JP2000342177A - 蒸茶葉の冷却装置 - Google Patents

蒸茶葉の冷却装置

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JP2000342177A
JP2000342177A JP11154366A JP15436699A JP2000342177A JP 2000342177 A JP2000342177 A JP 2000342177A JP 11154366 A JP11154366 A JP 11154366A JP 15436699 A JP15436699 A JP 15436699A JP 2000342177 A JP2000342177 A JP 2000342177A
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steamed
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Abstract

(57)【要約】 【課題】室温が高い場合でも冷気によって確実に蒸茶葉
を冷やし、蒸茶葉の温度を貯蔵部内で蒸れなくなるまで
下げるようにした蒸茶葉の冷却装置及びそれを備えた蒸
茶葉の搬送装置及び製茶方法を提供する。 【解決手段】搬送装置Hは、コンベアー1と冷却装置R
を備えている。コンベヤー1は枠体10と搬送帯11を
有している。冷却装置Rは、冷気をつくる空気調和機2
と、風洞3と、冷気を風洞3に送る送気管4を有してい
る。空気調和機2と風洞3は別々に設けられており、風
洞3はコンベアー1上に、搬送される蒸茶葉を覆うよう
に取り付けてある。搬送帯11で搬送される蒸茶葉T
は、風洞3の中で冷気があてられて冷やされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸茶葉の冷却装置
及びそれを備えた蒸茶葉の搬送装置及び製茶方法に関す
る。更に詳しくは、室温が高い場合でも冷気によって確
実に蒸茶葉を冷やし、蒸茶葉の温度を貯蔵部内で蒸れな
くなるまで下げることができるようにしたものに関す
る。また、コンベヤーにかかる荷重による負担を軽減
し、かつ空気調和機のメンテナンス作業もし易くしたも
のに関する。
【0002】
【従来技術】茶葉は、摘み取って蒸し機で蒸し、葉打機
で葉打ちして、揉機で熱風乾燥させながら揉んで縒りを
かけるという製茶工程を経て製造されている。このよう
な製茶工程では、茶葉は連続して処理されるものではな
く、各装置において一定量のものをまとめて加工するよ
うにして処理されている。しかし、蒸し機から葉打機へ
は、傾斜して設けられたコンベヤーによって少量ずつ搬
送されるようになっているため、葉打機による処理は、
蒸し機で蒸された茶葉(蒸茶葉という)が、葉打機の貯
蔵部に所定の量だけ溜まるまで待たなければならなかっ
た。これにより、その間に蒸茶葉が貯蔵部で水分と熱気
により蒸れて酸化し、茶葉の品質が低下してしまうこと
があった。
【0003】従来、この課題を解決することができるよ
うなものとしては、例えば、実開昭48−39399号
で開示されている製茶蒸葉用冷却機がある。この製茶蒸
葉用冷却機は、送風機が内蔵してある風洞を有してお
り、この風洞をコンベヤー上に載せて、風洞内で送風機
による冷却風をコンベヤーで搬送される蒸茶葉に送って
冷やすことで、製茶品質を向上させるようにしたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで蒸茶葉が貯蔵
部内で蒸れないようにするためには、蒸茶葉の温度を大
体において35℃以下、望ましくは30℃程度にまで冷
やすのが良いとされている。しかし、製茶蒸葉用冷却機
では、冷却風を送風機でつくっているので、蒸茶葉を上
記した温度まで冷やすことは困難であった。特に、製茶
作業は、毎年4月から8月くらいまでの時期で行われ、
更に工場では蒸し機等の熱を発する機械を動かしている
ために、夏場、工場内の室内温度は、40℃くらいまで
上がる場合があり、この場合では冷却効果は殆ど期待で
きない。
【0005】また、送風機が内蔵してあるので、風洞は
相当な重量を有するようになっている。そのため、風洞
が載せられたコンベヤーには、送風機の荷重による過剰
な負担がかかっていた。更に、送風機が高所位置に据え
付けられるようになるので、メンテナンス作業がし難く
危険であった。
【0006】本発明は、上記課題を解消するもので、室
温が高い場合でも冷気によって確実に蒸茶葉を冷やし、
蒸茶葉の温度を貯蔵部内で蒸れなくなるまで下げること
ができるようにした蒸茶葉の冷却装置及びそれを備えた
蒸茶葉の搬送装置及び製茶方法を提供することを目的と
