JP2000509306A - プライミングシステム - Google Patents

プライミングシステム

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Abstract

(57)【要約】 所定液面まで満たすことができるドリップ室のような装置(100)が開示されている。この装置は、ハウジング(14)と多孔質媒体(10)を備え、多孔質媒体はガスを通過させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 プライミングシステム 本発明は1996年5月1日出願の米国仮特許出願第60/016,611号および1996年11 月15日出願の米国仮特許出願第60/030,490号に基づく優先権を主張し、これらの 特許出願の全体を参考のために援用する。技術分野 本発明は、流体を移送するための装置および方法、特に流体移送および/また は処理システムのガス抜きおよび/またはプライミングのための装置および方法 に関する。本発明は特に、非経口流体(例、薬剤、栄養剤、水和溶液)および/ または血液成分のような輸注製品の投与に有用である。発明の背景 流体処理システムのような多くの流体移送システムが、使用前に空気またはガ スを少なくとも部分的に追い出すことができれば、より効率液に機能する。例え ば、流体移送システムをプライミングする(例、システム内の1または2以上の 装置および/またはチューブから空気を追い出すか除去して、システムを連続運 転する前にシステムに液体を充満させる)ことが望ましい場合がある。空気また はガスのポケットは液体の流れを妨げるか、遅くすることがあるので、空気また はガスの存在を最小限または皆無にすれば、液体がシステム中をより速く流れる ようにすることができる。 さらに、ある種の移送システム(例、患者に流体を投与するためのシステム) は、空気またはガスがシステム内のある位置から先に進むのを最小限にするか、 または防止すべきである。例えば、ある種の静脈内(IV)システムは、空気また はガスが患者に投与されることがないようにこれを捕捉するため、ドリップ室ま たは気泡トラップを備えている。このドリップ室は、そのシステムのオペレータ が流体の投与速度を監視するのを可能にするのにも使用できる。例えば、オペレ ータはドリップ室を観察して、患者が一定の速度で(例、1分当たり一定の多く の滴数の速度で)その液体を受けているのを確認することができる。所望により 、液体の速度を変化させてもよく、ドリップ室を通過する液体の滴数からわかる 速度を観察することにより、変化させた新たな速度を監視することができる。 従来の流体移送システムには欠点がある。例えば、輸注製品を投与するための 一部のシステムは、システムのオペレータによる労働集約的な作業を必要とする 。例として、血液または血液製剤を輸注(即ち、輸血)する場合、特に患者のベ ッドサイドで濾過と輸血を行う時には、システムのオペレータは、供血バッグか ら血液を流し始めた時に、最初にドリップ室の約2/3まで血液がたまるまではド リップ室を上下逆向きに反転させておかなければならないことがある。その後、 不完全に満たされたドリップ室を直立の位置に戻して、システムをプライミング させる。システムをプライミングしたら、血液を投与することができ、ドリップ 室を通して流速を監視する。 逆向きに反転させたドリップ室に最初に血液をためる際に、ドリップ室に入れ る血液の量が多すぎるとドリップ(点滴)速度を監視することが難しくなるので 、オペレータはドリップ室のたまり具合を慎重に監視しなければならない。例え ば、ドリップ室内の流体の液面が高いと、1滴が生成してからドリップ室内の流 体と接触するまでの空間が不十分となり、滴数を数えるのが難しくなることがあ る。他方、ドリップ室の液体のたまり具合が不足すると、空気がドリップ室を通 過する危険性が増大し、これは患者に悪い結果をもたらす可能性がある。 従って、例えば、労働集約的な作業を必要とせずにドリップ室を所望の液面ま で満たすことができる、流体処理システムの効率的なプライミングを可能にする 装置および方法が本技術分野において求められている。特に、入れすぎ(過剰な 充填)を起こさずに、自動的に空気またはガスを追い出す「液面セット型」ドリ ップ室が本技術分野において求められている。 本発明は、従来技術の難点の少なくとも一部の改善を可能にする。本発明の上 記およびその他の利点は以下の説明から明らかとなろう。発明の要約 本発明によれば、液体を入れすぎずに、ガスを追い出す、流体移送システム用 の装置が提供される。例として、ドリップ室のような流量測定装置からガスを追 い出し、ドリップ室を所望の液面まで満たすことができ、この所望液面における 室内の液量は、ドリップ室の全液体容量より少ない。より好ましい態様では、装 置はガスを追い出し、ガス抜き後に液体を入れすぎずに装置がシールされる。 1態様において、流体移送システムのオペレータが該装置に向かう流体の流れ を開始させれば、オペレータが関与せずに、装置は自動的にガスを抜き出し、所 望の液面まで液体を満たす。例えば、オペレータは装置の絞り出しおよび/また は上下の反転を行う必要がない。さらに、この装置を本質的に直立(上向き)位 置に保持したまま、ガス抜き孔からガスまたは空気を装置内に流入させずに、装 置に液体を満たした後、その液体の投与中ずっと利用することができる。図面の簡単な説明 図1は本発明に係るガス抜き装置の1態様の断面図である。 図2は図1の装置のA−A線に沿った図である。 図3は、装置内に配置されたガスを通過させる多孔質媒体を示す、図2の装置 のB−B線に沿った図である。 図4は図1の装置の上チャンバーと多孔質媒体の断面図である。 図5は図1の装置の下チャンバーの断面図である。 図6はガス抜き装置と生物学的流体の濾過装置とを備えた、本発明に係る流体 処理システムの1態様である。 図7はガス抜き装置を備えた、本発明に係る別の流体処理システムの1態様で ある。 図8は本発明に係るガス抜き装置の別の態様の断面図である。 図9は、ガス抜き装置の別の態様の断面図を含む、本発明に係る別の流体処理 システムの1態様である。 図10は、ガス抜き装置、生物学的流体の濾過装置、および複数の容器を備えた 、本発明に係る別の流体処理システムの1態様である。発明の具体的説明 本発明によると、ガスおよび液体のための流体貯槽を有するハウジングと、こ のハウジングと流体連通しているガス抜き、とを備えた流体移送装置が提供され る。このガス抜きは、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過さ せる液体シール性の多孔質媒体を備えている。このガス抜きとハウジングは、ガ スをハウジングから抜き出すことができ、かつ液体はハウジングの全液体容量よ り少ない所定の液面までハウジングを満たすことができるように、共働的に配置 されている。 