JP2000511808A - 血液pHの非侵襲的測定 - Google Patents

血液pHの非侵襲的測定

Info

Publication number
JP2000511808A
JP2000511808A JP10501398A JP50139898A JP2000511808A JP 2000511808 A JP2000511808 A JP 2000511808A JP 10501398 A JP10501398 A JP 10501398A JP 50139898 A JP50139898 A JP 50139898A JP 2000511808 A JP2000511808 A JP 2000511808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
hemoglobin
absorbance
spectrum
hemoglobin fraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10501398A
Other languages
English (en)
Inventor
エス. シャーラック,ロナルド
Original Assignee
カイロン ダイアグノスティクス コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カイロン ダイアグノスティクス コーポレイション filed Critical カイロン ダイアグノスティクス コーポレイション
Publication of JP2000511808A publication Critical patent/JP2000511808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/27Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands using photo-electric detection ; circuits for computing concentration
    • G01N21/274Calibration, base line adjustment, drift correction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 古典的最小二乗法(CLS)、部分的最小二乗法(PLS)、または主成分回帰(PCR)のような多変量解析技術により非侵襲的に血液pHを決定するための方法および装置が提供される。この技術は、2つの異なるpH(例えば、pH7.2およびpH7.8)でのヘモグロビン画分(例えば、オキシヘモグロビン)のスペクトルにおける差異に基づく少なくとも1つのスペクトルファクターを使用する。スペクトルファクターは、好ましくは520〜680nmの波長範囲にわたって評価される。

