JP2000501195A - サブミリメートル間接ヘテロダインレシーバおよびミキサ素子 - Google Patents

サブミリメートル間接ヘテロダインレシーバおよびミキサ素子

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JP2000501195A JP9519817A JP51981797A JP2000501195A JP 2000501195 A JP2000501195 A JP 2000501195A JP 9519817 A JP9519817 A JP 9519817A JP 51981797 A JP51981797 A JP 51981797A JP 2000501195 A JP2000501195 A JP 2000501195A
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Abstract

(57)【要約】 電磁放射のためのコヒーレントレシーバは、周波数FSの電磁放射の入力信号を集めるための入力光学手段(10)と、周波数FLOで振幅変調される、周波数FOの光信号を生成するための光学局部発振器(100)と、周波数FS、FOおよびFLOに同時に応答するミキサ素子(60)とを含み、入力信号は、ミキサ素子に電気的に導入され、光信号は、ミキサ素子に光学的に導入され、FSとFLOとの差に等しい周波数FIFの出力信号を生成し、コヒーレントレシーバは、ミキサ素子に接続され、出力信号を処理するためのエレクトロニクス(50)をさらに含む。

Description

【発明の詳細な説明】 サブミリメートル間接ヘテロダインレシーバおよびミキサ素子背景 1.発明の分野 本発明は、サブミリメートルおよび遠赤外の電磁放射のための宇宙飛行適合性 コヒーレントレシーバ、およびそのようなレシーバの利用方法に関する。本発明 はさらに、そのようなレシーバ内で用いられるミキサ素子に関する。 2.先行技術の説明 電波天文学では、宇宙を探測し観測するために、100GHzから10THz の周波数範囲で動作するヘテロダインレシーバを含む、スペースクラフトに搭載 される地上設置型(ground based)望遠鏡が利用される。図1は、電波望遠鏡にお ける従来のヘテロダインレシーバの基本構成を示す;R. BlundellおよびC. E.To ngによる「Submillimeter Receivers for Radio Astronomy」、Proceedingsof t he IEEE、Vol.80、No.11、November 1992、pp.1702-1720参照。レシーバは、幾 つかのサブシステム、即ち、入力光学10、局部発振器(LO)20、ディプレ クサ30、ミキサ素子40、およびエレクトロニクス50に分割される。 例えば望遠鏡などの入力光学10は、周波数FSの非常に弱い入力信号の焦点 を合わせてディプレクサ30に向けられるビームにするために幾つかのリフレク ターを含む。局部発振器20は、これもディプレクサ30に向けられる周波数FLO の強いビームを生成する。例えばMartin-Puplett干渉計などのディプレクサ3 0は、周波数FSおよびFLOの2つのビームを結合して、ミキサ素子40に向け られる1つのビームにする。周波数FSおよびFLOの2つの信号は、通常ミキサ 素子40と一体にされるかあるいはミキサ素子40に直接接続されるアンテナに よって、振動電流として、ミキサ素子40に導入される。周波数FSおよびFLO に電気的に応答する非線形素子において混合することにより、ミキサ素子40は 、FSとn×FLOとの差に等しいより低い周波数FIFの出力信号を生成する。 ここで、調波(harmonic)ミキサの場合を除くほとんどの場合、整数n=1であり 、調波ミキサの場合、n>1である。ミキサ素子40の出力は、エレクトロニク ス50に接続され、増幅、濾過、および/またはスペクトル分析などのさらなる 信号処理が行われる。 現在用いられている広い瞬間帯域幅のサブミリメートルレシーバの場合、ミキ サ素子40は通常、以下の装置のうちの1つである:(1)半導体ショットキー よる「GaAs Schottky Diodes for THz Mixing Applications」、Proceedings of the IEEE、Vol.80、No.11、November 1992、PP.1827-1841参照、(2)液体ヘリ ウム冷却された超伝導体−絶縁体−超伝導体(SIS)接合;M. J. Wenglerに よる「Submillimeter-Wave Detection with Superconducting Tunnel Diodes」 、Proceedings of the IEEE、Vol.80、No.11、November 1992、pp.1810-1826参 照。SIS装置は、1THzまでの周波数FSでミキサ素子40として用いるこ とができ、1装置当たり10μWまでのLOポンプパワーを必要とする。SBD 装置は、1THzを越える周波数FSでのみミキサ素子40として用いられ、1 装置当たり1mWまでのLOポンプパワーを必要とする。周波数FSおよびFLO の入力ビームは、周波数FS<1THzではSISまたはSBD装置に導波路結 合され得るが、準光学結合技術は、周波数FS>1THzにのみ用いられる;P. F. Goldsmithによる「Quasi-Optical Techniques」、Proceedings of the IEEE 、Vol.80、No.11、November 1992、pp.1729-1747参照。 局部発振器20は、以下のサブミリメートル波源から選択される:(1)光学 的にポンピングされた遠赤外レーザ(OPFIRL);G. Chinによる「Optical ly Pumped Submillimeter Laser Heterodyne Receivers: Astrophysical Observ ations and Recent Technical Developents」、Proceedings of the IEEE、Vol. 80、No.11、November l992、pp.1788-1799参照、(2)低温成長(LTG)Ga As光導電体における光学的光混合;E. R. Brown、K. A. McIntosh、K. B. Nic holsおよびC. L. Dennisによる「Photomixing up to 3.8THz in Low-temperatur e-grown GaAs」、Applied Physics Letters、Vol.66、No.3、January 16,1995 、pp.285-287参照、(3)高パワーマイクロ波GUNN発振器によってポンピン グ ncy Multipliers for Millimeter and Submillimeter Wavelengths」、Proceedi ngs of the IEEE、Vol.80、No.11、November 1992、pp.1842-1852参照、(4) 共振トンネルダイオード発振器;R. Blundell、D. C. Papa、E. R. Brownおよ びC. D. Parkerによる「Resonant Tunneling Diode Oscillator as an Alternat ive LO for SIS Receiver Applications」、Electronics Letters、Vol.29、No. 3、February 4,1993、pp.288-190参照。