからなる包装製品に指向している。調理済み肉製品は、フィルムの肉接触表面 に接着している。フィルムの肉接触表面は、°Fで、少なくとも232マイナス (オレフィン/アクリル酸コポリマー中のアクリル酸マー重量パーセントの5. 0倍)のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリル酸コポリマーからなる。調 理済み肉製品は、ソーセージ、ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイク ソーセージ及びハムからなる群から選択された少なくとも1員からなる。 好ましくは、オレフィンはエチレンからなり、調理済み肉製品は、ソーセージ 、ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイクソーセージ及びハム・アンド ・ウォーター製品からなる群から選択された少なくとも1員からなる。 好ましくは、このエチレン/アタクリル酸コポリマーは、°Fで、少なくとも : 232−4.5(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有し、このエチレン/アタクリル酸コポリマーは、コポリマー の重量基準で約1〜30パーセントの量のアクリル酸マーからなり、更に好まし くは、このエチレン/アタクリル酸コポリマーは、°Fで、少なくとも: 232−4.0(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有し、このエチレン/アタクリル酸コポリマーは、コポリマー の重量基準で約3〜20パーセントの量のアクリル酸マーからなり、なお更に好 ましくは、このエチレン/アタクリル酸コポリマーは、°Fで、少なくとも: 232−3.5(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有し、このエチレン/アタクリル酸コポリマーは、コポリマー の重量基準で約5〜15パーセントの量のア クリル酸マーからなる。 フィルムは単層フィルムであってよいけれども、好ましくはフィルムは多層フ ィルムである。多層フィルムに於いて、好ましくは、オレフィン/アクリル酸コ ポリマーは、第一フィルム層内に存在し、多層フィルムは更に、ポリオレフィン 、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、重合したエチレンビニルアルコー ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート及び デンプン含有ポリマーからなる群から選択された少なくとも1員からなる第二層 からなる。第一の好ましい多層フィルムは更に、第一層と第二層との間の第三層 からなり、第三層はO2−バリヤー層として機能し、重合したエチレンビニルア ルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリアルキレンカーボネート及び ポリエステルからなる群から選択された少なくとも1員からなる。 好ましい多層フィルムに於いて、第二層はポリアミドからなり、フィルムは更 に、第一層と第二層との間のコア第三層からなり、第三層はエチレンビニルアル コールコポリマー及びエチレン/アルファー−オレフィンコポリマーからなる群 から選択された少なくとも1員からなる。好ましくは、この多層フィル ムは更に、(a)第一層と第三層との間の第四層、第四層は、ポリオレフィン、 ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、重合したエチレンビニルアルコール 、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート及びデ ンプン含有ポリマーからなる群から選択された少なくとも1員からなる、並びに (b)第一層と第四層との間の第五層、第五層はタイ層として機能し、無水物グ ラフト化ポリオレフィンからなる、からなる。好ましくは、多層フィルムは更に 、(c)外側フィルム層であり、ポリアミドからなる第六層及び(d)タイ層と して機能し、第二層と第六層との間にある第七層からなる。好ましくは、多層フ ィルムは更に、(e)第六層と第七層との間の第八層、第八層はポリアミドから なる、及び(f)第一層と第五層との間の、エチレン/アルファー−オレフィン コポリマー、プロピレン/アルファー−オレフィンコポリマー、ブテン/アルフ ァー−オレフィンコポリマー、エチレン/不飽和エステルコポリマー及びエチレ ン/不飽和酸コポリマーからなる群から選択された少なくとも1員からなるコア 第九層からなる。 他の好ましい多層フィルムに於いて、第二層は、エチレン/アルファー−オレ フィンコポリマー、プロピレン/アルファー −オレフィンコポリマー、ブテン/アルファー−オレフィンコポリマー、エチレ ン/不飽和エステルコポリマー及びエチレン/不飽和酸コポリマーからなる群か ら選択された少なくとも1員からなる。好ましくは、この多層フィルムは、第一 層と第二層との間の第三層からなり、第三層は、重合したエチレンビニルアルコ ール(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリエステル及びポリア ルキレンカーボネートからなる群から選択された少なくとも1員からなる。好ま しくは、この多層フィルムは更に、第二層と第三層との間の第四層からなり、第 四層はタイ層として機能し、変性エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー 、変性エチレン/不飽和エステルコポリマー、変性エチレン/不飽和酸コポリマ ー、ポリスチレン及びポリウレタンからなる群から選択された少なくとも1員か らなる。好ましくは、多層フィルムは更に、第一層と第三層との間の第五層、第 五層は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル及びポリウレタンからなる 群から選択された少なくとも1員からなる、並びに第三層と第五層との間の第六 層、第六層はタイ層として機能し、第六層は、変性エチレン/アルファー−オレ フィンコポリマー、変性エチレン/不飽和エステルコポリマー、 変性エチレン/不飽和酸コポリマー、ポリスチレン及びポリウレタンからなる群 から選択された少なくとも1員からなる、からなる。好ましくは、フィルムの肉 接触表面はコロナ処理されている。この肉接触層はそれ自身にシールすることが できる。第二層は、第二層にシールされる肉接触層と組み合わせて、外側層であ ってよく、任意に、第二層はコロナ処理されている。更に好ましくは、第五層は 、エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、プロピレン/アルファー−オ レフィンコポリマー、ブテン/アルファー−オレフィンコポリマー、エチレン/ 不飽和エステルコポリマー及びエチレン/不飽和酸コポリマーからなる群から選 択された少なくとも1員からなる。また、多層フィルムは更に、エチレン/アル ファー−オレフィンコポリマー、プロピレン/アルファー−オレフィンコポリマ ー、ブテン/アルファー−オレフィンコポリマー、エチレン/不飽和エステルコ ポリマー及びエチレン/不飽和酸コポリマーからなる群から選択された少なくと も1員からなる第七層並びにポリアミド、ポリエステル及び熱可塑性エラストマ ーからなる群から選択された少なくとも1員からなる第八層からなる。好ましく は、第八層は、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド 12、ポリアミド66、ポリアミド69、ポリアミド610、ポリアミド612 、ポリアミド61、ポリアミド6T、MXD6及びこれらのコポリマーからなる 群から選択された少なくとも1員からなる。更に好ましくは、第八層はポリアミ ド6からなる。このフィルムは二軸延伸されてよい。このフィルムは185°F の温度で10パーセントより小さい横方向自由収縮を有してよい。また、このフ ィルムは、185°Fの温度で少なくとも10パーセントの縦方向自由収縮及び 185°Fの温度で少なくとも約10パーセントの横方向自由収縮を有してよい 。好ましくは、この後者のフィルムは、少なくとも部分的に架橋されている。 第二の局面として、本発明は、肉製品をフィルムの中に包み、続いてこの肉製 品をフィルムの中で調理し、そうしてフィルムの肉接触表面を肉製品に接着させ るようにすることにより、肉製品を包装物内に包装することからなる方法に指向 している。このフィルムの肉接触表面は、°Fで、少なくとも232−5.0( アクリル酸マー含有量パーセント)のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリ ル酸コポリマーからなり、調理済み肉製品は、ソーセージ、ボローニャ、モルタ デッラ及びブラ ウンシュワイクソーセージ並びにハム(好ましくは、ハム・アンド・ウォーター 製品)からなる群から選択された少なくとも1員からなる。好ましくは、この方 法は、本発明による好ましい包装製品になる方法で行われる。 第三の面として、本発明は、密閉するようにヒートシールした二軸延伸フィル ムの中に肉製品を包装し、続いてこの肉製品をフィルムの中で調理し、そうして フィルムの肉接触表面を肉製品に接着させるようにすることからなる方法に指向 している。このフィルムの肉接触表面は、°Fで、少なくとも232−5.0( アクリル酸マー含有量パーセント)のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリ ル酸コポリマーからなる。調理済み肉製品は、ソーセージ、ボローニャ、モルタ デッラ、ブラウンシュワイクソーセージ、鶏肉及びハムからなる群から選択され た少なくとも1員からなる。好ましくは、このフィルムは、185°Fの温度で 少なくとも10パーセントの縦方向自由収縮及び185°Fの温度で少なくとも 約10パーセントの横方向自由収縮を有する。好ましくは、このフィルムは多層 フィルムであり、オレフィン/アクリル酸コポリマーが、多層フィルムの全重量 の少なくとも10重量パーセントを占める第一フィ ルム層内に存在する。好ましくは、このフィルムは少なくとも部分的に架橋され ている。好ましくは、オレフィン/アクリル酸コポリマーは、10%より少ない アクリル酸マーからなるエチレン/アクリル酸コポリマーからなり、調理済み肉 製品の外表面は、少なくとも160°Fの温度に少なくとも30分間付される。 好ましくは、第一フィルム層には更に酸化防止剤が含有されている。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の包装製品に用いられる二層型多層フィルムの拡大横断面図を 示す。 図2は、本発明の包装製品に用いられる六層型多層フィルムの拡大横断面図を 示す。 図3は、本発明の包装製品に用いられる八層型多層フィルムの拡大横断面図を 示す。 図4は、例えば図2及び3に示されている多層フィルムに関して、本発明の包 装製品に用いられるのに好ましい多層フィルムの好ましい製造方法の概略図を示 す。 図5は、本発明の包装製品に用いられる七層型多層フィルムの拡大横断面図を 示す。 図6は、本発明の包装製品に用いられる九層型多層フィルムの拡大横断面図を 示す。 図7は、本発明の包装製品に用いられるのに好ましい多層フィルムの好ましい 製造方法の概略図を示す。 図8は、本発明の包装製品に用いられるのに好ましい多層フィルムのもう1つ の製造方法の概略図を示す。 図9は、本発明による包装製品の斜視図を示す。 図10は、本発明によるもう1つの包装製品の斜視図を示す。 図11は、本発明による別のもう1つの包装製品の斜視図を示す。 図12は、様々なアクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、及びイオ ノマー樹脂についてのビカー軟化点及びアクリル酸マー含有量%を示す。 発明の詳細な説明 ここで用いられている「アクリル酸マー」という語句は、アクリル酸及びその 同族体に由来するマー単位、例えばアクリル酸及びメタクリル酸、並びにより高 級なその同族体を含む。 最近まで、エチレン及びアクリル酸の唯一入手可能なコポリマーは、次の式の 線以下のビカー軟化点(「VSP」)を有す るものであった: ビカー軟化点(°F)=232°F−(コポリマー中アクリル酸マー5.0×重 量%) これらの「以前に入手可能だった」エチレン/アクリル酸コポリマーに関して 、この式は、中程度のアクリル酸濃度まで、すなわち約30%まで当てはまる。 最近では新しい型のエチレン/アクリル酸コポリマーが入手可能になった。この エチレン/アクリル酸コポリマーは、以前に入手可能だったエチレン/アクリル 酸コポリマーよりも高いビカー軟化点を有している。図12は、様々なエチレン /アクリル酸コポリマーを同定しており、各エチレン/アクリル酸コポリマーに ついて、エチレン/アクリル酸コポリマーの商品名、コポリマー中のアクリル酸 マー%、並びに各コポリマーについてのビカー軟化点を示している。下向きの傾 斜線は、すぐ上の式を表わしている。以前に入手可能だったコポリマーはすべて 、この線の下にあるが、一方で本発明に用いることができる、最近入手可能にな ったコポリマーはすべて、この線より上にある。従って下向きの傾斜線は、本発 明に用いることができる、最近入手可能になったエチ レン/アクリル酸コポリマー(線より上)と、以前に入手可能だった様々なコポ リマー(線の下)とを区別している。 図12から明らかなように、最も高いビカー軟化点を有する 軟化点は、各々212°Fと207°Fである。図12において同定されている 入手可能なエチレン/アクリル酸コポリ を製造するために用いることができる。 ここで用いられている「ビカー軟化点」という語句は、ASTM D1525 に従って、均一な昇温速度を用いて、規定された荷重の下で、円形断面1mm2 の平先針が、1mmの深さまで熱可塑性プラスチックサンプルに浸透する温度の ことを言い、この文献はその全体が参照してここに組込まれる。 ここで用いられている「フィルム」という用語は、フィルムであるか、シートで あるかには無関係に、一般的な意味でプラスチックウエブを含めるために用いら れている。好ましくは本発明のフィルム及び本発明に用いられているフィルムは 、厚さが 0.25mm又はそれ以下である。ここで用いられている「包装」という用語は 、包装される製品の周りの形に合わせて形成された包装材料のことを言う。ここ で用いられている「包装製品」という語句は、包装材料によって取囲まれている 製品の組合わせのことを言う。 ここで用いられている「シール」という用語は、フィルム表面の第一部位とフ ィルム表面の第二部位とのあらゆるシールのことを言い、ここにおいて、これら の部位を少なくともその各々のシール開始温度まで加熱してシールが形成される 。シーリングは、非常に多様な方法のどれかによって、例えば加熱バー、熱風、 赤外線、超音波シーリング等を用いて、例えばシャーリングされたケーシングに 対するクリップ等を用いてさえ、実施することができる。 ここで用いられている「食品接触層」及び「肉接触層」という語句は、フィル ムを含む包装において、食品/肉と直接接触している多層フィルムの1つの層の ことを言う。多層フィルムにおいて、食品接触層は包装内において食料品と直接 接触しているので、食品接触層は常にアウターフィルム層である。この食品接触 層は、包装された食料品に関して食品接触層は包装の インサイド層(すなわち最も内側の層)であり、このインサイド層が食品と直接 接触しているという意味では、インサイド層である。ここで用いられている「食 品接触表面」及び「肉接触表面」という語句は、食品接触層のアウター表面のこ とを言う。このアウター表面は、包装内において食品と直接接触している。 ここで用いられている「肉接着」、「フィルムと肉との接着」、「フィルムと 食品との接着」、及び「接着した」という語句は、肉表面と、フィルムの肉接触 表面との間の直接接触の維持のことを言う。従って実質的な量の遊離湿分は不存 在であり、すなわちパージされている。この湿分とは、食品/肉製品から発せら れる水及びジュースのことである。一般に遊離湿分のレベルが、調理前の肉製品 の重量をベースとして約0〜2%であるならば、実質的な量の遊離湿分は存在し ない。好ましくは遊離湿分の量は、調理前の肉製品の重量をベースとして約0〜 1%、より好ましくは0〜0.5%、さらに好ましくは0〜0.1%である。 ここで用いられている「肉プルオフ」という語句は、調理済み肉製品からクッ クインフィルムを剥がしたときに、肉製品から剥ぎ取られるクックイン肉製品の 部分のことを言う。 ここで用いられている「ハム」という用語、及び「ハム製品」という語句は、 当業者に知られている次のカテゴリーを含んでいる。すなわち天然ジュースを含 むハム、水が添加されたハム、及びハム及び水製品である。天然ジュースを含む ハムは、少なくとも17%蛋白質無脂肪[PFF]を含むが、水が添加されたハ ムは、少なくとも16%蛋白質無脂肪を含む。一方、ハム及び水製品は、少なく とも16%蛋白質無脂肪を含むが、同様に製品の重量をベースとして、約35重 量%の量で添加成分を含んでいる。ハム及び水製品における添加成分の比較的高 い割合によって、その他の前記の同定されたハム製品に対するよりもこのハム及 び水製品に対しては、フィルムと肉との適切な接着を得るのははるかに難しい。 ハム製品についての前記説明は、当業者には知られており、さらにはミズーリ州 セントルイス(St.Louis,Mo)の「ミート・プラント・マガジン(M eat Plant Magazine)」の「肉及び鶏肉製品のラベリング百 科事典(Encyclopediaof Labeling Meat and Poultry Prodcts)」第8版に開示されている。 