JP2000351401A - ゴミ箱およびゴミ袋収納器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミ箱およびゴミ袋収納器において、ゴミ箱
内に設置するゴミ袋の交換を用意にすること。 【解決手段】 内部にゴミを収納するゴミ収納空間Ｋを
有するゴミ箱本体２と、該ゴミ箱本体の下部に設けられ
ゴミ袋ｇを収納するゴミ袋収納部３とを備え、該ゴミ袋
収納部は、その内部に複数の前記ゴミ袋が互いに切り取
り可能に一列に連結されたゴミ袋集合体Ｒが収納され、
該ゴミ袋集合体の一端側をゴミ袋収納部内から前記ゴミ
収納空間内に繰り出し可能な繰り出し口Ｓが設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、家庭用ま
たはファーストフード店等の業務用などの種々の用途に
適用可能なゴミ箱およびゴミ袋収納器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ゴミ箱には、予め内側にゴミ袋
を開口部を上向きに拡げた状態で設置し、その中にゴミ
等を入れて用いられることが多い。通常、このゴミ袋内
がゴミ等でいっぱいになった状態若しくは所定量になっ
た状態で、ゴミ袋をゴミ箱から取り出すとともに、新た
なゴミ袋をゴミ箱に設置する作業が行われている。ま
た、予め複数枚のゴミ袋を重ねた状態でゴミ箱に設置
し、ゴミ等がいっぱいになった状態で一枚毎にゴミ袋を
取り出し、すべてのゴミ袋がなくなった状態で再び複数
枚のゴミ袋を設置することが行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のゴミ箱で
は、以下のような課題が残されていた。すなわち、ゴミ
箱にゴミ袋を交換設置するには、設置されているゴミ袋
を取り出す作業、新たなゴミ袋を容易する作業、ゴミ箱
の上部開口部から新たねゴミ袋を挿入する作業およびゴ
ミ袋の開口部を拡げてゴミ箱の開口部周囲に引っかけて
設置する作業等の多くの作業が必要で、面倒であった。
また、ゴミ袋を複数枚重ねてゴミ箱に設置している場合
でも、設置していた全てのゴミ袋を使用してしまった後
には、再び複数枚のゴミ袋を設置する作業が必要とな
り、その際には前述と同様の手間がかかっていた。特
に、ファーストフード店等の業務用のゴミ箱では、一日
に何度も頻繁にゴミ袋を交換する作業が必要となり、非
常に手間がかかっていた。

【０００４】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、ゴミ箱内に設置するゴミ袋の交換を用意にするこ
とができるゴミ箱およびゴミ袋収納器を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
１記載のゴミ箱では、内部にゴミを収納するゴミ収納空
間を有するゴミ箱本体と、該ゴミ箱本体の下部に設けら
れゴミ袋を収納するゴミ袋収納部とを備え、該ゴミ袋収
納部は、その内部に複数の前記ゴミ袋が互いに切り取り
可能に一列に連結されたゴミ袋集合体が収納され、該ゴ
ミ袋集合体の一端側をゴミ袋収納部内から前記ゴミ収納
空間内に繰り出し可能な繰り出し口が設けられている技
術が採用される。

【０００６】このゴミ箱では、ゴミ袋収納部が、その内
部に複数のゴミ袋が互いに切り取り可能に一列に連結さ
れたゴミ袋集合体が収納され、該ゴミ袋集合体の一端側
をゴミ袋収納部内からゴミ収納空間内に繰り出し可能な
繰り出し口が設けられているので、連続してゴミ袋を順
々に繰り出し口を介してゴミ袋収納部からゴミ収納空間
に取り出すことができ、ゴミ袋の交換が容易となる。

【０００７】また、請求項７記載のゴミ袋収納器では、
ゴミ袋が収納されゴミ箱内の底に設置されるゴミ袋収納
器であって、前記ゴミ箱内の底に載置可能な基台を備
え、該基台には、その内部に複数の前記ゴミ袋が互いに
切り取り可能に一列に連結されたゴミ袋集合体が収納さ
れ、該ゴミ袋集合体の一端側を基台外に繰り出し可能な
繰り出し口が設けられている技術が採用される。

