JP2000333934A - 抗菌性を有する採血用ホルダー - Google Patents
抗菌性を有する採血用ホルダーInfo
- Publication number
- JP2000333934A JP2000333934A JP11148276A JP14827699A JP2000333934A JP 2000333934 A JP2000333934 A JP 2000333934A JP 11148276 A JP11148276 A JP 11148276A JP 14827699 A JP14827699 A JP 14827699A JP 2000333934 A JP2000333934 A JP 2000333934A
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- JP
- Japan
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- blood
- gathering
- blood collection
- holder
- needle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 感染症の菌が付着することがあっても、付着
した菌を殺菌もしくは増殖抑制することによって感染症
の感染を防止し得る、抗菌性を有する採血用ホルダーを
提供する。 【解決手段】 一端が閉塞され、他端が開口された合成
樹脂製筒状体１からなり、閉塞端２に採血針３が貫通し
た状態で保持され、開口端から栓体６により封止された
採血管５が挿入されるようになされた採血用ホルダー１
０の筒状体１に抗菌剤が含有又は塗布される。
した菌を殺菌もしくは増殖抑制することによって感染症
の感染を防止し得る、抗菌性を有する採血用ホルダーを
提供する。 【解決手段】 一端が閉塞され、他端が開口された合成
樹脂製筒状体１からなり、閉塞端２に採血針３が貫通し
た状態で保持され、開口端から栓体６により封止された
採血管５が挿入されるようになされた採血用ホルダー１
０の筒状体１に抗菌剤が含有又は塗布される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性を有する採血
用ホルダーに関する。
用ホルダーに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、健康診断や診察において、血液検
査は欠くことのできない検査項目となっている。採血は
静脈に採血針を刺通して行なわれているが、最近の採血
方法では、減圧によって自動的に血液を吸い上げる真空
採血管を用いる頻度が高くなっている。
査は欠くことのできない検査項目となっている。採血は
静脈に採血針を刺通して行なわれているが、最近の採血
方法では、減圧によって自動的に血液を吸い上げる真空
採血管を用いる頻度が高くなっている。
【０００３】真空採血管を使用して採血する場合は下記
の手順で行われる。 （１）マルチ針と呼ばれる採血針を採血用ホルダーに取
り付ける。 （２）駆血帯を腕に巻く。 （３）採血針を静脈に穿刺する。 （４）真空採血管を採血用ホルダーに挿入し、採血針の
後端部を真空採血管の栓体に刺通して血液を真空採血管
内に流入させる。 （５）規定量の血液が採血管内に流入し終えるのを確認
し、採血用ホルダーから採血管を抜き取る。 尚、別の真空採血管に血液を採取する場合は、上記
（３）からの操作を繰り返す。 （６）駆血帯を腕から外す。 （７）採血針を静脈から外す。 （８）穿刺箇所の止血を行う。 （９）採血針を採血用ホルダーから取り除く。
の手順で行われる。 （１）マルチ針と呼ばれる採血針を採血用ホルダーに取
り付ける。 （２）駆血帯を腕に巻く。 （３）採血針を静脈に穿刺する。 （４）真空採血管を採血用ホルダーに挿入し、採血針の
後端部を真空採血管の栓体に刺通して血液を真空採血管
内に流入させる。 （５）規定量の血液が採血管内に流入し終えるのを確認
し、採血用ホルダーから採血管を抜き取る。 尚、別の真空採血管に血液を採取する場合は、上記
（３）からの操作を繰り返す。 （６）駆血帯を腕から外す。 （７）採血針を静脈から外す。 （８）穿刺箇所の止血を行う。 （９）採血針を採血用ホルダーから取り除く。
