JP2000501965A

JP2000501965A - 股関節プロテーゼ

Info

Publication number: JP2000501965A
Application number: JP9522468A
Authority: JP
Inventors: ケルベラーハルトムート; プファフハンス―ゲオルク
Original assignee: セラシヴゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツングイノヴェイティヴズケラミク―エンジニアリング
Priority date: 1995-12-19
Filing date: 1996-12-06
Publication date: 2000-02-22
Also published as: CA2239801A1; WO1997022311A1; TW386873B; US6224633B1; EP0871418A1

Abstract

(57)【要約】股関節プロテーゼは金属のプロテーゼシェル（１）および球形の凹部（３）を持つ関節窩インサート（２）、並びにプロテーゼシェル（１）と関節窩インサート（２）との間に配置されたプラスティック製の中間部材（４）を備える。骨溶解を防止するために、中間部材はとから製作され、これらは互いに結合することができ、かつ関節窩インサート（２）は上方部分（５）と下方部分（６）との間に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】股関節プロテーゼ本発明は、請求項１の上位概念による股関節プロテーゼに関する。仏国実用新案第２７１５８２８号から３つの内外に重なって位置する球形の帽子状体を備える股関節プロテーゼが公知である。球形の外側の帽子状体は、生体親和性の剛性材料、例えばＩＮＯＸ鋼またはチタンから製作されており、外面に骨盤骨の関節窩内で固定するために半径方向の起伏を有している。球形の内側の帽子状体は、硬質の生体親和性の材料、例えば酸化アルミニウムセラミックまたは類似の物質から製作され、これに続く大腿部（Oberschenkelel ement）の頭部が製作された物質に対して低い摩擦係数を持つ。球形の中間の帽子状体は半剛性の物質、例えばプラスティック、特にポリエチレンから製作される。プラスティック製の中間帽子状体または中間部材の問題は、これらが、滑りシェルとプラスティックコーティングとの間に形状結合による結合が存在しない場合には高い摩耗によって骨溶解を引き起こすことがあることである。他方で形状結合による結合はプラスティックコーテイングの溶解によって達成される（EP−０５５４２１４Ａ１）。しかしこれは分子構造の破壊を導き、ひいては摩耗を惹起する。本発明の課題は、請求項１の上位概念による股関節プロテーゼを、骨溶解の危険が十分に減少せしめられるように改善することである。この課題は本発明によれば請求項１の特徴によって解決される。中間部材が上方部分と下方部分とから成っており、上方部分と下方部分とが互いに結合可能であり、かつ関節窩インサートが上方部分と下方部分との間に定着されていることによって、中間部材の摩耗が回避され、これによって骨溶解の危険が低減される。有利な実施形において、関節窩インサートは球形の凹部を除いて全面的に中間部材、すなわち上方部材と下方部材によって覆われ、そのために摩耗が起こり得る露出箇所が存在しない。上方部分と下方部分との結合は種々の方法で行うことができる。ねじ山を介してのねじ結合、スナップ結合、ピン固定、接着または溶着が有利であると示された。関節窩インサートは金属またはセラミックから製作することができる。有利に本発明はすべてのセラミック関節窩インサートに好適である。有利には関節窩インサート内およびこれに隣接の下方部分内に対向して位置する切欠が設けられ、この切欠内に回転防止のためにインサートが導入されている。これによって関節窩インサートは中間部材内の所定位置に固定される。インサートは例えばピン、みぞ付きブロックもしくはパスキー装置またはくさびであってよく、かつ例えば金属またはプラスティックから製作されていてよい。より良好な固定のためにインサートは切欠を有利に完全に埋める。本発明の有利な特徴が図面から得られる。図面に基づいて以下で説明される。図１は、金属のプロテーゼシェル１の断面図を示し、プロテーゼシェルは図示されない骨盤骨の関節窩内へ移植可能である。より良好な保持のためにプロテーゼシェル１の外面にはリブまたはねじ山が配置されている。プロテーゼシェル１内にはプラスティック製の中間部材４が挿入され、中間部材自体はセラミックの関節窩インサート２を包囲している。中間部材４はプロテーゼシェル１の形状に適合する外郭を持ち、かつ上方部分５と下方部分６とから成る。下方部分６は大腿骨へ向いており、かつ関節窩インサート２を受容するための凹所１１を有する。関節窩インサート２は球形の凹部３を除いて完全に中間部材４によって包囲されている。特に上方部分６は凹部３に隣接する支持面１２も覆っていることが強調されるべきである。上方部分５は関節窩インサート２を背後で覆い、かつ下方部分６と種々の形式および方法で結合される。球形の凹部３は大腿部の頭部を受容するために使用される。図１は、患者が異常形成を持つ場合、すなわち関節窩インサート２がプロテーゼシェル１内へ非対称的に組み込まれなくてはならない場合の実施形である。図２はプロテーゼシェル１内への関節窩インサート２の対称的な組み込みを示す。図３〜図５は上方部分５と下方部分６との種々の結合を示す。この結合は図１および図２にＸで示されている。図３では上方部分５はねじ山７を介して下方部分６と結合もしくはねじ結合されている。図４はスナップ結合８を示す。そのためには上方部分５および下方部分６に小さな個別の突起が配置され、これらは、上方部分５を下方部分６内へ嵌込む際に互いに係合し、こうして良好な結合を形成する。図５はピン結合９を示す。下方部分６および上方部分５内に孔１３が形成され、この孔内へ一貫したピン１４が導入される。関節窩インサート２はセラミック、例えば酸化アルミニウムセラミックから製作される。しかし他のセラミックも使用可能である。図６および図７は図１および図２のものに類似した実施形を示すが、付加的に関節窩インサート２および隣接の下方部分６内に対向して位置する切欠１５が設けられており、切欠内には回転防止のためにインサート１６が挿入されている。これらのインサート１６は金属またはプラスティックから成り、切欠１５を完全に満たす。図８は図７のＡ−Ａ線に沿った断面図、かつ図９は同Ｂ−Ｂ線に沿った断面図である。図８にはピン１７が、かつ図９には横断面方形のみぞ付きブロック１５が導入されている。このインサート１６でもって、中間部材４内において関節窩インサート２の回転防止が達成される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号１９６２２５８３．３ (32)優先日平成８年６月５日(1996．6．5) (33)優先権主張国ドイツ（ＤＥ） (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＡ，ＩＬ，ＪＰ，ＫＲ，ＭＸ，ＵＳ

