JP2000354311A - 送電線ジャンパー開閉装置 - Google Patents

送電線ジャンパー開閉装置

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JP2000354311A
JP2000354311A JP11294422A JP29442299A JP2000354311A JP 2000354311 A JP2000354311 A JP 2000354311A JP 11294422 A JP11294422 A JP 11294422A JP 29442299 A JP29442299 A JP 29442299A JP 2000354311 A JP2000354311 A JP 2000354311A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅に軽量化され、簡素な構造で、様々な鉄
塔に対して容易に取付けることができる送電線ジャンパ
ー開閉装置を提供する。 【解決手段】 移動によって送電線4間を開閉する可動
電極3を、可動電極保護用複合碍管61内に摺動可能に
収容する。送電線4を、可動電極保護用複合碍管61の
両端に設けられた通電接続部5に接続する。可動電極保
護用複合碍管61の一端に、絶縁操作ロッド保護用複合
碍管62の一端を直列に接続する。絶縁操作ロッド7
を、絶縁操作ロッド保護用複合碍管62内に、可動電極
3と略同一直線上に配置する。絶縁操作ロッド保護用複
合碍管62の他端に、開閉機構部8を締結する。開閉機
構部8を、可動電極保護用複合碍管61及び絶縁操作ロ
ッド保護用複合碍管62が、送電線4及び鉄塔12と略
直交する方向となるように、鉄塔12に直接取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、送電用鉄
塔などの送電系統において使用される送電線ジャンパー
開閉装置に係り、特に、その構成部材の材料や取付構
造、動作形態等の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、作業用クレーン車の横転などによ
り送電線の2回線短絡事故が発生し、その影響により、
系統の広い範囲が再送電不良となる事態を招く場合があ
る。このような事故の発生時においては、一時的に事故
区間を切り離し、他の健全区間の早期復旧を行うため
に、系統上の事故区間の両端にある鉄塔のジャンパー線
間を切り離す作業を行っている。
【0003】しかし、事故が発生してから復旧するまで
には、事故箇所の特定、事故発生箇所の両側に位置する
鉄塔への作業員の派遣、鉄塔上のジャンパー間の切り離
し等の作業が必要となり、多くの時間を要する。このた
め、重要系統においては、鉄塔のジャンパー間に、ジャ
ンパー切り離し用の開閉装置を設置し、制御所からの操
作によって切り離しを行うことができるようにしてい
る。
【0004】かかる送電線ジャンパー開閉装置は、主と
して変電所などの電気所において使用されている気中用
断路器の構成を基にしている。すなわち、送電線ジャン
パー開閉装置の可動側と固定側とは、それぞれ対地絶縁
用に設けられた碍管によって支えられている。そして、
開極部は、電極ブレードにより通電接続され、万一の2
回線事故時には、電極ブレードを開放する構造となって
いる。
【0005】このような送電線ジャンパー開閉装置の一
例を、図22(A)(B)を参照して以下に説明する。
すなわち、鉄塔12の腕金として取付用架台12aが設
けられている。この取付用架台12aの上には、それぞ
れ送電線4に接続された磁器碍管である可動部支持碍管
6c及び固定部支持碍管6dが並立配置されている。そ
して、可動部支持碍管6c及び固定部支持碍管6dの頭
上間は、可動部支持碍管6c側の端部を軸として回動す
る電極ブレード30によって、送電線4を通電接続可能
に設けられている。また、可動部支持碍管6cの下部に
は、リンク機構19を介して電極ブレード30に接続さ
れた開閉機構箱18が設けられている。かかる送電線ジ
ャンパー開閉装置1cにおいては、事故発生後に、開閉
機構箱18によって、リンク機構19を介して電極ブレ
ード30を回動させて開閉操作を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成を有する従来の送電線ジャンパー開閉装置1c
は、開閉機構箱18やリンク機構19を備えているため
に重量が増大する。そこで、これを支えるために、取付
用架台12aを強固なものとすると、全体重量が3to
nから5tonに達するので、鉄塔12を新たに造り直
す必要がある。
【0007】また、鉄塔12には、いろいろな種類が存
在するので、鉄塔12の種類に応じて異なる取付用架台
12aを用いる必要があるが、この取付用架台12aに
よっては、送電線ジャンパー開閉装置1cの取付け構造
が、複雑なものとなる場合がある。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
大幅に軽量化され、簡素な構造で、様々な鉄塔に対して
容易に取付けることができる送電線ジャンパー開閉装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、鉄塔を通過する送電線のジャンパー部
に取り付けられ、移動によって前記送電線間を開閉する
可動電極と、絶縁操作ロッドを介して前記可動電極を駆
動する開閉機構部とを有する送電線ジャンパー開閉装置
において、以下のような技術的特徴を有する。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明は、前記可
動電極は、可動電極保護用碍管内に収容され、前記絶縁
操作ロッドは、絶縁操作ロッド保護用碍管内に、前記可
動電極と略同一直線上に配置され、前記送電線は、前記
可動電極保護用碍管の両端に設けられた通電接続部に接
続され、前記可動電極保護用碍管の一端には、前記絶縁
操作ロッド保護用碍管の一端が直列に接続され、前記絶
縁操作ロッド保護用碍管の他端には、前記開閉機構部が
締結され、前記開閉機構部は、前記鉄塔に直接取付け可
能に構成されていることを特徴とする。以上のような請
求項1記載の発明では、可動電極及び絶縁操作ロッドの
操作方向が同一直線上にあるので、互いの接続構造を簡
素化できる。また、開閉機構部を介して鉄塔に直接取り
付ける構造とすることにより、種類の異なる鉄塔であっ
ても、容易に取付け可能となる。そして、従来技術のよ
うに2本の支持碍管を並立させる必要がないので、軽量
化とコスト削減が可能となる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の送
電線ジャンパー開閉装置において、前記可動電極保護用
碍管及び前記絶縁操作ロッド保護用碍管は、FRP絶縁
筒と、前記FRP絶縁筒の外周を被覆するシリコーンゴ
ムを素材とした笠と、前記FRP絶縁筒の両端に設けら