本発明はまた、ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、このハ ウジングに連通したガス抜き、とを有する流体移送装置であって、該ガス抜きが 、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過させる多孔質媒体を備 え、該ガス抜きと該ハウジングは、ガスをハウジングから抜き出すことができ、 かつ液体はハウジングの全液体容量より少ない所定の液面までハウジングを満た すことができるように、共働的に配置されている、流体移送装置を提供する。 ある種の態様では、この流体移送装置は、ドリップ室のような流量測定装置を 備えている。この装置はまた、例えばガス抜きをカバーおよび/またはシールす るためにハウジングと係合することができる、キャップ(栓)、プラグおよび/ またはバルブ(弁)のような構造物を備えていてもよい。 本発明はまた、親液性要素と疎液性要素とを含む多孔質媒体を備えたハウジン グを含むドリップ室も提供する。この多孔質媒体は、ハウジングを液体で完全に 満たすことなくハウジングに所定液面まで液体を満たすことができ、この媒体が 液体と接触するまでは媒体はハウジングからガスを送り出すことができる。 本発明により、上記流体移送装置と、移送すべき流体を保持するのに適した容 器とを含み、該装置が該容器と流体連通している、少なくとも1種の流体を移送 するためのシステムが提供される。1態様において、該装置はドリップ室からな り、該システムはさらに、このドリップ室と該容器との間に介在させたフィルタ ー(例、白血球フィルターのような血液フィルター)も備えている。ある種の態 様では、該システムは、例えば移送すべき異なる2以上の流体を保持するのに適 した複数の容器を備えている。 本発明に係る少なくとも1種の流体を移送するシステムの1態様は、上記の流 体移送装置と、移送される流体を濾過するのに適したフィルターとを備え、該装 置が該容器と流体連通している。 本発明はまた、ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、このハ ウジングと連通し、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過させ る液体シール性の多孔質媒体を設けたガス抜き、とを備えた装置に流体を送り込 み;液体をハウジング内に流入させ、ガスは、液体が多孔質媒体と接触してハウ ジングがその全液体容量より少ない所定の液面まで満たされるまでは多孔質媒体 を通過させることを含む、1または2以上の流体を移送する方法も提供する。 本発明の態様によれば、移送された1または2以上の流体を所望の位置に移送 する(例、流体を容器に移送する)か、または患者に投与する。1態様において 、移送する流体の1つは血液または血液成分のような生物学的流体であり、本発 明の方法はその生物学的流体を患者に投与することも含む。例えば、第1の流体 (例、食塩水のような非生物学的流体)を該装置を通過させて投与し、その後で 生物学的流体のような第2の流体を該装置を通過させて投与することができる。 一部の態様では、本発明の方法は、1または2以上の流体を、該流体を投与する 前に、例えばそれから望ましくない物質を除去する目的で、濾過することを含む 。例として、生物学的流体(例、血液、血液製剤、または血液成分)のような少 なくとも1種の流体を、その生物学的流体を患者に投与する前に、それから白血 球のような望ましくない物質を除去するために濾過することができる。 本発明の態様は、流体流路からのガスまたは空気の効率的な分離を可能にする 。より好ましい態様は、流体供給システム、例えば、静脈内投与液体(例、血液 、血液製剤、および血液成分のような生物学的流体);薬剤ならびに/または栄 養剤といった非経口投与流体に関連したシステム、からのガスまたは空気の効率 的な分離も可能にする。即ち、ガスは流体供給システムから分離されて、例えば 、大気に抜き出すことができるか、またはガスをシステム内の所望の位置に(例 、望ましい液体流路から外れた位置に)向けることができる。ここで用いたガス (気体)とは、空気を含む意味である。 本発明によれば、生物学的流体は、生体に関連する全ての処置または非処理流 体を包含し、特に全血、常温もしくは低温血液、ならびに保存もしくは新鮮血液 を含む血液;食塩水、栄養素、および/もしくは抗凝固溶液を含む(これらに限 られないが)少なくとも1種の生理学的溶液で希釈した血液のような処理血液; 濃厚血小板(PC)、多血小板血漿(PRP)、貧血小板血漿(PPP)、無血小板血漿、血漿 、新鮮凍結血漿(FFP)、血漿から得られた成分、赤血球濃厚液(PRC)、遷移帯 域材料もしくはバフィーコート(BC)といった血液成分;血液もしくは血液成分ま たは骨髄から得られた血液製剤;血漿から分離され、生理学的流体に再懸濁させ た赤血球懸濁液;ならびに血漿から分離され、生理学的流体に再懸濁させた血小 板懸濁液、を含む。生物学的流体は、本発明に従って処理する前に白血球の一部 を除去するように処理しておいてもよい。ここで用いた「血液製剤」または「生 物学的流体」は、上述した成分、ならびに他の手段により得られた、類似の特性 を持つ類似の血液製剤または生物学的流体を意味する。 「単位」は、一人のドナー(供血者)からの生物学的流体または1単位の全血 から得られた生物学的流体の量である。これは、1回の供血中に採取された量を 意味することもある。典型的には1単位の量は変動し、その量は患者ごとにまた 供血ごとに異なる。一部の血液製剤、特に血小板およびバフィーコートについて は、典型的には4単位以上を合わせることにより、複数の単位をプールまたは混 合することもある。 本発明の部材のそれぞれを以下により詳しく説明する。類似の部材は類似の参 照番号を有する。 図1〜5および9に示した代表的な態様では、装置100はハウジング14を有し 、このハウジングは少なくとも一つの入口1と一つの出口2;入口と出口との間 に流体を流すための内腔21;およびガス流路を与えるガス抜き(ベント)3を備 えている。ガス抜き3は、ガスを通すが液体を通さない多孔質媒体10を備えてお り、こうしてガスは内腔21から口部(port)4をへてガス通路5に流入し、口部30 から出る。典型的には、多孔質媒体10はハウジング14内に配置され、入口1の方 を向いた表面10aと出口2の方を向いた表面10bとを有する。好ましくは、多孔 質媒体10は、表面10aの一部がガス通路5の口部4の付近またはこれに隣接して いる。例えば、図9に示したような一部の態様では、装置100は少なくとも2つ の入口1,1'を備えている。 典型的には、図1、3、および4に示すように、ハウジング14は入口1と溝29 とを備えた第1部分を有する。第1部分16はまた、内腔21に至る口部23を有する ニップル22も備えている。好ましくは、ニップル22と口部23は、液体を液滴の形 態で内腔21に導入することを可能にする。 