【発明の詳細な説明】
バスシステム及びバスシステムを介して相互接続された複数の加入者の診断方法
従来の技術
本発明は、１つのバスを介して相互接続された複数の加入者と診断装置を有し
、前記複数の加入者のうちの１つがマスタとして適合化され、他の加入者がスレ
ーブとして適合化されているバスシステムと、複数の加入者のうちの１つがマス
タとして動作し、他の加入者がスレーブとして動作する、バスシステムを介して
相互接続された複数の加入者の診断方法に関する。
バスシステム及びこの種の方法は公知文献WO 90/09631明細書から公知である
。この公知のバスシステム及び方法では、データバスの機能及び/又は加入者の
機能がウォッチドック信号の形態のエラー識別信号を用いて監視され、エラー識
別の際には所定の緊急作動方式が導入される。この場合は２つの異なる緊急作動
方式が実施可能である。このエラー識別方法では複数の信号が周期的に反復され
て送受信される。この場合バス通信に関与する加入者は外部からのエラー識別信
号を所定のタイムパターン内で予期する。但しその際に詳細なエラー診断は行わ
れない。
本発明の課題は、冒頭に述べたような形式のバスシ
ステムないし方法において、簡単な形式で加入者出力側の種々の診断の可能性を
提供することである。
この課題は請求項１ないし４の特徴部分に記載された本発明によって解決され
る。
これによりバスシステムは次のように構成される。すなわちマスタ内に診断装
置のみが設けられ、この診断装置内に少なくとも１つのスレーブの診断すべき少
なくとも１つの出力側からの電流データ及び/又は電圧データが記憶され、マス
タ内に記憶されているプログラムに基づいて出力側の診断が所定のあるいは予め
設定可能な条件下で実施可能であるように構成される。
本発明の方法によれば、診断装置が短絡検出装置と中断検出装置を有し、所定
時間毎の診断に対して１つの診断動作モードが開始され、全てのスレーブの出力
側が、マスタ内に既存のプログラムに従って所定の状態で切り換えられ、所定の
状態のもとで診断すべき出力側が相前後して短絡又は中断に関して問い合わせさ
れ、その際に診断がマスタ内で行われる。
この手段を用いることにより、簡単な構成のもとで種々のエラーに関する加入
者の診断が実施可能となる。それによりエラーの種別に対する情報が得られ、そ
れに基づいたエラーストラテジが実施され得る。診断装置に対するコストとそれ
に伴うコストは全バスシステムの中でマスタに対して一度かかるのみである。
短絡又は中断の診断に対して、バスシステムは複数の加入者とその出力側を所
定の状態に切換可能で、この場合診断すべき出力側の目下の電流又は電圧状態が
検出可能であり、さらに記憶されている電流及び/又は電圧データと検出された
電流又は電圧状態に基づいて診断が実施可能であるならば、該当する出力側にお
いて短絡又は中断が確認されたか否かに関する所定の情報が得られる。この場合
診断装置に記憶されているデータは、短絡又は中断の度合いを求めることと、そ
こから相応のエラーストラテジに整合化することを許容する。
この診断手段は有利には次のような構成によって実施可能となる。すなわち診
断装置が切換可能な抵抗装置及び/又は測定増幅器を有するような構成によって
実施可能となる。
本発明の方法によれば、診断動作モードの開始後に全ての加入者が最も少ない
電流消費状態で実行され、その際診断すべき出力側以外の加入者の状態変化は避
けられ、それにより診断の実施に対してバスシステムの一義的な状態が生じる。
そのためエラーは高い信頼性で識別可能となる。
別の有利な手法によれば、短絡の検出に対してマスタ内に設けられた診断装置
の電流測定領域が可及的に広く選択され、ないしは増幅度が可及的に小さく選択
される。そして１つのスレーブにおいて診断すべき出
力側がスイッチオンされ、この出力側に対して固定的に定められた電流を上回っ
た場合には、短絡の診断がくだされる。この手段を用いることにより診断装置は
、実際に存在する短絡と、その際に生じる高電流を損傷の危険が生じる前に識別
する。それに対しては引き続き不完全な短絡も検出するために測定領域が縮小さ
れてもよい。
さらに別の実施例によれば、中断の検出に対して、マスタ内の電流測定領域が
縮小されるかないしは増幅度が拡大され、引き続き診断すべき出力側が遮断され
、設定されている最小電流変化を下回った場合には中断の診断がくだされ、それ
によって中断の識別に適した感度が得られるようになる。この場合この感度は様
々な中断の度合いを識別するために、段階的に上昇されてもよい。
さらに別の実施例によれば、短絡の診断と中断の診断が全ての診断すべき出力
側において順序立てて相前後して行われる。この場合中断の診断は、同じ出力側
において事前に短絡の診断が何もくだされていなかった場合にのみ実施され、ま
た診断すべき全ての出力側が検査されている場合には診断が終了される。それに
より短絡と中段に対する検査すべき出力側の系統立てた診断が可能となる。
エラーが検出された場合には、有利には次のような手段が実施される。すなわ
ち診断装置における短絡の
検出の際にエラー登録が行われ、プログラミングされた短絡ストラテジが実施さ
れ、診断装置における中断の検出の際には、エラー登録と、プログラミングされ
た中断ストラテジが実施される。
図面
図１は、そこに複数の加入者が接続されているバスシステムを表した図である
。
図２は、バスシステムの診断の際のシーケンスをフローチャートで示した図で
ある。
実施例の説明
次に本発明を図面に基づき詳細に説明する。
図１に示されているバスシステムは、データ線路Ｄとバス給電線路Ｖ＋，Ｖ−
を備えた１つのバスを有している。このバスには加入者として１つのマスタ１と
スレーブ２，３，４が接続されている。
このマスタ１内には、加入者１，２，３，４のための診断装置５が設けられて
いる。図１からも明らかなように、設置可能なスレーブの数ｎはバスシステムの
物理的な可能性に応じて選択可能である。
前記診断装置は抵抗として象徴的に示されている。この配置構成のもとでは適
切な抵抗装置ないし測定増幅器と共に適切な測定装置が設けられているものとす
る。この診断装置５は、短絡及び/又は中断の検出のためにいくつかの又は全て
のスレーブの出力側に構成されている。それに対して診断装置５は、電流ないし
電圧測定装置を備えている。
図２には、診断のためのシーケンスがフローチャートで示されている。スター
トステップ１０の後のステップ１１においてはプログラムないしプロトコルを介
して全てのスレーブ２，３，４が、可及的に大きな電流分解能を可能にするため
に、可及的に少ない電流消費の状態で実行される。バスシステムの状態の変化は
このようにして選択された診断動作モードのもとで阻止される。すなわちそのつ
どの検査すべき出力側のみが接続される。この可及的に少ない電流消費状態にお
いては、バスの全電流消費が一定であり、例えば１５０ｍＡ〜２５０ｍＡの範囲
にある。この値は診断装置においては周知である。この所定の出力条件のもとで
アクチュエータ（例えば切換出力側、モータ巻線など）の短絡ないし中断の診断
が高い信頼性のもとに実施可能となる。
短絡診断の実施のためにステップ１２では、診断装置において可及的に広い電
流測定領域ないしは可及的に小さな増幅度が選択される。バス情報によってマス
タ１はステップ１３において正確に１つのスレーブの正確に１つの出力側をスイ
ッチオンし、そのアドレスがマスタ１に通知される。固定的に設定されている電
流を上回った場合には、ステップ１４において、短絡の診断がなされる。なぜな
ら該当する出力側の通常の電流は診断装置４に記憶されているからである。例え
ばバスの閉回路電流が２００ｍＡで例えばステップモータ巻線の該当する出力側
の通常電流が２５０ｍＡであるならば、設定電流ＩRefは例えば閉回路電流と通
常電流の和をかなり上回らせて例えば８００ｍＡに選択してもよい。
この電流の値を段階的に設定し、かつ電流測定領域を段階的に低減するかない
しは増幅度を段階的に拡大すれば、短絡の度合いを詳細に求めることが可能であ
る。ステップ１４によてい設定電流ＩRefを上回っていることが検出された場合
には、ステップ１４.１において短絡の診断がなされる。続いてステップ１４.２
においてエラーの登録と場合によっては適切な短絡ストラテジが導入される。例
えば完全な短絡ではなく、部分的な短絡のみの診断がなされた場合には、相応す
るスレーブの相応の出力側が比較的短い時間に対し比較的長い時間間隔で駆動さ
れるか及び/又は比較的僅かな出力で駆動される。
