JP2000331096A

JP2000331096A - 使用時点リワード決定システムおよび方法

Info

Publication number: JP2000331096A
Application number: JP2000078253A
Authority: JP
Inventors: Mark Kogen; マークコーゲン; Ramiro M Munoz; ラミロエムムノズ
Original assignee: Citicorp Development Center Inc
Current assignee: Citicorp Development Center Inc
Priority date: 1999-03-19
Filing date: 2000-03-21
Publication date: 2000-11-30
Also published as: EP1039403A3; AU2242600A; US8498898B1; SG97867A1; EP1039403A2; CN1277399A

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、例えば輸送機関業者のような、あ
る団体群が、その利用者に対し実際利用に対するリワー
ドの提供を行うストアードバリュースマートカード
支払方法を提供することができるシステムおよび方法に
関する。【解決手段】当該システムおよび方法は、カードイン
ターフェースデバイスと各リワード用アプリケーション
を記憶するスマートカードとを含んでなるものにおい
て、前記カードインターフェースデバイスのリワード用
アプリケーションが前記スマートカードからトランザク
ションおよびリワードに関するデータを検索するととも
に、そのデータを前記カードインターフェースデバイス
内で処理して、トランザクションのリワードを決定する
ようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

発明の背景発明の属する技術分野本発明は、リワード決定システムおよび方法に関する。
特に、使用時点でのリワード決定システムおよび方法に
関する。関連技術の説明商品およびサービスを提供するプロバイダーの多くは、
交流する相手に対しリワードの提供を行っている。な
お、リワードとしては、商品およびサービスの通常価格
の割引や、無料の商品およびサービスや、その他特別な
オファー等、様々な形態を取る。これらのリワードは、
消費者指向産業において一般に非常に普及しており、消
費者は、競合する商品やサービスの中で多数の選択肢を
有している。このため、このような産業内の企業体は、
消費者ベースを惹きつけ維持し且つ拡張するためにリワ
ード型のプログラムを利用している。このようなリワー
ドの使用は、消費者行動を変え消費者の忠実性を増すと
考えられている。例えば、交通機関の世界では、有効期
限1ヶ月のパス（定期券）は、一日毎のサービスに対す
る支払額の累積値よりも低い価格で購入することができ
る。このように、リワードの使用は、商品およびサービ
スを提供するプロバイダーの多くにとりキー要素となっ
ている。

【０００１】しかし、このようなタイプのプログラムの
現行実施には、プロバイダーおよび消費者双方に影響す
る問題が多数存在する。まず、プロバイダーの立場から
すると、このようなプログラムのマネージメントおよび
オペレーションに膨大な投資を行わなければならない。
リワードプログラムの多くは、そのプログラムに参加し
ている消費者のリワード状況を追跡且つ最新化する中央
コンピュータシステムを利用しているが、このような中
央集中式トラッキング方式は、本質的に非効率である。
というのも、この方式は、様々な消費者と関連付けした
膨大なトランザクション情報源から、分別および追跡の
ための１つのロケーションの経路付けに至るまで、リワ
ードプログラムに関する膨大なトランザクション情報を
必要とするからである。また、このようなシステムの複
雑さは、プロセスの流れのステップ毎に履行しなくては
ならない監査会計へのチェックアンドバランスに
よってさらに増加する。このため、資本財および人的資
源の双方で多大な投資を行わなければならない。

【０００２】さらには、従来のリワードシステムは、シ
ステム全体で管理しなければならない様々な商品のカテ
ゴリーを開発および分類する必要がある。例えば、交通
サービスにおいては、リワードとしてのパスプロダクト
（乗車券等）は、日単位、週単位、月単位、およびその
他の特定の指定期間単位で提供され、また乗り換えのよ
うな別の形態のサービスが提供される場合もある。様々
なプロダクトカテゴリー（商品類）が存在することは、
それ自体、消費者にその商品類の中から目下の購買と関
連付けたい最適の商品類を調査・選択することを要求す
る。このことは、しかしセルフサービスの端末装置を介
して製品の購入を実行する場合、特に面倒で苛々を生じ
させる場合がある。

【０００３】また、商品やサービスに対する前払いに関
しても、プロバイダーは、その商品やサービスに関する
金を割り当て追跡する際に、特別会計規定の履行を要求
されることがよくある。プロバイダーは、特別前払いプ
ールに金を割り当てなければならない場合がある。この
場合、プロバイダーは、その前払いプールと関連する商
品やサービスの現実利用を追跡して前記前払いをその利
用と一致させるようにしなければならないことがある。
このような場合、プロバイダーとしては、時間、人手、
設備において新たな投資が必要になる。

【０００４】次に、消費者の立場からすると、リワード
を得るための費用のほうが、そのリワードの特典より上
回ることがしばしばある。例えば、上記した月単位の乗
車定期券の場合、顧客は、そのリワードを得るには前払
い投資をしなければならない。前払い投資は、その商品
やサービスの期近の費用よりも実質上大きいのが一般的
である。例えば、ワシントンＤ．Ｃ．のメトロシステム
は、一乗車が最低１．１５ドルであり、顧客は、ちょう
ど１．１５ドル分のメトロカードを購入することもでき
る。しかし、前記メトロは、２０ドルおよび３０ドル以
上のメトロカードの購入に対しては、それぞれ１０％の
リワードを与えている。従って、直ぐに使用する場合、
顧客は１．１５ドルのメトロ料金しか必要ないが、２０
ドル以上を前払いすると、その購入したメトロカードに
ついて新たに２．００ドルのリワードが得られることに
なる。このようなリワードシステムは、予め予想使用額
を顧客に想定させて、前払い投資がその予想累計利用額
以上かどうかを決定させるようにしている。さらに、こ
の前払い投資は、多くの顧客がそのプログラムに参加さ
せるのを躊躇させる可能性もある。また、前払い投資が
妥当と考えられるような予想使用が消費者側にある場合
でも、消費者は、そのような大きな投資をできない場合
もある。まして、このようなタイプのリワードは、たま
にしか利用しない使用者には惹きつけるものはほとんど
ない。

【０００５】最後に、従来のリワードプログラムの多く
は、顧客のデバイス（例えば、スマートカードマイクロ
プロセッサ）を介してリワードのアプリケーションを実
行するものであるが、このことは、多くの点で問題があ
る。デバイスの多くは最新化を必要とするため、リワー
ドアプリケーションの実行や、最新化や、変更を行うこ
とが面倒である。さらには、顧客が自己のリワードアプ
リケーションの最適化をしない場合、その顧客は受け取
れる可能性のあるリワードを取り損ねる可能性がある。

【０００６】このように、一般的なリワードプログラム
を実行する現行のシステムおよび方法は、プロバイダー
および消費者双方の観点からみて、非効率であることが
よくあった。発明の開示本発明の実施例は、例えば輸送機関業者のようなある組
織群が、その利用者に対し、実際の利用に対するリワー
ドの提供を行うストアードバリュースマートカード
支払方法を提供することができるシステムおよび方法か
らなる。

