JP2000355413A - 急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型) - Google Patents

急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型)

Info

Publication number
JP2000355413A
JP2000355413A JP11171664A JP17166499A JP2000355413A JP 2000355413 A JP2000355413 A JP 2000355413A JP 11171664 A JP11171664 A JP 11171664A JP 17166499 A JP17166499 A JP 17166499A JP 2000355413 A JP2000355413 A JP 2000355413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
steeply inclined
conveyor
cover
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11171664A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Uehara
朗 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAIHATSU DENKI KK
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
KAIHATSU DENKI KK
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAIHATSU DENKI KK, Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical KAIHATSU DENKI KK
Priority to JP11171664A priority Critical patent/JP2000355413A/ja
Publication of JP2000355413A publication Critical patent/JP2000355413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)
  • Framework For Endless Conveyors (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、第一コンベヤ装置と第二コンベヤ装置と
の2つのコンベヤ装置が必要であった急傾斜ベルトコン
ベヤ装置を、単一のコンベヤ装置で構成でき、設備が小
型,コンパクトで設備費の安価な急傾斜ベルトコンベヤ
装置を提供する。 【解決手段】コンベヤベルト16を、ベースベルト22
とその上面を覆うカバーベルト24とで構成し、搬送物
をそれらの間に挟み込んだ状態で搬送するようにする。
そして急傾斜部においては、多数のローラ66を可撓性
の金属ワイヤ68にて連結保持して成るローラユニット
80の両端部を引張コイルスプリング84にて取付フレ
ーム82に連結した形態の押えローラ装置44によって
カバーベルト24を表面から押え込むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は急傾斜ベルトコン
ベヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、急傾斜ベルトコンベヤ装置とし
て、第一コンベヤ装置と第二コンベヤ装置とを備え、そ
れら一対のコンベヤ装置におけるコンベヤベルトの幅方
向両端部を押圧ローラにより強制的に押圧し、その幅方
向中間部で搬送物を挟み込んでコンベヤベルトの移動に
より上方に持ち上げて搬送するようになしたものが用い
られている。
【0003】図10はその急傾斜ベルトコンベヤ装置の
従来の一例を示している。この例の急傾斜ベルトコンベ
ヤ装置は、急傾斜部が90°即ち垂直とされた場合の例
で、図中100は主コンベヤ装置としての第一コンベヤ
装置、102は補助コンベヤ装置としての第二コンベヤ
装置であり、それぞれ第一コンベヤベルト104,第二
コンベヤベルト106を有している。
【0004】第一コンベヤベルト104は、ヘッドプー
リ110とテールプーリ112との間に無端環状に且つ
L字状をなす如く巻き掛けられており、第一水平部A
と、垂直部Cと、第二水平部Eと、第一水平部Aから垂
直部Cへの移行部B、及び垂直部Cから第二水平部Eへ
の移行部Dとを形成している。
