JP2000500386A - 試料マトリクスからの化合物抽出のための方法 - Google Patents

試料マトリクスからの化合物抽出のための方法

Info

Publication number
JP2000500386A
JP2000500386A JP9518337A JP51833797A JP2000500386A JP 2000500386 A JP2000500386 A JP 2000500386A JP 9518337 A JP9518337 A JP 9518337A JP 51833797 A JP51833797 A JP 51833797A JP 2000500386 A JP2000500386 A JP 2000500386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample matrix
aqueous sample
extractant
chemical compound
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9518337A
Other languages
English (en)
Inventor
トンデュアー,イヴス・ジー
アルブロ,フィリップ・ダブリュー
チュー,マイケル・ディー
Original Assignee
トライアングル・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/555,565 external-priority patent/US5962334A/en
Application filed by トライアングル・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド filed Critical トライアングル・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド
Publication of JP2000500386A publication Critical patent/JP2000500386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/91Dibenzofurans; Hydrogenated dibenzofurans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/101,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
    • C07D319/141,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D319/24[b,e]-condensed with two six-membered rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、予め定められた化学化合物、例えばダイオキシン誘導体を、試料マトリクス、例えば血清から抽出及び精製する方法を提供する。本発明は、試料マトリクス中の潜在的に干渉性の成分を化学的に分解して、ダイオキシン誘導体の蒸気蒸留を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 試料マトリクスからの化合物抽出のための方法発明の分野 本発明は、例えば血液などの生物学的流体である試料マトリクスからの化合物 の抽出のための方法に関する。本方法は、生物学的流体から「ダイオキシンのよ うな」化合物を含む化合物を抽出するために利用してもよい。本発明は、有利な ことに、従来方法よりも短時間で高い収率を達成する方法を提供する。背景 多価塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン、多価塩素化ジベンゾフラン類及び多 価塩素化ビフェニル類は、不注意に基づいて(inadvertently)発生する環境汚 染物質として一般的に「ダイオキシンのような」化合物と言われる一連の化合物 の中でも最も毒性が高いものであると考えられている。これらの化合物について 疑われている及び/又は知られている健康に対する影響は非常に大きいため、ヒ ト血液血清中の該化合物の定量のための分析方法はppq(10-15)レベル( 血清1ミリリットル当たりのフェムトグラム)に達することを必要とする。現在 利用されている方法は、妥当な収率で少量のダイオキシン化合物を抽出する困難 性及び対象となる化合物以外の、分析を妨害する物質の除去に用いる方法の冗長 さによって、遅く、かつ費用がかかるものである。 従来技術では、血液血清からの2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p− ダイオキシン(TCDD)の抽出及び妨害する混合物の除去は、一般に別のステ ップにより行われており、典型的には完了までに数時間から数日間要する。生物 学的流体からのTCDDの抽出と精製を同時に行う従来の試みは、他の生物学的 化合物及び混合物の同時抽出のため、さらなる冗長な精製を必要としないTCD D前駆体を提供することはできなかった。発明の概略 本発明は、水性試料マトリクスからの化合物の抽出及び精製のための方法を提 供する。好ましい水性試料マトリクスは、血液や尿などの生物学的流体であり、 さらに好ましくは血液血清である。 本発明の方法は、有利なことに、生物学的流体試料から毒性化合物を抽出、精 製して、試料中の該化合物の濃度を定量することに利用してもよい。特に、本発 明の方法は生物学的流体試料からのダイオキシン化合物の抽出、精製に利用して もよい。 ここにおいて、ダイオキシン化合物とは、ヒト血液/血漿中のTEQ値(毒性 等量)(toxic equivalency)に影響すると知られている多価塩素化ジベンゾ− p−ダイオキシン、多価塩素化ジベンゾフラン類及び多価塩素化ビフェニル類及 び同様の化合物などの塩素化芳香族化合物を含む。本発明の方法を利用して抽出 、精製されるダイオキシン化合物は以下のものを含むが、これに限定されない: 2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(TCDD) 2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF) 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(PeCDD) 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF) 2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF) 3,3’,4,4’,5−ペンタクロロビフェニル(PCB 126)。 本発明の方法は、血液血清のような試料マトリクス中に存在する潜在的に妨害 する成分を化学的に破壊する手段を提供することにより、ダイオキシン化合物抽 出のための従来技術による方法の問題を克服する。化学的破壊は抽出方法の全体 のうち一部で生じるので、化学的破壊は所要時間を増加させることはない。本発 明の方法の好ましい態様において、化合物の回収のための自動校正を用いた回収 の定量化は、回収を少なくすることがないように内部標準(対照化合物)を導入 することにより提供される。 本発明の方法に従うと、気/液交換方法を通じて、水性試料マトリクス中にあ る抽出すべき化合物の大半が小容積の有機溶媒に移行する。交換及び移行が生じ ている間、水性試料マトリクス中にある潜在的な妨害物質は、一般的な加水分解 触媒との反応を通じて妨害しない物質に転化する。好ましい態様において、血清 中への対照標準の導入は、血清成分には影響されずに測定されるべき化合物の移 行を促進するような方法で行われる。 本発明の方法により、血清試料から抽出した、妨害物質のなくなった(interf erence-depleted)ダイオキシン化合物を1時間以内に得ることができる。同時 に 複数の配列において多くの試料を処理することができるので、作業中のいかなる 時においてもひとりの人間が分析的な定量のための試料を複数準備することがで きる。 本発明の方法は、有利なことに、従前に通常利用されている方法よりも、水性 試料からのダイオキシン化合物の回収が高い。 本発明の方法は、有利なことに、少量の試料からのダイオキシン化合物の迅速 な同時抽出・精製のために利用してもよい。 本発明の方法の他の有利な点は、簡単で経済的であることである。 本発明の方法のさらに有利な点は、その高い収率により、後の分析測定の感度 が最大値になることである。 本発明の方法の他の有利な点は、試料調製が短時間で完結することである。 本発明の方法の詳細及び有利な点は以下の発明の詳細な説明から明らかになる であろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明の方法の態様を図式化したものである。 図2は、実施例に説明する方法で調製された試料の選択的イオンモニタリング マスクロマトグラムである。上のグラフはTCDDに応答する検出を示したもの であり、下のグラフは対照(内部)標準に対する応答を示したものである。発明の詳細な説明 本発明によると、水性試料マトリクスからの予め定められた化合物又は複数の 化合物の抽出のための方法は、以下の工程: 水性試料マトリクスを希釈剤で希釈し; 希釈された水性試料マトリクスを化学的に活性な物質と反応し; 得られた水性試料マトリクスを沸騰させて蒸気を生成し; 該蒸気を凝縮して濃縮物を形成し; 該濃縮物を該濃縮物と実質的に混和しないような、予め定められた化合物又は 複数の化合物のための抽出用溶媒に接触させ、予め定められた化合物又は複数の 化合物を抽出し、予め定められた化合物又は複数の化合物を含む抽出相と予め定 められた化合物又は複数の化合物のなくなった濃縮相を含む抽出相を生成し;及 び 該抽出相を該濃縮相から分離する を含む。 予め定められた化合物又は複数の化合物の充填された抽出相中の予め定められ た化合物又は複数の化合物のレベル(濃度)は、標準の分析方法により定量され る。 本発明の方法により抽出されてもよい予め定められた化合物又は複数の化合物 は上記のダイオキシン化合物を含む。 本発明の方法のうち、希釈及び反応工程は、化学的に活性な物質を希釈剤に添 加して、添加されて水性試料マトリクスと反応する希釈組成物を生成することに より、一緒に行ってもよい。