【０００８】このゴミ袋収納器では、基台に、その内部
に複数のゴミ袋が互いに切り取り可能に一列に連結され
たゴミ袋集合体が収納され、該ゴミ袋集合体の一端側を
基台外に繰り出し可能な繰り出し口が設けられているの
で、このゴミ袋収納器をゴミ箱内に入れてその底に載置
しておくだけで、連続してゴミ袋を順々に繰り出し口を
介してゴミ袋収納器からゴミ箱内に取り出すことがで
き、ゴミ袋の交換が容易となる。

【０００９】請求項２記載のゴミ箱では、請求項１記載
のゴミ箱において、前記ゴミ袋集合体は、前記複数のゴ
ミ袋がロール状に巻回されて形成され、前記ゴミ袋収納
部は、水平方向に中心軸を配した前記ゴミ袋集合体を中
心軸周りに回転可能に支持する回転支持機構を備えてい
る技術が採用される。

【００１０】また、請求項８記載のゴミ袋収納器では、
請求項７記載のゴミ袋収納器において、前記ゴミ袋集合
体は、前記複数のゴミ袋がロール状に巻回されて形成さ
れ、前記基台は、水平方向に中心軸を配した前記ゴミ袋
集合体を中心軸周りに回転可能に支持する回転支持機構
を備えている技術が採用される。

【００１１】これらのゴミ箱またはゴミ袋収納器では、
ゴミ袋集合体が、複数のゴミ袋がロール状に巻回されて
形成され、ゴミ袋収納部または基台が、水平方向に中心
軸を配したゴミ袋集合体を中心軸周りに回転可能に支持
する回転支持機構を備えているので、繰り出し口からゴ
ミ袋集合体の一端側を引き出すと、ロール状のゴミ袋集
合体が回転して次々にゴミ袋を繰り出すことができる。

【００１２】請求項３記載のゴミ箱では、請求項２記載
のゴミ箱において、前記回転支持機構は、水平方向に延
在して設置された支持棒を備え、前記ゴミ袋集合体は、
その中心孔に前記支持棒を挿通させて支持される技術が
採用される。

【００１３】また、請求項９記載のゴミ袋収納器では、
請求項８記載のゴミ袋収納器において、前記回転支持機
構は、水平方向に延在して設置された支持棒を備え、前
記ゴミ袋集合体は、その中心孔に前記支持棒を挿通させ
て支持される技術が採用される。

【００１４】これらのゴミ箱またはゴミ袋収納器では、
回転支持機構が、水平方向に延在して設置された支持棒
を備え、ゴミ袋集合体が、その中心孔に支持棒を挿通さ
せて支持されるので、支持棒に外挿させるだけで容易に
ゴミ袋集合体を回転可能にセットすることができる。

【００１５】請求項４記載のゴミ箱では、請求項１から
３のいずれかに記載のゴミ箱において、前記ゴミ袋収納
部の側壁には、前記ゴミ袋集合体を出し入れ可能な開閉
扉が設けられている技術が採用される。

【００１６】このゴミ箱では、ゴミ袋収納部の側壁にゴ
ミ袋集合体を出し入れ可能な開閉扉が設けられているの
で、出し入れ用開閉扉を開けることによりゴミ袋集合体
の設置、取り出し及び交換等の作業が外部から容易に行
うことができる。

【００１７】請求項５記載のゴミ箱では、請求項１から
４のいずれかに記載のゴミ箱において、前記ゴミ袋収納
部と前記ゴミ箱本体のゴミ収納空間との間には、前記繰
り出し口が形成された仕切板が設けられ、該仕切板は、
前記ゴミ収納空間側に向けて揺動可能に又はゴミ収納空
間側から取り外し可能に設置されている技術が採用され
る。

