JP2000357196A - 情報処理装置及び方法、管理装置及び方法、提供媒体、情報提供システム及び方法並びに情報送信装置 - Google Patents

情報処理装置及び方法、管理装置及び方法、提供媒体、情報提供システム及び方法並びに情報送信装置

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JP2000357196A
JP2000357196A JP26063799A JP26063799A JP2000357196A JP 2000357196 A JP2000357196 A JP 2000357196A JP 26063799 A JP26063799 A JP 26063799A JP 26063799 A JP26063799 A JP 26063799A JP 2000357196 A JP2000357196 A JP 2000357196A
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JP26063799A
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English (en)
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Shinako Matsuyama
科子 松山
Yoshito Ishibashi
義人 石橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンテンツデータの利用に応じた各種処理を容
易に実行し得るようにする。 【解決手段】本発明は、情報送信装置により所定のコン
テンツデータと共に、管理装置が規定した、当該コンテ
ンツデータの利用に関連する所定の情報を表すコードを
送信し、情報処理装置により当該コンテンツデータ及び
コードを受信し、コンテンツデータを利用する際に対応
するコードを送信し、管理装置により当該コードの示す
情報を利用した所定の処理を実行することにより、コン
テンツデータが利用される際に、当該コンテンツデータ
の利用に応じた所定の処理を実行することができると共
に、管理装置が規定するコードを変更するだけで、コン
テンツデータの利用に対する異なる処理を容易に実行す
ることができ、かくしてコンテンツデータの利用に応じ
た各種処理を容易に実行し得る情報提供システム及び方
法、情報送信装置、管理装置及び情報送信装置を実現す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置及び
方法、管理装置及び方法、提供媒体、情報提供システム
及び方法並びに情報送信装置に関し、例えば、暗号化さ
れた情報を利用する情報処理装置及び方法、管理装置及
び方法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】音楽などの情報(コンテンツ)を暗号化
し、所定の契約を交わしたユーザの情報処理装置に送信
し、ユーザが、その情報処理装置でコンテンツを復号し
て、利用するシステムがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
システムにおいては、コンテンツの購入実績に応じて、
割引価格を設定し、ユーザが、その割引価格でコンテン
ツを購入することができるサービスが存在しなかった。
【0004】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、割引価格でコンテンツを購入し得る情報処理装置
及び方法、管理装置及び方法並びに提供媒体を提案し、
さらに、コンテンツデータの利用に応じた各種処理を容
易に実行し得る情報提供システム及び方法、情報送信装
置、情報処理装置及び情報管理装置を提案しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、請求項1に記載の情報処理装置に
おいて、情報の利用料金の割引額を記憶する記憶手段
と、情報の利用料金を特定するための情報を含む課金情
報を生成する生成手段と、情報の課金を記憶手段に記憶
されている割引額分を割り引いて決済することを、生成
手段により生成された課金情報に設定する設定手段と、
設定手段により、情報の課金を割引額分を割り引いて決
済するが設定された、生成手段により生成された課金情
報を、管理装置に送信する送信手段とを設けるようにし
た。
【0006】また、本発明においては、請求項2に記載
の情報処理方法において、情報の利用料金の割引額を記
憶する記憶ステップと、情報の利用料金を特定するため
の情報を含む課金情報を生成する生成ステップと、情報
の課金を記憶ステップで記憶された割引額分を割り引い
て決済することを、生成ステップで生成された課金情報
に設定する設定ステップと、設定ステップで、情報の課
金を割引額分を割り引いて決済するが設定された、生成
ステップで生成された課金情報を、管理装置に送信する
送信ステップとを設けるようにした。
【0007】さらに、本発明においては、請求項3に記
載の提供媒体において、情報の利用料金の割引額を記憶
する記憶ステップと、情報の利用料金を特定するための
情報を含む課金情報を生成する生成ステップと、情報の
課金を記憶ステップで記憶された割引額分を割り引いて
決済することを、生成ステップで生成された課金情報に
設定する設定ステップと、設定ステップで、情報の課金
を割引額分を割り引いて決済するが設定された、生成ス
テップで生成された課金情報を、管理装置に送信する送
信ステップとを含む処理を情報処理装置に実行させるコ
ンピュータが読み取り可能なプログラムを提供するよう
にした。
【0008】この結果、請求項1に記載の情報処理装
置、請求項2に記載の情報処理方法及び請求項3に記載
の提供媒体においては、情報の利用料金の割引額が記憶
され、情報の利用料金を特定するための情報を含む課金
情報が生成され、情報の課金を割引額分を割り引いて決
済するが、課金情報に設定され、情報の課金を割引額分
を割り引いて決済するが設定された課金情報が、管理装
置に送信される。
【0009】さらに、本発明においては、請求項4に記
載の管理装置において、情報処理装置が利用することが
できる割引額を記憶する記憶手段と、情報処理装置から
送信されてきた、情報の利用料金を特定するための情報
を含み、情報の課金を割引額分を割り引いて決済するが
設定された課金情報を受信する受信手段と、受信手段に
より受信された課金情報から、情報の利用料金を読み取
る読み取り手段と、記憶手段に記憶されている割引額
を、課金情報により特定された利用料金から割り引い
て、情報の課金を決済する決済手段と、決済手段により
決済された課金の額に基づいて、情報処理装置が利用す
ることができる割引額を算出する算出手段とを設けるよ
うにした。
【0010】さらに本発明においては、請求項7に記載
の管理方法において、情報処理装置が利用することがで
きる割引額を記憶する記憶ステップと、情報処理装置か
ら送信されてきた、情報の利用料金を特定するための情
報を含み、情報の課金を割引額分を割り引いて決済する
が設定された課金情報を受信する受信ステップと、受信
ステップで受信された課金情報から、情報の利用料金を
読み取る読み取りステップと、記憶ステップで記憶され
た割引額を、課金情報により特定された利用料金から割
り引いて、情報の課金を決済する決済ステップと、決済
ステップで決済された課金の額に基づいて、情報処理装
置が利用することができる割引額を算出する算出ステッ
プとを設けるようにした。
【0011】さらに本発明においては、請求項8に記載
の提供媒体において、情報処理装置が利用することがで
きる割引額を記憶する記憶ステップと、情報処理装置か
ら送信されてきた、情報の利用料金を特定するための情
報を含み、情報の課金を割引額分を割り引いて決済する
が設定された課金情報を受信する受信ステップと、受信
ステップで受信された課金情報から、情報の利用料金を
読み取る読み取りステップと、記憶ステップで記憶され
た割引額を、課金情報により特定された利用料金から割
り引いて、情報の課金を決済する決済ステップと、決済
ステップで決済された課金の額に基づいて、情報処理装
置が利用することができる割引額を算出する算出ステッ
プとを含む処理を情報処理装置に実行させるコンピュー
タが読み取り可能なプログラムを提供するようにした。
【0012】この結果、請求項4に記載の管理装置、請
求項7に記載の管理方法及び請求項8に記載の提供媒体
においては、情報処理装置が利用することができる割引
額が記憶され、情報処理装置から送信されてきた、情報
の利用料金を特定するための情報を含み、情報の課金を
割引額分を割り引いて決済するが設定された課金情報が
受信され、受信された課金情報から、情報の利用料金が
読み取られ、記憶された割引額を、課金情報により特定
された利用料金から割り引いて、情報の課金が決済さ
れ、決済された課金の額に基づいて、情報処理装置が利
用することができる割引額が算出される。
【0013】さらに、本発明においては、情報提供シス
テムにおいて、所定のコンテンツデータと共に、当該コ
ンテンツデータの利用に関連する所定の情報を表すコー
ドを送信する情報送信装置と、情報送信装置から送信さ
れたコンテンツデータ及びコードを受信し、コンテンツ
データを利用する際に対応するコードを送信する情報処
理装置と、情報処理装置から送信されたコードを受信
し、当該受信したコードの示す情報を利用した所定の処
理を実行する管理装置とを設けるようにした。
【0014】この結果、コンテンツデータが利用される
際に、当該コンテンツデータの利用に応じた所定の処理
を実行することができると共に、管理装置が規定するコ
ードを変更するだけで、コンテンツデータの利用に対す
る異なる処理を容易に実行することができる。
【0015】さらに、本発明においては、管理装置に管
理され、情報処理装置に所定のコンテンツデータを送信
する情報送信装置において、コンテンツデータと共に、
当該コンテンツデータの利用に関連する所定の情報を表
し、情報処理装置から、コンテンツデータが利用される
際に管理装置に送信され、当該管理装置において、情報
を利用した所定の処理を実行するためのコードを送信す
るようにした。
【0016】この結果、コンテンツデータが利用される
際に、管理装置に当該コンテンツデータの利用に応じた
所定の処理を実行させることができると共に、規定する
コードを変更するだけで、この管理装置にコンテンツデ
ータの利用に対する異なる処理を容易に実行させること
ができる。
【0017】さらに、本発明においては、情報送信装置
から送信される所定のコンテンツデータを受信する情報
処理装置を管理する管理装置において、情報送信装置か
ら、コンテンツデータと共に、当該コンテンツデータの
利用に関連する所定の情報を表すコードが情報処理装置
に送信され、当該情報処理装置から、コンテンツデータ
を利用する際に対応するコードが送信されることによ
り、当該送信されたコードの示す情報を利用した所定の
処理を実行するようにした。
【0018】この結果、コンテンツデータが利用される
際に、当該コンテンツデータの利用に応じた所定の処理
を実行することができると共に、規定するコードを変更
するだけで、コンテンツデータの利用に対する異なる処
理を容易に実行することができる。
【0019】さらに、本発明においては、管理装置に管
理され、情報送信装置から送信される所定のコンテンツ
データを受信する情報処理装置において、情報送信装置
から、コンテンツデータと共に、当該コンテンツデータ
の利用に関連する所定の情報を表すコードが情報処理装
置に送信されることにより、コンテンツデータ及びコー
ドを受信し、当該受信したコンテンツデータを利用する
際に、対応するコードを、当該コードの示す情報を利用
した所定の処理を実行する管理装置に送信するようにし
た。
【0020】この結果、コンテンツデータを利用する際
に、対応するコードを管理装置に送信するだけで、当該
管理装置にこのコンテンツデータの利用に応じた処理を
実行させることができると共に、規定するコードが変更
されても、これを意識する必要がなく、当該変更された
コードを管理装置に送信することにより、当該管理装置
にコンテンツデータの利用に対する異なる処理を容易に
実行させることができる。
【0021】さらに、本発明においては、情報送信装置
により、所定のコンテンツデータと共に、当該コンテン
ツデータの利用に関連する所定の情報を表すコードを送
信するデータ送信ステップと、情報処理装置により、情
報送信装置から送信されたコンテンツデータ及びコード
を受信し、コンテンツデータを利用する際に対応するコ
ードを送信するコード送信ステップと、管理装置によ
り、情報処理装置から送信されたコードを受信し、当該
受信したコードの示す情報を利用した所定の処理を実行
する処理実行ステップとを設けるようにした。
【0022】この結果、コンテンツデータが利用される
際に、当該コンテンツデータの利用に応じた所定の処理
を実行することができると共に、管理装置が規定するコ
ードを変更するだけで、コンテンツデータの利用に対す
る異なる処理を容易に実行することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0024】(1)第1の実施の形態 以下に本発明の第1の実施の形態を説明するが、特許請
求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との
対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内
に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明
の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記
載は、各手段を記載したものに限定することを意味する
ものではない。
【0025】図1は、本発明を適用した第1の実施の形
態によるEMD(Electronic Music Distribution:電子音楽
配信) システムを説明する図である。EMD システムは、
EMDシステムへの登録を受け付けたり、各装置を管理す
るEMD サービスセンタ1、コンテンツを提供するコンテ
ンツプロバイダ2、コンテンツに対応する所定のサービ
スを提供するサービスプロバイダ3、及びコンテンツが
利用される機器(この例の場合、レシーバ51)からな
るユーザホームネットワーク5から構成されている。
【0026】EMD システムに登録された機器(例えば、
レシーバ51)に配信(提供)されるコンテンツ(Conte
nt) とは、情報そのものが価値を有するデジタルデータ
で、この例の場合、1つのコンテンツは、1曲分の音楽
データに相当する。ユーザは、コンテンツを購入し(実
際は、コンテンツを利用する権利を購入し)、提供され
るコンテンツを再生したり、複製して利用する。
【0027】EMD サービスセンタ1は、EMD システムに
おける主な情報の流れを示す図2に示すように、ユーザ
ホームネットワーク5及びコンテンツプロバイダ2に、
コンテンツを利用するために必要な配送用鍵Kdを送信
する。EMD サービスセンタ1はまた、ユーザホームネッ
トワーク5の機器から、課金情報等を受信して、料金を
精算する。
【0028】コンテンツプロバイダ2は、提供するコン
テンツ(コンテンツ鍵Kcoで暗号化されている)、そ
のコンテンツを復号するために必要なコンテンツ鍵Kc
o(配送用鍵Kdで暗号化されている)、及びコンテン
ツの利用内容などを示す取扱方針(以下、UCP(Usage Co
ntrol Policy) と記述する)を保持し、それらを、コン
テンツプロバイダセキュアコンテナ(後述)と称する形
態で、サービスプロバイダ3に供給する。
【0029】サービスプロバイダ3は、コンテンツプロ
バイダ2から供給されるUCP に対応して、1つ又は複数
の価格情報(以下、PT(Price Tag) と記述する)を作成
し、それを保持する。サービスプロバイダ3は、作成し
たPTを、コンテンツプロバイダ2から供給されたコンテ
ンツ(コンテンツ鍵Kcoで暗号化されている)、コン
テンツ鍵Kco(配送用鍵Kdで暗号化されている)、
及びUCP とともに、サービスプロバイダセキュアコンテ
ナと称する形態で、専用のケーブルネットワーク、イン
ターネット、又は衛星通信などから構成されるネットワ
ーク4を介して、ユーザホームネットワーク5に送信す
る。
【0030】ユーザホームネットワーク5は、供給され
たUCP 及びPTに基づいて、使用許諾条件情報(以下、UC
S(Usage Control Status) と称する)を作成し、作成し
たUCS に基づいてコンテンツを利用する処理を実行す
る。ユーザホームネットワーク5はまた、UCS を作成す
るタイミングで課金情報を作成し、例えば、配送用鍵K
dの供給を受けるタイミングで、対応するUCP 及びPTな
どとともにEMD サービスセンタ1に送信する。なお、ユ
ーザホームネットワーク5は、UCP 及びPTをEMDサービ
スセンタ1に送信しないようにすることもできる。
【0031】図3は、EMD サービスセンタ1の機能的構
成を示すブロック図である。サービスプロバイダ管理部
11は、サービスプロバイダ3に利益分配の情報(後
述)を供給する。コンテンツプロバイダ管理部12は、
コンテンツプロバイダ2に配送用鍵Kdを送信したり、
利益分配の情報(後述)を供給する。
【0032】著作権管理部13は、ユーザホームネット
ワーク5のコンテンツの利用の実績を示す情報を、著作
権を管理する団体、例えば、JASRAC(Japanese Society
forRights of Authors,Composers and Publishers: 日
本音楽著作権協会) に送信する。
【0033】鍵サーバ14は、配送用鍵Kdを記憶して
おり、それを、コンテンツプロバイダ管理部12を介し
てコンテンツプロバイダ2に供給したり、ユーザ管理部
18等を介してユーザホームネットワーク5に供給す
る。
【0034】ユーザホームネットワーク5の、EMD シス
テムに正式登録された機器及びコンテンツプロバイダ2
に供給される、EMD サービスセンタ1からの配送用鍵K
dについて、図4乃至図7を参照して説明する。
【0035】図4は、コンテンツプロバイダ2がコンテ
ンツの提供を開始し、ユーザホームネットワーク5を構
成する、例えば、レシーバ51がコンテンツの利用を開
始する、1998年1月における、EMD サービスセンタ
1が有する配送用鍵Kd、コンテンツプロバイダ2が有
する配送用鍵Kd、及びレシーバ51が有する配送用鍵
Kdを示す図である。
【0036】図4の例において、配送用鍵Kdは、暦の
月の初日から月の末日まで、使用可能であり、たとえ
ば、所定のビット数の乱数である”aaaaaaaa”
の値を有するバージョン1である配送用鍵Kdは、19
98年1月1日から1998年1月31日まで使用可能
(すなわち、1998年1月1日から1998年1月3
1日の期間にサービスプロバイダ3を介してユーザホー
ムネットワーク5に配布されたコンテンツを暗号化する
コンテンツ鍵Kcoは、バージョン1である配送用鍵K
dで暗号化されている)であり、所定のビット数の乱数
である”bbbbbbbb”の値を有するバージョン2
である配送用鍵Kdは、1998年2月1日から199
8年2月28日まで使用可能(すなわち、その期間にサ
ービスプロバイダ3を介してユーザホームネットワーク
5に配布されたコンテンツを暗号化するコンテンツ鍵K
coは、バージョン2である配送用鍵Kdで暗号化され
ている)である。同様に、バージョン3である配送用鍵
Kdは、1998年3月中に使用可能であり、バージョ
ン4である配送用鍵Kdは、1998年4月中に使用可
能であり、バージョン5である配送用鍵Kdは、199
8年5月中に使用可能であり、バージョン6である配送
用鍵Kdは、1998年6月中に使用可能である。
【0037】コンテンツプロバイダ2がコンテンツの提
供を開始するに先立ち、EMD サービスセンタ1は、コン
テンツプロバイダ2に、1998年1月から1998年
6月まで利用可能な、バージョン1乃至バージョン6の
6つの配送用鍵Kdを送信し、コンテンツプロバイダ2
は、6つの配送用鍵Kdを受信し、記憶する。6月分の
配送用鍵Kdを記憶するのは、コンテンツプロバイダ2
が、コンテンツを提供する前のコンテンツ及びコンテン
ツ鍵の暗号化などの準備に、所定の期間が必要だからで
ある。
【0038】また、レシーバ51がコンテンツの利用を
開始するに先立ち、EMD サービスセンタ1は、レシーバ
51に、1998年1月から1998年3月まで、利用
可能なバージョン1乃至バージョン3である3つの配送
用鍵Kdを送信し、レシーバ51は、3つの配送用鍵K
dを受信し、記憶する。3月分の配送用鍵Kdを記憶す
るのは、レシーバ51が、EMD サービスセンタ1に接続
できないなどのトラブルにより、コンテンツの利用が可
能な契約期間にもかかわらずコンテンツが利用できない
等の事態を避けるためであり、また、EMD サービスセン
タ1への接続の頻度を低くし、ユーザホームネットワー
ク5の負荷を低減するためである。
【0039】1998年1月1日から1998年1月3
1日の期間には、バージョン1である配送用鍵Kdが、
EMD サービスセンタ1、コンテンツプロバイダ2、ユー
ザホームネットワーク5を構成するレシーバ51で利用
される。
【0040】1998年2月1日における、EMD サービ
スセンタ1の配送用鍵Kdのコンテンツプロバイダ2、
及びレシーバ51への送信を図5で説明する。EMD サー
ビスセンタ1は、コンテンツプロバイダ2に、1998
年2月から1998年7月まで利用可能な、バージョン
2乃至バージョン7の6つの配送用鍵Kdを送信し、コ
ンテンツプロバイダ2は、6つの配送用鍵Kdを受信
し、受信前に記憶していた配送用鍵Kdに上書きし、新
たな配送用鍵Kdを記憶する。EMD サービスセンタ1
は、レシーバ51に、1998年2月から1998年4
月まで、利用可能なバージョン2乃至バージョン4であ
る3つの配送用鍵Kdを送信し、レシーバ51は、3つ
の配送用鍵Kdを受信し、受信前に記憶していた配送用
鍵Kdに上書きし、新たな配送用鍵Kdを記憶する。EM
D サービスセンタ1は、バージョン1である配送用鍵K
dをそのまま記憶する。これは、不測のトラブルが発生
したとき、若しくは不正が発生し、又は発見されたとき
に、過去に利用した配送用鍵Kdを利用できるようにす
るためである。
【0041】1998年2月1日から1998年2月2
8日の期間には、バージョン2である配送用鍵Kdが、
EMD サービスセンタ1、コンテンツプロバイダ2、ユー
ザホームネットワーク5を構成するレシーバ51で利用
される。
【0042】1998年3月1日における、EMD サービ
スセンタ1の配送用鍵Kdのコンテンツプロバイダ2、
及びレシーバ51への送信を図6で説明する。EMD サー
ビスセンタ1は、コンテンツプロバイダ2に、1998
年3月から1998年8月まで利用可能な、バージョン
3乃至バージョン8の6つの配送用鍵Kdを送信し、コ
ンテンツプロバイダ2は、6つの配送用鍵Kdを受信
し、受信前に記憶していた配送用鍵Kdに上書きし、新
たな配送用鍵Kdを記憶する。EMD サービスセンタ1
は、レシーバ51に、1998年3月から1998年5
月まで、利用可能なバージョン3乃至バージョン5であ
る3つの配送用鍵Kdを送信し、レシーバ51は、3つ
の配送用鍵Kdを受信し、受信前に記憶していた配送用
鍵Kdに上書きし、新たな配送用鍵Kdを記憶する。EM
D サービスセンタ1は、バージョン1である配送用鍵K
d及びバージョン2である配送用鍵Kdをそのまま記憶
する。
【0043】1998年3月1日から1998年3月3
1日の期間には、バージョン3である配送用鍵Kdが、
EMD サービスセンタ1、コンテンツプロバイダ2、ユー
ザホームネットワーク5を構成するレシーバ51で利用
される。
【0044】1998年4月1日における、EMD サービ
スセンタ1の配送用鍵Kdのコンテンツプロバイダ2、
及びレシーバ51への送信を図7で説明する。EMD サー
ビスセンタ1は、コンテンツプロバイダ2に、1998
年4月から1998年9月まで利用可能な、バージョン
4乃至バージョン9の6つの配送用鍵Kdを送信し、コ
ンテンツプロバイダ2は、6つの配送用鍵Kdを受信
し、受信前に記憶していた配送用鍵Kdに上書きし、新
たな配送用鍵Kdを記憶する。EMD サービスセンタ1
は、レシーバ51に、1998年4月から1998年6
月まで、利用可能なバージョン3乃至バージョン5であ
る3つの配送用鍵Kdを送信し、レシーバ51は、3つ
の配送用鍵Kdを受信し、受信前に記憶していた配送用
鍵Kdに上書きし、新たな配送用鍵Kdを記憶する。EM
D サービスセンタ1は、バージョン1である配送用鍵K
d、バージョン2である配送用鍵Kd、及びバージョン
3である配送用鍵Kdをそのまま記憶する。
【0045】1998年4月1日から1998年4月3
0日の期間には、バージョン4である配送用鍵Kdが、
EMD サービスセンタ1、コンテンツプロバイダ2、ユー
ザホームネットワーク5を構成するレシーバ51で利用
される。
【0046】このように、あらかじめ先の月の配送用鍵
Kdを配布しておくことで、仮にユーザが1,2ヶ月ま
ったくEMD サービスセンタ1にアクセスしていなくて
も、一応、コンテンツの買い取りが行え、時を見計らっ
て、EMD サービスセンタ1にアクセスして鍵を受信する
ことができる。
【0047】ユーザホームネットワーク5の、EMD シス
テムに正式登録された機器、及びコンテンツプロバイダ
2には、以上のように、3ヶ月分あるいは6ヶ月の配送
用鍵Kdが配布されるが、EMD システムに正式登録され
ておらず、仮登録(詳細は後述する)されている状態
の、ユーザホームネットワーク5の機器には、3ヶ月分
の配送用鍵Kdに代わり、図8に示すような、1ヶ月分
の配送用鍵Kdが配布される。この例においては、ユー
ザホームネットワーク5の機器をEMD システムに正式登
録するために、与信処理など、約1月程度の時間を有す
る登録手続が必要となる。そこで、登録申請から正式登
録されるまでの間(約1ヶ月間)においても、コンテン
ツの利用が可能となるように、正式登録されていない機
器(仮登録されている機器)には、1ヶ月間において利
用可能な配送用鍵Kdが配布される。
【0048】図3に戻り、経歴データ管理部15は、ユ
ーザ管理部18から出力される、課金情報、そのコンテ
ンツに対応するPT、及びそのコンテンツに対応するUCP
などを記憶する。
【0049】利益分配部16は、経歴データ管理部15
から供給された各種情報に基づき、EMD サービスセンタ
1、コンテンツプロバイダ2、及びサービスプロバイダ
3の利益をそれぞれ算出し、その結果をサービスプロバ
イダ管理部11、コンテンツプロバイダ管理部12、出
納部20、及び著作権管理部13に出力する。
【0050】コンテンツプロバイダ2の利益(額)(以
下、CP(コンテンツプロバイダ)利益額と記述する)
及びサービスプロバイダ3の利益額(以下、SP(サー
ビスプロバイダ)利益額と記述する)は、式(1)及び
式(2)により求められる。
【0051】 CP利益額=CP取分額−CP手数料−CP割引額・・・(1) SP利益額=SP取分額−SP手数料−SP割引額・・・(2) 式(1)中のCP取分額は、コンテンツの利用料金の6
割とされる(式3)。式(2)中のSP取分額は、コン
テンツの利用料金の4割とされる(式4)。
【0052】 CP取分額=利用料金×0.6・・・(3) SP取分額=利用料金×0.4・・・(4) 式(1)中のCP手数料は、EMD サービスセンタ1のコ
ンテンツプロバイダ2に対して行う各種の処理の手数料
で、CP取分額の1割とされる(式(5))。式(2)
中のSP手数料は、EMD サービスセンタ1のサービスプ
ロバイダ3に対して行う各種の処理の手数料で、SP取
分額の1割りとされる(式(6))。
【0053】 CP手数料=CP取分額×0.1・・・(5) SP手数料=SP取分額×0.1・・・(6) 式(1)中のCP割引額は、ユーザが、コンテンツの購
入において利用することができる所定の割引額(以下、
ユーザ割引額と記述する)(後述)のコンテンツプロバ
イダ2の分担額で、この例の場合、ユーザ割引額の2割
とされる(式(7))。式(2)中のSP割引額は、ユ
ーザ割引額のサービスプロバイダ3の分担額で、その3
割とされる(式(8))。
【0054】 CP割引額=ユーザ割引額×0.2・・・(7) SP割引額=ユーザ割引額×0.3・・・(8)なお、
ユーザ割引額は、ユーザが実際に支払う額(以下、ユー
ザ支払額と記述する)の1割とする(式(9))。
【0055】 ユーザ割引額=ユーザ支払額×0.1・・・(9) EMD サービスセンタ1の利益(額)(以下、EMD 利益額
と記述する)は、式(10)に従って算出される。
【0056】 EMD 利益額=CP手数料+SP手数料−EMD 割引額・・・(10) CP手数料は、式(5)により、SP手数料は、式
(6)により算出される。EMD サービスセンタ割引額
(以下、EMD 割引額と略称する)は、ユーザ割引額のEM
D サービスセンタ1の分担額で、ユーザ割引額の5割り
とされる(式(11))。
【0057】 EMD 割引額=ユーザ割引額×0.5・・・(11) 相互認証部17は、コンテンツプロバイダ2、サービス
プロバイダ3、及びユーザホームネットワーク5の機器
と相互認証を実行する。