本発明の方法の態様によると、水性試料マトリクス からの予め定められた化合物又は複数の化合物の抽出のための方法は、以下の工 程: 水性試料マトリクスを、希釈剤及び水性試料マトリクスと反応する化学的に活 性な物質を含む希釈組成物により希釈し; 得られた水性試料マトリクスを沸騰させて蒸気を生成し; 該蒸気を凝縮して濃縮物を形成し; 該濃縮物を該濃縮物と実質的に混和しないような、予め定められた化合物又は 複数の化合物のための抽出用溶媒に接触させ、予め定められた化合物又は複数の 化合物を抽出し、予め定められた化合物又は複数の化合物を含む抽出相と予め定 められた化合物又は複数の化合物のなくなった濃縮相を含む抽出相を生成し;及 び 該抽出相を該濃縮相から分離する を含む。 本発明の好ましい態様において、内部対照標準は、初期の水性試料中の予め定 められた化合物又は複数の化合物の量をより正確に定量できるように利用される 。好ましい態様によると、水性試料マトリクスからの予め定められた化合物又は 複数の化合物の抽出のための方法は、以下の工程: 該水性試料マトリクスに内部対照標準溶液を添加し; 得られた該内部対照標準を含む水性試料マトリクスを希釈剤で希釈し; 希釈された水性試料マトリクスを化学的に活性な物質と反応し; 得られた水性試料マトリクスを沸騰させて蒸気を生成し; 該蒸気を凝縮して濃縮物を形成し; 該濃縮物を該濃縮物と実質的に混和しないような、予め定められた化合物又は 複数の化合物のための抽出用溶媒に接触させ、該濃縮物から予め定められた化合 物又は複数の化合物及び内部対照標準を抽出し、予め定められた化合物又は複数 の化合物及び内部対照標準を含む抽出相と予め定められた化合物又は複数の化合 物及び内部対照標準のなくなった濃縮相を含む抽出相を生成し;及び 該抽出相を該濃縮相から分離する を含む。 予め定められた化合物又は複数の化合物とともに充填された抽出相中の予め定 められた化合物又は複数の化合物及び内部対照標準のレベル(濃度)は、標準の 分析方法(例えば同位体希釈アッセイ(HREC/HRDD))により定量され てもよい。水性試料マトリクス中の予め定められた化合物又は複数の化合物の初 期濃度は、水性試料マトリクスから抽出された(単数又は複数の)内部対照標準 を用いて計算されてもよい。 本発明の好ましい態様における希釈及び反応工程は、希釈剤に化学的に活性な 物質を添加して、添加されて水性試料マトリクスと反応する希釈組成物を生成す ることにより、一緒に行ってもよい。本発明の方法の本態様において、水性試料 マトリクスからの予め定められた化合物又は複数の化合物の抽出のための方法は 、以下の工程: 該水性試料マトリクスに(単数又は複数の)内部対照標準溶液を添加し; 該内部対照標準を含む水性試料マトリクスを、希釈剤及び水性試料マトリクス と反応する化学的に活性な物質を含む希釈組成物で希釈し; 得られた水性使用マトリクスを沸騰させて蒸気を生成し; 該蒸気を凝縮して濃縮物を形成し; 該濃縮物を該濃縮物と実質的に混和しないような、予め定められた化合物又は 複数の化合物のための抽出用溶媒に接触させ、該濃縮物から予め定められた化合 物又は複数の化合物及び(単数又は複数の)内部対照標準を抽出し、予め定めら れた化合物又は複数の化合物及び(単数又は複数の)内部対照標準を含む抽出相 と予め定められた化合物又は複数の化合物及び内部対照標準のなくなった濃縮相 を含む抽出相を生成し;及び 該抽出相を該濃縮相から分離する を含む。 好ましい水性試料マトリクスは血液であり、より好ましくは血液血清である( 以後血清という)。血清はヒトあるいは他の動物由来のものでもいい。一般的に 初期の水性試料マトリクスの量は1〜10ミリリットルの範囲であり、より典型 的には、2〜4ミリリットルの範囲であろう。 本発明の方法に用いられる適当な希釈剤は、非限定的に水及び水ベースの溶液 である。 本発明方法において使用される化学的活性物質は、好ましくはサンプルマトリ ックス成分の分解に役立つものであり、これがなければ、沸騰中に1又は2以上 の特定化合物を蒸気相中に放出すること、及び/又は凝縮液からの1又は2以上 の特定化合物を抽出することが妨げられる。この化学的活性物質は、好ましくは 少なくとも0.5N水酸化ナトリウムに匹敵する濃度で、しかしながら、加水分 解を塩基触媒化能を保持しかつ2N水酸化ナトリウムより高くない濃度に、水性 サンプルマトリックス中の水酸イオン濃度を増加する(塩基性を与える)もので あることが好ましい。好適な化学的活性物質は、それらに限定されるものではな いが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム又は水酸化リチウム 等の水酸化アルカリである。好ましい化学的活性物質は1Nの水酸化カリウムで ある。 化学的活性物質は、水性サンプルマトリックスに添加して希釈剤組成物を生成 する前に希釈剤に添加できる。この希釈剤組成物は水性サンプルマトリックスを 希釈し、これと反応させるために使用される。本発明方法で使用される希釈剤組 成物の量は、水性サンプルマトリックスから1又は2以上の特定化合物を抽出す るのに十分な量でなければならない。一般に、1mlの水性サンプルマトリック ス当たり、100〜250mlの希釈剤組成物が使用される。 別法として、希釈剤及び化学的活性物質は、水性サンプルマトリックスに逐次 的に添加できる。この場合、希釈剤と化学的活性物質との合計量は、水性サンプ ルマトリックス1ml当たり、100〜250mlに相当するであろう。 内部参照標準溶液は、下記のように構成される: 1又は2以上の特定化合物のための内部参照標準を、サンプルマトリックス1 ml当たり、0.1〜100ピコグラム(pg)、好ましくは1〜15pg、さ らに好ましくは約10pg;及び 100マイクロリッター(μl)以下、好ましくは1〜15μl、さらに好ま しくは約10μlの水混和性、水素結合性溶剤(1又は2以上の特定化合物のた めの内部参照標準はこの溶剤に可溶性である)。 好適な内部参照標準は、それらに限定されるものではないが、1又は2以上の 特定化合物の同位元素標識類似体である。1又は2以上の特定化合物の好適な内 部参照標準は、それらに限定されないが、特定化合物の同位元素で標識した類似 体であり、例えば1312−2,3,7,8−TCDD;3714−2,3,7,8 −TCDD;136−2,3,7,8−TCDD;1312−2,3,7,8−P eCDF;1312−2,3,7,8−TCDF;1312−1,2,3,7,8− PeCDD;1312−1,2,3,7,8−PeCDF;1312−3,3',4 ,4',5−PCBである。好適な水混和性、水素結合性溶剤は、メタノール、 DMSO、アセトン、エタノール等であるが、これらに限定されない。 上述のように、1又は2以上の特定化合物についての内部参照標準は、水性サ ンプルマトリックスの希釈前に水性サンプルマトリックスに添加できる。ある場 合には、1又は2以上の特定化合物についての内部参照標準は、水性サンプルマ トリックスに予め存在させておくことができ、それによって、添加する必要もな くなる。 1又は2以上の特定化合物についての内部参照標準を水性サンプルマトリック スに添加すること、水性サンプルマトリックスの希釈、及び水性サンプルマトリ ックスと化学的活性物質との反応は、標準的な実験装置及び実験技術を使用する ことにより実施できる。必要であれば、これらの工程は、水性サンプルマトリッ クスを撹拌しながら、実施できる。本発明方法の好ましい態様では、内部参照標 準を含有する水性サンプルマトリックスを、得られる水性サンプルマトリックス を沸騰するのに用いるフラスコ又は容器内で、化学的活性物質を含有する希釈剤 組成物と一緒にする。 蒸気を得るための、得られた水性サンプルマトリックスの沸騰は、標準的実験 装置及び実験技術を使用して達成できる。一般に、得られる水性サンプルマトリ ックスは、ホットプレート又はその他の加熱装置を使用してフラスコ又は容器内 で加熱して蒸気(蒸気相)を発生せしめる。通常、沸騰石又は沸騰チップとして 知られている好ましい沸騰促進材料を、添加して蒸気の発生を促進できる。その ような沸騰石、沸騰チップは、それに限定されないが陶磁器、カーボランダム又 はガラス等を含む、その目的の為に広く使用されているどのタイプのものでも良 い。 蒸気相(蒸気)の凝縮は、蒸気を補足し、それを冷却して凝縮液を生成するこ とによって達成できる。本発明方法では、凝縮液を、1又は2以上の特定化合物 のための抽出剤を接触させるた後、使用済み凝縮液を沸騰している水性サンプル マトリックス中に再循環することができる。 本発明方法で使用される1又は2以上の特定化合物についての抽出剤は、実質 上水と非混和性であり、かつ1又は2以上の特定化合物を含む水溶液から当該特 定化合物を抽出して、特定化合物含有抽出剤相を得ることができる抽出剤である 。特定化合物のための抽出剤は、内部参照標準が使用される工程において、内部 参照標準を抽出でき、かつ内部参照標準をその抽出剤相中の保持できるものでな ければならない。1又は2以上の特定化合物のための抽出剤は一般的に90℃以 上、好ましくは100℃以上の沸点を有するもので、工程が実施される温度で抽 出剤沸騰しないものでなくてはならない。この基準に合致するどのような抽出剤 も、一般的に本発明方法での使用に好適である。 特定化合物の種類によるが、好適な抽出剤としては、9個の炭素を含有する溶 剤(例えば、ノナン)、イソオクタン、トルエン及びトリデカンであっても良い 。 本発明方法の抽出工程は、コンデンサー及び市販されている水蒸気蒸留装置を 含む、市販されている標準的な実験装置を使用して実施できる。 上述のように、本発明方法において抽出される1又は2以上の特定化合物は下 記のようにダイオキシン様化合物を含むことができる。 2,3,7,8−テトラクロロジベンゾーp−ダイオキシン(TCDD) 2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF) 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾーp−ダイオキシン(PeCDD ) 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF) 2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF) 3,3',4,4',5−ペンタクロロビフェニル(PCB126) これらの各化合物は、上述の本発明方法の態様を用いて抽出できる。これら各 化合物の抽出についての本発明方法の態様は以下に説明する。 2,3,7,8−テトラクロロジベンゾーp−ダイオキシン(TCDD) 本発明による、水性サンプルマトリックスからの2,3,7,8−テトラクロ ロジベンゾーp−ダイオキシン(TCDD)の抽出法は下記の工程から成る。 水性サンプルマトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈された水性サンプルマトリックスを化学的活性物質と反応させ; 生じた水性サンプルマトリックスを沸騰して蒸気を生成し; その蒸気を凝縮して凝縮液を生成し; その凝縮液をTCDD用抽出剤と接触させ(当該抽出剤は、水と実質上非混和 性である)、TCDDを抽出して、TCDDを含有する抽出相を生成し、該凝縮 相からTCDDを抽出し尽くしており;そして 凝縮相から抽出剤相を分離する、 各工程から成る。 