【００１８】このゴミ箱では、仕切板が、ゴミ収納空間
側に向けて揺動可能に又はゴミ収納空間側から取り外し
可能に設置されているので、仕切板を揺動または取り外
すことにより、収納されているゴミ袋集合体と仕切板と
を離すことができ、ゴミ袋集合体の一端側を容易に繰り
出し口に通すことが可能になる。

【００１９】請求項６記載のゴミ箱では、請求項５記載
のゴミ箱において、前記仕切板は、その表面に前記ゴミ
収納空間側に突出した摘み部が設けられている技術が採
用される。

【００２０】このゴミ箱では、仕切板の表面にゴミ収納
空間側に突出した摘み部が設けられているので、摘み部
を掴んで仕切板を動かすことができ、仕切板を容易に揺
動または取り外すことができる。

【００２１】請求項１０記載のゴミ袋収納器では、請求
項７から９のいずれかに記載のゴミ袋収納器において、
前記基台は、その上面に上方に突出した摘み部が設けら
れている技術が採用される。

【００２２】このゴミ袋収納器では、基台の上面に上方
に突出した摘み部が設けられているので、ゴミ袋収納器
をゴミ箱内に載置したりゴミ箱内から取り出したりする
際に、摘み部を掴んで行うことにより、ゴミ袋収納器を
容易に持ち上げることができる。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るゴミ箱の第１
実施形態を、図１から図３を参照しながら説明する。こ
れらの図にあっては、符号１はゴミ箱、２はゴミ箱本
体、３はゴミ袋収納部、Ｒはゴミ袋収納ロールを示して
いる。

【００２４】本実施形態におけるゴミ箱１は、図１およ
び図２に示すように、内部にゴミを収納するゴミ収納空
間Ｋを有するゴミ箱本体２と、該ゴミ箱本体２の下部に
設けられゴミ袋ｇを収納するゴミ袋収納部３とを備えて
いる。該ゴミ袋収納部３は、ゴミ収納空間Ｋとの間を仕
切板４で仕切られ、その内部に複数のゴミ袋ｇからなる
ゴミ袋ロール（ゴミ袋集合体）Ｒが収納されている。

【００２５】前記仕切板４は、ゴミ箱本体２内に固定さ
れ、ゴミ袋ロールＲに巻回されたゴミ袋ｇの一端側が挿
通されて繰り出し可能なスリット（繰り出し口）Ｓが形
成されている。前記ゴミ袋ロールＲは、図３に示すよう
に、複数のゴミ袋ｇが互いに切り取り可能に一列に連結
されたものを円筒状の芯部ｒに巻回してロール状に形成
したものである。

【００２６】このゴミ袋ロールＲは、各ゴミ袋ｇが切り
込み線部Ｃの一端側近傍で閉じられた圧着部Ｐが形成さ
れており、一端側を所定以上の力で引っ張ることによ
り、切り込み線部Ｃから容易にゴミ袋ｇを切り取り可能
になっている。したがって、一端側のゴミ袋ｇが切り取
られた場合、次のゴミ袋ｇは、切り込み線部Ｃが開口部
となる。また、各ゴミ袋ｇは、横幅方向に４つ折りにさ
れて幅が小さくされており、開口部は圧着部Ｐの幅より
拡がって、大きく開口できるようになっている。

【００２７】ゴミ袋収納部３には、一端がゴミ箱本体２
に固定され水平方向に延在した支持棒（回転支持機構）
５が設置され、ゴミ袋ロールＲが、芯部ｒの中心孔に支
持棒５を挿通させて中心軸周りに回転可能に支持されて
いる。また、支持棒５の他端側に位置するゴミ箱本体２
の側壁（ゴミ袋収納部３の側壁）には、ゴミ袋ロールＲ
が出し入れ可能な開閉扉６が設けられている。なお、こ
の開閉扉６には、貫通孔６ａが設けられ、開閉扉６を閉
じた際に、貫通孔６ａに支持棒５の他端が挿入されて支
持可能とされている。