Description

【発明の詳細な説明】 血液pHの非侵襲的測定発明の分野 本発明は、pHの測定、およびより詳細には血液pHの非侵襲的測定に関する。発明の背景 血液pHの測定は、重傷者管理状況において重要である。市販の血液ガス機器は 、pH、pO2、およびpCO2を測定する。これらの機器は、インビトロでの機器のた めの血液試料の抽出か、またはインビボでの測定のための侵襲性センサーの使用 のいずれかを必要とする。血液pHの非侵襲性測定は、サンプル抽出または侵襲性 センサーの必要性を除去し、そして連続的なモニタリングを可能にするので、望 ましい。 ヘモグロビン酸素飽和は、拍動(pulse)酸素測定の手段により非侵襲的にモニ ターされている。これらの機器は、米国および他の国において広範に使用されて いるが、酸素飽和の測定に限定され、そして血液pHに関する情報を提供していな い。 Sandia Corporationに付与された、米国特許第5,355,880号(「'880号特許」 )は、pHを含む血液ガスパラメーターの非侵襲的(光学的)測定の一般化された 考察を示す。顕著なことに、本発明に関して、この特許は、520〜680nmの範囲の 波長を用いることを教示しない。従って、この特許は、500nm〜2500nmの範囲の 波長をpH、PCO2、[HCO3 -]、PO2、およびO2の飽和を測定するために用いることを 広範に開示するが、その実施例において、その多重直線回帰および最適比解析に ついて640〜970nmの範囲の波長('880特許の24列、18-20行および48-51行)を使 用して、そしてその部分的最小二乗解析については700〜800nmの範囲('880特許 の25列、28行)の波長を使用する。さらに、図10において、この特許は、650 〜975nmの範囲の波長についてのみのpHについての相関ファクターを示す。これ らの同じ点について、この特許は1100〜2500nmの範囲の波長を用いるような非生 物学的系における先行技術のpHの分光学的な測定を記載する('880特許の7列の 40〜42行;28列の28〜41行もまた参照のこと)。 Alamらによる「Near Infrared Spectroscopy of Lysed Blood」と題された論 文は、1500nmと1800nmのと間の波長における溶血(lysed blood)の分光学法につ いて記載する。Alamらにより記載される波長は、溶血に対する最適なスペクトル 領域を提供し、これは、血液の侵襲的採取によってのみ提供され得、そして侵襲 的に採取された血液は、測定前に溶解され得る。 メトヘモグロビン(MetHb)のスペクトルに対するpHの影響は公知であり、そし て文献に報告されている。Brunzelら、「pH-Dependent Absoroption in the B a nd Q bands of Oxyhemoglobin and Chemically Modified Oxyhemoglobin(BME)at Low CL- Concentrations」Biophysical Journal,49:1069-1076,1986を参照の こと。しかし、pHの予測についてのMetHbのスペクトルの使用には問題がある。 なぜなら、MetHbは、代表的には、血中の全ヘモグロビンの約1%だけを代表す るからである。 オキシヘモグロビン(O2Hb)のスペクトルに対するpHの影響もまた研究されてい る。Brunzelら、前出、および、Wimberleyら,「Effect of pH on the Absorpti on Spectrum of Human Oxyhemoglobin:a Potential Source of Error in Measur ing the Oxygen Saturation of Hemoglobin,」Clinical Chemistry,34:750-754 ,1988を参照のこと。しかし、これらの研究の焦点は、pHを測定するためのオキ シヘモグロビンスペクトルの使用に対してではなく、むしろBrunzelらの研究の 場合では、ヘム基の化学の理論的な理解を得ることに対してであり、そしてWimb erleyらの研究の場合では、酸素飽和計を較正する間のpHの影響を制御すること に対してである。いずれの参考文献も、血液pHの非侵襲的決定のためのオキシヘ モグロビンスペクトルの使用を全く開示も示唆もしていない。発明の要旨 上記を鑑みて、本発明の目的は、血液pHを非侵襲的に決定するための改善され た方法および装置を提供することである。より詳細には、本発明の目的は、この ような測定において用いられ得るスペクトルファクターおよび波長範囲を同定す ることであり、ここで用語「スペクトルファクター」は、多変量解析手順(例え ば、古典的最小二乗法(CLS)、部分的最小二乗法(PLS)、主成分回帰(PCR)などを 用いる手順)の較正マトリックスのベクトル成分という意味で使用される。