ここで用いられている「クックイン」という語句は、食料品 が中に入っている間に、長時間かつ緩慢な調理条件への暴露に耐えることができ る材料に包装された製品の調理工程のことを言う。例えばこの調理条件とは、5 7℃〜121℃(すなわち135°F〜250°F)で2〜12時間、好ましく は57℃〜100℃(すなわち135°F〜250°F)で2〜12時間水中に 沈めることである。クックイン包装食品は本質的には予め包装され、予め調理さ れた食品であり、これらはこの形態で直接消費者に送ることができる。これらの 型の食品は、温めて、あるいは温めずに消費することができる。クックイン包装 材料は、シールの一体性を保持し、多層フィルムの場合には、離層抵抗性である 。クックインフィルムはまた、ぴったりフィットした包装を形成するために、ク ックイン条件下において熱収縮性でなければならない。クックインフィルムは好 ましくは、食料品への接着傾向を有し、これによって「クックアウト」を防ぐ。 これは、食料品のアウター表面と、フィルムの肉接触表面、すなわち肉と直接接 触している表面との間にジュースを集めることである。クックインの使用法にお いて用いられるフィルムの付加的な任意の特性には、離層抵抗性、低いO2透過 性、約85℃(185°F)において約20〜50%の二軸収縮を 示す熱収縮性、及び光学的透明度が含まれる。気密シールバッグの場合、包装の 外部表面が、少なくとも約150°F、好ましくは約150°F〜212°F、 より好ましくは約160〜212°F、さらに好ましくは約165°F〜200 °F、それよりさらに好ましくは約170°F〜180°Fの温度に付されるの が好ましい。 ここで用いられている「EVOH」とは、エチレンビニルアルコールコポリマ ーのことを言う。EVOHには、ケン化又は加水分解エチレンビニルアセテート コポリマーが含まれ、これはエチレンコモノマーを有し、かつ例えばビニルアセ テートコポリマーの加水分解によって、あるいはポリビニルアルコールとの化学 反応によって調製されたビニルアルコールコポリマーのことを言う。加水分解度 は、好ましくは約50〜100モルパーセント、より好ましくは85〜100モ ルパーセントである。 ここで用いられている「バリヤー」という用語、及び「バリヤー層」という語 句は、フィルム及び/又はフィルム層に用いられた場合、1つ又はそれ以上の気 体に対するバリヤーとして働くフィルム又はフィルム層の能力に関して用いられ る。包装 技術において、酸素(すなわち気体O2)バリヤー層は、当業者に知られている ように、例えば加水分解エチレン/ビニルアセテートコポリマー(省略形「EV OH」及び「HEVA」として示され、同様に「エチレン/ビニルアルコールコ ポリマー」とも呼ばれるもの)、塩化ポリビニリデン、ポリアミド、ポリエステ ル、ポリアクリロニトリル等を含むものであった。 ここで用いられている「濫用(abuse)層」という語句、並びに「破壊抵 抗層」という語句は、フィルム層が、濫用、破壊、及び包装の一体性を減少させ る可能性のあるその他の原因、並びに包装の外見の質を低下させる可能性のある 原因に抵抗する働きをする限りは、アウターフィルム層及び/又はインナーフィ ルム層のことを言う。 ここで用いられている「ラミネーション」、「ラミネート」という用語、並び に「ラミネートフィルム」という語句は、フィルム又はその他の材料の2つ又は それ以上の層を接着させることによる工程、及びこれによって作られたその結果 生じる製品のことを言う。ラミネーションは、接着剤での層の接着、熱及び圧力 での接着によって、コロナ処理によって、及びスプレッドコーティング及び押出 しコーティングによってさえ、達成 することができる。 ここで用いられている「延伸された(oriented)」という用語は、( 一般に延伸温度と呼ばれる高温で)伸ばされ、次に実質的に伸ばされた大きさを 保持しながら、材料を冷却して伸ばされた形状に「セット」されたポリマー含有 材料について言う。高温における伸びついで冷却のこの組合わせによって、ポリ マー鎖をより平行な形状に整列させ、これによってフィルムの機械的性質が改良 される。次に非抑制非アニール延伸ポリマー含有材料をその延伸温度まで加熱す ると、熱収縮が生じ、ほぼそのもとの大きさ、すなわち伸びる前の大きさになる 。「延伸された」という用語はここでは、多様な方法のうちのどれかにおける延 伸を受けることができる延伸フィルムに関して用いられている。 1つの方向における延伸はここでは、「一軸延伸」のことを言い、一方、二方 向における延伸とはここでは、「二軸延伸」のことを言う。延伸プラスチックフ ィルムにおいて、プラスチックシートに内部応力が残留していることがある。こ の応力は、延伸された温度を超える温度までフィルムを再加熱することによって 除去することができる。このようなフィルムを再加熱し た時、フィルムは、延伸される前に有していたもとの大きさまで収縮して戻る傾 向がある。加熱されると収縮するフィルムは一般に、熱収縮性フィルムと呼ばれ る。 ここで用いられている「延伸比」という語句は、拡大された製品のことについ てであって、プラスチックフィルム材料が、いくつかの方向、通常は互いに垂直 な2つの方向にどの程度まで延伸されるかについて言う。縦方向における延伸は ここでは「圧伸」と呼ばれるが、一方横断方向における延伸は、ここでは「スト レッチ」と呼ばれる。環状ダイを通して押出されたフィルムについては、ストレ ッチは、フィルムを「ブロー」してバブルを作ることによって得られる。このよ うなフィルムの場合、圧伸はフィルムを2組の電力ニップロールに通して得られ る。下流の組は、上流の組よりも高い表面速度を有しており、その結果生じる圧 伸比は、下流の組のニップロールの表面速度を、上流の組のニップロールの表面 速度で割ったものである。延伸度はまた、延伸比とも呼ばれ、これはまた「ラッ ク収縮比」としても知られている。 ここで用いられている「モノマー」という用語は、比較的単純な化合物のこと を言い、これは通常、炭素を含んでおり、低 分子量のものであり、これは反応して、それ自体と又はその他の同様な分子又は 化合物と結合してポリマーを形成することができる。 ここで用いられている「コモノマー」という用語は、共重合反応において、少 なくとも1つの異なるモノマーと共重合されたモノマーのことを言い、その結果 がコポリマーである。 ここで用いられている「ポリマー」という用語は、重合反応生成物のことを言 い、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、テトラポリマー等を含んでいる 。一般にフィルムの層は、本質的に単一のポリマーから構成されていてもよく、 あるいはこれと共に追加のポリマーを有していてもよい。すなわちこれとブレン ドされていてもよい。 ここで用いられている「ホモポリマー」という用語は、単一モノマーの重合か ら生じるポリマー、すなわち本質的に単一の型の反復単位から構成されているポ リマーに関して用いられる。 ここで用いられている「コポリマー」という用語は、少なくとも2つの異なる モノマーの重合反応によって形成されたポリマーのことを言う。例えば「コポリ マー」という用語は、エチレンとアルファオレフィン、例えば1−ヘキセンとの 共重合反 応生成物を含んでいる。「コポリマー」という用語はまた、例えばエチレン、プ ロピレン、1−ヘキセン、及び1−オクテンの混合物の共重合をも含む。ここで 用いられている「共重合」という用語は、2つ又はそれ以上のモノマーの同時重 合のことを言う。「コポリマー」という用語はまた、ランダムコポリマー、ブロ ックコポリマー、及びグラフトコポリマーをも含む。 ここで用いられている「重合」という用語は、ホモ重合、共重合、三元共重合 等を含んでおり、あらゆる種類の共重合、例えばランダム、グラフト、ブロック 等を含んでいる。一般に本発明に従って用いられるフィルムにおけるポリマーは 、あらゆる適切な重合工程に従って調製することができる。この工程には、スラ リー重合、気相重合、及び高圧重合工程が含まれる。 ここで用いられているように、複数のモノマーによって示されているコポリマ ー、例えばプロピレン/エチレンコポリマーは、どちらかのモノマーが、1つ又 は複数のもう1つのモノマーよりも高い重量パーセント又はモルパーセントにお いて共重合されうるコポリマーのことを言う。しかしながら第一に挙げられてい るモノマーは好ましくは、第二に挙げられているモノマーよりも高い重量パーセ ントにおいて重合され、ターポリマ ー、カドリポリマー等のコポリマーの場合、好ましくは第一モノマーは、第二モ ノマーよりも高い重量パーセントにおいて共重合され、第二モノマーは第三モノ マー等よりも高い重量パーセントにおいて共重合される。 ここで用いられているコポリマーの化学的同定に関して「/」を用いた用語法 (例えば「エチレン/アルファオレフィンコポリマー」)は、共重合されてコポ リマーを生じるコモノマーを示す。ここで用いられている「エチレンアルファオ レフィンコポリマー」は、「エチレン/アルファオレフィンコポリマー」と同等 のものである。 ここで用いられているように、コポリマーは、それからコポリマーが製造され るモノマーによって同定、すなわち命名される。例えば「プロピレン/エチレン コポリマー」という語句は、追加の1つ又は複数のコモノマーを用いて、又は用 いずに、プロピレン及びエチレンの両方の共重合によって生じたコポリマーのこ とを言う。ここで用いられている「マー」という語句は、重合反応において用い られているモノマーから誘導されたポリマーの1単位のことを言う。例えば「ア ルファオレフィンマー」という語句は、例えばエチレン/アルファオレフィンコ ポリマ ーにおける1単位のことを言う。この重合単位は、反応してポリマー鎖の一部に なった後で、アルファオレフィンモノマーに由来する「残さ」、すなわち反応し てポリマー鎖の一部になった後で、個別アルファオレフィンモノマーによって与 えられるポリマーの部分である。 ここで用いられている「不均質ポリマー」という語句は、分子量において比較 的広いバリエーション及び組成分布において比較的広いバリエーションの重合反 応生成物、すなわち例えば通常のチーグラー・ナッタ触媒を用いて作られたポリ マーのことを言う。不均質ポリマーは、本発明に用いられるフィルムの様々な層 において有用である。このようなポリマーは一般的には、比較的多様な鎖長及び コモノマー割合を含んでいる。 ここで用いられている「不均質触媒」という語句は、前記不均質ポリマーの重 合に用いるのに適した触媒のことを言う。不均質触媒は、ルイス酸性度及び立体 環境が異なるいくつかの種類の活性部位から構成されている。チーグラー・ナッ タ触媒は不均質触媒である。チーグラー・ナッタ不均質系の例には、有機金属助 触媒によって活性化された金属ハライド、例えば塩化チタンが含まれ、任意にト リアルキルアルミニウムに錯体化され た塩化マグネシウムも含まれ、これは例えば次のような特許に見られる。すなわ ち、GOEKEらの米国特許第4,302,565号及びKAROLらの米国特 許第4,302,566号であり、これらのどちらも、その全体が参照してここ に組込まれる。 ここで用いられている「均質ポリマー」という語句は、比較的狭い分子量分布 及び比較的狭い組成分布の重合反応生成物のことを言う。均質ポリマーは、本発 明に用いることができる多層フィルムの様々な層において用いることができる。 均質ポリマーは、次の点において不均質ポリマーとは構造的に異なる。すなわち 均質ポリマーは、1つの鎖内における比較的一様なコモノマー配列、すべての鎖 における配列分布の鏡像性、及びすべての鎖の長さの同一性、すなわち比較的狭 い分子量分布を示すという点においてである。さらには均質ポリマーは一般的に は、チーグラー・ナッタ触媒よりは、メタロセン、あるいはその他の単一部位型 触媒を用いて調製される。 より詳しくは均質エチレン/アルファオレフィンコポリマーは、当業者に知ら れている1つ又はそれ以上の方法、例えば分子量分布(Mw/Mn)、組成分布幅 指数(CDBI)、狭い融点範囲、及び単一融点挙動などによって特徴付けるこ とがで きる。分子量分布(Mw/Mn)はまた、「多分散性」としても知られているもの であり、これは、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定することができる。 本発明において用いることができる均質エチレン/アルファオレフィンコポリマ ーは、Mw/Mnが2.7より小さく、より好ましくは約1.9〜2.5、さらに 好ましくは約1.9〜2.3である。このような均質エチレン/アルファオレフ ィンコポリマーの組成分布幅指数(CDBI)は一般に、約70%より大きいも のである。CDBIは、平均総モルコモノマー含有量の50%以内(すなわちプ ラス又はマイナス50%)のコモノマー含有量を有するコポリマー分子の重量パ ーセントとして規定される。コモノマーを含まない線状ポリエチレンのCDBI は、100%であると規定される。組成分布幅指数(CDBI)は昇温溶離分別 (TREF)技術によって測定される。CDBIの測定によって、均質コポリマ ー(すなわち一般に70%を超えるCDBI値によって評価される狭い組成分布 )と、一般に55%未満のCDBI値によって評価される一般に広い組成分布を 有する商品として入手しうるVLDPEとを明確に区別することができる。TR EFデータ及びコポリマーのCDBIの測定のための これに基づく計算は、この分野で知られている技術、例えばWildらの“J. Poly.Sci.Poly.Phys.Ed.”、第20巻、441頁(19 82年)に記載されている昇温溶離分別によって得られたデータから容易に計算 される。好ましくは均質エチレン/アルファオレフィンコポリマーは、CDBI が約70%より大きい。すなわちCDBIが約70%〜99%である。一般に、 本発明において用いることができる均質エチレン/アルファオレフィンコポリマ ーは、「不均質コポリマー」すなわちCDBIが55%より小さいポリマーに比 べて、比較的狭い融点範囲を示す。好ましくは、均質エチレン/アルファオレフ ィンコポリマーは、本質的に単一の融点特性を示す。すなわち示差走査熱量計( DSC)によって測定したピーク融点(Tm)が約60℃〜105℃である。好 ましくは均質コポリマーは、DSCピークTmが約80℃〜100℃である。こ こで用いられている「本質的に単一の融点」という語句は、材料の少なくとも約 80重量%が、約60℃〜105℃の範囲にある温度において単一のTmピーク に対応し、DSC分析によって測定された場合、本質的には約115℃を超える ピーク融点を有する材料のフラクションは実質的にはない。DSC 測定は、パーキン・エルマー装置7熱分析装置(Perkin Elmer S ystem 7 Thermal Analysis System)で行なわ れる。報告されている融解情報は、第二融解データである。すなわちこのサンプ ルは、10℃/分のプログラム率で、その臨界範囲以下の温度まで加熱される。 ついでサンプルは10℃/分のプログラム率で再加熱される(第二融解)。 均質エチレン/アルファオレフィンコポリマーは一般に、エチレンと1つ又は それ以上のアルファオレフィンとの共重合によって調製することができる。好ま しくはアルファオレフィンは、C3〜C30アルファモノオレフィンであり、より 好ましくはC4〜C12アルファモノオレフィンであり、さらに好ましくはC4〜C8 アルファモノオレフィンである。さらに好ましくはアルファオレフィンは、ブ テン−1、ヘキセン−1、及びオクテン−1、すなわち各々1−ブテン、1−ヘ キセン、及び1−オクテンから成る群から選ばれる少なくとも一員を含んでいる 。より好ましくはアルファオレフィンは、オクテン−1及び/又はヘキセン−1 とブテン−1とのブレンドを含んでいる。 均質ポリマーの調製方法及び使用方法は、次の特許に開示 されている。すなわちHODGSON.Jr.の米国特許第5,206,075 号、MEHTAの米国特許第5,241,031号、及びPCT国際出願第WO 93/03093号である。これらの各々は、その全体が参照してここに組込ま れる。均質エチレン/アルファオレフィンコポリマーの製造及び使用に関するさ らなる詳細は、PCT国際公告番号第WO9O/03414号、及びPCT国際 公告番号第WO93/03093号に開示されている。これらの特許のどちらも 、出願人がエクソン・ケミカル・パテンツ社(Exxon Chemical Patents,Inc.)であり、これらの特許のどちらも、その各々の全体 が参照してここに組込まれている。 均質エチレン/アルファオレフィンコポリマーのさらに別の種類は、LAIら の米国特許第5,272,236号、及びLAIらの米国特許第5,278,2 72号に開示されており、これらのどちらも、その各々の全体が参照してここに 組込まれている。 ここで用いられている「ポリオレフィン」という用語は、線状、枝分かれ、環 式、脂肪族、芳香族、置換、あるいは置換であってもよい、あらゆる重合オレフ ィンのことを言う。より詳 細にはポリオレフィンという用語には、オレフィンのホモポリマー、オレフィン のコポリマー、オレフィンとこのオレフィンと共重合しうる非オレフィン系コモ ノマー例えばビニルモノマーとのコポリマー、その変性ポリマー等が含まれる。 特定の例には、ポリエチレンホモポリマー、ポリプロピレンホモポリマー、ポリ ブテン、エチレン/アルファオレフィンコポリマー、プロピレン/アルファオレ フィンコポリマー、ブテン/アルファオレフィンコポリマー、エチレン/ビニル アセテートコポリマー、エチレン/エチルアクリレートコポリマー、エチレン/ ブチルアクリレートコポリマー、エチレン/メチルアクリレートコポリマー、エ チレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/メタクリル酸コポリマー、変性ポリ オレフィン樹脂、イオノマー樹脂、ポリメチルペンテン等が含まれる。