【0058】ユーザ管理部18は、EMD システムに登録
可能な、ユーザホームネットワーク5の機器に関する情
報(以下、システム登録情報と称する)を管理する。シ
ステム登録情報には、図9に示すように、「SAM のI
D」、「機器番号」、「決済ID」、「決済ユーザ情
報」、複数の「従属ユーザ情報」、及び「割引ポイント
情報」の項目に設定される情報が含まれる。
【0059】「SAM のID」には、製造された、ユーザホ
ームネットワーク5の機器のSAM のIDが記憶される。図
9のシステム登録情報の「SAM のID」には、レシーバ5
1のSAM 62のIDが設定されている。
【0060】「機器番号」には、SAM を有するユーザホ
ームネットワーク5の機器に、予め設定された機器番号
が設定される。ユーザホームネットワーク5の機器が、
ネットワーク4を介してサービスプロバイダ3と、及び
EMD サービスセンタ1と直接通信することができる機能
を有し(通信部を有し)、かつ、例えば、UCP やPTの内
容をユーザに出力(提示)したり、ユーザがUCP の利用
内容を選択することができる機能を有している(表示部
及び操作部を有している)場合、その機器(以下、この
ような機能を有する機器を主機器と称する)には、10
0番以上の機器番号が与えられる。機器が、そのような
機能を有しいない場合、その機器(以下、このような機
器を従機器と称する)には、99番以下の機器番号が与
えられる。この例の場合、レシーバ51は、上述した機
能を有しているので、100番以上の機器番号(100
番)が与えられてる。そこで、図9のシステム登録情報
の「機器番号」には、レシーバ51のSAM 62に対応す
る「機器番号」には、機器番号100番が設定されてい
る。
【0061】「決済ID」には、EMD システムに正式登録
されたとき割り当てられる所定のIDが記憶される。この
例の場合、レシーバ51は、ユーザFが決済ユーザ(後
述)として正式登録され、決済IDが与えられているの
で、図9のシステム登録情報の、SAM 62のIDに対応す
る「決済ID」には、与えられたユーザFの決済IDが設定
されている。
【0062】「決済ユーザ情報」には、計上される課金
を決済するユーザ(以下、このようなユーザを決済ユー
ザと称する)の、氏名、住所、電話番号、決済機関情報
(例えば、クレジットカード番号等)、生年月日、年
齢、性別、ID、パスワードなどが設定される。
【0063】「決済ユーザ情報」に設定される決済ユー
ザの、氏名、住所、電話番号、決済機関の情報、生年月
日、及び性別(以下、「決済ユーザ情報」に設定される
これらの情報を、個々に区別する必要がない場合、まと
めて、ユーザ一般情報と称する)は、登録が申請される
際にユーザから提供され、設定される。この例の場合、
ユーザ一般情報のうちの、氏名、住所、電話番号、及び
決済機関の情報は、それらに基づいて与信処理が行われ
るので、正確な情報(例えば、決済機関に登録されてい
る情報)である必要がある。それに対してユーザ一般情
報の生年月日、年齢、及び性別は、与信処理には用いら
れないので、この例の場合、それらの情報は、正確であ
る必要はなく、またユーザは、その情報を必ずしも提供
する必要がない。「決済ユーザ情報」に記憶される決済
ユーザの、ID及びパスワードは、EMD システムに仮登録
されるときに割り当てられ、設定される。
【0064】この例の場合、レシーバ51は、ユーザF
が決済ユーザとして登録されているので、図9のシステ
ム登録情報の、SAM 62のIDに対応する「決済ユーザ情
報」には、ユーザFから提供されたユーザ一般情報、ユ
ーザFのID、及びユーザFのパスワードが設定されてい
る。なお、この例の場合、ユーザFは、男性とする。
【0065】「従属ユーザ情報」には、課金を決済しな
いユーザ(以下、このようなユーザを従属ユーザと称す
る)の、氏名、住所、電話番号、生年月日、年齢、性
別、ID、パスワードなどが設定される。すなわち、「決
済ユーザ情報」に設定される情報のうち、決済機関の情
報以外の情報が設定される。従属ユーザに対しては与信
処理が行われないので、「従属ユーザ情報」に設定され
る従属ユーザの、氏名、住所、電話番号、生年月日、年
齢、及び性別の情報は、正確なものである必要がない。
例えば、氏名の場合は、ニックネームのようなものでも
よい。また氏名はユーザを特定するために必要とされる
が、他の情報は、ユーザは必ずしも提供する必要がな
い。「従属ユーザ情報」に設定される従属ユーザの、ID
及びパスワードは、仮登録又は正式登録されるときに割
り当てられ、設定される。
【0066】この例の場合、レシーバ51には、従属ユ
ーザが登録されていないので、図9のシステム登録情報
のSAM 62のIDに対応する「従属ユーザ情報」には、何
の情報も設定されていない。
【0067】「割引ポイント情報」には、利益分配部1
6から出力された割引ポイントが設定される。この例の
場合、割引ポイントを割引額(円)とし、図10には、
1000円分のコンテンツを購入したときにユーザFに
与えられたCP割引額、SP割引額、及びEMD 割引額が
示されている。
【0068】CP割引額は、式(7)に従い算出され、
20(=1000×0.1×0.2)円とされ、SP割
引額は、式(8)に従い算出され、30(=1000×
0.1×0.3)円とされ、EMD 割引額は、式(11)
に従い算出され、50(=1000×0.1×0.5)
円とされている。また、この場合、ユーザ割引額は、1
00(=20+30+50)円とされる。
【0069】ユーザ管理部18は、このようなシステム
登録情報を管理する他、所定の処理に対応して登録リス
ト(後述)を作成し、配送用鍵Kdとともにユーザホー
ムネットワーク5に送信する。
【0070】図3に、再度戻り、課金請求部19は、経
歴データ管理部15から供給された、課金情報、UCP 、
PT、及びユーザ割引額に基づき、コンテンツの利用料金
を検出し、ユーザ支払額を算出して、それらを出納部2
0及び利益分配部16に供給する。例えば、課金情報
A、UCP A、及びPTA−1が、経歴データ管理部15か
ら供給されたものとすると、課金請求部19は、課金情
報Aの「UCP のID」に設定されているIDより、今回の課
金に対応するUCP Aを認識し、それが経歴データ管理部
15から供給されていることを確認する。
【0071】課金請求部19は、課金情報Aの「PTのI
D」に設定されているIDより、今回の課金に対応するPT
A−1を認識し、それが経歴データ管理部15から供給
されていることを確認する。UCP A及びPTA−1が供給
されていることを確認すると、課金請求部19は、課金
情報Aの「利用内容」の「ID」に設定されているIDが、
UCP Aの「利用内容11」のIDであることを認識し、そ
れに対応するPTA−1の「価格内容11」に設定されて
いる”2000円”をコンテンツの利用料金として検出
する。
【0072】ユーザにより割引ポイントの利用が要求さ
れた場合、課金請求部19は、ユーザ管理部18から供
給されたユーザ割引額を、先に検出したコンテンツの利
用料金から差し引いて、ユーザ支払額を算出する(式
(12))。
【0073】 ユーザ支払額=コンテンツの利用料金−ユーザ割引額・・・(12) ユーザにより割引ポイントの利用が要求されなかった場
合、コンテンツの利用料金とユーザ支払額は等しい。
【0074】出納部20は、ユーザ、コンテンツプロバ
イダ2、及びサービスプロバイダ3への出金、徴収すべ
き利用料金の金額を基に、図示せぬ外部の銀行等と通信
し、決算処理を実行する。出納部20はまた、決算処理
の結果をユーザ管理部18に通知する。
【0075】監査部21は、ユーザホームネットワーク
5の機器から供給された課金情報、PT、及びUCP の正当
性(すなわち、不正をしていないか)を監査する。この
場合、EMD サービスセンタ1は、コンテンツプロバイダ
2からUCP を、サービスプロバイダ3からPTを、そして
ユーザホームネットワーク5からUCP とPTを、それぞれ
受け取る。
【0076】図11は、コンテンツプロバイダ2の機能
的構成を示すブロック図である。コンテンツサーバ31
は、ユーザに供給するコンテンツを記憶し、ウォータマ
ーク付加部32に供給する。ウォータマーク付加部32
は、コンテンツサーバ31から供給されたコンテンツに
ウォータマーク(電子透かし)を付加し、圧縮部33に
供給する。
【0077】圧縮部33は、ウォータマーク付加部32
から供給されたコンテンツを、ATRAC2(Adaptive Transf
orm Acoustic Coding 2)(商標)等の方式で圧縮し、暗
号化部34に供給する。暗号化部34は、圧縮部33で
圧縮されたコンテンツを、乱数発生部35から供給され
た乱数を鍵(以下、この乱数をコンテンツ鍵Kcoと称
する)として、DES(Data Encryption Standard) などの
共通鍵暗号方式で暗号化し、その結果をセキュアコンテ
ナ作成部38に出力する。
【0078】乱数発生部35は、コンテンツ鍵Kcoと
なる所定のビット数の乱数を暗号化部34及び暗号化部
36に供給する。暗号化部36は、コンテンツ鍵Kco
をEMD サービスセンタ1から供給された配送用鍵Kdを
使用して、DES などの共通鍵暗号方式で暗号化し、その
結果をセキュアコンテナ作成部38に出力する。
【0079】DES は、56ビットの共通鍵を用い、平文
の64ビットを1ブロックとして処理する暗号方式であ
る。DES の処理は、平文を撹拌し、暗号文に変換する部
分(データ撹拌部)と、データ撹拌部で使用する鍵(拡
大鍵)を共通鍵から生成する部分(鍵処理部)からな
る。DES のすべてのアルゴリズムは公開されているの
で、ここでは、データ撹拌部の基本的な処理を簡単に説
明する。
【0080】まず、平文の64ビットは、上位32ビッ
トのH0 、及び下位32ビットのL0 に分割される。鍵
処理部から供給された48ビットの拡大鍵K1 、及び下
位32ビットのL0 を入力とし、下位32ビットのL0
を撹拌したF関数の出力が算出される。F関数は、数値
を所定の規則で置き換える「換字」及びビット位置を所
定の規則で入れ替える「転置」の2種類の基本変換から
構成されている。次に、上位32ビットのH0 と、F関
数の出力が排他的論理和され、その結果はL1とされ
る。L0 は、H1 とされる。
【0081】上位32ビットのH0 及び下位32ビット
のL0 を基に、以上の処理を16回繰り返し、得られた
上位32ビットのH16及び下位32ビットのL16が暗号
文として出力される。復号は、暗号化に使用した共通鍵
を用いて、上記の手順を逆にたどることで実現される。
【0082】ポリシー記憶部37は、コンテンツに対応
して設定されるUCP を記憶し、セキュアコンテナ作成部
38に出力する。図12は、コンテンツサーバ31に保
持されているコンテンツAに対応して設定され、ポリシ
ー記憶部37に記憶されているUCP A,Bを表してい
る。UCP には、「コンテンツのID」、「コンテンツプロ
バイダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効期限」、
「利用条件」、「利用内容」の各項目に設定される情報
が含まれる。「コンテンツのID」には、UCP が対応する
コンテンツのIDが設定される。UCP A(図12(A))
及びUCP B(図12(B))のそれぞれの「コンテンツ
のID」には、コンテンツAのIDが設定されている。
【0083】「コンテンツプロバイダのID」には、コン
テンツの提供元のコンテンツプロバイダのIDが設定され
る。UCP A及びUCP Bのそれぞれの「コンテンツプロバ
イダのID」には、コンテンツプロバイダ2のIDが設定さ
れている。「UCP のID」には、各UCP に割り当てられた
所定のIDが設定され、UCP Aの「UCP のID」には、UCP
AのIDが、UCP Bの「UCP のID」には、UCP BのIDが、
それぞれ設定されている。「UCP の有効期限」には、UC
P の有効期限を示す情報が設定され、UCP Aの「UCP の
有効期限」には、UCP Aの有効期限が、UCP Bの「UCP
の有効期限」には、UCP Bの有効期限が、それぞれ設定
されている。
【0084】「利用条件」は、「ユーザ条件」及び「機
器条件」の項目からなり、「ユーザ条件」には、このUC
P を選択することができるユーザの条件が設定され、
「機器条件」には、このUCP を選択することができる機
器の条件が設定される。
【0085】UCP Aの場合、「利用条件10」が設定さ
れ、「利用条件10」の「ユーザ条件10」には、ユー
ザ割引額が100円以上であることが条件であることを
示す情報(”100円以上”)が設定されている。また
「利用条件10」の「機器条件10」には、条件がない
ことを示す情報(”条件なし”)が設定されている。す
なわち、UCP Aは、ユーザ割引額が100円以上有する
ユーザのみが選択可能となる。
【0086】UCP Bの場合、「利用条件20」が設定さ
れ、「利用条件20」の「ユーザ条件20」には、ユー
ザ割引額が100円より少ないことが条件であることを
示す情報(”100円より少ない”)が設定されてい
る。また「利用条件20」の「機器条件20」には、”
条件なし”が設定されている。すなわち、UCP Bは、1
00円より少ないユーザ割引額を有するユーザのみが選
択可能となる。
【0087】「利用内容」は、「ID」、「形式」、「パ
ラメータ」、及び「管理移動許可情報」などの項目から
なり、その「ID」には、「利用内容」に設定される情報
に割り当てられた所定のIDが設定される。「形式」に
は、再生や複製など、コンテンツの利用形式を示す情報
が設定される。「パラメータ」には、「形式」に設定さ
れた利用形式に対応する所定の情報が設定される。
【0088】「管理移動許可情報」には、コンテンツの
管理移動が可能か否か(許可されているか否か)を示す
情報が設定される。コンテンツの管理移動が行われる
と、図13(A)に示すように、管理移動元の機器にコ
ンテンツが保持されつつ、管理移動先の機器にそのコン
テンツが移動される。すなわち、管理移動元の機器と管
理移動先の機器の両方において、コンテンツが利用され
る。この点で、図13(B)に示すように、移動元の機
器にコンテンツが保持されず、移動先の機器のみにコン
テンツが保持され、移動先の機器においてのみコンテン
ツが利用される、通常の移動とは異なる。
【0089】また、コンテンツの管理移動が行われてい
る間、管理移動元の機器は、図13(A)に示すよう
に、他の機器にコンテンツを管理移動することができな
い(許可されない)。すなわち、管理移動元の機器と管
理移動先の機器の2機においてのみコンテンツが保持さ
れる。この点で、図14(A)に示すように、オリジナ
ルのコンテンツから、複数の複製(第1世代)を作成す
ることができる、第1世代の複製とも異なる。また、管
理移動元の機器からコンテンツを戻すことより、他の機
器にコンテンツを管理移動することができるので、この
点で、図14(B)に示すように、1回だけの複製とも
異なる。
【0090】図12(A)に戻り、UCP Aには、4つの
「利用内容11」乃至「利用内容14」が設けられてお
り、「利用内容11」において、その「ID11」には、
「利用内容11」に割り当てられた所定のIDが設定され
ている。「形式11」には、コンテンツを買い取って再
生する利用形式を示す情報(”買い取り再生”)が設定
され、「パラメータ11」には、”買い取り再生”に対
応する所定の情報が設定されている。「管理移動許可情
報11」には、コンテンツの管理移動が許可されている
ことを示す(”可”)が設定されている。
【0091】「利用内容12」において、その「ID1
2」には、「利用内容12」に割り当てられた所定のID
が設定されている。「形式12」には、第1世代の複製
を行う利用形式を示す情報(”第1世代複製”)が設定
されている。第1世代複製は、図14(A)に示したよ
うに、オリジナルのコンテンツから、複数の第1世代の
複製を作成することができる。ただし、第1世代の複製
から第2世代の複製を作成することはできない(許可さ
れない)。「パラメータ12」には、”第1世代複製”
に対応する所定の情報が設定されている。「管理移動許
可情報12」には、コンテンツの管理移動が許可されて
いないことを示す情報(”不可”)が設定されている。
【0092】「利用内容13」において、その「ID1
3」には、「利用内容13」に割り当てられた所定のID
が設定されている。「形式13」には、所定の期間(時
間)に限って再生する利用形式を示す情報(”期間制限
再生”)が設定され、「パラメータ13」には、”期間
制限再生”に対応して、その期間の開始時期(時刻)と
終了時期(時刻)が設定されている。「管理移動許可情
報13」には、”不可”が設定されている。
【0093】「利用内容14」において、その「ID1
4」には、「利用内容14」に割り当てられた所定のID
が設定されている。「形式14」には、5回の複製を行
う利用形式(いわゆる、5回複製することができる回数
券)を示す情報(”Pay Per Copy5”)が設定されてい
る。なお、この場合も、図14の(B)に示すように、
複製からの複製を作成することはできない(許可されな
い)。「パラメータ14」には、複製が5回行うことが
できることを示す情報(”複製5回”)が設定されてい
る。「管理移動許可情報14」には、”不可”が設定さ
れている。
【0094】図12(B)のUCP Bには、2つの「利用
内容21」及び「利用内容22」が設けられている。
「利用内容21」において、その「ID21」には、「利
用内容21」に割り当てられた所定のIDが設定されてい
る。「形式21」には、4回の再生を行う利用形式を示
す情報(”Pay Per Play4”)が設定され、「パラメー
タ21」には、再生が4回可能であることを示す情
報(”再生4回”)が設定されている。「管理移動許可
情報21」には、”不可”が設定されている。
【0095】「利用内容22」において、その「ID2
2」には、「利用内容22」に割り当てられた所定のID
が設定されている。「形式22」には、”Pay Per Copy
2”が設定され、「パラメータ22」には、それに対応
する”複製2回”が設定されている。「管理移動許可情
報22」には、”不可”が設定されている。
【0096】ここで、UCP A及びUCP Bの内容を比較す
ると、100円以上のユーザ割引額を有するユーザは、
4通りの利用内容11乃至利用内容14から利用内容を
選択することができるのに対して、100円より少ない
ユーザ割引額をユーザは、2通りの利用内容21,22
からしか利用内容を選択することができないものとされ
ている。
【0097】図11に戻り、セキュアコンテナ作成部3
8は、例えば、図15に示すような、コンテンツA(コ
ンテンツ鍵KcoAで暗号化されている)、コンテンツ
鍵KcoA(配送用鍵Kdで暗号化されている)、UCP
A,B及び署名からなるコンテンツプロバイダセキュア
コンテナを作成する。なお、署名は、送信したいデータ
(この場合、コンテンツA(コンテンツ鍵KcoAで暗
号化されている)、コンテンツ鍵KcoA(配送用鍵K
dで暗号化されている)、及びUCP A,Bの全体にハッ
シュ関数を適用して得られたハッシュ値が、公開鍵暗号
の秘密鍵(この場合、コンテンツプロバイダ2の秘密鍵
Kscp)で暗号化されたものである。
【0098】セキュアコンテナ作成部38はまた、コン
テンツプロバイダセキュアコンテナに、図16に示すコ
ンテンツプロバイダ2の証明書を付してサービスプロバ
イダ3に送信する。この証明書は、証明書のバージョン
番号、認証局がコンテンツプロバイダ2に対し割り付け
た証明書の通し番号、署名に用いたアルゴリズム及びパ
ラメータ、認証局の名前、証明書の有効期限、及びコン
テンツプロバイダ2の名前、コンテンツプロバイダ2の
公開鍵Kpcp、並びにその署名(認証局の秘密鍵Ks
caで暗号化されている)から構成されている。
【0099】署名は、改竄のチェック及び作成者認証を
するためのデータであり、送信したいデータを基にハッ
シュ関数でハッシュ値をとり、これを公開鍵暗号の秘密
鍵で暗号化して作成される。
【0100】ハッシュ関数及び署名の照合について説明
する。ハッシュ関数は、送信したい所定のデータを入力
とし、所定のビット長のデータに圧縮し、ハッシュ値と
して出力する関数である。ハッシュ関数は、ハッシュ値
(出力)から入力を予測することが難しく、ハッシュ関
数に入力されたデータの1ビットが変化したとき、ハッ
シュ値の多くのビットが変化し、また、同一のハッシュ
値を持つ入力データを探し出すことが困難である特徴を
有する。
【0101】署名とデータを受信した受信者は、署名を
公開鍵暗号の公開鍵で復号し、その結果(ハッシュ値)
を得る。さらに受信されたデータのハッシュ値が計算さ
れ、計算されたハッシュ値と、署名を復号して得られた
ハッシュ値とが、等しいか否かが判定される。送信され
たデータのハッシュ値と復号したハッシュ値が等しいと
判定された場合、受信したデータは改竄されておらず、
公開鍵に対応した秘密鍵を保持する送信者から送信され
たデータであることがわかる。署名のハッシュ関数とし
ては、MD4 ,MD5 ,SHA-1 などが用いられる。
【0102】次に公開鍵暗号について説明する。暗号化
及び復号で同一の鍵(共通鍵)を使用する共通鍵暗号方
式に対し、公開鍵暗号方式は、暗号化に使用する鍵と復
号するときの鍵が異なる。公開鍵暗号を用いる場合、鍵
の一方を公開しても他方を秘密に保つことができ、公開
しても良い鍵は、公開鍵と称され、他方の秘密に保つ鍵
は、秘密鍵と称される。
【0103】公開鍵暗号の中で代表的なRSA (Rivest-S
hamir-Adleman )暗号を、簡単に説明する。まず、2つ
の十分に大きな素数であるp 及びq を求め、さらにp と
q の積であるnを求める。(p-1) と(q-1) の最小公倍数
L を算出し、更に、3以上L未満で、かつ、Lと互いに
素な数e を求める(すなわち、e とL を共通に割り切れ
る数は、1のみである)。
【0104】次に、L を法とする乗算に関するe の乗法
逆元d を求める。すなわち、d ,e、及びL の間には、e
d=1 mod Lが成立し、d はユークリッドの互除法で算出
できる。このとき、n とe が公開鍵とされ、p,q,及びd
が、秘密鍵とされる。
【0105】暗号文C は、平文M から、式(13)の処
理で算出される。
【0106】C=M ^e mod n (13) 暗号文C は、式(14)の処理で平文M に、復号され
る。
【0107】M=C ^d mod n (14) 証明は省略するが、RSA 暗号で平文を暗号文に変換し
て、それが復号できるのは、フェルマーの小定理に根拠
をおいており、式(15)が成立するからである。
【0108】 M=C ^d=(M^e)^d=M ^(ed)=M mod n (15) 秘密鍵p とq を知っているならば、公開鍵e から秘密鍵
d は算出できるが、公開鍵n の素因数分解が計算量的に
困難な程度に公開鍵n の桁数を大きくすれば、公開鍵n
を知るだけでは、公開鍵e から秘密鍵d は計算できず、
復号できない。以上のように、RSA 暗号では、暗号化に
使用する鍵と復号するときの鍵を、異なる鍵とすること
ができる。
【0109】また、公開鍵暗号の他の例である楕円曲線
暗号についても、簡単に説明する。楕円曲線y ^2=x ^
3+ax+b上の、ある点をB とする。楕円曲線上の点の加算
を定義し、nBは、B をn 回加算した結果を表す。同様
に、減算も定義する。B とnBからn を算出することは、
困難であることが証明されている。B とnBを公開鍵と
し、n を秘密鍵とする。乱数r を用いて、暗号文C1及び
C2は、平文M から、公開鍵で式(16)及び式(17)
の処理で算出される。
【0110】C1=M+rnB (16) C2=rB (17) 暗号文C1及びC2は、式(18)の処理で平文M に、復号
される。
【0111】M=C1-nC2 (18) 復号できるのは、秘密鍵n を有するものだけである。以
上のように、RSA 暗号と同様に、楕円曲線暗号でも、暗
号化に使用する鍵と復号するときの鍵を、異なる鍵とす
ることができる。
【0112】図11に、再び戻り、コンテンツプロバイ
ダ2の相互認証部39は、EMD サービスセンタ1から配
送用鍵Kdの供給を受けるのに先立ち、EMD サービスセ
ンタ1と相互認証する。また相互認証部39は、サービ
スプロバイダ3へのコンテンツプロバイダセキュアコン
テナの送信に先立ち、サービスプロバイダ3と相互認証
することも可能であるが、この例の場合、コンテンツプ
ロバイダセキュアコンテナには、秘密にしなければなら
ない情報が含まれていないので、この相互認証は必ずし
も必要とされない。
【0113】次に、図17のブロック図を参照して、サ
ービスプロバイダの機能的構成を説明する。コンテンツ
サーバ41は、コンテンツプロバイダ2から供給された
コンテンツプロバイダセキュアコンテナに含まれる、コ
ンテンツ(コンテンツ鍵Kcoで暗号化されている)、
コンテンツ鍵Kco(配送用鍵Kdで暗号化されてい
る)、UCP 、及びコンテンツプロバイダ2の署名を記憶
し、セキュアコンテナ作成部44に供給する。
【0114】値付け部42は、コンテンツプロバイダ2
から供給されたコンテンツプロバイダセキュアコンテナ
に含まれる署名に基づいて、コンテンツプロバイダセキ
ュアコンテナの正当性を検証するが、この場合、コンテ
ンツプロバイダ2の証明書が検証され、正当であると
き、コンテンツプロバイダ2の公開鍵が取得される。そ
してこの取得された公開鍵に基づいて、コンテンツプロ
バイダセキュアコンテナの正当性が検証される。
【0115】コンテンツプロバイダセキュアコンテナの
正当性を確認すると、値付け部42は、コンテンツプロ
バイダセキュアコンテナに含まれるUCP に対応する、PT
を作成し、セキュアコンテナ作成部44に供給する。図
18は、図12(A)のUCPAに対応して作成された、
2つのPTA−1(図18(A))及びPTA−2(図18
(B))を表している。PTには、「コンテンツのID」、
「コンテンツプロバイダのID」、「UCP のID」、「サー
ビスプロバイダのID」、「PTのID」、「PTの有効期
限」、「価格条件」、及び「価格内容」の各項目に設定
される情報が含まれる。
【0116】PTの、「コンテンツのID」、「コンテンツ
プロバイダのID」、及び「UCP のID」には、UCP の、そ
れらに対応する各項目の情報が、それぞれ設定される。
すなわち、PTA−1及びPTA−2のそれぞれの「コンテ
ンツのID」には、コンテンツAのIDが、それぞれの「コ
ンテンツプロバイダのID」には、コンテンツプロバイダ
2のIDが、そしてそれぞれの「UCP のID」には、UCP A
のIDが設定されている。
【0117】「サービスプロバイダのID」には、PTの提
供元のサービスプロバイダ3のIDが設定される。PTA−
1及びPTA−2の「サービスプロバイダのID」には、サ
ービスプロバイダのIDが設定されている。「PTのID」に
は、各PTに割り当てられた所定のIDが設定される。PTA
−1の「PTのID」には、PTA−1のIDが、PTA−2の
「PTのID」には、PTA−2のIDがそれぞれ設定されてい
る。「PTの有効期限」には、PTの有効期限を示す情報が
設定される。PTA−1の「PTの有効期限」には、PTA−
1の有効期限が、PTA−2の「PTの有効期限」には、PT
A−2の有効期限が設定されている。
【0118】「価格条件」は、UCP の「利用条件」と同
様に、「ユーザ条件」及び「機器条件」の項目からな
り、その「ユーザ条件」には、このPTを選択することが
できるユーザの条件が設定され、その「機器条件」に
は、このPTを選択することができる機器の条件が設定さ
れる。
【0119】PTA−1の場合、「価格条件10」が設定
され、「価格条件10」の「ユーザ条件10」には、ユ
ーザが男性であるを示す情報(”男性”)が設定され、
その「機器条件10」には、”条件なし”が設定されて
いる。すなわち、PTA−1は、男性のユーザのみが選択
可能となる。
【0120】PTA−2の場合、「価格条件20」が設定
され、「価格条件20」の「ユーザ条件20」には、ユ
ーザが女性であることを示す情報(”女性”)が設定さ
れ、その「機器条件20」には、”条件なし”が設定さ
れている。すなわち、PTA−2は、女性のユーザのみが
選択可能となる。
【0121】PTの「価格内容」には、コンテンツが、対
応するUCP の「利用内容」の「形式」に設定された利用
形式で利用される場合の利用料金が示されている。すな
わち、PTA−1の「価格内容11」に設定された”20
00円”及びPTA−2の「価格内容21」に設定され
た”1000円”は、UCP A(図12(A))の「利用
内容11」の「形式11」が”買い取り再生”とされて
いるので、コンテンツAの買い取り価格(料金)を示し
ている。
【0122】PTA−1の「価格内容12」の”600
円”及びPTA−2の「価格内容22」の”300円”
は、UCP Aの「利用内容12」の「形式12」より、第
1世代複製の利用形式でコンテンツAを利用する場合の
料金を示している。PTA−1の「価格内容13」の”1
00円”及びPTA−2の「価格内容23」の”50円”
は、UCP Aの「利用内容13」の「形式13」より、期
間制限再生の利用形式でコンテンツAを利用する場合の
料金を示している。PTA−1の「価格内容14」の”3
00円”及びPTA−2の「価格内容24」の”150
円”は、UCP Aの「利用内容14」の「形式14」よ
