JP2000350358A - サージアブソーバ - Google Patents

サージアブソーバ

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JP2000350358A
JP2000350358A JP11154058A JP15405899A JP2000350358A JP 2000350358 A JP2000350358 A JP 2000350358A JP 11154058 A JP11154058 A JP 11154058A JP 15405899 A JP15405899 A JP 15405899A JP 2000350358 A JP2000350358 A JP 2000350358A
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JP
Japan
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emitter
surge absorber
discharge
voltage
electrode
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JP11154058A
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Hideo Makishima
秀男 巻島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放電時のイオン衝撃によるエミッタの損傷を防
ぎ、低電圧でサージの抑圧を開始させることが可能なサ
ージアブソーバを提供する。 【解決手段】一対の電極基板1によって形成されたエミ
ッタ部5及び放電部4同士を対向するように配置し、エ
ミッタ部5の間隔が放電部4の間隔よりも大であること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、サージアブソーバに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信線や電力線に生じるサー
ジ(電気的動揺)から電子機器に搭載された半導体装置
を保護するために、電子機器の入力回路近傍にサージ電
圧を抑制するサージアブソーバが設けられていた。この
サージアブソーバは、動作速度が速く、サージに対する
保護動作を低い電圧で開始することができれば電子機器
を有効に保護することが可能である。また、このサージ
アブソーバを信号線に使用する場合には、静電容量が小
さいことが求められ、雷誘導サージ等から電子機器を保
護する場合には、大電流に対する耐久性も求められてい
た。
【0003】近年では、フィールドエミッタアレイを電
極に形成することによって、電極両端の電圧を高く設定
することが可能なサージアブソーバが提案されている。
この技術によれば、応答速度を速くし、電極間における
静電容量を比較的小さくすることが可能である。図7
は、その技術の一例として特開平9−298833号公
報に開示されたサージアブソーバ(サージ吸収素子)の
構成を示す断面図である。図7に示すように、蓋部材7
1と、複数のエミッタ72を形成したn型半導体の基板
部材73とを所定の距離を設けて対向に配置し、両部材
の周縁部を気密封止して外囲器70を形成し、係る外囲
器70の内部は高真空状態にされる。
【0004】また、図8は前記特開平9−298833
号公報に開示されたサージアブソーバ(サージ吸収素
子)の他の実施の形態における構成を示す断面図であ
る。複数のエミッタ72を形成した電子放出部と、エミ
ッタ72が形成されない平面部とを備えたn型半導体の
基板部材73二枚を、一方の基板部材73のエミッタ7
2の先端部と、他方の部材の平面部とが所定の距離を設
けて対向するように配置されている。また、両部材の周
縁部を気密封止して外囲器70を形成し、係る外囲器7
0の内部を高真空状態とする。この様なサージアブソー
バにおいては、両電極にエミッタ72が形成されている
ので、正負いずれの電圧が印加されてもエミッションが
生じ、放電を開始させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サージアブソーバにおいては次のような問題があった。
フィールドエミッタアレイを電極に形成したサージアブ
ソーバは、エミッタの先端部が鋭く尖っているために、
係る先端部に電界が集中し、電極の両端の電圧が増加す
ると最初にエミッタから電子が電界放射によって放出さ
れる。この放出された電子はエミッタと対向する平面電