【０００７】本発明の一実施例は、トランザクションを
処理するシステムを含んでなる。このシステムは、ソフ
トウェアプログラムを記憶する第１メモリーと、ソフト
ウェアプログラムを実行する第１プロセッサとを有する
カードインターフェースデバイスを含んでなり、前記ソ
フトウェアプログラムが、少なくとも１つのルールファ
イルと、支払用アプリケーションと、トランザクション
ログファイルとを有するリワード用アプリケーションプ
ログラムを少なくとも１つ含み、該リワード用アプリケ
ーションプログラムが、トランザクションアワードを決
定するように為し、また、スマートカードをインターフ
ェースデバイスと通信可能としており、該スマートカー
ドに、ソフトウェアプログラムを記憶する第２メモリー
と、ソフトウェアプログラムを実行する第２プロセッサ
とを設けて、前記第２メモリーに、リワード用アプリケ
ーションと一体とした電子財布用アプリケーションを有
する主ソフトウェアを含ませ、前記リワード用アプリケ
ーションが、トランザクションリワードを決定するのに
前記カードインターフェースデバイスにより利用可能な
ファイルを少なくとも１つ含んでなることを特徴とする
ものである。

【０００８】また、本発明の実施例は、トランザクショ
ンに基づくアワードを決定し、そしてそのトランザクシ
ョンの支払を容易にする工程を含んでなるトランザクシ
ョンの実施方法を含む。この方法は、以下の各工程を含
んでなることを特徴とするものである。すなわち、スマ
ートカードのリワード用アプリケーションからカードイ
ンターフェースデバイスを介してリワードデータを読み
取る；そのリワードデータを前記カードインターフェー
スデバイスのリワード用アプリケーションプログラムに
入力する；前記リワード用アプリケーションプログラム
内のルールファイルのルールを前記リワードデータに適
用して前記トランザクションに基づくアワードを決定す
るようにする；取引額を計算する；スマートカードの財
布用アプリケーションからカードインターフェースデバ
イスを介して支払データを読み取る；前記支払データを
前記カードインターフェースデバイスの支払アプリケー
ションに入力する；前記支払データを処理して前記取引
額の有効性と資金源を決定するようにする；前記財布用
アプリケーションから前記取引額を差し引く；スマート
カードのパーチャストランザクションログを最新化す
る；および前記カードインターフェースデバイスのトラ
ンザクションログファイルを最新化する。発明の実施の態様図１の本発明の一実施例は、リワードに関する使用時点
決定方法およびリワード用のシステム２０であって、カ
ードインターフェースデバイス（ＣＩＤ）２４でトラン
ザクションを行うスマートカード２２を備えてなるもの
である。ＣＩＤ２４は、ハードウェア、ソフトウェア、
および／またはトランザクションの時点でそのトランザ
クションがリワードを受ける資格のあるものかどうかを
決定するファームウェアプログラミングを備えている。
ＣＩＤ２４は、ソフトウェアプログラミングを用いてス
マートカード２２から読み取るデータに基づいてリワー
ドの決定を行う。なお、リワードとしては、現行のトラ
ンザクションに適用される割引や、フューチャーフリー
トランザクションに対するクレジットや、特別のオファ
ーに対するアクセスや、スマートカード２２の所有者が
得られるその他類似の特典等が挙げられる。次いで、Ｃ
ＩＤ２４は、リワードがスマートカード２２の使用、最
新化、および利用可能な取引額に対する貸方記入を行う
かどうかを考慮に入れて、取引額を決定する。さらに、
ＣＩＤ２４は、それ自体のトランザクションログファイ
ルを維持しながら、スマートカード２２におけるリワー
ド用アプリケーションファイルおよびトランザクション
ログファイルを最新化する。そして、ＣＩＤ２４は、バ
ックエンドシステム２６と通信してトランザクションロ
グファイルデータを転送して決済できるようにする。

【０００９】なお、前記バックエンドシステム２６は、
ＣＩＤ２４に最新版のソフトウェアプログラミングを与
えて、変更を開始したり新たなリワードアプリケーショ
ンをスタートさせるようにすることも可能である。例え
ば、ＣＩＤ２４によりサポートされたプログラム用のリ
ワード用アプリケーションファイルがカードにない場合
は、ＣＩＤ２４は、新たなファイルを追加するスペース
があるかどうかを確認して、リワード用プログラムファ
イルを然るべく追加するようにしてもよい。また、ＣＩ
Ｄ２４は、所有者に現行のリワードプログラムの一覧を
与えるようにして、消費者がもはや使用しなくなったリ
ワード用プログラムファイルを選択しそのファイルに上
書きできるようにしてもよい。この場合、ＣＩＤ２４
は、カードのデータファイル内の既存のリワード用プロ
グラムファイルに上書き可能としカードに新たなプログ
ラムを追加できるようにする。このように、本発明のシ
ステム２０は、スマートカード２２にリワード決定に使
用される関連データを維持しながら、リワードを決定す
るソフトウェアプログラミングをＣＩＤ２４内に維持す
ることにより、使用時点のリワードの提供を行えるとい
う効果を奏することができる。

【００１０】スマートカード２２と、ＣＩＤ２４と、バ
ックエンドシステム２６との間の通信は全て適宜セキュ
リティ処理を施して、移動中の情報のインテグリティ、
バリディティ、およびプライバシーを保証するようにす
る。このようなテクノロジーは、無免許営業者の高度化
とその無免許営業者のテクノロジーの使用が増大するに
つれて適宜変更されていくことになろう。今日のセキュ
リティ技術で規定される当業者が承認するように、全て
のメッセージは、サインが入れられ、かつ全てのファイ
ルは媒体アクセス制御される（ＭＡＣ'ｅｄ）ことにな
ると考えられる。また追加のセキュリティ規定を含ませ
て、例えばＣＩＤのプログラム特性の最新化等の重大な
ダイアログにおいて適当なデバイスを用いたり、スマー
トカードの場合は、そのようなオペレーションに対し独
立的に相互証明（オーセンティケーション）を取る等の
技法を用いるということが確実に行われるようにする。

【００１１】図２について説明すると、ＣＩＤ２４は、
使用時点のトランザクションが行えるよう、マイクロコ
ンピュータ２８と、コンタクトインターフェース３０
と、コンタクトレスインターフェース３２とを内装する
端末を備えている。このＣＩＤ２４は、例えば、サービ
スに対してアクセスおよび／または退去に用いられるタ
ーミナル／ゲートウェイを備えていてもよい。同様に、
ＣＩＤ２４は、店舗販売時点情報管理（ＰＯＳ）用マー
チャント端末から構成することも、該端末に接続するこ
とも可能である。また、コンタクトインターフェース３
０またはコンタクトレスインターフェース３２を利用し
て、スマートカード２２の対応インターフェースを用い
て通信チャネルを確立するようにすることも可能であ
る。例えば、コンタクトインターフェース３０は、国際
標準化機構（ＩＳＯ）のスタンダードナンバーＩＳＯ−
７８１６の規格に合うインターフェースからなるもので
よい。同様に、コンタクトレスインターフェース３２
は、ＩＳＯのスタンダードナンバーＩＳＯ−１４４４３
の規格に合うインターフェースからなるものでもよい。

