JP2000342734A - 競技用ネット - Google Patents

競技用ネット

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JP2000342734A
JP2000342734A JP11158340A JP15834099A JP2000342734A JP 2000342734 A JP2000342734 A JP 2000342734A JP 11158340 A JP11158340 A JP 11158340A JP 15834099 A JP15834099 A JP 15834099A JP 2000342734 A JP2000342734 A JP 2000342734A
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幸則 永尾
Masayuki Tanaka
政行 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピンと張った状態を維持でき、張設作業が容
易な競技用ネットを提供する。 【解決手段】 競技用ネット1を支柱21間に張り渡し
支持するロープ3を、通常のロープよりなる非伸縮部9
と、弾性伸縮するゴムバンド等よりなる伸縮部10にて
構成し、伸縮部を伸長させた状態で支柱間にネットを張
る。ロープはネット本体2の上辺5の挿通孔4に通さ
れ、伸縮部が位置する部分には、開閉部13が設けられ
る。ロープには常時引張力が加わるから、ネットをピン
と張った状態に維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトバレーボー
ル競技等のネットとして好適な競技用ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトバレーボール或いはミニソフトバ
レーボール競技は、バドミントンのコートと同一の大き
さのコートが使用され、ネットもまたバドミントン競技
用ネットと同等のものが使用される。ネットはコートを
挟んで設置された2本の支柱間に、所定の高さ(2m)
に張り渡されて支持される。ネットを支持するロープと
して、通常ナイロン製ロープが使用されることが多く、
支柱への取付けに際してはロープの両端を支柱の引っ掛
け部に引っ掛け結びつけられる。ロープの素材を開示し
た公報として例えば実開昭61−111468号公報が
ある。この公報には、通常ワイヤーロープは金属線が使
用されていること、及びこの考案では、特殊なワイヤー
ロープ(超延伸ポリオキシメチレンで形成されたロー
プ)を使用することにより、引張強度及び耐久性が向上
する旨記載されている。なおバレーボール競技用ネット
においては、金属製ワイヤーロープが使用されることが
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来金属線ワイヤーロ
ープ或いはナイロン製ロープ等を使用したネットでは、
これを支柱間に張り渡す際、かなり強く引っ張った状態
で、ロープ端部を支柱に引っ掛け或いは支柱に結びつけ
るという作業が必要であり、緩みなく張り渡すには大人
の強い力でなければ難しいという問題がある。
【0004】また競技中、緩みなく張ったネットに選手
の手がかかり、ネットを張ったロープに強い引張力が加
わった場合、この力がそのまま支柱に加わり、特に床面
に載置されただけの可動式支柱の場合、これが倒れるお
それがある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、ネットを常にピンと張った状態を維持でき、かつ
ネットに力が加わっても、これを吸収することができる
競技用ネットを提供するものである。また本発明は、ネ
ット張設作業を簡単に行うことができる競技用ネットを
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
上辺にロープ挿通孔を有するネット本体と、上記挿通孔
に挿通され、上記ネット本体を2本の支柱間に支持する
ためのロープとを有する競技用ネットにおいて、上記ロ
ープが弾性伸縮する伸縮部と非伸縮部よりなるものであ
る。かかる構成において、ネットに選手の手が引っ掛か
り或いは体の一部が接触した場合、その力はロープの伸
縮部に加わり、これを弾性伸長させて吸収、緩和する。