れた金属金具とが、一体に成形された複合碍管であるこ
とを特徴とする。以上のような請求項2記載の発明で
は、従来の磁器碍管を用いる場合に比べて大幅に軽量化
することができるので、装置全体の重量を大きく軽減で
きる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の送
電線ジャンパー開閉装置において、前記可動電極保護用
碍管両端の金属金具と前記通電接続部とが一体に構成さ
れ、前記可動電極保護用碍管と前記絶縁操作ロッド保護
用碍管とを締結する金属金具が一体に構成されているこ
とを特徴とする。以上のような請求項3記載の発明で
は、金属金具を他の機能を持つ部材と一体構成とするこ
とにより、外気とのシール面の削減や、組立工数削減、
材料削減等を実現しつつ、信頼性向上を図ることができ
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、複数相分の前記開閉機構部が、一括操作可能となる
ように、リンク機構によって連結されていることを特徴
とする。以上のような請求項4記載の発明では、複数相
を1つの制御回線及び制御装置にて制御操作することが
できるので、制御系の簡略化や、部品削減ができ、全体
の重量を軽減させることが可能となる。また、例えば、
3相一括で操作することにより、操作上の信頼性を向上
させることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、前記可動電極の開放用の動力源として、あらかじめ
蓄勢されたばねが用いられていることを特徴とする。以
上のような請求項5記載の発明では、開放動作時には、
可動電極の動作に必要な大きなエネルギーを新たに供給
する必要が無く、蓄勢されたばねを開放するための小さ
なエネルギーのみで、可動電極を動作させることができ
る。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、前記可動電極の開放用の動力源として、重りが用い
られていることを特徴とする。以上のような請求項6記
載の発明では、開放動作時には、可動電極の動作に必要
な大きなエネルギーを新たに供給する必要が無く、重り
の位置エネルギーを開放するための小さなエネルギーの
みで、可動電極を動作させることができる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、前記可動電極の開放用の動力源として、あらかじめ
蓄圧されたガスが用いられていることを特徴とする。以
上のような請求項7記載の発明では、開放動作時には、
可動電極の動作に必要な大きなエネルギーを新たに供給
する必要が無く、蓄圧されたガスの圧力を開放するため
の小さなエネルギーのみで、可動電極を動作させること
ができる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、前記可動電極の開閉用の動力源として、モータが用
いられていることを特徴とする。以上のような請求項8
記載の発明では、可動電極の開閉用動力源として、モー
タを用いているので、遠方制御所からでも、開放のみな
らず投入を行うことができるので、可動電極の開放後、
現地に出向いて投入作業を行う必要性がなくなる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項の記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、前記可動電極の開閉用の動力源として、電動ばね操
作機構が用いられていることを特徴とする。以上のよう
な請求項9記載の発明では、開放時や投入時に、可動電
極と固定電極間にアークが生じた場合、ばねに蓄積され
た大きな力により、可動電極の開閉速度を速くすること
ができるので、電極間をアークの損傷から守ることが可
能である。
【0019】請求項10記載の発明では、請求項8又は
請求項9記載の送電線ジャンパー開閉装置において、前
記モータ若しくは前記電動ばね操作機構は、前記開閉機
構部内に収納されていることを特徴とする。以上のよう
な請求項10記載の発明では、可動電極の動力源が開閉
機構部内に収納されているので、経年による外気の影響
を受けづらく、高い信頼性を確保することができる。特
に、動力源を各相の開閉機構部にそれぞれ収納すること
によって、機器の操作上、より高い信頼性を確保するこ
とができる。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、前記開閉機構部は、前記絶縁操作ロッドを駆動する
液圧若しくは気圧操作機構であることを特徴とする。以
上のような請求項11記載の発明では、気圧若しくは液
圧駆動とすることによって、開放動作及び投入動作の駆
動機構を軽量化、簡素化することができる。また、各相
のリンクについても、取付自由度の大きな圧力配管を介
することによって容易且つ簡素に実現することができ
る。さらに、加圧用媒体を気体とした場合には、加圧用
媒体の洩れによる機器及び環境に与える影響が無く、高
い安全性を確保できる。
【0021】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の送電線ジャンパー開閉装置において、前記液圧若しく
は気圧操作機構は、前記絶縁操作ロッドに接続された操
作ピストン部と、圧力配管を介して前記操作ピストン部
内の圧力制御を行う圧力制御部とを有することを特徴と
する。以上のような請求項12記載の発明では、絶縁操
作ロッドを駆動する操作ピストン部と、圧力制御部を別
体とすることにより、圧力制御部を鉄塔とは別に設置す
ることができ、鉄塔に加わる重量の軽減が可能となる。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の送電線ジャンパー開閉装置において、前記操作ピスト
ン部が、前記絶縁操作ロッド保護用碍管内に収納され、
前記絶縁操作ロッド保護用碍管が、密閉用蓋を介して、
前記鉄塔に固定されていることを特徴とする。以上のよ
うな請求項13記載の発明では、開閉操作機構のための
容器を省略することができるので、全重量をさらに軽量
化することが可能となる。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置にお
いて、前記可動電極保護用碍管、前記絶縁操作ロッド保
護用碍管及び前記開閉機構部には、絶縁ガスが大気圧若
しくは正圧の状態で密封されていることを特徴とする。
以上のような請求項14記載の発明では、装置内の湿度
管理ができ、機器の寿命を延ばすことが可能になる。ま
た、絶縁ガスにより耐電圧性能も向上し、機器の小型化
が可能になる。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項1〜14
のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置にお