【００２８】次に、本発明に係るゴミ箱の第１実施形態
におけるゴミ袋ｇの設置方法および交換方法について説
明する。

【００２９】〔設置方法〕ゴミ袋ロールＲを設置する場
合、まず最初に開閉扉６を開けて、ゴミ袋ロールＲを芯
部ｒの中心孔に支持棒５を挿通させてゴミ袋収納部３に
収納する。そして、ゴミ袋ロールＲのゴミ袋ｇの一端側
をスリットＳを通してゴミ収納空間Ｋに繰り出す。な
お、この時点で、開閉扉６は閉めておく。さらに、スリ
ットＳから繰り出されたゴミ袋ｇの一端を引き出して、
その開口部を拡げるとともに、ゴミ箱本体２の上部開口
部２ａに引っかけることによりゴミ袋ｇが設置される。

【００３０】〔交換方法〕設置したゴミ袋ｇがゴミ等で
いっぱいになったとき、新しいゴミ袋ｇに交換するに
は、まず、ゴミ等が収納されたゴミ袋ｇをゴミ箱本体２
から取り出す。この際、取り出したゴミ袋ｇに連結され
ている次のゴミ袋ｇもスリットＳからゴミ収納空間Ｋ内
に繰り出されるので、このときに取り出したゴミ袋ｇを
引っ張って切り込み線部Ｃで次のゴミ袋ｇから切り離
し、ゴミ等が収納されたゴミ袋ｇだけを外部に取り出
す。

【００３１】さらに、ゴミ収納空間Ｋに繰り出された次
のゴミ袋ｇをその開口部を拡げて新たにゴミ収納空間Ｋ
に設置する。このとき、ゴミ袋ｇの開口部は、取り出し
たゴミ袋ｇを切り離した部分にあり、その位置が上端に
あるとともに見分けがつきやすく、一枚の独立したゴミ
袋を設置する場合よりも開口部を拡げる作業およびゴミ
箱の開口部に引っかける作業も非常に容易に行うことが
できる。

【００３２】本実施形態では、ゴミ袋収納部３内部にゴ
ミ袋ロールＲが収納され、仕切板４に該ゴミ袋ロールＲ
の一端側をゴミ袋収納部３内からゴミ収納空間Ｋ内に繰
り出すことができるスリットＳが設けられているので、
連続してゴミ袋ｇを順々にスリットＳを介してゴミ袋収
納部３からゴミ収納空間Ｋに取り出すことができ、ゴミ
袋ｇの交換が容易となる。

【００３３】また、複数のゴミ袋ｇがロール状に巻回さ
れたゴミ袋ロールＲを用い、ゴミ袋収納部３に、ゴミ袋
ロールＲを回転可能に支持する支持棒５を取り付けてい
るので、スリットＳからゴミ袋ロールＲの一端側を引き
出すと、ゴミ袋ロールＲが回転してスムーズにゴミ袋ｇ
を取り出すことができる。また、複数のゴミ袋ｇがロー
ル状に巻回されているので、多数枚のゴミ袋ｇを少ない
スペースで収納することができる。

【００３４】さらに、ゴミ袋収納部３の側壁にゴミ袋ロ
ールＲが出し入れ可能な開閉扉６が設けられているの
で、開閉扉６を開けることによりゴミ袋ロールＲの設
置、取り出し及び交換等の作業が外部から容易に行うこ
とができる。この際、支持棒５に外挿させるだけで容易
にゴミ袋ロールＲを回転可能にセットすることができ、
交換作業が容易となる。なお、ゴミ袋収納部３はゴミ箱
本体２内の底に設けられるので、目立つことが無く、良
好な外観性が得られる。