これまで、OPFIRLおよび光学的 光混合のみが、周波数FLO>1THzの使用可能な出力パワーを立証している。 OPFIRLは、周波数FLO>1THzで1mWを越える出力パワーを生成する 唯一の源である。 これまで説明してきた従来のサブミリメートルヘテロダインレシーバは、地上 設置型望遠鏡には適切であるが、低信頼性、頻繁なメンテナンス、低パワー効率 、高パワー消費、重量が大きい、およびサイズが大きいという問題点がある。レ シーバを宇宙飛行適用性にするためには、信頼性があり、コンパクトで、耐久性 があり、軽量で、パワー効率がよくなければなならい。レシーバは、最初の打ち 上げの際に生じる非常に大きい応力および歪みに耐えた後、宇宙の非常に苛酷な 環境でいかなるメンテナンスあるいは手動による再較正も行わずに、より長い期 間にわたって、安定し、正確で、狭い線幅で単一周波数の性能を維持しなければ ならない。現在のレシーバはいずれも、これらの要求を満たしておらず、特に、 周波数FS>1THzの場合、 (a)LOと入力とを効率的に結合するためには、精巧なディプレクサが必要 であり、余分なスペースが必要となる。 (b)結合損失を最小にするために、ディプレクサを、各々の特定の周波数FLO に調整しなければならない。 (c)OPFIRLの宇宙での信頼性は疑わしい;固体技術(solic-state tec hnology)がはるかに好ましい。 (d)OPFIRLは、ガスの分子遷移の際にしかレージング(lase)しないた め、連続的には調整可能ではない。 (e)OPFIRLのパワー変換は非常に効率が悪く、高パワー消費につなが る。 (f)OPFIRLは、THzヘテロダインレシーバにおいてとび抜けて最も 重く最も大きいサブシステムである。 (g)OPFIRLには頻繁なメンテナンスが必要であり、パワー出力を最大 にするように調節することも必要である。 (h)OPFIRLの複雑で壊れやすいガス−レーザ管および光学は、宇宙で の発射には向いていない。 (i)SISミキサは、スペースクラフトに搭載している間、液体ヘリウム温 度への冷却が必要である。 (j)どのLOも、OPFIRL以外の1THzを越える周波数でmWレベル の出力を生成しない。 目的および利点 従って、本発明の目的は、従来のサブミリメートルヘテロダインレシーバの上 述の不利な点を解消することである。本発明の幾つかの目的および利点を以下に 示す。 (a)LOと入力信号とを結合するためのディプレクサを必要としなくなる。 (b)レシーバを、完全に、信頼性のある固体技術に基づいて作ることができ る。 (c)レシーバ周波数が、連続的にあるいは異なる(discrete)小さい段階で調 節可能である。 (d)パワー消費が最小化される。 (e)レシーバを、非常にコンパクトで軽量にすることができる。 (f)最適なレシーバ動作が単純で簡単であり、メンテナンスが不要である。 (g)レシーバ動作に液体ヘリウム温度が必要でない。 本発明のその他の目的は、サブミリメートルおよび遠赤外分光学に有用な多用 途コヒーレントレシーバを提供することである。スペースクラフトに搭載される 電波望遠鏡の他に、本発明は、要求があまり厳しくなくコストに敏感な多くの応 用のための、非常に安価に作ることができるコヒーレントレシーバを提供する。 本発明により、THz分光計が、研究室において、電波スペクトルアナライザと 同じぐらい普及することが可能となる。 本発明のその他の目的および利点は、添付の図面およびその説明を考慮すれば 明らかになる。 図面の説明 図1は、従来のサブミリメートルヘテロダインレシーバを示す従来技術の概略 図である。 図2は、本発明による間接ヘテロダインレシーバの概略図である。 図3a、図3bおよび図3cは、本発明による3つの光学LO源の概略図であ る。 図4aは、本発明による基本的なミキサ素子の断面図である。 図4bは、本発明によるミキサ素子に適切なコーナーキューブアンテナの斜視 図である。 図4cは、本発明によるミキサ素子に適切な平面対数らせんアンテナ(planarl ogarithmic-spiral antenna)の斜視図である。 図5は、本発明による安定化された光学LOの概略図である。 図6a、図6b、図6c、図6dおよび図6eは、本発明によるエンハンスト ミキサ(enhanced mixer)の概略図である。 図7aは、光学LO出力および幾つかの基準キャビティモード(reference cav ity mode)のスペクトルである。 図7bは、光学LO出力およびエンハンスメントキャビテイモード(enhanceme nt cavity mode)のスペクトルである。 図7cは、エンハンストミキサ内部の光強度プロファイル対距離である。 図7dは、別のエンハンストミキサ内部の光強度プロファイル対距離である。 図8aおよび図8bは、本発明によるエンハンストミキサの2つの実施形態の 断面図である。 図9は、本発明による、安定化された光学LOおよびエンハンストミキサを利 用する間接ヘテロダインレシーバの概略図である。 図10aおよび図10bは、本発明による2つのマルチレシーバアレイの概略 図である。 発明の説明および動作 1.基本レシーバ構成 図2は、本発明によるサブミリメートル間接ヘテロダインレシーバの基本構成 を示す。レシーバは、幾つかのサブシステム、即ち、入力光学10、光学局部発 振器(LO)100、ミキサ素子60、およびエレクトロニクス50に分割され る。サブミリメートル波は、100GHzから10THzの周波数範囲として大 まかに定義される。光学波は、10μmから0.1μmの周波数範囲として大ま かに定義される。 例えば望遠鏡などの入力光学10は、周波数FSの例えば50pWなどの非常 に弱い入力信号の焦点を合わせて、ミキサ素子60に向けられるビームにするた めに幾つかのリフレクタを含む。周波数FSの信号は、通常ミキサ素子60と一 体であるかあるいはミキサ素子60に直接接続されるアンテナによって振動電流 として、ミキサ素子60に導入される。光学LO100は、例えば1mWなどの 強い光ビームであって、好ましくは100%の変調で、周波数FLOで強力に振幅 変調され、ミキサ素子60に光学結合される、周波数FOを中心とする光ビームを 生成する。