いて、前記開閉機構部を制御する制御部を有し、前記制
御部は、光通信ケーブルを介して、制御所と情報を送受
信可能に設けられていることを特徴とする。以上のよう
な請求項15記載の発明では、導通確認、操作指令、動
作確認等の制御操作を、遠方の制御所より行うことがで
きるので、系統事故時に迅速に系統回線の切り替えが可
能になる。
【0025】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の送電線ジャンパー開閉装置において、前記開閉機構部
には、前記可動電極及び前記絶縁操作ロッドの移動を検
知するセンサーが設けられ、前記センサーは前記制御部
に接続されていることを特徴とする。以上のような請求
項16記載の発明では、センサーによって開閉を検知す
ることにより、制御所における常時自動監視が可能とな
る。特に、センサーを複数設けることによって、自動制
御の多重化を図り、確実性、信頼性を高めることも可能
となる。
【0026】請求項17記載の発明は、請求項1〜16
のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置にお
いて、前記開閉機構部を制御する制御部を有し、前記制
御部は、前記鉄塔若しくは前記鉄塔周囲に備え付けられ
た現地制御装置と情報を送受信可能に設けられているこ
とを特徴とする。以上のような請求項17記載の発明で
は、現地においても導通確認、操作指令、動作確認等の
制御操作を行うことができるので、制御所と合わせて2
重の制御システムを敷くことができ、信頼性が向上す
る。
【0027】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の送電線ジャンパー開閉装置において、前記現地制御装
置は、持ち運び可能に構成されていることを特徴とす
る。以上のような請求項18記載の発明では、誤操作や
いたずらによる誤動作を防ぐことができると同時に、鉄
塔の1つずつに現地制御装置を設ける必要が無くなり、
設置場所や用品コストの削減を図ることができる。
【0028】請求項19記載の発明は、請求項15〜1
8のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置に
おいて、前記制御部が、外気から密封遮断された容器内
に内蔵されていることを特徴とする。以上のような請求
項19記載の発明では、制御部品を湿気から守ることが
できるので、経年による劣化を防ぐことが可能になる。
【0029】請求項20記載の発明は、請求項1〜19
のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置にお
いて、前記開閉機構部を制御する制御部を有し、前記開
閉機構部には、前記可動電極及び前記絶縁操作ロッドの
開方向の移動を抑止する抑止位置と、開方向の移動を許
容する開放位置との間を移動可能なストッパーが設けら
れ、前記ストッパーは、励磁コイルによって作動可能に
設けられ、前記制御部及び前記励磁コイルの電源が、外
部電源及び装置内に生じる静電容量の少なくとも一方で
あることを特徴とする。以上のような請求項20記載の
発明では、開放操作を行うためのストッパーは、励磁コ
イルによって作動するので小さなエネルギーしか必要と
しない。このため、制御部用の電源と同様の電源を流用
することができる。
【0030】請求項21記載の発明は、請求項1〜20
のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置にお
いて、電界緩和用外部気中シールドを備えたことを特徴
とする。以上のような請求項21記載の発明では、電界
緩和用外部気中シールドにより、多種多様な鉄塔に据付
ける送電線ジャンパー開閉装置の電界分布を緩和するこ
とができるとともに、万一発生したアーク等から、送電
線ジャンパー開閉装置を保護することが可能となる。
【0031】請求項22記載の発明は、請求項1〜20
のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置にお
いて、アークホーンを備えたことを特徴とする。以上の
ような請求項21記載の発明では、アークホーンによ
り、万一発生したアークから送電線ジャンパー開閉装置
を保護することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の送電線ジャンパー開閉装
置の実施の形態を、図1〜21を参照して以下に説明す
る。なお、図22に示した従来技術と同一の部分には同
一の符号を付して、説明を省略する。
【0033】[1.第1の実施の形態] 1−1.構成 請求項1〜5、10、14〜17、19及び20記載の
発明に対応する一つの実施の形態を説明する。すなわ
ち、図1に示すように、本実施の形態の送電線ジャンパ
ー開閉装置1の単体は、内部に可動電極3及び絶縁操作
ロッド7が設けられた複合碍管60と、可動電極3を駆
動する開閉機構部8とによって構成されている。そし
て、複合碍管60及び開閉機構部8には、例えば、窒
素、SF6 ガス、ドライエアーなどの絶縁ガス2が大気
圧若しくは若干正圧の状態で封入されていて、外気から
密封遮断されている。
【0034】複合碍管60は、基本的には、図2に示す
ように、FRP絶縁筒60aの外周を、シリコーンゴム
を素材とする笠60bによって被覆し、両端を金属金具
60cによって一体成形したものである。但し、本実施
の形態に用いられる複合碍管60は、図3に示すよう
に、可動電極保護用複合碍管61及び絶縁操作ロッド保
護用複合碍管62の2つを直列に接続することによって
構成されている。そして、可動電極保護用複合碍管61
の一端の金属金具は、可動電極3が摺動する接触部60
eと、送電線4が接続される通電接続部5とを一体化し
た一体型金属金具60dとなっている。また、可動電極
保護用複合碍管61の他端の金属金具は、可動電極3が
摺動する接触部60eと、送電線4が接続される通電接
続部5とが一体化されるとともに、絶縁操作ロッド保護
用複合碍管62に締結される一体型金属金具60fとな
っている。
【0035】そして、図1に示すように、可動電極保護
用複合碍管61の両端の通電接続部5には、送電線4が
接続されている。可動電極3は、可動電極保護用複合碍
管61の両端の接触部60eに、可動電極保護用複合碍
管61と同軸に摺動可能に支持されている。この可動電
極3は、その両端が接触部60eに接することによっ
て、一方の通電接続部5と他方の通電接続部5とを通電
接続している。
【0036】絶縁操作ロッド保護用複合碍管62内に
は、一端が可動電極3の端部に締結され、可動電極3と
ほぼ同一直線上を摺動可能に設けられた絶縁操作ロッド
7が収納されている。この絶縁操作ロッド7の他端は、
開閉機構部8内に設けられたレバー9cと連結されてい
る。開閉機構部8内には、日常通電時において、レバー
9cの動作を抑止する励磁コイル9a付きストッパーピ
ン9bが設けられている。また、励磁コイル9aは、事