【００３５】次に、本発明に係るゴミ箱の第２および第
３実施形態を、図４および図５を参照しながら説明す
る。

【００３６】第２実施形態と第１実施形態との異なる点
は、第１実施形態では、仕切板４がゴミ箱本体２に固定
されているのに対し、第２実施形態のゴミ箱１１では、
図４に示すように、ゴミ袋収納部１３の仕切板１４が、
ヒンジ部材Ｈによってゴミ収納空間Ｋ側に揺動可能に取
り付けられている点である。

【００３７】すなわち、仕切板１４の周縁部の一端がヒ
ンジ部材Ｈを介してゴミ箱本体２の内面に取り付けら
れ、他端がゴミ箱本体２の内面に突出して設けられたス
トッパ２ｂに下面を支持されている。また、仕切板１４
は、その表面（周縁部の他端側）に上方（ゴミ収納空間
Ｋ側）に突出した摘み部Ｔが設けられている。したがっ
て、本実施形態のゴミ箱１１では、摘み部Ｔを掴んで仕
切板４を上方に揺動させることができ、収納されている
ゴミ袋ロールＲと仕切板４とを離すことができ、ゴミ袋
ロールＲの一端側をスリットＳに通すことが容易にな
る。

【００３８】また、第３実施形態と第２実施形態との異
なる点は、第２実施形態では、仕切板１４が揺動可能に
ゴミ箱本体２に取り付けられているのに対し、第３実施
形態のゴミ箱２１では、図５に示すように、ゴミ袋収納
部２３の仕切板２４が、ゴミ箱本体２内に載置されてお
り、ゴミ収納空間Ｋから取り外し可能に設置されている
点である。

【００３９】すなわち、仕切板２４の下面に複数本（本
実施形態では４本）の柱部２４ａが取り付けられてお
り、仕切板２４をゴミ箱本体２の開口部２ａから入れる
とともにゴミ箱本体２の底に柱部２４ａを介して載置す
る。なお、柱部２４ａは、仕切板２４とゴミ袋ロールＲ
とが所定距離離間するように設定されている。また、第
２実施形態と同様に、第３実施形態の仕切板２４の表面
にも上方に突出した摘み部Ｔが設けられている。したが
って、本実施形態のゴミ箱２１では、摘み部Ｔを掴んで
仕切板２４を上方に持ち上げることにより、ゴミ箱本体
２の開口部２ａから取り出すことができ、ゴミ袋ロール
Ｒの一端側をスリットＳに通すことが容易になる。

【００４０】次に、本発明に係るゴミ箱の第４実施形態
を、図６を参照しながら説明する。

【００４１】第４実施形態と第１実施形態との異なる点
は、第１実施形態ではゴミ袋収納部３がゴミ箱本体２内
の底に設けられているのに対し、第４実施形態のゴミ箱
３１では、図６に示すように、ゴミ袋収納部３３がゴミ
箱本体３２の側面下部に設けられている点である。

【００４２】すなわち、ゴミ袋収納部３３は、ゴミ箱本
体３２の外側面下部に取り付けられたケーシング３３ａ
と、該ケーシング３３ａ内に水平状態に支持された支持
棒３５と、該支持棒３５に回転可能に外挿されたゴミ袋
ロールＲとを備えている。また、ゴミ収納空間Ｋとゴミ
袋収納部３３との間には、スリットＳが形成された仕切
板３４が設けられている。

【００４３】さらに、仕切板３４は、ヒンジ部材Ｈによ
ってゴミ収納空間Ｋ側に揺動可能に取り付けられ、ゴミ
収納空間Ｋ側に向けて突出した摘み部Ｔが付けられてい
る。この摘み部Ｔを掴んで仕切板３４を揺動させ、この
状態でゴミ袋ロールＲの一端側をスリットＳに挿通させ
てゴミ箱本体３２内に設置できるようになっている。