する。また、本発明の他の目的は、コンベヤーにかかる
荷重による負担を軽減し、かつ空気調和機のメンテナン
ス作業もし易くしたものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、搬送機で搬送される蒸茶葉を冷やすための
冷却装置であって、冷気をつくる空気調和機と、上記空
気調和機から送られてきた冷気で搬送される蒸茶葉を冷
やす風洞と、を備えており、上記風洞は、風洞の中を通
る蒸茶葉が、冷気によって貯蔵部内で蒸れない温度にま
で冷やされる長さに形成してあることを特徴とする、蒸
茶葉の冷却装置である。
【0008】第2の発明にあっては、風洞と空気調和機
とは別々に設けられており、風洞は搬送機上の蒸茶葉を
覆うようにして、また、空気調和機は搬送機の近傍に設
けられており、風洞と空気調和機は送気管によって送気
可能に連結されていることを特徴とする、第1の発明に
係る蒸茶葉の冷却装置である。
【0009】第3の発明にあっては、冷気が、蒸茶葉の
搬送方向と反対側から蒸茶葉に向けてあてられるように
してあることを特徴とする、第1または第2の発明に係
る蒸茶葉の冷却装置である。
【0010】第4の発明にあっては、搬送機と、第1,
第2または第3の発明に係る冷却装置と、を備えている
ことを特徴とする、蒸茶葉の搬送装置である。
【0011】第5の発明にあっては、風洞中の冷気の排
出手段を有し、該排出手段は蒸茶葉が搬入される側に設
けてあり、風洞に搬入される前の蒸茶葉を予備的に冷や
すことができるようにしてあることを特徴とする、第4
の発明に係る蒸茶葉の搬送装置である。
【0012】第6の発明にあっては、蒸茶葉に空気調和
機でつくった冷気をあてて、該蒸茶葉を貯蔵部内で蒸れ
ない温度にまで冷やすステップを含んでいることを特徴
とする、製茶方法である。
【0013】「排出手段」としては、風洞の蒸茶葉の搬
入側に形成された開口部を利用することもできるし、搬
入側の開口部と共に、或いは搬入側の開口部とは別に設
けることもできる。
【0014】(作 用)本発明に係る冷却装置及び搬送
装置及び製茶方法よれば、空気調和機でつくられた冷気
を風洞に送り、この風洞の中に蒸茶葉を通すことで、蒸
茶葉を冷やして貯蔵部内で蒸れない温度にすることがで
きる。即ち、空気調和機では、従来の送風機と相違し
て、送る空気自体の温度を下げることができるので、冷
却効果が高く、蒸茶葉を確実に冷やすことができる。こ
のため、例えば夏場、工場内の温度が40℃くらいまで
上がった場合でも、蒸茶葉を冷やすことができる。従っ
て、蒸茶葉が貯蔵部内で蒸れることがなくなり、品質が
低下せず、より高品質の茶葉をつくることができる。
【0015】風洞と空気調和機とが別々に設けられてお
り、風洞は搬送機上の蒸茶葉を覆うようにして、また、
空気調和機は搬送機の近傍に設けられており、風洞と空
気調和機は送気管によって送気可能に連結されているも
のは、搬送機にかかる荷重による負担を従来のものより
軽減することができる。更にこの場合では、空気調和機
を床部等の作業性の良い箇所へ設置すれば、メンテナン
ス作業もし易くなる。
【0016】冷気が、蒸茶葉の搬送方向と反対側から蒸
茶葉に向けてあてられるようにしてあるものは、蒸茶葉
と冷気の相対的な速度が速いので、熱交換が効率よく行
われる。また、奪った熱を含む冷気の殆どが一方向から
排気されるようになるので、冷却効果も高い。
【0017】風洞中の冷気の排出手段を有し、該排出手
段は蒸茶葉が搬入される側に設けてあり、風洞に搬入さ
れる前の蒸茶葉を予備的に冷やすことができるようにし
てあるものは、風洞に搬入される前から予め蒸茶葉の温
度をやや下げることができるので、より冷却効果が高
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る蒸茶
葉の搬送装置の使用状態を示す一部を省略した説明図、
図2は図1で示す搬送装置の冷却装置が設けてある部分
を長さ方向に断面した説明図である。符号Hは蒸茶葉の
搬送装置を示している。搬送装置Hは、搬送機であるベ
ルトコンベヤー(単にコンベアーという)1と、冷却装
置Rを備えている。また、符号Tは蒸茶葉を示してい
る。
【0019】コンベヤー1は公知のものを使用してお
り、所要角度で傾斜するように設けてある。コンベヤー
1は、枠体10,10と、この間に設けてある無端状の
搬送帯11を有している。搬送帯11は、下側から上側
へ動くようにしてある。搬送帯11の表面には、凸状の
滑り止め部110・・・が所要間隔を以て複数形成して
ある。本実施の形態で搬送帯11はゴム製のものを使用
している。しかし、搬送帯11は、これに限定するもの