TCDD含有抽出相中のTCDDレベル(濃度)は標準的な分析技術によって決 定できる。 本発明方法の希釈及び反応工程は、化学的活性物質を希釈剤に添加して希釈剤 組成物を作り、これを水性サンプルマトリックスに添加、反応させることにより 、一緒にできる。本発明のこの態様による、水性サンプルマトリックスからの2 ,3,7,8−テトラクロロジベンゾーp−ダイオキシン(TCDD)の抽出は 、下記の工程から成る。 水性サンプルマトリックスを、希釈剤と化学的活性物質(水性サンプルマトリ ックスと反応する)とを含有する希釈剤組成物で希釈し; 得られた水性サンプルマトリックスを沸騰して蒸気を生成し; その蒸気を凝縮して凝縮液を生成し; その凝縮液をTCDD用抽出剤と接触させ(当該抽出剤は、水と実質上非混和 性である)、TCDDを抽出して、TCDDを含有する抽出相を生成し、該凝縮 相からTCDDを抽出し尽くしており;そして 凝縮相から抽出剤相を分離する、 各工程から成る。 本発明方法の好ましい態様によれば、内部参照標準を使用して、最初の水性サ ンプル中のTCDDの量をより正確に決定できる。この好適な態様によれば、水 性サンプルマトリックスからの2,3,7,8−テトラクロロジベンゾーp−ダ イオキシン(TCDD)の抽出は、下記の工程から成る。 内部参照標準溶液を水性サンプルマトリックスに添加し; 当該内部参照標準を含有する水性サンプルマトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈された水性サンプルマトリックスを化学的活性物質と反応させ; 得られた水性サンプルマトリックスを沸騰して蒸気を生成し; その蒸気を凝縮して凝縮液を生成し; その凝縮液をTCDD用抽出剤と接触させ(当該抽出剤は、水と実質上非混和 性である)、TCDD及び内部参照標準を抽出して、TCDD及び内部参照標準 を含有する抽出相を生成し、該凝縮相からTCDD及び内部参照標準を抽出し尽 くしており;そして 凝縮相から抽出剤相を分離する、 各工程から成る。 TCDD含有抽出相中のTCDD及び内部参照標準の量(濃度)は標準的な分 析技術、例えば、同位元素希釈法で決定できる。水性サンプルマトリックス中の TCDDの初期濃度は、水性サンプルマトリックスから抽出された内部参照標準 を用いて計算できる。 本発明方法のこの好ましい態様による希釈及び反応工程は、化学的活性物質を 希釈剤に添加して希釈剤組成物を作り、これを水性サンプルマトリックスに添加 、反応させることにより、一緒にできる。この態様による、水性サンプルマトリ ックスからの2,3,7,8−テトラクロロジベンゾーp−ダイオキシン(TC DD)の抽出は、下記の工程から成る。 内部参照標準溶液を水性サンプルマトリックスに添加し; 当該内部参照標準を含有する水性サンプルマトリックスを、希釈剤と化学的活 性物質(水性サンプルマトリックスと反応する)とを含有する希釈剤組成物で希 釈し; 得られた水性サンプルマトリックスを沸騰して蒸気を生成し; その蒸気を凝縮して凝縮液を生成し; その凝縮液をTCDD用抽出剤と接触させ(当該抽出剤は、水と実質上非混和 性である)、TCDD及び内部参照標準を抽出して、TCDD及び内部参照標準 を含有する抽出相を生成し、該凝縮相からTCDD及び内部参照標準を抽出し尽 くしており;そして 凝縮相から抽出剤相を分離する、 各工程から成る。 2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF) 本発明による、水性サンプルマトリックスからの2,3,7,8−テトラクロ ロジベンゾフラン(TCDF)の抽出法は下記の工程から成る。 水性サンプルマトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈された水性サンプルマトリックスを化学的活性物質と反応させ; 生じた水性サンプルマトリックスを沸騰して蒸気を生成し; その蒸気を凝縮して凝縮液を生成し; その凝縮液をTCDF用抽出剤と接触させ(当該抽出剤は、水と実質上非混和 性である)、TCDFを抽出して、TCDFを含有する抽出相を生成し、該凝縮 相からTCDFを抽出し尽くしており;そして 凝縮相から抽出剤相を分離する、 各工程から成る。 TCDF含有抽出相中のTCDFの濃度は、標準的な分析技術で決定できる。 本発明方法の希釈及び反応工程は、化学的活性物質を希釈剤に添加して希釈剤 組成物を作り、これを水性サンプルマトリックスに添加、反応させることにより 、一緒にできる。本発明のこの態様による、水性サンプルマトリックスからの2 ,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF)の抽出は、下記の工程 から成る。 水性サンプルマトリックスを、希釈剤と化学的活性物質(水性サンプルマトリ ックスと反応する)とを含有する希釈剤組成物で希釈し; 得られた水性サンプルマトリックスを沸騰して蒸気を生成し; その蒸気を凝縮して凝縮液を生成し; その凝縮液をTCDF用抽出剤と接触させ(当該抽出剤は、水と実質上非混和 性である)、TCDFを抽出して、TCDFを含有する抽出相を生成し、該凝縮 相からTCDFを抽出し尽くしており;そして 凝縮相から抽出剤相を分離する、 各工程から成る。 本発明の方法の好ましい態様においては、内部参照標準を用いて、最初の水性 試料中のTCDFの量をより正確に決定することができる。この好ましい態様に 従えば、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF)を水性試料 マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含む: 内部参照標準溶液を前記水性試料マトリックスに加え; 得られる前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液をTCDF用抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的に 非混和性であり、TCDFおよび内部参照標準を前記凝縮液から抽出し、TCD Fおよび内部参照標準を含む抽出剤相、およびTCDFおよび内部参照標準が減 少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 TCDFが負荷された抽出剤相中のTCDFおよび内部参照標準のレベル(濃 度)は、標準的な分析技術、例えば同位体希釈アッセイにより決定することがで きる。次に、水性試料マトリックスから抽出された内部参照標準を用いて、水性 試料マトリックス中のTCDFの初期濃度を計算することができる。 本発明の方法のこの好ましい態様の希釈工程および反応工程は、化学的に活性 な物質を希釈剤に加えて、水性試料マトリックスに添加されてこれと反応する希 釈剤組成物を製造することにより組み合わせることができる。本発明の方法のこ の態様においては、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF) を水性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含む: 内部参照標準溶液を前記水性試料マトリックスに加え; 前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを、希釈剤および水性試料マトリ ックスと反応するであろう化学的に活性な物質を含む希釈組成物で希釈し; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液をTCDF用抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的に 非混和性であり、TCDFおよび内部参照標準を前記凝縮液から抽出し、TCD Fおよび内部参照標準を含む抽出剤相、およびTCDFおよび内部参照標準が減 少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ジオキシン(PeCDD) 本発明にしたがえば、1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ジオ キシン(PeCDD)を水性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程 を含む: 水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液をPeCDD用抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的 に非混和性であり、PeCDDを抽出し、PeCDDを含む抽出剤相およびPe CDDが減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 PeCDDが負荷された抽出剤相中のPeCDDのレベル(濃度)は、標準的 な分析技術により決定することができる。 本発明の方法の希釈工程および反応工程は、化学的に活性な物質を希釈剤に加 えて、水性試料マトリックスに添加されてこれと反応する希釈剤組成物を製造す ることにより、組み合わせることができる。本発明の方法のこの態様に従えば、 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ジオキシン(PeCDD)を 水性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含む: 水性試料マトリックスを、希釈剤および水性試料マトリックスと反応するであろ う化学的に活性な物質を含む希釈組成物で希釈し; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液をPeCDD用抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的 に非混和性であり、PeCDDを抽出し、PeCDDを含む抽出剤相、およびP eCDDが減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 本発明の方法の好ましい態様においては、内部参照標準を用いて、最初の水性 試料中のPeCDDの量をより正確に決定することができる。