変性ポリ オレフィン樹脂は、オレフィン又はそのコポリマーのホモポリマーと、不飽和カ ルボン酸、例えばマレイン酸、フマル酸等、又はその誘導体、例えば無水物、エ ステル又は金属塩等とを共重合させることによって調製された変性ポリマーを含 む。これはまた、オレフィンホモポリマー又はコポリマーの中に、不飽和カルボ ン酸、例えばマレイン酸、フマル酸等、又はその誘導体、例え ば無水物、エステル、又は金属塩等を組込むことによっても得られよう。 ここで用いられているような、ポリマーを同定する用語、例えば「ポリアミド 」、「ポリエステル」、「ポリウレタン」等は、重合して、列挙されている型の ポリマーを形成するものとして知られているモノマーに由来する反復単位を有す るポリマーを含むだけでなく、重合して、列挙されている型のポリマーを形成す るものとして知られているモノマーと共重合しうるコモノマー、誘導体等をも含 む。例えば「ポリアミド」という用語は、重合してポリアミドを形成するモノマ ー、例えばカプロラクタムに由来する反復単位を含むポリマーと、単独に重合さ れた時に結果としてポリアミドの形成を生じないコノモノマーとカプロラクタム との共重合に由来するコポリマーとの両方を包含する。さらにはポリマーを同定 する用語はまた、異なる型のその他のポリマーとこのようなポリマーとの「ブレ ンド」をも含む。 ここで用いられている「無水物官能基」という用語は、1つ又はそれ以上のポ リマーとブレンドされているにせよ、ポリマー上にグラフトされているにせよ、 ポリマーと共重合されてい るにせよ、無水物官能基のあらゆる形態、例えば無水マレイン酸、無水フマル酸 等のことを言う。これは一般にまた、このような官能基の誘導体、例えば酸、エ ステル、及びこれから誘導された金属塩をも含む。 ここで用いられている「変性ポリマー」という語句、並びにより特定の語句、 例えば「変性エチレンビニルアセテートコポリマー」及び「変性ポリオレフィン 」という語句は、すぐ上で規定されているような無水物官能基を有するポリマー 、すなわちその上にグラフト化されているか、及び/又はこれと共重合されてい るか、及び/又はこれとブレンドされているポリマーのことを言う。好ましくは このような変性ポリマーは、単にブレンドされたものではなく、その上でグラフ トされているか、あるいはこれと重合されている無水物を有する。 ここで用いられている「無水物含有ポリマー」という語句は、次のうちの1つ 又はそれ以上のものを言う:(1)無水物含有モノマーと、別の第二モノマーと を共重合させることによって得られるポリマー、及び(2)無水物グラフト化コ ポリマー、及び(3)ポリマーと無水物含有化合物との混合物。 ここで用いられている「エチレンアルファオレフィンコポリ マー」及び「エチレン/アルファオレフィンコポリマー」という語句は、低密度 ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、線状低密度ポリ エチレン(LLDPE)、及び非常に低密度及び超低密度ポリエチレン(VLD PE及びULDPE)のような不均質材料のことを言い、同様に次のような均質 エチレン/アルファオレフィンコポリマーのことをも言う。すなわち、例えばテ キサス州ベイタウン(Baytown,Texas)のエクソン・ケミカル・カ ンパニー(Exxon Chemical Company)から入手しうるメ タロセン−触媒エグザクト(EXACT)(商標)線状均質エチレン/アルファ オレフィンコポリマー樹脂、長鎖枝分かれを有する実質的に線状の均質エチレン /アルファオレフィンコポリマー(例えばミシガン州ミッドランド(Midla nd,Michigan)のダウ・ケミカル社(Dow Chemical C ompany)から入手しうるアフィニティ(AFFINITY)(商標)樹脂 、及びエンケイジ(ENGAGE)(商標)樹脂)、並びに三井石油化学(Mi tsui Petrochemical Corporation)から入手 しうるタフマー(TAFMER)(商標)線状均質エチレン/アルファオレフィ ンコポリマー樹 脂である。前記の不均質ポリマー及び均質ポリマーはどちらも一般に、C4〜C1 2 アルファオレフィン、例えばブテン−1(すなわち1−ブテン)、ヘキセン− 1、オクテン−1等から選ばれる1つ又はそれ以上のコモノマーとエチレンとの コポリマーを含む。LDPE及びMDPEは、LLDPE、VLDPE、ULD PE、エグザクト(EXACT)(商標)樹脂、及びタフマー(TAFMER) (商標)樹脂よりもさらに高度に枝分かれしているが、この後者の樹脂グループ は、LDPE及びMDPEに存在する比較的長い枝ではなく、比較的多数の短い 枝を有する。アフィニティ(AFFINITY)(商標)樹脂、及びエンゲイジ (ENGAGE)(商標)樹脂は、比較的少数の長鎖枝と組合わされた比較的多 数の短い枝を有する。LLDPEは、通常1立方センチメートルあたり約0.9 1グラム〜1立方センチメートルあたり約0.94グラムの範囲の密度を有する 。 一般にエチレン/アルファオレフィンコポリマーは、約80〜99重量%エチ レンと、1〜20重量%アルファオレフィンとの共重合から生じるコポリマーを 含んでいる。好ましくはエチレン/アルファオレフィンコポリマーは、約85〜 95重 量%エチレンと、5〜15重量%アルファオレフィンとの共重合から生じるコポ リマー含んでいる。 本発明に用いることができるフィルムは、単層フィルム又は多層フィルムであ ってもよい。多層の場合、好ましくはこのフィルムは全部で1〜20層、より好 ましくは2〜12層を有する。多層フィルムは、このフィルムが使用される特定 の包装操作に望まれる特性、例えばO2バリヤー特性、自由収縮、収縮張力、光 学性、弾性率、シール強さ等を与える限りは、層の総数がいくらであってもよく 、所望の厚み全体がどれだけであってもよい。 ここで用いられている「インナー層」及び「インターナル層」という語句は、 フィルムの別の層に直接接着されるその主要表面の両方を有する、多層フィルム のあらゆる層のことを言う。 ここで用いられている「インサイド層」という用語は、多層フィルムのその他 の層と比べて製品の最も近くにある、製品を包装する多層フィルムのアウターフ ィルム層のことを言う。「インサイド層」はまた、環状ダイを通して同時に同時 押出しされた同心的に配列された複数の層の最も内側の層に関しても用いられる 。 ここで用いられている「アウター層」という語句は、フィルムの他の層に直接 接着されたその主要表面のうちの2つよりも少ない表面を有するフィルムのあら ゆるフィルム層のことを言う。この語句は単層及び多層フィルムを含む。あらゆ る多層フィルムは、2つ、及び2つだけのアウター層を有しており、これの各々 は、多層フィルムのただ1つの他の層に接着された1つの主要層を有する。単層 フィルムにおいては1つの層だけがあるが、これは当然ながら、その2つの主要 表面のどちらもフィルムの他の層に接着されていないという点においてアウター 層である。 ここで用いられているような「アウトサイド層」という語句は、製品を包装す る多層フィルムのアウター層のことを言い、これは多層フィルムのその他の層と 比べて製品から最も離れている。「アウトサイド層」はまた、環状ダイを通して 同時に同時押出しされた同心的に配列された複数の層の最も外側の層に関しても 用いられる。 ここで用いられている「直接接着された」という語句は、フィルム層に用いら れた場合、タイ層、接着剤、あるいはそれらの間に他の層を伴なわない、主フィ ルム層とその対象フィルム 層との接着として規定される。これに対してここで用いられて「間」という単語 は、フィルム層に用いられた場合、2つの他の特定層の間にあるものとして表わ されているが、これは、間にある主層の、主層がそれらの間に位置している2つ の他の層への直接接着を含み、同時に、主層がそれらの間に位置している2つの 他の層のどちらか又は両方への直接接着がないことをも含む。すなわち1つ又は それ以上の追加層が、主層と、主層がそれらの間に位置している層の1つ又はそ れ以上との間に置かれていてもよい。 ここで用いられている「コア」という用語、及び「コア層」という語句は、多 層フィルムに用いられている場合、接着剤としてあるいは2つの層を互いに接着 させる相溶化剤として働く以外の主要な機能を有するあらゆるインナーフィルム 層のことを言う。通常、1つ又は複数のコア層は、多層フィルムに、所望のレベ ルの強度、すなわち弾性率、及び/又は光学性、及び/又は追加の濫用抵抗性、 及び/又は特定の不透過性を供する。 ここで用いられている「シール層」、「シーリング層」、「ヒートシール層」 、及び「シーラント層」という語句は、それ自体、同じ又は別のフィルムの別の フィルム層、及び/又はフィ ルムでない別の製品への、そのフィルムのシールに関わる1つ又は複数のアウタ ーフィルム層のことを言う。同様に、一般に3ミルまでのアウターフィルムが、 それ自体又は別の層へのフィルムのシールに関わってもよいと認められるべきで あろう。ラップ型シールに対してフィン(fin)型シールのみを有する包装に 関して、「シーラント層」という語句は一般に、包装のインサイドフィルム層、 並びにシーラント層のインサイド表面の3ミル以内の支持層のことを言う。この インサイド層はまた、食品の包装において食品接触層として機能することも多い 。一般に包装技術に用いられているシーラント層は、熱可塑性ポリマー、例えば ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、及び塩化ポリビニルを含むもので あった。 ここで用いられている「タイ層」という語句は、2つの層を互いに接着させる という主要目的を有するあらゆるインナーフィルム層のことを言う。タイ層は、 その上に極性基を有するあらゆるポリマー、あるいは非接着性ポリマーを含む隣 接層に対して十分な層間接着を与えるその他のあらゆるポリマーを含んでいても よい。 ここで用いられている「スキン層」という語句は、製品の包 装において、多層フィルムのアウトサイド層のことを言い、このスキン層は濫用 を受けやすい。 ここで用いられている「バルク層」という語句は、多層フィルムの濫用抵抗性 、靭性、弾性率等を増す目的で存在するフィルムのあらゆる層のことを言う。バ ルク層は一般に、濫用抵抗性、弾性率等に関連しないなんらかの特定の目的を与 えるフィルムにおける他のポリマーと比較して高価でないポリマーを含んでいる 。 ここで用いられている「第一層」、「第二層」という名称は一般に、どのよう に多層フィルム構造が構成されているか示すものである。すなわち一般に、第一 層は、記載されている追加層をまったく含まずに存在しうる。あるいは第一層と 第二層は、記載されている追加層等をまったく含まずに存在しうる。 ここで用いられている「押出し」という用語は、溶融プラスチック材料をダイ に強制的に通し、ついで冷却又は化学的硬化を行なうことによって連続的形状を 形成する工程に関して用いられる。ダイを通す押出しの直前に、比較的高粘度の ポリマー材料が、可変ピッチの回転スクリュー、すなわち押出し機に送られる。 この押出し機は、ポリマー材料を強制的にダイに通す。 ここで用いられている「同時押出し」という用語は、2つ又はそれ以上の押出 し機から押出されたものが、1つのフィードブロックとして滑らかにまとめられ 、多層流が形成され、この流がダイに送られて層化押出し物が形成される工程の ことを言う。同時押出しは、フィルムブローイング、シート及びフラットフィル ム押出し、ブロー成形、及び押出しコーティングにおいて用いることができる。 ここで用いられている「縦方向」という語句は、ここでは「MD」と省略され ているが、これはフィルムの「長さに沿った」方向、すなわち押出し及び/又は コーティング中にフィルムが形成される時のフィルムの方向のことを言う。ここ で用いられている「横断方向」という語句は、ここでは「TD」と省略されてい るが、これは縦方向又は長手方向に垂直な、フィルムを横断する方向のことを言 う。 ここで用いられている「自由収縮」という語句は、185°Fで収縮された時 に、10cm×10cmのフィルムサンプルにおける大きさの変化の割合パーセ ントのことを言う。この場合、「1990年ASTM標準年鑑(1990 An nual Book of ASTM Standards.)」第08.02 巻、368〜371頁に記載されているASTM D2732に従って、定量的 測定が実施され、この文献は、その全体が参照してここに組込まれる。 前記定義の大部分は、当業者が理解するものと実質的に同じであるが、前記定 義の1つ又はそれ以上は、本発明のここにおける特別な記載によって、当業者が 普通に理解している意味とは異なった方法で上に定義されていることもある。 一般に本発明に用いられるフィルムは、単層フィルム又は多層フィルムであっ てもよい。図1に示されている多層フィルムは2層を含み、図2は6層、図3は 8層、図5は7層、図6は9層を含んでいる。好ましくは本発明に用いられるフ ィルムは、2〜20層、より好ましくは2〜12層、さらに好ましくは4〜9層 を含んでいる。 一般的に言えば、本発明で使用される多層フィルム全体の厚さは、そのフィル ムが使用される特定の包装作業に対し必要な性質を有する限り、任意である。好 ましくは本発明で使用されるフィルム全体の厚さ(全層の合計の厚さ)は約0. 3〜15ミル(1ミルは0.001インチ)、より好ましくは約1〜10ミル、 さらに好ましくは約1.5〜8ミルである。収縮性 ケーシングでは1.5〜3ミルの範囲がより好ましく、一方、調理用包装に使用 されるラミネートでは4〜8ミルの範囲がより好ましい。 図1において、多層フィルム10は第一層11と第二層12を包含する。第一 層11は肉と接触する層であり、第二層12は悪条件使用保護層である。 図2および図3は、本発明の包装製品に用いられる延伸熱収縮性多層フィルム の二種類の異なった好ましい態様を示す。図2は6層フィルムを、図3は8層フ ィルムを示す。これらの2種のフィルムは、本発明による肉製品包装用の熱収縮 性バッグおよびケーシングに応用するのに特に適している。 図2は肉をバッグ、ケーシングおよびフィルム中に包装するために用いられる 本発明による熱収縮性多層フィルム13の好ましい態様を示す。第一層14はイ ンサイド層の役割をし、包装される肉と直接接触する肉接触アウター層20を有 する。第一層14は少なくとも232°F(アクリル酸マー:5.0パーセント )のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリル酸コポリマーでなる。アクリル 酸はアクリル酸またはその同族体、例えばメタクリル酸であっても良い。オレフ ィンは好ましくは エチレンである。オレフィン/アクリル酸コポリマーのビカー軟化点はより好ま しくは少なくとも232°F(アクリル酸マー:4.6パーセント)、さらによ り好ましくは少なくとも232°F−4.3(アクリル酸マーパーセント)、さ らに好ましくは少なくとも232°F(アクリル酸マー:4.0パーセント)、 さらに好ましくは232°F(アクリル酸マー:3.7パーセント)である。オ レフィン/アクリル酸コポリマーのビカー軟化点は好ましくは約160°F〜約 300°F、より好ましくは約170°F〜約250°F、さらに好ましくは1 90°F〜約230°F、さらに好ましくは200°F〜約220°Fである。 フィルムがヒートシールバッグに応用される包装製品では、第一層14のオレ フィン/アクリル酸コポリマーは少なくとも175°F(好ましくは175〜3 00°F)、より好ましくは少なくとも185°F(好ましくは185〜300 °F)、さらに好ましくは少なくとも195°F(好ましくは195〜300° F)、さらに好ましくは少なくとも205°F(好ましくは205〜300°F )のビカー軟化点を有する。アクリル酸含有量については、第一層14のオレフ ィン/アクリル酸コポリマーは好 ましくは少なくとも1重量パーセントアクリル酸マー(好ましくは約1〜30) を包含し、より好ましくは少なくとも3重量パーセント(好ましくは約3〜20 )、さらに好ましくは少なくとも5重量パーセント(好ましくは約5〜15)、 さらに好ましくは少なくとも7重量パーセント(好ましくは約7〜13)、さら に好ましくは少なくとも9重量パーセント(好ましくは約9〜10)でなる。あ る好ましい状況ではアクリル酸マー含有量は10パーセントの高濃度、恐らく1 5パーセント、ある場合は30パーセントでも有り得る。ある好ましい態様では 、第一層14のオレフィン/アクリル酸コポリマーはエチレンとアクリル酸のブ ロックコポリマーを包含する。別な好ましい態様では、第一層14のオレフィン /アクリル酸コポリマーは中和されてイオノマーとなり、もしくは他のコモノマ ーとター重合して、ターポリマー中に存在するアクリル酸マーと共にターポリマ ーのビカー軟化点を低くする、または高くすることも有り得る。 第一層14のオレフィン/アクリル酸コポリマーは好ましくは242°F(ア クリル酸マ−5パーセント含有)以上の融点(m°F)を有する。好ましくは融 点は248°F(アクリル酸 マ−1.7パーセント含有)以上、より好ましくは248°F(アクリル酸マー 含有4.3パーセント)以上、さらに好ましくは248°F(アクリル酸4パー セント)、さらに好ましくは248°F(アクリル酸3.6パーセント)である 。好ましくは融点は少なくとも200°F、より好ましくは約210〜300° F、さらに好ましくは220〜260°F、さらに好ましくは230〜250° Fである。 第一層14は別なポリマーも包含し得る。