ここで、FO>>FSおよびFO>>FLOであるか、あるいは、FO> 10FSおよびFO>10FLOである。周波数FO、FOおよびFLOに同時に応答す る非線形ミキサ素子で混合することにより、ミキサ素子60は、FSとFLOとの 差に等しいより低い周波数FIFの出力信号を生成する。ミキサ素子60の出力は 、エレクトロニクス50に電気的に接続され、増幅、濾過、および/またはスペ クトル分析などのさらなる信号処理が行われる。 周波数Fsの入力信号および周波数FOのLO信号は完全に異なる経路を通して ミキサ素子60に導入されるため、従来のヘテロダインレシーバに必要とされる ディプレクサは必要でない。間接ヘテロダインレシーバでは従来のLOの代わり に光学LO100を用いるため、従来のヘテロダインレシーバで被っていたLO パワー結合損失であって、ディプレクサを通過することから生じるパワー損失、 アンテナによる電磁波から電流への非効率的な変換、直列抵抗およびアンテナと ミキサ素子とのインピーダンスの不一致から生じる抵抗損失および反射損失など を含むLOパワー結合損失がなくなっている。説明したような間接ヘテロダイン レシーバでは、光学LO100からのパワー出力は、ミキサ素子60の混合部に 直接導入され、その間で、パワー損失につながる変換は行われない。 2.基本的光学LO源 図3aは、間接ヘテロダインレシーバのための光学LOを示す。単一周波数レ ーザ102から、あるいはその他の任意の単色に近い光源からの周波数FOの光 出力は、電気発振器122により周波数FLOで電気的に駆動される電気光学変調 器120によって振幅変調され、FOでのメインピークからFLOだけ離れた2つ のサイドピークを有する図示したような出力パワースペクトルが生成される。 図示したスペクトルにおいて、垂直軸pはパワーであり、水平軸fは周波数であ る。100GHzを越える変調周波数ではどの電気光学変調器も利用不可能であ るため、この光学LOは、現在FLO<100GHzにのみ適切である。 図3bは、間接ヘテロダインレシーバのための好適な光学LOを示す。2つの 単一周波数レーザ104および106から、あるいはその他の任意の2つの単色 に近い光源からの周波数FO1およびFO2の2つの光出力は、光ビームコンバイナ 124で結合され、FLOだけ離れ、Foを中心とする同じ偏光の2つのメインピ ークをFO1およびFO2を有する図示したような出力パワースペクトルが生成され る。図示したスペクトルにおいて、垂直軸pはパワーであり、水平軸fは周波数 である。周波数FO1およびFO2での2つのメインピークの振幅が等しい場合、結 果として得られる周波数FOの光出力は、周波数FLOで100%変調される、振 幅変調された波である。 2つのレーザ104および106は、任意の2つの単色に近い光源であること が可能であり、その幾つかを挙げると、半導体レーザ、アルゴンイオンレーザ、 色素レーザ、ネオジム:イットリウムアルミニウムガーネット(Nd:YAG) レーザ、または二酸化炭素レーザがある。宇宙飛行適合性の間接ヘテロダインレ シーバの場台、これらの2つのレーザ104および106は、InGaAs/I nGaAsP/InP、InGaP/InAlP/GaAs、またはInGaA s/AlGaAs/GaAs材料系に基づく半導体レーザ、InGaAs/Al GaAs/GaAs半導体レーザによってポンピングされる、エルビウムがドー プされたファイバレーザ、あるいはAlGaAs/GaAs半導体レーザによっ てポンピングされるNd:YAGレーザなどの、完全に固体技術に基づくもので なければならない。 周波数FLOを変えることは、適切な周波数間隔FLOを達成するようにレーザ1 04および106の一方または両方のレージング周波数を調整することと同じよ うに簡単である。幅広く調節可能なレーザには、半導体レーザ、エルビウムがド ープされたファイバレーザ、あるいは色素レーザなどがある。例えば、遠隔通信 のための1.55μmの波長で動作するInGaAsP/InP半導体レーザの 場合、FLOの500GHzの調整範囲には、ほんの4nmの波長シフトしか必要 でない。このわずかな波長シフトは、半導体レーザの動作温度および/または動 作電流を変えることによって容易に且つ再現可能に達成される。その他の調整技 術には、グレーティングを回転させるかあるいはレーザキャビティ内部の光ファ イバを調整して異なるレージング周波数を選択すること、などがある。 図3cは、間接ヘテロダインレシーバのための別の光学LOを示しており、レ ーザ108は、周波数FO1およびFO2の光出力を同時に生成する。レーザ108 の1つの候補としては、レーザキャビティの隣接するモードで同時にレージング する多モードファブリ・ペローレーザが考えられ、この場合、FLOは、モード間 隔(自由スペクトル領域)に等しい。多モードレーザは、幾つかの困難な点をも たらす。例えば、2つより多いモードでレージングが起こった場合に、FO1の光 出力とFO2の光出力との振幅が一致しない、および周波数FLOでの線幅が大きい 、などである。多モードレーザは、レシーバ仕様が狭い線幅または安定した動作 を必要としない場合には有用であろう。レーザ108の別の可能な候補としては 、光学複屈折ビームスプリッタおよび移動可能なグレーティングを組み込んでレ ーザ内で2つの異なるレージングモードを選択することによって通常実現される 2つの選択可能なレージングモードを持続するように特に設計されたレーザが考 えられる。しかし、このタイプのレーザは、図3bに示す2レーザ光学L Oによって与えられるような柔軟性あるいは使いやすさを与えない。 3.基本的ミキサ素子 図4aは、間接ヘテロダインレシーバに用いるための基本的なミキサ素子60 を示す。ミキサ素子60は、ショットキーバリア62、低濃度にnドープされた 厚さtの(N)半導体混合部64、金属コンタクト66、および高濃度にnドー プされた(N+)コンタクト部68を含む。さらに、金属線70(陽極)および 高濃度にnドープされた(N+)半導体基板72(陰極)を示している。 光学LO100からの周波数FOの光出力がミキサ素予60に導入され得る2 つの可能な経路を図に示している。1つの経路は基板72を通る経路であり、別 の経路はミキサ素子60側面からの経路である。基板72を通した光学LOの導 入の場合、基板72は、周波数FOで透明であるか、あるいは、ミキサ素子60 の製造中に除去またはエッチングされる。光学LO100からの光出力は、外部 光ファイバによって、あるいは基板72上のミキサ素子60と一体にされる導波 路によって、運ぶことができる。 混合部64は、周波数FOで光学的に吸収する半導体材料を含み、コンタクト 部68は、周波数FOで光学的に透明な半導体材料を含む。周波数FOの入力信号 および周波数FIFの出力信号は、金属線70を通してミキサ素子60に、あるい は、ミキサ素子60から電気的に伝導される。 