この好ましい態様 に従えば、1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ジオキシン(Pe CDD)を水性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含む: 内部参照標準溶液を前記水性試料マトリックスに加え; 得られる前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液をPeCDD用抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的 に非混和性であり、PeCDDおよび内部参照標準を前記凝縮液から抽出し、P eCDDおよび内部参照標準を含む抽出剤相、およびPeCDDおよび内部参照 標準が減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 PeCDDが負荷された抽出剤相中のPeCDDおよび内部参照標準のレベル (濃度)は、標準的な分析技術、例えば同位体希釈アッセイにより決定すること ができる。次に、水性試料マトリックスから抽出された内部参照標準を用いて、 水性試料マトリックス中のPeCDDの初期濃度を計算することができる。 本発明の方法のこの好ましい態様の希釈工程および反応工程は、化学的に活性 な物質を希釈剤に加えて、水性試料マトリックスに添加されてこれと反応する希 釈剤組成物を製造することにより組み合わせることができる。本発明の方法のこ の態様においては、1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ジオキシ ン(PeCDD)を水性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含 む: 内部参照標準溶液を前記水性試料マトリックスに加え; 前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを、希釈剤および水性試料マトリ ックスと反応するであろう化学的に活性な物質を含む希釈組成物で希釈し; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液をPeCDD用抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的 に非混和性であり、PeCDDおよび内部参照標準を前記凝縮液から抽出し、P eCDDおよび内部参照標準を含む抽出剤相、およびPeCDDおよび内部参照 標準が減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン 本発明にしたがえば、1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランを水 性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含む: 水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液を1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン用抽出剤と接触 させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的に非混和性であり、1,2,3,7,8 −ペンタクロロジベンゾフランを抽出し、1,2,3,7,8−ペンタクロロジ ベンゾフランを含む抽出剤相および1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ フランが減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランが負荷された抽出剤相中の 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランのレベル(濃度)は、標準的 な分析技術により決定することができる。 本発明の方法の希釈工程および反応工程は、化学的に活性な物質を希釈剤に加 えて、水性試料マトリックスに添加されてこれと反応する希釈剤組成物を製造す ることにより、組み合わせることができる。本発明の方法のこの態様に従えば、 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランを水性試料マトリックスから 抽出する方法は、以下の工程を含む: 水性試料マトリックスを、希釈剤および水性試料マトリックスと反応するであろ う化学的に活性な物質を含む希釈組成物で希釈し; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液を1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン用抽出剤と接触 させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的に非混和性であり、1,2,3,7,8 −ペンタクロロジベンゾフランを抽出し、1,2,3,7,8−ペンタクロロジ ベンゾフランを含む抽出剤相、および1,2,3,7,8−ペンタクロロジベン ゾフランが減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 本発明の方法の好ましい態様においては、内部参照標準を用いて、最初の水性 試料中の1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランの量をより正確に決 定することができる。この好ましい態様に従えば、1,2,3,7,8−ペンタ クロロジベンゾフランを水性試料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程 を含む: 内部参照標準溶液を前記水性試料マトリックスに加え; 得られる前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液を1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン用抽出剤と接触 させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的に非混和性であり、1,2,3,7,8 −ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照標準を前記凝縮液から抽出し、1 ,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照標準を含む抽出 剤相、および1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照 標準が減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランが負荷された抽出剤相中の 1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照標準のレベル (濃度)は、標準的な分析技術、例えば同位体希釈アッセイにより決定すること ができる。次に、水性試料マトリックスから抽出された内部参照標準を用いて、 水性試料マトリックス中の1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランの 初期濃度を計算することができる。 本発明の方法のこの好ましい態様の希釈工程および反応工程は、化学的に活性 な物質を希釈剤に加えて、水性試料マトリックスに添加されてこれと反応する希 釈剤組成物を製造することにより組み合わせることができる。本発明の方法のこ の態様においては、1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランを水性試 料マトリックスから抽出する方法は、以下の工程を含む: 内部参照標準溶液を前記水性試料マトリックスに加え; 前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを、希釈剤および水性試料マトリ ックスと反応するであろう化学的に活性な物質を含む希釈組成物で希釈し; 得られる水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成し; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を形成し; 前記凝縮液を1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン用抽出剤と接触 させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質的に非混和性であり、1,2,3,7,8 −ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照標準を前記凝縮液から抽出し、1 ,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照標準を含む抽出 剤相、および1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフランおよび内部参照 標準が減少した凝縮液相を生成し;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する。2,3,4,7,8- ペンタクロロジベンゾフラン 本発明によれば、水性試料マトリックスから2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾ フランを抽出するプロセスは、 水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液を2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランの抽出剤と接触させ、前 記抽出剤は前記凝縮液と実質的に不混和性であり、それによって2,3,4,7,8-ペン タクロロジベンゾフランを抽出して2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランを含 む抽出剤相および2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランが減少した凝縮液相を 生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランを含有する抽出剤相中の2,3,4,7,8-ペ ンタクロロジベンゾフランの水準(濃度)は、標準的な分析法によって決定され る。 本発明のプロセスにおける希釈工程と反応工程は、化学的に活性な物質を希釈 剤に添加して希釈剤組成物を生成させ、この希釈剤組成物を水性試料マトリック スに添加してこれと反応させることによって組合わされても良い。