JP2000507871A - 改良バルーンカテーテル - Google Patents

改良バルーンカテーテル

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JP2000507871A JP10530942A JP53094298A JP2000507871A JP 2000507871 A JP2000507871 A JP 2000507871A JP 10530942 A JP10530942 A JP 10530942A JP 53094298 A JP53094298 A JP 53094298A JP 2000507871 A JP2000507871 A JP 2000507871A
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バーラ,ジャン−オーバート
ブース,ウィリアム・エム
ボチェフ,キャロリン・アール
サンドモアー,ドナルド・アール
ショーリー,フレデリック・エイ
ロドリゲス,アーネスト・ジェイ
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メドトロニック・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 改良バルーンカテーテルは、バルーン等の膨張可能な部材が外面に取り付けられたカテーテル本体を有する。好ましくは、カテーテル本体の外面への膨張可能なバルーンの固着を阻止するための手段が設けられている。一つの特徴として、カテーテルは拡張可能な部材を有し、好ましくは、カテーテル本体の基端及び先端からほぼ等距離のところに位置決めされたバルーンを有する。保持カテーテルは、バルーンが拡張時に冠状静脈洞の直ぐ近くに位置決めされ、バルーンが、冠状静脈洞と、下大静脈及び横隔膜のうちの少なくとも一方に当接し、これによってRCSPカテーテルが冠状静脈から不時に移動したり外れたりしないように、心臓の外側に位置決めされ、心臓を部分的に取り囲む。

Description

【発明の詳細な説明】 改良バルーンカテーテル発明の分野 本発明は改良バルーンカテーテルに関し、更に詳細には、膨張可能な(exp andable)部材即ちバルーンがカテーテルに固着すること(sticki ng)を阻止するようになったカテーテル組み込み手段に関する。別の特徴とし て、本発明は、冠状血管バイパス手術で使用するための、心臓の外側に位置決め され、心臓麻痺溶液逆行灌注(retrograde cardioplegi a solution perfusion)(“RCSP”)カテーテルを冠 状静脈洞内に保持するのを補助するように構成されたカテーテルに関する。関連技術の説明 膨張可能な部材が設けられたカテーテルには、多くの様々な医療的手術におい て多くの用途がある。このようなカテーテルについての一つの周知の構造には、 その外側面に設けられた膨張可能な部材即ちバルーンが含まれる。この場合、バ ルーンは、収縮状態と膨張状態との間で膨張可能である。収縮状態では、バルー ンはぴったりと装着されたバルーンであるのがよく、これは、バルーン内部に加 圧流体を加えることによって膨張される。このようなぴったりと装着されたバル ーンに固有の一つの問題点は、加圧流体をバルーン内部に加えたときにバルーン の拡張(inflation)が不均等であるということである。極端な場合に は、バルーンが一杯に拡張された位置にあるとき、バルーンの幾つかの部分がカ テーテル本体の外面に固着したままとなる。これにより、バルーンは、膨張形状 にあるとき、望ましくない予期せぬ形体をとることになる。更に、バルーンが固 着されてしまうため、バルーン本体の幾つかの部分が過剰に延ばされてしまう。 上述のように、バルーンカテーテルには様々な用途があり、冠状血管バイパス 手術中に、これらの用途の一つだけを使用する。冠状血管バイパス手術中の心臓 麻痺溶液による心臓の灌注は、逆行的に行うことができる。逆行灌注プロセス中 には、代表的には、先ず最初にカテーテルを適当な切開口を通して右心房に挿入 し、その後、入口を通して冠状静脈洞に挿入する。次に、カテーテルに設けられ たバルーン等の膨張可能な部材を冠状静脈洞内部で拡張し、この血管を閉塞する 。心臓麻痺溶液をカテーテルを通して冠状静脈洞内に強制的に入れ、心臓組織を 灌注する。周知の逆行カテーテルは、1995年3月7日にマルカディス等に賦 与された米国特許第5,395,330号及び1996年4月9日にブース等に 賦与された米国特許第5,505,698号に開示されている。 周知のRCSPカテーテルの一つの問題点は、冠状静脈洞の内部で発生した流 体圧力により、RCSPカテーテルが冠状静脈洞から移動するということ、即ち 、外れてしまうという可能性がある。拡張させたRCSPカテーテルの移動が大 き過ぎると、心臓麻痺溶液が冠状静脈洞から右心房内に漏れ戻る場合がある。 