【0005】第二コンベヤベルト106は、移行部Bか
ら移行部Dにかけて第一コンベヤベルト104と接触し
つつ移動するようになっている。而してこれら接触部に
おいて両コンベヤベルト104,106は押圧ローラ1
14により幅方向両端部が強制的に押圧されるようにな
っている。
【0006】図11は第一水平部A,移行部B,垂直部
C,移行部D,第二水平部Eの各コンベヤベルト10
4,106の断面構造を搬送物の搬送状態とともに示し
た図である。但し図11中(A),(B),(C),(D),
(E)は、それぞれ図10における第一水平部A,移行部
B,垂直部C,移行部D,第二水平部Eの各断面構造を
表している。
【0007】尚、図11中116は第一コンベヤベルト
104をトラフ形状に屈曲させた状態に支持する支持ロ
ーラ装置であって、水平ローラ118と傾斜ローラ12
0とを有している。122は第一コンベヤベルト104
にて搬送される搬送物を表している。この急傾斜ベルト
コンベヤ装置によれば、石炭,コークス,石灰,アルミ
ナ,農薬等のばらもの或いは粉粒体,食料品その他のも
のを低位置から高位置まで良好に搬送することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの種従
来の急傾斜ベルトコンベヤ装置の場合、図10に示して
いるように、それぞれがコンベヤベルト104,106
を備えた一対のコンベヤ装置100,102が必要で必
然的に設備が大掛りとなり、また設備費も高く、更にラ
ンニングコストも高くなるといった問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の急傾斜ベルトコ
ンベヤ装置はこのような課題を解決するために案出され
たものである。而して請求項1のものは、テールプーリ
とヘッドプーリ間にコンベヤベルトを無端環状に巻き掛
け、該テールプーリ側の水平部において該コンベヤベル
ト上に供給された搬送物を後続の急傾斜部で上方に持ち
上げた後、該ヘッドプーリ側の排出部で排出する急傾斜
ベルトコンベヤ装置であって、前記コンベヤベルトが、
ベースベルトの上面に該ベースベルトの略半幅の2枚の
カバーベルトを各反対側の幅方向端部において一体的に
結合し、該ベースベルト上に載せた搬送物を該カバーベ
ルトにて上側から包み込んで搬送する包込式ベルトとし
て構成してあるとともに、前記搬送物の供給部と排出部
とにおいて閉鎖状態のカバーベルトを開いて開放部を生
成させるガイド装置が設けてあり、更に前記急傾斜部且
つ搬送側において前記カバーベルト表面を押え付ける押
えローラ装置として、(イ)複数のローラをベルト幅方
向に並べ且つそれらを可撓線材で回転可能に連結保持し
て成るローラユニットと、(ロ)該ローラユニットを取
付フレームに対して弾性的に連結し、自身の弾性変形に
よって該ローラユニットを前記カバーベルトの膨出・収
縮変形に追従させるスプリングとを有する押えローラ装
置が配設してあることを特徴とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1に記載の急傾
斜ベルトコンベヤ装置において、前記急傾斜部且つ搬送
側において前記ベースベルトを裏面から支持する支持ロ
ーラ装置として、複数のローラをベルト幅方向に並べ且
つそれらを可撓線材で回転可能に連結保持して成るロー
ラユニットをスプリングを介することなく直接的に取付
フレームに連結した形態の支持ローラ装置が配設してあ
ることを特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
に記載の急傾斜ベルトコンベヤ装置において、前記水平
部から急傾斜部にかけての立上り部において前記カバー
ベルト表面を押え付ける押えローラ装置として、複数の
ローラをベルト幅方向に並べてそれらを可撓線材で回転
可能に連結保持して成るローラユニットをスプリングを
介することなく直接的に取付フレームに連結した形態の
支持ローラ装置が配設してあることを特徴とする。
【0012】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の急傾斜ベ
ルトコンベヤ装置は、コンベヤベルトをベースベルトと
カバーベルトとを有する包込式のコンベヤベルトとして
構成するとともに、急傾斜部においてカバーベルトを押
え付ける押えローラ装置として、ベルト幅方向に並んだ
複数のローラを可撓線材で可撓状態に連結保持して成る
ローラユニットを、スプリングを介して取付フレームに
連結した形態の押えローラ装置を配設したもので、本発
明の急傾斜ベルトコンベヤ装置の場合、カバーベルトが
ベースベルト上に載せられた搬送物を覆った状態となっ
て、搬送物の粉塵が外部に飛散するのを防止する働きを