故後における開放動作時において、開閉機構部8内に設
けられた送受信用制御部8aからの開放指令によって励
磁し、ストッパーピン9bを解除するように設定されて
いる。さらに、開閉機構部8には、送電線ジャンパー開
閉装置1が投入状態である場合に、レバー9cが当接し
て入り状態となる導通確認スイッチ8cと、開放状態で
ある場合に、レバー9cが当接して入り状態になる動作
確認スイッチ8bとが設けられている。
【0037】次に、本実施の形態の送電線ジャンパー開
閉装置1の鉄塔12への取付構造を説明する。すなわ
ち、図4び図5に示すように、開閉機構部8は、可動電
極3及び絶縁操作ロッド7がほぼ水平方向の腕木状とな
るように、鉄塔12に直接取り付けられている。1基の
鉄塔12に対する送電線ジャンパー開閉装置1の設置数
は、6相分の送電線4と同数となっていて、左右に3つ
ずつ配置されている。
【0038】そして、鉄塔12の両側の3相分の送電線
ジャンパー開閉装置1は、それぞれのレバー9cが、リ
ンク機構9により連結されている。このような3相一括
操作となっているリンク機構9は、図6(A)〜(C)
に示すように、各相のレバー9cが、それぞれ主軸9d
及びレバー9eを介して、相間リンク9fに連結される
ことによって連動可能に設けられるとともに、蓄勢した
ばね10が取付けられている。
【0039】また、開閉機構部8に内蔵された送受信用
制御部8aの構成を、図7に示す。すなわち、送受信用
制御部8aは、光通信ケーブル13(OPGW:光ファ
イバ複合架空地線)を介して、制御所100や現地制御
装置200からの制御信号を送受信可能に設けられてい
る。送受信用制御部8aには、光信号と電気信号との変
換を行うO/E変換部80及びE/O変換部81、入出
力用のインターフェース83,84、CPU85、リレ
ー86、電源部87等が設けられている。送受信用制御
部8aの電源は、電源部87から供給されるが、整流器
88及びコンデンサ89を介して接続された外部電源3
00、送電線ジャンパー装置1に生じる静電容量によっ
ても供給可能に設けられている。また、励磁コイル9a
は、電源部87、外部電源300及び送電線ジャンパー
装置1に生じる静電容量によって励磁可能に設けられて
いる。なお、CPU85は、FPGA(field p
rogrammable gate array)であ
ってもよく、コンデンサ89は2次電池であってもよ
い。
【0040】1−2.作用 以上のような本実施の形態の作用は以下の通りである。
すなわち、図1に示すように、日常の通電時において
は、可動電極3は投入状態にあり、可動電極3、絶縁操
作ロッド7、リンク機構9等は、ストッパーピン9bに
よって動作が抑止された状態となっている。また、この
とき、レバー9cによって、導通確認スイッチ8cが入
り状態となっている。
【0041】次に、回線事故後には、遠方の制御所10
0若しくは現地制御装置200によって、光通信ケーブ
ル13を介して、送受信用制御部8aに開放指令が送信
される。そして、開放指令は、O/E変換部80におい
て電気信号に変換され、インターフェース83を介して
CPU85に入力される。CPU85は、開放指令に基
づいて、インターフェース84を介してリレー86を励
磁する。すると、励磁コイル9aが励磁し、ストッパー
ピン9bがレバー9cの抑止を解除する。このようにレ
バー9cが解放されると、相間リンク9fに取付けら
れ、あらかじめ蓄勢されたばね10が放逐されるので、
相間リンク9fに連動した各相のレバー9c、主軸9
d、レバー9e、絶縁操作ロッド7及び可動電極3が開
放動作を開始する。
【0042】そして、開放動作完了時には、レバー9c
の動作エンド部に設置された動作確認スイッチ8bが投
入される。すると、動作確認スイッチ8bの投入がイン
ターフェース84を介してCPU85に入力される。C
PU85は、インターフェース83を介して動作確認信
号を出力するので、これがE/O変換部81において光
信号に変換され、制御所100若しくは現地制御装置2
00に送信される。そして、制御所100若しくは現地
制御装置200の表示装置等において、動作完了が表示
される。
【0043】1−3.効果 以上のような本実施の形態の効果は以下の通りである。
すなわち、可動電極保護用複合碍管61、絶縁操作ロッ
ド保護用複合碍管62及び開閉機構部8を直列に接続す
るとともに、可動電極3及び絶縁操作ロッド7を同一直
線上に連結し、開閉機構部8によって鉄塔12へ直接固
定するので、鉄塔12への取付構造を簡略化することが
でき、大きな変更を行わなくても、多種類の鉄塔12に
取付けることができる。
【0044】また、上述のような構造の複合碍管60を
用いたので、磁器碍管を用いる場合に比べて、装置全体
の重量を大幅に軽減することが可能となり、鉄塔12を
建て替えなくても取付けができる。また、接触部60e
及び通電接続部5を共有化した一体型金属金具60dを
用いるとともに、接触部60e及び通電接続部5、さら
に可動電極保護用複合碍管61と絶縁操作ロッド保護用
複合碍管62との接続具を共有化した一体型金属金具6
0fを用いたので、シール面の削減、部品の削減が可能
になり、軽量化、品質向上、製造工程及びコスト削減が
実現できる。
【0045】また、導通確認スイッチ8c、動作確認ス
イッチ8bにより送電線ジャンパー開閉装置1の状態を
容易且つ正確に把握することができる。また、鉄塔12
に固定する6相分の送電線ジャンパー開閉装置1は、鉄
塔12片側に3相ずつを縦に配し、リンク機構9により
3相一括操作としたことにより、制御系の簡略化、部品
削減、軽量化が可能になるとともに、操作上の信頼性を
向上させることができる。
【0046】また、開放用の動力源をあらかじめ蓄勢し
たばね10としたので、簡略な構成でありながら、開放
動作時には、可動電極3の動作に必要な大きなエネルギ
ーを新たに供給する必要が無く、ストッパーピン9bを
駆動する小さなエネルギーのみによって、可動電極3を
動作させることができ、省力化が可能となる。
【0047】また、遠方の制御所100から光通信ケー
ブル13を通じて制御操作できるので、事故後の開放操
作を迅速に行うことができる。さらに、現地制御装置2
00から光通信ケーブル13を通じて制御操作できるの
で、制御系統が2重化になり、信頼性が向上する。特
に、各相ごとに、動作確認スイッチ8b及び導通確認ス
イッチ8cによって電極の開閉を検知するので、信頼
性、確実性の高い自動制御が可能となる。
【0048】また、複合碍管60及び開閉機構部8内に
は、絶縁ガス2が大気圧若しくは若干正圧の状態で密封
されているので、絶縁性能、防湿、防錆等の長期信頼性
能が向上する。また、送受信用制御部8aが、絶縁ガス
2を密封封入した開閉機構部8に内蔵されているので、
制御用の部品を湿気等の外部の影響から守ることがで
き、経年劣化が防止され、部品の長期信頼性能が向上す
る。
【0049】また、送受信用制御部8a、励磁コイル9