ではなく、例えば、金属製の線材を編んで無端状にした
ものを使用することもできる。
【0020】冷却装置Rは、冷気をつくる空気調和機2
と、冷気の通り道を形成する風洞3と、この冷気を風洞
3に送る送気管4を有している。空気調和機2と風洞3
は別々に設けられており、空気調和機2は風洞3の近傍
の床部に置いてある。しかし、空気調和機2の置き場所
は限定するものではない。空気調和機2は公知のものを
使用したので、構造についての説明は省略する。
【0021】風洞3は、所要長さ(蒸茶葉が、冷気によ
って貯蔵部内で蒸れない温度にまで冷やされる長さ)を
有する略中空箱形状に形成されており、長さ方向の両側
板30,30の下部側が底板31よりやや延長されてい
る。風洞3は、所要間隔をあけて設けたアルミ板材の間
に発泡ウレタンを充填して形成された板状の断熱材を加
工してつくられている。従って、風洞3を形成する側板
30,30、底板31、上板32は、所要の厚みを有し
ている。
【0022】送気管4は風洞3の上板32の上部側に送
気可能に接続してある。風洞3の中空部分は、冷気溜ま
り部33である。また、底板31には、長さ方向の略全
長にわたり、冷気溜まり部33と連通する吹出口34・
・・が所要間隔を以て複数形成してある。各吹出口34
は、底板31に対し斜め方向に形成して、底板31の厚
みによって冷気溜まり部33から吹き出す冷気が下斜め
側へ案内されるようにしてある。しかし、冷気が下斜め
側へ案内できれば、吹出口の形状は限定するものではな
い。例えば、底板の厚みが薄い場合であれば、冷気を案
内する風向制御部材(例えば、風向制御板)を設けて、
冷気を下斜め側へ案内するようなこともできる。なお、
底板の厚みが厚い場合でも、風向制御部材は設けること
ができる。
【0023】風洞3は、コンベヤー1の所要位置に、上
方から被せて搬送帯11を覆い、側板30,30の延長
した下部側を枠体10,10に取り付けて設けてある。
このとき搬送帯11と底板31との間には、所要の隙間
を設けて、搬送される蒸茶葉Tが通る冷却部35が形成
される。これにより冷却部35が風洞3の中に形成され
る。冷却部35の入口側には、蒸茶葉Tを搬入する開口
部36が形成してある。開口部36は風洞中の冷気の排
出手段を構成している。また、出口側には冷却部35を
通った蒸茶葉Tが搬出される開口部37が形成してあ
る。
【0024】両側板30,30の底板31より延長した
下部側には、冷却部35内の様子を視認するための覗き
窓38・・・が、三箇所ずつ設けてある。各覗き窓38
は、側板30を切り抜き、透明な合成樹脂板をあてて設
けることで、冷却部35内の冷気が漏れないようにして
ある。
【0025】なお、空気調和機2は公知のものを使用し
たので、構造についての説明は省略する。また、風洞3
は、所要間隔をあけて設けたアルミ板材の間に発泡ウレ
タンを充填して形成された板状の断熱材を加工してつく
られている。そのため、風洞3は冷気により結露しな
い。しかし、風洞3を形成する材料は、これに限定する
ものではない。
【0026】符号5は生茶葉を蒸す蒸し機の排出部を示
している。蒸茶葉Tは、排出部5から排出され落下し
て、搬送帯11に載るようになっている。コンベヤー1
の蒸茶葉Tが落とされる部分には、板材で側方と後方を
覆って、落下した蒸茶葉Tが周りに飛び散るのを防止す
る、平面視「コ」字状の覆部材6が、枠体10,10間
に跨って設けてある。
【0027】(作 用)図1及び図2を参照して本発明
の実施の形態で示す搬送装置Hの作用を説明する。蒸し
機で蒸された蒸茶葉Tは、排出部5から排出され、コン
ベヤー1の搬送帯11上に落下する。蒸茶葉Tは搬送帯
11で搬送され、風洞3の開口部36から冷却部35に
搬入される。
【0028】冷気は空気調和機2でつくられ、送気管4
により風洞3の冷気溜まり部33に送られる。冷気は、
冷気溜まり部33から吹出口34・・・を通り、冷却部
35に送られる。なお、空気調和機2でつくられた冷気
は、室内の空気の温度よりも冷たい。
【0029】そうして、冷却部35に搬入された蒸茶葉
Tに冷気があてられる。これにより蒸茶葉Tを十分に冷
やして、貯蔵部内で蒸れない温度にすることができる。
このため、例えば夏場、工場内の温度が40℃くらいま
で上がった場合でも、蒸茶葉を冷やすことができる。従
って、蒸茶葉Tが貯蔵部内で蒸れることがなくなり、品
質が低下せず、より高品質の茶葉をつくることができ
る。冷気によって十分に冷やされた蒸茶葉Tは、冷却部
35から搬出され、搬送帯11で搬送されて貯蔵部に溜
められる。
【0030】本実施の形態で冷気は、冷気溜まり部33
を流れるときの温度が10〜15℃になるように設定し