り、5回の複製を行う利用形式でコンテンツAを利用す
る場合の料金を示している。
【0123】なお、この例の場合、PTA−1(男性ユー
ザに適用される)の価格内容と、PTA−2(女性ユーザ
に適用される)の価格内容を比較すると、PTA−1の価
格内容に示される価格が、PTA−2の価格内容に示され
る価格の2倍に設定されている。例えば、UCP Aの「利
用内容11」に対応するPTA−1の「価格内容11」
が”2000円”とされているのに対し、同様にUCP A
の「利用内容11」に対応するPTA−2の「価格内容2
1」は”1000円”とされている。同様、PTA−1の
「価格内容12」乃至「価格内容14」に設定されてい
る価格は、PTA−2の「価格内容22」乃至「価格内容
24」に設定されている価格のそれぞれの2倍とされて
いる。すなわち、女性ユーザは、男性ユーザに比べ、コ
ンテンツAを、半額の料金で利用することができる。
【0124】図19は、図12(B)のUCP Bに対応し
て作成された、2つのPTB−1及びPTB−2を表してい
る。図19(A)のPTB−1には、コンテンツAのID、
コンテンツプロバイダ2のID、UCP BのID、サービスプ
ロバイダのID、PTB−1のID、PTB−1の有効期限、価
格条件30、2通りの価格内容31,32などが含まれ
ている。
【0125】PTB−1の「価格条件30」の「ユーザ条
件30」には”条件なし”が設定され、「機器条件3
0」には、機器が従機器であることを示す情報(”従機
器”)が設定されている。すなわち、PTB−1は、コン
テンツAが従機器において利用される場合にのみ選択可
能となる。
【0126】PTB−1の「価格内容31」の”100
円”は、UCP B(図12(B))の「利用内容21」の
「形式21」が”Pay Per Play4”とされているので、
4回の再生を行う場合の料金を示し、「価格内容32」
の”300円”は、UCP Bの「利用内容22」の「形式
22」が”Pay Per Copy2”とされているので、2回の
複製を行う場合の料金を示している。
【0127】UCP Bに対応して作成された、もう一方の
図19(B)のPTB−2には、コンテンツAのID、コン
テンツプロバイダ2のID、UCP BのID、サービスプロバ
イダのID、PTB−2のID、PTB−2の有効期限、価格条
件40、及び2通りの価格内容41,42などが含まれ
ている。
【0128】PTB−2の「価格条件40」の「ユーザ条
件40」には”条件なし”が設定され、その「機器条件
40」には、機器が主機器であることを示す情報(”主
機器”)が設定されている。すなわち、PTB−2は、主
機器においてコンテンツAが利用される場合にのみ選択
可能となる。
【0129】PTB−2の「価格内容41」及び「価格内
容42」のそれぞれに示される価格は、UCP Bの「利用
内容21」の「形式21」及び「利用内容22」の「形
式22」のそれぞれに示される利用形式でコンテンツA
を利用する場合の料金を示している。
【0130】ここで、PTB−1(従機器に適用される)
の価格内容とPTB−2(主機器に適用される)の価格内
容を比較すると、PTB−1の価格内容は、PTB−2の価
格内容の2倍に設定されている。例えば、PTB−1の
「価格内容31」が”100円”とされているのに対
し、PTB−2の「価格内容41」は50円とされてお
り、「価格内容32」が”300円”とされているのに
対して、「価格内容42」は”150円”とされてい
る。
【0131】図17に戻り、ポリシー記憶部43は、コ
ンテンツプロバイダ2から供給された、コンテンツのUC
P を記憶し、セキュアコンテナ作成部44に供給する。
【0132】セキュアコンテナ作成部44は、例えば、
図20に示すような、コンテンツA(コンテンツ鍵Kc
oAで暗号化されている)、コンテンツ鍵KcoA(配
送用鍵Kdで暗号化されている)、UCP A,B、コンテ
ンツプロバイダ2の署名、PTA−1,A−2,B−1,
B−2、及びサービスプロバイダ3の署名からなるサー
ビスプロバイダセキュアコンテナを作成する。
【0133】セキュアコンテナ作成部44はまた、作成
したサービスプロバイダセキュアコンテナを、図21に
示すような、証明書のバージョン番号、認証局がサービ
スプロバイダに対し割り付ける証明書の通し番号、署名
に用いたアルゴリズム及びパラメータ、認証局の名前、
証明書の有効期限、サービスプロバイダの名前、サービ
スプロバイダの公開鍵Kpsp、並びに署名より構成さ
れるサービスプロバイダの証明書を付して、ユーザホー
ムネットワーク5に供給する。
【0134】図17に、再び戻り、相互認証部45は、
コンテンツプロバイダ2からコンテンツプロバイダセキ
ュアコンテナの供給を受け取るのに先立ち、コンテンツ
プロバイダ2と相互認証する。相互認証部45また、ユ
ーザホームネットワーク5へのサービスプロバイダセキ
ュアコンテナの送信に先立ち、ユーザホームネットワー
ク5と相互認証するが、このサービスプロバイダ3とユ
ーザホームネットワーク5との相互認証は、例えば、ネ
ットワーク4が衛星通信である場合、実行されない。な
お、この例の場合、コンテンツプロバイダセキュアコン
テナ及びサービスプロバイダセキュアコンテナには、特
に、秘密情報が含まれていないので、サービスプロバイ
ダ3は、コンテンツプロバイダ2及びユーザホームネッ
トワーク5と相互認証を行わなくてもよい。
【0135】次に、図22のブロック図を参照して、ユ
ーザホームネットワーク5を構成するレシーバ51の構
成例を説明する。レシーバ51は、通信部61、SAM 6
2、外部記憶部63、伸張部64、通信部65、インタ
フェース66、表示制御部67、及び入力制御部68よ
り構成されている。通信部61は、ネットワーク4を介
してサービスプロバイダ3、又はEMD サービスセンタ1
と通信し、所定の情報を受信し、又は送信する。
【0136】SAM 62は、相互認証モジュール71、課
金処理モジュール72、記憶モジュール73、復号/暗
号化モジュール74、及びデータ検査モジュール75か
らなるが、シングルチップの暗号処理専用ICで構成さ
れ、多層構造を有し、その内部のメモリセルはアルミニ
ウム層等のダミー層に挟まれ、また、動作する電圧又は
周波数の幅が狭い等、外部から不正にデータが読み出し
難い特性(耐タンパー性)を有している。
【0137】SAM 62の相互認証モジュール71は、記
憶モジュール73に記憶されている、図23に示すSAM
62の証明書を、相互認証相手に送信し、相互認証を実
行し、これにより、認証相手と共有することとなった一
時鍵Ktemp(セッション鍵)を復号/暗号化モジュ
ール74に供給する。SAM の証明書には、コンテンツプ
ロバイダ2の証明書(図16)及びサービスプロバイダ
3の証明書(図21)に含まれている情報に対応する情
報が含まれているので、その説明は省略する。
【0138】課金処理モジュール72は、選択されたUC
P の利用内容に基づいて、UCS 及び課金情報を作成す
る。図24は、図12(A)に示したUCP Aの利用内容
11と、図18(A)に示したPTA−1に基づいて作成
されたUCS Aを表している。UCS には、図24に示され
るように、「コンテンツのID」、「コンテンツプロバイ
ダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効期限」、「サー
ビスプロバイダのID」、「PTのID」、「PTの有効期
限」、「UCS のID」、「SAM のID」、「ユーザのID」、
「利用内容」、及び「利用履歴」の各項目に設定される
情報が含まれる。
【0139】UCS の、「コンテンツのID」、「コンテン
ツプロバイダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効期
限」、「サービスプロバイダのID」、「PTのID」、及び
「PTの有効期限」の各項目には、PTの、それらに対応す
る項目の情報が設定される。すなわち、図24のUCS A
の、「コンテンツのID」には、コンテンツAのIDが、
「コンテンツプロバイダのID」には、コンテンツプロバ
イダ2のIDが、「UCP のID」には、UCP AのIDが、「UC
P の有効期限」には、UCP Aの有効期限が、「サービス
プロバイダのID」には、サービスプロバイダのIDが、
「PTのID」には、PTA−1のIDが、そして「PTの有効期
限」には、PTA−1の有効期限が、それぞれ設定されて
いる。
【0140】「UCS のID」には、UCS に割り当てられた
所定のIDが設定され、UCS Aの「UCS のID」には、UCS
AのIDが設定されている。「SAM のID」には、機器のSA
M のIDが設定され、UCS Aの「SAM のID」には、レシー
バ51のSAM 62のIDが設定されている。「ユーザのI
D」には、コンテンツを利用するユーザのIDが設定さ
れ、UCS Aの「ユーザのID」には、ユーザFのIDが設定
されている。
【0141】「利用内容」は、「ID」、「形式」、「パ
ラメータ」、及び「管理移動状態情報」などの項目から
なり、そのうち「ID」、「形式」、及び「パラメータ」
の項目には、選択されたUCP の「利用内容」の、それら
に対応する項目の情報が設定される。すなわち、UCS A
の「ID」には、UCP Aの「利用内容11」の「ID11」
に設定されている情報(利用内容11のID)が、「形
式」には、「利用内容11」の「形式11」に設定され
ている”買い取り再生”が、「パラメータ」には、「利
用内容11」の「パラメータ11」に設定されている情
報(”買い取り再生”に対応する情報)が設定される。
【0142】「利用内容」の「管理移動状態情報」に
は、選択されたUCP の「管理移動許可情報」に”可”が
設定されている場合(管理移動が行える場合)、管理移
動元の機器(コンテンツを購入した機器)と管理移動先
の機器のそれぞれのIDが設定されるようになされてい
る。なお、コンテンツの管理移動が行われていない状態
においては、管理移動元の機器のIDが、管理移動先の機
器のIDとしても設定される。一方、UCP の「管理移動許
可情報」に、”不可”が設定されている場合、「管理移
動状態情報」には”不可”が設定される。すなわち、こ
の場合、コンテンツの管理移動は行われない(許可され
ない)。UCS Aの「管理移動状態情報」には、UCP Aの
「利用内容11」の「管理移動許可情報11」には”
可”が設定されており、このとき、コンテンツAは管理
移動されていないので、SAM 62のIDが、管理移動元の
機器のID及び管理移動先の機器のIDとして設定されてい
る。
【0143】「利用履歴」には、同一のコンテンツに対
する利用履歴が含まれている。UCSAの「利用履歴」に
は、”買い取り再生”を示す情報のみが記憶されている
が、例えば、レシーバ51において、コンテンツAが以
前に利用されていた場合、そのときの利用形式を示す情
報も記憶される。
【0144】なお、上述したUCS においては、「UCP の
有効期限」及び「PTの有効期限」が、設けられているが
それらをUCS に設定しないようにすることもできる。ま
た、上述したUCS において、「コンテンツプロバイダの
ID」が設けられているが、UCP のIDがユニークで、これ
により、コンテンツプロバイダを特定することができる
場合、それを設けないようにすることもできる。また
「サービスプロバイダのID」も同様に、PTのIDがユニー
クで、これにより、サービスプロバイダを特定すること
ができる場合、それを設けないようにすることもでき
る。
【0145】作成されたUCS は、レシーバ51の復号/
暗号化モジュール74の復号化ユニット91から供給さ
れるコンテンツ鍵Kco(保存用鍵Ksaveで暗号化
されている)とともに、外部記憶部63に送信され、そ
の利用情報記憶部63Aに記憶される。外部記憶部63
の利用情報記憶部63Aは、図25に示すように、M個
のブロックBP −1乃至BP −Mに分割され(例えば、
1メガバイト毎に分割され)、各ブロックBP が、N個
の利用情報用メモリ領域RP −1乃至RP −Nに分割さ
れている。SAM 62から供給されるコンテンツ鍵Kco
(保存用鍵Ksaveで暗号化されている)及びUCS
は、利用情報用記憶部63Aの所定のブロックBP の利
用情報用メモリ領域RP に、対応して記憶される。
【0146】図25の例では、ブロックBP −1の利用
情報用メモリ領域RP −3に、図24に示したUCS A
と、コンテンツAを復号するためのコンテンツ鍵Kco
A(保存用鍵Ksaveで暗号化されている)が対応し
て記憶されている。ブロックBP −1の利用情報用メモ
リ領域RP −1,RP −2には、他のコンテンツ鍵Kc
o1,Kco2(それぞれ保存用鍵Ksaveで暗号化
されている)及びUCS 1,2がそれぞれ記憶されてい
る。ブロックBP −1の利用情報用メモリ領域RP−4
(図示せず)乃至RP−N、及びブロックBP −2(図
示せず)乃至BP −Mには、コンテンツ鍵Kco及びUC
S は記憶されておらず、空いていることを示す所定の初
期情報が記憶されている。なお、利用情報用メモリ領域
RP に記憶されるコンテンツ鍵Kco(保存用鍵Ksa
veで暗号化されている)及びUCS を、個々に区別する
必要がない場合、まとめて、利用情報と称する。
【0147】図26は、図24に示したUCS Aと同時に
作成された課金情報Aを表している。課金情報には、図
26に示されるように、「コンテンツのID」、「コンテ
ンツプロバイダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効期
限」、「サービスプロバイダのID」、「PTのID」、「PT
の有効期限」、「UCS のID」、「SAM のID」、「ユーザ
のID」、「利用内容」、及び「課金履歴」の各項目に設
定される情報が含まれる。
【0148】課金情報の、「コンテンツのID」、「コン
テンツプロバイダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効
期限」、「サービスプロバイダのID」、「PTのID」、
「PTの有効期限」、「UCS のID」、「SAM のID」、「ユ
ーザのID」、及び「利用内容」には、UCS の、それらに
対応する項目の情報が、それぞれ設定されている。すな
わち、図26の課金情報Aの、「コンテンツのID」に
は、コンテンツAのIDが、「コンテンツプロバイダのI
D」には、コンテンツプロバイダ2のIDが、「UCP のI
D」には、UCP AのIDが、「UCP の有効期限」には、UCP
Aの有効期限が、「サービスプロバイダのID」には、
サービスプロバイダのIDが、「PTのID」には、PTA−1
のIDが、「PTの有効期限」には、PTA−1の有効期限
が、「UCS のID」には、UCS AのIDが、「SAM のID」に
は、SAM 62のIDが、「ユーザのID」には、ユーザFの
IDが、そして「利用内容」には、UCS Aの「利用内容1
1」の内容が、それぞれ設定されている。
【0149】課金情報の「課金履歴」には、割引ポイン
トを利用することを示す情報又は割引ポイントを利用し
ないことを示す情報などが設定される。課金情報Aの
「課金履歴」には、割引ポイントを利用しないことを示
す情報が設定されている。なお、「課金履歴」には、課
金の合計額を示す情報も設定される。
【0150】なお、上述した課金情報においては、「UC
P の有効期限」及び「PTの有効期限」が設けられている
が、それらを課金情報に設定しないようにすることもで
きる。また、上述した課金情報においては、「コンテン
ツプロバイダのID」が設けられているが、UCP のIDがユ
ニークで、これにより、コンテンツプロバイダを特定す
ることができる場合、それを設けないようにすることも
できる。また「サービスプロバイダのID」も同様に、PT
のIDがユニークで、これにより、サービスプロバイダを
特定することができる場合、それを設けないようにする
こともできる。
【0151】図22に戻り、記憶モジュール73には、
図27に示すように、SAM 62の公開鍵Kpu、SAM 6
2の秘密鍵Ksu、EMD サービスセンタ1の公開鍵Kp
esc、認証局の公開鍵Kpca、保存用鍵Ksav
e、3月分の配送用鍵Kdなどの各種鍵、SAM 62の証
明書(図23)、課金情報(例えば、図26の課金情報
Aなど)、基準情報51、及びM個の検査値HP −1乃
至HP −Mなどが記憶されている。
【0152】図28は、記憶モジュール73に記憶され
ている基準情報51を表している。基準情報には、「SA
M のID」、「機器番号」、「決済ID」、「課金の上限
額」、「決済ユーザ情報」、「従属ユーザ情報」、及び
「割引ポイント情報」の各項目に設定される所定の情報
が含まれる。
【0153】基準情報の、「SAM のID」、「機器番
号」、「決済ID」、「決済ユーザ情報」、「従属ユーザ
情報」、及び「割引ポイント情報」の項目には、EMD サ
ービスセンタ1のユーザ管理部18により管理されるシ
ステム登録情報(図9)の、それらに対応する項目の情
報が設定される。すなわち、基準情報51には、SAM 6
2のID、SAM 62の機器番号(100番)、ユーザFの
決済ID、ユーザFの決済ユーザ情報(ユーザFのユーザ
一般情報(氏名、住所、電話番号、決済機関情報、生年
月日、年齢、性別)、ユーザFのID、及びユーザFのパ
スワード)、及び図29に示す割引ポイント情報(図1
0)に示したものと同様の情報)が設定されている。
【0154】「課金の上限額」には、機器がEMD システ
ムに正式登録されている状態と仮登録されている状態
で、それぞれ異なる額が、課金の上限額として設定され
る。基準情報51の「課金の上限額」には、レシーバ5
1が正式登録されているので、正式登録されている状態
における課金の上限額(”正式登録時の上限額”)が設
定されている。なお、正式登録されている状態における
課金の上限額は、仮登録されている状態における課金の
上限額よりも、大きな額である。
【0155】次に、記憶モジュール73に記憶される、
図27に示したM個の検査値HP −1乃至HP −Mにつ
いて説明する。検査値HP −1は、外部記憶部63の利
用情報記憶部63A(図25)のブロックBP −1に記
憶されているデータの全体にハッシュ関数が適用されて
算出されたハッシュ値である。検査値HP −2乃至HP
−Mも、検査値HP −1と同様に、外部記憶部63の、
対応するブロックBP−2乃至BP −Mのそれぞれに記
憶されているデータのハッシュ値である。
【0156】図22に戻り、SAM 62の復号/暗号化モ
ジュール74は、復号ユニット91、乱数発生ユニット
92、及び暗号化ユニット93から構成される。復号ユ
ニット91は、暗号化されたコンテンツ鍵Kcoを配送
用鍵Kdで復号し、暗号化ユニット93に出力する。乱
数発生ユニット92は、必要に応じて(例えば、相互認
証時)、所定の桁数の乱数を発生して一時鍵Ktemp
を生成し、暗号化ユニット93に出力する。
【0157】暗号化ユニット93は、復号されたコンテ
ンツ鍵Kcoを、再度、記憶モジュール73に保持され
ている保存用鍵Ksaveで暗号化する。暗号化された
コンテンツ鍵Kcoは、外部記憶部63に供給される。
暗号化ユニット93は、コンテンツ鍵Kcoを伸張部6
4に送信するとき、コンテンツ鍵Kcoを乱数発生ユニ
ット92で生成した一時鍵Ktempで暗号化する。
【0158】データ検査モジュール75は、記憶モジュ
ール73に記憶されている検査値HP と、外部記憶部6
3の利用情報記憶部63Aの、対応するブロックBP の
データのハッシュ値を比較し、ブロックBP のデータが
改竄されていないか否かを検査する。データ検査モジュ
ール75はまた、コンテンツの購入、利用、及び管理移
動等が行われる際に、検査値HP を再算出し、記憶モジ
ュール73に記憶(更新)させる。
【0159】伸張部64は、相互認証モジュール10
1、復号モジュール102、復号モジュール103、伸
張モジュール104、及びウォータマーク付加モジュー
ル105から構成される。相互認証モジュール101
は、SAM 62と相互認証し、一時鍵Ktempを復号モ
ジュール102に出力する。復号モジュール102は、
一時鍵Ktempで暗号化されたコンテンツ鍵Kcoを
一時鍵Ktempで復号し、復号モジュール103に出
力する。復号モジュール103は、HDD 52に記録され
たコンテンツをコンテンツ鍵Kcoで復号し、伸張モジ
ュール104に出力する。伸張モジュール104は、復
号されたコンテンツを、更にATRAC2等の方式で伸張し、
ウォータマーク付加モジュール105に出力する。ウォ
ータマーク付加モジュール105は、コンテンツにレシ
ーバ51を特定するための情報(例えば、SAM 62のI
D)のウォータマーク(電子透かし)を挿入し、図示せ
ぬスピーカに出力し、音楽を再生する。
【0160】通信部65は、ユーザホームネットワーク
5の他の機器(図示せず)との通信処理を行う。インタ
ーフェース66は、SAM 62及び伸張部64からの信号
を所定の形式に変更し、HDD 52に出力し、また、HDD
52からの信号を所定の形式に変更し、SAM 62及び伸
張部64に出力する。
【0161】表示制御部67は、表示部(図示せず)へ
の出力を制御する。入力制御部68は、各種ボタンなど
から構成される操作部(図示せず)からの入力を制御す
る。
【0162】HDD 52は、サービスプロバイダ3から供
給されたコンテンツ、UCP 、及びPTの他、図30に示す
ような、登録リストを記憶している。この登録リスト
は、表形式に情報が記憶されているリスト部、及び登録
リストを保持する機器についての所定の情報が記憶され
ている対象SAM 情報部より構成されている。
【0163】対象SAM 情報部には、この登録リストを保
有する機器のSAMID 、この例の場合、レシーバ51のSA
M 62のIDが(「対象SAMID 」の欄に)記憶されてい
る。対象SAM 情報部にはまた、この登録リストの有効期
限が(「有効期限」の欄に)記憶され、登録リストのバ
ージョン番号が(「バージョン番号」の欄に)記憶さ
れ、そして接続されている機器の数(自分自身を含
む)、この例の場合、レシーバ51には、他の機器が接
続されていないので、自分自身を含む値1が(「接続さ
れている機器数」の欄に)記憶されている。
【0164】リスト部は、「SAMID 」、「ユーザID」、
「購入処理」、「課金処理」、「課金機器」、「コンテ
ンツ供給機器」、「状態フラグ」、「登録条件署名」、
及び「登録リスト署名」の9個の項目から構成され、こ
の例の場合、レシーバ51の登録条件として、それぞれ
の項目に所定の情報が記憶されている。
【0165】「SAMID 」には、機器のSAM のIDが記憶さ
れる。この例の場合、レシーバ51のSAM 62のIDが記
憶されている。「ユーザID」には、対応する機器のユー
ザのIDが記憶される。この例の場合、ユーザFのIDが記
憶されている。
【0166】「購入処理」には、コンテンツを購入する
ための処理を行うことができるか否かを示す情報(”
可”又は”不可”)が記憶される。この例の場合、レシ
ーバ51は、コンテンツを購入するための処理を行うこ
とができるので、”可”が記憶されている。
【0167】「課金処理」には、EMD サービスセンタ1
との間で、課金を決済する処理を行うことができるか否
かを示す情報(”可”又は”不可”)が記憶される。こ
の例の場合、レシーバ51は、ユーザFが決済ユーザと
して登録されているので、課金を決済する処理を行うこ
とができる。そのため、「課金処理」には、”可”が記
憶されている。
【0168】「課金機器」には、計上された課金に対す
る課金処理を行う機器のSAM のIDが記憶される。この例
の場合、レシーバ51(SAM 62)は、自分自身が、課
金を決済することができるので、SAM 62のIDが記憶さ
れている。
【0169】「コンテンツ供給機器」には、対応する機
器が、コンテンツの供給をサービスプロバイダ3からで
はなく、接続される他の機器から受ける場合、コンテン
ツを供給することができる機器のSAM のIDが記憶され
る。この例の場合、レシーバ51は、コンテンツの供給
をサービスプロバイダ3から受けるので、コンテンツを
供給する機器が存在しない旨を示す情報(”なし”)が
記憶されている。
【0170】「状態フラグ」には、対応する機器の動作
制限条件が記憶される。何ら制限されていない場合は、
その旨を示す情報(”制限なし”)、一定の制限が課せ
られている場合は、その旨を示す情報(”制限あ
り”)、また動作が停止される場合には、その旨を示す
情報(”停止”)が記憶される。例えば、決済が成功し
なかった場合や、正式登録されるための与信処理が完了
していない場合(仮登録されている場合)、「状態フラ
グ」には、”制限あり”が設定される。この例の場合、
「状態フラグ」に”制限あり”が設定された機器におい
ては、すでに購入されたコンテンツを利用する処理は実
行されるが、新たなコンテンツを購入するための処理は
実行されなくなる。すなわち、一定の制限が機器に課せ
られる。また、コンテンツの不正複製などの違反行為が
発覚した場合、「状態フラグ」には、”停止”が設定さ
れ、機器の動作が停止される。これにより、その機器は
EMD システムからのサービスを、一切受けることができ
なくなる。
【0171】この例の場合、レシーバ51に対しては、
何ら制限が課せられていないものとし、「状態フラグ」
には”なし”が設定されている。
【0172】「登録条件署名」には、登録条件として、
それぞれ、「SAMID 」、「ユーザID」、「購入処理」、
「課金処理」、「課金機器」、「コンテンツ供給機
器」、及び「状態フラグ」に記憶されている情報に対す
るEMD サービスセンタ1による署名が記憶されている。
この例の場合、レシーバ51の登録条件に対する署名が
記憶されている。「登録リスト署名」には、登録リスト
に設定されたデータの全体に対する署名が設定されてい
る。
【0173】次に、EMD システムの処理について、図3
1のフローチャートを参照して説明するが、ここでは、
コンテンツプロバイダ2に保持されているコンテンツA
が、サービスプロバイダ3を介して、ユーザホームネッ
トワーク5のレシーバ51に供給され、利用される場合
を例として説明する。
【0174】ステップS11において、配送用鍵Kd
が、EMD サービスセンタ1からコンテンツプロバイダ2
に供給される処理が行われる。この処理の詳細は、図3
2のフローチャートに示されている。すなわち、ステッ
プS31において、EMD サービスセンタ1の相互認証部
17は、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39と相
互認証し、コンテンツプロバイダ2が、正当なプロバイ
ダであることを確認した後、EMD サービスセンタ1のコ
ンテンツプロバイダ管理部12は、鍵サーバ14から供
給された配送用鍵Kdをコンテンツプロバイダ2に送信
する。なお、相互認証処理の詳細は、図33乃至図35
を参照して後述する。
【0175】次に、ステップS32において、コンテン
ツプロバイダ2の暗号化部36は、EMD サービスセンタ
1から送信された配送用鍵Kdを受信し、ステップS3
3において、記憶する。
【0176】このように、コンテンツプロバイダ2の暗
号化部36が、配送用鍵Kdを記憶したとき、処理は終
了し、図31のステップS12に進む。ここで、ステッ
プS12以降の処理の説明の前に、図32のステップS
31における相互認証処理(なりすましがないことを確
認する処理)について、1つの共通鍵を用いる場合(図
33)、2つの共通鍵を用いる場合(図34)、及び公
開鍵暗号を用いる場合(図35)を例として説明する。
【0177】図33は、1つの共通鍵で、共通鍵暗号で
あるDES を用いる、コンテンツプロバイダ2の相互認証
部39とEMD サービスセンタ1の相互認証部17との相
互認証の動作を説明するフローチャートである。ステッ
プS41において、コンテンツプロバイダ2の相互認証
部39は、64ビットの乱数R1を生成する(乱数生成
部35が生成するようにしてもよい)。ステップS42
において、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39
は、DES を用いて乱数R1を、予め記憶している共通鍵
Kc で暗号化する(暗号化部36で暗号化するようにし
てもよい)。ステップS43において、コンテンツプロ
バイダ2の相互認証部39は、暗号化された乱数R1を
EMD サービスセンタ1の相互認証部17に送信する。
【0178】ステップS44において、EMD サービスセ
ンタ1の相互認証部17は、受信した乱数R1を予め記
憶している共通鍵Kc で復号する。ステップS45にお
いて、EMD サービスセンタ1の相互認証部17は、32
ビットの乱数R2を生成する。ステップS46におい
て、EMD サービスセンタ1の相互認証部17は、復号し
た64ビットの乱数R1の下位32ビットを乱数R2で
入れ替え、連接R1H ‖R2を生成する。なお、ここで
RiH は、Riの上位ビットを表し、A‖Bは、AとB
の連接(nビットのAの下位に、mビットのBを結合し
て、(n+m)ビットとしたもの)を表す。ステップS
47において、EMD サービスセンタ1の相互認証部17
は、DES を用いてR1H ‖R2を共通鍵Kc で暗号化す
る。ステップS48において、EMD サービスセンタ1の
相互認証部17は、暗号化したR1H ‖R2をコンテン
ツプロバイダ2に送信する。