aの電源として、電源部87、外部電源若しくは送電線
ジャンパー開閉装置1に生じる静電容量とすることがで
きるので、動作に必要な電源を容易に確保することがで
きる。
【0050】[2.第2の実施の形態] 2−1.構成 請求項6記載の発明に対応する実施の形態を、図8を参
照して以下に説明する。すなわち、本実施の形態は、送
電線ジャンパー開閉装置1の動力源として、レバー9c
の端部にウエイト11を設けたものである。その他の構
成は、上記の第1の実施の形態と同様である。
【0051】2−2.作用 以上のような本実施の形態では、通電時には、ウエイト
11が上方に持ち上げられた状態でストッパーピン9b
によってレバー9cの回動が抑止されている。そして、
上記の第1の実施の形態と同様に、送受信用制御部8a
において開放指令を受信すると、励磁コイル9aが励磁
し、ストッパーピン9bがレバー9cを解放する。する
と、ウエイト11の自重によってレバー9cが付勢さ
れ、可動電極3が開放動作する。
【0052】2−3.効果 以上のような本実施の形態によれば、開放用の動力源と
してウエイト11を用いたので、簡略な構成でありなが
ら、開放動作時には、可動電極3の動作に必要な大きな
エネルギーを新たに供給する必要が無く、ストッパーピ
ン9bを駆動する小さなエネルギーのみによって、可動
電極3を動作させることができる。
【0053】[3.第3の実施の形態] 3−1.構成 請求項7記載の発明に対応する一つの実施の形態を、図
9を参照して以下に説明する。本実施の形態は、送電線
ジャンパー開閉装置1の動力源として、蓄圧されたガス
を利用したものである。すなわち、本実施の形態におけ
る可動電極3には、一体型金属金具60f及び絶縁操作
ロッド保護用複合碍管62側に、ピストン3aが形成さ
れている。そして、一体型金属金具60fには、絶縁操
作ロッド7と同軸のシリンダー5aが形成され、このシ
リンダー5a内にピストン3aが摺動可能に設けられて
いる。そして、一体型金属金具60fは、可動電極保護
用複合碍管61と絶縁操作ロッド保護用複合碍管62を
ガス区分しており、可動電極保護用複合碍管61内には
高圧ガス2aが封入され、絶縁操作ロッド保護用複合碍
管62及び開閉機構部8には低圧ガス2bが封入されて
いる。その他の構成は、上記の第1の実施の形態と同様
である。
【0054】3−2.作用 以上のような本実施の形態では、通電時には、シリンダ
ー5aが上昇した状態で、ストッパーピン9bによって
レバー9cの回動が抑止されているので、高圧ガス2a
側が蓄圧されている。そして、上記の第1の実施の形態
と同様に、送受信用制御部8aにおいて開放指令を受信
すると、励磁コイル9aが励磁し、ストッパーピン9b
がレバー9cを開放する。すると、蓄圧されたガスによ
って、ピストン3aが開放動作方向に付勢されるので、
可動電極3が開放動作する。
【0055】3−3.効果 以上のような本実施の形態によれば、開放用の動力源と
して蓄圧した高圧ガス2aを用いたので、開放動作時に
は、可動電極3の動作に必要な大きなエネルギーを新た
に供給する必要が無く、ストッパーピン9bを駆動する
小さなエネルギーのみによって、可動電極3を動作させ
ることができる。
【0056】[4.第4の実施の形態] 4−1.構成 請求項8記載の発明に対応する一つの実施の形態を説明
する。なお、上記の第1の実施の形態と同様の部材は、
同一の符号を付して説明を省略する。すなわち、図10
(A)(B)に示すように、本実施の形態の送電線ジャ
ンパー開閉装置1は、開閉機構部8内に設けられたレバ
ー9cの回転中心軸に、モータ31が直結して設けられ
ている。このモータ31は、事故後における開放動作時
及び事故回復後における投入動作時において、開閉機構
部8内に設けられた送受信用制御部8aからの開放指令
及び投入指令によって動作し、レバー9cを回転するよ
うに設定されている。なお、開閉機構部8に内蔵された
送受信用制御部8aは、図7と同様の構成であるが、モ
ータ31が電源部87、外部電源300によって動作可
能に設けられている点が異なる。
【0057】そして、図11に示すように、本実施の形
態の送電線ジャンパー開閉装置1は、近隣の接地電位構
造物に対する近接許容範囲にあり、各相とも十分な絶縁
距離Hを確保できるように、鉄塔12に取付けられてい
る。鉄塔12両側の3相分の送電線ジャンパー開閉装置
1は、それぞれのレバー9cが、リンク機構9により連
結されている。このような3相一括操作となっているリ
ンク機構9は、各相のレバー9cが、それぞれ主軸9d
及びレバー9eを介して、相間リンク9fに連結される
ことによって連動可能に設けられている点では、図6に
示した第1の実施の形態と同様であるが、ばね10を削
除した構成となっている点で異なる。
【0058】4−2.作用 以上のような本実施の形態の作用は以下の通りである。
すなわち、図10に示すように、日常の通電時において
は、可動電極3は投入状態にあり、可動電極3、絶縁操
作ロッド7、リンク機構9等は、モータ31によって制
御される状態となっている。また、このとき、レバー9
cによって、導通確認スイッチ8cが入り状態となって
いる。
【0059】回線事故後等において、回線の切離しを行
う場合には、遠方の制御所100若しくは現地制御装置
200によって、光通信ケーブル13を介して、送受信
用制御部8aに開放指令が送信される。そして、開放指
令は、O/E変換部80において電気信号に変換され、
インターフェース83を介してCPU85に入力され
る。CPU85は、開放指令に基づいて、インターフェ
ース84を介してリレー86を励磁する。すると、モー
タ31に電源部87、外部電源300の電流が供給さ
れ、レバー9cが開放動作する。このレバー9cの開放
動作により、相間リンク9fが動作し、相間リンク9f
に連動した各相のレバー9c、主軸9d、レバー9e、
絶縁操作ロッド7及び可動電極3が開放動作を開始す
る。
【0060】そして、開放動作完了時には、レバー9c
の動作エンド部に設置された動作確認スイッチ8bが投
入される。すると、動作確認スイッチ8bの投入がイン
ターフェース84を介してCPU85に入力される。C
PU85は、インターフェース83を介して動作確認信
号を出力するので、これがE/O変換部81において光
信号に変換され、制御所100若しくは現地制御装置2
00に送信される。そして、制御所100若しくは現地
制御装置200の表示装置等において、動作完了が表示
される。
【0061】次に、事故回復後等において、回線の投入
操作をおこなう場合は、遠方の制御所100若しくは現
地制御装置200によって、光通信ケーブル13を介し
て、送受信用制御部8aに投入指令が送信される。する
と、上記と同様の手順で信号が伝達され、前記開放動作
時と逆方向にモータ31が回転し、投入動作が行われ
る。そして、制御所100若しくは現地制御装置200
の表示装置等において、動作完了が表示される。