【００１２】また、ＣＩＤ２４は、さらに、スピーカ等
の音響要素３４と、モニター等の表示要素３６と、キー
パッドあるいは一実施例において前記表示要素３６と組
み合わせる場合はタッチスクリーンモニターのような入
力装置３８とを備えている。音響要素３４と表示要素３
６とは、ＣＩＤ２４と相互作用するものに対しフィード
バックするのに用いられる。さらに、表示要素３６と入
力装置３８とにより双方向性のトランザクションが行え
るようにしている。

【００１３】コンタクトインターフェース３０およびコ
ンタクトレスインターフェース３２と組合わされたマイ
クロコンピュータ２８は、ＣＩＤ２４に統合コンタクト
およびコンタクトレス機能を与えるのに有利なインター
フェース回路を備えている。また、マイクロコンピュー
タ２８は、さらに、メモリー４０と、データを管理しか
つアプリケーションプログラムを実行する中央演算処理
装置（ＣＰＵ）４２と、別の処理機能を提供するコプロ
セッサー４４とを備えている。コプロセッサー４２とし
ては、例えば、トリプルーＤＥＳ（データ暗号規格）、
公開鍵暗号方式（ＰＫ）コプロセッサー、および／また
はコンタクトインターフェース３０およびコンタクトレ
スインターフェース３２の両方を利用して通信のセキュ
リティを提供するその他の同様の暗号化機能を有するコ
プロセッサーが挙げられる。一実施例において、ＣＩＤ
２４は、ＣＰＵ４２により管理される入力／出力（Ｉ／
Ｏ）チャネル４３を介してバックエンドシステム２６と
インターフェースをとる。また、メモリー４０は、当該
分野において知られた標準メモリー装置、例えば、ラン
ダム−アクセス−メモリー（ＲＡＭ）、読み出し専用メ
モリー（ＲＯＭ）および電気的消去可能読み出し専用メ
モリー（ＥＥＰＲＯＭ）からなるメモリー装置、からな
る。また、マイクロコンピュータ２８は、その内部読み
出し専用メモリーにより制御されるファームウェアによ
り作用し、データをフォーマットし、そしてコンタクト
インターフェース３０とコンタクトレスインターフェー
ス３２との間のコマンドを解釈する。上記した機能を有
する好適なマイクロコンピュータ２８としては、フィリ
ップスセミコンダクターズ製のＭＩＦＡＲＥＰＲＯ
マイクロプロセッサが挙げられる。同様に、デュアルイ
ンターフェースチップとしてシーメンス製のものが挙げ
られる。

【００１４】ＣＰＵ４２は、ＣＩＤオペレーティングシ
ステム４６およびＣＩＤアプリケーション４８等のソフ
トウェアプログラム等のアルゴリズムを表すデータと信
号の処理が可能であり、メモリー４０は、それらデータ
と信号を記憶することが可能である。ＣＩＤオペレーテ
ィングシステム４６およびＣＩＤアプリケーション４８
は、コンタクトインターフェース３０またはコンタクト
レスインターフェース３２の何れかと使用することがで
きる。前記オペレーティングシステム４６は、標準のオ
ペレーティングシステムや、例えばＪａｖａプラット
フォーム等のプラットフォーム、あるいは所有権主張の
可能な（任意の）解決手段から構成することができる。

【００１５】図３について説明すると、ＣＩＤアプリケ
ーション４８は、支払用アプリケーション５１およびリ
ワード用アプリケーション５３等の、サービス／購入ト
ランザクションの支払およびリワード用アプリケーショ
ンプログラム５０と、その支払およびリワード用のアプ
リケーションの実行に使用される関連のトランザクショ
ンログファイル５２およびルールファイル５４とを含ん
でなる。支払用アプリケーション５１は、カード２２の
金銭出入れ等の支払用アプリケーションを認証すること
とトランザクションの対価の取立てを処理することに関
連付けられた方法およびセキュリティから構成されてい
る。また、リワード用アプリケーション５３は、カード
２２のリワード用アプリケーションを認証することと、
処理中のトランザクションに適したリワード対価を足し
引きすることに関連付けられた方法およびセキュリティ
から構成されている。支払用アプリケーション５１とリ
ワード用アプリケーション５３とは、リワード用アプリ
ケーションプログラム５０やオペレーティングシステム
４６の管理下に置くなど、制御した方法で、互いに情報
のやり取り（点線で示したように）を行う。

【００１６】さらに、リワード用アプリケーションプロ
グラム５０は、リワードやトランザクションの額、およ
び／または、支払の決定を行う際のスマートカード２２
とＣＩＤ２４との間のアプリケーションやサービスの選
択と相互作用を管理するソフトウェアからなる。なお、
サービスは、サービスを提供する、および／またはセキ
ュリティサービスや最新化のサービス等の、カードのそ
の他全てのアプリケーションを管理するアプリケーショ
ンプログラムを備えていてもよい。ＣＩＤアプリケーシ
ョン４８用のルールファイル５４のプログラミングは、
プロバイダー５６、すなわち、サービス／購入用アプリ
ケーションおよびリワード用アプリケーションを実行し
制御するマーチャントやオペレーティング当局等の事業
体、と関連付けている。ＣＩＤアプリケーション４８
は、それぞれが異なるプロバイダー５６と対応する複合
ルールファイル５４と、該複合ルールファイル５４の各
々と相互作用する単一のリワード用アプリケーション５
３とが存在するように構成するようにしてもよい。ある
いは、該ＣＩＤアプリケーション４８は、各プロバイダ
ー５６に対する個別のリワード用アプリケーション５３
と複数のルールファイル５４とで構成してもよい。ま
た、ＣＩＤ２４単体は、それ自体、以下のものに使用す
るアプリケーションから構成してもよい。すなわち、各
々が個別のリワード用アプリケーション５３と複数のル
ールファイル５４とを有している複合プロバイダー５
６；単一のプロバイダー用の複合ルールファイルと単一
のリワード用アプリケーション；および／または複合プ
ロバイダー用の単一のルールファイルとリワード用アプ
リケーション、を備えていてもよい。例えば、複合プロ
バイダーに対し単一のリワード用アプリケーションプロ
グラムからなる実施例の場合、現地のマーチャントでも
より規模の大きい国内のマーチャントと競合することが
できる。