【0179】ステップS49において、コンテンツプロ
バイダ2の相互認証部39は、受信したR1H ‖R2を
共通鍵Kc で復号する。ステップS50において、コン
テンツプロバイダ2の相互認証部39は、復号したR1
H ‖R2の上位32ビットR1H を調べ、ステップS4
1で生成した、乱数R1の上位32ビットR1H と一致
すれば、EMD サービスセンタ1が正当なセンタであるこ
とを認証する。生成した乱数R1H と、受信したR1H
が一致しないとき、処理は終了される。両者が一致する
とき、ステップS51において、コンテンツプロバイダ
2の相互認証部39は、32ビットの乱数R3を生成す
る。ステップS52において、コンテンツプロバイダ2
の相互認証部39は、受信し、復号した32ビットの乱
数R2を上位に設定し、生成した乱数R3をその下位に
設定し、連接R2‖R3とする。ステップS53におい
て、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39は、DES
を用いて連接R2‖R3を共通鍵Kc で暗号化する。ス
テップS54において、コンテンツプロバイダ2の相互
認証部39は、暗号化された連接R2‖R3をEMDサー
ビスセンタ1の相互認証部17に送信する。
【0180】ステップS55において、EMD サービスセ
ンタ1の相互認証部17は、受信した連接R2‖R3を
共通鍵Kc で復号する。ステップS56において、EMD
サービスセンタ1の相互認証部17は、復号した連接R
2‖R3の上位32ビットを調べ、乱数R2と一致すれ
ば、コンテンツプロバイダ2を正当なプロバイダとして
認証し、一致しなければ、不正なプロバイダとして、処
理を終了する。
【0181】図34は、2つの共通鍵Kc1,Kc2
で、共通鍵暗号であるDES を用いる、コンテンツプロバ
イダ2の相互認証部39とEMD サービスセンタ1の相互
認証部17との相互認証の動作を説明するフローチャー
トである。ステップS61において、コンテンツプロバ
イダ2の相互認証部39は、64ビットの乱数R1を生
成する。ステップS62において、コンテンツプロバイ
ダ2の相互認証部39は、DES を用いて乱数R1を予め
記憶している共通鍵Kc1で暗号化する。ステップS6
3において、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39
は、暗号化された乱数R1をEMD サービスセンタ1に送
信する。
【0182】ステップS64において、EMD サービスセ
ンタ1の相互認証部17は、受信した乱数R1を予め記
憶している共通鍵Kc1で復号する。ステップS65に
おいて、EMD サービスセンタ1の相互認証部17は、乱
数R1を予め記憶している共通鍵Kc2で暗号化する。
ステップS66において、EMD サービスセンタ1の相互
認証部17は、64ビットの乱数R2を生成する。ステ
ップS67において、EMD サービスセンタ1の相互認証
部17は、乱数R2を共通鍵Kc2で暗号化する。ステ
ップS68において、EMD サービスセンタ1の相互認証
部17は、暗号化された乱数R1及び乱数R2をコンテ
ンツプロバイダ2の相互認証部39に送信する。
【0183】ステップS69において、コンテンツプロ
バイダ2の相互認証部39は、受信した乱数R1及び乱
数R2を予め記憶している共通鍵Kc2で復号する。ス
テップS70において、コンテンツプロバイダ2の相互
認証部39は、復号した乱数R1を調べ、ステップS6
1で生成した乱数R1(暗号化する前の乱数R1)と一
致すれば、EMD サービスセンタ1を適正なセンタとして
認証し、一致しなければ、不正なセンタであるとして、
処理を終了する。ステップS71において、コンテンツ
プロバイダ2の相互認証部39は、復号して得た乱数R
2を共通鍵Kc1で暗号化する。ステップS72におい
て、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39は、暗号
化された乱数R2をEMD サービスセンタ1に送信する。
【0184】ステップS73において、EMD サービスセ
ンタ1の相互認証部17は、受信した乱数R2を共通鍵
Kc1で復号する。ステップS74において、EMD サー
ビスセンタ1の相互認証部17は、復号した乱数R2
が、ステップS66で生成した乱数R2(暗号化する前
の乱数R2)と一致すれば、コンテンツプロバイダ2を
適正なプロバイダとして認証し、一致しなければ、不正
なプロバイダであるとして処理を終了する。
【0185】図35は、公開鍵暗号である、160ビッ
ト長の楕円曲線暗号を用いる、コンテンツプロバイダ2
の相互認証部39とEMD サービスセンタ1の相互認証部
17との相互認証の動作を説明するフローチャートであ
る。ステップS81において、コンテンツプロバイダ2
の相互認証部39は、64ビットの乱数R1を生成す
る。ステップS82において、コンテンツプロバイダ2
の相互認証部39は、自分自身の公開鍵Kpcpを含む
証明書(認証局から予め取得しておいたもの)と、乱数
R1をEMD サービスセンタ1の相互認証部17に送信す
る。
【0186】ステップS83において、EMD サービスセ
ンタ1の相互認証部17は、受信した証明書の署名(認
証局の秘密鍵Kscaで暗号化されている)を、予め取
得しておいた認証局の公開鍵Kpcaで復号し、コンテ
ンツプロバイダ2の公開鍵Kpcpとコンテンツプロバ
イダ2の名前のハッシュ値を取り出すとともに、証明書
に平文のまま格納されているコンテンツプロバイダ2の
公開鍵Kpcp及びコンテンツプロバイダ2の名前を取
り出す。証明書が認証局が発行した適正なものであれ
ば、証明書の署名を復号することが可能であり、復号し
て得られた公開鍵Kpcp及びコンテンツプロバイダ2
の名前のハッシュ値は、平文のまま証明書に格納されて
いたコンテンツプロバイダ2の公開鍵Kpcp及びコン
テンツプロバイダ2の名前にハッシュ関数を適用して得
られたハッシュ値と一致する。これにより、公開鍵Kp
cpが改竄されたものでない適正なものであることが認
証される。署名を復号出来なかったり、できたとしても
ハッシュ値が一致しないときには、適正な公開鍵でない
か、適正なプロバイダでないことになる。この時処理は
終了される。
【0187】適正な認証結果が得られたとき、ステップ
S84において、EMD サービスセンタ1の相互認証部1
7は、64ビットの乱数R2を生成する。ステップS8
5において、EMD サービスセンタ1の相互認証部17
は、乱数R1及び乱数R2の連接R1‖R2を生成す
る。ステップS86において、EMD サービスセンタ1の
相互認証部17は、連接R1‖R2を自分自身の秘密鍵
Ksescで暗号化する。ステップS87において、EM
D サービスセンタ1の相互認証部17は、連接R1‖R
2を、ステップS83で取得したコンテンツプロバイダ
2の公開鍵Kpcpで暗号化する。ステップS88にお
いて、EMD サービスセンタ1の相互認証部17は、秘密
鍵Ksescで暗号化された連接R1‖R2、公開鍵K
pcpで暗号化された連接R1‖R2、及び自分自身の
公開鍵Kpescを含む証明書(認証局から予め取得し
ておいたもの)をコンテンツプロバイダ2の相互認証部
39に送信する。
【0188】ステップS89において、コンテンツプロ
バイダ2の相互認証部39は、受信した証明書の署名を
予め取得しておいた認証局の公開鍵Kpcaで復号し、
正しければ証明書から公開鍵Kpescを取り出す。こ
の場合の処理は、ステップS83における場合と同様で
あるので、その説明は省略する。ステップS90におい
て、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39は、EMD
サービスセンタ1の秘密鍵Ksescで暗号化されてい
る連接R1‖R2を、ステップS89で取得した公開鍵
Kpescで復号する。ステップS91において、コン
テンツプロバイダ2の相互認証部39は、自分自身の公
開鍵Kpcpで暗号化されている連接R1‖R2を、自
分自身の秘密鍵Kscpで復号する。ステップS92に
おいて、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39は、
ステップS90で復号された連接R1‖R2と、ステッ
プS91で復号された連接R1‖R2を比較し、一致す
ればEMD サービスセンタ1を適正なものとして認証し、
一致しなければ、不適正なものとして、処理を終了す
る。
【0189】適正な認証結果が得られたとき、ステップ
S93において、コンテンツプロバイダ2の相互認証部
39は、64ビットの乱数R3を生成する。ステップS
94において、コンテンツプロバイダ2の相互認証部3
9は、ステップS90で取得した乱数R2及び生成した
乱数R3の連接R2‖R3を生成する。ステップS95
において、コンテンツプロバイダ2の相互認証部39
は、連接R2‖R3を、ステップS89で取得した公開
鍵Kpescで暗号化する。ステップS96において、
コンテンツプロバイダ2の相互認証部39は、暗号化し
た連接R2‖R3をEMD サービスセンタ1の相互認証部
17に送信する。
【0190】ステップS97において、EMD サービスセ
ンタ1の相互認証部17は、暗号化された連接R2‖R
3を自分自身の秘密鍵Ksescで復号する。ステップ
S98において、EMD サービスセンタ1の相互認証部1
7は、復号した乱数R2が、ステップS84で生成した
乱数R2(暗号化する前の乱数R2)と一致すれば、コ
ンテンツプロバイダ2を適正なプロバイダとして認証
し、一致しなけば、不適正なプロバイダとして、処理を
終了する。
【0191】以上のように、EMD サービスセンタ1の相
互認証部17とコンテンツプロバイダ2の相互認証部3
9は、相互認証する。相互認証に利用された乱数は、そ
の相互認証に続く処理にだけ有効な一時鍵Ktempと
して利用される。
【0192】次に、図31のステップS12の処理につ
いて説明する。ステップS12においては、コンテンツ
プロバイダセキュアコンテナが、コンテンツプロバイダ
2からサービスプロバイダに供給される処理が行われ
る。その処理の詳細は、図36のフローチャートに示さ
れている。すなわち、ステップS201において、コン
テンツプロバイダ2のウォータマーク付加部32は、コ
ンテンツサーバ31からコンテンツAを読み出し、コン
テンツプロバイダ2を示す所定のウォータマーク(電子
透かし)を挿入し、圧縮部33に供給する。
【0193】ステップS202において、コンテンツプ
ロバイダ2の圧縮部33は、ウォータマークが挿入され
たコンテンツAをATRAC2等の所定の方式で圧縮し、暗号
化部34に供給する。ステップS203において、乱数
発生部35は、コンテンツ鍵KcoAとなる乱数を発生
させ、暗号化部34に供給する。
【0194】ステップS204において、コンテンツプ
ロバイダ2の暗号化部34は、DESなどの所定の方式
で、乱数発生部35で発生された乱数(コンテンツ鍵K
coA)を使用して、ウォータマークが挿入されて圧縮
されたコンテンツAを暗号化する。次に、ステップS2
05において、暗号化部36は、DES などの所定の方式
で、EMD サービスセンタ1から供給された配送用鍵Kd
でコンテンツ鍵KcoAを暗号化する。
【0195】ステップS206において、コンテンツプ
ロバイダ2のセキュアコンテナ作成部38は、コンテン
ツA(コンテンツ鍵KcoAで暗号化されている)、コ
ンテンツ鍵KcoA(配送用鍵Kdで暗号化されてい
る)、及びポリシー記憶部37に記憶されている、コン
テンツAに対応するUCP A,Bの全体にハッシュ関数を
適用してハッシュ値を算出し、自分自身の秘密鍵Ksc
pで暗号化する。これにより、図15に示した署名が作
成される。
【0196】ステップS207において、コンテンツプ
ロバイダ2のセキュアコンテナ作成部38は、コンテン
ツA(コンテンツ鍵KcoAで暗号化されている)、コ
ンテンツ鍵KcoA(配送用鍵Kdで暗号化されてい
る)、UCP A,B、及びステップS206で生成した署
名を含んだ、図15に示したコンテンツプロバイダセキ
ュアコンテナを作成する。
【0197】ステップS208において、コンテンツプ
ロバイダ2の相互認証部39は、サービスプロバイダの
相互認証部45と相互認証する。この認証処理は、図3
3乃至図35を参照して説明した場合と同様であるの
で、その説明は省略する。ステップS209において、
コンテンツプロバイダ2のセキュアコンテナ作成部38
は、認証局から予め発行された証明書を、ステップS2
07で作成したコンテンツプロバイダセキュアコンテナ
に付して、サービスプロバイダに送信する。
【0198】このようにして、コンテンツプロバイダセ
キュアコンテナが、サービスプロバイダに供給されたと
き、処理は終了し、図31のステップS13に進む。
【0199】ステップS13において、サービスプロバ
イダセキュアコンテナが、サービスプロバイダからユー
ザホームネットワーク5(レシーバ51)に供給され
る。この処理の詳細は、図37のフローチャートに示さ
れている。すなわち、ステップS221において、サー
ビスプロバイダの値付け部42は、コンテンツプロバイ
ダ2から送信されたコンテンツプロバイダセキュアコン
テナに付された証明書に含まれる署名を確認し、証明書
の改竄がなければ、それから、コンテンツプロバイダ2
の公開鍵Kpcpを取り出す。証明書の署名の確認は、
図35のステップS83における処理と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0200】ステップS222において、サービスプロ
バイダの値付け部42は、コンテンツプロバイダ2から
送信されたコンテンツプロバイダセキュアコンテナの署
名をコンテンツプロバイダ2の公開鍵Kpcpで復号
し、得られたハッシュ値が、コンテンツA(コンテンツ
鍵KcoAで暗号化されている)、コンテンツ鍵Kco
A(配送用鍵Kdで暗号化されている)、及びUCP A,
Bの全体にハッシュ関数を適用して得られたハッシュ値
と一致するか否かを判定し、コンテンツプロバイダセキ
ュアコンテナの改竄がないことを確認する。両者の値が
一致しない場合(改竄が発見された場合)は、処理は終
了されるが、この例の場合、コンテンツプロバイダセキ
ュアコンテナの改竄はなかったものとし、ステップS2
23に進む。
【0201】ステップS223において、サービスプロ
バイダの値付け部42は、コンテンツプロバイダセキュ
アコンテナから、コンテンツA(コンテンツ鍵KcoA
で暗号化されている)、コンテンツ鍵KcoA(配送用
鍵Kdで暗号化されている)、及び署名を取り出し、コ
ンテンツサーバ41に供給する。コンテンツサーバ41
は、それらを記憶する。値付け部42はまたUCP A,B
も、コンテンツプロバイダセキュアコンテナから取り出
し、セキュアコンテナ作成部44に供給する。
【0202】ステップS224において、サービスプロ
バイダの値付け部42は、取り出したUCP A,Bに基づ
いて、PTA−1,A−2、及びPTB−1,B−2を作成
し、セキュアコンテナ作成部44に供給する。
【0203】ステップS225において、サービスプロ
バイダのセキュアコンテナ作成部44は、コンテンツサ
ーバ41から読み出したコンテンツA(コンテンツ鍵K
coAで暗号化されている)、コンテンツ鍵KcoA
(配送用鍵Kdで暗号化されている)、及びコンテンツ
プロバイダ2の署名と、値付け部42から供給された、
UCP A,B及びPTA−1,A−2,B−1,B−2、並
びにその署名から、図20に示したサービスプロバイダ
セキュアコンテナを作成する。
【0204】ステップS226において、サービスプロ
バイダの相互認証部45は、レシーバ51の相互認証モ
ジュール71と相互認証する。この認証処理は、図33
乃至図35を参照して説明した場合と同様であるので、
その説明を省略する。
【0205】ステップS227において、サービスプロ
バイダのセキュアコンテナ作成部44は、ステップS2
25で作成したサービスプロバイダセキュアコンテナ
に、サービスプロバイダの証明書を付して、ユーザホー
ムネットワーク5のレシーバ51に送信する。
【0206】このようにして、サービスプロバイダセキ
ュアコンテナが、サービスプロバイダからレシーバ51
に送信されたとき、処理は終了し、図31のステップS
14に進む。
【0207】ステップS14において、サービスプロバ
イダから送信されたサービスプロバイダセキュアコンテ
ナが、ユーザホームネットワーク5のレシーバ51によ
り受信される。この処理の詳細は、図38のフローチャ
ートに示されている。すなわち、ステップS241にお
いて、レシーバ51の相互認証モジュール71は、通信
部61を介して、サービスプロバイダの相互認証部45
と相互認証し、相互認証できたとき、通信部61は、相
互認証したサービスプロパイダから、サービスプロバイ
ダセキュアコンテナ(図20)を受信する。相互認証で
きなかった場合、処理は終了されるが、この例の場合、
相互認証されたものとし、ステップS242に進む。
【0208】ステップS242において、レシーバ51
の通信部61は、ステップS241で相互認証したサー
ビスプロバイダから、公開鍵証明書を受信する。
【0209】ステップS243において、レシーバ51
の復号/暗号化モジュール74は、ステップS241で
受信したサービスプロバイダセキュアコンテナに含まれ
る署名を検証し、改竄がなかったか否かを検証する。こ
こで、改竄が発見された場合、処理は終了するが、この
例の場合、改竄が発見されなかったものとし、ステップ
S244に進む。
【0210】ステップS244において、UCP 及びPTが
選択され、かつ、その利用内容及び価格内容が選択され
る。具体的には、レシーバ51の記憶モジュール73に
記憶されている基準情報51(図28)が、利用条件を
満たすUCP と価格条件を満たすPTが選択される。この例
の場合、レシーバ51の基準情報51の「割引ポイント
情報」には、図29に示したように、ユーザ割引額が1
00(=20+30+50)円であるとされている。す
なわち、この基準情報51によれば、コンテンツAに対
応して設定されたUCP A,Bのうち、「利用条件10」
の「ユーザ条件10」が”100円以上”とされている
UCP A(図12(A))が選択される。また、基準情報
51の「決済ユーザ情報」には、ユーザFは男性とされ
ているので、PTA−1(図18(A))の「価格条件1
0」に設定された条件を満たす。その結果、UCP Aに対
応して作成されたPTA−1,PTA−2のうち、PTA−1
が選択される。
【0211】その後、このようにして選択されたUCP A
及びPTA−1の内容が、表示制御部67を介して、図示
せぬ表示部に表示される。そこで、ユーザFは、その表
示を参照して(例えば、利用したい利用形式と、その価
格を比較検討して)、UCP Aの所定の「利用内容」を選
択するための操作を、図示せず操作部に対して行う。こ
れにより、入力制御部68は、操作部から入力される、
選択されたUCP Aの利用内容のID及びPTA−1のIDをSA
M 62に出力する。なお、この例の場合、UCPAの利用
内容11(PTA−1の価格内容11)が選択されたもの
とする。
【0212】また、このとき、記憶モジュール73に記
憶されている基準情報51の割引ポイント情報(割引ポ
イントがない場合は、その旨)が、表示部に表示され
る。そこで、ユーザFは、その表示を参照して、割引ポ
イントを利用すること、又は利用しないことを設定する
所定の操作を、操作部に対して行う。これにより、入力
制御部68は、操作部から入力される、割引ポイントを
利用することを示す情報、又は割引ポイントを利用しな
いことを示す情報をSAM 62に出力する。なお、この例
の場合、割引ポイントを利用しないものとする。
【0213】ステップS245において、レシーバ51
のSAM 62の課金処理モジュール72は、ステップS2
44で選択された、UCP Aの「利用内容11」とPTA−
1に基づいて、UCS A及び課金情報A(「課金履歴」に
割引ポイントを利用しないことが示されている)を作成
する。すなわち、この場合、コンテンツAは、料金が2
000円で買い取り再生される。
【0214】ステップS246において、サービスプロ
バイダセキュアコンテナ(図20)に含まれる、コンテ
ンツA(コンテンツ鍵KcoAで暗号化されている)、
UCPA、PTA−1,A−2、及びコンテンツプロバイダ
2の署名が取り出され、HDD52に出力され、記憶さ
れる。ステップS247において、復号/暗号化ユニッ
ト74の復号ユニット91は、サービスプロバイダセキ
ュアコンテナに含まれるコンテンツ鍵KcoA(配送用
鍵Kdで暗号化されている)を、記憶モジュール73に
記憶されている配送用鍵Kdで復号する。
【0215】ステップS248において、復号/暗号化
ユニット74の暗号化ユニット93は、ステップS24
7で復号されたコンテンツ鍵KcoAを、記憶モジュー
ル73に記憶されている保存用鍵Ksaveで暗号化す
る。
【0216】ステップS249において、レシーバ51
のデータ検査モジュール75は、ステップS248で保
存用鍵Ksaveで暗号化されたコンテンツ鍵Kco
A、及びステップS245で作成されたUCS Aが対応し
て記憶される、外部記憶部63の利用情報記憶部63A
(図25)のブロックBP を検出する。この例の場合、
利用情報記憶部63AのブロックBP −1が検出され
る。なお、図25の利用情報記憶部63Aにおいて、そ
のブロックBP −1の利用情報用メモリ領域RP −3に
コンテンツ鍵KcoA及びUCS Aが記憶されているよう
に示されているが、この例の場合、この時点において、
それらは記憶されておらず、空いることを示す所定の初
期情報が記憶されている。
【0217】ステップS250において、レシーバ51
のデータ検査モジュール75は、ステップS249で検
出したブロックBP −1のデータ(利用情報用メモリ領
域RP −1乃至RP −Nに記憶されている全てのデー
タ)にハッシュ関数を適用して、ハッシュ値を得る。次
に、ステップS251において、データ検査モジュール
75は、ステップS250で得られたハッシュ値と、記
憶モジュール73に記憶されているブロックBP −1に
対応する検査値HP −1(図27)とを比較し、一致す
るか否かを判定し、一致すると判定した場合、そのブロ
ックBP −1のデータは改竄されていないので、ステッ
プS252に進む。
【0218】ステップS252において、レシーバ51
のSAM 62は、利用情報(ステップS248で、保存用
鍵Ksaveで暗号化されたコンテンツ鍵KcoA、及
びステップS245で作成されたUCS A)を、外部記憶
部63のブロックBP −1の利用情報用メモリ領域RP
−3に記憶させる。
【0219】ステップS253において、レシーバ51
のデータ検査モジュール75は、ステップS252で利
用情報が記憶された利用情報用メモリ領域RP −3が属
する、利用情報記憶部63AのブロックBP −1に記憶
されている全てのデータにハッシュ関数を適用してハッ
シュ値を算出し、ステップS254において、記憶モジ
ュール73に記憶されている検査値HP −1に上書きす
る。ステップS255において、課金処理モジュール7
2は、ステップS245で作成した課金情報Aを記憶モ
ジュール73に記憶させ、処理は終了する。
【0220】ステップS251において、算出されたハ
ッシュ値と検査値HP −1とが一致しないと判定された
場合、ブロックBP −1のデータは改竄されているの
で、手続きは、ステップS256に進み、データ検査モ
ジュール75は、外部記憶部63の利用情報記憶部63
Aの全てのブロックBP を調べたか否かを判定し、外部
記憶部63の全てのブロックBP を調べていないと判定
した場合、ステップS257に進み、利用情報記憶部6
3Aの、空きを有する他のブロックBP を検索し、ステ
ップS250に戻り、それ以降の処理が実行される。
【0221】ステップS256において、外部記憶部6
3の利用情報記憶部63Aの全てのブロックBP が調べ
られたと判定された場合、利用情報を記憶できるブロッ
クBP (利用情報用メモリ領域RP )は存在しないの
で、処理は終了する。
【0222】このように、サービスプロバイダセキュア
コンテナが、レシーバ51により受信されると、処理は
終了し、図31のステップS15に進む。
【0223】ステップS15において、供給されたコン
テンツAが、レシーバ51において利用される。なお、
この例の場合選択されたUCP Aの利用内容11によれ
ば、コンテンツAは、再生して利用される。そこで、こ
こでは、コンテンツAの再生処理について説明する。こ
の再生処理の詳細は、図39のフローチャートに示され
ている。
【0224】ステップS261において、レシーバ51
のデータ検査モジュール75は、図38のステップS2
52で、コンテンツ鍵KcoA(保存用鍵Ksaveで
暗号化されている)及びUCS Aが記憶された利用情報用
メモリ領域RP −3が属する、外部記憶部63の利用情
報記憶部63AのブロックBP −1のデータにハッシュ
関数を適用してハッシュ値を算出する。
【0225】ステップS262において、レシーバ51
のデータ検査モジュール75は、ステップS261にお
いて算出したハッシュ値が、図38のステップS253
で算出し、ステップS254で記憶モジュール73に記
憶させたハッシュ値(検査値HP −1)と一致するか否
かを判定し、一致すると判定した場合、ブロックBP−
1のデータは改竄されていないので、ステップS263
に進む。
【0226】ステップS263において、UCS A(図2
4)の「利用内容」の「パラメータ」に示されている情
報に基づいて、コンテンツAが利用可能か否かが判定さ
れる。例えば、「利用内容」の「形式」が、”期間制限
再生”とされているUCS においては、その「パラメー
タ」には、その開始期間(時刻)と終了期間(時刻)が
記憶されているので、この場合、現在の時刻が、その範
囲内にあるか否かが判定される。現在の時刻がその範囲
内にあるとき、そのコンテンツの利用が可能であると判
定され、範囲外にあるとき、利用不可と判定される。ま
た、「利用内容」の「形式」が、所定の回数に限って再
生(複製)する利用形式とされているUCSにおいては、
その「パラメータ」には、残された利用可能回数が記憶
されている。この場合、「パラメータ」に記憶されてい
る利用可能回数が0回でないとき、対応するコンテンツ
の利用が可能であると判定され、一方、利用可能回数が
0回であるとき、利用不可と判定される。
【0227】なお、UCS Aの「利用内容」の「形式」
は、”買い取り再生”とされているので、この場合、コ
ンテンツAは、買い取られ、制限なしに再生される。す
なわち、UCS Aの「利用内容」の「パラメータ」には、
コンテンツが利用可能であることを示す情報が設定され
ている。そのため、この例の場合では、ステップS26
3において、コンテンツAが利用可能であると判定さ
れ、ステップS264に進む。
【0228】ステップS264において、レシーバ51
の課金モジュール72は、UCS Aを更新する。UCS Aに
は、更新すべき情報は含まれていないが、例えば、「利
用内容」の「形式」が所定の回数に限って再生する利用
形式とされている場合、その「パラメータ」に記憶され
ている、再生可能回数が1つだけデクリメントされる。
【0229】次に、ステップS265において、レシー
バ51のSAM 62は、ステップS264で更新されたUC
S A(実際は、更新されていない)を、外部記憶部63
の利用情報記憶部63AのブロックBP −1の利用情報
用メモリ領域RP −3に記憶させる。ステップS266
において、データ検査モジュール75は、ステップS2
65でUCS Aが記憶された、外部記憶部63の利用情報
記憶部63AのブロックBP −1のデータにハッシュ関
数を適用して、ハッシュ値を算出し、記憶モジュール7
3に記憶されている検査値HP −1に上書きする。
【0230】ステップS267において、SAM 62の相
互認証モジュール71と、伸張部64の相互認証モジュ
ール101は、相互認証し、SAM 62及び伸張部64
は、一時鍵Ktempを共有する。この認証処理は、図
33乃至図35を参照して説明した場合と同様であるの
で、ここでは説明を省略する。相互認証に用いられる乱
数R1、R2、R3、又はその組み合わせが、一時鍵K
tempとして用いられる。
【0231】ステップS268において、復号/暗号化
モジュール74の復号ユニット91は、図38のステッ
プS252で外部記憶部63の利用情報記憶部63Aの
ブロックBP −1(利用情報用メモリ領域RP −3)に
記憶されたコンテンツ鍵KcoA(保存用鍵Ksave
で暗号化されている)を、記憶モジュール73に記憶さ
れた保存用鍵Ksaveで復号する。
【0232】次に、ステップS269において、復号/
暗号化モジュール74の暗号化ユニット93は、復号さ
れたコンテンツ鍵KcoAを一時鍵Ktempで暗号化
する。ステップS270において、SAM 62は、一時鍵
Ktempで暗号化されたコンテンツ鍵KcoAを伸張
部64に送信する。
【0233】ステップS271において、伸張部64の
復号モジュール102は、コンテンツ鍵KcoAを一時
鍵Ktempで復号する。ステップS272において、
伸張部64は、インタフェース66を介して、HDD 52
に記録されたコンテンツA(コンテンツ鍵Kcoで暗号
化されている)を受け取る。ステップS273におい
て、伸張部64の復号モジュール103は、コンテンツ
A(コンテンツ鍵Kcoで暗号化されている)をコンテ