てある。しかし、冷気の温度は、蒸茶葉Tを冷やして貯
蔵部内で蒸れない温度にすることができれば、限定する
ものではない。また、冷気は、冷気溜まり部33を流れ
る風速が2〜3m/secになるように設定してある。
上記した風速であれば、蒸茶葉Tが舞い上がることがな
く、これが風洞3の内壁に付着したり隙間に入り込んだ
りすることがない。しかし、上記した風速に限定するも
のではなく、ある程度、蒸茶葉Tが舞い上がるような風
速にすることもできる。この場合では、蒸茶葉Tにまん
べんなく、冷気があたるようになるので、冷却効率が向
上するという利点がある。従って、風速は蒸茶葉Tの状
態によって適宜設定される。
【0031】また、冷気は、吹出口34・・・に案内さ
れて斜め下方に吹き出されるようになっており、搬送方
向と反対側から蒸茶葉Tに向けてあてられる。このた
め、冷却部35内では、蒸茶葉Tと冷気の相対的な速度
が速くなり、これによって熱交換が効率よく行われる。
また、冷却部35で蒸茶葉Tを冷やした冷気は、開口部
36から風洞3の外に排気される。このようにして奪っ
た熱を含む冷気は、殆どが一方向から排気されるので、
冷却効果も高い。
【0032】開口部36から排気される冷気は、冷却部
35内を流れてきて蒸茶葉Tの熱を奪っているので、冷
気溜まり部33に送られたときよりも温度がやや高くな
っている。しかし、この冷気は、開口部36の大きさが
冷気溜まり部33によりも狭くなっているので、風速は
速くなっている。本実施の形態で開口部36から排気さ
れる冷気の風速は、5m/sec程度になっている。
【0033】そして、この冷気は、蒸し機から落下する
際の蒸茶葉Tにあてられるようになっている。詳しく
は、覆部材6で囲まれた内側部分であてられる。これに
より冷却部35に搬入される前から、空中で落下中の蒸
茶葉Tに冷気をまんべんなくあてて、予め蒸茶葉Tの温
度を予備的にやや下げることができる。これによって、
より冷却効果を高めることができる。
【0034】空気調和機2が風洞3と別々で設けられて
おり、床部に置いてあるので、コンベヤー1には風洞3
と送気管4の重量しかかからず、従来のものと比べて荷
重による負担を軽減することができる。更に、空気調和
機2が床部に置いてあるので、メンテナンス作業もし易
くなっている。
【0035】風洞が、断熱材を加工してつくられている
ので、風洞3は冷気により結露しない。しかし、風洞3
を形成する材料は、これに限定するものではない。
【0036】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る冷却装置及び搬送装置及び製茶方
法よれば、空気調和機でつくられた冷気を風洞に送り、
この風洞の中に蒸茶葉を通すことで、蒸茶葉を冷やして
貯蔵部内で蒸れない温度にすることができる。即ち、空
気調和機では、従来の送風機と相違して、送る空気自体
の温度を下げることができるので、冷却効果が高く、蒸
茶葉を確実に冷やすことができる。このため、例えば夏
場、工場内の温度が40℃くらいまで上がった場合で
も、蒸茶葉を冷やすことができる。従って、蒸茶葉が貯
蔵部内で蒸れることがなくなり、品質が低下せず、より
高品質の茶葉をつくることができる。
【0038】(b) 風洞と空気調和機とが別々に設け
られており、風洞は搬送機上の蒸茶葉を覆うようにし
て、また、空気調和機は搬送機の近傍に設けられてお
り、風洞と空気調和機は送気管によって送気可能に連結
されているものは、搬送機にかかる荷重による負担を従
来のものより軽減することができる。更にこの場合で
は、空気調和機を床部等の作業性の良い箇所へ設置すれ
ば、メンテナンス作業もし易くなる。
【0039】(c) 冷気が、蒸茶葉の搬送方向と反対
側から蒸茶葉に向けてあてられるようにしてあるもの
は、蒸茶葉と冷気の相対的な速度が速いので、熱交換が
効率よく行われる。また、奪った熱を含む冷気の殆どが
一方向から排気されるようになるので、冷却効果も高
い。
【0040】(d) 風洞中の冷気の排出手段を有し、
該排出手段は蒸茶葉が搬入される側に設けてあり、風洞
に搬入される前の蒸茶葉を予備的に冷やすことができる
ようにしてあるものは、風洞に搬入される前から予め蒸
茶葉の温度をやや下げることができるので、より冷却効
果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸茶葉の搬送装置の使用状態を示
す一部を省略した説明図。
【図2】図1で示す搬送装置の冷却装置が設けてある部
分を長さ方向に断面した説明図。
【符号の説明】