【００１７】トランザクションログファイル５２は、Ｃ
ＩＤ２４とスマートカード２２との間で行われる各トラ
ンザクションに関係する特定の情報の詳細データ記録を
含んでなる。この詳細情報としては、バックエンドシス
テム２６による決済処理によく利用されるデータ、例え
ば、カード番号、日付、取引額、等々、が挙げられる。
さらに、トランザクションログファイル５２は、リワー
ド用アプリケーション５３専用の付加的情報やリワード
およびトランザクション額決定プロセスで使用される付
加的情報を含ませることも可能である。下記の表１は、
トランザクションログファイル５２内にトランザクショ
ン支払情報を記録する場合の本発明の実施例に係るスキ
ーマである。ＣＩＤは、電子財布による購入トランザク
ションを保持するとともに、それに統計分析のため追跡
する情報を任意データとして追加する。例えば、以下の
データは、ＣＩＤに維持される購入バッチにおける購入
記録に追加されることになる。

【００１８】

【表1】

【００１９】表１のスキーマと同様、ＣＩＤ２４のトラ
ンザクションログファイル５２もリワードの計算（例え
ば、割引計算）を行うのに必要なデータとロジックとを
含むデータベースを包含している。表２は、リワード計
算データの記憶・追跡のスキーマを表したものである。

【００２０】

【表２】

【００２１】表２は、本発明に係るリワードデータを追
跡するスキーマの一実施例である。プログラムの種類に
応じて別異のデータ構造を用いることができることは当
業者なら認識していることである。表２のスキーマに係
るデータベースは、関係する各マーチャント／交通輸送
業者ＩＤ用に維持される。

【００２２】なお、ＣＩＤアプリケーション４８は、各
々任意の解決手段から構成することができるため、多数
の異なるスキーマに応じて記憶される追加情報の種類は
無数である。さらに、上記したように、トランザクショ
ンログファイル５２に包含された情報は、データ収集お
よびデータ処理のため、一般に一括処理するか、ある方
法で一まとめにし、バックエンドシステム２６に送られ
る。

【００２３】ルールファイル５４は、リワードの適用性
を評価するソフトウェアエンジンであるリワード用アプ
リケーション５３により使用されるルールを含んでな
る。また、プログラムおよび関連のハードウェアの高度
性に応じ、該ルールファイル５４は、以下のもの、すな
わち、線形計画法；テーブルドライブの関係プログラミ
ング法、例えば関係データベースと関係するもの；およ
び思考モデル法のルール、例えばファジー理論や人口知
能を利用することによるもの、を含んでなる。バックエ
ンドシステム２６は、リワード用アプリケーション５３
と関連のパラメータに変更があると、ＣＩＤ２４に最新
のルールファイル５４を供給する。例えば、リワードが
増減したりあるいはなくなったりする場合には、ルール
ファイル５４が最新のものに更新される。なお、ルール
ファイル５４の最新化には、以下に他のシステムの実施
例を参照して詳細に述べるように、多くの方法を用いる
ことができる。また、ルールファイル５４は、時間や、
取引額や、取引回数、等々に基づくルールを含んでな
り、これらの項目を利用して前記ルールを選択的に履行
するようにして、バックエンドシステム２６からの最新
化が頻繁にならなくて済むようにしている。また、ＣＩ
Ｄ２４は、ルールファイル５４の使用を始めたり止めた
りする機能を有している。このルールファイル５４の開
始および中止は、以下の場合に有効利用することができ
る。すならち、プログラムの一時中断の場合；複数のプ
ログラムがＣＩＤ２４でアクティブになっているとき、
プログラムの一つを無効にする場合；および新たな組の
ルールの確認が行えるように複数のファイルを保持する
場合で、問題があるとき、先のバージョンのルールにフ
ォールバックさせる場合。

【００２４】図４について述べると、スマートカード２
２は、金融取引を行う際使用する埋め込みマイクロコン
ピュータ５８と、コンタクトインターフェース６０と、
コンタクトレスインターフェース６２とを備えたプラス
チック製のクレジットカードサイズのカードからなる。
コンタクトインターフェース６０およびコンタクトレス
インターフェース6２と組合わされたマイクロコンピュ
ータ5８は、スマートカード２２に統合コンタクトーコ
ンタクトレス機能を与えるのに有利なインターフェース
回路を備えている。また、マイクロコンピュータ5８
は、さらに、データおよびプログラムを記憶するメモリ
ー６４と、データを管理しアプリケーションプログラム
を実行する中央演算処理装置（ＣＰＵ）６６と、別の処
理機能を提供するコプロセッサー６８とを備えている。
なお、マイクロコンピュータ5８は、スマートカード２
２用にプログラムされているが、基本的には上記ＣＩＤ
２４に関し述べたマイクロコンピュータ２８と同様のも
のである。

【００２５】ＣＰＵ６６は、カードオペレーティングシ
ステム７０やスマートカードアプリケーション７２等の
ソフトウェアプログラムのようなアルゴリズムを表すデ
ータと信号の処理が可能であり、メモリー６４は、それ
らデータと信号を記憶することが可能である。カードオ
ペレーティングシステム７０およびカードアプリケーシ
ョン７２は、コンタクトインターフェース６０またはコ
ンタクトレスインターフェース６２の何れかと使用する
ことができる。前記カードオペレーティングシステム／
プラットフォーム７０としては、Ｊａｖａプラットフ
ォームやＭｕｌｔｏｓオペレーティングシステム等
の、所有権を主張できる解決手段や標準のオペレーティ
ングシステムが挙げられる。

【００２６】図５について説明すると、スマートカード
アプリケーション７２は、１つ以上のディレクトリファ
イル７６を管理および編成するためのマスターファイル
７４を備えている。各ディレクトリファイル７６は、ス
マートカード２２のメモリー６４内に個別のアプリケー
ションプログラムを備えている。また、各ディレクトリ
ファイル７６は、アプリケーション識別情報およびアプ
リケーションディレクトリ等の、アプリケーションを管
理、編成、制御するデータおよび情報を含んでなる。ま
た、各ディレクトリファイル７６には少なくとも１つの
エレメンタルファイル７８が関連付けられている。エレ
メンタルファイル７８は、アプリケーションプログラム
により利用され且つアプリケーションプログラムから発
生する、データおよび情報を保存する。

【００２７】例えば、本発明の一実施例では、ディレク
トリファイル７６は、電子財布用アプリケーション８０
とスマートカードのリワード用アプリケーション８２と
を備えていてもよい。電子財布用アプリケーション８０
は、スマートカードによるトランザクションにおいて電
子代価の使用を可能にするプログラムを備えていてもよ
い。電子財布用アプリケーション８０は、財布データ８
５等の状態およびコンフィギュレイションのデータと、
パーチャストランザクションログ９６等のロードパーチ
ャストランザクションログ９６とを記憶するため、エレ
メンタルファイルを複数用いている。電子財布用アプリ
ケーション８０に好適なものとして、例えば、ＶＩＳＡ
ＣＡＳＨが挙げられる。なお、スマートカードのリワ
ード用アプリケーション８２は、リワード用アプリケー
ションをサポートするプロバイダー５６にトランザクシ
ョンに基づく割引やその他の特典を提供するローヤルテ
ィプログラムを含んでなるものでもよい。スマートカー
ドのリワード用アプリケーション８２の下では、エレメ
ンタルファイル７８は、例えば、アプリケーションパー
ソナリティ８４、カードホルダーパーソナリティ８６、
ローヤルティレコード８８、プロダクトリスト９０、複
数のプロダクトレコード９２およびアプリケーショント
ランザクションログ９４から構成することができる。