逆行灌注プロセス中に患者が被ることのある別の問題点は、溶液が中心静脈及 び小心静脈から右心房内に漏れたため、心臓組織の灌注が十分になされないとい うことである。灌注溶液を静脈から右心房内に排液できるようにした場合には、 組織を通して灌注される心臓麻痺溶液は最も抵抗が小さい経路を見つけ、心臓組 織を完全に灌注するのでなく、これらの静脈内に排液される。発明の概要 改良バルーンカテーテル及びこれを使用するための方法により、従来技術の問 題点を解決する。これは、拡張可能な部材の膨張時に、拡張可能な部材がカテー テルの外面に不注意で固着し又は粘着すること(inadvertent st icking or tacking)を阻止するための手段を提供することに よってなされる。カテーテル及びこれを使用するための方法は、更に、逆行灌注 プロセス中に中心静脈及び小心静脈を効果的にシールするための手段を提供する ことによって、及び、灌注プロセス中にRCSPカテーテルを冠状静脈洞内に保 持するための手段を提供することによって、従来技術の問題点を解決する。 第1の特徴では、本発明は、拡張可能な部材、好ましくはバルーンが外面に取 り付けられたカテーテルを含む。バルーンは、拡張状態と収縮状態との間で膨張 し、即ち、拡張するようになっている。バルーンの拡張時にバルーン本体がカテ ーテルに不注意で固着することを阻止するための手段がバルーンの内面の少なく とも一部とカテーテルの外面との間に設けられている。この固着防止手段は、バ ルーンとカテーテル本体との間に液体潤滑剤を注入すること、バルーンとカテー テル本体との間にばねを位置決めすること、及びバルーンとカテーテル本体との 間に流体透過性スリーブを位置決めすることが含まれる。別の態様では、バルー ンは、バルーンがカテーテルの外面に接着する前に延伸させたり伸長させたりす ることができる。カテーテルへのバルーンの固着を阻止するための更に他の手段 は、バルーン及びカテーテル本体のうちの一方の接触面を荒くすることによって 、これらの二つのエレメント間の有効接触面積を小さくすることである。化学的 プロセス、機械的プロセス、又は電気的プロセスによって荒くすることを行うこ とができる。カテーテル本体へのバルーンの他着を阻止するためにカテーテルに 組み込んだ手段は、バルーン等の膨張可能な部材をカテーテル本体の外面に取り 付ける任意の用途で、及びバルーンの拡張中にバルーン本体のカテーテル本体へ の固着を阻止することが所望の任意の用途で使用できる。本発明の好ましい用途 は、冠状血管バイパス手術で使用するための用途である。 別の特徴では、本発明は、心臓麻痺溶液の逆行投与中に使用するのに理想的に 適したカテーテルを含む。このカテーテルは、好ましくは、カテーテル本体及び このカテーテル本体の外側に取り付けられたバルーン等の拡張可能な部材を含む 。バルーンは、心臓麻痺溶液の逆行投与中にバルーンを下大静脈及び冠状静脈洞 入口の直ぐ近くにこれらの間に位置決めできるように、カテーテル本体の先端及 び基端から十分な距離だけ離間されている。この際、カテーテル本体の基端及び 先端は心臓の上方に位置決めされる。 好ましい実施例では、停止コックがカテーテル本体の基端に取り付けられ、カ テーテルを適正に位置決めするための支持及び剛性を与えるために、ガイドワイ ヤが停止コック及びカテーテル本体の両方に選択的に受け入れられる。 更に別の特徴では、本発明は、冠状静脈洞を通して心臓麻痺溶液を心臓に逆行 投与するための方法を含む。心臓麻痺カテーテルを冠状静脈洞入口を通して冠状 静脈洞に挿入する。バルーンが設けられた制限カテーテルを、冠状静脈洞及び、 横隔膜と下大静脈のうちの少なくとも一方の直ぐ近くにバルーンがあるように、 心臓の外側に位置決めされる。制限カテーテルのバルーンを拡張させると、バル ーンが冠状静脈洞入口と、横隔膜及び下大静脈のうちの一方とに当接する。拡張 させたバルーンは、冠状静脈洞入口を制限し、心臓麻痺溶液の逆行投与中に心臓 麻痺カテーテルが外れないようにする。図面の簡単な説明 本発明を添付図面を参照して説明する。 第1図は、本発明による改良バルーンカテーテルの第1実施例の平面図であり 、 第2図は、収縮状態のバルーンを示す、第1図の2−2線に沿ったバルーンカ テーテルの部分断面図であり、 第3図は、膨張状態のバルーンを示す、第2図と同様の部分断面図であり、 第4図は、本発明による非固着性カテーテルの第2実施例を示す、第2図と同 様の断面図であり、 第5図は、非固着性手段の第3実施例を露呈するためにバルーンの一部が切除 してある、部分的に拡張させた状態のバルーンを示す、本発明によるカテーテル の部分断面図であり、 第6図は、非固着性手段の第4実施例を示す、第5図と同様の部分断面図であ り、 第7図は、非固着性手段の第5実施例を示す、第5図と同様の部分断面図であ り、 第8図は、本発明による非固着性手段の第6実施例を示す、第2図と同様の部 