本発明のプロ セスのこの実施態様によれば、水性試料マトリックスから2,3,4,7,8-ペンタクロ ロジベンゾフランを抽出するプロセスは、 水性試料マトリックスを、希釈剤と、水性試料マトリックスと反応する化学的 に活性な物質とを含む希釈剤組成物で希釈し; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液を2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランの抽出剤と接触させ、前 記抽出剤は前記凝縮液と実質的に不混和性であり、それによって2,3,4,7,8-ペン タクロロジベンゾフランを抽出して2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランを含 む抽出剤相および2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランが減少した凝縮液相を 生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 本発明のプロセスの好ましい実施態様においては、最初の水性試料中の2,3,4, 7,8-ペンタクロロジベンゾフランの量をより正確に測定することを可能にするた めに、内部参照標準が用いられる。この好ましい実施態様によれば、水性試料マ トリックスから2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランを抽出するプロセスは、 前記水性試料マトリックスに内部参照標準溶液を添加し; 前記内部参照標準を含む得られた水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液を2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランの抽出剤と接触させ、前 記抽出剤は前記凝縮液と実質的に不混和性であり、それによって前記凝縮液から 2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランと内部参照標準を抽出して2,3,4,7,8-ペ ンタクロロジベンゾフランと内部参照標準を含む抽出剤相および2,3,4,7,8-ペン タクロロジベンゾフランと内部参照標準が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランを含有する抽出剤相中の2,3,4,7,8-ペ ンタクロロジベンゾフランと内部参照標準の水準(濃度)は、例えばイオソトー プ希釈分析(iosotope dilution assay)のような標準的な分析法によって決定 される。次いで、水性試料マトリックス中の2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフ ランの最初の濃度は、水性試料マトリックスから抽出された内部参照標準を用い て計算することができる。 本発明のプロセスのこの好ましい実施態様の希釈工程と反応工程は、化学的に 活性な物質を希釈剤に添加して希釈剤組成物を生成させ、この希釈剤組成物を水 性試料マトリックスに添加してこれと反応させることによって組合わされても良 い。本発明のプロセスのこの実施態様において、水性試料マトリックスから2,3, 4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランを抽出するプロセスは、 前記水性試料マトリックスに内部参照標準溶液を添加し; 前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを、希釈剤と、水性試料マトリ ックスと反応する化学的に活性な物質とを含む希釈剤組成物で希釈し; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液を2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランの抽出剤と接触させ、前 記抽出剤は前記凝縮液と実質的に不混和性であり、それによって前記凝縮液から 2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランと内部参照標準を抽出して2,3,4,7,8-ペ ンタクロロジベンゾフランと内部参照標準を含む抽出剤相および2,3,4,7,8-ペン タクロロジベンゾフランと内部参照標準が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。3,3,'4,4',5- ペンタクロロビフェニル(PCB 126) 本発明によれば、水性試料マトリックスから3,3,'4,4',5-ペンタクロロビフェ ニル(PCB126)を抽出するプロセスは、 水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液をPCB126の抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質 的に不混和性であり、それによってPCB126を抽出してPCB126を含む抽出剤 相およびPCB126が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 PCB126を含有する抽出剤相中のPCB126の水準(濃度)は、標準的な分析 法によって決定される。 本発明のプロセスにおける希釈工程と反応工程は、化学的に活性な物質を希釈 剤に添加して希釈剤組成物を生成させ、この希釈剤組成物を水性試料マトリック スに添加してこれと反応させることによって組合わされても良い。本発明のプロ セスのこの実施態様によれば、水性試料マトリックスから3,3,'4,4',5-ペンタク ロロビフェニル(PCB126)を抽出するプロセスは、 水性試料マトリックスを、希釈剤と、水性試料マトリックスと反応する化学的 に活性な物質とを含む希釈剤組成物で希釈し; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液をPCB126の抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質 的に不混和性であり、それによってPCB126を抽出してPCB126を含む抽出剤 相およびPCB126が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 本発明のプロセスの好ましい実施態様においては、最初の水性試料中のPCB 126の量をより正確に測定することを可能にするために、内部参照標準が用いら れる。この好ましい実施態様によれば、水性試料マトリックスから3,3,'4,4',5- ペンタクロロビフェニル(PCB126)を抽出するプロセスは、 前記水性試料マトリックスに内部参照標準溶液を添加し; 前記内部参照標準を含む得られた水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液をPCB126の抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質 的に不混和性であり、それによって前記凝縮液からPCB126と内部参照標準を 抽出してPCB126と内部参照標準を含む抽出剤相およびPCB126と内部参照標 準が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 PCB126を含有する抽出剤相中のPCB126と内部参照標準の水準(濃度)は 、例えばイオソトープ希釈分析のような標準的な分析法によって決定される。次 いで、水性試料マトリックス中のPCB126の最初の濃度は、水性試料マトリッ クスから抽出された内部参照標準を用いて計算することができる。 本発明のプロセスのこの好ましい実施態様の希釈工程と反応工程は、化学的に 活性な物質を希釈剤に添加して希釈剤組成物を生成させ、この希釈剤組成物を水 性試料マトリックスに添加してこれと反応させることによって組合わされても良 い。本発明のプロセスのこの実施態様において、水性試料マトリックスから3,3, '4,4',5-ペンタクロロビフェニル(PCB126)を抽出するプロセスは、 前記水性試料マトリックスに内部参照標準溶液を添加し; 前記内部参照標準を含む水性試料マトリックスを、希釈剤と、水性試料マトリ ックスと反応する化学的に活性な物質とを含む希釈剤組成物で希釈し; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液をPCB126の抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実質 的に不混和性であり、それによって前記凝縮液からPCB126と内部参照標準を 抽出してPCB126と内部参照標準を含む抽出剤相およびPCB126と内部参照標 準が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 前述の部分で個々に示したダイオキシン類似化合物の抽出に加えて、本発明の プロセスは液体試料からダイオキシン類似化合物の組み合わせを実質的に同時に 抽出するのに用いることもできる。 本発明によれば、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン(TCDD );2,3,7,8-テトラクロロジベンゾフラン(TCDF);1,2,3,7,8-ペンタクロ ロジベンゾ-p-ダイオキシン(PeCDD);1,2,3,7,8-ペンタクロロジベンゾ フラン;2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフラン;3,3,'4,4',5-ペンタクロロビ フェニル(PCB126)および/またはこれらの混合物を含む所定の化合物を水 性試料マトリックスから抽出するプロセスは、 水性試料マトリックスを希釈剤で希釈し; 希釈した水性試料マトリックスを化学的に活性な物質と反応させ; 得られた水性試料マトリックスを沸騰させて蒸気を生成させ; 前記蒸気を凝縮させて凝縮液を生成させ; 前記凝縮液を所定の化合物の抽出剤と接触させ、前記抽出剤は前記凝縮液と実 質的に不混和性であり、それによって所定の化合物を抽出して所定の化合物を含 む抽出剤相および所定の化合物が減少した凝縮液相を生成させ;そして 前記抽出剤相を前記凝縮液相から分離する; 以上の工程を含む。 所定の化合物を含有する抽出剤相中の所定の化合物の水準(濃度)は、標準的 な分析法によって決定される。 化学活性物質を希釈剤に加えて、水性サンプルマトリックスに加えられて反応 する希釈組成物を生じさせることにより、本発明の方法における希釈工程と反応 工程を組み合わせてよい。