周波数FSの信号は、通常ミキサ素子60と一体にされるかあるいはミキサ素 子60に直接接続されるアンテナによって振動電流として、ミキサ素子60に導 入される。ミキサ素子60のための2つの適切なアンテナを、図4bおよび図4 cに示す。これについてのさらなる詳細およびその他の例については、従来のヘ テロダインレシーバに関して以前に引用した、R. BlundellおよびC. E. Tongの 献を参照されたい。 図4bに示すコーナーキューブアンテナでは、金属線70の伸長部としての、 長い線の進行波アンテナ74が、コーナーキューブアセンブリ76に配置される 。周波数FIFの出力信号のための出力接続78を明らかにするために、図面では 、 アセンブリ76中の2つのリフレクタのうちの一方を省いている。周波数FSの 入力信号は、入力光学10によってアセンブリ76に向けられ、その後、アセン ブリ76のリフレクタによってアンテナ74に反射される。アンテナ74は、周 波数FOの入射電磁放射を、周波数FOの振動電流に変換する。また、図4bに示 すように、光学LO100からの周波数FOの光出力は、ミキサ素子60の基板 (下側)を通してミキサ素子60に直接導入される。 図4cに示す平面対数らせんアンテナでは、ミキサ素子60と一体にされるパ ターニングされた金属膜は、同時にアンテナ74および金属線70として機能す る。周波数FIFの出力信号のための出力接続78は、示した通りである。周波数 FSの入力信号は、入力光学10によってアンテナ74に向けられる。アンテナ 74は、周波数FSの入射電磁放射を、周波数FSの振動電流に変換する。また、 図4cに示すように、光学LO100からの周波数FOの光出力は、ミキサ素子 60の基板(下側)を通してミキサ素子60に直接導入される。 FOの光入力は、混合部64において、FLOでの振幅変調に比例して、電子− ホール対を生成する。電子−ホール対は、混合部64およびショットキーバリア 62で、周波数FSの電気入力信号と直接混合し、より低い周波数FIFの電気出 力信号を生成する。ミキサ素子60を通る順方向バイアス電流は、適切な動作の ために、金属線70を通して維持されるが、このバイアス電流は、ある特定の条 件下では低減されるかあるいは完全に無くされる。なぜなら、周波数FOの光入 力はまた、ミキサ素子60で、光入力の平均パワーに比例する正味直流バイアス を生成するからである。 ミキサ素子60が、例えば約1THzなどのサブミリメートル波の周波数FS およびFLOで動作するために、ミキサ素子60に関連する直列抵抗および接合容 量を最小まで低減しなければならない。直列抵抗は、熱ノイズおよび長いRC時 定数をもたらす。従来のフォトダイオードで用いられるこの透明な金属コンタク トは高い直列抵抗をもたらし、従って、透明な金属コンタクトをミキサ素子60 に用いることはできない。直列抵抗は、厚い金属コンタクト66、高濃度にnド ープされたコンタクト部68、および基板72によって最小にされる。容量は、 総装置面積を低減し、金属コンタクト66と基板72との間の寄生容量を増加さ せる不要なメタライゼーションを無くすことによって最小にされる。図4aに示 す混合部64およびコンタクト部68の台形の断面形状は、金属コンタクト66 と基板72との間の距離を増加し、これにより、低い直列抵抗を維持しながら、 寄生容量が低減される。周波数FS、FLO〜1THzで動作しているミキサ素子 60について混合部64で測定される典型的な装置面積は、約0.5μm2〜約 2μm2である。N+コンタクト部68およびN+基板72の典型的なドーピン グレベルは、1〜5×1018cm3以上である。 ミキサ素子60に関する1つの重要なパラメータは、混合部64の厚さtであ る。周波数FSおよびFLOに対して厚さtが大きすぎる場合、直列抵抗力伏幅に 増加し、FOの不要な光学LOパワーは、混合プロセスに寄与することなく吸収 されてしまう。周波数FSおよびFLOに対して厚さtが小さすぎる場合、ミキサ 素予60に関連する接合容量が増加し、光学LOパワー吸収は低減され、従って 、周波数FOのはるかに強い光学LOビームが必要となる。厚さtの最大の限界 は、電子が混合部64を通過するために必要な移行時間によって決定される。例 えば、混合部64が、vn=2.1×107cm/sの最大電子ドリフト速度を有 するIn0.53Ga0.47Asであり、周波数FLOが1THzであれば、厚さtは、 tm=vn/FLO=210nmであり、好ましくは105nm以下である。この点 で、ミキサ素子60は従来のフォトダイオードと類似している;J. E. Bowersお よびC. A. Burrusによる「Ultrawide-Band Long-Wavelength p-i-n Photodetecto rs」、Journal of Lightwave Technology、Vol.LT-5、No.10、October 1987、pp .1339-1350参照。 ミキサ素子60に関する別の重要なパラメータは、混合部64の平均ドーピン グレベルである。厚さtに対して平均ドーピングレベルが高すぎると、接合容量 が大幅に増加して、混合プロセスが悪化し、ショットキーバリア62がより理想 的ではなくなってしまう。厚さtに対して平均ドーピングレベルが低すぎると、 直列抵抗およびミキサ熱ノイズが増加してしまう。ミキサ素子60の動作のため に必要とされる最小平均ドーピングレベルdmは、ゼロバイアス状態で、即ち、 金属コンタクト66および基板72に印加する電圧を0Vにした状態で、ショッ トキーバリア62のおおよその空乏(depletion)幅wdを等しくすることによ って決定され、最大厚さtmは、以前に説明したように決定される: ここで、εSは、混合部64に用いられる半導体材料の誘電率であり、Vbiは、 ショットキーバリア62のビルトイン電圧(built-in potential)であり、qは、 電子の電荷である。tm=210nmで1THzのAu金属コンタクト66を有 するIn0.53Ga0.47As混合部64の以前の実施例に引き続き、最小ドーピン グレベルdmは1.8×1016/cm3に等しい。この特定の実施例では、混合部 64は、最適には、100nmの厚さでなければならず、8×1016/cm3以 上の平均レベルまでドープしなければならない。ミキサ素子60の最小ドーピン グレベル制限は従来のフォトダイオードとは異なり、ドーピングレベル制限は、 最大レベルが、フォトダイオードにおいて完全に空乏にされた活性領域をもたら すレベルを越えないことである。 ミキサ素子60は、分子線エピタキシ(MBE)あるいは有機金属気相エピタ キシ(OMVPE)などの周知のエピタキシャル技術を適用することによって製 造できる。