図1および5に示すように、ハウジング14はまた、出口2とリップ19とを備え た第2部分18も有している。図1に示した態様では、第1部分16と第2部分18と が封止されて、内腔21および多孔質媒体10を包囲する第1室15および第2室20が 形成される。 好ましくは、図2および3に示すように、多孔質媒体10は形状が環状であり、 表面10aは第1部分16の一連のリブ25、26、28、および/またはチャネル24、27 に面している。典型的には、環状の多孔質媒体10を有する態様では、リブ25、26 、および28とチャネル24は一般に同心である。図示の態様では、第1部分16はま た放射状のチャネル27も備えている。 1態様において、装置100は、流れ制御手段401(例、図9に示したようなバル ブ)を備えている。流れ制御手段401の例は逆止弁または1方向弁である。 図8に示したような別の態様では、多孔質媒体10はハウジング14に対してより 外側に配置される。例えば、多孔質媒体10を、ハウジング14に隣接する別のガス 抜きハウジング50内に配置することができる。ガスおよび液体は、内腔21から口 部7および通路6を経て、ガス抜きハウジング50内の多孔質媒体10に達する。多 孔質媒体10は、ガスを通過させて口部30に向かわせることができるが、液体は通 過させない。 図6、7、9および10は、少なくとも1種の流体を所望の目的地に移送する間 の装置100を利用した典型的なシステム500のいくつかの態様を示す。例えば、こ のシステムのこれらの態様は、非経口流体のような少なくとも1種の流体を患者 に投与するのに特に有用である。図6、9、および10はまた、例えば流体を患者 に投与する前に濾過するための、任意のフィルター300も備えている。図示した システムの態様は、非経口流体のような流体を保持するための容器200を備えて おり、この容器は、導管210,210',220および230のような導管を介して、フィ ルター300(存在する場合)、装置100、および流体の目的地(例、患者)と流体連 通している。一部の態様(例、図9および10に示した態様)では、システムは流 体を保持するための2以上の容器200,200’を備えている。 典型的には、複数の容器を備えたシステムの態様では、その複数の容器はそれ ぞれ異なる非経口流体を保持する。例として、図9および10に示したシステムの 態様を参照すると、容器200'は1つの流体(例、血液、1もしくは2以上の血液 製剤、または1もしくは2以上の血液成分のような生物学的流体)を保持するの に適したものでよく、容器200は別の流体(例、食塩水といった、上記の生物学 的流体と適合性のある非生物学的流体)を保持するのに適したものでよい。 このシステムはまた、クランプのような流れ制御手段400,400’を少なくとも 1つ、より好ましくは少なくとも2つ備えている。典型的には、開いたり閉じた りできるこのシステムは、1または2以上のコネクターを備えている。例えば、 一部の態様では、本システムは容器に導管を接続するための「スパイク」を備え ている。もちろん、別の態様では、本システムの部材を、本技術分野で公知の他 の手法に従って(例、滅菌ドッキングにより)接続することができる。 本発明は上に列挙した本システムの部材に制限されるものではない。例えば、 本システムはコネクター、追加の容器、注入口もしくは注射口、ならびにガス入 口および/もしくはガス出口のような追加のガス抜きといった部材(これらに制 限されないが)を備えていてもよい。例えば、図10は、ガス入口および/もしく はガス出口を含む追加のガス抜き101を備えたシステムの態様を示している。こ のガス抜き101はガスを通過させるのに適した多孔質媒体を備えている。 上述したように、本発明の装置およびシステムの態様はガスの抜き出しを可能 にし、ガス抜き3には、ガスを通過させるが液体は通過させない多孔質媒体10を 備えたガス流路が形成されている。好ましくは膜またはフィルムである多孔質媒 体10は、少なくとも疎液性部分を備え、好ましくは疎液性部分と親液性部分とを 備えている。さらにより好ましくは、多孔質媒体10は、少なくとも一つの疎液性 の多孔質要素または層と、少なくとも一つの親液性の多孔質要素または層、とを 備えている。典型的には、疎液性要素は親液性要素の上に重ねられている。好ま しくは、疎液性の要素または層は疎水性であり、親液性の要素または層は親水性 である。多孔質媒体10が親液性の要素または層を持たない態様の一部では、疎液 性の要素または層は疎水性である。 疎液性と親液性の両方の要素または層が、ガスを通過させることができる。し かし、疎液性要素は、本システム内を移送されている液体で、全くまたはわずか しか濡れず、親液性要素はこの液体で濡れる。親液性要素が移送されている液体 と接触するか、これで覆われて(例、濡れて)しまうと、ガス抜き3を通るガス 流が止まり、媒体10がシールされる。媒体がシールされてしまうと、装置100の 外部のガスまたは空気についても、この装置内の液面がその後に下がったとして も、この媒体を通って流れることができなくなる。もちろん、特に流体を投与し ている間に装置100を本質的に監視せずに放っておく場合には、ガスが抜き出さ れ、親液性要素が濡れてしまった後で、口部30を例えば栓または蓋で封鎖ないし シールすることがさらに望ましいかもしれない。多孔質媒体10が親液性の要素ま たは層を持たない態様では、疎液性要素が液体で覆われてしまった後、口部30を 少なくとも一時的には封鎖ないしシールして、装置100の外部のガスがこの口部 を通って装置内に流入するのを防ぐべきである。 図1に示した態様では、多孔質媒体10は第1の表面10aと第2の表面10bとを 有する。一部の態様では、多孔質媒体10は2層(例、積層した2層)を含み、表 面10aは親液性層を向いていない方の疎液性層の表面を表し、表面10bは疎液性 層を向いていない方の親液性層の表面を表す。図2〜4に示すように、表面10a の一部は、ガス通路5の端部で口部4に隣接している。積層した層を備えた別の 態様では、図8に示すように、表面10bの一部が通路6の端部で口部7に隣接し ている。 図1〜3に従った1態様によれば、多孔質媒体10は、疎液性要素と親液性要素 とから構成され、これらの要素は、親液性要素が移送される液体と接触するか、 またはこれで覆われるまで、ガスをガス通路5を通って抜き出すようにハウジン グ14内に配置されている。 同様に、図8に従った1態様によれば、多孔質媒体10は、疎液性要素と親液性 要素とから構成され、これらの要素は、親液性要素が移送される液体と接触する か、またはこれで覆われるまで、ガスをガス通路6を通って抜き出すようにハウ ジング14の近くに配置されている。 一部の好適態様では、親液性要素が濡れると、液体が疎液性要素を実質的に通 過することなく、ガス流は自動的に止まる。ガス流が停止した時には、装置100 は入れすぎにならずに既に所望の液面まで満たされている。