【００２８】アプリケーションパーソナリティ８４は、
各アプリケーションに特有のデータ、例えば、認証キー
セットへのポインター、アプリケーション名、改定番
号、および実施の日付や有効期限等、を含んでなる。ま
た、カードホルダーパーソナリティ８６は、カードホル
ダー（カード所有者）と関連付けたプロフィールデー
タ、例えば、氏名、識別番号、高齢者、身体障害者、若
者、学生、年齢、学校水準、およびある種の割引の適格
性を決定するのに使用可能なその他の潜在分類項目等、
を含んでなる。なお、このようなレコードの使用はプロ
グラム特有のものである。また、本発明は、これら分類
の各々に何が含まれるのかという定義づけを各プロバイ
ダー５６が個々に限定することができるという利点があ
る。

【００２９】また、ローヤルティレコード８８は、前記
リワード用アプリケーションに参加している各プロバイ
ダー５６に特有のレコードを少なくとも１つ、好ましく
は複数、備えてなる。各ローヤルティレコード８８は、
各プロバイダー５６により個別に限定することが可能な
自由形式のデータレコードが好ましい。各ローヤルティ
レコード８８を編成するには、各ローヤルティレコード
における第１バイトは、特定のプロバイダー５６と関連
付けられた指数として、またこれを特定のプロバイダー
のレコード用ファイル内の所定位置に相互関連付けるよ
うにしてもよい。別の実施例では、各ローヤルティレコ
ード８８は、特定のプロバイダー５６の製品提供に関連
するデータのみならず要求される可能性のあるデータ確
認情報を別途含むようにしている。トランザクションを
行う際、ＣＩＤ２４は、該ＣＩＤ２４を操作する特定の
プロバイダー５６と関連付けられた指数を検索する。Ｃ
ＩＤ２４は、レコード内で自由形式のデータ構造の識別
を必要とする唯一のデバイスであることが好ましい。表
１および２に示したスキーマと同様、表３は、本発明実
施例に係るカードのローヤルティレコード８８内のデー
タを構造化するスキーマの一例である。

【００３０】

【表3】

【００３１】プロダクトリスト９０は、リワード用アプ
リケーション８２と関連して提供されるユニーク製品／
サービスのリストからなるファイルである。該プロダク
トリスト９０は、プロダクトレコード９２に指数付ける
のに用いられる。プロダクトレコード９２は、個々の製
品の特徴点やリワードアプリケーション８２と関連付け
られた各製品に関する関連の詳細情報のデフィニション
からなるファイルである。例えば、プロダクトレコード
９２は、トークンや前払い定期券等を提供することによ
り、リワード用アプリケーション８２を完全化する。当
業者なら解るように、プロダクトリスト９０およびプロ
ダクトレコード９２は、リワード用アプリケーション８
２および業界により変更されることがある。また、プロ
ダクトリスト９０およびプロダクトレコード９２のファ
イルは、電子財布用アプリケーション８０に対するポイ
ンターと、電子財布用アプリケーション８０と双方向性
のデータマネジャーとを備えてなる。これにより、カー
ド２２内のアプリケーションの全てを十分活用したトラ
ンザクションを行うことが可能になる。例えば、消費者
がトランジットアプリケーションを使って、該トランジ
ットアプリケーションに付加価値を付けにいく場合、プ
ロダクトリスト９０およびプロダクトレコード９２は、
その消費者が購入した商品の種類、例えば前払い定期
券、に注目し、その情報の記録を保持する。消費者がそ
のトランジットアプリケーションをトランザクションに
おいて使用すると、カード２２はＣＩＤ２４と相互作用
して、どんなトランジットアプリケーションがカードに
ロードされるのかをＣＩＤに識別させる。ＣＩＤ２４
は、カード用アプリケーション７２内で、トランジット
アプリケーションとそのアプリケーション内に記憶され
ている、前払いの定期券等の、クローズした電子財布バ
リューとを、プロダクトリストとプロダクトレコードと
により識別されたものとして認識する。次に、ＣＩＤ２
４は、他の関連するアプリケーションを分析して他の割
引が適用可能かどうか決定する。次いで、ＣＩＤ２４
は、そのトランザクションを実行するとともに、カード
のアプリケーショントランザクションログとローヤルテ
ィレコードとを最新化する。また、ＣＩＤ２４は、クロ
ーズした電子財布の代価がないと判断した場合には、電
子財布用アプリケーション８０を見るとともに、リワー
ド用アプリケーション８２とその関連するアプリケーシ
ョンとを分析して、最も適切なトランザクション額を決
定するようにする。次に、ＣＩＤ２４は、電子トランザ
クションを実行し、アプリケーショントランザクション
ログ、電子財布トランザクションログおよびカードのロ
ーヤルティレコードを最新化する。なお、オープン電子
財布システムとクローズド電子財布システム間の相互作
用の更なる例としては、本譲渡人の米国特許出願第０９
／５００，１６３号、発明の名称「代価−保存用アプリ
ケーションを利用した代価交換用システム、方法、およ
び装置」および米国特許出願第０９／２７６，８２３
号、発明の名称「代価−保存用アプリケーションを利用
した代価交換用システム、方法、および装置」に示され
ている。このように、本システムは、前払い商品または
オープン電子財布アプリケーションおよびローヤルティ
レコードを利用してトランザクションを完成するに十分
な順応性を有している。

【００３２】アプリケーショントランザクションログ９
４は、最新のトランザクション用のリワード用アプリケ
ーション８２に関連するデータレコードを備えてなる。
このようなデータとしては、パーストランザクションロ
グ９６に保持されているトランザクション情報と同様の
情報、例えば、トランザクションの日付、時間、額、マ
ーチャントの識別、およびトランザクションの決済に関
連するその他の日付等、が挙げられる。また、アプリケ
ーショントランザクションログ９４は、リワード用アプ
リケーション８２に関連するデータを含んでいてもよ
い。一般に、アプリケーショントランザクションログ９
４は、最新のｎトランザクションを保持するサーキュラ
バッファを備えている：ここで、ｎは、約１０件の最小
件数トランザクション能力と、そのレコードに割り当て
られた使用可能メモリーのみの制限を受ける最大件数ト
ランザクション能力からなるものでもよい。さらに、ア
プリケーショントランザクションログ９４に最小件数の
トランザクション能力をもたせて、そのトランザクショ
ンからの情報を共有のオファリングと関連したリワード
の決定の際、ＣＩＤ２４が利用できるようにしている。
共有のオファリングは、別のプロバイダーのリワード用
アプリケーション５３で認定可能なプロバイダーとの取
引品である。同様に、交通の分野では、共有のオファリ
ングは、あるオペレータ（すなわち、バス）から別のオ
ペレータ（すなわち、電車）への乗車券とすることもで
きる。このように、アプリケーショントランザクション
ログ９４は、スマートカードのリワード用アプリケーシ
ョン８２に対する順応性を有している。