混合部64およびコンタクト部68の図4aに示す台形形状は、誘電 性マスクの開口部内での選択的エピタキシによって、あるいは、反応性イオンエ ッチング(RIE)などのエッチング技術を用いて平面エピタキシャル層を物理 的にパターニングすることによって、自然に形成できる。混合部64は、In0. 53 Ga0.47AsなどのFOで吸収する1つの半導体材料で構成するか、あるいは 、MBEまたはOMVPE技術によって製造されるGaAsの歪んだ(strained) In0.2Ga0.8As井戸の複数の量子井戸型構造などの吸収性あるいは非吸収性 の多数の層および/または段階的な層で、構成することができる。コンタクト部 68についても同じことがあてはまるが、この場合、半導体材料は周波数FOでは 非吸収性でなければならない。本明細書に示す説明に基づいて、他の多くの等価 な構造を生成することができる。 4.光学LO源の安定化 これまで説明してきた間接ヘテロダインレシーバが、調整可能で且つ再現可能 な周波数で非常に狭い線幅の信号を分解することができる単一周波数の安定した 性能を有するためには、光学LO100を安定化しなければならない。図3bに 示す好適な光学LO構成の場合、周波数間隔FLOを正確で安定した値に維持しな ければならない。例えば、レーザ104のレージング波長が1.55μmから0 .1nmだけドリフトし、レーザ106が安定したままであれば、このドリフト により、FLOで12.5GHzの周波数シフトがもたらされる。この周波数シフ トは、間接ヘテロレシーバの多くの用途では受け入れることができない。例えば レシーバ線幅<0.5MHz、短期間ドリフトレート<1MHz/時、および長 期間ドリフトレート<10MHz/5年という厳しい仕様が必要とされるスペー スクラフトに搭載されるレシーバでは特に、受け入れることができない。 原子遷移線などの、レーザを絶対周波数基準に固定する安定化技術は、2レー ザ光学LOについてはその使用が制限される。中心周波数FOでの絶対周波数ド リフトは、レーザ104と106との間の周波数間隔FLOが正確に維持されいる 限り、受け入れることができる。 特に有利な安定化構成は、レーザ104および106を、通常高フィネス(fin esse)の、図5に示すようなキャビティ長Lrの光学ファブリ・ぺロー基準キャビ ティ170に固定することである。また、図5には、一般にPound−Drever技術 と呼ばれるレーザ安定化システムを示している;R. W. P. Dreverらによる「Las er Phase and Frequency Stabilization Using an 0ptical Resonator」、Appli ed Physics B、Vol.31、1983、pp.97-105参照。この安定化技術を立証する別の文 献は、T. Day、E. K. GustafsonおよびR. L. Byerによる「Sub-Hertz Relative Frequency Stabilization of Two Diode-Laser-Pumped Nd:YAG Lasers Locked t o a Fabry-Perot Interferometer」、IEEE Journal of Quantum Electronics, V ol.28、No.4、April 1992、pp.1106-1117である。その他のレーザ安定化システ ムも可能ではあるが、Pound−Drever技術で用いるような反射ビームではなく、 基準キャビティを透過するビームを用いる場合の過渡への応答が遅い、あるいは 、フォトダイオードの応答の不一致から周波数ドリフトが生じる、などの欠点が ある。 図5に示すように、レーザ104の光出力は、光アイソレータ130を通るよ うに向けられ、レーザ発振に悪影響を与える不要な光フィードバックが防がれる 。アイソレータ130からの出力は、光ビームスプリッタ126によって2つの 部分に分割される。1つの部分は光ビームコンバイナ124内に入るように向け られ、光学LO出力を形成する。もう一つの部分は、電気光学位相変調器140 を通り、その後、光ビームコンバイナおよび方向カプラ128を通り、最後に基 準キャビティ170を通るように向けられる。基準キャビティ170から反射さ れた光ビームは、カプラ128を通って光検出器150内に入るように向けられ る。検出器150からの電気出力は、電子安定化器回路160内に入るように向 けられ、フィルタリング、位相感応ヘテロダイン検出、およびサーボフィードバ ックが行われ、Pound-Drever技術に従ってレーザ104を制御する。また、同様 の構成が、別個のアイソレータ130、光ビームスプリッタ126、電気光学位 相変調器142、および電子安定化器回路162を別個に有し、検出器150、 カプラ128、キャビティ170およびコンバイナ124を共有するレーザ10 6にも当てはまる。変調器140および142は、キャビティ170のモード線 幅よりも大きい2つの異なる周波数でそれぞれ安定化器回路160および162 によって電気的に駆動され、検出器150の電気出力の2つのフィードバック信 号間の区別を可能にする。レーザ104および106、アイソレータ130、ビ ームスプリッタ126、電気光学変調器140および142、検出器150、ビ ームコンバイナおよび方向カプラ128、ならびにビームコンバイナ124を含 むこれらの構成要素のほとんどは、集積光学の周知の技術を用いて半導体ウエハ 上に集積することができる。 Pound-Drever技術では、レーザを、基準キャビティのモードの中心に固定する 。図5に示すファブリ・ペロー基準キャビティ170のモード中心周波数は、 であり、ここで、mは正の整数であり、cは真空中での光の速度であり、nrは キャビティ170内の媒体の屈折率であり、Lrはキャビティ長である。レーザ 104および106が図示するように安定化されると、周波数FLoを変えるこ とは、図7aに示すような の隣接モード間隔で、パワーp対周波数fのスペクトルを、キャビティ170の 異なるモードに固定することと同じぐらい簡単である。図7aでは、2つの実際 のレージングモードを実線で示しており、基準キャビティ170のモードを破線 で示している。例えば、nr=1で、Lr=15cmであれば、モード間隔(自由 スペクトル範囲)は1GHzであり、FLOは、キャビティ170の隣接するモー ドに固定することにより1GHzの異なる(discrete)段階で調整することができ る。周波数間隔FLOはキャビティ170の安定性と同じぐらい正確であり、キャ ビティ170は、熱ドリフトの低い材料を選択し、キャビティ170を一定の温 度に維持することによって非常に安定した状態にすることができる。究極の安定 性のために、キャビティ170はさらに、調節可能にすることができ、且つ、当 該技術分野において周知の技術を用いて外部原子遷移線に固定することができる 。 