好ましいポリマーには、ポリオレフ ィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、エチレンビニルアルコール重 合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート、 およびデンプン含有ポリマーからなる群から選択された少なくとも1員が含まれ 、より好ましくはエチレン/アルファオレフィンコポリマー、プロピレン/アル ファオレフィンコポリマー、ブテン/アルファオレフィンコポリマー、エチレン /不飽和エステルコポリマーおよびエチレン不飽和酸コポリマーらなる群から選 択された少なくとも1員が含まれる。 第一層14のオレフィン/アクリル酸コポリマーは好ましくは約0.3〜50 、より好ましくは約0.5〜10、さらに好 ましくは約1.5の熔融指数を有する。 好ましくはオレフィンアクリル酸コポリマーは30パーセント以下の194° Fで熔融するコポリマー、より好ましくは25パーセント以下の194°Fで熔 融するコポリマー、さらに好ましくは20パーセント以下の194°Fで熔融す るコポリマー、さらに好ましくは15パーセント以下の194°Fで熔融するコ ポリマーを有する。 好ましくは第一層14のオレフィン/アクリル酸コポリマーは抗酸化剤を包含 する。抗酸化剤は好ましくは約100〜1500ppmの量、より好ましくは約 200〜1000ppmの量で存在する。オレフィン/アクリル酸コポリマーを 照射する場合、抗酸化剤は特に好ましい。第一層14のオレフィン/ 1650イオノマー等のオレフィン/アクリル酸コポリマーよりも架橋され易い と考えられ、シール層の架橋は均一なヒートシールを行うことを比較的困難にす るため、抗酸化剤を加えることは特に好ましい。 上記第一層14は図2の多層フィルムに応用されるばかりでなく、本発明によ る包装製品に有用である。 第一層14は約0.1〜4ミルの厚さを有することが好ましく、より好ましく は約0.2〜1ミルの厚さ、さらに好ましくは約0.3〜0.8ミルの厚さであ る。包装製品が、肉製品が包装されその後調理されるバッグでなる態様において は、少なくとも多層フィルム全体の10重量パーセント、より好ましくは多層フ ィルム全体の12〜25重量パーセントが第一層14でなることが好ましい。バ ッグを制作するために用いられる延伸フィルムの場合は、第一層14のオレフィ ン/アクリル酸は、より厚いフィルムは延伸プロセス中に問題を生じることがあ るため、多層フィルムの35重量パーセント以下、より好ましくは多層フィルム の約5〜25重量パーセント以下、さらに好ましくは多層フィルムの約10〜2 0重量パーセント以下であることが好ましい。 第二層15はアウトサイド耐熱性悪条件使用保護層となり、好ましくは約0. 1〜5ミル、より好ましくは0,2〜3ミル、さらに好ましくは0.3〜2ミル 、さらに好ましくは約0.5〜1.5ミルの厚さを有する。好ましくは第二層1 5はポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、エチレンビニ ルアルコール重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテ ル、ポリウレタン、ポリカーボネートおよびデンプン含有ポリマーからなる群か ら選択された少なくとも1員を包含し;より好ましくはポリオレフィンからなる 群から選択された少なくとも1員を包含し;さらに好ましくはエチレン/アルフ ァオレフィンコポリマー、プロピレン/アルファオレフィンコポリマー、ブテン /アルファオレフィンコポリマー、エチレン/不飽和エステルコポリマー、およ びエチレン/不飽和酸コポリマーからなる群から選択された少なくとも1員を包 含し;さらにより好ましくは80重量パーセントエチレン酢酸ビニルコポリマー (6.5重量パーセントの酢酸ビニル含有)と20重量パーセント高密度ポリエ チレンのブレンドである。 第三層16は第一層14および第二層15の間にあり、好ましくは比較的高い O2−バリヤー性を有するコア層である。好ましくは第三層16は約0.05〜 2ミル、より好ましくは0.05〜0.5ミル、さらに好ましくは0.1〜0. 3ミル、さらに好ましくは約0.12〜0.17ミルの厚さを有する。好ましく は第三層16はエチレンビニルアルコール重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリ デン、ポリアミド、ポリエステルおよびポリアルキレンカーボネートからなる群 から選択され た少なくとも1員を包含し;より好ましくは少なくともEVOHおよびポリアミ ドからなる群から選択された少なくとも1員を包含し;さらに好ましくは約44 モルパーセントのエチレンマーを有するEVOHである。 第四層17は第二層15と第三層16間のタイ層である。一般的にタイ層は重 合エチレン/アルファオレフィン等の非バリヤー相と相溶性を有すると同時に、 重合EVOH等のバリヤー層とも高度の相溶性を持たなければならない。また一 般にタイ層の組成、数、および厚さは当業者に公知である。好ましくは第四層1 7は約0.01〜2ミル、より好ましくは0.05〜0.3ミル、さらに好まし くは約0.1〜0.25ミルの厚さを有する。好ましくは第四層17は変性ポリ オレフィン、イオノマー、エチレン/不飽和酸コポリマー、エチレン/不飽和エ ステルコポリマー、ポリアミドおよびポリウレタンで構成された群より選択され た少なくとも1員を包含し;より好ましくは変性ポリオレフィンおよびポリウレ タンで構成された群より選択された少なくとも1員を包含し;さらにより好まし くは変性エチレン/アルファオレフィンコポリマー、変性エチレン/不飽和エス テルコポリマー、および変性エチレン/不飽和酸コポ リマーで構成された群より選択された少なくとも1員を包含し;さらに好ましく は無水物グラフト鎖状低密度ポリエチレンである。 第一層と第三層の間のコア層である第五層18は、望みの悪条件使用、収縮お よび光学特性を有する多層フィルムであり、好ましくはこれらの特性を提供する と同時に比較的低コストのポリマーでなる。好ましくは第五層18は約0.1〜 3ミル、より好ましくは0.2〜1.5ミル、さらに好ましくは0.3〜1ミル 、さらに好ましくは約0.5〜0.80ミルの厚さを有する。好ましくは第五層 18はポリオレフィン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル、エチレンビ ニルアルコール重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポ リカーボネート、およびデンプン含有ポリマーから構成される群より選択された 少なくとも1員を包含し;より好ましくはエチレン/アルファオレフィンコポリ マー、ポリエチレン/アルファオレフィンコポリマー、ブテン/アルファオレフ ィンコポリマー、エチレン/不飽和エステルコポリマー、およびエチレン/不飽 和酸コポリマー、およびエチレン/不飽和酸コポリマーから構成される群より選 択された少なくとも1員を包含し; より好ましくはエチレン/不飽和エステルコポリマーである。 第六層19は第三層と第五層間のタイ層である。第六層19は第四層17と同 じ好ましい厚さと化学組成を有する。 図3は肉をバッグ、ケーシングおよびフィルムに包装するために用いられる本 発明による熱収縮性多層フィルム21の別な好ましい態様を示す。多層フィルム 21は第一層22、第二層23、第三層24、第四層25、第五層26、第六層 27、第七層28および第八層29でなる。 第一層22は、図2の第一層14に類似した肉に接触するヒートシール層であ り、インサイド層の役割をし、パックされる肉と直接接触するアウター肉接触表 面20を有する。好ましくは第一層22は図2の第一層14に類似した厚さと化 学組成を有する。 第二層23は好ましくは図2の第二層14と類似のアウター悪条件使用保護層 である。好ましくは第二層23は図2の第二層14と類似の厚さと化学組成を有 する。 第三層24は第一層22と第二層23との間のコア層であり、好ましくは図2 の第三層16と類似している。好ましくは第三層24は図2の第三層16に類似 した厚さと化学組成を有する。 第四層25は第二層23と第三層24の間のタイ層であり、好ましくは図2の第 四層17と類似している。好ましくは第四層25は図2の第四層17と類似の厚 さと化学組成を有する。 第五層26は第二層23と第四層25の間のコア層であり、多層フィルム21 に保護性、改善された熱収縮性、および改善された光学的性質を与える。好まし くは第五層26は図2の第五層18に類似した厚さと化学組成を有する。 第六層27は第一層22と第三層24の間のコア層であり、多層フィルム21 に保護性、改善された熱収縮性、および改善された光学的性質を与える。好まし くは第六層27は図2の第五層26に類似した厚さと化学組成を有する。 第七層28は第六層27と第三層24の間のタイ層であり、好ましくは第四層 25と類似している。好ましくは第七層28は第四層25と類似した厚さと化学 組成を有する。 第八層29は第七層28と第三層24の間のコア層であり、多層フィルム21 に保護性と弾性回復性を与え、好ましくはポリアミド、ポリエステルおよび/ま たは熱可塑性エラストマー等の比較的高い引張強度および/または比較的高い弾 性回復性を有するポリマーを包含する。好ましくは第八層29は約 0.05〜1ミル、より好ましくは0.1〜0.5ミル、さらにより好ましくは 約0.2〜0.4ミル、さらに好ましくは約0.3ミルの厚さを有する。好まし くは第八層29はポリアミドを包含し;より好ましくはポリアミド6、ポリアミ ド11、ポリアミド12、ポリアミド66、ポリアミド69、ポリアミド610 、ポリアミド612、ポリアミド61、ポリアミド6T、MXD6およびそのコ ポリマーからなる群より選択された少なくとも1員を包含し;さらに好ましくは 50重量パーセントのポリアミド6と50重量パーセントの個ポリアミド6/1 2のブレンドである。 本発明によるフィルムはギャザー付きケーシング、熱収縮性バッグ、フィルム (熱収縮性および非熱収縮性の双方)およびそれらから形成するに適したウエブ およびストック等の様々な異なった形式の包装用途に適している。しかしながら 、図2および図3に示すフィルムは熱収縮性バッグおよびケーシング用途に特に 適している。1つの好ましい態様において、多層フィルム13および多層フィル ム21は185°Fの温度で少なくとも10パーセントの加工方向自由収縮(A STM D2732)と185°Fの温度で少なくとも10パーセントの 横方向自由収縮(ASTM D 2732)を有する。より好ましくは、多層フ ィルム13および多層フィルム21は185°Fの温度で少なくとも1方向の少 なくとも20パーセント、より好ましくは少なくとも30パーセント、さらに好 ましくは少なくとも40パーセント、さらに好ましくは少なくとも50パーセン トの自由収縮を有する。他の好ましい態様において、多層フィルム13および多 層フィルム21は延伸しているが熱アニーリングされ、その結果185°Fの温 度で10パーセント以下の横方向自由収縮、より好ましくは185°Fの温度で 5パーセント以下の横方向自由収縮を示す。 ある好ましい態様では、多層フィルム13および多層フィルム21はインサイ ド層の肉接触表面がコロナ処理、随意にはアウトサイド層の外側表面がコロナ処 理されている。インサイド層をコロナ処理することは清浄化工程を減らす結果と なり、外側表面のコロナ処理はアウトサイド層をラップ接合部/シール部におけ るインサイド層の肉接触表面等の他の層にヒートシールする際の接着を改善し得 る。 図2および図3に示す多層フィルムは好ましくは図4に図示される工程に従っ て調製され、多様なポリマー調合が複数の押 出し機31(図4にはそのうちの2台のみが図示される)から円盤状ダイ30に 供給される。押出し機31の数は少なくとも多層フィルムの各層に存在する異な った化学組成の数だけあるが、押出し機からの流れが分かれて2枚の異なったフ ィルム層を形成する場合は層の数より少なくてもよい。フィルムの各層は円盤状 ダイ30内で1つになりチューブ32を形成するが、それは実際は本発明により 使用されるフィルム中に最終的には存在するすべての層でなる無延伸テープであ る。肉と接触する層、すなわち第一層はチューブ32の内側層であり、悪条件使 用耐性層、即ち第二層はチューブ32の外側層である。バリヤー層、各コア層お よび各タイ層は、図2および図3に示す断面図に示される第1および第二層の間 に位置する。 円盤状ダイ30は図示しない通常の方法で加熱される。チューブ32がダイ3 0の面から出てくる時、当業者に公知のごとくチューブのブロッキングを防止す るためコーンスターチ(図示されない)がチューブ32の内側にスプレーされる 。チューブ32がダイ30の面を離れるとき、チューブ32は水冷リング34を 通って下方向に引張られるが、水38は水冷リングから下方向にチューブ32の 外表面上を流れ、下向きになってタ ンク35に流入する。オーバーフロー36が水38の水位を保つ。チューブ32 は下向きに駆動ピンチロール37の間に引張られる。 ガイドロール39を通過後、当業者に公知の如くチューブ32は電子架橋ユニ ット(図示されない)の走査光線を通過する。電子架橋ユニットから出たチュー ブ32は次にホットオーブン40に供給される。オーブン40の出口にはピンチ ロール41があり、熱せられた直後のチューブ32を直ちに延伸ゾーンへ前進さ せ、その中で出てくる加熱チューブは同時に引き延ばしと引張を受け、その結果 、本発明で使用される延伸多層フィルム43のバブルを生成する。オーブン40 から出ると熱いチューブは空気42の膨張(ピンチロール41とピンチロール4 4の間でバブルを形成するようにチューブ内に導入される)により横方向に引き 伸ばされ、ピンチロール44により加工方向に引張られるが、チューブ32がピ ンチロール41で前進する速度より速い速度でピンチロール44は得られた延伸 多層フィルム43を前に進める。延伸多層フィルム43はバブルの形のままで外 部の空気で冷却される。延伸多層フィルムのバブルは収斂ロール45により次第 に平坦になる。収斂ロール45に より多層フィルム43がつぶれた後、得られた平坦化多層フィルムはモーター( 図示されない)で回転する巻き上げロール46に供給される。 得られた多層フィルムはバッグ、ケーシング等を制作するために使用されるが 、一方では本発明による肉製品の包装に使用し得る。以下の実施例1および2は 好ましいフィルムのいくつかの詳細、その肉製品包装への使用、およびそれから 得られる意外な結果を示す。 図5および6は本発明により使用される多層フィルムの2つの好ましい態様を 示す。図5は7層フィルム、図6は9層フィルムをそれぞれ示す。これらの2種 のフィルムはウエブ形成、即ち熱で形成するウエブと共に蓋付き保存容器の双方 用の熱形成操作用に特に適している。蓋付き保存容器は同じ数の層と相対的な層 の割合(厚さ)でなり、対応するウエブ状成形物の全厚さの約50パーセントの 全体の厚さを有する点でのみ異なる多層フィルムであることが好ましい。 図5に示す7層フィルム50は、インサイド層の役割をし、包装される肉(図 示されない)と直接接触するための第一層51を有する。一般的に、第一層51 は図2に示す第一層14 と類似しており、図2の第一層14と類似の化学組成を有する。好ましくは第一 層51は約0.02〜3ミルの厚さを有する。第一層51が全シール層を構成す る場合、厚さは約1.2〜2.6ミルであることが好ましく、約2.6ミルであ ることがより好ましい。第一層51が単にその下のシール層上の被覆層である場 合、第一層51の厚さは約0.1〜0.8ミルであることが好ましく、より好ま しくは約0.3ミルである。 第二層52は悪条件使用耐性、熱成形性、耐熱性を改善するコア層である。好 ましくは第二層52は約0.2〜10ミル、より好ましくは0.3〜8ミル、さ らに好ましくは約0.6ミルの厚さを有する。第二層52はポリオレフィン、ポ リスチレン、ポリアミド、ポリエステル、エチレンビニルアルコール重合体、ポ リ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート、およびデ ンプン含有ポリマーからなる群より選ばれる少なくとも1員を包含することが好 ましく、ポリアミド、ポリエステル、およびポリオレフィンからなる群から選択 された少なくとも1員を包含することがさらに好ましく、さらに好ましくはポリ アミド、さらに好ましくはポリアミド6である。 第三層53は第一層51と第二層52の間のコア層であり、随意にはO2バリ ヤー層として作用し得る。一般的には第三層53は約0.1〜5ミルの厚さ、好 ましくは0.3〜1.5ミルの厚さ、より好ましくは約0.8ミルの厚さを有す る。好ましくは第三層53はポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ エステル、EVOH、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリ カーボネート、およびデンプン含有ポリマーからなる群から選択された少なくと も1員を包含し、より好ましくはEVOH、ポリ塩化ビニリデン、グラフトポリ オレフィン、エチレン/アルファオレフィンコポリマー、およびグラフトエチレ ン/酢酸ビニルコポリマーからなる群から選択された少なくとも1員を包含し、 さらに好ましくはEVOHおよびエチレン/アルファオレフィンコポリマーから なる群から選択された少なくとも1員を包含し、さらに好ましくはEVOHであ る。 第四層54は第一層51と第三層53の間のコア層であり、多層フィルム50 に望みの悪条件使用耐性および熱性形成を与える。第四層54の好ましい厚さは 約0.1〜8ミル、より好ましくは0.2〜4ミル、さらに好ましくは0.4〜 0.7ミ ル、さらに好ましくは約0.6ミルである。