極、すなわち陽極と衝突し、係る陽極を局部的に加熱す
るとともに陽極に吸着したガス分子を物理的に脱離させ
る。従って、真空状態となった外囲器の内部では、ガス
分子の数が増加し、係るガス分子は電子と衝突してイオ
ン化し、放電が開始され、正又は負の電圧が印加された
電極を攻撃する。さらに、このガス分子による電極への
加熱及び衝突は、両端の電圧が低下するまで続けられ
る。
【0006】すなわち、特開平9−298833号公報
に開示されたサージアブソーバにおいては、放電現象が
エミッタを形成した電極部分と係る電極部分に対向する
平面電極部分との間で行われる。その結果として、放電
時の大電流を担う正イオンがエミッタの形成された電極
を衝撃し、温度上昇とともにエミッタの先端部を鈍化さ
せ、エミッション開始電圧及び放電開始電圧を上昇させ
てしまっていた。
【0007】本発明は、以上の従来技術における問題に
鑑みてなされたものであり、放電時のイオン衝撃による
エミッタの損傷を防ぎ、低電圧でサージの抑圧を開始さ
せることが可能なサージアブソーバを提供することが目
的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に提供する本願第一の発明に係るサージアブソーバは、
一対の電極基板の表面に形成されたエミッタ部及び放電
部同士を対向するように配置し、エミッタ部の間隔が放
電部の間隔よりも大であることを特徴とする。
【0009】一対の電極基板によって形成されたエミッ
タ部及び放電部同士を対向するように配置し、エミッタ
部の間隔が放電部の間隔よりも大であることによって、
管内のイオン濃度が増加するにつれて放電がエミッタ部
から放電部に移行する。従って、エミッタの形状変化、
特に先端部の損傷を軽減することができる。
【0010】前記課題を解決するために提供する本願第
二の発明に係るサージアブソーバは、エミッタ部の間隔
が前記放電部の間隔の2倍よりも大であることを特徴と
する。
【0011】エミッタ部の間隔が前記放電部の間隔の2
倍よりも大であることによって、主放電が、平坦で面積
の広い放電部で行われるため、多数の放電が繰り返され
ても放電開始電圧が変化しない。
【0012】前記課題を解決するために提供する本願第
三の発明に係るサージアブソーバは、開口部を有するゲ
ート電極が絶縁層を介して電極基板の表面に設けられ、
その開口部に各々のエミッタが挿設される態様で設けら
れたことを特徴とする。
【0013】開口部を有するゲート電極が絶縁層を介し
て電極基板の表面に設けられ、その開口部に各々のエミ
ッタが挿設される態様で設けられたことによって、エミ
ッタの先端に強い電界が加わり、電極基板間の電圧が低
くてもエミッションを開始するため、放電開始電圧を低
くすることができる。
【0014】前記課題を解決するために提供する本願第
四の発明に係るサージアブソーバは、エミッタと、係る
エミッタが形成されている電極基板との間に抵抗層が設
けられることを特徴とする。
【0015】エミッタと、係るエミッタが形成されてい
る電極基板との間に抵抗層が設けられることによって、
エミッタ部を流れるエミッション電流及び放電電流が制
限され、先鋭なエミッタの先端の損傷を軽減することが
できる。
【0016】前記課題を解決するために提供する本願第
五の発明に係るサージアブソーバは、電極基板の両端の
電圧を分圧した電圧がゲート電圧に印加されることを特
徴とする。
【0017】電極基板の両端の電圧を分圧した電圧がゲ
ート電圧に印加されることによって、放電開始電圧を極
端に低く設定することができる。
【0018】前記課題を解決するために提供する本願第
六の発明に係るサージアブソーバは、電極基板の両端の
電圧が抵抗によって分圧されることを特徴とする。
【0019】電極基板の両端の電圧が抵抗によって分圧
されることによって、放電開始電圧を抵抗値によって設
定することができる。
【0020】前記課題を解決するために提供する本願第
七の発明に係るサージアブソーバは、電極基板の両端の
電圧が静電容量によって分圧されることを特徴とする。
【0021】電極基板の両端の電圧が静電容量によって
分圧されることにより、放電開始電圧を静電容量の値で
設定することができる。この静電容量とは、例えばエミ
ッタ部とゲート電極との間に形成された絶縁層の厚さを
調節することによって調節することが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
に係るサージアブソーバの第1の実施の形態における構
成について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係