本発明の方法のこの態様によれば、2,3,7,8− テトラクロロジベンゾ−p−ジオキシン(TCDD);2,3,7,8−テトラ クロロジベンゾフラン(TCDF);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベン ゾ−p−ジオキシン(PeCDD);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベン ゾフラン;2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン;3,3’,4, 4’,5−ペンタクロロビフェニル(PCB 126)および/またはそれらの 混合物からなる予め決定された化学化合物を、水性サンプルマトリックスから抽 出するための方法は、 希釈剤および水性サンプルマトリックスと反応する化学活性物質からなる希釈 剤組成物により水性サンプルマトリックスを希釈し; その結果得られる水性サンプルマトリックスを沸騰させて蒸気を生じさせ; 蒸気を濃縮して濃縮物を生じさせ; 濃縮物を、予め決定された化学化合物のための抽出剤であって上記濃縮物とは 実質的に不混和性の上記抽出剤に接触させることにより、予め決定された化学化 合物を抽出し、そして予め決定された化学化合物を含む抽出剤相と予め決定され た化学化合物を除かれた濃縮物相を生じさせ;そして 抽出剤相を濃縮物相から分離する ことからなる。 本発明の方法の好ましい態様においては、内部対照標準を利用することにより 、最初の水性サンプル中の予め決定された化学化合物の量をより正確に決定する ことが可能になる。この好ましい態様によれば、2,3,7,8−テトラクロロ ジベンゾ−p−ジオキシン(TCDD);2,3,7,8−テトラクロロジベン ゾフラン(TCDF);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ジオ キシン(PeCDD);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン;2 ,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン;3,3’,4,4’,5−ペ ンタクロロビフエニル(PCB 126)および/またはそれらの混合物からな る予め決定された化学化合物を、水性サンプルマトリックスから抽出するための 方法は、 内部対照標準溶液を上記水性サンプルマトリックスに加え; その結果得られる内部対照標準含有水性サンプルマトリックスを希釈剤により 希釈し; 希釈された水性サンプルマトリックスと化学活性物質を反応させ; その結果得られる水性サンプルマトリックスを沸騰させて蒸気を生じさせ; 蒸気を濃縮して濃縮物を生じさせ; 濃縮物を、予め決定された化学化合物のための抽出剤であって上記濃縮物とは 実質的に不混和性の上記抽出剤に接触させることにより、予め決定された化学化 合物および内部対照標準を上記濃縮物から抽出し、そして予め決定された化学化 合物および内部対照標準を含む抽出剤相と予め決定された化学化合物および内部 対照標準を除かれた濃縮物相を生じさせ;そして 抽出剤相を濃縮物相から分離する ことからなる。 予め決定された化学化合物を含む抽出剤相中の予め決定された化学化合物並び に内部対照標準のレベル(濃度)は、標準分析技術、例えばアイソトープ希釈ア ッセイにより測定してよい。水性サンプルマトリックス中の予め決定された化学 化合物の初期濃度は、次に、水性サンプルマトリックスから抽出された内部対照 標準を用いて計算してよい。 本発明の方法のこの好ましい態様の希釈工程と反応工程は、化学活性物質を希 釈剤に加えて、水性サンプルマトリックスに加えられて反応する希釈組成物を生 じさせることにより、組み合わせてよい。本発明の方法のこの態様によれば、2 ,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ジオキシン(TCDD);2,3, 7,8−テトラクロロジベンゾフラン(TCDF);1,2,3,7,8−ペン タクロロジベンゾ−p−ジオキシン(PeCDD);1,2,3,7,8−ペン タクロロジベンゾフラン;2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン; 3,3’,4,4’,5−ペンタクロロビフェニル(PCB 126)および/ またはそれらの混合物からなる予め決定された化学化合物を、水性サンプルマト リックスから抽出するための方法は、 内部対照標準溶液を水性サンプルマトリックスに加え; その結果得られる内部対照標準含有水性サンプルマトリックスを、希釈剤並び に水性サンプルマトリックスと反応する化学活性物質からなる希釈剤組成物によ り希釈し; その結果得られる水性サンプルマトリックスを沸騰させて蒸気を生じさせ; 蒸気を濃縮して濃縮物を生じさせ; 濃縮物を、予め決定された化学化合物のための抽出剤であって上記濃縮物とは 実質的に不混和性の上記抽出剤に接触させることにより、予め決定された化学化 合物および内部対照標準を上記濃縮物から抽出し、そして予め決定された化学化 合物および内部対照標準を含む抽出剤相と予め決定された化学化合物および内部 対照標準を除かれた濃縮物相を生じさせ;そして 抽出剤相を濃縮物相から分離する ことからなる。 TCDDを抽出するための本発明の方法の一態様は図1に模式的に描写される 。図1を参照すると、本発明の方法の一態様においては、溶液中のTCDD用の 内部対照標準を血液血清サンプルに加える。血清サンプルを含む内部対照標準、 並びに化学活性物質としてNaOHを含む希釈組成物を沸騰容器中で混合する。 適当な数の「沸騰チップス」または「沸騰石」を加えるが、その数は特定されず 、しかし沸騰容器に対する蒸留の単純な術を一般的に経験した人には共通に使わ れる数である。 沸騰容器は、沸騰容器中の溶液が沸騰させられることにより蒸気を生成させる 装置、例えば市販の装置に接続される。生じた蒸気はTCDDおよび内部対照標 準を含み、そして回収されて濃縮されることにより濃縮物を形成する。濃縮物は 、濃縮物とは不混和性のTCDD用有機抽出剤に通す。有機抽出剤はTCDD及 び内部対照標準を溶解して濃縮物から抽出することにより、TCDDおよび内部 対照標準を含む抽出相、およびTCDD(および内部対照標準)を除かれた濃縮 物を生成する。除かれた濃縮物は沸騰容器へ再循環される。選択された有機抽出 剤は、沸騰容器への加熱の適用の間、装置から蒸発しないものである。さらに、 有機抽出剤は、沸騰が生ずる容器には入らない。 除去工程を実施するための適当な装置は実験室のガラス器具類の供給者から広 く入手でき、そしてスチーム蒸留の当業者には知られたものを含む。 本発明の方法によれば、内部対照標準および化学活性物質を含む希釈された血 清溶液の沸騰は、操作者に受容可能な程度TCDDが有機抽出剤に移行するまで 続ける。迅速なサンプル加工のために、この時間は1時間を超えるべきではなく 、主として加熱が収納容器に適用される速度により決定される。典型的な沸騰時 間は45分である。 沸騰期間の最後においては、加熱はもはや沸騰容器に適用されない。有機抽出 剤を装置から取り除き、そして蒸発により、いかなる分析測定法も選択されるよ うな利用に適切な量に濃縮する。TCDDを含む有機溶剤の濃度は、限定されな いがエバポレーター、スチームバス等を含むあらゆる慣用手段により達成してよ い。 記載された方法に由来する有機溶剤中のTCDDの分析測定は、十分な感度お よび特異性を提供するあらゆる手段により実施してよい。 同様の加工工程を利用することにより、他のジオキシン様化合物例えば前に掲 載された化合物を抽出および精製してよい。 本発明の方法の特徴および利点は以下の実施例によりさらに例示される。実施例 本発明の方法の一つの態様は、ミリリットルあたり500フェムトグラムのT CDDの既知濃度のTCDDを有する2mLのヒト血液血清サンプルからのTC DDの有利な回収を例示するために実施された。 TCDDの内部対照標準は、本実施例においてはメタノール中2ピコグラムの1312−2,3,7,8−TCDDの2mL溶液であり、2mLの血清サンプル に加えられた。還流または蒸留の条件に適当な1リットル沸騰容器中において、 NaOHを化学活性物質として含む500mLの1.0N NaOH希釈溶液を 、内部対照標準含有血清サンプルと混合した。6から8のカーボランダムの「沸 騰チップス」も沸騰容器に加えた。 混合された溶液を含む沸騰容器は溶液を沸騰させる市販のミクロスチーム蒸留 装置に接続し、そこからの蒸気が濃縮されて液体状態に戻って濃縮物を形成する ような条件下においた。濃縮された液体は、1mLのイソオクタン(TCDDを 溶解できるが実質的に濃縮物と不混和性である有機抽出剤)に通して、TCDD および内部対照標準を抽出してTCDDおよび内部対照標準を含む抽出剤相を形 成させた。TCDDを除かれた濃縮物の液体は、その後沸騰容器に戻した。 沸騰は45分間続けた。沸騰期間の最後においては、もはや加熱を沸騰容器に 適用しなかった。TCDDおよび内部対照標準を含む抽出剤相を装置から取り出 して真空遠心分離機内で濃縮した。 ガスクロマトグラフィーと質量分析法の組み合わせを利用して、図2に示すグ ラフを生じた。これらの結果は、本発明の方法が十分な回収および自由度をもっ て、百万兆あたり0.5部の初期濃度においてTCDDの測定に関する干渉物か らTCDDを抽出した(血清グラムあたり0.5ピコグラムのTCDD)。 上記並びに実施態様に示されるとおり、本発明の方法は、以下の利点:さらな るTCDDの精製を必要としない1時間未満での血清から有機溶剤へのTCDD の移行;血清中に典型的に見いだされる物質の化学変換であって、他の方法でT CDDと共に同時にスチーム蒸留されるかまたはスチーム蒸留される能力を減じ られた物質からそのような特性を持たない物質への変換;およびTCDDの有機 溶剤溶液から分析用測定(定量)に適した形態への手軽な修飾を提供する。 即ち、上記記載から明白になされるもののうち、記載された利点は、本発明の 方法により十分に得られることは認識されよう。特定の変更は本発明の精神およ び範囲から逸脱することなく本発明の方法の上記態様を実施することによりなさ れてよいため、上記記載に含まれる全ての事項は例示として解釈され、限定の意 味で解釈されるべきではないことを意図する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年10月22日(1997.10.22) 【補正内容】 1.水性試料マトリクスから予め定められた化学化合物又は複数の化合物を抽 出する方法であって、以下の工程: 水性試料マトリクスを希釈剤で希釈して、希釈された水性試料マトリクスを形 成し; 希釈された水性試料マトリクスを、化学的に活性な物質と反応させて、得られ る水性試料マトリクスを形成し; 得られた水性試料マトリクスを沸騰させて蒸気を生成させ; 該蒸気を凝縮して凝縮液を形成し; 該凝縮液を、予め定められた化学化合物又は複数の化合物に対する抽出剤であ って、該凝縮液と実質的に非混和性である抽出剤と接触させて、予め定められた 化学化合物又は複数の化合物を抽出し、且つ、予め定められた化学化合物又は複 数の化合物を含む抽出剤相及び予め定められた化学化合物又は複数の化合物が枯 渇した凝縮液相を形成し; 該抽出剤相を該凝縮液相から分離する; 工程を含むことを特徴とする方法。 