ハウジング14の内部 に残留するガスは追い出しができなくなり、液体のハウジング内での上昇が止ま る。さらに、親液性要素が濡れてしまうと、媒体10がシールされ、ガスが媒体を 通って装置100に流入することが防止される。 多孔質媒体10が疎液性要素を備え、親液性要素を持たない態様では、疎液性要 素が液体で覆われると、液体が疎液性要素を実質的に通過することなく、ガス流 が自動的に止まる。ガス流が停止した時には、装置100は入れすぎにならずに既 に所望の液面まで満たされている。ハウジング14の内部に残留するガスは追い出 しができなくなり、液体のハウジング内での上昇が止まる。 多孔質媒体10の必要な特性を達成する限り、多様な材料を使用することができ る。これらの特性としては、使用中に受ける差圧に対処するのに必要な強度と、 過大な圧力を適用せずに所望の透過性を与える能力がある。適当な出発材料とし ては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、特にポリプロピレンおよび ポリメチルペンテン、ポリテトラフルオロエチレンのようなパーフルオロ化ポリ オレフィン、ポリスルホン、ポリ二フッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等 を含む合成ポリマー、および2種以上のポリマーの相溶性混合物が挙げられる。 ポリアミドの種類の中で適当なポリマーとして、例えば、ポリヘキサメチレンア ジパミド、ポリ−ε−カプロラクタム、ポリメチレンセバカミド、ポリ−7−ア ミノヘプタノアミド、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキ サメチレンアゼレアミド、およびポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66) がある。1態様において、米国特許第4,340,479号に記載されているような、実 質的にアルコール不溶性のスキンレス親水性ポリアミド膜が適当である。 典型的には多孔質媒体10の細孔寸法は約5μm以下、より好ましくは約3μm 以下、さらに一層好ましくは約2μm以下である。患者への流体の投与を含む態 様では、細菌がガス抜きを経てシステムに流入するのを排除するため、多孔質媒 体10は典型的には細菌を封鎖する細孔構造を有する。例えば、媒体は約0.2μm 以下の細孔寸法を持つことができる。疎液性層と親液性層とを有する態様では、 両層の一方または両方が細菌を封鎖する細孔構造を有することができる。 本装置は、例えば多孔質媒体10に対するスペーサーおよび/または支持体とし て使用するための追加の層または要素を備えることができる。支持体またはスペ ーサーの例は、メッシュまたはスクリーン(網)である。 疎液性要素と親液性要素とを備えた多孔質媒体10の例としては、国際公開第WO 91/17809号および米国特許第5,126,054号および第5,451,321号に開示されている ものが挙げられる。 ハウジング14は、処理される流体と適合性のある任意の適当な不透過性材料、 好ましくは任意の熱可塑性材料のような硬質材料、から製作することができる。 例えば、ハウジングは金属またはポリマーから製作することができる。1態様に おいて、ハウジングはポリマー、好ましくはアクリル、ポリプロピレン、ポリス チレン、またはポリカーボネート樹脂のような透明または半透明ポリマー、から 製作される。このようなハウジングは容易かつ経済的に製作され、ハウジング内 の液体の通過を観察することを可能にする。 流体と接触するハウジングの表面は処理してもよく、未処理でもよい。例えば 、流体と接触するハウジング表面を、より良好なプライミングのために親液性に してもよい。ハウジング表面の処理方法としては、これらに限られないが、放射 線グラフト化およびガスプラズマ処理が挙げられる。 ハウジングは使用が容易になる形態とすることができる。例えば、ハウジング は非経口流体の投与中の装着または支持を容易にするためのブラケットまたはフ ックを備えていてもよい。 ハウジングは本技術分野で知られているようにシールすることができる。例え ば、第1部分16と第2部分18を、例えばリップ19を溝29に嵌め込んだ後、溶接し て接合することができる。また、多孔質媒体10も、使用の便宜、すばやいプライ ミング、および効率的なガスのクリアランスを得るために、ハウジング14の内部 にシールすることができる。多孔質媒体をハウジングの内部またはハウジングに シール、嵌合、および/または接合させる適当な方法は、本技術分野で知られて いる。例えば、多孔質媒体10をハウジング内に圧縮シールまたは締まり嵌めする か、またはハウジングに接合させることができる。多孔質媒体は、例えば熱溶接 または超音波溶接によりハウジングに溶接することもできる。 ハウジング14は、リブ、壁もしくは突起の配列を備えることができ、または1 もしくは2以上のチャネル、溝、導管、通路等を含んでいてもよく、これらは波 形、並行、湾曲、放射状、らせん形、または他の多様な形態をとることができる 。典型的には、少なくとも一つの突起が多孔質媒体10の第1表面10aおよび/ま たは第2表面10bを向いて設けられる。ウネ、壁または突起は、チャネル、溝、 導管、または通路を区画するために使用できる。典型的には、ハウジング14は、 多孔質媒体10をハウジング内に支持および/または配置(位置決め)するために 少なくとも一つのリブ、壁、または突起を備えている。一部の態様では、ハウジ ングは、例えば、多孔質媒体10の第1表面10aの一部とハウジングの一部との間 にクリアランスを与えながら多孔質媒体をハウジング内に支持または配置するこ とにより、ガス流れの効率を改善するため、少なくとも一つのリブ、壁、または 突起を備えている。 典型的には、図2に示すように、第1部分16は、ガス通路5へのより効率的な ガスの流れを可能にするためにリブ25とチャネル24とを備え、これらは好ましく は同心のリブとチャネルである。第1部分は、放射状のチャネル27と、少なくと も一つ、より好ましくは少なくとも2つの追加のリブ(同心のリブ26および28の ような)も備えることができる。図2および3にはまた、好ましくはを媒体10を 第1部分16に対して位置決めするリブ26も示されている。 図1に示した態様では、第1部分16と第2部分18とがシールされて、内腔21を 包囲する第1室15および第2室20を形成している。第1室と第2室はほぼ同じ体 積にしてもよく、または一方の室の体積が他方より大きくてもよい。例えば、図 1に従った一部の態様では、第1室:第2室の体積の比は約1:1ないし約3: 1の範囲内とすることができる。 例えば、図8に示すような一部の態様では、多孔質媒体10は、ガス抜きハウジ ング50のような別のハウジング内に配置することができる。