なす外、搬送物をベースベルトと協働して挟み込み、保
持する働きをなす。即ちベースベルトとカバーベルトと
が、図10に示すコンベヤ装置の第一コンベヤベルト1
04と第二コンベヤベルト106としての働きをなす。
【0013】但し搬送物をベースベルトとカバーベルト
とで単に挟み込んだだけであると、急傾斜部において搬
送物が自身の重量でずり落ち、カバーベルトを押し開い
て外部に溢れ出してしまう。
【0014】しかるに本発明の急傾斜ベルトコンベヤ装
置では、急傾斜部において押えローラ装置がカバーベル
ト表面を押え付けて、搬送物の重量によりカバーベルト
が押し開かれるのを防止する。しかもその押えローラ装
置は、ベルト幅方向に並んだ複数のローラを可撓線材で
連結するとともに、スプリングを介してこれを取付フレ
ームに連結した形態となしてあるため、ローラがコンベ
ヤベルトの膨出・収縮変形に良好に追従することができ
る。
【0015】即ちベースベルトとカバーベルトとの間に
挟み込まれた搬送物の量に変動があったときに、カバー
ベルトの膨出・収縮変形を許容しつつ絶えずカバーベル
トの表面を押え続ける。このため、急傾斜部においても
搬送物を外部に溢れ出させることなくカバーベルトとベ
ースベルトとの間にホールドすることができ、搬送物を
良好に搬送することができる。
【0016】本発明によれば、従来一対のコンベヤ装置
を必要としていた急傾斜ベルトコンベヤ装置を、単一の
コンベヤ装置にて構成でき、従って設備を小型且つコン
パクトに構成することができ、また設備コスト及びラン
ニングコストを大幅に低減することができる。
【0017】本発明においては、上記急傾斜部において
ベースベルトを裏面から支持する支持ローラ装置とし
て、上記形態のローラユニットをスプリングを介するこ
となく直接的に取付フレームに連結した形態の支持ロー
ラ装置を配設しておくことができる(請求項2)。この
ようにすれば、急傾斜部においてコンベヤベルトを裏面
側と表面側との両側から挟み付けることができるととも
に、それら支持ローラ装置及び押えローラ装置をコンベ
ヤベルトの膨出・収縮変形に良好に追従させることがで
き、急傾斜部における搬送物の搬送をより円滑に行うこ
とができる。
【0018】本発明においてはまた、上記テールプーリ
側の水平部から急傾斜部にかけての立上り部においてカ
バーベルト表面を押え付ける押えローラ装置として、上
記急傾斜部における支持ローラ装置と同様の形態の押え
ローラ装置を配設しておくことができる(請求項3)。
この立上り部は、急傾斜部を搬送される搬送物の重量に
よってカバーベルトを押し開こうとする力が最も強くな
る部分であり、従ってこの部分において上記形態の押え
ローラ装置でカバーベルトを押え付けることで、カバー
ベルトの膨出・収縮変形を許容しながらカバーベルトが
過剰に膨出変形してしまって内部の搬送物が漏れ出てし
まうといったことを有効に防止できる。尚、本発明は急
傾斜部の傾斜角度が30°超〜90°のもの、望ましく
は45°〜90°のものに適用して効果の大きいもので
ある。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は本例の急傾斜ベルトコ
ンベヤ装置であって、ヘッドプーリ12,テールプーリ
14,それらに無端環状に巻き掛けられた包込式のコン
ベヤベルト16を有している。
【0020】この例ではヘッドプーリ12及びテールプ
ーリ14として、ベルトへの接触面が水平な平プーリが
用いられている。またヘッドプーリ12は駆動プーリを
兼ねている。ここでコンベヤベルト16の搬送側は、第
一水平部Aと急傾斜部C,これに続く第二水平部D及び
第一水平部Aから急傾斜部Cにかけての立上り部Bとに
分かれている。
【0021】テールプーリ14近傍には、搬送物60
(図3参照)をコンベヤベルト16上に供給する供給ホ
ッパー18が配設されており、またヘッドプーリ12近
傍には、コンベヤベルト16にて搬送され返送側でそこ
より落下した搬送物60を受けて下方に排出する排出ホ
ッパー20が配設されている。
【0022】図5に上記包込式のコンベヤベルト16の
構成が示してある。同図において22はベースベルト、
24はそのベースベルト22の丁度半幅のカバーベルト
であって、同図(B)に示しているように互いに反対側
の幅方向端部が接着剤26にてベースベルト22の上面
に一体的に結合されている。但し本例において、これら
ベースベルト22及びカバーベルト24は加硫時におい
て一体加硫されたものである。
【0023】図6にはカバーベルト24の構成が示して
ある。図示のようにカバーベルト24は、上ゴム28と
下ゴム30との間に中間ゴム32を介して可撓性芯材と
してのすだれ織帆布34が二層に積層されている。ここ