分断面図であり、 第9図は、本発明による保持カテーテルを、逆行灌注プロセスを補助するため の位置で示す、心臓を下方から見た斜視図であり、 第10図は、本発明による保持カテーテルアッセンブリの好ましい実施例の平 面図であり、 第11図は、膨張可能な部材が収縮状態にある保持カテーテルを示す、心臓の 部分断面図であり、 第12図は、膨張可能な部材が拡張状態にある保持カテーテルを示す、第11 図と同様の断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 次に、添付図面のうち、特に第1図、第2図、及び第3図を参照すると、これ らの図には本発明によるカテーテル12の第1実施例が示してある。この実施例 では、カテーテル12はカテーテル本体14を有し、この本体は、基端16、先 端18、及びカテーテル本体14の外面38に設けられたバルーン20等の膨張 可能な部材を含む。バルーンの基端22及び先端24は、従来の接着剤等の適当 な手段によってカテーテル本体14の外面38に固定的に取り付けられている。 カテーテル本体14には拡張内腔26が設けられている。拡張内腔26の先端は 、バルーン20の内部に流動学的に連結されており、内腔26の基端には、バル ーン20への流体の流れを制御するためのルアー継手28が設けられている。主 内腔30は、カテーテル本体14の基端16から先端18まで延びている。好ま しくは、カテーテル本体14の先端18と隣接して多数の流体孔32が設けられ ており、従来のルアー継手34がカテーテル本体14の基端16に設けられてい る。 本発明によるカテーテル12は、周知のカテーテル構造よりも改良されている 。これは、バルーン本体20の膨張可能な部分がカテーテル本体14の外面38 に不注意で固着したり、接着したりすることがないようにするための手段が設け られているためである。固着又は接着を阻止するための手段の第1実施例は、カ テーテル本体14の外面38に位置決めされた、バルーン20の基端22と先端 24との間を延びるばね40を含む。このばね40は、バルーン20の基端22 と先端24との間で、バルーン20とカテーテル本体14の外面38との間が直 接的に接触しないようにするか或いは少なくとも制限するように、カテーテル本 体14の外面38に螺旋をなして巻付けられている。ばねは、拡張流体を拡張内 腔を通してバルーン20の中空内部に自由に流すことができるように位置決めさ れ ている。 カテーテル12の好ましい実施例では、カテーテル本体14及びバルーン20 は、両方とも、同様のシリコーン材料で形成されている。残念なことに、2つの 同様のシリコーン材料を使用するため、バルーン20を拡張させるとき、バルー ン20の内面がカテーテル本体14の外面に不注意で固着し又は接着する場合が ある。本発明によるばね40は、バルーンの膨張可能な部分とカテーテル本体1 4の外面との間の接触を消滅させるか或いは制限することによって、これらの問 題点を解決する。 第4図は、バルーン20がカテーテル本体14に不注意で固着しないようにす るための手段の第2実施例を示す。この実施例では、適合性の液体潤滑剤50を バルーン20の内面36とカテーテル本体14の外面38との間の空間に注入す る。潤滑剤は、バルーン20とカテーテル本体14との間の不注意で固着し又は 接着することを阻止する。好ましくは、潤滑剤50は、バルーン20及びカテー テル本体14について選択された材料に悪影響を及ぼすことなく固着性をなくす 所望の利点を達成する。適当な液体潤滑剤の例には、グリセリン、及びポリビニ ルピロリドン、シリコーンオイル、及びポリジメチルシロキサン等のヒドロゲル コーティングが含まれる。 第1図乃至第4図に示す拡張可能なバルーンは、拡張が手動で行われるのに対 し、第5図乃至第8図に示すバルーンは自動拡張式バルーンである。第5図に示 す自動拡張式バルーンは、本発明による非固着性手段の第3実施例を示す。この 実施例では、メッシュスリーブ52がバルーン20の内面36とカテーテル本体 の外面38との間に設けられている。スリーブは、主内腔30から拡張孔56を 通ってバルーン20内への流体の流れを制限することなく、バルーン20の内面 36とカテーテル本体14の外面38との間の接触を制限するか或いは阻止する ため、相互編製された複数のフィラメント54を有する。好ましくは、スリーブ 52は、バルーン20の先端22と基端24との間を延びており、スリーブ52 は、従来の接着剤でカテーテル本体14の外面38に固定的に接着されている。 多数の拡張孔56がカテーテル本体14に設けられており、主内腔30をバルー ン20の中空内部に流動学的に連結する。 第6図は、本発明による非固着性手段の第4実施例を示す。この実施例では、 複数の流体孔62が形成されたスリーブ60が、カテーテル本体14の外面38 に接着剤で取り付けられ、好ましくは、バルーン20の基端22と先端24との 間を延びている。