るサージアブソーバの第1の実施の形態における構成を
示す断面図である。図1に示すように、リング状の絶縁
体3を挟む態様で電極基板1aと電極基板1bとが対向
して設置され、これら絶縁体3、電極基板1a及び電極
基板1bは適切な接着手段によって接着されて内部を真
空に施した外囲器10を形成する。電極基板1aと電極
基板1bとの内面は同心円状をなして、外周と高さが異
なっており、高く位置する中央部が平坦状の放電部4と
して、係る放電部4を取り囲むように電極基板1中で最
も低い位置にエミッタ部5がリング状に形成される。ま
た、電極基板1a及び電極基板1bの最外周部は、絶縁
体3を接着する平面状の接合部2であり、放電部4とエ
ミッタ部5とのほぼ中間の高さに位置する。エミッタ部
5の表面には微細で鋭利な先端部を有するエミッタ6が
多数形成されており、係るエミッタ6と電極基板1のエ
ミッタ部5との間には薄膜又は固体状の抵抗層9が形成
されている。また、エミッタ6は露光及びエッチング等
の方法でコーン形状の突起をエミッタ部5の表面にアレ
イ状に形成したものでも良く、微細な粒子をバインダに
混入してエミッタ部5に塗布しても良い。ここで、互い
に対向した電極基板1aの放電部4aと電極基板1bの
放電部4bとの距離をd、電極基板1aと電極基板1
bとのエミッタ6同士も互いに対向し、その距離をd
とすると、エミッタ部5で開始された放電が放電部4に
移行するためには、 d<d で表される距離が望ましい。さらに、確実に放電現象を
放電部4に移行させ、その状態を保持するためには、 2×d<d で表すことができる距離が望ましい。
【0023】次に、本発明に係るサージアブソーバの第
1の実施の形態における動作について図1を参照して以
下に説明する。図1に示すように、多数のエミッタ6を
電極基板1に形成した本発明に係るサージアブソーバに
おいては、エミッタ6の先端部が鋭く尖っているため、
この先端部に電界が集中する。従って、電極基板1の両
端の電圧が増加すると、最初にエミッタ6から電子が電
界放射によって放出される。この電子は正の電圧が印加
された電極基板1に衝突し、係る電極基板1を局部的に
加熱するとともに電極基板1に吸着したガス分子を物理
的に脱離させる。その結果として、真空の外囲器10の
内部ではガス分子の数が増加し、係るガス分子が電子と
衝突し、イオン化し、放電が開始され、両端の電極基板
1を衝撃する。従って、さらに電極基板1を加熱、衝撃
して、ガス分子を増加させ、電極基板1の両端の電圧が
低下するまで放電状態が維持される。ここで、エミッタ
部5の間隔よりも放電部4の間隔が小さいため、管内の
イオン濃度が増加するにつれて放電現象はエミッタ部か
ら放電部4に移行する。また、エミッタ部5に設けられ
た抵抗層9によって、エミッタ6から放出される電子の
量が制限され、放電した場合にも放電電流が制限され
て、放電現象は主に放電部4で行われる。
【0024】このように、本発明に係るサージアブソー
バによって、主放電が平坦で比較的面積が広い放電部で
行われることとなり、エミッタの形状変化が小さく、多
回にわたる放電の繰り返しによっても放電による開始電
圧が変化することがない。
【0025】(実施の形態2)本発明に係るサージアブ
ソーバの第2の実施の形態における構成について図面を
参照して説明する。但し、前述した本発明に係るサージ
アブソーバの第1の実施の形態と同様の構成及び動作に
ついては説明を省略する。図2は、本発明に係るサージ
アブソーバの第2の実施の形態における構成を示す断面
図である。図2に示すように、電極基板1a及び電極基
板1bのほぼ中央部に同心円状の凹部が設けられてい
る。この凹部の表面をエミッタ部5とし、係るエミッタ
部5には、先端が鋭く尖った形状を有するエミッタ6が
多数形成されている。また、前記凹部の外周に形成さ
れ、表面を平坦に施したリング状の部分は放電部4とす
る。そこで、電極基板1aのエミッタ5aと電極基板1
bのエミッタ5bとの間の距離よりも、電極基板1aの
放電部4aと電極基板1bの放電部4bとの間の距離を
小として設定する。
【0026】(実施の形態3)また、本発明に係るサー
ジアブソーバの第3の実施の形態において図3を参照し
て以下に説明する。但し、前述した本発明に係るサージ
アブソーバの実施の形態と同様の構成及び動作について
は説明を省略する。図3は、本発明に係るサージアブソ
ーバの第3の実施の形態における構成を示す断面図であ
る。図3に示すように、電極基板1上に形成されるエミ
ッタ部5は、外囲器10内部において絶縁体3に接する
一部分として形成されている。すなわち、前述した本発