第四層54はポリオレフィン、ポリ スチレン、ポリアミド、ポリエステル、RVOH、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ ーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート、およびデンプン含有ポリマーからな る群から選択された少なくとも1員を包含することが好ましく、より好ましくは ポリアミド、およびポリオレフィンからなる群から選択された少なくとも1員を 包含し、より好ましくはポリアミド6である。 第五層55は第一層51と第四層54の間のタイ層である。第五層55は約0 .05〜9ミルの厚さを有することが好ましく、より好ましくは0.2〜2ミル であり、さらに好ましくは約0.65ミルである。第五層55は変性ポリオレフ ィン、変性ポリスチレン、変性ポリエステル、変性エチレンビニルアルコール重 合体、変性ポリ塩化ビニリデン、変性ポリエーテル、変性ポリウレタン、変性ポ リカーボネート、および変性デンプン含有ポリマーからなる群から選択された少 なくとも1員を包含し、より好ましくは変性ポリオレフィン、およびエラストマ ー変性ポリオレフィンからなる群から選択された少なくとも1員を包含し、さら に好ましくは無水物グラフトポリオレフィン、 エラストマー変性ポリオレフィンからなる群から選択された少なくとも1員を包 含し、さらに好ましくはエラストマー変性ポリオレフィンおよび無水物グラフト 鎖状低密度ポリエチレンからなる群から選択された少なくとも1員を包含する。 第六層56と第七層57は一般的には個別よりはむしろ1対の層として用いら れる。第六層56の化学組成は好ましくは上記第五層55の化学組成に類似して いる。しかしながら第六層は約1.85ミルの厚さを有することが最も好ましい 。 第七層57は第六層56に直接結合した悪条件使用耐性、熱成形性、耐熱性ア ウター層である。第七層57の化学組成と厚さは上記第二層52のそれと同様で あることが好ましい。しかしながら、最も好ましい第七層57は約1.2ミルの 厚さを有する。 第6図は本発明による、包装製品用の熱成形操作に特に適した多層フィルム6 0の別な好ましい態様である。多層フィルム60において、多層フィルム60の 第一層61、第二層62、第四層64、第五層65、第六層66および第七層6 7は、図5の多層フィルム50の対応する層と、相対位置、厚さおよび化学組成 に関して同様である。 しかしながら、多層フィルム60は図5の第三層と同じ相対位置、すなわち第 一層61と第二層62の間の位置に第三層63を有するが、第三層63の化学組 成と厚さは図5の第三層53とは異なっていることが好ましい、すなわち第三層 はEVOHを包含しないことが好ましい。好ましくは第三層63は変性ポリオレ フィン、変性ポリスチレン、変性ポリアミド、変性ポリエステル、変性エチレン ビニルアルコール重合体、変性塩化ポリビニリデン、変性ポリエーテル、変性ポ リウレタン、変性ポリカーボネート、および変性デンプン含有ポリマーからなる 群から選択された少なくとも1員を包含し、より好ましくはポリオレフィン、エ ラストマー変性ポリオレフィンからなる群から選択された少なくとも1員を包含 し、さらに好ましくは無水物グラフトポリオレフィン、エラストマー変性ポリオ レフィンからなる群から選択された少なくとも1員を包含し、さらに好ましくは エラストマー変性ポリオレフィンおよび無水物変性鎖状低密度ポリエチレンから なる群から選択された少なくとも1員を包含する。好ましくは第三層は約0.0 5〜9ミルの厚さを有し、より好ましくは0.2〜2ミルであり、さらに好まし くは約0.9ミルである。 第八層68は第六層66と第七層67の間のコア層であり、多層フィルム60 の悪条件使用耐性および熱性形成を増加させる。第八層68は約0.2〜10ミ ルの厚さを有することが好ましく、より好ましくは0.3〜8ミルであり、より 好ましくは約0.3〜1.2ミルであり、さらに好ましくは約0.6ミルである 。第八層68はポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、エ チレンビニルアルコール重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル、ポリウレ タン、ポリカーボネート、およびデンプン含有ポリマーからなる群から選択され た少なくとも1員を包含することが好ましく、より好ましくはポリアミド、ポリ エステル、およびポリオレフィンからなる群から選択された少なくとも1員を包 含し、さらに好ましくはポリアミドであり、さらに好ましくは75重量パーセン トのポリアミドと25重量パーセントの無定型ナイロンのブレンドである。 第九層69は第一層61と第五層65の間のコア層であり、多層フィルムの悪 条件使用耐性および嵩高さを与え、アウター第一層61は薄いことが好ましいの で、第一層と共にシール幇助層として働く。第九層69は約0.1〜5ミルの厚 さを有す ることが好ましく、好ましくは0.5〜4ミル、より好ましくは1〜3ミル、さ らに好ましくは約2ミルである。第九層69はポリオレフィン、ポリスチレン、 ポリアミド、ポリエステル、エチレンビニルアルコール重合体、塩化ポリビニリ デン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート、およびデンプン含有ポ リマーからなる群より選択された少なくとも1員を包含することが好ましく、よ り好ましくはポリオレフィンからなる群より選択された少なくとも1員を包含し 、さらに好ましくはエチレン/アルファオレフィンコポリマー、プロピレン/ア ルファオレフィンコポリマー、エチレン不飽和エステルコポリマー、およびエチ レン/不飽和酸コポリマーからなる群より選択された少なくとも1員を包含し、 さらに好ましくは鎖状低密度ポリエチレンである。 図5および6のフィルムは図7に図示される様なダイ共押出プロセスにより調 製され、様々なポリマー配合物がスロット型ダイ71に複数(好ましくは3〜7 )の押出し機72(そのひとつのみが図7に示される)から供給される。押出し 機72の数は、多層フィルムの各層に存在する少なくとも異なった化学組成の数 の大きさであるが、押出し機からの流れが分かれて2 つの異なったフィルム層を形成する場合は、フィルムの数より少なくてもよい。 典型的には押出し機は、高温高圧下でポリマー顆粒またはペレットを連続的で均 一な熔融物に変換する単一スクリュー押出し機である。多様な押出し機中で生成 する熔融体は、ダイ71のスロット幅に対する平らな層流となる流れの中で複数 の層に集中し、その後、ダイ71のスロットを通り望みの形になる。ダイ71の スロットを通過後、押し出された熔融体流74は垂直に下に落ち、熔融物74を 急冷する冷却ロール73と接線で接触し、その上で多層フィルム75を生成する 。冷却ロール73は高度に研磨され水冷され、熔融物74の流れおよびフィルム 75が前進する速度で押し出される熔融物74と共に回転する。次にフィルム7 5は冷却ロール73の表面を離れ、その後1〜3個の補助冷却ロール76の表面 と接触する(図7には補助冷却ロール76の1個のみが図示される)が、補助冷 却ロールはまた水冷され、高度に研磨されて多層フィルム75をさらに冷却する 。多層フィルムはその後ガイドロール77上を通過し、ニップロール78のニッ プを通過する。フィルム75はその後ガイドロール79および80に巻き取られ る。その後、フィルム75は、ゴムニップロール81およびステン レス鋼ニップロール間のニップを通って、巻取装置84によりロール83に巻き 取られる。キャストフィルムウェブの幅は、型スロット幅によって決定される。 フィルム75の厚さは、押出し機72の出力とフィルム75の巻取速度の関係に よって決定される。 あるいは、本発明で有用な配向性熱収縮フィルムは、参考文献として本文書に その全文が含まれている、R.RAMESHへのUSSN 08/539919 で開示された処理に従って調製することができる。 図8に、たとえば、図5および6に示したフィルムとなりうる、多層フィルム の調製のための基質/コーティング処理を示す。図8では、ロール86から供給 される基質フィルム85は、冷却ロール73に誘導され、スロットダイ71から 冷却ロール73に向かって垂直下向きに通過して、溶融コーティング87でコー ティングされ、溶融コーティング87は押出し機72によりスロットダイ71を 通過させられる。コーティング87は、冷却ロール73により冷却され、コーテ ィング87の熱は基質フィルム85を通じて冷却ロール73に伝わり、コート済 基質88が生成される。しかも、冷却ロール76などの下流冷却ロ ールがさらに複数存在する場合は、たとえば基質フィルム85がコーティング8 7と補足冷却ロールの間に入らずに、コーティング87と補足冷却ロールの滑ら かな表面が直接接触するため、さらに冷却が効果的となる。コート済基質88の その後の下流処理は、図7で説明したのと同様である。 図5および6のフィルムは、好ましくは、参考文献として本文書にその全文が 含まれている、ESAKOVらへの米国特許第4,287,151号で説明され る処理に従って調製される。 図5および6に示し、上記で詳細に説明したフィルムは、熱成形ステップを採 用した包装処理で使用することが好ましい。成形ウェブおよび非成形ウェブの両 方が2個の独立したロールより供給可能で、成形ウェブは、パッケージの「ポケ ット」、すなわち製品用のくぼみを成形する装置の台に取り付けたロールから供 給される。非成形(蓋用ストック)ウェブは通常、パッケージの気密上部シール を完成するため、上部に取付けられた軸から供給される。各ウェブは、シーリン グ時に各シーラント表面が互いに向き合うように、他方のウェブに向けられた肉 接触/シーラント表面を備えている。形成ウェブは、輸送チェーンにより前方に 進められ、装置が間欠送りを行うと、前回シ ーリングされたパッケージが、下部ウェブとともに上部の非形成ウェブを引っ張 る。 包装処理の第一ステップは、形成ウェブに製品用くぼみを形成することである 。くぼみ形成は、間欠送り、加熱、形成の3ステップ処理である。くぼみか形成 されると、ウェブはポケット形成型に間欠送りされる前に、次のくぼみのために 予熱される。この予熱を行うため、形成ウェブは、真空によって接触型ヒータに 押し付けられて70〜80℃に加熱される。次に、形成ウェブは、圧縮空気また は真空、あるいはその両方を用いて形成される。圧縮空気は、加熱されたフィル ムを型のくぼみ内に押し出し、真空圧力はかわりにフィルムをダイ内から形にな るよう吸引する。加熱されたフィルムを型のくぼみに移動するのを補助するため プラグを用いる。 形成後、輸送チェーンが空のポケットを、くぼみに製品が手作業で装填される か、ポンプで送られる装填ステーションに運ぶ。そして輸送チェーンは、装填さ れた製品を真空またはシーリングステーションに運ぶ。 シーリング工程は同時に発生する、または多少の重複がある一連の操作である 。上部フィルムが装填済みのくぼみに配置さ れると、シーリングチャンバが接近する。パッケージ空気が上下フィルム間に排 出される。上部チャンバ、すなわち蓋は、302〜338°Fに設定された加熱 シーリングプレートを用いて、非成形ウェブおよび成形ウェブを接着する。 シールダイの真空はチャンバ圧力のバランスをとり、製品と形成ウェブ間に空 気がたまらないようにする。空気のないシーリングダイアフラムは、現在圧縮空 気で満たされている。これが、加熱シーリングプレートを上部フィルムに押し付 け、シーリングプレートとT型ゴム密封ガスケット間の2枚のウェブのヒートシ ール表面を圧縮する。シーリングプレートの熱と圧力によって、フィルムの2枚 の表面が互いに結合され、製品は真空環境にシーリングされる。シーリング終了 の約0.4〜0.5秒後、上下のチャンバを大気に通じさせると、上下フィルム が製品の周囲でつぶれる。ここで、シーリングダイアフラムが退避し、シーリン グプレートが後退する。外気がチャンバ内に流れ込む。気圧が等しくなると、パ ッケージがシーリングステーションから間欠送りできるように、ダイの底が下に 移動する。 そして、シールされたパッケージは外形ナイフシステムによ ってウェブから分離される。パッケージは温水(205°F)収縮トンネルを通 じて送られる。パッケージはラックに置かれ、高湿度オーブンで加熱される。そ の後、製品は冷却され、出荷または、製品のパッケージ剥離を含めた他の工程を 行うことができる。 本発明による多層フィルムの作成に使用されるポリマー成分にも、通常そのよ うな組成物に含まれる、適量の他の添加物が含まれる場合がある。これらには、 タルクなどの滑り剤、酸化防止剤、充填剤、色素および染料、放射安定剤、帯電 防止剤、エラストマーなどの、包装フィルム分野の当業者に知られている添加物 が含まれる。 本発明で有用なフィルムは、必ずしも照射する必要はないが、少なくとも1つ の好ましい実施例では、フィルムの照射が行われる。照射処理において、フィル ムに対して、コロナ放電、プラズマ、フレーム、紫外線、X線、γ線、β線およ び高エネルギー電子処理などの高エネルギー照射処理が行われる。これらの処理 はフィルムの表面を変化させる、及び/又は照射物質の分子間の架橋を誘発する 場合がある。高分子フィルムの照射は、参考文献として本文書にその全文が含ま れてい る、BORNSTEINらへの米国特許第4,064,296号で開示されてい る。ここでBORNSTEINらは、フィルムに存在する架橋ポリマーに対する 電離放射線の使用を開示している。 本文書では、放射線の線量は、“MR”と記述される放射線単位“RAD”、 または、放射線単位キログレイ(kGy)を用いる。100万RADはメガラド としても知られ、”MR”と表示され、当業者に知られているように10キログ レイは1MRに相当する。架橋を生成するには、ポリマーに適当な放射線量の高 エネルギー量電子を、好ましくは電子加速器を用いて、標準線量測定方法によっ て決定された線量レベルで照射する。高エネルギー電子の適切な放射線量は、約 16〜166kGyであり、さらに好ましくは約30〜139kGyであり、ま たさらに好ましくは50〜100kGyである。照射は、電子加速器により行い 、線量レベルは標準線量測定方法によって決定することが好ましい。しかし、V ander Graffあるいは共振変圧器などの他の加速器も使用できる。ど の電離放射線でも使用できるため、放射は加速器による電子に限定されない。好 ましい放射線量は、フィルムおよびその最終用途に 依存する。 本文書で用いられているように、「コロナ処理」および「コロナ放電処理」と いう語は、ポリオレフィンなどの熱可塑性材料の表面にコロナ放電を行うことを 言う。すなわち、空気などの気体をフィルム表面近くで、高電圧を近くの電極に 流してイオン化し、フィルムの表面に酸化や表面を粗くするなどの変化を起こさ せることである。ここで用いるように、コロナ処理とは、あらゆる形式のプラズ マ処理のことも言う。 ポリマー材料のコロナ処理は、参考文献として本文書にその全文が含まれてい る、1978年10月17日発行の、BONETへの米国特許第4,120,7 16号で開示された。BONETは、ポリエチレン表面を酸化するコロナ処理に よるポリエチレン表面の改良接着特性を開示している。参考文献として本文書に その全文も含まれている、HOFFMANへの米国特許No.4,879,43 0は、肉のクックイン包装で使用するためのプラスチックウェブ処理に関するコ ロナ放電の使用を、蛋白質様材料への肉の接着性を向上させるためのウェブ内部 表面のコロナ処理とともに開示している。 本発明に従って包装された製品で使用される好ましい肉製品 として、ソーセージ、ブラウンシュワイカー、モルタデッラ、ボローニャ、また は(水分を多量に添加したハム)ある種のハムなどの高脂肪低蛋白肉製品が挙げ られる。肉製品は、好ましくは少なくとも3重量%の脂肪を、さらに好ましくは 少なくとも5重量%の脂肪を、またさらに好ましくは少なくとも7重量%の脂肪 を、またさらに好ましくは少なくとも9重量%の脂肪を、またさらに好ましくは 少なくとも12重量%の脂肪を、またさらに好ましくは少なくとも15重量%の 脂肪を含み、ある場合においては、肉製品は20重量%をもの脂肪含有量を有す ることがある。本発明に従って使用される肉製品の蛋白質含有量は、好ましくは 20%未満であり、さらに好ましくは15%未満であり、またさらに好ましくは 13%未満であり、またさらに好ましくは11%未満であり、そのうえさらに好 ましくは9%未満であり、またさらに好ましくは8%未満であり、そのうえまた さらに好ましくは7%未満である。 図9に、本発明の包装製品92の1つの実施例を示す。製品は、両端を1組の クリップで閉じたケーシングで包装されており、図9の透視図に1個のクリップ のみを示す。肉製品の包装に使用したフィルム94は、たとえば、両方とも上で 詳細に説 明した、図2に示した多層フィルム13あるいは図3に示した多層フィルム21 となりうる。図9において、調理肉製品には、好ましくは、ハム、ボローニャ、 モルタデッラ、ソーセージ、ブラウンシュワイカーが含まれ、さらに好ましくは ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイカーが含まれる。 図10に、本発明に従って包装した調理肉製品90の別の実施例を示す。調理 済肉製品である製品3は、熱密封熱収縮バッグで包装され、このバッグ内で肉製 品が調理された。このパッケージに含まれる多層フィルム91は、たとえば、両 方とも上て詳細に説明した、図2に示した多層フィルム13あるいは図3に示し た多層フィルム21となりうる。図10において、調理済肉製品には、好ましく は、ボンレスハムの形の豚肉が含まれる。 図11に、本発明に従って包装した調理済肉製品95のまた別の実施例を示す 。調理肉製品である製品は、蓋用ストックウェブが封着されたシールされた形成 ウェブで包装され、肉製品はこのシールされた熱形成パッケージ内で調理される 。