【0007】本発明(請求項2)にあっては、上記伸縮
部が、上記ネット本体の上記挿通孔適所に位置せしめら
れてなるものである。かかる構成において、ボール或い
は選手の手がネット上辺に当たったとき、上辺挿通孔内
のロープが伸び、ネット本体はこれに応じて変形する。
【0008】本発明(請求項3)にあっては、上記伸縮
部が位置する上記挿通孔に、該挿通孔を開く開閉部が形
成されてなるものである。かかる構成において、伸縮部
の交換時、或いは非伸縮部の長さを調節すべく、伸縮部
と非伸縮部の結び目を解き、これを結び直す際、開閉部
が開かれ、かかる作業がなされる。
【0009】本発明(請求項4)にあっては、上記伸縮
部が位置する上記挿通孔に、上記伸縮部の上記開閉部か
らの移動を阻止する第1阻止手段を設けてなるものであ
る。かかる構成において、伸縮部は、開閉部から離れて
移動することができず、常に開閉部に位置することとな
る。
【0010】本発明(請求項5)にあっては、上記ロー
プが、上記挿通孔に挿通され、上記伸縮部を有するロー
プと、該ロープの両端に連結手段を介して連結されると
ともに上記支柱に取りつけられる2本の支柱ロープとか
らなるものである。かかる構成において、ネット本体の
挿通孔に通されたロープは、伸縮部が伸長された状態
で、その両端がネット本体の両サイドに位置し、支柱に
掛けられた支柱ロープの上端に、連結手段にて連結され
る。支柱ロープの下端は、支柱に固定される。
【0011】本発明(請求項6)にあっては、上記ロー
プの両端に、該ロープの端部が上記挿通孔内に入ること
を阻止する第2阻止手段を設けてなるものである。かか
る構成において、ロープは、伸縮部が非伸長状態にある
とき或いはロープ自体の移動により、ロープの端部がネ
ット本体の挿通孔内にはいるおそれが生じたとき、第2
阻止手段はかかるロープ端部の挿通孔内へ入ることを阻
止する。
【0012】本発明(請求項7)にあっては、上辺にロ
ープ挿通孔を有するネット本体と、上記挿通孔に挿通さ
れ、上記ネット本体を2本の支柱間に支持するロープと
を有する競技用ネットにおいて、上記ロープが弾性伸縮
部材よりなるものである。かかる構成において、ネット
本体はロープを弾性伸長させた状態で支柱間に張設され
る。これによりネット本体は、緩みを生じず、常にピン
と張った状態が維持される。また選手の手等がネットに
接触したとき、ロープが弾性伸長し、この衝撃を吸収、
緩和する。
【0013】本発明(請求項8)にあっては、ネット本
体と、該ネット本体の上辺を支持し、該ネット本体を2
本の支柱間に張設するロープとを有する競技用ネットに
おいて、上記ネットの上辺若しくは下辺又は上下両辺に
弾性伸縮部材よりなる伸縮部が形成されてなるものであ
る。かかる構成において、競技中ネット本体に選手の手
等が引っ掛かった場合、その引張力により伸縮部が弾性
伸長し、これを吸収、緩和する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1において、1は、ソフトバレ
ーボール用ネットで、ネット本体2とロープ3よりな
る。4は、ネット本体2の上辺5に形成された挿通孔
で、白色布の上端を折り返し下端を縫い合わせて構成さ
れる。6,7は、同様の白色布よりなる下辺及び側辺で
ある。8は、上下辺5,6及び側辺7にて囲まれた矩形
領域に張り渡された網目部分である。ロープ3は、非伸
縮部9と伸縮部10よりなり、非伸縮部9としてナイロ
ン製ロープが、伸縮部10としてゴムバンド又はコイル
スプリングが使用できる。図では、伸縮部10としてリ
ング状ゴムバンドを使用した場合を示す。ゴムバンド
は、リング状のほか、紐状のものも使用できる。非伸縮
部9としては、上記ロープのほか金属製ワイヤーロー
プ、天然繊維或いは化学繊維よりなる紐が使用できる。
【0015】伸縮部10は、ネット本体2の一端側(図
示例では左側)近傍に位置せしめられている。すなわ
ち、ロープ3は、挿通孔4内において、図中左から、短
い非伸縮部9、伸縮部10、長い非伸縮部9の順で連結
されている。伸縮部10と右側の長い非伸縮部9とは、
手で結び或いは解くことができる構造とされ、結び目1
1が形成される。その他の部分は金属管により固く結合
されている。一部を手で解く構造としたのは、ロープ3
全体の長さをネット本体2の幅に応じて変更できるよう
にするためである。12,12は、ロープ3の両端に取
りつけられた金属製自在継手である。