ステップ１４において設定電流ＩRefを上回っていないことが診断された場合
には、場合によっては複数の電流測定領域ないしは増幅レベルが処理される。そ
れによりステップ１５において同じ出力側の中断診断に移行され、診断装置５内
の電流測定領域が縮小されるかないしは増幅度が高められる。短絡診断の間スイ
ッチオンされていた出力側は遮断される。ステップ１６において設定された最小
電流変化ΔＩ Refminを下回
った場合には、中断の診断がなされる。遮断された正常な該当する入力側のもと
での最小電流変化ΔＩ Rerminと通常電流も既知であるので、中断のための電流
変化が検出される。この場合も電流測定領域ないしは増幅レベルの段階付けによ
って中断の度合いの正確な測定が可能となる。
中断の診断がなされたならば、すなわち最小設定電流変化ΔＩ Refminを下回
った場合には、中断を診断するステップ１６.１の後でステップ１６.２において
エラーの登録と場合によっては中断の度合いに従って選択された所望の中断スト
ラテジが実施される。
いずれの場合でも、すなわち短絡が検出されるか中断が検出された場合でもあ
るいは正常な場合でも、ステップ１７において、検査すべきすべての出力側が処
理されるまで診断過程が新たに開始される。その後でステップ１８において診断
が終了する。
診断動作モードが実行されるのに該当する状況は、例えばバスシステムの運転
開始、バスシステムの遮断前、工場における検査時ないしは保守管理者による検
査時などである。バスシステムにおけるエラーの発生の時には、有利には所定の
プログラムを介して診断動作モードが開始されてもよい。
登録されたエラーに基づいて、時間経過の中で短絡ないしは中断が継続的に存
在しているのかあるいは一時的に発生しただけなのかも検出可能である。
前述のバスシステムないし診断方法は有利には、自動車に適用可能である。The present invention relates to a bus system and a method for diagnosing a plurality of subscribers interconnected via a bus system. BACKGROUND OF THE INVENTION The present invention relates to a plurality of subscribers interconnected via a single bus and a diagnostic apparatus. A bus system wherein one of the plurality of subscribers is adapted as a master and the other subscriber is adapted as a slave; and one of the plurality of subscribers operates as a master; A method for diagnosing a plurality of subscribers interconnected via a bus system, wherein other subscribers act as slaves. A bus system and a method of this kind are known from the document WO 90/09631. In this known bus system and method, the function of the data bus and / or the function of the subscriber is monitored by means of an error identification signal in the form of a watchdog signal, in which case a predetermined emergency operation scheme is introduced. You. In this case, two different emergency operating modes can be implemented. In this error identification method, a plurality of signals are transmitted and received while being periodically repeated. In this case, the subscribers involved in the bus communication expect an external error identification signal within a predetermined time pattern. However, no detailed error diagnosis is performed at that time. The object of the invention is to provide, in a simple manner, various diagnostic possibilities at the subscriber output in a bus system or method of the type mentioned at the outset. This object is achieved by the invention as set forth in the characterizing parts of claims 1 to 4. Thus, the bus system is configured as follows. That is, only a diagnostic device is provided in the master, and current data and / or voltage data from at least one output of at least one slave to be diagnosed are stored in the diagnostic device, and a program stored in the master is stored in the master. The diagnosis on the output side can be carried out under predetermined or pre-settable conditions. According to the method of the present invention, the diagnostic device has a short-circuit detecting device and an interruption detecting device, one diagnostic operation mode is started for a diagnosis every predetermined time, and the outputs of all the slaves are existing in the master. Are switched in a predetermined state according to the program described above, and the output side to be diagnosed under the predetermined state is successively inquired about a short circuit or interruption, and the diagnosis is performed in the master. By using this means, the subscriber can be diagnosed for various errors with a simple configuration. As a result, information on the type of error is obtained, and an error strategy based on the information can be implemented. The cost for the diagnostic device and the associated cost is only charged once