このパッケージに含まれる多層フィルム96は、たとえば、両方とも上で詳細 に説明した、図5に示した多層フィルム50あるいは 図6に示した多層フィルム60となりうる。図11において、調理済肉製品には 、好ましくはハムが含まれる。 本発明は以下の実施例で説明される。これらの実施例は説明目的で提供するもの で、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。他に記載がない場 合は、すべての百分率、割合などは重量による。 実施例1 (平面方向に見て)幅5−3/4“の「テープ」と呼ばれるチューブを前述の同 時押出しの工程において製造して図4に示し、この図における(チューブ内部か らチューブ外部までの)テープ横断面は以下に示すとおりとした。 3.3ミルのEAA#1/ 3.5ミルのEVA#1およびHDPE#1(20%)のブレンド/ 0.9ミルの無水物をグラフトしたLLDPE#1/ 1.0ミルのEVOHと、1.7ミルのNylon#1(50%)およびNyl on#2(50%)のブレンド/ 1.6ミルの無水物をグラフトしたLLDPE#1/ 3.1ミルのEAA#2と、2.8ミルのLLDPE#2であ り、 ここでEAA#1は、デラウェア州ウイリントンのE.I.デュポン・ド・ネモ ール社(Dupont de Nemour) ARX84−2エチレン/アクリル酸コポリマーと、約9−10% エチレン/アクリル酸コポリマーのブレンドからなる。 ーは、6.9%のアクリル酸マー含有量を有し、ビカー軟化点が207°Fを示 すコポリマーであって、この数値は有意に232−5.0(パーセントアクリル 酸マー含有量)よりも高く、後者は約195.5°Fである。 EVA#1はPE5269T(TM)エチレンビニル酢酸コポリマーであり、 テキサス州ヒューストンのシェブロンケミカルカンパニー(Chevron C hemical Company)から入手した。 147ノの密度のポリエチレンであり、テキサス州ディアスパークの ソルベイポリマーー社(Solvey PolymersInc.)から入手し た。 チレンビニルアルコールであって、グラフトされた無水部兎Tを有し、イリノイ 州シカゴのモートンインターナショナル(Morton Internatio nal)から入手した。 アルコールであって、イリノイ州リズルのエヴァル社米国支店(Eval Co mpany of America)から入手した。 って、ニュージャージー州パルシパニーBASF社(BASFCorporat ion of Parsippany)から入手した。 12であって、サウスカロライナ州サンターEMS−アメリカングリロン(EM S−American Grilon Inc.of Sumter S.C. )から入手した。 リエチレンであって、テキサス州フリーポートのダウ・プラスティックス社(D OW Plastics)から入手した。 リル酸コポリマーであって、デラウェア州ウィリントンのE1デュポン・ネモー 社(E1 DuPont de Nemours)から入手した。 樹脂はすべて380°Fと500°Fの間で同時押出しを行い、このダイを約 420°Fで調理した。同時押出しされたテープを水で冷却して平板状とし、こ の平板状としたものを幅5−3/4インチで平坦構造とした。このテープに、電 子架橋ユニットの走査線を通過させた(総照射線量は50グレイ((kGy)) 。照射後、平板状のテープを約1/3分熱湯に通し、この熱湯の温度が約206 °Fから210°Fであった。この結果調理されたテープを平面状の方向へ向か って気泡中へ膨張させ、幅16−1/2インチを有するフィルムチューブの方向 へ向け、全体の厚さを約2.3ミルとした。気泡は安定しており、フィルムの光 学および外観は良好であった。このフィルムチュービングを、約10秒間熱水中 に浸し、この熱水の温度を185°FとしてASTM法D2762−83を使用 した時、縦方向の自 由収縮度が約20%、横方向の自由収縮度が約30%であることを測定した。 選られたチュービングを切り開いてフィルム状にした。このフィルムを靴状の 形成物のまわりに長軸方向に向かって縦方向に保持し、反対側の縁部の重なり面 にヒートシールをかけることにより、ラップシールを形成させて、(バックシー ミングと呼ばれる)半持続的方式によって接続した。このフィルムを許容可能に にバックシームした。このチュービングの一端を留め、開いている端部から未調 理のボローニャを充填して、再度留めてチャブとした。このチャブを145度か ら170度の高湿環境で数時間調理した。冷却後、このチャブのパージ抵抗を評 価したところ、このチャブにパージがないことがわかり、肉にストリップしたフ ィルム上のタンパク被覆度が均一であることが判明し、これにより、フィルム− 肉接着レベルが適正であることが示されていた。食品接触層は、EAA#1を含 有するアウターフィルム層であった。 バックシームしたチュービングのうち、その他のサンプルにも未調理のリバー ソーセージを充填し、再度クリップで留めて、留めつけチャブを得た。これらの チャブを145度から170 度の高湿環境中で数時間調理した。冷却後、このチャブのパージ抵抗を評価した ところ、チャブにパージが無く、フィルムから肉にストリップさせた場合、フィ ルム上のタンパクが均一に被覆されていることがわかり、これにより、フィルム −肉接着レベルが適正であることが示されていた。食品接触層はアウター層であ って、EAA#1を含有していた。 実施例2 「テープ」と呼ばれる(平坦な方向の)幅5−3/4のチューブを、前述し、 図4に示した同時押出し工程に従って製造し、この(チューブ内側から外側まで の)テープ横断面は次に示すとうりにした。 3.3ミルのEAA#3/ 3.5ミルのEVA#1(80%)およびHDPEI(20%)とのブレンド/ 0.9ミルの無水物をグラフトさせたLDDPE#1/ 1.0ミルのEVOH/ 1.7ミルのNylon#1(50%)およびNylon#2(50%)のブレ ンド/ 1.6ミルの無水物をグラフトしたLDDPE#1/ 3.1ミルのEAA#2/ 2.8ミルのLDDPE#2/ であり、 ここで EAA#3はデラウェア州ウイリントンのE.I.デュポン・ド・ネモ ール社(E.I.Dupont de 735−2エチレン/アクリル酸コポリマーであり、35% ポリマーのブレンドであって、9−10%のアタリル酸マー含有量を有する。こ のほかの樹脂はすべて実施例1に示したとおりであった。 実施例1に示した同時押出し工程によってフィルムを製造した。このフィルム を実施例1に示した方式によりバックシームした。この時、バックシームしたチ ュービングのうち数個のサンプルを実施例1において記述したものと同様の方式 によりボローニャと共に調理した。冷却後、チャブのパージ抵抗を評価すると、 肉を覆うフィルム上のタンパク被覆度が均一であることが判明したが、これによ り、フィルムと肉との接着が適正な レベルであることが示された。食品接触層はEAA#3を含有するアウターフィ ルム層であった。この接着は、実施例1に示したものに匹敵する程度であった。 バックシームしたチュービングに関するこのほかのサンプルを、実施例1に示 したものと同様の方式にてリバーソーセージと共に調理した。冷却後、このチャ ブのパージ抵抗を評価し、チャブにはパージが無いことと、フィルムから肉まで をストリップするフィルムのタンパク被覆が均一であることがわかった。この食 品接触層はEAA#3を含有するアウターフィルム層であった。接着の程度は実 施例1のフィルムに匹敵していた。 実施例3 (平面方向に)幅3−3/4インチの「テープ」と呼ばれるチューブを、前述 のように同時押出しの工程によって製造して図4に示したが、ここでの(チュー ブの内側から外側にかけての)テープ横断面は以下のとおりであった。 2.8ミルのEAA#2/ 3.3ミルのEVA#1(80%)とHDPA#1(20%)からなるブレン ド/ 0.9ミルの無水物をグラフトしたLLDPE#1/ 1.8ミルのNylon#1(50%)とNylon#2(50%)のブレンド / 0.1ミルのEVOHと、1.6ミルの無水物をグラフトしたLLDPE#1/ 2.2ミルのEVA#1(80%)とHDPE#1(20%)/3.1ミルのL LDPE#2であった。 ここで、すべての樹脂は上記実施例1に示したとおりであった。 実施例1に示す同時押出し工程によりフィルムを製造し、9−3/4“のチュ ービングを得た。このフィルムを上記実施例1に示した方式でバックシームした 。バックシームした数個のチュービングサンプルを、実施例1に示したものと同 様の方式にて調理した。冷却後、チャブのパージ抵抗を評価したところ、有意な パージが無いことと、フィルムから肉までをストリップするフィルム上のタンパ ク被覆度が均一であることがわかったが、これにより、フィルムと肉との接着レ ベルが適正であったにが示された。食品接触層はEAA#2を含有するアウター フィルム層であることがわかった。 実施例4(比較例) (平面方向に対して)幅5−1/2“の「テープ」と呼ばれるチューブを前述 のように同時押出し工程によって製造し、図4に示したが、ここで(チューブ内 側から外側にかけての)テープ横断面は以下のとおりであった。 2.8ミルのLLDPE#2(70%)およびEAA#4(30%)とのブレン ド/ 3.6ミルのEVA#1(80%)とHDPE#1(20%)とのブレンド/ 0.7ミルの無水物をグラフトさせたLLDPE#1/ 0.7ミルのNylon#1(50%)とNylon#2(50%)とのブレン ド/ 2.0ミルのEVOHと、1.4ミルの無水物をグラフトさせたLLDPE#1 / 8ミルのEVA#1(80%)とEAA#4(20%)とのブレンド/ 4.0ミルのLLDPE#2であり、 ン/アクリル酸コポリマーであって、9.5%のアクリル酸か らなり、テキサス州フリーポートのダウ・プラスティックス社(Dow Pla stics)から入手した。EAA#4は、ビカー軟化点が約178°Fであり 、232−5.0(アクリル酸含有量マーパーセント)未満であった。その他の 樹脂はすべて実施例1に示したとおりであった。 実施例1に示した同時押出し工程によって、フィルムを作成し、レイ・フラッ ト幅が14インチのフィルムチュービングを得た。このフィルムを実施例1に示 したものと同様の方式でバックシームした。得られたバックスキャンケーシング のうち数個を、実施例1に示したものと同様の方式でボローニャと共に調理した 。冷却後、チャブのパージ抵抗を評価した。肉への接着はあまり良好ではないこ とがわかった。接着のむらがきわめてひどく、非常に微細ではあるが、数箇所に パージが認められた。タンパク被覆度と調理による損失全体をもとに考えると、 実施例1から3のフィルムよりも有意に接着度が低かった(EAA#4からなる 表面は食品接触層であった)。 バックシームしたチュービングのうちその他のサンプルを、実施例1に示した ものと同様の方式でリバーソーセージと共に調理した。冷蔵後、このチャブのパ ージ抵抗を評価した。肉へ の接着度はあまり良好でないことがわかった。接着度にはむらが認められ、脱脂 した領域もあった。よって、この接着度を調理による全体的損失からみた場合、 実施例1から3に示したフィルムよりも有意に悪かった(この表面は、EAA# 1から成り、食品接触層であった)。 このサンプルにおけるフィルムもまた(約62dynes/cmまで)処理さ れるコロナであり、バックシームした。こうして得られたコロナ処理バックスキ ャン処理ケーシングのいくつかにボローニャを充填し、いくつかにリバーソーセ ージを充填して、実施例1に示したものと同様の方式で調理した。調理後に冷却 し、チャブのパージ抵抗を評価した。双方のチャブにおいて、肉への接着度は良 好であった一方で、ケーシングの平面方向の縁におけるパージ/肉の脱脂(幅2 −4mmのストリーク)が認められ、バックシーム工程において使用された靴状 の形成物は、ケーシングを施した平面の縁部においてコロナ処理を欠いていた( 表面がEAA#4から成り、食品接触層であった)。よって、最終製品は受容し がたい製品であると考えられた。 実施例5(比較例) 市販のCN510TMケーシングのサンプルにボローニャを充填し、実施例3 に示すものと同様の方式で調理した。CN ウェア州ウイリントンのE.I.デュポン・ド・ネモール社(E. 1650は数年間にわたって食品接触層に使用され、ハムおよび鶏肉への肉接着 材に使われ、接着材として知られてきた。 チレン/メタクリル酸コポリマーであって、12%のメタクリル酸マー)であり 、ビカー軟化点が163度であって、この数値は232−5.0(アクリル酸マ ーにおけるパーセント)よりも低い。調理および冷蔵後、チャブのパージ抵抗を 評価した。肉への接着度はあまり良好でないことがわかった。接着のむらがきわ めて大きく、数箇所に微細ではあるがパージが認められた。よって、タンパク被 覆度と調理による全体的損失の評価をもとに考えると、実施例3のフィルムより 接着度は有意に悪いことがわかった。 上記実施例1に示したものと同様の方式によって、CN510のサンプルをリ バーソーセージと共に調理した。冷蔵後、チャブのパージ抵抗を評価した。肉へ の接着度はあまり良好でないことがわかった。接着のむらがきわめて大きく、脱 脂した箇所やパージを生じた部位も認められた。よって、タンパク被覆度と調理 による全体的損失の評価から考えると、実施例1から3 ラントの接着度が有意に低いことがわかった。 ARX84−2エチレン/アタリル酸コポリマーの、ボローニャおよびモルタデ ッラ等の肉製品への接着特性が、SURLY アクリル酸樹脂の接着特性と比較した場合にきわめて良好であることを示してい る。少なくとも3つの領域においては、これは予期しなかった結果となっている 。第一に、エチレン クリル酸コポリマー樹脂)、エチレン/アクリル酸コポリマ数年間にわたって肉接着性を有する最良のポリオレフィン物質として知られてき た。金属塩中和エチレン/メタクリル酸コポ 1650イオノマー樹脂)は、クック・インタイプの用途で特 リバーソーセージ、ボローニャ、およびモルタベーラ等の製品に対する接着性は 、上記実施例5で確認したように、受容し難いといわれてきた。よって、異なる タイプのエチレン/アクリル酸コポリマーによって接着性を増強できるとは予測 しにくく、驚くべきことである。 第二に、肉へのフィルムの接着度は、前述のように認識され 1650イオノマー樹脂における同様の数値よりも有意に低いため、驚くべきこ とであり、予測しなかった。(アクリル酸マーの含有量パーセントを比較するた めに図12を参照)。従来は、酸の含有量が高くなればなるほど、接着度が良く なると信 じられていた。よって、新規エチレン/アクリル酸コポリマーがわずか6.9% のアクリル酸しか含有しないとの発見は、金属中和型イオノマー樹脂が12%の メタクリル酸を含有した場 マーが9.5%のアクリル酸を含有する場合よりも有意に高いことが驚きであり 予測しえなかったことである。 第三に、特定の条件下で、肉への接触面の官能基の配向が、自由エネルギーを 最小限にする努力において、表面からずっと離れた場所よりもむしろ内側をむい ていると信じられていたので、肉へのフィルムの接着レベルが驚くべきレベルと なった点である。このような状況では、調理過程において肉へ結合するのに利用 できる極性基が比較的少ないので、肉へ接触する層の接着力がかなり低くなる。 しかし、実施例1から3において、肉への接触面に関してはこの点が証明されて いない。肉へのフィルムの接着力が何故増大するかの理由については、実施例1 から3では完全に理解されていないが、フィルムの肉への接着力が、ポリマーの 微細構造ばかりでなく、ビカー軟化点および融点にも影響を受けるはずであると 信じられており、向きの度合い、照射の度合い、熱による収縮の度合い、調理条 件(時間、 温度、および環境)等、その他のパラメータによっても影響を受けると考えられ 、その他の因子の中でも結晶性の度合いにも影響を受けると考えられる。 マーのビカー軟化点(207°F)は、このほかの先行技術であるエチレン/ア クリル酸コポリマー、すなわちアクリル酸マ ARX84−2エチレン/アクリル酸コポリマー(密度0.935 酸コポリマー(密度0.935g/cc)よりも結晶性が高い。 レン/アクリル酸コポリマーの方向性は受容できる程度であることがわかった。 ポリマーの結晶性が高くなるほど、およびビカー軟化点が高くなるほど、ポリマ ーの方向を定めることが難しくなると予測されているので、この点は予測しえな かったことである。 本発明は特定の手段、材料、および形態を参照して記述され てきたが、本発明は開示された特定の事例に限定されてはならず、請求項の範囲 内にあるすべての等価物に及ぶ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.調理済み肉製品を取り囲むように形作られたフィルムからなる包装製品であ って、調理済み肉製品がフィルムの肉接触表面に接着しており、フィルムの肉接 触表面が、°Fで、少なくとも: 232−5.0(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリル酸コポリマーからなり、調理済み 肉製品が、ソーセージ、ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイクソーセ ージ及びハムからなる群から選択された少なくとも1員からなる包装製品。 2.オレフィンがエチレンからなり、調理済み肉製品が、ソーセージ、ボローニ ャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイクソーセージ及びハム・アンド・ウォータ ー製品からなる群から選択された少なくとも1員からなる、請求項1記載の包装 製品。 3.