安定化回路160および162によるレーザ104および106のサーボフィ ードバックのために、幾つかのレーザパラメータが調整され得る。半導体レーザ の場合、動作温度および動作電流を調整することができる。ダイオードレーザに よってポンピングされるNd:YAGレーザの場合、ゲイン媒体(gain medium) の温度、ゲイン媒体に入射するポンピングパワー、およびレーザキャビティ長を 調整することができる。電気光学位相変調器などのその他の制御素子をレーザキ ャビティに組み込むことも可能である。 5.エンハンストミキサ サブミリメートル波の周波数で動作するためには、ミキサ素子60の混合部6 4はかなり薄くなければならず、上で説明したtmによって制限される。従って 、入射光学LOパワーの吸収は非効率的となる。ほとんどの入射光学LOパワー は、吸収されずに混合部64を通って移動するため、浪費されない。混合部64 、あるいはPINダイオードまたは光伝導性装置などのその他の任意の感光性装 置で の吸収は、光リフレクタを加えることによって劇的に高めることができる。幾つ かのエンハンストミキサを図6a、図6b、図6c、図6dおよび図6eに示し ている。周波数FOの光学LOパワーの入射方向を、矢印で示している。 図6aに示すエンハンストミキサ90では、光学リフレクタ80は、台形の記 号で表されるミキサ素子60の一方側に配置される。入射光学LOパワーは、ミ キサ素子60を二度通過し、それによって、2のファクタだけ光吸収を高める。 図6bに示すエンハンストミキサ92では、ミキサ素子60は、2つの光リフ レクタ80および82によって形成される、キャビティ長Leを有する短いファ ブリ・ペローキャビティ内部に配置される。ここで、Leは、周波数FOの幾つか の1/2波長に等しく、周波数FLOの1つの1/2波長よりも小さい。図7bは 、エンハンストミキサ92の動作状態を示しており、周波数FO1およびFO2の2つ のレージングモードが、線幅δfe>FLOの短いファブリ・ペローキャビティの キャビティモードの中心に集まる。このスペクトルにおいて、垂直軸pはパワー であり、水平軸fは周波数であり、光学LO出力を実線で示し、キャビティモー ドを破線で示している。図7cは、この動作状態でのエンハンストミキサ92内 部の光強度プロファイル対距離を示し、この場合、短いファブリ・ぺローキャビ ティ内部の高い強度により、ミキサ素子60によって吸収される総光学LOパワ ーが何倍にも増加する。 図6cに示すエンハンストミキサ94では、2つの光リフレクタ82および8 4が、ミキサ素子60に隣接する、キャビティ長Lrを有する長いファブリ・ペ ローキャビティを形成する。ミキサ素子60の光吸収は高められないが、基準キ ャビティとして用いるのに適切なキャビティが作り出される。 図6dに示すエンハンストミキサ96では、ミキサ素子60は、2つの光リフ レクタ80および84によって形成される、キャビティ長Lrを有する長いファ ブリ・ペローキャビティ内部に配置される。ここで、Lrは、周波数FLOの1つ の1/2波長に等しいかあるいはそれよりも大きく、ミキサ素子60の光吸収は 何倍にも高められる。しかし、この長いキャビティから得ることができる最大の フィネスは、吸収性ミキサ素子60によって大幅に低減され、この長いキャビテ ィは、基準キャビティとして用いるためにはより満足がいくものでなくなる。 図6eに示すエンハンストミキサ98では、ミキサ素子60は、3つの光リフ レクタ80、82および84によってそれぞれ形成される、キャビティ長Lrを 有する長いファブリ・ぺローキャビティと縦一列に配置された、キャビティ長Le を有する短いファブリ・ぺローキャビティ内部に配置される。ここで、Leは、 周波数FOの幾つかの1/2波形に等しく、且つ、周波数FLOの1つの1/2波 長よりも小さく、Lrは、周波数FLOの1つの1/2波長に等しいかあるいはそ れよりも大きい。図7bに示す動作状態はまた、エンハンストミキサ98にもあ てはまる。図7dは、この動作状態でのエンハンストミキサ98内部の光強度プ ロファイル対距離を示す。この場台、短いファブリ・ペローキャビティ内部の高 い強度により、ミキサ素子60によって吸収される総光LOパワーが何倍にも増 加する。この強度プロファイルはまた、長いキャビティから得ることができる最 も高いフィネスは、吸収性ミキサ素子60の影響を受けず、この長いファブリ・ ペローキャビティは、光学LO安定化のための基準キャビティとして理想的であ る。 図8aは、エンハンストミキサ98の1つの特定の実施形態を示す。本実施形 態では、光リフレクタ80、82および84は、周波数FOで光学的に透明な材 料からなる層を積層したものである。これらの層では、光学的厚さは1/4波長 であり、屈折率が交互になっている。各積層中の層の数は、それぞれの光リフレ クタ80、82、84に必要とされる光反射率によって決定される。光リフレク タ80は、2つの異なる部分に分割される。ミキサ素子60の一部分である金属 コンタクト66はまた、ミキサ素子60の上の光リフレクタ80として機能する 。光リフレクタ80の他の部分は、異なる屈折率n1よびn2を有する2つの材料 、例えばそれぞれ2.0および1.46の屈折率を有する窒化シリコンおよび二 酸化シリコンを、化学的気相成長あるいはスパッタリングによって堆積させてな る。光リフレクタ82は、異なる屈折率n3およびn4を有する2つの材料、例え ば1.55μmの波長でそれぞれ3.55および3.17の屈折率を有するIn GaAsPおよびInPを、OMVPEによって堆積させてなる。長いキャビテ ィは、屈折率n5を有する透明基板72、例えば、1.55μmの波長で3.1 7の屈折率を有するInPを含む。光リフレクタ84は、異なる屈折率n6お よびn7を有する2つの材料、例えば二酸化シリコンおよび窒化シリコンからな る。入射光学LOビームの焦点を合わせてミキサ素子60で小さいスポットにす ることを可能にし、長いファブリ・ペローキャビティでの回折から生じる光損失 を低減するために、リフレクタ84は湾曲形状にされる。周波数FOの光学LO パワーの入射方向を矢印で示している。 図8bは、エンハンストミキサ98の別の特定の実施形態を示している。本実 施形態では、光リフレクタ80、82および84はそれぞれ、必要とされる反射 率に依存してmで示す様々な厚さを有する金属膜からなる層である。ミキサ素子 60が伸長された金属コンタクトはまた、光リフレクタ80として機能する。屈 折率n8の透明誘電性材料、例えば二酸化シリコンからなる層は、半導体表面上 のミキサ素子60以外の部分に堆積され、伸長された金属コンタクトを絶縁し、 寄生容量を低減する。例えばAlGaAsなどの、屈折率n9を有する伸長され たコンタクト部68は、例えばGaAsなどの基板72の上に堆積され、電気的 コンタクトを可能にし、ミキサ素子60を支持する。