スリーブ60の流体孔62は、カテーテル本体14に形成され た孔と協働し、カテーテル本体の主内腔30をバルーン20の中空内部に流動学 的に相互連結する。非固着性手段のこの実施例は、先ず最初に固体のスリーブ6 0をカテーテル本体14の外面38に接着剤で取り付けた後、これと同時にスリ ーブ60及びカテーテル本体14に従来の手段によって流体孔62を形成するこ とによって提供される。最後に、バルーン20をカテーテル本体14に取り付け る。この構造により、スリーブの流体孔62とカテーテル本体の孔とを整合させ る。 第7図は、本発明による非固着性手段の第5実施例を示す。この実施例では、 カテーテル本体14の外面38及びバルーン20の内面36の少なくとも一方を 従来の手段で荒らす。第7図では、カテーテル本体14の外面38が荒らしてあ り、バルーン20の内面36カテーテル本体14の外面38との間の接触面積を 減少させてある。このように二つのエレメント間の接触面積を減少させることに よって、バルーン20がカテーテル本体に固着する可能性を低下させる。 バルーン及びカテーテル本体の表面は、幾つかの従来の方法のうちの任意の一 つの方法によって荒らすことができる。例えば、化学的プロセスによって表面を 荒らすことができる。この方法では、荒らされるべき表面に適当な酸化剤をスプ レーし、浸漬し、又は塗り付けることにより、酸化剤に露呈された表面を荒らす のである。プラズマ酸化プロセスが米国特許第5,133,422号に示してあ る。同特許に触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に 組入れたものとする。 化学的プロセス以外の方法は、表面を機械的に荒らす方法である。例えば、表 面を研磨性材料で擦ったり、引っ掻いたりすることができる。別の態様では、従 来の電気的処理即ちコロナ処理によって表面を荒らすことができる。このプロセ スでは、処理を受ける表面の上層を弱い放電によってイオン化する。表面のイオ ン化により特定の分子を放出させることによって、表面を顕微鏡的レベルで荒ら すのである。 第8図は、バルーン20のカテーテル本体14への固着を阻止するための更に 別の手段を示す。従来のカテーテル構造では、バルーンはカテーテル本体の外面 に実質的に弛緩した状態で取り付けられている。第8図に示す実施例では、カテ ーテル本体14の外面38に取り付ける前にバルーン20を伸長させる。この実 施例では、張力が予め加えられたバルーンは、カテーテル本体の外面に不時に他 着し難い。これは、材料に既に所定レベルの力が加わっているためである。好ま しくは、カテーテル本体14の外面38に取り付ける前にバルーン20を50% 伸長させる。 バルーンがカテーテル本体に不注意で固着し又は粘着する可能性がある膨張可 能なバルーンが取り付けられた任意のカテーテルに、上文中に説明した非固着性 手段の一つ又はそれ以上を組み込むことができる。当業者に明らかなように、多 数の周知のカテーテル構造及び用途において、一つ又はそれ以上の非固着性手段 を容易に使用できる。非固着性手段のうちの任意の一つの手段を組み込むために 容易に適合できるカテーテルの好ましい実施例を以下に詳細に説明する。これは 、冠状血管バイパス手術中に使用するのに特に適している。この実施例では、本 発明による保持カテーテル112は、基端116及び先端118を持つカテーテ ル本体114を含む。好ましくは、従来の停止コック120がカテーテル本体1 14の基端116に設けられている。先端118は、好ましくは、丸味のある閉 鎖チップ122を備えている。拡張が選択的に行われるエラストマーバルーン1 24等の膨張可能な部材がカテーテル本体114の外面に取り付けられている。 内腔126は、カテーテル本体114を通って基端116からバルーン124ま で延びており、バルーン124の内部は、複数の流体孔128によって内腔12 6 に流動学的に連結されている。好ましくは、カテーテル本体は、シリコーンやポ リ塩化ビニル等の柔軟な材料で形成されており、バルーン124は、シリコーン 等の高度に弾性の材料で形成されており、バルーンは、膨張させてない状態では 、カテーテル本体114の外面に密着している。適当な供給源から供給された加 圧流体は、停止コック120、内腔126、及び流体孔128を通過し、バルー ン124を適当な流体圧力まで拡張する。保持カテーテルの好ましい実施例では 、カテーテルの内腔が一つしかなく、内腔126からの流体の唯一の出口が流体 孔128であり、閉鎖バルーン124に続いているということが重要である。従 って、カテーテル112内に差し向けられた加圧流体は、全てがバルーン124 の拡張又は膨張だけに使用される。 好ましい実施例では、カテーテルの位置決めを容易にするため、ガイドワイヤ 130がカテーテル内腔126の内側に受け入れられる。しかしながら、ガイド ワイヤ130は、本発明の必須のエレメントではない。