ですだれ織帆布34は、下記式(1)に示す構成とされ
ている。
【0024】
【数1】
【0025】詳述すると、1260デニールの糸1本か
ら成る縦糸36が5cm長当り6本+6本の、合計で1
2本配置されている。ここで(6+6)の内の一方の数
字6は、図6(A)中縦糸36aの本数を表しており、
また他方の数字6は縦糸36bの本数を表している。他
方横糸は、1260デニールの糸を10本撚り合わせて
一本の太い横糸38としてあり、その横糸38が5cm
長内に10本配置されている。尚糸の材質は6ナイロン
である。
【0026】本例において、横糸38はカバーベルト2
4におけるベルト幅方向の大きな横剛性を付与する働き
を有するものである。一方縦糸36は、横糸38をベル
ト長手方向に互いに連係し、所定の並び状態を維持する
働きを有するものである。本例においてこの縦糸36
は、カバーベルト24のベルト長手方向の抗張力を高め
る働きを特に期待されておらず、ベルト使用条件の下で
カバーベルト24が長手方向に引張されたとき、自身が
部分的若しくは全体的に破断することによって、カバー
ベルト24の長手方向の伸びを大きく維持する働きをな
す。本例においてこのカバーベルト24は200〜30
0%の伸びを有している。
【0027】尚、本例においてカバーベルト24は総肉
厚が3.4mm,各1枚のカバーベルト24の幅が30
0mmであり、またベースベルト22は幅600mmで
ある。このベースベルト22は、厚さ3mmの上カバー
ゴムと厚さ1.5mmの下カバーゴムとの間に芯材帆布
2枚が積層されている。ここでベースベルト22におけ
る芯材帆布は下記式(2)に示す構成の平織帆布であ
る。
【0028】
【数2】
【0029】即ち1260デニールの糸2本を撚り合わ
せて1本の縦糸とし、これを5cm長内に41本配置し
ている。また1280デニールの糸2本を撚り合わせて
1本の横糸と成し、これを5cm長内に28本配置して
いる。このベースベルト22における芯材帆布は一般の
コンベヤベルトにおいて用いられているものと基本的に
同様の形態のものである。
【0030】本例の急傾斜ベルトコンベヤ装置10にお
いては、コンベヤベルト16の移動路に沿って各種形態
のローラ装置が配設されている。図2にそれらローラ装
置の配置関係が表してある。同図に示しているようにこ
の急傾斜ベルトコンベヤ装置10では、水平部AとDと
にベースベルト22の裏面を下側から支持する支持ロー
ラ装置40が配設されており、また急傾斜部Cにはベー
スベルト22を裏面側から支持する支持ローラ装置42
と、カバーベルト24を表面側から押え付ける押えロー
ラ装置44が配設されている。
【0031】更に第一水平部Aから急傾斜部Cにかけて
の立上り部Bには、カバーベルト24の表面を押え付け
る押えローラ装置46が配設されている。更に返送側に
おいては、カバーベルト24を押え付けてカバーベルト
24の垂下りを防止する押えローラ装置48が返送路に
沿って所定間隔で複数配設されている。
【0032】上記支持ローラ装置40は、図3(C),
(D)に示しているように水平ローラ54と左右一対の傾
斜ローラ56とを有しており、それらによってベースベ
ルト22をトラフ状に屈曲させる。
【0033】本例の急傾斜ベルトコンベヤ装置10の場
合、テールプーリ14近傍且つ搬送側において、図2及
び図3に示しているようにガイド装置としての複数(こ
こでは4本)のガイドローラ50が立設されており、ま
たヘッドプーリ12近傍且つ返送側においてもガイド装
置としての複数(この例では2本)のガイドローラ52
が下向きに設けられている。
【0034】本例の急傾斜ベルトコンベヤ装置10の場
合、図3(A)に示しているように閉鎖状態のカバーベ
ルト24が第一水平部Aにおいて上記ガイドローラ50
によって押し開かれ、そこに開放部62が生ぜしめられ
る。そして同図(B),(C)に示しているようにその
開放部62において、上記供給ホッパー18から搬送物
60がベースベルト22上に投入載置される。
【0035】その後コンベヤベルト16がそれらガイド
ローラ50を通過することによって、ガイドローラ50
によるカバーベルト24の拡開作用が解除され、これに
伴ってカバーベルト24が互いに閉じ合わさって、同図
(D)に示しているように搬送物60を上側から包み込
んだ状態となる。即ち搬送物60をベースベルト22と
カバーベルト24とで挟み込んだ状態となる。
【0036】コンベヤベルト16は、そのようにしてベ
ースベルト22とカバーベルト24とで搬送物60を挟
み込んだ状態で図1及び図2中左方に移動して行く。そ
して急傾斜部Cにおいて搬送物60を上方に持ち上げ、
第二水平部Dを図中左方に移動した後、ヘッドプーリ1