2.希釈及び反応工程が、合わせられて、水性試料マトリクスを、希釈剤及び 化学的に活性な物質を含む希釈剤組成物で希釈する工程を含み、該希釈剤組成物 が該水性試料マトリクスと反応する請求項1に記載の方法。 3.希釈前に、予め定められた化学化合物に対する内部参照標準試料溶液を該 水性試料マトリクスに加える工程を更に含み、予め定められた化学化合物に対す る該希釈剤によって、更に該内部参照標準試料溶液が抽出されて、予め定められ た化学化合物及び該内部参照標準試料溶液を含む抽出剤相が形成され、該凝縮液 相は、予め定められた化学化合物又は複数の化合物及び該内部参照標準試料溶液 が枯渇している請求項1に記載の方法。 4.希釈前に、内部参照標準試料溶液を該水性試料マトリクスに加える工程を 更に含み、予め定められた化学化合物に対する該希釈剤によって、更に該内部参 照標準試料溶液が抽出されて、予め定められた化学化合物及び該内部参照標準試 料溶液を更に含む抽出剤相が形成され、該凝縮液相は、予め定められた化学化合 物及び該内部参照標準試料溶液が枯渇している請求項2に記載の方法。 5.化学的に活性な物質が、アルカリ金属水酸化物によって引き起こされる上 昇と同等の量で水酸化物イオン濃度を上昇させて、塩基触媒加水分解を促進させ るのに有効な物質である請求項4に記載の方法。 6.予め定められた化学化合物に対する抽出剤が、予め定められた化学化合物 を溶解することのできる有機溶媒を含む請求項4に記載の方法。 7.該凝縮液から該抽出剤相を分離した後に、該抽出剤相の一部を蒸発させて 、蒸発した予め定められた化学化合物を含んだ有機相を形成する工程を更に含む 請求項4に記載の方法。 8.蒸発した予め定められた化学化合物を含んだ有機相を、予め定められた化 学化合物の濃度レベルに関して分析する工程を更に含む請求項7に記載の方法。 9.化学化合物が、血漿のTEQに影響を与える化合物を含む請求項1、2、 3、4、5、6、7又は8に記載の方法。 10.予め定められた化学化合物がダイオキシン類化合物を含む請求項9に記 載の方法。 11.予め定められた化学化合物が、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ −p−ダイオキシン(TCDD);2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラ ン(TCDF);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ダイオキシ ン(PeCDD);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeC DF);2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF);3 ,3’,4,4’,5−ペンタクロロビフェニル(PCB126);又はこれら の混合物を含む請求項10に記載の方法。 12.水性試料マトリクスが血清を含む請求項1、2、3、4、5、6、7、 8、9、10又は11に記載の方法。 13.血清が、予め定められた化学化合物に対する内部参照標準試料で予め処 理されている請求項12に記載の方法。 14.血清と化学的に活性な物質との反応から形成される水性マトリクスに、 沸騰促進材料を加える工程を更に含む請求項11に記載の方法。 15.内部参照標準試料が13C12−2,3,7,8−TCDDを含む請求 項13に記載の方法。 16.希釈剤が水を含み、化学的に活性な物質が1N−水酸化カリウムを含む 請求項15に記載の方法。 17.予め定められた化学化合物に対する抽出剤が、9炭素含有炭化水素溶媒 を含む請求項16に記載の方法。 18.水性試料マトリクスから予め定められた化学化合物又は複数の化合物を 抽出する方法であって、以下の工程: 該水性試料マトリクスに内部参照標準試料溶液を加え; 水性試料マトリクスを、希釈剤及び化学的に活性な物質を含む希釈剤組成物で 希釈し、ここで、該希釈剤組成物は、水性試料マトリクスと反応して、得られる 水性試料マトリクスを形成し、該化学的に活性な物質は、アルカリ金属水酸化物 によって引き起こされる上昇と同等の量で水酸化物イオン濃度を上昇させて、塩 基触媒加水分解を促進させるのに有効な物質を含み; 得られた水性試料マトリクスを沸騰させて蒸気を生成させ; 該蒸気を凝縮して凝縮液を形成し; 該凝縮液を、予め定められた化学化合物又は複数の化合物に対する抽出剤であ って、該凝縮液と実質的に非混和性である抽出剤と接触させ、ここで、予め定め られた化学化合物又は複数の化合物に対する該抽出剤によって、内部参照標準試 料溶液が更に抽出されて、予め定められた化学化合物又は複数の化合物及び該内 部参照標準試料溶液を含む抽出剤相及び予め定められた化学化合物又は複数の化 合物及び該内部参照標準試料溶液が枯渇した凝縮液相を形成し; 該抽出剤相を該凝縮液相から分離する; 工程を含むことを特徴とする方法。 19.血清から予め定められた化学化合物又は複数の化合物を抽出する方法であ って、以下の工程:1312−2,3,7,8−TCDDを含む予め定められた化学化合物に対する 内部参照標準試料で、該血清を予め処理し; 血清を水で希釈して、希釈された血清を得; 希釈された血清を、1N水酸化カリウムと反応させて、得られた血清を形成し ; 得られた血清を沸騰して蒸気を生成し; 該蒸気を凝縮して凝縮液を形成し; 該凝縮液を、該凝縮液と実質的に非混和性である、予め定められた化合物に対 する抽出剤と接触させて、予め定められた化学化合物を抽出し、且つ、予め定め られた化学化合物を含む抽出剤相及び予め定められた化学化合物が枯渇した凝縮 液相を形成し; 該抽出剤相を該凝縮液相から分離する; 工程を含むことを特徴とする方法。 20.予め定められた化学化合物に対する抽出剤が、8炭素含有炭化水素溶媒 を含む請求項19に記載の方法。 21.血清と化学的に活性な物質との反応から形成された得られた血清に、沸 騰促進材料を加える工程を更に含む請求項20に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 アルブロ,フィリップ・ダブリュー アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27511,キャリー,グリフィス・ストリー ト 808 (72)発明者 チュー,マイケル・ディー アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27707,ダーラム,ラシーン・ストリート 3508

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水性試料マトリクスから予め定められた化学化合物又は複数の化合物を抽 出する方法であって、以下の工程: 水性試料マトリクスを希釈剤で希釈し; 希釈された水性試料マトリクスを、化学的に活性な物質と反応させ; 得られた水性試料マトリクスを沸騰させて蒸気を生成させ; 該蒸気を凝縮して凝縮液を形成し; 該凝縮液を、予め定められた化学化合物又は複数の化合物に対する抽出剤であ って、該凝縮液と実質的に非混和性である抽出剤と接触させて、予め定められた 化学化合物又は複数の化合物を抽出し、且つ、予め定められた化学化合物又は複 数の化合物を含む抽出剤相及び予め定められた化学化合物又は複数の化合物が枯 渇した凝縮液相を形成し; 該抽出剤相を該凝縮液相から分離する; 工程を含むことを特徴とする方法。 2.希釈及び反応工程が、合わせられて、水性試料マトリクスを、希釈剤及び 水性試料マトリクスと反応する化学的に活性な物質を含む希釈剤組成物で希釈す る工程を含む請求項1に記載の方法。 3.希釈前に、予め定められた化学化合物に対する内部参照標準試料溶液を該 水性試料マトリクスに加える工程を更に含み、予め定められた化学化合物に対す る該希釈剤によって、更に該内部参照標準試料が抽出されて、予め定められた化 学化合物及び該内部参照標準試料を含む抽出剤相及び予め定められた化学化合物 及び該内部参照標準試料が枯渇した凝縮液相を形成する請求項1に記載の方法。 4.希釈前に、内部参照標準試料溶液を該水性試料マトリクスに加える工程を 更に含み、予め定められた化学化合物に対する該希釈剤によって、更に該内部参 照標準試料が抽出されて、予め定められた化学化合物及び該内部参照標準試料を 含む抽出剤相及び予め定められた化学化合物及び該内部参照標準試料が枯渇した 凝縮液相を形成する請求項2に記載の方法。 5.化学的に活性な物質が、アルカリ金属水酸化物と同等の量で塩基触媒加水 分解を促進させるのに化学的に有効な物質である請求項4に記載の方法。 6.予め定められた化学化合物に対する抽出剤が、予め定められた化学化合物 を溶解することのできる有機溶媒を含む請求項4に記載の方法。 7.該凝縮液から該抽出剤相を分離した後に、該抽出剤相の一部を蒸発させる 工程を更に含む請求項4に記載の方法。 8.蒸発した予め定められた化学化合物を含んだ有機相を、予め定められた化 学化合物の濃度レベルに関して分析する工程を更に含む請求項7に記載の方法。 9.化学化合物が、血漿のTEQに影響を与える化合物を含む請求項1、2、 3、4、5、6、7又は8に記載の方法。 10.予め定められた化学化合物がダイオキシン類化合物を含む請求項9に記 載の方法。 11.予め定められた化学化合物が、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ −p−ダイオキシン(TCDD);2,3,7,8−テトラクロロジベンゾフラ ン(TCDF);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾ−p−ダイオキシ ン(PeCDD);1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeC DF);2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF);3 ,3’,4,4’,5−ペンタクロロビフェニル(PCB126);又はこれら の混合物を含む請求項10に記載の方法。 12.水性試料マトリクスが血清を含む請求項1、2、3、4、5、6、7、 8、9、10又は11に記載の方法。 13.血清が、予め定められた化学化合物に対する内部参照標準試料で予め処 理されている請求項12に記載の方法。 14.血清と化学的に活性な物質との反応から形成される水性マトリクスに、 沸騰促進材料を加える工程を更に含む請求項11に記載の方法。