ガイドワイヤ130はハ ンドル132を有し、このハンドルはガイドワイヤ130の基端133に位置決 めされている。好ましくは、ガイドワイヤ130の長さは、ガイドワイヤがカテ ーテル内腔126の内側に一杯に受け入れられたとき、ガイドワイヤ130の先 端134がカテーテル本体114の丸味を帯びた先端チップ122の直ぐ近くに あるように定められている。第10図では、ガイドワイヤ130は、カテーテル 本体114から部分的に取り出した状態で示してある。 保持カテーテル112は、冠状静脈洞内への心臓麻痺溶液の逆行投与中に使用 するのに理想的に適している。第9図、第11図、及び第12図でわかるように 、心臓麻痺溶液の逆行投与プロセスは、右心房を通してRCSPカテーテル13 6を冠状静脈洞138内に冠状静脈洞入口140を通して導入する工程によって 開始される。好ましくは、RCSPカテーテル136を膨張させてない状態のバ ルーン142(図示せず)とともに挿入する。最終的には、RCSPカテーテル のバルーン142を拡張し、加圧心臓麻痺溶液をカテーテル136を通して冠状 静脈洞138内に通す。RCSPカテーテルの好ましい実施例は、米国特許第5 , 505,698号に開示されている。同特許に触れたことにより、その特許に開 示されている内容は本明細書中に組入れたものとする。 心臓麻痺溶液の逆行投与を高めるため、RCSPカテーテル136を通して心 臓麻痺溶液を逆行投与する前に、保持カテーテル112を心臓144の外側に位 置決めする。好ましい方法では、保持カテーテル112の先端118及びガイド ワイヤアッセンブリを心臓144の下に、好ましくは経皮的サックの内側に滑り 込ませ、保持カテーテル112のバルーン124が、下大静脈146、冠状静脈 洞138、中心静脈148、及び小心静脈150の直ぐ近くに位置決めされるま で、心臓144の本体に巻き付けて持ち上げる。好ましくは、保持カテーテル1 12は、膨張させていない状態のバルーン124とともにこのように位置決めさ れる。この位置では、保持カテーテル112の先端116及び基端118は、好 ましくは、両方とも心臓144の上方に位置決めされており、その結果、これら の端部を、手術用ドレープ、又はカテーテル112を心臓144に関して所定位 置に保持するのに十分な他の適当な構造に固定できる。カテーテルがひとたび適 切に位置決めされた後、ガイドワイヤ130をそこから取り出し、次いで停止コ ック120を適当な加圧流体源に流動学的に連結し、バルーンを拡張させる。 心臓を逆行的に灌注する多くの外科手術では、静脈カニューレ154を右心房 及び下大静脈146に挿入する。バイパス中、カニューレ154を使用し、静脈 血を患者から抜く。第11図及び第12図は、右心房及び下大静脈146に位置 決めされた静脈カニューレ154の一例を示す。好ましくは、静脈カニューレ1 54を下大静脈146に位置決めすると同時に保持カテーテル112を使用する 。しかしながら、このプロセスで静脈カニューレ154を使用することは、必ず しも必要ではない。 ひとたび静脈カニューレ154及びRCSPカテーテル136を適正に所定位 置に置いた後、保持カテーテル112のバルーン124を拡張させることができ る。カテーテル本体114の基端116に流動学的に連結された適当な供給源か らの加圧流体が、停止コック120、内腔126、及び流体孔128を通って流 れ、バルーン124を拡張させる。このバルーンは、拡張されると、患者の横隔 膜156、下大静脈146、及び冠状静脈洞138、中心静脈148、及び小心 静脈150を含む心臓144の底面に当接する。カニューレ154を受け入れた 横隔膜156及び下大静脈146は、心臓組織及び幾つかの静脈と比較して不動 である。従って、バルーン124を膨張させると、静脈入口140の直ぐ近くに ある冠状静脈洞138、中心静脈148、及び小心静脈150が圧迫される。バ ルーン124が第12図に示す膨張状態にあるとき、冠状静脈洞入口140はピ ンチ止めされて部分的に閉鎖された状態にある。入口を部分的に閉鎖することに よって、拡張させたRCSPカテーテル136が冠状静脈洞138から不時に外 れないようにする。入口140をピンチ止めすると同時に、中心静脈148及び 小心静脈150もまた、バルーン124の膨張により、圧迫される。好ましくは 、中心静脈148及び小心静脈150をピンチ止めして閉鎖するのに十分な量だ けバルーン124を拡張することによって、心臓麻痺溶液がこれらの静脈のいず れかを通って心臓144の右心房に逆流することを阻止する。 好ましい実施例では、カテーテル本体114の全長は43cmであり、膨張状態 のバルーン124の長さは8cmである。好ましくは、バルーン124は、バルー ン124の各端がカテーテルの対応する端部から約17.5cmのところにあるよ うに、カテーテル本体114の長さに沿って等距離のところに位置決めされてい る。