【００４４】したがって、第１実施形態ではゴミ箱本体
２内の底にゴミ袋収納部３を設けているために深さ方向
にゴミ収納空間Ｋが狭められていたが、本実施形態のゴ
ミ箱３１では、ゴミ袋収納部３３がゴミ箱本体３２の外
側面下部に設けられているので、ゴミ箱本体３２の深さ
を変えずに、十分な容量を得ることができる。なお、ケ
ーシング３３ａを着脱可能に設置することにより、ゴミ
袋ロールＲの設置・交換をより容易にすることが可能と
なる。

【００４５】次に、本発明に係るゴミ箱の第５実施形態
を、図７および図８を参照しながら説明する。

【００４６】第５実施形態と第１実施形態との異なる点
は、第１実施形態ではゴミ箱本体２の下部にゴミ袋収納
部３が一体的に設けられているのに対し、第５実施形態
のゴミ箱４１では、図７および図８に示すように、内部
にゴミ収納空間Ｋのみ有する単純な構成の既知のゴミ箱
をゴミ箱本体４２とし、該ゴミ箱本体４２内の底に独立
したゴミ袋収納部としてゴミ袋収納器４３を載置してい
る点で異なる。

【００４７】このゴミ袋収納器４３は、ゴミ箱本体２内
の底に載置可能な基台４４を備え、該基台４４には、そ
の内部にゴミ袋ロールＲが収納されている。そして、基
台４４の上板４４ａには、ゴミ袋ロールＲの一端側を基
台４４外に繰り出し可能なスリット（繰り出し口）Ｓが
設けられている。

【００４８】また、上板４４ａの下面には、上板４４ａ
を支持する４つの柱部４４ｂが設けられている。さら
に、上板４４ａの下面には、Ｌ字形状の支持棒４５の一
端が固定され、該支持棒４５は、その他端側が水平状態
に配されており、水平部分に、ゴミ袋ロールＲが外挿さ
れて回転可能とされている。

【００４９】また、支持棒４５には、外挿されたゴミ袋
ロールＲの両側に、該ゴミ袋ロールＲが支持棒４５上を
進退して位置ずれや脱落が生じないようにするための着
脱可能なストッパ４５ａがはめ込まれている。さらに、
上板４４ａの上面には、上方に突出した摘み部Ｔが設け
られている。すなわち、この摘み部Ｔを掴んでゴミ袋収
納器４３を持ち上げることが容易となる。

【００５０】本実施形態のゴミ箱４１では、ゴミ袋収納
部自体が独立したゴミ袋収納器４３としてゴミ箱本体４
２内に出し入れ可能に載置されているので、ゴミ箱本体
４２として、既存の一般的なゴミ箱をそのまま流用する
ことができ、ゴミ袋収納器４３が出し入れできるなら
ば、大きさや形状は問わないとともに、ゴミ箱本体４２
からゴミ袋収納器４３を取り出すことにより、ゴミ袋ロ
ールＲの設置・交換を容易に行うことができる。

【００５１】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。上記各実施形態では、ゴミ袋ｇの集合
体としてゴミ袋ロールＲを用いたが、複数のゴミ袋が互
いに切り取り可能に一列に連結された集合体であれば、
他の形態、例えば、ゴミ袋を順に巻き上げて丸めたボー
ル状の集合体を採用し、このボール状の集合体をゴミ袋
収納部若しくはゴミ袋収納器に収納しても構わない。ま
た、第５実施形態では、柱部４４ｂを用いた基台４４を
採用したが、箱形の基台を用いても構わない。

【００５２】

【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項１記載のゴミ箱によれば、ゴミ袋収納部が、その
内部に複数のゴミ袋が互いに切り取り可能に一列に連結
されたゴミ袋集合体が収納され、該ゴミ袋集合体の一端
側をゴミ袋収納部内からゴミ収納空間内に繰り出し可能
な繰り出し口が設けられているので、連続してゴミ袋を
順々に繰り出し口を介してゴミ袋収納部からゴミ収納空
間に取り出すことができ、ゴミ袋の交換が容易となっ
て、作業性を大幅に向上させることができる。