2を乗り越えて向きを逆転させる。尚、図3において
(C),(D)は同図(B)における(C−C)断面,(D
−D)断面をそれぞれ表している。
【0037】そのヘッドプーリ12の近傍且つ返送側に
はガイドローラ52が下向きに設けられており、そのガ
イドローラ52によりカバーベルト24が再び左右に押
し開かれ(図4(A)参照)、そこにおいて内部の搬送
物60が、カバーベルト24の押開きによって形成され
た開放部63から排出ホッパー20へと落下せしめられ
る。
【0038】その後カバーベルト24はガイドローラ5
2を通過することで再び閉じ合され、テールプーリ14
に向って図1及び図2中右方に移動して行く。図4
(B),(C)はこのときの状態を表している。
【0039】但し(B)は上記押えローラ装置48と4
8との間の部分の状態を、また(C)は押えローラ装置
48の部分の状態を表している。尚、押えローラ装置4
8は図4(C)に示しているようにベルト幅方向よりも
軸長の長い水平ローラ64を有している。
【0040】図7に上記立上り部Bに配設された押えロ
ーラ装置46の構成が具体的に示してある。同図に示し
ているように押えローラ装置46は、コンベヤベルト1
6の幅方向に並んだ多数のローラ66を、可撓性の金属
ワイヤ(可撓線材)68にてスペーサ材としてのワッシ
ャ70を介し回転可能に連結保持して成るローラユニッ
ト72を、金属ワイヤ68の両端部において急傾斜ベル
トコンベヤ装置10の主フレーム74に、取付フレーム
76を介して固定した形態をなしている。
【0041】ここでローラユニット72は、各ローラ6
6及びワッシャ70が図9に示しているように中心部に
挿通孔を有しており、その挿通孔に上記金属ワイヤ68
が挿通してある。但し多数のローラ66を軸方向に所定
間隔をおいてベルト幅方向に並べ、各ローラ66同士を
可撓性の金属ワイヤ68で互いに結ぶことによって、全
体のローラユニット72を構成するといったことも場合
により可能である。
【0042】この例のローラユニット72は、多数のロ
ーラ66,ワッシャ70を含む全体が可撓性を有してお
り、従って内部に搬送物60を包み込むことによってコ
ンベヤベルト16が膨らんだときその膨出変形に対し追
従可能である(図7(B)参照)。
【0043】但し図7の押えローラ装置46の場合、急
傾斜部Cの後述の押えローラ装置44と異なって、金属
ワイヤ68と取付フレーム76との間にスプリングが介
在させてないため、コンベヤベルト16の膨出変形が一
定以上に大きくならないように規制する働きを有する。
【0044】図8は急傾斜部Cにおける支持ローラ装置
42と押えローラ装置44の構成を示したものである。
ここで支持ローラ装置42と押えローラ装置44とは搬
送方向の同一位置に配置してある。同図に示しているよ
うに、支持ローラ装置42は、図7のローラユニット7
2と同様の形態のローラユニット78を有している。但
しローラ66の数は図7のローラユニット72とは異な
っている。
【0045】支持ローラ装置42においては、ローラユ
ニット78における金属ワイヤ68の両端が直接的に後
述の押えローラ装置44と共通の取付フレーム82によ
って急傾斜ベルトコンベヤ装置10の主フレーム74に
固定されている。
【0046】一方押えローラ装置44は、図7のローラ
ユニット72と同様の形態のローラユニット80を有し
ている。但しこの例のローラユニット80もまた、図7
のローラユニット72とはローラ66の数が異なってい
る。
【0047】押えローラ装置44の場合、そのローラユ
ニット80における金属ワイヤ68の両端部が、引張コ
イルスプリング84を介して取付フレーム82に連結さ
れている。この結果、ローラユニット80は金属ワイヤ
68の可撓性に基づいてその全体が撓み変形することが
できるとともに、引張コイルスプリング84の弾性変形
を伴って全体的に伸縮可能である(図8(B)参照)。
尚、本例において上記急傾斜部Cの傾斜角度は60°と
されている。
【0048】本例の急傾斜ベルトコンベヤ装置10の場
合、その急傾斜部Cに上記形態の押えローラ装置44,
支持ローラ装置42が配設されていることから、更に立
上り部Bに図7に示す押えローラ装置46が配設されて
いることから、更にはコンベヤベルト16がベースベル
ト22とカバーベルト24とによって搬送物60を包み
込んだ状態で搬送するものとされていることから、急傾
斜部Cにおいても搬送物60を良好に下方から上方に搬
送することができる。
【0049】詳しくは、急傾斜部Cにおいては搬送物6
0が自身の重量によって下方にずり落ちようとし、この
ときカバーベルト24が自由に開くことができると、内
部の搬送物60がそのカバーベルト24を押し開いて外
部に溢れ出てしまう。