【００３３】オペレーションでは（図６参照）、ロード
デバイスが、現金あるいはデビットや、クレジットや、
当座預金や普通預金番号等、の資金源からの資金と引き
換えに、スマートカード２２の電子財布用アプリケーシ
ョン８０に付加価値をつける（ブロック１００）。ま
た、プロバイダー５６に対するリワード用アプリケーシ
ョンプログラム５０をＣＩＤ２４にロードする（ブロッ
ク１０２）。スマートカード２２を利用してＣＩＤ２４
とのトランザクションを行うようにする（ブロック１０
４）。ＣＩＤ２４とスマートカード２２とは相互に問い
合わせをかけ確認し合う（ブロック１０６）。この確認
が失敗した場合には、そのトランザクションは中止され
る（ブロック１０８）。一方、その確認が成功した場合
には、ＣＩＤ２４は、スマートカードアプリケーション
７２を調べ、リアワードアプリケーションプログラム５
０をＣＩＤにロードしたプロバイダー５６と関連したリ
アワードアプリケーション８２を検索する（ブロック１
１０）。なお、複数のプロバイダー５６に共通するリワ
ード用アプリケーション８２は一つしかないかもしれな
いし、あるいは、各リワード用アプリケーションが１つ
のプロバイダーまたは特定グループのプロバイダーに特
有のものである場合は、リワード用アプリケーション８
２は複数あるかもしれない。ＣＩＤ２４は、リアワード
用アプリケーション８２から関連のファイルを検索する
（ブロック１１２）。なお、関連ファイルは、アプリケ
ーションパーソナリティ８４、カードホルダーパーソナ
リティ８６、ローヤルティレコード８８およびアプリケ
ーショントランザクションログ９４を備えていることが
好ましい。リワード用アプリケーション５３をＣＩＤ２
４のルールファイル５４と組み合わせて実行しているリ
ワード用アプリケーションプログラム５０は、アプリケ
ーションパーソナリティ８４とカードホルダーパーソナ
リティ８６とを使用して、アプリケーションベースおよ
び／またはクラシフィケーションベースのリワードや割
引が現行のトランザクションに適用するかどうかを決定
するようにする（ブロック１１４）。次に、ＣＩＤ２４
のルールファイル５４と併用されるリワードアプリケー
ション５３は、ローヤルティレコード８８とアプリケー
ショントランザクションログ９４におけるデータを使用
して、ユーセッジに基づくリワードや共有オファーリン
グに基づくリワードが得られたかどうかを決定するよう
にする（ブロック１１６）。

【００３４】例えば、ローヤルティレコード８８は、プ
ロバイダー５６により提供される特定のプログラムに関
連する情報を含む自由形式のデータを含む。代表的な自
由形式のデータの例としては、トランザクションの件数
や取引額等の使用履歴データ、および同様のデータ等が
挙げられる（表３参照）。また、ローヤルティレコード
８８は、自由形式であるので、データ構造は、プロバイ
ダー５６毎で変わることがあり、そのプロバイダーと関
連付けしたＣＩＤだけはそのフォーマットを識別してお
く必要がある。

【００３５】次に、リワード用アプリケーション５３お
よびルールファイル５４は、得られる可能性のあったす
べてのリワードを勘案して取引額を計算する（ブロック
１１８）。次いで、ＣＩＤ２４は、電子財布用アプリケ
ーション８０を調べて、スマートカード２２にその商品
やサービスに対する支払に十分な代価があるかどうかを
決定するようにする（ブロック１２０）。十分な代価が
ある場合には、ＣＩＤ２４は、スマートカード２２の保
存代価額からその取引額を差し引く（ブロック１２
２）。次いで、ＣＩＤ２４は、アプリケーショントラン
ザクションログ９４、ローヤルティレコード８８、およ
び電子財布トランザクションログ９６を適切に最新化で
きるようにスマートカード２２にメッセージを送る。ま
た、ＣＩＤ２４は、自己のトランザクションログファイ
ル５２を最新化する（ブロック１２４）。時間ベースパ
ラメータまたは代価ベースパラメータがしきい値を超え
た場合には、記録の最新化時、ＣＩＤ２４はそのフィー
ルドをリセットする。一方、その取引額をカバーするに
十分な代価がスマートカード２２になかった場合には、
そのトランザクションを中止する（ブロック１０８）。
あるいは、そのトランザクションの遂行を行えるよう、
代価を自動−ロードする等の他の機能を実行するように
することも可能である。このような機能性の一例は、同
譲渡人の米国特許出願第０９／５００，１６３，発明の
名称「代価−保存用アプリケーションを利用した代価交
換用システム、方法、および装置」、および米国特許出
願第０９／２７６，８２３，発明の名称「代価−保存用
アプリケーションを利用した代価交換用システム、方
法、および装置」に開示されている。そして、最後に、
音声上や視覚上のキューを与えて、トランザクション状
況を表示するようにし（ブロック１２６）、そのトラン
ザクションを完了する（ブロック１２８）。

【００３６】システム２０（図１）は、数ある本発明シ
ステムの実施例のうちの一例に過ぎない。上記したよう
に、システム２０は、バックエンドシステム２６と間接
接続、またはオンライン接続した、ＣＩＤ２４を備える
ようにもできる。本発明の実施例の効果として、マーチ
ャント／トランジットのリワードシステムの更新や変更
が必要なのは、ＣＩＤ２４だけであり、スマートカード
２２は必要ないことが挙げられる。中央のシステムと、
マーチャント／トランジットオペレータのロケーション
におけるディストリビューションサーバーとの一方が、
ルールの生成管理処理をサポートする。次いで、マーチ
ャント／トランジットオペレータは、割引料金を計算す
るルールを制御する。これと、トランジットの場合は、
例えば料金表、マーチャントの場合は、製品価格や購入
小計、とを共に使用して、トランザクションに収集すべ
き実際の資金を決定するようにする。マーチャント／ト
ランジットオペレータは、そのルールを決める。それら
ルールは、適宜の時間に、例えば、ディストリビューシ
ョンサーバー等におけるファイル内に収められる。この
ファイルに対してアクセスが行われて、それらルールが
各ＣＩＤに配給される。これらルール更新／変更は、差
し替えられか、あるいはデバイスがルールを無効するメ
ッセージを送るまで有効とされる。これらルールに関す
るデータのサーバーからＣＩＤへの配給は、多数の機構
を介して行うことができる。前記機構としては、ネット
ワーク接続、携帯式の収集／最新化デバイス、および携
帯式のデータ保存メディアを含むが、これらに限定され
ることはない。