代表的なハウジング としては、国際公開第WO91/17809号および米国特許第5,126,054号および第5,451 ,321号に開示されているものが挙げられる。これらの国際公開公報および特許公 報は、ガス入口および/またはガス出口のような適当なガス抜き101(例、図10に 示されているような)も開示している。 一部の態様では、装置100は、例えば口部30を覆うか、またはシールするため の栓(キャップ)または閉鎖部材も備えることができる。例えば、装置100の全 ての態様(例、逆止弁の有無、親液性要素の有無、のいずれでも)によれば、栓 を用いて口部30を覆うことにより、ガスの流入を防止し、また口部30の栓を外し て装置からガスを逃がすことを可能にすることができる。 装置100は、多様な流体移送および/または処理システムまたはセットに組み 込むことができる。好ましくは非経口流体の投与セットである代表的なシステム 500の態様は、図6、7、9および10に示されている。 典型的には、本システムは移送すべき流体を保持するための少なくとも一つの 容器と、この容器と装置100と流体の最終目的地(例、移送された流体を受ける 患者)との間に流体連通を与える1または2以上の導管とを備えている。図7、 9、および10に示すように、本システムは移送すべき流体を濾過するための少な くとも一つのフィルターも備えることができる。 本システムに使用することができる容器200,200’は、移送すべき流体と適合 性のある任意の材料から構成することができる。多様な適当な容器が本技術分野 で既知である。典型的には、容器200,200’は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)な どの軟質材料からなる。代表的な容器は、例えば血液または血液成分を収容する のに使われるような柔軟なバッグである。或いは、容器は非軟質(非可撓性)材 料からなるものでもよい。本発明は採用される容器の種類または組成により制限 されるものではない。 容器と同様に、導管210,210',220および230も、移送すべき流体と適合性のあ る任意の材料から構成することができる。典型的には、導管は軟質材料からなる 。好ましい材料は、例えばPVCである。本明細書で用いた「導管」とは、投与セ ットの各種部材間の流体連通を与える任意のチューブまたは他の手段である。所 望の機能、即ち、流体(例、非経口流体)および/またはガスの所望の流れの開 始、停止、および/または調節、を容易にするために、クランプ(例えば、ロー ラークランプを始めとする)、シール、ストップコック、バルブ(弁)、移送脚 部閉鎖部材等といった、少なくとも一つの流れ制御手段400,400’を導管の少な くとも一つに付随させてもよい。一部の態様、特に流体を患者に投与することを 含む態様の一部では、装置100の下流側の流れ制御手段400'は流量を制御するた めのローラークランプからなる。 典型的には、図7、9および10に示すように、本システムはまた、移送すべき 流体を濾過するために少なくとも一つのフィルター300を、好ましくは装置100の 上流側に備えている。多様なフィルター(例、例えば薬剤および/または栄養剤 を投与するためのIV(静脈内)フィルター;ならびに白血球フィルターを始めと する血液フィルター)が本システムに使用するのに適している。典型的には、こ のフィルターは、入口と出口を備え、この入口と出口との間に流体流路を与える ハウジングと、入口と出口の間に該流体流路を横断して配置されている流体を濾 過するための多孔質濾過媒体、とを含むフィルター・アセンブリからなる。 一部の態様では、白血球フィルターは、合成ポリマーからなる白血球低減媒体 、より好ましくは合成ポリマーの繊維質媒体を備えている。1態様において、白 血球低減媒体は約55ダイン/cm以上(例、約60ダイン/cm以上)の臨界湿潤表面 張力(CWST)を有する。例えば、このCWSTは約62〜約100ダイン/cmの範囲内と することができる。代表的な白血球フィルターとしては、例えば、米国特許第4, 925,572号、第4,880,548号および第5,217,627号に開示されているものが挙げら れる。 本発明に係る方法の態様は、流体の供給源(例、容器)と流体の所期の目的地 (例、患者)との間の流体流路内に上記装置を配置し、流体を該装置を通して移 送することを含む。例えば、図6、7、9、および図に示した代表的な態様を参 照すると、装置100の上流側および下流側に設けたクランプのような流体流れ制 御手段400,400’を、典型的にはまず閉じておき、次いで装置100の上流側の流 れ制御手段を開けて、流体をハウジング内に流入させる。装置100の下流側の流 体流れ制御手段は閉じたままであるので、装置が液体で満たされる間にガス(例 、導管を通過する液体によりハウジング内に送り込まれるガス)はガス抜き3を 通過する。 装置100は、上下反転させずに流体を充填して使用(例、流体投与中に)する ことができる。好ましくは、装置100は、充填操作とその後の使用中に、直立ま たは本質的に直立した位置のままとする。従って、本流体移送システムのオペレ ータ(例、看護婦)は、適当な上流側の流れ制御手段を開けてしまえば、後はオ ペレータが関与しなくても、装置100は自動的にガス抜きを行い、所望の液面ま で満たされる。その結果、オペレータはプライミング中に本システムを注意して 監視する必要がなくなり、オペレータはその間に他の仕事を行うことができる。 本装置は所定の液面まで自動的に充填されるので、入れすぎ(過充填)を避ける ためにオペレータが本システムにあわてて戻る必要はない。装置が所望の液面ま で充填されたら、装置100の下流側の流れ制御手段を開き、流体を所望の目的地 に送り込む。 図1(本装置の1態様を示す)ならびに図7、9および10(本システムのいく つかの態様を示す)を参照すると、装置100の下流側の流れ制御手段400’を閉じ ている間に、容器200から流体を、例えば重力により、少なくとも一つの導管を 経て装置100に送り込む。液体とガスは入口1からハウジング14に流入する。好 ましくは、装置100(図1)はニップル22と口部23とを備え、流体は液滴の形態で 内腔21に入る。装置100の下流側の流体流路は閉じたままであるので、この装置 は貯槽として作用し、第2室20に液体が満たされていく。第2室20が液体で満た されるにつれて、ガスが押し出される。このガスの一部は本装置から抜き出され る。即ち、ガスはハウジングの内部からガス流路に沿って流れ、多孔質媒体10の 表面10bおよび表面10aを経てこの媒体を通過し、口部4およびガス通路5を経 てハウジングの外部に出ていく。ハウジングがリブとチャネル(例、図2に示す ようにリブ25とチャネル24および27)を備えている態様では、ガスはチャネル24 および27に沿って流れ、口部4を経てガス通路5に達し、より効率的に装置をガ ス抜きすることができる。 第2室(図1に示す)に液体が流入し続けると、遂には液面が多孔質媒体10の 表面10bに到達しよう。