JP9518337A 1995-11-08 1996-11-08 試料マトリクスからの化合物抽出のための方法 Pending JP2000500386A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/555,565 US5962334A (en) 1995-11-08 1995-11-08 Process for extracting 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin
US08/555,565 1995-11-08
US1924396P 1996-06-07 1996-06-07
US60/019,243 1996-06-07
PCT/US1996/017922 WO1997017601A1 (en) 1995-11-08 1996-11-08 Process for extracting compounds from sample matrices

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000500386A true JP2000500386A (ja) 2000-01-18

Family

ID=26692026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9518337A Pending JP2000500386A (ja) 1995-11-08 1996-11-08 試料マトリクスからの化合物抽出のための方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0859949A4 (ja)
JP (1) JP2000500386A (ja)
AU (1) AU7695496A (ja)
WO (1) WO1997017601A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114720591B (zh) * 2022-03-22 2022-12-30 北京安胜瑞力科技有限公司 一种工业废水中dmac的定量分析方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5256397A (en) * 1986-03-07 1993-10-26 M.R.I., Inc. 2,2,5,5-tetrasubstituted-pyrrolidine-1-oxyl compounds useful as MRI agents
US5049667A (en) * 1987-04-14 1991-09-17 Guerbet S.A. Nitrogen-containing cyclic ligands
US5429925A (en) * 1988-01-26 1995-07-04 The Regents Of The University Of California Method for immunodiagnostic detection of dioxins at low concentrations
US5149444A (en) * 1990-04-30 1992-09-22 Sdtx Technologies, Inc. Process for the decontamination of soils, sediments, and sludges
US5096600A (en) * 1990-04-30 1992-03-17 Sdtx Technologies, Inc. Method for decontaminating soils

Also Published As

Publication number Publication date
EP0859949A4 (en) 2000-03-29
AU7695496A (en) 1997-05-29
EP0859949A1 (en) 1998-08-26
WO1997017601A1 (en) 1997-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Smith et al. A method for concurrent measurement of picomole quantities of acetylcholine, choline, dopamine, norepinephrine, serotonin, 5-hydroxytryptophan, 5-hydroxyindoleacetic acid, tryptophan, tyrosine, glycine, aspartate, glutamate, alanine, and gamma-aminobutyric acid in single tissue samples from different areas of rat central nervous system
Liang et al. Speciation of chromium in water samples with cloud point extraction separation and preconcentration and determination by graphite furnace atomic absorption spectrometry
Hsieh et al. Using dried-droplet laser ablation inductively coupled plasma mass spectrometry to quantify multiple elements in whole blood
Moate et al. Improved cleanup and determination of dialkyl phosphates in the urine of children exposed to organophosphorus insecticides
W Miles Conversion of DDT and its metabolites to dichlorobenzophenones for analysis in the presence of polychlorinated biphenyls
Black et al. Analysis of 1, 1′-sulphonylbis [2-(methylsulphinyl) ethane] and 1-methylsulphinyl-2-[2-(methylthio) ethylsulphonyllethane, metabolites of sulphur mustard, in urine using gas chromatography-mass spectrometry
Rodrigues et al. An SPME–GC–MS method for determination of organochlorine pesticide residues in medicinal plant infusions
Zhang et al. Comparison of two ionic liquid-based pretreatment methods for three steroids' separation and determination in water samples by HPLC
Ramos et al. Miniaturised sample preparation of fatty foodstuffs for the determination of polychlorinated biphenyls
CN108205043B (zh) 一种左旋米那普仑中间体有关物质的检测方法
JP2000500386A (ja) 試料マトリクスからの化合物抽出のための方法
CN113376275B (zh) 一种检测植物源性食物中氟砜灵及其代谢物残留量的方法
EP4348269A1 (en) Method to determine glyphosate and aminomethylphosphonic acid in a sample
Bruchet et al. Recent methods for the determination of volatile and non-volatile organic compounds in natural and purified drinking water
Thurman et al. Injection port derivatization for GC/MS–MS: analysis of hormones in water
Ramos et al. Extraction of micropollutants from size-limited solid samples
US5962334A (en) Process for extracting 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin
CN107024555A (zh) 一种提取测定植物‑土壤系统中六溴环十二烷的方法
Chu et al. Optimized separation and determination of methyl sulfone metabolites of polychlorinated biphenyls (PCBs) and p, p′-DDE in biota samples
Zhang et al. Determination of phenolic compounds in wastewater by liquid-phase microextraction coupled with gas chromatography
KR100461702B1 (ko) 수질 시료 중에 잔류하는 글리포세이트, 엔도탈,클로람벤의 동시 검출법
Doyle et al. Determination of leukotriene B4 in human plasma by gas chromatography using a mass selective detector and a stable isotope labelled internal standard. Effect of NE-11740 on arachidonic acid metabolism
JP2001208739A (ja) PCDD、PCDFおよびco−PCBのガスクロマトグラフ−質量分析方法
Rotich et al. Optimization of high-performance liquid chromatography and solid-phase extraction for determination of organophosphorus pesticide residues in environmental samples
Burgasser et al. Extraction of semi-and nonvolatile chlorinated organic compounds from water