【００３７】図７に示したシステム２００は、各プロバ
イダー５６が自己のリワード用アプリケーションを現地
で制御するローカルシステムを含んでなる。スマートカ
ード２２は、プロバイダーのロケーションにおいて１つ
以上のＣＩＤ２４と地域的な相互作用をもつ。その地域
において、全てのＣＩＤ２４は、ローカルサーバー２０
２と直接的あるいは間接的に接続状態にある。ローカル
サーバー２０２は、トランザクションのローカルバッチ
ングおよび各ＣＩＤ２４の更新をルールファイルで収集
することができる。各ローカルサーバー２０２は、次に
バックエンドシステム２６と通信状態にして決算が行え
るようにする。該システム２００は、食料品店のような
商業地域で実行することも可能であり、該商業地域では
各ＣＩＤ２４は、マーチャント端末と関連付ける。各プ
ロバイダーのロケーションにおいてＣＩＤ２４の数は、
１からｎまで、また、プロバイダー５６の数は１からｍ
まで、さらに各プロバイダーによって特に制御されるロ
ーカルサーバー２０２の数は、１からＬまでの数とする
ことができる。このように、該システム２００のような
システムでは、各プロバイダー５６は、個々にローカル
サーバー２０２とＣＩＤ２４とを制御し更新することが
可能である。

【００３８】さらに、図８に示した広範なネットワーク
システム３００は、シングルプロバイダーおよび／また
は複数のシングルプロバイダー５６に関連付けした複数
のＣＩＤ２４を含み、バックエンドシステム２６を使用
して各プロバイダーにおけるＣＩＤの全てを管理および
制御するようにしたものである。この場合も、バックエ
ンドシステム２６への接続は、直接でも間接でもよい。
ＣＩＤ２４の数は１からｎまでの数とでき、各プロバイ
ダー５６は少なくとも１つとすることができる。また、
プロバイダーの数は１からｍとすることができる。この
広範なネットワークシステム３００は、地理的に分散
し、同一企業体によって運営される複数のプロバイダー
５６からなるものでもよく、あるいは、互いに提携する
よう選択する複数のグループのプロバイダーからなるも
のでもよい。

【００３９】図９に示した遠隔システム４００の一実施
例は、各々が少なくとも１つのＣＩＤ２４を有する複数
のプロバイダー５６からなり、携帯の収集／更新デバイ
ス４０２を利用してＣＩＤを管理するようにしたもので
ある。収集／更新デバイス４０２は、各ＣＩＤ２４に移
植して、バッチトランザクションログ情報を手動で収集
するとともに、更新したルールファイルやその他のリワ
ードプログラムアプリケーションを手動でダウンロード
するようにしてもよい。この場合、収集／更新デバイス
４０２は、バックエンドシステム２６と通信状態にして
決算するようにするとともに、あらゆる新情報の更新を
受信するようにする。収集／更新デバイス４０２の好適
例は、特定目的のハンドヘルドコンピュータまたはカス
タマイズされたソフトウェアをユニットに持つ携帯用パ
ソコンを含んでなる。収集／更新デバイス４０２は、Ｃ
ＩＤ２４とインターフェースして、バッチをアップロー
ドし、プログラムと、データと、バッチ認証通知とをＣ
ＩＤにダウンロードするようにすることが可能である。
さらに、収集／更新デバイス４０２は、バックエンドシ
ステム２６と通信可能な第２インターフェースを有して
いて、前記バッチを配信し、そのインターフェースが通
信するＣＩＤ２４に配信する必要のある情報のダウンロ
ードを受信するようにしている。

【００４０】図１０に示した遠隔システムの別の実施例
は、各ＣＩＤ２４とバックエンドシステム２６との間で
やり取り可能な記憶媒体５０２を備えてなるシステム５
００からなっている。記憶媒体５０２は、収集され更新
されたデータのやり取り交換されるメモリーモジュール
やディスクから構成することができる。例えば、各ＣＩ
Ｄ２４は、オリジナルヴァージョン“ｏ”の記憶媒体５
０２により最初インストールすることができる。なお、
記憶媒体のコピーは１からｎの数があり、これらをＣＩ
Ｄの１からｎの数に符号させて、各ＣＩＤがコピーを受
信するようにしている。また、プロバイダー５６または
企業体制御システム５００が決定する間隔を開けて、バ
ックエンドシステム２６が発生する記憶媒体５０２の最
新バージョン“ｕ”を使用して、各ＣＩＤ２４のオリジ
ナルバージョン“ｏ”の記憶媒体を差し替えるようにし
ている。オリジナルバージョン“ｏ”の記憶媒体５０２
は、決算のためバックエンドシステム２６に戻される。
一方、各ＣＩＤにインストールされた最新バージョン
“ｕ”は、新たなリワード用アプリケーションから構成
してよい。

【００４１】ＣＩＤ２４の更新の際、またリワード用ア
プリケーション５３の最大自由度を確保するため、カー
ド２２における情報記憶は、様々な実施に応じて変更す
ることになる。従って、リワードデータに対する要求お
よび応答は、自己認識データタイプのものを用いて構造
化される。ＣＩＤ２４は、バックエンドサーバー２６か
ら配信されるルール定義の一部として応答を要する各プ
ログラム用のデータ定義を受信する。斯くしたことによ
り、どのリワード用アプリケーション５３もそのダイナ
ミックスはダウンロード時に特定されることになる。こ
の場合、各ＣＩＤ２４は、該ＣＩＤが特にサポートする
オペレータ／マーチャントのリワード用アプリケーショ
ンと関連する情報だけを保持する必要がある。この点
は、重要である。何故なら、斯くすることで、ＣＩＤ２
４がその情報に対して割り付けなければならない記憶ス
ペース量を小さくでき、また、サポートのないオファリ
ングによる調査を必要としないので、運転性能を向上さ
せることができるからである。以下は、メッセージ内に
おけるデータ定義の可能構造化の一例である。

【００４２】

【表4】

【００４３】斯くして、ＣＩＤは、カード２２上でロー
ヤルティレコード８８を解釈し作用する上で必要な情報
を全て有している。

【００４４】以上好適実施例を引用して本発明の説明を
行なったが、他の実施例でも同じ効果を奏することがで
きる。本発明の変更例や修正例は当業者にとっては明ら
かなものがあり、上述の記載および添付の図面は、その
ような変更例や同等の変更を全て包含しようとするもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るシステムの一実施例の略図であ
る。