明に係るサージアブソーバの実施の形態1及び実施の形
態2のように、エミッタ部5又は放電部4を円環状に形
成するものではなく、絶縁体3に接した電極基板1の一
部分にエミッタ部5を形成することとなる。この本発明
に係る実施の形態3を採用することによって、前述した
本発明に係るサージアブソーバの実施の形態1と同様の
効果を奏する。
【0027】ここで、本発明に係るサージアブソーバの
第4の実施の形態における構成として図4を参照して以
下に説明する。但し、前述した本発明に係るサージアブ
ソーバの実施の形態と同様の構成及び動作については説
明を省略する。図4は、本発明に係るサージアブソーバ
の第3の実施の形態における構成を示す断面図である。
図4に示すように、主な構成は前述の本発明に係る一実
施の形態と同様であるが、エミッタ部5の表面に形成さ
れた多数のエミッタ6の先端部には、係る先端部の各々
を覆う態様に位置する開口部を有したゲート電極7が設
置されている。このゲート電極7はエミッタ部5上に絶
縁層3を介して形成されており、エミッタ6とエミッタ
部5との間には、薄膜又は固体形状の抵抗層9が形成さ
れている。ここで、容量C及びC’は、ゲート電極
7とエミッタ部5との間の静電容量であり、容量C
対向するゲート電極7間の静電容量である。
【0028】次に本発明に係るサージアブソーバの第4
の実施の形態における動作について説明する。2枚の電
極基板1の両端の電圧をEとすると、ゲート電極7に加
わる電圧Egは、 Eg=E×C×C’/(C・C’+C
’+C・C) で表される。エミッタ6とゲート電極7の開口部は極め
て接近しているために、この電圧Egが約50Vを越え
ると、エミッタ6の先端からは電子が放出され始める。
このため、ゲート電極を有しない構造のサージアブソー
バに比べ、電極間の電圧を極めて低い状態で放電を開始
させることができる。また、静電容量値の選定によって
放電を開始する電極間電圧を設定することができるた
め、放電開始電圧を正確に、且つ広い範囲で設定するこ
とが可能である。なお、ゲート電極を本発明に係るサー
ジアブソーバの外に引き出して、外部の静電容量分圧器
を利用しても同様の効果を奏する。
【0029】(実施の形態5)また、本発明に係るサー
ジアブソーバの第5の実施の形態において図5を参照し
てその構成を説明する。但し、前述した本発明に係るサ
ージアブソーバの形態と同様の構成及び動作については
説明を省略する。図5は、本発明に係るサージアブソー
バの第5の実施の形態における構成を示す断面図であ
る。図5に示すように、本発明に係るサージアブソーバ
の第5の実施の形態は、前述の本発明に係るサージアブ
ソーバの第4の実施の形態における構成に加えて、電極
基板1aと電極基板1bとの間が抵抗によって分割され
て電圧が印加される。具体的には、ゲート電極7aと対
向する電極基板1aとの間に抵抗Rが設けられ、ゲー
ト電極7bと電極基板1bとの間に抵抗R’が設けら
れる。
【0030】次に、本発明に係るサージアブソーバの第
5の実施の形態における動作について図5を用いて説明
する。電極基板1aと電極基板1bとの間の電圧をE、
抵抗R及び抵抗R’の抵抗値をそれぞれr及びr
’とすると、ゲート電極7に加わる電圧Egは、 Eg=E×(r’/(r+r’)) と表すことができる。この様に、エミッタ6とゲート電
極7の開口部が極めて接近しているため、この電圧Eg
が約50Vを越えると、エミッタ6の先端から電子が放
出され始める。このため、極めて低い電極間電圧で放電
を開始させることが可能である。また、ゲート電極7と
エミッタ6との間には、電極基板1aと電極基板1bと
の間の電圧の分圧が印加されるため、放電開始電圧を抵
抗の値によって設定することができる。
【0031】(実施の形態6)最後に、本発明に係るサ
ージアブソーバの第6の実施の形態について図6を参照
して以下に説明する。但し、前述した本発明に係るサー
ジアブソーバの実施の形態と同様の構成及び動作につい
ては説明を省略する。図6は、本発明に係るサージアブ
ソーバの第6の実施の形態における構成を示す断面図で
ある。図6に示すように、本発明に係るサージアブソー
バの第6の実施の形態は、前述した本発明に係るサージ
アブソーバの第5の実施の形態と同様の構成を有してお
り、ゲート電極に印加する電圧を作る抵抗分割の構成が
異なるものである。抵抗Rは電極基板1aとゲート7
aとの間の抵抗であり、同様に、抵抗R’は、電極基
板1bとゲート7bとの間の抵抗である。また、抵抗R
は、ゲート電極7aとゲート電極7bとの間に設けら
れた抵抗である。ここで、電極基板1aと電極基板1b
との間の電圧をEとし、抵抗R、抵抗R ’及び抵抗
の抵抗値をそれぞれr、r’及びrとする
と、ゲート電極7に加わる電圧Egは、 Eg=E×(r’/(r+r’+r)) となる。この構成によって生じる動作及び効果は本発明
に係るサージアブソーバの実施の形態5と同様である。
なお、ゲート電極を本発明に係るサージアブソーバの外
に引き出して、外部の抵抗分圧器を利用しても同等の効
果が得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るサージアブソーバによって
奏する効果を以下に列挙する。第一に、エミッタ部に設
けられたエミッタの先端が先鋭形状をなしているため、
比較的低い電圧で電界放出が開始される。従って、サー
ジアブソーバの放電開始電圧も低くなる。第二に、主放
電は、平坦で面積が広い放電部で行われるため、エミッ
タの形状変化が小さく、多数の放電繰り返しによっても
放電開始電圧が変化しない。第三に、エミッタの下部に
抵抗層が形成されているため、エミッタ部に流れるエミ
ッション電流及び放電電流が制限される。従って、エミ
ッタの先端部への損傷の影響が軽減される。第四に、エ
ミッタ同士が対向して位置するため、他のエミッタから
電子放射を受けて常に表面が洗浄される。さらに、主放
電が生じる放電部が対面する面積を比較的大きくするこ
とができるために、大電流を比較的小さい形状で取り扱
うことができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサージアブソーバの第1の実施の
形態における構成を示す図である。
【図2】本発明に係るサージアブソーバの第2の実施の
形態における構成を示す図である。
【図3】本発明に係るサージアブソーバの第3の実施の
形態における構成を示す図である。
【図4】本発明に係るサージアブソーバの第4の実施の
形態における構成を示す図である。
【図5】本発明に係るサージアブソーバの第5の実施の
形態における構成を示す図である。
【図6】本発明に係るサージアブソーバの第6の実施の
形態における構成を示す図である。
【図7】従来におけるサージアブソーバの構成を示す図
である。
【図8】従来におけるサージアブソーバの構成を示す図
である。
【符号の説明】
1.電極基板 2.接合部 3.絶縁体 4.放電部 5.エミッタ部 6.エミッタ 7.ゲート 8.絶縁層 9.抵抗層 10.外囲器 70.外囲器 71.蓋部材 72.エミッタ 73.基板部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小な突起を有するエミッタが複数設けら
    れてなるエミッタ部と平坦な放電部とが表面に形成され
    てなる一対の電極基板が、絶縁体を介して互いの表面が
    対向する態様で固定され、一対の電極基板と絶縁体によ
    って形成された中空部を真空とするサージアブソーバに
    おいて、一対の電極基板のエミッタ部及び放電部同士を
    対向するように配置し、エミッタ部同士の間隔が放電部
    同士の間隔よりも大であることを特徴とするサージアブ
    ソーバ。
  2. 【請求項2】エミッタ部の間隔が前記放電部の間隔の2
    倍よりも大であることを特徴とする請求項1に記載のサ
    ージアブソーバ。
  3. 【請求項3】開口部を有するゲート電極が絶縁層を介し
    て電極基板の表面に設けられ、その開口部に各々のエミ
    ッタが挿設される態様で設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載のサージアブソーバ。
  4. 【請求項4】エミッタと、係るエミッタが形成されてい
    る電極基板との間に抵抗層が設けられることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れか一に記載のサージアブ
    ソーバ。
  5. 【請求項5】前記ゲート電極には電極基板の両端の電圧
    を分圧した電圧が印加されることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れか一に記載のサージアブソーバ。
  6. 【請求項6】電極基板の両端の電圧が抵抗によって分圧
    されることを特徴とする請求項5に記載のサージアブソ
    ーバ。
  7. 【請求項7】電極基板の両端の電圧が静電容量によって
    分圧されることを特徴とする請求項5に記載のサージア
    ブソーバ。
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