H 搬送装置 R 冷却装置 T 蒸茶葉 1 コンベヤー 10 枠体 11 搬送帯 110 滑り止め部 2 空気調和機 3 風洞 30 側板 31 底板 32 上板 33 冷気溜まり部 34 吹出口 35 冷却部 36 開口部 37 開口部 38 覗き窓 4 送気管 5 排出部 6 覆部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月21日(2000.2.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 蒸茶葉の冷却装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸茶葉の冷却装置
に関する。更に詳しくは、室温が高い場合でも冷気によ
って確実に蒸茶葉を冷やし、蒸茶葉の温度を貯蔵部内で
蒸れなくなるまで下げることができるようにしたものに
関する。また、ベルトコンベヤにかかる荷重による負担
を軽減し、かつ空気調和機のメンテナンス作業もし易く
したものに関する。
【0002】
【従来技術】茶葉は、摘み取って蒸し機で蒸し、葉打機
で葉打ちして、揉機で熱風乾燥させながら揉んで縒りを
かけるという製茶工程を経て製造されている。このよう
な製茶工程では、茶葉は連続して処理されるものではな
く、各装置において一定量のものをまとめて加工するよ
うにして処理されている。しかし、蒸し機から葉打機へ
は、傾斜して設けられたコンベヤによって少量ずつ搬送
されるようになっているため、葉打機による処理は、蒸
し機で蒸された茶葉(蒸茶葉という)が、葉打機の貯蔵
部に所定の量だけ溜まるまで待たなければならなかっ
た。これにより、その間に蒸茶葉が貯蔵部で水分と熱気
により蒸れて酸化し、茶葉の品質が低下してしまうこと
があった。
【0003】従来、この課題を解決することができるよ
うなものとしては、例えば、実開昭48−39399号
で開示されている製茶蒸葉用冷却機がある。この製茶蒸
葉用冷却機は、送風機が内蔵してある風洞を有してお
り、この風洞をコンベヤ上に載せて、風洞内で送風機に
よる冷却風をコンベヤで搬送される蒸茶葉に送って冷や
すことで、製茶品質を向上させるようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで蒸茶葉が貯蔵
部内で蒸れないようにするためには、蒸茶葉の温度を大
体において35℃以下、望ましくは30℃程度にまで冷
やすのが良いとされている。しかし、製茶蒸葉用冷却機
では、冷却風を送風機でつくっているので、蒸茶葉を上
記した温度まで冷やすことは困難であった。特に、製茶
作業は、毎年4月から8月くらいまでの時期で行われ、
更に工場では蒸し機等の熱を発する機械を動かしている
ために、夏場、工場内の室内温度は、40℃くらいまで
上がる場合があり、この場合では冷却効果は殆ど期待で
きない。
【0005】また、送風機が内蔵してあるので、風洞は
相当な重量を有するようになっている。そのため、風洞
が載せられたコンベヤには、送風機の荷重による過剰な
負担がかかっていた。更に、送風機が高所位置に据え付
けられるようになるので、メンテナンス作業がし難く危
険であった。
【0006】本発明は、上記課題を解消するもので、室
温が高い場合でも冷気によって確実に蒸茶葉を冷やし、
蒸茶葉の温度を貯蔵部内で蒸れなくなるまで下げること
ができるようにした蒸茶葉の冷却装置を提供することを
目的とする。また、本発明の他の目的は、コンベヤにか
かる荷重による負担を軽減し、かつ空気調和機のメンテ
ナンス作業もし易くしたものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、蒸茶葉を冷やすための冷却装置であって、
蒸茶葉を搬送する搬送帯を備えたベルトコンベヤと、冷
気をつくる空気調和機と、上記ベルトコンベヤの上に設
けてあり、上記空気調和機から送られてきた冷気で蒸茶
葉を冷やす風洞と、を備え、上記風洞と空気調和機とは
別々に設けられており、上記風洞は、上板と両側板と断
熱性を有し所要厚みを有する底板とを有する所要長さの
略中空箱形状に形成され、上記上板と両側板と底板で囲
まれた箇所は冷気溜まり部となっており、上記風洞は、
上記ベルトコンベヤの上方から上記搬送帯を覆ってお
り、上記搬送帯と底板との間には、所要の隙間を設けて
搬送される蒸茶葉が通る冷却部が形成され、該冷却部に
は、蒸茶葉の搬入口になると共に冷気が排出される開口
部と、冷却部を通った蒸茶葉が搬出される開口部が形成
してあり、上記底板には、上記冷気溜まり部と冷却部と
を連通する吹出口が形成してあり、該吹出口は、冷気溜
まり部から吹き出す冷気を蒸茶葉の搬入口になる開口部
側に吹き出すように底板の厚みを利用して底板の厚み方
向に対し斜め方向に形成し、上記吹出口から吹き出され