【0062】4−3.効果 以上のような本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様の効果が得られるとともに、さらに、以下のよう
な優れた効果が得られる。すなわち、モータ31を動力
源としたので、開放動作、投入動作の双方を制御指令に
より制御可能である。特に、遠方の制御所100から光
通信ケーブル13を通じて制御操作できるので、事故後
の開放操作や事故回復後の投入操作を迅速に行うことが
できる。
【0063】また、モータ31の電源として、電源部8
7及び外部電源300を用いるので、動作に必要な電源
を容易に確保することができる。
【0064】さらに、本実施の形態は、送電線4及び鉄
塔12に対して必要な絶縁距離Hを保ちつつ、十分な機
械的強度で締結できるように、鉄塔12に直接取付けら
れているため、多種多様な鉄塔12に対応可能となる。
【0065】[5.第5の実施の形態] 5−1.構成 請求項9記載の発明に対応する一つの実施の形態を、図
12(A)〜(C)を参照して以下に説明する。なお、
上記の第4の実施の形態と同様の部材は同一の符号を付
し、説明を省略する。すなわち、本実施の形態において
は、相間リンク9fにばね10が取り付けられ、ストッ
パーピン9b(図1及び図6参照)がレバー9cを係止
することによって、ばね10が蓄勢されている。また、
モータ31がレバー9cの回転軸に連結されている。そ
の他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
【0066】5−2.作用 以上のような本実施の形態では、通電時には、ばね10
が蓄勢され、ストッパーピン9bによってレバー9cの
回動が抑止されている。そして、上記第4の実施の形態
と同様に、送受信用制御部8aにおいて開放指令を受信
すると、ストッパーピン9bがレバー9cを解放する。
すると、ばね10が放逐し、相間リンク9f、レバー9
cに連動して、可動電極3が開放動作する。
【0067】投入操作時は、送受信用制御部8aにおい
て投入指令を受信すると、モータ31が動作し、リンク
機構9により、ばね10を蓄勢しながら、可動電極3を
投入する。そして、ストッパーピン9bがレバー9cの
回動を抑止し、通電時の状態に復帰する。
【0068】5−3.効果 以上のような本実施の形態によれば、開放用の動力源と
して、あらかじめ蓄勢したばね10を用いたので、簡略
な構成でありながら、開放動作時には、可動電極3の動
作に必要な大きなエネルギーを新たに供給する必要が無
く、ストッパーピン9bを駆動する小さなエネルギーの
みによって、可動電極3を素早く動作させることができ
る。これにより、回線内に残留する残留電荷に起因して
アークが発生した場合に、このアークによる接点の損傷
を軽減することができる。
【0069】[6.第6の実施の形態] 6−1.構成 請求項11及び請求項12記載の発明に対応する一つの
実施の形態を、図13を参照して以下に説明する。な
お、図1に示した第1の実施の形態と同様の部材は同一
の符号を付し、説明を省略する。すなわち、本実施の形
態は、送電線ジャンパー開閉装置1の動力源として、液
体若しくは気体の圧力によってピストンを操作する操作
機構14が用いられている。この操作機構14は、各相
の絶縁操作ロッド7に連結され、開閉機構部8内に収納
された操作ピストン部14aと、これに連結された圧力
制御部14cを有している。操作ピストン部14a内に
は、ピストンを下方に付勢するばね10が設けられてい
る。圧力制御部14cは、安全弁・放圧装置15によっ
て放圧可能に設けられている。
【0070】6−2.作用 以上のような本実施の形態では、通電時には、圧力制御
部14cにおいて液体若しくは気体が蓄圧されていて、
操作ピストン部14a及び絶縁操作ロッド7が上昇して
いて、可動電極3は投入状態にある。そして、上記の第
1の実施形態と同様に、送受信用制御部8aにおいて開
放指令を受信すると、これに応じて圧力制御部14cの
圧力が放圧され、操作ピストン部14aが下降する。従
って、絶縁操作ロッド7が下降し、可動電極3による開
放動作が行われる。
【0071】投入動作時には、送受信用制御部8aにお
いて投入指令を受信すると、これに応じて圧力制御部1
4cにおいて液体若しくは気体が昇圧され、操作ピスト
ン部14aが上昇する。従って、絶縁操作ロッド7が上
昇し、可動電極3による投入動作が行われる。
【0072】6−3.効果 以上のような本実施の形態によれば、開閉用の動力源と
して、液体若しくは気体の圧力を用いる操作機構14を
使用しているので、開放動作及び投入動作の駆動機構を
軽量化、簡素化することができる。特に、各相のリンク
についても、第1の実施の形態のリンク機構9と比較し
て、軽量な圧力配管を介して連絡すればよいので、他相
間への動力の伝達手段が簡素化、軽量化できる。
【0073】また、ばね10を用いているので、開放動
作時における絶縁操作ロッド7及び可動電極3の動作速
度を速めることができる。また、圧力制御部14cにお
いて、大きな圧力上昇があった場合でも、安全弁・放圧
装置15により保護することができ安全である。特に、
加圧用媒体を気体とした場合には、加圧用媒体の洩れに
よる機器及び環境に与える影響が無く、高い安全性を確
保できる。
【0074】[7.他の実施の形態]なお、本発明は、
上記のような実施の形態に限定されるものではなく、本
発明の範囲内で他にも多種多様な形態が構成可能であ
る。
【0075】例えば、請求項18記載の発明に対応する
実施の形態として、上記の実施の形態における現地制御
装置200を、持ち運び可能品とすることも可能であ
る。かかる構成とすれば、各鉄塔12毎に現地制御装置
200を設ける必要が無くなり、設置場所や部品コスト
の削減が可能になるとともに、誤操作や、いたずら等を
防ぐことが可能になる。
【0076】また、図14に示すように、上記の実施の
形態におけるばね10を、個々の開閉機構部8毎に設け
ることも可能である。また、上記の実施の形態における
リンク機構9の主軸9dに、手動投入装置を取付けるこ
とにより、手動によって投入操作できる構成とすること
も可能である。
【0077】また、請求項8記載の発明に対応する他の
実施の形態として、図15に示すように、モータ31の
回転軸に、ネジ部31aを有するスリーブを介して絶縁
操作ロッド7を連結し、モータ31の作動によって直接
絶縁操作ロッド7を昇降させることにより、電極の開閉
を行う構成としてもよい。かかる構成とすれば、部材数
を大幅に削減できるので、簡素な構造で軽量化を図るこ
とができる。なお、図16に示すように、モータ31の
回転軸と絶縁操作ロッド7の内周にネジを形成し、両者
を直接連結しても同様である。
【0078】また、請求項13記載の発明に対応する実
施の形態として、上記の第6の実施の形態における操作
機構14の一部を外部に設けることにより、鉄塔12に
加わる重量を軽減することが可能である。例えば、図1