【0050】しかるに本例の急傾斜ベルトコンベヤ装置
10においては、押えローラ装置44がカバーベルト2
4をその表面から押え込んでいるため、内部の搬送物6
0のはみ出しが良好に防止される。
【0051】しかもその押えローラ装置44は全体とし
て可撓性を有しているとともに引張コイルスプリング8
4によって伸縮可能とされているため、コンベヤベルト
16、具体的にはカバーベルト24の膨出・収縮変形に
良好に追従しながら、カバーベルト24を押え続ける。
【0052】一方急傾斜部Cにおける支持ローラ装置4
2もまた、ローラユニット78が全体として可撓性を有
しているため、コンベヤベルトの膨出・収縮変形に良好
に追従することができる。そしてそれらローラユニット
78と80とによって、膨出変形したコンベヤベルト1
6を裏面と表面とから挟み込んだ状態に保ち、コンベヤ
ベルト16内部に包み込まれた搬送物60をその包込み
状態に良好に保持しながら、コンベヤベルト16を急傾
斜部Cに沿って上昇移動させて行く。
【0053】立上り部Bに配設された押えローラ装置4
6もまた、その主体をなすローラユニット72が全体と
して可撓性を有しているため、コンベヤベルト16詳し
くはカバーベルト24が良好に膨出・収縮変形すること
ができる。
【0054】一方でこの押えローラ装置46のローラユ
ニット72は伸縮性を有していないため、コンベヤベル
ト16が一定以上に過大に膨出変形するのを抑制するよ
うに作用する。
【0055】この立上り部Bの部分は搬送物60の重量
によってカバーベルト24が最も強く開こうとする部分
であり、従ってその部分においてローラユニット72を
スプリングを介して取付フレーム76に連結すると、ス
プリングの伸長によって内部の搬送物60が溢れ出てし
まう恐れがある。
【0056】しかるにこの立上り部Bの押えローラ装置
46は、ローラユニット72がスプリングを介すること
なく直接取付フレーム76に連結されているため、上記
のような不都合を生じない。即ちカバーベルト24が内
部の搬送物60の重量に耐え兼ねて開いてしまうといっ
たことがなく、コンベヤベルト16を適当な膨出状態に
保持しながらこれを急傾斜部Cへと円滑に移動案内す
る。
【0057】以上のような本例の急傾斜ベルトコンベヤ
装置10においては、従来のように一対のコンベヤ装置
を必要とせず、従って設備を小型且つコンパクトに構成
することができ、設備コスト及びランニングコストを大
幅に低減することができる。
【0058】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記カバーベルト24にお
ける帆布の構成はあくまで一例を示したに過ぎず、本発
明においてはカバーベルト24における帆布ないし芯材
の構成を他の種々構成となすことができるし、またその
芯材を含む上記カバーベルト24の形態もまた一つの例
に過ぎず、本発明においてカバーベルト24の構成を他
の種々構成となすことが可能である。
【0059】また本発明の急傾斜ベルトコンベヤ装置
は、傾斜角度が30°超の急傾斜ベルトコンベヤ装置一
般に適用することができるし、また特に45°〜90°
の急傾斜角度のベルトコンベヤ装置に適用した場合にお
いて支障なく搬送物を搬送できるものであって、そのよ
うな45°以上の急傾斜角度のベルトコンベヤ装置に適
用した場合に効果が大きい。その他本発明はその主旨を
逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である急傾斜ベルトコンベヤ
装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1における急傾斜ベルトコンベヤ装置の各種
ローラ装置の配置関係を示した説明図である。
【図3】図1の急傾斜ベルトコンベヤ装置の一作用状態
を示す図である。
【図4】図3とは別の作用状態を示す図である。
【図5】図1の急傾斜ベルトコンベヤ装置におけるコン
ベヤベルトの構成を示す図である。
【図6】図5のカバーベルトの構成を示す図である。
【図7】図2の立上り部における押えローラ装置の構成
を示す図である。
【図8】図2の急傾斜部における支持ローラ装置と押え
ローラ装置の構成を示す図である。
【図9】図7における押えローラ装置のローラユニット
の構成を示す図である。
【図10】従来の急傾斜ベルトコンベヤ装置の全体構成
を示す図である。
【図11】図10の急傾斜ベルトコンベヤ装置の各部の
断面を示す図である。
【符号の説明】