例え ば、Haalandら、「Partial Least-Squares Methods for Spectral Analyses.1. Relation to Other Quantitative Calibration Methods and the Extraction of Qualitative Information」Anal .Chem.60:1193-1202,1988を参照のこと。 本発明に従って、2つのpH(例えば、pH7.2およびpH7.8)でのオキシヘモグロ ビンの吸光度における差異が、このようなスペクトルファクターとして使用され 得ることが決定されている。さらに、このファクターの評価についての好ましい 波長範囲が、約520nmと約680nmとの間であることが決定されている。この好まし い範囲の外部の波長は、520〜680nmの範囲の波長がファクター内に含まれるなら ば、スペクトルファクター内(例えば、約450nmと同じくらい小さい波長から約9 00nmと同じくらい大きい波長まで)に含まれ得る。 オキシヘモグロビンの代替物として、2つのpHでのカルボキシヘモグロビン(C OHb)の吸光度の差異もまた、単独かまたはオキシヘモグロビンのファクターと 組み合わせてスペクトルファクターとして使用され得る。再び、このスペクトル フアクターの評価のための好ましい波長範囲は、約520nmと約680nmとの間であり 、この範囲の外部の波長は、必要に応じてファクター内(例えば、約450nmと同 じくらい小さい波長から約900nmと同じくらい大きい波長まで)に含まれる。 メトヘモグロビン(MetHb)および/またはデオキシヘモグロビン(HHb)の吸光ス ペクトルのpHの変化に基づく他のスペクトルファクターは、単独かまたはオキシ ヘモグロビンファクターおよび/もしくはカルボキシヘモグロビンファクターと 組み合わせて使用され得る。一般に、どのスペクトルファクターがpHを測定する ために用いられるかは、pHが決定されるべき血液中(例えば、患者の動脈血中) の種々のヘモグロビン画分の相対濃度に依存する。以下に議論されるように、本 発明に従って、種々のヘモグロビン画分に対するスペクトルファクターの組合せ るための手順が提供される。 これらのスペクトルファクターおよび波長範囲により、血液pHの非侵襲性測定 は、上記に参照された米国特許第5,355,580号において記載された型の装置およ び方法を用いて実行され得る。例えば、本発明は、拍動酸素測定により酸素飽和 の測定において行われるように、皮膚、脂肪、骨、および筋肉の吸収が可変性で あるこのような患者に処置を施すために血流の拍動性の性質を利用することによ って、動脈血pHを非侵襲的に測定するために用いられ得る。このアプローチによ るpHの測定は、本発明の特に好ましい実施態様である。図面の簡単な説明 図1Aは、吸光度対O2HbpH7.2についての波長のプロットである。 図1Bは、吸光度対以下についての波長のプロットである。 曲線1:O2HpH7.2 曲線2:O2HbpH7.2-O2HbpH7.8 曲線3:O2HbpH7.2-O2HbpH7.5 曲線4:O2HbpH7.5-O2HbpH7.8 曲線1は、この図にプロットされる前に0.01を乗じていることに注意のこと。 図2Aは、吸光度対COHbpH7.2についての波長のプロットである 図2Bは、吸光度対以下についての波長のプロットである。 曲線1:COHbpH7.2 曲線2:COHbpH7.2-COHbpH7.8 曲線3:COHbpH7.2-COHbpH7.4 曲線4:COHbpH7.4-COHbpH7.8 曲線1は、この図にプロットされる前に0.01を乗じていることに注意のこと。 図3は、吸光度対以下についての波長のプロットである。 曲線1:O2HbpH7.2 曲線2:COHbpH7.2 曲線3:O2HbpH7.2-O2HbpH7.8 曲線4:COHbpH7.2-COHbpH7.8 曲線1および2は、この図にプロットされる前に0.01を乗じてていることに注 意のこと。 図4Aおよび図4Bは、それぞれ、pH対補正値(V)および補正値(V)対pHのプロット である。 本明細書に援用され、そしてその一部を構成する上記の図は、本発明の好まし い実施態様を例示し、そして本明細書とともに、本発明の原理を説明するために 役立つ。もちろん、図表および明細書の両方は説明的であるのみであり、そして 本発明を制限しない。好ましい実施態様の説明 上記に考察されるように、本発明は、ヘモグロビンの種々の画分のpHに伴うス ペクトル変化を血液pHの非侵襲的決定のために用いる。好ましいヘモグロビン画 分はオキシヘモグロビンであるが、カルボキシヘモグロビン、デオキシヘモグロ ビン、およびメトヘモグロビンは、いくつかの状況において有用であり得る。 オキシヘモグロビンは、とりわけ正常動脈血中のヘモグロビンの主要な画分で あるので、好ましい。収縮期の間の動脈および毛細血管における増加した血液容 量についての測定は、動脈血値の非侵襲的決定のための優れた手段を提供する。 