基板72は、エッチングに より、ミキサ素子60の下側から完全に除去される。リフレクタ82は、金属膜 からなる層を堆積することにより、電気的コンタクトおよびヒートシンクとして の役割も果たす伸長されたコンタクト部68の上に形成される。焦点合わせレン ズ86の上に堆積された金属膜からなる層は、リフレクタ84としての役割を果 たす。入射光学LOビームの焦点を合わせてミキサ素子60で小さいスポットに することを可能にし、長いファブリ・ペローキャビティでの回折から生じる光損 失を低減するために、リフレクタ84は湾曲形状にされる。光リフレクタ82と 84との間の屈折率n10を有する開きスペースは、長いファブリ・ペローキャビ ティ用のキャビティとしての役割を果たす。周波数FOの光学LOパワーの入射 方向を矢印で示している。 エンハンストミキサ98の上記2つの特定の実施形態には、追加および変更が 可能である。例えば、これらの2つの実施例から、光リフレクタ80、82およ び84の特定の実施形態を選択して、新しい組合せを作ることもできる。他の等 価な構造を形成するために、他の製造手順が当業者によって考案され得る。キャ ビティ共振モードの電気的調節を可能にするために、電気光学位相変調器などの 他の素子を、短いファブリ・ペローキャビティあるいは長いファブリ・ペローキ ャビティに組み込むこともできる。長いファブリ・ペローキャビティ共振モード の外部調節を可能にするために、例えば、基準キャビティの安定化のために外部 原子遷移線への固定を可能にするために、レンズ86を圧電アクチュエータに装 着することもできる。入射光学LOパワーを高めることを可能にするために、短 いファブリ・ペローキャビティあるいは長いファブリ・ペローキャビティに、光 振幅素子を組み込むこともできる。 6.エンハンストミキサを備える間接ヘテロダインレシーバ 以下の説明では、エンハンスメントキャビティとは、ミキサ素子60での光吸 収を増加するのに適切な短いファブリ・ペローキャビティのことを指し、基準キ ャビティとは、光学LO安定化のために適切な長いファブリ・ペローキャビティ のことを指す。 図9において、エンハンストミキサ98は、安定化された光学LO源を備える 間接ヘテロダインレシーバに適用される。安定化された光学LO源は、別個の光 LO出力を生成するための2つの光ビームスプリッタ126および光ビームコン バイナ124が無いことを除いて、図5に示したものと同じである。光ビームコ ンバイナおよび方向カプラ128からの光出力は、基準キャビティおよびエンハ ンスメントキャビティが組み込まれたエンハンストミキサ98に直接導入される 。基準キャビティからの光反射は、光学LO安定化のために、カプラ128を通 して検出器150内に向けられる。ミキサ素子60は、安定化された光学LO源 からの周波数FO1およびFO2の光入力を、周波数FSの弱い入射信号と混合し、 より低い周波数FIFの出力信号を生成する。 エンハンストミキサを備える間接ヘテロダインレシーバは、幾つかの独自の利 点を有する。別個の基準キャビティおよび別個の光学LO出力について、光パワ ーが浪費されない。最大の周波数安定性を可能にするために、すべての利用可能 なレーザパワーが、組み込まれた基準キャビティを通るように向けられる。なぜ なら、レーザサーボフィードバックの効率性は、反射された信号の強度と信号対 ノイズ比とに依存するためである。別個のアライメントの代わりに、基準キャビ ティおよびミキサ素子への光学LOパワーの導入のためのアライメントを、1つ のステップで行うことができる。周波数混合の他に、ミキサ素子はまた、入射光 学LOビームを整列させ、且つ、光学LO安定化のためのファブリ・ペローモー ドの位置を特定するための検出器としての役割を果たすことができる。光学LO 安定化のために導入される無線周波数位相変調は、組み込まれた基準キャビティ によって反射されて検出器150に戻される。組み込まれた基準キャビティはま た、ミキサ素子を、光学LO源からのいかなる瞬間的な周波数シフト、振幅ノイ ズ、あるいは位相ノイズからも保護する。なぜなら、光学LO源は、任意の瞬間 にキャビティ内部に貯えられる総平均パワーと比べて、わずかな量の入射パワー にしか寄与しないからである。その結果、パワー効率が良く、周波数安定性で、 使いやすく、低ノイズで、非常にコンパクトで軽量なレシーバが得られる。 間接ヘテロダインレシーバをマルチレシーバアレイに拡張するのは簡単である 。図10aは、光学LO安定化のために基準キャビティが組み込まれた「マスタ 」エンハンストミキサ98と、3つの「スレーブ」エンハンストミキサ92a、 92bおよび92cとを含むマルチレシーバアレイを示す。これらのエンハンス トミキサはすべて、A、B、C、DおよびEの文字で示す適切な接続を用いて、 図9に示すものと同一の安定化された光学LO源によって駆動される。ミキサ9 2a、92bおよび92cの間で光学LOパワーを分配するために、別の光ビー ムコンバイナ124および光ビームスプリッタ126が組み込まれる。図10b は、図5に示す安定化された光学LO源によって駆動されるマルチレシーバアレ イを示す。エンハンストミキサ92a、92b、92cおよび92dの間で光学 LOパワーを分配するために、別の光ビームスプリッタ126が組み込まれる。 これらのマルチレシーバアレイは、多数のレシーバが同時に動作して画像あるい は位相アレイ(phased array)を形成する応用において有用である。 発明の要旨、効果および範囲 以上、間接ヘテロダインレシーバ、ミキサ素子、およびエンハンストミキサと レシーバとの様々な組合せを説明してきた。先行技術のレシーバの多くの不利な .および制約が解消されている。 (a)相当量のスペースを必要とする複雑なディプレクサが必要でなくなる。 (b)完全に固体技術に基づいて、信頼性のあるレシーバを作ることができる 。 (c)レシーバ周波数が、安定しており、容易に調節可能である。 (d)パワー効率が最大になり、パワー消費が最小になる。 (e)非常にコンパクト且つ軽量の、耐久性のあるレシーバを作ることができ る。 (f)レシーバ動作が単純で簡単であり、日常的なメンテナンスが不要となる 。 (g)レシーバ動作に液体ヘリウム温度が不要となる。 以上の説明は、多くの特定的事項を含むが、これらの特定的事項は、本発明の 範囲の限定として解釈されるべきではなく、むしろ、本発明の好適な実施形態の 例示として解釈されるべきである。他の多くの変形も可能である。例えば、ミキ サ素子におよびミキサ素子から信号を伝導するために金属線を用いる代わりに、 示したような金属コンタクトの一部分としてアンテナを直接組み込んでもよい。 反射ビームの代わりに、ファブリ・ペロー基準キャビティから透過したビームを 用いて、光学LOのためのレーザを安定化させてもよい。レーザは、Pound−Dre ver技術の場合のように中心に固定する代わりに、キャビティモード側に固定す ることができる。 従って、本発明の範囲は、示した実施形態によってではなく、添付の請求の範 囲およびその法律上等価なものによって決定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/152