この構造では、カテーテル本体114には、バルーン124の基端側及び先 端側に十分な長さがあり、そのため、ひとたびバルーン124を拡張させた後、 カテーテル112を所定位置に保持するためにカテーテル本体114の端部を手 術用ドレープ等に容易に固定できる。 本発明によるカテーテルを使用することにより、周知のバルーンカテーテルを 越えた改良が提供される。これは、拡張中にバルーンがカテーテル本体に不注意 で固着する可能性を最小にするためである。更に、本発明による保持カテーテル を使用することにより、心臓麻痺溶液を逆行的に投与するための周知の方法を越 えた改良が提供される。これは、適正に位置決めされたバルーンカテーテルを拡 張させた場合、RCSPカテーテルが不時に外れることが最小になり、中心静脈 及び小心静脈から右心房への心臓麻痺溶液の望ましからぬ排液もまた最小になる ためである。これらの利点は、標準的な開心手術において心臓に形成した以上の 切開部や傷を付けることなく得られる。 本発明の範囲から逸脱することなく、以上の説明及び添付図面の精神内で、妥 当な変形及び変更を行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボチェフ,キャロリン・アール アメリカ合衆国ミシガン州49306,ベルモ ント,ウエスト・リバー・ドライブ 5783 (72)発明者 サンドモアー,ドナルド・アール アメリカ合衆国ミシガン州49337,ニウェ イゴー,イースト・エイティーセカンド・ ストリート 4077 (72)発明者 ショーリー,フレデリック・エイ アメリカ合衆国ミシガン州49506,イース ト・グランド・ラピッズ,ブライアーウッ ド・サウスイースト 309 (72)発明者 ロドリゲス,アーネスト・ジェイ アメリカ合衆国ミシガン州49341,ロック フォード,グレンイーグル・ドライブ 198

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.外面と基端と先端とを有するカテーテル本体であって、前記カテーテル本体 の少なくとも一部を通って延在する第1内腔を有する、前記カテーテル本体と、 基端と先端と内面とを有する拡張可能な部材であって、前記カテーテル本体の 外面に取り付けられ、且つ、前記第1内腔に流動学的に連結され、膨張状態と収 縮状態との間で拡張されるように構成された、前記拡張可能な部材と、 前記拡張可能な部材の基端と先端との間で前記カテーテル本体の外面に取り付 けられ、前記拡張可能な部材の前記内面が前記カテーテル本体の前記外面に不注 意で接着することを阻止するように構成された、ばねと、 を有することを特徴とする、カテーテル。 2.前記ばねは、前記カテーテル本体の前記外面に螺旋をなして巻付けられてい る、請求項1に記載のカテーテル。 3.前記カテーテル本体及び前記拡張可能な部材は、シリコーンで形成され、前 記ばねはシリコーン以外の材料で形成されている、請求項1に記載のカテーテル 。 4.前記拡張可能な部材は、前記基端及び前記先端からほぼ等距離の位置で前記 カテーテル本体の前記外面に取り付けられ、前記カテーテルは、心臓麻痺溶液の 逆行投与中に、心臓の外側に下大静脈及び冠状静脈洞入口の直ぐ近くでこれらの 間に位置決めされるようになっている、請求項1に記載のカテーテル。 5.外面と基端と先端とを有するカテーテル本体であって、前記カテーテル本体 の少なくとも一部を通って延びる第1内腔を有する、前記カテーテル本体と、 基端と先端と内面とを有する拡張可能な部材であって、前記カテーテル本体の 外面に取り付けられ、且つ、前記第1内腔に流動学的に連結され、膨張状態と収 縮状態との間で拡張されるように構成された、前記拡張可能な部材と、 前記拡張可能な部材の前記基端と前記先端との間で前記カテーテル本体の前記 外面に設けられ、前記拡張可能な部材の内部を前記第1内腔に流動学的に連結す るための少なくとも一つの流体孔が形成され、前記拡張可能な部材の前記内面が 前記カテーテル本体の前記外面に不注意で接着することを阻止するように構成さ れた固体スリーブと、 を有することを特徴とする、カテーテル。 6.前記拡張可能な部材の先端から先端側の前記カテーテル本体には、流体孔が 設けられていない、請求項5に記載のカテーテル。 7.前記拡張可能な部材は、前記カテーテル本体の前記外面に前記基端及び前記 先端から実質的に等距離離間されて取り付けられており、前記カテーテルは、心 臓麻痺溶液の逆行投与中、前記心臓の外側に下大静脈及び冠状静脈洞の直ぐ近く でこれらの間に位置決めされるように構成された、請求項5に記載の心臓麻痺溶 液を心臓に逆行投与する上で使用するためのカテーテル。 8.前記拡張可能な部材の先端の先端側では、前記カテーテル本体には流体孔が 設けられていない、請求項7に記載のカテーテル。 9.前記カテーテル本体及び前記拡張可能な部材はシリコーンから形成され、前 記固体スリーブはシリコーン以外の材料で形成されている、請求項5に記載のカ テーテル。 