JP2000505348A - 塗装工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、塗料の受け入れ及び分配のためにローラ内部の空間に配設された内部容器（５）を組み込んだ塗装ローラである。ローラ内部は、ローラの複数のスリット（３）を介してローラ外面と連通している。アプリケータは、ローラ外面の上に付設される。内部容器から塗料は、均一に分配され、自動的にスリット（３）及びアプリケータを越えて目的の面に至る。ローラの内部容器の中に配置されるのは、ローラが垂直又は略垂直な位置に置かれたときに残留塗料を貯蔵するための隔壁（４）である。容器の重心がローラ長手軸線に出来るだけ近接されるので、使用者は、塗装ローラの最高の動かし易さと実際的な感覚とを持ちながら、目標の面に塗料を適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 塗装工具 発明の分野 本発明は、流動体を表面に適用するための装置に関する。特に本発明は、塗料 を保持し且つ適用するための工具に関する。 発明の背景 塗装ブラシや塗装ローラは、壁やビルの表面に塗料を適用するための公知の工 具である。大きな表面を塗装するために、塗装ローラ及びパン（皿状の器）は、 塗料を均一に適用でき且つ安価であるので、相変わらず塗装職人や日曜大工仕事 の個人のための工具の選択肢となっている。しかし、ローラをしばしば補充する 必要性があることから、多数の提案や発明がなされている。 一般的に、従来技術は、内部の塗料容器と、単一もしくは多数のローラのいず れかとの組み合わせを教示している。例えば、米国特許第3,905,295号及び第4,1 67,349号、並びに第4,555,195号に記載されたリストを参照のこと。内部の塗料 容器とローラを有する従来の塗装工具は、共通の特徴を有しており、目的の表面 に塗料が導かれる前において、ローラ外面には、容器からの塗料が適用される。 市場からこれらの従来の塗装工具が消えた場合、それらの代替物が高価であり 、維持が困難であり、使用しにくい等の事柄がもたらされる。予想される高価格 は、主たるローラに加えて、非常に多くの補助的なローラに関係する。更に、米 国特許第3,905,295号及び第4,555,195号のような塗装工具の複雑な構造や動きは 、固まった 塗料が中間ローラを動かなくさせるので、使用はせいぜい一度である。最後とし て、従来の塗料容器は、主たるローラの長手軸線から相当な寸法だけ離設される 。従来の塗装ローラの重心は、塗料充填時の容器が重いので、ローラの長手軸線 から離れている。従って、使用者は、従来の塗装ローラが常用の塗装ローラより も動かしにくいことを理解する。発明の目的 本発明の目的は、従来の塗装ローラの至便性や保全性に妥協することなく、塗 装工具の構成要素の数を最少化することにある。 本発明の別の目的は、使用者の塗装作業を遮ることを必要とせずに、都合よく 塗料を分配するために塗装ローラに内部容器を組み込むことにある。 本発明の更に別の目的は、目的の表面にローラを適用したときの感覚や動かし 易さを使用者が高めることができるように、ローラの長手軸線と内部容器との間 の距離を最少化することにある。発明の要約 本発明は、塗料の受け入れ及び分配のためにローラの内部空間に内部容器を組 み込んだ塗装ローラである。ローラ内部は、ローラの複数のスリットを介してロ ーラ外面と連通している。アプリケータは、ローラ外面の上に付設される。内部 容器から塗料は、均一に分配され、自動的にスリット及びアプリケータを越えて 目的の面に至る。ローラの内部容器の中に配置されるのは、ローラが垂直又は略 垂直な位置に置かれたときに残留塗料を貯蔵するための隔壁である。容器の重心 がローラ長手軸線に出来るだけ近接されるので、使用者は、塗装ローラの最高の 動かし易さと実際的な感覚とを持ちながら、目標の面に塗料を適用できる。 図面の簡単な説明 図１は、ハンドルフレームを具えた、本発明の前面断面図である。 図２は、図１の本発明の右側の斜視図である 図３は、図１のＡ−Ａ線に従う本発明の右側の破断図である。 図４は、外面からアプリケータを取り除いた後における孤立したローラの上面 図である。 図５は、図４に示されたローラの側面図である。 図６は、図４のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。 発明の実施態様の説明 図１は、ハンドルフレームを具えた、本発明の前面断面図である。本発明は、 ハンドルフレーム７の２つの端部壁８に回動可能に取付けられたローラ２の外面 に付設されたアプリケータ１を含む。アプリケータは、好ましくは、発泡体すな わちスポンジ材料のような吸収性材料で形成される。ローラ２の内部は、ローラ の多数のスリット３を介してローラ外面と連通している。内部に、好ましくはロ ーラ２の長手軸線（図示せず）に同心的に配置されるのは、開口９を介して塗料 を受け入れて保持するための容器５である。容器５は、残っている塗料を保持す るために、更に重要なこととして、ローラが略垂直な位置にあるときにローラか ら塗料が流れ出るのを阻止するために、端部が開いた壁４を有する。壁４は図面 では円筒状に描かれているが、他の形状を採ることができる。