【0016】13は、伸縮部10が位置するネット本体
2の挿通孔4部分に形成された開閉部で、この部分は上
辺5の下端が縫い合わされていず、内面に面状ファスナ
ー14が取りつけられている。したがって、この部分は
開くことができる。図1は、開いた状態を示す。15
は、この開閉部13の図中右端に形成された第1阻止手
段で、上辺5を矩形状に縫い合わせて挿通孔4を狭くし
ている。この挿通孔4の狭い部分を、伸縮部10と非伸
縮部9の結び目11は通り抜けることができないのであ
る。
【0017】第1阻止手段15を設け、かつ伸縮部10
が位置する部分の挿通孔4に開閉部13を設けたのは、
伸縮部10が切断したとき、これを交換しやすくし、或
いは結び目11を結び直すためである。すなわち、伸縮
部10が切断した場合、結び目11が第1阻止手段15
にて止められ、これ以上挿通孔4内(図中右側)に入り
込むことはないから、開閉部13を開くことによって、
これを容易に取り出すことができるのである。
【0018】16,16は、継手12,12が、挿通孔
4内に入ることを阻止する第2阻止手段で、短い紐(長
さ約5cm)よりなり、その一端が継手12,12に、
他端が上辺5端部に鳩目にて形成された開口17,17
に繋がれている。18は、ネット本体2を支柱に固定す
るための接続部材で、ゴムバンド19及びその先端と側
辺に形成された面状ファスナー部分20よりなり、ネッ
ト本体2の側辺7に各3本、ほぼ等間隔で設けられてい
る。このファスナー部分20は、後述する支柱を巻い
て、ネット側辺7に閉じられる。
【0019】ここで寸法の一例をあげると、ネット本体
2の幅は、600cm,高さ80cm,伸縮部10は、
ロープ3の一方の端(図示の例では左端)から20cm
内側に接続されている(すなわち非伸縮部の長さが20
cm)。伸縮部10の長さは、40cm(非伸長時)、
図中右側の長い方の非伸縮部9の長さは、525cmで
あり、ロープの全体の長さは585cmとなる。この長
さは、ネット本体2の幅よりも短い。すなわち伸縮部1
0が引っ張られて伸び、適度な引張力が与えられた状態
で、ネット本体2の幅に等しくなるよう設定される。第
1阻止手段15の位置は、ネット1の端からlm,この
部分の挿通孔4の幅は、lcmとすることができる。上
辺5の幅、すなわち挿通孔の幅は、7cm、下辺6及び
側辺7のの幅も同様に7cmである。
【0020】図2,3は、可動構造を有する支柱21,
21にネット1を張った場合を示す。支柱21は、金属
パイプよりなる上部支柱22及び下部支柱23にて構成
され、上部支柱22が下部支柱23に嵌装され、高さ調
整ピン24を介して、上部支柱22の高さが調整され
る。通常、ソフトバレーボール競技では、ネット1の上
辺5の高さは、一般成人用が2m、小学生では、2m,
1.8m,1.5m,1.2m等異なる高さに設定され
る。25は、上部支柱22の上端に形成された金属製リ
ングで、ロープ3両端の継手12が連結される。
【0021】26は、下部支柱23の下端付近におい
て、下部支柱23に水平方向に固定されたベース、27
は、このべース26上に載置されたウェイト、28,2
9は、べース26下方に取りつけられたキャスター、3
0は支柱下端に取りつけられたゴムストッパーである。
ゴムストッパー30側のキャスター28は2個、外側の
キャスター29は1個で構成され、ベース26の安定な
状態とされている。ウェイト27の重心Gは、キャスタ
ー28の上方にあり、支柱21に何ら荷重が加わらない
ときは、軽く手で押すことにより、2種のキャスター2
8,29は、ともに床面31に接地させることができ、
かつこのとき支柱21のゴムストッパー30は床面31
から離れており、したがって、キャスター28,29の
転動により支柱21は床面31上を容易に移動できる。
【0022】他方、支柱21にネット1を張り、その重
量及び引張力により、例えば右側(図中)の支柱21
に、左方へ引っ張る力が加わったときは、ベース26及
びウェイト27はキャスター28を中心に左方向へ回動
し、支柱21のゴムストッパー30が床面31にあた
り、外側のキャスター29は宙に浮く。かくして支柱2
1は床面31に固定される。32は、ベース26及びウ
ェイト27を被覆する保護カバーである。
【0023】かかる支柱21を使用してこれにネット1
を張る際には、上部支柱22を低くし、かつ2本の支柱
21を近寄らせた状態で、上辺5の挿通孔4に通したロ