非侵襲的に測定される吸光度は、患者の血液内に含まれる吸収体以外の他の吸 収体に由来する散乱および吸光度により影響される。収縮期および弛緩期でなさ れる測定の間の差異(透過率または反射率のいずれか)は、動脈血自体による吸 光度における変化を測定するための有効な手段を提供する。好ましくは、これら の差異は、誤差を減少するために複数の測定にわたって平均化される。 血液自体は、吸光データに影響する散乱を含む。好ましくは、データはこれら の影響について補正される。このような補正を行うための種々の技術が当該分野 で公知である。例えば、A.Owen,”Quantitative UV-Visible Analysis in the Presence of Scattering,”Hewlett-Packard Appliucation Note,出版物12-5956 -3937E,1995,0-7頁を参照のこと。 本発明のスペクトルファクターを評価するための好ましいスペクトル領域は、 約520nmと約680nmとの間である。しかし、透過率測定がスペクトルを得るための 好ましい方法であるが、反射率測定は、目的の測定領域が高い吸光度を有する場 合、非侵襲的適用のためにより実用的である。 図1および図2は、それぞれ、O2HbおよびCOHbのスペクトルに対するpHの影響 を示す。図1Aは、pH7.2でのO2Hbのスペクトルを示す。この図において使用され た吸光度スケールについては、pH7.5およびpH7.8に対するスペクトルは、pH7.2 について示されたスペクトルと視覚的に同一である。図1Bは、pH7.2およびpH7.8 (曲線2)、pH7.2およびpH7.5(曲線3)、ならびにpH7.5およびpH7.8(曲線4 )でのスペクトル間の差異を示す。COHbについての同様の曲線が図2Aおよび図2B に示され、差異は、中心的pHが図2Bについて、図1Bにおいてのように7.5でなく 、7.4であるというだけである。図3は、図1および図2から選択された曲線、 即ちpH7.2でのO2Hbのスペクトル(曲線1)、pH7.2でのCOHbのスペクトル(曲線 2)、O2HbについてのpH7.2およびpH7.8でのスペクトル間の差異(曲線3)、な らびにCOHbについてのpH7.2およびpH7.8でのスペクトル間の差異(曲線4)を示 す。 スペクトル変化は、450nmから900nmまでの測定範囲のほとんどにわたり明らか であるが、約520nmと約680nmの間、詳細には、530nmと650nmの間のスペクトル領 域における変化は、より容易に識別される。650nmから800nmまでのスペクトル領 域おいて観察されるオフセットもまた実質的であり、そして有用であり得るが、 温度および散乱からの他の影響と混乱され得る。 図1Bおよび図2Bのデータを使用して、pHを表す成分ベクトル(スペクトルファ クター)を生成し得る。古典的最小二乗法(CLS)または他の多変量技術(例えば、 PCRまたはPLS)を使用して、解析を行い得る。 CLSの場合におけるアプローチは以下のようであり、ここで、オキシヘモグロ ビンについての成分ベクトルのみが、提示を単純化するために最初に考慮される 。単一のベクトルの使用は、他のヘモグロビン画分からのpHの影響が含まれない という不利益を有する。これらの影響は、オキシヘモグロビンが主要な画分でな い場合、重要であり得る。他の画分のpHの影響を表すスペクトルファクターが含 まれ得、そしてそうするための手順が以下に考察される。限界内において、全て のヘモグロビン画分は、所望ならば使用され得る CLS解析についての本明細書中に使用される記号は、「n」をヘモグロビン画分 (例えば、n=4に対し、O2Hb、MetHb、COHb、およびHHb)と仮定すれば、以下の ようである。 A 波長の特定の範囲にわたる特定の間隔で測定された吸光度を表わす吸光度 ベクトル(例えば、520nmから680nmまでの範囲にわたる1nm間隔における吸光度 測定についての161要素列ベクトル(「データセット」)); E n画分についての吸光ファクターを表す吸光行列(例えば、上記のデータ セットについての161行行列によるn列);所望であれば、吸光行列は散乱を説 明するさらなる列を有し得る; C n画分の推定濃度を表す濃度ベクトル(すなわち、n要素列ベクトル); P 2つの異なるpHレベルでのオキシヘモグロビンの吸光度における差異を含 むpHベクトル(例えば、上記データセットについての161要素列ベクトル); V pHの影響の規模; EP さらなる列として吸光ファクターおよびpHベクトルを含む、拡大された吸 光行列(EP=増強(E,P); CV 推定濃度およびpHの影響を含む、拡大された濃度ベクトル(CV=スタック(C ,V))。 