10 急傾斜ベルトコンベヤ装置 12 ヘッドプーリ 14 テールプーリ 16 コンベヤベルト 22 ベースベルト 24 カバーベルト 42 支持ローラ装置 44,46 押えローラ装置 50,52 ガイドローラ(ガイド装置) 60 搬送物 62,63 開放部 66 ローラ 68 金属ワイヤ(可撓線材) 72,78,80 ローラユニット 76,82 取付フレーム 84 引張コイルスプリング A 第一水平部 B 立上り部 C 急傾斜部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 39/14 B65G 39/14 Fターム(参考) 3F023 AA01 AA02 AB01 AB10 BA03 BB07 BC03 EA03 3F024 CA04 DA07 3F025 CA01 CB09 3F033 GA01 GA03 GB04 GE04 GE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テールプーリとヘッドプーリ間にコンベ
    ヤベルトを無端環状に巻き掛け、該テールプーリ側の水
    平部において該コンベヤベルト上に供給された搬送物を
    後続の急傾斜部で上方に持ち上げた後、該ヘッドプーリ
    側の排出部で排出する急傾斜ベルトコンベヤ装置であっ
    て、 前記コンベヤベルトが、ベースベルトの上面に該ベース
    ベルトの略半幅の2枚のカバーベルトを各反対側の幅方
    向端部において一体的に結合し、該ベースベルト上に載
    せた搬送物を該カバーベルトにて上側から包み込んで搬
    送する包込式ベルトとして構成してあるとともに、前記
    搬送物の供給部と排出部とにおいて閉鎖状態のカバーベ
    ルトを開いて開放部を生成させるガイド装置が設けてあ
    り、更に前記急傾斜部且つ搬送側において前記カバーベ
    ルト表面を押え付ける押えローラ装置として、(イ)複
    数のローラをベルト幅方向に並べ且つそれらを可撓線材
    で回転可能に連結保持して成るローラユニットと、
    (ロ)該ローラユニットを取付フレームに対して弾性的
    に連結し、自身の弾性変形によって該ローラユニットを
    前記カバーベルトの膨出・収縮変形に追従させるスプリ
    ングとを有する押えローラ装置が配設してあることを特
    徴とする急傾斜ベルトコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記急傾斜部且つ搬送側において前記ベ
    ースベルトを裏面から支持する支持ローラ装置として、
    複数のローラをベルト幅方向に並べ且つそれらを可撓線
    材で回転可能に連結保持して成るローラユニットをスプ
    リングを介することなく直接的に取付フレームに連結し
    た形態の支持ローラ装置が配設してあることを特徴とす
    る請求項1に記載の急傾斜ベルトコンベヤ装置。
  3. 【請求項3】 前記水平部から急傾斜部にかけての立上
    り部において前記カバーベルト表面を押え付ける押えロ
    ーラ装置として、複数のローラをベルト幅方向に並べて
    それらを可撓線材で回転可能に連結保持して成るローラ
    ユニットをスプリングを介することなく直接的に取付フ
    レームに連結した形態の支持ローラ装置が配設してある
    ことを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の急傾斜
    ベルトコンベヤ装置。
JP11171664A 1999-06-17 1999-06-17 急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型) Pending JP2000355413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11171664A JP2000355413A (ja) 1999-06-17 1999-06-17 急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11171664A JP2000355413A (ja) 1999-06-17 1999-06-17 急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000355413A true JP2000355413A (ja) 2000-12-26

Family

ID=15927422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11171664A Pending JP2000355413A (ja) 1999-06-17 1999-06-17 急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型)