for the master in the entire bus system. For the diagnosis of short-circuits or interruptions, the bus system can switch a plurality of subscribers and their outputs to a predetermined state, in which case the current state of the current at the output to be diagnosed can be detected, and If diagnostics can be performed based on the stored current and / or voltage data and the detected current or voltage condition, then predetermined information regarding whether a short circuit or interruption has been confirmed at the relevant output can be obtained. Can be In this case, the data stored in the diagnostic device allows the degree of short-circuiting or interruption to be determined and to be adapted therefrom to the corresponding error strategy. This diagnostic means can advantageously be implemented with the following arrangement. That is, it can be implemented by a configuration in which the diagnostic device has switchable resistance devices and / or measurement amplifiers. According to the method of the invention, after the start of the diagnostic mode of operation, all the subscribers are executed with the least current consumption, whereby a change in the state of the subscribers other than the output to be diagnosed is avoided, whereby the diagnostics Unique conditions arise for the implementation of the bus system. Therefore, errors can be identified with high reliability. According to another advantageous method, the current measuring area of the diagnostic device provided in the master for the detection of a short circuit is selected as wide as possible or the amplification is selected as low as possible. The output of one slave to be diagnosed is switched on, and if the current exceeds a fixed value for this output, a diagnosis of a short circuit is given. By using this measure, the diagnostic device distinguishes between the actual short-circuits and the high currents that occur there before the risk of damage arises. The measurement area may then be reduced to detect incomplete short circuits. According to a further embodiment, the current measurement area in the master is reduced or the amplification is increased in response to the detection of an interruption, the output to be subsequently diagnosed is cut off, and the set minimum current If the change falls below this level, an interruption will be diagnosed, which will provide adequate sensitivity for the identification of the interruption. In this case, the sensitivity may be increased stepwise to identify different degrees of interruption. According to a further embodiment, the diagnosis of the short-circuit and the diagnosis of the interruption are performed in sequence on all the outputs to be diagnosed one after the other. In this case, the diagnosis of interruption is carried out only if no short-circuit diagnosis has previously been provided on the same output, and the diagnosis is terminated if all outputs to be diagnosed have been examined. This allows a systematic diagnosis of the output side to be tested for short circuits and middle stages. If an error is detected, the following measures are advantageously implemented. That is, when a short circuit is detected in the diagnostic device, an error is registered and a programmed short strategy is performed. When an interrupt is detected in the diagnostic device, an error registration and a programmed interrupt strategy are performed. Drawing FIG. 1 shows a bus system in which a plurality of subscribers are connected. FIG. 2 is a flowchart showing a sequence for diagnosing the bus system. Next, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The bus system shown in FIG. 1 has one bus having a data line D and bus feed lines V + and V-. A single master 1 and slaves 2, 3, and 4 are connected to this bus as subscribers. In the master 1, a diagnostic device 5 for the subscribers 1, 2, 3, 4 is provided. As is clear from FIG. 1, the number n of slaves that can be installed can be selected according to the physical possibility of the bus system. The diagnostic device is symbolically shown as a resistor. In this arrangement, it is assumed that a suitable measuring device is provided together with a suitable resistance device or measuring amplifier. This diagnostic device 5 is configured at the output of some or all slaves for the detection of short circuits and / or interruptions. In contrast, the diagnostic device 5 has a current or voltage measuring device. FIG. 2 is a flowchart showing a sequence for diagnosis. In a step 11 after the start step 10, all the slaves 2, 3 and 4 are connected via a program or protocol with as little current consumption as possible in order to allow as much current resolution as possible. Be executed. Changes in the state of the bus system are prevented under the diagnostic operating mode thus selected. That is, only the respective output to be tested is connected. In this minimal current consumption state, the total bus current consumption is constant, for example in the range of 150 mA to 250 mA. This value is well known in diagnostic devices. Under this predetermined output condition, a diagnosis of a short circuit or interruption of an actuator (for example, a switching output side, a motor winding, etc.) can be performed with high reliability. In order to carry out the short-circuit diagnosis, in step 12, a current measuring area which is as large as possible or an amplification which is as small as possible is selected in the diagnostic device. With the bus information, the master 1 switches on exactly one output of exactly one slave in step 13 and its address is reported to the master 1. If the current exceeds the fixedly set current, a diagnosis of a short circuit is made in step 14. This is because the corresponding normal current on the output side is stored in the diagnostic device 4. For example, if the closed circuit current of the bus is 200 mA and the normal current of the corresponding output side of the stepping motor winding is 250 mA, for example, the set current I Ref can be much larger than the sum of the closed circuit current and the normal current, for example, 800 mA. May be selected. If the value of this current is set stepwise and the current measurement area is stepwise reduced or the amplification degree is expanded stepwise, the degree of short circuit can be determined in detail. If it is determined in step 14 that the current exceeds the set current I Ref , a short-circuit diagnosis is made in step 14.1. Subsequently, in step 14.2, the registration of the error and possibly the appropriate short-circuit strategy are introduced. If, for example, a diagnosis of only a partial short-circuit, rather than a complete short-circuit, is made, the corresponding output of the corresponding slave is driven at a relatively long time interval for a relatively short time and / or is relatively short. It is driven with a small output. If it is determined in step 14 that the current does not exceed the set current I Ref , a plurality of current measurement areas or amplification levels are processed if necessary. As a result, in step 15, the process shifts to the interruption diagnosis on the same output side, and the current measurement area in the diagnostic device 5 is reduced or the amplification degree is increased. The output that was switched on during the short-circuit diagnosis is shut off. If the difference is smaller than the