液体が表面10bを覆うと、液体が多孔質媒体10を実質的 に通過せずに、ガス抜き3を通過するガス流が停止する。ガス流が停止すると、 ハウジング14の内部に残留するガスが追い出し不可能となるため、装置100はそ の所望の液面まで満たされ、ハウジング内の液面の上昇は止まる。さらに、多孔 質媒体10が疎液性要素(表面10aを与える)と親液性要素(表面10bを与える) とを備えている態様では、液体が親液性要素を覆ってしまうと、ガス抜き3が液 体でシールされる。ガス抜き3がシールされると、第2室20内の液面が低下した としても、本装置の外部のガスは本装置に流入することができなくなる。先に述 べたように、ガス抜き3がシールされた後、口部30を封鎖するか、蓋をしてもよ い(例、キャップで)。 多孔質媒体10が親液性の要素または層を持たない態様の一部では、ガス流れが 停止し、液体が表面10bを覆った後で、口部30を封鎖するか、蓋をすべきである (少なくとも一時的に)。しかし、流体の移送(例、投与)が本質的に終了した ら、本システムのオペレータは口部の蓋または栓を外して、装置100の内部に残 っている若干の流体を回収することができる。例えば、患者に流体を投与した後 、オペレータは蓋を外して、装置と下流側導管の内部に残った液体の一部を患者 に流し込み、その後でオペレータはガスが患者に到達することができる前に液体 の流れを手で停止することができる。 好適態様では、装置100が約2/3まで液体で満たされた時にガス流れが停止する 。例として、赤血球濃厚液(PRC)または全血のような赤血球含有流体を本装置に 送り込む場合、本装置の全容積は例えば約15ccであり、本装置に約10ccの液体が 入った時にガス流れが停止する。別の態様では、濃厚血小板(PC)のような血小板 含有流体を装置100に送り込む場合に、本装置の全容積は例えば約9ccであり、 本装置に約6ccの液体が入った時にガス流れが停止する。 本装置が充填されたら、液体を所望に応じて供給することができる。例えば、 図7、9、および10を参照すると、装置100の下流側の流れ制御手段400'(例、 ローラークランプのような流れ制御手段)を開くことができ、こうして流体を患 者に投与することができる。 一部の態様では、例えば、図6、9、および10を参照すると、システム500は さらに白血球低減フィルターのようなフィルター300を備え、容器200(図6)ま たは200'(図9および10)には、血液または血液成分のような白血球を含有する 生物学的流体が入っている。図6を参照すると(図9および10に示したシステム の態様も同様に操作することができる)、流れ制御手段400,400’を典型的には 最初に閉じておき、白血球を含有する生物学的流体の容器とフィルター300との 間の流れ制御手段400を開ける。所望により、生物学的流体の容器を絞り出して 、フィルター300をより効率的にプライミングしてもよい。フィルター300から出 た流体は装置100に流入し、この装置が先に説明したようにガスを抜き出し、液 体で満たされていく。この装置が自動的にガス抜きし、所望の液面まで満たさ れた後、装置100の下流側の流れ制御手段400'を開けて、液体を患者に投与する ことができる。 所望により、装置100に、まず一つの流体(例、食塩水のような非生物学的流 体)を充填し、この装置がガス抜きとこの液体の充填を行った後、この液体を投 与し、次に第2の液体(例、該非生物学的流体と適合性のある生物学的流体)を 該装置を通過させて投与することができる。 例えば、図10に示すシステムの態様を参照すると、この態様の代表的な流体は 食塩水と生物学的流体であり、容器200には食塩水が入り、容器200'には白血球 を含有する生物学的流体が入っている。流れ制御手段400,400’は典型的には最 初は閉じており、次いで容器200と装置100との間の流れ制御手段400を開ける。 食塩水が装置100に流入し、この装置は自動的にガス抜きと所望液面までの充填 を行う。 容器200'とフィルター300との間の流れ制御手段400も開けることができ、この フィルターは本技術分野で知られているようにプライミングすることができる。 例えば、ガス出口のような追加のガス抜き101を、フィルター300と導管210およ び220の接続部との間に介在させることができ、流れ制御手段400(このガス出口 101と導管210および220の接続部との間に介在させた)を閉じておけば、生物学 的流体により押し出されたガスを、このガス出口から抜き出すことができる。こ のガス出口が親液性要素と疎液性要素とを備えている場合には、親液性要素が液 体で覆われか、濡れるまではガスがこれらの要素を通過し、そこでガス流れが停 止する。ガス出口が疎液性要素を備えている場合には、生物学的流体により押し 出されたガスがガス出口を通過した後で、ガス出口に栓または蓋をするか、封鎖 すべきである。或いは、例えば本システムがガス出口のような追加のガス抜き10 1を持たない一部の態様では、生物学的流体により押し出されたガスは、例えば フィルター300と導管210および220の接続部との間に介在させた流れ制御手段400 を開けた後に、導管220および210を経て容器200に流入させることができる。 所望により、フィルター300を一つの流体(例、生物学的流体)でプライミン グし、同時またはほとんど同時に、装置100を別の流体(例、食塩水)で充填す ることができる。例えば、図10に示したシステムの態様を参照すると、流れ制御 手段400(ガス出口と導管210および220の接続部との間に介在させた)ならびに400 '(装置100の下流側の)が両方とも閉じたままであれば、図10に示す残りの流れ 制御手段400を開けると、ガスをガス抜き101(フィルター300の下流側の)および 口部30(装置100の)を経て押し出すことができる。 上述したこれらの態様によれば、装置100の下流側の流れ制御手段400'を次に 開き、第1の流体(例、食塩水)を患者に投与する。次に、容器200と装置100と の間の流れ制御手段400を閉じ、フィルター300と装置100との間に介在させた流 れ制御手段400を開ける。濾過された生物学的流体はその後に患者に投与される 。 所望により、一つの流体の投与から別の流体の投与への切替えを迅速かつ容易 に行うことができる。例えば、フィルター300を生物学的流体でプライミングし て、装置100を上述したようにほとんど同時に食塩水で所望液面まで満たすこと ができる。装置100が所望液面まで満たされたら、流れ制御手段400'を開き、食 塩水を投与する。濾過された生物学的流体を投与すべき時がきたら、すぐに容器 200と装置100との間に介在させた流れ制御手段400を閉じ、ガス抜き101と装置10 0との間に介在させた流れ制御手段400を開ける。こうして濾過された生物学的流 体が装置100に流入し、この流体が患者に投与される。