10.心臓麻痺溶液の逆行投与で使用するためのカテーテルにおいて、 外面と基端と先端とを有するカテーテル本体であって、前記カテーテル本体の 少なくとも一部を通って延びる内腔を有する、前記カテーテル本体と、 前記カテーテル本体の前記外面に前記基端及び前記先端から実質的に等距離だ け離間されて取り付けられ、前記内腔に流動学的に連結され、前記カテーテル本 体の前記内腔への加圧流体の導入に応じて収縮状態と膨張状態との間で選択的に 拡張されるように構成された、膨張可能な部材とを有し、 前記カテーテルは、心臓麻痺溶液の逆行投与中に、心臓の外側に下大静脈及び 冠状静脈洞入口の直ぐ近くでこれらの間に位置決めされるように構成されたこと を特徴とする、カテーテル。 11.前記カテーテル本体の前記内腔の内側に選択的に受け入れられたガイドワ イヤを更に有し、前記ガイドは、前記カテーテルを適正に位置決めするのに十分 な支持を提供し且つ剛性を備えている、請求項10に記載のカテーテル。 12.前記カテーテル本体の前記基端に設けられた停止コックを更に有し、前記 停止コックは、前記内腔に流動学的に連結され、前記内腔を選択的にシールする ように構成された、請求項11に記載のカテーテル。 13.前記カテーテル本体の単一の流体入口及び出口は、前記内腔の入口孔及び 拡張孔を形成する、請求項10に記載のカテーテル。 14.前記拡張可能な部材は基端及び先端を有し、前記バルーンの前記基端及び 前記先端は、前記カテーテル本体の前記基端及び前記先端から約17cm離間され ている、請求項13に記載のカテーテル。 15.前記拡張可能な部材は基端及び先端を有し、前記拡張可能な部材の前記基 端及び前記先端は、開心手術中に前記カテーテルを心臓の周囲に位置決めすると き、前記膨張可能な部材が冠状静脈洞及び下大静脈の直ぐ近くに位置決めされる ように、前記カテーテル本体の前記基端及び前記先端から十分な距離だけ離間さ れ、前記カテーテル本体の前記基端及び前記先端は、これらを適当な支持体に固 定できるように、心臓の上方に十分大きく延在する、請求項10に記載のカテー テル。 16.前記拡張可能な部材は内面を有し、前記拡張可能な部材の前記内面と前記 カテーテル本体の前記外面との間に設けられた流体透過性スリーブを更に有し、 前記スリーブは、前記拡張可能な部材が前記カテーテル本体に不用意に接着する ことを阻止するように構成された、請求項10に記載のカテーテル。 17.前記拡張可能な部材は内面を有し、前記拡張可能な部材の前記内面が前記 カテーテル本体の前記外面に不用意に接着することを阻止するための接着阻止手 段を更に有し、この手段は、前記カテーテル本体及び前記拡張可能な部材のうち の一方に設けられている、請求項10に記載のカテーテル。 18.前記接着阻止手段は、前記拡張可能な部材の前記内面と前記カテーテル本 体の前記外面との間に設けられた流体透過性スリーブを含む、請求項17に記載 のカテーテル。 19.前記流体透過性スリーブはメッシュスリーブを含む、請求項18に記載の カテーテル。 20.前記流体透過性スリーブは、少なくとも一つの流体孔が形成された固体ス リーブを含み、前記流体孔は、前記第1内腔を前記拡張可能な部材に流動学的に 連結するようになっている、請求項18に記載のカテーテル。 21.前記流体透過性スリーブは、前記カテーテル本体の外面に取り付けられた ばねを含む、請求項18に記載のカテーテル。 22.前記ばねは、前記カテーテル本体の前記外面に螺旋状に巻付けられている 、請求項21に記載のカテーテル。 23.前記接着阻止手段は液体潤滑剤を含む、請求項17に記載のカテーテル。 24.前記液体潤滑剤は、シリコーンオイル、グリセリン、ポリビニルピロリド ン、及びポリジメチルシロキサンからなる群から選択される、請求項23に記載 のカテーテル。 25.前記拡張部材は弾性材料で構成され、前記接着阻止手段は、前記バルーン を前記カテーテル本体の外面に伸長状態で取り付けることを含む、請求項17に 記載のカテーテル。 26.前記接着阻止手段は、前記カテーテル本体の前記外面及び前記バルーンの 前記内面のうちの少なくとも一方をざらざらにすることを含む、請求項17に記 載のカテーテル。 27.前記カテーテル本体の前記外面及び前記バルーンの前記内面のうちの少な くとも一方が化学的にざらざらにされている、請求項26に記載のカテーテル。 28.前記カテーテル本体の前記外面及び前記バルーンの前記内面のうちの少な くとも一方が機械的にざらざらにされている、請求項26に記載のカテーテル。 29.前記カテーテル本体の前記外面及び前記バルーンの前記内面のうちの少な くとも一方が電気的にざらざらにされている、請求項26に記載のカテーテル。 30.