この壁４の内面か ら延びているのは、使用者がローラ２を回す際に容器５内で塗料を混合・均一分 配させるための２つの追加的な撹拌ブレード（stirring blade）１４である。 再度図２を参照すると、ローラ２の開口９は、取り外し自在のキ ャップ６を密に受容するために延長端面１１を更に有する。キャップは、把持自 在のフランジ１０を含む。該フランジ１０により、使用者は、容器を補充したり 内容物を空にするためにキャップを取り外すことができる。 図２は、本発明の右側の斜視図である。ここでは、本発明の延長端面１１に加 えて、開口９（図示せず）に対したキャップ６と把持自在のフランジ１０とが良 好に図示されている。ハンドルフレーム７の端部壁８の一方が図示されている。 端部壁８は、端面１１を支持し、ローラ２がその長手軸線の回りに回転する際の 支持体として機能する。端部壁８は、ローラ２の端面１１から容易に取り外しで きるように構成されており、ローラの清浄や変更が容易である。ハンドルフレー ム７から延びるハンドル１２が図示されている。このハンドル１２は、ハンドル 有効長を増大させるようにポールの挿入を可能にしている。 図３は、図１のＡ−Ａ線に従って切断して右側から見た図である。ローラ２の 内部が見えるようにして、本発明の容器５が図示されている。端部が開いている 壁４と撹拌ブレードが図示されている。隔壁４の主たる目的は、ローラ非使用時 に残っている塗料が容器５外に流れ出るのを阻止することにある。使用者は、ロ ーラが垂直もしくは略垂直な位置につくように、平らな面となるキャップ６に対 向する端部８を通常下にして置く。ローラが其のような位置にあるとき、塗料の 大半は壁４の中に保持される。 図４、５、及び６は、アプリケータ１が取り外されてハンドルフレームがそこ から外された後における、孤立したローラ２のそれぞれ、平面図、正面図、断面 図である。ここでは、ローラ２に配設されたスリット３が良好に図示されている 。同じように、端部が開いている壁４と撹拌ブレード１４が目立つようにされて いる。使用者 がローラを回転させるときにローラ内部から塗料が均一に拡散するように、ロー ラにはスリットが欠切形成されている。本発明の好適実施例において、容器５内 で塗料を均一に混合するためだけでなく、使用者に良好なバランスや感覚を提供 するために、少なくとも２つの撹拌ブレードが図示されている。発泡体あるいは スポンジのようなアプリケータと共に本発明のローラが、塗料の補充なしに大き な平らな面を塗装するのに適している、ということが実験的に明らかになった。 閉じた空間すなわち部屋の内部の通常４つの壁に関して、使用者は、本発明のロ ーラにつき各壁に１度の詰め替えを要する。本発明が、面の塗装に要する時間を 減少させる、ということが明らかである。不均一な面や或るタイプの塗料の場合 、発泡体やスポンジ様の材料から形成されたアプリケータは、塗装面にミクロの 泡（micro-bubbles）を残すことがある。フェルト材料を巻いた発泡体やスポン ジ様のアプリケータ（図示せず）がこのミクロの泡問題をなくすことができる。 本発明につき、目的の表面に塗料を適用する装置を強調しつつ、図１〜６を参 照して特に詳細に説明したが、図面は単なる例示であり、本発明を制限するもの ではない、というように理解されるべきである。加えて、本発明の装置が、面に 対する流動体の適用が必要とされるような多くの適用・利用可能性を有している 、ということが明らかである。記載した本発明の思想及び範囲から逸脱すること なく、当業者によって多くの変更・改造が為され得る、ということが留意される べきである。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハンドルフレームを含む塗装工具において、 シェルを含むローラであって、該シェルがローラ外面と内部とを連通する複数 の貫通スリットを有し、更に該シェルが２つの端面を有し、一方の端面が塗料受 け入れのための開口を少なくとも１つ有する、ローラと、 ローラ内部に配設され、塗料を受け入れると共にそこから塗料を分配するため のものであって、ローラ長手軸線に可能な限り近い位置に重心を有する容器と、 ローラが起立状態に置かれたときに残留塗料が保持されるように容器内に設け られ、前記塗料受け入れのための開口を有する端面に面した少なくとも１つの開 いた端部を有する壁と、 塗料を目的の面に適用するために、ローラ外面に付設されるアプリケータ、 とを含み、 内部の容器から塗料が均一に分配され、自動的にスリット及びアプリケータを 越えて、目的の面に至ることを特徴とする塗装工具。 ２．ローラは、ハンドルフレームから取り外し自在であることを特徴とする請 求項１記載の塗装工具。 ３．開口を具えた端面は、キャップを受け入れるように構成されることを特徴 とする請求項１記載の塗装工具。 ４．壁は、円筒形状を有することを特徴とする請求項１記載の塗装工具。 ５．アプリケータは、吸収性材料から成ることを特徴とする請求項１記載の塗 装工具。 ６．アプリケータは、吸収性材料の上に付設されたフェルト材料 を含むことを特徴とする請求項１記載の塗装工具。 ７．吸収性材料は、発泡体から形成されることを特徴とする請求項６又は７記 載の塗装工具。 ８．内部塗料を均一に混合するために内壁に配設された少なくとも１つの撹拌 ブレードを有することを特徴とする請求項１記載の塗装工具。