フィルター300は既にプラ イミングされているので、フィルター300をプライミングするための遅延を伴わ ずに投与を行うことができる。 例えば、フィルター300が白血球低減フィルターからなる一部の態様では、生 物学的流体が白血球低減フィルターを通過する間に、この流体から白血球の少な くとも約99%、より好ましくは少なくとも約99.9%、またはそれ以上が除去され る。 上述したように、本発明の方法の態様は、装置100の密栓と開栓の操作も含む ことができる。例えば、本装置はハウジングに係合するキャップ(例、口部30を 覆うための)を備えることができ、口部は本装置に最初に液体を充填し、ガス抜 きを行う間はキャップを外しておくことができる。本装置が自動的に所望の液面 まで充填された後、先に述べたように少なくとも一時的に口部を密栓しておくこ とができる。所望により、流体をその後で患者に投与する間も、例えば外部環境 からのガスが口部30から装置100に流入するのを防止する別のバリアーとするた めに、口部を密栓したままにしておくことができる。 図1および9に示した態様の変更例では、多孔質媒体10は、表面10aおよび表 面10bを有する疎液性要素からなり、多孔質媒体10は親液性要素を持たない。表 面10aおよび10bはどちらも疎液性であるので、両面とも液体の通過に抗するこ とができる。典型的には、上述したように、液体が多孔質媒体10の表面10bを覆 った後は、口部30を閉鎖、カバー、または封鎖すべきである。これに加えて、ま たは代えて、ガス通路5に液体を入れて、この通路内に液柱を形成することがで きる。この通路5内の液体は典型的には本装置を使用した後には装置と一緒に廃 棄されるので、本装置を経て患者に投与すべき非経口流体とは異なり、水のよう な薬剤および栄養剤を含有しない液体をこの通路内に利用することがより経済的 である。 別の態様によれば、装置100は、ガスを本装置から送り出すことができ、ガス が本装置に流入するのを防止する、バルブのような流れ制御手段を備えることが できる。例えば、この流れ制御手段をガス通路5内に配置することができ、また はキャップがこの流れ制御手段401を備えることができる。例として、装置100が 疎液性の多孔質媒体10を有し、ガス通路5に逆止弁を備える本発明の態様では、 ガスは多孔質媒体10を通過し、ガス流路5内の逆止弁を経て、口部30から送りだ される。逆止弁は、ガスを口部30から本装置の外に送り出すことができ、ガスが 口部30から本装置に流入するのを防止する。 図1および7を参照すると、非経口流体が容器200から装置100に流入するにつ れて、液体とガスが入口1からハウジング内に流入する。本装置に液体が満たさ れていくにつれ、ガスが押し出され、表面10bおよび10aを通って、通路5内の 液柱を通過し、口部30から出ていく。第2室20の流体レベルが表面10bに到達し たら、液体が媒体10を通過することなく、媒体10を通過するガス流れは停止する 。さらに、通路5内の液体により、第2室20内の液面が下がっても、本装置の外 部のガスまたは空気が装置内に流入することが防止される。しかし、流体の液面 が表面10bに到達した後、入口1からハウジングに流入する追加のガスは、表 面10aおよび10bを通って、通路5内の液柱を経て、口部30からガス抜きするこ とができる。 或いは、図1および9を参照すると、非経口流体が容器200から装置100に流入 するにつれて、液体とガスが入口1からハウジング内に流入する。本装置に液体 が満たされていくにつれ、ガスが押し出され、表面10bおよび10aを通って、通 路5内の流れ制御手段401(例、逆止弁)を通過し、口部30から出ていく。第2室2 0の流体レベルが表面10bに到達したら、液体が媒体10を通過することなく、媒 体10を通過するガス流れは停止する。さらに、通路5内の流れ制御手段401によ り、第2室20内の液面が下がっても、本装置の外部のガスまたは空気が装置内に 流入することが防止される。しかし、流体レベルが表面10bに到達した後、入口 1からハウジングに流入する追加のガスを、表面10aおよび10bを通って、通路 5内の流れ制御手段を経て、口部30からガス抜きすることができる。所望により 、本装置はハウジングに係合するキャップ(例、口部30を覆うための)を備える こともできる。そのような態様では、ガス抜きをしている間は装置のキャップを 外し、非経口流体を投与している間は装置のキャップをはめておくことができる 。 もちろん、例えばキャップ(ガス通路5ではなく)が逆止弁のような流れ制御 手段401を備える一部の別の態様では、本装置はガス抜き中もキャップをしたま まとすることができる。 例えば、図9および10に示した態様に従って複数の非経口流体を利用する態様 の一部で、多孔質媒体10が疎液性媒体からなり、親液性の要素または部分を持た ない場合には、第1の非経口流体(例、食塩水または血液成分)を本装置に送り こみ、ガスを上記のように抜き出してもよい。ガス抜きした後、その非経口流体 を投与する。典型的には(図9に示した態様を参照すると)、第2の(例、異な る)非経口流体を投与したくなった時に、装置100の下流側に位置する流れ制御 手段400'と、装置100と第1の非経口流体用容器との間に介在させた流れ制御手 段400とを閉じ、第2の非経口流体用容器と装置100との間に介在させた流れ制御 手段400を開ける。第2の非経口流体を装置100に流入させる。第2の非経口流体 から本装置内に押し出されたガスを、多孔質媒体10が第2の非経口流体と接 触するまで、この疎液性の多孔質媒体を通してガス抜きすることができる。下流 側の流れ制御手段400'(例、導管230に付随した)を次いで開き、第2の非経口 流体を投与することができる。流れ制御手段401および/または口部30の密栓に より、ガスが口部30から本装置内に流入することが防止されよう。 本明細書に引用した、特許公開公報、特許公報、および特許出願を含む参考文 献は、その全体を参考のためにここに援用する。 本発明を以上に例示の目的でやや詳しく説明したが、本発明は各種の変更およ び変形を受けさせることができ、ここに説明した具体的態様に制限されるもので はないことは理解されよう。これらの具体的態様は本発明を制限するものではな く、逆に本発明は本発明の精神および範囲に該当する全ての変更例、均等例およ び変形例を包含することも理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN (72)発明者 デルジアッコ,ジェラード・アール アメリカ合衆国、ニューヨーク州10705、 ヨンカーズ、ティベッツ・ロード196