エチレン/アクリル酸コポリマーが、°Fで、少なくとも: 232−4.5(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有し、エチレン/アタクリル酸コポリマーが、コポリマーの重 量基準で約1〜30パーセントの量のアクリル 酸又はメタクリル酸マーからなる、請求項2記載の包装製品。 4.エチレン/アクリル酸コポリマーが、°Fで、少なくとも: 232−4.0(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有し、エチレン/アタクリル酸コポリマーが、コポリマーの重 量基準で約3〜20パーセントの量のアクリル酸マーからなる、請求項3記載の 包装製品。 5.エチレン/アクリル酸コポリマーが、°Fで、少なくとも: 232−3.5(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有し、エチレン/アタクリル酸コポリマーが、コポリマーの重 量基準で約5〜15パーセントの量のアクリル酸マーからなる、請求項4記載の 包装製品。 6.フィルムが多層フィルムであり、オレフィン/アクリル酸コポリマーが第一 フィルム層内に存在し、多層フィルムが更に、ポリオレフィン、ポリスチレン、 ポリアミド、ポリエステル、重合したエチレンビニルアルコール、ポリ塩化ビニ リデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート及びデンプン含有ポリ マーからなる群から選択された少なくとも1員からなる第二層からなる、請求項 5記載の包装製品。 7.フィルムが更に、第一層と第二層との間の第三層からなり、 第三層がO2−バリヤー層として機能し、重合したエチレン/ビニルアルコール コポリマー、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリアルキレンカーボネート及 びポリエステルからなる群から選択された少なくとも1員からなる、請求項6記 載の包装製品。 8.第二層がポリアミドからなり、そして フィルムが更に、第一層と第二層との間にあり、エチレンビニルアルコールコ ポリマー及びエチレン/アルファー−オレフィンコポリマーからなる群から選択 された少なくとも1員からなるコア第三層からなる請求項6記載の包装製品。 9.フィルムが更に、 第一層と第三層との間の第四層、第四層は、ポリオレフィン、ポリスチレン、 ポリアミド、ポリエステル、重合したエチレンビニルアルコール、ポリ塩化ビニ リデン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート及びデンプン含有ポリ マーからなる群から選択された少なくとも1員からなる、並びに 第一層と第四層との間の第五層、第五層はタイ層として機能し、無水物グラフ トポリオレフィンからなる、 からなる、請求項8記載の包装製品。 10.フィルムが更に、 外側フィルム層であり、ポリアミドからなる第六層及び タイ層として機能し、第二層と第六層との間にある第七層からなる、請求項9 記載の包装製品。 11.フィルムが更に、 第六層と第七層との間の第八層、第八層はポリアミドからなる、及び 第一層と第五層との間の、エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、プ ロピレン/アルファー−オレフィンコポリマー、ブテン/アルファー−オレフィ ンコポリマー、エチレン/不飽和エステルコポリマー及びエチレン/不飽和酸コ ポリマーからなる群から選択された少なくとも1員からなるコア第九層からなる 、請求項10記載の包装製品。 12.第二層が、エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、プロピレン/ アルファー−オレフィンコポリマー、ブテン/アルファー−オレフィンコポリマ ー、エチレン/不飽和エステルコポリマー及びエチレン/不飽和酸コポリマーか らなる群から選択された少なくとも1員からなる、請求項7記載の包装製品。 13.フィルムが更に、第二層と第三層との間の第四層からなり、第四層はタイ 層として機能し、変性エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、変性エチ レン/不飽和エステルコポリマー、変性エチレン/不飽和酸コポリマー、ポリス チレン及びポリウレタンからなる群から選択された少なくとも1員からなる、請 求項12記載の包装製品。 14.フィルムが更に、第一層と第三層との間の第五層、第五層は、ポリオレフ ィン、ポリアミド、ポリエステル及びポリウレタンからなる群から選択された少 なくとも1員からなる、並びに 第三層と第五層との間の第六層、第六層はタイ層として機能し、第六層は、変 性エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、変性エチレン/不飽和エステ ルコポリマー、変性エチレン/不飽和酸コポリマー、ポリスチレン及びポリウレ タンからなる群から選択された少なくとも1員からなる、 からなる、請求項13記載の包装製品。 15.フィルムの肉接触表面がコロナ処理されている、請求項14記載の包装製 品。 16.肉接触層がそれ自身にシールされている、請求項14記 載の包装製品。 17.第二層が外側層であり、肉接触層が第二層にシールされている請求項14 記載の包装製品。 18.第二層がコロナ処理されている、請求項17記載の包装製品。 19.第五層が、エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、プロピレン/ アルファー−オレフィンコポリマー、ブテン/アルファー−オレフィンコポリマ ー、エチレン/不飽和エステルコポリマ一及びエチレン/不飽和酸コポリマーか らなる群から選択された少なくとも1貞からなる、請求項14記載の包装製品。 20.多層フィルムが更に、 エチレン/アルファー−オレフィンコポリマー、プロピレン/アルファー−オ レフィンコポリマー、ブテン/アルファー−オレフィンコポリマー、エチレン/ 不飽和エステルコポリマー及びエチレン/不飽和酸コポリマーからなる群から選 択された少なくとも1員からなる第七層、並びに ポリアミド、ポリエステル及び熱可塑性エラストマーからなる群から選択され た少なくとも1員からなる第八層 からなる、請求項14記載の包装製品。 21.第八層が、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド 66、ポリアミド69、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド61 、ポリアミド6T、MXD6及びこれらのコポリマーからなる群から選択された 少なくとも1員からなる請求項20記載の包装製品。 22.第八層がポリアミド6からなる、請求項21記載の包装製品。 23.フィルムが二軸延伸されている、請求項20記載の包装製品。 24.フィルムが185°Fの温度で10パーセントより小さい横方向自由収縮 を有する、請求項23記載の包装製品。 25.フィルムが、185°Fの温度で少なくとも10パーセントの縦方向自由 収縮及び185°Fの温度で少なくとも約10パーセントの横方向自由収縮を有 する、請求項23記載の包装製品。 26.フィルムが、少なくとも部分的に架橋されている、請求項25記載の包装 製品。 27.(A)肉製品をフィルムの中に包むことによって、肉製 品を包装物内に包装すること、ここで、フィルムの肉接触表面は、°Fで、少な くとも: 232−5.0(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリル酸コポリマーからなり、この調理 済み肉製品は、ソーセージ、ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイクソ ーセージ及びハム・アンド・ウォーター製品からなる群から選択された少なくと も1員からなる、及び (B)この肉製品をフィルムの中で調理し、そうしてフィルムの肉接触表面を肉 製品に接着させるようにすること、 からなる方法。 28.(A)肉製品を密閉するようにヒートシールした二軸延伸フィルムの中に 包装すること、ここで、フィルムの肉接触表面は、°Fで、少なくとも: 232−5.0(アクリル酸マー含有量パーセント) のビカー軟化点を有するオレフィン/アクリル酸コポリマーからなり、この調理 済み肉製品は、ソーセージ、ボローニャ、モルタデッラ、ブラウンシュワイクソ ーセージ、鶏肉及びハムからなる群から選択された少なくとも1員からなる、及 び (B)この肉製品をフィルムの中で調理し、そうしてフィルムの肉接触表面を肉 製品に接看させるようにすること、 からなる方法。 29.フィルムが、185°Fの温度で少なくとも10パーセントの縦方向自由 収縮及び185°Fの温度で少なくとも約10パーセントの横方向自由収縮を有 する、請求項28記載の方法。 30.フィルムが多層フィルムであり、オレフィン/アクリル酸コポリマーが、 多層フィルムの全重量の少なくとも10重量パーセントを占める第一フィルム層 内に存在する、請求項29記載の方法。 31.フィルムが、少なくとも部分的に架橋されている、請求項30記載の方法 。 32.オレフィン/アクリル酸コポリマーが、10%より少ないアクリル酸マー からなるエチレン/アクリル酸コポリマーからなり、調理済み肉製品の外表面が 、少なくとも160°Fの温度に少なくとも30分間付される、請求項30記載 の方法。 33.第一フィルム層に更に、酸化防止剤が含有されている、請求項32記載の 方法。
JP50348598A 1996-06-26 1997-06-24 高ビカー軟化点オレフィン/アクリル酸コポリマーを含有する、食品接着層を有するフィルム内に包装した調理済み食品を有する包装品 Expired - Fee Related JP3939357B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US669,728 1996-06-26
US08/669,728 US5843502A (en) 1996-06-26 1996-06-26 Package having cooked food product packaged in film having food adhesion layer containing high vicat softening point olefin/acrylic acid copolymer
PCT/US1997/010989 WO1997049293A1 (en) 1996-06-26 1997-06-24 Package having cooked food product packaged in film having food adhesion layer containing high vicat softening point olefin/acrylic acid copolymer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000513226A true JP2000513226A (ja) 2000-10-10
JP3939357B2 JP3939357B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=24687483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50348598A Expired - Fee Related JP3939357B2 (ja) 1996-06-26 1997-06-24 高ビカー軟化点オレフィン/アクリル酸コポリマーを含有する、食品接着層を有するフィルム内に包装した調理済み食品を有する包装品

Country Status (13)

Country Link
US (1) US5843502A (ja)
EP (1) EP0915660B1 (ja)
JP (1) JP3939357B2 (ja)
AR (1) AR004903A1 (ja)
AT (1) ATE223654T1 (ja)
AU (1) AU735304B2 (ja)
CA (1) CA2259039C (ja)
DE (1) DE69715425T2 (ja)
DK (1) DK0915660T3 (ja)
ES (1) ES2183199T3 (ja)
NZ (1) NZ333561A (ja)
PT (1) PT915660E (ja)
WO (1) WO1997049293A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016060522A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社フジシールインターナショナル ラベル付き容器
JP2017532261A (ja) * 2014-10-03 2017-11-02 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 多層食品ケーシングまたは食品フィルム

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6667082B2 (en) * 1997-01-21 2003-12-23 Cryovac, Inc. Additive transfer film suitable for cook-in end use
ATE243114T1 (de) 1998-03-04 2003-07-15 Cryovac Inc Stapelsiegelfähige, heissschrumpffähige mehrschichtverpackungsfolie
US6610392B1 (en) * 1998-03-04 2003-08-26 Cryovac, Inc. Heat-shrinkable multilayer packaging film comprising inner layer comprising a polyester
US6562443B1 (en) 1998-07-22 2003-05-13 Cryovac, Inc. Cook-in package with tight appearance
WO2000076322A1 (en) * 1999-06-15 2000-12-21 Devro Plc Material compositions for the production of adhesion-reducing cellulose composites
KR20020034162A (ko) * 1999-07-23 2002-05-08 메리 이. 보울러 접착성이 개선된 에틸렌 산 공중합체
US6302321B1 (en) 1999-10-11 2001-10-16 Sonoco Development, Inc. Sealant layer for container lid
DE10043899A1 (de) 2000-09-06 2002-03-14 Victus Lebensmittelindustriebe Mehrschichtige Schlauchfolie auf Basis von Polyamid
DE10064333A1 (de) * 2000-12-21 2002-06-27 Degussa Mehrschichtverbund mit einer EVOH-Schicht
US7244481B2 (en) * 2001-06-18 2007-07-17 Viskase Companies, Inc. Nylon food casing having a barrier core layer
US7338691B2 (en) * 2001-07-27 2008-03-04 Cryovac, Inc. Cook-in patch bag and process for using same
ATE345047T1 (de) * 2001-09-06 2006-12-15 Victus Lebensmittelindustriebe Mehrschichtige schlauchfolie auf basis von polyamid
US20030161999A1 (en) * 2002-02-25 2003-08-28 Sealed Air Corporation (Us) Laminated cushioning article having recycled polyester barrier layer
KR100985092B1 (ko) * 2002-04-15 2010-10-04 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 열가소성수지 조성물 및 다층적층체
UA80287C2 (en) * 2002-07-05 2007-09-10 Becker & Co Naturinwerk Biaxial stretch tubular film for the packaging and covering of meat, meat with bones or paste-like foodstuffs and use thereof
UA79975C2 (en) * 2002-07-05 2007-08-10 Becker & Co Naturinwerk Biaxial stretch tubular film for the packaging and covering of meat, meat with bones or paste like foodstuffs, bag made from this film and their use