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.電磁放射のためのコヒーレントレシーバであって、 約1013Hzよりも低い周波数FSの電磁放射の入力信号を集めるための入力 光学手段と、 約3×1013Hzよりも高い周波数FOの光信号であって、約1013Hzより も低い周波数FLOで振幅変調される光信号を生成するための光学局部発振器手段 と、 該周波数FS、FOおよびFLOに同時に応答するミキサ素子手段とを含み、 該入力信号は、該ミキサ素子手段に電気的に導入され、該光信号は、該ミキサ 素子手段に光学的に導入され、該周波数FSとFLOとの差に実質的に等しい周波 数FIFの出力信号を生成し、 該ミキサ素子手段に接続され、該出力信号を処理するためのエレクトロニクス 手段をさらに含む、レシーバ。 2.前記光学局部発振器手段は、前記周波数FLOの周波数だけ離れ、前記周波数 FOの周波数を中心とする2つの周波数FO1およびFO2の2つの単色に近い光源 を含む、請求項1に記載のレシーバ。 3.前記周波数FO1およびFO2の前記光源は、基準光学共鳴キャビティの2つの キャビティモードに固定することによって安定化される、請求項2に記載のレシ ーバ。 4.前記ミキサ素子手段は、 金属コンタクトと、 厚さtおよび平均ドーピング濃度dの混合部であって、前記周波数FOで光学 的に吸収する半導体材料を含む混合部と、 該金属コンタクトおよび該混合部から形成されるショットキーバリアと、 該周波数FOで光学的に透明な半導体材料を含むコンタクト部であって、該混 合部に近接するコンタクト部とを含む、請求項1に記載のレシーバ。 5.前記光学局部発振器手段は、前記周波数FLOの周波数だけ離れ、前記周波数 FOの周波数をほぼ中心とする2つの周波数FO1およびFO2の2つの単色に近い 光源を含む、請求項4に記載のレシーバ。 6.前記周波数FO1およびFO2の前記光源は、基準光学共鳴キャビティの2つの キャビティモードに固定することによって安定化される、請求項5に記載のレシ ーバ。 7.前記厚さtはtm=vn/FLOよりも小さく、ここで、vnは、前記混合部の 前記半導体材料の最大電子ドリフト速度であり、前記平均ドーピング濃度dは、 dm=2εSbi/qtm 2よりも大きく、ここで、εSは、該混合部の該半導体材 料の誘電率であり、Vbiは、前記ショットキーバリアのビルトイン電圧であり、 qは、電子の電荷である、請求項4に記載のレシーバ。 8.前記光学局部発振器手段は、前記周波数FLOの周波数だけ離れ、前記周波数 FOの周波数を中心とする2つの周波数FO1およびFO2の2つの単色に近い光源 を含む、請求項7に記載のレシーバ。 9.前記周波数FO1およびFO2の前記光源は、基準光学共鳴キャビティの2つの キャビティモードに固定することによって安定化される、請求項8に記載のレシ ーバ。 10.前記ミキサ素子手段は、エンハンスメント光学共鳴キャビティに配置され 、これにより、該ミキサ素子手段によって、前記周波数FOの前記光信号から吸 収される総光パワーが増加する、請求項7に記載のレシーバ。 11.前記光学局部発振器手段は、前記周波数FLOの周波数だけ離れ、前記周 波数FOの周波数をほぼ中心とする2つの周波数FO1およびFO2の2つの単色に 近い光源を含む、請求項10に記載のレシーバ。 12.前記周波数FO1およびFO2の前記光源は、基準光学共鳴キャビティの2つ のキャビティモードに固定することによって安定化される、請求項11に記載の レシーバ。 13.前記基準光学共鳴キャビティは前記ミキサ素子手段と一体にされ、前記光 信号は、該基準光学共鳴キャビティを通して該ミキサ素子手段に導入される、請 求項12に記載のレシーバ。 14.約1013Hzよりも低い周波数FSの電磁放射を受け取る方法であって、 該周波数FSの入力信号を集めるための入力光学手段を与えることと、 約3×1013Hzよりも高い周波数FOの光信号であって、約1013Hzより も低い周波数FLOで振幅変調される光信号を生成するための光学局部発振器手段 を与えることと、 該周波数FS、FOおよびFLOに同時に応答するミキサ素子手段を与えるステッ プと、 該入力信号を該ミキサ素子手段に電気的に導入し、該光信号を該ミキサ素子手 段に光学的に導入して、該周波数FSとFLOとの差に実質的に等しい周波数FIF の出力信号を生成することと、 該ミキサ素子手段に接続され、該周波数FIFの該出力信号を処理するためのエ レクトロニクス手段を与えることとを包含する、方法。 15.前記光信号は、前記周波数FLOの周波数だけ離れ、前記周波数FOの周波 数をほぼ中心とする2つの周波数FO1およびFO2の2つの単色に近い光源を含む 前記光学局部発振器手段を与えることによって生成される、請求項14に記載の 方法。 16.前記入力信号および前記光信号は、前記ミキサ素子手段に導入され、前記 ミキサ素子手段は、 金属コンタクトと、 厚さtおよび平均ドーピング濃度dの混合部であって、前記周波数FOで光学 的に吸収する半導体材料を含む混合部と、 該金属コンタクトおよび該混合部から形成されるショットキーバリアと、 該周波数FOで光学的に透明な半導体材料を含むコンタクト部であって、該混 合部に近接するコンタクト部とを含む、請求項14に記載の方法。 17.前記光信号は、前記周波数FLOの周波数だけ離れ、前記周波数FOの周波 数をほぼ中心とする2つの周波数FO1およびFO2の2つの単色に近い光源を含む 前記光学局部発振器手段を与えることによって生成される、請求項16に記載の 方法。 18.前記光信号は、前記周波数FO1およびFO2の前記光源を、基準光学共鳴キ ャビティの2つのキャビティモードに固定することによって安定化される、請求 項17に記載の方法。 19.前記ミキサ素子手段の前記混合部には、tm=vn/FLOよりも小さい前記 厚さと、dm=2εSbi/qtm 2よりも大きい前記平均ドーピング濃度dとが与 えられ、ここで、vnは、前記混合部の前記半導体材料の最大電子ドリフト速度 であり、εSは、該混合部の該半導体材料の誘電率であり、Vbiは、前記ショッ トキーバリアのビルトイン電圧であり、qは、電子の電荷である、請求項17に 記載の方法。 20.前記ミキサ素子手段によって前記周波数FOの前記光信号から吸収される 総光パワーは、該ミキサ素子手段をエンハンスメント光学共鳴キャビティ内部に 配置することによって増加する、請求項19に記載の方法。
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