ープ3の両端の継手12を各上部支柱22上端のリング
25に連結し、上方の接続部材18を上部支柱22に巻
く。次いで、上部支柱22を上方へ伸ばし、所定の高さ
として高さ調整ピン24で固定する。他の接続部材18
を上部支柱22に巻く。2本の支柱21,21間を拡
げ、コートサイドの所定位置にて停止させる。このと
き、ロープ3は引っ張られ、伸縮部10が弾性的に伸長
し、かつ接続部材18もゴムバンド部分19が弾性的に
伸び、ネット1は支柱21,21間にピンと張られる。
かかる作業は、背の低い小学生児童でも簡単に行うこと
ができる。
【0024】ネット張設状態にあっては、伸縮部10に
はロープ3が垂れ下がらない程度の張力を生じ、実際に
は伸縮部が40cmから50〜60cmに伸びたとき、
十分な張力が得られるよう伸縮部10の弾性が設定さ
れ、上記寸法のゴムバンドを使用したとき、バネ定数K
は、約30kg/mであった。伸縮部10のバネ定数
を、約25ないし50kg/mの範囲で設定すると、ネ
ット本体2の重量に抗して、ネット本体2をピンと張
り、かつ選手の体がぶつかったとき、適度な緩衝作用を
得ることができる。また、支柱21には、ネット1自体
の重量及び上記弾性力により内側方向への引張力がはた
らくから、支柱21のゴムストッバー30が床面31に
あたり、支柱21は固定される。
【0025】かかる構造にあっては、ネット上辺5に選
手の手が当たっても、ロープ3が弾性的に伸長し、この
衝撃を吸収、緩和するから、選手が感じる痛みは軽減さ
れる。同時に、この衝撃は、ロープ3にて吸収されるか
ら、支柱21に加わる衝撃が減殺され、支柱21の位置
がずれたり或いは支柱21が倒れたりする可能性は小さ
い。
【0026】接続部材18により、ネット本体2の側辺
7及び下辺6もまたピンと張られた状態にある。特にネ
ット下辺6が常にピンと張られた状態にあることが重要
である。バレーボール競技においては、ネット1に当た
って跳ね返ったポールをうまく処理しなければならず、
ネットプレーは選手にとって重要な技術である。ネット
下辺6が緩んでいると、網目部分8に当たったボールが
跳ね返らず、そのまま床面31に落ちてしまい、高度な
ネットプレーが発揮できず、ゲームの感興を削いでしま
うのである。それ故、ネット1は上辺5のみならず、下
辺6もまた常時ピンと張った状態になければならないの
である。
【0027】すなわち、編目部分8に当たったボール
は、コート側にはね返らなければならず、そのために
は、下辺6がピンと張っていなければならないのであ
る。選手は下辺6にあたってコート側へはねかえるボー
ルの速度、方向等をを予測してボールを床面に落とすこ
となく処理する。
【0028】図4〜6は、異なる構造の支柱32、すな
わち床面31に埋め込む構造の支柱32にネット1を張
設した場合を示す。支柱32は、上記同様上部支柱33
及び下部支柱34よりなり、上部支柱33が下部支柱3
4に嵌装され、高さ調整ピン24を介して、上部支柱3
3の高さが調整される。上部支柱33の上端には、水平
方向の孔35が形成されており、これに支柱ロープ36
が通される。37は、下部支柱34に形成された「く」
字型の係止部で、支柱ロープ36の下端を引っ掛けて固
定するものである。
【0029】支柱32は、コートの両サイドに埋め込み
或いは嵌め込み等にて立設される。支柱ロープ36は、
その上端側にリング状部分38を有し、これにロープ3
の継手12が連結される。支柱ロープ36の下端は、係
止部37に巻き付けられて係止される。孔35の大きさ
は、支柱ロープ36の上端のリング状部分38が通り抜
けない大きさに形成されている。
【0030】上記構成のネット1において、その取付け
方法を説明すると、上下支柱32を床面31に立設し、
上部支柱33を下げた状態で、支柱ロープ36を孔35
に通し、その下端を係止部37に仮止めしておく。次い
でネット1のロープ3の継手12を支柱ロープ36のリ
ング状部分38に連結してネット本体2を2本の支柱3
2,32間に張る。次に、両支柱32,32の上部支柱
33,33を上げ、所定高さに固定する。このとき、ネ
ット本体2の接続部材18を上部支柱33に回してネッ
ト側辺7を支柱32に固定する。両支柱32,32の支
柱ロープ36を引っ張り、ロープ3の継手12が上部支
柱33に接する位置まで伸縮部10を伸ばし、支柱ロー
プ36を係止部37に引っかけて固定する。なお、この
