JP2000503274A - 水噴射式推進ユニット用のハブアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 船舶推進用の水噴射式推進ユニットのポンプハウジング（２）内にあるインペラー（４）またはドライブシャフト端（３）をジャーナル支持するためのハブアセンブリである。ハブアセンブリは、ポンプハウジングやインペラーやドライブシャフトを船舶から取り外す必要なしに、一体として組み立てたり船尾から取り外したりすることができる、独立し一体化されたアセンブリ（６）を形成する。スリーブ（９）上にねじ付けされた締め付けナット（１５）によって、内部に位置するベアリングプレート（１６）がベアリングハウジング（８）内のスリーブを軸方向に保持する一方、それと同時にベアリングプレートとスリーブの前端部に配置された放射状に伸長するフランジ（１７）との間でベアリング（１０，１１）を締め付けるようにして、ハブアセンブリが一緒に結合され、ベアリングハウジング、ベアリング、およびスリーブが独立し一体化したユニットを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 水噴射式推進ユニット用のハブアセンブリ 本発明は船舶の推進のために適用された水噴射式推進ユニットのポンプハウジ ング内のインペラーの軸支のためのハブアセンブリに関し、より特定的には、交 換やメンテナンス作業の際の簡略化された組み立ておよび取り外しを可能にした 設計のハブアセンブリを提供することである。 ここに言及されるタイプの水噴射式推進ユニットは、入ロポートを通って挿入 されるドライブシャフト上に搭載されたポンプホイールまたはインペラーを含む 。ドライブシャフト端またはインペラーは平軸受けまたはローラーベアリングに よってポンプハウジング内にジャーナル支持されているが、開示された実施態様 に見られるように、協働するローラーベアリングのアセンブリによってジャーナ ル支持されるのが望ましい。 本発明によるハブアセンブリは特定の種類の 水噴射式推進ユニットでの使用に限られるものではなく、ドライブシャフトとイ ンペラー間のスプラインカップリングまたは固定接続部を有するユニットにおけ るようなドライブシャフトとインペラー間に可撓性はあるがねじり的には硬い接 続部を含むユニットでも利用され得る。 大型の商用フェリーボートや他の船舶の水噴射式推進ユニットの場合、メンテ ナンスの早さと簡略さが必須の経済的要素である。現在使用されている周知の設 計では、ポンプがトランソム船尾からまず取り除かれない限り、ベアリングを取 り外したりシーリングを交換したりすることはできない。推進ユニットの重量は 大きさと動力が増すに連れて増大するため、この手順は時間がかかる上に複雑で ある。 ポンプやポンプインペラーを取り外さなくてもハブアセンブリやシールを交換 できるようにすれば、埠頭でのメンテナンス作業をかなり簡略化できる。本発明 によるハブアセンブリはまた、船舶の船首をトリミングしてアセンブリを水面よ り上に揚げることが可能であれば、船舶を揚げたりドックに入れる必要なくベア リングやシーリングをメンテナンスすることができる。 水潤滑された平軸受けがハブアセンブリ内で用いられる場合には、ダイバーによ って水面下でも交換可能である。 したがって、本発明の目的は、メンテナンス中の簡略化された組み立てと取り 外しを可能とし、これによって上述の問題を解決するような、水噴射式推進ユニ ット内のインペラーやドライブシャフト端を軸支するように設計されたハブアセ ンブリを提供することである。 この目的は、本発明の特定の特徴が記載されている添付クレームによるハブア センブリによって満たされる。 本発明は、水噴射式推進ユニットのポンプハウジング内に搭載されたハブアセ ンブリを長手方向断面図で示す添付図面を参照して以下に詳述される。 図において水噴射式推進ユニットの詳細が示され、参照符号１は、ポンプハウ ジング２内で回転できるようにジャーナル支持されたドライブシャフトを示す。 開示された実施態様では、ドライブシャフト端はフランジを有するシャフトスピ ンドル３を含み、インペラー４はシャフトスピンドルのフランジにボルト付けさ れてい る。シャフトスピンドルはカップリング５によって回転するようにドライブシャ フトの伸張された端に固定されている。ドライブシャフト端またはシャフトスピ ンドル３は、参照符号６で一般的に示される本発明によるハブアセンブリ内でジ ャーナル支持されており、ハブアセンブリ６はポンプハウジング固定子７に非回 転可能に搭載されている。 本開示において「シャフトスピンドル」という表現はドライブシャフト端と等 価であるとも理解されるべきであり、これは、本発明は図示された実施態様だけ に限られるものではなく、ドライブシャフトとシャフトスピンドル間の図示され た接続部を持たない、ドライブシャフト端に非回転可能に取り付けられた水噴射 式推進ユニットにも応用可能であるからである。示されていない他の実施態様で は、シャフトスピンドル３はインペラーに一体化されてもよく、一方「シャフト スピンドル」という表現も、それに対応して設計されジャーナル支持されたイン ペラーの部分を含むと理解されるべきである。 