ンツ鍵KcoAで復号する。
【0234】ステップS274において、伸張部64の
伸張モジュール104は、復号されたコンテンツAをAT
RAC2などの所定の方式で伸張する。ステップS275に
おいて、伸張部64のウォータマーク付加モジュール1
05は、伸張されたコンテンツAにレシーバ51を特定
する所定のウォータマーク(電子透かし)を挿入する。
ステップS276において、コンテンツAは、図示せぬ
スピーカなどに出力され、再生される。その後、処理は
終了する。
【0235】ステップS262において、ステップS2
61において算出されたハッシュ値が、レシーバ51の
記憶モジュール73に記憶された検査値HP −1と一致
しないと判定された場合、又はステップS263におい
て、コンテンツが利用不可と判定された場合、ステップ
S277において、SAM 62は、表示制御部67を介し
て、図示せぬ表示部にエラーメッセージを表示させる等
の所定のエラー処理を実行し、処理は終了する。
【0236】このようにして、レシーバ51において、
コンテンツAが再生(利用)されたとき、処理は終了
し、図31の処理も終了する。
【0237】次に、レシーバ51の課金が決済される場
合の処理手順を、図40のフローチャートを参照して説
明する。なお、この処理は、計上された課金が所定の上
限額(正式登録時の上限額又は仮登録時の上限額)を超
えた場合、又は配送用鍵Kdのバージョンが古くなり、
例えば、図38のステップS247で、コンテンツ鍵K
co(配送用鍵Kdで暗号化されている)を復号するこ
とができなくなった場合(サービスプロバイダセキュア
コンテナを受信することができなくなった場合)に開始
される。
【0238】ステップS301において、レシーバ51
とEMD サービスセンタ1との相互認証が行われる。この
相互認証は、図33乃至図35を参照して説明した場合
と同様の処理であるので、その説明は省略する。
【0239】次に、ステップS302において、レシー
バ51のSAM 62は、EMD サービスセンタ1のユーザ管
理部18に証明書を送信する。ステップS303におい
て、レシーバ51のSAM 62は、記憶モジュール73に
記憶されている課金情報を、ステップS301でEMD サ
ービスセンタ1と共有した一時鍵Ktempで暗号化
し、配送用鍵Kdのバージョン、HDD 52に記憶されて
いる、対応するUCP 及びPT、並びに登録リストととも
に、EMD サービスセンタ1に送信する。
【0240】ステップS304において、EMD サービス
センタ1のユーザ管理部18は、ステップS303で、
レシーバ51から送信された情報を受信し、復号した
後、EMD サービスセンタ1のユーザ管理部18が、登録
リストの「状態フラグ」に”停止”が設定されるべき不
正行為がレシーバ51において存在するか否かを確認す
る。
【0241】ステップS305において、EMD サービス
センタ1の課金請求部19は、ステップS303で受信
された課金情報を解析し、決済処理を行う。この決済処
理の詳細は、図41のフローチャートを参照して後述す
る。次に、ステップS306において、ユーザ管理部1
8は、ステップS305における処理により、決済が成
功したか否かを確認する。
【0242】次に、ステップS307において、EMD サ
ービスセンタ1のユーザ管理部18は、ステップS30
4における確認結果、及びステップS306における確
認結果に基づいて、レシーバ51の登録条件を設定し、
それに署名を付して、レシーバ51の登録リストを作成
する。
【0243】例えば、ステップS304で、不正行為が
確認された場合、「状態フラグ」には”停止”が設定さ
れ、この場合、今後、全ての処理が停止される。すなわ
ち、EMD システムからのサービスを一切受けることがで
きなくなる。また、ステップS306で、決済が成功し
なかったことが確認された場合、「状態フラグ」には”
制限あり”が設定され、この場合、すでに購入したコン
テンツを再生する処理は可能とされるが、新たにコンテ
ンツを購入する処理は実行できなくなる。
【0244】次に、ステップS308に進み、EMD サー
ビスセンタ1のユーザ管理部18は、最新バージョンの
配送用鍵Kd(3月分の最新バージョンの配送用鍵K
d)を一時鍵Ktempで暗号化し、ステップS307
で作成された登録リストとともにレシーバ51に送信す
る。
【0245】ステップS309において、レシーバ51
のSAM 62は、EMD サービスセンタ1から送信された配
送用鍵Kd及び登録リストを、通信部61を介して受信
し、復号した後、記憶モジュール73に記憶させる。こ
のとき、記憶モジュール73に記憶されていた課金情報
は消去され、登録リスト及び配送用鍵Kdが更新され
る。
【0246】次に、図40のステップS305における
決済処理の詳細を、図41のフローチャートを参照して
説明する。
【0247】ステップS401において、EMD サービス
センタ1のユーザ管理部18は、課金情報の「課金履
歴」を参照し、”割引ポイントを利用する”が設定され
ているか否かを判定し、”割引ポイントを利用する”が
設定されていない(”割引ポイントを利用しない”が設
定されている)と判定した場合、ステップS402に進
む。
【0248】ステップS402において、ユーザ管理部
18は、ステップS303で受信した課金情報、UCP 、
及びPTを経歴データ管理部15に出力する。ステップS
403において、割引ポイントを利用しない決済処理が
行われる。次に、この割引ポイントを利用しない決済処
理の詳細を、図42を参照して説明する。
【0249】経歴データ管理部15は、ユーザ管理部1
8から供給された課金情報、PT、及びUCP を保持すると
ともに、それらを課金請求部19に供給する。課金請求
部19は、経歴データ管理部15からの課金情報、PT、
及びUCP に基づいて、コンテンツの利用料金を検出し、
それと同額とするユーザ支払額とともに利益分配部16
に通知し、ユーザ支払額のみを出納部20に通知する。
【0250】具体的には、課金請求部19は、課金情報
の「UCP のID」に設定されているIDより、今回の課金に
対応するUCP を認識し、それが経歴データ管理部15か
ら供給されていることを確認する。課金請求部19は、
課金情報の「PTのID」に設定されているIDより、今回の
課金に対応するPTを認識し、それが経歴データ管理部1
5から供給されていることを確認する。UCP 及びPTのそ
れぞれが供給されていることを確認すると、次に、課金
請求部19は、課金情報の「利用内容」の「ID」に設
定されているIDから、UCP の「利用内容」に対応する
PTの「価格内容」を確認し、それに設定されているコン
テンツの利用料金を読み取る。このようにして、コンテ
ンツの利用料金は、検出され、ユーザ支払額は、それと
同額とされる。この例の場合、コンテンツの利用料金
は、PTA−1の「価格内容11」に設定されている”1
000円”であり、ユーザ支払額も、それと同額とされ
る。
【0251】課金請求部19はまた、このとき、割引ポ
イントが利用されなかった旨を利益分配部16に通知す
る。
【0252】利益分配部16は、課金請求部19からの
ユーザ支払額を、式(9)に代入し、ユーザ割引額を算
出し、算出したユーザ割引額を、式(7)、式(8)、
及び式(11)に代入して、CP割引額、SP割引額、
及びEMD 割引額をそれぞれ算出する。例えば、この例の
ように、ユーザ支払額が1000円である場合、ユーザ
割引額は、100(=1000×0.1)円となり、C
P割引額は、20(=100×0.2)円、SP割引額
は、30(=100×0.3)円、そしてEMD割引額
は、50(=100×0.5)円となる。
【0253】利益分配部16は、算出した、CP割引額
(20円)、SP割引額(30円)、及びEMD 割引額
(50円)の全てをユーザ管理部18に供給する。ユー
ザ管理部18は、それをシステム登録情報の「割引ポイ
ント情報」に記憶させる。これにより、図10に示すよ
うな割引額がシステム登録情報の「割引ポイント情報」
に設定される。利益分配部16は、算出したCP割引額
(20円)をコンテンツプロバイダ管理部12に通知
し、また算出したSP割引額(30円)をサービスプロ
バイダ管理部11に通知する。
【0254】次に、利益分配部16は、CP利益額及び
SP利益額を算出する。具体的には、利益分配部16
は、課金請求部19により供給されたコンテンツの利用
料金(1000円)を、式(3)及び式(4)のそれぞ
れに代入し、CP取分額及びSP取分額を算出し、そし
て算出したCP取分額を式(5)に、算出したSP取分
額を式(6)に、それぞれ代入し、CP手数料及びSP
手数料を算出する。この例の場合、CP取分額は、60
0(=1000×0.6)円とされ、SP取分額は、4
00(=1000×0.4)円とされる。すなわち、C
P手数料は、60(600×0.1)円とされ、SP手
数料は、40(=400×0.1)円とされる。
【0255】利益分配部16は、算出した、CP取分額
(600円)、CP手数料(60円)、及びCP割引額
(20円)を、それぞれ式(1)に代入し、CP利益額
(520円)を算出する。利益分配部16はまた、算出
した、SP取分額(400円)、SP手数料(40
円)、及びSP割引額(30円)を、それぞれ式(2)
に代入し、SP利益額(330円)を算出する。
【0256】次に、利益分配部16は、算出したCP手
数料(60円)、SP手数料(40円)、及びEMD 割引
額(50円)を、式(10)に代入し、EMD 利益額(5
0円)を算出する。
【0257】利益分配部16は、算出したCP利益額
(520円)を、コンテンツプロバイダ管理部12に、
算出したSP利益額(330円)を、サービスプロバイ
ダ管理部11に、それぞれ通知する。利益分配部16
は、算出したCP利益額(520円)、SP利益額(3
30円)、及びEMD 利益額(50円)を、出納部20に
通知する。
【0258】利益分配部16はまた、課金請求部19か
ら通知された、割引ポイントが利用されていない旨を、
コンテンツプロバイダ管理部12及びサービスプロバイ
ダ管理部11に通知する。
【0259】コンテンツプロバイダ管理部12は、利益
分配部16から供給されたCP割引額(20円)、CP
利益額(520円)、割引ポイントが利用されなかった
ことを示す情報(例えば、利用されたCP割引額が0円
であることを示す情報)、及びその署名を、図43に示
すように、コンテンツプロバイダ2に供給する。サービ
スプロバイダ管理部11は、利益分配部16から供給さ
れた、SP割引額(30円)、SP利益額(330
円)、割引ポイントが利用されなかったことを示す情報
(例えば、利用されたSP割引額が0円であることを示
す情報)、及びその署名をサービスプロバイダ3に供給
する。
【0260】出納部20は、利益分配部16から通知さ
れたCP利益額、SP利益額、及びEMD 利益額に基づい
て、決済機関等と通信し、それぞれの決済を行う。出納
部20はまた、課金請求部19から通知されたユーザ支
払額に基づいて、ユーザの決済機関と通信し、その決済
を行い、決済結果をユーザ管理部18に通知する。な
お、この例の場合、EMD サービスセンタ1が、CP割引
額(20円)及びSP割引額(30円)を預かるものと
する。すなわち、割引額の合計(100(=20+30
+50)円)がEMD サービスセンタ1に保持される。
【0261】以上のように、割引ポイントを利用しない
決済処理が行われた後、処理は終了する。
【0262】ステップS401において、課金情報の
「課金履歴」に”割引ポイントを利用する”が設定され
ていると判定された場合、ステップS404に進み、ユ
ーザ管理部18は、課金情報の「SAM のID」に設定され
ているSAM のIDに対応する、システム登録情報の「割引
ポイント情報」を読み取る。なお、この例の場合、図1
0に示した「割引ポイント情報」と同様の割引額(CP
割引額=20円、SP割引額=30円、EMD 割引額=5
0円)が読み取られたものとする。
【0263】ステップS405において、ユーザ管理部
18は、ステップS404で読み取った割引額を、ステ
ップS303で受信した課金情報、UCP 、及びPTととも
に、経歴データ管理部15に出力する。
【0264】次に、ステップS406において、割引ポ
イントを利用した決済処理が実行される。この処理の詳
細を、図44を参照して説明する経歴データ管理部15
は、ユーザ管理部18から供給された課金情報、UCP 、
PT、及び割引額(CP割引額、SP割引額、及びEMD 割
引額)を保持し、それらを課金請求部19に供給する。
課金請求部19は、経歴データ管理部15からの課金情
報、PT、UCP 、及び割引額に基づいて、コンテンツの利
用料金を検出し、ユーザ支払額を算出する。コンテンツ
の利用料金は、ステップS403における場合と同様に
して検出されるので、その説明は省略する。なお、この
場合、検出されたコンテンツの利用料金は2000円と
する。
【0265】ユーザ支払額は、経歴データ管理部15か
らのCP割引額、SP割引額、及びEMD 割引額が加算さ
れて得られたユーザ割引額と、検出されたコンテンツの
利用料金(この例の場合、2000円)が、式(12)
に代入されて算出される。この例の場合、ユーザ割引額
は、100(=20+30+50)円であるので、ユー
ザ支払額は、1900(=2000−100)円とされ
る。
【0266】課金請求部19は、検出したコンテンツの
利用料金(この例の場合、2000円)及び算出したユ
ーザ支払額(この例の場合、1900円)を利益分配部
16に通知し、ユーザ支払額を出納部20に通知する。
課金請求部19はまた、経歴データ管理部15から供給
された(今回の課金において割り引かれる)、CP割引
額、SP割引額、及びEMD 割引額も利益分配部16に通
知する。
【0267】次に、利益分配部16は、課金請求部19
からのユーザ支払額を、式(9)に代入し、ユーザ割引
額を算出し、そして算出したユーザ割引額を、式
(7)、式(8)、及び式(11)に代入して、CP割
引額、SP割引額、及びEMD 割引額をそれぞれ算出す
る。この場合、ユーザ割引額は、190(1900×
0.1)円となり、CP割引額は、38(=190×
0.2)円、SP割引額は、57(190×0.3)
円、そしてEMD 割引額は、95(190×0.5)円と
なる。
【0268】利益分配部16は、算出した、CP割引額
(38円)、SP割引額(57円)、及びEMD 割引額
(95円)の全てをユーザ管理部18に通知する。ユー
ザ管理部18は、その通知に基づいて、システム登録情
報の「割引ポイント情報」に割引額を更新する。例え
ば、割引額が残っている場合、それに加算される。利益
分配部16は、算出したCP割引額(38円)をコンテ
ンツプロバイダ管理部12に通知し、算出したSP割引
額(57円)をサービスプロバイダ管理部11に通知す
る。
【0269】次に、利益分配部16は、CP利益額及び
SP利益額を算出する。具体的には、利益分配部16
は、課金請求部19により供給されたコンテンツの利用
料金(2000円)を、式(3)、式(4)のそれぞれ
に代入し、CP取分額及びSP取分額を算出し、算出し
たCP取分額を式(5)に、算出したSP取分額を式
(6)に代入し、CP手数料及びSP手数料のそれぞれ
を算出する。この例の場合、CP取分額は、1200
(=2000×0.6)円となり、SP取分額は、80
0(=2000×0.4)円となる。CP手数料は、1
20(1200×0.1)円となり、SP手数料は、8
0(=800×0.1)となる。
【0270】利益分配部16は、算出した、CP取分額
(1200円)、CP手数料(120円)、及びCP割
引額(38円)を、それぞれ式(1)に代入し、CP利
益額(1042円)を算出する。利益分配部16は、算
出した、SP取分額(800円)、SP手数料(80
円)、及びSP割引額(57円)を、それぞれ式(2)
に代入し、SP利益額(663円)を算出する。利益分
配部16は、算出したCP手数料(120円)、SP手
数料(80円)、及びEMD 割引額(95円)を、式(1
0)に代入し、EMD 利益額(105円)を算出する。
【0271】利益分配部16は、算出したCP利益額
(1042円)を、コンテンツプロバイダ管理部12
に、算出したSP利益額(663円)を、サービスプロ
バイダ3に、それぞれ通知する。なお、この場合、今回
利用された割引額(CP割引額(20円)及びSP割引
額(30円))も、課金請求部19により、利益分配部
16に通知され、コンテンツプロバイダ管理部12及び
サービスプロバイダ管理部11に通知される。
【0272】利益分配部16は、算出したCP利益額
(1042円)、SP利益額(663円)、及びEMD 利
益額(105円)を、出納部20に通知する。
【0273】コンテンツプロバイダ管理部12は、利益
分配部16から供給された、今回算出されたCP割引額
(38円)、今回利用されたCP割引額(20円)、及
びCP利益額(1042円)を、署名を付して、図45
に示すように、コンテンツプロバイダ2に供給する。サ
ービスプロバイダ管理部11は、利益分配部16から供
給された、今回算出されたSP割引額(57円)、今回
利用されたSP割引額(30円)、及びSP利益額(6
63円)を、署名を付して、サービスプロバイダ3に供
給する。
【0274】出納部20は、ステップS403における
場合と同様に、決済機関等と通信し、決済を行う。な
お、EMD サービスセンタ1には、今回算出された割引額
の合計(190円)から今回利用した割引額(100
円)が差し引かれた額がさらに保持され、EMD 利益額
(105円)と合せて、結局、合計”195円”が保持
される。
【0275】以上のような、割引ポイントを利用しない
決済処理が行われた後、処理は終了する。
【0276】なお、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものとす
る。
【0277】また、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0278】以上の構成において、かかるEMD システム
においては、レシーバ51が所定のタイミングで割引ポ
イントを利用するか否かを示す「課金履歴」を有する課
金情報をUCP 及びPTと共にEMD サービスセンタ1に送信
し、当該EMD サービスセンタ1において、課金情報の
「課金履歴」を参照し、当該「課金履歴」が”割引ポイ
ントを利用する”と設定されている場合、課金情報、UC
P 及びPTに基づいて検出したコンテンツの利用料金を、
予め保持しているシステム登録情報の「割引ポイント情
報」に基づいて割り引くように、かくして、以上の構成
によれば、かかるEMD システムにおいては、割引価格で
コンテンツを提供することができる。
【0279】(2)第2の実施の形態 図46は、第2の実施の形態によるEMD システムを説明
する図である。EMD システムは、EMD システムへの登録
を受け付けたり、各装置を管理するEMD サービスセンタ
110、コンテンツを提供するコンテンツプロバイダ1
11、コンテンツに対応する所定のサービスを提供する
サービスプロバイダ112及びコンテンツが利用される
機器(この例の場合、レシーバ113)からなるユーザ
ホームネットワーク114から構成されている。
【0280】図47に示すように、EMD システムにおい
ては、EMD サービスセンタ110、がコンテンツの価格
に対する値引き情報を規定し、当該規定した値引き情報
をコンテンツプロバイダ111及びサービスプロバイダ
112に送信し、かくして、EMD サービスセンタ11
0、コンテンツプロバイダ111及びサービスプロバイ
ダ112間において、値引き情報を共有化する。この値
引き情報は、コンテンツの価格に対する割引額及び割引
率(以下、これらをまとめて割引情報と呼ぶ)と、コン
テンツの購入により発生する値引き用のポイント額及び
ポイント率(以下、これらをまとめてポイント情報と呼
ぶ)からなる。因みに、値引き情報は、コンテンツプロ
バイダ111やサービスプロバイダ112によって規定
しても良い。
【0281】そして、コンテンツプロバイダ111は、
コンテンツの利用内容毎に当該コンテンツの原価に対し
て値引き情報を任意に設定し(1つの利用内容に対して
割引額又は割引率と、ポイント額又はポイント率の2種
類の値引き情報を設定することもできる)、当該設定し
た値引き情報を含むUCP を署名を付加して、コンテンツ
(コンテンツ鍵Kcoで暗号化されている)、コンテン
ツ鍵Kco(配送鍵Kdで暗号化されている)及びコン
テンツプロバイダ111の署名と共にコンテンツプロバ
イダセキュアコンテナとしてサービスプロバイダ112
に送信する。
【0282】サービスプロバイダ112は、コンテンツ
の価格条件においてその販売価格に対して値引き情報を
任意に設定し(1つの価格条件に対して割引額又は割引
率と、ポイント額又はポイント率の2種類の値引き情報
を設定することもできる)、当該設定した値引き情報を
含むPTに署名を付加して、コンテンツ(コンテンツ鍵K
coで暗号化されている)、コンテンツ鍵Kco(配送
鍵Kdで暗号化されている)、コンテンツプロバイダ1
11の署名及びサービスプロバイダ112の署名と共に
サービスプロバイダセキュアコンテナとして、ネットワ
ーク115を介してユーザホームネットワーク114
(レシーバ113)に送信する。
【0283】ユーザホームネットワーク114(レシー
バ113)は、コンテンツを利用するための処理とし
て、サービスプロバイダセキュアコンテナに含まれるUC
P 及びPTに基づいてUCS を作成すると共に、当該UCP 及
びPTに基づいて、値引き情報を反映させた課金情報を作
成し、当該作成した課金情報を対応するUCP 及びPT等と
共に、例えば、EMD サービスセンタ110から配送用鍵
Kdの供給を受けるタイミングで当該EMD サービスセン
タ110に送信する。因みに、ユーザホームネットワー
ク114は、課金情報をEMD サービスセンタ110に送
信する際に、当該課金情報にUCP 及びPTに含まれる情報
を設定すれば、これらUCP 及びPTをEMD サービスセンタ
110に送信しないようにすることもできる。
【0284】これにより、EMD サービスセンタ110
は、ユーザホームネットワーク114(レシーバ11
3)から送信された課金情報に基づいて決済処理を実行
し、当該課金情報に含まれる値引き情報に基づいて、コ
ンテンツの販売価格を割り引くようにする。このよう
に、かかるEMD システムにおいては、コンテンツプロバ
イダ111及びサービスプロバイダ112が任意に設定
した値引き情報に基づいて、コンテンツを割引価格で購
入し得るようになされている。
【0285】ここで、図11との対応部分に同一符号を
付して示す図48は、コンテンツプロバイダ111の機
能的構成を示すブロック図であり、ポリシー記憶部12
0は、コンテンツプロバイダ111において、コンテン
ツの利用内容に対して任意に設定した値引き情報を含む
UCP を記憶しており、コンテンツの送信の際にこのUCP
をセキュアコンテナ作成部38に出力する。
【0286】図49(A)及び(B)は、かかるUCP
(この場合、1つのコンテンツに対して2種類のUCP
A、Bが設定されているとする)を表しており、当該UC
P には、第1の実施の形態について上述したUCP と同様
に「コンテンツのID」、「コンテンツプロバイダのI
D」、「UCP のID」、「UCP の有効期限」、「利用条
件」及び「利用内容」の項目が設けられ、この「利用内
容」を除く、「コンテンツのID」、「コンテンツプロバ
イダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効期限」及び
「利用条件」の各項目にはそれぞれ第1の実施の形態に
ついて上述したUCP の「コンテンツのID」、「コンテン
ツプロバイダのID」、「UCP のID」、「UCP の有効期
限」及び「利用条件」と同様に設定された情報が含まれ
る。
【0287】また、「利用内容」は、第1の実施の形態
について上述した「利用内容」と同様に「ID」、「形
式」、「パラメータ」、及び「管理移動許可情報」の項
目が設けられ、当該「ID」、「形式」、「パラメー
タ」、及び「管理移動許可情報」の各項目にはそれぞれ
第1の実施の形態について上述したUCP の「利用内容」
の「ID」、「形式」、「パラメータ」、及び「管理移動
許可情報」と同様に設定された情報が含まれる。
【0288】これに加えてUCP の「利用内容」には、
「コード」の項目が設けられ、当該「コード」の項目に
は、値引き情報の内容として、例えば、コンテンツや利
用形式の原価に対する割引額を表すコード値(例えば、
「00010000」)、コンテンツや利用形式の原価に対する
割引率を表すコード値(例えば、「00010001」)、コン
テンツや利用形式の購入により発生するポイント額を表
すコード値(例えば、「00100000」)及びコンテンツや
利用形式の購入により発生するポイント率を表すコード
値(例えば、「00100001」)が設定される。
【0289】因みに、「利用内容」の「コード」には、
コンテンツや利用形式の原価に対する割引をせず、かつ
当該購入に対してポイントを発生させない場合、「利用
内用」の「コード」に何も設定しないか、又は割引及び
ポイントの無いことを示す所定のコード値が設定され
る。
【0290】このようにして、コンテンツプロバイダ1
11は、販売対象のコンテンツの原価に対して、任意に
値引き情報を設定し、当該設定した値引き情報の内容を
コード値としてUCP に含ませる。
【0291】また、図17との対応部分に同一符号を付
して示す図50は、サービスプロバイダ112の機能的
構成を示すブロック図であり、値付け部121は、第1
の実施の形態について上述したサービスプロバイダ3の
値付け部42と同様にしてコンテンツプロバイダセキュ
アコンテナの正当性を確認すると、コンテンツプロバイ
ダセキュアコンテナに含まれるUCP に対応させて、値引
き情報を含むPTを作成し、当該作成したPTをセキュアコ
ンテナ作成部44に供給する。
【0292】図51(A)及び(B)は、かかるPT(こ
の場合、1つのコンテンツに対して2種類のPTA−1及
びPTA−2が設定されているとする)を表しており、当
該PTには、第1の実施の形態について上述したPTと同様
に「コンテンツのID」、「コンテンツプロバイダのI
D」、「UCP のID」、「サービスプロバイダのID」、
「PTのID」、「PTの有効期限」、「価格条件」及び
「価格内容」の各項目が設けられ、当該「価格条件」を
除く、「コンテンツのID」、「コンテンツプロバイダの
ID」、「UCP のID」、「サービスプロバイダのID」、
「PTのID」、「PTの有効期限」及び「価格内容」の各項
目にはそれぞれ第1の実施の形態について上述したPTと
同様に設定された情報が含まれる。
【0293】また、PTの「価格条件」には、図49につ
いて上述したUCP の「利用条件」と同様に、このPTを選
択することができるユーザの条件が設定される「ユーザ
条件」の項目と、このPTを選択することができる機器の
条件が設定される「機器条件」の項目とが設けられると
共に、これに加えて「コード」の項目が設けられてい
る。
【0294】この場合、「コード」の項目には、図49
について上述したUCP の「利用内容」の「コード」と同
様に、値引き情報の内容として、例えば、コンテンツや
利用形式の販売価格に対する割引額を表すコード値(例
えば、「00010000」)、コンテンツや利用形式の販売価
格に対する割引率を表すコード値(例えば、「0001000
1」)、コンテンツや利用形式の購入により発生するポ
イント額を表すコード値(例えば、「00100000」)及び
コンテンツや利用形式の購入により発生するポイント率
を表すコード値(例えば、「00100001」)が設定され
る。
【0295】そして、「コード」には、コンテンツや利
用形式の販売価格に対する割引をせず、かつ当該購入に
対してポイントを発生させない場合には、「利用内用」
の「コード」に何も設定しないか、又は割引及びポイン
トの無いことを示す所定のコード値が設定される。
【0296】このようにして、サービスプロバイダ11
2においては、値付け部121が、販売対象のコンテン
ツの販売価格に対して、コンテンツプロバイダ111と
は別に任意に値引き情報を設定し、当該設定した値引き
情報の内容をコード値としてPTに含ませる。
【0297】一方、図22との対応部分に同一符号を付
して示す図52は、ユーザホームネットワーク114を
構成するレシーバ113を示し、当該レシーバ113に
おいて、SAM 125の課金処理モジュール126は、ユ
ーザにより選択されたUCP 及びPTに基づいて、UCS と、
値引き情報を含む課金情報とを作成する。因みに、UCS
は第1の実施の形態について上述したUCS と同様に構成
される。
【0298】図53は、例えば、図49(A)に示した
UCP Aの利用内容11と、図51(A)に示したPTA−
1とに基づいて作成された課金情報を表している。かか
る課金情報には、第1の実施の形態について上述した課
金情報と「課金履歴」の項目を除いて、同様に「コンテ
ンツのID」、「コンテンツプロバイダのID」、「UCPのI
D」、「UCP の有効期限」、「サービスプロバイダのI
D」、「PTのID」、「PTの有効期限」、「UCS のID」、
「SAM のID」、「ユーザのID」及び「利用内容」の項目
が設けられ、当該「利用内容」の項目を除く、「コンテ
ンツのID」、「コンテンツプロバイダのID」、「UCP の