【０００４】採血に先立ってアルコール等で皮膚の消毒
を行うが、この消毒によって採血針の穿刺によって、傷
ついた皮膚の部分から細菌などに感染するのを防止す
る。また、直接血液が触れる採血針及び採血管は採血毎
に新品を用いているが、採血用ホルダーは滅菌や消毒を
することなく繰り返し使用されることがある。従って、
例えば前に採血した被採血者が感染性の皮膚疾患であっ
た場合は、採血用ホルダーを介して次の被採血者に感染
する恐れがあった。
を行うが、この消毒によって採血針の穿刺によって、傷
ついた皮膚の部分から細菌などに感染するのを防止す
る。また、直接血液が触れる採血針及び採血管は採血毎
に新品を用いているが、採血用ホルダーは滅菌や消毒を
することなく繰り返し使用されることがある。従って、
例えば前に採血した被採血者が感染性の皮膚疾患であっ
た場合は、採血用ホルダーを介して次の被採血者に感染
する恐れがあった。
【０００５】さらに、採血管のゴム栓体の外面に付着し
た血液や、採血針の鞘ゴム部分の外面に付着した血液が
採血用ホルダーに付着することがある。これらの採血用
ホルダーに付着した血液により看護婦が感染症になる恐
れがあったり、患者等の被採血者も採血用ホルダーが接
触する部分に傷があると感染症になる恐れがあった。
た血液や、採血針の鞘ゴム部分の外面に付着した血液が
採血用ホルダーに付着することがある。これらの採血用
ホルダーに付着した血液により看護婦が感染症になる恐
れがあったり、患者等の被採血者も採血用ホルダーが接
触する部分に傷があると感染症になる恐れがあった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、その目的は、感染症の菌が付着することがあっ
ても、付着した菌を殺菌あるいは増殖抑制することによ
って感染症の感染を防止可能な、抗菌性を有する採血用
ホルダーを提供することにある。
に鑑み、その目的は、感染症の菌が付着することがあっ
ても、付着した菌を殺菌あるいは増殖抑制することによ
って感染症の感染を防止可能な、抗菌性を有する採血用
ホルダーを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の採血用ホルダー
は、一端が閉塞され、他端が開口された合成樹脂製筒状
体からなり、閉塞端に採血針が貫通した状態で保持さ
れ、開口端から栓体により封止された採血管が挿入され
るようになされた採血用ホルダーであって、前記筒状体
には抗菌剤が含有又は塗布されてなることを特徴とす
る。
は、一端が閉塞され、他端が開口された合成樹脂製筒状
体からなり、閉塞端に採血針が貫通した状態で保持さ
れ、開口端から栓体により封止された採血管が挿入され
るようになされた採血用ホルダーであって、前記筒状体
には抗菌剤が含有又は塗布されてなることを特徴とす
る。
【０００８】以下、本発明を採血用ホルダーを図面を参
照しながら説明する。上記採血用ホルダーは、図１に示
したように、一端が閉塞され、他端が開口された合成樹
脂製筒状体１からなり、該閉塞端２には採血針３が貫通
した状態で保持された構成となされている。採血針３の
後端部は不使用時に露出しないように鞘体４によって被
覆される。上記鞘体４にはブチレンゴム等が用いられ
る。
照しながら説明する。上記採血用ホルダーは、図１に示
したように、一端が閉塞され、他端が開口された合成樹
脂製筒状体１からなり、該閉塞端２には採血針３が貫通
した状態で保持された構成となされている。採血針３の
後端部は不使用時に露出しないように鞘体４によって被
覆される。上記鞘体４にはブチレンゴム等が用いられ
る。
【０００９】上記採血用ホルダーに真空採血管を取り付
ける場合は、図２に示したように、まず、採血針３を採
血用ホルダー１０の閉塞端２に貫通した状態で固定した
後、採血針３の先端部を採血者の血管に穿刺する。次い
で、真空採血管５を採血用ホルダー１０の開口端から挿
入し、採血針３の後端部を真空採血管５の開口部に嵌合
された栓体６に刺通する。採血針３の後端部を栓体６に
押しつけて刺通する際に、鞘体４の先端が破れて採血針
３の後端部が露出し、栓体６への刺通が可能となる。上
記真空採血管５内部は減圧状態に保たれているので、血
液は自動的に採血針３から真空採血管５内へ吸入される
ことにより採血が行われる。