これらの変数に関して、基本的なモデルは以下に記載され得る: A=E・C+P・V (式1) または、EPおよびCVに関して: A:EP・CV (式2) EPinvで、最小二乗計算のための変換行列を表すことにして、本発明者らは以 下を記載し得る: EPinv=(EPT・EP)-l・PT (式3) その結果、濃度およびpHの影響を見積もるための直接の(最小二乗)解法は、以 下になる: CV=EPinv・A (式4) 式4から得られたVの値は、以下の式によりpH値へ変換され得、ここでK0およ びK1は、較正定数であり、そしてCO2Hbは、Cベクトルから得られるオキシヘモ グロビンの濃度である。 pH=K0+K1(V/CO2Hb) (式5) 全てのヘモグロビン画分についてpHベクトルに含むための1つの方法は、画分 についての濃度を最初に見積もり、次いでpHの影響の規模を決定することである 。この方法に従って、最初の見積もりが、以下の式に従ってヘモグロビン画分の 濃度について得られる: Cest=Einv・A (式6) ここでEinvは以下の式で与えられる: Einv=(ET・E)-1・ET (式7) 次いで、全てのヘモグロビン画分の影響を表す組み合わせたpHベクトルの見積 もり(Pest)は、「n」pHベクトルからなる行列(MP)によりCestに乗じることによ り得られ、ここで各ベクトルは2つの異なるpHレベルでのヘモグロビン画分の吸 光度における差異を含み、ここで「n」は再び画分の数である: Pest=MP・Cest (式8) 次いで、Pestを、上記式1から4においてPへ置換し、そして画分の濃度およ びVについての値の改善された見積もりを得るために用いる。改善された濃度見 積もりは、さらにPestの改善にも用いられ得、そして計算が繰り返される。所望 であれば、さらなる繰り返しが行われ得る。 あるいは、式6および式7を用いる代わりに、Cest濃度についての先の見積も りは、そのように作成され得、Pestが式1から4の最初の評価において使用され ることが可能になる。動脈血と共に、オキシヘモグロビンは代表的に圧倒的多数 の主要な成分であり、良好なPestは、上記の式1から4の元の誘導において行わ れたように、オキシヘモグロビンベクトルを用いることにより容易に得られる。 式1から4か、または、式1から8により、非侵襲的に得られた患者の動脈血 の吸光スペクトルを用いて、血液のpHを決定し得る。 いかなる様式でもこれの限定を意図することなく、本発明は、以下の実施例に よりより十分に記載される。 実施例1 E行列 520〜680nmの波長範囲にわたって1nmの波長段階についてのE行列を、以下を 用いて得た:(1)単一のヘモグロビン画分のみを本質的に含むように調整した 溶解した血液のサンプル、および(2)Varian Associates,Palo Alto,Califo rniaにより商標CARY4として販売されている参照分光光度計(reference spectrom eter)。 参照分光光度計は、0.5ナノメーターのスペクトルバンド幅で毎ナノメーター ごとに、吸光度値を産生した。実験的測定を行った(以下参照)Ciba Corning 8 00 Series CO-ox機器に適切なE行列値を得るためにバンド幅の補正を行った。 バンド幅補正は、800 Series CO-oxの測定されたスペクトル応答を用いてCaryに よって得、それは約2ナノメーターであった。 補正をまた、溶解された血液が行列の構成において用いられる事実を考慮して E行列に対して行い、一方、行列を、非溶解血とともに用いた。この補正は、参 照機器を用いて測定される画分と通常一致するヘモグロビン画分を達成するため に、Wimberleyらによる上記参考文献において記載される様式におけるオキシヘ モグロビンスペクトルの調整を含んだ。特に、ヘモグロビン濃度についての参照 値を用いること、そして計算されたスペクトル対測定されたスペクトルにおける 差異に基づくE行列の調整を含む。さらなる列ベクトルをまた、E行列において 散乱を説明するために含ませた。 このベクトルの要素は、(600/波長)0.5により与えられ、ここで波長はナノ メータ一においてである。 E行列を、pCO2を介してpHを変化させるために選択される6つの異なるガス混 合物でトノメーター測定を行った単一のドナー由来の非溶解血を用いて試験した 。5つのサンプルを、6つの実験条件のそれぞれについて得(全サンプル=30) 、そして吸光スペクトル(Aベクトル)を、Ciba Corning Diagnostics Corp., Medfield,Massachusettsにより製造された800 Series CO-oxを用いてそれぞれ のサンプルに対して生成した。 O2Hb、MetHb、COHb、およびHHbについての濃度値を生成するために各スペクト ルを上記の式6および式7を用いて解析し、そして各実験条件についての5つの 値を平均化した。結果を表1に示し、そこで全ヘモグロビン(tHb)はgm/dlで報告 し、そして画分を全体の%として報告する。表に示す小さな標準偏差は、E行列 が濃度を決定することにおいて有効であることを実証する。 