Claims

【特許請求の範囲】１．金属のプロテーゼシェル（１）を備える股関節プロテーゼであって、プロテーゼシェルが球形の凹部（３）を持つ関節窩インサート（２）と、プロテーゼシェル（１）と関節窩インサート（２）との間に配置されたプラスティック製の中間部材（４）とを備えた形式のものにおいて、中間部材（４）が上方部分（５）と下方部分（６）とから成り、上方部分（５）と下方部分（６）とは互いに結合可能であり、かつ関節窩インサート（２）が上方部分（５）と下方部分（６）との間で固定されていることを特徴とする、股関節プロテーゼ。２．関節窩インサート（２）が球形の凹部（３）を除いて全面的に中間部材（４）によって包囲されている、請求項１記載の股関節プロテーゼ。３．上方部分（５）と下方部分（６）との結合がねじ山（７）、スナップ結合（８）、ピン結合（９）、接着または溶着によって行われる、請求項１または２記載の股関節プロテーゼ。４．関節窩インサート（２）がセラミック製である、請求項１から３までのいずれか１項記載の股関節プロテーゼ。５．関節窩インサート（２）および隣接の下方部分（６）内に対向して位置する切欠（１５）が設けられており、切欠内に回転防止のためにインサート（１６）が導入されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の股関節プロテーゼ。６．インサート（１６）がピン（１７）、みぞ付きブロック（１８）またはくさびである、請求項５記載の股関節プロテーゼ。７．インサート（１６）が切欠（１５）を完全に埋める、請求項５または６記載の股関節プロテーゼ。８．インサート（１６）が金属またはプラスティックから製作されている、請求項５から７までのいずれか１項記載の股関節プロテーゼ。