ける場合は、図２に示したように、まず、採血針３を採
血用ホルダー１０の閉塞端２に貫通した状態で固定した
後、採血針３の先端部を採血者の血管に穿刺する。次い
で、真空採血管５を採血用ホルダー１０の開口端から挿
入し、採血針３の後端部を真空採血管５の開口部に嵌合
された栓体６に刺通する。採血針３の後端部を栓体６に
押しつけて刺通する際に、鞘体４の先端が破れて採血針
３の後端部が露出し、栓体６への刺通が可能となる。上
記真空採血管５内部は減圧状態に保たれているので、血
液は自動的に採血針３から真空採血管５内へ吸入される
ことにより採血が行われる。
【００１０】上記採血用ホルダー１０の取扱い性を向上
させるために、合成樹脂製筒状体１側面の相対する位置
に、一対の凹部、凸部、開口部（図示しない）等が設け
られてもよい。
させるために、合成樹脂製筒状体１側面の相対する位置
に、一対の凹部、凸部、開口部（図示しない）等が設け
られてもよい。
【００１１】上記採血用ホルダーの材質としては、透明
性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン
などが好適に使用される。また、採血用ホルダーを製造
する方法としては、例えば、射出成形が挙げられる。
性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン
などが好適に使用される。また、採血用ホルダーを製造
する方法としては、例えば、射出成形が挙げられる。
【００１２】本発明の採血用ホルダーに抗菌性を付与す
るために、合成樹脂製筒状体に抗菌剤が含有又は塗布さ
れる。抗菌剤を含有させる場合は合成樹脂製筒状体を成
形する際に合成樹脂に抗菌剤を配合する方法；抗菌剤を
塗布する場合は成形後の合成樹脂製筒状体に抗菌剤の分
散液を噴霧する方法が挙げられる。
るために、合成樹脂製筒状体に抗菌剤が含有又は塗布さ
れる。抗菌剤を含有させる場合は合成樹脂製筒状体を成
形する際に合成樹脂に抗菌剤を配合する方法；抗菌剤を
塗布する場合は成形後の合成樹脂製筒状体に抗菌剤の分
散液を噴霧する方法が挙げられる。
【００１３】上記抗菌剤の配合量は０．０１〜５重量％
が好ましい。
が好ましい。
【００１４】上記抗菌剤としては、抗菌性を有するもの
であれば制限はなく、例えば、フェノールエーテル誘導
体、Ｎ−ハロアルキルチオ系化合物、イミダゾール誘導
体、スルホン誘導体、アニリド誘導体、ピロール誘導
体、フェノール系殺菌剤、有機スズ系殺菌剤、トリアジ
ン系殺菌剤、第四級アンモニウム塩、尿素系殺菌剤、ポ
リアミド系抗菌剤、有機銅系殺菌剤、有機水銀系殺菌
剤、チオカルバミン酸誘導体、抗菌性ゼオライト、チア
ベンダゾール、酸化亜鉛等が挙げられる。中でも、抗菌
性ゼオライト、チアベンダゾール、酸化亜鉛が好まし
い。
であれば制限はなく、例えば、フェノールエーテル誘導
体、Ｎ−ハロアルキルチオ系化合物、イミダゾール誘導
体、スルホン誘導体、アニリド誘導体、ピロール誘導
体、フェノール系殺菌剤、有機スズ系殺菌剤、トリアジ
ン系殺菌剤、第四級アンモニウム塩、尿素系殺菌剤、ポ
リアミド系抗菌剤、有機銅系殺菌剤、有機水銀系殺菌
剤、チオカルバミン酸誘導体、抗菌性ゼオライト、チア
ベンダゾール、酸化亜鉛等が挙げられる。中でも、抗菌
性ゼオライト、チアベンダゾール、酸化亜鉛が好まし
い。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
る。
る。
【００１６】（実施例１）低密度ポリエチレン樹脂９８
重量部にチアベンダゾール２重量部を配合した樹脂組成
物を射出成形して、５ｃｍ×５ｃｍのプレートサンプル
を作製し、下記の方法で抗菌性評価を行なった。７０％
エタノールでよく拭いて滅菌したプレートサンプル上
に、大腸菌（ＩＦＯ１２７３４）をＮｕｔｒｉｅｎｔ培
地中で１晩前培養後、滅菌水で１０3 ／ｍｌに希釈した
もの１００μｌを接種し、上から滅菌フィルムを密着さ
せ、寒天入りシャーレに入れた。このシャーレをビニル
テープで密封し、３５℃、相対湿度９５％の恒温槽で２
４時間培養した。次いで、１０ｍｌＳＣＤＬＰ培地（日
本製薬社製）でフィルムとプレートサンプル上の菌を洗
い出した後、うち１００μｌをＮｕｔｒｉｅｎｔ寒天培
地に塗布して３５℃で培養し、コロニー数を数えたとこ