【００５３】また、請求項７記載のゴミ袋収納器によれ
ば、基台に、その内部に複数のゴミ袋が互いに切り取り
可能に一列に連結されたゴミ袋集合体が収納され、該ゴ
ミ袋集合体の一端側を基台外に繰り出し可能な繰り出し
口が設けられているので、このゴミ袋収納器を既存のゴ
ミ箱内に入れてその底に載置しておくだけで、連続して
ゴミ袋を順々にゴミ箱内に取り出すことができ、ゴミ袋
の交換作業性を大幅に向上させることができるととも
に、高い汎用性を有し、多様なゴミ箱に適用させること
が可能になる。

【００５４】請求項２記載のゴミ箱および請求項８記載
のゴミ袋収納器によれば、ゴミ袋集合体が、複数のゴミ
袋がロール状に巻回されて形成され、ゴミ袋収納部また
は基台が、水平方向に中心軸を配したゴミ袋集合体を中
心軸周りに回転可能に支持する回転支持機構を備えてい
るので、繰り出し口からゴミ袋集合体の一端側を引き出
すと、ロール状のゴミ袋集合体が回転してスムーズにゴ
ミ袋を取り出すことができる。また、複数のゴミ袋がロ
ール状に巻回されているので、多数枚のゴミ袋を少ない
スペースで収納することができ、コンパクト化を図るこ
とができる。

【００５５】請求項３記載のゴミ箱および請求項９記載
のゴミ袋収納器によれば、回転支持機構が、水平方向に
延在して設置された支持棒を備え、ゴミ袋集合体が、そ
の中心孔に支持棒を挿通させて支持されるので、支持棒
に外挿させるだけで容易にゴミ袋集合体を回転可能にセ
ットすることができ、交換作業が容易となる。

【００５６】請求項４記載のゴミ箱によれば、ゴミ袋収
納部の側壁にゴミ袋集合体を出し入れ可能な開閉扉が設
けられているので、出し入れ用開閉扉を開けることによ
りゴミ袋集合体の設置、取り出し及び交換等の作業が外
部から容易に行うことができ、さらに作業性を向上させ
ることができる。

【００５７】請求項５記載のゴミ箱によれば、仕切板
が、ゴミ収納空間側に向けて揺動可能に又はゴミ収納空
間側から取り外し可能に設置されているので、仕切板を
揺動または取り外すことにより、ゴミ袋集合体の一端側
を容易に繰り出し口に通すことが可能になり、ゴミ袋集
合体の交換時の作業性を向上させることができる。

【００５８】請求項６記載のゴミ箱によれば、仕切板の
表面にゴミ収納空間側に突出した摘み部が設けられてい
るので、摘み部を掴んで仕切板を動かすことができ、仕
切板を容易に揺動または取り外すことができる。

【００５９】請求項１０記載のゴミ袋収納器によれば、
基台の上面に上方に突出した摘み部が設けられているの
で、ゴミ袋収納器をゴミ箱内に載置したりゴミ箱内から
取り出したりする際に、摘み部を掴んで行うことによ
り、ゴミ袋収納器を容易に持ち上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るゴミ箱の第１実施形態を示す縦
断面図である。