ID」、「UCP の有効期限」、「サービスプロバイダのI
D」、「PTのID」、「PTの有効期限」、「UCS のID」、
「SAM のID」及び「ユーザのID」の各項目にはUCS の、
それぞれ対応する項目の情報が設定されている。
【0299】また、課金情報の「利用内容」の項目に
は、UCS Aの「利用内容11」に設定された情報がその
まま設定されると共に、これに加えて「UCP のコード」
及び「PTのコード」の項目が設けられ、当該「UCP のコ
ード」の項目には、ユーザの選択した「利用内容11」
に対して設定されたコード値(すなわち、「利用内容1
1」についてコンテンツプロバイダ111が設定した値
引き情報の内容)が設定され、また、「PTのコード」の
項目には、当該課金情報を作成する際に用いてPTに含ま
れるコード値(すなわち、このPTによりサービスプロバ
イダ112が設定した値引き情報)がそのまま設定され
る。
【0300】因みに、レシーバ113からEMD サービス
センタ110に課金情報と共に、対応するUCP 及びPTを
送信する場合、当該課金情報には、「UCP のID」及び
「PTのID」が格納される。従って、図54に示すよう
に、課金情報には、「UCP のコード」及び「PTのコー
ド」を設けないようにし、EMD サービスセンタ110
が、課金情報に含まれる「UCP のID」及び「PTのID」に
基づいて、対応するUCP 及びPTを特定し、当該特定した
UCP 及びPTに含まれる「コード」の「コード値」を決済
処理に利用しても良い。
【0301】また、レシーバ113からEMD サービスセ
ンタ110に課金情報のみを送信する(すなわち、対応
するUCP 及びPTを送信しない)場合、図55に示すよう
に、課金情報には、「UCP のID」及び「PTのID」を設け
ずに、「UCP のコード」及び「PTのコード」を設けるよ
うにしても良い。
【0302】このようにして、SAM 125は、課金処理
モジュール126を用いて課金情報を作成する場合、コ
ンテンツプロバイダ111及びサービスプロバイダ11
2の設定した値引き情報をとくに認識することはなく、
そのまま課金情報の中に設定する。因みに、レシーバ1
13は、記憶モジュール73に、「割引ポイント情報」
の項目のない基準情報を保持しており、当該基準情報を
サービスプロバイダセキュアコンテナに含まれるUCP 及
びPTを選択する場合にのみ用いる。
【0303】ところで、EMD サービスセンタ110にお
いては、レシーバ113から送信された課金情報に基づ
いて決済処理を実行する場合、コンテンツプロバイダ1
11及びサービスプロバイダ112が設定した値引き情
報が割引情報であれば、当該割引情報を用いて決済処理
を実行する。また、コンテンツプロバイダ111及びサ
ービスプロバイダ112が設定した値引き情報がポイン
ト情報であれば、当該ポイント情報を対応するレシーバ
113のSAM 125のIDと共に、コンテンツプロバイダ
111が設定したポイント情報と、サービスプロバイダ
112が設定したポイント情報とに分けて蓄積する。
【0304】従って、レシーバ113において、SAM 1
25は、コンテンツの購入時や、EMD サービスセンタ1
10への課金情報の送信時(すなわち、EMD サービスセ
ンタ110における決済処理の実行時)、また、当該レ
シーバ113からEMD サービスセンタ110へのポイン
ト情報の残高の確認時等のような、種々のタイミングに
おいて、表示制御部67の表示手段(図示せず)を介し
てポイント情報の利用の有無をユーザに問い合わせるよ
うにする。
【0305】そして、SAM 125は、この問い合わせに
対して、ユーザにより入力制御部68を介して、サービ
スプロバイダ112又とコンテンツプロバイダ111の
設定したいずれか一方のポイント情報の利用の有無が指
定されると、当該ユーザの指定したポイント情報の利用
の有無を表すポイント利用フラグを生成し、当該生成し
たポイント利用フラグを課金情報と共にEMD サービスセ
ンタ110に送信する。
【0306】これにより、EMD サービスセンタ110
は、レシーバ113から課金情報と共に送信されたポイ
ント利用フラグがポイント情報を利用するように指定さ
れている場合のみ、それまで蓄積していたポイント情報
(コンテンツプロバイダ111が設定したポイント情報
又はサービスプロバイダ112が設定したポイント情
報)を決済処理に利用する。因みに、決済処理には、コ
ンテンツプロバイダ111が設定したポイント情報と、
サービスプロバイダ112が設定したポイント情報とを
共に利用しても良く、また、これらポイント情報を割引
情報と共に利用することもできる。
【0307】さらに、SAM 125は、EMD サービスセン
タ110にポイント情報のコード値を送信せずに、当該
コード値に基づいて、コンテンツプロバイダ111が設
定したポイント情報と、サービスプロバイダ112が設
定したポイント情報とをそれぞれ、例えば、SAM 125
内の記憶モジュール73に蓄積するようにして保存し、
ユーザによりポイント情報を利用するように指定された
ときに、課金情報と共に、それまで蓄積していたポイン
ト情報をEMD サービスセンタ110に送信し、当該EMD
サービスセンタ110において、このポイント情報を決
済処理に利用するようにしても良い。
【0308】実際に、図3との対応部分に同一符号を付
して示す図56は、EMD サービスセンタ110の構成を
示すものであり、当該EMD サービスセンタ110におい
て、ユーザ管理部130は、レシーバ113から送信さ
れる課金情報、対応するUCP及びPTと、これらに付加さ
れたポイント利用フラグを取り込み、当該取り込んだ課
金情報、対応するUCP 及びPTと、ポイント利用フラグを
経歴データ管理部131に供給する。
【0309】経歴データ管理部131は、ユーザ管理部
130から与えられた課金情報の「利用内容」に基づい
て、UCP から対応するコード値(コンテンツプロバイダ
111が任意に設定した値引き情報の内容を表す)を取
り出すと共に、PTから対応する販売価格及びコード値
(サービスプロバイダ112が任意に設定した値引き情
報の内容を表す)を取り出す。そして、経歴データ管理
部131は、値引き情報の内容と、そのコード値とを対
応させたデータテーブルを保持しており、UCP 及びPTか
ら取り出したコード値に基づいて、当該データテーブル
内を検索することにより、コード値の示す値引き情報の
内容を認識する。因みに、コード値は、課金情報から取
り出しても良い。
【0310】ここで、経歴データ管理部131は、UCP
及びPTから取り出したコード値がいずれも割引しないこ
とを示している場合には、課金情報、対応するUCP 及び
PT等の各種情報(以下、これを単に各種情報と呼ぶ)を
そのまま利益分配部132、課金請求部19、サービス
プロバイダ管理部133及びコンテンツプロバイダ管理
部134に供給する。
【0311】また、経歴データ管理部131は、UCP 及
びPTから取り出したコード値が割引情報(割引額及び又
は割引率)を示している場合には、当該割引情報に基づ
いて、販売価格を割り引くようにし、この結果得られた
割引価格の情報を、各種情報と共に利益分配部132、
課金請求部19、サービスプロバイダ管理部133及び
コンテンツプロバイダ管理部134に供給する。
【0312】さらに、経歴データ管理部131は、UCP
及びPTから取り出したコード値がポイント情報(ポイン
ト額及び又はポイント率)を示している場合には、当該
ポイント情報をコンテンツプロバイダ111が設定した
ポイント情報と、サービスプロバイダ112が設定した
ポイント情報とに分けて、既に蓄積しているポイント情
報をコンテンツプロバイダ111が設定したポイント情
報と、サービスプロバイダ112が設定したポイント情
報とに加算して蓄積し、各種情報を利益分配部132、
課金請求部19、サービスプロバイダ管理部133及び
コンテンツプロバイダ管理部134に供給する。
【0313】因みに、経歴データ管理部131は、ポイ
ント利用フラグがポイント情報を利用することを表して
いる場合には、それまで蓄積していたポイント情報(コ
ンテンツプロバイダ111が設定したポイント情報又は
サービスプロバイダ112が設定したポイント情報)を
利用して販売価格を割り引くようにし、この結果得られ
た割引価格の情報を各種情報と共に利益分配部132、
課金請求部19、サービスプロバイダ管理部133及び
コンテンツプロバイダ管理部134に供給する。
【0314】利益分配部132は、経歴データ管理部1
31から供給された各種情報及び割引価格の情報に基づ
き、所定のタイミング(決済処理を実行したときや、月
に1度の所定の日時等)で、サービスプロバイダ112
及びコンテンツプロバイダ111全体に対する利益を算
出し、その結果をサービスプロバイダ管理部133、出
納部20、及び著作権管理部13に出力すると共に、こ
の際、経理データ管理部131からコンテンツの原価の
情報が与えられ、当該原価に対するコンテンツプロバイ
ダ111の利益を算出し、その結果をコンテンツプロバ
イダ管理部134、出納部20、及び著作権管理部13
に出力する。因みに、かかる利益の算出では、EMD サー
ビスセンタ110に対する利益(手数料)を算出しては
いないが、当該EMD サービスセンタ110に対する利益
を算出しても良い。
【0315】サービスプロバイダ管理部133は、経歴
データ管理部131から上述した各種情報及び割引価格
が供給されると共に、利益分配部132からサービスプ
ロバイダ112及びコンテンツプロバイダ111全体に
対する利益の算出結果が与えられると、これら情報に基
づいて、サービスプロバイダ112及びコンテンツプロ
バイダ111の設定した値引き情報を利用した決済の情
報(以下、これをサービスプロバイダ用決済情報と呼
ぶ)を生成し、これをサービスプロバイダ112に送信
する。
【0316】因みに、サービスプロバイダ用決済情報
は、コンテンツの販売価格からサービスプロバイダ11
2及びコンテンツプロバイダ111の設定した割引情報
(割引額、割引率)に応じた割引により得られる割引価
格や、当該サービスプロバイダ112が設定したポイン
ト情報に応じた額、また、コンテンツプロバイダ111
の設定した割引情報等からなり、署名を付加してサービ
スプロバイダ112に送信される。そして、サービスプ
ロバイダ用決済情報は、サービスプロバイダ112の設
定した値引き情報が正しく利用されたか否かを検証する
ために用いられる。
【0317】また、コンテンツプロバイダ管理部134
は、経歴データ管理部131から上述した各種情報及び
割引価格が供給されると共に、利益分配部132からコ
ンテンツプロバイダ111に対する利益の算出結果が与
えられると、これら情報に基づいて、コンテンツプロバ
イダ111の設定した値引き情報を利用した決済の情報
(以下、これをコンテンツプロバイダ用決済情報と呼
ぶ)を生成して当該コンテンツプロバイダ111に送信
する。
【0318】因みに、コンテンツプロバイダ用決済情報
は、コンテンツプロバイダ111の設定した割引情報
(割引額、割引率)を用いてコンテンツの原価を割り引
くことにより得られる割引価格や、当該コンテンツプロ
バイダ111の設定したポイント情報に応じた額等から
なり、署名を付加してコンテンツプロバイダ111に送
信される。そして、コンテンツプロバイダ用決済情報
は、コンテンツプロバイダ111の設定した値引き情報
が正しく利用されたか否かを検証するために用いられ
る。
【0319】このようにして、かかるEMD サービスセン
タ110においては、課金請求部19が、経歴データ管
理部15から供給されたコンテンツの割引価格を、ユー
ザ支払額として、これを出納部20及び利益分配部16
に供給し、かくして、コンテンツプロバイダ111及び
サービスプロバイダ112の設定した値引き情報を利用
して割引価格で、ユーザにコンテンツを購入させること
ができる。
【0320】因みに、かかるEMD システムにおいては、
コンテンツの購入による利益は、一旦、サービスプロバ
イダ112に全て納められ、当該サービスプロバイダ1
12からコンテンツプロバイダ111に対してその取り
分に応じた利益が分配される。
【0321】なお、ユーザ管理部130は、値引き情報
がコンテンツプロバイダ111及びサービスプロバイダ
112からレシーバ113を介してEMD サービスセンタ
110に送信されるため、「割引ポイント情報」の項目
を除いて、図9について上述したシステム登録情報と同
様に構成されるシステム管理情報を管理する。
【0322】ここで、EMD システムにおける、具体的な
金額を用いた値引き情報の流れを図57を用いて説明す
る。すなわち、コンテンツプロバイダ111は、所定の
UCPに含まれる「利用内容」に対して、例えば、”10
円”の割引額と、”3円”のポイント額でなる値引き情
報をコード値として設定し、当該UCP をコンテンツプロ
バイダセキュアコンテナに格納してサービスプロバイダ
112に送信したとする。
【0323】また、サービスプロバイダ112は、コン
テンツプロバイダ111が”10円”の割引額と、”3
円”のポイント額でなる値引き情報を設定した「利用内
容」を含むUCP に対応させて、「価格条件」に、例え
ば、”5円”の割引額と、”10円”のポイント額でな
る値引き情報をコード値として設定したPTを作成し、当
該作成したPTを、対応するUCP と共にサービスプロバイ
ダセキュアコンテナに格納してレシーバ113に送信し
たとする。
【0324】そして、レシーバ113において、SAM 1
25は、ユーザが、そのPT(サービスプロバイダ112
が「価格条件」に対して”5円”の割引額と、”10
円”のポイント額でなる値引き情報を設定したPT)に示
すコンテンツを、対応するUCPの、コンテンツプロバイ
ダ111が”10円”の割引額と、”3円”のポイント
額でなる値引き情報を設定した「利用内容」で購入する
ように要望すると、課金処理モジュール126を用い
て、当該UCP 及びPTに基づいて、コンテンツの購入処理
を実行することにより、コンテンツプロバイダ111が
「利用内容」に対して設定した値引き情報のコード値
と、サービスプロバイダ112が対応する「価格条件」
に対して設定した値引き情報のコード値とを含む課金情
報を作成する。
【0325】また、SAM 125は、所定のタイミング
で、表示制御部67を介してユーザにポイント利用の有
無を問い合わせ、当該ユーザにより入力制御部68を介
してポイント利用の有無が指定されると、当該指定され
たポイント利用の有無に応じてポイント利用フラグを生
成する。これにより、SAM 125は、所定のタイミング
で課金情報、対応するUCP 及びPTにポイント利用フラグ
を付加すると共に、これら課金情報、対応するUCP 、PT
及びポイント利用フラグの全体に対して署名を付加し、
かくして、この署名を付加した課金情報、対応するUCP
、PT及びポイント利用フラグをEMD サービスセンタ1
10に送信する。
【0326】次いで、EMD サービスセンタ110におい
ては、レシーバ113から送信された課金情報、対応す
るUCP 、PT及びポイント利用フラグをユーザ管理部13
0に取り込み、当該取り込んだ課金情報、対応するUCP
及びPTと、ポイント利用フラグに付加された署名を検証
して改竄されていないことが確認されると、この課金情
報、対応するUCP 、PT及びポイント利用フラグを経歴デ
ータ管理部131に送出する。
【0327】経歴データ管理部131は、ユーザ管理部
130から課金情報、対応するUCP、PT及びポイント利
用フラグか与えられると、当該ポイント利用フラグによ
りポイント情報を利用するか否かを判断すると共に、PT
に基づいてコンテンツの、例えば、”200円”の販売
価格を検出し、さらに、データテーブルを用いて、課金
情報に含まれるコード値が示す値引き情報の内容(すな
わち、金額又は率)を検出する。そして、経歴データ管
理部131は、ポイント情報を利用しないように指定さ
れている場合には、コンテンツの販売価格(200円)
から、コンテンツプロバイダ111の設定した”10
円”の割引額及びサービスプロバイダ112の設定し
た”5円”の割引額を減算して、”185円”の割引価
格を算出する。
【0328】また、経歴データ管理部131は、ポイン
ト利用フラグによりポイント情報(ポイント額)を利用
するように指定されると、”200円”の販売価格から
コンテンツプロバイダ111の設定した”10円”の割
引額及びサービスプロバイダ112の設定した”5円”
の割引額を減算した後、それまで蓄積していたコンテン
ツプロバイダ111の設定したポイント額(コンテンツ
プロバイダ111の設定した”3円”のポイント額を含
む)又はサービスプロバイダ112の設定したポイント
額(サービスプロバイダ112の設定した”10円”の
ポイント額を含む)を減算して割引価格を算出する。
【0329】これに対して、経歴データ管理部131
は、価格情報の割り引きに、それまで蓄積していたサー
ビスプロバイダ112が設定したポイント額を利用する
場合、”200円”の販売価格からコンテンツプロバイ
ダ111の設定した”10円”の割引額及びサービスプ
ロバイダ112の設定した”5円”の割引額を減算し
て”185円”の割引価格を算出した後、当該利用の指
定されたサービスプロバイダ112が設定したポイント
額の総額(サービスプロバイダ112の設定した”10
円”のポイント額を含む)と、”185円”の割引価格
とを比較することにより、金額の小さい方を当該”18
5円”の割引価格から減算する。これにより、経歴デー
タ管理部131は、マイナスの値にならない割引価格を
算出する。この際、経歴データ管理部131は、蓄積し
ていたポイント額が販売価格の割り引きに利用しても余
ったときには、その余ったポイント額を再び蓄積する。
【0330】また、経歴データ管理部131は、価格情
報の割り引きに、それまで蓄積していたコンテンツプロ
バイダ111が設定したポイント額を利用する場合、当
該ポイント額(ポイント率の場合も同様)を利用する割
り引きを、コンテンツの原価に対して行い、この結果得
られる原価に対する割引価格をコンテンツの販売価格
(この場合には、販売価格からサービスプロバイダ11
2の設定した”5円”の割引額を減算して得られた割引
価格)に反映させる。
【0331】すなわち、経歴データ管理部131は、”
100円”の原価からコンテンツプロバイダ111の設
定した”10円”の割引額を減算して”90円”の割引
価格を算出した後、利用の指定されたコンテンツプロバ
イダ111が設定したポイント額の総額(コンテンツプ
ロバイダ111の設定した”3円”のポイント額を含
む)と、”90円”の原価に対する割引価格とを比較す
ることにより、金額の小さい方を当該”90円”の割引
価格から減算する。これにより、経歴データ管理部13
1は、マイナスの値にならない原価に対する割引価格を
算出する。この際、経歴データ管理部131は、蓄積し
ていたポイント額が販売価格の割り引きに利用しても余
ったときには、その余ったポイント額を再び蓄積する。
【0332】因みに、経歴データ管理部131は、割引
情報として、割引率を利用する場合や、ポイント情報と
して、ポイント率を利用する場合も、同様に割引処理を
実行する。
【0333】以上のように、かかるEMD システムにおい
ては、コンテンツプロバイダ111及びサービスプロバ
イダ112がそれぞれ任意に設定した値引き情報を利用
してコンテンツの販売価格を割り引くことができる。
【0334】因みに、図58において、サービスプロバ
イダ管理部133及びコンテンツプロバイダ管理部13
4が生成するサービスプロバイダ用決済情報及びコンテ
ンツプロバイダ用決済情報に基づいて、かかる割引処理
によるサービスプロバイダ112及びコンテンツプロバ
イダ111の取り分について説明する。
【0335】すなわち、サービスプロバイダ管理部13
3は、ポイント情報(ポイント額)が利用されない場
合、コンテンツの販売価格から、サービスプロバイダ1
12が設定した”5円”の割引額と、コンテンツプロバ
イダ111の設定した”10円”の割引額とを減算する
ことにより、”185円”の割引価格を算出する。そし
て、サービスプロバイダ管理部133は、この”185
円”の割引価格と共に、この際、ポイント情報(ポイン
ト額)を利用しないために、ユーザに加算されることに
なる、サービスプロバイダ112が設定した”10円”
のポイント額に署名を付加して当該サービスプロバイダ
112に送信する。
【0336】また、コンテンツプロバイダ管理部134
は、ポイント情報(ポイント額)が利用されない場合、
例えば、”100円”のコンテンツの原価(すなわち、
コンテンツプロバイダ111が設定した割引額がない場
合の当該コンテンツプロバイダ111の取り分となる)
から、コンテンツプロバイダ111が設定した”10
円”の割引額を減算することにより、”90円”の割引
価格を算出する。そして、コンテンツプロバイダ管理部
134は、この”90円”の割引価格と共に、この際、
ポイント情報(ポイント額)を利用しないために、ユー
ザに加算されることになる、コンテンツプロバイダ11
1が設定した”3円”のポイント額に署名を付加して当
該コンテンツプロバイダ111に送信する。
【0337】すなわち、割引額のみを利用すると、サー
ビスプロバイダ112には、当該サービスプロバイダ1
12及びコンテンツプロバイダ111全体に対する”1
85円”の取り分が通知され、これにより、サービスプ
ロバイダ112は、この”185円”のなかから”90
円”をコンテンツプロバイダ111の取り分として分配
する。
【0338】因みに、サービスプロバイダ管理部133
は、ポイント情報(ポイント額)が利用された場合、コ
ンテンツの販売価格から、サービスプロバイダ112が
設定した”5円”の割引額と、コンテンツプロバイダ1
11の設定した”10円”の割引額とを減算した後、こ
の結果得られた”185円”の割引価格から、さらに、
それまで蓄積していたサービスプロバイダ112が設定
したポイント情報(ポイント額)が示す割引額を減算
し、得られた割引価格と共に、この際、サービスプロバ
イダ112が設定したポイント情報(ポイント額)を利
用したことを示す情報に署名を付加して当該サービスプ
ロバイダ112に送信する。
【0339】また、コンテンツプロバイダ管理部134
は、ポイント情報(ポイント額)が利用された場合、”
100円”のコンテンツの原価から、コンテンツプロバ
イダ111が設定した”10円”の割引額を減算した
後、この結果得られた原価に対する割引価格から、さら
に、それまで蓄積していたコンテンツプロバイダ111
が設定したポイント情報(ポイント額)が示す割引額を
減算し、得られた原価に対する割引価格と共に、この
際、コンテンツプロバイダ111が設定したポイント情
報(ポイント額)を利用したことを示す情報に署名を付
加して当該コンテンツプロバイダ111に送信する。
【0340】なお、この第2の実施の形態に場合、EMD
システムにおいては、送信対象のコンテンツに対して
は、特に言及していないが、当該コンテンツを、シング
ル曲(1曲)でなるシングルコンテンツと、複数の曲を
アルバム化してなるアルバムコンテンツとして提供し得
るようになされている。
【0341】そして、EMD システムにおいては、コンテ
ンツをシングルコンテンツ及びアルバムコンテンツとし
て提供する場合、各種情報のデータフォーマットを以下
に説明するように規定することができる。
【0342】すなわち、図59及び図60はUCP のデー
タフォーマットを示すものであり、当該UCP はコンテン
ツプロバイダ111によりシングルコンテンツ毎、また
アルバムコンテンツ毎に生成され、ユーザホームネット
ワーク114が購入可能な利用権の内容を示す。
【0343】シングルコンテンツに対するUCP (図5
9)のデータには、データの種別、UCP の種類、UCP の
有効期限、コンテンツのID、コンテンツプロバイダのI
D、UCPのID、UCP のバージョン、地域コード、使用可能
機器条件、使用可能User条件、サービスプロバイダのI
D、世代管理情報、当該UCP が示す購入可能な利用権を
含むルールの数、当該ルールの格納位置を示すアドレス
情報、そのアドレス情報の示す位置に格納されたルー
ル、公開鍵証明書、署名が格納されている。
【0344】そして、ルールは、利用権毎に整理番号と
して付けられたルール番号、利用権内容を示す利用権内
容番号、そのパラメータ、最低販売価格、コンテンツプ
ロバイダの利益額、当該コンテンツプロバイダの利益
率、データサイズ、送信情報から構成されている。
【0345】また、アルバムコンテンツに対するUCP
(図60)のデータには、データの種別、UCP の種類、
UCP の有効期限、アルバムのID、UCP のバージョン、コ
ンテンツプロバイダのID、UCP のID、地域コード、使用
可能機器条件、使用可能User条件、サービスプロバイダ
のID、当該アルバムを構成するシングルコンテンツのUC
P の数、そのシングルコンテンツのUCP の格納位置を示
すアドレス情報、当該アドレス情報の示す位置に格納さ
れたシングルコンテンツのUCP のデータパケット、世代
管理情報、当該UCP が示す購入可能な利用権を含むルー
ルの数、当該ルールの格納位置を示すアドレス情報、そ
のアドレス情報の示す位置に格納されたルール、公開鍵
証明書、署名が格納されている。
【0346】そして、ルールは、シングルコンテンツの
UCP のルールと同様に、利用権毎に整理番号として付け
られたルール番号、利用権内容番号、パラメータ、最低
販売価格、コンテンツプロバイダの利益額、当該コンテ
ンツプロバイダの利益率、データサイズ、送信情報から
構成されている。
【0347】これらUCP において、データの種別はその
データがUCP のデータであることを示し、UCP の種類は
当該UCP がシングル又はアルバムコンテンツのいずれの
UCPであるかを示している。UCP の有効期限は当該UCP
の使用期間をその期限の切れる日付、又は使用を開始し
た基準となる日から期限の切れる日までの日数などによ
って示している。コンテンツのID及びアルバムのIDはUC
P が示す購入可能なシングルコンテンツ及びアルバムコ
ンテンツを示し、コンテンツプロバイダのIDは、当該UC
P を規定したコンテンツプロバイダ111のIDを示して
いる。
【0348】また、UCP のIDは当該UCP を識別するため
のものであり、例えば、同一コンテンツに対して複数の
UCP が設定された場合などに当該UCP を識別するために
使用される。UCP のバージョンは使用期間に応じて改訂
したUCP のその改訂情報を示している。従って、UCP は
これらUCP のID及びUCP のバージョンにより管理され
る。
【0349】地域コードはUCP の使用可能な地域をコー
ド化して示しており、当該地域コードにはUCP の使用可
能な地域を限定する特定の地域を示すコードと、当該UC
P を全ての地域で使用可能にするコードを割り当てるこ
とができる。使用可能機器条件はUCP を利用し得る機器
の条件を示し、使用可能User条件はUCP を利用し得るユ
ーザの条件を示している。
【0350】サービスプロバイダのIDはUCP を利用する
サービスプロバイダ112のIDを示しており、当該サー
ビスプロバイダのIDにはUCP を使用し得るサービスプロ
バイダ112を限定する特定のサービスプロバイダ11
2のIDと、当該UCP を複数(全て)のサービスプロバイ
ダで使用し得るようにするIDとがある。
【0351】さらに、世代管理情報はコンテンツの再購
入可能な最大回数を示す。署名はUCP から当該署名を除
く、データの種別から公開鍵証明書までの全体に対して
付けられるものである。署名を作成する際に用いたアル
ゴリズム及びパラメータと、当該署名の検証に用いる鍵
は公開鍵証明書に含まれている。
【0352】また、ルールにおいて、利用権内容番号
は、利用権内容毎に付加された番号であり、パラメータ
は権利内容のパラメータを示す。最低販売価格は利用権
内容に応じてシングル及びアルバムコンテンツを販売す
る際の最低の販売価格を示し、コンテンツプロバイダの
利益額及び利益率はシングルコンテンツ及びアルバムコ
ンテンツが購入されたときにコンテンツプロバイダ11
1が得ることのできる利益の金額及び販売価格に対する
利益率を示している。データサイズは送信情報のデータ
サイズを示し、当該送信情報は、コンテンツプロバイダ
111が設定した、利用権の購入によりユーザに加算さ
れるポイントや、当該ポイントに応じた利用権の割引額
でなるマイル情報や、必要に応じてコンテンツプロバイ
ダ111が設定した各種情報からなる。
【0353】ここで、アルバムコンテンツのUCP におい
て、複数のルールは、当該アルバムの購入形態を示して
いる。また、アルバムコンテンツのUCP に格納された複
数のシングルコンテンツのUCP において、当該UCP に格
納されたルールは、それぞれ対応するシングルコンテン
ツがアルバムのなかから、シングル曲として単独で購入
し得る、又は対応するシングルコンテンツがアルバム曲
としてのみ購入し得る(すなわち、アルバムとして、他
のシングルコンテンツと共に一体化してしか購入し得な
い)等のようにアルバム内におけるシングルコンテンツ
の購入形態を示している。
【0354】従って、アルバムコンテンツのUCP におい
ては、当該UCP のルールに基づいて、アルバムコンテン
ツを購入し、又はシングルコンテンツのUCP のルールに
基づいて、シングルコンテンツをシングル曲として購入