minimum current change ΔI Refmin set in step 16, a diagnosis of interruption is made. Since the minimum current change ΔI Rermin and the normal current under the interrupted normal corresponding input are also known, a current change due to interruption is detected. Also in this case, the current measurement area or the amplification level can be graded to accurately measure the degree of interruption. If an interruption has been diagnosed, that is to say if it has fallen below the minimum set current change ΔI Refmin, after the step 16.1 of diagnosing the interruption, an error is registered in step 16.2 and, depending on the degree of interruption, in step 16.2. The selected desired interruption strategy is implemented. In each case, whether a short circuit or interruption is detected or normal, in step 17, the diagnostic procedure is started anew until all outputs to be tested have been processed. Thereafter, in step 18, the diagnosis ends. The conditions corresponding to the execution of the diagnostic operation mode are, for example, the start of operation of the bus system, before shutting down the bus system, at the time of inspection at a factory or at the time of inspection by a maintenance manager, and the like. In the event of an error in the bus system, a diagnostic mode of operation may be initiated, preferably via a predetermined program. On the basis of the registered errors, it is also possible to detect whether a short-circuit or interruption has occurred continuously or only temporarily in the course of time. The bus system or diagnostic method described above is advantageously applicable to motor vehicles.
【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項
【提出日】平成１０年５月１５日（１９９８．５．１５）
【補正内容】
請求の範囲
1. １つのバスを介して相互接続された複数の加入者を有し、該複数の加入者の
うちの１つがマスタ（１）として適合化され、他の加入者はスレーブ（２，３，
４）として適合化され、前記マスタ（１）内にのみ診断装置が設けられているバ
スシステムであって、
前記診断装置（５）には、少なくとも１つのスレーブ（２，３，４）の診断す
べき少なくとも１つの出力側の電流及び/又は電圧データが記憶されており、
前記マスタ（１）内に記憶されているプログラムに基づいて、少なくとも診断
すべき出力側の診断が所定のあるいは予め設定可能な条件下で実施可能である形
式のものにおいて、
前記診断装置（５）は、いくつかの又は全てのスレーブ（２，３，４）のいく
つかの又は全ての出力側における短絡及び/又は中断を検出するために構成され
ており、
短絡又は中断の診断に対して、複数の加入者（１，２，３，４）とそれらの出
力側を有するバスシステムが所定の状態に切換可能であり、診断すべき出力側に
おける目下の電流又は電圧状態が検出可能であり、
記憶されている電流及び/又は電圧データと、検出された電流又は電圧状態に
基づいて診断が実施可能であることを特徴とする、バスシステム。
2. 前記診断装置（５）は、切換可能な測定抵抗装置及び/又は切換可能な測定
増幅器を有している、請求項１記載のバスシステム。
3. バスシステムを介して相互接続された複数の加入者の診断方法であって、該
複数の加入者のうちの１つがマスタ（１）として動作し、他の加入者がスレーブ
（２，３，４）として動作し、診断がマスタ（１）内で行われ、所定の又は予め
設定可能な時間に対する診断に対して１つの診断動作モードが開始され、マスタ
（１）内に含まれているプログラムに従って全てのスレーブ（２，３，４）の出
力側が所定の状態に切換えられる形式のものにおいて、
所定の状態のもとで、診断すべき出力側を相前後して短絡又は中断に関して問
合わせを行い、その際に、診断すべき出力側における目下の電流又は電圧値を検
出し、記憶されている電流及び/又は電圧データと、検出された電流又は電圧状
態とに基づいて診断を実施することを特徴とする、バスシステムを介して相互接
続された複数の加入者の診断方法。
4. 診断動作モードの開始後に全ての加入者を最も少ない電流消費状態で実行し
、その際診断すべき出力側以外の加入者の状態変化は回避される、請求項３
記載の診断方法。
5. 短絡の検出に対して、マスタ（１）内に設けられた診断装置の電流測定領域
を可及的に広く選択するか、ないしは増幅度を可及的に小さく選択し、１つのス
レーブ（２；３；４）における診断すべき出力側をスイッチオンさせ、この出力
側に対して設定された電流を上回った場合には短絡の診断をくだす、請求項３又
は４記載の診断方法。
6. 中断の検出に対して、マスタ（１）内の電流測定領域を縮小するかないしは
増幅度を拡大し、引き続き診断すべき出力側を遮断し、設定されている最小電流
変化を下回った場合には中断の診断をくだす、請求項３〜５いずれか１項記載の
診断方法。
7. 短絡の診断と中断の診断が全ての診断すべき出力側において順序立てて相前
後して行われ、この場合中断の診断は、同じ出力側において事前に短絡の診断が
何もくだされていなかった場合にのみ実施され、診断すべき全ての出力側が検査
されている場合には診断が終了される、請求項５又は６記載の診断方法。
8. 前記診断装置（５）において短絡が検出された場合には、エラー登録を行い
、プログラミングされた短絡ストラテジを実施し、前記診断装置（５）において
中断が検出された場合には、エラー登録と、プログラミングされた中断ストラテ
ジを実施する、請
求項３〜７いずれか１項記載の診断方法。[Procedure of Amendment] Article 184-8, Paragraph 1 of the Patent Act
[Submission date] May 15, 1998 (1998.15.15)
[Correction contents]
The scope of the claims
1. having a plurality of subscribers interconnected via a single bus,
One of them is adapted as master (1) and the other subscribers are slaves (2, 3,
4) and a diagnostic device is provided only in the master (1).