係止部37には、選手等が係止部37に直接当たらない
よう、支柱33ごと保護カバーを巻くことができる。か
くして、ネット1は支柱32,32間に張り渡される。
かかる方法においても、前述の実施形態同様、児童でも
その作業をすることができる。
【0031】ロープ3における伸縮部10の位置及び数
は、変更することができる。図7は、伸縮部10を、ロ
ープ3の左右端部近傍にそれぞれ配置した場合を示す。
この構造では、ネット上辺5(図1)に選手の手がぶつ
かったとき、ロープ3の左右部分の伸縮部10が均等に
伸びるから、ロープ3の伸縮をより自然なバランスのと
れたものとすることができる。この場合、伸縮部10を
構成する例えばゴムバンドは、前述の実施形態における
ゴムバンドより短いものが使用できる。図8は、伸縮部
10をロープ3の中央に配置した場合を示す。上記いず
れの構造においても、伸縮部10が配置される挿通孔4
(図1)の部分には、開閉部13及び伸縮部10の移動
を阻止する第1阻止手段15が設けられる。
【0032】図9は、ロープ3を伸縮部10のみ、例え
ばゴムバンドのみにて構成したものである。かかる構成
においても、ネット1に弾性的な引張力を付与すること
ができる。さらに、非伸縮性のロープの両端にゴムバン
ド等伸縮部を設け、非伸縮部をネットの挿通孔に通し、
伸縮部を引っ張って支柱の係止部に係止する構造も可能
である。
【0033】図10は、別の実施形態を示し、ネット本
体2の上辺5及び下辺6の中央に伸縮部38,39を形
成したものである。この伸縮部38,89以外の上辺
5、下辺6部分及び側辺7は、非伸縮性の布にて構成さ
れている。ネット側辺7には、前述の実施形態同様、ゴ
ムバンド及び面状ファスナー部よりなる接続部材18が
取りつけられている。伸縮部38,39は、ゴムにて構
成することができ、上辺5の伸縮部38は、左右の上辺
5と同様、挿通孔4が形成されている。ネット本体2に
は、その挿通孔4にロープ3(図1)が通される。上記
のほか、伸縮部7は、上辺5のみ又は下辺6のみに形成
することもでき、その位置も任意に設定できる。
【0034】通常この種ネット1にあっては、特に児童
が使用する場合、競技中或いは練習中ネットの網目部分
8に手をかけて左右に引っ張ったり、或いはネット1に
寄りかかったりすることがある。従来のネットの場合、
この力が直接支柱に加わり、特に可動式支柱21(図
2)のとき、支柱21がずれたり或いは支柱21が倒れ
るおそれがあるが、上記構造にすれば、ネット本体2の
伸縮部38,39が弾性的に伸長してこれを吸収緩和
し、支柱21に加わる荷重を軽減する。
【0035】上記実施の形態では、ネット1としてソフ
トバレーボール、ミニソフトバレーボール用のネットに
つき説明したが、上記ネットの構造は、バトミントン、
バレーボール競技、テニス競技等他の競技のネットに使
用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明(請求項1、2)によれば、ネッ
トを支柱間に張設した際、伸縮部が弾性伸長して、ロー
プに引張力が加わるから、ネットを常時ピンと張った状
態に維持することができる。すなわちネットに選手の手
等があたった場合、その衝撃は伸縮部にて吸収、緩和さ
れ、選手に与える痛みは軽減される。またこの衝突或い
はボールがあたることによってネットに力が加わって
も、支柱に加わる力は減殺されるから、支柱がずれたり
或いは倒れたりするという事故の発生は抑制される。
【0037】また本発明(請求項3)によれば、伸縮部
が切れたとき或いは伸縮部と非伸縮部材の結び目を調整
するとき、開閉部を開いてこれを挿通部から引き出すこ
とが容易にでき、伸縮部分の交換作業、結び直し作業が
容易となる。
【0038】また本発明(請求項4)によれば、伸縮部
分が切れた場合、第1阻止手段にて止まり、これが開放
できない挿通孔の内部へ移動することはないから、伸縮
部分を挿通孔から容易に引き出すことができる。
【0039】さらに本発明(請求項5)によれば、支柱
ロープを引っ張ることにより、ロープの伸縮部が伸び、
ロープはピンと張られるから、支柱ロープの下端を支柱
に固定するのみでネットを張ることができる。
【0040】さらに本発明(請求項6)によれば、ロー
プがネット上辺の挿通孔に通されているにもかかわら
ず、その端部が挿通孔内に入り、これが取り出せないと
いう問題は生じず、いつでもロープ両端を支柱に或いは