7に示すように、圧力制御部14cを外部に配置して、
操作ピストン部14aと圧力配管14bを介して接続し
たり、図18に示すように、送受信用制御部8aを外部
に配置することが考えられる。
【0079】また、図19に示すように、レバー9c間
の相間リンク方式を、ワイヤー9gによって連結する構
造とすることも可能である。かかる構成とすれば、機器
全体の軽量化が可能になる。
【0080】また、上記の実施の形態における動力源
を、各相ごとに独立して設置し、各相ごとに動作させる
ことも可能である。かかる構成とすれば、各相間のリン
ク機構9を設ける必要が無くなり、経年による劣化や錆
等から機器を守ることが可能になる。
【0081】また、上記の実施の形態における動作位置
確認スイッチ8dを、複数個設けることも可能である。
これにより、動作確認の多重化ができ、機器運用時の信
頼性を向上することが可能になる。
【0082】また、図20に示すように、上記の実施の
形態において、送電線ジャンパー開閉装置1に、外部気
中シールド16を設けることも可能である。かかる構成
とすれば、送電線ジャンパー開閉装置1の電界分布を緩
和することができるとともに、万一発生したアーク等か
ら、送電線ジャンパー開閉装置を保護することが可能と
なる。また、図21に示すように、上記の実施の形態に
おいて、送電線ジャンパー開閉装置1に、アークホーン
17を設けることも可能である。かかる構成とすれば、
万一発生したアークから、送電線ジャンパー開閉装置を
保護することが可能となる。
【0083】また、上記の実施の形態における可動電極
保護用複合碍管61の両端の接触部60eの引出し方向
は自由に設定できる。また、送電線ジャンパー開閉装置
1の取付け対象は、送電系統の鉄塔12に限らず、送電
線4が通過するあらゆる施設に取付けることができ、こ
れにより上記の実態と同様の効果を得ることができる。
送電線ジャンパー開閉装置1の取付け数も、自由に増減
変更可能である。さらに、各請求項記載の発明は、その
用途や必要性に応じて自由に選択・組み合わせ可能であ
る。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大幅に軽量化され、簡素な構造で、様々な鉄塔に対して
容易に取付けることができる送電線ジャンパー開閉装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の一つの実
施の形態を示す正面側透視図である。
【図2】図1の実施の形態に用いる複合碍管の基本構成
を示す縦断面図である。
【図3】図1の実施の形態に用いる複合碍管の具体的構
成を示す縦断面図である。
【図4】図1の実施の形態の鉄塔への取付け状態を示す
正面図である。
【図5】図2の側面図である。
【図6】図1の実施の形態のリンク機構を示す正面図
(B)、(B)のE−E矢視図(A)、開閉機構を示す
正面図(C)である。
【図7】図1の実施の形態の制御装置の機能ブロック図
である。
【図8】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の第2の実
施の形態における操作機構部を示す構造図である。
【図9】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の第3の実
施の形態を示す正面側透視図である。
【図10】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の第4の
実施の形態を示す正面側透視図(A)、開閉機構部の平
面図(B)である。
【図11】図10の実施の形態の鉄塔への取付け状態を
示す側面図である。
【図12】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の第5の
実施の形態におけるリンク機構を示す正面図(B)、
(B)のE−E矢視図(A)、開閉機構を示す正面図
(C)である。
【図13】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の第6の
実施の形態を示す正面側透視図である。
【図14】本発明の送電線ジャンパー開閉装置の他の実
施の形態における操作機構部を示す構造図である。
【図15】本発明の送電線ジャンパー開閉装置のネジ部
を用いた実施の形態を示す正面側透視図である。
【図16】本発明の送電線ジャンパー開閉装置において
ネジ部を用いた実施の形態を示す正面側透視図である。
【図17】本発明の送電線ジャンパー開閉装置において
圧力制御部を別配置した実施の形態を示す正面側透視図
である。
【図18】本発明の送電線ジャンパー開閉装置において
送受信用制御部を別配置した実施の形態を示す正面側透
視図である。
【図19】ワイヤを用いたリンク機構の一例を示す構造
図である。
【図20】本発明の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、外部気中シールドを設けた実施の形態を示す正面側
透視図である。
【図21】本発明の送電線ジャンパー開閉装置におい
て、アークホーンを設けた実施の形態を示す正面側透視
図である。
【図22】従来の送電線ジャンパー開閉装置の一例を示
す正面図(A)、側面図(B)である。
【符号の説明】
1,1c…送電線ジャンパー開閉装置 2…絶縁ガス 3…可動電極 4…送電線 5…通電接続部 7…絶縁操作ロッド 8…開閉機構部 9…リンク機構 11…ウエイト 12…鉄塔 13…光通信ケーブル 14…操作機構 15…安全弁・放圧装置 16…外部気中シールド 17…アークホーン 18…開閉機構箱 19…リンク機構 30…電極 31…モータ 60…複合碍管 61…可動電極保護用複合碍管 62…絶縁操作ロッド保護用複合碍管 100…制御所

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔を通過する送電線のジャンパー部に
    取り付けられ、移動によって前記送電線間を開閉する可
    動電極と、絶縁操作ロッドを介して前記可動電極を駆動
    する開閉機構部とを有する送電線ジャンパー開閉装置に
    おいて、 前記可動電極は、可動電極保護用碍管内に収容され、 前記絶縁操作ロッドは、絶縁操作ロッド保護用碍管内
    に、前記可動電極と略同一直線上に配置され、 前記送電線は、前記可動電極保護用碍管の両端に設けら
    れた通電接続部に接続され、 前記可動電極保護用碍管の一端には、前記絶縁操作ロッ
    ド保護用碍管の一端が直列に接続され、 前記絶縁操作ロッド保護用碍管の他端には、前記開閉機
    構部が締結され、 前記開閉機構部は、前記鉄塔に直接取付け可能に構成さ
    れていることを特徴とする送電線ジャンパー開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記可動電極保護用碍管及び前記絶縁操
    作ロッド保護用碍管は、FRP絶縁筒と、前記FRP絶