参照として、サンプルを、Radiometer A/S,Copenhagen,Demmarkにより製造 されたOSM-3 Spectrometerを用いて分析した。これらのテストの結果を表2に示 し、そして表1および表2の測定間の差異を表3に示す。 表3に見られ得るように、E行列解析は、参照系と、同一ではないが類似な濃 度値を生成した。 実施例2 pH の決定 30のサンプルについてのpH値を、2つの異なる機器を用いて電気化学的に測定 し、そして平均化した。pHは、約7.0から約7.6までばらついた。 V値を、:(1)実施例1の式4およびE行列;(2)30個のAベクトル;お よび(3)図1Bの曲線2から得たPベクトル、を用いて得た。各実験条件につい ての5つのV値を平均化した。 図4は、平均V値(補正値)対pHをプロットする。この図に明らかに示される ように、V値はpHの優れた予測値である。 pH値を、K0=7.478およびKl=-0.00161を用いて、上記の式5を用いてV値から 得た。これらの値を、電気化学的に測定されたpH値と比較した。2つの技術間の 標準誤差は、0.026pH単位であった。2次最小二乗法フィット(fit)は、標準誤差 を0.025pH単位へ減少した。このフィットは、Vと測定されたpHとの間の関係の 2次または2次の近似値を含む。 参照のために、2つの異なる機器を用いて電気化学的に得たpH測定は、平均0. 012pH単位異なった。従って、本発明を用いたpHの予測値の標準誤差は、測定の 可変性と一致する。よりよい相関は、さらなるサンプルの使用を通じて期待され 得る。 この実施例のデータは、pHが、2つのpHでのヘモグロビン画分の吸光スペクト ルにおける差異に基づく多変量解析およびスペクトルファクターを用いて正確に 決定され得ることを明らかに実証する。 本明細書中に記載の数学的演算は、種々のコンピューターおよびソフトウェア を用いて実行され得る。例えば、これらの演算は市販のMATHCADプログラム(Math Soft,Inc.,Cambridge,Massachusetts)およびプログラム制作者の使用説明書 に従うそのプログラムを実行するために構成されたパーソナルコンピューターを 用いて実行され得る。 本発明の好ましい実施態様および他の実施態様は、本明細書中に記載されたが 、さらなる実施態様は、以下の請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱す ることなく当業者により理解され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.血液pHを測定のための方法であって、以下の工程: 複数の波長で血液の吸光度を計測する工程であって、該複数の波長の少なくと も1つは約520nmと約680nmとの間の波長を有する工程;および そうして得られた吸光スペクトルに対して多変量解析を行う工程であって、こ こで該解析は第1のスペクトルファクターを組み込み、該第1のスペクトルファ クターは、第1のヘモグロビン画分の少なくとも2つの異なるpHで測定される、 該ヘモグロビン画分のスペクトルの変化に基づく、工程: を包含する、方法。 2.前記第1のヘモグロビン画分がオキシヘモグロビンである、請求項1に記載 の方法。 3.前記ヘモグロビン画分の前記少なくとも2つの異なるpHが、約7.2および約7 .8のpHを含む、請求項1に記載の方法。 4.少なくとも1つのさらなるスペクトルファクターが前記解析において組み込 まれ、該少なくとも1つのさらなるスペクトルファクターが、少なくとも1つの さらなるヘモグロビン画分の最小限での2つの異なるpHを測定される該少なくと も1つのさらなるヘモグロビン画分のスペクトルの変化に基づき、該少なくとも 1つのさらなるヘモグロビン画分が、前記第1のヘモグロビン画分とは異なる、 請求項1に記載の方法。 5.前記多変量解析が、古典的最小二乗法解析である、請求項1に記載の方法。 6.前記複数の波長のそれぞれが、約520nmと680nmとの間にある、請求項1に記 載の方法。 7.前記血液pHが非侵襲的に測定される、請求項1に記載の方法。 8.前記血液の吸光度が、収縮期および弛緩期での血液、毛細血管、および組織 の吸光度を測定することにより決定される、請求項7に記載の方法。
JP10501398A 1996-06-13 1997-06-11 血液pHの非侵襲的測定 Pending JP2000511808A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2008296P 1996-06-13 1996-06-13
US60/020,082 1996-06-13
PCT/IB1997/000672 WO1997047234A1 (en) 1996-06-13 1997-06-11 Non-invasive measurement of blood ph