ろ、１．０×１０2 ｍｌ／ｍｌであった。
重量部にチアベンダゾール２重量部を配合した樹脂組成
物を射出成形して、５ｃｍ×５ｃｍのプレートサンプル
を作製し、下記の方法で抗菌性評価を行なった。７０％
エタノールでよく拭いて滅菌したプレートサンプル上
に、大腸菌（ＩＦＯ１２７３４）をＮｕｔｒｉｅｎｔ培
地中で１晩前培養後、滅菌水で１０3 ／ｍｌに希釈した
もの１００μｌを接種し、上から滅菌フィルムを密着さ
せ、寒天入りシャーレに入れた。このシャーレをビニル
テープで密封し、３５℃、相対湿度９５％の恒温槽で２
４時間培養した。次いで、１０ｍｌＳＣＤＬＰ培地（日
本製薬社製）でフィルムとプレートサンプル上の菌を洗
い出した後、うち１００μｌをＮｕｔｒｉｅｎｔ寒天培
地に塗布して３５℃で培養し、コロニー数を数えたとこ
ろ、１．０×１０2 ｍｌ／ｍｌであった。
【００１７】（比較例１）低密度ポリエチレン樹脂にチ
アベンダゾールを全く配合せずに射出成形して、５ｃｍ
×５ｃｍのプレートサンプルを作製した。このプレート
サンプルについて、実施例１と同様の抗菌性評価を行な
ったところ、コロニー数は８．０×１０6ｍｌ／ｍｌで
あった。
アベンダゾールを全く配合せずに射出成形して、５ｃｍ
×５ｃｍのプレートサンプルを作製した。このプレート
サンプルについて、実施例１と同様の抗菌性評価を行な
ったところ、コロニー数は８．０×１０6ｍｌ／ｍｌで
あった。
【００１８】
【発明の効果】本発明の抗菌性を有する採血用ホルダー
は、上述のように抗菌性を有するので、付着した菌が殺
菌又は増殖抑制され、感染症の感染を防止し得る。
は、上述のように抗菌性を有するので、付着した菌が殺
菌又は増殖抑制され、感染症の感染を防止し得る。
【図１】採血用ホルダーを示す説明図である。
【図２】採血用ホルダーに真空採血管を取り付けた状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
１ 合成樹脂製筒状体 ２ 閉塞端 ３ 採血針 ４ 鞘体 ５ 真空採血管 ６ 栓体 １０ 採血用ホルダー
Claims (1)
- 【請求項１】 一端が閉塞され、他端が開口された合成
樹脂製筒状体からなり、閉塞端に採血針が貫通した状態
で保持され、開口端から栓体により封止された採血管が
挿入されるようになされた採血用ホルダーであって、前
記筒状体には抗菌剤が含有又は塗布されてなることを特
徴とする抗菌性を有する採血用ホルダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148276A JP2000333934A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 抗菌性を有する採血用ホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148276A JP2000333934A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 抗菌性を有する採血用ホルダー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000333934A true JP2000333934A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15449156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11148276A Pending JP2000333934A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 抗菌性を有する採血用ホルダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000333934A (ja) |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11148276A patent/JP2000333934A/ja active Pending
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