    縁筒の外周を被覆するシリコーンゴムを素材とした笠
    と、前記FRP絶縁筒の両端に設けられた金属金具と
    が、一体に成形された複合碍管であることを特徴とする
    請求項1記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記可動電極保護用碍管両端の金属金具
    と前記通電接続部とが一体に構成され、 前記可動電極保護用碍管と前記絶縁操作ロッド保護用碍
    管とを締結する金属金具が一体に構成されていることを
    特徴とする請求項2記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  4. 【請求項4】 複数相分の前記開閉機構部が、一括操作
    可能となるように、リンク機構によって連結されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    送電線ジャンパー開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記可動電極の開放用の動力源として、
    あらかじめ蓄勢されたばねが用いられていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の送電線ジャ
    ンパー開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記可動電極の開放用の動力源として、
    重りが用いられていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  7. 【請求項7】 前記可動電極の開放用の動力源として、
    あらかじめ蓄圧されたガスが用いられていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の送電線ジャ
    ンパー開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記可動電極の開閉用の動力源として、
    モータが用いられていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  9. 【請求項9】 前記可動電極の開閉用の動力源として、
    電動ばね操作機構が用いられていることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項の記載の送電線ジャンパー開
    閉装置。
  10. 【請求項10】 前記モータ若しくは前記電動ばね操作
    機構は、前記開閉機構部内に収納されていることを特徴
    とする請求項8又は請求項9記載の送電線ジャンパー開
    閉装置。
  11. 【請求項11】 前記開閉機構部は、前記絶縁操作ロッ
    ドを駆動する液圧若しくは気圧操作機構であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の送電線ジ
    ャンパー開閉装置。
  12. 【請求項12】 前記液圧若しくは気圧操作機構は、前
    記絶縁操作ロッドに接続された操作ピストン部と、圧力
    配管を介して前記操作ピストン部内の圧力制御を行う圧
    力制御部とを有することを特徴とする請求項11記載の
    送電線ジャンパー開閉装置。
  13. 【請求項13】 前記操作ピストン部が、前記絶縁操作
    ロッド保護用碍管内に収納され、 前記絶縁操作ロッド保護用碍管が、密閉用蓋を介して、
    前記鉄塔に固定されていることを特徴とする請求項12
    記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  14. 【請求項14】 前記可動電極保護用碍管、前記絶縁操
    作ロッド保護用碍管及び前記開閉機構部には、絶縁ガス
    が大気圧若しくは正圧の状態で密封されていることを特
    徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の送電線
    ジャンパー開閉装置。
  15. 【請求項15】 前記開閉機構部を制御する制御部を有
    し、 前記制御部は、光通信ケーブルを介して、制御所と情報
    を送受信可能に設けられていることを特徴とする請求項
    1〜14のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉
    装置。
  16. 【請求項16】 前記開閉機構部には、前記可動電極及
    び前記絶縁操作ロッドの移動を検知するセンサーが設け
    られ、 前記センサーは前記制御部に接続されていることを特徴
    とする請求項15記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  17. 【請求項17】 前記開閉機構部を制御する制御部を有
    し、 前記制御部は、前記鉄塔若しくは前記鉄塔周囲に備え付
    けられた現地制御装置と情報を送受信可能に設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に
    記載の送電線ジャンパー開閉装置。
  18. 【請求項18】 前記現地制御装置は、持ち運び可能に
    構成されていることを特徴とする請求項17記載の送電
    線ジャンパー開閉装置。
  19. 【請求項19】 前記制御部が、外気から密封遮断され
    た容器内に内蔵されていることを特徴とする請求項15
    〜18のいずれか1項に記載の送電線ジャンパー開閉装
    置。
  20. 【請求項20】 前記開閉機構部を制御する制御部を有
    し、 前記開閉機構部には、前記可動電極及び前記絶縁操作ロ
    ッドの開方向の移動を抑止する抑止位置と、開方向の移
    動を許容する開放位置との間を移動可能なストッパーが
    設けられ、前記ストッパーは、励磁コイルによって作動
    可能に設けられ、 前記制御部及び前記励磁コイルの電源が、外部電源及び
    装置内に生じる静電容量の少なくとも一方であることを
    特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の送電
    線ジャンパー開閉装置。
  21. 【請求項21】 電界緩和用外部気中シールドを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載
    の送電線ジャンパー開閉装置。
  22. 【請求項22】 アークホーンを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜20のいずれか1項に記載の送電線ジャン
    パー開閉装置。
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