支柱ロープに連結することができる。
【0041】さらに本発明(請求項7)によれば、ネッ
ト本体を弾性を有するロープにて支柱間に張設すること
により、ネット本体に常時これをピンと張っておく力を
付与することができる。またネットに選手の手等、体が
ぶつかったとき、ロープの弾性変形によりこれを吸収緩
和することができ、選手が感じる痛みを軽減し、また支
柱に加わる力を減殺し、その移動或いはこれが倒れるこ
とを防止する。
【0042】さらに本発明(請求項8)によれば、ネッ
ト本体に特に左右方向の力が加わったとき、上辺若しく
は下辺又は上下両辺の伸縮部が伸び、支柱に加わる力を
減殺させる。これにより、支柱がずれたり或いは倒れ、
ゲームに支障をきたすという不都合は防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態に係る競技用ネットを示す正
面図である。
【図2】ネットを支柱に張設した状態を示す正面図であ
る。
【図3】図2の支柱上端部分を拡大して示す正面図であ
る。
【図4】ネットを別の構造を有する支柱に張設した状態
を示す正面図である。
【図5】図4の支柱上端部分を拡大して示す正面図であ
る。
【図6】図4の支柱の係止部を示す正面図である。
【図7】ロープの変形例を示す正面図である。
【図8】ロープの変形例を示す正面図である。
【図9】ロープの変形例を示す正面図である。
【図10】ネットの別の実施の形態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ネット 2 ネット本体 3 ロープ 4 挿通孔 5 上辺 6 下辺 7 側辺 8 網目部分 9 非伸縮部 10,38,39 伸縮部 11 結び目 12 継手 13 開閉部 14,20 ファスナー部 15 第1阻止手段 16 第2阻止手段 17 開口 18 接続部材 19 ゴムバンド 21,32 支柱 22,33 上部支柱 23,34 下部支柱 24 高さ調整ピン 25 リング 26 べース 27 ウエイト 28,29 キャスター 30 ゴムストッパー 36 支柱ロープ 37 係止部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上辺にロープ挿通孔を有するネット本体
    と、上記挿通孔に挿通され、上記ネット本体を2本の支
    柱間に支持するためのロープとを有する競技用ネットに
    おいて、上記ロープが弾性伸縮する伸縮部と非伸縮部よ
    りなる競技用ネット。
  2. 【請求項2】 上記伸縮部が、上記ネット本体の上記挿
    通孔適所に位置せしめられてなる請求項1記載の競技用
    ネット。
  3. 【請求項3】 上記伸縮部が位置する上記挿通孔に、該
    挿通孔を開く開閉部が形成されてなる請求項2記載の競
    技用ネット。
  4. 【請求項4】 上記伸縮郡が位置する上記挿通孔に、上
    記伸縮部の上記開閉部からの移動を阻止する第1阻止手
    段を設けてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の競
    技用ネット。
  5. 【請求項5】 上記ロープが、上記挿通孔に挿通され、
    上記伸縮部を有するロープと、該ロープの両端に連結手
    段を介して連結されるとともに上記支柱に取りつけられ
    る2本の支柱ロープとからなる請求項1ないし4のいず
    れかに記載の競技用ネット。
  6. 【請求項6】 上記ロープの両端に、該ロープの端部が
    上記挿通孔内に入ることを阻止する第2阻止手段を設け
    てなる請求項5に記載の競技用ネット。
  7. 【請求項7】 上辺にロープ挿通孔を有するネット本体
    と、上記挿通孔に挿通され、上記ネット本体を2本の支
    柱間に支持するロープとを有する競技用ネットにおい
    て、上記ロープが弾性伸縮部材よりなる競技用ネット。
  8. 【請求項8】 ネット本体と、該ネット本体の上辺を支
    持し、該ネット本体を2本の支柱間に張設するロープと
    を有する競技用ネットにおいて、上記ネットの上辺若し
    くは下辺又は上下両辺に弾性伸縮部材よりなる伸縮部が
    形成されてなる競技用ネット。
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