た冷気を風洞に搬入される前の落下中の蒸茶葉に当てて
予備的に冷やすことができるようにしてあることを特徴
とする、蒸茶葉の冷却装置である。
【0008】(作 用)本発明に係る蒸し茶葉の冷却装
によれば、空気調和機でつくられた冷気を風洞に送
り、この風洞の中に蒸茶葉を通すことで、蒸茶葉を冷や
して貯蔵部内で蒸れない温度にすることができる。即
ち、空気調和機では、従来の送風機と相違して、送る空
気自体の温度を下げることができるので、冷却効果が高
く、蒸茶葉を確実に冷やすことができる。このため、例
えば夏場、工場内の温度が40℃くらいまで上がった場
合でも、蒸茶葉を冷やすことができる。従って、蒸茶葉
が貯蔵部内で蒸れることがなくなり、品質が低下せず、
より高品質の茶葉をつくることができる。
【0009】風洞と空気調和機とが別々に設けられてお
り、風洞はベルトコンベヤ上の蒸茶葉を覆うようにして
いるので、ベルトコンベヤにかかる荷重による負担を従
来のものより軽減することができる。更にこの場合で
は、空気調和機を床部等の作業性の良い箇所へ設置すれ
ば、メンテナンス作業もし易くなる。
【0010】冷気が、蒸茶葉の搬送方向と反対側から蒸
茶葉に向けてあてられるようにしてあるので、蒸茶葉と
冷気の相対的な速度が速く、熱交換が効率よく行われ
る。また、奪った熱を含む冷気の殆どが一方向から排気
されるようになるので、冷却効果も高い。
【0011】吹出口から吹き出された冷気を、蒸茶葉の
搬入口になる開口部側に吹き出すようにして、風洞に搬
入される前の蒸茶葉を予備的に冷やすことができるよう
にしてあるので、風洞に搬入される前から予め蒸茶葉の
温度をやや下げることができ、より冷却効果が高い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る蒸茶
葉の搬送装置の使用状態を示す一部を省略した説明図、
図2は図1で示す搬送装置の冷却装置が設けてある部分
を長さ方向に断面した説明図である。符号Hは蒸茶葉の
搬送装置を示している。搬送装置Hは、ベルトコンベヤ
1と、冷却装置Rを備えている。また、符号Tは蒸茶葉
を示している。
【0013】ベルトコンベヤ1は公知のものを使用して
おり、所要角度で傾斜するように設けてある。ベルトコ
ンベヤ1は、枠体10,10と、この間に設けてある無
端状の搬送帯11を有している。搬送帯11は、下側か
ら上側へ動くようにしてある。搬送帯11の表面には、
凸状の滑り止め部110・・・が所要間隔を以て複数形
成してある。本実施の形態で搬送帯11はゴム製のもの
を使用している。しかし、搬送帯11は、これに限定す
るものではなく、例えば、金属製の線材を編んで無端状
にしたものを使用することもできる。
【0014】冷却装置Rは、冷気をつくる空気調和機2
と、冷気の通り道を形成する風洞3と、この冷気を風洞
3に送る送気管4を有している。空気調和機2と風洞3
は別々に設けられており、空気調和機2は風洞3の近傍
の床部に置いてある。空気調和機2は公知のものを使用
したので、構造についての説明は省略する。
【0015】風洞3は、所要長さ(蒸茶葉が、冷気によ
って貯蔵部内で蒸れない温度にまで冷やされる長さ)を
有する略中空箱形状に形成されており、長さ方向の両側
板30,30の下部側が底板31よりやや延長されてい
る。風洞3は、所要間隔をあけて設けたアルミ板材の間
に発泡ウレタンを充填して形成された板状の断熱材を加
工してつくられている。従って、風洞3を形成する側板
30,30、底板31、上板32は、所要の厚みを有し
ている。
【0016】送気管4は風洞3の上板32の上部側に送
気可能に接続してある。風洞3の中空部分は、冷気溜ま
り部33である。また、底板31には、長さ方向の略全
長にわたり、冷気溜まり部33と連通する吹出口34・
・・が所要間隔を以て複数形成してある。各吹出口34
は、底板31に対し斜め方向に形成して、底板31の厚
みによって冷気溜まり部33から吹き出す冷気が下斜め
側へ案内されるようにしてある。しかし、冷気が下斜め
側へ案内できれば、吹出口の形状は限定するものではな
い。例えば、底板の厚みが薄い場合であれば、冷気を案
内する風向制御部材(例えば、風向制御板)を設けて、
冷気を下斜め側へ案内するようなこともできる。なお、
底板の厚みが厚い場合でも、風向制御部材は設けること
ができる。
【0017】風洞3は、ベルトコンベヤ1の所要位置
に、上方から被せて搬送帯11を覆い、側板30,30
の延長した下部側を枠体10,10に取り付けて設けて
ある。このとき搬送帯11と底板31との間には、所要
の隙間を設けて、搬送される蒸茶葉Tが通る冷却部35
が形成される。これにより冷却部35が風洞3の中に形