【図２】 図１のＡ−Ａ線矢視断面図である。

【図３】 本発明に係るゴミ箱の第１実施形態における
ゴミ袋ロールを示す斜視図である。

【図４】 本発明に係るゴミ箱の第２実施形態を示す縦
断面図である。

【図５】 本発明に係るゴミ箱の第３実施形態を示す縦
断面図である。

【図６】 本発明に係るゴミ箱の第４実施形態を示す縦
断面図である。

【図７】 本発明に係るゴミ箱の第５実施形態における
ゴミ袋収納器を示す斜視図である。

【図８】 本発明に係るゴミ箱の第５実施形態を示す縦
断面図である。

【符号の説明】

１、１１、２１、３１、４１ ゴミ箱 ２、３２、４２ ゴミ箱本体 ３、３３ ゴミ袋収納部 ４、１４、２４、３４ 仕切板 ５，４５ 支持棒 ６ 開閉扉 ４３ ゴミ袋収納器 ｇ ゴミ袋 Ｋ ゴミ収納空間 Ｒ ゴミ袋ロール（ゴミ袋集合体） Ｓ スリット（繰り出し口） Ｔ 摘み部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部にゴミを収納するゴミ収納空間を有
   するゴミ箱本体と、 該ゴミ箱本体の下部に設けられゴミ袋を収納するゴミ袋
   収納部とを備え、 該ゴミ袋収納部は、その内部に複数の前記ゴミ袋が互い
   に切り取り可能に一列に連結されたゴミ袋集合体が収納
   され、該ゴミ袋集合体の一端側をゴミ袋収納部内から前
   記ゴミ収納空間内に繰り出し可能な繰り出し口が設けら
   れていることを特徴とするゴミ箱。
2. 【請求項２】 請求項１記載のゴミ箱において、 前記ゴミ袋集合体は、前記複数のゴミ袋がロール状に巻
   回されて形成され、 前記ゴミ袋収納部は、水平方向に中心軸を配した前記ゴ
   ミ袋集合体を中心軸周りに回転可能に支持する回転支持
   機構を備えていることを特徴とするゴミ箱。
3. 【請求項３】 請求項２記載のゴミ箱において、 前記回転支持機構は、水平方向に延在して設置された支
   持棒を備え、 前記ゴミ袋集合体は、その中心孔に前記支持棒を挿通さ
   せて支持されることを特徴とするゴミ箱。
4. 【請求項４】 請求項１から３のいずれかに記載のゴミ
   箱において、 前記ゴミ袋収納部の側壁には、前記ゴミ袋集合体を出し
   入れ可能な開閉扉が設けられていることを特徴とするゴ
   ミ箱。
5. 【請求項５】 請求項１から４のいずれかに記載のゴミ
   箱において、 前記ゴミ袋収納部と前記ゴミ箱本体のゴミ収納空間との
   間には、前記繰り出し口が形成された仕切板が設けら
   れ、 該仕切板は、前記ゴミ収納空間側に向けて揺動可能に又
   はゴミ収納空間側から取り外し可能に設置されているこ
   とを特徴とするゴミ箱。
6. 【請求項６】 請求項５記載のゴミ箱において、 前記仕切板は、その表面に前記ゴミ収納空間側に突出し
   た摘み部が設けられていることを特徴とするゴミ箱。
7. 【請求項７】 ゴミ袋が収納されゴミ箱内の底に設置さ
   れるゴミ袋収納器であって、 前記ゴミ箱内の底に載置可能な基台を備え、 該基台には、その内部に複数の前記ゴミ袋が互いに切り
   取り可能に一列に連結されたゴミ袋集合体が収納され、
   該ゴミ袋集合体の一端側を基台外に繰り出し可能な繰り
   出し口が設けられていることを特徴とするゴミ袋収納
   器。
8. 【請求項８】 請求項７記載のゴミ袋収納器において、 前記ゴミ袋集合体は、前記複数のゴミ袋がロール状に巻
   回されて形成され、 前記基台は、水平方向に中心軸を配した前記ゴミ袋集合
   体を中心軸周りに回転可能に支持する回転支持機構を備
   えていることを特徴とするゴミ袋収納器。
9. 【請求項９】 請求項８記載のゴミ袋収納器において、 前記回転支持機構は、水平方向に延在して設置された支
   持棒を備え、 前記ゴミ袋集合体は、その中心孔に前記支持棒を挿通さ
   せて支持されることを特徴とするゴミ袋収納器。
10. 【請求項１０】 請求項７から９のいずれかに記載のゴ
    ミ袋収納器において、 前記基台は、その上面に上方に
    突出した摘み部が設けられていることを特徴とするゴミ
    袋収納器。