【図２】本発明に係るカードインターフェースデバイス
（“ＣＩＤ”）の一実施例の略図である。

【図３】本発明に係るＣＩＤアプリケーションファイル
の一実施例のファイル構造の略図である。

【図４】本発明に係るスマートカードの一実施例の略図
である。

【図５】本発明に係るスマートカードアプリケーション
ファイルの一実施例のファイル構造の略図である。

【図６】本発明に係るプロセスの流れを示す一実施例の
フローチャートである。

【図７】本発明に係るローカルシステムの実施例の略図
である。

【図８】本発明に係る広範なシステムの実施例の略図で
ある。

【図９】本発明に係る遠隔システムの実施例の略図であ
る。

【図１０】本発明に係る遠隔システムの別の実施例の略
図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｋ 19/07 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｎ (71)出願人 598156527 12731 Ｗ．ＪｅｆｆｅｒｓｏｎＢｏｕｌｅｖａｒｄ，ＬｏｓＡｎｇｅｌｅｓ, Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ 90066，Ｕ．Ｓ. Ａ. (72)発明者コーゲンマークアメリカ合衆国カリフォルニア州 90260，ローンデイルフローウッドアベニュー 15628 (72)発明者ムノズラミロエムアメリカ合衆国カリフォルニア州 90402，サンタモニカフォーティーンスストリート 448

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】トランザクションを処理するシステムで
あって、以下の構成からなることを特徴とするシステ
ム：ソフトウェアプログラムを記憶する第１メモリー
と、ソフトウェアプログラムを実行する第１プロセッサ
とを有するカードインターフェースデバイスであって、
前記ソフトウェアプログラムが、少なくとも１つのルー
ルファイルと、支払用アプリケーションと、トランザク
ションログファイルとを有するリワード用アプリケーシ
ョンプログラムを少なくとも１つ含み、該リワード用ア
プリケーションプログラムが、トランザクションアワー
ドを決定するように為したもの、と、前記カードインターフェースデバイスと通信可能なスマ
ートカードであって、該スマートカードが、ソフトウェ
アプログラムを記憶する第２メモリーと、ソフトウェア
プログラムを実行する第２プロセッサとを有し、前記第
２メモリーが、リワード用アプリケーションと一体とし
た電子財布用アプリケーションを有する主ソフトウェア
を含み、前記リワード用アプリケーションが、前記トラ
ンザクションリワードを決定するのに前記カードインタ
ーフェースデバイスにより利用可能なファイルを少なく
とも１つ含んでなること。
【請求項２】前記第１メモリーが、複数のリワード用
アプリケーションプログラムを保持していて、これら複
数のリワード用アプリケーションプログラムの各々が別
異のマーチャントによって制御されることを特徴とす
る、請求項１に記載のシステム。
【請求項３】前記第１メモリーが、複数のリワード用
アプリケーションプログラムを保持していて、これら複
数のリワード用アプリケーションプログラムの各々がシ
ングルマーチャントによって制御されることを特徴とす
る、請求項１に記載のシステム。
【請求項４】リワード用アプリケーションプログラム
の少なくとも１つが、複数のルールファイルを保持して
いることを特徴とする、請求項１に記載のシステム。
【請求項５】前記複数のルールファイルの各々が、別
異のマーチャントにより制御されることを特徴とする、
請求項４に記載のシステム。
【請求項６】前記少なくとも１つのルールファイル
が、線形計画法、テーブルドライブプログラミング法、
および思考モデル法からなるプログラミング法の少なく
とも１つに係るトランザクションリワードを決定するル
ールを保持していることを特徴とする、請求項１に記載
のシステム。
【請求項７】前記カードインターフェースデバイスか
らトランザクションデータを収集する機能を有するバッ
クエンドデバイスをさらに備えてなることを特徴とす
る、請求項１に記載のシステム。
【請求項８】前記バックエンドデバイスが、前記カー
ドインターフェースデバイスの少なくとも１つのリワー
ド用アプリケーションプログラムを最新化する機能をさ
らに有していることを特徴とする、請求項７に記載のシ
ステム。
【請求項９】前記バックエンドデバイスが、ネットワ
ークを介して前記カードインターフェースデバイスに接
続されたサーバーであることを特徴とする、請求項７に
記載のシステム。
【請求項１０】前記少なくとも１つのファイルが、パ
ーソナリティファイルと、ローヤルティレコードファイ
ルと、アプリケーショントランザクションログとからな
る群より選択されることを特徴とする、請求項１に記載
のシステム。
【請求項１１】トランザクションに基づくアワードを
決定し、そしてそのトランザクションの支払を容易にす
る工程を含んでなるトランザクションの実施方法であっ
て、以下の各工程からなることを特徴とする方法：スマ
ートカード上のスマートカードリワード用アプリケーシ
ョンからカードインターフェースデバイスを介してリワ
ードデータを読み取る；そのリワードデータを前記カー
ドインターフェースデバイスのリワード用アプリケーシ
ョンプログラムに入力する；前記リワード用アプリケー
ションプログラム内のルールファイルから前記リワード
データにルールを適用して、前記トランザクションに基
づくアワードを決定するようにする；トランザクション
アマウント（取引額）を計算する；スマートカードの財
布用アプリケーションからカードインターフェースデバ
イスを介して支払データを読み取る；前記支払データを
前記カードインターフェースデバイスの支払アプリケー
ションに入力する；前記支払データを処理して前記取引
額の有効性と資金源を決定するようにする；前記財布用
アプリケーションから前記取引額を差し引く；スマート
カードのパーチャストランザクションログを最新化す
る；および前記カードインターフェースデバイスのトラ
ンザクションログファイルを最新化する。
【請求項１２】前記リワードデータが、前記スマート
カードのリワード用アプリケーション内の以下のファイ
ル、すなわち、アプリケーションパーソナリティファイ
ルと、カードホルダーパーソナリティファイルと、ロー
ヤルティレコードファイルと、プロダクトリストファイ
ルと、プロダクトレコードファイル、のうち少なくとも
１つから読み取られることを特徴とする、請求項１１に
記載の方法。
【請求項１３】データを前記カードインターフェース
デバイスのトランザクションログファイルからコレクシ
ョンデバイスに転送する工程をさらに備えてなることを
特徴とする、請求項１１に記載の方法。
【請求項１４】前記コレクションデバイスが、ネット
ワークを介して前記カードインターフェースデバイスに
接続されたサーバーであることを特徴とする、請求項１
３に記載の方法。
【請求項１５】前記コレクションデバイスが、携帯可
能であることを特徴とする、請求項１３に記載の方法。
【請求項１６】前記コレクションデバイスが、無線で
あることを特徴とする、請求項１３に記載の方法。
【請求項１７】前記コレクションデバイスが、前記カ
ードインターフェースデバイスのリワード用アプリケー
ションプログラムを最新化することを特徴とする、請求
項１３に記載の方法。
【請求項１８】前記ルールが、線形計画法、テーブル
ドライブプログラミング法、および思考モデル法からな
るプログラミング法の少なくとも１つに係る前記リワー
ドデータに適用されることを特徴とする、請求項１１に
記載の方法。