するように、アルバムコンテンツと、シングル曲として
販売し得るシングルコンテンツとのいずれも選択して購
入し得るように定義されている。
【0355】また、アルバムコンテンツのUCP において
は、全体に対して署名を付けたことにより、当該署名を
検証するだけで、このUCP に格納したシングルコンテン
ツのUCP の署名をそれぞれ検証しなくてもこのアルバム
コンテンツのUCP と共に、各シングルコンテンツのUCP
に対しても合わせて改竄のチェックなどを行うことがで
き、かくして署名の検証を簡易化し得る。
【0356】因みに、シングル及びアルバムコンテンツ
のUCP には、必要に応じて、コンテンツに対する署名の
検証を実行するか否かを示す署名の検証の有無を格納し
得る。これは、コンテンツのデータ量が比較的多く、署
名の検証に時間がかかるためであり、UCP にかかる署名
の検証の有無の情報が格納された場合には、当該情報に
従ってコンテンツの署名の検証を実行し、又は当該検証
を実行しないようにする。
【0357】また、アルバムコンテンツのUCP において
は、当該アルバムを構成する複数のシングルコンテンツ
のUCP を格納しているものの、これら複数のシングルコ
ンテンツのUCP を格納しなくても良い。
【0358】さらに、シングル及びアルバムコンテンツ
のUCP においては、コンテンツプロバイダの利益額及び
利益率をEMD サービスセンタ110により一括管理して
も良いため、図61及び図62に示すように、これらコ
ンテンツプロバイダの利益額及び利益率を除いて構成し
ても良い。
【0359】図63及び図64はPTのデータフォーマッ
トを示すものであり、当該PTはサービスプロバイダ11
2において、コンテンツプロバイダ111から与えられ
るシングルコンテンツのUCP 毎、またアルバムコンテン
ツのUCP 毎に生成され、シングルコンテンツ及びアルバ
ムコンテンツの価格を示す。
【0360】シングルコンテンツに対するPT(図63)
のデータには、データの種別、PTの種類、PTの有効期
限、コンテンツのID、サービスプロバイダのID、PTのI
D、PTのバージョン、地域コード、使用可能機器条件、
使用可能User条件、コンテンツプロバイダのID、当該PT
が付加されたUCP のID、当該PTが示す購入可能な利用権
を含むルールの数、当該ルールの格納位置を示すアドレ
ス情報、そのアドレス情報の示す位置に格納されたルー
ル、公開鍵証明書、署名が格納されている。
【0361】そして、ルールは利用権毎に整理番号とし
て付けられたルール番号、サービスプロバイダの利益
額、当該サービスプロバイダの利益率、価格、データサ
イズ、送信情報から構成されている。
【0362】また、アルバムコンテンツに対するPT(図
64)のデータには、データの種別、PTの種類、PTの有
効期限、アルバムのID、サービスプロバイダのID、PTの
ID、PTのバージョン、地域コード、使用可能機器条件、
使用可能User条件、コンテンツプロバイダのID、当該PT
が付加されたUCP のID、当該アルバムを構成するシング
ルコンテンツのPTの数、そのシングルコンテンツのPTの
格納位置を示すアドレス情報、当該アドレス情報の示す
位置に格納されたシングルコンテンツのPTのデータパケ
ット、当該PTが示す購入可能な利用権を含むルールの
数、そのルールの格納位置を示すアドレス情報、当該ア
ドレス情報の示す位置に格納されたルール、公開鍵証明
書、署名が格納されている。
【0363】そして、ルールは、シングルコンテンツに
対するPTのルールと同様に、利用権毎に整理番号として
付けられたルール番号、サービスプロバイダの利益額、
当該サービスプロバイダの利益率、価格、データサイ
ズ、送信情報から構成されている。
【0364】これらPTにおいて、データの種別はこのデ
ータがPTのデータであることを示し、PTの種類は当該PT
がシングルコンテンツ又はアルバムコンテンツのいずれ
のPTであるかを示している。PTの有効期限は当該PT
の使用期間をその期限の切れる日付、又は使用開始の基
準となる日から期限の切れる日までの日数などによって
示している。コンテンツのID及びアルバムのIDはPTが示
す購入可能なシングルコンテンツ及びアルバムコンテン
ツを示し、サービスプロバイダのIDは当該PTを作成した
サービスプロバイダ112のIDを示している。
【0365】また、PTのIDは当該PTを識別するためのも
のであり、例えば、同一コンテンツに対して複数のPTが
設定された場合などに当該PTを識別するために使用され
る。PTのバージョンは使用期間に応じて改訂されたPTの
改訂情報を示している。従って、PTはこれらPTのID及び
PTのバージョンにより管理される。
【0366】地域コードはPTの使用可能な地域をコード
化して示しており、当該地域コードにはPTの使用可能な
地域を限定する特定の地域を示すコードと、当該PTを全
ての地域で使用可能にするコードを割り当てることがで
きる。使用可能機器条件はPTを利用し得る機器の条件を
示し、使用可能User条件はPTを利用し得るユーザの条件
を示している。コンテンツプロバイダのIDはPTを付加し
たUCP を規定したコンテンツプロバイダ111のIDを示
している。UCP のIDはPTを付加したUCP を識別するため
のものである。
【0367】さらに、署名はPTから当該署名を除く、デ
ータの種別から公開鍵証明書までの全体に対して付けら
れるものである。署名を作成する際に用いたアルゴリズ
ム及びパラメータと、当該署名の検証に用いる鍵は公開
鍵証明書に含まれている。
【0368】また、ルールにおいて、ルール番号は対応
するUCP が示すルールのルール番号をそのまま用いる。
サービスプロバイダの利益額及び利益率はシングルコン
テンツ及びアルバムコンテンツが購入されたときにサー
ビスプロバイダ112が得ることのできる利益の金額及
び価格に対する利益率を示し、価格はサービスプロバイ
ダ112により利用権内容及び対応する最低販売価格に
基づいて設定されたシングルコンテンツ及びアルバムコ
ンテンツの販売価格を示す。データサイズは送信情報の
データサイズを示し、当該送信情報は、サービスプロバ
イダ112が設定した、利用権の購入によりユーザに加
算されるポイントや、当該ポイントに応じた利用権の割
引額でなるマイル情報や、必要に応じてサービスプロバ
イダ112が設定した各種情報からなる。
【0369】ここで、サービスプロバイダ112は、PT
を生成する際、対応するUCP が示す購入可能な全ての利
用権を当該PTが示す購入可能な利用権として設定するこ
とができると共に、当該UCP が示す購入可能な全ての利
用権のうちから任意に選定した利用権をPTが示す購入可
能な利用権として設定することもでき、コンテンツプロ
バイダ111が規定した利用権を選定し得る。
【0370】また、アルバムコンテンツのPTにおいて、
複数のルールは、アルバムの購入形態に応じた販売価格
を規定している。また、アルバムコンテンツのPTに格納
された複数のシングルコンテンツのPTのうち、シングル
曲として販売し得るシングルコンテンツのPTのルール
は、当該シングル曲として販売し得るシングルコンテン
ツの販売価格を規定している。
【0371】従って、アルバムコンテンツのPTにおいて
は、当該PT1つでアルバムの販売価格と、シングル曲と
して販売し得るシングルコンテンツの販売価格とを認識
し得るようになされている。
【0372】また、アルバムコンテンツのPTにおいて
は、全体に対して署名を付けたことにより、当該署名を
検証するだけで、このPTに格納したシングルコンテンツ
のPTの署名をそれぞれ検証しなくてもこのアルバムコン
テンツのPTと共に、各シングルコンテンツのPTに対して
も合わせて改竄のチェックなどを行うことができ、かく
して署名の検証を簡易化し得る。
【0373】因みに、シングル及びアルバムのPTにおい
ては、図59及び図60について上述したUCP と同様に
コンテンツに対する署名の検証の有無を格納し得る。ま
た、アルバムコンテンツのPTにおいては、当該アルバム
を構成する複数のシングルコンテンツのPTを格納してい
るものの、これら複数のシングルコンテンツのPTを格納
しなくても良い。
【0374】さらに、シングル及びアルバムコンテンツ
のPTにおいては、サービスプロバイダの利益額及び利益
率をEMD サービスセンタ110により一括管理しても良
いため、図65及び図66に示すように、これらサービ
スプロバイダの利益額及び利益率を除いて構成しても良
い。
【0375】図67はUCS のデータフオーマットを示す
ものであり、当該UCS はユーザホームネットワーク11
4内の機器において、ユーザがコンテンツを購入した
際、当該購入したコンテンツのUCP に基づいて作成さ
れ、このUCP の示す利用権内容のうちのユーザが選択し
た利用権内容を示す。
【0376】UCS のデータには、データの種別、UCS の
種類、UCS の有効期限、コンテンツのID、アルバムのI
D、SAM のID、ユーザのID、コンテンツプロバイダのI
D、UCPのID、UCP のバージョン、サービスプロバイダの
ID、PTのID、PTのバージョン、UCS のID、再生権(利用
権)に整理番号として付けられたルール番号、利用権内
容番号、再生残り回数、再生権の有効期限、複製権(利
用権)に整理番号として付けられたルール番号、利用権
内容番号、複製の残り回数、世代管理情報、再生権を保
有するSAM のIDが格納されている。
【0377】UCS において、データの種別はこのデータ
がUCS のデータであることを示し、UCS の種類は当該UC
S がシングルコンテンツ又はアルバムコンテンツのいず
れのUCS であるかを示している。UCS の有効期限は当該
UCS の使用期間をその期限の切れる日付、又は使用開始
の基準となる日から期限の切れる日までの日数などによ
って示している。
【0378】コンテンツのIDには購入されたシングルコ
ンテンツを示すIDが記述され、アルバムのIDにはアルバ
ムが購入されたときのみ当該アルバムを示すIDが記述さ
れる。実際には、コンテンツがシングルとして購入され
た場合、コンテンツのIDのみに購入されたシングルコン
テンツを示すIDが記述され、また、コンテンツがアルバ
ムとして購入された場合には、コンテンツのIDに、アル
バムを構成する全てのシングルコンテンツのIDが記述さ
れ、かつアルバムのIDに購入されたアルバムを示すIDが
記述される。従って、このアルバムのIDをみれば、購入
されたコンテンツがシングルであるか、又はアルバムで
あるかを容易に判断し得る。
【0379】SAM のIDはコンテンツを購入処理したユー
ザホームネットワーク114内の機器のSAM を示す。ユ
ーザのIDはコンテンツを購入したユーザホームネットワ
ーク114内の機器を複数のユーザが共有しているとき
に、当該機器を共有する複数のユーザを示している。
【0380】また、コンテンツプロバイダのIDはUCS を
作成するために用いたUCP を規定したコンテンツプロバ
イダ111のIDを示し、UCP のIDは当該UCS を作成する
ために用いたUCP を示す。UCP のバージョンはUCS を作
成するために用いたUCP の改訂情報を示している。サー
ビスプロバイダのIDはUCS を作成するために用いたPTを
作成したサービスプロバイダ112のIDを示し、PTのID
は当該UCS を作成するために用いたPTを示す。PTのバー
ジョンはUCS を作成するために用いたUCP の改訂情報を
示している。従って、これらコンテンツプロバイダのI
D、UCP のID、UCP のバージョン、サービスプロバイダ
のID、PTのID及びPTのバージョンにより、ユーザが購入
したコンテンツを提供したコンテンツプロバイダ111
又はサービスプロバイダ112を知り得るようになされ
ている。
【0381】UCS のIDはコンテンツを購入したユーザホ
ームネットワーク114内の機器のSAM が付けるもので
あり、当該UCS を識別するために使用される。再生権の
ルール番号は利用権のうちの再生権に付けられた整理番
号を示し、対応するUCP 及びPTが示すルールのルール番
号をそのまま用いる。利用権内容は後述する再生権の内
容を示す。再生残り回数は購入したコンテンツに対して
予め設定された再生回数のうちの残りの再生回数を示
し、再生権の有効期限は購入したコンテンツの対する再
生可能期間をその期限の切れる日時などによって示して
いる。
【0382】また、複製権のルール番号は利用権のうち
の複製権に付けられた整理番号を示し、対応するUCP 及
びPTが示すルールのルール番号をそのまま用いる。利用
権内容は後述する複製権の内容を示す。複製残り回数は
購入したコンテンツに対して予め設定された複製回数の
うちの残りの複製回数を示す。
【0383】さらに、世代管理情報はコンテンツを再購
入した際に当該コンテンツの再購入可能な残り回数を示
す。再生権を保有するSAM のIDは現時点において再生権
を保有するSAM を示しており、管理移動したときには再
生権を保有するSAM のIDが変更される。
【0384】因みに、UCS においては、複製権に対して
有効期限を規定しても良く、当該有効期限を規定した場
合には購入したコンテンツの対する複製可能期間をその
期限の切れる日時などによって示す。
【0385】図68は課金情報を示すものであり、当該
課金情報はユーザホームネットワーク114内の機器に
より、コンテンツの購入の際に、当該コンテンツに対応
するUCP 及びPTに基づいて生成される。
【0386】課金情報のデータには、データの種別、SA
M のID、ユーザのID、コンテンツのID、コンテンツプロ
バイダのID、UCP のID、UCP のバージョン、サービスプ
ロバイダのID、PTのID、PTのバージョン、UCS のID、ル
ール番号、コンテンツプロバイダ111の利益額及び利
益率、サービスプロバイダの利益額及び利益率、世代管
理情報、コンテンツプロバイダの設定した送信情報のデ
ータサイズ、そのコンテンツプロバイダの設定した送信
情報、サービスプロバイダの設定した送信情報のデータ
サイズ、そのサービスプロバイダの設定した送信情報、
供給元のIDが格納されている。
【0387】課金情報において、データの種別は当該デ
ータが課金情報であることを示し、SAM のIDは、コンテ
ンツの購入処理を実行して当該課金情報を生成した機器
のSAM を示す。ユーザのIDはコンテンツを購入したユー
ザホームネットワーク114内の機器を複数のユーザが
共有しているときに、当該機器を共有する複数のユーザ
を示し、コンテンツのIDは当該購入されたコンテンツ
(シングルコンテンツ又はアルバムコンテンツ)を示
す。
【0388】また、コンテンツプロバイダのIDは購入処
理に用いたUCP を規定したコンテンツプロバイダ111
のID(このUCP に含まれるコンテンツプロバイダのID)
を示し、UCP のIDは当該購入処理に用いたUCP を示す。
UCP のバージョンは、購入処理に用いたUCP の改訂情報
を示す。サービスプロバイダのIDは購入処理に用いたPT
を作成したサービスプロバイダ112のID(このPTに含
まれるサービスプロバイダのID)を示し、PTのIDは当該
購入処理に用いたPTを示す。PTのバージョンは、購入処
理に用いたPTの改訂情報を示す。
【0389】UCS のIDは購入処理の際に作成したUCS の
IDを示し、ルール番号は購入された利用権に整理番号と
して付けられたルール番号を示す。コンテンツプロバイ
ダの利益額及び利益率はコンテンツの購入によりコンテ
ンツプロバイダ111に分配される配当の金額及び売上
に対する割合を示し、サービスプロバイダの利益額及び
利益率は当該コンテンツの購入によりサービスプロバイ
ダ112に分配される配当の金額及び売上に対する割合
を示す。
【0390】さらに、世代管理情報は購入されたコンテ
ンツの世代を示す。また、コンテンツプロバイダの設定
した送信情報のデータサイズ及びそのコンテンツプロバ
イダの設定した送信情報には、購入処理に用いたUCP が
示すデータサイズと、送信情報をそのまま格納すると共
に、サービスプロバイダの設定した送信情報のデータサ
イズ及びそのサービスプロバイダの設定した送信情報に
は購入処理に用いたPTが示すデータサイズと、送信情報
をそのまま格納する。そして、供給元のIDは、購入処理
したコンテンツの供給元の機器を示し、このIDはコンテ
ンツの再購入が行われる毎に累積される。
【0391】因みに、課金情報においては、コンテンツ
プロバイダの利益額及び利益率と、サービスプロバイダ
の利益額及び利益率をEMD サービスセンタ110により
一括管理しても良いため、図69に示すように、これら
コンテンツプロバイダの利益額及び利益率及びサービス
プロバイダの利益額及び利益率を除いて構成しても良
い。
【0392】以上の構成において、EMD システムにおい
ては、コンテンツプロバイダ111、サービスプロバイ
ダ112及びEMD サービスセンタ110間において、値
引き情報に関するコードを規定し、当該コンテンツプロ
バイダ111がUCP によりコンテンツの利用内容毎に任
意に値引き情報の内容を示すコード値を設定すると共
に、サービスプロバイダ112がPTによりコンテンツの
価格条件に対して値引き情報の内容を示すコード値を設
定し、これらUCP 及びPTをコンテンツと共にレシーバ1
13に送信する。
【0393】そして、このEMD システムにおいては、レ
シーバ113のSAM 125がユーザが購入指定したコン
テンツに対応するUCP 及びPTに基づいて、コンテンツプ
ロバイダ111及びサービスプロバイダ112が任意に
設定した値引き情報の内容を示すコード値をそのまま格
納するようにして課金情報を作成し、当該作成した課金
情報を対応するUCP 及びPTと共にEMD サービスセンタ1
10に送信し、当該EMD サービスセンタ110がこの課
金情報が示すコンテンツプロバイダ111及びサービス
プロバイダ112が任意に設定した値引き情報の内容を
示すコード値に基づいて、割引価格を算出する。
【0394】従って、かかるEMD システムにおいては、
コンテンツの利用内容及び当該利用内容に応じた値引き
情報をコンテンツプロバイダ111側で設定するため、
レシーバ113のSAM 125が値引き情報を予め保持し
たり、又は認識する必要がなく、この結果、コンテンツ
プロバイダ111及びサービスプロバイダ112におい
て、値引き情報を自由に設定することができると共に、
値引き情報に対する新たなルール(利用内容)もコンテ
ンツプロバイダ111、サービスプロバイダ112及び
EMD サービスセンタ110間で容易に規定して用いるこ
とができ、かくして、レシーバ113のSAM 125はそ
のままに、コンテンツの購入の際に種々のルール(利用
内容)に応じた割引を容易に実行し得る。
【0395】因みに、かかるEMD システムにおいては、
値引き情報の新たなルールとして、例えば、2つ以上の
コンテンツの抱き合わせ販売による割引を規定したとす
ると、コンテンツプロバイダ111において、このよう
なコンテンツの抱き合わせをUCP の「利用内容」で設定
すると共に、この「利用内容」に対して値引き情報のコ
ード値を設定し、また、サービスプロバイダ112にお
いて、当該UCP に対応するPTにおいて「価格条件」に値
引き情報のコード値を設定すれば、EMD サービスセンタ
110においては、レシーバ113において、コンテン
ツが抱き合わせで購入されたことをとくに認識せずに、
当該レシーバ113において、このとき作成された課金
情報に基づいて、コンテンツの抱き合わせ販売に対する
販売価格を容易に割り引くことができる。
【0396】また、EMD システムにおいては、UCP 及び
PTにそれぞれ署名を付加して送信することにより、EMD
サービスセンタ110において、コンテンツプロバイダ
111及びサービスプロバイダ112が設定した正規の
値引き情報に基づいて、販売価格を割り引くことができ
ると共に、当該EMD サービスセンタ110からコンテン
ツプロバイダ111及びサービスプロバイダ112にそ
れぞれ署名を付加したコンテンツプロバイダ用決済情報
及びサービスプロバイダ用決済情報を送信することによ
り、当該コンテンツプロバイダ111及びサービスプロ
バイダ112が設定した値引き情報が正しく利用された
か否かをこのコンテンツプロバイダ111及びサービス
プロバイダ112側からも確認することができる。
【0397】さらに、EMD システムにおいては、値引き
情報として、ポイント情報を設け、当該ポイント情報を
利用するか否かをユーザが自由に指定し得るため、シス
テム側からの一方的な割引だけではなく、コンテンツの
購入者側からも割引を要求して実行することができ、EM
D システム自体の使い勝手を大幅に向上し得る。因み
に、かかるポイント情報を利用する場合には、当該利用
するポイント情報に応じた額を販売価格から直接引いて
割引価格を算出するため、クレジット、銀行決済、プリ
ペイド型電子現金等の決済方法によらず、このポイント
情報を容易に利用し得る。
【0398】以上の構成によれば、コンテンツプロバイ
ダ111、サービスプロバイダ112及びEMD サービス
センタ110間において、値引き情報に関するコードを
共有化し、当該コンテンツプロバイダ111及びサービ
スプロバイダ112によりUCP 及びPTにおいて、それぞ
れ任意に値引き情報のコード値を設定し、レシーバ11
3において、コンテンツを購入した際に、当該購入に伴
い作成する課金情報にコンテンツプロバイダ111及び
サービスプロバイダ112が任意に設定した値引き情報
のコード値をそのまま格納してEMD サービスセンタ11
0に送信し、当該EMD サービスセンタ110がこの課金
情報に含まれる値引き情報のコード値に基づいて、割引
価格を算出するようにしたことにより、コンテンツプロ
バイダ111及びサービスプロバイダ112において、
値引き情報を自由に設定することができると共に、値引
き情報に対する新たなルールも容易に規定して用いるこ
とができ、かくして、コンテンツの購入に対する幅広い
割引を容易に実現し得る。
【0399】(3)他の実施の形態 なお、上述の第1及び第2の実施の形態においては、本
発明による情報処理装置として、レシーバ51及び11
3から構成されるユーザホームネットワーク5及び11
4を適用するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、この他種々の構成でなる情報処理装置
を広く適用することができる。
【0400】また、上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、本発明による管理装置として、EMD サービス
センタ1及び110を適用するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成で
なる管理装置を広く適用することができる。
【0401】さらに、上述の第2の実施の形態において
は、本発明による情報提供システムとして、EMD システ
ムを適用するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、コンテンツとして、音楽情報以外の、
プログラムデータや、映像データ等を提供するシステム
等のように、この他種々の構成でなる情報提供システム
に広く適用することができる。
【0402】さらに、上述の第2の実施の形態において
は、本発明による情報送信装置として、コンテンツプロ
バイダ111及びサービスプロバイダ112を適用する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、コンテンツプロバイダ111のみ、又はサービスプ
ロバイダ112のみのように、この他種々の構成でなる
情報送信装置に広く適用することができる。
【0403】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、情報の利用料金の割引額を記憶する記憶手段とし
て、記憶モジュール73を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、情報の利用料金
の割引額を記憶することができれば、この他種々の記憶
手段を広く適用することができる。
【0404】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、情報の利用料金を特定するための情報を含む課金情
報を生成する生成手段として、課金処理モジュール72
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、情報の利用料金を特定するための情報を
含む課金情報を生成することができれば、この他種々の
生成手段を広く適用することができる。
【0405】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、情報の課金を記憶手段に記憶されている割引額分を
割り引いて決済することを、生成手段により生成された
課金情報に設定する設定手段として、入力制御部68を
適用するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、情報の課金を記憶手段に記憶されている割
引額分を割り引いて決済することを、生成手段により生
成された課金情報に設定することができれば、この他種
々の設定手段を広く適用することができる。
【0406】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、設定手段により、情報の課金を割引額分を割り引い
て決済するが設定された、生成手段により生成された課
金情報を、管理装置に送信する送信手段として、通信部
61を適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、設定手段により、情報の課金を割引
額分を割り引いて決済するが設定された、生成手段によ
り生成された課金情報を、管理装置に送信することがで
きれば、この他種々の送信手段を広く適用することがで
きる。
【0407】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、情報処理装置が利用することができる割引額を記憶
する記憶手段として、データ管理部18を適用するよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
情報処理装置が利用することができる割引額を記憶する
ことができれば、この他種々の記憶手段を広く適用する
ことができる。
【0408】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、情報処理装置から送信されてきた、情報の利用料金
を特定するための情報を含み、情報の課金を割引額分を
割り引いて決済するが設定された課金情報を受信する受
信手段として、データ管理部18を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、情報処
理装置から送信されてきた、情報の利用料金を特定する
ための情報を含み、情報の課金を割引額分を割り引いて
決済するが設定された課金情報を受信することができれ
ば、この他種々の受信手段を広く適用することができ
る。
【0409】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、受信手段により受信された課金情報から、情報の利
用料金を読み取る読み取り手段として、課金請求部19
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、受信手段により受信された課金情報か
ら、情報の利用料金を読み取ることができれば、この他
種々の読み取り手段を広く適用することができる。
【0410】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、記憶手段に記憶されている割引額を、課金情報によ
り特定された利用料金から割り引いて、情報の課金を決
済する決済手段として、経歴データ管理部15を適用す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、記憶手段に記憶されている割引額を、課金情報に
より特定された利用料金から割り引いて、情報の課金を
決済することができれば、この他種々の決済手段を広く
適用することができる。
【0411】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、決済手段により決済された課金の額に基づいて、情
報処理装置が利用することができる割引額を算出する算
出手段として、利益分配部16を適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、決済手段
により決済された課金の額に基づいて、情報処理装置が
利用することができる割引額を算出することができれ
ば、この他種々の算出手段を広く適用することができ
る。
【0412】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、決済手段により決済される課金に所定の割引率を乗
じて割引額を決定する決定手段として、課金請求部19
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、決済手段により決済される課金に所定の
割引率を乗じて割引額を決定することができれば、この
他種々の決定手段を広く適用することができる。
【0413】さらに、上述の第1の実施の形態において