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000511808A true JP2000511808A (ja) 2000-09-12

Family

ID=21796658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10501398A Pending JP2000511808A (ja) 1996-06-13 1997-06-11 血液pHの非侵襲的測定

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5885212A (ja)
EP (1) EP0973434B1 (ja)
JP (1) JP2000511808A (ja)
AT (1) ATE205375T1 (ja)
AU (1) AU2912897A (ja)
DE (1) DE69706712T2 (ja)
DK (1) DK0973434T3 (ja)
ES (1) ES2163158T3 (ja)
WO (1) WO1997047234A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527018A (ja) * 2003-06-06 2006-11-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 血液のpH特定のための装置および方法
JP2009090126A (ja) * 2008-12-01 2009-04-30 Sony Corp 血液情報取得装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1605817A2 (en) * 2003-02-25 2005-12-21 Inlight Solutions, Inc. DETERMINATION OF pH INCLUDING HEMOGLOBIN CORRECTION
US8907668B2 (en) * 2011-10-14 2014-12-09 Moment Technologies, Llc High-resolution scanning prism magnetometry

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK163194C (da) * 1988-12-22 1992-06-22 Radiometer As Fremgangsmaade ved fotometrisk in vitro bestemmelse af en blodgasparameter i en blodproeve
US5355880A (en) * 1992-07-06 1994-10-18 Sandia Corporation Reliable noninvasive measurement of blood gases
US5435309A (en) * 1993-08-10 1995-07-25 Thomas; Edward V. Systematic wavelength selection for improved multivariate spectral analysis

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527018A (ja) * 2003-06-06 2006-11-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 血液のpH特定のための装置および方法
JP2009090126A (ja) * 2008-12-01 2009-04-30 Sony Corp 血液情報取得装置
JP4502060B2 (ja) * 2008-12-01 2010-07-14 ソニー株式会社 血液情報取得装置

Also Published As

Publication number Publication date
ATE205375T1 (de) 2001-09-15
AU2912897A (en) 1998-01-07
ES2163158T3 (es) 2002-01-16
EP0973434A1 (en) 2000-01-26
DE69706712T2 (de) 2002-02-07
WO1997047234A1 (en) 1997-12-18
EP0973434B1 (en) 2001-09-12
US5885212A (en) 1999-03-23
DK0973434T3 (da) 2001-11-19
DE69706712D1 (de) 2001-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5692503A (en) Method for noninvasive (in-vivo) total hemoglobin, oxyhemogolobin, deoxyhemoglobin, carboxyhemoglobin and methemoglobin concentration determination
US5377674A (en) Method for non-invasive and in-vitro hemoglobin concentration measurement
US6456862B2 (en) Method for non-invasive spectrophotometric blood oxygenation monitoring
Feiner et al. Dark skin decreases the accuracy of pulse oximeters at low oxygen saturation: the effects of oximeter probe type and gender
Ferrari et al. Noninvasive determination of hemoglobin saturation in dogs by derivative near-infrared spectroscopy
US6393310B1 (en) Methods and systems for clinical analyte determination by visible and infrared spectroscopy
CA2494030C (en) Method for spectrophotometric blood oxygenation monitoring
JP4636762B2 (ja) 分光装置を較正する方法
US8412296B2 (en) Non-invasive determination of the concentration of a blood substance
US6442411B1 (en) Method for improving calibration of an instrument for non-invasively measuring constituents in arterial blood
US20220412883A1 (en) Method and Apparatus for Non-Invasively Measuring Blood Circulatory Hemoglobin
Zhang et al. Investigation of noninvasive in vivo blood hematocrit measurement using NIR reflectance spectroscopy and partial least-squares regression
Meinke et al. Chemometric determination of blood parameters using visible–near-infrared spectra
Azarnoosh et al. Assessment of photoplethysmography method in extraction of hemoglobin concentration
US20040005717A1 (en) Methods for non-invasive measurement of blood electrolyte concentration
US7333842B2 (en) Method for the spectroscopic determination of the oxygen saturation of blood in the presence of optical disturbance variables
JP2000511808A (ja) 血液pHの非侵襲的測定
Kuenstner et al. Near infrared hemoglobinometry
Aguirregomezcorta et al. Learning about reflective PPG for SpO2 determination using Machine Learning
Pologe et al. Multi-analyte calibration and verification of a multi-parameter laser-based pulse oximeter
Heise et al. Recent progress in noninvasive diabetes screening by diffuse reflectance near-infrared skin spectroscopy
WO2023283171A1 (en) Method and apparatus for non-invasively measuring blood circulatory hemoglobin accounting for hemodynamic confounders
Indahsari et al. The Non-Invasive HbA1c Measurement Device: A Narrative Review
Wuori et al. Noninvasive in vivo monitoring of total blood hemoglobin
Zhang et al. Accuracy assessment of noninvasive hematocrit measurement based on partial least squares and NIR reflectance spectroscopy