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、 このハウジングに連通したガス抜き、 とを有する流体移送装置。 但し、該ガス抜きが、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過 させる液体シール性の多孔質媒体を備え、 該ガス抜きと該ハウジングは、ガスをハウジングから抜き出すことができ、か つ液体はハウジングの全液体容量より少ない所定の液面までハウジングを満たす ことができるように、共働的に配置されている。 2.ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、 このハウジングに連通したガス抜き、 とを有する流体移送装置。 但し、該ガス抜きが、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過 させる多孔質媒体を備え、 該ガス抜きと該ハウジングは、ガスをハウジングから抜き出すことができ、か つ液体はハウジングの全液体容量より少ない所定の液面までハウジングを満たす ことができるように、共働的に配置されている。 3.ガスおよび液体を保持するのに適したハウジングと、 多孔質媒体を備えたガス抜き、 とを有する流体移送装置であって、この多孔質媒体は、該媒体が液体と接触する まではハウジング内のガスを通過させるが液体は通過させず、そしてガス流れが 停止し、該多孔質媒体は親液性要素と疎液性要素とを含み、該装置がハウジング の全液体容量より少ない所望量の液体をハウジング内に保持することを可能にす る、流体移送装置。 4.ハウジングを有するドリップ室であって、 このハウジングは、ハウジングを液体で完全に満たすことなくハウジングに所 定液面まで液体を満たすことができる多孔質媒体を備えており、該多孔質媒体は 親液性要素と疎液性要素とを含んでいて、該媒体が液体と接触するまではハウジ ングからガスを送り出すことができる、ドリップ室。 5.内部と外部とを有するハウジング; ハウジングの内部と外部の間のガス流路を区画しているガス抜き;および このガス流路内に配置された多孔質媒体、 を備えたドリップ室。 6.請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の装置、 移送すべき流体を保持するのに適した容器、 を備え、該装置が該容器と流体連通している、流体移送システム。 7.該装置がドリップ室を含んでいる、請求の範囲第6項記載のシステム。 8.移送すべき流体を濾過するための多孔質媒体を備えたフィルターをさらに含 み、該フィルターが該容器および該装置と流体連通している、請求の範囲第6項 記載のシステム。 9.該フィルターが白血球低減媒体を備えた白血球低減フィルターを含む、請求 の範囲第8項記載のシステム。 10.請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の装置、 移送すべき流体を濾過するための多孔質媒体を備えたフィルター、 を備え、該フィルターが該装置と流体連通している、流体移送システム。 11.ハウジングがハウジングの内部とハウジングの外部との間んガス流路を区画 し、液体シール性多孔質媒体がこのガス流路内に配置されている、請求の範囲第 1項記載の装置。 12.ハウジングがガス流路に沿った同心の複数のチャネルを備えている、請求の 範囲第5項記載のドリップ室。 13.ハウジングがガス抜きを含んでいる、請求の範囲第1項ないし第3項のいず れか1項に記載の装置。 14.ガス抜きとハウジングとが、ハウジングから次に多孔質媒体を通ってガスを 送りだすように共働的に配置されている、請求の範囲第1項記載の装置。 15.ハウジングの内部に延設された流体通路を備え、この流体通路がハウジング の内部と多孔質媒体の間を連通している、請求の範囲第1項ないし第3項のいず れか1項に記載の装置。 16.多孔質媒体の細孔等級が約3μm以下である、請求の範囲第1項ないし第3 項のいずれか1項に記載の装置。 17.多孔質媒体が細孔封鎖性の細孔構造を有する、請求の範囲第1項ないし第3 項のいずれか1項に記載の装置。 18.ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、このハウジングに連 通し、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過させる液体シール 性の多孔質媒体を設けたガス抜き、とを備えた装置に流体を送り込み; 液体をハウジング内に流入させ、ガスは、液体が多孔質媒体と接触してハウジ ングがその全液体容量より少ない所定の液面まで満たされるまでは多孔質媒体を 通過させる、 ことを含む流体の移送方法。 19.ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、このハウジングに連 通し、媒体が液体と接触するまではハウジング内のガスを通過させる多孔質媒体 を設けたガス抜き、とを備えた装置に流体を送り込み; 液体をハウジング内に流入させ、ガスは、液体が多孔質媒体と接触してハウジ ングがその全液体容量より少ない所定の液面まで満たされるまでは多孔質媒体を 通過させる、 ことを含む流体の移送方法。 20.ガスおよび液体のための流体貯槽を含むハウジングと、このハウジングに連 通し、親液性要素と疎液性要素とを含むガス抜き、とを備えた装置に流体を送り 込み; 液体をハウジング内に流入させ、ガスは、液体が多孔質媒体と接触してハウジ ングがその全液体容量より少ない所望量の液体を保持するまでは多孔質媒体を通 過させる、 ことを含む流体の移送方法。 21.該装置がドリップ室を備えている、請求の範囲第18項ないし第20項のいずれ か1項に記載の方法。 22.流体を該装置に送り込む前に濾過することを含む、請求の範囲第18項ないし 第20項のいずれか1項に記載の方法。 23.該装置に流体を送り込む間にこの装置を反転させない、請求の範囲第18項な いし第20項のいずれか1項に記載の方法。 24.該装置のハウジングが、この装置に流体を送り込む前に圧縮させない、請求 の範囲第18項ないし第20項のいずれか1項に記載の方法。 25.液体を該装置から送り出すことをさらに含む、請求の範囲第18項ないし第20 項のいずれか1項に記載の方法。 26.生物学的流体を該装置に通すことを含む、請求の範囲第18項ないし第20項の いずれか1項に記載の方法。 27.2以上の流体を該装置に通すことを含む、請求の範囲第18項ないし第20項の いずれか1項に記載の方法。 28.少なくとも1つの流体が生物学的流体であり、該方法が、該流体から白血球 を除去して白血球が低減した生物学的流体を与え、この白血球が低減した生物学 的流体を該装置に通すことを含む、請求の範囲第27項記載の方法。 29.流体を該装置に送り込むことが、液体と、この液体で押し出されたガスをハ ウジングに送り込むことを含む、請求の範囲第18項ないし第20項のいずれか1項 に記載の方法。 30.流体を該装置に送り込み、通過した流体を患者に投与することを含む、請求 の範囲第18項ないし第20項のいずれか1項に記載の方法。
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