System
The diagnostic device (5) diagnoses at least one slave (2, 3, 4).
Current and / or voltage data of at least one output side to be stored;
At least a diagnosis is made based on a program stored in the master (1).
A form in which the diagnosis of the output side to be performed can be performed under predetermined or presettable conditions.
In the formula,
Said diagnostic device (5) may include some or all slaves (2,3,4)
Configured to detect short circuits and / or interruptions at some or all outputs
And
Multiple subscribers (1,2,3,4) and their outputs for diagnosis of short circuit or interruption
The bus system with the power side can be switched to a predetermined state and the output side to be diagnosed
The current or voltage state at the moment can be detected,
The stored current and / or voltage data and the detected current or voltage state
A bus system characterized in that diagnosis can be performed based on the bus system.
2. said diagnostic device (5) is a switchable measuring resistance device and / or a switchable measuring device;
The bus system according to claim 1, further comprising an amplifier.
3. A method for diagnosing a plurality of subscribers interconnected via a bus system, the method comprising:
One of the plurality of subscribers operates as a master (1) and the other subscribers are slaves.
(2, 3, 4), the diagnosis is performed in the master (1), and
One diagnostic operating mode is started for the diagnostics for a settable time and the master
Output of all slaves (2, 3, 4) according to the program included in (1)
In the type in which the power side is switched to a predetermined state,
Under certain conditions, the output to be diagnosed may be shorted or interrupted one after another.
The current or voltage value at the output side to be diagnosed.
Output and stored current and / or voltage data and detected current or voltage
Interconnected via a bus system, characterized in that the diagnosis is carried out on the basis of
How to diagnose multiple subscribers in a row.
4. Run all subscribers with the lowest current consumption after starting the diagnostic mode of operation.
4. The method according to claim 3, wherein the change of the status of the subscriber other than the output side to be diagnosed is avoided.
Diagnostic method as described.
5. The current measurement area of the diagnostic device provided in the master (1) for detecting the short circuit
Select as wide as possible, or select as small an amplification as possible, and
The output to be diagnosed in the slave (2; 3; 4) is switched on and this output
A short-circuit diagnosis is performed when the current exceeds a value set for the side.
Is the diagnostic method described in 4.
6. When detecting interruption, the current measurement area in the master (1) must be reduced.
Increase the amplification, shut off the output side to be diagnosed continuously, and set the minimum current
The diagnosis according to any one of claims 3 to 5, wherein a diagnosis of interruption is made when the change is less than the change.
Diagnostic method.
7. Short circuit diagnosis and interruption diagnosis are sequenced at all outputs to be diagnosed
This is done later, in which case the diagnosis of interruption is made by a prior diagnosis of short-circuit at the same output.
Only performed if nothing has been received, all outputs to be diagnosed are checked
The diagnosis method according to claim 5, wherein the diagnosis is terminated when the diagnosis is performed.
8. If a short circuit is detected in the diagnostic device (5), register an error
Implement a programmed short-circuit strategy and in the diagnostic device (5)
If an interruption is detected, an error is registered and the programmed interruption strategy is
To implement
The diagnostic method according to any one of claims 3 to 7.