成される。冷却部35の入口側には、蒸茶葉Tを搬入す
る開口部36が形成してある。開口部36は風洞中の冷
気の排出手段を構成している。また、出口側には冷却部
35を通った蒸茶葉Tが搬出される開口部37が形成し
てある。
【0018】両側板30,30の底板31より延長した
下部側には、冷却部35内の様子を視認するための覗き
窓38・・・が、三箇所ずつ設けてある。各覗き窓38
は、側板30を切り抜き、透明な合成樹脂板をあてて設
けることで、冷却部35内の冷気が漏れないようにして
ある。
【0019】なお、空気調和機2は公知のものを使用し
たので、構造についての説明は省略する。また、風洞3
は、所要間隔をあけて設けたアルミ板材の間に発泡ウレ
タンを充填して形成された板状の断熱材を加工してつく
られている。そのため、風洞3は冷気により結露しな
い。しかし、風洞3を形成する材料は、これに限定する
ものではない。
【0020】符号5は生茶葉を蒸す蒸し機の排出部を示
している。蒸茶葉Tは、排出部5から排出され落下し
て、搬送帯11に載るようになっている。ベルトコンベ
1の蒸茶葉Tが落とされる部分には、板材で側方と後
方を覆って、落下した蒸茶葉Tが周りに飛び散るのを防
止する、平面視「コ」字状の覆部材6が、枠体10,1
0間に跨って設けてある。
【0021】(作 用)図1及び図2を参照して本発明
の実施の形態で示す搬送装置Hの作用を説明する。蒸し
機で蒸された蒸茶葉Tは、排出部5から排出され、ベル
トコンベヤ1の搬送帯11上に落下する。蒸茶葉Tは搬
送帯11で搬送され、風洞3の開口部36から冷却部3
5に搬入される。
【0022】冷気は空気調和機2でつくられ、送気管4
により風洞3の冷気溜まり部33に送られる。冷気は、
冷気溜まり部33から吹出口34・・・を通り、冷却部
35に送られる。なお、空気調和機2でつくられた冷気
は、室内の空気の温度よりも冷たい。
【0023】そうして、冷却部35に搬入された蒸茶葉
Tに冷気があてられる。これにより蒸茶葉Tを十分に冷
やして、貯蔵部内で蒸れない温度にすることができる。
このため、例えば夏場、工場内の温度が40℃くらいま
で上がった場合でも、蒸茶葉を冷やすことができる。従
って、蒸茶葉Tが貯蔵部内で蒸れることがなくなり、品
質が低下せず、より高品質の茶葉をつくることができ
る。冷気によって十分に冷やされた蒸茶葉Tは、冷却部
35から搬出され、搬送帯11で搬送されて貯蔵部に溜
められる。
【0024】本実施の形態で冷気は、冷気溜まり部33
を流れるときの温度が10〜15℃になるように設定し
てある。しかし、冷気の温度は、蒸茶葉Tを冷やして貯
蔵部内で蒸れない温度にすることができれば、限定する
ものではない。また、冷気は、冷気溜まり部33を流れ
る風速が2〜3m/secになるように設定してある。
上記した風速であれば、蒸茶葉Tが舞い上がることがな
く、これが風洞3の内壁に付着したり隙間に入り込んだ
りすることがない。しかし、上記した風速に限定するも
のではなく、ある程度、蒸茶葉Tが舞い上がるような風
速にすることもできる。この場合では、蒸茶葉Tにまん
べんなく、冷気があたるようになるので、冷却効率が向
上するという利点がある。従って、風速は蒸茶葉Tの状
態によって適宜設定される。
【0025】また、冷気は、吹出口34・・・に案内さ
れて斜め下方に吹き出されるようになっており、搬送方
向と反対側から蒸茶葉Tに向けてあてられる。このた
め、冷却部35内では、蒸茶葉Tと冷気の相対的な速度
が速くなり、これによって熱交換が効率よく行われる。
また、冷却部35で蒸茶葉Tを冷やした冷気は、開口部
36から風洞3の外に排気される。このようにして奪っ
た熱を含む冷気は、殆どが一方向から排気されるので、
冷却効果も高い。
【0026】開口部36から排気される冷気は、冷却部
35内を流れてきて蒸茶葉Tの熱を奪っているので、冷
気溜まり部33に送られたときよりも温度がやや高くな
っている。しかし、この冷気は、開口部36の大きさが
冷気溜まり部33によりも狭くなっているので、風速は
速くなっている。本実施の形態で開口部36から排気さ
れる冷気の風速は、5m/sec程度になっている。
【0027】そして、この冷気は、蒸し機から落下する
際の蒸茶葉Tにあてられるようになっている。詳しく
は、覆部材6で囲まれた内側部分であてられる。これに
より冷却部35に搬入される前から、空中で落下中の蒸
茶葉Tに冷気をまんべんなくあてて、予め蒸茶葉Tの温
度を予備的にやや下げることができる。これによって、
より冷却効果を高めることができる。
【0028】空気調和機2が風洞3と別々で設けられて
おり、床部に置いてあるので、ベルトコンベヤ1には風