心臓麻痺溶液を冠状静脈洞を通して心臓に逆行投与するための方法におい て、 基端及び先端を含むカテーテル本体を有する心臓麻痺カテーテルを提供する工 程と、 基端及び先端を有するカテーテル本体と、この本体の外面に設けられた選択的 に膨張可能な部材と、流体を前記膨張可能な部材に導入するようになった内腔と を有する、制限カテーテルを提供する工程と、 前記心臓麻痺カテーテルの前記先端を冠状静脈洞入口を通して冠状静脈洞に挿 入する工程と、 前記制限カテーテルの前記膨張可能な部材を心臓の外側に冠状静脈洞の直ぐ近 くで冠状静脈洞入口と第1部材との間に位置決めする工程と、 前記心臓麻痺カテーテルを通した心臓麻痺溶液の逆行投与中に、前記制限カテ ーテルが前記第1部材及び冠状静脈洞に当接することによって、冠状静脈洞内で の心臓麻痺カテーテルの移動を制限するのに十分な量だけ、前記制限カテーテル の前記膨張可能な部材を膨張させる工程と、 を有することを特徴とする、心臓麻痺溶液逆行投与方法。 31.選択的に膨張可能な部材を前記心臓麻痺カテーテルの外面に設ける工程で あって、前記膨張可能な部材は、前記先端に隣接して位置決めされ、前記心臓麻 痺カテーテルの本体内には内腔が設けられ、流体排出孔が前記心臓麻痺カテーテ ルの膨張可能な部材の先端に設けられ且つ前記内腔に流動学的に連結されている 、前記工程と、 前記心臓麻痺カテーテルの前記膨張可能な部材を膨張させる工程と、 を更に有する、請求項30に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 32.前記心臓麻痺カテーテルの膨張可能な部材は、前記制限カテーテルの膨張 可能な部材の膨張前に膨張される、請求項31に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方 法。 33.加圧心臓麻痺溶液源を提供する工程と、 前記心臓麻痺カテーテル及び前記制限カテーテルの膨張可能な部材の両方を前 記加圧心臓麻痺溶液源に流動学的に連結し、前記制限カテーテルの前記膨張可能 な部材及び前記心臓麻痺カテーテルに加圧心臓麻痺溶液を同時に供給する工程と 、 を更に有する、請求項31に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 34.前記第1部材は、横隔膜及び下大静脈からなる群から選択される、請求項 30に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 35.静脈カニューレを下大静脈に挿入する工程を更に有する、請求項34に記 載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 36.前記静脈カニューレは、前記制限カテーテルの前記膨張可能な部材の膨張 前に挿入される、請求項35に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 37.前記静脈カニューレは、前記制限カテーテルの位置決め前に挿入される、 請求項35に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 38.前記静脈カニューレは、前記制限カテーテルの位置決め後に挿入される、 請求項35に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 39.加圧心臓麻痺溶液源を提供する工程と、 前記心臓麻痺カテーテル及び前記制限カテーテルの膨張可能な部材の両方を前 記加圧心臓麻痺溶液源に流動学的に連結し、前記心臓麻痺カテーテル及び前記制 限カテーテルの前記膨張可能な部材に加圧心臓麻痺溶液を同時に供給する工程と 、 を更に有する、請求項30に記載の心臓麻痺溶液逆行投与方法。 40.心臓の冠状静脈洞の内側に位置決めされた部材の移動を制限する方法にお いて、 制限カテーテルと提供する工程であって、前記制限カテーテルは、カテーテル 本体を有し、基端と先端と前記本体の外面に設けられた選択的に膨張可能な部材 と、前記膨張可能な部材に流体を導入するように構成された、前記カテーテル本 体の少なくとも一部を通って延びる内腔とを備えた、前記制限カテーテルを提供 する工程と、 前記膨張可能な部材が冠状静脈洞入口の直ぐ近くに存在し且つ冠状静脈洞入口 と第1部材との間に位置するように、前記制限カテーテルを心臓の外側に位置決 めする工程と、 前記膨張可能な部材が前記固定部材と冠状静脈洞とに当接し、冠状静脈洞入口 を少なくとも部分的に括約することによって、前記膨張可能な部材が冠状静脈洞 から不時に抜けることを阻止するのに十分な量だけ前記膨張可能な部材を膨張さ せる工程と、 を有することを特徴とする、心臓麻痺溶液逆行投与方法。 41.前記第1部材は横隔膜を含む、請求項40に記載の部材の移動を制限する 方法。 42.前記固定部材は下大静脈を含む、請求項30に記載の部材の移動を制限す る方法。
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