DE10254172B4 (de) * 2002-11-20 2005-07-21 Kuhne Anlagenbau Gmbh Mehrschichtige, flächen- oder schlauchförmige Nahrungsmittelhülle oder -folie
US20040121054A1 (en) * 2002-12-20 2004-06-24 Berrier Arthur L. Method of preparing food
ITMI20031203A1 (it) * 2003-06-13 2004-12-14 Tecno Coating Engineering S R L Pellicola multistrato termoretraibile avente barriera all'ossigeno e al vapore acqueo, una migliorata resistenza meccanica e buone caratteristiche ottiche e ridotto effetto curling
US20050008738A1 (en) * 2003-07-08 2005-01-13 Tarver Lacey Lanier Spiral sliced ham oven ready package and method
DE102004017350A1 (de) * 2004-04-08 2005-10-27 Kalle Gmbh Nahrungsmittelhülle mit einer porösen Außenschicht
AU2005266935A1 (en) * 2004-07-22 2006-02-02 Cryovac, Inc. Additive delivery laminate and packaging article comprising same
WO2006012601A1 (en) * 2004-07-22 2006-02-02 Cryovac, Inc. Additive delivery laminate, process for making and using same, and article employing such
US20070110853A1 (en) * 2005-11-17 2007-05-17 Solomon Bekele Dimensionally stable sterilizable coextruded film for aseptic packaging
US7687123B2 (en) * 2007-01-29 2010-03-30 Cryovac, Inc. Shrink film containing semi-crystalline polyamide and process for making same
US7744806B2 (en) * 2007-01-29 2010-06-29 Cryovac, Inc. Process for making shrink film comprising rapidly-quenched semi-crystalline polyamide
US20080182051A1 (en) * 2007-01-29 2008-07-31 Cryovac, Inc. Heat shrinkable retortable packaging article and process for preparing retorted packaged product
US20090110787A1 (en) * 2007-10-24 2009-04-30 Kyle David R Additive delivery laminate containing styrene-ethylene/butylene-styrene copolymer
NZ588267A (en) * 2008-03-31 2012-05-25 Gunze Kk Multilayered polyamide tube for food packaging
US8642144B2 (en) * 2008-05-28 2014-02-04 Bemis Company, Inc. Innerliner with nylon skin layer
US20110070418A1 (en) * 2009-09-21 2011-03-24 Berry Plastics Corporation Polyolefinic heat-shrinkable film
US9108755B2 (en) * 2010-01-19 2015-08-18 Cryovac, Inc. Package, container, assembly, and method for containing a food product
US10486885B2 (en) * 2014-12-12 2019-11-26 Bemis Company, Inc. Flexible package with embossed liquid containment cells
DE102017128397A1 (de) * 2017-11-30 2019-06-06 Mitsubishi Hitec Paper Europe Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen eines beschichteten Substrats sowie beschichtetes Substrat

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1302384B (ja) * 1963-05-22 1970-10-29
US3355319A (en) * 1964-03-17 1967-11-28 Du Pont Self-supporting film with a heat-sealable coating of an ionic copolymer of an olefin and carboxylic acid with metal ions distributed throughout
US3845163A (en) * 1966-01-24 1974-10-29 Du Pont Blends of polyamides and ionic copolymer
US4064296A (en) * 1975-10-02 1977-12-20 W. R. Grace & Co. Heat shrinkable multi-layer film of hydrolyzed ethylene vinyl acetate and a cross-linked olefin polymer
GB1580187A (en) * 1976-06-03 1980-11-26 Grace W R & Co Flexible envelopes
US4287151A (en) * 1976-12-13 1981-09-01 W. R. Grace & Co. Method and apparatus for high speed extrusion of thermoplastic materials
US4302566A (en) * 1978-03-31 1981-11-24 Union Carbide Corporation Preparation of ethylene copolymers in fluid bed reactor
US4302565A (en) * 1978-03-31 1981-11-24 Union Carbide Corporation Impregnated polymerization catalyst, process for preparing, and use for ethylene copolymerization
US4411919A (en) * 1982-08-16 1983-10-25 W. R. Grace & Co., Cryovac Division Meat adhearing cook-in packaging
IT1153003B (it) * 1982-11-03 1987-01-14 Grace W R & Co Pellicole laminate per imballaggio e relativi manufatti a migliorata resistenza a trattamenti termici
US4469742A (en) * 1983-01-31 1984-09-04 W. R. Grace & Co., Cryovac Div. Pasteurizable, cook-in shrink film
US4606922A (en) * 1983-04-21 1986-08-19 W. R. Grace & Co., Cryovac Div. Cook-in meat packaging
US4855183A (en) * 1986-11-17 1989-08-08 W. R. Grace & Co.-Conn. Multiple-layer, cook-in film
US4879430A (en) * 1987-05-14 1989-11-07 Plicon Corporation Patterned adherent film structures and process for making
ATE154060T1 (de) * 1988-09-30 1997-06-15 Exxon Chemical Patents Inc Lineare ethylen-copolymermischungen von copolymeren mit engen molekulargewichts- und kompositionsverteilungen
US5051266A (en) * 1989-12-01 1991-09-24 Viskase Corporation Meat-adhering multilayer film
US5213900A (en) * 1990-03-23 1993-05-25 W. R. Grace & Co.-Conn. Cook-in film with improved seal strength
DE4010958A1 (de) * 1990-04-05 1991-10-10 Wolff Walsrode Ag Gereckte, schrumpffaehige schlauchfolie
DE4012953A1 (de) * 1990-04-24 1991-10-31 Hoechst Ag Kunststoffolie mit faserverstaerkung und daraus hergestellte schlauchfoermige huellen
US5272236A (en) * 1991-10-15 1993-12-21 The Dow Chemical Company Elastic substantially linear olefin polymers
DE69130860T2 (de) * 1990-11-14 1999-08-26 Asahi Kasei Kogyo K.K. Mehrschichtiger streckbarer schrumpffilm
CA2038757C (en) * 1991-01-18 2002-08-20 W.R. Grace & Co.-Conn. Protein adhesion film for packaging
EP0594777A1 (en) * 1991-07-18 1994-05-04 Exxon Chemical Patents Inc. Heat sealed article
US5278272A (en) * 1991-10-15 1994-01-11 The Dow Chemical Company Elastic substantialy linear olefin polymers
US5206075A (en) * 1991-12-19 1993-04-27 Exxon Chemical Patents Inc. Sealable polyolefin films containing very low density ethylene copolymers
US5241031A (en) * 1992-02-19 1993-08-31 Exxon Chemical Patents Inc. Elastic articles having improved unload power and a process for their production
US5698279A (en) * 1992-09-23 1997-12-16 Viskase Corporation Heat shrinkable nylon food casing having a functionalized ethylenic polymer core layer
US5534277A (en) * 1994-12-09 1996-07-09 W. R. Grace & Co.-Conn. Film for cook-in applications with plural layers of nylon blends

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016060522A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社フジシールインターナショナル ラベル付き容器
JP2017532261A (ja) * 2014-10-03 2017-11-02 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 多層食品ケーシングまたは食品フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
AU3501997A (en) 1998-01-14
EP0915660B1 (en) 2002-09-11
US5843502A (en) 1998-12-01
NZ333561A (en) 2000-09-29
CA2259039C (en) 2002-11-12
CA2259039A1 (en) 1997-12-31
AU735304B2 (en) 2001-07-05
JP3939357B2 (ja) 2007-07-04
DE69715425T2 (de) 2003-01-23
EP0915660A1 (en) 1999-05-19
ES2183199T3 (es) 2003-03-16
DK0915660T3 (da) 2003-01-20
AR004903A1 (es) 1999-04-07
ATE223654T1 (de) 2002-09-15
PT915660E (pt) 2003-01-31
DE69715425D1 (de) 2002-10-17
WO1997049293A1 (en) 1997-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3939357B2 (ja) 高ビカー軟化点オレフィン/アクリル酸コポリマーを含有する、食品接着層を有するフィルム内に包装した調理済み食品を有する包装品
US5837358A (en) Film having anhydride functionality in outer layer, process for making same, packaging using same, and packaged product comprising same
US6562443B1 (en) Cook-in package with tight appearance
AU704335B2 (en) Film having enhanced sealing characteristics and package containing same
US6346285B1 (en) Article comprising film having polyamide sealant, polyamide core layer, and O2-barrier layer, and packaged product using same
US4734327A (en) Cook-in shrink film
JP4276242B2 (ja) フィルム、それから得られるバックシーム式ケーシングおよびそれを使用した包装製品
AU749297B2 (en) Heat-shrinkable multilayer packaging film comprising inner layer comprising a polyester
WO1999044824A1 (en) Stack-sealable, heat-shrinkable multilayer packaging film
JPH06210810A (ja) バツクシームし得る多層フイルム
WO1998005706A1 (en) Film having grafted fatty amide in outerfilm layer
CA2338071C (en) Heat-shrinkable film
AU751837B2 (en) Article comprising film having polyamide sealant, polyamide core layer, and O2-barrier layer, and packaged product using same
CA2553417C (en) Films having enhanced sealing characteristics and packages containing same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061018

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees