JP2000345969A - オイルフリー圧縮機 - Google Patents

オイルフリー圧縮機

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JP2000345969A JP11158841A JP15884199A JP2000345969A JP 2000345969 A JP2000345969 A JP 2000345969A JP 11158841 A JP11158841 A JP 11158841A JP 15884199 A JP15884199 A JP 15884199A JP 2000345969 A JP2000345969 A JP 2000345969A
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夏樹 川端
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勇 川野
Yoshio Sakurai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルフリー圧縮機において、安価で、吐出温
度の異常高温の検出及び温度センサの断線の検出を確実
に行うこと。 【解決手段】油を使用しない圧縮機本体ブロック12を
備えたオイルフリー圧縮機において、吐出温度を検出す
るサーミスタ16、17を圧縮機本体ブロック12の吐
出管に装着し、このサーミスタ16、17で吐出温度の
異常高温を検出すると共に、このサーミスタ16、17
の複数個の検出温度を比較してサーミスタ断線の検出を
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルフリー圧縮
機に係わり、特に空気圧縮や冷凍・空調用等に用いられ
るオイルフリー圧縮機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルフリー圧縮機としては、圧
縮機本体ブロックの温度を検出する熱電対の信号を温度
調節器により変換する温度センサを用いたものがある
(従来技術1)。また、吐出部よりも温度の低い部分、
例えばクーラにより冷却した後の部分に温度スイッチを
設けたものがある(従来技術2)。そして、オイルフリ
ー圧縮機における吐出温度センサは、吐出温度が異常な
高温になった場合に、電動機及び圧縮機を停止したり、
警報を出したりすると共に、さらには吐出温度を表示し
たりするために用いるものである。また、温度センサ自
身の断線を検知することが必要である。
【0003】なお、圧縮機の吐出温度を検知して冷凍サ
イクルを制御するものとして、特開平7−158582
号公報に記載されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1の
オイルフリー圧縮機は、熱電対と温度調節器を組み合わ
せて用いるため、高価なものであった。また、従来技術
2のオイルフリー圧縮機は、吐出温度を直接測るもので
はなく、吐出温度の表示ができないものであった。
【0005】本発明は、サーミスタを用いて安価にする
ことができ、しかも吐出温度の異常高温の検出及びサー
ミスタ断線の検出を確実に行うことのできる信頼性に優
れたオイルフリー圧縮機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の第1の特徴は、潤滑油等の油を使用しない
圧縮機本体ブロックと、この圧縮機本体ブロックを駆動
する電動機と、前記圧縮機本体ブロックの吐出温度を検
出するサーミスタと、前記サーミスタで検出した吐出温
度に基づいて前記電動機、警報装置等を制御する制御装
置とを備え、前記サーミスタを複数個設け、前記少なく
とも一方のサーミスタで吐出温度の異常高温を検出して
前記電動機、前記警報装置等を制御すると共に、前記複
数個のサーミスタの検出温度を比較してその差が所定値
以上の場合にサーミスタ断線と判断して前記電動機、前
記警報装置等を制御する構成にしたものである。
【0007】本発明の第2の特徴は、潤滑油等の油を使
用しない圧縮機本体ブロックと、この圧縮機本体ブロッ
クを駆動する電動機と、前記圧縮機本体ブロックの吐出
温度を検出するサーミスタと、前記サーミスタで検出し
た吐出温度に基づいて前記電動機、警報装置等を制御す
る制御装置とを備え、前記圧縮機本体ブロックの吐出管
の圧縮機本体ブロック近傍に、サーミスタ検知部を収納
する長さを有しかつ開口端を有するサーミスタ装着管部
を設け、前記サーミスタ装着管部内にその開口端から前
記サーミスタの検知部を挿入して吐出路中に配置し、前
記サーミスタで吐出温度の異常高温を検出して前記電動
機、前記警報装置等を制御する構成にしたものである。
【0008】本発明の第3の特徴は、潤滑油等の油を使
用しない圧縮機本体ブロックと、この圧縮機本体ブロッ
クを駆動する電動機と、前記圧縮機本体ブロックの吐出
温度を検出するサーミスタと、前記サーミスタで検出し
た吐出温度に基づいて前記電動機、警報装置等を制御す
る制御装置とを備え、前記圧縮機本体ブロックの吐出管
の途中に両端が開口したサーミスタ装着管を接続し、前
記サーミスタ装着管の両端開口から二つの前記サーミス
タの検知部を挿入して両者を近接して吐出路中に配置
し、前記少なくとも一方のサーミスタで吐出温度の異常
高温を検出して前記電動機、前記警報装置等を制御する
と共に、前記二つサーミスタの検出温度を比較してその
差が所定値以上の場合にサーミスタ断線と判断して前記
電動機、前記警報装置等を制御する構成にしたものであ
る。
【0009】好ましくは、前記サーミスタ装着管は、前
記圧縮機本体ブロックの吐出管の圧縮機本体ブロック近
傍に接続すると共に、前記圧縮機本体ブロックに略平行
に配置し、前記二つのサーミスタはその長手方向を前記
圧縮機本体ブロックに略平行に装着した構成にしたもの
である。
【0010】本発明の第4の特徴は、潤滑油等の油を使
用しない圧縮機本体ブロックと、この圧縮機本体ブロッ
クを駆動する電動機と、前記圧縮機本体ブロックの吐出
温度を検出するサーミスタと、前記サーミスタで検出し
た吐出温度に基づいて前記電動機、警報装置等を制御す
る制御装置と、前記圧縮機本体ブロックの吐出圧力を検
出して前記電動機を自動停止する圧力開閉器とを備え、
前記サーミスタで吐出温度の異常高温を検出して前記電
動機、前記警報装置等を制御すると共に、前記圧力開閉
器が所定圧力になったときに前記サーミスタ断線の判断
を行う構成にしたものである。
【0011】本発明の第5の特徴は、潤滑油等の油を使
用しない圧縮機本体ブロックと、この圧縮機本体ブロッ
クを駆動する電動機と、前記圧縮機本体ブロックの吐出
温度を検出するサーミスタと、前記サーミスタで検出し
た吐出温度に基づいて前記電動機、警報装置等を制御す
る制御装置とを備え、前記サーミスタと並列に抵抗を接
続し、前記サーミスタと抵抗の並列回路で、吐出温度の
異常高温、及びサーミスタ断線の検出をして前記電動
機、前記警報装置等を制御する構成にしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオイルフリー圧縮
機の各実施例を図1から図8を用いて説明する。
【0013】まず、本発明の第1実施例を図1から図6
を用いて説明する。図1は本発明の第1実施例の両歯型
オイルフリースクロール圧縮機を示す縦断面概略図、図
2は図1のオイルフリー圧縮機の制御回路を示す図、図
3は図1のオイルフリー圧縮機に用いる圧縮機本体ブロ
ック部の横断面図、図4は図1のオイルフリー圧縮機の
圧縮機本体ブロック部のサーミスタ取付詳細構造を示す
平面図、図5は図1のオイルフリー圧縮機に用いるサー
ミスタの温度−抵抗特性図、図6は図1のオイルフリー
圧縮機の制御フローチャート図である。
【0014】図1に示すように電動機10は、電動機ベ
ース21上に載置され、両側に回転軸10a、10b突
出して設けている。電動機ベース21は基台22に防振
ゴム23を介して載置されている。これにより電動機1
0から基台22への振動伝達を防止している。圧縮機本
体ブロック12は、電動機10の上方に配置され、電動
機10の回転軸10bにVベルト11を介して連結され
て電動機10の動力により駆動され、流体を圧縮して吐
出管24に吐出す。また、圧縮機本体ブロック12は、
潤滑油等の油を使用しないオイルフリータイプのもので
ある。圧縮機本体ブロック12の吐出口9に接続された
吐出管24は、その中間に逆止弁25を介在してクーラ
13に接続されている。圧縮機本体ブロック12にて圧
縮された圧縮流体は、クーラ13により冷却され、例え
ば200℃乃至400℃程度から55℃程度に冷却され
る。クーラ13の出口管26はドライヤ14に接続さ
れ、クーラ13にて冷却された圧縮流体はドライヤ14
を経て吐出される。冷却ファン15は、電動機10の回
転軸10aに装着され、筐体27の吸込み口27aから
外気を吸込んで吐出し口27bより吐出すように運転さ
れ、電動機10、圧縮機本体ブロック12及びクーラ1
3を冷却する。圧縮機本体ブロック12の吐出温度を検
知するためのサーミスタ16、17は、圧縮機本体ブロ
ック12の吐出部に設けられ、具体的には吐出管24に
装着されている。サーミスタ16、17の取付構造は、
図1では模式的に示してあり、詳細は後述する図4に示
す通りである。
【0015】図2に示すように、電動機10は、制御装
置30で制御される開閉器31を介して交流電源32に
接続されている。マイコンより構成される制御装置30
は、サーミスタ16、17で測定した吐出温度を常時読
み込んで、吐出温度が異常高温に達した時、またはサー
ミスタ16、17が断線した時に開閉器30を開路し、
警報装置33に異常温度表示、または故障表示するよう
に制御すると共に、警報装置33に表示するように制御
する。
【0016】図3に示すように、圧縮機本体ブロック1
2は、鏡板の両面にスクロールラップを設けた旋回スク
ロール1、この旋回スクロール1のラップと組み合わせ
ることにより圧縮作動室を形成するスクロールラップを
設けた左固定スクロール2および右固定スクロール3、
旋回スクロール1を駆動する主クランク4およびこの主
クランク4と同期回転する補助クランク5、この主クラ
ンク4と補助クランク5との同期を取るためのタイミン
グベルト6、タイミングプーリ7、電動機10からの動
力により主クランク4を駆動するVプーリ8から構成さ
れている。旋回スクロール1の中央部には左右の圧縮作
動室を連通する孔1aが形成されている。また、右固定
スクロール3の中央部には、圧縮された流体を吐出する
吐出口9が形成されている。前記圧縮作動室は旋回スク
ロール1と固定スクロール2、3との相対運動により中
心方向に移動するに従いその容積を減少すると共に、外
周側から吸入した流体を圧縮して固定スクロール3の吐
出口9から吐出する。
【0017】図4に示すように、圧縮機本体ブロック1
2の吐出口9に接続された吐出管24の途中部分には開
口端を有するサーミスタ装着管24aが接続されてい
る。このサーミスタ装着管24aは、吐出管24の圧縮
機本体ブロック近傍に直交して接続され、圧縮機本体ブ
ロック12の側面に略平行延びるように配置される。サ
ーミスタ16、17は、その検知部がこのサーミスタ装
着管24aの両側開口端から吐出路中にそれぞれ挿入さ
れ、サーミスタ装着管24aに装着されている。このサ
ーミスタ装着管24aは、吐出管24の圧縮機本体ブロ
ック12の近傍に吐出管路の一部を構成するように接続
されている。即ち、サーミスタ装着管24aは、その一
側端部側に圧縮機本体ブロック側の吐出管24が接続さ
れ、その他側端部側に反対側の吐出管24が接続されて
いる。これにより、サーミスタ16、17の先端の温度
検知部分が近接して同じ温度の圧縮流体と確実に接触す
るように対向している。
【0018】サーミスタ16、17は、次に述べる理由
のために、図5に示す温度−抵抗特性を備えたものが使
用される。即ち、オイルフリー圧縮機は、吐出温度が異
常高温であると判断する温度が、潤滑油を用いる圧縮機
と比較して、A部に示すような非常に高い温度であり、
例えば300℃を吐出温度の異常高温と設定した場合に
は、吐出温度測定用のサーミスタ16、17は、その3
00℃の部分の検出精度を確保するために、その部分の
抵抗値の変化がある大きさ以上であることが必要であ
る。
【0019】一般的に、サーミスタの特性は、R2=R1
exp{B=(1/T2−1/T1)}と定義される。(こ
こで、 T1及びT2は任意の温度、 R1及びR2は温度T
1及びT2の時の抵抗値、Bは定数である)。この特性式
から明らかなように、吐出温度の異常高温におけるサー
ミスタ16、17の抵抗値の検出精度を確保するため
に、サーミスタの300℃付近の抵抗値の変化を大きく
すると、一般的な使用状態の室温における抵抗値が非常
に大きいものとなり、例えば室温20℃では1000k
Ωを越えてしまうことになる。この抵抗値を、例えばD
C5Vの回路で読み込んだ場合には、非常に小さな電
流、0.005mA程度の電流しか流れないことにな
る。このため、オイルフリー圧縮機がサーミスタ断線で
あると判断するための温度を、一般的な使用状態の室温
より若干低いB部の温度、例えば−30℃に設定した場
合において、同一サーミスタで、オイルフリー圧縮機に
おける吐出温度の異常高温の検出と、サーミスタ断線の
温度の検出とを行おうとすれば、−30℃のサーミスタ
の抵抗値を読み込んだ場合に流れる小さな電流と、前記
室温20℃の場合に流れる小さな電流とを区別して測定
することが困難であった。
【0020】そこで、本発明の第1実施例では、二つの
サーミスタ16、17の検出結果を比較してその差が所
定値以上の場合にサーミスタ断線と判断し、サーミスタ
を用いても確実な測定が行なえるようにしたものであ
る。
【0021】この点を図6のフローチャートを用いて説
明する。運転を開始すると(S1)、サーミスタ16で
吐出温度の検出を行なう(S2)。その検出温度t1が設
定された吐出温度の異常高温300℃以下であるかを比
較し(S3)、300℃を越えている場合には吐出温度
の異常高温またはサーミスタ短絡の何れかと判断して検
出温度t1が350℃以下であるかを比較する(S8)。
なお、このサーミスタ短絡を判断する温度350℃は吐
出温度の異常高温300℃に+50℃を基準としたもの
である。ステップS8で、検出温度t1350℃以下の場
合には吐出温度の異常高温と判断して開閉器31を開路
し(S10)、ステップ2に戻り、一方、検出温度t1が
350℃を越える場合にはサーミスタ16の短絡と判断
して開閉器31を開路すると共に(S11)、故障表示
(警報表示)する(S12)。ステップ3で、検出温度
t1が300℃以下の場合には、サーミスタ17で吐出温
度の検出を行なう(S4)。その検出温度t2が300℃
以下であるかを比較し(S5)、検出温度t2が300℃
を越えている場合には吐出温度の異常高温またはサーミ
スタ短絡と判断して検出温度t2が350℃以下であるか
を比較する(S9)。この比較で、検出温度t2が350
℃以下の場合には吐出温度の異常高温と判断して開閉器
31を開路し(S10)、ステップ2に戻る。一方、検
出温度t2が350度を越える場合にはサーミスタ17の
短絡と判断して開閉器31を開路すると共に(S1
1)、故障表示(故障表示)する(S12)。ステップ
5で、検出温度t2が300℃以下の場合には、サーミス
タ16の検出温度t1とサーミスタ17の検出温度t2との
差Δtを計算する(S6)。この温度差Δtが20℃以下
であるかを比較し(S7)、温度差Δtが20℃を越え
ている場合にはサーミスタ16、17の断線と判断して
開閉器31を開路すると共に(S11)、故障表示(警
報表示)する(S12)。ステップ7で、温度差Δtが2
0℃以下の場合には、ステップS2に戻る。ステップS
12の後は、リセットスイッチの入力の有無を監視し
(S13)、リセットスイッチの入力があれば、運転開
始に戻る。
【0022】本発明においては、圧縮機本体ブロック1
2の吐出温度を検出するサーミスタ16、17を設け、
このサーミスタ16、17で検出した吐出温度に基づい
て制御するようにしたので、安価なものとすることがで
きる。また、サーミスタ16、17を複数個設け、少な
くとも一方のサーミスタ16,17で吐出温度の異常高
温を検出して制御すると共に、複数個のサーミスタ1
6、17の検出温度を比較してその差が所定値以上の際
にサーミスタ断線と判断して制御するようにしたので、
吐出温度の異常高温の検出精度を確保しつつ、サーミス
タ断線を一般的な室温を検出する場合と区別することが
できる。これにより、サーミスタ16,17を用いて安
価で、しかも吐出温度の異常高温の検出及びサーミスタ
断線の検出を確実に行うことのできる信頼性に優れたオ
イルフリー圧縮機を得ることができる。
【0023】さらには、圧縮機本体ブロック12の吐出
管24の圧縮機本体ブロック近傍に、サーミスタ16,
17の検知部を収納する長さを有しかつ開口端を有する
サーミスタ装着管部24aを設け、サーミスタ装着管部
24a内にその開口端から前記サーミスタ16、17の
検知部を挿入して吐出路中に配置したので、サーミスタ
16,17の簡単な装着構造が得られ、圧縮機本体ブロ
ック12から吐出された直後の圧縮流体の温度を直接精
度よく測定でき、信頼性に優れたオイルフリー圧縮機を
得ることができる。
【0024】また、圧縮機本体ブロック12の吐出管2
4の途中に両端が開口したサーミスタ装着管24aを接
続し、サーミスタ装着管24aの両端開口から二つのサ
ーミスタ16、17の検知部を挿入して両者を近接して
吐出路中に配置したので、二つのサーミスタ16,17
の簡単な装着構造が得られ、圧縮機本体ブロック12か
ら吐出された圧縮流体の温度を直接精度よくかつ二つの
サーミスタ16,17がほぼ同じ温度を測定でき、信頼
性に優れたオイルフリー圧縮機を得ることができる。
【0025】さらには、サーミスタ装着管24aは、圧
縮機本体ブロック12の吐出管24の圧縮機本体ブロッ
ク近傍に接続すると共に、圧縮機本体ブロック12に略
平行に配置し、かつ二つのサーミスタ16、17はその
長手方向を圧縮機本体ブロック12に略平行に装着した
ので、二つのサーミスタ16,17の取付部分を圧縮機
本体ブロック12から大きく突出することなく配置する
ことができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例を図7を用いて
説明する。図7は本発明の第2実施例の両歯型オイルフ
リースクロール圧縮機における運転中の吐出圧力の推移
の一例を示す図である。この両歯型オイルフリースクロ
ール圧縮機は、次に述べる点以外の部分については第1
実施例と同じである。
【0027】このオイルフリー圧縮機の容量制御は、図
6に示すように、運転を開始すると吐出圧力が設定した
第1の所定圧力0.69MPaに上昇するまでD部のよ
うに任意に吐出圧力が変化する。第1の所定圧力0.6
9MPaに上昇すると、圧力開閉器が作動して電動機、
即ち圧縮機が自動停止し、E部のように吐出圧力が変化
して第2の所定圧力0.59MPaに圧力が下がると、
圧力開閉器が作動して運転を再開する。その後は、F部
に示すように任意に吐出圧力が変化する。このように、
この第2実施例のオイルフリー圧縮機は圧力開閉器式で
ある。一般的に吐出温度は吐出圧力が高いほど高温とな
るので、吐出圧力が第1の所定圧力0.69MPaのE
点においては吐出温度もある温度以上(例えば100℃
以上)になる。そこでE点に達したときに、吐出温度を
サーミスタで測定してその温度が100℃以下の場合は
サーミスタが断線しているという判断をし、圧縮機及び
電動機を停止させることができる。これによれば、サー
ミスタ一つでその断線の測定をすることができと共に、
簡単なプログラムで温度制御ができる。従って、安価
で、信頼性に優れたオイルフリー圧縮機が得られる。
【0028】次に、本発明の第3実施例を図8を用いて
説明する。図8は本発明の第3実施例の両歯型オイルフ
リースクロール圧縮機に用いるサーミスタと抵抗の並列
回路おける温度−抵抗特性図である。この温度−抵抗特
性図は、図5に示す特性を有するサーミスタと並列に4
00kΩの抵抗を接続した場合のものである。このよう
に、400kΩの抵抗を並列した場合のサーミスタとの
合成抵抗は最大で400kΩとなる。そのためDV5V
の回路で読み込んだ場合の電流値は0.125mAであ
る。このため高温部G部での測定精度を保ちながら低温
部H部での読み込みが室温と区別して可能となるため、
サーミスタ一つで温度制御ができる。従って、安価で、
信頼性に優れたオイルフリー圧縮機が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、サーミスタを用いて安
価で、しかも吐出温度の異常高温の検出及びサーミスタ
断線の検出を確実に行うことのできる信頼性に優れたオ
イルフリー圧縮機を得ることができる。
【0030】また、サーミスタ装着管部の開口端からサ
ーミスタの検知部を挿入して吐出路中に配置しているの
で、サーミスタの簡単な装着構造が得られ、圧縮流体の
温度を直接精度よく測定できる。さらに、サーミスタ装
着管の両端開口から二つのサーミスタの検知部を挿入し
て両者を近接して吐出路中に配置しているので、二つの
サーミスタの簡単な装着構造が得られ、二つのサーミス
タがほぼ同じ温度を測定できる。しかも、サーミスタ装
着管及びサーミスタを圧縮機本体ブロックに略平行に配
置しているので、サーミスタの取付部分を圧縮機本体ブ
ロックから大きく突出することなく配置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の両歯型オイルフリースク
ロール圧縮機を示す縦断面概略図である。
【図2】図1のオイルフリー圧縮機の制御回路を示す図
である。
【図3】図1のオイルフリー圧縮機に用いる圧縮機本体
ブロック部の横断面図である。
【図4】図1のオイルフリー圧縮機の圧縮機本体ブロッ
ク部のサーミスタ取付詳細構造を示す平面図である。
【図5】図1のオイルフリー圧縮機に用いるサーミスタ
の温度−抵抗特性図である。
【図6】図1のオイルフリー圧縮機の制御フローチャー
ト図である。
【図7】本発明の第2実施例の両歯型オイルフリースク
ロール圧縮機における運転中の吐出圧力の推移の一例を
示す図である。
【図8】本発明の第3実施例の両歯型オイルフリースク
ロール圧縮機に用いるサーミスタと抵抗の並列回路おけ
る温度−抵抗特性図である。
【符号の説明】
1…旋回スクロール、2…左固定スクロール、3…右固
定スクロール、4…主クランク、5…補助クランク、6
…タイミングベルト、7…タイミングプーリ、8…Vプ
ーリ、9…吐出口、10…電動機、11…Vベルト、1
2…圧縮機本体ブロック、13…クーラ、14…ドライ
ヤ、16、17…サーミスタ、30…制御装置、31…
開閉器、33…警報装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 勇 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所産業機器グループ内 (72)発明者 桜井 嘉雄 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 清水エンジニアリング内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA15 AA24 AB03 BB60 CC25 CC27 CC56 CC65 3H045 AA05 AA09 AA12 AA26 AA27 BA43 CA19 CA21 CA29 DA01 EA16 EA34 EA50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潤滑油等の油を使用しない圧縮機本体ブロ
    ックと、この圧縮機本体ブロックを駆動する電動機と、
    前記圧縮機本体ブロックの吐出温度を検出するサーミス
    タと、前記サーミスタで検出した吐出温度に基づいて前
    記電動機、警報装置等を制御する制御装置とを備え、前
    記サーミスタを複数個設け、前記少なくとも一方のサー
    ミスタで吐出温度の異常高温を検出して前記電動機、前
    記警報装置等を制御すると共に、前記複数個のサーミス
    タの検出温度を比較してその差が所定値以上の場合にサ
    ーミスタ断線と判断して前記電動機、前記警報装置等を
    制御することを特徴とするオイルフリー圧縮機。
  2. 【請求項2】潤滑油等の油を使用しない圧縮機本体ブロ
    ックと、この圧縮機本体ブロックを駆動する電動機と、
    前記圧縮機本体ブロックの吐出温度を検出するサーミス
    タと、前記サーミスタで検出した吐出温度に基づいて前
    記電動機、警報装置等を制御する制御装置とを備え、前
    記圧縮機本体ブロックの吐出管の圧縮機本体ブロック近
    傍に、サーミスタ検知部を収納する長さを有しかつ開口
    端を有するサーミスタ装着管部を設け、前記サーミスタ
    装着管部内にその開口端から前記サーミスタの検知部を
    挿入して吐出路中に配置し、前記サーミスタで吐出温度
    の異常高温を検出して前記電動機、前記警報装置等を制
    御することを特徴とするオイルフリー圧縮機。
  3. 【請求項3】潤滑油等の油を使用しない圧縮機本体ブロ
    ックと、この圧縮機本体ブロックを駆動する電動機と、
    前記圧縮機本体ブロックの吐出温度を検出するサーミス
    タと、前記サーミスタで検出した吐出温度に基づいて前
    記電動機、警報装置等を制御する制御装置とを備え、前
    記圧縮機本体ブロックの吐出管の途中に両端が開口した
    サーミスタ装着管を接続し、前記サーミスタ装着管の両
    端開口から二つの前記サーミスタの検知部を挿入して両
    者を近接して吐出路中に配置し、前記少なくとも一方の
    サーミスタで吐出温度の異常高温を検出して前記電動
    機、前記警報装置等を制御すると共に、前記二つサーミ
    スタの検出温度を比較してその差が所定値以上の場合に
    サーミスタ断線と判断して前記電動機、前記警報装置等
    を制御することを特徴とするオイルフリー圧縮機。
  4. 【請求項4】前記サーミスタ装着管は、前記圧縮機本体
    ブロックの吐出管の圧縮機本体ブロック近傍に接続する
    と共に、前記圧縮機本体ブロックに略平行に配置し、前
    記二つのサーミスタはその長手方向を前記圧縮機本体ブ
    ロックに略平行に装着したことを特徴とする請求項4に
    記載のオイルフリー圧縮機。
  5. 【請求項5】潤滑油等の油を使用しない圧縮機本体ブロ
    ックと、この圧縮機本体ブロックを駆動する電動機と、
    前記圧縮機本体ブロックの吐出温度を検出するサーミス
    タと、前記サーミスタで検出した吐出温度に基づいて前
    記電動機、警報装置等を制御する制御装置と、前記圧縮
    機本体ブロックの吐出圧力を検出して前記電動機を自動
    停止する圧力開閉器とを備え、前記サーミスタで吐出温
    度の異常高温を検出して前記電動機、前記警報装置等を
    制御すると共に、前記圧力開閉器が所定圧力になったと
    きに前記サーミスタ断線の判断を行うことを特徴とする
    オイルフリー圧縮機。
  6. 【請求項6】潤滑油等の油を使用しない圧縮機本体ブロ
    ックと、この圧縮機本体ブロックを駆動する電動機と、
    前記圧縮機本体ブロックの吐出温度を検出するサーミス
    タと、前記サーミスタで検出した吐出温度に基づいて前
    記電動機、警報装置等を制御する制御装置とを備え、前
    記サーミスタと並列に抵抗を接続し、前記サーミスタと
    抵抗の並列回路で、吐出温度の異常高温、及びサーミス
    タ断線の検出をして前記電動機、前記警報装置等を制御
    することを特徴とするオイルフリー圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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