は、決定手段により決定された割引額に第1の負担率を
乗じて、情報提供装置の割引負担額、割引額に第2の負
担率を乗じて、サービス提供装置の割引負担額、及び割
引額に第3の負担率を乗じて、自分自身の割引負担額を
算出する割引額算出手段として、利益分配部16を適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、決定手段により決定された割引額に第1の負担
率を乗じて、情報提供装置の割引負担額、割引額に第2
の負担率を乗じて、サービス提供装置の割引負担額、及
び割引額に第3の負担率を乗じて、自分自身の割引負担
額を算出することができれば、この他種々の割引額算出
手段を広く適用することができる。
【0414】さらに、上述の第2の実施の形態において
は、値引き情報を設定するためにコードを用いるように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コ
ンテンツの利用状況によるカテゴリーを作成する際に、
コードを用いる等のように、この他種々の処理に対して
コードを広く利用することができる。
【0415】
【発明の効果】請求項1に記載の情報処理装置、請求項
2に記載の情報処理方法、及び請求項3に記載の提供媒
体においては、割引額を割引て決済する旨を課金情報に
設定するようにしたので、割引価格でコンテンツを購入
することができる。
【0416】請求項4に記載の情報処理装置、請求項7
に記載の情報処理方法、及び請求項8に記載の提供媒体
においては、割引額を割引て課金を決済するようにした
ので、割引価格でコンテンツを提供することができる。
【0417】また、情報提供システムにおいて、所定の
コンテンツデータと共に、当該コンテンツデータの利用
に関連する所定の情報を表すコードを送信する情報送信
装置と、情報送信装置から送信されたコンテンツデータ
及びコードを受信し、コンテンツデータを利用する際に
対応するコードを送信する情報処理装置と、情報処理装
置から送信されたコードを受信し、当該受信したコード
の示す情報を利用した所定の処理を実行する管理装置と
を設けるようにしたことにより、コンテンツデータが利
用される際に、当該コンテンツデータの利用に応じた所
定の処理を実行することができると共に、管理装置が規
定するコードを変更するだけで、コンテンツデータの利
用に対する異なる処理を容易に実行することができ、か
くしてコンテンツデータの利用に応じた各種処理を容易
に実行し得る情報提供システムを実現することができ
る。
【0418】さらに、管理装置に管理され、情報処理装
置に所定のコンテンツデータを送信する情報送信装置に
おいて、コンテンツデータと共に、当該コンテンツデー
タの利用に関連する所定の情報を表し、情報処理装置か
ら、コンテンツデータが利用される際に管理装置に送信
され、当該管理装置において、情報を利用した所定の処
理を実行するためのコードを送信するようにしたことに
より、コンテンツデータが利用される際に、管理装置に
当該コンテンツデータの利用に応じた所定の処理を実行
させることができると共に、規定するコードを変更する
だけで、この管理装置にコンテンツデータの利用に対す
る異なる処理を容易に実行させることができ、かくして
コンテンツデータの利用に応じた各種処理を容易に実行
し得る情報送信装置を実現することができる。
【0419】さらに、情報送信装置から送信される所定
のコンテンツデータを受信する情報処理装置を管理する
管理装置において、情報送信装置から、コンテンツデー
タと共に、当該コンテンツデータの利用に関連する所定
の情報を表すコードが情報処理装置に送信され、当該情
報処理装置から、コンテンツデータを利用する際に対応
するコードが送信されることにより、当該送信されたコ
ードの示す情報を利用した所定の処理を実行するように
したことにより、コンテンツデータが利用される際に、
当該コンテンツデータの利用に応じた所定の処理を実行
することができると共に、規定するコードを変更するだ
けで、コンテンツデータの利用に対する異なる処理を容
易に実行することができ、かくしてコンテンツデータの
利用に応じた各種処理を容易に実行し得る管理装置を実
現することができる。
【0420】さらに、管理装置に管理され、情報送信装
置から送信される所定のコンテンツデータを受信する情
報処理装置において、情報送信装置から、コンテンツデ
ータと共に、当該コンテンツデータの利用に関連する所
定の情報を表すコードが情報処理装置に送信されること
により、コンテンツデータ及びコードを受信し、当該受
信したコンテンツデータを利用する際に、対応するコー
ドを、当該コードの示す情報を利用した所定の処理を実
行する管理装置に送信するようにしたことにより、コン
テンツデータを利用する際に、対応するコードを管理装
置に送信するだけで、当該管理装置にこのコンテンツデ
ータの利用に応じた処理を実行させることができると共
に、規定するコードが変更されても、これを意識する必
要がなく、当該変更されたコードを管理装置に送信する
ことにより、当該管理装置にコンテンツデータの利用に
対する異なる処理を容易に実行させることができ、かく
してコンテンツデータの利用に応じた各種処理を容易に
実行し得る情報処理装置を実現することができる。
【0421】さらに、情報提供方法において、情報送信
装置により、所定のコンテンツデータと共に、当該コン
テンツデータの利用に関連する所定の情報を表すコード
を送信するデータ送信ステップと、情報処理装置によ
り、情報送信装置から送信されたコンテンツデータ及び
コードを受信し、コンテンツデータを利用する際に対応
するコードを送信するコード送信ステップと、管理装置
により、情報処理装置から送信されたコードを受信し、
当該受信したコードの示す情報を利用した所定の処理を
実行する処理実行ステップとを設けるようにしたことに
より、コンテンツデータが利用される際に、当該コンテ
ンツデータの利用に応じた所定の処理を実行することが
できると共に、管理装置が規定するコードを変更するだ
けで、コンテンツデータの利用に対する異なる処理を容
易に実行することができ、かくしてコンテンツデータの
利用に応じた各種処理を容易に実行し得る情報提供方法
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のEMD システムの構成の第1の実施の形
態を示すブロック図である。
【図2】EMD システムにおける、主な情報の流れの説明
に供するブロック図である。
【図3】EMD サービスセンタ1の機能的構成を示すブロ
ック図である。
【図4】EMD サービスセンタ1の配送用鍵Kdの送信の
説明に供する図表である。
【図5】EMD サービスセンタ1の配送用鍵Kdの送信の
説明に供する他の図表である。
【図6】EMD サービスセンタ1の配送用鍵Kdの送信の
説明に供する他の図表である。
【図7】EMD サービスセンタ1の配送用鍵Kdの送信の
説明に供する他の図表である。
【図8】EMD サービスセンタ1の配送用鍵Kdの送信の
説明に供する他の図表である。
【図9】システム登録情報の説明に供する図表である。
【図10】割引ポイント情報を説明する図である。
【図11】コンテンツプロバイダ2の機能的構成例を示
すブロック図である。
【図12】UCP の例を示す図表である。
【図13】コンテンツの管理移動の説明に供する概念図
である。
【図14】第1世代複製の説明に供する概念図である。
【図15】コンテンツプロバイダセキュアコンテナの例
を示す図表である。
【図16】コンテンツプロバイダ2の証明書の例を示す
図表である。
【図17】サービスプロバイダ3の機能的構成を示すブ
ロック図である。
【図18】PTの例を示す図表である。
【図19】他のPTの例を示す図表である。
【図20】サービスプロバイダセキュアコンテナの例を
示す図表である。
【図21】サービスプロバイダ3の証明書の例を示す図
表である。
【図22】ユーザホームネットワーク5のレシーバ51
の機能的構成例を示すブロック図である。
【図23】レシーバ51のSAM 62の証明書の例を示す
図表である。
【図24】UCS の例を示す図表である。
【図25】レシーバ51の外部記憶部63の利用情報記
憶部63Aの内部の説明に供する概念図である。
【図26】課金情報の例を示す図表である。
【図27】レシーバ51の記憶モジュール73に記憶さ
れている情報を示す図表である。
【図28】基準情報51の説明に供する図表である。
【図29】基準情報51の割引ポイント情報の例を示す
図表である。
【図30】登録リストの例を示す図表である。
【図31】コンテンツの利用処理を説明するフローチャ
ートである。
【図32】EMD サービスセンタ1がコンテンツプロバイ
ダ2へ配送用鍵Kdを送信する処理を説明するフローチ
ャートである。
【図33】コンテンツプロバイダ2とEMD サービスセン
タ1との相互認証の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図34】コンテンツプロバイダ2とEMD サービスセン
タ1との相互認証の他の動作を説明するフローチャート
である。
【図35】コンテンツプロバイダ2とEMD サービスセン
タ1との相互認証の他の動作を説明するフローチャート
である。
【図36】コンテンツプロバイダ2がサービスプロバイ
ダ3にコンテンツプロバイダセキュアコンテナを送信す
る処理を説明するフローチャートである。
【図37】サービスプロバイダ3がレシーバ51にサー
ビスプロバイダセキュアコンテナを送信する処理を説明
するフローチャートである。
【図38】レシーバ51がサービスプロバイダセキュア
コンテナを受信する処理を説明するフローチャートであ
る。
【図39】レシーバ51がコンテンツを再生する処理を
説明するフローチャートである。
【図40】決済処理を説明するフローチャートである。
【図41】決済処理の詳細な処理を説明するフローチャ
ートである。
【図42】割引ポイントを利用しない決済処理の説明に
供する概念図である。
【図43】利用額及び割引額の通知の流れの説明に供す
る概念図である。
【図44】割引ポイントを利用する決済処理の説明に供
する概念図である。
【図45】利用額及び割引額の通知の流れの説明に供す
る概念図である。
【図46】第2の実施の形態によるEMD システムの構成
を示すブロック図である。
【図47】EMD システムにおける主な情報の流れを示す
ブロック図である。
【図48】コンテンツプロバイダ111の構成を示すブ
ロック図である。
【図49】値引き情報を含むUCP の説明に供する図表で
ある。
【図50】サービスプロバイダ112の構成を示すブロ
ック図である。
【図51】値引き情報を含むPTの説明に供する図表であ
る。
【図52】ユーザホームネットワーク114のレシーバ
113の構成を示すブロック図である。
【図53】課金情報の説明に供する図表である。
【図54】課金情報の他の例の説明に供する図表であ
る。
【図55】課金情報の他の例の説明に供する図表であ
る。
【図56】EMD サービスセンタ110の構成を示すブロ
ック図である。
【図57】値引き情報の流れを示すブロック図である。
【図58】EMD サービスセンタ110において生成され
る決済証明書の説明に供する概念図である。
【図59】シングルコンテンツのUCP を示す図表であ
る。
【図60】アルバムコンテンツのUCP を示す図表であ
る。
【図61】シングルコンテンツのUCP の他の例を示す図
表である。
【図62】アルバムコンテンツのUCP の他の例を示す図
表である。
【図63】シングルコンテンツのPTを示す図表である。
【図64】アルバムコンテンツのPTを示す図表である。
【図65】シングルコンテンツのPTの他の例を示す図表
である。
【図66】アルバムコンテンツのPTの他の例を示す図表
である。
【図67】UCS を示す図表である。
【図68】課金情報を示す図表である。
【図69】課金情報の他の例を示す図表である。
【符号の説明】
1、110……EMD サービスセンタ、2、111……コ
ンテンツプロバイダ、3、112……サービスプロバイ
ダ、5、114……ユーザホームネットワーク、11、
133……サービスプロバイダ管理部、12、134…
…コンテンツプロバイダ管理部、13……著作権管理
部、14……鍵サーバ、15、131……経歴データ管
理部、16、132……利益分配部、17、39、45
……相互認証部、18、130……ユーザ管理部、19
……課金請求部、20……出納部、21……監査部、3
1、41……コンテンツサーバ、32……ウォータマー
ク付加部、33……圧縮部、34……暗号化部、35…
…乱数発生部、36……暗号化部、37、43、120
……ポリシー記憶部、38、44……セキュアコンテナ
作成部、42、121……値付け部、51、113……
レシーバ、52……HDD 、61、65……通信部、6
2、125……SAM 、63……外部記憶部、64……伸
張部、66……インタフェース、67……表示制御部、
68……入力制御部、71、101……相互認証モジュ
ール、72、126……課金処理モジュール、73……
記憶モジュール、74……復号/暗号化モジュール、7
5……データ検査モジュール、91……復号ユニット、
92……乱数発生ユニット、93……暗号化ユニット、
102、103……復号モジュール、104……伸張モ
ジュール、105……ウォータマーク付加モジュール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/16 G06F 15/21 Z H04L 9/00 601C Fターム(参考) 5B049 AA05 BB11 BB46 CC05 CC31 CC36 DD05 EE01 EE03 EE05 EE09 EE23 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07 GG10 5C064 BA01 BB01 BC01 BC18 BD03 BD04 BD07 BD14 5D044 AB05 BC01 CC04 DE22 DE49 DE50 DE52 EF05 FG18 GK07 GK12 GK17 HH07 HL08 5J104 AA01 AA16 EA01 EA06 EA17 NA03 NA05 NA27 PA07 PA11 9A001 EE03 JJ71 KK60 LL03

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管理装置に管理され、暗号化された情報を
    復号して、利用する情報処理装置において、 上記情報の利用料金の割引額を記憶する記憶手段と、 上記情報の利用料金を特定するための情報を含む課金情
    報を生成する生成手段と、 上記情報の課金を上記記憶手段に記憶されている上記割
    引額分を割り引いて決済することを、上記生成手段によ
    り生成された上記課金情報に設定する設定手段と、 上記設定手段により、上記情報の課金を上記割引額分を
    割り引いて決済するが設定された、上記生成手段により
    生成された上記課金情報を、上記管理装置に送信する送
    信手段とを具えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】管理装置に管理され、暗号化された情報を
    復号して、利用する情報処理装置の情報処理方法におい
    て、 上記情報の利用料金の割引額を記憶する記憶ステップ
    と、 上記情報の利用料金を特定するための情報を含む課金情
    報を生成する生成ステップと、 上記情報の課金を上記記憶ステップで記憶された上記割
    引額分を割り引いて決済することを、上記生成ステップ
    で生成された上記課金情報に設定する設定ステップと、 上記設定ステップで、上記情報の課金を上記割引額分を
    割り引いて決済するが設定された、上記生成ステップで
    生成された上記課金情報を、上記管理装置に送信する送
    信ステップとを具えることを特徴とする情報処理方法。
  3. 【請求項3】管理装置に管理され、暗号化された情報を
    復号して、利用する情報処理装置に、 上記情報の利用料金の割引額を記憶する記憶ステップ
    と、 上記情報の利用料金を特定するための情報を含む課金情
    報を生成する生成ステップと、 上記情報の課金を上記記憶ステップで記憶された上記割
    引額分を割り引いて決済することを、上記生成ステップ
    で生成された上記課金情報に設定する設定ステップと、 上記設定ステップで、上記情報の課金を上記割引額分を
    割り引いて決済するが設定された、上記生成ステップで
    生成された上記課金情報を、上記管理装置に送信する送
    信ステップとを具える処理を実行させるコンピュータが
    読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする
    提供媒体。
  4. 【請求項4】暗号化された情報を復号して利用する情報
    処理装置を管理する管理装置において、 上記情報処理装置が利用することができる割引額を記憶
    する記憶手段と、 上記情報処理装置から送信されてきた、上記情報の利用
    料金を特定するための情報を含み、上記情報の課金を上
    記割引額分を割り引いて決済するが設定された課金情報
    を受信する受信手段と、 上記受信手段により受信された上記課金情報から、上記
    情報の利用料金を読み取る読み取り手段と、 上記記憶手段に記憶されている上記割引額を、上記課金
    情報により特定された上記利用料金から割り引いて、上
    記情報の課金を決済する決済手段と、 上記決済手段により決済された上記課金の額に基づい
    て、上記情報処理装置が利用することができる割引額を
    算出する算出手段とを具えることを特徴とする管理装
    置。
  5. 【請求項5】上記決済手段により決済される課金に所定
    の割引率を乗じて割引額を決定する決定手段をさらに具
    え、 上記記憶手段は、上記決定手段により決定された上記割
    引額を記憶することを特徴とする請求項4に記載の管理
    装置。
  6. 【請求項6】上記情報を提供する情報提供装置、及び上
    記情報に対応し、所定のサービスを提供するサービス提
    供装置に接続されているとき、 上記決定手段により決定された上記割引額に第1の負担
    率を乗じて、上記情報提供装置の割引負担額、上記割引
    額に第2の負担率を乗じて、上記サービス提供装置の割
    引負担額、及び上記割引額に第3の負担率を乗じて、自
    分自身の割引負担額を算出する割引額算出手段を具える
    ことを特徴とする請求項4に記載の管理装置。
  7. 【請求項7】暗号化された情報を復号して利用する情報
    処理装置を管理する管理装置の管理方法において、 上記情報処理装置が利用することができる割引額を記憶
    する記憶ステップと、 上記情報処理装置から送信されてきた、上記情報の利用
    料金を特定するための情報を含み、上記情報の課金を上
    記割引額分を割り引いて決済するが設定された課金情報
    を受信する受信ステップと、 上記受信ステップで受信された上記課金情報から、上記
    情報の利用料金を読み取る読み取りステップと、 上記記憶ステップで記憶された上記割引額を、上記課金
    情報により特定された上記利用料金から割り引いて、上
    記情報の課金を決済する決済ステップと、 上記決済ステップで決済された上記課金の額に基づい
    て、上記情報処理装置が利用することができる割引額を
    算出する算出ステップとを具えることを特徴とする管理
    方法。
  8. 【請求項8】暗号化された情報を復号して利用する情報
    処理装置を管理する管理装置に、 上記情報処理装置が利用することができる割引額を記憶
    する記憶ステップと、 上記情報処理装置から送信されてきた、上記情報の利用
    料金を特定するための情報を含み、上記情報の課金を上
    記割引額分を割り引いて決済するが設定された課金情報
    を受信する受信ステップと、 上記受信ステップで受信された上記課金情報から、上記
    情報の利用料金を読み取る読み取りステップと、 上記記憶ステップで記憶された上記割引額を、上記課金
    情報により特定された上記利用料金から割り引いて、上
    記情報の課金を決済する決済ステップと、 上記決済ステップで決済された上記課金の額に基づい
    て、上記情報処理装置が利用することができる割引額を
    算出する算出ステップとを具える処理を実行させるコン
    ピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを
    特徴とする提供媒体。
  9. 【請求項9】所定のコンテンツデータと共に、当該コン
    テンツデータの利用に関連する所定の情報を表すコード
    を送信する情報送信装置と、 上記情報送信装置から送信された上記コンテンツデータ
    及び上記コードを受信し、上記コンテンツデータを利用
    する際に対応する上記コードを送信する情報処理装置
    と、 上記情報処理装置から送信された上記コードを受信し、
    当該受信した上記コードの示す上記情報を利用した所定
    の処理を実行する管理装置とを具えることを特徴とする
    情報提供システム。
  10. 【請求項10】上記情報は、割引情報であり上記管理装
    置は、上記コードを受信すると、当該受信した上記コー
    ドの示す上記割引情報を利用した割引処理を実行するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の情報提供システム。
  11. 【請求項11】上記情報は、割引用のポイント情報であ
    り、 上記管理装置は、上記コードを受信すると、当該受信し
    た上記コードの示す上記ポイント情報を利用した割引処
    理を実行することを特徴とする請求項9に記載の情報提
    供システム。
  12. 【請求項12】上記情報処理装置は、 上記コンテンツデータを利用する際、対応する上記コー
    ドに、上記ポイント情報の利用の有無を表すフラグを付
    加して送信し、 上記管理装置は、 上記コードに付加された上記フラグが上記ポイント情報
    を利用することを表す場合には、当該ポイント情報を利
    用した上記割引処理を実行し、 上記フラグが上記ポイント情報を利用しないことを表す
    場合には、当該ポイント情報を蓄積することを特徴とす
    る請求項11に記載の情報提供システム。
  13. 【請求項13】管理装置に管理され、情報処理装置に所
    定のコンテンツデータを送信する情報送信装置におい
    て、 上記コンテンツデータと共に、当該コンテンツデータの
    利用に関連する所定の情報を表し、上記情報処理装置か
    ら、上記コンテンツデータが利用される際に上記管理装
    置に送信され、当該管理装置において、上記情報を利用
    した所定の処理を実行するためのコードを送信すること
    を特徴とする情報送信装置。
  14. 【請求項14】上記情報は、割引情報であり上記管理装
    置に上記割引情報を利用した割引処理を実行させるため
    の上記コードを上記情報処理装置に送信することを特徴
    とする請求項13に記載の情報送信装置。
  15. 【請求項15】上記情報は、割引用のポイント情報であ
    り、 上記管理装置に上記ポイント情報を利用した割引処理を
    実行させるための上記コードを上記情報処理装置に送信
    することを特徴とする請求項13に記載の情報送信装
    置。
  16. 【請求項16】情報送信装置から送信される所定のコン
    テンツデータを受信する情報処理装置を管理する管理装
    置において、 上記情報送信装置から、上記コンテンツデータと共に、
    当該コンテンツデータの利用に関連する所定の情報を表
    すコードが上記情報処理装置に送信され、当該情報処理
    装置から、上記コンテンツデータを利用する際に対応す
    る上記コードが送信されることにより、当該送信された
    上記コードの示す上記情報を利用した所定の処理を実行
    することを特徴とする管理装置。
  17. 【請求項17】上記情報は、割引情報であり上記情報処
    理装置から送信された上記コードを受信すると、当該受
    信した上記コードの示す上記割引情報を利用した割引処
    理を実行することを特徴とする請求項16に記載の管理
    装置。
  18. 【請求項18】上記情報は、割引用のポイント情報であ
    り、 上記情報処理装置から送信された上記コードを受信する
    と、当該受信した上記コードの示す上記ポイント情報を
    利用した割引処理を実行することを特徴とする請求項1
    6に記載の管理装置。
  19. 【請求項19】上記情報処理装置から、上記コンテンツ
    データを利用する際、対応する上記コードに、上記ポイ
    ント情報の利用の有無を表すフラグを付加して送信され
    ることにより、上記コードに付加された上記フラグが上
    記ポイント情報を利用することを表す場合には、当該ポ
    イント情報を利用した上記割引処理を実行し、 上記フラグが上記ポイント情報を利用しないことを表す
    場合には、当該ポイント情報を蓄積することを特徴とす
    る請求項18に記載の管理装置。
  20. 【請求項20】管理装置に管理され、情報送信装置から
    送信される所定のコンテンツデータを受信する情報処理
    装置において、 上記情報送信装置から、上記コンテンツデータと共に、
    当該コンテンツデータの利用に関連する所定の情報を表
    すコードが上記情報処理装置に送信されることにより、
    上記コンテンツデータ及び上記コードを受信し、当該受
    信した上記コンテンツデータを利用する際に、対応する
    上記コードを、当該コードの示す上記情報を利用した所
    定の処理を実行する上記管理装置に送信することを特徴
    とする情報処理装置。
  21. 【請求項21】上記情報は、割引情報であり上記コンテ
    ンツデータを利用する際に、対応する上記コードを、当
    該コードの示す上記割引情報を利用した割引処理を実行
    する上記管理装置に送信することを特徴とする請求項2
    0に記載の情報処理装置。
  22. 【請求項22】上記情報は、割引用のポイント情報であ
    り、 上記コンテンツデータを利用する際に、対応する上記コ
    ードを、当該コードの示す上記ポイント情報を利用した
    割引処理を実行する上記管理装置に送信することを特徴
    とする請求項20に記載の情報処理装置。
  23. 【請求項23】上記コンテンツデータを利用する際、上
    記ポイント情報の利用の有無を表すフラグを付加した上
    記コードを、当該フラグが上記ポイント情報を利用する
    ことを表す場合には、当該ポイント情報を利用した上記
    割引処理を実行し、上記フラグが上記ポイント情報を利
    用しないことを表す場合には、当該ポイント情報を蓄積
    する上記管理装置に送信することを特徴とする請求項2
    2に記載の情報処理装置。
  24. 【請求項24】情報送信装置により、所定のコンテンツ
    データと共に、当該コンテンツデータの利用に関連する
    所定の情報を表すコードを送信するデータ送信ステップ
    と、 情報処理装置により、上記情報送信装置から送信された
    上記コンテンツデータ及び上記コードを受信し、上記コ
    ンテンツデータを利用する際に対応する上記コードを送
    信するコード送信ステップと、 上記管理装置により、上記情報処理装置から送信された
    上記コードを受信し、当該受信した上記コードの示す上
    記情報を利用した所定の処理を実行する処理実行ステッ
    プとを具えることを特徴とする情報提供方法。
  25. 【請求項25】上記データ送信ステップは、上記情報送
    信装置により、割引情報でなる上記情報を表す上記コー
    ドを送信し、 上記処理実行ステップは、上記管理装置により、受信し
    た上記コードの示す上記割引情報を利用した割引処理を
    実行することを特徴とする請求項24に記載の情報提供
    方法。
  26. 【請求項26】上記データ送信ステップは、上記情報送
    信装置により、割引用のポイント情報でなる上記情報を
    表す上記コードを送信し、 上記処理実行ステップは、上記管理装置により、受信し
    た上記コードの示す上記ポイント情報を利用した割引処
    理を実行することを特徴とする請求項24に記載の情報
    提供方法。
  27. 【請求項27】上記コード送信ステップは、情報処理装
    置により、上記コンテンツデータを利用する際に、対応
    する上記コードに、上記ポイント情報の利用の有無を表
    すフラグを付加して送信し、 上記処理実行ステップは、上記管理装置により、上記コ
    ードに付加された上記フラグが上記ポイント情報を利用
    することを表す場合には、当該ポイント情報を利用した
    上記割引処理を実行し、 上記フラグが上記ポイント情報を利用しないことを表す
    場合には、当該ポイント情報を蓄積することを特徴とす
    る請求項26に記載の情報提供方法。
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