ハブアセンブリ６は、ベアリングハウジング８、内部スリーブ９ならびにその 間に配置され たローラーベアリング１０および１１からなる。ハブアセンブリ６は、シャフト スピンドル３の所で締め付けリッド１２およびリッド下に設けられたシール１３ によって、また船尾端でキャップ１４によって水が進入しないように密閉されて いる。ハブアセンブリは、ベアリングプレート１６の外側で、スリーブ９とねじ 係合された締め付けナット１５によって一体に結合されており、これによってス リーブ９がベアリングハウジング８内に軸方向に固定され、同時に前記ベアリン グプレートとスリーブの前方端に配置された放射状に伸張するフランジ１７との 間でベアリング１０および１１が締めつけられる。このようにしてベアリングハ ウジング、ベアリングおよびスリーブが独立し一体化したユニットを形成する。 ハブアセンブリは、その上にねじ付けされたロックナット１８によって、シャフ トスピンドル３に取り付けられている。 ベアリングハウジング８は、実質的にまっすぐなまたは船首に向けてテーパー が付けられた好ましくは円筒形の外部形状を有し、またハブアセンブリ６を固定 子７の船尾端にボルト締めするための貫通孔を持ついくつかの取付ブラケ ットまたはフランジ１９のような放射状に伸張した留め手段を有する。締め付け リッド１２は、ベアリングハウジング８の周囲に対応、好ましくはその内部に伸 張する放射方向の幅を有し、それによって、組み立ての際にベアリングハウジン グを船尾端から固定予７内に自由に挿入でき、取り外しの際には自由に除去でき るようにしている。 もし望ましければ、テーパーを付けられたセクション３’を有するシャフトス ピンドル３をハブアセンブリ６内でジャーナル支持させてもよく、このテーパー を付けられたセクションは、スリーブ９内部の連続した空洞のテーパーを付けら れた内部セクション９’のテーパーに対応するテーパーを有する。それによって 、スリーブを船尾端からシャフトスピンドル上に容易に滑動挿入し、またそこか ら滑動させて離すことができ、ポンプ、ポンプハウジング、インペラーおよびシ ャフト／シャフトカップリングが推進ユニット中に残った状態でハブアセンブリ 全体を取り外したり再組み立てすることが可能となる。 ロックナット１８を締めつけると、テーパー の付けられたシャフトスピンドルとスリーブの接触表面間でそれぞれ所望の摩擦 係合が達成され、スリーブがドライブシャフト／シャフトスピンドルの回転と共 に回転するようになる。取り外しの際には、前記摩擦係合は引きツールによって 機械的にまたはオイルインジェクション手順によって解放され、このオイルイン ジェクション手順においては、加圧されたオイルが、例えばシャフトスピンドル の外部端のチャネル（図示せず）開口部を通って、テーパーの付けられた接触表 面間に分配されるように供給される。ロックナット１８はまた、インペラーによ ってシャフトスピンドルに印加される軸方向スラストによって接触表面が分離す ることを防いでいる。 開示された実施態様では、軸方向負荷を担うための球状の軸方向／放射方向ベ アリングを有するローラーベアリングアセンブリが示されている。しかしながら 、本発明の利点は図示のベアリングアセンブリに依存するものではなく、本書に は明確に図示されていないとはいえ、ローラーベアリングまたは平軸受け、油潤 滑式または水潤滑式の他の組み合わせによっても達成 されることが当業者には明らかであろう。さらに、図示のテーパーの付けられた カップリングとは異なる取付をもってスリーブとシャフト端／シャフトスピンド ル間でのねじり的に硬い接続部を得るようにしてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．船舶推進用の水噴射式推進ユニットのポンプハウス（２）内のインペラー（ ４）またはドライブシャフト端（３）をジャーナル支持するための取り外し自在 なハブアセンブリ（６）であって、スリーブ（９）が回転のために同軸上にジャ ーナル支持されている（１０，１１）ベアリングハウジング（８）を含むハブア センブリにおいて、ベアリングハウジング（８）、ベアリング（１０，１１）お よびスリーブ（９）が一緒になって、ポンプハウジング、インペラーあるいはド ライブシャフトを船舶から取り外す必要なしに、単一ユニットとしてポンプハウ ジングから船尾へ取り外し自在な、独立し一体化されたアセンブリ（６）を形成 することを特徴とするハブアセンブリ。 ２．スリーブ（９）を通る連続空洞がシャフト端（３）の形状に適合し、軸方向 に回転しないようにシャフト端に取り付けられることを特徴とする請求項１に記 載のハブアセンブリ。 ３．スリーブ空洞が、シャフト端のテーパー（３’）に対応するテーパーを持つ テーパー付きセクション（９’）を有し、これによって、 ロックナット（１８）をシャフト端上に締めつける際に、スリーブがテーパー付 き表面間の摩擦係合でシャフト端に取り付けられることを特徴とする請求項１ま たは２に記載のハブアセンブリ。 ４．ベアリングハウジング（８）が、ベアリングハウジングを水噴射式ポンプの 固定子（７）の船尾側にボルト付けするための放射方向に伸張した取付手段（１ ９）を有し、実質的にまっすぐなまたは船首に向けてテーパーが付けられた、好 ましくは円筒形の外部形状を有することを特徴とする請求項１に記載のハブアセ ンブリ。