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000355413A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005032405A1 (de) * 2005-07-12 2007-01-18 Saint-Gobain Sekurit Deutschland Gmbh & Co. Kg Flexible umhüllende Längsführung für feste Gegenstände
JP2008028394A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Hoellmueller Maschinenbau Gmbh 平坦な壊れやすい基板を処理するための装置
CN111824745A (zh) * 2020-07-21 2020-10-27 江苏宇航食品科技有限公司 一种玻璃瓶装牛奶生产线输送用呈倾倒状下架的缓冲装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005032405A1 (de) * 2005-07-12 2007-01-18 Saint-Gobain Sekurit Deutschland Gmbh & Co. Kg Flexible umhüllende Längsführung für feste Gegenstände
JP2008028394A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Hoellmueller Maschinenbau Gmbh 平坦な壊れやすい基板を処理するための装置
CN111824745A (zh) * 2020-07-21 2020-10-27 江苏宇航食品科技有限公司 一种玻璃瓶装牛奶生产线输送用呈倾倒状下架的缓冲装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4410082A (en) Stretchable load-retaining conveyor belt
US7422100B2 (en) Methods of magnetic conveyor support
US5460261A (en) Tubular conveyor belt
US5004098A (en) Conveyor belt
CA2232167A1 (en) A flexible conveyor belt and a conveyor making use thereof
US3679044A (en) Conveyor belt
JP2000355413A (ja) 急傾斜ベルトコンベヤ装置(包込型)
US3294216A (en) Extensible conveyor
US2732930A (en) Conveyor belt construction
KR940009026A (ko) 컨베이어 장치
US6216852B1 (en) Conveyor belt with heavier lower reinforcing layer
US3351179A (en) Conveyors
US4387801A (en) Conveyor belt
US6129500A (en) Reciprocating conveyor
EP1295815B1 (en) Conveyer belt with a reinforcing band
KR101398349B1 (ko) 벨트 컨베이어용 벨트 및 이를 이용한 낙광방지용 벨트 컨베이어
JPH11286307A (ja) フラットプーリ用包込み型コンベヤベルト
US6991093B2 (en) Fold-over conveyor belt
EP0046690A1 (en) Stretchable load-retaining conveyor belt
JP2001072220A (ja) パイプコンベア用ベルト
CA1161385A (en) Stretchable belt conveyor system and belt construction
US6036000A (en) Conveyor belt
US4474289A (en) Control member for an elongatable conveyor belt
AU712813B2 (en) Conveyor belt
RU2788407C2 (ru) Рельсовая конвейерная система с закрытой лентой

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309