洞3と送気管4の重量しかかからず、従来のものと比べ
て荷重による負担を軽減することができる。更に、空気
調和機2が床部に置いてあるので、メンテナンス作業も
し易くなっている。
【0029】風洞が、断熱材を加工してつくられている
ので、風洞3は冷気により結露しない。しかし、風洞3
を形成する材料は、これに限定するものではない。
【0030】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る蒸し茶葉の冷却装置によれば、空気
調和機でつくられた冷気を風洞に送り、この風洞の中に
蒸茶葉を通すことで、蒸茶葉を冷やして貯蔵部内で蒸れ
ない温度にすることができる。即ち、空気調和機では、
従来の送風機と相違して、送る空気自体の温度を下げる
ことができるので、冷却効果が高く、蒸茶葉を確実に冷
やすことができる。このため、例えば夏場、工場内の温
度が40℃くらいまで上がった場合でも、蒸茶葉を冷や
すことができる。従って、蒸茶葉が貯蔵部内で蒸れるこ
とがなくなり、品質が低下せず、より高品質の茶葉をつ
くることができる。
【0032】(b)風洞と空気調和機とが別々に設けら
れており、風洞はベルトコンベヤ上の蒸茶葉を覆うよう
にしているので、ベルトコンベヤにかかる荷重による負
担を従来のものより軽減することができる。更にこの場
合では、空気調和機を床部等の作業性の良い箇所へ設置
すれば、メンテナンス作業もし易くなる。
【0033】(c)冷気が、蒸茶葉の搬送方向と反対側
から蒸茶葉に向けてあてられるようにしてあるので、蒸
茶葉と冷気の相対的な速度が速く、熱交換が効率よく行
われる。また、奪った熱を含む冷気の殆どが一方向から
排気されるようになるので、冷却効果も高い。
【0034】(d)吹出口から吹き出された冷気を、蒸
茶葉の搬入口になる開口部側に吹き出すようにして、風
洞に搬入される前の蒸茶葉を予備的に冷やすことができ
るようにしてあるので、風洞に搬入される前から予め蒸
茶葉の温度をやや下げることができ、より冷却効果が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸茶葉の搬送装置の使用状態を示
す一部を省略した説明図。
【図2】図1で示す搬送装置の冷却装置が設けてある部
分を長さ方向に断面した説明図。
【符号の説明】 H 搬送装置 R 冷却装置 T 蒸茶葉 1 ベルトコンベヤ 10 枠体 11 搬送帯 110 滑り止め部 2 空気調和機 3 風洞 30 側板 31 底板 32 上板 33 冷気溜まり部 34 吹出口 35 冷却部 36 開口部 37 開口部 38 覗き窓 4 送気管 5 排出部 6 覆部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送機で搬送される蒸茶葉(T) を冷やす
    ための冷却装置であって、 冷気をつくる空気調和機(2) と、 上記空気調和機(2) から送られてきた冷気で搬送される
    蒸茶葉(T) を冷やす風洞(3) と、を備えており、 上記風洞(3) は、風洞(3) の中を通る蒸茶葉(T) が、冷
    気によって貯蔵部内で蒸れない温度にまで冷やされる長
    さに形成してあることを特徴とする、 蒸茶葉の冷却装置。
  2. 【請求項2】 風洞(3) と空気調和機(2) とは別々に設
    けられており、風洞(3) は搬送機上の蒸茶葉(T) を覆う
    ようにして、また、空気調和機(2) は搬送機の近傍に設
    けられており、風洞(3) と空気調和機(2) は送気管(4)
    によって送気可能に連結されていることを特徴とする、 請求項1記載の蒸茶葉の冷却装置。
  3. 【請求項3】 冷気が、蒸茶葉(T) の搬送方向と反対側
    から蒸茶葉(T) に向けてあてられるようにしてあること
    を特徴とする、 請求項1または2記載の蒸茶葉の冷却装置。
  4. 【請求項4】 搬送機と、 請求項1,2または3記載の冷却装置(R) と、を備えて
    いることを特徴とする、 蒸茶葉の搬送装置。
  5. 【請求項5】 風洞(3) 中の冷気の排出手段を有し、該
    排出手段は蒸茶葉(T) が搬入される側に設けてあり、風
    洞(3) に搬入される前の蒸茶葉(T) を予備的に冷やすこ
    とができるようにしてあることを特徴とする、 請求項4記載の蒸茶葉の搬送装置。
  6. 【請求項6】 蒸茶葉に空気調和機でつくった冷気をあ
    てて、該蒸茶葉を貯蔵部内で蒸れない温度にまで冷やす
    ステップを含んでいることを特徴とする、 製茶方法。
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